JP2021032309A - 配管支持具 - Google Patents

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隆次郎 渋谷
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Abstract

【課題】作業性・作業コスト、配管の抱持支持力が良好で、かつ、低コストで製造可能な配管支持具の提供。【解決手段】可撓性金属板から成り、3枚の櫛歯状部11・12・13を有する櫛状に形成され、第1・第3櫛歯状部11・13の各々が切り起こされて第1・第3配管抱持部21・23と成り、第1櫛歯状部と第2櫛歯状部、第3櫛歯状部と第2櫛歯状部12、各々の接線部分に突出部を有し、配管抱持部と第2櫛歯状部との間に配管が挿通されて配管が挟着された状態で抱持支持され、前記各々の突出部が第2櫛歯状部の下側に入り込み、第2櫛歯状部が切り起こされて第2配管抱持部22と成り、第2配管抱持部が配管軸方向から見て第1・第3配管抱持部より一方の端部側の位置に配設され、第1・第3配管抱持部と第2櫛歯状部との間に配管が挿通され抱持支持すると共に、第2配管抱持部に別なる配管が抱持支持される。【選択図】図1

Description

本発明は配管支持具に関し、詳しくは天井面・壁面・床面の如き取付面に沿って1本又は2本以上の配管を抱持支持、又は天井面・梁部材の如き取付部から吊下状態で1本又は2本以上の配管を抱持支持する配管支持具に関する。
建物等の設備工事において、1本又は2本以上のガス管・給水管・給湯管・回線保護管等の配管類を、天井面・壁面・床面等の取付面に沿って固定する配管支持具としては、配管を抱持する配管抱持部と、取付面に取付固定される取付ベース部と、から成る配管支持具が種々提案されている(例えば、特許文献1及び2等参照。)。
特許文献1に示す技術は、取付面に取付固定される長板状の取付ベース部の上面に、樹脂製の逆Ω字状のサドルバンドを複数取り付け、このサドルバンドに配管を抱持させることによって配管を支持する構成(図1及び図2)、又は、前記取付ベース部の上面に複数本の配管を並列状態で配列させた後に長尺帯状のベルト体をこの複数本の配管の上面を架け渡して該ベルト体の端部と配管間の途中部分を前記取付けベース部に固定することによって配管を支持する構成(図3及び図4)である。
特許文献2に示す技術では、取付面に取付固定される長板状の取付ベース部の上面に複数本の配管を並列状態で配列させた状態で金属製の抱持板を前記配管の外周面に当接させた状態で巻き回して前記取付ベース部に固着することによって配管を支持する構成である。
特開2005−256945号 実用新案登録第2516707号
特許文献1に示す技術の内、複数個のサドルバンドを取り付ける構成によれば、取付面に複数本の配管を並列状態で支持固定する場合、サドルバンドという取付面に直接取付固定できる配管支持具を取付ベース部に取り付ける工程という余計な工程が必要であるため作業工程・作業時間の短縮化が困難であるという問題点を有し、また、長尺帯状のベルト体を架け渡す構成によれば、配管の振動や経年劣化によってベルト体の一部に損傷・破損・分断・断裂等が生じると当該箇所の配管だけでなく前記ベルト体が抱持する全ての配管の支持固定に弛みや脱落が生じてしまうという問題点を有している。従って、配管支持における作業性・作業コストの点、配管の抱持支持力の点のいずれにおいても不都合を有している。
特許文献2に示す技術によれば、抱持板を配管の外周に当接させた状態で巻き回すと共に取付ベース部に固着する加工を現場にて行う必要があるため加工作業が煩雑であるだけでなく、配管の外周面に当接した状態で抱持することができる巻き回し加工は熟練を要する作業であり、作業効率が著しく低いという問題点を有している。従って、配管支持における作業性・作業コストの点、配管の抱持支持力の点のいずれにおいても不都合を有している。
そこで本発明の課題は、配管支持における作業性・作業コスト、配管の抱持支持力が良好であり、しかも低コストで製造可能な配管支持具を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
1.複数本の並列する配管を抱持支持した状態で、取付面に沿った状態で取付固定、又は取付部から吊下げた状態で固定する配管支持具において、
