JP2021030747A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの動力によって駆動輪を回転させる場合と電気モータの動力によって駆動輪を回転させる場合とを切替可能な鞍乗型車両であって、電気モータが他の部品と干渉するのを回避しつつ、電気モータの動力を駆動輪に効率よく伝達する鞍乗型車両を提供する。【解決手段】ハブ38は、筒部381と、壁部382とを含む。筒部は、車軸が挿入されかつ車軸と同心的に配置される。電気モータは、アウタロータ82と、ステータ84とを含む。アウタロータは、車軸が挿入された状態で車軸と同心的に配置される。アウタロータは、少なくとも一部が筒部に収容された状態で筒部に接続されることにより、筒部とともに回転可能である。ステータは、車軸が挿入された状態で車軸と同心的に配置される。ステータは、アウタロータに挿入された状態でアウタロータと同心的に配置される。ステータは、車軸に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、鞍乗型車両に関し、詳しくは、エンジンの動力によって駆動輪を回転させる場合と電気モータの動力によって駆動輪を回転させる場合とを切替可能な鞍乗型車両に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗型車両が知られている。鞍乗型車両は、エンジンと、駆動輪とを備える。駆動輪は、エンジンの動力が伝達されることで鞍乗型車両の左右方向に延びる回転中心軸線回りに回転する。駆動輪が回転することにより、鞍乗型車両が走行する。
近年、エンジンの動力によって駆動輪を回転させる場合と電気モータの動力によって駆動輪を回転させる場合とを切替可能な鞍乗型車両が提案されている。このような鞍乗型車両は、例えば、特開2018−203037号公報に開示されている。
上記公報に記載の鞍乗型車両は、エンジンと、電気モータとしての車両駆動モータとを備える。車両駆動モータは、エンジンの近傍に配置される。ライダーの操作により、自動二輪車の動作モードが通常走行モードと補助移動モードの何れかに切り替えられる。通常走行モードでは、エンジンの動力が駆動輪に伝達されることで、鞍乗型車両が走行する。補助移動モードでは、車両駆動モータの動力が駆動輪に伝達されることで、鞍乗型車両が低速で移動する。
特開2018−203037号公報
上記公報では、エンジンの動力が駆動輪に伝達される経路の一部と車両駆動モータの動力が駆動輪に伝達される経路の一部とが共通になっている。具体的には、鞍乗型車両が備える変速機の駆動軸から駆動輪までの経路が、共通の経路になっている。そのため、車両駆動モータをエンジンの近傍に配置する必要がある。しかしながら、エンジンの近傍には、様々な部品が配置されている。そのため、上記のような車両駆動モータを既存の鞍乗型車両に採用することを検討した場合、車種によっては、車両駆動モータを配置するための十分なスペースを確保することが難しい。また、上記公報では、車両駆動モータを駆動輪から離れた位置に配置するため、車両駆動モータの動力を駆動輪に効率よく伝達することが難しくなる。
本発明の目的は、エンジンの動力によって駆動輪を回転させる場合と電気モータの動力によって駆動輪を回転させる場合とを切替可能な鞍乗型車両であって、駆動輪を回転させるための動力を発生する電気モータが他の部品と干渉するのを回避しつつ、電気モータの動力を駆動輪に効率よく伝達することができる鞍乗型車両を提供することである。
本願の発明者は、駆動輪を回転させるための動力を発生する電気モータが他の部品と干渉するのを回避するために、駆動輪のハブ内に電気モータを配置することを検討した。その結果、以下の知見を得るに至った。
駆動輪は、エンジンの動力によって回転する。例えば、ドライブチェーンによってエンジンの動力が駆動輪に伝達される場合、駆動輪のハブには、ドライブチェーンと噛み合うドリブンスプロケットが取り付けられる。そして、エンジンの動力が伝達されてドリブンスプロケットが回転することにより、駆動輪が回転する。
駆動輪のハブとドリブンスプロケットとの間には、ハブダンパが配置される。ハブダンパは、エンジンの動力変動に起因する衝撃を緩和する。エンジンの動力変動は、例えば、鞍乗型車両の加速時や減速時に発生する。つまり、エンジンの動力変動が発生するのは、エンジンの動力が駆動輪に伝達されて鞍乗型車両が走行しているときである。
エンジンの動力変動に起因する衝撃を緩和するとき、ハブダンパは発熱する。つまり、エンジンの動力が駆動輪に伝達されて鞍乗型車両が走行しているときに、ハブダンパが発熱する。そのため、駆動輪のハブ内に電気モータを配置すると、鞍乗型車両が走行しているときのハブダンパの発熱に起因して電気モータの周辺温度が高くなる。電気モータの周辺温度が上昇すると、電気モータの動力が低下してしまう。
このような状況について、本願の発明者は、さらに検討を加えた。その結果、以下の知見を得るに至った。
上記のように、エンジンの動力が駆動輪に伝達されて鞍乗型車両が走行しているときには、エンジンの動力変動に起因する衝撃がハブダンパに入力されるため、ハブダンパが発熱する。別の表現をすれば、エンジンの動力が駆動輪に伝達されていないときには、エンジンの動力変動に起因する衝撃がハブダンパに入力されないので、当該衝撃が入力されることに起因するハブダンパの発熱はない。
ここで、電気モータの動力によって駆動輪を回転させるのは、鞍乗型車両を低速で移動させたいときである。このような鞍乗型車両の低速での移動は、エンジンの動力が駆動輪に伝達されていないときに行われる。つまり、電気モータの動力を駆動輪に伝達して鞍乗型車両を低速で移動させるときには、エンジンの動力変動に起因する衝撃が入力されることによるハブダンパの発熱はない。このような衝撃入力に起因するハブダンパの発熱がない状況下では、電気モータの周辺温度はハブダンパが発熱しているときに比べて低くなる。つまり、電気モータの動力を駆動輪に伝達して鞍乗型車両を低速で移動させるときには、エンジンの動力を駆動輪に伝達して鞍乗型車両を走行させるときに比べて、電気モータの周辺温度は低くなる。
したがって、駆動輪のハブ内に電気モータを配置しても、実際に電気モータの動力を駆動輪に伝達するときには、エンジンの動力を駆動輪に伝達するときに比べて、電気モータの周辺温度を低くすることができる。その結果、電気モータの周辺温度が上昇することに起因して電気モータの動力が低下するのを抑制することができる。
また、電気モータが駆動輪のハブ内に配置されるので、電気モータの動力を駆動輪に直接伝達することができる。その結果、電気モータの動力を駆動輪に効率よく伝達することができる。
