JP2021032592A - 車両の走行制御システム - Google Patents

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敬祐 桑原
Keisuke Kuwahara
敬祐 桑原
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Abstract

【課題】予め設定したルート上の分岐路に対してユーザの嗜好に合致した分岐先を選択可能とし、自動運転の利便性を向上する。【解決手段】走行制御システム10に、自動運転を制御する自動運転制御ユニット20と、自車両の外部との通信により、道路の渋滞情報及び複数の車両の走行情報を含む交通環境情報を取得する交通環境情報取得ユニット40とを備え、自動運転制御ユニット20に、ルートを自動運転による走行開始前に初期設定するとき、ユーザの嗜好を優先させるルート設定部22と、ルート上の分岐する各道路の渋滞情報を交通環境情報に基づいて予測する渋滞予測部23と、渋滞予測部23で予測した渋滞情報に基づいて選択した分岐先がユーザの嗜好と合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合、ルートを変更するルート変更部24とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、設定されたルートに沿って車両を自動的に走行させる車両の走行制御システムに関する。
自動車等の車両においては、運転者の運転操作を必要とせずに車両を自動的に走行させる自動運転システムの開発が進められている。この自動運転システムでは、予め設定したルートに沿って車両を自動走行させるルート連携のシステムが一般的であり、ルート設定に際しては、ユーザの嗜好を反映させることが可能である。
このようなルート設定にユーザの嗜好を反映させるシステムとして、例えば、特許文献1には、高速道路優先、一般道路優先、時間優先、料金優先、渋滞回避等の複数の経路を提案してユーザが選択できるようにする経路案内システムが開示されている。
特開2018−194471号公報
しかしながら、予めユーザの嗜好を優先してルートを初期設定しても、実際の交通環境の変化によっては、結果的にユーザの嗜好に合致したルートにならない場合がある。特に、進行方向に分岐路が存在する場合、初期設定したルートに従って一義的に分岐すると、ルート設定時には発生していなかった渋滞にはまる等して自動運転の利便性が大きく損なわれる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、予め設定したルート上の分岐路に対してユーザの嗜好に合致した分岐先を選択可能とし、自動運転の利便性を向上することのできる車両の走行制御システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様による車両の走行制御システムは、設定されたルートに沿って自車両を自動的に走行させる自動運転制御を実行する車両の走行制御システムであって、前記自車両の外部との通信により、道路の渋滞情報及び複数の車両の走行情報を含む交通環境情報を取得する交通環境情報取得部と、前記ルートを前記自動運転による走行開始前に初期設定するとき、ユーザの嗜好を優先させるルート設定部と、前記ルート上の分岐する各道路の渋滞情報を、前記交通環境情報に基づいて予測する渋滞予測部と、前記渋滞予測部で予測した前記渋滞情報に基づいて選択した分岐先が前記ユーザの嗜好と合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合、前記ルートを変更するルート変更部とを備える。
本発明によれば、予め設定したルート上の分岐路に対してユーザの嗜好に合致した分岐先を選択可能とし、自動運転の利便性を向上することができる。
車両の走行制御システムの構成図 渋滞情報と各車両のルート情報とによる交通量予測の説明図 ルート及び渋滞予測連携自動運転制御処理のフローチャート 渋滞予測処理のフローチャート ルート変更判断処理のフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は車両の走行制御システムを示す構成図である。図1に示す走行制御システム10は、予め設定したルートに沿って自車両を自動的に走行させる自動運転制御を交通環境の変化を予測しながら実行する。このため、走行制御システム10は、自車両外部との無線通信により、道路の渋滞情報及び複数の車両の走行情報を含む交通環境情報を取得し、自動運転によるルート上の交通環境の変化を予測する。
