JP2021033563A - 筆記具 - Google Patents

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正史 阪上
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Abstract

【課題】筆記動作をしたユーザの想定に合致する文字情報を生成するために、筆記情報を高精度に取得することを可能とする筆記具を提供する。【解決手段】本発明に係る筆記具は、前端にテーパ形状の傾斜部が設けられた軸筒と、軸筒の略軸心位置に収容され、前端にインクを塗布する筆記部を有する筆記体と、傾斜部に収容され、筆記具の動作を測定する動作測定部と、測定された動作に関する情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、筆記具に関する。
近年、タブレット等の表示装置に対して筆記動作を行い、その筆記動作による描線に基づいて文字情報又は画像情報を表示することを可能とするペン状の端末(所謂「スタイラスペン」又は「タッチペン」)が流通している。このような端末は、加速度センサや圧力センサ等のセンサにより測定した筆記情報を表示装置に送信し、表示装置においてその情報を解析することにより文字情報等を生成して表示する。また、このような端末の中には、生成された文字情報等をユーザに提供することを可能とするものがある。
このような端末は、表示装置が備えるタッチパネル等に対して筆記動作を行うことを想定している。したがって、従来のペン等の筆記具を用いた、インクによる筆記に慣れたユーザにとって、このような端末は必ずしも利用し易いものではなかった。そこで、従来の筆記具に筆記情報を測定するセンサを搭載することで、インクによる筆記を可能としながら、筆記情報に基づく文字情報等をユーザに提供する筆記具が開発されている。例えば、特許文献1には、モーションセンサを備えることにより、ホワイトボード等の表示部に筆記された情報を電子データとして取り込むことを可能とする筆記具が開示されている。
特開2008−84310号公報
このような筆記具の前端には、インクを塗布するための筆記部が設けられるため、筆記具の前端にセンサを設けることができず、筆記部の動作を正確に取得できないという問題があった。そこで、このような筆記部を備える筆記具において、筆記情報を高精度に取得することが求められていた。
本発明は、上述した課題を解決するべくなされたものであり、筆記情報を高精度に取得することを可能とする筆記具を提供することを目的とする。
本発明に係る筆記具は、前端にテーパ形状の傾斜部が設けられた軸筒と、軸筒の略軸心位置に収容され、前端にインクを塗布する筆記部を有する筆記体と、傾斜部に収容され、筆記具の動作を測定する動作測定部と、測定された動作に関する情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る筆記具において、動作測定部は、筆記具の動作として、相互に直交する3方向の加速度及び角速度を測定する、ことが好ましい。
また、本発明に係る筆記具において、動作測定部は、筆記具の動作として、相互に直交する3方向の磁場をさらに測定する、ことが好ましい。
また、本発明に係る筆記具は、筆記体の後端面に当接して軸筒に収容され、筆記体からの圧力を測定する圧力測定部をさらに備え、出力部は、測定された圧力の情報をさらに出力する、ことが好ましい。
また、本発明に係る筆記具において、軸筒は、周方向に分離可能な複数の部材から構成される、ことが好ましい。
また、本発明に係る筆記具は、軸筒の軸心方向の中心よりも前端側に筆記具の重心位置を調整する調整部材をさらに備え、筆記具の重心位置は、筆記具の軸線方向前端から40%以上且つ60%以下の位置である、ことが好ましい。
また、本発明に係る筆記具は、軸筒に収容され、少なくとも動作測定部に給電する充電池と、軸筒に収容され、充電池を充電する受電コイルと、をさらに備える、ことが好ましい。
本発明に係る筆記具は、筆記情報を高精度に取得することを可能とする。
筆記具1の正面図である。 筆記具1の正面断面図である。 筆記具1の側面図である。 筆記具1の側面断面図である。 第1軸筒部材111の斜視図である。 第2軸筒部材112の斜視図である。 筆記情報解析システム1の概略構成の一例を示す図である。 筆記具1の概略構成の一例を示す図である。 解析装置2の概略構成の一例を示す図である。 筆記情報テーブルT1のデータ構造の一例を示す図である。 筆記情報解析処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等物に及ぶことに留意されたい。
