JP2021037808A - タイヤ圧力監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤが低速で回転している場合やタイヤの回転が停止している場合においても、タイヤの圧力及び温度の情報を得ることができるタイヤ圧力監視システムを提供する。【解決手段】車両のタイヤのタイヤホイールに取り付けられたトランスポンダと、前記車両における前記トランスポンダと対向する位置に取り付けられた複数の車載器と、を有し、前記複数の車載器の一方と他方は、前記タイヤの中心において、なす角が90°以上離れて配置されており、前記トランスポンダに設けられた信号生成部において生成された信号を電波により送信し、前記複数の車載器のうちの少なくとも1つが前記電波を受信し、前記車載器に設けられた制御部において、前記車両のタイヤの圧力及び温度を算出することを特徴とするタイヤ圧力監視システムにより上記課題を解決する。【選択図】 図3

Description

本発明は、タイヤ圧力監視システムに関するものである。
近年、自動車等の車両には、タイヤの圧力(空気圧)等を監視するためのタイヤ圧力監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)が設置されている。TPMSでは、車両の各々のタイヤに取り付けられたトランスポンダと、車両に取り付けられた車載器とを有しており、車載器より無線でトランスポンダに、温度要求信号及び圧力要求信号を送信し、これらの信号をトランスポンダが受信すると、トランスポンダより車載器に、温度応答信号及び圧力応答信号が送信される。車載器では、受信した温度応答信号及び圧力応答信号に基づきタイヤの温度やタイヤの圧力の情報を得ることができる。
特開2006−27390号公報 特開2005−321958号公報 特開2007−271470号公報
ところで、車両においては、タイヤが低速で回転している場合やタイヤの回転が停止している場合においても、タイヤの温度やタイヤの圧力の情報を得ることが必要な場合がある。このため、タイヤ圧力監視システムにおいては、タイヤが低速で回転している場合やタイヤの回転が停止している場合においても、タイヤの温度やタイヤの圧力の情報を得ることができるものが求められている。
本実施の形態の一観点によれば、車両のタイヤのタイヤホイールに取り付けられたトランスポンダと、前記車両における前記トランスポンダと対向する位置に取り付けられた複数の車載器と、を有し、前記複数の車載器の一方と他方は、前記タイヤの中心において、なす角が90°以上離れて配置されており、前記トランスポンダに設けられた信号生成部において生成された信号を電波により送信し、前記複数の車載器のうちの少なくとも1つが前記電波を受信し、前記車載器に設けられた制御部において、前記車両のタイヤの圧力及び温度を算出することを特徴とする。
開示のタイヤ圧力監視システムによれば、タイヤが低速で回転している場合やタイヤの回転が停止している場合においても、タイヤの温度やタイヤの圧力の情報を得ることができる。
タイヤ圧力監視システムの説明図 タイヤ圧力監視システムの構成のブロック図 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの説明図(1) 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの説明図(2) 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの構成のブロック図 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの配置の説明図 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの信号生成部の説明図 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムのモデル1の説明図(1) 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムのモデル1の説明図(2) 図1に示すタイヤ圧力監視システムのモデル2の説明図 TRP角度ψとタイヤ60の回転角度θを変化させた場合の電波の特性図 本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムによりタイヤの圧力と温度の測定方法のフローチャート
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
最初に、タイヤ圧力監視システムについて、図1及び図2に基づき説明する。このタイヤ圧力監視システムは、車両50の各々のタイヤ60に取り付けられたトランスポンダ10と、車両50の本体に取り付けられた車載器20とを有している。トランスポンダ10は、タイヤ60のタイヤホイールに取り付けられており、車載器20は、車両50のタイヤホイールに対向する位置に取り付けられている。