このような知見は、本発明者の検討によって初めて得られたものである。そして、本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両は、エンジンと、駆動輪と、車軸と、被駆動部材と、ハブダンパと、電気モータとを備える。駆動輪は、エンジンの動力が伝達されることで鞍乗型車両の左右方向に延びる回転中心軸線回りに回転する。車軸は、駆動輪を回転中心軸線回りで回転可能に支持する。被駆動部材は、鞍乗型車両の左右方向において駆動輪の左又は右に配置される。被駆動部材は、エンジンの動力が伝達されることで回転中心軸線回りに回転する。被駆動部材は、エンジンの動力を駆動輪に伝達することができるように、駆動輪に取り付けられることで駆動輪とともに回転可能である。ハブダンパは、被駆動部材と駆動輪との間に配置される。ハブダンパは、エンジンの動力変動に起因して発生しかつ被駆動部材から駆動輪に伝達される衝撃を緩和する。電気モータは、エンジンの動力によって駆動輪が回転していない状態において、駆動輪を回転中心軸線回りに回転させるための動力を発生させる。電気モータの最大トルクは、エンジンの最大トルクよりも小さい。駆動輪は、ハブを含む。ハブは、回転中心軸線回りに回転可能に配置される。ハブには、エンジンの動力がハブダンパを介して伝達される。ハブは、筒部と、壁部とを含む。筒部は、鞍乗型車両の左右方向に延びる。筒部は、車軸が挿入されかつ車軸と同心的に配置される。壁部は、鞍乗型車両の左右方向において筒部の左端又は右端に設けられる。壁部には、エンジンの動力がハブダンパを介して伝達される。電気モータは、アウタロータと、ステータとを含む。アウタロータは、車軸が挿入された状態で車軸と同心的に配置される。アウタロータは、少なくとも一部が筒部に収容された状態で筒部に接続されることにより、筒部とともに回転可能である。アウタロータは、筒状である。アウタロータは、複数の永久磁石を有する。複数の永久磁石は、回転中心軸線回りの周方向に並んで配置される。ステータは、車軸が挿入された状態で車軸と同心的に配置される。ステータは、アウタロータに挿入された状態でアウタロータと同心的に配置される。ステータは、車軸に固定される。ステータは、複数のステータコイルを有する。複数のステータコイルは、周方向に並んで配置される。電気モータは、複数のステータコイルへの通電に起因してアウタロータとステータとの間に発生する電磁力を利用して、アウタロータを回転中心軸線回りに回転させることにより、駆動輪を回転中心軸線回りに回転させる。
上記鞍乗型車両においては、駆動輪のハブ内に電気モータが配置されているので、電気モータが他の部品(例えば、エンジンの周辺に配置された部品)と干渉するのを回避できる。
また、上記鞍乗型車両においては、電気モータのアウタロータがハブの筒部に接続されているので、アウタロータの回転をハブの筒部に直接伝達することができる。そのため、電気モータの動力を駆動輪に効率よく伝達することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両は、例えば、サドル型のシートを備える車両である。鞍乗型車両は、例えば、少なくとも1つの前輪と、少なくとも1つの後輪とを備える。つまり、鞍乗型車両は、二輪車に限定されず、前輪又は後輪が左右一対の車輪で構成された三輪車であってもよい。鞍乗型車両は、例えば、スクーターを含む。鞍乗型車両は、例えば、傾斜車両であってもよい。傾斜車両とは、左旋回時に車両の左方向に傾斜し、右旋回時に車両の右方向に傾斜する車体を備える車両である。鞍乗型車両は、例えば、過給機を備えていてもよい。過給機は、例えば、ターボチャージャーであってもよいし、スーパーチャージャーであってもよい。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、エンジンは、例えば、単一の気筒を有するエンジンであってもよいし、複数の気筒を有するエンジンであってもよい。つまり、エンジンは、単一の燃焼室を有するエンジンであってもよいし、複数の燃焼室を有するエンジンであってもよい。エンジンが有する燃焼室は、例えば、主燃焼室と、当該主燃焼室につながる副燃焼室とを含んでいてもよい。エンジンが複数の気筒を有する場合、複数の気筒の配置は、特に限定されない。複数の気筒を有するエンジンは、例えば、V型エンジンであってもよいし、直列エンジンであってもよいし、水平対向エンジンであってもよい。エンジンは、例えば、そのシリンダ軸線が車両の前方に向かって傾斜する前傾エンジンであってもよいし、そのシリンダ軸線が車両の後方に向かって傾斜する後傾エンジンであってもよい。エンジンは、例えば、そのクランク軸線が車両の左右方向に延びるエンジンであってもよいし、そのクランク軸線が車両の前後方向に延びるエンジンであってもよい。エンジンは、例えば、水冷式エンジンであってもよいし、油冷式エンジンであってもよいし、空冷式エンジンであってもよい。空冷式エンジンは、自然空冷式エンジンであってもよいし、強制空冷式エンジンであってもよい。エンジンは、例えば、レシプロエンジンであってもよいし、ロータリーエンジンであってもよい。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、エンジンの動力を被駆動部材に伝達する態様は、特に限定されない。エンジンの動力を被駆動部材に伝達する態様は、例えば、チェーン駆動方式であってもよいし、ベルト駆動方式であってもよいし、シャフトドライブ方式であってもよい。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、ハブダンパが被駆動部材と駆動輪との間に配置される態様は、特に限定されない。被駆動部材の回転を駆動輪に伝達するため、ハブダンパは、駆動輪の回転中心軸線回りの周方向で、被駆動部材と駆動輪の各々に接触していればよい。つまり、ハブダンパは、被駆動部材から駆動輪に力が伝達される経路上に配置されていればよい。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、アウタロータが筒部に接続される態様は、特に限定されない。アウタロータは、筒部に対して直接接続されてもよいし、筒部に対して間接的に接続されてもよい。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、好ましくは、回転中心軸線に対して直交する方向に見て、アウタロータの回転中心軸線に対して直交する方向での長さが、被駆動部材の回転中心軸線に対して直交する方向での長さよりも短い。
このような態様に係る鞍乗型車両においては、電気モータのサイズ(特に、回転中心軸線に対して直交する方向での長さ)を小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両は、好ましくは、制動装置をさらに備える。制動装置は、駆動輪の回転速度を減少させるための制動力を駆動輪に及ぼす。制動装置は、ブレーキディスクと、ブレーキキャリパとを含む。ブレーキディスクは、壁部が筒部の左端に設けられる場合には筒部の右端に固定される。ブレーキディスクは、壁部が筒部の右端に設けられる場合には筒部の左端に固定される。ブレーキディスクは、筒部とともに回転可能である。ブレーキキャリパは、ブレーキディスクの回転速度を減少させるための制動力をブレーキディスクに及ぼす。回転中心軸線に対して直交する方向に見て、アウタロータの回転中心軸線に対して直交する方向での長さが、ブレーキディスクの回転中心軸線に直交する方向での長さよりも短い。
このような態様に係る鞍乗型車両においては、電気モータのサイズ(特に、回転中心軸線に対して直交する方向での長さ)を小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、好ましくは、ブレーキディスクは、アウタロータとともに筒部に固定される。