配管支持具を構成する板状材が可撓性を有する一枚の金属板から成り、配管軸に直交する方向の一方の端部から他方の端部に向けて該板状材の途中位置まで平行の2本の切込み部により3枚の櫛歯状部を有する櫛状に形成され、この3枚の櫛歯状部が、配管軸方向の一方から他方に向けて順に、第1櫛歯状部、第2櫛歯状部、第3櫛歯状部と成り、
前記第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々が、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状又は円環状のいずれかに切り起こされて第1配管抱持部・第3配管抱持部と成り、この第1配管抱持部と第3配管抱持部とが配管軸方向から見て同一位置に同一形状で形成されており、
前記2本の切込み部の内、第1櫛歯状部と第2櫛歯状部との接線部分である切込み部であって且つ第1櫛歯状部の先端部分又は略先端部分の少なくとも一部が第2櫛歯状部側に侵出した状態の突出部を有する構成であると共に、第3櫛歯状部と第2櫛歯状部との接線部分である切込み部であって且つ第3櫛歯状部の先端部分又は略先端部分の少なくとも一部が第2櫛歯状部側に侵出した状態の突出部を有する構成であり、
前記第2櫛歯状部が、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状又は円環状のいずれかに切り起こされて第2配管抱持部と成り、この第2配管抱持部が配管軸方向から見て前記第1配管抱持部・第3配管抱持部よりも前記一方の端部側の位置に配設された構成であり、
配管軸方向から見て、前記第1配管抱持部・第3配管抱持部と第2櫛歯状部との間に配管が挿通されて該第1配管抱持部・第3配管抱持部と第2櫛歯状部との間に配管が挟着された状態で、抱持支持される構成であり、且つ、この抱持支持の際に、前記第1櫛歯状部の突出部が第2櫛歯状部の下側に入り込む構成と、第3櫛歯状部の突出部が第2櫛歯状部の下側に入り込む構成と、によって、第1櫛歯状部の先端部分と第3櫛歯状部の先端部分の第2櫛歯状部からの離開を防止し、この先端部分からの配管の脱落を防止する構成であり、
更に、前記第2配管抱持部に別なる配管が抱持支持される構成であり、
更に加えて、前記板状材の他方の端部側の切込み部の無い部分である櫛歯元部が前記取付面又は取付部に取付固定される構成であること、
を特徴とする配管支持具。
2.配管軸方向から見て、第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々の先端部分が第2配管抱持部の下方に延伸した状態で入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第1延伸部・第3延伸部と第2配管抱持部との間に別なる配管が挟着された状態で抱持支持される構成であることを特徴とする上記1に記載の配管支持具。
3.第2櫛歯状部の先端部分が延伸した状態で第2配管抱持部の下方に巻き込むように入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第2延伸部に下方から支えられた状態で別なる配管が第2配管抱持部に抱持支持される構成であることを特徴とする上記1に記載の配管支持具。
4.配管軸方向から見て、第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々の先端部分が第2配管抱持部の下方に延伸した状態で入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第1延伸部・第3延伸部と第2配管抱持部との間に別なる配管が挟着された状態で抱持支持される構成であると共に、
第2櫛歯状部の先端部分が延伸した状態で第2配管抱持部の下方に巻き込むように入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第2延伸部に下方から支えられた状態で別なる配管が第2配管抱持部に抱持支持される構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管支持具。
5.前記櫛歯元部に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されて前記取付面に取り付けられる構成であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
6.前記櫛歯元部に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されて前記櫛歯元部を前記取付部の側面に取り付けることにより吊下状態とする構成であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