トランスポンダ10は、送信部11、受信部12、信号生成部13、記憶部14、アンテナ15等を有している。車載器20は、送信部21、受信部22、制御部23、記憶部24、CAN(Controller Area Network)通信部25、送信用アンテナ26、受信用アンテナ27等を有している。
このようなタイヤ圧力監視システムでは、車載器20の送信部21において生成された温度要求信号及び圧力要求信号を送信用アンテナ26より電波により、トランスポンダ10に送信する。トランスポンダ10では、この温度要求信号及び圧力要求信号の電波をアンテナ15が受信すると、受信した信号は受信部12を介し信号生成部13に送られ、信号生成部13において、温度応答信号及び圧力応答信号が生成される。信号生成部13において生成された温度応答信号及び圧力応答信号は、送信部11を介し、アンテナ15より電波により、車載器20に送信される。車載器20では、受信用アンテナ27が温度応答信号及び圧力応答信号の電波を受信すると、受信した信号は受信部22を介し制御部23に送られ、制御部23において、受信した温度応答信号及び圧力応答信号に基づき、車両50のタイヤ60の温度や圧力が算出される。
このように、タイヤ圧力監視システムでは、トランスポンダ10と車載器20との間において、電波による無線による通信が行われる。ところで、車両50が走行している場合には、タイヤ60は回転しているため、トランスポンダ10と車載器20とが周期的に近づき、短時間に通信が良好となる状態が周期的に訪れることから、通信に問題が生じることはない。しかしながら、タイヤ60の回転が遅いときや、タイヤ60の回転が停止している場合には、トランスポンダ10に対する車載器20の位置によっては、トランスポンダ10と車載器20との間において、通信の電波の強度が弱くなるため、無線による通信ができなくなる場合がある。
タイヤ60の圧力や温度の情報は、タイヤ60が停止している場合や、タイヤ60の回転が遅い場合であっても、知ることが必要な場合がある。このため、車両50のタイヤ60が停止している場合や、タイヤ60の回転が遅い場合であっても、タイヤ60の圧力や温度の情報を得ることのできるタイヤ圧力監視システムが求められている。
(タイヤ圧力監視システム)
次に、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムについて説明する。本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムは、車両のタイヤの圧力や温度を監視するシステムであり、車両に設置される。本願において、車両とは、空気などの気体が充填されたタイヤを備えている任意の移動体を意味するものとする。車両には、自動車、バス、トラック、農業機械、建設機械、自転車、航空機、鉄道車両等を含むが、これらに限定されるものではない。
本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムについて、図3から図6に基づき説明する。図3は、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの概要を示す図であり、図4は、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムのトランスポンダ10が、タイヤ60に取り付けられている状態を示す図であり、図5は、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの構成のブロック図である。図6は、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムが車両に配置されている状態の概念図である。
本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムは、車両50の各々のタイヤ60に取り付けられたトランスポンダ10と、車両50の本体に取り付けられた第1の車載器120及び第2の車載器130とを有している。トランスポンダ10は、タイヤ60のタイヤホイール61に取り付けられており、第1の車載器120及び第2の車載器130は、トランスポンダ10が取り付けられている車両50のタイヤホイール61に対向する側に取り付けられている。
本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムは、車両50の各々のタイヤ60に対応して取り付けられており、車両50のタイヤ60が4つであれば、車両50に取り付けられるトランスポンダ10は4つであり、第1の車載器120は4つであり、第2の車載器130は4つである。
トランスポンダ10は、図5に示されるように、送信部11、受信部12、信号生成部13、記憶部14、アンテナ15等を有しており、タイヤ60の温度及び圧力に応じた無線信号を第1の車載器120または第2の車載器130に送信する装置である。
