JP2021034349A - 二次電池及びホイール内電動システム - Google Patents

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大輝 小松
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Takeshi Inoue
健士 井上
茂樹 牧野
Shigeki Makino
茂樹 牧野
孝徳 山添
Takanori Yamazoe
孝徳 山添
修子 山内
Shuko Yamauchi
修子 山内
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Abstract

【課題】電池内部を低インダクタンス化したうえで、作業性及び量産性を確保する。
【解決手段】正極活物質が塗布された矩形の正極電極と、負極活物質が塗布された矩形の負極電極と、が積層された電極積層体を有し、前記正極電極に接続されて前記正極電極のいずれかの辺から突出する正極接合部と、前記負極電極に接続されて前記負極電極のいずれかの辺から突出する負極接合部と、前記正極接合部が突出した辺と、前記負極接合部が突出した辺は、互いに隣り合った異なる辺であり、前記正極接合部は、当該正極接合部が突出した辺において、前記負極接合部側に寄って設けられ、前記負極接合部は、当該負極接合部が突出した辺において、前記正極接合部側に寄って設けられ、前記正極接合部及び前記負極接合部は正極タブと負極タブによって外部回路に接続され、前記正極タブと負極タブは電池格納部からの互いの面を対向させて外部へ突出する。
【選択図】図5A

Description

本発明は、二次電池及びホイール内電動システムに関する。
従来から、電池の寄生インダクタンスを下げて高周波帯での応答性を向上させる検討が行われてきた。例えば特許文献1は、電池を配線するバスバーを対向構造とすることで、逆方向の電流によって磁界をキャンセルし、電池システムとしてインダクタンスを下げる方法を開示している。
特開2013―191400号公報
特許文献1で電池配線のインダクタンスを低減する方法が示されているが、電池内部のインダクタンス低減には言及されておらず、電池内部のインダクタンスがシステム全体に影響を与えてしまう。また、電池内部を低インダクタンス化するためには、正極と負極が近接配置されることになり、両極が接触しないように絶縁を行ったうえで、作業性及び量産性を踏まえた電池形状にすることが求められる。
本発明は、正極活物質が塗布された矩形の正極電極と、負極活物質が塗布された矩形の負極電極と、が積層された電極積層体を有する二次電池であって、前記正極電極に電気的に接続されて前記正極電極のいずれかの辺から突出する正極接合部と、前記負極電極に電気的に接続されて前記負極電極のいずれかの辺から突出する負極接合部と、前記正極接合部が突出した辺と、前記負極接合部が突出した辺は、互いに隣り合った異なる辺であり、前記正極接合部は、当該正極接合部が突出した辺において、前記負極接合部側に寄って設けられ、前記負極接合部は、当該負極接合部が突出した辺において、前記正極接合部側に寄って設けられ、前記正極接合部及び前記負極接合部はそれぞれ正極タブと負極タブによって外部回路に接続され、前記正極タブと負極タブは電池格納部からの互いの面を対向させて外部へ突出する。
本発明により、電池内の高周波応答が可能なタブ近傍までの電流経路におけるインダクタンスを低減することができるため、二次電池全体で低インダクタンス化を図ることができる。また、電極積層体とタブ間の接合が容易であり、かつ、正極及び負極の絶縁距離を確保することができるため安全性を向上することが可能である。
本明細書において開示される主題の、少なくとも一つの実施の詳細は、添付されている図面と以下の記述の中で述べられる。開示される主題のその他の特徴、態様、効果は、以下の開示、図面、請求項により明らかにされる。
本発明の実施例1を示し、二次電池の構成の一例を示す分解図である。 本発明の実施例1を示し、電極の断面図である。 本発明の実施例1を示し、ラミネート型電池モジュールの内部構成の一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、電池の等価回路である。 本発明の実施例1を示し、角タブ構造の電池の構成を示す分解図である。 本発明の実施例1を示し、角タブ構造の電池の内部構成の一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、積層構造の電極の接合の一例を示す断面図である。 本発明の実施例1を示し、二次電池の外観の一例を示す斜視図である。 本発明の実施例1を示し、二次電池の外観の一例を示す斜視図である。 本発明の実施例2を示し、二次電池の構成の一例を示す図である。 本発明の実施例2を示し、正極接合部と正極タブの接合の一例を示す図である。 本発明の実施例3を示し、複数の二次電池を接続した一例を示す斜視図である。 本発明の実施例3を示し、複数の二次電池を接続した平面図である。 本発明の実施例4を示し、パワーホイールシステムの一例を示すブロック図である。 本発明の実施例4を示し、電池パックの展開斜視図である。 本発明の実施例4を示し、電池パックの一部の展開斜視図である。 本発明の実施例4を示し、電池パックの外観を示す斜視図である。 本発明の実施例4を示し、パワーホイールの分解斜視図である。 本発明の実施例4を示し、パワーホイールの外観を示す斜視図である。 本発明の実施例4を示し、パワー型電池からインバータまでの電流経路を構成する電気回路の斜視図である。 本発明の実施例4を示し、図18の矢示平面図である。 本発明の実施例4を示し、図17の平面Sにおける断面図である。 本発明の実施例4を示し、第1ベースの斜視図である。
以下、図面等を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更及び修正が可能である。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は、本発明の実施例1であるリチウムイオン電池の内部の構成を示す分解図である。図1に示すように電池は負極10と正極11とセパレータ12から構成されており、負極10と正極11は、外部との電流経路としてそれぞれ負極接合部13と正極接合部14を有している。
