JP2021036150A - 内燃機関点火時期の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】4ストロークの直列n気筒エンジンを備えたシステムにおいて、共振位置に専用の防振部材を使用したりエンジンの性能を常に限定する制御を実行したりしなくても、部品間の共振を抑制する。【解決手段】内燃機関点火時期の制御方法は、エンジンの回転数が所定回転数であり、且つアクセル開度が所定開度以上であるとき(ステップS1でYの場合)、特定の気筒に対する他の特定の気筒の点火時期を制御する。所定回転数は、所定次数の振動成分の振動周波数がエンジンに具備されるクランクシャフトの共振周波数に等しい周波数になる場合の回転数に基づいて設定される。所定次数の振動成分とは、エンジンの上限回転数以下の回転数でクランクシャフトの共振周波数に到達でき且つ次数がn/2の整数倍である振動成分のうち、次数が最も小さい振動成分である。【選択図】図21
Description
本発明は、内燃機関点火時期の制御方法に関する。
特許文献1には、電力制御ユニット(PCU)がモータを収容するハウジングの上方に固定され、PCUの下面にダイナミックダンパが取り付けられた電動車両が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、通常走行時にPCUに加わる振動を低減するために専用の防振部材が必要になり、PCUとモータとの間の電気的接続部材も振動に耐えられる柔らかいケーブルにする必要があるため、部品数が増加し、コストが嵩む。
また、モータを備えるハイブリッドシステムに限らず、エンジンのみを動力源として移動する車両等のシステムについても、共振が多くなると部材の破損やクランク音の発生などの問題が生じる可能性がある。よって、このようなシステムについても、それ専用の防振部材が必要となり、部品数が増加し、コストが嵩む。さらに、エンジンの性能を常に一定以下に限定する制御を行うことで共振を抑制することができるが、共振の抑制のためにエンジンの性能を有効に利用できないことになる。
本発明の目的は、4ストロークの直列n気筒エンジンを備えたシステムにおいて、共振位置に専用の防振部材を使用したりエンジンの性能を常に限定する制御を実行したりしなくても、部品間の共振を抑制できる内燃機関点火時期の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、4ストロークの直列n気筒のエンジンにおける内燃機関点火時期の制御方法であって、前記エンジンの回転数が所定回転数であり、且つアクセル開度が所定開度以上であるとき、特定の気筒に対する他の特定の気筒の点火時期を制御する、ものである。ここで、前記所定回転数は、所定次数の振動成分の振動周波数が前記エンジンに具備されるクランクシャフトの共振周波数に等しい周波数になる場合の回転数に基づいて設定される。また、前記所定次数の振動成分とは、前記エンジンの上限回転数以下の回転数で前記クランクシャフトの共振周波数に到達でき且つ次数がn/2の整数倍である振動成分のうち、次数が最も小さい振動成分である。
この一態様に係る内燃機関点火時期の制御方法では、前記エンジンの回転数が前記所定回転数であり、且つアクセル開度が所定開度以上であるとき、特定の気筒に対する他の特定の気筒の点火時期を制御する。この制御方法では、振動成分が共振を励起する回転数になった場合において点火時期が制御されることから、本来共振を励起し難い振動成分が位相ずれにより共振を励起し易い成分になって他の回転数区間で共振を励起することを回避できる。さらに、この制御方法では、アクセル開度が所定開度以上であるときに点火時期が制御されることから、共振が或る程度以上になるような場面で制御がなされるため、エンジンの性能への影響を極力制限することができる。よって、この一態様に係る内燃機関点火時期の制御方法によれば、共振位置に専用の防振部材を使用したりエンジンの性能を常に限定する制御を実行したりしなくても、部品間の共振を抑制することが可能な内燃機関点火時期の制御方法を提供することができる。
本発明によれば、エンジンを備えたシステムにおいて、共振位置に専用の防振部材を使用しなくても、部材間の共振を抑制することが可能な内燃機関点火時期の制御方法を提供することができる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。
(実施形態)
本実施形態について、図1〜図21を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る内燃機関点火時期の制御方法を適用可能なハイブリッドシステムの一構成例を示す外観図である。図2は、図1のハイブリッドシステムに設けられるクランクシャフトの一例を示す外観図、図3は、図1のハイブリッドシステムにおけるモータのステータ部分を示す図である。
