JP2021038056A - 燃料電池用板状部材の積層装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】積層に要するサイクルタイムを短縮できる技術を提供する。
【解決手段】燃料電池用板状部材の積層装置は、板状部材が積層される基台と、基台の両側に設けられ、下部に位置する第1回転軸と、第1回転軸よりも鉛直上方に位置する第2回転軸とに掛け渡された一組の無端ベルトと、一組の無端ベルトの互いに対向する面が基台に向かって移動するように一組の無端ベルトを駆動する駆動機構と、一組の無端ベルトの外面に予め定められた間隔を置いて複数設けられ、板状部材の端部が支持される支持部と、一組の無端ベルトの間に位置する支持部に、板状部材を搬送する搬送部と、を備え、支持部は、無端ベルトに固定された固定部と、一組の無端ベルト間に位置する場合において固定部に接するように上側に設けられ固定部よりも基台側に突出し、無端ベルトに固定された軸を基点として上側に回転可能な可動部と、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】燃料電池用板状部材の積層装置は、板状部材が積層される基台と、基台の両側に設けられ、下部に位置する第1回転軸と、第1回転軸よりも鉛直上方に位置する第2回転軸とに掛け渡された一組の無端ベルトと、一組の無端ベルトの互いに対向する面が基台に向かって移動するように一組の無端ベルトを駆動する駆動機構と、一組の無端ベルトの外面に予め定められた間隔を置いて複数設けられ、板状部材の端部が支持される支持部と、一組の無端ベルトの間に位置する支持部に、板状部材を搬送する搬送部と、を備え、支持部は、無端ベルトに固定された固定部と、一組の無端ベルト間に位置する場合において固定部に接するように上側に設けられ固定部よりも基台側に突出し、無端ベルトに固定された軸を基点として上側に回転可能な可動部と、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、燃料電池用板状部材の積層装置に関する。
燃料電池スタックの製造において、複数の燃料電池セルを積層する方法として特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された燃料電池セルの積層装置は、燃料電池セルの上面をロボットによって吸着把持し、位置決め部材に当てながら積層させている。
上面を吸着把持して燃料電池セルを積層する場合、吸着把持する工程と、吸着把持した燃料電池セルを積層箇所に移動する工程と、位置決め工程と、燃料電池セルを積層箇所に積層する工程とを、一枚ずつ毎回行う必要があり、サイクルタイムが長期化する要因となる。そのため、積層に要するサイクルタイムを短縮できる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池用板状部材の積層装置が提供される。この積層装置は、前記板状部材が積層される基台と、前記基台の両側に設けられ、下部に位置する第1回転軸と、前記第1回転軸よりも鉛直上方に位置する第2回転軸とに掛け渡された一組の無端ベルトと、前記一組の無端ベルトの互いに対向する面が前記基台に向かって移動するように前記一組の無端ベルトを駆動する駆動機構と、前記一組の無端ベルトの外面に予め定められた間隔を置いて複数設けられ、前記板状部材の端部が支持される支持部と、前記一組の無端ベルトの間に位置する前記支持部に、前記板状部材を搬送する搬送部と、を備え、前記支持部は、前記無端ベルトに固定された固定部と、前記一組の無端ベルト間に位置する場合において前記固定部に接するように上側に設けられ前記固定部よりも前記基台側に突出し、前記無端ベルトに固定された軸を基点として上側に回転可能な可動部と、を有する。この形態の積層装置によれば、搬送部によって搬送された板状部材を、支持部が設けられた無端ベルトによって次々に積層できるので、積層に要するサイクルタイムを短縮できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、この形態の積層装置を用いた積層方法や、この積層装置で製造された燃料電池等の態様で実現することが可能である。
A.第1実施形態:
