JP2021029779A - 遊技機 - Google Patents

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倫也 窪田
Michiya Kubota
倫也 窪田
卓人 市原
Takuto Ichihara
卓人 市原
佐々木 浩司
Koji Sasaki
浩司 佐々木
伊藤 潤
Jun Ito
潤 伊藤
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Abstract

【課題】遊技興趣を高めることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、遊技者が操作可能なセレクトボタン42kと、セレクトボタン42kへの押下操作に基づいて、複数種類の演出モードの中から選択された一つの演出モードに設定可能な演出制御用マイコン121と、を備える。演出制御用マイコン121は、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの上方向ボタンへの押下操作に基づいて、演出モードの選択を可能にするためのモード選択可能画像MKを表示させる。そして、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの操作に基づいて、演出モードの選択(切替え)を可能にする。【選択図】図59

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来より、遊技機の一例であるパチンコ遊技機では、例えば下記特許文献1に記載されているように、遊技者が操作可能な操作手段を備え、複数種類の演出モードの中から選択された一つの演出モードに設定可能なものがある。この種類のパチンコ遊技機では、遊技者が操作手段を操作することで、遊技者に好きな演出モードを選択させることができる。
特開2017−74419号公報
ところで上記特許文献1に記載の遊技機では、演出図柄の変動表示中に、操作手段の操作により、演出モードを選択することができる。しかしながら、演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作しても、演出モードを選択することができない。従って、演出モードを選択することができるタイミングを改善して、遊技興趣を高めることが望まれる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは、遊技興趣を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は、
遊技者が操作可能な操作手段と、
前記操作手段への操作に基づいて、複数種類の演出モードの中から選択された一つの演出モードに設定可能な演出制御手段と、を備える遊技機において、
前記演出制御手段は、
当たりであるかを示す演出図柄を変動表示を経て停止表示可能であり、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作に基づいて前記演出モードの選択を可能にすることがあることを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、遊技興趣を高めることが可能である。
本発明の実施形態に係る遊技機の斜視図である。 同遊技機が備える遊技機枠の分解斜視図である。 同遊技機の正面図である。 同遊技機が備える遊技盤の正面図である。 (A)は振分部材が第1状態であるときの遊技球の流れを示す図であり、(B)は振分部材が第2状態であるときの遊技球の流れを示す図である。 図4に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 図4に示す遊技盤の縦断面図である。 同遊技機の裏側を示す斜視図である。 同遊技機の遊技制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機の演出制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 当たり種別判定テーブルである。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は設定値「1」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(B)は設定値「2」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(C)は設定値「3」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(D)は設定値「4」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(E)は設定値「5」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(F)は設定値「6」のときに用いる大当たり判定テーブルである。 (A)はリーチ判定テーブルであり、(B)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(C)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 第1特図変動パターン判定テーブルである。 第2特図変動パターン判定テーブルである。 第3特図変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 (A)はLOGOモードであるときの演出態様を示す図であり、(B)はサッカーモードであるときの演出態様を示す図であり、(C)は野球モードであるときの演出態様を示す図である。 通常遊技状態でのステータスの遷移を説明するための図である。 (A)はモード選択可能画像の表示中に第1LOGOモード選択画像が表示されている状態を示す図であり、(B)はモード選択可能画像の表示中に第1サッカーモード選択画像が表示されている状態を示す図であり、(C)はモード選択可能画像の表示中に第1野球モード選択画像が表示されている状態を示す図である。 (A)は第1サッカーモード選択画像の表示中に「0秒」を示す残り時間画像が表示されている状態を示す図であり、(B)はスタンバイ状態を示す図である。 (A)は楽曲選択可能画像の表示中に第1楽曲を示す選択楽曲画像が表示されている状態を示す図であり、(B)は楽曲選択可能画像の表示中に第2楽曲を示す選択楽曲画像が表示されている状態を示す図である。 主制御メイン処理のフローチャートである。 電源投入時処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 センサ検出処理のフローチャートである。 ゲート通過処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 ステータス設定処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 特別電動役物処理(大当たり遊技)のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 受信割り込み処理のフローチャートである。 1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 変動演出開始処理のフローチャートである。 変動演出パターン選択処理のフローチャートである。 変動演出パターン選択処理のフローチャートである。 スイッチ処理のフローチャートである。 スイッチ処理のフローチャートである。 演出モード操作決定処理のフローチャートである。 データ更新処理のフローチャートである。 (A)はLOGOモード変更演出を示す図であり、(B)はサッカーモード変更演出を示す図であり、(C)は野球モード変更演出を示す図である。 演出例1を示す図である。 演出例1を示す図である。 演出例2を示す図である。 演出例2を示す図である。 変形例を示す図である。
1.遊技機の構成
本発明の実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の各部の左右方向は、そのパチンコ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、パチンコ遊技機の各部の前方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく方向とし、パチンコ遊技機の各部の後方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者から離れる方向として、説明する。
図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2と、遊技機枠2内に取り付けられた遊技盤1(図4参照)とを備えている。遊技機枠2は、パチンコ遊技機PY1の外郭を形成するものであり、外側に配されている外枠22と、外枠22の内側に組付けられる内枠21と、外枠22及び内枠21の前面側に配されている前扉23(前枠)とを備えている。前扉23は、遊技盤1を保護する縦長方形状のものであり、図2に示すように、外枠22及び内枠21に対して回動自在になっている。前扉23の中央部には、遊技者が後述する遊技領域6を視認できるように、透明のガラス板23t(窓部)が取付けられている。
前扉23には、図3に示すように、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル72k(遊技球打込手段)、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)34、及び打球供給皿34に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)35が設けられている。また前扉23には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン40k及びセレクトボタン42k(操作手段)が設けられている。なおセレクトボタン(十字キー)42kは、上方向ボタンと下方向ボタンと左方向ボタンと右方向ボタンとによって構成されている。また前扉23には、装飾用の枠ランプ212及び音を出力するスピーカ(図1において不図示)が設けられている。
図4に示すように、遊技盤1には、ハンドル72kの操作により発射された遊技球が流下する遊技領域6が、レール部材62で囲まれて形成されている。また遊技盤1には、装飾用の盤ランプ54が多数設けられている。なお遊技盤1は、前側に配されている板状部材と、後側に配されている裏ユニット(後述する各種制御基板、第1液晶表示装置50、第2液晶表示装置7、ハーネス等を取付けるユニット)とが一体化されたものである。
遊技領域6には、遊技球を誘導する複数の遊技くぎが突設されている。また遊技領域6の中央付近には、第1液晶表示装置50が配置されている。第1液晶表示装置50は、遊技領域6を形成する面よりも、後方に配置されていて、鉛直方向に起立した状態で固定されている(図7参照)。
第1液晶表示装置50は、画像を表示可能な液晶表示装置であるが、有機EL表示装置などの他の画像表示装置であってもよい。第1液晶表示装置50の表示画面50a(表示画面)には、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示(変動表示)に同期した演出図柄(装飾図柄)EZの可変表示(変動表示)を行う演出図柄表示領域がある。なお、演出図柄EZを表示する演出を演出図柄変動演出という。演出図柄変動演出を「装飾図柄変動演出」や単に「変動演出」と称することもある。
演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアからなる。左の図柄表示エリアには左演出図柄EZ1が表示され、中の図柄表示エリアには中演出図柄EZ2が表示され、右の図柄表示エリアには右演出図柄EZ3が表示される。演出図柄EZはそれぞれ、例えば「1」〜「9」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。第1液晶表示装置50は、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2、右演出図柄EZ3の組合せによって、後述の第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81b(図6参照)にて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄EZを停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄EZを停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、大当たり抽選の結果を第1特図表示器81a(図6参照)や第2特図表示器81bにより把握するのではなく、第1液晶表示装置50にて把握する。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。
第1液晶表示装置50は、上記のような演出図柄EZを用いた演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出(客待ち演出)などを表示画面50aに表示する。なお演出図柄変動演出では、数字等の演出図柄EZのほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄EZ以外の演出画像も表示される。
また第1液晶表示装置50の表示画面50aには、後述する第1特図保留の記憶数に応じて第1保留アイコンHA(演出保留画像)を表示する第1保留アイコン表示領域がある。第1保留アイコンHAの表示により、後述の第1特図保留表示器83a(図6参照)にて表示される第1特図保留の記憶数を遊技者にわかりやすく示すことができる。また、後述する第2特図保留の記憶数に応じて第2保留アイコンHB(演出保留画像)を表示する第2保留アイコン表示領域がある。第2保留アイコンHBの表示により、後述の第2特図保留表示器83b(図6参照)にて表示される第2特図保留の記憶数を遊技者にわかりやすく示すことができる。
遊技領域6の中央付近であって第1液晶表示装置50の前方には、センター枠61(内側壁部)が配されている。センター枠61の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口11へと誘導可能なステージ部61sが形成されている。またセンター枠61の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部61sへ遊技球を流出させるワープ部61wが設けられている。
遊技領域6における第1液晶表示装置50の下方で、左右方向の中央には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口11(入球口)を備える第1始動入賞装置11Dが設けられている。第1始動口11を、第1入球口や、固定入球口、第1始動入賞口、第1始動領域ともいう。また第1始動入賞装置11Dを、第1入球手段や、固定入球手段、第1始動入賞装置ともいう。第1始動口11への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また、遊技領域6における第1始動口11の右上方には、大入賞口14(特別入賞口)を備えた大入賞装置14Dが設けられている。大入賞装置14Dを、アタッカー(AT)や、特別入賞手段、特別可変入賞装置ともいう。大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とをとるAT開閉部材14kを備え、AT開閉部材14kの作動により大入賞口14を開閉するものである。AT開閉部材14kは、大入賞口ソレノイド14s(図9参照)により駆動される。大入賞口14は、AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球が入球可能となる。この大入賞口14は、後述する大当たり遊技の実行中に開放する。
また、遊技領域6における大入賞装置14Dの右上方には、遊技球の入球し易さが変化可能な第2始動口12を備える第2始動入賞装置(普通電動役物いわゆる電チュー)12Dが設けられている。第2始動口12を、可変入球口ともいう。また電チュー12Dを、可変入球手段ともいう。第2始動口12(入球口)への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。電チュー12Dは、前後方向に移動(進退)可能であって開状態と閉状態とをとる電チュー開閉部材12k(開閉部材)を備え、電チュー開閉部材12kの作動によって第2始動口12を開閉するものである。
電チュー開閉部材12k(開閉部材)は、後述の電チューソレノイド12sにより駆動される。電チュー開閉部材12kが開状態にあるときには、後方側に退避していて、第2始動口12への遊技球の入球が可能になる。一方、電チュー開閉部材12kが閉状態にあるときには、前方側に進出していて、第2始動口12への遊技球の入球が不可能になる。こうして、第2始動口12は、遊技球の入球し易さが変化可能な始動口である。なお、電チューは、電チュー開閉部材が開状態にあるときの方が閉状態にあるときよりも第2始動口への入球を容易にするものであれば、閉状態にあるときに第2始動口への入球を不可能とするものでなくてもよい。また電チューは、前後方向に移動(進退)可能な開閉部材を有するものに限られず、回動可能な開閉部材や、左右方向に移動可能な開閉部材を有するものであっても良い。
また、遊技領域6における電チュー12Dの上方には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。ゲート13を、通過口や通過領域ともいう。ゲート13への遊技球の通過は、電チュー12Dを開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。さらに遊技領域6の下部には、複数の一般入賞口10が設けられている。また遊技領域6の最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6外へ排出するアウト口19が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域6には、左右方向の中央より左側の左遊技領域6L(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域6R(第2遊技領域)とがある。左遊技領域6Lを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域6Rを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機PY1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口11と、一般入賞口10と、アウト口19が配されている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打込むことで、第1始動口11や一般入賞口10への入賞を狙うことができる。なお、第1流路R1上にゲート13は配されていない。よって、左打ちをしている場合に電チュー12Dが開放されることはない。
一方、第2流路R2(特定流路)上には、ゲート13と、第2始動口12(電チュー12D)と、大入賞口14(大入賞装置14D)と、一般入賞口10と、アウト口19とが配されている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打込むことで、ゲート13への通過や、第2始動口12、大入賞口14、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。
続いて、図5に基づいて、大入賞口14に入球した遊技球の流れについて説明する。図5(A)(B)に示すように、大入賞装置14Dの内部には、大入賞口14を通過した遊技球が通過可能な特定領域(V領域)16および非特定領域17が形成されている。なお、大入賞装置14Dにおいて、特定領域16および非特定領域17の上流には、大入賞口14への遊技球の入賞を検知する大入賞口センサ14aが配置されている。また、特定領域16には、特定領域16への遊技球の通過を検知する特定領域センサ16aが配されている。また、非特定領域17には、非特定領域17への遊技球の通過を検知する非特定領域センサ17aが配されている。大入賞装置14Dは、大入賞口14を通過した遊技球を特定領域16または非特定領域17のいずれかに振り分ける振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16s(図5(A)(B)では図示省略)とを備えている。