トランスポンダ10は、第1の車載器120または第2の車載器130からの温度要求信号Treqに応答して、タイヤ60の温度に応じた温度応答信号Tansを第1の車載器120または第2の車載器130に送信する。また、トランスポンダ10は、第1の車載器120または第2の車載器130からの圧力要求信号Preqに応答して、タイヤ60の圧力に応じた圧力応答信号Pansを第1の車載器120または第2の車載器130に送信する。
送信部11は、温度応答信号Tans及び圧力応答信号Pansを第1の車載器120または第2の車載器130に無線で送信する回路である。
受信部12は、第1の車載器120または第2の車載器130より無線で送信された温度要求信号Treq及び圧力要求信号Preqを受信する回路である。
信号生成部13は、受信部12が受信した温度要求信号Treqに対する温度応答信号Tansを生成し、受信部12が受信した圧力要求信号Preqに対する圧力応答信号Pansを生成する回路である。信号生成部13は、例えば、温度共振回路と、圧力共振回路を備える。
具体的には、信号生成部13は、図7に示されるように、温度用圧電振動子13a、圧力用圧電振動子13b、圧力用容量センサ13c等を含んでいる。
温度センサとなる温度共振回路は、タイヤ60の温度に応じて共振周波数が変化する共振回路であり、タイヤ60の温度に応じて特性が変化する素子として、温度用圧電振動子13aを含んでいる。温度共振回路は、温度要求信号Treqから共振周波数に応じた信号を抽出し、温度共振回路により抽出された信号が温度応答信号Tansとなる。即ち、温度共振回路により温度応答信号Tansが生成される。温度共振回路の共振周波数は、温度周波数ftに相当する。
圧力センサとなる圧力共振回路は、タイヤ60の圧力に応じて共振周波数が変化する共振回路であり、タイヤ60の圧力に応じて特性が変化する素子として、圧力用圧電振動子13b及び圧力用容量センサ13cを含んでいる。圧力共振回路は、圧力要求信号Treqから共振周波数に応じた信号を抽出し、圧力共振回路により抽出された信号が圧力応答信号Pansとなる。即ち、圧力共振回路により圧力応答信号Pansが生成される。圧力共振回路の共振周波数は、圧力周波数fpに相当する。
記憶部14は、不揮発性の任意の記憶媒体である。記憶部14は、例えば、フラッシュメモリであるが、これに限定されるものではない。
第1の車載器120及び第2の車載器130は、トランスポンダ10からの無線信号に基づいて、タイヤ60の圧力や温度を算出する。第1の車載器120及び第2の車載器130は、車両50の不図示のECU(Electrical Control Unit)の内部に設けられたタイヤ空気圧監視制御部150に接続されている。
図5に示されるように、第1の車載器120は、送信部121、受信部122、制御部123、記憶部124、CAN通信部125、送信用アンテナ126、受信用アンテナ127等を有している。また、第2の車載器130は、送信部131、受信部132、制御部133、記憶部134、CAN通信部135、送信用アンテナ136、受信用アンテナ137等を有している。
第1の車載器120及び第2の車載器130は、図4に示されるように、タイヤ60の中心60aにおいて、なす角が90°以上となる位置に取り付けられている。これにより、トランスポンダ10からの無線信号が第1の車載器120または第2の車載器130のいずれかにより、受信することが可能となる。
尚、送信部121、131は、温度要求信号Treq及び圧力要求信号Preqをトランスポンダ10に無線で送信する回路である。
温度要求信号Treqは、タイヤ60の温度を得るために送信される信号であり、所定の周波数Ftを有する無線信号である。温度要求信号Treqの周波数Ftは、トランスポンダ10の信号生成部13の特性、タイヤ60の使用環境及びタイヤ60の使用態様(温度Tの基準値)などに応じて設定される。
圧力要求信号Preqは、タイヤ60の圧力を得るために送信される信号であり、所定の周波数Fpを有する無線信号である。圧力要求信号Preqの周波数Fpは、トランスポンダ10の信号生成部13の特性、タイヤ60の使用環境及びタイヤ60の使用態様(圧力Pの基準値)などに応じて設定される。
受信部122及び132は、温度応答信号Tans及び圧力応答信号Pansをトランスポンダ10から無線で受信する回路である。
温度応答信号Tansは、温度要求信号Treqに対する応答信号であり、タイヤ60の温度に応じた温度周波数ftを有する無線信号である。受信部122は、温度応答信号Tansを受信すると、受信した温度応答信号Tansの温度周波数ftを測定し、測定した温度周波数ftを制御部123に伝える。同様に、受信部132は、温度応答信号Tansを受信すると、受信した温度応答信号Tansの温度周波数ftを測定し、測定した温度周波数ftを制御部133に伝える。
圧力応答信号Pansは、圧力要求信号Preqに対する応答信号であり、タイヤ60の圧力に応じた圧力周波数fpを有する無線信号である。受信部122は、圧力応答信号Pansを受信すると、受信した圧力応答信号Pansの圧力周波数fpを測定し、測定した圧力周波数fpを制御部123に伝える。同様に、受信部132は、圧力応答信号Pansを受信すると、受信した圧力応答信号Pansの圧力周波数fpを測定し、測定した圧力周波数fpを制御部133に伝える。
