JP2021033336A - 作業時間集計システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者に作業を追加することなく、従来よりも正確に作業時間を測定することができる作業時間集計システムを提供すること。
【解決手段】作業時間集計システム1は、複数工程の作業を行う作業者300の作業時間を集計する。作業時間集計システム1は、信号を送受信する送受信部11と、受信した信号を記録する記録部14と、を備え各作業者300が携帯する携帯端末10と、各工程の作業開始位置101にいる作業者300の携帯端末10に、各工程に対応した信号を発信する発信器20と、携帯端末10が発信器20から受信した信号の情報と、携帯端末10の識別情報15とが携帯端末10から送信され記録されるサーバー30と、サーバー30に送信された情報から各作業者300の各工程の作業時間を算出する算出部40と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業者の作業時間集計システムに関する。
作業者と作業場所とに、RFID(Radio Frequency IDentifier)タグとRFIDタグリーダとをそれぞれ配置し、RFIDタグリーダでRFIDタグを読み取ることで、作業場所に作業者がいるか否かを判定して、作業者を管理する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−040038号公報
各種製品の生産工場では、複数の工程を1名の作業者が移動しながら実施する事がある。それぞれの工程に作業者がどれだけ時間をかけているかという作業時間がわかれば、製品の原価計算に役に立つ。また、作業時間は、工程の非効率を発見したり、作業者毎の作業時間の差を割り出したりすることで、作業の効率化や作業者の評価等に役立つため、実際の作業時間を正確に測定したいという要望は常にある。
ところが、それぞれの工程の開始時刻と終了時刻を逐一記録するのは手間であるため、通常では、サンプリング的にデータが取られている。しかし、実際には、作業者の熟練や作業工程の変更、治具の改良等により、日々状況が細かく変わっていることに伴い、作業時間や原価率の変化が発生しているため、実際の作業時間や原価率が正確にはわからないという問題があった。
また、それぞれの工程の開始時刻と終了時刻を逐一記録するため、例えば、作業者に、工程毎にボタンを押させたり、作業者毎のバーコードやRFIDタグを読み込ませたりする、と言った作業を追加することで実際の作業時間を測定することも考えられるが、ボタンの押し忘れや読み込み忘れが発生しやすく、実用は難しいという問題があった。また、位置検出で良く用いられるGPS(Global Positioning System)で作業者の位置を特定することで実際の作業時間を測定することも考えられるが、屋内の狭い領域毎に異なる工程の作業エリアがある場合等には、GPSを利用した位置検出の精度が悪いため、実用には向かないという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者に作業を追加することなく、従来よりも正確に作業時間を測定することができる作業時間集計システムを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の作業時間集計システムは、複数工程の作業を行う作業者の作業時間を集計する作業時間集計システムであって、信号を送受信する送受信部と、受信した信号を記録する記録部と、を備え各作業者が携帯する携帯端末と、各工程の作業開始位置にいる作業者の該携帯端末に、各工程に対応した信号を発信する発信器と、該携帯端末が該発信器から受信した信号の情報と、該携帯端末の識別情報とが該携帯端末から送信され記録されるサーバーと、該サーバーに送信された情報から各作業者の各工程の作業時間を算出する算出部と、を備えることを特徴とする。
該算出部は、先の工程の該作業開始位置で該信号を受信した時間と、次の工程の該作業開始位置で該信号を受信した時間との間を、該先の工程の作業時間として算出してもよい。
該発信器は、近傍の所定範囲に、該所定範囲外より強い強度の信号を発信し、1つの工程の作業開始位置は、1つの該発信器の該所定範囲で覆われてもよい。
該発信器は、該発信器からの信号を該携帯端末が受信できる受信可能範囲で各工程の作業エリアを覆い、該算出部は、他の工程の隣り合う該発信器の該信号を該携帯端末が重複して受信した際に該作業時間を集計する際は、直前の該作業開始位置の工程の作業時間としてもよい。
該発信器と受信部は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)又はiBeacon(登録商標)の同一の近距離無線規格に基づいてもよい。
該携帯端末は、定期的に情報をサーバーに送信し、該サーバーの受信状態が不調だった場合には情報送信を停止し、該サーバーの受信状態が不調から良好になった場合に情報の送信を停止前から引き続き再開してもよい。
本願発明は、作業者に作業を追加することなく、従来よりも正確に作業時間を測定することができる。
図1は、実施形態に係る作業時間集計システムの構成例の一部を示す上面図である。 図2は、図1の作業時間集計システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、図1の発信器が発信する信号の強度を示すグラフである。 図4は、図1の作業時間集計システムが取り扱う信号情報の一例を示すグラフである。 図5は、図1の作業時間集計システムにおける作業者の位置の検出の一例を示す側面図である。 図6は、図1の作業時間集計システムにおける信号情報及び作業者の作業時間の算出の一例を示すタイムフローチャートである。 図7は、図1の作業時間集計システムにおける情報送信の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、図1の作業時間集計システムにおける情報送信に関する動作の一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る作業時間集計システム1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る作業時間集計システム1の構成例の一部を示す斜視図である。図2は、図1の作業時間集計システムの構成例を示すブロック図である。図3は、図1の発信器20が発信する信号の強度を示すグラフである。図4は、図1の作業時間集計システム1が取り扱う信号情報の一例を示すグラフである。
