JP2021033342A - 制御装置、制御装置の設計方法 - Google Patents
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Abstract
Description
e2 = (I + HK)(I - G(F - A))-1(GAr + Gv + d) - HKr・・・(2)
u2 = (I - (F - A)G)-1(Ar + v + (F-A)d) ・・・(3)
A = (I - FH)K・・・(4)
ここで、e1は、前記第1誤差信号であり、e2は、前記第2誤差信号であり、u2は、第2制御信号であり、Iは、単位行列であり、Gは、前記制御対象であり、Kは、前記第1補償器であり、Hは、前記第2補償器であり、Fは、前記第3補償器であり、rは、前記目標信号であり、dは、前記出力信号に印加される第1外乱であり、vは、前記第2制御信号に印加される2外乱である。
<<<制御システム10>>>
図1は、フィードバックループが形成された、一般的な閉ループの制御システム10のブロック線図であり、制御システム10には、プラント20、加算器21、及び補償器22が含まれる。
制御システム10においては、例えば、プラント20の出力に加算される外乱や、プラント20への入力信号に加算される外乱が考慮されていない。
図3は、外乱抑制を考慮したフィードバックループを追加した制御システム12のブロック線図である。
ここで、制御システム12には、目標信号r以外に、外乱d,vが入力されている。このため、制御システム12が安定であるためには、目標信号r、外乱d,vと、制御システム12の内部の誤差信号e1,e2、制御信号u2と、の間で定まる内部安定性が保証される必要がある。
e1 = (I - G(F - A))-1((I - GF ) r - Gv - d) ・・・(1)
e2 = (I + HK)(I - G(F - A))-1(GAr + Gv + d) - HKr・・・(2)
u2 = (I - (F - A)G)-1(Ar + v + (F-A)d) ・・・(3)
A = (I - FH)K・・・(4)
ここで、“I”は、単位行列であり、“G”は、制御対象であり、“K”は、補償器22であり、“H”は、補償器25であり、“F”は、補償器27である。
ここで、プラント20、補償器22,25,27を、状態方程式で表現した際に、外乱d,vの影響を検証する。
まず、プラント20は、安定な1次遅れ系と設定する。
x1(0) = 0.2・・・(6)
y(t) = x1(t) + d(t)・・・(7)
ここで、x1(t)は、プラント20の状態変数である。
u1(t) = 10(r(t) - y(t)) ・・・(8)
補償器25は、“ノミナルプラント”として設計するため、プラント20と同じ一次遅れ系として定義する。このため、補償器25は、式(9)〜(11)によって表現される。
dx2(t) / dt = -0.7x2(t) + 0.1u1(t) ・・・(9)
x2(0) = 0・・・(10)
a1(t) = x2(t) ・・・(11)
次に、補償器27は比例制御器として、F=−5に設計する。このため、補償器27の入出力関係は、式(12)で示される。
a2(t) = -5(y(t) - a1(t)) ・・・(12)
制御システム12を表現する式(5)〜(12)を用いて、内部安定性の条件(式(1)〜(4))を満たすか否かを解析する事で、制御システム12の内部安定性を判別することができる。
ところで、補償器25を、“ノミナルプラント”として設計する場合、プラント20と同じモデル定数を用いて設計される。ここで、式(2)を参照すると、式(2)には、“HKr”の項が含まれる。
e2 = (I + HK)(I - G(F - A))-1(GAr + Gv + d) - HKr・・・(2)
プラント20が不安定な場合に、補償器25を“ノミナルプラント”として設計すると、結果的に、式(2)の“HKr”の開ループ系が不安定になる。
x1(0) = 0.2・・・(14)
y(t) = x1(t) + d(t) ・・・(15)
ここで、x1(t)は、プラント20の状態変数である。
u1(t) = 10(r(t) - y(t)) ・・・(8)
補償器25は、“ノミナルプラント”として設計されているため、プラント20と同じ、不安定な一次遅れ系である。補償器25は、式(16)〜(18)によって表現される。
dx2(t) / dt = -0.7x2(t) + 0.1u1(t) ・・・(16)
x2(0) = 0・・・(17)
a1(t) = x2(t) ・・・(18)
ここで、x2(t)は、プラント20の状態変数である。
a2(t) = -5(y(t) - a1(t)) ・・・(12)
制御システム12を表現する式(8)、(12)〜(18)を用いて、内部安定性の条件(式(1)〜(4))を満たすか否かを解析する事で、制御システム12の内部安定性を判別することができる。
一方、一般的な制御システム11は、補償器25を含まない。この解析結果より、不安定システムにおいては補償器25をノミナルプラントで設計すると、内部安定性を満たせない事を確認した。
上述したように、プラント20が不安定である場合に“ノミナルプラント”を用いると、制御システム12の内部安定性が保証されず、制御システム12が不安定となってしまう。
dx1(t) / dt = 0.7x1(t) + 0.1u1(t) ・・・(13)
x1(0) = 0.2・・・(14)
y(t) = x1(t) + d(t) ・・・(15)
補償器22は、比例制御器として、K=10に設計する。このため、補償器22の入出力関係は、式(8)と同一の式で示される。
u1(t) = 10(r(t) - y(t)) ・・・(8)
補償器25は、プラント20が不安定であるため、制御システム12の内部安定性を保証させるべく、例えば、式(9)〜(11)で示した安定な一次遅れ系として設計する。
dx2(t) / dt = -0.7x2(t) + 0.1u1(t) ・・・(9)
x2(0) = 0・・・(10)
a1(t) = x2(t) ・・・(11) 補償器27は、比例制御器として、F=−5に設計する。このため、補償器27の入出力関係は、式(12)と同一の式で示される。
制御システム12を表現する式(8)〜(15)を用いて、内部安定性の条件(式(1)〜(4))を満たすか否かを解析する事で、制御システム12の内部安定性を判別することができる。