負極接合部13と正極接合部14は、図中水平方向の異なる位置で、図中情報へ突出したタブとして形成される。
また、負極10、正極11、セパレータ12はリチウム塩を溶解させた電解液(図示省略)で満たされており、この電解液がイオンの伝導を行う。例えばラミネート型の電池では、図1の構成の電池を多積層並列させ、負極接合部13と、正極接合部14をそれぞれ集約し、溶接等で一体化することで一つのラミネート内で電池としている。
正極11と負極10においては、正極11はAl(アルミニウム)箔にNMC(三元系)活物質に代表される正極活物質と導電助剤をバインダーにて結着し塗布しており、負極10はCu(銅)箔にグラファイトに代表される負極活物質と導電助剤をバインダーにて結着し塗布している。
電極の断面図を図2に示す。図2では図1に示した負極10のA−A断面の例を示し、Cu箔15に対して両面に電極材料16を塗布している。電極材料16は片面塗布でもよいが、エネルギー密度を向上させるために両面に塗布を行う手法が広く知られている。負極接合部13は、Cu箔15のうち電極材料16を塗布していない部分で構成される。
図3は、図1の基本構成をラミネートする際の構成を示している。電極群20のセパレータ12が、他の電極群20の負極10と対向するように同方向を向いて積層される。これにより、積層された電極群20は、一方の面にセパレータ12が配置され、他方の面に負極10が配置されることとなる。さらに、セパレータ12が配置される面と対向するように、新たに負極10が積層される。
次に、多積層された負極接合部13と、負極タブ101とを溶接等で接合する。負極タブ101は、外部回路(図示省略)と接続する。負極タブ101は、例えば0.2mmとある程度の厚みを持った板が好ましい。負極タブ101は、銅等が材料として用いられ、Niメッキ等で腐食処理してもよい。
正極11も同様に、多積層させ集約した正極接合部14と正極タブ103を溶接等で接合する。正極タブ103は、例えば0.2mmとある程度の厚みを持った板が好ましい。また、正極タブ103は、Alなどが材料として用いられる。
負極タブ101と正極タブ103は、ラミネートで密閉するため、シール材104が配置される。ここで、負極タブ101(正極タブ103)とシール材104とを一体に形成してもよい。これらをラミネートシート105により、両側から挟み、熱溶着することでシールされる。
これにより、ラミネートシート105上には、絶縁と密閉を可能にするシール材がコーティングされているため、シール材104と接着し電解液の漏れを防ぐことができる。
図4にて、電池の等価回路モデルに関して説明する。本実施例は高周波帯での特性を向上させるため、高周波帯で関連する等価回路モデルのみを記載している。
タブ(負極タブ101及び正極タブ103)近傍の電池の電極材料由来の等価回路200は、電池の起電力201と、電気二重層形成の反応によるキャパシタンス202と電極活物質の電荷移動抵抗203の並列回路と、電極内のインダクタンス204とインダクタンス部抵抗205の並列回路と、電池の電解液抵抗や部材の抵抗の総和である直流抵抗206、から構成されている。
電極全体では、電極材料由来の等価回路200が外部回路に対してタブ等を含む配線由来のインダクタンス207と抵抗208を介して接続しており、タブから遠いほど箔のインダクタンス209の影響を受け、タブから遠い部分での電極材料由来の等価回路210はインダクタンス209が電極長さの分が積算されていく。
インダクタンスによるインピーダンスZの絶対値は下記式(1)で表現される。ωは周波数、Lはインダクタンス値を示している。
Z=ωL (1)
式(1)より、高周波帯ではインダクタンス209の影響を大きく受け高インピーダンスになってしまうため、タブから遠い部分の電極材料から電力を供給することは困難とわかる。
つまり、高周波帯で応答できるのはタブ近傍である。電池は平滑キャパシタと比較すると電気二重層形成の反応によるキャパシタンスのみでも十分な容量があり、さらにタブ近傍の容量のみでも十分である。従って、タブのインダクタンス207を低減することが有効であると考えられる。
本実施例では、電池のタブ近傍のインダクタンスを低減させる方法として、正極タブ103と負極タブ101を対向させて磁界を打ち消すタブ形状において、絶縁性と量産性を向上させた電池構造に関して述べる。
図5Aは、タブ構造の電池の構成を示す分解図である。図5Aの構成は、図2の構成に絶縁性と量産性を向上させた対向タブ構造を適応させた際の構成を示している。
外部接続するためのタブは、負極タブ300と正極タブ301が絶縁板302を介してサンドイッチ状に積層されており、負極タブ300と正極タブ301が絶縁板302を介して対向している。図3で示した負極接合部13と正極接合部14に代わって、図5Aに示すように負極311と正極313の角Cに負極接合部303と正極接合部304が形成される。なお、負極311と正極313の間にはセパレータ312が配置される。
矩形の金属箔に電極材料315を塗布した負極311の図中右側の辺Aには、所定の高さL1及び幅W1で矩形領域から水平方向に突出した矩形の領域が負極接合部303として形成され、板状部材で形成された負極タブ300と接合する。なお、上述したように電極材料315は、負極活物質に導電助剤が付加される。
負極接合部303は、電極材料315を塗布していない金属箔の矩形領域である。負極接合部303が突出する長さL1は、負極タブ300の幅と同程度に設定される。
矩形の金属箔に電極材料316を塗布した正極313の図中上方の辺Bには、所定の長さL2及び幅W2で上方に突出した矩形領域が正極接合部304として形成され、L字状の板状部材で形成された正極タブ301と接合する。なお、上述したように電極材料316は、正極活物質に導電助剤が付加される。
正極接合部304は、電極材料316を塗布していない金属箔の領域である。正極接合部304が上方へ突出する高さL2は、正極タブ301のL字状の底部の幅(高さ)と同程度に設定される。
本実施例の負極接合部303と正極接合部304は、互い隣り合う辺A、Bが交差する角Cからそれぞれ直交する方向へ突出して形成され、図中上下方向に配置された負極タブ300と正極タブ301に接合される。複数の負極311と正極313をセパレータ312を挟んで積層することで、電極積層体が構成される。
