JP2021033146A - 光反射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光反射領域を有する回動体の変位を正確に把握することが可能な光反射装置を提供する。【解決手段】回動軸AYの周りに回動し、1の面に光を反射させる光反射領域が設けられた回動体12と、回動体の1の面に設けられた回折格子と、回折格子に向けて光を出射する光源11A,Bと、回折格子を経た光の一部を受光する受光素子15と、受光素子による受光結果に基づいて、回動体の回動角に関する情報を取得する情報取得部と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、光源及び光反射機能を有する回動体を含む光反射装置に関する。
従来から、所定の領域の光走査を行うことで当該領域内の物体及び当該物体までの距離などを測定する走査装置が知られている。例えば、特許文献1には、投光部、受光部及び距離計測手段を含む光学式レーダ装置が開示されている。
例えば、走査装置は、光源及び回動式の光反射体を含む光反射光学系を有する。走査装置は、この光反射体に光を反射させることで光の出射方向を周期的に変化させながら、断続的又は連続的に光を出射する。また、走査装置から出射される光の方向は、例えば、当該光反射体に対する光の入射方向及び当該光反射体における当該光の入射点の法線ベクトルによって定まる。また、光反射体の法線ベクトルの方向は、光反射体が回動することによって変化する。
ここで、光の出射方向、すなわち走査領域内における光の照射位置を正確に特定することを考慮すると、光反射体の回動状態、例えば光反射体の変位を正確にかつリアルタイムで特定することが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、光反射領域を有する回動体の変位を正確に把握することが可能な光反射装置を提供することを目的の1つとしている。
請求項1に記載の発明は、回動軸の周りに回動し、1の面に光を反射させる光反射領域が設けられた回動体と、回動体の1の面に設けられた回折格子と、回折格子に向けて光を出射する光源と、回折格子を経た光の一部を受光する受光素子と、受光素子による受光結果に基づいて、回動体の回動角に関する情報を取得する情報取得部と、を有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、回動軸の周りに回動し、1の面に光を反射させる光反射領域が設けられた回動体と、回動体の1の面に設けられた透過型の回折格子と、回折格子に向けて白色の光を出射する光源と、回折格子を経た光の一部を受光し、白色光の光軸から外れた位置に配置された受光素子と、を有することを特徴とする。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る走査装置10の模式的な配置図である。本実施例においては、走査装置10は、所定の領域(以下、走査領域と称する)R0の光走査を行い、走査領域R0内に存在する対象物OBまでの距離を測定する走査型の測距装置である。図1を用いて、走査装置10について説明する。なお、図1には、走査領域R0及び対象物OBを模式的に示している。
まず、走査装置10は、2種類の光を出射する複数の光源(以下、走査用光源及び監視用光源と称する)11A及び11Bを含む光源部11を有する。本実施例においては、走査用光源11A及び監視用光源11Bは、互いに異なる波長域の光を出射する。
走査用光源11Aは、走査領域R0に向けて投光する走査用の光(以下、走査用1次光と称する)L11を出射する。走査用光源11Aは、例えば、走査用1次光L11を生成及び出射するレーザ素子を有する。本実施例においては、走査用光源11Aのレーザ素子は、赤外領域にピーク波長を有するレーザ光を出射する。
監視用光源11Bは、後述する回動素子12を監視するための光(以下、監視用1次光と称する)L12を出射する。本実施例においては、監視用光源11Bは、可視域のレーザ光を生成及び出射する少なくとも1つのレーザ素子を有する。本実施例においては、監視用光源11Bは、それぞれ赤色領域、緑色領域及び青色領域の波長のレーザ光を出射する3つのレーザ素子を有する。すなわち、本実施例においては、監視用光源11Bは、白色光を監視用1次光L12として出射する。
