JP2021037515A - 金属メッシュ成形体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メッシュ層のめくれが発生するのを抑制することができる金属メッシュ成形体の製造方法を提供する。【解決手段】金属メッシュ成形体1の製造方法は、帯状の金属メッシュ3の一部を金属メッシュ3の長手方向に折り重ねることで、その折り重ね方向に積層された複数のメッシュ層4を形成する第1工程と、金属メッシュ3のメッシュ層4を除く他部分3Cにより、複数のメッシュ層4の幅方向両側を覆うことで成形中間体7を得る第2工程と、成形中間体7を、メッシュ層4の幅方向を下金型11の成形孔11aの深さ方向に向けた状態で成形孔11aに詰め込む第3工程と、成形孔11aに詰め込まれた成形中間体7を上金型12で押圧することで金属メッシュ成形体1を得る第4工程と、をこの順に含む。【選択図】図4B

Description

本発明は、金属メッシュ成形体の製造方法に関する。
例えば、自動車の排気管と、その周囲を覆うプロテクタとの隙間を目詰めする部材として、平板状の金属メッシュ成形体が用いられる。このような金属メッシュ成形体は、下金型の成形孔に、帯状の金属メッシュを折り重ねて詰め込み、上金型で金属メッシュを押圧することによって圧縮成形される(例えば、特許文献1の第4図参照)。
特開昭59−225836号公報
上記のように金属メッシュ成形体を圧縮成形する際には、図13に示すように、帯状の金属メッシュ101をその長手方向に折り重ね、複数のメッシュ層102を有する中間成形体103を形成する。そして、メッシュ層102の幅方向を、下金型151の外型151a及び底型151bにより形成された成形孔152の深さ方向に向けた状態で、当該成形孔152に中間成形体103を詰め込み、上金型153により中間成形体103を押圧する。
これにより、図14Aに示すように、各メッシュ層102が斜めに積層されて構成された金属メッシュ成形体104が成形される。このため、図14Bに示すように、金属メッシュ成形体104に、図中の実線矢印で示す曲げ荷重や、図中の白抜き矢印で示す引張荷重が作用すると、メッシュ層102のめくれ(図中の破線で囲んだ箇所)が発生するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、メッシュ層のめくれが発生するのを抑制することができる金属メッシュ成形体の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明は、帯状の金属メッシュの少なくとも一部を当該金属メッシュの長手方向に折り重ねることで、その折り重ね方向に積層された複数のメッシュ層を形成する第1工程と、前記金属メッシュの前記メッシュ層を除く他部分、又は他の金属メッシュにより、前記複数のメッシュ層の幅方向両側を覆うことで成形中間体を得る第2工程と、前記成形中間体を、前記メッシュ層の幅方向を下金型の成形孔の深さ方向に向けた状態で、当該成形孔に詰め込む第3工程と、前記成形孔に詰め込まれた前記成形中間体を上金型で押圧することで金属メッシュ成形体を得る第4工程と、をこの順に含む金属メッシュ成形体の製造方法である。
本発明によれば、帯状の金属メッシュを折り重ねて積層された複数のメッシュ層の幅方向両側を、当該金属メッシュの他部分、又は他の金属メッシュにより覆って構成された中間成形体を押圧することで、金属メッシュ成形体を得ることができる。これにより、金属メッシュ成形体の積層された複数のメッシュ層は、前記他部分又は他の金属メッシュにより覆われるので、金属メッシュ成形体に曲げ荷重や引張荷重が作用しても、メッシュ層のめくれが発生するのを抑制することができる。
(2)前記第2工程では、前記金属メッシュの前記他部分、又は前記他の金属メッシュにより、前記複数のメッシュ層における積層面積が最も大きい部分の幅方向両側を覆うのが好ましい。
この場合、複数のメッシュ層において最もめくれが発生し易い部分である、積層面積が最も大きい部分の幅方向両側が、金属メッシュの他部分又は他の金属メッシュにより覆われるので、メッシュ層のめくれが発生するのをさらに抑制することができる。