図3と同様にラミネート構造の電池を構成する場合には、負極タブ300と絶縁板302と正極タブ301にシール材104が配置され、これらをラミネートシート105により、両側から挟み、熱溶着することでシールされる。
図5Aでは、矩形の電極(負極311、正極313)に対して右上側から外部へ突出させて負極接合部303と正極接合部304を形成する例を示したが、負極接合部303と正極接合部304を形成する位置は矩形領域のいずれの角であってもよく、また正極接合部304と負極接合部303の位置関係が逆であっても構わない。
また、本実施例では、負極311を構成する金属箔は、電極材料315を塗布した矩形領域と負極接合部303を一体で構成する例を示したが、これに限定されるものではなく、電極材料315を塗布した矩形領域と負極接合部303を別体で構成して、電気的に接続してもよい。また、正極313についても同様である。
また、負極311の電極材料315を塗布した領域及び負極接合部303を矩形にて形成した例を示したが、これに限定されるものではない。負極接合部303と正極接合部304が突出していない辺に挟まれた角部は、面取りを行うことができる。また、正極313についても同様である。
このように電極の角Cで負極接合部303と負極タブ300及び正極接合部304と正極タブ301の接合構造とすることでインダクタンスの低下と作業性、絶縁性の向上の2つの効果が期待できる。
インダクタンスの低下に関しては、負極接合部303と正極接合部304を除く負極311と正極313の電極材料塗布部から短距離で負極タブ300と正極タブ301の対向構造を構築することができるため、インダクタンスを最小化することができる。
作業性に関しては負極接合部303と負極タブ300及び正極接合部304と正極タブ301の溶接が簡易であることが挙げられる。低インダクタンス化を図るには、正極313と負極311の位置を近づける必要があるため、従来では、電極とタブの接合部を大きく確保することができず、電極とタブを溶接等で接合することが困難であった。
しかし、本実施例の図5A、図5Bのような構造とすることで、正極接合部304では図5Bの方向1と方向2より溶接器を挿入することが可能であり、負極接合部303では方向3と方向4のそれぞれ2方向から溶接が可能である。
従って、負極接合部303と負極タブ300を確実に接合し、正極接合部304と正極タブ301を確実に接合することが容易となる。
正極又は負極の接合部の詳細に関して図6を用いて詳細を説明する。図6は積層構造の電極の接合の一例を示す断面図である。
図6において、積層構造のラミネート型電池モジュールの内部は負極350と、セパレータ351と、正極352が交互に積み重なっている。また、例えば負極350は電極が塗布されていない金属箔部分353が外部に突出しており、それらを集約して負極タブ354と接合ポイント370で接合することで外部からの電流を負極350まで分配させることができる。これら各電極からの突出部分は正極のタブや電極と接触してはならない。なお、正極352と正極タブの接合についても、図示はしないが同様である。
故に接合部は、図5A、図5Bのように正極と負極で別々の箇所である必要があり、間を絶縁する必要がある。図5A、図5Bのように正極313及び負極311の角で正極接合部304と正極タブ301及び負極接合部303と負極接合部303を束ねることで、正負極間の距離を保つことができるのに加え、前述したような溶接作業の簡便化が図れるため、量産性と安全性を向上させることができる。
図7A、図7Bは、図5A、図5Bに示した角タブ構造の接合部(303、304)を採用した電池の外観を示している。図7Aは、角タブ構造のラミネート型の電池モジュール400を示す。図7Bは、角タブ構造の角形電池410を示す。
角タブ構造でラミネート型の電池モジュール400及び角形電池410では、外部回路と接合するための負極タブ300と正極タブ301が一辺の片側に寄る特徴を有している。
なお、上記実施例1では、矩形の金属箔で負極311と正極313を構成する例を示したが、これに限定されるものではなく、金属板で構成してもよい。
以上のように、本実施例の電池モジュール400は、インダクタンスを最小化することができ、高周波帯での特性を向上させて高周波の電力を出力可能になる。
実施例2では低周波側つまり直流側での電流分布も考慮した角タブの構造に関して説明する。図5A、図5Bのような構造にすることで高周波の電流、低周波の電流(直流)共にタブ付近に集中するようになってしまう。
高周波電流はタブ側に集中しても前述したように十分な容量であるため問題ないが、低周波側の電流(直流)で分布ができてしまうと、電極材料が反応する部分と反応しない部分で差ができてしまい、電池の容量等を十分に使うことができない場合がある。これを解決するために例えば図8のような構造が考えられる。
図8は、実施例2の電池の構成の一例を示す図である。電極は負極320と正極330がセパレータ340を介して前記実施例1と同様に積層される。
両面に電極材料が塗布された負極320の図中右側の一辺には、所定の長さで水平方向に突出した負極接合部321が形成され、負極タブ300と接合する。負極接合部321は、電極材料が塗布されていない金属箔で構成される。負極接合部321が突出する高さは、負極タブ300の幅と同程度に設定され、負極接合部321の長さは負極320の図中右側の一辺と同等に設定される。
矩形の金属箔で構成された正極330の図中上方の一辺には、所定の高さで図中上方に突出した正極接合部331が形成され、正極接合部331がL字状に形成された正極タブ301と接合する。
正極接合部331は、電極材料が塗布されていない金属箔で構成される。正極接合部331が上方へ突出する高さは、正極タブ301のL字状の底部の幅(高さ)と同程度に設定される。また、正極接合部331の長さは正極330の図中上部の一辺と同等に設定される。
本実施例の負極接合部321と正極接合部331は、互い隣り合う辺の角からそれぞれ直交する方向へ突出して形成され、図中上下方向に配置された負極タブ300と正極タブ301に接合される。
