JP2021041327A - 粉砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉体の過粉砕を抑制して収率向上を図ること。【解決手段】、粉砕機30は、粗粉P1と、細粉P2と、を含む粉体Pが搬送されるシリンダー32と、第1気体A1をシリンダー32に流入させる気体流入部115と、粉体Pの搬送方向において気体流入部115より下流に配置された衝突板35と、圧縮空気A2を衝突板35に向けて噴射する噴射部材36と、を備え、粗粉P1がシリンダー32の周面側に位置し、細粉P2が粗粉P1よりもシリンダー32の中心側に位置する確率を高める気流A11を、第1気体A1によって形成し、圧縮空気A2の気流によって粗粉P1を衝突板35に衝突させる。【選択図】図2
Description
本発明は、粉砕機に関する。
従来、被粉砕物を、高速で衝突部材に衝突させて粉砕する粉砕機が知られる。例えば、特許文献1には、被粉砕物と規定粒度粉体とを分級した後、粉砕気流によって被粉砕物を衝突部材に衝突させて粉砕室で粉砕する分級粉砕装置が開示されている。
粉砕室に送られる分級後の被粉砕物には、分離されるべき規定粒度粉体が付着或いは混在しており、この付着、混在した規定粒度粉体が再び粉砕室にて粉砕されることになる。このため、規定粒度粉体が粉砕されて規定粒度よりも細かい微粉となって、いわゆる、過粉砕が増加し、規定粒度粉体の効率の良い回収、すなわち、収率向上が難しくなるという課題があった。
上記課題を解決する一態様は、第1の体積平均粒子径を有する第1粉体と、前記第1の体積平均粒子径よりも小さい第2の体積平均粒子径を有する第2粉体と、を含む粉体が搬送される中空のシリンダーと、前記シリンダーの内周面に位置して第1気体を前記シリンダーの内部空間に流入させる気体流入部と、前記粉体の搬送方向において前記気体流入部より下流で前記シリンダーの内面に配置された衝突板と、第2気体を前記衝突板に向けて噴射する噴射部材と、を備え、前記粉体に含まれる前記第1粉体が前記シリンダーの中心よりも周面側に位置し、前記第2粉体が前記第1粉体よりも前記シリンダーの中心側に位置する確率を高める気流を、前記第1気体によって形成し、前記第2気体の気流によって前記第1粉体を前記衝突板に衝突させる、粉砕機である。
上記粉砕機において、前記噴射部材は前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向に沿った向きで前記シリンダーの内周面に配置されている、構成であってもよい。
上記粉砕機において、前記衝突板は、前記シリンダーの内周面に沿って連続する衝突面を形成し、前記衝突面は前記シリンダーの軸方向に対し傾斜している、構成であってもよい。
上記粉砕機において、前記シリンダーの内部空間を、前記シリンダーの中心に近い空間と前記シリンダーの周面に近い空間とに仕切る構造体を備える、構成であってもよい。
上記粉砕機において、前記噴射部材は前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向に対して傾斜して前記シリンダーの内周面に配置され、前記第1気体は旋回気流を形成し、前記ノズルは、前記第1気体が形成する旋回気流の旋回方向に沿って前記第2気体を噴射する、構成であってもよい。
上記粉砕機において、前記衝突板は、前記シリンダーの周方向に複数設けられている、構成であってもよい。
上記課題を解決する別の一態様は、粉体を搬送する中空のシリンダーと、前記シリンダーの内部に、前記シリンダーの断面方向の旋回気流を発生させる旋回流発生部と、前記シリンダーの軸方向において前記旋回流発生部より下流で、前記シリンダーの内面に突出する衝突板と、前記旋回流発生部より下流で、前記衝突板に向けて第2気体を噴射する噴射部材と、を備える、粉砕機である。
上記粉砕機において、前記噴射部材は、前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向に沿った向きで前記シリンダーの内周面に配置され、前記シリンダーの軸方向において前記ノズルの下流に前記衝突板が配置されている、構成であってもよい。
上記粉砕機において、前記噴射部材は、前記シリンダーの周面に沿って前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向において前記ノズルの下流に、複数の前記衝突板が、前記シリンダーの周方向に分散して配置されている、構成であってもよい。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
[1.第1実施形態]
[1−1.粉砕分級装置の全体構成]
図1は、粉砕分級装置1の全体構成を示す模式図である。
粉砕分級装置1は、供給機10と、粉砕機30と、分級機50と、捕集機70と、を備える。
[1−1.粉砕分級装置の全体構成]
