JP2021042683A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
Description
前記第1圧縮機構(101)および第2圧縮機構(102)は、それぞれ、
シリンダ(30,35)と、
前記シリンダ(30,35)に収容されたピストン部材(40,45)と、
を備え、
前記ピストン部材(40,45)は、円筒状のピストン本体(41,46)と、前記ピストン本体(41,46)と一体で且つ前記ピストン本体(41,46)から延びる平板状のブレード(42,47)とを有し、
前記駆動軸(70)は、
前記駆動軸(70)の回転中心軸(70a)に対して偏心した円柱状に形成されて一方のピストン本体(41,46)が嵌まる第1偏心部(75)と、
前記駆動軸(70)の回転中心軸(70a)に対して偏心した円柱状に形成されて他方のピストン本体(41,46)が嵌まる第2偏心部(76)とを有し、
前記第1偏心部(75)と前記第2偏心部(76)とは、前記回転中心軸(70a)に対する偏心方向が180°異なっており、
それぞれの前記ピストン部材(40,45)は、
前記ピストン部材(40,45)を構成する材料の密度(ρ)は、10g/cm3以上であることを特徴とする圧縮機である。
少なくとも一方の前記ブレード(42,47)の先端には、おもり(42a,47a)が設けられていることを特徴とする圧縮機である。
前記おもり(42a,47a)は、ピストン本体(41,46)よりも密度が大きな材料で形成されていることを特徴とする圧縮機である。
前記ブレード(42,47)の幅は、前記ピストン本体(41,46)の径方向の肉厚よりも大きいことを特徴とする圧縮機である。
本実施形態の圧縮機は、いわゆる揺動ピストン型のロータリ圧縮機(1)である。ロータリ圧縮機(1)は、冷媒回路(図示を省略)に設けられる。冷媒回路では、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。ロータリ圧縮機(1)は、冷媒回路において、蒸発器で蒸発した冷媒を吸入して圧縮する。
図1に示すように、本実施形態のロータリ圧縮機(1)は、全密閉型の圧縮機である。ロータリ圧縮機(1)では、圧縮機構(15)と電動機(10)とがケーシング(2)に収容されている。
図2に示すように、圧縮機構(15)は、二気筒のロータリ式流体機械である。圧縮機構(15)は、フロントヘッド(20)と、リアヘッド(25)と、駆動軸(70)とを、一つずつ備えている。圧縮機構(15)は、シリンダ(30,35)と、ピストン部材(40,45)とを二つずつ備えている。
図2、図3、図4に示すように、各シリンダ(30,35)は、厚肉円板状の部材である。各シリンダ(30,35)には、シリンダボア(31,36)と、ブレード収容孔(32,37)と、吸入ポート(33,38)とが形成されている。上側シリンダ(30)と下側シリンダ(35)は、それぞれの厚さが等しい。
フロントヘッド(20)は、上側シリンダ(30)の電動機(10)側の端面(図2における上端面)を閉塞する部材である。フロントヘッド(20)は、本体部(21)と、主軸受部(22)と、外周壁部(23)とを備えている。
リアヘッド(25)は、下側シリンダ(35)の、電動機(10)とは逆側の端面(図1における下端面)を閉塞する部材である。リアヘッド(25)は、本体部(26)と、副軸受部(27)と、外周壁部(28)とを備えている。
上述したように、中間プレート(50)は、第1プレート部材(60)と第2プレート部材(65)とによって構成されている。第1プレート部材(60)及び第2プレート部材(65)は、円板状の部材である。各プレート部材(60,65)の中央部には、駆動軸(70)を挿し通すための貫通孔が形成されている。
図1及び図2に示すように、駆動軸(70)は、主軸部(72)と、上側偏心部(75)と、中間連結部(80)と、下側偏心部(76)と、下側連結部(90)と、副軸部(74)とを備えている。駆動軸(70)は、その回転中心軸(70a)が各シリンダ(30,35)のシリンダボア(31,36)の中心軸と実質的に一致するように配置されている。