図3と同様にラミネート構造の電池を構成する場合には、負極タブ300と絶縁板302と正極タブ301にシール材104が配置され、これらをラミネートシート105により、両側から挟み、熱溶着することでシールされる。
本実施例では、矩形の金属箔のひとつの角を挟む電極の辺で、直交する方向に金属箔を突出させて負極接合部321と正極接合部331を形成し、負極タブ300及び正極タブ301に溶接等によって接合を行う。
電極の1辺全てに形成された負極接合部321と正極接合部331を、負極タブ300と正極タブ301とそれぞれ接合することで低周波側での電流分布も解消され電極内での反応の偏りを防ぐことが可能である。本実施例では1辺全てを例としたが、1辺のうち所定の割合の突出部を負極接合部321と正極接合部331としてもよい。
1辺の長さの内、多くの割合で金属箔を突出させて負極接合部321と正極接合部331とすることで、例えば、図9のような接合も可能になる。
図9は、正極接合部331と正極タブ301の接合の一例を示す図である。図9の例では、一対のL字状の正極タブ301で複数の正極接合部304を挟み込み、締結によって接合する例を示す。
正極接合部331の図中左側端部に貫通孔332を形成し、一対の正極タブ301には貫通孔332と対向する位置に貫通孔342を形成し、貫通孔332及び貫通孔342にボルト(図示省略)を挿通し、ナット(図示省略)を締結して正極接合部331と正極タブ301を接合する。
ねじ穴としての貫通孔332、342は例として1つとしたが任意の数としてもよい。このように正極接合部331を両側から正極タブ301で挟み込む構造にすることで積層されている電極間での電流の偏りも減少させることができるのに加え、ねじ固定という簡便な方法でも接合が可能になる。これは正極タブ301が金属箔と異なり、ねじ固定するのに十分な厚みと剛性を有しているためである。
以上のように、電極のひとつの角で隣り合う辺を直交する方向へ突出させて、負極接合部321と正極接合部331を形成して、負極タブ300と正極タブ301にそれぞれ接合することで、低周波側での電流分布も解消され電極内での反応の偏りを防ぐことが可能となる。
本実施例3では、電池モジュールを角タブ構造にすることで可能になる直列化配線での低インダクタンス化に関して述べる。図10にて電池の直列化配線に関して説明する。図10は、複数の電池モジュール400を接続した一例を示す斜視図である。
角タブ構造を有したラミネート型の電池モジュール400は、前記実施例1の図7Aと同様であり、負極タブ300と正極タブ301の上端をそれぞれ水平方向へ屈曲させて平坦な端子部360、361を形成する。そして、隣り合う電池モジュール400の負極の端子部360と正極の端子部360を接合して直列に接続する。
端子部360と端子部361を溶接もしくは圧着等で接触させることで直列化が可能である。このように直列化していくと電池の片側に直列化の配線が1直線となる。
図11は、複数の電池モジュール400を接続した平面図である。図10に示した直列化配線を、図11に示すようにU字状に折り返すことで直列化バスバー(接続部材)450と、隣接している電池群の直列化バスバー451が対向する構造になる。
電池モジュール400は、正極313と負極311の積層方向に複数配置されて、2列の電池モジュール列400A、400Bを形成する。そして、電池モジュール列400Aでは、電池モジュール400から突出した端子部360、361を電池モジュール列400B側に配置する。電池モジュール列400Bでは、電池モジュール400から突出した端子部360、361を電池モジュール列400A側に配置する。
電池モジュール列400Aには直列化バスバー450を配置し、電池モジュール列400Bには直列化バスバー451を配置し、直列化バスバー450と直列化バスバー451を対向させる。
直列化バスバー450、451は、隣り合う電池モジュールの端子部360と端子部361を接続した経路であり、図中上部の接続部452にてインバータ等の外部回路と接続される。また、直列化バスバー450、451の図中下端には、対向する直列化バスバー450、451を接続する接続回路454が配置されてU字状に折り返している。
このような対向配線構成とすることで、電流453は直列化バスバー450と直列化バスバー451では逆方向になる。これにより磁界の打ち消し効果が期待でき、直列化配線の低インダクタンス化が可能になる。
図12は、本発明の実施例4を示し、パワーホイールシステムの一例を示すブロック図である。
電気自動車900は、複数のパワーホイール901を有する。パワーホイール901は、モータジェネレータ902とインバータ903とパワー型電池904を内蔵しており、電力線を介して車体内に搭載されている容量型電池905と並列接続されている。
インバータ903、パワー型電池904、容量型電池905は、ECU906(“ECU”は“Electronic Control Unit”の略)によって制御される。本実施例は複数のパワーホイール901として4つの車輪全てにパワーホイールを搭載する構成としているが、パワーホイールの数は任意の数でよい。
ここで、モータジェネレータ902は交流機、例えば、誘導機や同期機である。パワー型電池904及び、容量型電池905からインバータ903へは直流電力が出力される。
インバータ903は、パワー型電池904及び容量型電池905から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。インバータ903が出力する三相交流電力によって、モータジェネレータ902が電動機として回転駆動される。これにより、電気自動車900が走行する。
容量型電池905だけではモータジェネレータ902への供給電力が不足する場合、例えば電気自動車900の加速時などにおいては、パワー型電池904からも、インバータ903を介してモータジェネレータ902に電力が供給される。
本実施例では、容量型電池905とパワー型電池904は単純な並列接続の関係になっているが、両者の電流配分制御等が可能になるリレーやDC/DCコンバータ等を配置し、アクセル等と連動して電流分配制御することも可能である。