実施形態に係る作業時間集計システム1は、図1に示すように、複数工程の作業エリア100が隣接して配置された所定の空間に設置され、複数工程の作業を行う作業者300の作業時間41(図5参照)を集計するシステムである。作業時間集計システム1は、具体的には、A工程の作業エリア100−1と、A工程の後に実施されるB工程の作業エリア100−2と、B工程の後に実施されるC工程の作業エリア100−3とが、この順に、図1においては紙面の左側から右側に向かって、隣接して配列された所定の空間に設置される。
以下、A工程に関する各要素をB工程及びC工程に関する各要素に対して区別する場合には、符号の後ろに「−1」を付して記し、B工程に関する各要素をA工程及びC工程に関する各要素に対して区別する場合には、符号の後ろに「−2」を付して記し、C工程に関する各要素をA工程及びB工程に関する各要素に対して区別する場合には、符号の後ろに「−3」を付して記す。A工程、B工程及びC工程の間で区別する必要がない場合には、対応する各要素を、これらの工程に共通のものであるとして、符号の後ろに「−1」も「−2」も「−3」付さずに適宜省略して記す。
作業エリア100(作業エリア100−1,100−2,100−3)は、A工程、B工程及びC工程のそれぞれについて、その中央付近に、当該作業を開始する際に作業者300がいなければならない位置である作業開始位置101(作業開始位置101−1,101−2,101−3)が設けられている。
作業時間集計システム1は、図2に示すように、携帯端末10と、発信器20と、サーバー30と、算出部40と、を備える。発信器20(発信器20−1,20−2,20−3)は、各工程(A工程、B工程、C工程)に対応して設けられており、各工程の作業開始位置101及びその近傍にいる作業者300が携帯する携帯端末10に、各工程に対応した信号21を発信する。
発信器20は、図1に示すように、各作業エリア100内の作業開始位置101またはその近傍に設置されており、作業開始位置101またはその近傍を中心として、当該中心からの距離に応じて強度が減衰する近距離の無線の信号21(図3参照)を発信する。
発信器20は、具体的には、当該中心から所定の第1距離以下の球状の範囲である近傍の所定範囲200(所定範囲200−1,200−2,200−3)内において、所定の第1閾値401以上の強度の無線の信号21である強信号22を発信する。また、発信器20は、当該中心から所定の第1距離より大きい第2距離以下の球状の範囲である受信可能範囲201(受信可能範囲201−1,201−2,201−3)内であり、なおかつ、近傍の所定範囲200外となる球殻状の範囲において、所定の第2閾値402以上、なおかつ、第1閾値401未満の強度の無線の信号21である弱信号23を発信する。また、発信器20は、受信可能範囲201外となる領域において、第2閾値402未満の強度の無線の信号を発信する。ここで、第2閾値402は、例えば、丁度ノイズと識別可能な程度の信号強度に基づいて設定されている。
これにより、発信器20は、実質的に、近傍の所定範囲200内にある携帯端末10に強信号22(強信号22−1,22−2,22−3)を送信し、近傍の所定範囲200外かつ受信可能範囲201内にある携帯端末10に弱信号23(弱信号23−1,23−2,23−3)を送信し、受信可能範囲201外にある携帯端末10に十分な強度の信号21を送信しないものとなっている。すなわち、発信器20によって設定される所定範囲200は、発信器20からの強信号22を携帯端末10が受信できる範囲であり、発信器20によって設定される受信可能範囲201は、発信器20からの信号21(強信号22または弱信号23)を携帯端末10が受信できる範囲である。
以上により、発信器20が発信する信号21は、図4に示すように、工程の種類を識別可能にする工程情報24と、発信器20からの距離帯を識別可能にする強度情報25とを含むものとなっており、これらの情報に基づいて、信号21を受信した携帯端末10の位置を正確に検出することを可能にしている。
ここで、各工程の発信器20の所定範囲200は、対応する工程の作業開始位置101を丁度覆うように設定されている。具体的には、所定範囲200を決定する所定の第1距離は、作業者300の大きさと同じオーダー程度に設定される。また、各工程の発信器20の受信可能範囲201は、対応する工程の作業エリア100を丁度覆うように設定されている。このため、各工程の所定範囲200は、互いに重なり部分を有さず、各工程の受信可能範囲201は、対応する工程の作業エリア100の境界領域及びその近傍において重複部分を有して設定される。なお、各工程の発信器20は、本実施形態では、1つの工程に対し1つの機器を使用しているが、本発明では、この形態に限定されず、1つの工程に対し1群の機器群を使用してもよい。
発信器20は、例えば、近距離無線通信用の発信機器が使用され、具体的には、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))の一種の通信方式であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)を活用したもの、より具体的には、iBeacon(登録商標)が好適に使用される。
なお、BLEを活用したiBeacon(登録商標)は、例えば、所定の位置からの離間距離の二乗に反比例して強度が減衰する無線信号を発信し、離間距離を、近傍(概ね1m未満)と、近距離(概ね1m以上3m以下)と、遠距離(概ね3m以遠)との3段階に分離して認識することを可能にするものである。発信器20は、このような機器を使用した場合、例えば、携帯端末10に強信号22を送信する近傍の所定範囲200を決める所定の第1距離を概ね1mとし、携帯端末10に弱信号23を送信する受信可能範囲201を決める所定の第2距離を概ね3mとすることができるので、屋内の狭い領域毎に異なる工程の作業エリア100がある場合等でも、携帯端末10がどの作業エリア100にあるか否か、どの作業開始位置101にあるか否か、といった携帯端末10の位置検出を高精度に実施することを可能にする。なお、携帯端末10の位置検出については、信号強度に基づいて、三点測位等の方法を使用して、より厳密に実施してもよい。