図1は、粉砕分級装置1の全体構成を示す模式図である。
粉砕分級装置1は、供給機10と、粉砕機30と、分級機50と、捕集機70と、を備える。
供給機10は、被粉砕物の一例に対応する樹脂材料の粉体Pを貯留するホッパー11を備える。ホッパー11は、インジェクションフィーダー12に粉体Pを供給する。インジェクションフィーダー12は、供給管13に接続される。供給管13は、粉砕機30に接続される。インジェクションフィーダー12には、圧縮空気源14が接続される。圧縮空気源14は、圧縮空気をインジェクションフィーダー12に供給する。インジェクションフィーダー12に圧縮空気が供給されると、圧縮空気のエジェクタ作用により、ホッパー11から粉体Pがインジェクションフィーダー12内に吸引される。インジェクションフィーダー12内に吸引された粉体Pは供給管13を介して粉砕機30の内部に搬送される。
粉砕機30は、粉体Pを粉砕する粉砕機本体31と、粉体Pを分級する分級部40とを備える。
粉砕機本体31は、筒状の粉砕シリンダー32を備える。粉砕シリンダー32は、中空のシリンダーの一例に対応する。粉砕シリンダー32の内部には、粉体Pが搬送される粉砕室33が形成される。粉砕室33は、内部空間の一例に対応する。粉砕室33には、流入口34を通じて分級部40から粉体Pが流入する。粉砕室33には、粉砕シリンダー32の内面に衝突板35が配置される。粉砕室33には、噴射部材の一例に対応する粉砕ノズル36が配置される。粉砕ノズル36には、図示しない管を介して、第2の圧縮空気源の一例としてのコンプレッサー37が接続される。コンプレッサー37は、圧縮空気を粉砕ノズル36に送る。粉砕ノズル36は、第2気体の一例に対応する圧縮空気A2を衝突板35に向けて噴射する。噴射された圧縮空気A2中に、粉砕室33の粉体Pが流入することで、粉体Pを含む流体としての固気混合流体が衝突板35に衝突する。
固気混合流体が衝突板35に衝突すると、固気混合流体に含まれる粉体Pが粉砕される。粉砕室33を通過した粉体Pは、流出口38を通じて粉砕室33から排出される。流出口38には循環管39が接続される。循環管39は、供給管13に接続される。粉砕機30で粉砕された粉体Pは、循環管39、供給管13を介して粉砕機30に再送される。
粉砕機30の分級部40は、供給管13から供給された粉体Pを分級する。分級部40は、筒状の分級ケーシング41を備える。分級ケーシング41の内部空間には、分級センターコア42と、分級セパレートコア43とが対向して配置される。分級センターコア42と分級セパレートコア43との間には、分級空間44が形成される。分級空間44では旋回流が形成される。分級空間44に導入された粉体Pは、旋回流により遠心分離され、分級部40で設定された分級点に基づく粒径の大きい粉体P、いわゆる、粗粉と、粒径の小さい粉体P、いわゆる、細粉に分級される。
詳細には、粉砕機30の分級部40では、第1の体積平均粒子径を有する粗粉と、第1の体積平均粒子径よりも小さい第2の体積平均粒子径を有する細粉と、に分級される。粗粉は、粉砕機30での第1粉体の一例に対応する。細粉は、粉砕機30での第2粉体の一例に対応する。
粗粉は分級セパレートコア43の外周側の導出口45から導出され粉砕機本体31へ移動する。細粉は分級セパレートコア43の中央部から分級ケーシング41の外部に延びる導出管46から導出される。細粉は、導出管46を介して分級機50に搬送される。粉砕機30では、粒径が小さくなるまで粉砕機30内に再送されて粉砕され、十分に粉砕されて粒径が小さくなると分級機50に搬送される。
分級機50は、粉砕機30の分級部40と略同様に構成されており、ケーシング51、センターコア52、セパレートコア53などを有する。分級空間54に導入された粉体Pは、旋回流により遠心分離され、分級機50で設定された分級点に基づいた粗粉と細粉に分級される。粗粉はセパレートコア53の外周側の粗粉導出口55から分級空間54の外に移動する。分級空間54の外に移動した粗粉は、ケーシング51の下部から延びる粗粉排出管57でケーシング51の外部に導出される。細粉はセパレートコア53の中央部からケーシング51の外部に延びる細粉排出管56から導出される。
分級機50の下流側には捕集機70が配置される。捕集機70は、第1捕集部71と、第2捕集部72とを備える。各捕集部71、72は、例えばバッグフィルターなどで構成される。第1捕集部71は、分級機50から延びる粗粉排出管57に接続される。第1捕集部71には分級機50で分級された粗粉としての粉体Pが捕集される。すなわち、粉砕機30で粉砕されて所定の粒径以下の粉体Pのうち、所定の粒径以上の粉体Pが捕集される。第2捕集部72には、分級機50で分級された細粉としての粉体Pが捕集される。
[1−2.粉砕機本体の詳細な構成]
図2は、粉砕機本体31の中心線L0に沿った断面図である。図3は、図2のIII−III線断面図である。図4は、図2のIV−IV線断面図である。