電気自動車900の減速時あるいは制動時などにおいて、すなわちモータジェネレータ902の回生時において、モータジェネレータ902で発電される交流電力は、インバータ903を整流装置として作動させることにより直流電力に変換され、パワー型電池904及び、容量型電池905に蓄電される。
電気自動車900の駐車時には、容量型電池905及びパワー型電池904は、図示しない充電装置によって充電される。
パワー型電池904は、容量型電池905よりも、出力密度に優れるがエネルギー密度、容量(Ah)は小さい。もしくは、コストを軸とすると、エネルギー(kWh)当たりのコストは容量型電池905よりも高いものの、出力(kW)当たりのコストが容量型電池905よりも安いという特徴を有する。
このようなパワー型電池904としては、例えば、図7Aに示したリチウムイオン電池の電池モジュール400やニッケル水素電池などが適用される。また、パワー型電池904に代えて、これと同様の高出力特性を有するリチウムイオンキャパシタや電気二重層キャパシタなどの蓄電装置(言わば、パワー型蓄電装置)を用いてもよい。なお、以下においては、これらの電池及びキャパシタを含めて、「パワー型電池」と総称する。
容量型電池905は、パワー型電池904よりも出力密度は劣るものの、エネルギー密度に優れ容量(Ah)が大きい。もしくは、コストを軸とすると、出力(kW)当たりのコストはパワー型電池904よりも高いものの、エネルギー(kWh)当たりのコストがパワー型電池904よりも安いという特徴を有する。このような容量型電池905としては、リチウムイオン電池、リチウムイオン半固体電池、リチウム固体電池、鉛電池、ニッケル亜鉛電池などが適用される。
上記のように、本実施例では、パワー型電池904及び容量型電池905を併用して、使用する電池全体として、電池容量を確保しながらも電池出力を高めるといった出力容量性能の最適化と、要求性能(kWh、kW)に対するコストの最適化が可能となる。このようなシステムは、性能の最適化が可能であるため、容量型電池のみを使用するのに比べ負荷軽減が可能なシステム構成である。
図13は、パワー型電池904の展開斜視図である。図13に示されるように、複数の電池モジュール(電池セル)400は、前記実施例3の図10で示したように、電池モジュール400の正極タブ301の端子部361と、隣接する電池モジュール400の負極タブ300の端子部360とが重なり合うように積層される。
金属板507は、複数の電池モジュール400の積層方向の両端から、電池モジュール400を挟むように配置される。金属板507と電池モジュール400とは、ビス等の固定部材508により固定される。
バスバー511は、負極側バスバー504及び正極側バスバー505により構成される。負極側バスバー504及び正極側バスバー505は、負荷接続部512、513を有しており、それぞれ外部装置、又は他のパワー型電池904に接続される。バスバー511は、上述したように、負極タブ300の端子部360及び正極タブ301の端子部361に対向させる形で配線する。
負極側バスバー504は、中継導体510を介して、負極タブ300の端子部360に接続される。同様に、正極側バスバー505は、中継導体510を介して、反対側の外側に位置する正極タブ301の端子部361に接続される。
負極側に配置される中継導体510は、一方が負極側バスバー504と接続し、他方が負極タブ300の端子部360と接続される。
正極側バスバー505及び負極側バスバー504は、固定部材515により絶縁体506に固定される。固定部材515は、ビスによって固定される構成としているが、これに限定されない。
バスバー511は、絶縁体506を介して負極タブ300の端子部360及び正極タブ301の端子部361に対向して配置される。これにより、図15で示すように、バスバー511に流れる電流501と、端子部360、361に流れる電流502の方向が逆となり、磁界の打ち消し効果が期待でき、直列化配線の低インダクタンス化が可能になる。
パワー型電池904は、図13〜図15で示すように、電池モジュール400を正極と負極の積層方向で複数配置して、隣り合う電池モジュール400を直列に接続した電池パックとして形成される。
図14は、パワー型電池904の一部の展開斜視図である。絶縁体506は、負極タブ300の端子部360及び正極タブ301の端子部361とバスバー511の間に配置される。これにより、絶縁を確保することができる。
絶縁体506は、バスバー511と端子部360が接続するために、端部に中継導体510の幅分だけ高さ方向が低い部分を有する。これにより、絶縁体506を固定部材508(図15参照)により固定することができ、製造性が向上する。また、絶縁体506は、負極タブ300の端子部360及び正極タブ301の端子部361の端部を覆うことができるため、絶縁の信頼性が向上する。
なお、図15においては、負荷接続部512、負荷接続部513がバスバー511の中央に配置されているが、負荷接続部の位置はこの位置に限定されない。もっとも、負荷接続部512、513が中央に配置されることによって、負極側バスバー504と、正極側バスバー505を共通化することができるため、部品点数を削減することができる。
また、本実施例では、中継導体510を用いているが、必ずしもこれを設ける必要はない。例えば、バスバー511と接続する負極タブ300の端子部360及び正極タブ301の端子部361を、バスバー511方向に傾けることによって、電気的接続を確保することができる。
また、バスバー511及び中継導体510を一体とする構成としてもよい。これらにより、部品点数を低減することができ、製造工数を低減することができる。もっとも、中継導体510を用いることにより、確実にバスバー511と負極タブ300の端子部360及び正極タブ301の端子部361とを接続することができるため、接続信頼性を向上することができる。
図16は、本実施例に係るパワーホイール901の分解斜視図である。図17は、本実施例に係るパワーホイール901の全体斜視図である。
モータ910は、ステータ911と、ロータ912と、により構成される。ロータ912は、タイヤ913を支持するロータフレーム914を有する。シャフト920は、ロータフレーム914に接続される。