携帯端末10は、各作業者300が携帯し、図2に示すように、発信器20が発信する信号21を送受信する送受信部11と、情報処理を実行する処理部12と、受信した信号21を記録する記録部13と、を備える。携帯端末10の送受信部11は、信号21を送信する送信部14と、信号を受信する受信部15と、で構成される。
携帯端末10の処理部12は、図2に示すように、信号情報生成部16と、送信制御部17と、を備える。信号情報生成部16は、図4に示すように、携帯端末10が受信した信号21と、携帯端末10が信号21を受信した時間26と、携帯端末10にそれぞれ固有の識別情報19とを互いに関連付けることで、信号情報500を生成する。このため、信号情報500は、所定の携帯端末10を携帯する作業者300の所定の時間における位置を検出することを可能にしている。
送信制御部17は、送受信部11の送信部14と外部の受信機器である受信機35及びサーバー30との通信を制御する。送信制御部17は、任意のタイミングで情報を外部の受信機器である受信機35に送信する制御を行う。任意のタイミングは、例えば、送信すべき情報である信号情報500が作成されたタイミング、予め設定されたタイミング、定期的なタイミング等を含む。送信制御部17は、送受信部11の送信部14と受信機35との通信状況に応じて、送受信部11の送信部14の送信を制御する。例えば、送信制御部17は、受信機35との通信状況が通信可能、すなわち良好である場合、送受信部11の送信部14を介して受信機35に情報を送信する。例えば、送信制御部17は、受信機35との通信状況が不調の場合、情報の送信を停止する。通信状況が不調とは、例えば、受信機35の受信ができない状況、送受信部11で通信が不可能である状況等を含む。送信制御部17は、信号情報500を受信機35に送信したことを確認すると、信号情報500を後述する信号情報記録部18から削除してもよい。
携帯端末10の記録部13は、処理部12が生成した信号情報500を記憶する信号情報記録部18を有する。信号情報記録部18は、処理部12が信号情報500を生成するごとに、生成された信号情報500を記憶する。また、携帯端末10の記録部13は、識別情報19を記憶している。
携帯端末10の送受信部11の受信部15は、発信器20が発信する信号21を認識可能な位置にある場合、自動で信号21を受信する。携帯端末10の送受信部11の受信部15は、発信器20と同一の規格に基づくものが使用され、発信器20が上記したものが使用される場合、例えば、発信器20と同一の近距離無線通信規格に基づくものが使用され、具体的には、BLE又はiBeacon(登録商標)と同一の近距離無線通信規格に基づくものが好適に使用される。
携帯端末10は、受信機35を介してサーバー30と無線で情報通信可能に接続されている。携帯端末10の送受信部11の送信部14は、信号情報500を、受信機35を介してサーバー30に送信する。
携帯端末10は、例えば、高機能携帯電話(いわゆる、スマートフォン)を含む携帯電話機、タブレット端末、携帯情報端末であるPDA(Personal Digital Assistant)、及び、眼鏡型や時計型のウェアラブルデバイス(Wearable Device)等に例示される情報処理端末が好適に使用される。携帯端末10の送受信部11は、これらの情報処理端末の情報通信インターフェースによって実現される。携帯端末10の処理部12は、これらの情報処理端末のCPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置によって実現される。携帯端末10の記録部13は、これらの情報処理端末のROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
サーバー30は、受信機35を介して、複数工程の作業エリア100を有する所定の空間内にある携帯端末10と無線で情報通信可能に接続されている。サーバー30は、携帯端末10が発信器20から受信した信号21の情報と、携帯端末10の識別情報19と受信した時間26の情報を含む信号情報500が携帯端末10から送信され記録される。
サーバー30は、具体的には、図2に示すように、送受信部31と、処理部32と、記録部33と、を備える。サーバー30の送受信部31は、受信機35を介して、携帯端末10と無線で情報通信することで、携帯端末10から送信された信号情報500を受信する。サーバー30の処理部32は、信号情報500に基づいて、情報処理を実行する。サーバー30の記録部33は、携帯端末10から送信された信号情報500を記憶して保存する信号情報データベース36を有する。
本実施形態では、図2に示すように、サーバー30はこの所定の空間外に設置されており、受信機35はこの所定の空間の天井部分に取り付けられているが、本発明では、これに限定されず、サーバー30及び受信機35が上記した機能を有する形態であれば、どのような場所にサーバー30が設置され、どのような場所に受信機35が取り付けられてもよい。
サーバー30は、CPUのようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM又はRAMのようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。サーバー30の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、作業時間集計システム1の動作を実行するために必要なサーバー30の機能を実現する。サーバー30の送受信部31は、このコンピュータの入出力インターフェース装置によって実現される。サーバー30の処理部32は、このコンピュータの演算処理装置によって実現される。サーバー30の記録部33は、このコンピュータの記憶装置によって実現される。
受信機35は、携帯端末10の送受信部11の送信部14から送信される信号情報500を受信することが可能なものであれば、どのような機器が使用されてもよい。なお、本実施形態では、サーバー30の送受信部31と受信機35とを別々としているが、本発明では、これに限定されず、一体化されていてもよい。また、本発明では、サーバー30の送受信部31が、受信機35の機能を実現する形態であってもよい。
