JP2021036497A - カードコネクタ - Google Patents

カードコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2021036497A
JP2021036497A JP2019157783A JP2019157783A JP2021036497A JP 2021036497 A JP2021036497 A JP 2021036497A JP 2019157783 A JP2019157783 A JP 2019157783A JP 2019157783 A JP2019157783 A JP 2019157783A JP 2021036497 A JP2021036497 A JP 2021036497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
card
shell
contact
card connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019157783A
Other languages
English (en)
Inventor
賢一 戸田
Kenichi Toda
賢一 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JST Mfg Co Ltd filed Critical JST Mfg Co Ltd
Priority to JP2019157783A priority Critical patent/JP2021036497A/ja
Publication of JP2021036497A publication Critical patent/JP2021036497A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ハウジング全体の厚みを増すことなく、ハウジングのカード収容端の損傷を防止する構造を有するカードコネクタを提供すること。【解決手段】基板に装着されるカードコネクタ1は、平板状のハウジング100と、当該ハウジングに保持されるコンタクト200と、ハウジングと基板との間にカード収容空間20を形成するように、ハウジング100を基板に対して所定の距離だけ隔てられた位置に支持する側壁520、530と、ハウジング覆うように装着されるシェル500と、を備え、シェルは、カード収容空間のカード挿入端部分に、前記カード収容空間の奥手方向に後退した切り欠き部514が形成されており、当該切り欠き部には、ハウジングのカード挿入端部分において肉厚化した肥大部120が配置され、肥大部のカード挿入端側にテーパ面121が形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、カードコネクタ、特に、メモリーカードやSIM(Subscriber Identity Module)カードなどのカードと、電子機器に搭載されたプリント配線基板とを電気的に接続するカードコネクタに関する。
下記特許文献1は、SDハウジング、SDシェルを備える、SDカードを接続するためのSDカード接続構造と、SIMハウジング、SIMシェルを備える、SIMカードを接続するためのSIMカード接続構造を含むカードコネクタを開示している。SDハウジングとSIMハウジングは互いに組み合わされて一つの箱状のハウジングを構成し、SDシェルとSIMシェルは互いに組み合わされて、ハウジングを囲うシェルを構成している。
特許第620735号公報
上記特許文献1記載のカードコネクタにおいては、カードコネクタを構成するSDハウジング、SIMハウジングのそれぞれカード収容端には面取りが形成されていないため、SDカードやSIMカードがカード収容部に挿入される際に、SDカードやSIMカードの挿入端がカード収容端に衝突し、SDハウジング、SIMハウジングが損傷する恐れがあった。
また、ハウジングのカード収容端に、カードの挿入を案内する面取りを有する形態のカードコネクタであっても、ハウジングはカード収容端においてシェルが密接しているため、面取りを大きく取ることができず、カードをカード収容部に挿入する際に、カードの挿入端がハウジングカード収容端に衝突することによりハウジングが損傷する恐れがあった。
そこで、本発明の目的は、ハウジング全体の厚みを増すことなく、ハウジングのカード収容端の損傷を防止する構造を有するカードコネクタを提供することである。
本発明は、
基板に装着されるカードコネクタであって、
平板状のハウジングと、
当該ハウジングに保持されるコンタクトと、
前記ハウジングと前記基板との間にカード収容空間を形成するように、前記ハウジングを前記基板に対して所定の距離だけ隔てられた位置に支持する側壁と、
前記ハウジング覆うように装着されるシェルと、を備え、
前記シェルは、前記カード収容空間のカード挿入端部分に、前記カード収容空間の奥手方向に後退した切り欠き部が形成されており、
当該切り欠き部には、前記ハウジングのカード挿入端部分において肉厚化した肥大部が配置され、
前記肥大部の前記カード挿入端側にテーパ面が形成されている、カードコネクタである。
さらに、本発明の一態様は、前記ハウジングの前記肥大部の内部には金属製の補強材が埋め込まれていることを特徴とする。