本実施形態について、図1〜図21を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る内燃機関点火時期の制御方法を適用可能なハイブリッドシステムの一構成例を示す外観図である。図2は、図1のハイブリッドシステムに設けられるクランクシャフトの一例を示す外観図、図3は、図1のハイブリッドシステムにおけるモータのステータ部分を示す図である。
図1に示すハイブリッドシステム1は、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)10、エンジン(エンジンブロック)11、及びモータ(モータブロック)12を備えることができる。ハイブリッドシステム1は、エンジン11とモータ12とによるハイブリッド駆動が可能なハイブリッド自動車等の車両などに搭載されるシステムとすることができる。
PCU10は、モータへの電力を制御するユニットであり、例えば、モータ12を駆動するインバータ、電圧をコントロールする昇圧コンバータ、及び高電圧を降圧するDC/DCコンバータで構成されることができる。モータ12のブロックには、トランスアクスルを内蔵しておくことができ、PCU10はこのトランスアクスルに締結されることができる。PCU10は、一般的にモータ12の上部に配設されるが、エンジン11側ではなくモータ12側に直接的に又は間接的に設置(配設)されていれば、これに限ったものではない。なお、PCU10の構成や形状なども問わない。
エンジン11は、4ストロークの直列n気筒のエンジンであり、図2で例示するようなクランクシャフト11aと、クランクシャフト11aを支持するケーシングと、クランクシャフト11aに取り付けられるダンパと、を含むことができる。エンジン11は、クランクシャフトを有し、4ストロークの直列n気筒のエンジンであればよく、その形状や付加的要素の有無などは問わない。図2では、第1(#1)気筒、第2(#2)気筒、第3(#3)気筒、第4(#4)気筒でなる4気筒のクランクシャフト11aを例示しており、以下では、この例に従い、n=4の例を挙げて説明するが、これに限らず、3気筒などそれ以外の気筒についても同様に適用できる。なお、以下では、例えば#1気筒を単に「#1」などと称して説明を行うこともある。
上記のダンパとしては、図2で例示するプーリダンパ11b等のダンパが挙げられる。以下では、上記のダンパとして、プーリダンパ11bを例に挙げて説明するが、これに限ったものではない。プーリダンパ11bは、クランクシャフト11aの一端に取り付けられ、ダイナミックダンパとして機能させ、振動を低減する。クランクシャフト11aの他端にはフライホイール11cが取り付けられている。
モータ12は、ステータ12aを含み、エンジン11の上記ケーシングに直接的又は間接的に取り付けられる。モータ12は、このような構成であれば、その形状や付加的要素の有無、エンジン11に対する配設位置などは問わない。なお、図1では、ステータ12aとして、モータジェネレータのステータを挙げているが、これに限ったものではない。
上述のようなハイブリッドシステム1では、図2において、白抜き矢印で図示したように、第4(#4)ジャーナル部が面直方向(図1の太線片矢印で示す方向)に揺すられる。これは、図2の両矢印で示すように、クランクシャフト11aにおける捩り共振によって生じる。
さらに、上述のようなハイブリッドシステム1では、図1の太線両矢印及び図3の両矢印で示す方向に、ステータ12aも揺すられる。そして、第4ジャーナル部とステータ12aが共振して、PCU10を図1の太線両矢印の方向に揺らし、対策を講じないと、PCU10を破損させる可能性がある。
つまり、エンジン11、モータ12、及びPCU10を備えたハイブリッドシステム1では、クランクの捩り共振によってエンジン11(エンジンブロック)が振動し、モータ12のステータ12aの共振により増幅され、PCU10が振動し破損する現象が生じ得る。この現象は、PCU10に防振構造を搭載することで回避できる可能性がある。
しかし、本実施形態は、このような防振構造を搭載しなくても、内燃機関点火時期の制御(爆発タイミングの制御)を行うことで、上記現象を回避させようとするものである。より具体的には、本実施形態では、本現象が発生する特定条件(エンジン回転数、アクセル開度の条件)の時に、特定の気筒の爆発タイミングを変える(他の特定の気筒の爆発タイミングに対してズラす)ことで、クランクの捩り共振を励起しないようにする。
本実施形態に係る内燃機関点火時期の制御方法(以下、本制御方法)の特徴について、図1のハイブリッドシステム1に適用した例を挙げて説明する。本制御方法は、エンジン回転数が所定回転数であり、且つアクセル開度が所定開度以上であるとき、フライホイール11cから最も遠い1番気筒(#1気筒)の点火時期が少なくともその1番気筒に隣接する2番気筒の点火時期に対して所定位相だけ早く若しくは遅くなるように、1番気筒若しくは2番気筒の点火時期を制御する。