このような走行制御システム10は、具体的には、自動運転を制御する自動運転制御ユニット20を中心として構成される。自動運転制御ユニット20には、外部環境認識ユニット30、交通環境情報取得ユニット40、ロケータユニット50、制駆動制御ユニット60、操舵制御ユニット70、情報報知ユニット80等が車内ネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。各ユニット20〜80は、それぞれ、単一或いは複数のコンピュータを主として構成されている。
外部環境認識ユニット30は、カメラ、ミリ波レーダ、レーザレーダ等の自車両の外部環境を自律的にセンシングするための各種デバイス(図示省略)を備えている。外部環境認識ユニット30は、カメラやミリ波レーダ等によって検出した自車両周囲の物体の検出情報、交通環境情報取得ユニット40で取得した交通環境情報、ロケータユニット50で測位した自車両の位置情報や地図情報等により、自車両周囲の外部環境を認識する。
交通環境情報取得ユニット40は、自車両外部と無線通信するための通信装置を備え、道路の渋滞情報及び複数の車両の走行情報を含む交通環境情報を取得する交通環境情報取得部として機能する。本実施の形態においては、交通環境情報取得ユニット40は、クラウド環境、エッジ環境、直接通信環境を介したデータ通信により、比較的遠方から自車両周囲の近傍までの広範囲に渡って交通環境情報を取得する。
クラウド環境は、広域通信エリアのクラウド空間に設けられる単一或いは複数のクラウドサーバ500を中心とするネットワーク環境である。交通環境情報取得ユニット40は、クラウドサーバ500と通信し、複数の車両の走行情報を収集・蓄積したプローブ情報や、VICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)等から配信される渋滞情報等を、設定距離以上の比較的遠方(例えば、1km以上先)の道路のトラフィック情報として取得する。
エッジ環境は、クラウド空間の中の狭域通信エリアであるエッジ空間に設けられる複数のエッジサーバ400によるネットワーク環境である。エッジサーバ400は、クラウドサーバ500と各車両の車載機器との間の中間層に配置される。交通環境情報取得ユニット40は、エッジサーバ400と通信し、クラウドサーバ500による交通環境情報よりも近距離(例えば、500m〜1km)の交通環境情報を取得する。
また、直接通信環境は、V2X(Vehicle to Everything)等のように、車両を中心として車両の機器と車外の機器との間で直接的に通信する環境である。具体的には、直接通信環境として、例えば、電波ビーコン等の路側機300と車両の機器との間の路車間通信や、自車両の機器と他車両の車載機器200との間の車車間通信があり、専用狭域通信(Dedicated Short Range Communications : DSRC)或いは移動体通信の通信網を介して通信が行われる。交通環境情報取得ユニット40は、路車間通信や車車間通信により、自車両近傍(例えば、500m以内)の交通環境情報を取得する。
ロケータユニット50は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等を利用して自車両の位置を測位する。また、ロケータユニット50は、地図データベースDBを備え、測位した自車両の位置データから地図データベースDBの地図データ上での位置を特定する。地図データベースDBは、自動運転を含む走行制御用に作成された高精度のデジタル地図を保有するデータベースであり、HDD(hard disk drive)やSSD(solid state drive)等の大容量記憶媒体に格納されている。
詳細には、高精度のデジタル地図は、道路形状や道路間の接続関係等の静的な情報と、インフラ通信によって収集される交通環境情報等の動的な情報とを複数の階層で保持する多次元マップ(ダイナミックマップ)として構成されている。道路データとしては、道路白線の種別、車線の数、車線の幅、車線の幅方向の中心位置を示す点列データ、車線の曲率、車線の進行方位角、制限速度等が含まれ、データの信頼度やデータ更新の日付等の属性データと共に保持されている。
制駆動制御ユニット60は、電動モータや内燃機関で発生させる走行駆動力を制御し、また、自車両の走行速度、前進と後退の切換え、ブレーキ等を制御する。例えば、制駆動制御ユニット60は、エンジン運転状態を検出する各種センサ類からの信号及び車内ネットワークを介して取得される各種制御情報に基づいて、エンジンの運転状態を制御し、また、ブレーキスイッチ、4輪の車輪速、操舵角、ヨーレート、その他の車両情報に基づき、4輪のブレーキ装置(図示せず)を、運転操作を行うユーザ(ドライバ)のブレーキ操作とは独立して制御する。更に、制駆動制御ユニット60は、各輪のブレーキ力に基づいて各輪のブレーキ液圧を算出して、アンチロックブレーキ制御や横すべり防止制御等を行う。