このような態様に係る鞍乗型車両においては、ブレーキディスクとアウタロータを筒部に対して一緒に固定することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両は、好ましくは、ブラケットをさらに備える。ブラケットは、ブレーキキャリパを車軸に固定する。ブラケットは、第1及び第2のブラケット構成部材を含む。第1及び第2のブラケット構成部材は、回転中心軸線に対して直交する方向で隣り合って配置されかつ相互に固定された状態で車軸が挿入される挿入孔を形成する。第1及び第2のブラケット構成部材の何れかにブレーキキャリパが一体的に設けられている。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両は、好ましくは、ブラケットをさらに備える。ブラケットは、ブレーキキャリパを車軸に固定する。ブラケットには、車軸が挿入される挿入孔が形成されている。ブラケットとは別の部材であるブレーキキャリパがブラケットに固定されている。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、好ましくは、車軸に貫通孔が形成されている。貫通孔は、ハブの内部空間と外部空間とを相互に連通する。貫通孔は、回転中心軸線に対して交差する方向に延びて、車軸を貫通する。複数のステータコイルの各々のコイル線は、貫通孔を通るように配置されている。
このような態様に係る鞍乗型車両においては、車軸に形成された貫通孔を利用して、複数のステータコイルの各々のコイル線をハブの外部空間に取り出すことができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、好ましくは、車軸に開口が形成されている。開口は、車軸に貫通孔が形成されていることに起因して、車軸のうちハブの外部空間に位置する部分に形成されている。開口は、壁部が筒部の左端に設けられる場合には壁部よりも右に位置する。開口は、壁部が筒部の右端に設けられる場合には壁部よりも左に位置する。
このような態様に係る鞍乗型車両においては、貫通孔を通るように配置される複数のステータコイルの各々のコイル線を鞍乗型車両の左右方向で被駆動部材から離れた位置でハブの外部空間に取り出すことができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、好ましくは、駆動輪が後輪である。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両において、好ましくは、左右一対の操舵輪をさらに備える。左右一対の操舵輪は、鞍乗型車両の左方向又は右方向に見て、駆動輪よりも前又は後に配置され、鞍乗型車両の左右方向に並ぶ。
この発明の上述の目的及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面に関連して行われる以下のこの発明の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
本明細書にて使用される場合、用語「及び/又は(and/or)」は1つの、又は複数の関連した列挙されたアイテム(items)のあらゆる又は全ての組み合わせを含む。
本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」、「含む、備える(comprising)」又は「有する(having)」及びその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分及び/又はそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はそれらのグループのうちの1つ又は複数を含むことができる。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術及び本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本発明の説明においては、技術及び工程の数が開示されていると理解される。これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、又は、場合によっては全てと共に使用することもできる。従って、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせの全てを繰り返すことを控える。それにもかかわらず、明細書及び特許請求の範囲は、そのような組み合わせが全て本発明及び特許請求の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面又は説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
本発明によれば、エンジンの動力によって駆動輪を回転させる場合と電気モータの動力によって駆動輪を回転させる場合とを切替可能な鞍乗型車両であって、駆動輪を回転させるための動力を発生する電気モータが他の部品と干渉するのを回避しつつ、電気モータの動力を駆動輪に効率よく伝達することができる鞍乗型車両を提供することができる。
本発明の実施の形態による鞍乗型車両の左側面図及び鞍乗型車両の駆動輪としての後輪の断面図である。 後輪の左側面図である。 図2におけるIII−III断面図である。 図3におけるIV−IV断面図である。 図3におけるV−V断面図である。 ブレーキディスク支持体が後輪に固定されかつブレーキディスクが後輪から取り外された状態を示す左側面図である。 ブラケットが後輪に固定されている状態を示す左側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態による鞍乗型車両の詳細について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、あくまでも一例である。本発明は、以下に説明する実施の形態によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
図1を参照しながら、本発明の実施の形態による鞍乗型車両10について説明する。図1は、鞍乗型車両10の左側面図及び鞍乗型車両10の駆動輪としての後輪30Bの断面図である。なお、図1の断面図では、後輪30Bのタイヤ31の図示は省略している。
本明細書では、鞍乗型車両10における各種の方向を、以下のように定義する。
鞍乗型車両10の前方向を車両前方向Fと定義する。鞍乗型車両10の後方向を車両後方向Bと定義する。鞍乗型車両10の左方向を車両左方向Lと定義する。鞍乗型車両10の右方向を車両右方向Rと定義する。鞍乗型車両10の上方向を車両上方向Uと定義する。鞍乗型車両10の下方向を車両下方向Dと定義する。鞍乗型車両10の前後方向を車両前後方向FBと定義する。鞍乗型車両10の左右方向を車両左右方向LRと定義する。鞍乗型車両10の上下方向を車両上下方向UDと定義する。なお、鞍乗型車両10の前後上下左右は、鞍乗型車両10のシート203に着座した乗員から見た前後上下左右である。
鞍乗型車両10では、車体20が車両左方向L又は車両右方向Rに傾斜できる。つまり、鞍乗型車両10は、傾斜車両である。車体20が車両左方向L又は車両右方向Rに傾斜している場合、車体20の上下方向及び左右方向は、鞍乗型車両10の上下方向UD及び左右方向LRと一致しない。一方、直立状態の車体20の上下方向及び左右方向は、鞍乗型車両10の上下方向UD及び左右方向LRと一致する。
本明細書において、前後方向に延びる軸線や部材は、必ずしも前後方向と平行である軸線や部材だけを示すものではない。前後方向に延びる軸線や部材とは、前後方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸線や部材を含む。同様に、上下方向に延びる軸線や部材とは、上下方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸線や部材を含む。左右方向に延びる軸線や部材とは、左右方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸線や部材を含む。