上記の所定回転数は、所定次数の振動成分の振動周波数がクランクシャフト11aの共振周波数に等しい周波数になる場合の回転数に基づいて設定される。例えば、上記の所定回転数は、クランクシャフト11aに入力されるトルクの波形をフーリエ変換して得られた各次数の振動成分のうち、所定次数の振動成分の振動周波数がクランクシャフト11aの共振周波数に等しい周波数になる場合の回転数に基づいて設定される。ここで、上記各次数の振動成分は、クランクシャフト11aに上記1番気筒で例示した特定の気筒(点火時期を制御する対象の気筒)から入力されるトルクの波形をフーリエ変換して得られた成分とすることができるが、他の気筒から入力されるトルクの波形をフーリエ変換して得られた成分であってもよい。
ここで、振動成分の次数は、その成分がクランクシャフト11aの1回転において振動する回数として定義される。例えば、1回転に4回振動する成分の次数は4次である。また、エンジン11は直列4気筒エンジン等の直列n気筒エンジンであるため、各気筒からクランクシャフト11aへ入力されるトルクの波形は理論上同じであり、位相がずれているだけである。そして、トルク波形をフーリエ変換すると、異なる次数の振動成分の波形が得られる。
このようにして得られた振動成分のうち、n/2の整数倍の成分がクランクシャフト11aの共振を励起し易い。また、次数が低い程、振動のエネルギーが強いため、次数がn/2の整数倍である最も小さい次数Nの成分が一番強い共振を励起する。
また、上述のように次数は1回転における振動回数を表すため、各次数の振動成分の周波数は、エンジン11の回転数の上昇に連れて増える(周波数F=(回転数Ne[rpm]/60[秒])×次数)。
そのため、実際に共振を励起できる成分は、エンジン11の上限回転数以下の回転数でクランクシャフト11aの共振周波数(固有周波数)に到達できる成分に限る。換言すれば、実際に共振を励起できる次数は、エンジン11の上限回転数以下の回転数でクランクシャフト11aの共振周波数に到達できる次数に限る。
よって、上記の所定次数の振動成分とは、エンジン11の上限回転数以下の回転数でクランクシャフト11aの共振周波数に到達でき且つ次数がn/2の整数倍である振動成分のうち、次数が最も小さい振動成分である。
4気筒エンジンの場合、1番気筒の点火時期が2番気筒の点火時期に対して所定位相だけ早く若しくは遅くなる点火時期制御では、1番気筒の所定次数の振動成分に対する2番気筒の所定次数の振動成分の位相差が0に近づくように、1番気筒及び2番気筒の点火時期を制御する。これにより、その詳細は後述するが、山と谷のタイミングが重なる気筒同士であるため、クランク捩り振動を励起し難くなる。
本制御方法の具体例について、以下に説明する。
まず、回転次数と強制力との関係について、図4〜図6を参照しながら具体例を挙げて説明する。図4は回転次数の例を示す図、図5は回転次数と強制力の大きさの例を示す図、図6は、Nmax=6000rpmの場合の回転次数の例を示す図である。
まず、回転次数と強制力との関係について、図4〜図6を参照しながら具体例を挙げて説明する。図4は回転次数の例を示す図、図5は回転次数と強制力の大きさの例を示す図、図6は、Nmax=6000rpmの場合の回転次数の例を示す図である。
図4には、エンジン回転数(Eng回転数)と周波数の関係における、偶数次数(2、4、6、8、10・・・)について例示している。ここで、Eng回転数NeにおけるNa次数の周波数は、上述のように、(Ne/60)×Naとなる。
図4における下方向への矢印は、各偶数次数のNmaxにおける周波数を示している。これにより、エンジン11の使用領域(0〜Nmax)において、最低次の偶数次数の周波数範囲が分かる。例えば、図6に示すように、Nmax=6000rpmでは、Nmaxでの各偶数次数の周波数は、2次について200Hz、4次について400Hz、6次について600Hzなどとなる。また、図5に示すように、回転次数が高次になるに連れて強制力(爆発強制力)のレベルが低下する。
従って、図6の関係では、例えばクランクシャフト11aの共振(クランク共振とも称する)が500Hzである場合、クランクへ入力される最も低い次数(つまり強制力が最も大きな次数)は6次となる。
次に、本実施形態において、回転次数を偶数次数(4気筒の例における次数2、4、6、8、・・・)に限定しているのは、それがクランクの捩り共振を励起する次数であるためである。偶数次数がクランクの捩り共振を励起する理由について、以下に説明する。
そのために、まず、図7〜図11を参照して、爆発と各次数成分との位相関係について説明する。図7は、各気筒の爆発タイミングの一例を示す図、図8は、図7における1つの気筒に関して周波数分析を行った結果を示す図である。図9は、図7における1つの気筒に関して爆発と各次数成分との位相関係を示す図、図10は、図7における#1〜#4の気筒に関して、爆発と回転0.5次成分との位相関係を示す図である。図11は、図7における#1〜#4の気筒に関して、回転0.5次、1次、1.5次、2次、・・・の成分の位相関係を示す図である。