図5(A)は、振分ソレノイド16sの通電時を示している。図5(A)に示すように、振分ソレノイド16sの通電時には、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を許容する第1状態(通過許容状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、大入賞口14に入賞した遊技球は、大入賞口センサ14aを通過したあと特定領域16を通過する。この遊技球のルートを第1のルートという。
図5(B)は、振分ソレノイド16sの非通電時を示している。図5(B)に示すように、振分ソレノイド16sの通電時には、振分部材16kの特定領域16への遊技球の通過を妨げる第2状態(通過阻止状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、大入賞口14に入賞した遊技球は、大入賞口センサ14aを通過したあと非特定領域17を通過する。この遊技球のルートを第2のルートという。
なお本パチンコ遊技機PY1では、特定領域16への遊技球の通過が後述の高確率状態への移行の契機となっている。つまり特定領域16は、確変作動口となっている。これに対して非特定領域17は、確変作動口ではない。
図4に示す遊技盤1の説明に戻る。図4に示すように、遊技盤1の右下部には表示器類8が配置されている。表示器類8には、図6に示すように、第1特別図柄を可変表示する第1特図表示器81a、第2特別図柄を可変表示する第2特図表示器81b、及び、普通図柄を可変表示する普図表示器82が含まれている。第1特別図柄を、第1特図又は特図1ともいい、第2特別図柄を第2特図又は特図2ともいい、第1特別図柄と第2特別図柄とをまとめて「特別図柄(識別図柄)」ともいう。また、普通図柄を普図ともいう。
また表示器類8には、第1特図表示器81aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器83a、第2特図表示器81bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器83b、および普図表示器82の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器84が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄(特図)ということがある。また、第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81bを総称して特図表示器81ということがある。また、第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83bを総称して特図保留表示器83ということがある。また第1特図保留および第2特図保留を総称して特図保留ということがある。
特図表示器81では、特別図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり図柄(特定の停止態様の特別図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口14を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。大当たり遊技における大入賞口14の開放パターンについては後述する。
具体的には特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄(識別図柄)を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なおハズレ図柄は、特定特別図柄ではない。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報、判定用情報)は、後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。詳細には、第1始動口11への入賞であれば第1特図保留として、後述の第1特図保留記憶部105aに記憶され、第2始動口12への入賞であれば第2特図保留として、後述の第2特図保留記憶部105bに記憶される。各々の特図保留記憶部105に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ「4」となっている。
特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち、大当たり遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。
特図保留の数は、特図保留表示器83に表示される。具体的には特図保留表示器83はそれぞれ、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート13への遊技球の通過を契機として行われる。普図表示器82では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口12を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口12の開放パターンについては後述する。
具体的には普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており(図6参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお普通ハズレ図柄は、特定普通図柄ではない。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、後述の普図保留記憶部106に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は「4」となっている。
普図保留記憶部106に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器84に表示される。具体的には普図保留表示器84は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を表示する。
また本形態のパチンコ遊技機PY1には、図4に示すように、第1液晶表示装置50よりも上方に第2液晶表示装置7(第2表示手段)が設けられている。第2液晶表示装置7の表示画面7aでは、後述するように、データ画像DA、第1モード選択画像MSなどが表示されるようになっている(図19(A)(B)(C)参照)。即ち、第2液晶表示装置7の表示画面7aでは、第1液晶表示装置50の表示画面50aと異なり、変動演出や客待ち演出が実行されるわけではなく、データ画像DA、第1モード選択画像MSなどのように、遊技に関する情報が補助的に示される。なお本形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係してシームレスな画像を表示することができるし、互いに独立して別々な画像を表示することもできる。
ここで図7は、遊技盤1の縦断面図である。図7に示すように、第2液晶表示装置7は、前方に向かって斜め上方に傾斜した状態で固定されている。そして、第2液晶表示装置7の表示画面7aの上部7dは、遊技盤1の遊技領域6よりも前方に飛び出ている。これにより遊技者には、より近い位置で表示画面7aの上部7dを見せることが可能である。更に、第2液晶表示装置7の表示画面7aの上部7dは、図4に示すように、遊技領域6の上端よりも上方に飛び出ている。これにより遊技者には、遊技領域6の外側でも表示画面7aの上部7dを見せることが可能である。こうして本形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとにより、斬新な表示画面が形成されていて、遊技者には広範囲且つ近い距離で演出画像を見せることが可能である。その結果、表示画面50a,7aで表示される演出画像のインパクトを高めることが可能である。
また図7に示すように、遊技盤1の遊技領域6よりも後方には、盤可動体55kが設けられている。盤可動体55kは、第1液晶表示装置50の表示画面50aよりも前方で移動可能な演出可動体である。盤可動体55kは、前方からほとんど視認不可能な原点位置から、第1液晶表示装置50の表示画面50aの中央の前方に現われる駆動位置に移動可能である。
2.遊技機の電気的構成
次に図9及び図10に基づいて、本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図9及び図10に示すようにパチンコ遊技機PY1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う遊技制御基板100(主制御基板)、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行う演出制御基板120(サブ制御基板)、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板170等を備えている。なお、遊技制御基板100は、メイン制御部を構成し、演出制御基板120は、後述する画像制御基板140、音声制御基板161、及びサブドライブ基板162とともにサブ制御部を構成する。
なお、サブ制御部は、少なくとも演出制御基板120を備え、演出手段(第1液晶表示装置50、第2液晶表示装置7、盤ランプ54、盤可動体55k、枠ランプ212、スピーカ610等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、遊技制御基板100、演出制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、本パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する遊技制御基板100の遊技用RAM(Random Access Memory)104や演出制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、遊技制御基板100の遊技用RAM104や演出制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。
また電源基板190には、電源スイッチ195(電力切替部)が接続されている。電源スイッチ195は、外部から供給されるAC24Vの電源に基づいて電力を供給可能な投入状態(ON状態)、又は電力を供給不能な遮断状態(OFF状態)に切替可能なものである。つまり、電源スイッチ195は、ON操作又はOFF操作により、電源の投入又は電源の遮断を切替えるものであり、電源スイッチ195がON操作されると投入状態になり、電源スイッチ195がOFF操作されると遮断状態になる。なお、電源スイッチ195がON状態である場合、パチンコ遊技機PY1は電源投入状態であり、電源スイッチ195がOFF状態である場合、パチンコ遊技機PY1は電源遮断状態である。
また電源基板190には、押下操作可能なRAMクリアスイッチ191(RAMクリア操作手段)が設けられている。RAMクリアスイッチ191は、後述する遊技制御用マイコン101の遊技用RAM(Random Access Memory)104に記憶されている遊技に係る情報(例えば高確率状態などの遊技状態の情報、特図保留や大当たりの当否判定の結果などの情報)を消去するためのものである。図8に示すように、RAMクリアスイッチ191は、本パチンコ遊技機PY1の裏側に配置された電源基板190上(詳しくは、パチンコ遊技機PY1を裏側から見た場合に電源スイッチ195の右方)に設けられている。そのため、遊技機枠2を開放可能な遊技場の従業員等でなければ、RAMクリアスイッチ191を操作することはできない。即ち、RAMクリアスイッチ191は、実質的に遊技者による操作が不可能な操作手段といえる。
なお、RAMクリアスイッチ191は、タクトスイッチであり、RAMクリアスイッチ191が押下操作されると、RAMクリアスイッチ191がONであることを示す検出信号が遊技制御用マイコン101に入力される。RAMクリアスイッチ191が押下操作されている状態をRAMクリアスイッチ191のON状態といい、RAMクリアスイッチ191が押下操作されていない状態をRAMクリアスイッチ191のOFF状態という。本形態では、RAMクリアスイッチ191が電源基板190上に設けられているが、RAMクリアスイッチ191の配置箇所は適宜変更可能であり、例えば遊技制御基板100上や専用の基板上に設けられていても良い。
図9に示すように、遊技制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン(遊技制御手段)101には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM104、遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート118が含まれている。遊技用RAM104には、上述した特図保留記憶部105(第1特図保留記憶部105aおよび第2特図保留記憶部105b)と普図保留記憶部106が設けられている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また遊技制御基板100には、図8に示すように、7セグ表示器300と設定キーシリンダ180とが設けられている。7セグ表示器300と設定キーシリンダ180については後述する。
遊技制御基板100には、中継基板110を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、遊技制御基板100には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには遊技制御基板100から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ11a、第2始動口センサ12a、ゲートセンサ13a、大入賞口センサ14a、一般入賞口センサ10a、特定領域センサ16a、および非特定領域センサ17aが接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11内に設けられて、第1始動口11に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ12aは、第2始動口12内に設けられて、第2始動口12に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ13aは、ゲート13内に設けられてゲート13を通過した遊技球を検出するものである。大入賞口センサ14aは、大入賞口14内に設けられて、大入賞口14に入賞した遊技球を検出するものである。一般入賞口センサ10aは、各一般入賞口10内に設けられて、一般入賞口10に入賞した遊技球を検出するものである。特定領域センサ16aは、特定領域16内に設けられて、特定領域16を通過する遊技球を検出するものである。非特定領域センサ17aは、非特定領域17内に設けられて、非特定領域17を通過する遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド12s、および大入賞口ソレノイド14sが接続されている。電チューソレノイド12sは、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動するものである。大入賞口ソレノイド14sは、大入賞装置14DのAT開閉部材14kを駆動するものである。振分ソレノイド16sは、大入賞装置14Dの振分部材16kを駆動するものである。
さらに遊技制御基板100には、特図表示器81(第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81b)、普図表示器82、特図保留表示器83(第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83b)、および普図保留表示器84が接続されている。すなわち、これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また遊技制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドや信号を送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、パチンコ遊技機PY1に接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73の賞球モータ73mを駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ73aにより検知されて、賞球センサ73aによる検知信号が払出制御基板170に出力される。
なお遊技者による発射装置72のハンドル72k(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ72aがハンドル72kへの接触を検知し、発射ボリューム72bがハンドル72kの回転量を検知する。そして、発射ボリューム72bの検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイド72sが駆動されることとなる。本パチンコ遊技機PY1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また遊技制御基板100は、演出制御基板120に対し各種コマンドを送信する。遊技制御基板100と演出制御基板120との接続は、遊技制御基板100から演出制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、遊技制御基板100と演出制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図10に示すように、演出制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン(演出制御手段)121には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート138が含まれている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また演出制御基板120には、FRAM(登録商標)125が実装されている。FRAM125は、電力が供給されていない電断時であっても、記憶している情報を保持可能な不揮発性メモリである。なお演出制御用マイコン121の演出用RAM124は、電源が供給されている状態に限り、記憶している情報を保持可能な揮発性メモリである。FRAM125は、変動回数、大当たり回数等、遊技の結果に基づく遊技情報を記憶しておくためのものである。
また演出制御基板120には、リアルタイムクロック(RTC)126が実装されている。RTC126は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測するものである。RTC126は、パチンコ遊技機PY1の外部から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、パチンコ遊技機PY1の外部から電力が供給されていないときには、演出制御基板120に設けられている内臓電池(ボタン電池等)から供給される電力によって動作する。このため、RTC126は、パチンコ遊技機PY1の電源が投入されていないとき(電断時)にも現在の日時を計測することが可能である。
また図10に示すように、演出制御基板120には、画像制御基板140、音声制御基板161(音声制御回路)、およびサブドライブ基板162が接続されている。サブドライブ基板162には、盤ランプ54、枠ランプ212、盤可動体移動モータ55m(盤可動体55k)が接続されている。