インバータ903は、パワー型電池904から供給される直流電力を交流電力に変換し、この交流電力をステータ911に伝達する。インバータ903は、U相交流電流を出力するU相パワー半導体モジュール930Uと、V相交流電流を出力するV相パワー半導体モジュール930Vと、W相交流電流を出力するW相パワー半導体モジュール930Wと、直流電力を平滑化するコンデンサモジュール931と、コンデンサモジュール931と3相のパワー半導体モジュールを接続する直流バスバー932と、により構成される。インバータ903の詳細構造は、後述する。
本実施例では前述の図13〜図15にて説示したパワー型電池904を6つ設ける。6つのパワー型電池の符号を904A〜904Fとし、シャフト920を中心に周方向に並べられる。
図18は、パワー型電池904からインバータ903までの電流経路を構成する電気回路の全体斜視図である。図19は、図18の電気回路を矢印方向から見た平面図である。図20は、図17の平面Sにおける断面図である。
図19に示されるように、第1電池側バスバー941Aは、後述するリレー正極端子943Aと電池ユニット904Aの正極端子510Aを接続する。
第2電池側バスバー941Bは、電池ユニット904Aの負極端子509Aと電池ユニット904Bの正極端子510Bとを接続する。
第3電池側バスバー941Cは、電池ユニット904Bの負極端子509Bと電池ユニット904Cの正極端子510Cとを接続する。
第4電池側バスバー941Dは、電池ユニット904Cの負極端子509Cと電池ユニット904Dの正極端子510Dとを接続する。
第5電池側バスバー941Eは、電池ユニット904Dの負極端子509Dと電池ユニット904Eの正極端子510Eとを接続する。
第6電池側バスバー941Fは、電池ユニット904Eの負極端子509Eと電池ユニット904Fの正極端子510Fとを接続する。
第1電池側バスバー941A等の6つのそれぞれのバスバーは、シャフト920を中心とした円弧状に形成される。
第7電池側バスバー941Gは、電池ユニット904Dの負極端子509Fと接続される。さらに第7電池側バスバー941Gは、絶縁部材944を挟んで第1電池側バスバー941Aないし第6電池側バスバー941Fと対向するように円環状に形成され、リレー負極端子943Bと接続される。
これにより、第7電池側バスバー941Gと第1電池側バスバー941Aないし第6電池側バスバー941Fの積層化が図れ、互いに流れる電流により生じる磁界を打ち消しあい、配線インダクタンスの低減を図ることができる。
また、第1電池側バスバー941A等は、シャフト920と電池ユニット904Aないし904Fの間に配置される。つまり第1電池側バスバー941A等は、電池ユニット904Aないし904Fよりもシャフト920に近い内周側に配置される。
これにより、第1電池側バスバー941A等の配線長さを短くすることができ、配線インダクタンスを小さくすることができる。
またシャフト920は、回転するベアリング等からの熱が伝達するので高温になる傾向がある。一方、電池ユニット904Aないし904Fは他の部品に比較して厳しい耐熱条件となる傾向がある。そこで、第1電池側バスバー941A等がシャフト920と電池ユニット904Aないし904Fの間に配置されることにより、第1電池側バスバー941A等の周辺に断熱空間として機能する空気層が形成され、電池ユニット904Aないし904Fがシャフト920からの熱から守ることができる。
また、電池ユニット904Aないし904Fは、シャフト920から遠ざかるほど、その幅が大きくなるように台形状の平面で形成される。この幅とは、シャフト920を中心にした周方向の幅である。これにより、電池ユニット904Aないし904Fの集積率を向上させることができ、パワー型電池904の容量を向上させることができる。
リレー側バスバー942は、リレー943を介して第1ベース945(図18参照)と接続される。ホイール内に、パワー型電池904からインバータ903までの電気回路を配置すると、パワー型電池904からモータ910までの配線が近くなり、回生電力は損失が少ない状態で伝達される。一方で、回生電力等によりパワー型電池904の過充電や過電流によりパワー型電池904の過温度に対して十分な対策を講じる必要がある。
そのため、本実施例に係るパワーホイール901は、パワー型電池904からインバータ903までの経路の途中にリレー943を設けている。また、本実施例に係るリレー943は、例えば機械式のリレーを用いる。
半導体リレーは、幅広面が形成することができて冷却しやすいというメリットはあるが、パワーホイール901が長期間駆動しない場合には、半導体リレーを介して漏れ電流が流れてしまい、パワー型電池904の電圧が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施例に係るリレー943は、機械式のリレーを用いている。また機械式のリレーは形状が複雑になり冷却がしにくいという点については、リレー943をパワー型電池904と同階層に配置することで対策している。
つまり、パワー型電池904とリレー943は、図20に示される第1ベース945と車体側ベース940との間に配置される。またリレー943は、シャフト920の軸方向において、パワー型電池904と重なるように配置される。つまりリレー943は、電池ユニット904Aないし904Fと周方向に沿って並べられる。
これにより、耐熱温度が低いリレー943であっても、他の発熱部品からの熱を遮熱しやすくなり、電気回路の信頼性を向上させることができる。
図21は、本実施例に係る第1ベース945の全体斜視図である。
第1貫通孔946は、シャフト920を通すために形成される。第2貫通孔947は、リレー側バスバー942を通すために形成される。第3貫通孔948は、U相パワー半導体モジュール930Uから延びる制御端子を通すために形成される。第4貫通孔949は、V相パワー半導体モジュール930Vから延びる制御端子を通すために形成される。第5貫通孔950は、W相パワー半導体モジュール930Wから延びる制御端子を通すために形成される。基板固定部951は、図20に示される回路基板952を固定するために形成される。
図20に示されるように、第1ベース945は、軸方向に突出する突出部961を形成し、この突出部961が後述するステータコア955と接触することにより支持される。