(筆記具1の構造)
以下、図1−図4を参照して、本発明の一実施形態に係る筆記具1の構造について説明する。図1は、筆記具1の正面図であり、図2は、図1のA−A線に沿った筆記具1の正面断面図であり、図3は、筆記具1の側面図であり、図4は、図3のB−B線に沿った筆記具1の側面断面図である。なお、以下の説明では、筆記具1の軸線方向において、先端(所謂「ペン先」)のある方向を筆記具1の前方と称する。
筆記具1は、大まかには軸筒11と、筆記体12と、動作センサ13と、尾栓14と、圧力センサ15と、充電池16と、処理基板17とを有する。軸筒11は略円筒形状を有し、軸筒11の略軸線位置には筆記体12が収容される。筆記体12は、前端にインクを塗布するための筆記部121を有するとともに、筆記部121に供給されるインクを収容するインク収容管122を有する。インク収容管122は、軸筒11の内部に、軸線方向と直交して設けられた収容管支持部114に挿通されることにより支持される。また、軸筒11の前端には、テーパ形状を有する傾斜部113が設けられる。
傾斜部113の外周面には凹部1131が設けられ、凹部1131には動作センサ13が収容される。動作センサ13は、筆記具1の動作を測定するセンサであり、例えば、相互に直交する3方向の加速度、角速度及び磁場を測定するセンサである。なお、動作センサ13は、動作測定部の一例である。
インク収容管122の後端は、後端面が閉塞し、側面の一部に通気孔141が設けられた尾栓14に挿入される。尾栓14の後端面は、軸筒11の内部に、軸線方向と直交して設けられたセンサ支持部115の前面に接着されて支持される圧力センサ15に当接する。圧力センサ15は、尾栓14からの圧力を測定するセンサである。圧力センサ15は、尾栓14を介して、筆記具1による筆記の際に筆記体12が紙等の筆記対象から受ける圧力(所謂「筆圧」)を測定する。なお、圧力センサ15は、圧力測定部の一例である。
なお、筆記具1において、尾栓14が設けられなくてもよい。この場合、筆記体12のインク収容管122の後端面が圧力センサ15に当接する。
軸筒11の内部のセンサ支持部115の後方には、充電池16が収容される。充電池16は、第1導線161、第2導線(不図示)及び第3導線162を介して動作センサ13、圧力センサ15及び処理基板17にそれぞれ給電する。また、軸筒11の後端寄りには充電池16を非接触充電により充電するための受電コイル163が収容される。受電コイル163は、受電回路(不図示)を介して充電池16に接続される。なお、図2及び図4においては、充電池16の内部構造の図示を省略している。
軸筒11の内部の充電池16の後方には、処理基板17が収容される。処理基板17は、動作センサ13によって測定された動作に関する情報と、圧力センサ15によって測定された圧力の情報とを出力する機能を実現するための集積回路が実装されたプリント回路基板である。また、処理基板17には、記憶装置及び通信装置が実装される。なお、以下では、動作に関する情報と圧力の情報とを併せて「筆記情報」と称することがある。
軸筒11の内部の傾斜部113の後方には、インク収容管122が挿通された調整部材18が設けられる。調整部材18は、筆記具1の重心位置を調整するための部材である。調整部材18は、筆記具1の重心位置が筆記具1の軸線方向前端から40%以上且つ60%以下の位置となるような重量を有する部材である。
軸筒11は、周方向に分離可能な第1軸筒部材111と第2軸筒部材112とから構成される。
図5は、第1軸筒部材111の斜視図であり、図6は、第2軸筒部材112の斜視図である。図5に示すように、第1軸筒部材111は、軸筒11の後方の一部を軸線方向に沿った切断面で切断した形状を有する。第1軸筒部材111の内周面には、収容管支持部114とセンサ支持部115とが形成されている。また、第1軸筒部材111の切断面の近傍には複数の凹部1111が設けられる。
図6に示すように、第2軸筒部材112は、大まかには円筒をその軸線方向に沿った切断面で切断した形状を有する。第2軸筒部材の側面には、2つの開口部116が設けられる。開口部116は、第1軸筒部材111の収容管支持部114とセンサ支持部115に対応する位置にそれぞれ設けられる。また、第2軸筒部材112の切断面の近傍には複数の凸部1121が設けられる。複数の凸部1121は、第1軸筒部材111の凹部1111に対応する位置にそれぞれ設けられ、各凸部1121と各凹部1111とが凹凸嵌合することで第1軸筒部材111と第2軸筒部材112とが係合される。