図2〜図4を用いて粉砕機本体31について更に説明する。本実施形態の粉砕機本体31は、回転体状に形成される。本実施形態では、回転体状の中心を示す中心線L0が上下方向に延びる。しかし、中心線L0が延びる方向は上下方向に限定されず、水平方向に沿って延びる構成や、水平方向に対して傾斜する構成でも良い。粉砕機本体31では、粉体Pは、分級部40から流入口34を通じて粉砕室33に流入し、流出口38から排出される。よって、粉体Pは、マクロには、中心線L0に沿って流入口34側から流出口38側に移動する。そこで、粉砕機本体31では、中心線L0に沿う方向において、流入口34側を上流、流出口38側を下流と呼んで説明する。
図2は、粉砕機本体31の中心線L0に沿った断面図である。図3は、図2のIII−III線断面図である。図4は、図2のIV−IV線断面図である。
図2〜図4を用いて粉砕機本体31について更に説明する。本実施形態の粉砕機本体31は、回転体状に形成される。本実施形態では、回転体状の中心を示す中心線L0が上下方向に延びる。しかし、中心線L0が延びる方向は上下方向に限定されず、水平方向に沿って延びる構成や、水平方向に対して傾斜する構成でも良い。粉砕機本体31では、粉体Pは、分級部40から流入口34を通じて粉砕室33に流入し、流出口38から排出される。よって、粉体Pは、マクロには、中心線L0に沿って流入口34側から流出口38側に移動する。そこで、粉砕機本体31では、中心線L0に沿う方向において、流入口34側を上流、流出口38側を下流と呼んで説明する。
粉砕機本体31の粉砕シリンダー32は、中心線L0を中心とする筒状に形成される。粉砕シリンダー32は、分級部40に接続された導入シリンダー部101と、導入シリンダー部101の下流側に形成されたシリンダー本体部102と、シリンダー本体部102の下流側に形成された導出シリンダー部103と、を備える。
導入シリンダー部101は、下流側に向かうにつれて縮径する。導入シリンダー部101には、分級部40で分級された粉体Pが導入される。
導入シリンダー部101の下流側のシリンダー本体部102は、直円筒状に形成される。シリンダー本体部102は、外周壁111と、外周壁111と同心状に配置された内周壁112と、外周壁111と内周壁112とを接続する円環板状の複数の接続部113と、を備える。外周壁111と内周壁112との間には、接続部113で区分けされた複数の空間114が形成される。内周壁112の内側には、粉体Pが搬送される粉砕室33が形成される。内周壁112の内面は、シリンダー本体部102の内面に対応する。
導出シリンダー部103は、下流側に向かうにつれて縮径する。導出シリンダー部103では、粉砕室33を通過した粉体Pが流出口38を通じて流出する。
シリンダー本体部102の上流部には、気体流入部115が設けられる。気体流入部115は、第1気体の一例に対応する圧縮空気A1を粉砕室33に流入させる。気体流入部115は、旋回流発生部の一例に対応する。本実施形態の気体流入部115は、シリンダー本体部102の内周面、すなわち、内周壁112に設けられた開口により形成される。図3に示すように、気体流入部115は、周方向に等間隔に複数設けられる。
気体流入部115は、外周壁111と内周壁112と上側の接続部113と下側の接続部113とで挟まれた空間114を粉砕室33に連通させる。図3に示すように、空間114には、各気体流入部115に対応して、板状のガイド部116が配置される。ガイド部116は、気体流入部115の径方向外側に位置し、反時計回り方向に向かうに連れて外周壁111から内周壁112に向かうように湾曲し、外周壁111と内周壁112との間を塞ぐ。これにより、円環状の空間114がガイド部116により仕切られ、周方向に、複数の気体流路117が形成される。気体流路117には、ノズル118が配置される。ノズル118には、第1の圧縮空気源の一例としての第1の旋回流用のコンプレッサー119が接続される。なお、図3では、簡易的に、一つのノズル118に第1の旋回流用のコンプレッサー119が接続された状態を図示するが、本実施形態では、一つの第1の旋回流用のコンプレッサー119と、全てのノズル118が図示しない分岐する管により接続される。
第1の旋回流用のコンプレッサー119が作動することにより、ノズル118から圧縮空気A1が気体流路117に噴射される。噴射された圧縮空気A1は、気体流路117に沿って移動する。圧縮空気A1は、ガイド部116によって径方向内側に案内され、気体流入部115を通じて粉砕室33内に流入する。これにより、粉砕室33内には、圧縮空気A1により反時計回り方向に回転する旋回流A11が形成される。すなわち、圧縮空気A1は、粉体Pに含まれる粗粉P1が粉砕シリンダー32の中心よりも周面側に位置し、細粉P2が粗粉P1よりも径方向で粉砕シリンダー32の中心線L0側に位置する確率を高める旋回流A11を形成する。本実施形態では、この旋回流A11が、分級部40の分級点と同様の分級点を形成するように、圧縮空気A1や気体流路117が設定されている。旋回流A11は、圧縮空気A1が形成する気流の一例に対応する。