図7には、#1〜#4気筒の爆発に関する時間軸波形を示している。一つの気筒に着目するとクランクが2回転する毎に1回爆発が発生し、図7において矢印で示すように、#1→#3→#4→#2の順で爆発を繰り返す。
この1つの気筒に関し、周波数解析を実行すると、図8に示すようになり、DC成分(0Hz成分)を除くと、回転0.5次成分が最も大きく出る。これは、2回転に1度爆発するためであり、その高次成分である、1次、1.5次、2次、・・・と成分が出るが、高次数になるに連れて徐々にレベルが低下する。例えば6000rpmの時、60で割ると1秒間での回転数100rpsとなり、2回転で1回の爆発から、100rpm÷2=50回(爆発/s)と1秒間の爆発回数が求まる。更に、50回(爆発/s)の逆数で0.02(s/爆発)と1回の爆発に掛かる時間が求まる。この時間軸グラフを周波数分析(FFT)すると、0.5次は50Hz、1次は100Hz、1.5次は150Hz、2次は200Hz、・・・であり、この周波数のレベルが大となる。
次に、各次数成分(0.5、1、1.5、2、・・・)が爆発の時間軸グラフとどのような位相関係になるかについて、説明する。まず、1つの気筒における各次数成分の位相関係に関して説明する。図9に示すように、1つの気筒において、各々の次数成分を示すグラフのピークとなるタイミングは、爆発タイミングを示すグラフのピークと一致する。
また、1つの次数成分(ここでは0.5次成分)について着目すると、#1〜#4気筒における、爆発と回転0.5次成分との位相関係は、図10に示すようになる。
同様の考えに基づくと、0.5次、1次、1.5次、2次、・・・の時間軸の位相関係は、図11に示すようになる。ここで、0.5次では、#1〜#4の位相が90°ずつズレており、ピークを迎える順番が、#1→#3→#4→#2の順である。また、1次では、#1と#4、#2と#3の位相が同じであり、2つの位相は180°ズレている。また、1.5次では、#1〜#4の位相が90°ずつズレており、ピークを迎える順番が、#1→#2→#4→#3の順である。また、2次では、#1、#2、#3、#4の全てが同相である。
2.5次は0.5次と、3次は1次と、3.5次は1.5次と、4次は2次と、それぞれ同様の位相となる。よって、#1〜#4気筒における各次数成分の位相関係は、0.5+2m次、1+2m次、1.5+2m次、2+2m次(m=0、1、2、3、・・・)の4パターンに分類される。
次に、図12〜図15を参照しながら、クランクシャフト11aへの爆発力の入力を考慮した上で、各次数成分の位相関係がどのようなパターンに分類されるかについて、説明する。図12は、図2のクランクシャフト11aにおける爆発力のクランクへの入力方向の例を示す斜視図で、図13は、図12をクランク軸に垂直な方向から見た図である。図14は、図7における#1〜#4の気筒に関して、爆発力の入力を考慮した場合の、爆発と回転0.5次成分との位相関係を示す図である。図15は、図7における#1〜#4の気筒に関して、爆発力の入力を考慮した場合の、回転0.5次、1次、1.5次、2次、・・・の成分の位相関係を示す図である。
クランクシャフト11aは回転しており、図12及び図13に示すように、筒内圧が最大となる、クランク角度θ、コンロッド傾きφの方向へ力の入力が最大となる。ここで、クランクが静止状態であると想定すると、#1〜#4気筒の爆発による力の向きは、図12及び図13において矢印で示す方向になる。#2、#3気筒についての力の向きを正にすると、#1、#4気筒についての力は負の方向となる。
よって、クランクシャフト11aへの爆発力の入力を考慮した場合、時間軸の筒内圧は、図10の位相関係において#1、#4について正負を反転させた図14に示すような位相関係となる。図10の位相関係について図11の位相関係を求めた場合と同様の手順で、前ページと同様の処理をすると、爆発力の入力を考慮した場合の、回転0.5次、1次、1.5次、2次、・・・の成分の位相関係は、図15に示すようになる。
即ち、0.5次では、#1〜#4の位相が90°ずつズレており、ピークを迎える順番が、#1→#2→#4→#3の順である(パターンAと称する)。また、1次では、#1、#2、#3、#4の全てが同相である(パターンBと称する)。また、1.5次では、#1〜#4の位相が90°ずつズレており、ピークを迎える順番が、#1→#3→#4→#2の順である(パターンCと称する)。また、2次では、#1と#4の位相が同じで、#2と#3の位相が同じであり、それらの2つの位相は180°ズレている(パターンDと称する)。
ここまでは、回転次数によって、#1〜#4気筒に対する爆発力の入力位相が変化することを説明した。
次に、図2で説明したクランクシャフト11aの捩り共振を最も励起する回転次数がパターンDであり、最も励起し難い回転次数がパターンBであることを説明する。