走査装置10は、回動軸AYの周りに回動し、光を反射させる光反射領域及び光を回折させる光回折領域を有する回動板12Aを有する回動素子12を有する。走査用光源11Aは、回動板12Aの光反射領域に向けて走査用1次光L11を出射する。また、監視用光源11Bは、回動板12Aの光回折領域に向けて監視用1次光L12を出射する。
回動素子12は、走査用1次光L11を方向可変に反射させつつ走査領域R0に向けて光(以下、走査用2次光と称する)L21を出射する。例えば、回動素子12は、回動板12Aを揺動させるように構成されている。この回動板12Aに走査用1次光L11が反射されることで、走査用2次光L21の出射方向は周期的に変化する。
なお、走査領域R0は、回動素子12を経た走査用2次光L21が出射される仮想の3次元空間である。図1においては、走査領域R0の外縁を破線で模式的に示した。本実施例においては、走査用光源11Aは、回動板12Aの回動軸AYの軸方向に沿って延びるライン状のビーム形状を有するレーザ光を走査用1次光L11として出射する。
従って、例えば、走査領域R0は、走査用2次光L21の断面における長手方向(以下、高さ方向と称する)D1に沿った方向範囲と、回動板12Aによる走査用1次光L11の反射方向の可変範囲に対応する方向(以下、幅方向と称する)D2に沿った方向範囲と、走査用2次光L21が所定の強度を維持できる距離に対応する奥行方向に沿ったの方向範囲と、を有する錐状の空間として定義されることができる。
また、走査領域R0内における回動素子12から所定の距離だけ離れた仮想の平面を走査面R1としたとき、走査面R1は、高さ方向D1及び幅方向D2に沿って広がる2次元的な領域として定義されることができる。走査用2次光L21は、この走査面R1を走査するように、走査領域R0に向けて出射される。
また、図1に示すように、走査領域R0に対象物OB(走査用2次光L21に対して反射性又は散乱性を有する物体又は物質)が存在する場合、走査用2次光L21は、対象物OBによって反射又は散乱される。対象物OBによって反射された走査用2次光L21は、その一部が、走査用3次光L3として、走査用2次光L21とほぼ同一の光路を走査用2次光L21とは反対の方向に向かって進み、回動素子12に戻って来る。
走査装置10は、走査用1次光L11及び走査用3次光L3の光路上に設けられ、走査用1次光L11及び走査用3次光L3を分離する分離素子13を有する。例えば、分離素子13は、走査用1次光L11を透過させ、走査用3次光L3を反射させるビームスプリッタである。
走査装置10は、走査用3次光L3を受光する受光素子(以下、走査用受光素子と称する)14を有する。走査用受光素子14は、走査用3次光L3を検出し、走査用3次光L3に応じた電気信号を生成する少なくとも1つの検出素子を有する。
走査用受光素子14は、当該電気信号を走査用3次光L3の検出結果(受光結果)として生成する。すなわち、走査装置10は、走査用受光素子14によって生成された当該電気信号を走査領域R0の走査結果として生成する。
走査装置10は、回動素子12によって回折された監視用1次光L12(以下、監視用2次光L22と称する)を受光する受光素子(以下、監視用受光素子と称する)15を有する。監視用受光素子15は、監視用2次光L22の波長を検出可能な少なくとも1つの検出素子を有する。例えば、監視用受光素子15は、監視用2次光L22の強度及び波長に関する検出結果を示す電気信号を生成する。
走査装置10は、光源部11、回動素子12、走査用受光素子14及び監視用受光素子15の駆動及びその制御を行う制御部16を有する。例えば、本実施例においては、制御部16は、走査用光源11A及び監視用光源11Bの駆動及びその制御を行う光源制御部16Aと、回動素子12の駆動及びその制御を行う回動素子制御部16Bと、を有する。また、制御部16は、走査用受光素子14及び監視用受光素子15の駆動及び制御を行う受光素子制御部16Cを有する。
また、制御部16は、走査用受光素子14による走査用3次光L3の受光結果に基づいて対象物OBまでの距離を測定する測距部16Dを有する。本実施例においては、測距部16Dは、当該電気信号から走査用3次光L3を検出する。また、測距部16Dは、走査用2次光L21の出射タイミングと走査用3次光L3の受光タイミングとの間の時間差に基づくタイムオブフライト法によって、対象物OB(又はその一部の表面領域)までの距離を測定する。また、測距部16Dは、測定した距離情報を示すデータ(測距データ)を生成する。