演出制御基板120の演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板140の画像用CPU141に第1液晶表示装置50及び第2液晶表示装置7の制御を行わせる。画像制御基板140は、画像表示等の制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。なお、画像用ROM142には、第1液晶表示装置50及び第2液晶表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板161を介してスピーカ610から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ610から出力する音声等の音響データは、演出制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御基板161にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板161にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ610を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音響データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して、枠ランプ212、盤ランプ54等のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプ(LED)の発光態様を決めるランプデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、発光パターンデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプ(LED)の発光を制御する。なお、ランプデータの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
さらに演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して盤可動体移動モータ55m(盤可動体55k)の駆動制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、盤可動体55kの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、駆動データに従って、盤可動体移動モータ55mの駆動制御を行う。駆動データの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
また演出制御基板120には、演出ボタン検知センサ40a、セレクトボタン検知センサ42aが接続されている。演出ボタン検知センサ40aは、演出ボタン40k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。演出ボタン40kが押下操作されると演出ボタン検知センサ40aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。また、セレクトボタン検知センサ42aは、セレクトボタン42k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。セレクトボタン42kが押下操作されるとセレクトボタン検知センサ42aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。
なお図9及び図10は、あくまで本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明するための機能ブロック図であり、図9及び図10に示す基板だけが設けられているわけではない。遊技制御基板100を除いて、図9又は図10に示す何れか複数の基板を1つの基板として構成しても良く、図9又は図10に示す1つの基板を複数の基板として構成しても良い。
3.7セグ表示器及び設定キーシリンダ
次に、7セグ表示器300(図8参照)について説明する。7セグ表示器300の表示制御は、遊技制御用マイコン101によって実行される。7セグ表示器300は、所謂4連7セグ(7セグメント表示器)であり、合計32個の点灯(発光)する部分(セグメント)を備えている。具体的に、7セグ表示器300は、左から右に向かって順番に、4つの表示領域を備えていて、4つの表示領域はそれぞれ「0」〜「9」までの数字、文字、記号等を表すことができるように、8個の点灯部分(LED素子)を有している。
この7セグ表示器300では、遊技制御用マイコン101によって演算されたベースを表示可能になっている。ベースは、遊技者が遊技領域6に発射した遊技球の数(発射球数)に対して、遊技者が獲得した賞球の数(総賞球数)の割合を百分率で示したものである。ベースが7セグ表示器300で表示されることで、本パチンコ遊技機PY1に不正な改造等が施されているか否かを確認することが可能である。なおベースは、7セグ表示器300の4つの表示領域のうち、一番右の表示領域と右から2番目の表示領域とによって、2桁で示されるようになっている。
続いて、設定キーシリンダ180(図8参照)について説明する。設定キーシリンダ180は、後述するように設定変更モードに移行するための操作手段である。設定キーシリンダ180には、設定キーを挿入するための鍵穴が設けられている。そのため、設定キーシリンダ180の鍵穴に設定キーを挿入し、設定キーをOFF位置から、ON位置に回転させることにより、設定キーシリンダ180内のスイッチング回路(図10に示す設定キーシリンダスイッチ180a)のON/OFFを切り替えることができる。なお、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFである状態を設定キーシリンダ180のOFF状態といい、設定キーシリンダスイッチ180aがONである状態を設定キーシリンダ180のON状態ともいう。なお設定キーのON位置は、OFF位置から90度回転させた位置である。
ここで本形態では、電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がON状態であり且つ設定キーシリンダ180がON状態であるときには、設定変更モードに移行する。この設定変更モードにおいて、RAMクリアスイッチ191を押下操作する度に、後述する設定値(「1」〜「6」)を変更可能である。なお設定変更モードにおいて、設定値が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示される。設定変更モードに移行した場合、設定キーシリンダ180をON状態からOFF状態に切替えることで(設定キーをON位置からOFF位置に回転させることで)、設定変更モードが終了する。こうして設定変更モードが終了するときに、設定変更モードで選択されていた設定値が確定する。また設定変更モードが終了すると、遊技用RAM104に記憶されている情報が必ずクリア(RAMクリア)される。そして後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
なお、電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がON状態であり且つ設定キーシリンダ180がOFF状態であるときには、設定変更モードに移行しないで、RAMクリアが実行される。そして後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
また電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がOFF状態であり且つ設定キーシリンダ180がON状態であるときには、設定値確認モードに移行する。この場合、設定値確認モードにおいて、設定値が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示されるものの、RAMクリアスイッチ191を押下操作しても、設定値が変更されない。設定値確認モードに移行した場合、設定キーシリンダ180をON状態からOFF状態に切替えることで(設定キーをON位置からOFF位置に回転させることで)、設定値確認モードが終了する。そして、基本的にRAMクリアが実行されることなく、後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
また電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がOFF状態であり且つ設定キーシリンダ180がOFF状態であるときには、基本的にRAMクリアが実行されることなく、後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
ここで、本パチンコ遊技機PY1の工場出荷時には、遊技用RAM104には、設定値を示す情報(設定値情報)が記憶されていない。設定値情報は、設定変更モードが終了するときに、遊技用RAM104に記憶されるものであり、RAMクリアが実行されても消去されないようになっている。本形態では、電源投入時に設定変更モードに移行しないで、且つ設定値情報が記憶されていない場合には、エラーモードに移行する。エラーモードは、電源が遮断されるまで継続される。従って、エラーモードに移行した場合には、電源を遮断した後に電源を再び投入して、設定変更モードに移行する必要がある。設定変更モードに移行して、設定値情報を記憶させない限り、再びエラーモードに移行してしまうからである。こうして、設定値情報が記憶されている場合に限り、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行されて、遊技を実行できることになる。
4.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり(大当たり当選)」、「ハズレ」がある。「大当たり」のときには、特図表示器81に「大当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」であるときには、特図表示器81に「ハズレ図柄」が停止表示される。
特別図柄抽選にて大当たりに当選すると、停止表示された大当たり図柄の種別(大当たりの種別)に応じた開放パターンにて大入賞口14を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
大当たり(大当たり図柄)には、図11に示すように複数の種類がある。本形態では、大きく分けて2つの種類がある。「確変大当たり」と「通常大当たり」である。「確変大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域16への遊技球の通過が容易に可能な通過開放パターン(Vロング開放パターン)でAT開閉部材14kを作動させる大当たりである。本形態では、「確変大当たり」を「BIGBOUNUS」とも呼ぶ。「通常大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域16への遊技球の通過が不可能又は困難な非通過開放パターン(Vショート開放パターン)でAT開閉部材14kを作動させる大当たりである。本形態では、「通常大当たり」を「REGULARBOUNUS」とも呼ぶ。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技中の特定領域16への遊技球の通過に基づいて、その大当たり遊技の終了後の遊技状態を、後述の高確率状態に移行させる。従って、上記の確変大当たりに当選した場合には、大当たり遊技の実行中に特定領域16へ遊技球を通過させることで、大当たり遊技後の遊技状態を高確率状態に移行させ得る。これに対して、通常大当たりに当選した場合には、その大当たり遊技の実行中に特定領域16へ遊技球を通過させることができないため、その大当たり遊技後の遊技状態は、後述の通常確率状態(非高確率状態)となる。なお「確変大当たり」に当選した場合であっても、大当たり遊技の実行中に遊技球が特定領域16を通過しなかった場合には、通常確率状態になる。
いずれの大当たりに当選した場合であっても、大当たり遊技後の遊技状態が後述する時短状態に制御される。なお、時短状態に制御されたときに時短回数が160回又は100回に設定される。時短回数とは、時短状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。
ここで本パチンコ遊技機PY1の遊技状態は、大きく分けて3つの遊技状態からなる。通常確率状態且つ非時短状態(以下「低確非時短状態」とも呼ぶ)と、高確率状態且つ時短状態(以下「高確時短状態」とも呼ぶ)と、通常確率状態且つ時短状態(以下「低確時短状態」とも呼ぶ)とがある。なお初期設定では、低確非時短状態(通常遊技状態)である。
第1特別図柄(特図1)の抽選で当選可能な大当たり(第1特図表示器81aに停止表示される大当たり図柄)の種別には、2種類ある。具体的には、「確変大当たり(確変大当たり1、確変大当たり2)」、又は「通常大当たり」がある。
図13に示すように、「確変大当たり1」は、10R(ラウンド)大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。なお本形態では9R目に大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。なお9R目以外ではV入賞できないように、振分部材16k(図5(B)参照)の作動が制御されている。
本形態では、「確変大当たり1」に当選して、V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が高確時短状態に制御される。このときは、時短回数が160回に設定される。またST回数が160回に設定される。ST回数とは、高確率状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。但しイレギュラーな場合として、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。なお「確変大当たり1」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_確変図柄」が停止表示される。
また図11に示すように、「通常大当たり」は、16R(ラウンド)大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。通常大当たりにおける9R目では、大入賞口14の開放タイミングと振分部材16kの作動タイミング(第2状態(図5(B)参照)から第1状態(図5(A)参照)に制御されるタイミング)との関係から、特定領域16に遊技球が通過することはほぼ不可能となっている。但し、イレギュラーな場合として、V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が高確時短状態に制御される。なお「通常大当たり」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_通常図柄」が停止表示される。
続いて、第2特別図柄(特図2)の抽選で当選可能な大当たり(第2特図表示器81bに停止表示される大当たり図柄)の種別について説明する。特図2の抽選で当選可能な大当たりは、1種類だけである。具体的には、「確変大当たり2」だけである。つまり、特図2の抽選で当選した大当たりは、大当たり遊技中に特定領域16への遊技球の通過が容易な大当たりになる。
図13に示すように、「確変大当たり2」は、10R大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。上述したように9R目には、大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。本形態では「確変大当たり2」に当選して、V入賞の場合には、時短回数が160回に設定される。またST回数が160回に設定される。但しイレギュラーな場合として、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。なお「確変大当たり2」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_確変図柄」が停止表示される。
本形態では、大当たりに当選した場合の開放パターンは、図11に示す通りである。即ち、先ず、4.0秒だけオープニングが実行される。その後、上述したようにAT開閉部材14kが開放するラウンド遊技が実行される。最後に、1.5秒だけエンディングが実行される。
また図11に示すように、特図1の抽選における各大当たりの振分率では、確変大当たり1が35%である一方、通常大当たりが65%である。また特図2の抽選における大当たりでは、上述したように確変大当たり2が100%である。なお大当たり遊技の1ラウンド中に、複数回大入賞口14を開放させることがあってもよい。
ここで本パチンコ遊技機PY1では、大当たりであるかの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図12(A)に示すように、大当たり乱数は0〜65535までの範囲で値をとる。図12(B)に示すように、当たり種別乱数は、0〜99までの範囲で値をとる。なお、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄EZのうち変動表示されている演出図柄EZが残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄EZがどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄EZの組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄EZは、表示画面50a内で多少揺れているように表示されていたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。このリーチ乱数は、0〜127までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、特別図柄の変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0〜99までの範囲で値をとる。また、ゲート13への通過に基づいて取得される乱数には、図12(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー12Dを開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0〜65535までの範囲で値をとる。
ここで本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり判定テーブルを用いて、大当たりである否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定し得る。大当たり判定テーブルは、図13(A)から図13(F)に示すように、設定値の各々に対応して設けられている。本形態では、設定値として「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、又は「6」の6種類が設けられている。
設定値は、大当たり判定処理で大当たりと判定される確率(「大当たり判定確率」や「大当たり当選確率」と適宜呼ぶ)を定めるパラメータである。図13(A)〜図13(F)に示すように、各々の設定値に対応する大当たり判定テーブルには、通常確率状態で用いられる大当たり判定テーブルと、高確率状態で用いられる大当たり判定テーブルとがある。なお設定値の種類、及び大当たり判定テーブルの種類は、6種類に限られるものではなく、例えば2種類であっても良く、適宜変更可能である。
図13(A)〜図13(F)に示すように、各々の設定値に対応する大当たり判定テーブルには、大当たり又はハズレと判定される大当たり乱数値が振り分けられている。本パチンコ遊技機PY1は、設定値に対応した大当たり判定テーブルを用いて、大当たり又はハズレの何れであるかを判定する。なお本形態では、小当たりに当選することがないように設定されているが、小当たりに当選することがあるように設定しても良い。また大当たりと判定される確率や、大当たりと判定される大当たり乱数値の振り分け方は、図13(A)〜図13(F)に限られるものではなく、適宜変更可能である。