図2で説明した捩り共振は、フライホイール11cの回転慣性が大きいために、#1〜#3の回転慣性とフライホイール11cの回転慣性とにより#4気筒のピン近傍が歪み、#1〜#3のピンが回転する変形モードである。つまり、#1〜#3のピンがモードの腹であり、本モードを励起し易い場所である。なお、動き量が大きいのは、図2において両矢印の長さで図示したように、#1>#2>#3の順であり、励起され易い順番も#1>#2>#3の順となる。
パターンA〜Dのそれぞれについて検討する。
パターンA及びパターンCでは#2と#3とが逆相関係にあり、互いにキャンセルするため、#1による入力のみによって本モードが励起される。パターンBは、#1と#2とが互いにキャンセルするため、最も捩り共振が励起されない入力パターンである。入力の位相は同相であるが、#1と#2とは入力位置が回転中心に対し対称の位置であるためである。#3によって励起されるが、#3は節である#4に近いため、モードが励起され難い。一方で、パターンD(偶数次数)は、#1〜#3は全くキャンセルしないため、最も捩り共振が励起されてしまう入力パターンである。
以上が、強制力とクランク共振との関係である。
パターンA及びパターンCでは#2と#3とが逆相関係にあり、互いにキャンセルするため、#1による入力のみによって本モードが励起される。パターンBは、#1と#2とが互いにキャンセルするため、最も捩り共振が励起されない入力パターンである。入力の位相は同相であるが、#1と#2とは入力位置が回転中心に対し対称の位置であるためである。#3によって励起されるが、#3は節である#4に近いため、モードが励起され難い。一方で、パターンD(偶数次数)は、#1〜#3は全くキャンセルしないため、最も捩り共振が励起されてしまう入力パターンである。
以上が、強制力とクランク共振との関係である。
次に、図15に加えて図16〜図20を参照しながら、比較例と本制御方法とにおける#1〜#4気筒の回転6次成分の位相関係について説明する。図16は、比較例に係る爆発タイミングについて説明するための図で、比較例における#1〜#4気筒の回転6次成分の位相関係を示す図である。また、図17は、本制御方法の一例について説明するための図で、本制御方法における#1〜#4気筒の回転6次成分の位相関係を示す図である。
図15を参照しながら説明したように、4気筒で且つ#1→#3→#4→#2の順番で爆発するエンジン11の、クランクシャフト11aに対する入力位相のパターンは4パターンである。また、上述したように、偶数(2、4、6、8・・・)の回転次数はクランクの捩り共振を励起し易い。
回転6次の成分は、クランクシャフト11aにおける1回転に6つの波があるため、爆発から爆発までの2回転には12つの波を持つことになる。そして#1〜#4気筒間のそれぞれの波の位相関係は図16に示す通りであり、このような比較例に係る位相関係である場合には、クランクの捩り共振を励起され易いと言える。
そこで、本制御方法では、図17に示すように、例えば#1気筒の爆発タイミングを早く出すように制御することで、6次成分の位相も早く出され、他の気筒の位相との関係を変える。このように#1気筒の爆発タイミングを変えると、位相が変わりクランクの捩り共振が励起され難くなる。
この爆発のタイミングのズレθ度(クランクの角度)と次数Naの成分の位相ズレ(度)は、下記の(式1)で算出されることができる。
位相ズレ量(度)={爆発タイミングズラし量(θ度)÷720}×360×2×次数
・・・(式1)
位相ズレ量(度)={爆発タイミングズラし量(θ度)÷720}×360×2×次数
・・・(式1)
なお、クランクシャフト11aの2回転はクランク角度で720度であり、次数成分はこの中に「(360度位相/1波)×2×次数」度の位相が含まれているため、このような式となる。
例えば、6次の次数成分について90度だけ位相をズラしたい場合、「90度=爆発タイミングズラし量θ度÷720×360×2×6」から、爆発タイミングのズラし量(θ度)は15度となる。クランクの捩り共振を励起され難くすることが目的であるため、#1と#2及び#3との関係をズラせばよい。よって、#1を7.5度早出しし、#23を7.5度遅出ししても、両者の位相関係は90度ズレることになる。
4気筒における次数成分のパターンは、図15に示した通りであり、クランク捩り共振を最も励起し易いのがパターンD、最も励起し難いのがパターンBである(#1、#2、#3が互いに振動をキャンセルするため)。パターンAとパターンCは、#2と#3が逆相であり、互いに振動をキャンセルするため、クランク捩り共振の励起のし易さはパターンBとパターンDの中間である。ここで、本制御方法により、パターンDをパターンBのように変更するためには、#1の位相を#2及び#3に対し180度ズラせばよい。このように、4気筒エンジンについては、#1の気筒の所定次数の振動成分を180度ずらすと一番効果的に共振を抑制できる。