本明細書における任意の2つの部材を第1部材及び第2部材と定義した場合、任意の2つの部材の関係は以下のような意味になる。なお、第1部材及び第2部材は、鞍乗型車両10を構成する部材を意味する。
本明細書において、第1部材が第2部材よりも前方に配置されるとは、以下の状態を示す。第1部材は、第2部材の前端を通り前後方向に直交する平面の前方に配置される。この場合、第1部材及び第2部材は、前後方向に並んでいてもよく、並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
本明細書において、第1部材が第2部材の前方に配置されるとは、以下の状態を示す。第1部材の少なくとも一部は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に配置されている。よって、第1部材は、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域内に収まっていてもよいし、第2部材が前方向に平行移動するときに通過する領域から突出していてもよい。この場合、第1部材及び第2部材は、前後方向に並んでいる。この定義は、前後方向以外の方向にも適用される。
図1を参照して、鞍乗型車両10は、車体20と、複数の車輪30と、エンジン40とを備える。以下、これらについて説明する。
車体20は、鞍乗型車両10が車両左方向Lに旋回するときに車両左方向Lに傾斜し、鞍乗型車両10が車両右方向Rに旋回するときに車両右方向Rに傾斜する。車体20は、車体フレーム201と、左右一対のスイングアーム202と、シート203とを含む。
車体フレーム201は、エンジン40を支持する。車体フレーム201は、シート203を支持する。シート203には、鞍乗型車両10の乗員が着座する。
左右一対のスイングアーム202は、それぞれ、車体フレーム201によって支持される。左右一対のスイングアーム202は、それぞれ、車両左右方向LRに延びる回転中心軸線回りに回転可能である。
車体20は、複数の車輪30を支持する。複数の車輪30は、2つの前輪30Fと、1つの後輪30R(以下、単に後輪30Rと称する)とを含む。
2つの前輪30Fは、車両左右方向LRに並んで配置される。つまり、2つの前輪30Fは、車両左右方向LRに並んで配置される左右一対の車輪である。図1に示す例では、2つの前輪30Fはダブルウィッシュボーン式の懸架装置を介して車体フレーム201に支持される。2つの前輪30Fは、乗員がハンドルを操作することにより操舵される。つまり、2つの前輪30Fは、左右一対の操舵輪である。
後輪30Rは、車両前後方向FBにおいて2つの前輪30Fよりも後に配置される。別の表現をすれば、左右一対の操舵輪としての2つの前輪30Fは、車両左方向L又は車両右方向Rに見て、駆動輪としての後輪30Rの前に配置される。後輪30Rは、左右一対のスイングアーム202によって回転可能に支持される。つまり、後輪30Rは、左右一対のスイングアーム202を介して車体フレーム201に支持される。
後輪30Rには、エンジン40の動力が伝達される。これにより、後輪30Rが車両左右方向LRに延びる回転中心軸線CL回りに回転する。その結果、鞍乗型車両10が走行する。つまり、鞍乗型車両10の駆動輪は、後輪30Rである。
続いて、図2及び図3を参照しながら、後輪30R及びその周囲の構成について説明する。図2は、後輪30Rの左側面図である。図3は、図2におけるIII−III断面図である。図3では、後輪30Bのタイヤ31の図示は省略している。なお、以下の説明では、回転中心軸線CL1回りの方向を周方向とし、回転中心軸線CLに対して直交する方向を径方向とする。
図3を参照して、鞍乗型車両10は、車軸50と、被駆動部材60と、ハブダンパ70と、電気モータ80とをさらに備える。以下、これらについて説明する。
車軸50は、後輪30Bを回転中心軸線CL回りで回転可能に支持する。車軸50は、車両左右方向LRに延びる。回転中心軸線CLは、車軸50の中心軸線と一致している。
車軸50は、左右一対のスイングアーム202によって支持されている。具体的には、左右一対のスイングアーム202のうち後輪30Bよりも左に位置するスイングアーム202(以下、左スイングアーム202Lと称する)は、車軸50の左端部を支持する。左右一対のスイングアーム202のうち後輪30Bよりも右に位置するスイングアーム202(以下、右スイングアーム202Rと称する)は、車軸50の右端部を支持する。
被駆動部材60は、車両左右方向LRにおいて後輪30Bの右に配置される。被駆動部材60は、車両左右方向LRにおいて右スイングアーム202Rの左に配置される。被駆動部材60は、エンジン40の動力が伝達されることで回転中心軸線CL回りに回転する。被駆動部材60は、エンジン40の動力を後輪30Bに伝達することができるように、後輪30Bに取り付けられている。これにより、被駆動部材60は、後輪30Bとともに回転可能である。
被駆動部材60は、環状部62と、中央部64と、複数の接続部66とを含む。以下、これらについて説明する。
環状部62は、回転中心軸線CL回りに回転可能である。環状部62は、円環形状を有している。環状部62は、中央部64と同心的に配置されている。例えば、エンジン40の動力を後輪30Bに伝達する機構がベルトドライブ方式である場合、環状部62の外周面には、エンジン40の動力を伝達するベルトに噛み合う歯(図示せず)が形成されている。
複数の接続部66は、それぞれ、環状部62と中央部64とを接続する。本実施の形態では、複数の接続部66の各々が環状部62に対して一体的に形成されている。また、複数の接続部66の各々が中央部64に対して一体的に形成されている。
中央部64は、回転中心軸線CL回りに回転可能である。中央部64には、孔641が形成されている。孔641は、車両左右方向LRに延びている。孔641は、中央部64を車両左右方向LRに貫通して形成されている。
中央部64の孔641には、車軸50が挿入される。この状態で、被駆動部材60は、車軸50と同心的に配置される。また、中央部64と車軸50との間には、複数(本実施の形態では、2つ)のボールベアリングB1、B2が配置されている。これにより、被駆動部材60は、車軸50に対して回転可能に配置されている。
中央部64には、複数の突起642(図4参照)が形成されている。なお、複数の突起642の詳細については後述する。
ハブダンパ70は、エンジン40の動力変動に起因して発生しかつ被駆動部材60から後輪30Bに伝達される衝撃を緩和する。ハブダンパ70は、被駆動部材60と後輪30Bの間に配置される。つまり、ハブダンパ70は、被駆動部材60から後輪30Bに力が伝達される経路上に配置されている。ハブダンパ70は、被駆動部材60の回転が後輪30Bに伝達されることを許容する。ハブダンパ70は、車両左右方向LRにおいて右スイングアーム202Rの左に配置される。なお、ハブダンパ70の詳細については後述する。