5.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機PY1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機PY1の特図表示器81および普図表示器82には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短縮機能がある。特図表示器81の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい、作動していない状態を「通常確率状態(非高確率状態、低確率状態)」という。高確率状態では、大当たり確率が通常確率状態よりも高くなっている。
本形態では図13(A)〜図13(F)に示すように、各々の設定値において、高確率状態で用いられる大当たり判定テーブルの方が、通常確率状態で用いられる大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定され易いように設定されている。更に、通常確率状態又は高確率状態の遊技状態において、同一の遊技状態であれば、設定値が高く設定されるほど、大当たりと判定され易いように設定されている。
また、特図表示器81の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターンテーブル(第2特図変動パターン判定テーブル)を用いて、変動パターンの判定を行う(図16参照)。なお本形態では、第1特図変動パターン判定テーブル(図15参照)と第2特図変動パターン判定テーブル(図16参照)と第3特図変動パターン判定テーブル(図17参照)の3種類の特図変動パターン判定テーブルが設けられている。非時短状態では、第1特図変動パターン判定テーブルと第2特図変動パターン判定テーブルと第3特図変動パターン判定テーブルのうち何れかの変動パターン判定テーブルが用いられるが、時短状態では第2特図変動パターン判定テーブルのみが用いられるようになっている。
特図表示器81の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースを早くして、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生し易くなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりへの当選を狙うことができる。
特図表示器81の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもあるし、片方のみが作動することもある。そして、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特図表示器81の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。すなわち、当たりと判定される普通図柄乱数(当たり乱数)の値が非時短状態で用いる普通図柄当たり判定テーブルよりも多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)を行う(図14(B)参照)。つまり、普通図柄表示器42の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では図14(C)に示すように、普通図柄の変動時間は、普通図柄の抽選の結果が当たり又はハズレの何れであっても、非時短状態では30秒であるのに対して、時短状態では1秒である。なお普通図柄の停止時間は、時短状態である場合に8ms(図示省略)に設定され、非時短状態である場合に500ms(図示省略)に設定される。
更に時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放時間が、非時短状態よりも長くなっている。すなわち、電チュー12Dの開放時間延長機能が作動している。具体的には図18に示すように、非時短状態では、電チュー12Dが0.2秒だけ開放するのに対して、時短状態では、電チュー12Dが2.0秒だけ開放する。
加えて時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放回数が非時短状態よりも多くなっている(図18参照)。すなわち、電チュー12Dの開放回数増加機能が作動している。具体的には図18に示すように、非時短状態では、電チュー12Dが1回しか開放しないのに対して、時短状態では、電チュー12Dが3回開放する。時短状態において、電チュー12Dが閉鎖してから次の開放までのインターバル時間は、1.0秒に設定されている。
普図表示器82の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー12Dの開放時間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー12Dが頻繁に開放され、第2始動口12へ遊技球が入球し易くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「入球容易状態」といい、作動していない状態を「非入球容易状態」という。なお、入球容易状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー12Dにより第2始動口12への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。よって、入球容易状態を電サポ制御状態や高ベース状態ともいう。これに対して、非入球容易状態を非電サポ制御状態や低ベース状態ともいう。
入球容易状態(高ベース状態)は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普図表示器82の確率変動機能、普図表示器82の変動時間短縮機能、および電チュー12Dの開放時間延長機能、および電チュー12Dの開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー12Dが開放され易くなっていればよい。また、入球容易状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技後に高確率状態に制御されると、その高確率状態は、所定回数(本形態では160回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。つまり本形態では、高確率状態に移行すると、ST回数が160回に設定される。
なお、パチンコ遊技機PY1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」と称することとする。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特典遊技状態」と称することとする。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域6R(図4参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されやすくなっており、第1始動口11への入賞よりも第2始動口12への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普通図柄抽選の契機となるゲート13へ遊技球を通過させつつ、第2始動口12へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお本パチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域6L(図4参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されにくくなっており、第2始動口12への入賞よりも第1始動口11への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口11へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
6.演出モード
次に、通常遊技状態での演出モードについて説明する。演出モードは、第1液晶表示装置50及び第2液晶表示装置7における演出の態様のことである。演出モードが異なると、登場するキャラクタやアイテム、背景画像が異なる等、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示される画像が異なり、変動演出も演出モードに対応した態様で実行される。
本形態では、通常遊技状態での演出モードとして、図19(A)に示すLOGOモードと、図19(B)に示すサッカーモードと、図19(C)に示す野球モードと、がある。なお本パチンコ遊技機PY1において、高確時短状態での演出モードと低確時短状態での演出モードについては、本発明とは関係がないため、説明を省略する。
LOGOモードは、本出願人が過去に販売したパチンコ遊技機の高確時短状態(特に特別図柄の変動回数が所定回数に達すると高確率状態が終了する「ST」中)での演出モードと同じであり、変身した「LOGO」という名称のキャラクタが登場する演出モードである。またサッカーモードは、本出願人が過去に販売したパチンコ遊技機の高確時短状態(ST中)での演出モードと同じであり、サッカープレーヤであるキャラクタが登場する演出モードである。また野球モードは、本出願人が過去に販売したパチンコ遊技機の高確時短状態(ST中)での演出モードと同じであり、野球プレーヤであるキャラクタが登場する演出モードである。
こうして本パチンコ遊技機PY1では、通常遊技状態であるにも拘わらず、過去のパチンコ遊技機において高確時短状態で用いられた3種類の演出モード(LOGOモード、サッカーモード、野球モード)を遊技者に体感させることが可能である。その結果、遊技者には、通常遊技状態でなかなか大当たりを引くことができなくても、過去の3つのパチンコ遊技機の高確時短状態を遊技したかのような斬新な遊技興趣を提供することが可能である。
図19(A)に基づいて、LOGOモードでの演出態様について説明する。図19(A)に示すように、LOGOモードでは、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、変身した「LOGO」を模したキャラクタ画像Kaが表示されたり、変身した「LOGO」の世界観を示す背景画像が表示される。また第1液晶表示装置50の表示画面50aには、変動演出に伴って、LOGOモードに対応する各キャラクタの形状(図示省略)が付された演出図柄EZが変動表示を経て停止表示されることになる。一方、第2液晶表示装置7の表示画面7aのうち左側にある左表示領域7bでは、データ画像DAが表示される。
ここでデータ画像DAについて、具体的に説明する。データ画像DAは、図19(A)に示すように、確変大当たり回数画像BIと、通常大当たり回数画像REと、大当たり確率画像OOと、総回転数画像SKとから構成されている。確変大当たり回数画像BIは、確変大当たり(BIGBOUNUS、図11参照)に当選した回数(当たり回数)を示すものであり、遊技者が遊技している当日(本日)に確変大当たりに当選した回数だけでなく、その1日前に確変大当たりに当選した回数と、その2日前に確変大当たりに当選した回数も示すことができるようになっている。例えば図19(A)に示す確変大当たり回数画像BIの例では、本日において20回確変大当たりに当選していて、1日前において15回確変大当たりに当選していて、2日前に確変大当たりに全く当選していないことが示されている。この確変大当たり回数画像BIにより、遊技中の遊技者又は本パチンコ遊技機PY1での遊技を検討している遊技者に対して、本日を含めて3日間で確変大当たりにどのくらい当選したのかを容易に把握させることが可能である。
通常大当たり回数画像REは、通常大当たり(REGULARBOUNUS、図11参照)に当選した回数(当たり回数)を示すものであり、遊技者が遊技している当日(本日)に通常大当たりに当選した回数だけでなく、その1日前に通常大当たりに当選した回数と、その2日前に通常大当たりに当選した回数も示すことができるようになっている。例えば図19(A)に示す通常大当たり回数画像REの例では、本日において17回確変大当たりに当選していて、1日前において8回確変大当たりに当選していて、2日前に確変大当たりに全く当選していないことが示されている。この通常大当たり回数画像REにより、遊技中の遊技者又は本パチンコ遊技機PY1での遊技を検討している遊技者に対して、本日を含めて3日間で通常大当たりにどのくらい当選したのかを容易に把握させることが可能である。
大当たり確率画像OOは、電源が投入されてから特別図柄の変動表示が実行された回数(電源投入後回転数)に対して、電源が投入されてから大当たりに当選した回数の割合である大当たり確率(当たり確率)を示すものである。ここで電源の投入は、一般的に遊技場が開店する日において開店時間の前に行われる。そのため、大当たり確率画像OOは、遊技者が遊技している当日(本日)において、電源投入後回転数に対する大当たりに当選した回数の割合を意味していることになる。この大当たり確率画像OOにより、遊技者には、本日においてどのくらいの確率で大当たりを引き当てているのか(本日の大当たり確率)を容易に把握させることが可能である。
総回転数画像SKは、電源が投入されてから又は大当たりを引き当ててから特別図柄の変動表示が実行された回数(総回転数)を示すものである。この総回転数画像SKにより、遊技者には、本日においてどのくらい特別図柄の変動表示が実行されているか、又は前回大当たりに当選してからどのくらい本パチンコ遊技機PY1で遊技が行われているかを容易に把握させることが可能である。
また図19(A)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aのうち右側にある右表示領域7cの右下部では、「LOGOモード」の文字を示すLOGOモード説明画像SMaが表示されている。LOGOモード説明画像SMaは、現時点での演出モードがLOGOモードであることを示すものである。
次に図19(B)に基づいて、サッカーモードでの演出態様について説明する。図19(B)に示すように、サッカーモードでは、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、サッカープレーヤであるキャラクタを模したキャラクタ画像Kbが表示されたり、サッカーの世界観を示す背景画像が表示される。また第1液晶表示装置50の表示画面50aには、変動演出に伴って、サッカーモードに対応した各キャラクタの形状(図示省略)が付された演出図柄EZが変動表示を経て停止表示されることになる。一方、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、上述したLOGOモードである場合と同様(図19(A)参照)、データ画像DAが表示される。
また図19(B)に示すように、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部では、「サッカーモード」の文字を示すサッカーモード説明画像SMbが表示されている。サッカーモード説明画像SMbは、現時点での演出モードがサッカーモードであることを示すものである。
次に図19(C)に基づいて、野球モードでの演出態様について説明する。図19(C)に示すように、野球モードでは、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、野球プレーヤであるキャラクタを模したキャラクタ画像Kcが表示されたり、野球の世界観を示す背景画像が表示される。また第1液晶表示装置50の表示画面50aには、変動演出に伴って、野球モードに対応した各キャラクタの形状(図示省略)が付された演出図柄EZが変動表示を経て停止表示されることになる。一方、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、上述したLOGOモードである場合と同様(図19(A)参照)、データ画像DAが表示される。
また図19(C)に示すように、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部では、「野球モード」の文字を示す野球モード説明画像SMcが表示されている。野球モード説明画像SMcは、現時点での演出モードが野球モードであることを示すものである。
次に、通常遊技状態での演出モードの切替えについて説明する。図19(A)に示すLOGOモード、図19(B)に示すサッカーモード、図19(C)に示す野球モードの何れであっても、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部には、セレクトボタン42kの形状を模した設定切替画像SQが表示されている。この設定切替画像SQは、変動演出中では基本的に常に表示され続けるようになっている。
設定切替画像SQは、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作により、後述するモード選択可能画像MK(図21(A)参照)の表示、又は後述する楽曲選択可能画像GK(図23(A)参照)の表示に切替可能であることを示すものである。この設定切替画像SQでは、セレクトボタン42kの上方向ボタンを模した形状の上側に、「モード選択」の文字が示されている。これにより、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作することで、演出モードの選択を可能にするモード選択可能画像MKが表示されることを示唆している。また設定切替画像SQでは、セレクトボタン42kの下方向ボタンを模した形状の下側に、「楽曲選択」の文字が示されている。これにより、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作することで、楽曲の選択を可能にする楽曲選択可能画像GKが表示されることを示唆している。
本パチンコ遊技機PY1では、通常遊技状態において、基本的に遊技者が任意のタイミングで、演出モードを切替えることができるように構成されている。具体的には、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部にて設定切替画像SQが表示されているときに、セレクトボタン42kを押下操作することを契機として、演出モードを選択できると共に、選択した演出モードに決定(確定)できることになる。なお演出モードは、初期設定としてLOGOモードに設定されている。
例えば、図19(A)に示すようにLOGOモードにおいて設定切替画像SQが表示されているときに、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図21(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部に、モード選択可能画像MKが表示される。モード選択可能画像MKは、設定切替画像SQが表示されていた位置にて、設定切替画像SQから切替わったように表示される。モード選択可能画像MKは、長方形の枠状の中に「モード選択」の文字を示すものである。このモード選択可能画像MKが表示されることで、遊技者には演出モード(LOGOモード)を変更できる状況であることを把握させることが可能である。
また図19(A)に示す設定切替画像SQの表示から、図21(A)に示すモード選択可能画像MKの表示に切替わったときには、第2液晶表示装置7の右表示領域7cにて、円盤形状の中に「LOGOモード」の文字が付された第1LOGOモード選択画像MSa(図21(A)参照)が表示されている。第1LOGOモード選択画像MSaは、LOGOモードが選択されていることを示すものである。
また第1LOGOモード選択画像MSaの右方には、上向きの三角形状のと下向きの三角形状とを示すカーソル画像KSが表示されている。カーソル画像KSは、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、第1LOGOモード選択画像MSaとは別の第1モード選択画像MS(第1サッカーモード選択画像MSb(図21(B)参照)、第1野球モード選択画像MSc(図21(C)参照))の表示に切替わることを示唆するものである。