算出部40は、サーバー30の処理部32内に実現される機能部である。算出部40は、サーバー30に送信された信号21の情報及び識別情報19を含む信号情報500から各作業者300の各工程の作業時間41を算出する。なお、本実施形態では、サーバー30の処理部32内に算出部40が実現されているが、本発明では、これに限定されず、別々のコンピュータや情報処理端末により実現されていてもよい。
以上のような構成を有する実施形態に係る作業時間集計システム1の動作について、以下に説明する。図5は、図1の作業時間集計システム1における作業者300の位置の検出の一例を示す側面図である。図6は、図1の作業時間集計システム1における信号情報500及び作業者300の作業時間41の算出の一例を示すタイムフローチャートである。
図5及び図6を用いて、移動経路50に従って、作業者300がA工程の作業エリア100−1で作業をし、作業エリア100−1からB工程の作業エリア100−2へ移動し、作業エリア100−2で作業する場合における、作業時間集計システム1の作業者300の位置検出の動作を、以下に説明する。
作業者300が携帯する携帯端末10は、図5に示すように、作業者300がA工程の作業を開始してから、A工程の作業開始位置101−1及びその近傍である所定範囲200−1を出るまでは、所定範囲200−1にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−1から強信号22−1を受信する。これに基づき、この携帯端末10の信号情報生成部16は、受信した信号21がA工程という工程情報24と強信号22−1という信号情報25とを含む旨の情報と、この強信号22−1を受信した時間26と、携帯端末10の識別情報19とを互いに関連付けることで、図6に示すように、信号情報500−1を生成する。
この携帯端末10は、作業者300が所定範囲200−1を出てから、A工程の受信可能範囲201−1内を移動してB工程の作業エリア100−2に向かい、B工程の受信可能範囲201−2に入るまでは、所定範囲200−1外かつ受信可能範囲201−1内にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−1から弱信号23−1を受信する。一方で、この携帯端末10は、受信可能範囲201−2外にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−2から十分な強度の信号21−2を受信しない。これに基づき、この携帯端末10の信号情報生成部16は、受信した信号21がA工程についての弱信号23−1である旨の情報と、この弱信号23−1を受信した時間26と、携帯端末10の識別情報19とを互いに関連付けることで、図6に示すように、信号情報500−2を生成する。
この携帯端末10は、作業者300がB工程の受信可能範囲201−2に入ってから、A工程の受信可能範囲201−1を出るまでは、所定範囲200−1外かつ受信可能範囲201−1内にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−1から弱信号23−1を受信する。この携帯端末10は、さらに、所定範囲200−2外かつ受信可能範囲201−2内にある。このため、この携帯端末10は、さらに、発信器20−2から弱信号23−2を受信する。これに基づき、この携帯端末10の信号情報生成部16は、受信した信号21がA工程についての弱信号23−1及びB工程についての弱信号23−2である旨の情報と、これらの弱信号23−1及び弱信号23−2を受信した時間26と、携帯端末10の識別情報19とを互いに関連付けることで、図6に示すように、信号情報500−3を生成する。
この携帯端末10は、作業者300がA工程の受信可能範囲201−1を出てから、B工程の作業開始位置101−2及びその近傍である所定範囲200−2に入るまでは、受信可能範囲201−1外にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−1から十分な強度の信号21−1を受信しない。一方で、この携帯端末10は、所定範囲200−2外かつ受信可能範囲201−2内にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−2から弱信号23−2を受信する。これに基づき、この携帯端末10の信号情報生成部16は、受信した信号21がB工程についての弱信号23−2である旨の情報と、この弱信号23−2を受信した時間26と、携帯端末10の識別情報19とを互いに関連付けることで、図6に示すように、信号情報500−4を生成する。
この携帯端末10は、作業者300が所定範囲200−2に入ってから、B工程の作業を開始し、所定範囲200−2を出るまでは、所定範囲200−2にある。このため、この携帯端末10は、発信器20−2から強信号22−2を受信する。これに基づき、この携帯端末10の信号情報生成部16は、受信した信号21がB工程についての強信号22−2である旨の情報と、この強信号22−2を受信した時間26と、携帯端末10の識別情報19とを互いに関連付けることで、図6に示すように、信号情報500−5を生成する。
このように、図5に示すように、移動経路50に従って、作業者300がA工程の作業エリア100−1で作業をし、作業エリア100−1からB工程の作業エリア100−2へ移動し、作業エリア100−2で作業する場合、携帯端末10は、図6に示すように、A工程の強信号22−1を受信する時間、A工程の弱信号23−1のみを受信する時間、A工程の弱信号23−1及びB工程の弱信号23−2を受信する時間、B工程の弱信号23−2のみを受信する時間、及び、B工程の強信号22−2を受信する時間を、順次、経ることになり、信号情報生成部16で、これらの時間に対応する信号情報500−1,500−2,500−3,500−4,500−5をそれぞれ生成する。
また、作業者300がB工程からC工程に移行する場合は、A工程からB工程に移行する場合と同様に、携帯端末10が受信する信号の種類が変遷していく。このため、携帯端末10は、B工程の強信号22−2を受信する時間の後には、図6に示すように、B工程の弱信号23−2のみを受信する時間、B工程の弱信号23−2及びC工程の弱信号23−3を受信する時間、C工程の弱信号23−3のみを受信する時間、及び、C工程の強信号22−3を受信する時間を、順次、経ることになり、信号情報生成部16で、これらの時間に対応する信号情報500−6,500−7,500−8,500−9をそれぞれ生成する。