操舵制御ユニット70は、例えば、車速、ドライバの操舵トルク、操舵角、ヨーレート、その他の車両情報に基づいて、操舵系に設けた電動パワーステアリング(EPS)ユニット71による操舵トルクを制御する。この操舵トルクの制御は、実操舵角を目標操舵角に一致させるための目標操舵トルクを実現するEPSユニット71の電動モータに対する電流制御として実行される。EPSユニット71は、操舵制御ユニット70からの目標操舵トルクを指示トルクとして、この指示トルクに対応する電動モータの駆動電流を、例えばPID制御によって制御する。
情報報知ユニット80は、車両の各種装置に異常が生じた場合やドライバに注意を喚起するための警報、及びドライバに提示する各種情報の出力を制御する。例えば、モニタ、ディスプレイ、アラームランプ等の視覚的な出力と、スピーカ・ブザー等の聴覚的な出力との少なくとも一方を用いて、警告や制御情報を報知する。情報報知ユニット80は、自動運転を含む走行制御を実行中、その制御状態をドライバに提示し、また、ドライバの操作によって自動運転を含む走行制御が休止された場合には、そのときの運転状態をドライバに報知する。
次に、走行制御システム10の中心となる自動運転制御ユニット20について説明する。自動運転制御ユニット20は、ドライバが操舵、加減速、ブレーキ等の全ての運転操作を行って自車両を走行させる手動運転モードに対して、ドライバの運転操作を支援する運転支援モードやドライバの運転操作を必要としない自動運転モードの制御を、制駆動制御ユニット60及び操舵制御ユニット70を介して実行する。
自動運転モードにおいては、自動運転制御ユニット20は、予め設定されたルートに沿った自動走行を、外部環境認識ユニット30、交通環境情報取得ユニット40、ロケータユニット50からの情報に基づいて制御する。その際、自動運転制御ユニット20は、ルート上の交通環境の変化による渋滞を予測し、ルートを変更するか否かを判断する。
このため、自動運転制御ユニット20は、ルート及び渋滞予測連携の自動運転制御に係る機能部として、自動運転制御部21、ルート設定部22、渋滞予測部23、ルート変更部24を備えている。自動運転制御ユニット20は、自動運転による走行開始前に、ユーザの嗜好を優先してルートを初期設定し、走行開始後は、ルート上の分岐する各道路の渋滞を、交通環境情報取得ユニット40からの交通環境情報に基づいて予測する。そして、予測した渋滞情報に基づいて選択した分岐先がルート初期設定時のユーザの嗜好と合致するか否かを判断し、合致する場合にルートを変更する。
詳細には、自動運転制御部21は、ルート設定部22で設定したルートに沿って走行するよう、車線の幅方向の中央位置を、地図データやカメラ等の車載センサによって算出し、この車線中央位置の進行方向の軌跡を、自動運転の目標ルートとする。自動運転制御部21は、ユーザがセットした車速或いは道路の制限速度を自動運転の目標車速として設定し、この目標車速を、目標ルートの曲率、道路の種別や勾配、他車両との車間距離等に応じて適切に調整しながら、目標ルートに沿って目的地まで自車両を自動走行させる。
また、自動運転制御部21は、外部環境認識ユニット30、ロケータユニット50、車載センサからの情報に基づいて、目標ルート(車線の中央位置)を基準とする横方向の自車両の位置(横位置)、自車両の進行方向の目標ルートに対するヨー角、車速等の走行情報を検出する。そして、自動運転制御部21は、目標ルートに追従するための操舵制御を、操舵制御ユニット70及びEPSユニット71を介して実行すると共に、目標速度への加減速制御を、制駆動制御ユニット60を介して実行する。
尚、目的地及び走行ルートが指定されていない場合には、自動運転制御部21は、自車両が走行車線の中央位置に追従するように走行させる。
ルート設定部22は、自動運転による走行開始前に、ユーザが自動運転モードをオンにして、目的地や経由地の情報(施設名、住所、電話番号等)を入力、或いはパネル等に表示される地図上で直接指定すると、ルートの位置座標(緯度、経度)を設定し、走行する道路及び走行車線を特定して、目的地までの自動走行のルートを初期設定する。
この自動走行のルート設定に際しては、ユーザは、自身の嗜好を優先してルートを初期設定することができる。具体的には、ユーザは、少なくとも、目的地までの距離、時間、費用の各項目の中から、自身の嗜好によって優先する項目を選択することができ、ルート設定部22は、ユーザが選択した項目を優先してルートを初期設定する。尚、費用の項目は、有料道路の通行料金と、燃料費(消費するエネルギーの料金)との何れか一方或いは双方を含む費用として細分化して選択することが可能である。
例えば、ユーザが目的地までの距離を最短にすることを望む場合、ルート設定部22は、ロケータユニット50からの地図情報を基本として、交通環境情報取得ユニット40からの交通環境情報によって事故や工事等による不通区間の有無を調べ、目的地までの最短のルートを設定する。また、ユーザが目的地に到着するまでの時間を最小とすることを望む場合、ユーザが時間優先のルート設定を指定すると、ルート設定部22は、交通環境情報取得ユニット40で取得した渋滞情報に基づいて、目的地に最も早く到着可能なルートを設定する。