このように、軸筒11が周方向に分離可能な第1軸筒部材111と第2軸筒部材112とから構成されることにより、軸筒11の内部に筆記具1の各構成要素を収容することが容易となり、筆記具1の生産性が向上する。
以上説明したように、筆記具1において、動作センサ13は、軸筒11の前端に設けられた傾斜部113に収容される。このようにすることで、もって筆記情報を高精度に取得することを可能とする。すなわち、センサの位置が筆記具の前端から離れるほど、センサが測定した筆記情報と実際の筆記動作との間の誤差が大きくなるため、筆記動作をしたユーザの想定とは異なる文字情報が生成される可能性が高くなる。筆記具1は、筆記部121の近傍に位置する傾斜部113に動作センサ13を収容することにより、筆記部121の動作に近い筆記情報を取得することができる。
また、筆記具1において、筆記体12は、軸筒11の略軸線位置に収容される。このようにすることで、従来の筆記具と同様の使用感をユーザに与えることができる。すなわち、動作センサ13又は圧力センサ15を収容するため等の理由で筆記体12を軸筒11の軸線位置とは異なる位置に配置すると、筆記部121と筆記対象との接点が軸筒11の軸線上ではなくなり、筆記具としての使用感を損なうおそれがある。筆記具1は、動作センサ13を傾斜部113の外周に設けられた凹部1131に収容することで、筆記体12が軸筒11の略軸線位置に収容されることを可能とし、もって従来の筆記具と同様の使用感をユーザに与えることができる。
また、筆記具1は、筆記体12の後端が挿入された尾栓14に当接する圧力センサ15を備える。これにより、筆記具1は、筆圧を測定することを可能とする。
また、調整部材18により、筆記具1の重心位置は筆記具1の軸線方向前端から40%以上60%以下の位置となる。これにより、筆記具1は、各センサ及び充電池16等を備えながらも、従来の筆記具と同様の重心位置を有するため、ユーザにとって利用し易いものとなる。
また、筆記具1は、充電池16を充電するための、軸筒の後端寄りに収容された受電コイル163を備える。これにより、電池の交換等の作業が不要となるとともに充電が容易になり、ユーザにとっての利便性が向上する。
なお、筆記具1において、受電コイル163に代えて、給電用のケーブルを接続するための受電端子が設けられ、充電池16が有線により充電されるようにしてもよい。また、充電池16に代えて、乾電池が用いられてもよい。
(筆記情報解析システム10の構成)
図7は、筆記情報解析システム10の概略構成の一例を示す図である。筆記情報解析システム10は、例えば、筆記具1から出力された筆記情報を解析して文字情報を生成し、生成した文字情報を筆記具1のユーザに提供する、筆記情報解析サービスを提供するために用いられる。筆記情報解析システム10は、筆記具1と、解析装置2と、ユーザ端末3とを備える。筆記具1、解析装置2及びユーザ端末3は、インターネット又はイントラネット等のネットワーク4を介して、相互に通信可能に接続される。
解析装置2は、筆記具1から出力された筆記情報を解析して文字情報を生成する情報処理装置であり、例えば、サーバ又はPC(Personal Computer)である。解析装置2は、筆記情報解析サービスの提供者によって管理される。ユーザ端末3は、筆記具1のユーザが所有する、PC又はスマートフォン等の端末である。ユーザ端末3は、ユーザの操作に応じて、解析装置2から文字情報を取得して表示する。
図8は、筆記具1の概略構成の一例を示す図である。筆記具1は、上述した動作センサ13及び圧力センサ15に加えて、記憶部171と、通信部172と、処理部173とを備える。記憶部171、通信部172及び処理部173は、処理基板17に実装される。
動作センサ13は、加速度センサ、角速度センサ及び磁場センサを備え、相互に直交する3方向の加速度、角速度及び磁場を測定するセンサである。加速度センサは、例えば、所定の位置関係に従って配置された固定電極と可動電極とを有し、加速度が与えられた時の可動電極の変位に基づく固定電極と可動電極の間の静電容量の変化に基づいて加速度を測定する。角速度センサは、例えば、一定方向に振動する振動素子に生じるコリオリ力を検出することにより角速度を測定する。磁場センサは、例えば、半導体素子に磁場が印可された際に生じるホール電圧を測定することにより磁場を測定する。動作センサ13は、所定のサンプリング周波数(例えば、100Hz)で各センサによって測定された3方向の加速度、角速度及び磁場の値を示すデジタルデータを生成し、処理部173に供給する。なお、動作センサ13は、磁場センサを備えなくてもよい。