気体流入部115より下流側には、粉砕ノズル36が配置される。粉砕ノズル36は、複数設けられており、内周壁112の内面に沿って等間隔に配置される。粉砕ノズル36は、粉砕ノズル36の軸線L1が粉砕シリンダー32の中心線L0の方向に沿った向きで支持部材121に支持されて、粉砕室33に配置される。粉砕ノズル36は噴射方向が下流側を向くように配置される。本実施形態では、6つの粉砕ノズル36が配置される。粉砕ノズル36の数は6つに限定されず、一つ以上の任意の数を設ける構成でもよい。
粉砕ノズル36の下流側には、衝突板35が配置される。衝突板35は、粉砕ノズル36の向く方向に配置される。詳細には、粉砕ノズル36の軸線L1上に配置される。衝突板35は、内周壁112の内面に沿って連続して設けられて、内周壁112の内面に対して突出する円環板状の衝突面35aを備える。衝突面35aの突出量は、径方向内側を通過する細粉P2が当たらない程度の突出量に設定される。本実施形態の衝突板35は、円環板状に形成される。衝突面35aは、径方向内側に向かうに連れて下流側にわずかに傾斜する。衝突面35aの径方向内端には、下流側に延びる延出面35bが形成される。
粉砕ノズル36と衝突板35との間には、第2の気体流入部125が設けられる。第2の気体流入部125は、第3気体の一例に対応する圧縮空気A3を粉砕室33に流入させる。第2の気体流入部125は、第2の旋回流発生部の一例に対応する。第2の気体流入部125には、気体流入部115のガイド部116、気体流路117、ノズル118、第1の旋回流用のコンプレッサー119に対応して、ガイド部126、気体流路127、ノズル128、第2の旋回流用のコンプレッサー129が配置される。第2の気体流入部125では、圧縮空気A3の圧縮量が圧縮空気A1よりも小さい点が、第1の気体流入部115と異なる。第2の気体流入部125は、粉砕ノズル36の配置位置に対して周方向に位相がずれて設けられる。本実施形態では、粉砕ノズル36の間に対応して、周方向に等間隔に設けられる。第2の気体流入部125から粉砕室33内に流入した圧縮気体A3は、旋回流A11の減衰を抑制する。
第2の気体流入部125の下流側で、衝突板35の上流側には、円筒状の仕切部材131が配置される。仕切部材131の上端131aは、図4に示すように、粉砕ノズル36と重複しない径に形成される。これにより、粉砕ノズル36から噴射された圧縮空気A2は、仕切部材131の外周側に噴射させることができる。仕切部材131は、粉砕室33を仕切って、外周側で円環状の粗粉流路33Aと、径方向中心側で円柱状の細粉流路33Bとを形成する。粗粉流路33Aは、シリンダーの周面に近い空間の一例に対応する。細粉流路33Bは、シリンダーの中心に近い空間の一例に対応する。仕切部材131は、構造体の一例に対応する。本実施形態の仕切部材131は、下流側に向かうに連れてやや拡径している。
[1−3.粉砕機の作用および効果]
粉砕機30の分級部40では、第1の体積平均粒子径を有する粗粉P1と、第1の体積平均粒子径よりも小さい第2の体積平均粒子径を有する細粉P2と、に分級される。そして、分級部40から粉砕機本体31に粗粉P1が送られる。すなわち、粉砕機30では、粗粉P1が、被粉砕物に対応する。また、細粉P2が規定粒度粉体に対応する。
ここで、粗粉P1の粒径にはある程度のバラツキがあり、粗粉P1として分級された粉体Pの中には、細粉P2として分級されるべき粉体Pが混在する。
粉砕機30の分級部40では、第1の体積平均粒子径を有する粗粉P1と、第1の体積平均粒子径よりも小さい第2の体積平均粒子径を有する細粉P2と、に分級される。そして、分級部40から粉砕機本体31に粗粉P1が送られる。すなわち、粉砕機30では、粗粉P1が、被粉砕物に対応する。また、細粉P2が規定粒度粉体に対応する。
ここで、粗粉P1の粒径にはある程度のバラツキがあり、粗粉P1として分級された粉体Pの中には、細粉P2として分級されるべき粉体Pが混在する。
分級部40で分級された粉体Pが粉砕シリンダー32内に移動すると、粉体Pは、旋回流A11の作用を受けながら下流側に移動する。この際に、粉体Pは遠心力の作用を受けて、粉体P中の粗粉P1が粉砕室33内を径方向外側に移動し、粉体P中の細粉P2は粉砕室33内を径方向中心に移動する。径方向外側に移動した粗粉P1は、径方向外側に配置された粉砕ノズル36から噴射される圧縮空気A2の気流によって、粗粉流路33Aを通過して衝突板35に衝突する。よって、粗粉P1は粉砕されて、粒径が小さくなって流出口38から流出する。また、径方向中心に移動した細粉P2は細粉流路33Bを通過することにより、衝突板35によって粉砕されることなく、流出口38から流出する。