さらに、本発明の一態様は、前記切り欠き部の両縁に、前記肥大部を保持するための係止片が設けられていることを特徴とする。
本発明のカードコネクタによれば、ハウジング全体の厚みを増すことなく、ハウジングのカード収容端の損傷を防止する構造を有するカードコネクタを提供することが可能となる。さらに、カード収容端の面取りを大きく取ることも可能となり、ハウジングが幅方向に撓むことも防止できる。
上記本発明の一態様によれば、テーパ面が形成されているハウジングカード収容端を補強することが可能となる。
実施形態のカードコネクタ1を斜め上方から見た場合の外観斜視図である。 図1のカードコネクタ1の本体部10を分解して斜め上方から見た場合の斜視図である。 図3(A)は上側コンタクト200を斜め上方から見た斜視図、図3(B)は上側コンタクト200の平面図、図3(C)は、上側コンタクト200の正面図、図3(D)は上側コンタクト200の右側面図である。 図4(A)は、上述した上側コンタクト200が埋め込まれた状態の上側ハウジング100を斜め上方から見た場合の斜視図、図4(B)は、図4(A)の上側ハウジング100の平面図、図4(C)は、図4(B)のC−C線断面図、図4(D)は上側ハウジング100の正面図、図4(E)は上側ハウジング100の右側面図である。 図5(A)は、シェル500を斜め上方から見た場合の斜視図、図5(B)は、シェル500の平面図、図5(C)は、シェル500の正面図である。 図6(A)は、シェル500に対して上側ハウジング100を装着する前の斜視図、図6(B)は、シェル500に対して上側ハウジング100を仮装着した状態の斜視図、図6(C)は、シェル500に対して上側ハウジング100を完全に装着した状態の斜視図である。 図7(A)は、カードコネクタ1の本体部10の平面図、図7(B)は、図7(A)のB−B線断面図、図7(C)は、図7(B)のB部分の拡大図、図7(D)は、図7(A)のD−D線断面図である。 図8(A)は、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を装着したトレイ700を挿入する前の平面図、図8(B)は、図8(A)のB−B線断面図、図8(C)は、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を装着したトレイ700を部分的に挿入した状態の平面図、図8(D)は、図8(C)のD−D線断面図、図8(E)は、図8(D)のE部分の拡大図、図8(F)は、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を完全に挿入した状態の平面図、図8(G)は、図8(F)のG−G線断面図である。
本実施形態のカードコネクタを、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明のカードコネクタの一例を説明するものであって、本発明をこのカードコネクタに限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された他の形態のカードコネクタにも等しく適用されるべきものである。
〔全体の構成〕
図1、図2を参照して、本実施形態のカードコネクタ1全体の構成を説明する。なお、図1は、実施形態のカードコネクタ1を斜め上方から見た場合の外観斜視図である。図2は、図1のカードコネクタ1の本体部10を分解して斜め上方から見た場合の斜視図である。カードコネクタ1は、平板状のカード(本実施形態ではSIMカード800)を収容する収容空間20を有する本体部10と、上記平板状のSIMカード800を載置するためのトレイ700を含む。
なお、以下の説明においては、図1、図2における上方、つまりカードコネクタ1の本体部10を構成する、後述のシェルが配置される側を上側または上方と呼び、図1、図2における下方、つまり下側ハウジング側を下側または下方と呼んで説明するものとする。さらに、トレイ700がカードコネクタ1の本体部10の収容空間20に挿入、および本体部10の収容空間20から引き出される方向を前後方向と呼び、特に図1における右側をカードコネクタ1の後方側、左側をカードコネクタ1の前方側と呼ぶこととする。また、上下方向および前後方向の両方に直交する向きを幅方向と呼ぶこととする。
図1に示すように、カードコネクタ1の本体部10の収容空間20に挿入されるトレイ700は、前後方向および幅方向に平板状かつ矩形状のトレイ本体710と、トレイ本体710の前端においてトレイ本体710に対して垂直かつ幅方向に延在する蓋板720を含む。トレイ本体710の上面と下面にはカード載置凹部711が設けられ、SIMカード800を収容することが可能である。なお、図1ではカード載置凹部711は上面側のものしか図示されていないが、下面側のものも同様である。
図2に示すように、カードコネクタ1の本体部10は、平板状の上側ハウジング100、上側ハウジング100に埋め込まれる上側コンタクト200、平板状の下側ハウジング300、下側ハウジング300に埋め込まれている下側コンタクト400、および上側ハウジング100の上側と幅方向外側を覆うように上側ハウジング100に取り付けられるシェル500を含む。つまり、上側ハウジング100は上側コンタクト200を保持し、下側ハウジング300は下側コンタクト400を保持している。なお、図2では、上側ハウジング100と上側コンタクト200は互いに分離された状態が図示されているのに対し、下側ハウジング300と下側コンタクト400は、下側コンタクト400が下側ハウジング300に埋め込まれた状態が図示されている。