圧力センサ15は、その表面にゲージ抵抗が形成された半導体素子を備え、圧力を受けた半導体素子のひずみが引き起こすゲージ抵抗の変化を検出することで圧力を測定する。圧力センサ15は、所定のサンプリング周波数(例えば、100Hz)で測定された圧力の値を示すデジタルデータを生成し、処理部173に供給する。
記憶部171は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。記憶部171は、処理部173による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部171にインストールされる。
通信部172は、筆記具1を解析装置2と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。通信部172が備える通信インタフェース回路は、無線LAN(Local Area Network)等の通信インタフェース回路である。通信部172は、無線LANのアクセスポイント(不図示)を介して、処理部173から供給されたデータを解析装置2に送信する。
処理部173は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。処理部173は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、筆記具1の動作を統括的に制御する。処理部173は、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large-Scaled IC)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等でもよい。処理部173は、記憶部171に記憶されているプログラムに基づいて筆記具の各種処理が適切な手順で実行されるように、通信部172の動作を制御する。処理部173は、記憶部171に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。また、処理部173は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
処理部173は、取得部174と出力部175とをその機能ブロックとして備える。これらの各部は、処理部173によって実行されるプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとして処理基板17に実装されてもよい。
図9は、解析装置2の概略構成の一例を示す図である。解析装置2は、解析通信部21と、解析記憶部22と、解析処理部23とを備える。
解析通信部21は、ネットワーク4を介して解析装置2を筆記具1及びユーザ端末3と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。解析通信部21が備える通信インタフェース回路は、有線LAN又は無線LAN等の通信インタフェース回路である。解析通信部21は、解析処理部23から供給されたデータをユーザ端末3に送信するとともに、筆記具1又はユーザ端末3から送信されたデータを受信し、解析処理部23に供給する。
解析記憶部22は、プログラムまたはデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。解析記憶部22は、解析処理部23による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて解析記憶部22にインストールされる。
解析処理部23は、例えばCPUであり、解析装置2の動作を統括的に制御する。解析処理部23は、DSP、LSI、ASIC、FPGA等でもよい。解析処理部23は、解析記憶部22に記憶されているプログラムに基づいて解析装置2の各種処理が適切な手順で実行されるように、解析通信部21の動作を制御する。解析処理部23は、解析記憶部22に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行する。また、解析処理部23は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
解析処理部23は、受信部231と、解析部232と、送信部233とをその機能ブロックとして備える。これらの各部は、解析処理部23が実行するプログラムによって実現する機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとして解析装置2に実装されてもよい。