従来は、分級部40で分級されて粉砕機本体31に流入した粉体Pは、全て、衝突部材に向けて衝突させて粉砕しようとしている。しかしながら、分級部40から導入される粉体Pには、粗粉P1に細粉P2が付着している場合や、細粉P2が混在している場合もある。このため、全ての粉体Pを衝突部材に衝突させると、細粉P2までもが粉砕されて、粉体Pが過剰に粉砕される過粉砕が生じる。
これに対して、本実施形態では、粉砕機本体31内に旋回流A11が形成されており、粉砕機本体31内で、径方向外側の内周壁112側に移動した粉体Pのみを圧縮空気A2の気流によって、衝突板35に衝突させる。このため、径方向外側に移動しない粉体P、すなわち、径方向中心の中心線L0側に移動した細粉P2は、衝突板35で粉砕することなく粉砕機本体31から排出可能であり、過粉砕が抑制される。
その上、粉砕室33内で、旋回流A11が生じるため、圧縮空気A2と旋回流A11という向きの異なる気流の影響を受けて、粗粉P1に付着した細粉P2が分離されたり、粗粉P1同士が衝突して粗粉P1から細粉P2分離することができる。よって、精度良く細粉P2を分離して、粗粉P1を衝突板35に衝突させて粉砕できる。
また、本実施形態では、仕切部材131が配置されている。粉砕ノズル36から圧縮空気A2は粗粉流路33Aに向けて噴射され、圧縮空気A2は仕切部材131によって粉砕室33内で拡散することが抑制される。このため、圧縮空気A2の勢いを保ったまま衝突板35に衝突させ易くなっている。また、粉砕室33内で分級された粗粉P1と細粉P2とが圧縮空気A2の影響を受けて混在することが仕切部材131で抑制される。
図5は、本実施形態と従来の粉砕機で得られた粒子径の頻度分布を示す図である。
図5において、線D1が本実施形態の粉砕機を使用した場合の頻度分布を示す。また、線D2が従来の粉砕機を使用した場合の頻度分布を示す。粒子径の大きい範囲R2では、本実施形態も従来も同様の頻度が示されることが確認される。一方で、粒子径の小さい範囲R1では、従来よりも本実施形態の方が頻度が小さいことが確認される。すなわち、本実施形態では、従来に比べて、過剰に粉砕される過粉砕が抑制されていることが確認される。
図5において、線D1が本実施形態の粉砕機を使用した場合の頻度分布を示す。また、線D2が従来の粉砕機を使用した場合の頻度分布を示す。粒子径の大きい範囲R2では、本実施形態も従来も同様の頻度が示されることが確認される。一方で、粒子径の小さい範囲R1では、従来よりも本実施形態の方が頻度が小さいことが確認される。すなわち、本実施形態では、従来に比べて、過剰に粉砕される過粉砕が抑制されていることが確認される。
以上説明したように、本実施形態の粉砕機30は、第1の体積平均粒子径を有する粗粉P1と、第1の体積平均粒子径よりも小さい第2の体積平均粒子径を有する細粉P2と、を含む粉体Pが搬送される粉砕シリンダー32を備える。また、粉砕機30は、粉砕シリンダー32の内周壁112の内周面に位置して圧縮空気A1を粉砕シリンダー32の粉砕室33に流入させる気体流入部115とを備える。また、粉砕機30は、粉体Pの搬送方向において気体流入部115より下流で粉砕シリンダー32の内面に配置された衝突板35と、圧縮空気A2を衝突板35に向けて噴射する粉砕ノズル36と、を備える。粉砕機30は、粗粉P1が粉砕シリンダー32の径方向中心よりも内周壁112側に位置し、細粉P2が粗粉P1よりもシリンダーの径方向中心側に位置する確率を高める気流を、圧縮空気A1によって形成する。そして、粉砕機30は、圧縮空気A2の気流によって粗粉P1を衝突板35に衝突させる。したがって、過粉砕を抑制することができ、微粉量の低下に繋がると共に、母粒子、すなわち、粗粉P1と細粉P2のうちの粗粉P1の粒度制御や収率向上が可能となる。また、衝突板35と粉砕シリンダー32の内周壁112が一体になるので、メンテナンスが容易になる。
本実施形態では、噴射部材の一例に対応する粉砕ノズル36は、圧縮空気A2を噴射するノズルであり、粉砕シリンダー32の中心線L0方向に沿った向きで粉砕シリンダー32の内周壁112上に配置されている。したがって、粉砕ノズル36の圧縮空気A2の噴射方向が、内周壁112に沿って配置されており、内周壁112側に移動した粗粉P1を効率良く衝突板35に衝突させることができる。
本実施形態では、衝突板35は、粉砕シリンダー32の内周壁112に沿って連続する衝突面35aを形成し、衝突面35aは粉砕シリンダー32の中心線L0方向に対し傾斜している。したがって、内周壁112側に移動した粗粉P1が旋回流A11共に旋回しても確実に衝突面35aに衝突させ易くでき、衝突面35aに衝突して粉砕された粉体Pを径方向に移動させ易くできる。
本実施形態では、粉砕シリンダー32の粉砕室33を、粗粉流路33Aと細粉流路33Bとに仕切る仕切部材131を備える。したがって、旋回流A11で分級された粗粉P1と細粉P2が圧縮空気A2の影響を受けて仕切部材131で混在することを抑制できると共に、圧縮空気A2が拡散することを抑制して粗粉P1を確実に粉砕し易くできる。