(3)前記金属メッシュの前記他部分が、当該金属メッシュの長手方向の端部であり、前記第1工程では、前記金属メッシュの一部を折り重ねることで、前記複数のメッシュ層を形成し、前記第2工程では、前記金属メッシュの前記端部により、前記複数のメッシュ層の幅方向両側を覆うことで前記成形中間体を得るのが好ましい。
この場合、第2工程において、金属メッシュのメッシュ層を、その金属メッシュの長手方向の端部により覆うことで、迅速に成形中間体を得ることができるので、金属メッシュ成形体を効率良く製造することができる。
本発明によれば、メッシュ層のめくれが発生するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る金属メッシュ成形体を示す斜視図である。 第1実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの斜視図である。 第1実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの一部により金属メッシュ成形体の外形を形成した状態を示している。 第1実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの他部分により積層面積最大部の幅方向一方側を覆った状態を示している。 第1実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの他部分により積層面積最大部の幅方向両側を覆った状態を示している。 第1実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、成形中間体を下金型の成形孔に詰め込んだ状態を示している。 第1実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、成形中間体を上金型で押圧する前の状態を示している。 第1実施形態の金属メッシュ成形体における積層面積最大部の概略断面図である。 第1工程及び第2工程の変形例を示す説明図であり、金属メッシュにより金属メッシュ成形体の外形を形成した状態を示している。 第1工程及び第2工程の変形例を示す説明図であり、他の金属メッシュにより積層面積最大部の幅方向一方側を覆った状態を示している。 第1工程及び第2工程の変形例を示す説明図であり、他の金属メッシュにより積層面積最大部の幅方向両側を覆った状態を示している。 本発明の第2実施形態に係る金属メッシュ成形体を示す斜視図である。 第2実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの一部により金属メッシュ成形体の外形を形成した状態を示している。 第2実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの他部分により積層面積最大部の幅方向一方側を覆った状態を示している。 第2実施形態の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュの他部分により積層面積最大部の幅方向両側を覆った状態を示している。 従来の金属メッシュ成形体の製造方法を示す説明図であり、金属メッシュを下金型及び上金型により圧縮している状態を示している。 従来の金属メッシュ成形体の複数のメッシュ層を示す断面図である。 従来の金属メッシュ成形体においてメッシュ層のめくれが発生した状態を示している。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
<金属メッシュ成形体の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る金属メッシュ成形体を示す斜視図である。図1において、本実施形態の金属メッシュ成形体1は、例えば、自動車の排気管と、その周囲を覆うプロテクタ(排気管カバー)との隙間を目詰めする部材として用いられる。
金属メッシュ成形体1は、後述する下金型11及び上金型12により略矩形平板状に成形されており、その長手方向一方側の端部から長手方向他方側の端部へ向かうにしたがって、短手方向の幅が段階的に広くなるように形成されている。金属メッシュ成形体1の長手方向一方側には、その厚み方向に貫通する貫通孔2が形成されている。貫通孔2は、例えば円形に形成されている。