制御部123は、第1の車載器120の全体を制御し、制御部133は、第2の車載器130の全体を制御する。制御部123及び133は、例えば、プログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するプログラム及び各種のデータを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUに作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等を備える。CPUが実行するプログラムは、CD(Compact Disk)、DVD、及びフラッシュメモリを含む、コンピュータ読み取り可能な任意の記録媒体に記録されてもよい。
本実施の形態においては、制御部123は、受信部122から受け取った温度周波数ft及び圧力周波数fpに基づいて、タイヤの温度及び圧力を算出する。同様に、制御部133は、受信部132から受け取った温度周波数ft及び圧力周波数fpに基づいて、タイヤの温度及び圧力を算出する。
記憶部124及び134は、記憶されたデータを書き換え可能な任意の記憶媒体である。記憶部14は、例えば、フラッシュメモリであるが、これに限定されるものではない。
第1の車載器120では、送信部121には送信用アンテナ126が接続されており、受信部122には受信用アンテナ127が接続されている。また、第2の車載器130では、送信部131には送信用アンテナ136が接続されており、受信部132には受信用アンテナ137が接続されている。
本実施の形態においては、第1の車載器120及び第2の車載器130の双方より、温度要求信号Treq及び圧力要求信号Preqを送信し、トランスポンダ10は、第1の車載器120または第2の車載器130のうちのいずれかより送信された温度要求信号Treq及び圧力要求信号Preqを受信する。温度要求信号Treq及び圧力要求信号Preqを受信したトランスポンダ10は、信号生成部13において、温度応答信号Tans及び圧力応答信号Pansを生成し、第1の車載器120及び第2の車載器130に向けて送信する。第1の車載器120または第2の車載器130のいずれかが、温度応答信号Tans及び圧力応答信号Pansを受信すれば、タイヤ60の温度と圧力を知ることができる。
第1の車載器120及び第2の車載器130は、タイヤ60の中心において、なす角が90°以上となる位置に取り付けられているため、第1の車載器120及び第2の車載器130のいずれかが、トランスポンダ10と通信可能な状態となる。よって、タイヤ60が低速で回転している場合や、タイヤ60の回転が停止している場合においても、リアルタイムでタイヤの温度やタイヤの圧力の情報を得ることができる。尚、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムにおいては、第1の車載器120及び第2の車載器130とトランスポンダ10との間における無線による通信では、周波数が2.4GHz以上、2.5GHz以下の電波が用いられる。
(実験)
次に、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムのモデルと、図1に示されるタイヤ圧力監視システムのモデルにおいて、通信の電波の強度について実験を行った結果について説明する。
この実験では、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムのモデルとして、図8に示されるモデル1を用いた。モデル1では、タイヤ60のタイヤホイールに相当する部分にトランスポンダ10が取り付けられており、タイヤ60に取り付けられているトランスポンダ10と対向する側に、第1の車載器120及び第2の車載器130が設置されている。尚、図9に示されるように、第1の車載器120と第2の車載器130は、タイヤ60の中心60aにおいて、なす角が90°以上となるように離れて設置する。タイヤ60のタイヤホイール61に相当する部分にトランスポンダ10を取り付けるが、トランスポンダ10のアンテナ15の向き(タイヤホイール61への取り付け角度ψ)によって通信状態が変化する。このため、図9に示されるように、回転するタイヤ60の角度を回転角度θとし、取り付けられるトランスポンダ10の角度をTRP角度ψとし、これらを変化させて測定を行った。
また、図1に示されるタイヤ圧力監視システムのモデルとして、図10に示されるモデル2を用いた。モデル2では、タイヤ60のタイヤホイールに相当する部分にトランスポンダ10が取り付けられており、タイヤ60に取り付けられているトランスポンダ10と対向する側に、車載器20が設置されている。尚、車載器20は、図8の第1の車載器120が取り付けられる位置に対応する位置に取り付けられているものとする。