図1、図2および図3は、本発明の一実施形態における積層装置100の概略構成を示す説明図である。図1〜3には互いに直行するx軸、y軸、z軸を示している。x軸は板状部材の幅方向に沿った方向であり、y軸は板状部材の搬送方向であり、z軸は板状部材の積層方向に沿った方向である。図1は積層装置100を上方向(+z軸方向)から見た図であり、図2は、積層装置100を−x軸方向から見た図であり、図3は、積層装置100を+y軸方向から見た図である。積層装置100は、燃料電池用板状部材を積層する装置である。積層装置100が積層する板状部材200は、例えば、燃料電池単セルや、燃料電池単セルを構成するセパレータ、エンドプレート、インシュレータ(絶縁板)、ターミナルプレート(集電板)である。
図1、図2および図3は、本発明の一実施形態における積層装置100の概略構成を示す説明図である。図1〜3には互いに直行するx軸、y軸、z軸を示している。x軸は板状部材の幅方向に沿った方向であり、y軸は板状部材の搬送方向であり、z軸は板状部材の積層方向に沿った方向である。図1は積層装置100を上方向(+z軸方向)から見た図であり、図2は、積層装置100を−x軸方向から見た図であり、図3は、積層装置100を+y軸方向から見た図である。積層装置100は、燃料電池用板状部材を積層する装置である。積層装置100が積層する板状部材200は、例えば、燃料電池単セルや、燃料電池単セルを構成するセパレータ、エンドプレート、インシュレータ(絶縁板)、ターミナルプレート(集電板)である。
積層装置100は、基台10と、一組の無端ベルト20と駆動機構25と支持部30と、搬送部40と、ストッパ部50と、を備える。図示の便宜上、図1および図2において、無端ベルト20と駆動機構25との図示を省略している。
基台10は、板状部材200が積層される台座である。基台10上において板状部材200が積層される空間のことを「積層部」という。基台10の端部には、一組の基準部11が設けられている。基準部11は、板状部材200の周囲に設けられたくぼみに嵌まるように、基台10から板状部材200の積層方向(+z軸方向)に沿って延びる軸部材である。基準部11は、板状部材200が積層部において積層方向と異なる方向に移動することを抑制する。
無端ベルト20は、基台10の両側に設けられ、下部に位置する第1回転軸21と、第1回転軸21よりも鉛直上方(+z軸方向)に位置する第2回転軸22とに掛け渡されている。本実施形態において、鉛直とは水平からの角度が90±10°の範囲に入っている場合が該当する。
駆動機構25は、無端ベルト20の互いに対向する面が基台10に向かって移動するように無端ベルト20を駆動する。より具体的には、駆動機構25は、第1回転軸21と第2回転軸22とを回転させるモータを備え、無端ベルト20の互いに対向する面が−z軸方向に回転移動するよう無端ベルト20を駆動する。
支持部30は、無端ベルト20の外面に予め定められた間隔を置いて複数設けられる。支持部30は板状部材200の端部を支持する。本実施形態において支持部30は、板状部材200を載置することで支持する。
搬送部40は、一組の無端ベルト20の間に位置する支持部30に、板状部材200を搬送する。搬送部40は、例えば、ベルトコンベアである。本実施形態において、搬送部40は、押し出し部41を有する。押し出し部41は、ベルトコンベア上の板状部材200を支持部30の上に押し出す。押し出し部41は、例えば、搬送部40の搬送方向(y軸方向)に沿って、押し出し軸42を基点として回転移動するように構成される。押し出し部41は、+y軸方向に回転移動して板状部材200の端部に接触して押し出し、−y軸方向に回転移動して板状部材200に接触しないように、元の位置に戻る。
ストッパ部50は搬送部40が板状部材200を支持部30に搬送して、押し出し部41によって押し出した板状部材200の投入の位置を安定させる。
図4は、支持部30の概略構成を示す説明図である。支持部30は、無端ベルト20に固定された固定部31と、可動部32とを有する。可動部32は、支持部30が一組の無端ベルト20間に位置する場合において固定部31に接するように上側(+z軸方向側)に設けられ、固定部31よりも基台10側に突出し、無端ベルト20に固定された軸33を基点として上側に回転可能である。可動部32の上面には、板状部材200が嵌まるくぼみが設けられていてもよい。また、軸33は、固定部31に固定されていてもよい。つまり、軸33は固定部31を介して間接的に無端ベルト20に固定されていてもよい。