また、本実施例においては、測距部16Dは、走査領域R0(走査面R1)を複数の測距点(走査点)に区別し、当該複数の測距点の各々の測距結果(距離値)を画素として示す走査領域R0の画像(測距画像)を生成する。本実施例においては、測距部16Dは、測距点と回動板12Aの変位とを示す情報とを対応付け、走査領域R0の2次元マップ又は3次元マップを示す画像データを生成する。
また、測距部16Dは、例えば、走査用2次光L21の出射方向の変化周期、すなわち走査領域R0を走査する周期である走査周期を測距画像の生成周期とし、当該走査周期毎に1つの測距画像を生成する。
なお、走査周期とは、例えば、走査装置10が走査領域R0に対する光走査を周期的に行う場合において、回動板12Aの1の変位が、その後に再度当該1の変位に戻るまでの期間をいう。また、測距部16Dは、生成した複数の測距画像を時系列に沿って動画として表示する表示部(図示せず)を有していてもよい。
また、制御部16は、監視用受光素子15による監視用2次光L22の受光結果に基づいて、回動板12Aの回動角(変位)を判定する回動角判定部16Eを有する。本実施例においては、回動角判定部16Eは、監視用2次光L22の波長に基づいて、回動板12Aの回動角を特定及び監視する。すなわち、回動角判定部16Eは、監視用受光素子15による監視用2次光L22の受光結果に基づいて、回動板12Aの回動角に関する情報を取得する。
図2は、回動素子12の模式的な斜視図である。本実施例においては、回動素子12は、回動板12Aが回動軸AYの周りに揺動するように構成されたMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーである。
まず、本実施例においては、回動素子12は、回動板12Aを揺動可能に支持する矩形の枠体12Bを有する。回動板12Aは、枠体12Bの内周部において枠体12Bに支持されている。
次に、回動板12Aは、1の板面S1に走査用1次光L11を反射させる光反射領域12Rを有する。また、回動板12Aの板面S1には、板面S1の面内における回動軸AYの軸方向に直交する方向に沿って配列されており、かつ各々が回動軸AYの軸方向に沿って延びる複数のスリット12SLを有する透過型の回折格子12Gが設けられている。
以下においては、回動軸AYに沿った方向をy軸方向と称し、枠体12Bの面内におけるy軸方向に垂直な方向をx軸方向と称する。また、x軸方向及びy軸方向に垂直な方向をz軸方向と称する場合がある。
また、本実施例においては、回動素子12は、回動軸AYに沿って回動板12A及び枠体12B間に跨って延び、かつ回動軸AYの周方向の弾性を有する一対のトーションバーを有する。換言すれば、回動板12Aは、当該トーションバーによって枠体12Bに支持されている。
なお、図示していないが、回動素子12は、回動板12Aを回動させる力(駆動力)を生成する回動力生成部を有する。例えば、当該回動力生成部は、制御部16の回動素子制御部16Bから供給された駆動信号によって、当該回動力として圧電力又は電磁気力を生成する。これによって、当該トーションバーがねじれ、回動板12Aが回動軸AYの周りに回動(本実施例においては揺動)する。
図3は、回動素子12及び監視用受光素子15の構成及び配置例を示す図である。監視用受光素子15は、光源11Bから見て回動板12Aの裏側に配置され、回折格子12Gによって回折されつつ回折格子12Gを透過した走査用1次光L12を受光する。
また、本実施例においては、監視用受光素子15は、x軸方向において走査用1次光L12の光軸LXを挟むように配置された第1及び第2の受光セグメント15A及び15Bを有する。すなわち、本実施例においては、監視用受光素子15は、x軸方向(光軸LX及び回動軸AYの各々に垂直な方向)において走査用1次光L12の光軸LXからずれた位置に配置されている。
図4、図5及び図6の各々は、監視用1次光L12及び監視用2次光L22の進路を模式的に示す図である。図4乃至図6を用いて、回折格子12Gを用いた回動板12Aの回動角の監視原理について説明する。
まず、上記したように、監視用1次光L11は、赤色、緑色及び青色の波長域に強度ピークを有するレーザ光を含む光であり、本実施例においては白色光である。この監視用1次光L11は、回折格子12Gによって回折されることで、波長毎に異なる方向に出射される。