図7は、本発明の一実施形態であるクレーン50の概要を示す図である。クレーン50は、駆動装置60、センサ61、及び制御装置62を含んで構成される。
図8は、クレーン50の補償器22,25,27の設計方法の一例を示すフローチャートである。
一方、クレーン50が安定でない場合(S11:No)、“ノミナルプラント”を用いると、上述した式(2)における“−HKr”の項に含まれる“H”が不安定となる。この結果、クレーン50を含む制御システム12も不安定となる。
以上、本発明の一実施形態である制御システム12について説明した。制御システム12が適用された制御装置62の補償器22,25,27は、式(1)〜(4)に基づいて、内部安定性が保証されるよう、構成されている。このため、制御装置62は、外乱d,vがある場合であっても、クレーン50を安定に制御することができる。
20 プラント
21,23,24,26 加算器
22,25,27 補償器
50 クレーン
60 駆動装置
61 センサ
62 制御装置
Claims (7)
- 制御対象からの出力信号と、目標信号と、の差に応じた第1誤差信号が入力され、第1制御信号を出力する第1補償器と、
前記第1制御信号が入力され、第1信号を出力する第2補償器と、
前記出力信号と、前記第1信号と、の差に応じた第2誤差信号が入力され、第2信号を出力する第3補償器と、
前記第1制御信号と、前記第2信号とを加算して、前記制御対象を制御するための第2制御信号として出力する加算器と、
を備え、
以下の式(1)〜(4)の条件に基づいて、前記第1〜第3補償器を含む制御系が安定となるよう、前記第1〜第3補償器は構成されていること、を特徴とする制御装置。
e1 = (I - G(F - A))-1((I - GF ) r - Gv - d) ・・・(1)
e2 = (I + HK)(I - G(F - A))-1(GAr + Gv + d) - HKr・・・(2)
u2 = (I - (F - A)G)-1(Ar + v + (F-A)d) ・・・(3)
A = (I - FH)K・・・(4)
ここで、e1は、前記第1誤差信号であり、e2は、前記第2誤差信号であり、u2は、第2制御信号であり、Iは、単位行列であり、Gは、前記制御対象であり、Kは、前記第1補償器であり、Hは、前記第2補償器であり、Fは、前記第3補償器であり、rは、前記目標信号であり、dは、前記出力信号に印加される第1外乱であり、vは、前記第2制御信号に印加される第2外乱である。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記制御対象が安定である場合、前記第2補償器は、前記制御対象を模擬するよう構成されること、
を特徴とする制御装置。 - 制御対象からの出力信号と、目標信号と、の差に応じた第1誤差信号が入力され、第1制御信号を出力する第1補償器と、
前記第1制御信号が入力され、第1信号を出力する第2補償器と、
前記出力信号と、前記第1信号と、の差に応じた第2誤差信号が入力され、第2信号を出力する第3補償器と、
前記第1制御信号と、前記第2信号とを加算して、前記制御対象を制御するための第2制御信号として出力する加算器と、
を備える制御装置の設計方法であって、
以下の式(1)〜(4)の条件に基づいて、前記第1〜第3補償器を含む制御系が安定となるよう、前記第1〜第3補償器を設計すること、
を特徴とする制御装置の設計方法。
e1 = (I - G(F - A))-1((I - GF ) r - Gv - d) ・・・(1)
e2 = (I + HK)(I - G(F - A))-1(GAr + Gv + d) - HKr・・・(2)
u2 = (I - (F - A)G)-1(Ar + v + (F-A)d) ・・・(3)
A = (I - FH)K・・・(4)
ここで、e1は、前記第1誤差信号であり、e2は、前記第2誤差信号であり、u2は、第2制御信号であり、Iは、単位行列であり、Gは、前記制御対象であり、Kは、前記第1補償器であり、Hは、前記第2補償器であり、Fは、前記第3補償器であり、rは、前記目標信号であり、dは、前記出力信号に印加される第1外乱であり、vは、前記第2制御信号に印加される第2外乱である。 - 請求項3に記載の制御装置の設計方法であって、
前記制御対象が安定であるか否かを判定し、
前記制御対象が安定であると判定された場合に、前記第2補償器が前記制御対象を模擬するよう、前記第2補償器を設計し、
前記式(1)〜(4)の条件に基づいて、前記制御系が安定となるよう前記第3補償器を設計すること、
を特徴とする制御装置の設計方法。 - 請求項3に記載の制御装置の設計方法であって、
前記制御対象が安定であるか否かを判定し、
前記制御対象が不安定であると判定された場合に、前記式(1)〜(4)の条件に基づいて、前記制御系が安定となるよう、前記第2補償器と、前記第3補償器と、を設計すること、
を特徴とする制御装置の設計方法。 - 請求項4または請求項5に記載の制御装置の設計方法であって、
前記第2及び第3補償器を設計する前に、前記第1補償器を設計すること、
を特徴とする制御装置の設計方法。 - 請求項6に記載の制御装置の設計方法であって、
前記第1〜第3補償器を含む制御システムの安定性を、安定性解析法により評価し、
前記制御システムが安定でない場合、再度、前記第1補償器を設計した後、前記第2及び第3補償器を設計すること
を特徴とする制御装置の設計方法。
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JPH08147039A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-06-07 | Ricoh Co Ltd | 位置制御装置 |
JPH09265304A (ja) * | 1996-01-26 | 1997-10-07 | Sharp Corp | 制御装置および情報記録再生装置 |
JP2004013511A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-15 | Toshiba Corp | プロセス制御装置 |
WO2014084098A1 (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-05 | 富士電機株式会社 | 制御装置の設計方法および制御装置 |
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