次に、携帯端末10が信号情報500を送信する一例を図面に基づいて説明する。図7は、図1の作業時間集計システム1における情報送信の処理手順の一例を示すフローチャートである。図8は、図1の作業時間集計システム1における情報送信に関する動作の一例を示す図である。
携帯端末10は、信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信する。受信機35及びサーバー30は、信号情報500を正常に受信すると、肯定応答を携帯端末10に送信する。これにより、携帯端末10は、信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信した後、受信機35を介してサーバー30から当該肯定応答を受信すると、信号情報500の送信が完了したと判断する。換言すると、携帯端末10は、信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信した後、肯定応答を受信機35を介してサーバー30から受信できない場合、受信機35及びサーバー30との通信状況が不調であると判断する。
また、携帯端末10は、送受信部11の送信部14の異常、その他のネットワークの異常等により通信不可である場合、受信機35及びサーバー30との通信が不調と判断する。さらに、携帯端末10は、信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信した後、受信機35を介してサーバー30から当該肯定応答を所定の時間以内に受信できない場合、受信機35及びサーバー30との通信状況が不調であると判断する。
受信機35及びサーバー30との通信状況が不調の場合、携帯端末10は、受信機35を介したサーバー30への信号情報500の送信を停止し、その後、受信機35及びサーバー30との通信状況が正常に戻ると、受信機35を介したサーバー30への信号情報500の送信を再開する。なお、携帯端末10は、受信機35及びサーバー30との通信状況が不調の間に受信機35を介してサーバー30へ送信すべき信号情報500を、信号情報記録部18で時系列順に保存しておき、通信状況の不調が解消すると、停止中に保存していた信号情報500を受信機35を介してサーバー30へ送信する。
次に、図7を参照しながら、携帯端末10が信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信する処理手順の一例を説明する。図7に示す処理手順は、携帯端末10の処理部12がプログラムを実行することで実現される。図7に示す処理手順は、携帯端末10の処理部12によって繰り返し実行される。
図7に示すように、携帯端末10は、信号情報500の送信条件を満たすか否かを判定する(ステップST11)。例えば、携帯端末10は、信号21の受信に応じて信号情報500を信号情報記録部18に記録した場合に、送信条件を満たすと判定する。例えば、携帯端末10は、現在の日時が予め設定された送信日時となった場合に、送信条件を満たすと判定する。そして、携帯端末10は、送信条件を満たしていないと判定した場合(ステップST11でNo)、図7に示す処理手順を終了させる。また、携帯端末10は、送信条件を満たすと判定した場合(ステップST11でYes)、処理をステップST12に進める。
携帯端末10は、受信機35及びサーバー30との通信が可能であるか否かを判定する(ステップST12)。例えば、携帯端末10は、送受信部11の送信部14が通信可能である場合に、受信機35及びサーバー30との通信が可能であると判定する。例えば、携帯端末10は、送受信部11の送信部14を介して通信状況が復旧したことを検出した場合に、受信機35及びサーバー30との通信が可能であると判定する。そして、携帯端末10は、受信機35及びサーバー30との通信が可能ではないと判定した場合(ステップST12でNo)、処理をステップST13に進める。
携帯端末10は、送信を停止し、保留中の信号情報500として信号情報記録部18に記録する(ステップST13)。例えば、携帯端末10は、通信不可により送信保留中となったことを示す情報等を送信対象の信号情報500に付加する。例えば、携帯端末10は、送信保留中の信号情報500を既に信号情報記録部18に記録している場合、新たに送信保留中の信号情報500を信号情報記録部18に追加するように記録する。携帯端末10は、ステップST13の処理が終了すると、図7に示す処理手順を終了させる。
また、携帯端末10は、受信機35及びサーバー30との通信が可能であると判定した場合(ステップST12でYes)、処理をステップST14に進める。携帯端末10は、送信を保留中の信号情報500があるか否かを判定する(ステップST14)。例えば、携帯端末10は、信号情報記録部18に記録されている情報の中に送信保留中を示す信号情報500がある場合に、送信を保留中の信号情報500があると判定する。携帯端末10は、送信を保留中の信号情報500があると判定した場合(ステップST14でYes)、処理をステップST15に進める。
携帯端末10は、保留中の信号情報500を、保留している順に送受信部11の送信部14により、受信機35を介してサーバー30に送信する(ステップST15)。例えば、携帯端末10は、保留中であることを解除した信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信するように、送受信部11の送信部14を制御する。例えば、携帯端末10は、保留中の信号情報500が複数存在する場合、最古の信号情報500の保留中を解除し、当該信号情報500を受信機35を介してサーバー30へ送信するように、送受信部11の送信部14を制御する。携帯端末10は、ステップST15の処理を終了すると、処理をステップST16に進める。
携帯端末10は、送受信部11の受信部15の受信結果に基づいて、所定時間以内に肯定応答を受信したか否かを判定する(ステップST16)。換言すると、携帯端末10は、信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信してから所定時間が経過するまでに受信機35を介してサーバー30から肯定応答を受信したか否かを判定する。携帯端末10は、所定時間以内に肯定応答を受信したと判定した場合(ステップST16でYes)、処理を既に説明したステップST14に戻す。また、携帯端末10は、所定時間以内に肯定応答を受信していないと判定した(ステップST16でNo)、受信機35及びサーバー30との通信状況が不調であるので、処理をステップST17に進める。