また図21(A)に示すように、第1LOGOモード選択画像MSaが表示されると、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部には、「残り5秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される。残り時間画像NZは、選択されている演出モードに決定(確定)されるまでの残り時間を示すものである。要するに、遊技者は残り時間画像NZを見ることで、演出モードを変更(選択)できる残り時間を把握することができる。図21(A)に示すように、残り時間画像NZでは、第1LOGOモード選択画像MSaの表示が開始されると「残り5秒」からのカウントダウンが始まり、5秒が経過すると、「残り0秒」が示されるようになっている(図22(A)参照)。
但し、残り時間画像NZは、5秒よりも小さい時間を示しているときに、第1モード選択画像MS(第1LOGOモード選択画像MSa、第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)が切替わると、再び「残り5秒」からのカウントダウンを示すようになっている。例えば、残り時間画像NZが「残り2秒」を示しているときに、セレクトボタン42kの上方向ボタンの押下操作により、第1LOGOモード選択画像MSaから第1サッカーモード選択画像MSb(図21(B)参照)に切替わったこととする。この場合、残り時間画像NZでは、「残り2秒」からカウントダウンが始まるわけではなく、「残り5秒」から再びカウントダウンが始まるようになっている。従って、選択されている演出モード(サッカーモード)に決定(確定)されるまでの残り時間が再び「5秒」に戻ることになる。
また図21(A)に示すように、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに第1LOGOモード選択画像MSaが表示されることに併せて、第1液晶表示装置50の右部では、モード選択可能画像MKに重なるように、第2LOGOモード選択画像MMaが表示される。第2LOGOモード選択画像MMaは、円盤形状の中に「LOGOモード」の文字が付されたものであり、第1LOGOモード選択画像MSaと同様、LOGOモードが選択されていることを示すものである。こうして、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに第1LOGOモード選択画像MSaが表示されているだけでなく、第1液晶表示装置50の右部に第2LOGOモード選択画像MMaも表示されていることで、遊技者にはLOGOモードが選択されていることをより分かり易く示すことが可能である。
次に、図19(B)に示すようにサッカーモードにおいて設定切替画像SQが表示されているときに、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作した場合について説明する。この場合、図21(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部に、モード選択可能画像MKが表示される。このモード選択可能画像MKは、図21(A)で説明したモード選択可能画像MKと同じである。そして図21(B)に示すように、モード選択可能画像MKが表示されたときには、第2液晶表示装置7の右表示領域7cにて、円盤形状の中に「サッカーモード」の文字が付された第1サッカーモード選択画像MSbが表示される。第1サッカーモード選択画像MSbは、サッカーモードが選択されていることを示すものである。
また図21(B)に示すように、モード選択可能画像MKが表示されたときには、第1サッカーモード選択画像MSbの右方に、カーソル画像KSが表示されると共に、「残り5秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される。これにより遊技者には、残り時間画像NZにおいて「残り0秒」が示されるまで(5秒経過するまで)、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、サッカーモードから演出モードを切替可能であることを認識させることが可能である。
また図21(B)に示すように、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに第1サッカーモード選択画像MSbが表示されたときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では、モード選択可能画像MKに重なるように、第2サッカーモード選択画像MMbが表示される。第2サッカーモード選択画像MMbは、円盤形状の中に「サッカーモード」の文字が付されたものであり、第1サッカーモード選択画像MSbと同様、サッカーモードが選択されていることを示すものである。こうして、第1サッカーモード選択画像MSb及び第2サッカーモード選択画像MMbの両方の表示により、遊技者にはサッカーモードが選択されていることをより分かり易く示すことが可能である。
続いて、図19(C)に示すように野球モードにおいて設定切替画像SQが表示されているときに、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作した場合について説明する。この場合、図21(C)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部に、モード選択可能画像MKが表示される。このモード選択可能画像MKは、図21(A)で説明したモード選択可能画像MKと同じである。そして図21(C)に示すように、モード選択可能画像MKが表示されたときには、第2液晶表示装置7の右表示領域7cにて、円盤形状の中に「野球モード」の文字が付された第1野球モード選択画像MScが表示される。第1野球モード選択画像MScは、野球モードが選択されていることを示すものである。
また図21(C)に示すように、モード選択可能画像MKが表示されたときには、第1野球モード選択画像MScの右方に、カーソル画像KSが表示されると共に、「残り5秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される。これにより遊技者には、残り時間画像NZにおいて「残り0秒」が示されるまで(5秒経過するまで)、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、野球モードから演出モードを切替可能であることを認識させることが可能である。
また図21(C)に示すように、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに第1野球モード選択画像MScが表示されたときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では、モード選択可能画像MKに重なるように、第2野球モード選択画像MMcが表示される。第2野球モード選択画像MMcは、円盤形状の中に「野球モード」の文字が付されたものであり、第1野球モード選択画像MScと同様、野球モードが選択されていることを示すものである。こうして、第1野球モード選択画像MSc及び第2野球モード選択画像MMcの両方の表示により、遊技者には野球モードが選択されていることをより分かり易く示すことが可能である。
次に、LOGOモードからサッカーモードに切替える場合を一例として説明する。先ず図19(A)に示すように、LOGOモードに設定されていて、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、変動演出の実行中(演出図柄EZの変動表示中)に設定切替画像SQが表示されていることとする。このとき遊技者は、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図21(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では、モード選択可能画像MKが表示される。またこのときには、第1LOGOモード選択画像MSaと第2LOGOモード選択画像MMaが表示される。更に、カーソル画像KSと「残り5秒」を示す残り時間画像NZが表示される。
ここで遊技者は、図21(A)に示す状態からセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図21(B)に示す状態に切替わる。つまり、第1LOGOモード選択画像MSaと第2LOGOモード選択画像MMaの表示から、第1サッカーモード選択画像MSbと第2サッカーモード選択画像MMbの表示に切替わる。なお上述したように、第1サッカーモード選択画像MSbと第2サッカーモード選択画像MMbとが新たに表示されるときには、5秒未満の時間を示す残り時間画像NZが表示されるわけではなく、再び「残り5秒」を示す残り時間画像NZが表示されることになる。
続けて遊技者は、図21(B)に示す状態からセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図21(C)に示す状態に切替わる。つまり、第1サッカーモード選択画像MSbと第2サッカーモード選択画像MMbの表示から、第1野球モード選択画像MScと第2野球モード選択画像MMcの表示に切替わる。更に遊技者は、図21(C)に示す状態からセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図21(A)に示す状態に切替わる。つまり、第1野球モード選択画像MScと第2野球モード選択画像MMcの表示から、第1LOGOモード選択画像MSaと第2LOGOモード選択画像MMaの表示に切替わる。
以上の説明から分かるように、モード選択可能画像MKが表示されているときに、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作する度に、図21(A)⇒図21(B)⇒図21(C)⇒図21(A)…の順番に表示が切替わる。その一方で、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作する度に、図21(A)⇒図21(C)⇒図21(B)⇒図21(A)…の順番に表示が切替わることになる。
こうして遊技者は、図21(B)に示すように、第1サッカーモード選択画像MSbと第2サッカーモード選択画像MMbの表示に切替えてから、5秒間、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンの何れも押下操作しなかったこととする。この場合、図22(A)に示すように、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部では、「残り0秒」を示す残り時間画像NZが表示される。こうして、「残り0秒」を示す残り時間画像NZが表示されることで、演出モードを選択できる期間が終了して、選択した演出モードに決定(確定)したことになる。その直後に、図22(B)に示すスタンバイ状態になる。
スタンバイ状態は、選択した演出モードに対応する演出態様に切替わることをスタンバイしている状態である。本形態では、スタンバイ状態になると、次の変動演出(次の特別図柄の変動表示)が開始されるときから、選択した演出モードに対応する演出態様に切替わることになる。具体的に、図22(B)に示すようにスタンバイ状態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部にてスタンバイ画像STが表示され、第2液晶表示装置7の表示画面7aの下部にてモード変更示唆画像MHが表示される。
スタンバイ画像STは、モード選択可能画像MKが表示されていた位置にて、モード選択可能画像MKから切替わったように表示される。スタンバイ画像STは、長方形の枠状の中に「STANDBY」の文字を示すものである。このスタンバイ画像STの表示により、遊技者にはスタンバイ状態であることを把握させることが可能である。またスタンバイ画像STの上には、選択された演出モードに対応する第2モード選択画像MM(第2LOGOモード選択画像MMa、第2サッカーモード選択画像MMb、第2野球モード選択画像MMc)が重ねて表示される。
またモード変更示唆画像MHは、「次変動からモードが変更されます」の文字を示すものである。このモード変更示唆画像MHにより、遊技者には、演出モードが決定されたタイミングで、決定された演出モードに対応する演出態様に切替わるわけではなく、次の変動演出(次の特別図柄の変動表示)が開始されると、決定された演出モードに対応する演出態様に切替わることを認識させることが可能である。
以上により、図22(B)に示すスタンバイ状態では、スタンバイ画像STの上に第2サッカーモード選択画像MMbが重ねて表示されている。そのため遊技者には、サッカーモードの演出態様に切替わることがスタンバイされているのを把握させることが可能である。そして、モード変更示唆画像MHにより、遊技者には、次の変動演出が開始されると、LOGOモードの演出態様からサッカーモードの演出態様に切替わるのを認識させることが可能である。そして次の変動演出が開始されると、図19(B)に示すように、サッカーモードの演出態様に切替わる。即ち、図19(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aには、サッカープレーヤであるキャラクタを模したキャラクタ画像Kbが表示されると共に、設定切替画像SQが表示される。また第2液晶表示装置7の表示画面7aの右下部には、サッカーモードに設定されていることを示すサッカーモード説明画像SMbが表示される。こうして、次の変動演出から遊技者にはサッカーモードの演出態様で遊技を堪能させることが可能である。
また本形態では、変動演出が実行されていない客待ち演出の実行中であっても、上述した変動演出の実行中と同様に、演出モードを切替えることができる。即ち、客待ち演出の実行中、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部には、設定切替画像SQが表示されている。よって遊技者は、例えば遊技を開始する前に、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作することで、モード選択可能画像MKを表示させる。そして遊技者は、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、設定したい演出モードに対応する第1モード選択画像MS(第1LOGOモード選択画像MSa、第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)と第2モード選択画像MM(第2LOGOモード選択画像MMa、第2サッカーモード選択画像MMb、第2野球モード選択画像MMc)の表示に切替える。これにより遊技者は、新たに開始される変動演出から選択(設定)した演出モードで遊技することが可能である。
なお上述したように、変動演出の実行中に演出モードを切替える場合には、次の変動演出から選択した演出モードに対応した演出態様(キャラクタ画像、演出図柄EZ、背景画像など)に切替わる。一方、客待ち演出の実行中に演出モードを切替える場合には、次の変動演出ではなく、第1モード選択画像MSと第2モード選択画像MMの表示が切替わったタイミングで、選択した演出モードに対応した演出態様に切替わる。こうして、客待ち演出の実行中に演出モードを切替えた場合には、即座に演出モードが切替わったことを把握することが可能である。
次に、通常遊技状態での楽曲の切替えについて説明する。なお楽曲とは、変動演出の実行中にスピーカ610から出力される音声(演出用の音楽)のことである。本パチンコ遊技機PY1では、通常遊技状態において、基本的に遊技者が任意のタイミングで、楽曲を切替えることができるように構成されている。通常遊技状態での楽曲は、第1楽曲から第20楽曲までの20種類が用意されていて、遊技者は通常遊技状態での変動演出中に好みの楽曲を選択することが可能である。なお楽曲は初期設定として、第1楽曲に設定されている。また本パチンコ遊技機PY1では、第1楽曲から第20楽曲までの楽曲の選択は、演出モード(LOGOモード、サッカーモード、野球モード)の種類に拘わらず、任意に実行できるようになっている。
例えば、図19(A)に示すようにLOGOモードにおいて設定切替画像SQが表示されているときに、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作すると、図23(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部に、楽曲選択可能画像GKが表示される。楽曲選択可能画像GKは、設定切替画像SQが表示されていた位置よりも下方の位置にて、設定切替画像SQが非表示になるのに伴って表示される。
楽曲選択可能画像GKは、長方形の枠とこの枠の上方にある上向きの三角形状とこの枠の下方にある下向きの三角形状とを示すものである。この楽曲選択可能画像GKが表示されることで、遊技者には楽曲を変更(選択)できる状況であることを把握させることが可能である。特に楽曲選択可能画像GKでは、上向きの三角形状と下向きの三角形状とにより、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、楽曲を選択できることを遊技者に把握させることが可能である。
また図19(A)に示す設定切替画像SQの表示から、図23(A)に示す楽曲選択可能画像GKの表示に切替わったときには、楽曲選択可能画像GKの中に、現時点で選択されている楽曲名と楽曲番号とを示す選択楽曲画像GSが表示される。例えば図23(A)では、選択楽曲画像GSにおいて、「1.第1楽曲」が示されている。これにより遊技者は、楽曲番号が1番である第1楽曲が選択されていることを把握することができる。なお図23(A)に示す状態では、スピーカ610から第1楽曲が演出用の音楽として出力されている。
ここで遊技者は、図23(A)に示す状態からセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図23(B)に示す状態に切替わる。つまり、「1.第1楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示から、「2.第2楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示に切替わる。なお図23(B)に示す状態からセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、「2.第2楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示から、「3.第3楽曲」を示す選択楽曲画像GS(図示省略)の表示に切替わる。一方、図23(A)に示す状態からセレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作すると、「1.第1楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示から、「20.第20楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示に切替わる。
以上の説明から分かるように、楽曲選択可能画像GKが表示されているときに、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作する度に、「1.第1楽曲」⇒「2.第2楽曲」⇒「3.第3楽曲」…の順番に楽曲の表示が切替わることになる。その一方で、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作する度に、「1.第1楽曲」⇒「20.第20楽曲」⇒「19.第19楽曲」…の順番に楽曲の表示が切替わることになる。
こうして本形態では、選択楽曲画像GSが切替わると、その選択楽曲画像GSの表示が切替わったタイミングで、スピーカ610から出力される楽曲も切替わるようになっている。つまり、選択楽曲画像GSが切替わった後、次の変動演出が開始されるタイミングで、楽曲が切替わるわけではない。例えば、図23(B)に示すように、「2.第2楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示に切替わったタイミングで、スピーカ610から第2楽曲が演出用の音楽として出力されることになる。
以上、通常遊技状態での変動演出中で、設定切替画像SQ(図19(A)参照)が表示されているときに、遊技者はセレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作すると、楽曲選択可能画像GKが表示される。そしてこの楽曲選択可能画像GKが表示されているときに、遊技者はセレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、好みの楽曲にすぐに切替えることが可能である。こうして遊技者は、通常遊技状態での遊技中に、楽曲の切替えをいつでもすぐにできるため、通常遊技状態での遊技興趣を高めることが可能である。