このようにTRP角度ψとタイヤ60の回転角度θを変化させた場合の電波のSN比を測定した結果を図11に示す。図11では、2.415GHz、2.440GHz、2.468GHzの3種類の異なる周波数の電波を用いて実験を行い、各々の測定ポイントにおいて最もSN比が高くなる周波数のものを選んだものをMaxSNとして示している。
図11において、上段の4つは、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムに対応する図8のモデル1の特性を示し、下段の4つは、図1に示されるタイヤ圧力監視システムに対応する図10のモデル2の特性を示す。図11では、各々のTRP角度と回転角度を変えることにより、1296の測定ポイントにおいてSN比を測定した結果である。
モデル1で、周波数が2.415GHzの場合では、SN比が30以下は発生件数は0であり、30を超え40以下は発生件数は1であり、40を超え50以下は発生件数は89であり、50を超え60以下は発生件数は592であり、60を超え70以下は発生件数は614であった。
モデル1で、周波数が2.440GHzの場合では、SN比が30以下は発生件数は0であり、30を超え40以下は発生件数は4であり、40を超え50以下は発生件数は56であり、50を超え60以下は発生件数は589であり、60を超え70以下は発生件数は647であった。
モデル1で、周波数が2.468GHzの場合では、SN比が30以下は発生件数は1であり、30を超え40以下は発生件数は2であり、40を超え50以下は発生件数は107であり、50を超え60以下は発生件数は674であり、60を超え70以下は発生件数は512であった。
モデル1で、3つの周波数でSN比が最大となるものを選んだ場合では、SN比が30以下は発生件数は0であり、30を超え40以下は発生件数は0であり、40を超え50以下は発生件数は23であり、50を超え60以下は発生件数は375であり、60を超え70以下は発生件数は898であった。
また、モデル2で、周波数が2.415GHzの場合では、SN比が30以下は発生件数は0であり、30を超え40以下は発生件数は5であり、40を超え50以下は発生件数は96であり、50を超え60以下は発生件数は636であり、60を超え70以下は発生件数は559であった。
モデル2で、周波数が2.440GHzの場合では、SN比が30以下は発生件数は0であり、30を超え40以下は発生件数は4であり、40を超え50以下は発生件数は112であり、50を超え60以下は発生件数は702であり、60を超え70以下は発生件数は478であった。
モデル2で、周波数が2.468GHzの場合では、SN比が30以下は発生件数は8であり、30を超え40以下は発生件数は30であり、40を超え50以下は発生件数は165であり、50を超え60以下は発生件数は718であり、60を超え70以下は発生件数は375であった。
モデル2で、3つの周波数でSN比が最大となるものを選んだ場合では、SN比が30以下は発生件数は0であり、30を超え40以下は発生件数は3であり、40を超え50以下は発生件数は68であり、50を超え60以下は発生件数は545であり、60を超え70以下は発生件数は680であった。
よって、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムに対応する図8のモデル1では、SN比が40以下の発生件数は0であるのに対し、図1に示されるタイヤ圧力監視システムに対応する図10のモデル2では、SN比が40以下の発生件数は3であった。従って、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムは、図1に示されるタイヤ圧力監視システムと比べて、タイヤ60の角度がどのような角度であっても、良好な通信状態を得ることができ、例えば、タイヤ60の回転が停止している場合であっても良好な通信状態を得ることができる。
よって、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムでは、タイヤ60が低速で回転している場合や、タイヤ60の回転が停止している場合においても、タイヤ60の温度やタイヤ60の圧力の情報を得ることができる。
(タイヤ圧力監視システムの使用方法)
次に、本実施の形態におけるタイヤ圧力監視システムの使用方法について、図12に示すフローチャートに基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)に示すように、第1の車載器120の動作を開始する。
次に、ステップ104(S104)に示すように、自動車等の車両50の速度が10Km/h以下であるか否かを判断する。自動車等の車両50の速度が10Km/h以下である場合には、ステップ106に移行し、自動車等の車両50の速度が10Km/h以下ではない場合には、ステップ118に移行する。
次に、ステップ106(S106)に示すように、第2の車載器130の動作を開始する。