また、ユーザが目的地に到達するのに要する費用を少なくすることを望み、有料道路の通行料金を最小にすることを優先する場合には、通過する有料道路の区間を最小にして料金を抑制する。また、有料道路の通行料金と燃料費とを合計した費用を最小にすることを優先する場合には、通過する有料道路の区間通行料金、通過する有料道路の区間距離及び速度に基づく燃料費、有料道路以外の経路の距離及び速度に基づく燃料費を加算して合計費用を推定し、この合計費用が最小となるルートを設定する。
尚、本実施の形態においては、ユーザの嗜好を優先したルート設定として、距離、時間、費用の何れかを選択する例について説明するが、これに限定されることなく、例えば、道路のアップダウンが少ないルート、曲率半径が小さい道路を通過する割合の少ないルート、交通量の少ないルート、山沿いのルート、海沿いのルート等のユーザの嗜好を優先したルート設定とすることも可能である。
渋滞予測部23は、ルート設定部22で設定したルートに沿って自動走行中に、前方に分岐があり、交通環境情報取得ユニット40がクラウド環境(クラウドサーバ500)から取得した交通環境情報によって渋滞が発生していることを検知した場合、分岐する各道路の渋滞を予測する。分岐する各道路の渋滞予測は、クラウド環境(クラウドサーバ500)からの渋滞情報に、エッジ環境(エッジサーバ400)及び直接通信環境から取得した他車両の走行情報を加えた情報に基づいて実行する。
図2は渋滞情報と各車両のルート情報とによる交通量予測の説明図である。図2に示すように、例えば、3車線(車線L1,L2,L3)の道路RD1の中央車線L2を自車両Csが走行中、クラウド環境(クラウドサーバ500)との通信範囲VC内で道路RD1が左右に分岐する場合、渋滞予測部23は、分岐する道路RD2,RD3を走行する複数の車両C_RD2,C_RD3による現在のトラフィック情報(渋滞情報)を、クラウドサーバ500との通信によって取得する。
また、渋滞予測部23は、道路RD1の各車線L1,L2,L3を走行し、エッジ環境の通信範囲VE内に位置する各車両C_L1,C_L2、C_L3の情報を、エッジサーバ400との通信によって取得する。更に、渋滞予測部23は、自車両Csの近傍の直接通信環境の通信範囲VX内を走行する各車両Cxの情報を、路車間通信や車車間通信によって取得する。
渋滞予測部23は、エッジ環境及び直接通信環境から取得した各車両C_L1,C_L2、C_L3、Cxのルート情報、セット車速、走行モード、走行車線等に基づいて、分岐する各道路RD2,RD3に到達する車両の数を推定する。そして、渋滞予測部23は、分岐する各道路の車線数から同一時間の同一位置に存在可能な車両数を算出し、渋滞となるか否かを判断する。
図2においては、分岐する道路RD2,RD3のクラウド環境からの渋滞情報では、進行方向左側に分岐する道路RD2の方が渋滞しているが、分岐前の道路RD1を走行する各車両C_L1,C_L2、C_L3、Cxのルート情報から、各車両の進行方向(図2中に矢印で示す)としては、右側に分岐する道路RD3を指向する車両が多いことが分かる。従って、自車両Csが分岐路に到達する時間帯では、左側に分岐する道路RD2の方が渋滞しないと予測することがでできる。分岐路の渋滞予測結果は、ルート変更部24で参照される。
ルート変更部24は、ルート設定部22で初期設定したルートを進行すると渋滞にはまると予想される場合、現在のルートを変更して、目的地までの距離、目的地に到達するまで所要時間、目的地に到達するまでの費用(通行料金、燃料費)を再計算し、ルート初期設定時のユーザの嗜好と合致するか否かを判断する。ルート変更部24は、ルートを変更した方が良い(ユーザの嗜好による優先内容と整合する)と判断した場合、ルート設定部22に、渋滞予測結果に基づくルート変更を指示して新たなルートを再生成させ、再生成したルートに沿って自動運転による走行を続行させる。
例えば、目的地までの距離を最短にすることを優先してルートを初期設定した場合には、ルート変更部24は、渋滞の有無に拘わらずルート変更の必要はないと判断して、現在のルートを維持させる。また、所要時間を優先してルートを初期設定した場合、ルート変更部24は、渋滞を避けてルートを変更した場合の所要時間と、ルート初期設定のまま渋滞を通過する場合の所要時間とを比較し、ルート変更の要否を判断する。更に、費用を優先してルートを初期設定した場合には、ルート変更部24は、再計算した費用をルート初期設定時の費用と比較することにより、ルート変更の要否を判断する。この場合、所要時間、費用の再計算結果が、それぞれルート初期設定時の値に近い方のルートが選択されることになる。
次に、走行制御システム10の動作について、図3〜図5のフローチャートで例示される自動運転制御ユニット20の動作を中心として説明する。図3はルート及び渋滞予測連携自動運転制御処理のフローチャート、図4は渋滞予測処理のフローチャート、図5はルート変更判断処理のフローチャートである。