携帯端末10は、信号情報記録部18に記録している信号情報500を保留中に更新する(ステップST17)。例えば、携帯端末10は、保留中だった信号情報500を送信できていないと見なし、送信の際に保留中を解除した信号情報500が再び保留中を示すように、信号情報記録部18の信号情報500を更新する。そして、携帯端末10は、受信機35及びサーバー30との通信状況が不調であるので、ステップST17の処理が終了すると、図7に示す処理手順を終了させる。
また、携帯端末10は、送信を保留中の信号情報500がないと判定した場合(ステップST14でNo)、処理をステップST18の処理に進める。携帯端末10は、今回の送信対象の信号情報500を、送受信部11の送信部14により、受信機35を介してサーバー30に送信する(ステップST18)。例えば、携帯端末10は、今回の信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信するように、送受信部11の送信部14を制御する。携帯端末10は、信号情報500の送信が終了すると、処理をステップST19に進める。
携帯端末10は、送受信部11の受信部15の受信結果に基づいて、所定時間以内に肯定応答を受信したか否かを判定する(ステップST19)。換言すると、携帯端末10は、ステップST18で信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信してから所定時間が経過するまでに受信機35を介してサーバー30から肯定応答を受信したか否かを判定する。携帯端末10は、所定時間以内に肯定応答を受信したと判定した場合(ステップST19でYes)、図7に示す処理手順を終了させる。
また、携帯端末10は、所定時間以内に肯定応答を受信していないと判定した(ステップST19でNo)、受信機35及びサーバー30との通信状況が不調であるので、処理をステップST20に進める。そして、携帯端末10は、送信を停止し、受信機35及びサーバー30との通信状況の不調による保留中の信号情報500として信号情報記録部18に記録する(ステップST20)。例えば、携帯端末10は、受信機35及びサーバー30との通信状況の不調により、送信保留中となったことを示す情報等を送信対象の信号情報500に付加する。携帯端末10は、ステップST20の処理が終了すると、図7に示す処理手順を終了させる。
本実施形態に係る携帯端末10は、図7に示す処理手順を実行することで、処理部12が送信制御部17として機能する。なお、図7に示す処理手順では、携帯端末10は、保留中の信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信した後に、今回の信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、携帯端末10は、今回の信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信した後に、保留中だった信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信する構成としてもよい。
次に、図8を参照しながら、携帯端末10の情報の送信に関する動作の一例を説明する。図8に示すように、時間600−1において、携帯端末10は、最初の信号情報500−1が送信対象となっている。時間600−1では、送受信部11の送信部14の通信状況は、通信可能な状態となっている。この場合、携帯端末10は、送受信部11の送信部14により、最初の信号情報500−1を受信機35を介してサーバー30に送信し、その後、受信機35を介してサーバー30から肯定応答を受信すると、信号情報500−1を送信したことを示す送信結果を信号情報記録部18に記録する。
その後、時間600−2まで通信状況が通信可能な状態となっており、携帯端末10は、さらに、信号情報500−2,500−3,500−4の3つの信号情報500を受信機35を介してサーバー30に送信したことを示している。そして、時間600−2において、通信状況が通信可能な状態から通信不調な状態に変化し、通信不調な状態が時間600−3まで継続している。そして、携帯端末10は、時間600−2から時間600−3までに発生した信号情報500−5,500−6,500−7が送信対象となり、通信不調な通信状況のために、信号情報500−5,500−6,500−7の受信機35を介したサーバー30への送信を停止している。この場合、送信が保留中の信号情報500−5,500−6,500−7は、信号情報記録部18に保存されている。
時間600−3において、通信状況が通信不調な状態から通信可能な状態に変化している。携帯端末10は、新たに発生した信号情報500−5,500−6,500−7が新たな送信対象となっている。この場合、携帯端末10は、信号情報500−5,500−6,500−7の受信機35を介したサーバー30への送信を停止しているため、信号情報500−5,500−6,500−7の受信機35を介したサーバー30への送信を優先する。携帯端末10は、送受信部11の送信部14により、信号情報500−5,500−6,500−7を受信機35を介してサーバー30へ順次送信した後に、信号情報500−8,500−9を受信機35を介してサーバー30へ送信する。その結果、携帯端末10は、信号情報500の送信を送信の停止前から引き続き再開して、通信不調で送信を停止していた信号情報500−5,500−6,500−7を、通信状況の復旧に応じて受信機35を介してサーバー30に順次送信することができる。
次に、作業時間集計システム1において、算出部40が、サーバー30に送信された信号情報500に基づいて、工程の作業時間41を算出する処理の一例を説明する。本実施形態に係る作業時間集計システム1では、各工程の発信器20の所定範囲200を、対応する工程の作業開始位置101を丁度覆うように狭く設定している。このため、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、作業者300が携帯する携帯端末10が当該工程の発信器20の所定範囲200に入る瞬間は、作業者300が当該工程の作業を開始する直前となる可能性が高い。これに鑑み、作業時間集計システム1では、算出部40は、作業者300の携帯端末10が発信器20の所定範囲200に入る瞬間を以って、作業者300が当該工程の作業を開始するものとみなして、当該工程の作業時間41を算出することが好ましく、本実施形態ではこの算出形態を採用している。