7.前記櫛歯元部の端部が折り曲げられており、この折り曲げられた部分に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されてこの折り曲げられた部分を前記取付部の底面に取り付けることにより吊下状態とする構成であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
8.前記櫛歯元部の端部が切込分割線を介して互い違いに折り曲げられており、この互い違いに折り曲げられた部分の両方に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されてこの互い違いに折り曲げられた部分を前記取付部の底面に取り付けることにより吊下状態とする構成であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
本明細書において、「下方に延伸した状態」、「下方に巻き込むように入り込む構成」、「下方から支えられた状態」等の記載における「下方」とは、図1の正面図、図9〜図12において図面上の下方を指すものである。従って、図4、図6、図7に示す吊下げた態様においては左方を指すことになる。
請求項1に示す発明によれば、配管支持における作業性・作業コスト、配管の抱持支持力が良好であり、しかも低コストで製造可能な配管支持具を提供することができる。
特に、一枚の金属板を切起し加工と折曲加工して形成された構成のため低コストにより製造することができ、しかも可撓性を有する金属板を用いているため、第1配管抱持部・第3配管抱持部の撓み性によって該第1配管抱持部・第3配管抱持部と第2櫛歯状部との間に抱持した配管が挟着された状態になるので、挿通された配管を安定した状態で確実に且つ防振効果・制振効果を有した状態で抱持支持することができ、更に、簡易な構成によって現場での作業性も良好である。
また、第1櫛歯状部と第3櫛歯状部に設けられた突出部が、第2櫛歯状部の下側に入り込む構成によって、第1櫛歯状部と第3櫛歯状部の先端部分が第2櫛歯状部によって抑えられて取付面から離開してしまうことを防止することができるので、確実な配管抱持支持が可能である。
更に、第1配管抱持部・第3配管抱持部に隣接して設けられた第2配管抱持部に別なる配管を抱持支持することができる。従って、少なくとも2本の並列する配管を取付面に取付固定、又は取付部から吊下固定することができる。
請求項2に示す発明によれば、第2配管抱持部に抱持した別なる配管を第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々の先端部分が下方から支える状態となるため、別なる配管を安定した状態で確実に抱持支持することができる。
請求項3に示す発明によれば、第2配管抱持部に抱持した別なる配管を第2櫛歯状部の延伸した先端部分が下方から支える状態となるため、別なる配管を安定した状態で確実に抱持支持することができる。
請求項4に示す発明によれば、第2配管抱持部に抱持した別なる配管を、第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々の先端部分が下方から支えると共に、第2櫛歯状部の延伸した先端部分が下方から支える状態となるため、別なる配管をより安定した状態で確実に抱持支持することができる。
請求項5に示す発明によれば、金属板の他方の端部の櫛歯元部を取付面である天井面・壁面・床面に固定するだけで該取付面に沿った状態で取付固定できるので作業性が高い。
請求項6に示す発明によれば、金属板の他方の端部の櫛歯元部を取付部である梁部材の側面に固定するだけで該取付部から吊下げた状態で支持できるので作業性が高い。
請求項7に示す発明によれば、金属板の他方の端部である櫛歯元部を折り曲げた部分を取付部の底面である天井面に固定するだけで該取付部から吊下げた状態で支持できるので作業性が高い。
請求項8に示す発明によれば、金属板の他方の端部である櫛歯元部を互い違いに折り曲げた部分を取付部の底面である天井面に固定するだけで該取付部から吊下げた状態で支持できるので作業性が高い。しかも折り曲げた部分が互い違いの方向であるため振動(震動)や揺れに対しての防振性(防震性)が高い。