<金属メッシュ成形体の製造方法>
<準備工程>
図2〜図6は、本実施形態の金属メッシュ成形体1の製造方法を示す説明図である。以下、これらの図を参照しながら、金属メッシュ成形体1の製造方法について説明する。まず、図2に示すように、作業者は、所定の幅Wを有する帯状の金属メッシュ3を準備する。金属メッシュ3は、例えば、金属製の細いワイヤ31を袋状に編んだものである。
<第1工程>
次に、作業者は、図3に示すように、金属メッシュ3の長手方向の一端から所定長さまでの第一長さ部分3Aを、金属メッシュ成形体1の外形を一筆書きで形成するように折り曲げる。なお、図3において、金属メッシュ3の第一長さ部分3A及び後述する第二長さ部分3Bは、その幅方向を紙面垂直方向に向けて配置されており、第一及び第二長さ部分3A,3Bの厚みを省略して線状に記載している(図4A、図4B、図5、図8、図9A及び図9Bも同様)。
次に、作業者は、金属メッシュ3の第一長さ部分3Aで囲まれた部分の内側において金属メッシュ3の残りの長さ部分のうちの第二長さ部分3B(図中の細い破線で囲む部分)を、金属メッシュ3の長手方向に折り重ねる。そうすると、第一長さ部分3Aの一部と第二長さ部分3Bとによって、これらの折り重ね方向に積層された複数のメッシュ層4が形成される。その際、図中の1点鎖線で囲む部分では、第一長さ部分3Aにおける前記貫通孔2を形成している部分も第二長さ部分3Bと折り重なるため、当該部分もメッシュ層4となる。
<第2工程>
次に、作業者は、金属メッシュ3の第一及び第二長さ部分3A,3Bを除く残りの端部である第三長さ部分(他部分)3Cを、図4Aに示すように、第一長さ部分3Aにより形成された孔5(貫通孔2に相当)に、紙面垂直方向の上側から下側へ向かって挿入して貫通させる。これにより、第三長さ部分3Cは、複数のメッシュ層4における積層面積が最も大きい部分(図中の1点鎖線で囲む部分)である積層面積最大部6の積層方向一方側において、紙面垂直方向の上側から下側へ回り込んだ状態となる。ここで、積層面積最大部6とは、金属メッシュ3が直線状に重なる長さが最大の部分をいう。
次に、作業者は、積層面積最大部6の紙面垂直方向の下側に回り込ませた第三長さ部分3Cを、その幅方向を第一及び第二長さ部分3A,3Bの幅方向(紙面垂直方向)に対して垂直(図中の上下方向)に配置した状態で、図中の右側へ延ばす。なお、図4Aにおいて、第三長さ部分3Cは、その幅を省略して線状に記載している(図4B、図5、図9A及び図9Bも同様)。これにより、複数のメッシュ層4における積層面積最大部6の幅方向一方側(紙面垂直方向の下側)は、第三長さ部分3Cの一部(図中の太い破線部分)の帯面32(図2参照)により覆われる。
次に、作業者は、図4Bに示すように、第三長さ部分3Cの残りの他部を、積層面積最大部6の積層方向他方側において紙面垂直方向の下側から上側に回り込ませるように折り曲げる。そして、作業者は、積層面積最大部6の紙面垂直方向の上側に回り込ませた第三長さ部分3Cを、その幅方向を第一及び第二長さ部分3A,3Bの幅方向(紙面垂直方向)に対して垂直(図中の上下方向)に配置した状態で、図中の左側へ延ばす。これにより、複数のメッシュ層4における積層面積最大部6の幅方向他方側(紙面垂直方向の上側)は、第三長さ部分3Cの前記他部の帯面32により覆われる。
以上のように図4A及び図4Bの工程を経ることで、金属メッシュ3の第三長さ部分3Cの帯面32が、複数のメッシュ層4における積層面積最大部6の幅方向両側(紙面垂直方向の両側)を覆うことによって構成された成形中間体7を得ることができる。
ここで、本明細書において、幅方向両側を「覆う」とは、幅方向両側それぞれの全体を覆うことだけでなく、幅方向両側それぞれの一部だけを覆うことも意味している。
<第3工程>
次に、作業者は、図5に示すように、成形中間体7を、メッシュ層4の幅方向を下金型11の成形孔11aの深さ方向(紙面略垂直方向)に向けた状態で、その成形孔11aに詰め込む。成形孔11aは、下金型11を構成する外型及び底型(図示省略)によって形成されており、金属メッシュ成形体1の外形に沿った形状を有している。下金型11の成形孔11aには、金属メッシュ成形体1の貫通孔2を成形するための円柱状の柱部11bが設けられている。
<第4工程>