図3のルート及び渋滞予測連携自動運転制御処理では、最初のステップS1において、自動運転制御ユニット20は、自動運転による走行中に、前方の設定距離内に分岐があるか否かを調べる。分岐がない場合には、自動運転制御ユニット20は、ステップS10で設定ルートに沿った自動運転を続行する。一方、分岐がある場合には、自動運転制御ユニット20は、ステップS2に進み、分岐する各道路の渋滞情報を、クラウドサーバ500から交通環境情報取得ユニット40を介して取得する。
次に、ステップS2からステップS3へ進み、自動運転制御ユニット20は、ルート設定側の道路に渋滞があるか否かを調べる。ルート設定側の道路に渋滞がない場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS10で設定ルートに沿った自動運転を続行し、ルート設定側の道路に渋滞がある場合、ステップS4の処理に進む。
ステップS4では、自動運転制御ユニット20は、自車両付近の他車両の情報を、交通環境情報取得ユニット40を介してエッジサーバ400から取得する。更に、自動運転制御ユニット20は、ステップS5において、自車両の近傍を走行する他車両の情報を路車間通信或いは車車間通信による直接通信で取得する。ここで取得する他車両の情報は、各車両の設定ルート、セット車速及び実車速、走行モード、走行している車線の位置等の走行情報であり、エッジサーバ400との通信及び直接通信(路車間通信或いは車車間通信)により、自車両の近傍(例えば、500m以内)を走行する他車両の走行情報と、自車両から若干離れた範囲(500m〜1km)を走行する他車両の走行情報を取得する。
その後、ステップS6へ進み、自動運転制御ユニット20は、分岐する各道路の渋滞を図4の渋滞予測処理によって予測する。そして、自動運転制御ユニット20は、ステップS7で図5のルート変更判断処理を実行し、渋滞予測結果とルート設定における優先度からルートを変更するか否かを判断する。
次に、自動運転制御ユニット20は、ステップS8において、例えば後述するルート変更フラグを参照する等して、ルート変更があるか否かを調べる。ルート変更ありの場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS9で初期設定したルートの分岐先を変更して新たなルートを再生成し、再生成したルートに沿って自動運転による走行を続行させる。ルート変更がない場合には、自動運転制御ユニット20は、ステップS10で設定ルートに沿った自動運転を続行する。
次に、ステップS6における図4の渋滞予測処理について説明する。この渋滞予測処理では、自動運転制御ユニット20は、最初のステップS11において、分岐する各道路に予測のための地点を設定し、クラウドサーバ500から取得した渋滞情報とエッジサーバ400及び直接通信によって取得した他車両の情報とを用いて各車両がどの時間にどの位置にいるかを予測し、各地点の各時間における車両の走行台数を計算する。そして、自動運転制御ユニット20は、分岐する各道路の各地点の車両の走行台数を、道路の車線数から定まる存在可能な最大台数と比較し、各地点の車両の走行台数が車線数に基づく最大台数を超える場合、渋滞が発生すると予測する。
次に、自動運転制御ユニット20は、ステップS12で各地点の渋滞予測情報から自車両が分岐の各道路を通過する場合の各地点での通過車速を計算する、更に、自動運転制御ユニット20は、ステップS13で各地点での通過車速から自車両が分岐の各道路を通過する場合の目的地までの時間と燃料消費量(エネルギー消費量)を計算する。
その後、自動運転制御ユニット20は、ステップS14で、自車両が分岐の各道路を通過する場合の通行料金と燃料費を計算し、処理を抜ける。この渋滞予測処理による分岐の各道路に対する渋滞予測結果は、分岐の各道路を通過する場合の目的地までの距離、目的地に到達するまで時間、目的地に到達するまでの費用(通行料金、燃料費)の計算結果と併せてメモリに保存され、図5のルート変更判断処理で参照される。
図5のルート変更判断処理では、自動運転制御ユニット20は、ステップS21で初期のルート設定が距離優先の設定であるか否かを調べる。距離優先のルート設定である場合には、渋滞には影響されないため、自動運転制御ユニット20は、ステップS21からステップS25へ進んでルート変更なしと判断する。
尚、ルート変更の判断結果は、例えば、ルート変更フラグのオンオフによって保存される。ルート変更なしの場合はルート変更フラグをオフし、ルート変更ありの場合、ルート変更フラグをオンする。初期状態では、ルート変更フラグはオフである。