本発明に係る配管支持具の実施例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図) 図1の配管支持具の実施例を示す追加の2面図(A−A線端面図、B−B線端面図) 図1に示す配管吊下支持具の切り起し前の展開状態を示す平面図 図1に示す配管支持具の使用状態の一例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 図4の概略平面図(配管軸に直交し、取付面に正対する方向から見た図) 櫛歯元部の他の実施例を示す部分正面図 櫛歯元部の更に他の実施例を示す部分正面図 図7に示す櫛歯元部の折曲構成を示す要部斜視図 本発明に係る配管支持具の他の実施例を示す正面図 本発明に係る配管支持具の更に他の実施例を示す正面図 本発明に係る配管支持具の更に他の実施例を示す正面図 本発明に係る配管支持具の更に他の実施例を示す正面図 本発明に係る配管支持具の更に他の実施例を示す正面図
次に、添付の図面に従って本発明を詳細に説明する。
本発明に係る配管支持具は、複数本のガス管・給水管・給湯管・回線保護管等の配管類を防振効果・制振効果を有した状態で抱持し、天井面・壁面・床面の如き取付面に沿った状態で取付固定、又は天井面・梁部材の如き取付部から吊下げた状態で固定するものである。
固定支持する種々の配管としては、従来一般的であった鋼管に代わって近年多く用いられるようになった合成樹脂管(ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、塩化ビニル管、プロピレン管、ABS管等)の固定支持に本発明は特に有効である。尚、本発明は合成樹脂管の固定支持に特に有効であるが、従来の鋼管の固定支持も可能であり、固定支持する配管として鋼管を排除するものではない。
以下、図1〜図5に基づき本発明の配管支持具1の具体的構成例を説明する。図1〜図5に示す本実施例では、取付部5が梁部材であり、該取付部5から配管支持具1を吊下支持する態様について説明する。
吊下支持構成の配管支持具1は、複数本(本実施例では配管Pが2本と別なる配管P2が1本の計3本)の配管P・P・P2を抱持固定する構成において、
配管支持具1を構成する板状材が可撓性を有する一枚の金属板から成り、配管軸に直交する方向の一方の端部から他方の端部に向けて該板状材の途中位置まで平行の2本の切込み部により3枚の櫛歯状部11・12・13を有する櫛状に形成され、この3枚の櫛歯状部11・12・13が、配管軸方向の一方から他方に向けて順に、第1櫛歯状部11、第2櫛歯状部12、第3櫛歯状部13と成り、
前記第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13の各々が、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状又は円環状のいずれか(本実施例では2連の円弧状)に切り起こされて第1配管抱持部21(21A・21B)・第3配管抱持部23(23A・23B)と成り、この第1配管抱持部21(21A・21B)と第3配管抱持部23(23A・23B)とが配管軸方向から見て同一位置に同一形状で形成されており、
前記2本の切込み部の内、第1櫛歯状部11と第2櫛歯状部12との接線部分である切込み部であって且つ第1櫛歯状部11の先端部分11A又は略先端部分の少なくとも一部(本実施例では先端部分11Aの一部)が第2櫛歯状部12側に侵出した状態の突出部11Cを有する構成であると共に、第3櫛歯状部13と第2櫛歯状部12との接線部分である切込み部であって且つ第3櫛歯状部13の先端部分13A又は略先端部分の少なくとも一部(本実施例では先端部分13Aの一部)が第2櫛歯状部12側に侵出した状態の突出部13Cを有する構成であり、
前記第2櫛歯状部12が、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状又は円環状のいずれか(本実施例では切り起こした部分を巻き回した状態の円環状)に切り起こされて第2配管抱持部22と成り、この第2配管抱持部22が配管軸方向から見て前記第1配管抱持部21(21A・21B)・第3配管抱持部23(23A・23B)よりも前記一方の端部側の位置に配設された構成であり、