電気モータ80は、エンジン40の動力によって後輪30Bが回転していない状態において、後輪30Bを回転中心軸線CL回りに回転させるための動力を発生させる。電気モータ80が出力するトルクの最大値は、エンジン40が出力するトルクの最大値よりも小さい。つまり、電気モータ80の動力が伝達されるときの後輪30Bの回転速度は、エンジン40の動力が伝達されるときの後輪30Bの回転速度よりも遅い。したがって、電気モータ80の動力が後輪30Bに伝達されるときの鞍乗型車両10の車速は、エンジン40の動力が後輪30Bに伝達されるときの鞍乗型車両10の車速よりも低速である。電気モータ80の動力により、鞍乗型車両10の前進及び後進が可能になっている。電気モータ80は、車両左右方向LRにおいて右スイングアーム202Rよりも左に配置される。電気モータ80は、車両左右方向LRにおいて左スイングアーム202Lよりも右に配置される。なお、電気モータ80の詳細については後述する。
図2を参照しながら、後輪30Bについてさらに説明する。後輪30Bは、タイヤ31と、ホイール32とを含む。
タイヤ31は、ホイール32に取り付けられている。これにより、タイヤ31は、ホイール32とともに回転可能である。
ホイール32は、車軸50によって回転中心軸線CL1回りに回転可能に配置されている。ホイール32は、リム34と、複数のスポーク36と、ハブ38(図3参照)とを含む。
リム34は、回転中心軸線CL1回りに回転可能である。リム34は、円環形状を有している。ハブ38は、回転中心軸線CL1回りに回転可能である。リム34は、ハブ38に対して同心的に配置される。複数のスポーク36は、それぞれ、リム34とハブ38を接続する。
図3を参照しながら、ハブ38の詳細について説明する。ハブ38は、回転中心軸線CL回りに回転可能に配置される。ハブ38には、エンジン40の動力がハブダンパ70を介して伝達される。
ハブ38は、筒部381と、壁部382とを含む。以下、これらについて説明する。
筒部381は、車両左右方向LRに延びている。筒部381は、筒形状を有している。筒部381には、車軸50が挿入されている。筒部381は、車軸50と同心的に配置されている。
壁部382は、車両左右方向LRにおいて筒部381の右端に設けられている。壁部382は、筒部381の右端の開口を塞ぐように構成されている。壁部382は、全体として円板形状を有している。図3に示す例では、壁部382は筒部381と一体的に形成されている。壁部382には、エンジン40の動力がハブダンパ70を介して伝達される。
壁部382には、孔3821が形成されている。孔3821は、車両左右方向LRに延びている。孔3821は、壁部382を車両左右方向LRに貫通している。孔3821には、車軸50が挿入されている。壁部382と車軸50との間には、ニードルベアリングB3が配置されている。これにより、ハブ38は、車軸50に対して回転可能に配置されている。
図4を参照しながら、壁部382についてさらに説明する。図4は、図3におけるIV−IV断面図である。
壁部382には、複数の凹部3822が形成されている。複数の凹部3822は、それぞれ、車両右方向Rに開口している。複数の凹部3822は、周方向に並んで形成されている。複数の凹部3822は、周方向に等間隔に形成されている。複数の凹部3822のうち周方向で隣り合う2つの凹部3822の間には、仕切壁3823が形成されている。仕切壁3823は、車両左右方向LRに延びてかつ径方向に延びている。
図4を参照しながら、ハブダンパ70について説明する。ハブダンパ70は、複数のダンパユニット72を含む。複数のダンパユニット72は、それぞれ、第1弾性片74と、第2弾性片76と、接続片78(図3参照)とを含む。第1弾性片74及び第2弾性片76は、それぞれ、ゴム等の弾性体で形成されている。第1弾性片74の体積は、第2弾性片76の体積よりも大きい。接続片78は、第1弾性片74と第2弾性片76とを接続する。
ハブダンパ70は、壁部382に取り付けられている。つまり、複数のダンパユニット72は、それぞれ、壁部382に取り付けられている。具体的には、以下のとおりである。
第1弾性片74は、周方向で隣り合う2つの凹部3822のうち一方の凹部3822内に配置される。第2弾性片76は、周方向で隣り合う2つの凹部3822のうち他方の凹部3822内に配置される。この状態で、接続片78は、仕切壁3823の右に位置して、第1弾性片74と第2弾性片76とを接続する。つまり、車両左方向Lに見て、接続片78は、第1弾性片74が配置された凹部3822と第2弾性片76が配置された凹部3822とを仕切る仕切壁3823に対して交差する。
複数の凹部3822の各々に配置されている第1弾性片74と第2弾性片76の間、つまり、複数のダンパユニット72のうち周方向で隣り合う2つのダンパユニット72の一方が有する第1弾性片74と他方が有する第2弾性片76の間には、被駆動部材60の中央部64に形成された突起642が配置されている。つまり、被駆動部材60の中央部642には、複数の突起642が形成されている。複数の突起642は、周方向に並んで形成されている。複数の突起642は、周方向に等間隔に形成されている。複数の突起642は、それぞれ、車両左右方向LRに延びるように形成されている。
第1弾性片74と第2弾性片76の間に突起642が配置されることにより、第1弾性片74及び第2弾性片76は、それぞれ、周方向に圧縮されている。具体的には、第1弾性片74は、突起642と仕切壁3823との間に配置され、突起642と仕切壁3823とにより、周方向に圧縮されている。第2弾性片74は、突起642と仕切壁3823との間に配置され、突起642と仕切壁3823とにより、周方向に圧縮されている。
このような状態において、被駆動部材60がエンジン40の動力で回転すると、突起642が凹部3822内で周方向に移動する。このとき、第1弾性片74及び第2弾性片76の何れかがさらに圧縮される。つまり、突起642が、第1弾性片74及び第2弾性片76の何れかを介して、仕切壁3823を周方向に押す。その結果、ハブ38が回転する。つまり、被駆動部材60の回転は、ハブダンパ70を介して、後輪30Bに伝達される。
図3及び図5を参照しながら、電気モータ80の詳細について説明する。図5は、図3におけるV−V断面図である。
電気モータ80は、アウタロータ82と、ステータ84とを含む。以下、これらについて説明する。
アウタロータ82は、筒形状を有している。アウタロータ82は、車両左右方向に延びている。アウタロータ82には、車軸50が挿入されている。この状態で、アウタロータ82は、車軸50と同心的に配置される。
アウタロータ82は、ロータ本体821と、左回転支持体822と、右回転支持体823と、複数の永久磁石824とを含む。以下、これらについて説明する。
ロータ本体821は、筒形状を有している。ロータ本体821には、車軸50が挿入されている。ロータ本体821には、複数の永久磁石824が取り付けられている。複数の永久磁石824は、周方向に並んで配置されている。
左回転支持体822は、ロータ本体821の左端部を支持する。左回転支持体822は、ロータ本体821の左端部に対してボルト825で固定されている。左回転支持体822の中央部には、孔8221が形成されている。孔8221は、車両左右方向LRに延びている。孔8221は、左回転支持体822を車両左右方向LRに貫通して形成されている。
左回転支持体822の孔8221には、車軸50が挿入されている。左回転支持体822と車軸50との間には、ボールベアリングB4が配置されている。これにより、左回転支持体822は、車軸50に対して回転可能に配置されている。