圧縮機構(15)には、上側ピストン部材(40)と下側ピストン部材(45)とが設けられている。図6に示すように、上側ピストン部材(40)は、上側ピストン本体(41)及び上側ブレード(42)を備えている。下側ピストン部材(45)は、下側ピストン本体(46)及び下側ブレード(47)を備えている。上側ピストン部材(40)の材質と、下側ピストン部材(45)の材質とは同じである。
上側シリンダ(30)と下側シリンダ(35)のそれぞれには、一対のブッシュ(43,48)が設けられている。各ブッシュ(43,48)は、前面が平坦面であり、背面が円弧面である、小さい板状の部材である。
電動機(10)が駆動軸(70)を駆動すると、圧縮機構(15)の各ピストン部材(40,45)が駆動軸(70)によって駆動される。各ピストン部材(40,45)は、シリンダ(30,35)内において、駆動軸(70)が一回転する毎に、周期的に変位する。上側ピストン部材(40)の変位と、下側ピストン部材(45)の変位は、位相が180°(即ち、半周期)ずれている。
電動機(10)が駆動軸(70)を駆動すると、圧縮機構(15)の各ピストン部材(40,45)が駆動軸(70)によって駆動される。各ピストン部材(40,45)の位置は、対応するシリンダ(30,35)内において、駆動軸(70)が一回転する毎に、周期的に変位する。
以上の通り、本実施形態によれば、圧縮機の振動を低減することが可能になる。本実施形態では、振動対策のおもりの2割削減に成功している。
《変形例1》
図10は、実施形態の変形例1に係るピストン部材(40,45)を示す。図10に示すように、各ピストン部材(40,45)のブレード(42,47)の先端には、おもり(42a,47a)が設けられている。このようにおもり(42a,47a)を設けることで、ピストン部材(40,45)が、より容易に不等式(1)を満足するようにできる。
ブレード(42,47)の幅(t1)は、ピストン本体(41,46)の径方向の肉厚(t2)よりも大きくするとよい(幅(t1)、肉厚(t2)は、図6参照)。こうすることで、ピストン部材(40,45)が不等式(1)を容易に満足するようにできる。
30 上側シリンダ
35 下側シリンダ
40 上側ピストン部材
41 上側ピストン本体
42 上側ブレード
45 下側ピストン部材
46 下側ピストン本体
47 下側ブレード
70 駆動軸
70a 回転中心軸
75 上側偏心部(第1偏心部)
76 下側偏心部(第2偏心部)
101 第1圧縮機構
102 第2圧縮機構
Claims (5)
- 第1圧縮機構(101)、第2圧縮機構(102)、および駆動軸(70)を備えた圧縮機において、
前記第1圧縮機構(101)および第2圧縮機構(102)は、それぞれ、
シリンダ(30,35)と、
前記シリンダ(30,35)に収容されたピストン部材(40,45)と、
を備え、
前記ピストン部材(40,45)は、円筒状のピストン本体(41,46)と、前記ピストン本体(41,46)と一体で且つ前記ピストン本体(41,46)から延びる平板状のブレード(42,47)とを有し、
前記駆動軸(70)は、
前記駆動軸(70)の回転中心軸(70a)に対して偏心した円柱状に形成されて一方のピストン本体(41,46)が嵌まる第1偏心部(75)と、
前記駆動軸(70)の回転中心軸(70a)に対して偏心した円柱状に形成されて他方のピストン本体(41,46)が嵌まる第2偏心部(76)とを有し、
前記第1偏心部(75)と前記第2偏心部(76)とは、前記回転中心軸(70a)に対する偏心方向が180°異なっており、
それぞれの前記ピストン部材(40,45)は、
- 請求項1において、
前記ピストン部材(40,45)を構成する材料の密度(ρ)は、10g/cm3以上であることを特徴とする圧縮機。 - 請求項1又は請求項2において、
少なくとも一方の前記ブレード(42,47)の先端には、おもり(42a,47a)が設けられていることを特徴とする圧縮機。 - 請求項3において、
前記おもり(42a,47a)は、ピストン本体(41,46)よりも密度が大きな材料で形成されていることを特徴とする圧縮機。 - 請求項1において、
前記ブレード(42,47)の幅は、前記ピストン本体(41,46)の径方向の肉厚よりも大きいことを特徴とする圧縮機。
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