配管軸方向から見て、第1配管抱持部21A・第3配管抱持部23Aと第2櫛歯状部12との間に1本目の配管Pが挿通され、第1配管抱持部21B・第3配管抱持部23Bと第2櫛歯状部12との間に2本目の配管Pが挿通されることによって該第1配管抱持部21(21A・21B)・第3配管抱持部23(23A・23B)と第2櫛歯状部12との間に2本の配管P・Pが挟着された状態で抱持支持される構成であり、且つ、この抱持支持の際に、前記第1櫛歯状部11の突出部11Cが第2櫛歯状部12の下側に入り込む構成と、第3櫛歯状部13の突出部13Cが第2櫛歯状部12の下側に入り込む構成と、によって、第1櫛歯状部11の先端部分11Aと第3櫛歯状部13の先端部分13Aの第2櫛歯状部12からの離開を防止し、この先端部分11A・13Aからの配管Pの脱落を防止する構成であり、
更に、前記第2配管抱持部22に別なる配管P2が抱持支持される構成であり、
更に加えて、前記板状材の他方の端部側の切込み部の無い部分である櫛歯元部10が前記取付部5に取付固定される構成であることによって、前記3本の配管P・P・P2を取付部5から吊下固定すること、
を主構成とするものである。
以下、本発明の構成について更に詳説する。
本発明の配管支持具1は、この種の配管支持具に用いられる可撓性を有する金属板として公知公用のものを特別の制限なく用いることができ、好ましくはステンレスやその他の金属製である。
可撓性を有する一枚の金属板に対して切込み部を形成すると共に切り起こすに際して、第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13・第2櫛歯状部12を切起して第1配管抱持部21(21A・21B)・第3配管抱持部23(23A・23B)と第2配管抱持部22を形成するための切起し部は、本実施例では線状を有する切起し線となっているが、第1櫛歯状部11と第2櫛歯状部12との間、第2櫛歯状部12と第3櫛歯状部13との間、の各々が線状ではなく溝状に間隔を設けて切り起こされる構成であってもよい。なお、該溝は同一巾である必要はない。
第1櫛歯状部11の突出部11Cを形成するに際し、この突出部11Cの侵出に相当する被侵出部分である切欠部12Cが第2櫛歯状部12に形成されている。同様に、第3櫛歯状部13の突出部13Cを形成するに際し、この突出部13Cの侵出に相当する被侵出部分である切欠部12Dが第2櫛歯状部12に形成されている。突出部11C・13Cの突出量としては、第2櫛歯状部12の下側に入り込むことによって第1櫛歯状部11の先端部分11Aと第3櫛歯状部13の先端部分13Aとが第2櫛歯状部12によって抑え込まれるに充分な量であればよく、この抑え込みによって取付面2からの離開を防止することができる。
尚、突出部11Cは、本実施例では第1櫛歯状部11の先端部分11Aに形成されているが、完全な先端に限らず、先端部分11Aから離れた近傍位置、即ち、略先端部分であってもよい。突出部13Cも同様に、先端部分13Aから離れた近傍位置、即ち、略先端部分であってもよい。
第1櫛歯状部11、第2櫛歯状部12、第3櫛歯状部13の幅は、本実施例では等しい幅に形成しているが、第1櫛歯状部11と第3櫛歯状部13とを同じ幅に形成し、これより第2櫛歯状部12の幅を広くしてもよいし、或いは狭くしてもよい。更には、この3つの幅を全て異なる幅に形成してもよい。
また抱持する配管P・別なる配管P2の本数は、本実施例では配管Pが2本に別なる配管P2が1本の計3本であるが、配管Pは1本又は3本以上であってもよく、別なる配管P2は2本以上であってもよい。
抱持する配管P・別なる配管P2の本数に応じて、更には抱持する配管P・別なる配管P2の直径に応じて第1配管抱持部21(21A・21B)・第3配管抱持部23(23A・23B)・第2配管抱持部22の形状は、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状、円環状のいずれかの形状に形成される。更に、円弧状や半円状の場合であって2本以上の配管Pを抱持する場合、本実施例のように2本の配管P・Pを抱持する第1配管抱持部21・第3配管抱持部23の各々が連設された状態、即ち、21Aと21B、23Aと23Bのように連設した状態とすることによって同時に2本を抱持する構成であることが配管支持作業の効率化や製造コスト等の点で好ましい。尚、第2配管抱持部22についても抱持する別なる配管P2が2本以上である場合は同様の構成を採ることができる。
本実施例において、第1配管抱持部21・第3配管抱持部23は、各々の先端部分、即ち、第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13の各々の一方の端部側の先端部分11A・13Aが、配管軸方向から見て第2配管抱持部22の下方に延伸した状態で入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第1延伸部11B・第3延伸部13Bと第2配管抱持部22との間に別なる配管P2が挟着された状態で抱持支持される構成である。