一方で、爆発タイミング(点火時期)をズラすと、全ての次数成分がズレることになるので、パターンA、B、Cも同時にズレることになる。具体的に図18〜図20を参照しながら説明する。図18は、6次について位相を180度だけズラしたときの各次数における位相のズレ量の一例を示す図で、図19は、6次について位相を180度だけズラしたときの5次及び7次における位相関係の一例を示す図である。図20は、エンジン回転数と周波数と次数との関係の一例を示す図である。
図18には、上述の式を用いて回転6次成分の位相を180度ズラした時(クランク角度で30度、爆発タイミングをズラした時)の、整数次数のズレを示している。ここで、パターンAとパターンCは#2と#3が互いに振動をキャンセルしており、ほぼ#1の入力のみのため、#1を#2及び#3に対しズラしても影響は少ない。
しかし、他の次数の振動成分についても考慮する必要がある。図19には、#1の爆発を30度早出しし、6次の成分の#1の位相を180度ズラした時に、5次と7次の位相関係がどのように変化するかを示している。6次は180度ずれ、捩り共振を励起し難くなったが、5次、7次は励起し易い位相関係となってしまっている。
もし、図20に示す例のようにエンジンの最高回転数Nmaxが6000rpmであった場合で、且つ、クランク共振周波数が500Hzであったとすると、6000rpmで5次が入力されてしまう。低次の方が強制力のレベルが高いことから、5次は6次より強制力の成分が大きいため、6次による励起よりも、より振動が大きくなってしまう。
以上のことから、本制御方法における点火時期の制御を発動するタイミングが重要となることが分かる。図20を例に挙げて説明する。この例で、クランク共振周波数が例えば500Hzである場合、5次は6000rpm、6次は5000rpmである。よって何の制御も入れていない状態の場合、5000rpmで偶数次数である6次によってクランクの捩り共振が励起され、PCU10の破損に至ってしまう。このとき、本制御方法における点火時期の制御を発動した場合について説明する。例えば、#1の6次の位相を180度ズラす(爆発タイミングをクランク角度で30度ズラす)。但し、この制御を発動したまま、6000rpmになると、上述した通り、5次でクランクの捩り共振が励起され破損に至ってしまう。
よって、この例の場合、5000rpm近傍では制御ON、6000rpm近傍では制御OFFとする。本現象は、エンジン11の爆発によって起こる現象であるという理由かから、本制御方法では、上述したようにエンジン回転数とアクセル開度(爆発力)も加味している。つまり、本制御方法では、回転数とアクセル開度が破損に至る条件(本例では、5000rpm時の6次によってPCU10が破損するアクセル開度を実験等により事前に得ておく)となった時に、点火時期の制御を発動する。
ここで、上記の(式1)について一般化して説明しながら、所定回転数以下で制御した後の制御の例について説明する。
次数Naとは、クランク軸の1回転における振動回数であり、1つの気筒内ではクランク軸が2回転(即ち720度回転)する度に1回爆発する。そのため、Na次の振動成分の振動周期Tをクランク角に換算すると、次式になる。
T=720度/(2×Na)
T=720度/(2×Na)
とある気筒の爆発タイミングをθ度のクランク角だけずらす場合、その気筒のNa次数の振動成分もθ度のクランク角だけずれる。よって、Na次数の振動成分の位相ずれωは、下式で表される。これは、上述した位相ズレ量(度)の式である(式1)と同義である。
ω=(θ/T)×2π=(θ/720度)×2π×2×Na
ω=(θ/T)×2π=(θ/720度)×2π×2×Na
したがって、本制御方法における点火時期の制御を実行するとき、Na次数の振動成分について所望の位相ずれωを得るために、点火時期のクランク角ずれ量θは下式で表される。
θ=ω/Na
θ=ω/Na
なお、N1次数の振動成分をω1だけの位相をずらすと、N2次数の振動成分には同時にω2だけの位相ずれが発生する。ω1/N1=ω2/N2という関係から導き出されるω2は下式で表される。
ω2=(N2/N1)×ω1
ω2=(N2/N1)×ω1
そのため、上述した通り、所定回転数Ne1で、共振を励起する所定次数N1の振動成分の位相をω1ずらす場合、そもそも共振を励起しない次数N2の振動成分にω2の位相ずれが発生するため、クランク共振を励起できるようになる。その共振は、とある回転数Ne2で次数N2の振動成分の振動周波数がクランクシャフト11aの固有周波数に等しくなる時に発生する。したがって、所定回転数Ne1で実行する本制御方法の点火時期の制御(位相ずれ制御)を、エンジン回転数が回転数Ne2となったときにはキャンセルする必要がある。
次に、図21を参照しながら本制御方法の一例について説明する。
本制御方法では、まず、P[rpm]≦エンジン回転数≦Q[rpm]、且つ、アクセル開度≧R[%]であるか否かを判定し(ステップS1)、YESであった場合には上述したような点火時期の制御をONにする(ステップS2)。