次に、図3(A)〜図3(D)を参照して上側コンタクト200について説明する。なお、図3(A)は上側コンタクト200を斜め上方から見た斜視図、図3(B)は上側コンタクト200の平面図、図3(C)は、上側コンタクト200の正面図、図3(D)は上側コンタクト200の右側面図である。
図3(A)〜図3(D)に示すように、上側コンタクト200は、複数のベロ状コンタクト210、カードコネクタ1の後端において下方向に屈曲して延在する複数の接続端子211、ベロ状コンタクト210と接続端子211とをそれぞれ接続する、水平方向に配線された線状の中間部材212より構成される。本実施形態においては、ベロ状コンタクト210は、前後方向に3つ、幅方向に2列、合計6つ配列され、これに対応して上側コンタクト200の後端には幅方向に6つの接続端子211が配列される。
図3(B)に示すように、上側コンタクト200は、上側補強材250とともに金属製の平板から打ち抜かれる。上側補強材250は、上側コンタクト200とともに上側ハウジング100に埋め込まれ、上側ハウジング100を補強するものである。上側補強材250は、上側コンタクト200の後端側を除く三方においてコの字型をなすように形成されており、右辺側補強部251、前側補強部252、左辺側補強部253を含む。右辺側補強部251、前側補強部252、左辺側補強部253は、上述の上側コンタクト200のベロ状コンタクト210、中間部材212を三方向から取り囲むように配置される。さらに、前側補強部252には、上側補強材250の前端から上方に一旦屈曲し、次いで再度前方に屈曲した、いわゆるクランク形状の補助補強部260が3つ形成されている。
さらに、右辺側補強部251、左辺側補強部253には、それぞれ幅方向外側に向かって突出した係合タブ251A〜251C、253A〜253Cが設けられる。これらの係合タブ251A〜251C、253A〜253Cは、上側コンタクト200および上側ハウジング100の組立体を、後述するシェル500に固定するのに使用される。
上側コンタクト200および上側補強材250は、金属製の平板から打ち抜き形成された後に金型に挿入され、次いで樹脂を金型内に流し込むことにより後述の上側ハウジング100と一体になるようにインサート成形される。
次に、図4(A)〜図4(E)を参照して、上側ハウジング100について説明する。なお、図4(A)は、上述の上側コンタクト200をインサート成形により埋め込んだ状態の上側ハウジング100を、斜め上方から見た場合の斜視図、図4(B)は、図4(A)の上側ハウジング100の平面図、図4(C)は、図4(B)のC−C線断面図、図4(D)は上側ハウジング100の正面図、図4(E)は上側ハウジング100の右側面図である。
図4に示すように、上側ハウジング100は、樹脂などの絶縁材料により、前後方向および幅方向に広がる平板状かつ矩形状に形成され、上面101、下面102、前端103、後端104、右側端105、左側端106を有する。上側ハウジング100の中央部には、前後方向に長尺なコンタクト用開口110が2つ形成され、上述した上側コンタクト200のベロ状コンタクト210がコンタクト用開口110内に露出可能となっている。
また、上側ハウジング100の上面101には、撓みやすい方向、つまり収容空間20にSIMカード800が装着されたトレイ700が挿入される方向に対して直交方向である幅方向に沿って延在する補強突起107が、上記2つのコンタクト用開口110の間である幅方向中央部分の前側と後ろ側の2箇所に形成されている。これらの補強突起107は、平面視で幅方向に長尺な矩形状であり、上側ハウジング100の他の箇所に比べて肉厚になるように、上方に向けて突出した形状である。なお、本実施形態では、補強突起107は平面視で矩形状であるが、楕円形などの他の形状であってもよい。
また、上側ハウジング100の前端103部分には、前端103の延在方向に沿って、上方向に上側ハウジング100の厚みが肉厚化した肥大部120が形成される。この肥大部の前端側の下面側にはテーパ面121が形成されている。この肥大部120の内部には、上側補強材250の前側補強部252の前端に形成された補助補強部260が埋め込まれている。
図4(A)、図4(C)、図4(D)に示すように、上側コンタクト200が上側ハウジング100にインサート成形されると、各ベロ状コンタクト210は上側ハウジング100のコンタクト用開口110から当該開口内に露出しかつ下方に向けて斜めに延出している。上側コンタクト200の中間部材212は上側ハウジング100内に埋め込まれており、それぞれ互いに絶縁されているが、外側から視認することはできない。接続端子211は、上側ハウジング100の後端104から後方に突出した直後に下方に屈曲している。
さらに、上側ハウジング100の右側端105、左側端106からは、上述した右辺側補強部251、左辺側補強部253の係合タブ251A〜251C、253A〜253Cが、それぞれ幅方向外側に向かって突出している。
次に、図5(A)〜図5(C)を参照して、シェル500について説明する。なお、図5(A)は、シェル500を斜め上方から見た場合の斜視図、図5(B)は、シェル500の平面図、図5(C)は、シェル500の正面図である。