次に、ステップ108(S108)に示すように、第1の車載器120及び第2の車載器130において使用する周波数帯A〜Cを選択する。
次に、ステップ110(S110)に示すように、ランダムに周波数ホッピングして、SN比を測定する。
次に、ステップ112(S112)に示すように、第1の車載器120におけるSN比が40dBを超えているか否かを判断する。第1の車載器120におけるSN比が40dBを超えている場合には、ステップ116に移行し、第1の車載器120におけるSN比が40dBを超えていない場合には、ステップ114に移行する。
次に、ステップ114(S114)に示すように、第2の車載器130におけるSN比が40dBを超えているか否かを判断する。第2の車載器130におけるSN比が40dBを超えている場合には、ステップ116に移行し、第2の車載器130におけるSN比が40dBを超えていない場合には、ステップ110に移行する。
次に、ステップ116(S116)に示すように、タイヤ60の圧力及び温度の測定を行い終了する。
ステップ118(S118)に示すように、第1の車載器120において使用する周波数帯として、3周波数帯の1つを選択する。
次に、ステップ120(S120)に示すように、ランダムに周波数ホッピングして、SN比を測定する。
次に、ステップ122(S122)に示すように、第1の車載器120におけるSN比が40dBを超えているか否かを判断する。第1の車載器120におけるSN比が40dBを超えている場合には、ステップ124に移行し、第1の車載器120におけるSN比が40dBを超えていない場合には、ステップ120に移行する。
次に、ステップ124(S124)に示すように、タイヤ60の圧力及び温度の測定を行い終了する。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
10 トランスポンダ
11 送信部
12 受信部
13 信号生成部
13a 温度用圧電振動子
13b 圧力用圧電振動子
13c 圧力用容量センサ
14 記憶部
15 アンテナ
20 車載器
21 送信部
22 受信部
23 制御部
24 記憶部
25 CAN通信部
26 送信用アンテナ
27 受信用アンテナ
50 車両
60 タイヤ
120 第1の車載器
121 送信部
122 受信部
123 制御部
124 記憶部
125 CAN通信部
126 送信用アンテナ
127 受信用アンテナ
130 第2の車載器
131 送信部
132 受信部
133 制御部
134 記憶部
135 CAN通信部
136 送信用アンテナ
137 受信用アンテナ

Claims (5)

  1. 車両のタイヤのタイヤホイールに取り付けられたトランスポンダと、
    前記車両における前記トランスポンダと対向する位置に取り付けられた複数の車載器と、
    を有し、
    前記複数の車載器の一方と他方は、前記タイヤの中心において、なす角が90°以上離れて配置されており、
    前記トランスポンダに設けられた信号生成部において生成された信号を電波により送信し、前記複数の車載器のうちの少なくとも1つが前記電波を受信し、前記車載器に設けられた制御部において、前記車両のタイヤの圧力及び温度を算出することを特徴とするタイヤ圧力監視システム。
  2. 前記タイヤの回転が停止、または、前記車両の速度が10Km/h以下の場合に、前記トランスポンダと前記複数の車載器との通信を行うことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ圧力監視システム。
  3. 前記トランスポンダは、アンテナと、信号生成部とを有し、
    前記信号生成部は、前記タイヤの圧力を得るための圧力センサと、前記タイヤの温度を得るための温度センサと、を有し、
    前記圧力センサは圧電振動子と容量センサを含むものであり、前記温度センサは圧電振動子を含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ圧力監視システム。
  4. 前記複数の車載器より前記トランスポンダに向けて圧力要求信号及び温度要求信号を無線により送信し、
    前記トランスポンダにおいて受信した前記圧力要求信号及び前記温度要求信号より、前記信号生成部において、温度応答信号及び圧力応答信号を生成して、前記複数の車載器に無線により送信し、
    前記温度応答信号及び前記圧力応答信号を受信した前記車載器において、前記温度応答信号及び前記圧力応答信号より、前記タイヤの圧力及び温度を算出することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ圧力監視システム。
  5. 前記電波の周波数は、2.4GHz以上、2.5GHz以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ圧力監視システム。
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