第1ベース945は、金属材料により構成され、U相パワー半導体モジュール930U等からの電磁ノイズが回路基板952に入ることを抑制することができる。
また第1ベース945は、6つの電池ユニット904Aないし904F及び回路基板952を支持する。この第1ベース945は、パワー型電池904や回路基板952で生じる熱を放熱する効果も有する。
また、回路基板952は、第1電池側バスバー941A等の電池側バスバーと第1ベース945との間に配置されることにより、信号配線が短くなり小型化を図ることができる。
図20に示されるように、電流センサ953Uは、U相パワー半導体モジュール930Uに入力及び出力されるU相交流電流を検出する。電流センサ953Wは、W相パワー半導体モジュール930Wに入力及び出力されるW相交流電流を検出する。図示しない電流センサ953Vも同様に、V相パワー半導体モジュール930Vに入力及び出力されるV相交流電流を検出する。
図20に示されるように、ステータ911は、コイル954を収納するステータコア955と、により構成される。ステータ911は、空隙956を挟んでロータフレーム914と対向する。
筐体957は、シャフト920から見て内周側にU相パワー半導体モジュール930U等を収納する第1収納部957Aを形成する。また筐体957は、シャフト920から見て外周側にステータ911を固定するステータ固定部957Bを形成する。さらに筐体957は、第1収納部957Aとステータ固定部957Bとの間に電流センサ953U等の電気部品を収納するための第2収納部957Cを形成する。
第1収納部957Aは、U相パワー半導体モジュール930Uを冷却するための冷媒が流れる流路形成体としても機能する。第1収納部957Aが流路形成体として機能した場合、ステータ固定部957Bと第2収納部957Cの熱を冷媒に伝熱させることができる。これにより、ステータ911や電流センサ953U等の電気部品の放熱性を向上させることができる。
図20に示されるように、ハブ958は、ロータフレーム914と接続されるとともに、ベアリング959を介してシャフト920に支持される。また車体側ベース940(図16)は、ロータフレーム914と接続されるとともに、ベアリング960を介してシャフト920に支持される。
なお、ハブ958が高速回転する場合、ベアリング959は高温になることもあるが、前述の筐体957の第1収納部957Aが流路形成体として機能することで、パワーホイール901内のパワー型電池904等の電気部品を熱から守ることができる。
<結び>
以上のように、上記実施例1〜6の電池モジュール400及びパワーホイールシステムは、以下のような構成とすることができる。
(1)正極活物質(電極材料316)が塗布された矩形の正極電極(正極313)と、負極活物質(電極材料315)が塗布された矩形の負極電極(負極311)と、が積層された電極積層体を有する二次電池(電池モジュール400)であって、前記正極電極(313)に電気的に接続されて前記正極電極(313)のいずれかの辺から突出する正極接合部(304)と、前記負極電極(311)に電気的に接続されて前記負極電極(311)のいずれかの辺から突出する負極接合部(303)と、前記正極接合部(304)が突出した辺(B)と、前記負極接合部(303)が突出した辺(A)は、互いに隣り合った異なる辺であり、前記正極接合部(304)は、当該正極接合部(304)が突出した辺(B)において、前記負極接合部(303)側に寄って設けられ、前記負極接合部(303)は、当該負極接合部(303)が突出した辺(A)において、前記正極接合部(304)側に寄って設けられ、前記正極接合部(304)及び前記負極接合部(303)はそれぞれ正極タブ(301)と負極タブ(300)によって外部回路に接続され、前記正極タブ(301)と負極タブ(300)は電池格納部から互いの面を対向させて外部へ突出する。
上記構成により、電池モジュール400は、インダクタンスを最小化することができ、高周波帯での特性を向上させて高周波の電力を出力可能になる。
(2)上記(1)に記載の二次電池であって、前記正極接合部(304)は、1辺の全てから突出し、前記負極接合部(303)は、1辺の全てから突出する。
上記構成により、電極のひとつの角で隣り合う辺を直交する方向へ突出させて、負極接合部321と正極接合部331を形成して、負極タブ300と正極タブ301にそれぞれ接合することで、低周波側での電流分布も解消され電極内での反応の偏りを防ぐことが可能となる。
(3)上記(1)に記載の二次電池であって、前記正極接合部(304)は、L字状の板状部材で形成された正極タブ(301)に接合され、前記負極接合部(303)は、板状部材で形成された負極タブ(300)に接合され、前記正極タブ(301)と、負極タブ(300)は絶縁部材(絶縁板302)を介して対向する。
上記構成により、正極タブ103と負極タブ101を対向させて磁界を打ち消すことにより、インダクタンスを低減することが可能となる。
(4)上記(1)に記載の二次電池であって、前記二次電池を正極電極(313)と負極電極(311)の積層方向で複数配置して第1の二次電池列(400A)と第2の二次電池列(400B)(400B)を形成し、前記第1の二次電池列(400A)では、前記二次電池(400)から突出した前記正極接合部(304)及び負極接合部(303)を前記第2の二次電池列(400B)側に配置し、前記第2の二次電池列(400B)では、前記二次電池(400)から突出した前記正極接合部(304)及び負極接合部(303)を前記第1の二次電池列(400A)側に配置し、前記第1の二次電池列(400A)の一端と対向する第2の二次電池列(400B)の一端を接続回路(454)で接続し、隣り合う二次電池(400)を直列に接続する。
上記構成により、電池モジュール400内部でのインダクタンスの低減を図ることができる。
(5)上記(1)に記載の二次電池を使用するホイール内電動システムであって、前記二次電池(400)を正極電極(313)と負極電極(311)の積層方向で複数配置して、隣り合う二次電池(400)を直列に接続した電池パック(パワー型電池904)と、複数の前記電池パック(904)から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部(インバータ903)と、前記電力変換部(903)と前記複数の電池パック(904)を電気的に接続する接続部材(第1電池側バスバー941A〜第7電池側バスバー941G)と、前記複数の電池パック(904)と前記電力変換部(903)と前記接続部材(941)の収納空間を形成しかつシャフトと接続するホイール部と、を有する。