更に本実施例では、第2櫛歯状部12の先端部分12Aが延伸した状態で第2配管抱持部22の下方に巻き込むように入り込むように該第2配管抱持部22が円環状に形成された構成であり、この延伸して入り込む部分である第2延伸部12Bに下方から支えられた状態で別なる配管P2が第2配管抱持部22に抱持支持される構成となっている。
かかる構成によれば、第2配管抱持部22に抱持した別なる配管P2を、第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13の各々の第1延伸部11B・第3延伸部13Bが下方から支えると共に、第2櫛歯状部12の第2延伸部12Bが下方から支える状態となるため、別なる配管P2をより安定した状態で確実に抱持支持することができる。
梁部材である取付部5の側面への吊下固定構成としては、図4及び図5に示すように、櫛歯元部10に形成されている透孔10A・10Aに、取付部5に配設されている固定部材であるボルト3が挿通されるように取付部5に配管吊下支持具1を吊下状態で取付けた後、ナット4を螺合緊締することにより行われる。尚、透孔10Aの位置や数は取付部5の形状や設計条件等に応じて適宜変更することができる。尚、本実施例では、ボルト3・ナット4により取付固定したが、本発明はかかる構成に限定されず、例えば、取付部5に雌ネジ穴が形成され、該雌ネジ穴に前記透孔10Aに挿通したボルトを螺合緊締したり、アンカーボルトにより固定する等、公知公用の他の取付固定手段を採ることができる。
以上、本発明に係る配管支持具の実施例について説明したが、本発明は上記構成に限定されず、本発明の範囲内において種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では取付部5として梁部材の側面に櫛歯元部10を取付けて吊下げる構成であったが、取付部5として梁部材の下面や天井面から吊下げる構成とすることもできる。即ち、図6に示すように、櫛歯元部10の端部が折り曲げられており、この折り曲げられた部分に透孔10Aが形成されており、該透孔10Aにボルト3の如き固定部材が挿通されてこの折り曲げられた部分を前記取付部5の底面に取り付けることにより吊下状態とする構成である。尚、櫛歯元部10を折り曲げる部位としては、図1に仮想線で示す折曲線10Bの位置を挙げることができる。
かかる構成によれば、金属板の他方の端部である櫛歯元部10を折り曲げた部分を取付部5の底面である天井面に固定するだけで吊下支持できるので作業性が高い。
更に、取付部5として梁部材の下面や天井面から吊下げる構成の場合、図7及び図8に示すように、櫛歯元部10の端部が切込分割線を介して互い違いに折り曲げられており、この互い違いに折り曲げられた部分の両方に透孔10Aが形成されており、該透孔10Aにボルト3の如き固定部材が挿通されてこの互い違いに折り曲げられた部分を前記取付部5の底面である梁部材の下面や天井面に取り付けることにより吊下状態とする構成とすることもできる。
かかる構成によれば、金属板の他方の端部である櫛歯元部10を互い違いに折り曲げた部分を取付部5の底面である梁部材の下面や天井面に固定するだけで吊下支持できるので作業性が高い。しかも折り曲げた部分が互い違いの方向であるため振動(震動)や揺れに対しての防振性(防震性)が高い。
更にまた、本発明の配管支持具1は、上記したような梁部材や天井面である取付部5からの吊下支持構成に限らず、
天井面・壁面・床面の如き取付面に沿った状態で取付固定する構成(例えば、床面の場合には床置型配管支持具となる。)とすることもできる。この取付面に沿って取付固定する構成においても、櫛歯元部10に形成された透孔10Aにボルト3を挿通しナット4を緊締することにより取付面に取り付けることができる。
また、前述したように抱持する配管Pの本数は2本に限定されず、1本又は3本以上であってもよい。例えば、図9に示す実施例では3本の配管P・P・Pをアーチ状の配管抱持部21(23)によって抱持する構成であり、図10に示す実施例では1本の配管PをΩ状の配管抱持部21(23)によって抱持する構成である。