本制御方法では、まず、P[rpm]≦エンジン回転数≦Q[rpm]、且つ、アクセル開度≧R[%]であるか否かを判定し(ステップS1)、YESであった場合には上述したような点火時期の制御をONにする(ステップS2)。
上述したP、Qで示す値による判定は、偶数次数がクランク捩り共振を励起する回転数であって、所定回転数に幅をもたせていることを示している。また、上述したRで示す値は、上記励起する回転数でPCU10が破損するアクセル開度である。いずれの値も、実験等により破損に至る条件を出して、設定しておけばよい。5000回転且つアクセル開度80%で破損した実験例があれば、例えば余裕をもたせてR=70[%]などとしておけばよい。
点火時期の制御の内容は、#1に対する#2,#3の位相をズラせばよいが、これは一例に過ぎず、クランク捩り共振が励起されない位相関係であればよい。また、ズラす位相は、#1を180度ズラすのが好ましいが、少しのズラしでも効果はあるため、PCU10が破損しない程度にズラすだけであってもよい。
ステップS1でNOであった場合には、エンジン11が停止しているか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5でYESの場合、処理を終了し、ステップS5でNOの場合には、ステップS1へ戻る。
本制御方法では、ステップS2の後、再度ステップS1と同じ判定を行い(ステップS3)、ステップS3でNOとなるまで待つ。本制御方法では、ステップS3でNOとなった場合、上述したような点火時期の制御をOFFとし(ステップS4)、ステップS5へ移行する。
以上、本制御方法によれば、クランクシャフト11aの捩り共振を最も強く励起する振動成分が共振を励起し難くなる。また、本制御方法では、該振動成分が共振を励起する回転数になった場合において実行されるので、本来共振を励起し難い振動成分が位相ずれにより共振を励起し易い成分になって他の回転数区間で共振を励起することを回避できる。また、本制御方法では、アクセル開度が所定開度以上であるときに実行するので、例えばPCU10が振動で破損する虞がある振動が発生するときのみに制御を実行することができ、エンジン11の運転性能への影響を極力制限することができる。
(代替例等)
以上では、本実施形態について4気筒の場合、特に#1→#3→#4→#2の順番で爆発するエンジンを例に挙げて説明したが、上述したようにnは4に限らない。例えば、3気筒で#1→#2→#3の順番で爆発するエンジンは、パターンが3種類で、クランク捩り共振を励起するのは、回転1.5次、3次、4.5次、6次、・・・、1.5m次(m=1、2、3、・・・)である。よって、3気筒の場合には、エンジンの上限回転数を4気筒の場合と同様に考慮したうえで、1.5次、3次、4.5次、6次、・・・の中で最も小さい次数Nを所定次数として、所定回転数を設定すればよい。
以上では、本実施形態について4気筒の場合、特に#1→#3→#4→#2の順番で爆発するエンジンを例に挙げて説明したが、上述したようにnは4に限らない。例えば、3気筒で#1→#2→#3の順番で爆発するエンジンは、パターンが3種類で、クランク捩り共振を励起するのは、回転1.5次、3次、4.5次、6次、・・・、1.5m次(m=1、2、3、・・・)である。よって、3気筒の場合には、エンジンの上限回転数を4気筒の場合と同様に考慮したうえで、1.5次、3次、4.5次、6次、・・・の中で最も小さい次数Nを所定次数として、所定回転数を設定すればよい。
また、4気筒について、#1→#3→#4→#2の順番で爆発するエンジンを例に挙げて説明したが、本実施形態に係る制御方法は、他の順番で爆発するエンジンについても同様の考え方で適用できる。この順番によっては、どの気筒に対してどの気筒の点火時期をずらすのか、どの程度ずらすのかといった好ましい制御のパターンが異なることもある。また、#2及び#3の点火時期が同位相で、#1の点火時期を#2及び#3の点火時期に対してずらせた例を挙げたが、例えば、#2及び#3の点火時期が異なる位相であっても、#1の点火時期を#2及び#3の双方の点火時期に対してずらすこともできる。
また、本実施形態に係る制御方法の説明としてクランク捩り共振によるPCU破損への対策のための方法を例に挙げて説明した。しかし、これに限ったものではなく、本実施形態に係る制御方法は、クランク捩り共振による音(クランク打音)に対しても有効である。
また、本実施形態に係る制御方法について、その方法を適用可能なハイブリッドシステムを例に挙げて説明したが、ハイブリッドシステムに限らず、エンジンのみを動力源として移動する車両等のシステムであっても、共振を抑える効果を奏するため、適用できる。