上記構成により、インダクタンスを最小化した電池モジュール400により、高周波帯での特性を向上させて高周波の電力を出力可能になり、車両に搭載されるパワーホイール901の性能を向上させることができる。
(6)上記(5)に記載のホイール内電動システムであって、前記複数の電池パック(904)のそれぞれは、各電池パック(904)の二次電池(400)から突出した正極接合部(304)と負極接合部(303)に接続されたタブ群(300、301)を有し、前記タブ群(300、301)は、隣接する電池パック(904)間の異極のタブ同士を接続した端子部(360、361)を有し、前記端子部(360、361)に対向するとともに、前記端子部(360、361)の配列方向に沿って配置され、前記タブ群(300、301)と外部回路を接続するバスバー(511)と、を有し、
前記バスバー(511)は、当該バスバー(511)の電流の導通方向(501)が前記端子部(360、361)を導通する電流とは逆方向(502)になるように前記端子部(360、361)と接続されたことを特徴とするホイール内電動システム。
上記構成により、図15で示すように、バスバー511に流れる電流501と、端子部360、361に流れる電流502の方向が逆となり、磁界の打ち消し効果が期待でき、直列化配線の低インダクタンス化が可能になる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、又は置換のいずれもが、単独で、又は組み合わせても適用可能である。
10 負極
11 正極
12 セパレータ
13 負極接合部
14 正極接合部
15 金属箔
16 電極材料
100 電池セル
101 負極タブ
103 正極タブ
104 シール材
105 ラミネートシート
200 等価回路
201 電池起電力
202 キャパシタンス
203 電荷移動抵抗
204 電池材料内インダクタンス
205 抵抗
206 直流抵抗
207 配線インダクタンス
208 配線抵抗
209 電極内インダクタンス
210 等価回路
300 負極タブ
301 正極タブ
302 絶縁板
303 負極接合部
304 正極接合部
313、350 負極
312、351 セパレータ
313、352 正極
353 負極金属箔突出部
400 電池モジュール
901 パワーホイール
902 モータ
903 インバータ
904 パワー型電池904

Claims (6)

  1. 正極活物質が塗布された矩形の正極電極と、負極活物質が塗布された矩形の負極電極と、が積層された電極積層体を有する二次電池であって、
    前記正極電極に電気的に接続されて前記正極電極のいずれかの辺から突出する正極接合部と、
    前記負極電極に電気的に接続されて前記負極電極のいずれかの辺から突出する負極接合部と、
    前記正極接合部が突出した辺と、前記負極接合部が突出した辺は、互いに隣り合った異なる辺であり、
    前記正極接合部は、当該正極接合部が突出した辺において、前記負極接合部側に寄って設けられ、
    前記負極接合部は、当該負極接合部が突出した辺において、前記正極接合部側に寄って設けられ、
    前記正極接合部及び前記負極接合部はそれぞれ正極タブと負極タブによって外部回路に接続され、前記正極タブと負極タブは電池格納部から互いの面を対向させて外部へ突出することを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池であって、
    前記正極接合部は、1辺の全てから突出し、
    前記負極接合部は、1辺の全てから突出することを特徴とする二次電池。
  3. 請求項1に記載の二次電池であって、
    前記正極接合部は、L字状の板状部材で形成された正極タブに接合され、
    前記負極接合部は、板状部材で形成された負極タブに接合され、
    前記正極タブと、負極タブは絶縁部材を介して対向することを特徴とする二次電池。
  4. 請求項1に記載の二次電池であって、
    前記二次電池を正極電極と負極電極の積層方向で複数配置して第1の二次電池列と第2の二次電池列を形成し、
    前記第1の二次電池列では、前記二次電池から突出した前記正極接合部及び負極接合部を前記第2の二次電池列側に配置し、
    前記第2の二次電池列では、前記二次電池から突出した前記正極接合部及び負極接合部を前記第1の二次電池列側に配置し、
    前記第1の二次電池列の一端と対向する第2の二次電池列の一端を接続回路で接続し、隣り合う二次電池を直列に接続することを特徴とする二次電池。
  5. 請求項1に記載の二次電池を使用するホイール内電動システムであって、
    前記二次電池を正極電極と負極電極の積層方向で複数配置して、隣り合う二次電池を直列に接続した電池パックと、
    複数の前記電池パックから供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    前記電力変換部と前記複数の電池パックを電気的に接続する接続部材と、
    前記複数の電池パックと前記電力変換部と前記接続部材の収納空間を形成しかつシャフトと接続するホイール部と、を有することを特徴とするホイール内電動システム。
  6. 請求項5に記載のホイール内電動システムであって、
    前記複数の電池パックのそれぞれは、各電池パックの二次電池から突出した正極接合部と負極接合部に接続されたタブ群と、
    前記タブ群は、隣接する電池パック間の異極のタブ同士を接続した端子部と、
    前記端子部に対向するとともに、前記端子部の配列方向に沿って配置され、前記タブ群と外部を接続するバスバーと、を有し、
    前記バスバーは、当該バスバーの電流の方向が前記端子部を電流とは逆方向になるように前記端子部と接続されたことを特徴とするホイール内電動システム。
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