ステップS21において距離優先のルート設定でない場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS22でルート設定が通行料金優先の設定であるか否かを調べる。通行料金優先のルート設定である場合には、距離優先の場合と同様、渋滞には影響されないため、自動運転制御ユニット20は、ステップS25でルート変更なしと判断する。
ステップS22において通行料金優先のルート設定でない場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS23でルート設定が時間優先の設定であるか否かを調べる。時間優先のルート設定である場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS24で渋滞予測処理の予測結果を参照してルート変更をしない方が目的地に到着する時間が早いか否かを調べる。
その結果、初期設定のままルート変更をしない方が目的地に到着する時間が早い場合には、自動運転制御ユニット20は、ステップS25でルート変更なしと判断する。ルート変更をしない方が目的地に到着する時間が遅い場合には、自動運転制御ユニット20は、ステップS26でルート変更ありと判断する。
一方、ステップS23において時間優先のルート設定でない場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS27でルート設定が通行料金及び燃料費を含めた費用優先の設定であるか否かを調べる。自動運転制御ユニット20は、ステップS27で費用優先のルート設定でない場合には本処理を抜け、費用優先のルート設定である場合、更にステップS28でルート変更をしない方が安い費用となるか否かを調べる。その結果、ルート変更をした方が安い場合、自動運転制御ユニット20は、ステップS29でルート変更ありと判断し、ルート変更をしない方が安い場合、ステップS25でルート変更なしと判断する。
このように本実施の形態においては、ユーザの嗜好を優先させて初期設定したルートに沿って自動運転で走行中に、自車両の外部との通信により、道路の渋滞情報及び複数の車両の走行情報を含む交通環境情報を取得する。そして、この交通環境情報に基づいて、ルート上の分岐する各道路の渋滞情報を予測し、予測した渋滞情報に基づいて選択した分岐先が前記ユーザの嗜好と合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合、ルートを変更する。これにより、ユーザの嗜好に合致した分岐先を選択することが可能となり、自動運転の利便性を向上することができる。
10 走行制御システム
20 自動運転制御ユニット
21 自動運転制御部
22 ルート設定部
23 渋滞予測部
24 ルート変更部
30 外部環境認識ユニット
40 交通環境情報取得ユニット
50 ロケータユニット
60 制駆動制御ユニット
70 操舵制御ユニット
71 電動パワーステアリングユニット
80 情報報知ユニット
200 車載機器
300 路側機
400 エッジサーバ
500 クラウドサーバ
DB 地図データベース

Claims (4)

  1. 設定されたルートに沿って自車両を自動的に走行させる自動運転制御を実行する車両の走行制御システムであって、
    前記自車両の外部との通信により、道路の渋滞情報及び複数の車両の走行情報を含む交通環境情報を取得する交通環境情報取得部と、
    前記ルートを前記自動運転による走行開始前に初期設定するとき、ユーザの嗜好を優先させるルート設定部と、
    前記ルート上の分岐する各道路の渋滞情報を、前記交通環境情報に基づいて予測する渋滞予測部と、
    前記渋滞予測部で予測した前記渋滞情報に基づいて選択した分岐先が前記ユーザの嗜好と合致するか否かを判断し、合致すると判断した場合、前記ルートを変更するルート変更部と
    を備えることを特徴とする車両の走行制御システム。
  2. 前記ルート設定部は、前記ルートの初期設定時に、少なくとも、距離、時間、費用の何れかを選択可能とすることにより、ユーザの嗜好を優先させることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御システム。
  3. 前記渋滞予測部は、前記分岐する各道路を通過すると予測される車両の数と前記分岐する各道路の道路情報とに基づいて前記渋滞情報を予測することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の走行制御システム。
  4. 前記交通環境情報取得部は、クラウドサーバとの通信、エッジサーバとの通信、及び自車両外部の機器と直接通信により、自車両の遠方から近傍までの前記交通環境情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車両の走行制御システム。
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