本実施形態の粉砕機30は、粉体Pを搬送する粉砕シリンダー32と、粉砕シリンダー32の内部に、粉砕シリンダー32の中心線L0に直交する断面方向の旋回流A11を発生させる気体流入部115と、を備える。また、この粉砕機30は、粉砕シリンダー32の軸方向において気体流入部115より下流で、粉砕シリンダー32の内周壁112から突出する衝突板35と、気体流入部115より下流で、衝突板35に向けて圧縮空気A2を噴射する粉砕ノズル36と、を備える。したがって、過粉砕を抑制することができ、微粉量の低下に繋がると共に、粗粉P1の粒度制御や、収率向上が可能となる。
本実施形態では、噴射部材の一例に対応する粉砕ノズル36は、圧縮空気A2を噴射するノズルであり、粉砕シリンダー32の軸方向に沿った向きで粉砕シリンダー32の内周壁112の内周面に配置される。そして、粉砕シリンダー32の軸方向において粉砕ノズル36の下流に衝突板35が配置されている。したがって、粉砕ノズル36の圧縮空気A2の噴射方向が、内周壁112に沿って配置されており、内周壁112側に移動した粗粉P1を効率良く衝突板35に衝突させることができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.粉砕機本体の詳細な構成]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[2−1.粉砕機本体の詳細な構成]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、第2実施形態の粉砕機本体231の断面図である。図7は、図6の矢印VII方向に見た粉砕ノズル236を示す図である。
第2実施形態の粉砕機本体231では、第1実施形態に対して、第2の気体流入部125と仕切部材131が省略される。第2実施形態の粉砕機本体231は、粉砕ノズル36と衝突板35とに代えて、粉砕ノズル236と衝突板235とを備える。
第2実施形態の粉砕機本体231では、第1実施形態に対して、第2の気体流入部125と仕切部材131が省略される。第2実施形態の粉砕機本体231は、粉砕ノズル36と衝突板35とに代えて、粉砕ノズル236と衝突板235とを備える。
第2実施形態の粉砕ノズル236は、粉砕ノズル236の軸線L2が下流に向かうに連れて旋回流A11の旋回方向に傾斜している点が異なっている。詳細には、図7に示すように、粉砕ノズル236は、粉砕ノズル236の軸線L2が粉砕シリンダー32の中心線L0の方向に対して傾斜角度θで傾斜する。粉砕ノズル236は、圧縮空気A1が形成する旋回流A11の旋回方向に沿って圧縮空気A2を噴射する。これら以外は、粉砕ノズル236は、粉砕ノズル36と同様に構成される。
図8は、図6のVIII−VIII線断面図である。図9は、図6のIX−IX線断面図である。
粉砕ノズル236の下流側には、衝突板235が配置される。本実施形態の衝突板235は、略立方体状に形成される。衝突板235は、複数設けられる。本実施形態の衝突板235は、粉体Pの搬送方向において複数段、配置される。衝突板235は、上流衝突板235Aと、上流衝突板235Aよりも下流側に設けられた下流衝突板235Bと、を備える。複数の衝突板235A、235Bが、粉砕シリンダー232の周方向に分散して配置されている。本実施形態では、粉砕ノズル236の配置数に応じて、上下共に、6つの衝突板235A、235Bが配置される。6つの衝突板235A、235Bは、周方向に等間隔に配置される。また、上流衝突板235Aと下流衝突板235Bとは周方向の位相の位置が異なるように配置される。各衝突板235A、235Bは、シリンダー本体部102の内周面に対して突出する衝突面235A1、235B1を備える。衝突面235A1、235B1は、径方向内側に向かうに連れて下流側にわずかに傾斜する。衝突面235A1、235B1の径方向内端には、下流側に延びる延出面235A2、235B2が形成される。
粉砕ノズル236の軸線L2が粉砕シリンダー32の中心線L0に対する傾斜角度θによっては、衝突板235の側面(旋回流A11に直交する面235A3、235B3)でも粉砕できる。
粉砕ノズル236の下流側には、衝突板235が配置される。本実施形態の衝突板235は、略立方体状に形成される。衝突板235は、複数設けられる。本実施形態の衝突板235は、粉体Pの搬送方向において複数段、配置される。衝突板235は、上流衝突板235Aと、上流衝突板235Aよりも下流側に設けられた下流衝突板235Bと、を備える。複数の衝突板235A、235Bが、粉砕シリンダー232の周方向に分散して配置されている。本実施形態では、粉砕ノズル236の配置数に応じて、上下共に、6つの衝突板235A、235Bが配置される。6つの衝突板235A、235Bは、周方向に等間隔に配置される。また、上流衝突板235Aと下流衝突板235Bとは周方向の位相の位置が異なるように配置される。各衝突板235A、235Bは、シリンダー本体部102の内周面に対して突出する衝突面235A1、235B1を備える。衝突面235A1、235B1は、径方向内側に向かうに連れて下流側にわずかに傾斜する。衝突面235A1、235B1の径方向内端には、下流側に延びる延出面235A2、235B2が形成される。