従って、例えば、監視用2次光L22を、赤色の監視用2次光L22(R)、緑色の監視用2次光L22(G)及び青色の監視用2次光L22(B)に分けた場合、これらの光はそれぞれ異なる方向に出射する。
また、回折格子12Gは、回動板12Aの回動に従って回動する。従って、監視用2次光L22(R)、L22(G)及びL22(B)の各々は、回動板12Aの回動に応じて出射方向を変化させながら回折格子12Gから出射する。
また、監視用受光素子15は、回動板12Aの回動中において常に監視用2次光L22の一部が入射する位置に配置されている。従って、監視用受光素子15に入射する光の波長は、回動板12Aの回動に従って変化することとなる。
例えば、図4に示すように、回動板12Aの板面S1が枠体12Bの面内方向に平行に配置された状態で、回動板12Aに垂直な方向、すなわちz軸方向に沿った光軸で監視用2次光L12が回折格子12Gに入射した場合、緑色の監視用2次光L22(G)が第1の受光セグメント15Aに受光される。
また、図5に示すように、回動板12Aが図4に示す状態から一方の方向に回動した場合、例えば、青色の監視用2次光L22(B)が第1の受光セグメント15Aに受光される。また、図6に示すように、回動板12Aが図4に示す状態から図5に示す方向とは反対の方向に回動した場合、緑色の監視用2次光L22(G)が第2の受光セグメント15Bに受光される。
このように、監視用受光素子15に受光される監視用2次光L22の波長を特定することで、回動板12Aの回動角を特定(算出)することができる。また、白色光のように、複数の波長域に強度ピークを有する光、又は一定の波長域に亘って一定以上の強度を有するブロードな波長の光を監視用1次光L12に使用することで、監視用受光素子15には、常に又は複数のタイミングにおいて監視用2次光L22が入射することとなる。
従って、回動板12Aの回動角のリアルタイム監視又は確度の高い監視を行うことができる。従って、走査用2次光L21の正確な出射方向を把握することができ、走査領域R0の正確な走査結果を得ることができる。
このように、本実施例においては、回動素子12は、回動軸AYの周りに回動しかつ1の板面S1に光を反射させる光反射領域12Rが設けられた回動板12Aと、回動板12Aの当該板面S1に設けられ、板面S1の面内における回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って配列されかつ各々が回動軸AYに沿って延びる複数のスリット12SLを有する回折格子12Gと、を有する。
また、走査装置10は、回動板12Aの光反射領域12Rに向けて、走査用1次光L11(走査用の光)を出射する走査用光源11Aと、光反射領域12Rによって反射された後に走査領域R0(走査用の空間)に出射され、対象物OBによって反射して光反射領域12Rに戻って来た走査用3次光L3を受光する走査用受光素子14と、回折格子12Gに向けて監視用1次光L12(例えば白色の光)を出射する監視用光源11Bと、回折格子12Gによって分光された監視用1次光L12の一部(監視用2次光L22)を受光する監視用受光素子15と、監視用受光素子15によって受光された監視用2次光L22の波長に基づいて、板面S1の回動角を判定及び監視する回動角判定部15Eと、を有する。従って、走査用2次光L21の出射方向を正確に把握し、走査領域R0の正確な走査を行うことが可能な走査装置10を提供することができる。
なお、本実施例においては、監視用受光素子15が複数の受光セグメント15A及び15Bを有する場合について説明した。しかし、監視用受光素子15は、回折格子12Gによって回折された監視用2次光L22を受光するように構成されていればよい。例えば、監視用受光素子15は、回折格子12Gによって分光された光の一部を受光するように構成されていればよい。例えば、監視用受光素子15は、第1の受光セグメント15Aのみからなっていてもよい。
また、本実施例においては、監視用光源11Bが白色光を出射するように構成されている場合について説明した。しかし、監視用光源11Bの構成はこれに限定されない。例えば、監視用光源11Bは、複数のピーク波長を有する光、又は所定の波長域に亘って一定の強度を有する広波長帯域な光を出射するように構成されていればよい。