シェル500は、上側ハウジング100、下側ハウジング300に対して組み立てられた際に、上側ハウジング100と、下側ハウジング300および下側ハウジング300が装着される基板(図示せず)との間に収容空間20を形成する。シェル500は、シェル上板510、シェル右側板520、シェル左側板530を有する。シェル上板510は上側ハウジング100および下側ハウジング300に対して平行に配置される板状体の部材であり、上側ハウジング100の上方全体を覆う大きさである。
シェル上板510には、上側ハウジング100のコンタクト用開口110および各ベロ状コンタクト210に対応した位置にシェル開口511が複数形成される。つまり、各ベロ状コンタクト210に対応するように、前後方向に3つ、幅方向に2列、合計6つのシェル開口511が設けられる。
シェル上板510には補強突起受入開口512が形成されている。補強突起受入開口512は、上述した、幅方向に2列に形成されたシェル開口511の幅方向中央部分に、上述の上側ハウジング100の補強突起107に対応した位置に形成される。本実施形態では、補強突起受入開口512は、上側ハウジング100の補強突起107の数に対応して2つ設けられている。
それぞれの補強突起受入開口512は、前後方向に互いに連通した、補強突起107が妨げられることなく挿入される大きさの第1開口部分512Aと、補強突起107が圧入により嵌合される大きさの第2開口部分512Bと、を備える。つまり、第1開口部分512Aの幅、および前後方向の長さは、補強突起107の幅、および前後方向の長さよりも若干大きくなるように形成される。一方、第2開口部分512Bの幅は、補強突起107の幅と略同じか、わずかに小さくなるように形成され、第2開口部分512Bの前後方向の長さは、補強突起107の前後方向の長さと同一である。
なお、第2開口部分512Bを形成している幅方向の側縁部には、第2開口部分512Bに補強突起107が挿入された際に、当該補強突起107を保持する係止片512Cが幅方向中央に向かって突出するように形成されている。
さらに、シェル上板510の、シェル右側板520、シェル左側板530近傍には、シェル上板510を下方に向けて打ち抜いて形成した係止爪513が設けられる。本実施形態では、係止爪513は、シェル右側板520近傍に3つ、シェル左側板530近傍に3つそれぞれ幅方向中央、および下方に向けて突出するように形成されている。これらの係止爪513には、上述した上側ハウジング100に埋め込まれた上側補強材250の係合タブ251A〜251C、253A〜253Cが係合される。
さらに、シェル上板510の前端部分、つまり収容空間20のカード挿入端部分に、収容空間20の奥手方向、つまり後方に向けて後退した切欠き部514が形成される。この切欠き部514の幅、および前後方向の長さは、上述した上側ハウジング100の肥大部120の幅、および前後方向の長さと略同一である。また、切欠き部514の側縁部分には、幅方向中央方向に向かって突出した、肥大部120を保持するための係止片514Aが形成される。
シェル右側板520はシェル上板510の幅方向右端に沿って当該右端から下方に向かって垂直に折り曲げられ垂下した部材である。シェル右側板520の下端には、シェル右側板520と同一平面内で延出する固定部521が設けられる。この固定部521は、シェル右側板520の下端から下方に向かって突出した仮係止突起や、水平方向に延設された係止スロットが形成された延設片を含む。
シェル左側板530はシェル上板510の左端に沿って当該左端から下方に向かって垂直に折り曲げられ垂下した部材である。シェル左側板530の下端には、シェル右側板520と同様に、シェル左側板530と同一平面内で延出する固定部が設けられる。
図2に示すように、下側ハウジング300は、前後方向および幅方向に平板状かつ矩形状であり、樹脂などの絶縁材料で形成される。下側ハウジング300の中央部には、前後方向に長尺なコンタクト用開口310が2つ形成され、下側コンタクト400がコンタクト用開口310内に露出可能となる。
図2に示すように、下側コンタクト400は、下側ハウジング300にインサート成形により埋め込まれるが、複数のベロ状コンタクト410を含む。ベロ状コンタクト410は、前後方向に3つ、幅方向に2列、さらにそれらの幅方向両側に一つずつ計8個設けられ、これらが上述の下側ハウジング300のコンタクト用開口310内に露出している。
下側コンタクト400は、下側補強材450とともに金属製の平板から打ち抜かれる。下側補強材450は、下側コンタクト400とともに下側ハウジング300に埋め込まれ、下側ハウジング300を補強する。下側補強材450は、上側補強材250と同様に、下側ハウジング300の後端を除く三方においてコの字型をなすように形成されており、上述の下側コンタクト400のベロ状コンタクト410を三方向から取り囲むように配置される。下側補強材450の幅方向側端部分には、固定係止構造451が形成される。これらの固定係止構造は、上述したシェル500のシェル右側板520、シェル左側板530の下端にそれぞれ形成された固定部と係合される。