(各種データのデータ構造)
図10は、解析記憶部22に記憶される筆記情報テーブルT1のデータ構造の一例を示す図である。筆記情報テーブルT1は、筆記具1から受信した各筆記情報を識別する識別番号と、筆記具1から送信された、加速度と角速度と磁場と筆圧とを互いに関連付けて記憶している。識別番号は、筆記情報が筆記具1から送信された順序を示す。例えば、筆記具1の各センサのサンプリング周波数が100Hzである場合、「2」の番号に対応付けられた筆記情報は、「1」の番号に対応付けられた筆記情報の100分の1秒後の筆記情報である。加速度、角速度及び磁場は、動作センサ13によって測定された動作に関する情報であり、互いに直交する3方向の加速度、角速度及び磁場の値である。圧力は、圧力センサ15によって測定された圧力の情報である。
なお、識別番号に代えて、各筆記情報の生成時刻等が記憶されてもよい。
(処理の流れ)
図11は、筆記情報解析システム10によって実行される筆記情報解析処理の流れの一例を示すシーケンス図である。筆記情報解析処理は、処理部173及び解析処理部23が、筆記具1及び解析装置2の各構成要素と協働することにより実行される。
まず、筆記具1の取得部174は、筆記情報を取得する(S101)。取得部174は、動作センサ13から所定のサンプリングレートごとに供給される3方向の加速度、角速度及び磁場の値を示すデータを筆記具1の動作に関する情報として受信する。また、取得部174は、圧力センサ15から所定のサンプリングレートごとに供給される圧力の値を示すデータを圧力の情報として受信する。取得部174は、受信した各データを記憶部171に一時的に記憶する。
続いて、出力部175は、筆記情報を出力する(S102)。出力部175は、取得部174によって記憶部171に一時的に記憶された各データを取得する。続いて、出力部175は、通信部172を介して、取得した各データを筆記情報として解析装置2に送信する。
続いて、解析装置2の受信部231は、筆記情報を受信する(S103)。受信部231は、解析通信部21を介して、筆記具1から筆記情報を受信する。続いて、受信部231は、測定情報テーブルT1を参照し、すでに記憶されている最新の識別番号に1を加えた値を受信した筆記情報の識別番号として割り当てる。受信部231は、割当てた識別番号と受信した筆記情報とを互いに関連付けて測定情報テーブルT1に記憶する。
続いて、解析部232は、受信した筆記情報に基づいて筆記解析を行い、筆記情報に対応する文字を示す文字情報を生成する(S104)。解析部232は、所定の条件が満たされた時に、解析記憶部22に記憶された識別器に、その時点で測定情報テーブルT1に記憶されている筆記情報を入力する。所定の条件は、例えば、所定時刻になったこと、測定情報テーブルT1に所定数の筆記情報が記憶されたこと、筆記具1から送信される筆記情報において、加速度及び角速度の変動、または筆圧の大きさが所定時間以上継続して所定値以下であること、等である。識別器には、筆記情報が入力された場合に、その入力された筆記情報に対応する文字情報を識別する情報を出力するように、事前に機械学習が施されている。解析部232は、識別器から出力された文字情報を識別する情報を取得し、取得した情報に基づいて文字情報を生成する。
識別器の機械学習は、例えば、ディープラーニング等の公知の機械学習技術を用いて、学習用筆記情報と学習用文字情報との関係を学習することにより行われる。識別器はニューラルネットワークであり、それぞれが複数のノードを有する入力層、中間層及び出力層から構成される。入力層の各ノードには学習用筆記情報が入力され、中間層の各ノードには入力層の各ノードから出力された値の重みづけ和が入力される。出力層の各ノードには、中間層の各ノードから出力された値の重みづけ和が入力される。これらの重みは、出力層の各ノードに入力された値と、入力層に入力された学習用筆記情報に対応する学習用文字情報との差分が小さくなるように設定される。重みの設定は、例えば、誤差逆伝搬法などの公知の手法によることができる。なお、識別器は複数層の中間層を有してもよい。
以下では、識別器の例として、3層の全結合層を中間層として有するニューラルネットワークを用いた筆記解析の結果について説明する。筆記解析に用いられた筆記具1において、動作センサ13及び圧力センサ15のサンプリング周波数は100Hzである。また、動作センサ13は、筆記具1の先端から15mm後方の凹部1131に収容されている。