ところで本パチンコ遊技機PY1では、上述したように、通常遊技状態であるにも拘わらず、従来の高確時短状態中での演出モードを体感させることを目的としている。ここで従来の高確時短状態中(特に「ST」中)では、前半において特別図柄の変動表示の時間(変動時間)が比較的短くて、ノーマルリーチからSPリーチを経ることなく大当たりに当選する(即当たりする)タイプがしばしば見られる。そして高確時短状態中において、後半では前半よりも特別図柄の変動時間が比較的長くて、基本的にはSPリーチを経て大当たりに当選するタイプがしばしば見られる。そこで本形態では、このタイプの高確時短状態を通常遊技状態で再現すべく、以下のように構成している。
図20に示すように、遊技制御用マイコン101(メイン側)では、ステータス「1」「2」「3」の何れかを設定するようにしている。ステータスは、図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルと図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルと図17に示す第3特図判定テーブルのうち何れを用いるのかを定めるための値である。ステータス「1」であれば、第1特図変動パターン判定テーブルが用いられ、ステータス「2」であれば、第2特図変動パターン判定テーブルが用いられ、ステータス「3」であれば、第3特図変動パターン判定テーブルが用いられる。
本パチンコ遊技機PY1では、通常遊技状態において、図20に示すようにステータスを遷移させる。ここでは、ステータス「1」から始まった場合について説明する。ステータス「1」は、特別図柄の変動表示の回数(変動回数)が50回分だけ実行される。即ち、ステータス「1」から始まると、特別図柄の変動回数が1回から50回までの間、ステータス「1」であって、図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルを用いて、変動パターンが決定される。図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルでは、特別図柄の変動時間が比較的短くて、即当たりになり得る変動パターンが選ばれる。言い換えると、第1特図変動パターンテーブルでは、SPリーチが実行される変動パターンが選ばれることはない。こうして、ステータス「1」から始まって特別図柄の変動回数が50回に達すると、ステータス「2」に切替わる。
ステータス「2」は、特別図柄の変動回数が99回分だけ実行される。即ち、ステータス「1」から始まり、特別図柄の変動表示が50回実行された後、特別図柄の変動回数が51回から149回までの間、ステータス「2」である。この間、図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルを用いて、変動パターンが決定される。図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルでは、図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルよりも、特別図柄の変動時間が比較的長い変動パターンが選ばれ易い。更に、SPリーチを経て大当たりに当選し得る変動パターンが選ばれることがある。こうして、ステータス「2」になった後、特別図柄の変動回数が99回に達すると、ステータス「3」に切替わる。
ステータス「3」は、特別図柄の変動回数が1回分だけ実行される。即ち、ステータス「1」から始まり、特別図柄の変動表示が50回実行されて、ステータス「2」で特別図柄の変動表示が99回実行された後、特別図柄の変動回数が150回目に限り、ステータス「3」である。このとき、図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルを用いて、変動パターンが決定される。図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルでは、モード変更演出を実行するための専用の変動パターンが選ばれる。モード変更演出は、図56(A)(B)(C)に示すように、遊技者に演出モードの変更を促すものであり、後に詳しく説明する。こうして、ステータス「3」になった後、特別図柄の変動表示が1回だけ行われると、再びステータス「1」に切替わる。その後、上述したように、ステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」を繰り返すことになる。なお本パチンコ遊技機PY1では、通常遊技状態に限り、ステータス「1」とステータス「2」とステータス「3」のうちの何れかのステータスに設定されるが、時短状態(高確時短状態又は低確時短状態)では、常にステータス「2」に設定される。
以上により、本形態の通常遊技状態では、特別図柄の変動回数が150回に達するまでを1つのセットにしている。そして図20に示すように、1つのセットの中で、特別図柄の変動回数が1回から50回までは(ステータス「1」では)、SPリーチになることがなくて、即当たりになり得る。つまり、遊技者には、特図保留の消化が早い遊技を実行させる。その後、特別図柄の変動回数が51回から149回までは(ステータス「2」では)、SPリーチになることがあって、一般的な高確時短状態(ST中)であるかのような遊技を遊技者に体感させる。そして、特別図柄の変動回数が150回になると、モード変更演出が実行されることにより、遊技者に演出モードの変更をより強く意識させるよう
になっている。
モード変更演出について、図56に基づいて説明する。モード変更演出は、図56(A)に示すようにLOGOモードであるときに実行されるLOGOモード変更演出と、図56(B)に示すようにサッカーモードであるときに実行されるサッカーモード変更演出と、図56(C)に示すように野球モードであるときに実行される野球モード変更演出とがある。
図56(A)に示すように、LOGOモード変更演出では、第1液晶表示装置50の表示画面50aの中央部に、「LOGOモード終了」の文字を示すLOGOモード終了画像Faが表示される。またLOGOモード変更演出が実行されるときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り0回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されている。
ここで残り回数画像NKは、ステータス「1」が開始されてからステータス「3」が終了するまでに、特別図柄の変動表示が残り何回実行されるかを示すものである。従って例えば、LOGOモードにおいて、ステータス「1」が開始された直後には、図19(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り150回」の文字を示す残り回数画像NKが表示される。その後、特別図柄の変動表示が実行される度に、残り回数画像NKで示される回数が1つずつ減少していく。そして、ステータス「1」が開始されてから特別図柄の変動表示が150回実行されると、図56(A)に示すように、LOGOモード変更演出に伴って、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部に、「残り0回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されることになる。こうして遊技者には、残り回数画像NKを見せることで、今実行中の演出モードが残り何回特別図柄の変動表示が実行されると終了し得るのかを容易に把握させることが可能である。
また図56(A)に示すように、LOGOモード変更演出が開始されると、第2液晶表示装置7の右表示領域7cには、第1LOGOモード選択画像MSaが表示されると共に、カーソル画像KSが表示される。よって遊技者は、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、第1LOGOモード選択画像MSaを別の第1モード選択画像MS(第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)に切替えることができる。
また図56(A)に示すように、LOGOモード変更演出が開始されると、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部に、「残り10秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される。残り時間画像NZは、選択されている演出モードに決定(確定)されるまでの残り時間を示すものである。なお上述したように、設定切替画像SQの表示からモード選択可能画像MKの表示に切替えたときには「残り5秒」を示す残り時間画像NZ(図21(A)(B)(C)参照)が表示されたが、モード変更演出が実行されたときには「残り10秒」を示す残り時間画像NZが表示されるようになっている(図56(A)(B)(C)参照)。
こうして図56(A)に示すように、「残り10秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示された後、10秒が経過すると、「残り0秒」の文字を示す残り時間画像NZ(図示省略)が表示される。このとき、選択されている第1モード選択画像MS(第1LOGOモード選択画像MSa、第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)に対応する演出モードに確定するようになっている。以上により本形態では、ステータス「3」である場合(モード変更演出が実行される場合)に限り、遊技者に必ず演出モードの変更が促される。これにより次の変動演出から選択した演出モードに対応する演出態様で遊技を実行することが可能である。
ところで、本パチンコ遊技機PY1を初めて遊技する遊技者等では、図56(A)に示すLOGOモード変更演出の実行中、演出モードの変更が促されているのか否かを把握し難いおそれがある。そこで本形態では、図56(A)に示すように、LOGOモード終了画像Faから第1LOGOモード選択画像MSaの周りに向かって光状に延びるエフェクト画像EFaが表示される。このエフェクト画像EFaの表示により、遊技者には、第1LOGOモード選択画像MSaを切替える状況であること、即ち演出モードを切替える状況であることを把握させ易くしている。
次に、図56(B)に示すサッカーモード変更演出について説明する。図56(B)に示すように、サッカーモード変更演出では、第1液晶表示装置50の表示画面50aの中央部に、「サッカーモード終了」の文字を示すサッカーモード終了画像Fbが表示される。またサッカーモード変更演出が実行されるときには、LOGOモード変更演出が実行される場合と同様、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り0回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されている。この残り回数画像NKにより、サッカーモードが終了するのを分かり易く示している。
また図56(B)に示すように、サッカーモード変更演出が開始されると、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに第1サッカーモード選択画像MSbが表示されると共に、LOGOモード変更演出が開始される場合と同様、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部に、「残り10秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される。この残り時間画像NZの表示により、サッカーモードから別の演出モードへ切替えられるタイムリミットを分かり易く示している。またサッカーモード変更演出が実行されるときには、サッカーモード終了画像Fbから第1サッカーモード選択画像MSbの周りに向かって光状に延びるエフェクト画像EFbが表示される。このエフェクト画像EFbにより、サッカーモードを変更できることを分かり易く示している。
続いて、図56(C)に示す野球モード変更演出について説明する。図56(C)に示すように、野球モード変更演出では、第1液晶表示装置50の表示画面50aの中央部に、「野球モード終了」の文字を示す野球モード終了画像Fcが表示される。また野球モード変更演出が実行されるときには、LOGOモード変更演出が実行される場合と同様、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り0回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されている。この残り回数画像NKにより、野球モードが終了するのを分かり易く示している。
また図56(C)に示すように、野球モード変更演出が開始されると、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに第1野球モード選択画像MScが表示されると共に、LOGOモード変更演出が開始される場合と同様、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部に、「残り10秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される。この残り時間画像NZの表示により、野球モードから別の演出モードへ切替えられるタイムリミットを分かり易く示している。また野球モード変更演出が実行されるときには、野球モード終了画像Fcから第1野球モード選択画像MScの周りに向かって光状に延びるエフェクト画像EFcが表示される。このエフェクト画像EFcにより、野球モードを変更できることを分かり易く示している。
ここで、ステータスと演出モードとの関係について説明する。ステータスは、あくまで特別図柄の変動回数に応じて切替わるものであって、遊技者がセレクトボタン42kの上方向ボタンや下方向ボタンを押下操作しても切替わるものではない。従って、パチンコ遊技機PY1への電源が遮断(電断)されない限り、基本的に特別図柄の変動回数に応じて、ステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」⇒ステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」…を繰り返すことになる。これに対して演出モードは、上述したように、基本的に(ステータス「3」である場合を除き)遊技者がセレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することによって任意のタイミングで切替えられる。従って、ステータス「1」「2」「3」とは無関係に、遊技者はLOGOモードとサッカーモードと野球モードの中から好みの演出モードを設定することが可能である。
次に、図57及び図58に基づいて、演出例1について説明する。演出例1では、前提条件として、通常遊技状態であり、ステータス「1」が開始された状況で、且つLOGOモードに設定されている状況とする。この場合、図57(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、「LOGO」を模したキャラクタ画像Kaや「LOGO」の世界観を示す背景画像が表示されると共に、演出図柄EZの変動表示が開始される。また第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り150回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されている。これにより遊技者には、LOGOモードが終了するまでに要する特別図柄の変動回数が150回であることを把握させることが可能である。また第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部には、設定切替画像SQが表示されている。これにより遊技者には、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作することでモード選択可能画像MKの表示が開始されること、及びセレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作することで楽曲選択可能画像GKの表示が開始されることを把握させることが可能である。
一方、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、データ画像DAが表示されていて、「総回転数119回」を示す総回転数画像SKが表示されている。これにより遊技者は、どのくらいの期間、大当たりを引き当てていないかを把握することができる。また第2液晶表示装置7の右表示領域7cでは、LOGOモード説明画像SMaが表示されている。これにより遊技者は、現時点においてLOGOモードが選択されていることを把握することができる。なおステータス「1」であるときには、図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルにより、変動時間が比較的短い変動パターンが選択されるようになっている。
次に、図57(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、変動表示されていた演出図柄EZが、ハズレ態様である「438」で停止表示される。このときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り149回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されていて、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、「総回転数120回」を示す総回転数画像SKが表示されている。
その後、ハズレであることを示す特別図柄(第1特別図柄)の変動表示が49回実行されると、図57(C)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、演出図柄EZがハズレ態様である「253」で停止表示される。またこのときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り100回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されていて、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、「総回転数169回」を示す総回転数画像SKが表示されている。
ここで、図57(C)に示す時点では、ステータス「1」が開始されてから特別図柄の変動表示が50回実行された状況である。そのため、ステータス「1」からステータス「2」に切替えられる。但し、ステータスが切替わったとしても、演出モードが切替わっているわけではないため、LOGOモードのままである。
そして、図57(D)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、演出図柄EZが、リーチ態様である「4↓4」になる。またこのときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り99回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されていて、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、「総回転数170回」を示す総回転数画像SKが表示されている。なおステータス「2」であるときには、図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルにより、図15に示す第1変動パターン判定テーブルよりも、変動時間が比較的長い変動パターンが選択されるようになっている。