次に、作業者は、成形中間体7が詰め込まれた下金型11の成形孔11aに、図6に示すように上金型12の下端部を挿入させる。上金型12の外形は、金属メッシュ成形体1の外形に沿った形状とされており、下金型11の成形孔11aに挿入可能な大きさに形成されている。上金型12には、下金型11の柱部11bが挿入される挿通孔12aが形成されている。
次に、作業者は、図示しない押圧機を用いて、下金型11の成形孔11aに挿入された上金型12を上側から押圧する。これにより、下金型11と上金型12との間において成形中間体7が成形孔11aの深さ方向に圧縮されることで、図1に示す板状の金属メッシュ成形体1を得ることができる。
図7は、上記のようにして製造された金属メッシュ成形体1における積層面積最大部6の概略断面図である。図7に示すように、金属メッシュ成形体1における複数のメッシュ層4は、下金型11と上金型12との間で圧縮されることによって斜めに積層された状態となる。そして、これらのメッシュ層4の幅方向両側(図中の上側及び下側)及び積層方向両側(図中の左右両側)は、金属メッシュ3の第三長さ部分3Cにより覆われた状態となる。
以上より、本実施形態における金属メッシュ成形体1の製造方法によれば、金属メッシュ成形体1における複数のメッシュ層4の幅方向両側は、金属メッシュ3の第三長さ部分3Cにより覆われるので、金属メッシュ成形体1に曲げ荷重や引張荷重が作用しても、第三長さ部分3Cによりメッシュ層4のめくれが発生するのを抑制することができる。
また、複数のメッシュ層4において最もめくれが発生し易い部分である、積層面積最大部6の幅方向両側が、金属メッシュ3の第三長さ部分3Cにより覆われるので、メッシュ層4のめくれが発生するのをさらに抑制することができる。
また、図4A及び図4Bに示す工程では、金属メッシュ3のメッシュ層4を、その金属メッシュ3の長手方向の端部(第三長さ部分3C)により覆うため、迅速に成形中間体7を得ることができる。その結果、金属メッシュ成形体1を効率良く製造することができる。
<第1工程及び第2工程の変形例>
図8、図9A及び図9Bは、第1工程及び第2工程の変形例を示す説明図である。本変形例では、金属メッシュ3は第一及び第二長さ部分3A,3Bのみを有しており、上記実施形態の第三長さ部分3Cに相当するものとして、他の金属メッシュ3’が用いられる。他の金属メッシュ3’は、金属メッシュ3と同様に帯状に形成されており、上記実施形態の第三長さ部分3Cとほぼ同じ長さを有している。
以下、図8、図9A及び図9Bを参照しながら、本変形例の第1工程及び第2工程について説明する。まず、作業者は、図8に示すように、金属メッシュ3の長手方向の第一長さ部分3Aを、金属メッシュ成形体1の外形を一筆書きで形成するように折り曲げる。次に、作業者は、金属メッシュ3の第一長さ部分3Aの一部に、金属メッシュ3の残りの第二長さ部分3B(図中の破線で囲む部分)を、金属メッシュ3の長手方向に折り重ねる。そうすると、第一長さ部分3Aの一部と第二長さ部分3Bとによって、これらの折り重ね方向に積層された複数のメッシュ層4が形成される。
次に、作業者は、他の金属メッシュ3’の長手方向の一端部を、図9Aに示すように、金属メッシュ3の第一長さ部分3Aにより形成された孔5に、例えば紙面垂直方向の上側から下側へ向かって挿入して貫通させる。
そして、作業者は、前記孔5を貫通して飛び出した他の金属メッシュ3’を、その幅方向を金属メッシュ3の第一及び第二長さ部分3A,3Bの幅方向(紙面垂直方向)に対して垂直(図中の上下方向)に配置した状態で、図中の右側へ延ばす。これにより、複数のメッシュ層4における積層面積最大部6(図中の1点鎖線で囲む部分)の幅方向一方側(紙面垂直方向の下側)は、他の金属メッシュ3’の一部(図中の太い破線部分)の帯面により覆われる。
次に、作業者は、図9Bに示すように、他の金属メッシュ3’の残りの他部を折り返して、図中の左側へ延ばす。これにより、複数のメッシュ層4における積層面積最大部6の幅方向他方側(紙面垂直方向の上側)は、他の金属メッシュ3’の前記他部の帯面により覆われる。