筆記解析においては、100人のユーザが筆記具1を用いて「あ」「お」「か」「け」「さ」の5文字を筆記した際の筆記情報が取得された。なお、「あ」「お」「か」「け」「さ」の5文字は、画数が3画のひらがなのうち、あいうえお順において早いものから選択された文字である。また、筆記解析においては、各文字についての筆記情報のサンプル数が300となるように、取得された筆記情報がリサンプリングされた。また、リサンプリングされた100人分の筆記情報のうち、90人分の筆記情報が学習用筆記情報として用いられ、10人分の筆記情報が評価用筆記情報として用いられた。
筆記解析においては、まず、学習用筆記情報を用いて識別器の機械学習が行われた。続いて、評価用識別情報を識別器に入力し、識別器から出力された文字情報が示す文字とユーザが筆記した文字とが一致した割合が正答率として算出された。学習用筆記情報及び評価用筆記情報として加速度及び角速度のデータのみを用いた場合、正答率は78%であった。学習用筆記情報及び評価用筆記情報として加速度、角速度及び磁場のデータを用いた場合、正答率は80%であった。学習用筆記情報及び評価用筆記情報として加速度、角速度、磁場及び圧力のデータを用いた場合、正答率は86%であった。すなわち、動作センサ13が3方向の加速度及び角速度を測定する6軸センサである場合と比較して、動作センサ13がさらに3方向の磁場を測定する9軸センサである場合の方が、高い正答率が示された。また、動作センサ13のみを用いた場合と比較して、動作センサ13と筆圧を取得する圧力センサ15とを用いた場合の方が、高い正答率が示された。すなわち、筆記具1は、筆記情報として磁場及び筆圧を測定するためのセンサを備えることにより、識別器においてより高い精度での筆記解析を実現する筆記情報を取得することができる。
また、筆記具1の動作センサ13の位置を変更した比較例1及び比較例2を用いた筆記解析の結果について説明する。比較例1は、動作センサ13が収容される凹部1131の位置を筆記具1よりも15mm後方の位置(一般的な筆記具のグリップ中央部に相当する位置)に移動させたものである。比較例2は、動作センサ13が収容される凹部1131の位置を筆記具1よりも30mm後方の位置(一般的な筆記具のグリップ上部に相当する位置)に移動させたものである。比較例1及び2を用いて、筆記具1の筆記解析と同様の筆記情報を収集し、筆記具1の筆記解析で用いた識別器を用いて筆記解析を行い、正答率を算出した。加速度及び角速度のデータのみを用いた場合の正答率は、筆記具1、比較例2、比較例1の順に高く、それぞれ、78%、70%、58%であった。
動作センサ13の位置により正答率が異なる理由は、ユーザが筆記具を持つ位置及び持ち方がユーザごとに異なるためである。上述の筆記解析においては、100人のユーザのうち、筆記具の傾斜部113付近を把持するユーザが9人であり、一般的な筆記具のグリップ上部に相当する位置を把持するユーザが4人であった。すなわち、動作センサ13が傾斜部113に位置する筆記具1の場合は、100人とも動作センサ13が指より前方に位置していた。これに対し、動作センサ13が一般的な筆記具のグリップ中央部に位置する比較例1の場合は、動作センサが指より前方にあるユーザが9人、指の真下付近にあるユーザが87人、指の後方にあるユーザが4人であった。また、動作センサ13が一般的な筆記具のグリップ上部に位置する比較例2の場合は、動作センサが指の真下にあるユーザが4人、指の後方にあるユーザが96人であった。
筆記運動の支点の一つが筆記具を把持する指であるから、動作センサ13が支点である指の前方に位置するか、又は後方に位置するかで動作センサ13によって取得される筆記情報の傾向が異なる。動作センサ13を傾斜部113に配置した筆記具1では、100人全員の筆記情報が同一の傾向となるのに対し、比較例1及び比較例2では異なる傾向の筆記情報が混在する。一般に、機械学習においては、データの傾向が多様であるほど、精度の高い識別を行うために多くの学習用データが必要とされるから、比較例1及び2では、相対的に低い正答率が示された。
以上より、動作センサ13は、ユーザが把持したときに指よりも前方となる、ペン先に近い位置に設けられることが好ましい。そこで、筆記具1においては、指よりも前方に動作センサ13が位置するように、傾斜部113に動作センサ15が配置されている。このようにすることで、筆記具1は、識別器に高い正答率を実現させる筆記情報を取得することができる。すなわち、一般に、筆記具においては、ユーザが描線を視認しやすいように先端にテーパ構造が設けられているため、ユーザは、筆記具を把持する際にテーパ構造の部分を把持することは少ない。したがって、筆記具1においても、これを把持するユーザは、動作センサ13が位置する傾斜部113に指を置かずに、傾斜部113よりも後方に指を置くこととなる。なお、傾斜部113は、ユーザが筆記具1を把持するための部分と比較して細い部分であれば、先端に近づくにつれて段階的に細くなるものでもよい。