また、回折格子12Gを透過した光は、その出射方向が変化しつつ回折した光である。従って、回動板12Aが回動すると、監視用受光素子15に入射する光の強度が変化する。従って、例えば、監視用受光素子15は、少なくとも監視用光源11Bから出射される監視用1次光L12を検出するように構成されていればよく、例えばその強度を検出することができる受光素子であればよい。
従って、監視用光源11Bとしては、波長域や強度特性に関わらず、種々の光源を使用することができる。例えば、監視用光源11Bは、回折格子12Gに向けて光を出射するように構成された光源であればよい。また、この場合、回動角判定部16Eは、監視用受光素子15によって受光された光の強度に基づいて、回動板12Aにおける板面S1の回動角を判定すればよい。
図7は、本実施例の変形例1に係る走査装置10Aの構成を示す図である。走査装置10Aは、監視用受光素子17の構成を除いては、走査装置10と同様の構成を有する。本変形例においては、監視用受光素子17は、監視用1次光L12の光軸LX上に配置されている。
本変形例は、監視用2次光L22の強度に基づいて回動板12Aの回動角を判定するのに好適な監視用受光素子17の配置例に対応する。より具体的には、監視用2次光L22の強度に基づいて板面S1の回動角を判定することを考慮すると、監視用受光素子15は、監視用2次光L22が常に受光できる位置に配置されていることが好ましい。
これに対し、監視用1次光L12の光軸LX上の領域には、常に監視用2次光L22が部分的に到達する。具体的には、回折格子12Gを経た監視用2次光L22の中には、回折格子12Gの回動に関わらず、回折されずに回折格子12Gを素通りした監視用1次光L12の成分が含まれる。この素通りした監視用1次光L12は、回折格子12Gが回動した場合、波長特性については変化しないが、強度特性が変化する光である。
従って、監視用受光素子17を監視用1次光L12の光軸LX上に配置することで、監視用2次光L22の強度変化をリアルタイムで監視することができる。従って、走査用2次光L21の出射方向を正確に把握し、走査領域R0の正確な走査を行うことが可能な走査装置10Aを提供することができる。
なお、上記したように、監視用2次光L22の波長に基づいて回動板12Aの回動角を判定する場合は、走査装置10のように、監視用受光素子15は、監視用1次光L12の光軸LX及び回動軸AYの各々に垂直な方向において監視用1次光L12の光軸LXからずれた位置に配置されていることが好ましい。また、よりリアルタイムでの回動角監視を行うことを考慮すると、監視用受光素子15のように、監視用1次光L12の光軸LXを挟むように配置された複数の受光セグメント15A及び15Bを有することが好ましい。
図8は、本実施例の実施例2に係る走査装置10Bの回動素子18の平面図である。また、図9は、走査装置10Bの監視用受光素子19の配置例を示す図である。図8及び図9について説明する。
走査装置10Bは、回動素子18及び監視用受光素子19の構成を除いては、走査装置10と同様の構成を有する。また、回動素子18は、回折格子18Gの構成を除いては、回動素子12と同様の構成を有する。また、監視用受光素子19は、配置構成を除いては、監視用受光素子15と同様の構成を有する。
本変形例においては、回動素子18は、板面S1に設けられた反射型の回折格子18Gを有する。具体的には、本実施例においては、回折格子18Gは、回動板12Aの板面S1に設けられ、板面S1の面内における回動軸AYの軸方向に垂直な方向に沿って配列されかつ各々が回動軸AYに沿って延びる複数の溝18GRを有する。本変形例においては、監視用1次光L12は、回折格子18Gによって回折されつつ反射される。
また、監視用受光素子19は、回動板12Aの板面S1側の領域に配置されている。なお、本変形例においても、例えば、監視用受光素子19は、監視用1次光L12の光軸LXを挟むようにx軸方向に沿って並んで配置された第1及び第2の受光セグメント19A及び19Bを有する。
本変形例においても、例えば、回折格子18に監視用1次光L12として白色光を入射させ、その回折光である監視用2次光L22の波長又は強度を検出することで、回動板12Aの回動角を正確に判定することができる。
このように、例えば、回折格子12及び18のように、回動板12Aに設ける回折格子は、透過型の回折格子であってもよく、反射型の回折格子であってもよい。いずれの回折格子を設ける場合でも、回動板12Aの回動に敏感に波長特性を変化させることを考慮すると、例えば、回折格子は、回動板12Aの板面S1の面内における回動軸AYに垂直な方向に沿って配列されかつ各々が回動軸AYに沿って延びる複数のストリップ状の構造を有することが好ましい。