以上の工程を経ることで、他の金属メッシュ3’の帯面が、複数のメッシュ層4における積層面積最大部6の幅方向両側(紙面垂直方向の両側)を覆うことによって構成された成形中間体7を得ることができる。そして、作業者は、この成形中間体7を下金型11の成形孔11aに詰め込んだ状態で、当該成形中間体7を上金型12で押圧して圧縮することで金属メッシュ成形体1を得ることができる。
以上より、本変形例においても、金属メッシュ成形体1における複数のメッシュ層4の幅方向両側は、他の金属メッシュ3’により覆われるので、金属メッシュ成形体1に曲げ荷重や引張荷重が作用しても、他の金属メッシュ3’によりメッシュ層4のめくれが発生するのを抑制することができる。
なお、本変形例をさらに変形し、図8に示す状態の金属メッシュ3を下金型11及び上金型12により圧縮した後に、他の金属メッシュ3’により複数のメッシュ層4の積層面積最大部6を覆った状態で、再び下金型11及び上金型12により圧縮しても金属メッシュ成形体1を得ることができる。
[第2実施形態]
<金属メッシュ成形体の構成>
図10は、本発明の第2実施形態に係る金属メッシュ成形体を示す斜視図である。図10において、本実施形態の金属メッシュ成形体41は、図示しない下金型及び上金型により短冊板状に成形されている。
<金属メッシュ成形体の製造方法>
<準備工程>
図11、図12A及び図12Bは、本実施形態の金属メッシュ成形体41の製造方法を示す説明図である。以下、これらの図を参照しながら、金属メッシュ成形体41の製造方法について説明する。まず、作業者は、帯状の金属メッシュ3を準備する(図2参照)。
<第1工程>
次に、作業者は、図11に示すように、金属メッシュ3の長手方向の中間部である第一長さ部分3D(図中の細い破線で囲む部分)を、金属メッシュ成形体1の外形を一筆書きで形成するように折り曲げる。なお、図11において、金属メッシュ3の第一長さ部分3D及び後述する第二長さ部分3Eは、その幅方向を紙面垂直方向に向けて配置されており、第一及び第二長さ部分3D,3Eの厚みを省略して線状に記載している(図12A及び図12Bも同様)。
次に、作業者は、金属メッシュ3の第一長さ部分3Dで囲まれた部分の内側において、金属メッシュ3の第一長さ部分3Dよりも長手方向一方側の端部である第二長さ部分3Eを、金属メッシュ3の長手方向に折り重ねる。そうすると、第一長さ部分3Dと第二長さ部分3Eとによって、これらの折り重ね方向に積層された複数のメッシュ層44が形成される。
<第2工程>
次に、作業者は、金属メッシュ3の第一長さ部分3Dよりも長手方向他方側の端部である第三長さ部分(他部分)3Fを、図12Aに示すように、複数のメッシュ層44における積層面積が最も大きい部分(図中の1点鎖線で囲む部分)である積層面積最大部46の積層方向一方側(図中の左側)において、紙面垂直方向の上側から下側に回り込ませるように折り曲げる。ここで、積層面積最大部46とは、金属メッシュ3が直線状に重なる長さが最大の部分をいう。
そして、作業者は、紙面垂直方向の下側に回り込ませた第三長さ部分3Fを、その幅方向を第一及び第二長さ部分3D,3Eの幅方向(紙面垂直方向)に対して垂直(図中の上下方向)に配置した状態で、図中の右側へ延ばす。なお、図12Aにおいて、第三長さ部分3Fは、その幅を省略して線状に記載している(図12Bも同様)。これにより、複数のメッシュ層4における積層面積最大部46の幅方向一方側(紙面垂直方向の下側)は、第三長さ部分3Fの一部(図中の太い破線部分)の帯面32(図2参照)により覆われる。
次に、作業者は、図12Bに示すように、第三長さ部分3Fの残りの他部を、積層面積最大部46の積層方向他方側(図中の右側)において、紙面垂直方向の下側から上側に回り込ませるように折り曲げる。そして、作業者は、積層面積最大部46の紙面垂直方向の上側に回り込ませた第三長さ部分3Fを、その幅方向を第一及び第二長さ部分3D,3Eの幅方向(紙面垂直方向)に対して垂直(図中の上下方向)に配置した状態で、図中の左側へ延ばす。これにより、複数のメッシュ層4における積層面積最大部46の幅方向他方側(紙面垂直方向の上側)は、第三長さ部分3Fの他部の帯面32により覆われる。
以上のように図12A及び図12Bの工程を経ることで、金属メッシュ3の第三長さ部分3Fの帯面32が、複数のメッシュ層4における積層面積最大部46の幅方向両側(紙面垂直方向の両側)を覆うことによって構成された成形中間体47を得ることができる。