右回転支持体823は、ロータ本体821の右端部を支持する。右回転支持体823は、ロータ本体821の右端部に対してボルト826で固定されている。右回転支持体823の中央部には、孔8231が形成されている。孔8231は、車両左右方向LRに延びている。孔8231は、右回転支持体823を車両左右方向LRに貫通して形成されている。
右回転支持体823の孔8231には、車軸50が挿入されている。右回転支持体823と車軸50との間には、ボールベアリングB5が配置されている。これにより、右回転支持体823は、車軸50に対して回転可能に配置されている。
ここで、ロータ本体821は、複数の永久磁石824の各々の磁力線が通過できる材料によって形成されている。ロータ本体821は、例えば、鉄を主成分とする材料によって形成されている。一方、左回転支持体822及び右回転支持体823は、それぞれ、複数の永久磁石824の各々の磁力線が通過するのを抑制する材料によって形成されている。左回転支持体822及び右回転支持体823の各々は、例えば、アルミニウムを主成分とするアルミニウム合金によって形成されている。
アウタロータ82は、ハブ38と同心的に配置されている。この状態で、右回転支持体823、ロータ本体821及び複数の永久磁石824は、筒部381内に位置している。左回転支持体822の少なくとも一部(特に、ロータ本体821の左端部に固定された部分)は、筒部381内に位置している。左回転支持体822は、車両左右方向LRにおいて、ハブ38に接している。左回転支持体822は、ハブ38の左端部(具体的には、筒部381の左端部)に対してボルト827で固定されている。つまり、アウタロータ82は、少なくとも複数の永久磁石824及びロータ本体821が筒部381に収容された状態で、筒部381に接続されている。別の表現をすれば、アウタロータ82は、少なくとも一部が筒部381に収容された状態で、筒部381に接続されている。その結果、アウタロータ82は、筒部381とともに回転可能に配置されている。
ここで、回転中心軸線CLに対して直交する方向(径方向)に見て、アウタロータ82の回転中心軸線CLに対して直交する方向(径方向)での長さは、被駆動部材60の回転中心軸線CLに対して直交する方向(径方向)での長さよりも短い。つまり、アウタロータ82の直径は、被駆動部材60の直径よりも小さい。
ステータ84には、車軸50が挿入されている。この状態で、ステータ84は、車軸50と同心的に配置されている。また、ステータ84は、車軸50に固定されている。
ステータ84は、アウタロータ82に挿入されている。この状態で、ステータ84は、アウタロータ82と同心的に配置されている。
ステータ84は、ステータ本体841と、複数のステータコイル842とを含む。以下、これらについて説明する。
ステータ本体841は、複数のステータコイル842の各々への通電によって発生する磁束が通過できる材料によって形成されている。ステータ本体841は、磁性体によって形成されていればよい。ステータ本体841は、例えば、鉄を主成分とする材料によって形成されている。ステータ本体841には、孔8411が形成されている。孔8411は、車両左右方向LRに延びている。孔8411は、ステータ本体841を車両左右方向LRに貫通している。
ステータ本体841の孔8411には、車軸50が圧入されている。これにより、ステータ本体841が車軸50に固定されている。なお、車軸50のうちステータ本体841の孔8411に圧入される部分にはセレーション加工を施していてもよい。或いは、車軸50の外周面とステータ本体841の内周面の各々に軸方向に延びるキー溝を形成し、これらのキー溝にキーを挿入することで、ステータ本体841と車軸50が相対回転するのを阻止してもよい。
ステータ本体841には、複数のティース8412が形成されている。複数のティース8412は、それぞれ、ステータ本体841の外周面から径方向に突出している。複数のティース8412は、周方向に並んでいる。複数のティース8412は、周方向に等間隔に形成されている。
複数のステータコイル842は、複数のティース8412の各々に1つずつ配置されている。これにより、複数のステータコイル842は、周方向に並んで配置されている。複数のステータコイル842は、周方向に等間隔に配置されている。
このような電気モータ80は、複数のステータコイル842への通電に起因してアウタロータ82とステータ84との間に発生する電磁力を利用して、アウタロータ82を回転中心軸線CL回りに回転させる。ここで、アウタロータ82は、後輪30Bのハブ38(具体的には、筒部381)に接続されている。そのため、アウタロータ82が回転すると、後輪30Bが回転する。つまり、電気モータ80は、後輪30Bを回転中心軸線CL回りに回転させることができる。
なお、電気モータ80の動力によって後輪30Bを回転させることで鞍乗型車両10を走行させるモード(補助移動モード)は、例えば、鞍乗型車両10の乗員がモード切替スイッチを操作することで実現される。
ここで、複数のステータコイル842の各々のコイル線(図示せず)は、車軸50に形成された貫通孔52を通じて、ハブ38の左に取り出される。つまり、複数のステータコイル842の各々のコイル線は、ステータ本体841よりも被駆動部材60から離れた位置において、ハブ38の外に取り出される。具体的には、以下のとおりである。
車軸50に形成された貫通孔52は、ハブ38の内部空間と外部空間とを相互に連通している。貫通孔52は、アウタロータ82の内部空間と外部空間とを相互に連通している。貫通孔52は、回転中心軸線CLに対して交差する方向に延びている。図3に示す例では、貫通孔52は、回転中心軸線CLに対して傾斜する方向に延びている。貫通孔52は、回転中心軸線CLに対して傾斜する方向において車軸50を貫通している。なお、貫通孔52の一端(ハブ38の外部空間に開口しているほうの端)は、車軸50の外周面を軸方向に延びる溝内に開口している。
車軸50の表面には、貫通孔52が形成されていることに起因して、2つの開口521、522が形成されている。以下、これらについて説明する。
開口521は、車軸50のうちハブ38の外部空間に位置する部分に形成されている。開口521は、車軸50のうちアウタロータ82の外部空間に位置する部分に形成されている。開口521は、ハブ38の壁部382よりも左に位置している。開口521は、アウタロータ82よりも左に位置している。つまり、開口521は、左回転支持体822よりも左に位置している。また、開口521は、左回転支持体822を車軸50に対して回転可能に支持するボールベアリングB4よりも左に位置している。
開口522は、車軸50のうちハブ38の内部空間に位置する部分に形成されている。開口522は、車軸50のうちアウタロータ82の内部空間に位置する部分に形成されている。開口522は、左回転支持体822よりも右に位置している。開口522は、左回転支持体822を車軸50に対して回転可能に支持するボールベアリングB4よりも右に位置している。開口522は、壁部382よりも左に位置している。
このような貫通孔52を通るようにして、複数のステータコイル842の各々のコイル線(図示せず)が配置されている。これにより、複数のステータコイル842の各々のコイル線は、アウタロータ82の左に取り出される。
鞍乗型車両10は、図3に示すように、制動装置90をさらに備える。図3を参照しながら、制動装置90について説明する。
制動装置90は、後輪30Bの回転速度を減少させるための制動力を後輪30Bに及ぼす。制動装置90は、ブレーキディスク92と、ブレーキキャリパ94とを含む。