当該ストリップ状の構造の例としては、透過型であればスリット12SLであり、反射型であれば溝18GRである。そして、透過型の回折格子12Gを設ける場合には、図3に示すように、監視用受光素子15は回動板12Aの板面S1とは反対の面側(監視用1次光L12から見て回動板12Aの裏側)に設けられていればよい。また、反射型の回折格子18Gを設ける場合には、図9に示すように、監視用受光素子19は回動板12Aの板面S1側の領域に設けられていればよい。
なお、本実施例においては、監視用光源11B、回折格子12G、監視用受光素子15及び回動角判定部16Eは、走査装置10内に搭載される場合について説明した。しかし、回動素子12は、走査以外の用途に用いられることができる。従って、例えば、走査装置10は、走査用光源11A及び走査用受光素子14を有していなくてもよい。
この場合、例えば、監視用光源11B、回動素子12、回折格子12G、監視用受光素子15及び制御部16は、光反射機能を持った回動素子12を含む光反射装置として機能する。従って、これらを組み合わせることで、回動板12Aの変位を正確に把握することが可能な光反射装置を提供することができる。
また、本実施例においては、回動素子12が回動板12A及び枠体12Bからなる場合について説明した。しかし、回動素子12の構成はこれに限定されない。例えば、回動素子12は、板面S1に光反射領域12R及び回折格子12Gを有する回動板12を有していればよい。また、回動板12は板状の形状を有していなくてもよい。
また、本実施例においては、回折格子12Gがx軸方向に沿って配列されかつ各々がy軸方向に沿って延びる複数のスリット12SLを有する場合について説明した。しかし、回折格子12Gにおける格子の構成はこれに限定されない。
例えば、スリット12SLの各々は、y軸方向に沿って延びていなくてもよい。また、スリット12SLがx軸方向に沿って配列されていなくてもよい。回折格子12Gは、回動板12Aの板面S1に設けられていればよい。
また、回動角判定部16Eは、回動角を算出する必要はない。例えば、回動角判定部16Eは、制御部16内において演算された回動板12Aの回動角に関する情報を取得すればよい。この場合、回動角判定部16Eは、情報取得部として機能する。
従って、例えば、走査装置10(光反射装置)は、回動軸AYの周りに回動し、所定の面に光を反射させる光反射領域12Rが設けられた回動体と、当該回動体の当該所定の面に設けられた回折格子12Gと、を有していればよい。また、光反射装置は、回折格子12Gに向けて光を出射する光源(監視用光源11B)と、回折格子12Gを経た光の一部を受光する受光素子(監視用受光素子15)と、当該受光素子による受光結果に基づいて、当該回動体の回動角に関する情報を取得する情報取得部(回動角判定部16E)と、を有する。従って、光反射領域12Rを有する回動体の変位を正確に把握することが可能な光反射装置を提供することができる。
また、光反射装置は、情報取得部(回動角判定部16E)を有していなくてもよい。例えば、監視用受光素子15の受光結果を外部に出力するように構成されていればよい。この場合においても、例えば、回動板12Aの正確な回動角に関する有用なリアルタイムの波長情報を提供することができる。
従って、例えば、光反射装置は、回動軸AYの周りに回動し、1の面(板面S1)に光を反射させる光反射領域12Rが設けられた回動体(回動板12A)と、当該回動体の1の面に設けられた透過型の回折格子12Gと、回折格子12Gに向けて白色の光を出射する光源(監視用光源11B)と、回折格子12Gを経た光の一部を受光し、白色光の光軸LXから外れた位置に配置された受光素子(監視用受光素子15)と、を有する。従って、光反射領域12Rを有する回動体の変位を正確に把握することが可能な光反射装置を提供することができる。
10、10A、10B 測距装置
12、18 回動素子
12A 回動板
15、17、19 受光素子
12、18 回動素子
12A 回動板
15、17、19 受光素子
Claims (12)
- 回動軸の周りに回動し、1の面に光を反射させる光反射領域が設けられた回動体と、
前記回動体の前記1の面に設けられた回折格子と、
前記回折格子に向けて光を出射する光源と、
前記回折格子を経た前記光の一部を受光する受光素子と、