粉砕ノズル236の軸線L2が粉砕シリンダー32の中心線L0に対する傾斜角度θによっては、衝突板235の側面(旋回流A11に直交する面235A3、235B3)でも粉砕できる。
[2−2.粉砕機本体の作用および効果]
第2実施形態の粉砕機本体231でも、粉砕室33内に旋回流A11が形成される。よって、分級部40で分級された粉体Pが粉砕シリンダー32内に移動すると、粗粉P1は径方向外側に移動し、粉砕ノズル236から噴射される圧縮空気A2の気流によって、衝突板235に衝突する。また、細粉P2は径方向中心に移動し、衝突板235によって粉砕されることなく、流出口38から流出する。したがって、第2実施形態でも、過粉砕を抑制することができる。
第2実施形態の粉砕機本体231でも、粉砕室33内に旋回流A11が形成される。よって、分級部40で分級された粉体Pが粉砕シリンダー32内に移動すると、粗粉P1は径方向外側に移動し、粉砕ノズル236から噴射される圧縮空気A2の気流によって、衝突板235に衝突する。また、細粉P2は径方向中心に移動し、衝突板235によって粉砕されることなく、流出口38から流出する。したがって、第2実施形態でも、過粉砕を抑制することができる。
特に、本実施形態では、粉砕ノズル236の軸線L2が側面視で中心線L0に対して傾斜しており、圧縮空気A2は中心線L0に対して傾斜角度θを持って噴射される。したがって、圧縮空気A2の噴射方向のうち、中心線L0に沿う方向の圧縮空気A2により粗粉P1が衝突板235に向けて衝突させられると共に、中心線L0に直交する方向の圧縮空気A2が旋回流A11の減衰を抑制させる気流とすることができる。
以上説明したように、第2形態の粉砕機30の粉砕機本体231は、粉砕シリンダー32と、気体流入部115と、衝突板235と、粉砕ノズル236と、を備える。そして、旋回流A11を、圧縮空気A1によって形成し、粉砕ノズル236の圧縮空気A2の気流によって粗粉P1を衝突板235に衝突させる。したがって、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、過粉砕を抑制することができ、微粉量の低下に繋がると共に、粗粉P1の粒度制御や収率向上が可能となる。また、衝突板235と粉砕シリンダー32の内周壁112が一体になるので、メンテナンスが容易になる。
また、第2実施形態では、噴射部材の一例に対応する粉砕ノズル236は、圧縮空気A2を噴射するノズルであり、粉砕シリンダー32の中心線L0方向に対して傾斜して粉砕シリンダー32の内周壁112の内周面に配置される。そして、圧縮気体A1は旋回流A11を形成し、粉砕ノズル236は、圧縮空気A1が形成する旋回流A11の旋回方向に沿って圧縮空気A2を噴射する。したがって、旋回流A11を形成する構成を粉砕ノズル236と共通化して、部品点数を抑制できる。
また、本実施形態では、粉砕ノズル236は、粉砕シリンダー32の内周壁112の周面に沿って圧縮空気A2を噴射するノズルである。また、粉砕シリンダー32の中心線L0方向において粉砕ノズル236の下流に、複数の衝突板235が、粉砕シリンダー32の粉砕シリンダー32の内周壁112の周方向に分散して配置されている。したがって、衝突板235同士の間に間隔が空いており、圧縮空気A2の流れを過剰に阻害せず、旋回流A11を維持させ易くできる。
[3.他の実施形態]
上述した各実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
上述した各実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
上記実施形態において、粉砕室33には、気体流入部115、125から、ノズル118、128が噴射する圧縮空気A1、A3が流入する構成を説明した。しかし、ノズル118、128を省略して、粉砕室33の負圧を利用して、粉砕シリンダー32の外部から内部に気流が流入して、旋回流A11が形成される構成でもよい。
上記実施形態において、気体流入部115の気体流路117と、第2の気体流入部125の気体流路127とは、接続部113で上下で分離された構成を説明した。しかし、気体流路117と気体流路127との間の接続部113が省略され、気体流路117と気体流路127とが一体の流路を形成する構成でもよい。この場合には、ノズル118、128やコンプレッサー119、129の一方を省略してもよい。