ブレーキディスク92は、筒部381の左端に固定されている。図3に示す例では、ブレーキディスク92は、アウタロータ82とともに筒部381に固定されている。つまり、ブレーキディスク92は、アウタロータ82を筒部381に固定するためのボルト93により、筒部381に固定されている。ブレーキディスク92は、筒部381に固定されていることで、筒部381とともに回転可能に配置されている。
ここで、回転中心軸線CLに対して直交する方向(径方向)に見て、アウタロータ82の回転中心軸線CLに対して直交する方向(径方向)での長さは、ブレーキディスク92の回転中心軸線CLに直交する方向(径方向)での長さよりも短い。つまり、アウタロータ82の直径は、ブレーキディスク92の直径よりも小さい。
また、図3に示す例では、鞍乗型車両10は、ブレーキディスク支持体96をさらに備える。ブレーキディスク支持体96は、ブレーキディスク92とともに筒部381に固定されている。
図3及び図6を参照しながら、ブレーキディスク支持体96について説明する。図6は、ブレーキディスク支持体96が後輪30Bに固定されかつブレーキディスク92が後輪30Bから取り外された状態を示す左側面図である。
ブレーキディスク支持体96は、筒部381に固定されている。ブレーキディスク支持体96は、アウタロータ82とともに筒部381に固定されている。つまり、ブレーキディスク支持体96は、アウタロータ82を筒部381に固定するためのボルト93により、筒部381に固定されている。ブレーキディスク支持体96は、筒部381に固定されていることで、筒部381とともに回転可能に配置されている。
ブレーキディスク支持体96の外縁は、図6に示すように、車両左方向L又は車両右方向Rに見て、円である。ブレーキディスク支持体96の外径は、ブレーキディスク92の外径よりも小さい。
ブレーキディスク支持体96の右面の一部は、車両左右方向LRにおいてアウタロータ82の左面の一部に重なっている。ブレーキディスク支持体96の左面の一部は、車両左右方向LRにおいてブレーキディスク92の右面の一部に重なっている。
図3を参照しながら、ブレーキキャリパ94について説明する。ブレーキキャリパ94は、ブレーキディスク92の回転速度を減少させるための制動力をブレーキディスク92に及ぼす。
本実施の形態では、鞍乗型車両10は、ブラケット98をさらに備える。ブラケット98は、ブレーキキャリパ94を車軸50に固定する。
図3及び図7を参照しながら、ブラケット98について説明する。図7は、ブラケット98が後輪30Bに固定されている状態を示す左側面図である。
ブラケット98は、第1ブラケット構成部材981と、第2ブラケット構成部材982とを含む。第1ブラケット構成部材981と第2ブラケット構成部材982は、回転中心軸線CLに対して直交する方向(径方向)で隣り合って配置される。この状態で、第1ブラケット構成部材981と第2ブラケット構成部材982が複数(本実施の形態では、2つ)のボルト99で相互に固定される。これにより、車軸50を挿入するための挿入孔983が形成される。このようにして形成された挿入孔983に車軸50が挿入された状態で、ブラケット98が車軸50に固定されている。
第2ブラケット構成部材982には、ブレーキキャリパ94が一体的に設けられている。上記のように、ブラケット98が車軸50に固定されることにより、ブレーキキャリパ94がブラケット98を介して車軸50に固定される。
ブラケット98は、車両左右方向LRにおいてアウタロータ82よりも左に配置されている。ブラケット98のうち車軸50に固定される部分、つまり、挿入孔983を形成する部分は、左スイングアーム202Lよりも右に位置している。
鞍乗型車両10は、車輪速センサ100をさらに備える。車輪速センサ100は、検出装置1001と、回転プレート1002とを含む。
検出装置1001は、第2ブラケット構成部材982に固定されている。検出装置1001は、コイルを含む。
回転プレート1002は、アウタロータ82に固定されている。回転プレート1002には、複数の孔が周方向に等間隔に並んで形成されている。
回転プレート1002が回転することにより、検出装置1001のコイルを通過する磁束が変化する。このような磁束の変化を検出装置1001が検出することにより、後輪30Bの回転速度が検出される。
このような鞍乗型車両10においては、駆動輪としての後輪30Bのハブ38内に電気モータ80が配置されているので、電気モータ80が他の部材と干渉するのを回避できる。
また、鞍乗型車両10においては、電気モータ80のアウタロータ82がハブ38の筒部381に接続されているので、アウタロータ82の回転をハブ38の筒部381に直接伝達することができる。そのため、電気モータ80の動力を駆動輪としての後輪30Bに効率よく伝達することができる。
(実施の形態の変形例)
上記実施の形態では、ブラケット98が第1ブラケット構成部材981及び第2ブラケット構成部材982を含んでおり、第1ブラケット構成部材981と第2ブラケット構成部材982が相互に固定されることにより、車軸50が挿入される挿入孔983が形成されている。しかしながら、ブラケットは、車軸50が挿入される挿入孔が形成された構造を有していてもよい。この場合、ブラケットの挿入孔に車軸50が挿入された状態で、ブラケットが車軸50に固定される。また、ブラケットとは別の部材であるブレーキキャリパ94がブラケットに固定される。
(その他の実施形態)
本明細書において記載と図示の少なくとも一方がなされた実施形態及び変形例は、本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示の思想を限定するものではない。上記の実施形態及び変形例は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得る。
当該趣旨は、本明細書に開示された実施形態に基づいて当業者によって認識されうる、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、実施形態及び変形例に跨る特徴の組み合わせ)、改良、変更を包含する。特許請求の範囲における限定事項は当該特許請求の範囲で用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態及び変形例に限定されるべきではない。そのような実施形態及び変形例は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、本明細書において、「好ましくは」、「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」、「よいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。
上記実施の形態では、鞍乗型車両10が左右一対の操舵輪(2つの前輪30F)を備えている。しかしながら、本発明の鞍乗型車両は、1つの操舵輪(つまり、1つの前輪)を備える鞍乗型車両であってもよい。
上記実施の形態では、被駆動部材60が後輪30Bの右に配置されている。しかしながら、被駆動部材60は後輪30Bの右に配置されていてもよい。
上記実施の形態では、壁部382が筒部381の右端に設けられている。しかしながら、壁部382は筒部381の左端に設けられていてもよい。この場合、ハブ38の外部空間に位置する開口521は、壁部382よりも右に位置する。また、ブレーキディスク92は筒部381の右端に固定される。