更に、上記実施例では、第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13の各々の先端部分11A・13Aの第1延伸部11B・第3延伸部13Bが配管軸方向から見て第2配管抱持部22の下方に延伸した状態で入り込む構成であると共に、第2櫛歯状部12の先端部分12Aの第2延伸部12Bが第2配管抱持部22の下方に巻き込むように入り込む構成によって、第1延伸部11B・第3延伸部13B・第2延伸部12Bにより別なる配管P2を下方から支えた状態で第2配管抱持部22に抱持支持される構成としていたが、本発明は例えば下記するような他の構成を有する態様を採ることもできる。
先ず、図11示す態様は、第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13の各々の先端部分11A・13Aを延伸した第1延伸部11B・第3延伸部13Bが、配管軸方向から見て第2配管抱持部22の下方に入り込むことにより、第1延伸部11B・第3延伸部13Bが別なる配管P2を下方から支えた状態で第2配管抱持部22に抱持支持する構成である。即ち、上記の図1〜図5に示す実施例の態様から第2延伸部12Bを除き、第1延伸部11B・第3延伸部13Bのみで別なる配管P2を下方から支える構成である。
次に、図12に示す態様は、第2櫛歯状部12の先端部分12Aを延伸した第2延伸部12Bが第2配管抱持部22の下方に巻き込むように入り込むことにより、第2延伸部12Bが別なる配管P2を下方から支えた状態で第2配管抱持部22に抱持支持する構成である。即ち、上記の図1〜図5に示す実施例の態様から第1延伸部11B・第3延伸部13Bを除き、第2延伸部12Bのみで別なる配管P2を下方から支える構成である。
次に図13に示す態様は、第1延伸部11B・第3延伸部13Bの長さが別なる配管P2の下方の略半分を支えるに充分な長さであり、第2延伸部12Bの長さが別なる配管P2の下方の残りの略半分を支えるに充分な長さである構成である。即ち、第1延伸部11B・第3延伸部13Bと、第2延伸部12Bと、が別なる配管P2を下方から略半分ずつの分割状態で支える構成である。
尚、第2配管抱持部22に別なる配管P2を抱持する構成において、天井面・壁面・床面の如き取付面に沿った状態で取付固定する構成の場合については別なる配管P2の下方の支えは省略することもできる。即ち、第1櫛歯状部11・第3櫛歯状部13の各々の先端部分11A・13Aを延伸した第1延伸部11B・第3延伸部13Bと第2櫛歯状部12の先端部分12Aを延伸した第2延伸部12Bとは省略することもできる。
1 配管吊下支持具
10 櫛歯元部
10A 透孔
10B 折曲線
11 第1櫛歯状部
11A 先端部分
11B 第1延伸部
11C 突出部
12 第2櫛歯状部
12A 先端部分
12B 第2延伸部
12C 切欠部
12D 切欠部
13 第3櫛歯状部
13A 先端部分
13B 第3延伸部
13C 突出部
14 連結部
21 第1配管抱持部
21A 第1配管抱持部
21B 第1配管抱持部
22 第2配管抱持部
23 第3配管抱持部
23A 第3配管抱持部
23B 第3配管抱持部
3 ボルト
4 ナット
5 取付部
P 配管
P2 別なる配管

Claims (8)

  1. 複数本の並列する配管を抱持支持した状態で、取付面に沿った状態で取付固定、又は取付部から吊下げた状態で固定する配管支持具において、
    配管支持具を構成する板状材が可撓性を有する一枚の金属板から成り、配管軸に直交する方向の一方の端部から他方の端部に向けて該板状材の途中位置まで平行の2本の切込み部により3枚の櫛歯状部を有する櫛状に形成され、この3枚の櫛歯状部が、配管軸方向の一方から他方に向けて順に、第1櫛歯状部、第2櫛歯状部、第3櫛歯状部と成り、
    前記第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々が、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状又は円環状のいずれかに切り起こされて第1配管抱持部・第3配管抱持部と成り、この第1配管抱持部と第3配管抱持部とが配管軸方向から見て同一位置に同一形状で形成されており、
    前記2本の切込み部の内、第1櫛歯状部と第2櫛歯状部との接線部分である切込み部であって且つ第1櫛歯状部の先端部分又は略先端部分の少なくとも一部が第2櫛歯状部側に侵出した状態の突出部を有する構成であると共に、第3櫛歯状部と第2櫛歯状部との接線部分である切込み部であって且つ第3櫛歯状部の先端部分又は略先端部分の少なくとも一部が第2櫛歯状部側に侵出した状態の突出部を有する構成であり、