上記実施形態において、衝突板235A、235Bは、略立方体状であり、粉砕ノズル236の配置数と同じ数を設ける構成を説明した。しかし、衝突板の形状や数などは、目的とする粉砕後の粒子径に応じて設定可能であり、略立方体状でなくてもよく、粉砕ノズル236の配置数と異なる数でもよい。
上記実施形態において、粉体Pは、樹脂材料で全て構成された粉粒体の構成を説明した。しかし、全ての粉粒体が樹脂である必要はなく、樹脂が一部に含まれた粉粒体であればよい。
上記実施形態において、粉砕分級装置1は、粉砕機30と、粉砕機30の下流側に配置された分級機50と、を備える構成を説明した。しかし、粉砕処理装置の一例に対応する構成としては、粉砕機30単体でも良い。すなわち、粉砕処理装置の一例に対応する粉砕機30では、粉砕機本体31が粉砕機の一例に対応し、循環管39を通じて、粉砕機本体31に対して流出口38から流出する粉体Pを分級する分級部40が、分級機の一例に対応することになる。
30…粉砕機、31…粉砕機本体、32…粉砕シリンダー(シリンダー)、33…粉砕室(内部空間)、33A…粗粉流路、33B…細粉流路、34…流入口、35…流出口、35…衝突板、35a…衝突面、35b…延出面、36…粉砕ノズル(噴射部材、ノズル)、37…コンプレッサー、38…流出口、101…導入シリンダー部、102…シリンダー本体部、103…導出シリンダー部、111…外周壁、113…接続部、114…空間、115…第1の気体流入部(旋回流発生部)、117…気体流路、121…支持部材、125…第2の気体流入部、127…気体流路、131…仕切部材、131a…上端、232…粉砕シリンダー(シリンダー)、235…衝突板、235A…上流衝突板、235A1…衝突面、235B…下流衝突板、235B1…衝突面、236…粉砕ノズル、A1…圧縮空気(第1気体)、A2…圧縮空気(第2気体)、A3…圧縮空気(第3気体)、A11…旋回流、L0…中心線、L1…軸線、L2…軸線、P…粉体、P1…粗粉(第1粉体)、P2…細粉(第2粉体)。
Claims (9)
- 第1の体積平均粒子径を有する第1粉体と、前記第1の体積平均粒子径よりも小さい第2の体積平均粒子径を有する第2粉体と、を含む粉体が搬送される中空のシリンダーと、
前記シリンダーの内周面に位置して第1気体を前記シリンダーの内部空間に流入させる気体流入部と、
前記粉体の搬送方向において前記気体流入部より下流で前記シリンダーの内面に配置された衝突板と、
第2気体を前記衝突板に向けて噴射する噴射部材と、を備え、
前記粉体に含まれる前記第1粉体が前記シリンダーの中心よりも周面側に位置し、前記第2粉体が前記第1粉体よりも前記シリンダーの中心側に位置する確率を高める気流を、前記第1気体によって形成し、
前記第2気体の気流によって前記第1粉体を前記衝突板に衝突させる、粉砕機。 - 前記噴射部材は前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向に沿った向きで前記シリンダーの内周面に配置されている、請求項1に記載の粉砕機。
- 前記衝突板は、前記シリンダーの内周面に沿って連続する衝突面を形成し、前記衝突面は前記シリンダーの軸方向に対し傾斜している、請求項1または2に記載の粉砕機。
- 前記シリンダーの内部空間を、前記シリンダーの中心に近い空間と前記シリンダーの周面に近い空間とに仕切る構造体を備える、請求項3に記載の粉砕機。
- 前記噴射部材は前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向に対して傾斜して前記シリンダーの内周面に配置され、
前記第1気体は旋回気流を形成し、
前記ノズルは、前記第1気体が形成する旋回気流の旋回方向に沿って前記第2気体を噴射する、請求項1に記載の粉砕機。 - 前記衝突板は、前記シリンダーの周方向に複数設けられている、請求項5に記載の粉砕機。
- 粉体を搬送する中空のシリンダーと、
前記シリンダーの内部に、前記シリンダーの断面方向の旋回気流を発生させる旋回流発生部と、
前記シリンダーの軸方向において前記旋回流発生部より下流で、前記シリンダーの内面に突出する衝突板と、
前記旋回流発生部より下流で、前記衝突板に向けて第2気体を噴射する噴射部材と、を備える、粉砕機。 - 前記噴射部材は、前記第2気体を噴射するノズルであり、前記シリンダーの軸方向に沿った向きで前記シリンダーの内周面に配置され、
前記シリンダーの軸方向において前記ノズルの下流に前記衝突板が配置されている、請求項7に記載の粉砕機。 - 前記噴射部材は、前記シリンダーの周面に沿って前記第2気体を噴射するノズルであり、
前記シリンダーの軸方向において前記ノズルの下流に、複数の前記衝突板が、前記シリンダーの周方向に分散して配置されている、請求項7に記載の粉砕機。
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