図11に戻り、S104において、解析部232は、識別器に入力した筆記情報を筆記情報テーブルT1から削除してもよい。
続いて、送信部233は、解析通信部21を介して、文字情報をユーザ端末3に送信する(S105)。なお、送信部233は、生成した文字情報を解析記憶部22に記憶し、ユーザ端末3からの要求に応じて文字情報を送信してもよい。
続いて、ユーザ端末3は、解析装置2から文字情報を受信する(S106)。ユーザ端末3は、例えば、受信した文字情報を表示することにより、ユーザに提供する。
以上説明したように、筆記具1の動作センサ13は、動作に関する情報として相互に直交する3方向の加速度及び角速度を測定して出力する。これにより、解析装置2が動作に関する情報に基づいて文字情報を生成する際、筆記動作をしたユーザの想定に合致する文字情報を生成しやすくなる。すなわち、仮に動作センサ13が加速度のみを出力する場合、解析装置2は、動作センサ13が出力する加速度が示す、筆記具1の傾斜部113の運動の軌跡のみに基づいて文字情報を生成する必要がある。これに対し、動作センサ13が加速度とともに角速度を出力する場合、解析装置2は、筆記具1の軸線を中心とした回転運動や前端の筆記部121を中心とする回転動作にさらに基づいて文字情報を生成することが可能となる。したがって、解析装置2はユーザの想定に合致する文字情報を生成しやすくなる。
また、動作センサ13は、動作に関する情報として3方向の磁場を更に測定して出力する。解析装置2は、動作センサが出力した磁場の値に基づいて、筆記具1の地磁気に対する傾きにさらに基づいて文字情報を生成することが可能となり、よりユーザの想定に合致する文字情報を生成しやすくなる。
なお、筆記情報解析システム10において、解析装置2の機能はユーザ端末3によって実現されてもよい。この場合、筆記具1は、ネットワーク4を介することなく、近距離無線通信により、ユーザ端末3と直接に通信してもよい。
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。例えば、上述した各部の処理は、本発明の範囲において、適宜に異なる順序で実行されてもよい。また、上述した実施形態及び変形例は、本発明の範囲において、適宜に組み合わせて実施されてもよい。
1 筆記具
11 軸筒
113 傾斜部
12 筆記体
13 動作センサ
15 圧力センサ
16 充電池
163 受電コイル
171 記憶部
172 通信部
173 処理部
174 取得部
175 出力部

Claims (7)

  1. 前端にテーパ形状の傾斜部が設けられた軸筒と、
    前記軸筒の略軸線位置に収容され、前端にインクを塗布する筆記部を有する筆記体と、
    前記傾斜部に収容され、筆記具の動作を測定する動作測定部と、
    前記測定された動作に関する情報を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする筆記具。
  2. 前記動作測定部は、筆記具の動作として、相互に直交する3方向の加速度及び角速度を測定する、
    請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記動作測定部は、筆記具の動作として、相互に直交する3方向の磁場をさらに測定する、
    請求項2に記載の筆記具。
  4. 前記筆記体の後端面に当接して前記軸筒に収容され、前記筆記体からの圧力を測定する圧力測定部をさらに備え、
    前記出力部は、前記測定された圧力の情報をさらに出力する、
    請求項3に記載の筆記具。
  5. 前記軸筒は、周方向に分離可能な複数の部材から構成される、
    請求項1−4の何れか一項に記載の筆記具。
  6. 前記軸筒の軸線方向の中心よりも前端寄りに収容された、前記筆記具の重心位置を調整する調整部材をさらに備え、
    前記筆記具の重心位置は、前記筆記具の軸線方向前端から40%以上且つ60%以下の位置である、
    請求項1−5の何れか一項に記載の筆記具。
  7. 前記軸筒に収容され、少なくとも前記動作測定部に給電する充電池と、
    前記軸筒に収容され、前記充電池を充電する受電コイルと、
    をさらに備える、請求項1−6の何れか一項に記載の筆記具。
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