上記実施の形態では、所謂ディスクブレーキ方式の制動装置90が採用されている。しかしながら、制動装置はドラムブレーキ方式であってもよい。
上記実施の形態において、アウタロータの全体がハブの筒部に収容されていてもよい。
10 鞍乗型車両
30B 後輪(駆動輪)
31 タイヤ
32 ホイール
34 リム
36 スポーク
38 ハブ
381 筒部
382 壁部
3821 孔
3822 凹部
3823 仕切壁
40 エンジン
50 車軸
52 貫通孔
521 開口
522 開口
60 被駆動部材
62 環状部
64 中央部
641 貫通孔
642 突起
66 接続部
70 ハブダンパ
72 ダンパユニット
74 第1弾性片
76 第2弾性片
78 接続片
80 電気モータ
82 アウタロータ
821 ロータ本体
822 左回転支持体
8221 孔
823 右回転支持体
8231 孔
824 永久磁石
84 ステータ
841 ステータ本体
8411 孔
8412 ティース
842 ステータコイル
90 制動装置
92 ブレーキディスク
94 ブレーキキャリパ
96 ブレーキディスク支持体
98 ブラケット
981 第1ブラケット構成部材
982 第2ブラケット構成部材
983 挿入孔

Claims (10)

  1. 鞍乗型車両であって、
    エンジンと、
    前記エンジンの動力が伝達されることで前記鞍乗型車両の左右方向に延びる回転中心軸線回りに回転する駆動輪と、
    前記駆動輪を前記回転中心軸線回りで回転可能に支持する車軸と、
    前記鞍乗型車両の左右方向において前記駆動輪の左又は右に配置され、前記エンジンの動力が伝達されることで前記回転中心軸線回りに回転する被駆動部材であって、前記エンジンの動力を前記駆動輪に伝達することができるように、前記駆動輪に取り付けられることで前記駆動輪とともに回転可能な被駆動部材と、
    前記被駆動部材と前記駆動輪との間に配置され、前記エンジンの動力変動に起因して発生しかつ前記被駆動部材から前記駆動輪に伝達される衝撃を緩和するハブダンパと、
    前記エンジンの動力によって前記駆動輪が回転していない状態において、前記駆動輪を前記回転中心軸線回りに回転させるための動力を発生させる電気モータであって、その最大トルクが前記エンジンの最大トルクよりも小さい電気モータとを備え、
    前記駆動輪は、
    前記回転中心軸線回りに回転可能に配置され、前記エンジンの動力が前記ハブダンパを介して伝達されるハブを含み、
    前記ハブは、
    前記鞍乗型車両の左右方向に延び、前記車軸が挿入されかつ前記車軸と同心的に配置される筒部と、
    前記鞍乗型車両の左右方向において前記筒部の左端又は右端に設けられ、前記エンジンの動力が前記ハブダンパを介して伝達される壁部とを含み、
    前記電気モータは、
    前記車軸が挿入された状態で前記車軸と同心的に配置され、かつ、少なくとも一部が前記筒部に収容された状態で前記筒部に接続されることにより、前記筒部とともに回転可能な筒状のアウタロータであって、前記回転中心軸線回りの周方向に並んで配置される複数の永久磁石を有するアウタロータと、
    前記車軸が挿入された状態で前記車軸と同心的に配置され、かつ、前記アウタロータに挿入された状態で前記アウタロータと同心的に配置され、前記車軸に固定されるステータであって、前記周方向に並んで配置される複数のステータコイルを有するステータとを含み、
    前記複数のステータコイルへの通電に起因して前記アウタロータと前記ステータとの間に発生する電磁力を利用して、前記アウタロータを前記回転中心軸線回りに回転させることにより、前記駆動輪を前記回転中心軸線回りに回転させる、鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記回転中心軸線に対して直交する方向に見て、前記アウタロータの前記回転中心軸線に対して直交する方向での長さが、前記被駆動部材の前記回転中心軸線に対して直交する方向での長さよりも短い、鞍乗型車両。
  3. 請求項1又は2に記載の鞍乗型車両であって、さらに、
    前記駆動輪の回転速度を減少させるための制動力を前記駆動輪に及ぼす制動装置を備え、
    前記制動装置は、
    前記壁部が前記筒部の左端に設けられる場合には前記筒部の右端に固定され、前記壁部が前記筒部の右端に設けられる場合には前記筒部の左端に固定され、前記筒部とともに回転可能なブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクの回転速度を減少させるための制動力を前記ブレーキディスクに及ぼすブレーキキャリパとを含み、
    前記回転中心軸線に対して直交する方向に見て、前記アウタロータの前記回転中心軸線に対して直交する方向での長さが、前記ブレーキディスクの前記回転中心軸線に直交する方向での長さよりも短い、鞍乗型車両。
  4. 請求項3に記載の鞍乗型車両であって、
    前記ブレーキディスクは、前記アウタロータとともに前記筒部に固定される、鞍乗型車両。
  5. 請求項3又は4に記載の鞍乗型車両であって、さらに、
    前記ブレーキキャリパを前記車軸に固定するブラケットを備え、
    前記ブラケットは、
    前記回転中心軸線に対して直交する方向で隣り合って配置されかつ相互に固定された状態で前記車軸が挿入される挿入孔を形成する第1及び第2のブラケット構成部材を含み、
    前記第1及び第2のブラケット構成部材の何れかに前記ブレーキキャリパが一体的に設けられている、鞍乗型車両。
  6. 請求項3又は4に記載の鞍乗型車両であって、さらに、
    前記ブレーキキャリパを前記車軸に固定するブラケットであって、前記車軸が挿入される挿入孔が形成されたブラケットを備え、
    前記ブラケットとは別の部材である前記ブレーキキャリパが前記ブラケットに固定されている、鞍乗型車両。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記車軸には、
    前記ハブの内部空間と外部空間とを相互に連通し、前記回転中心軸線に対して交差する方向に延びて、前記車軸を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記複数のステータコイルの各々のコイル線は、前記貫通孔を通るように配置されている、鞍乗型車両。
  8. 請求項7に記載の鞍乗型車両であって、
    前記車軸には、前記貫通孔が形成されていることに起因して、前記車軸のうち前記ハブの外部空間に位置する部分に開口が形成されており、
    前記開口は、前記壁部が前記筒部の左端に設けられる場合には前記壁部よりも右に位置し、前記壁部が前記筒部の右端に設けられる場合には前記壁部よりも左に位置する、鞍乗型車両。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記駆動輪が後輪である、鞍乗型車両。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の鞍乗型車両であって、さらに、
    前記鞍乗型車両の左方向又は右方向に見て、前記駆動輪よりも前又は後に配置され、前記鞍乗型車両の左右方向に並ぶ左右一対の操舵輪を備える、鞍乗型車両。

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