<第3工程>
次に、作業者は、成形中間体47を、メッシュ層44の幅方向を下金型(図示省略)の成形孔の深さ方向(紙面略垂直方向)に向けた状態で、当該成形孔に詰め込む。この成形孔は、下金型を構成する外型及び底型(図示省略)によって形成されており、金属メッシュ成形体41の外形に沿った形状を有している。
<第4工程>
次に、作業者は、成形中間体7が詰め込まれた下金型の成形孔に、上金型(図示省略)の下端部を挿入させる。上金型の外形は、金属メッシュ成形体41の外形に沿った形状とされており、下金型の成形孔に挿入可能な大きさに形成されている。
次に、作業者は、図示しない押圧機を用いて、下金型の成形孔に挿入された上金型を上側から押圧する。これにより、下金型と上金型との間において成形中間体47が成形孔の深さ方向に圧縮されることで、図10に示す板状の金属メッシュ成形体41を得ることができる。
なお、第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付し、その説明を省略する。
以上より、本実施形態における金属メッシュ成形体41の製造方法でも、金属メッシュ成形体41における複数のメッシュ層44の幅方向両側は、金属メッシュ3の第三長さ部分3Fにより覆われるので、金属メッシュ成形体41に曲げ荷重や引張荷重が作用しても、第三長さ部分3Fによりメッシュ層44のめくれが発生するのを抑制することができる。
また、複数のメッシュ層44において最もめくれが発生し易い部分である、積層面積最大部46の幅方向両側が、金属メッシュ3の第三長さ部分3Fにより覆われるので、メッシュ層44のめくれが発生するのをさらに抑制することができる。
また、図12A及び図12Bに示す工程では、金属メッシュ3のメッシュ層44を、その金属メッシュ3の長手方向の端部(第三長さ部分3F)により覆うため、迅速に成形中間体47を得ることができる。その結果、金属メッシュ成形体41を効率良く製造することができる。
[その他]
上記実施形態では、金属メッシュ3の第三長さ部分3C,3Fが、複数のメッシュ層4,44の積層面積最大部6,46を覆っているが、これに加えて又はこれに替えて、複数のメッシュ層4,44の積層面積最大部6,46以外の部分を覆うようにしてもよい。また、金属メッシュ成形体及び中間成形体の各外形は、上記実施形態の形状に限定されるものではない。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,41 金属メッシュ成形体
3 金属メッシュ
3’ 他の金属メッシュ
3C,3F 第三長さ部分(他部分)
4,44 メッシュ層
6,46 最大面積部(積層面積が最も大きい部分)
7,47 成形中間体
11 下金型
11a 成形孔
12 上金型

Claims (3)

  1. 帯状の金属メッシュの少なくとも一部を当該金属メッシュの長手方向に折り重ねることで、その折り重ね方向に積層された複数のメッシュ層を形成する第1工程と、
    前記金属メッシュの前記メッシュ層を除く他部分、又は他の金属メッシュにより、前記複数のメッシュ層の幅方向両側を覆うことで成形中間体を得る第2工程と、
    前記成形中間体を、前記メッシュ層の幅方向を下金型の成形孔の深さ方向に向けた状態で、当該成形孔に詰め込む第3工程と、
    前記成形孔に詰め込まれた前記成形中間体を上金型で押圧することで金属メッシュ成形体を得る第4工程と、をこの順に含む金属メッシュ成形体の製造方法。
  2. 前記第2工程では、前記金属メッシュの前記他部分、又は前記他の金属メッシュにより、前記複数のメッシュ層における積層面積が最も大きい部分の幅方向両側を覆う、請求項1に記載の金属メッシュ成形体の製造方法。
  3. 前記金属メッシュの前記他部分が、当該金属メッシュの長手方向の端部であり、
    前記第1工程では、前記金属メッシュの一部を折り重ねることで、前記複数のメッシュ層を形成し、
    前記第2工程では、前記金属メッシュの前記端部により、前記複数のメッシュ層の幅方向両側を覆うことで前記成形中間体を得る、請求項1又は2に記載の金属メッシュ成形体の製造方法。
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