また、上述の説明では、点火時期の制御方法として、第1気筒に対する第2気筒の点火時期、又は第2気筒に対する第1気筒の点火時期を制御した例を挙げたが、本実施形態は、これに限ったものではない。本実施形態に係る制御方法は、エンジンの回転数が所定回転数であり、且つアクセル開度が所定開度以上であるとき、特定の気筒に対する他の特定の気筒(他の特定の1又は複数の気筒)の点火時期を制御すればよい。本実施形態では、特定の気筒と他の特定の気筒との組合せや、どの程度ずらすのか、どのようなずらし方をするのかなど、様々な制御のパターンを採用することができる。また、ずらし方は、片方のみ遅くするのか、片方のみ早くするのか、双方ずらすのか、双方ずらす場合にどちらを早くしてどちらを遅くするのか、双方とも早く又は遅くしてその程度を変えるのか、など様々な例が挙げられる。
この制御方法では、振動成分が共振を励起する回転数になった場合において点火時期が制御されることから、本来共振を励起し難い振動成分が位相ずれにより共振を励起し易い成分になって他の回転数区間で共振を励起することを回避できる。さらに、この制御方法では、アクセル開度が所定開度以上であるときに点火時期が制御されることから、共振が或る程度以上になるような場面で制御がなされるため、エンジンの性能への影響を極力制限することができる。よって、この制御方法によれば、共振位置に専用の防振部材を使用したりエンジンの性能を常に限定する制御を実行したりしなくても、部品間の共振を抑制することが可能になる。
また、本実施形態に係る制御方法は、点火時期を制御する制御コンピュータにより実行されることができる。この制御コンピュータは、エンジンを搭載する車両に搭載されていればよい。また、この制御コンピュータは、例えば、プロセッサ、メモリ、及びインタフェースを有することができる。プロセッサは、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPU(Central Processor Unit)、その他の集積回路(Integrated Circuit)などであってもよい。プロセッサは、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリは、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。本実施形態に係る制御方法は、プロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを読み込んで実行することにより実現される。この際、制御に必要な情報の入出力は、インタフェースを介して行うことができる。この制御プログラムは、上述した制御方法を制御コンピュータに実行させるためのプログラムである。
この制御プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリを含む。この半導体メモリとしては、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)などが挙げられる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 ハイブリッドシステム
11 エンジン(エンジンブロック)
12 モータ(モータブロック)
12a ステータ
10 電力制御ユニット(PCU)
11a クランクシャフト
11b プーリダンパ
11c フライホイール
11 エンジン(エンジンブロック)
12 モータ(モータブロック)
12a ステータ
10 電力制御ユニット(PCU)
11a クランクシャフト
11b プーリダンパ
11c フライホイール
Claims (1)
- 4ストロークの直列n気筒のエンジンにおける内燃機関点火時期の制御方法であって、
前記エンジンの回転数が所定回転数であり、且つアクセル開度が所定開度以上であるとき、特定の気筒に対する他の特定の気筒の点火時期を制御し、
前記所定回転数は、所定次数の振動成分の振動周波数が前記エンジンに具備されるクランクシャフトの共振周波数に等しい周波数になる場合の回転数に基づいて設定され、
前記所定次数の振動成分とは、前記エンジンの上限回転数以下の回転数で前記クランクシャフトの共振周波数に到達でき且つ次数がn/2の整数倍である振動成分のうち、次数が最も小さい振動成分である、
内燃機関点火時期の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019158194A JP2021036150A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | 内燃機関点火時期の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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-
2019
- 2019-08-30 JP JP2019158194A patent/JP2021036150A/ja active Pending
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