続いて、リーチからSPリーチに発展すると、図58(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、「LOGO」に変身したメインキャラクタが敵キャラと戦うLOGO用バトル画像SQaが表示される。なおこのときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右上部にて、小さい演出図柄EZaが「4↓4」で表示されている。こうして、ステータス「1」であるときには(変動回数1回から50回までは)、SPリーチが実行されないものの、ステータス「2」であるときには(変動回数51回から149回までは)、SPリーチが実行され得るようになっている(図20参照)。
そして、SPリーチにおいてメインキャラクタが敵キャラに敗北したことが示された後、図58(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、演出図柄EZがハズレ態様である「434」で停止表示される。その後、ハズレであることを示す特別図柄(第1特別図柄)の変動表示が98回実行されると、図58(C)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、演出図柄EZがハズレ態様である「581」で停止表示される。またこのときには、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り1回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されていて、第2液晶表示装置7の左表示領域7bでは、「総回転数268回」を示す総回転数画像SKが表示されている。
ここで、図58(C)に示す時点では、ステータス「1」が開始されてから特別図柄の変動表示が149回実行された状況である。そのため、ステータス「2」からステータス「3」に切替えられる。なおステータス「3」であるときには、図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルにより、モード変更演出を実行するための専用の変動パターンが選択されるようになっている。
こうして、図58(D)に示すように、LOGOモード変更演出が実行される。即ち、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、LOGOモード終了画像Faが表示され、LOGOモード終了画像Faから第1LOGOモード選択画像MSaの周りに向かって光状に延びるエフェクト画像EFaが表示される。これにより遊技者に対して、LOGOモードから別の演出モードへの切替えを促すことが可能である。
また図58(D)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの左上部には、「残り0回」の文字を示す残り回数画像NKが表示されている。この残り回数画像NKにより、遊技者にはLOGOモードの終了をより強く意識させることが可能である。またこのときには、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部に、「残り10秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示されている。この残り時間画像NZにより、演出モードを切替えることができるタイムリミットを遊技者に把握させることが可能である。
こうして遊技者は、残り時間画像NZで「残り0秒」が示されるまでに、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、第1モード選択画像MS及び第2モード選択画像MMを切替えることができる。これにより、次の変動演出から(ステータス「1」が開始されるときから)LOGOモードと異なる演出モード(サッカーモード又は野球モード)で遊技を行うことが可能である。但し遊技者は、LOGOモード変更演出が実行されても、演出モードを切替えることなく、次の変動演出でもLOGOモードで遊技を行うこともできる。なお次の変動演出から、ステータス「3」からステータス「1」に切替わるため、再びステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」に至る一連の遊技を体感させることが可能である。
以上、第1演出例によれば、通常遊技状態にて、LOGOモードに設定されたまま、ステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」に切替えられている。即ち、変動回数が1回目から50回目まではステータス「1」になっていて、SPリーチになることがなくて特別図柄の変動時間が比較的短い状況(即当たりになり得る状況)で、LOGOモードを堪能することができる。続いて、変動回数が51回目から149回目まではステータス「2」になっている。このときにはSPリーチになることがあって、特別図柄の変動時間がステータス「1」よりも比較的長い状況で、LOGOモードを堪能することができる。そして最後に、変動回数が150回転目のときにはステータス「3」になっていて、LOGOモード変更演出により、LOGOモードの終了を把握することができる。こうして遊技者には、通常遊技状態であるにも拘わらず、変動回数が1回転目から150回転目までにおいて、本出願人が過去に販売したパチンコ遊技機のST中のLOGOモードを擬似的に遊技させることが可能である。
次に、図59及び図60に基づいて、演出例2について説明する。第2演出例では、前提条件として、通常遊技状態であり、ステータス「1」が開始されてから特別図柄の変動表示が50回実行された状況で(即ちステータス「2」に切替えられた状況で)、且つLOGOモードに設定されている状況とする。またスピーカ610から第7楽曲が演出用の音楽として出力されている状況とする。この状況において、50回目の特別図柄の変動表示を経て、図59(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、演出図柄EZがハズレ態様である「253」で停止表示される。
ところで、図59(A)に示すように、演出図柄EZがハズレ態様である「253」で停止表示している間でも、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では、設定切替画像SQが表示されている。そのためこのときに(演出図柄EZが停止表示しているときに)、遊技者がセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、図59(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では、モード選択可能画像MKが表示されると共に、第2LOGOモード選択画像MMaが表示される。また第2液晶表示装置7の右表示領域7cでは、第1LOGOモード選択画像MSaが表示されると共に、「残り5秒」を示す残り時間画像NZが表示される。
こうして図59(B)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、モード選択可能画像MKを表示させて、演出モードの選択を開始することが可能である。即ち、演出図柄EZの変動表示中だけでなく、演出図柄EZの停止表示中でも、演出モードの選択を開始することができるため、遊技者には変動演出中のどのタイミングにおいても演出モードの選択を開始させることが可能である。
ここで図59(B)に基づいて、モード選択可能画像MKについて詳細に説明する。図59(B)に示すように、モード選択可能画像MKでは、長方形の枠状の中で「モード選択」の文字と第2LOGOモード選択画像MMaを除く部分が、透過部分MKaになっている。透過部分MKaは、透過性を有する画像(透けて見える画像)になっていて、下に重ねて表示される画像を視認可能にする部分である。
本形態では、演出図柄EZは、モード選択可能画像MKの下で(図59(B)の紙面の奥側に)変動表示を経て停止表示し得るようになっている。言い換えると、モード選択可能画像MKは、表示されたときに、演出図柄EZの上に重ねて表示され得るものである。従って、仮にモード選択可能画像MKが、下に重ねて表示される画像を完全に視認不可能にするものである場合、演出図柄EZの視認性を阻害してしまう。
そこで本形態では、図59(B)に示すように、透過部分MKaの下に、停止表示されている演出図柄EZの一部(「3」の右部分)が重なっていても、透過部分MKaが透過性を有する画像になっているため、重なっている演出図柄EZの一部を視認することが可能である。その結果、停止表示されている演出図柄EZの一部が、モード選択可能画像MKによって視認し難くなる事態を防ぐことが可能である。なお上述したようにモード選択可能画像MKには透過部分MKaが設けられているが、図22(B)に示すように、スタンバイ画像STにおいても透過部分MKaが設けられている。
ここで図59(B)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であって、且つモード選択可能画像MKが表示されているときに、遊技者がセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作したこととする。この場合、図59(C)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では第2サッカーモード選択画像MMbの表示に切替わると共に、第2液晶表示装置7の右表示領域7cでは第1サッカーモード選択画像MSbの表示に切替わる。こうして遊技者には、演出図柄EZの変動表示中だけでなく、演出図柄EZの停止表示中でも、演出モードの選択(切替え)を行わせることが可能である。なお第1サッカーモード選択画像MSbの表示と第2サッカーモード選択画像MMbの表示に切替わったタイミングから、図59(C)に示すように、「残り5秒」を示す残り時間画像NZが表示されて、サッカーモードに決定されるまでの5秒のカウントダウンが開始される。
図59(C)に示す演出図柄EZの停止表示が終了した後、新たに変動演出が開始される。そして「残り5秒」を示す残り時間画像NZが表示されてから、5秒が経過したこととする。つまり、5秒間、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作されず、第1サッカーモード選択画像MSbと第2サッカーモード選択画像MMbとが表示されたままとする。この場合、「残り0秒」を示す残り時間画像NZ(図22(A)参照)が表示された後、図59(D)に示すように、スタンバイ状態になる。即ち、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右部では、スタンバイ画像STの上に第2サッカーモード選択画像MMbが重ねて表示され、第2液晶表示装置7の表示画面7aの下部では、モード変更示唆画像MHが表示される。こうして遊技者には、次の変動演出からサッカーモードの演出態様に切替わることを把握させることが可能である。
その後、次の変動演出が開始されると、図60(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、サッカープレーヤであるキャラクタを模したキャラクタ画像Kbやサッカーの世界観を示す背景画像が表示される。また第2液晶表示装置7の表示画面7aの右下部では、サッカーモード説明画像SMbが表示される。こうして遊技者には、サッカーモードに対応した演出態様に切替わったことを把握させることが可能である。
そして、図60(A)に示す演出図柄EZが変動表示を経て、図60(B)に示すように、「434」のハズレ態様で停止表示されたこととする。このとき(演出図柄EZが停止表示しているとき)、遊技者はセレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作すると、図60(C)に示すように、演出図柄EZの停止表示中にも拘わらず、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部にて、楽曲選択可能画像GKが表示されると共に、「7.第7楽曲」を示す選択楽曲画像GSが表示される。なお演出例2において図60(C)に示す時点まで、スピーカ610から第7楽曲が演出用の音楽として出力されている。
こうして本形態では、図60(C)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、楽曲選択可能画像GKを表示させて、楽曲の選択を開始することが可能である。即ち、演出図柄EZの変動表示中だけでなく、演出図柄EZの停止表示中でも、楽曲の選択を開始することができるため、遊技者には変動演出中のどのタイミングにおいても楽曲の選択を開始させることが可能である。
また図60(C)に示すように、楽曲選択可能画像GKは、停止表示されている演出図柄EZと重ならないように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部に表示されている。従って、演出図柄EZの停止表示中に、楽曲選択可能画像GKが新たに表示されても、演出図柄EZの視認性が阻害されるのを防ぐことが可能である。
ここで図60(C)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であって、且つ楽曲選択可能画像GKが表示されているときに、遊技者がセレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作したこととする。この場合、図60(D)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部では、「8.第8楽曲」を示す選択楽曲画像GSの表示に切替わる。更にこのときに、スピーカ610から出力される楽曲が、第7楽曲から第8楽曲に切替わる。こうして遊技者には、演出図柄EZの変動表示中だけでなく、演出図柄EZの停止表示中でも、楽曲の選択(切替え)を行わせると共に、実際に出力される楽曲も変更させることが可能である。よって、遊技者には変動演出中のどのタイミングにおいても、好みの楽曲をすぐに聞かせることが可能である。
なお本形態では、楽曲選択可能画像GKが表示されているときに、所定時間(5秒間)だけセレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンの何れも押下操作されなかった場合、これ以上楽曲の選択を行わないことと判断して、楽曲選択可能画像GK及び選択楽曲画像GSが非表示になる。つまり、楽曲選択可能画像GKの表示から設定切替画像SQの表示に切替わって、楽曲の選択を行うことができなくなる。
次に、第2液晶表示装置7の左表示領域7bに表示されるデータ画像DA(図19(A)(B)(C)参照)の意味について説明する。本形態では、データ画像DAは、変動演出の実行中又は客待ち演出の実行中であっても常に表示されるようになっている。そのため、データ画像DAの表示により、3日間の確変大当たりに当選した回数と、3日間の通常大当たりに当選した回数と、本日の大当たり確率と、総回転数(以下「データ表示情報」とも呼ぶ))を容易に把握することが可能である。
従って、本形態のデータ画像DAは、一般的にパチンコ遊技機よりも上方に配置されているデータカウンタと同等の機能を有しているといえる。しかしながら、データ表示情報(遊技情報)をデータカウンタによって把握しようとする場合において、仮にパチンコ遊技機の上部において大きな装飾体や大きな枠可動体が設けられていると、遊技中の遊技者からデータカウンタが見え難いという問題点がある。また遊技者にとって目線を大きく上に向ける必要があることから、遊技中の遊技者にとっては集中力が途切れるという問題点もある。
そこで本形態では、上記問題点に対処すべく、遊技領域6と前後方向に重なる領域(第2液晶表示装置7の表示画面7a)にて、データ画像DAを表示する。これにより、データ表示情報をデータカウンタによって把握する場合よりも、データ表示情報を容易に把握することが可能である。特に、目線を大きく上に向ける必要がないことから、遊技への集中力を途中で切らさずに遊技を継続することが可能である。
そしてデータ画像DAでは、本日において確変大当たりに当選した回数だけでなく、1日前に確変大当たりに当選した回数と2日前に確変大当たりに当選した回数も示される。同様に、本日において通常大当たりに当選した回数だけでなく、1日前に通常大当たりに当選した回数と2日前に通常大当たりに当選した回数も示される。こうして遊技者には、1日以上前の過去に大当たりに当選した回数を、大当たりの種類ごとにそれぞれ分けて把握させることが可能である。
ところで、データ画像DAを表示するためには、本パチンコ遊技機PY1において、データ表示情報(3日間の確変大当たりに当選した回数と、3日間の通常大当たりに当選した回数と、本日の大当たり確率と、総回転数)を記憶しておく必要がある。パチンコ遊技機は、外部(データカウンタやホールコンピュータなど)からデータ表示情報を入力することができないためである。
ここで、データ表示情報には、3日間の確変大当たりに当選した回数や、3日間の通常大当たりに当選した回数が含まれているため、電断時であっても、これらの情報を記憶しておく必要がある。従来では電源が遮断される直前に遊技の結果に基づく遊技情報(大当たりに当選した回数など)を揮発性メモリの所定の記憶領域に移して、バックアップ電源を利用して遊技情報を保持しておく。そして復電されたときに揮発性メモリの所定の記憶領域に記憶しておいた遊技情報を読み込むという方法がある。この従来の方法であれば、確変大当たりに当選した回数や通常大当たりに当選した回数を、電断時であっても記憶していて、確変大当たり回数画像BIや通常大当たり回数画像REを表示できることになる。
しかしながら上記した従来の方法において、予期しない電断が発生した場合には、対処できないおそれがある。即ち、通常の電断時のように演出制御用マイコン121に供給される電源の電圧が徐々に低下しないで、電源の電圧が瞬間的に大きく低下して(瞬停)しまうことがあり得る。そうなると、電源が完全に遮断される前に、遊技情報を揮発性メモリの所定の記憶領域に移すのが間に合わず、遊技情報が消去されてしまうことになる。
そこで本形態のパチンコ遊技機PY1では、図10に示すように、演出制御基板120にFRAM125が実装されている。FRAM125は、強誘電体薄膜をデータ保持用のキャパシタに利用した強誘電体メモリであり、電源が供給されなくても記憶している情報を保持できる不揮発性とランダムアクセスとの両方の機能を有している。よって本形態では、FRAM125に、3日間の確変大当たりに当選した回数と、3日間の通常大当たりに当選した回数と、本日の大当たり確率と、総回転数(データ表示情報)が記憶される。そのため、瞬停のように予期しない電断が発生した場合であっても、FRAM125に記憶されているデータ表示情報を保持することができる。その結果、データ画像DAにおいて、3日間の確変大当たりに当選した回数、3日間の通常大当たりに当選した回数、本日の大当たり確率と、総回転数とを確実に示すことが可能である。
また本形態では、特別図柄の変動表示が実行される度(変動演出が実行される度)に、演出制御用マイコン121は、確変大当たりに当選した回数、通常大当たりに当選した回数、総回転数(特別図柄の変動回数の情報)をFRAM125に記憶させている。即ち、遊技中には、FRAM125に対して頻繁にアクセスするようになっている。従って、遊技中に予期しない電断が発生しても、復電したときには、電断前に示していたデータ画像DAから続けて、確変大当たり回数画像BI、通常大当たり回数画像RE、大当たり確率画像OO、総回転数画像SKを正しく表示することが可能である。要するに、例えば特別図柄の変動回数が10回実行される度にFRAM125にアクセスしたり、予め定められた一定時間毎にFRAM125にアクセスする場合には、復電したときに、電断時に表示していたデータ表示情報から正しく継続するように表示できないことがあり得る。しかしながら、本形態のように特別図柄の変動表示が実行される度にFRAM125にアクセスすることで、電断時に表示していたデータ表示情報から正しく継続するように表示することが可能である。
上述したように本形態では、特別図柄の変動表示が実行される度にFRAM125への書き込み処理(記憶処理)が行われるため、書き込み処理が頻繁に行われることなる。そこで本形態では、不揮発性メモリの中でも、書き込み処理が早くて且つ最大書き込み回数が多いFRAM125(強誘電体メモリ)を用いるようにしている。このFRAM125を用いることで、書き込み処理をスムーズに実行できて、且つ耐久性を高くすることが可能である。