次に、図6(A)〜図6(C)、および図7(A)〜図7(D)を参照して、本実施形態のカードコネクタ1の本体部10の組立について説明する。なお、図6(A)は、シェル500に対して上側ハウジング100を装着する前の斜視図、図6(B)は、シェル500に対して上側ハウジング100を仮装着した状態の斜視図、図6(C)は、シェル500に対して上側ハウジング100を完全に装着した状態の斜視図である。また、図7(A)は、組立後のカードコネクタ1の本体部10の平面図、図7(B)は、図7(A)のB−B線断面図、図7(C)は、図7(B)のB部分の拡大図、図7(D)は、図7(A)のD−D線断面図である。
図6(A)〜図6(C)に示すように、上側コンタクト200および上側補強材250がインサート成形により埋め込まれた、上側コンタクト200および上側ハウジング100の組立体を、シェル500に装着する。これは先ず、上側ハウジング100の補強突起107がシェル500の補強突起受入開口512の第1開口部分512Aに挿入されるように、上側ハウジング100の上面101をシェル500のシェル上板510の下面に密接させる。
このとき、上側ハウジング100の右側端105から側方に突出した上側補強材250のそれぞれの係合タブ251A〜251Cの間の凹部、および上側ハウジング100の左側端106から側方に突出した上側補強材250のそれぞれの係合タブ253A〜253Cの間の凹部は、シェル上板510の係止爪513を包囲するような位置をとる。
このとき、上側ハウジング100の補強突起受入開口512の第1開口部分512Aの幅、および前後方向の長さは、補強突起107の幅、および前後方向の長さよりも若干大きいため、補強突起107は、妨げられることなく第1開口部分512Aに挿入される(図6(B))。また、上側ハウジング100の前端103部分に形成された肥大部120は、シェル500の切欠き部514の前方に位置する。
次いで、図6(C)に示すように、上側ハウジング100をシェル500に対して後方へ水平移動させる。つまり、上側ハウジング100は補強突起107の延在方向に対して直交方向に移動する。すると、上側ハウジング100の補強突起107は、シェル500の補強突起受入開口512の第1開口部分512Aから第2開口部分512Bに圧入される。具体的には、第2開口部分512Bの幅は、補強突起107の幅と略同じか、わずかに小さくなるように形成されており、第2開口部分512Bの両縁部分には係止片512Cが形成されているため、補強突起107の幅方向両端部分が第2開口部分512Bの係止片512Cによって係止される。
また、このとき、上側ハウジング100の右側端105から側方に突出した係合タブ251A〜251C、上側ハウジング100の左側端106から側方に突出した係合タブ252A〜252Cが、それぞれ後方に移動し、シェル上板510の係止爪513の上側に挿入される。これにより、上側ハウジング100、上側コンタクト200、上側補強材250の組立体がシェル500に堅固に装着される。
さらに、このとき、上側ハウジング100の肥大部120は、シェル500の切欠き部514内に嵌入される。つまり、肥大部120の幅方向の両端部分が、切欠き部514の幅方向両縁部分に形成された係止片514Aの間に嵌め込まれ、これにより、上側ハウジング100がシェル500に対して前方に移動しないように保持される。
次に、図7(A)〜図7(D)に示すように、上側コンタクト200、上側補強材250が埋め込まれた上側ハウジング100とシェル500の組立体に対して下側コンタクト400および下側補強材450が埋め込まれた下側ハウジング300を組み立てる。具体的には、シェル右側板520の下端に形成された固定部521、シェル左側板530の下端に形成された固定部(図示せず)を、下側ハウジング300の右側端部分、左側端部分に形成された対応する固定係止構造451に係止することによって行われる。
このとき、シェル500のシェル右側板520、シェル左側板530が、上側ハウジング100を、基板(図示せず)に実装される下側ハウジング300に対して所定の距離だけ隔てられた位置に支持し、これにより、基板に装着された下側ハウジング300との間に収容空間20を形成する。この収容空間20には、上述、あるいは後述のSIMカード800が載置されたトレイ700が挿入される。上側ハウジング100からはベロ状コンタクト210が収容空間20内に向けて下方に突出し、下側ハウジング300からはベロ状コンタクト410が収容空間20内に向けて上方に突出している。
また、このとき、図7(C)に示すように、上側ハウジング100の上面101から上方に突出するように形成された補強突起107は、シェル500のシェル上板510に形成された第2開口部分512Bの係止片512Cの間に形成されており、さらに、補強突起107の上面とシェル上板510の上面は略面一となっている。したがって、上側ハウジング100とシェル500の組立時における上下方向の厚みを増すことなく、補強突起107によって上側ハウジング100を補強することができる。
さらに、図7(D)に示すように、上側ハウジング100の前端に形成された肥大部120は、シェル上板510の前端部分に形成された切欠き部514に嵌め込まれており、シェル上板510の上面と肥大部120の上面とは面一となっている。また、肥大部120の下面側のテーパ面121は収容空間20、特に収容空間20の入り口に向かって上方に傾斜している(図8(E)も参照)。