前記受光素子による受光結果に基づいて、前記回動体の回動角に関する情報を取得する情報取得部と、を有することを特徴とする光反射装置。 - 前記回折格子は、前記回動体の前記1の面内における前記回動軸に垂直な方向に沿って配列されかつ各々が前記回動軸に沿って延びる複数のストリップ状の構造を有することを特徴とする請求項1に記載の光反射装置。
- 前記回折格子は、複数のスリットを有する透過型の回折格子であり、
前記受光素子は、前記回動体の前記1の面とは反対の面側の領域に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光反射装置。 - 前記回折格子は、複数の溝を有する反射型の回折格子であり、
前記受光素子は、前記回動体の前記1の面側の領域に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光反射装置。 - 前記情報取得部は、前記受光素子によって受光された光の波長に基づいて前記回動体の回動角に関する情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の光反射装置。
- 前記受光素子は、前記光の光軸及び前記回動軸の各々に垂直な方向において前記光の光軸からずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の光反射装置。
- 前記受光素子は、前記光の光軸を挟むように配置された複数の受光セグメントを有することを特徴とする請求項6に記載の光反射装置。
- 前記光源は、白色の光を出射することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1つに記載の光反射装置。
- 前記情報取得部は、前記受光素子によって受光された光の強度に基づいて前記回動体の回動角に関する情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の光反射装置。
- 前記受光素子は、前記光の光軸上に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の光反射装置。
- 回動軸の周りに回動し、1の面に光を反射させる光反射領域が設けられた回動体と、
前記回動体の前記1の面に設けられた透過型の回折格子と、
前記回折格子に向けて白色の光を出射する光源と、
前記光の光軸から外れた位置に配置され、前記回折格子を経た前記光の一部を受光する受光素子と、を有することを特徴とする光反射装置。 - 前記受光素子は、前記光の光軸を挟むように配置された複数の受光セグメントを有することを特徴とする請求項11に記載の光反射装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019155413A JP2021033146A (ja) | 2019-08-28 | 2019-08-28 | 光反射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019155413A JP2021033146A (ja) | 2019-08-28 | 2019-08-28 | 光反射装置 |
Publications (1)
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JP2021033146A true JP2021033146A (ja) | 2021-03-01 |
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ID=74675757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019155413A Pending JP2021033146A (ja) | 2019-08-28 | 2019-08-28 | 光反射装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021033146A (ja) |
-
2019
- 2019-08-28 JP JP2019155413A patent/JP2021033146A/ja active Pending
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