支持部30は、可動部32の上に載置された板状部材200を固定部31によって支持しつつ無端ベルト20によって下降し、基台10や既に積層された板状部材200の積層体に可動部32の端部が触れることで、上方(+z軸方向)に跳ね上げられるように可動部32が回転し、板状部材200を基台10や既に積層された板状部材200に積層する。
図5は、積層処理の手順の一例を表すフローチャートである。積層処理は、積層装置100が燃料電池用の板状部材200を積層する処理である。この処理は、積層する板状部材200の枚数分繰り返し行われる処理である。
まず、支持部30は、ステップS100において、搬送部40によって搬送された板状部材200を支持する。より具体的には、搬送部40によって搬送された板状部材200が押し出し部41によって支持部30の上に押し出される。本実施形態において、押し出し部41によって押し出された板状部材200は、ストッパ部50に当たり、支持部30上での位置が定められる。
次に、支持部30は、ステップS110において、板状部材200を水平状態に維持する。より具体的には、ステップS100で搬送された板状部材200の端部が可動部32を介して固定部31によって水平状態に維持される。
続いて、板状部材200を支持する支持部30は、ステップS120において、下降して板状部材200を垂直搬送する。より具体的には、駆動機構25によって無端ベルト20が回転移動することで、支持部30が−z軸方向に移動して、板状部材200を垂直搬送する。
最後に、支持部30は、ステップS130において、板状部材200を積層する。より具体的には、基台10や既に積層された板状部材200の積層体に可動部32の端部が触れることで、可動部32が回転し、板状部材200を積層する。回転した可動部32は、板状部材200を積層した後、無端ベルト20によって上方に運ばれ、再度、板状部材200が載置されるまでに、水平となる位置に戻る。
以上で説明した本実施形態の積層装置100によれば、搬送部40が搬送した板状部材200を、無端ベルト20に設けられた支持部30が支持し、無端ベルト20の回転移動によって支持部30が下降して板状部材200を垂直搬送し、基台10に積層する。そのため、板状部材200の上面を吸着把持して積層する場合と比べて、積層工程の煩雑さを低減でき、高速に次々に板状部材200の垂直搬送を行うことができるため、積層に要するサイクルタイムを短縮できる。また、支持部30は、可動部32の上に載置して板状部材200を支持するため、板状部材200の表面に触れずに積層することができる。また、支持部30は、板状部材200を水平状態に維持して搬送するため、板状部材200に接着剤等を塗布する場合に、接着剤の塗布の精度の確保や、接着剤の垂れ防止ができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…基台、11…基準部、20…無端ベルト、21…第1回転軸、22…第2回転軸、25…駆動機構、30…支持部、31…固定部、32…可動部、33…軸、40…搬送部、41…押し出し部、42…押し出し軸、50…ストッパ部、100…積層装置、200…板状部材
Claims (1)
- 燃料電池用板状部材の積層装置であって、
前記板状部材が積層される基台と、
前記基台の両側に設けられ、下部に位置する第1回転軸と、前記第1回転軸よりも鉛直上方に位置する第2回転軸とに掛け渡された一組の無端ベルトと、
前記一組の無端ベルトの互いに対向する面が前記基台に向かって移動するように前記一組の無端ベルトを駆動する駆動機構と、
前記一組の無端ベルトの外面に予め定められた間隔を置いて複数設けられ、前記板状部材の端部が支持される支持部と、
前記一組の無端ベルトの間に位置する前記支持部に、前記板状部材を搬送する搬送部と、を備え、
前記支持部は、
前記無端ベルトに固定された固定部と、
前記一組の無端ベルト間に位置する場合において前記固定部に接するように上側に設けられ前記固定部よりも前記基台側に突出し、前記無端ベルトに固定された軸を基点として上側に回転可能な可動部と、を有する、積層装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019159996A JP2021038056A (ja) | 2019-09-03 | 2019-09-03 | 燃料電池用板状部材の積層装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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