すなわち、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、算出部40は、図6に示すように、作業者300の携帯端末10がA工程の強信号22−1の受信を開始した瞬間を以って、作業者300がA工程の直前の工程の作業を終了し、作業者300がA工程の作業を開始するものとみなして、当該工程の作業時間41を算出する。また、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、算出部40は、作業者300の携帯端末10がB工程の強信号22−2の受信を開始した瞬間を以って、作業者300がB工程の直前の工程の作業を終了し、作業者300がB工程の作業を開始するものとみなして、当該工程の作業時間41を算出する。具体的には、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、算出部40は、先の工程の作業開始位置101で強信号22を受信した時間と、次の工程の作業開始位置101で強信号22を受信した時間との間を、先の工程の作業時間41として算出することが好ましい。
また、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、各工程の発信器20の受信可能範囲201を、対応する工程の作業エリア100を丁度覆うように少し広めに設定しているため、隣接する複数(本実施形態では2つ)の工程の発信器20の受信可能範囲201の重複部分が形成される可能性が高く、作業者300が携帯する携帯端末10がこの重複部分に入る時間は、作業者300が先の工程の作業を開始した後、なおかつ、次の工程の作業を開始する前となる。このため、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、算出部40は、図6に示すように、作業者300の携帯端末10が隣接する工程の発信器20の受信可能範囲201の重複部分に入る時間を、作業者300の先の工程の作業時間41とみなして、当該工程の作業時間41を算出することが好ましい。
すなわち、本実施形態に係る作業時間集計システム1では、算出部40は、他の工程の隣り合う発信器20の弱信号23を携帯端末10が重複して受信した際に作業時間41を集計する際は、直前の作業開始位置101の工程の作業時間とすることが好ましい。
本実施形態に係る作業時間集計システム1では、上述した好ましい作業時間41の算出方法を採用した場合、算出部40は、図6に示すように、A工程の作業開始位置101−1で強信号22−1の受信を開始した時間から、隣り合うA工程及びB工程の発信器20−1,20−2の弱信号23−1,23−2を携帯端末10が重複して受信した時間を含み、B工程の作業開始位置101−2で強信号22−2の受信を開始した時間までを、作業者300のA工程の作業時間41−1として算出する。算出部40は、具体的には、図6に示すように、A工程の強信号22−1の受信についての信号情報500−1以降、B工程の強信号22−2の受信についての信号情報500−5の前までの合計時間、すなわち、信号情報500−1,500−2,500−3,500−4の時間26を積算した積算時間を、A工程の作業時間41−1として算出する。
また、算出部40は、作業者300がA工程からB工程へ移行する際の携帯端末10が受信した信号の変遷に着目してA工程の作業時間41−1を算出したことと同様の方法で、作業者300がB工程からC工程へ移行する際の携帯端末10が受信した信号の変遷に着目して、作業者300のB工程の作業時間41−2を算出する。算出部40は、具体的には、図6に示すように、B工程の強信号22−2の受信についての信号情報500−5以降、C工程の強信号22−3の受信についての信号情報500−9の前までの合計時間、すなわち、信号情報500−5,500−6,500−7,500−8の時間26を積算した積算時間を、B工程の作業時間41−2として算出する。
実施形態に係る作業時間集計システム1は、以上のような構成を有するので、算出部40が、各工程の作業開始位置101及びその近傍に設置された当該各工程に対応した発信器20から携帯端末10が自動的に受信した信号21の情報と、携帯端末10の識別情報19とを含む信号情報500に基づいて、携帯端末10を携帯する作業者300の各工程の作業時間41を算出する。このため、実施形態に係る作業時間集計システム1は、各作業者300に工程毎にボタンを押させたり、作業者300毎のバーコードやRFIDタグを読み込ませたりする、等と言った作業を追加させることもなく、なおかつ、サンプリング的に各作業者300の各工程の作業時間41のデータを取ることもなく、自動的に、逐一、携帯端末10を携帯する全ての作業者300の各工程の作業時間41を算出することができる。これにより、実施形態に係る作業時間集計システム1は、作業者300や各工程に発生する変化も含めて、実際の作業時間41を従来よりも正確に測定することを可能にし、さらに、作業時間41に基づいて計算される原価率を正確に取得することも可能にするという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る作業時間集計システム1は、算出部40が、先の工程の作業開始位置101で信号21(強信号22)を受信した時間と、次の工程の作業開始位置101で信号21(強信号22)を受信した時間との間を、先の工程の作業時間41として算出する。このため、実施形態に係る作業時間集計システム1は、作業者300が携帯する携帯端末10が当該工程の発信器20の所定範囲200に入る瞬間が、作業者300が当該工程の作業を開始する直前となる可能性が高いことを鑑みて、作業時間41を算出するので、より高い精度で作業者300の作業時間41を測定することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る作業時間集計システム1は、発信器20が、近傍の所定範囲200に、所定範囲200外より強い強度の信号21(強信号22)を発信し、1つの工程の作業開始位置101が、1つの発信器20の所定範囲200で覆われている。