次に、図8(A)〜図8(E)を参照し、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を装着したトレイ700を挿入する方法について説明する。なお、図8(A)は、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を装着したトレイ700を挿入する前の平面図、図8(B)は、図8(A)のB−B線断面図、図8(C)は、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を装着したトレイ700を部分的に挿入した状態の平面図、図8(D)は、図8(C)のD−D線断面図、図8(E)は、図8(D)のE部分の拡大図、図8(F)は、カードコネクタ1の本体部10に対してSIMカード800を完全に挿入した状態の平面図、図8(G)は、図8(F)のG−G線断面図である。
まず、図8(B)に示すように、トレイ700の上面と下面に形成されたカード載置凹部711にSIMカード800を挿入した状態で、トレイ700をカードコネクタ1の本体部10の収容空間20向かって水平方向後方に移動させる。
すると、図8(C)〜図8(E)に示すように、トレイ本体710の後端部が、カードコネクタ1の本体部10の収容空間20に挿入され始める。このとき、トレイ本体710上下方向の位置が収容空間20の上下方向の位置に対して若干ずれている場合がある。しかしながら、図8(E)に示すように、トレイ本体710の後端部が上側ハウジング100の肥大部210の下面に形成された比較的大きなテーパ面121に接触することにより、トレイ本体710の上下方向の位置が修正され、トレイ本体710は円滑に収容空間20に挿入される。なお、肥大部120の内部には、クランク形状の補助補強部260が埋め込まれており、肥大部120自身の強度も高い。
これにより、上側ハウジング100に肥大部210を形成しなかった場合に比べて、トレイ本体710、あるいはSIMカード800の後端部分が、上側ハウジング100のテーパ面121に接触した際に、損傷する可能性を減少させることが可能となる。また、上側ハウジング100の肥大部210およびテーパ面121自体もトレイ本体710、あるいはSIMカード800の接触による損傷の可能性を減少させることが可能となる。
次いで、図8(F)、図8(G)に示すように、トレイ700をさらに収容空間20の奧に向かって後方に挿入する。すると、トレイ700のトレイ本体710の後端部分が収容空間20の最奥部に到達し、SIMカード800は、完全に収容空間20に収容される。同時に、SIMカード800のコンタクトと、収容空間20に露出した上側コンタクト200のベロ状コンタクト210、下側コンタクト400のベロ状コンタクト410とが互いに接触し合い、電気的に接続される。
以上、本発明のカードコネクタを、SIMカード800用のカードコネクタ1を実施形態して説明した。なお、上記実施形態では、SIMカード800を接続するためのカードコネクタ1を一例として説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、フラッシュメモリーカードなどを接続するためのものであってもよい。また、上記実施形態では、SIMカード800をトレイ700の上面側および下面側の両面に載置可能な両面タイプのカードコネクタについて説明したが、トレイ700の上面側の一方にカードを載置するものであってもよい。その場合、同然ながら、カードが載置される側に対向するハウジングのみにコンタクトを配置すればよい。
さらに、上記実施形態では、SIMカード800をトレイ700に載置し、それからトレイ700を本体部10の収容空間20に挿入する例を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、トレイ700を使用せず、直接SIMカード800などのカードを本体部10の収容空間20に挿入する構成であってもよい。
1 カードコネクタ
10 本体部
20 収容空間
100 上側ハウジング
101 上面
102 下面
103 前端
104 後端
105 右側端
106 左側端
107 補強突起
110 コンタクト用開口
120 肥大部
121 テーパ面
200 上側コンタクト
210 ベロ状コンタクト
210 肥大部
211 接続端子
212 中間部材
250 上側補強材
251 右辺側補強部
251A〜251C 係合タブ
252 前側補強部
252A〜252C 係合タブ
253 左辺側補強部
253A〜253C 係合タブ
260 補助補強部
300 下側ハウジング
310 コンタクト用開口
400 下側コンタクト
410 ベロ状コンタクト
450 下側補強材
451 固定係止構造
500 シェル
510 シェル上板
511 シェル開口
512 補強突起受入開口
512A 第1開口部分
512B 第2開口部分
512C 係止片
513 係止爪
514 切欠き部
514A 係止片
520 シェル右側板
521 固定部
530 シェル左側板
700 トレイ
710 トレイ本体
711 カード載置凹部
720 蓋板
800 SIMカード

Claims (3)

  1. 基板に装着されるカードコネクタであって、
    平板状のハウジングと、
    当該ハウジングに保持されるコンタクトと、