    前記第2櫛歯状部が、円弧状、半円状、Ω状、アーチ状又は円環状のいずれかに切り起こされて第2配管抱持部と成り、この第2配管抱持部が配管軸方向から見て前記第1配管抱持部・第3配管抱持部よりも前記一方の端部側の位置に配設された構成であり、
    配管軸方向から見て、前記第1配管抱持部・第3配管抱持部と第2櫛歯状部との間に配管が挿通されて該第1配管抱持部・第3配管抱持部と第2櫛歯状部との間に配管が挟着された状態で、抱持支持される構成であり、且つ、この抱持支持の際に、前記第1櫛歯状部の突出部が第2櫛歯状部の下側に入り込む構成と、第3櫛歯状部の突出部が第2櫛歯状部の下側に入り込む構成と、によって、第1櫛歯状部の先端部分と第3櫛歯状部の先端部分の第2櫛歯状部からの離開を防止し、この先端部分からの配管の脱落を防止する構成であり、
    更に、前記第2配管抱持部に別なる配管が抱持支持される構成であり、
    更に加えて、前記板状材の他方の端部側の切込み部の無い部分である櫛歯元部が前記取付面又は取付部に取付固定される構成であること、
    を特徴とする配管支持具。
  2. 配管軸方向から見て、第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々の先端部分が第2配管抱持部の下方に延伸した状態で入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第1延伸部・第3延伸部と第2配管抱持部との間に別なる配管が挟着された状態で抱持支持される構成であることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具。
  3. 第2櫛歯状部の先端部分が延伸した状態で第2配管抱持部の下方に巻き込むように入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第2延伸部に下方から支えられた状態で別なる配管が第2配管抱持部に抱持支持される構成であることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具。
  4. 配管軸方向から見て、第1櫛歯状部・第3櫛歯状部の各々の先端部分が第2配管抱持部の下方に延伸した状態で入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第1延伸部・第3延伸部と第2配管抱持部との間に別なる配管が挟着された状態で抱持支持される構成であると共に、
    第2櫛歯状部の先端部分が延伸した状態で第2配管抱持部の下方に巻き込むように入り込む構成であり、この延伸して入り込む部分である第2延伸部に下方から支えられた状態で別なる配管が第2配管抱持部に抱持支持される構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管支持具。
  5. 前記櫛歯元部に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されて前記取付面に取り付けられる構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
  6. 前記櫛歯元部に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されて前記櫛歯元部を前記取付部の側面に取り付けることにより吊下状態とする構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
  7. 前記櫛歯元部の端部が折り曲げられており、この折り曲げられた部分に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されてこの折り曲げられた部分を前記取付部の底面に取り付けることにより吊下状態とする構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配管支持具。
  8. 前記櫛歯元部の端部が切込分割線を介して互い違いに折り曲げられており、この互い違いに折り曲げられた部分の両方に透孔が形成されており、該透孔にボルトの如き固定部材が挿通されてこの互い違いに折り曲げられた部分を前記取付部の底面に取り付けることにより吊下状態とする構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配管支持具。

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