このため、実施形態に係る作業時間集計システム1は、作業者300が携帯する携帯端末10が当該工程の発信器20の所定範囲200に入る瞬間と、作業者300が当該工程の作業を開始する瞬間との時間差を低減することができるので、より高い精度で作業者300の作業時間41を測定することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る作業時間集計システム1は、発信器20が、発信器20からの信号21を携帯端末10が受信できる受信可能範囲201で各工程の作業エリア100を覆い、算出部40が、他の工程の隣り合う発信器20の信号21(弱信号23)を携帯端末10が重複して受信した際に作業時間41を集計する際は、直前の作業開始位置101の工程の作業時間としている。このため、実施形態に係る作業時間集計システム1は、作業者300の各工程の作業エリア100の間の移動を正確に把握することができるので、より高い精度で作業者300の作業時間41を測定することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る作業時間集計システム1は、発信器20と受信部13は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)又はiBeacon(登録商標)の同一の近距離無線規格に基づく。このため、実施形態に係る作業時間集計システム1は、所定範囲200及び受信可能範囲201を厳格に狭く設定することができるので、屋内の狭い領域毎に異なる工程の作業エリア100がある場合等でも、携帯端末10がどの作業エリア100にあるか否か、どの作業開始位置101にあるか否か、といった携帯端末10の位置検出を高精度に実施することを可能にするという作用効果を奏する。これにより、実施形態に係る作業時間集計システム1は、さらに高い精度で作業者300の作業時間41を測定することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る作業時間集計システム1は、携帯端末10が、定期的に信号情報500をサーバー30に送信し、サーバー30の受信状態が不調だった場合には情報送信を停止し、サーバー30の受信状態が不調から良好になった場合に信号情報500の送信を停止前から引き続き再開する。このため、実施形態に係る作業時間集計システム1は、算出部40が作業者300の作業時間41を算出するために必要な携帯端末10から送信する信号情報500を、サーバー30の受信状態に応じて、サーバー30にかかる負荷を適切に低減して、情報送信することができるので、負荷の少ない作業者300の作業時間41を測定するシステムを提供することができるという作用効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 作業時間集計システム
10 携帯端末
11,31 送受信部
12,32 処理部
13,33 記録部
14 送信部
15 受信部
16 信号情報生成部
17 送信制御部
18 信号情報記録部
19 識別情報
20,20−1,20−2,20−3 発信器
21 信号
22,22−1,22−2,22−3 強信号
23,23−1,23−2,23−3 弱信号
24 工程情報
25 強度情報
26,600−1,600−2,600−3 時間
30 サーバー
35 受信機
36 信号情報データベース
40 算出部
41,41−1,41−2 作業時間
50 移動経路
100,100−1,100−2,100−3 作業エリア
101,101−1,101−2,101−3 作業開始位置
200,200−1,200−2,200−3 所定範囲
201,201−1,201−2,201−3 受信可能範囲
300 作業者
401 第1閾値
402 第2閾値
500,500−1,500−2,500−3,500−4,500−5,500−6,500−7,500−8,500−9 信号情報

Claims (6)

  1. 複数工程の作業を行う作業者の作業時間を集計する作業時間集計システムであって、
    信号を送受信する送受信部と、受信した信号を記録する記録部と、を備え各作業者が携帯する携帯端末と、
    各工程の作業開始位置にいる作業者の該携帯端末に、各工程に対応した信号を発信する発信器と、
    該携帯端末が該発信器から受信した信号の情報と、該携帯端末の識別情報とが該携帯端末から送信され記録されるサーバーと、
    該サーバーに送信された情報から各作業者の各工程の作業時間を算出する算出部と、を備える作業時間集計システム。
  2. 該算出部は、先の工程の該作業開始位置で該信号を受信した時間と、次の工程の該作業開始位置で該信号を受信した時間との間を、該先の工程の作業時間として算出する請求項1に記載の作業時間集計システム。
  3. 該発信器は、近傍の所定範囲に、該所定範囲外より強い強度の信号を発信し、
    1つの工程の作業開始位置は、1つの該発信器の該所定範囲で覆われる請求項1又は請求項2に記載の作業時間集計システム。
  4. 該発信器は、該発信器からの信号を該携帯端末が受信できる受信可能範囲で各工程の作業エリアを覆い、
    該算出部は、他の工程の隣り合う該発信器の該信号を該携帯端末が重複して受信した際に該作業時間を集計する際は、直前の該作業開始位置の工程の作業時間とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の作業時間集計システム。
  5. 該発信器と受信部は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)又はiBeacon(登録商標)の同一の近距離無線規格に基づく請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の作業時間集計システム。
  6. 該携帯端末は、定期的に情報をサーバーに送信し、該サーバーの受信状態が不調だった場合には情報送信を停止し、該サーバーの受信状態が不調から良好になった場合に情報の送信を停止前から引き続き再開する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作業時間集計システム。
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