    前記ハウジングと前記基板との間にカード収容空間を形成するように、前記ハウジングを前記基板に対して所定の距離だけ隔てられた位置に支持する側壁と、
    前記ハウジング覆うように装着されるシェルと、を備え、
    前記シェルは、前記カード収容空間のカード挿入端部分に、前記カード収容空間の奥手方向に後退した切り欠き部が形成されており、
    当該切り欠き部には、前記ハウジングのカード挿入端部分において肉厚化した肥大部が配置され、
    前記肥大部の前記カード挿入端側にテーパ面が形成されている、カードコネクタ。
  2. 前記ハウジングの前記肥大部の内部には金属製の補強材が埋め込まれている、請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 前記切り欠き部の両縁には、前記肥大部を保持するための係止片が設けられている、請求項1または2記載のカードコネクタ。
JP2019157783A 2019-08-30 2019-08-30 カードコネクタ Pending JP2021036497A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157783A JP2021036497A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 カードコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157783A JP2021036497A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 カードコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021036497A true JP2021036497A (ja) 2021-03-04

Family

ID=74716383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019157783A Pending JP2021036497A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 カードコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021036497A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5059571B2 (ja) 基板用雌端子金具
EP2613412A1 (en) Circuit-board mounting type connector
JP4030954B2 (ja) レセプタクル電気コネクタ
TWI552448B (zh) 連接器
JP5223591B2 (ja) 電気接続箱
JP3789940B2 (ja) 多方向インターフェースヘッダ組立体
KR20110013383A (ko) 전기 커넥터
US20190157811A1 (en) Connector
US20130343031A1 (en) Electrical junction box
US7114992B2 (en) Electrical connector
US8821187B2 (en) Board connector
US9640917B1 (en) Electrical connector
JP5064933B2 (ja) 電気コネクタ
EP2453530B1 (en) Board connector, method of assembling it and method of mounting it to a board
JP7026522B2 (ja) コネクタ及びコネクタアセンブリ
JP6352676B2 (ja) コネクタ
US10811796B2 (en) Connector and connector terminal to be used in the connector
US9240641B2 (en) Electric connector and fixer used therefor
US10559900B2 (en) Board connector with tool installation space for beding a terminal fitting
EP1626462A2 (en) Electrical connector
JP2021090009A (ja) 接続デバイス
JP2021036497A (ja) カードコネクタ
JP2021036496A (ja) カードコネクタ
US20190368600A1 (en) Control circuit device for automatic transmission
JP5691803B2 (ja) コネクタおよび電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20201029

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20201030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201203