即ち、書き込み処理において、EEPROMやFLASHは消去の処理が必要であるのに対して、FRAM125は消去の処理が不要であって重ね書きを行うため、書き込み処理が高速というメリットがある。更に、EEPROMやFLASHはメモリ内部で昇圧が必要なため、消費電力が大きくなる一方、FRAM125は昇圧が不要であるため、消費電力が小さい。そのため、最大書き込み回数が実質的に無限大(約10兆回)になり、耐久性が高いというメリットもある。加えて、EEPROMやFLASHは書き込み処理が遅いため、電源の瞬停(瞬断)直前のデータが記憶できない可能性があり得る一方、FRAM125であれば書き込み処理が早いため、電源の瞬停直前のデータを確実に記憶(保存)することができる。その結果、想定外の電断(瞬停)に十分に対応することができるというメリットもある。
ここで本形態では、データ画像DAでは、データ表示情報を更新して表示する必要がある。例えば、確変大当たり回数画像BIでは、本日において確変大当たりに当選した回数と、1日前に確変大当たりに当選した回数と、2日前に確変大当たりに当選した回数とが示されるため、日付を跨いだときにこれらの情報を更新する必要がある。具体的には、本日において確変大当たりに当選した回数を1日前に確変大当たりに当選した回数にシフトして、1日前に確変大当たりに当選した回数を2日前に確変大当たりに当選した回数にシフトして、2日前に確変大当たりに当選した回数をクリアする必要がある。また本日において確変大当たりに当選した回数については、「0回」にリセットする必要がある。
そこで本形態では、図10に示すように、演出制御基板120には、リアルタイムクロック(RTC)126が実装されている。RTC126は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測するものである。RTC126は、電断時にはバックアップ電源回路192からバックアップ電源が供給されることにより、作動することができる。そのため電断時でも、RTC126は、現時点の日時を計測することが可能である。
その上で本形態では、RTC126により午前5時(基準時間)になったことが計測されると、演出制御用マイコン121は、FRAM125に記憶されているデータ表示情報を更新するようになっている。これにより、午前5時以降では、更新されたデータ表示情報を示すデータ画像DAを、第2液晶表示装置7の左表示領域7bに表示することが可能である。即ち、確変大当たり回数画像BIでは、本日において確変大当たりに当選した回数が「0回」としてリセットされた状態で示され、午前5時前までに本日において確変大当たりに当選した回数が1日前に確変大当たりに当選した回数として示され、午前5時前までに1日前に確変大当たりに当選した回数が2日前に確変大当たりに当選した回数として示される。
また通常大当たり回数画像REでは、本日において確変大当たりに当選した回数が「0回」としてリセットされた状態で示され、午前5時前までに本日において通常大当たりに当選した回数が1日前に通常大当たりに当選した回数として示され、午前5時前までに1日前に通常大当たりに当選した回数が2日前に通常大当たりに当選した回数として示される。また大当たり確率画像OOでは、大当たり確率「0/0」としてリセットされた状態で示される。また総回転数画像SKでは、総回転数「0回」としてリセットされた状態で示される。以上により、第2液晶表示装置7の左表示領域7bで表示されるデータ画像DAにおいて、日付を跨いでも遊技者にはデータ表示情報を正しく把握させることが可能である。
ところで、午前5時になった時点で、本パチンコ遊技機PY1に電源が供給されていない状況があり得る。即ち、電断時が午前5時前であって、電源投入時(電断された後に再び電源が投入された復電時)が午前5時以降になっている状況があり得る。この状況の場合、午前5時の時点で、演出制御用マイコン121の演出用CPU122は動作していないため、FRAM125に記憶されているデータ表示情報を更新できない。その結果、日付を跨いでいるにも拘わらず、データ表示情報が正しく更新できないおそれがある。
そこで本形態では、上記問題点に対して以下のように対処している。演出制御用マイコン121は、電源が投入されてから10分(所定時間)毎に、RTC126により計測されている現時点での時間情報(例えば6時5分を示す情報)をFRAM125に記憶させる。また演出制御用マイコン121は、電源投入時に、現時点(復電時)の時間情報をRTC126によって把握する。そして電源投入時に、現時点の時間情報が午前5時以降か否かを判断する。午前5時以降であると判断した場合には、FRAM125に記憶されている時間情報のうち直近の時間情報が午前5時よりも前であるか否かを判断する。このときに、直近の時間情報が午前5時よりも前である場合には、電源投入時において演出制御用マイコン121は、FRAM125に記憶されているデータ表示情報を更新する。このようにして、午前5時になった時点で、本パチンコ遊技機PY1に電源が供給されていなくても、午前5時以降の電源投入時においてデータ表示情報を更新する。その結果、日付を跨いだとき、データ画像DAでは更新されたデータ表示情報を正しく示すことが可能である。
7.遊技制御用マイコン101の動作
[主制御メイン処理]次に図24〜図43に基づいて遊技制御用マイコン101の動作について説明する。なお、遊技制御用マイコン101の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。遊技制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1の電源がオンされると、遊技用ROM103から図24に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。
図24に示すように、主制御メイン処理では、まず後述する電源投入時処理を実行する(S001)。電源投入時処理(S001)は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。なお、遊技制御用マイコン101の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。カウンタの初期値は「0」であり、フラグの初期値は「0」つまり「OFF」である。ここで本パチンコ遊技機PY1では、工場出荷時の初期設定において、ステータスは「1」(ステータス「1」)に設定されていて、変動回数カウンタの値が「50」に設定されている。変動回数カウンタは、遊技用RAM104に設けられていて、次のステータスに移行するまでの残りの特別図柄の変動回数をカウントするものである。
電源投入時処理(S001)に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S003)。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図12に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[電源投入時処理]図25に示すように、電源投入時処理(S001)ではまず、遊技制御用マイコン101は、RAMクリアスイッチ191がONであり且つ設定キーシリンダスイッチ180aがONであるか否かを判定する(S010)。即ち、設定変更モードに移行するための操作が行われている(電源投入時に設定キーがON位置に回転されていると共にRAMクリアスイッチ191が押下操作されている)か否かを判定する。ステップS010の判定結果がYESであれば、設定変更モード処理を実行する(S011)。
設定変更モード処理(S011)では、設定変更モードに移行していて、RAMクリアスイッチ191が押下操作される度に、設定値(遊技用RAM104にセットされる設定値情報)を変更するための処理である。また設定変更モード処理(S011)では、選択されている設定値(「1」〜「6」までの何れか)が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示される。なお設定変更モード処理において、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFになると、選択していた設定値(設定値情報)が確定されると共に、設定変更モードが終了して、ステップS012に進むことになる。
ステップS010の判定結果がNOであれば、ステップS013に進み、遊技用RAM104に設定値情報が記憶されているか否かを判定する(S013)。上述したように、本パチンコ遊技機PY1の工場出荷時には、遊技用RAM104には設定値情報が記憶されていない。そして本パチンコ遊技機PY1において、一度も設定変更モードに移行していなければ、遊技用RAM104には設定値情報が記憶されていない。ステップS013で設定値情報が記憶されていないと判定すれば(S013でNO)、エラーモード処理を実行する(S014)。
エラーモード処理(S014)では、7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域にて「E」の文字が表示される。これにより遊技場の従業員にエラーモードに移行しているのを示している。エラーモード処理(S014)は、電源を遮断するまで継続される。従って、遊技場の従業員は、エラーモードに移行した場合、電源を遮断した後に電源を再び投入して、設定変更モードに移行させなければ、遊技を実行可能な状態にすることができない。
ステップS013の判定結果がYESであれば、ステップS015に進み、RAMクリアスイッチ191がONであるものの、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFであるか否かを判定する(S015)。ステップS015の判定結果がYESであれば、RAMクリア(遊技用RAM104に記憶されている情報のクリア)を実行するため、ステップS012に進む。
ステップS015の判定結果がNOであれば、ステップS016に進み、RAMクリアスイッチ191がOFFであるものの、設定キーシリンダスイッチ180aがONであるか否かを判定する(S016)。ステップS016の判定結果がYESであれば、設定値確認モード処理を実行する(S017)。設定値確認モード処理(S017)では、設定値確認モードに移行していて、選択されている設定値(「1」〜「6」までの何れか)が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示される。但し、設定値確認モードでは、設定変更モードと異なり、RAMクリアスイッチ191を押下操作しても、設定値が変更されない。なお設定値確認モード処理(S107)において、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFになると、設定値確認モードが終了して、ステップS018に進むことになる。
ステップS016の判定結果がNOであれば、RAMクリアスイッチ191がOFFであると共に、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFであることになり、ステップS018に進む。ステップS018では、遊技用RAM104が正常であるか否かを判定する。具体的には、電源投入時の遊技用RAM104のチェックサムと、電断時に格納(記憶)しておいた遊技用RAM104のチェックサムとが一致するか否かを判定する。チャックサムが一致しないと判定すれば(S018でNO)、遊技用RAM104が異常であると判断して、ステップS012に進む。一方、チェックサムが一致すると判定すれば(S018でYES)、遊技用RAM104が正常であると判断して、ステップS021に進む。
ステップS012では、遊技用RAM104に記憶されている情報をクリアするRAMクリア処理を実行する。即ち、遊技用RAM104に記憶されている遊技に係る情報、ステータス、フラグなどがクリアされる。但し、RAMクリア処理(S012)において、遊技用RAM104に記憶されている設定値情報については、クリアされない。ステップS012の後、RAMクリアフラグをONにする(S019)。RAMクリアフラグは、電源投入時にRAMクリアが実行されたことを示すフラグである。ステップS019に続いて、ステップS020では、ステータスを「2」(ステータス「2」)に設定して、ステップS021に進む。こうして本形態では、RAMクリアされた場合、ステータス「1」ではなく、ステータス「2」に設定される。
ステップS021では、遊技制御用マイコン101は、その他の処理として、例えば遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等を行って、本処理を終える。
[メイン側タイマ割り込み処理]次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図26に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において遊技制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、演出制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機PY1に取付けられている各種センサ(第1始動口センサ11a、第2始動口センサ12a、ゲートセンサ13a、大入賞口センサ14a、一般入賞口センサ10a等(図9参照))が検知した検出信号を読み込み、賞球情報として遊技用RAM104の出力バッファに記憶(セット)する。また、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号も取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図24の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図12に示した各種乱数カウンタ値(普通図柄乱数カウンタ値も含む)の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、後述するセンサ検出処理(S104)、普通動作処理(S105)、特別動作処理(S106)、特定領域センサ検出処理(S107)を実行する。そしてベース表示処理(S108)を実行する。ベース表示処理(S108)では、ベース(発射球数に対する総賞球数の割合)を演算して、7セグ表示器300の4つの表示領域のうち、一番左の表示領域と左から2番目の表示領域とによって2桁でベースを示すための処理である。
その後、その他の処理(S109)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S109)としては、後述の特図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器83bをその数を示す表示態様に制御したり、後述の特図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器83aをその数を示す表示態様に制御したりする。そして、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002〜S004の処理が繰り返し実行され(図24参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等が出力される。
[センサ検出処理]図27に示すように、センサ検出処理(S104)ではまず、ゲート13に遊技球が通過したか否か、即ち、ゲートセンサ13aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S201)。ゲート13を遊技球が通過していれば(S201でYES)、後述のゲート通過処理を行う(S202)。一方、遊技球がゲート13を通過していなければ(S201でNO)、ゲート通過処理(S202)をパスしてステップS203に進む。
ステップS203では、第2始動口12に遊技球が入賞したか否か、即ち、第2始動口センサ12aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S203)。第2始動口12に遊技球が入賞していない場合(S203でNO)にはステップS207に進むが、第2始動口12に遊技球が入賞した場合には(S203でYES)、特図2保留球数(第2特図保留の数、具体的には遊技用RAM104に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S204)。そして、特図2保留球数が「4」に達している場合(S204でYES)には、ステップS207に進むが、特図2保留球数が「4」未満である場合には(S204でNO)、特図2保留球数に1を加算する(S205)。
続いて特図2関係乱数取得処理を行う(S206)。特図2関係乱数取得処理(S206)では、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり図12(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部105bのうち現在の特図2保留球数に応じた第2特図保留記憶部105bの記憶領域に格納する。
続いてセンサ検出処理(S104)では、第1始動口11に遊技球が入賞したか否か、即ち、第1始動口センサ11aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S207)。第1始動口11に遊技球が入賞していない場合(S207でNO)には処理を終えるが、第1始動口11に遊技球が入賞した場合には(S207でYES)、特図1保留球数(第1特図保留の数、具体的には遊技用RAM104に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S208)。そして、特図1保留球数が「4」に達している場合(S208でYES)には、処理を終えるが、特図1保留球数が「4」未満である場合には(S208でNO)、特図1保留球数に「1」を加算する(S209)。
続いて特図1関係乱数取得処理(S210)を行って、本処理を終える。特図1関係乱数取得処理(S210)では、特図2関係乱数取得処理(S206)と同様に、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1)を取得し(つまり図12(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第1特図保留記憶部105aのうち現在の特図1保留球数に応じた第1特図保留記憶部105aの記憶領域に格納する。
[ゲート通過処理]図28に示すようにゲート通過処理(S202)では、普通図柄保留球数(普図保留の数、具体的には遊技用RAM104に設けた普図保留の数をカウントするカウンタの値)が4以上であるか否かを判定し(S301)、普通図柄保留球数が4以上であれば(S301でYES)、処理を終了する。一方、普通図柄保留球数が4以上でなければ(S301でNO)、普通図柄保留球数に「1」を加算し(S302)、普通図柄乱数取得処理を行う(S303)。普通図柄乱数取得処理(S303)では、普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Hの値、図12(B)参照)を取得し、その取得乱数値を遊技用RAM104の普図保留記憶部106のうち現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。
[普通動作処理]遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)に次いで普通動作処理(S105)を行う(図26参照)。図29に示すように、普通動作処理(S105)ではまず、電チュー12Dの作動中か否かを判定する(S401)。電チュー12Dの作動中でなければ(S401でNO)、続いて、普通図柄の停止表示中か否かを判定する(S402)。普通図柄の停止表示中でなければ(S402でNO)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S403)。普通図柄の変動表示中でなければ(S403でNO)、続いて、普通図柄の保留球数が「0」か否かを判定する(S404)。普通図柄の保留球数が「0」であれば(S404でYES)、本処理を終える。
ステップS404において普通図柄の保留球数が「0」でなければ(S404でNO)、当たり判定処理を行う(S405)。当たり判定処理(S405)では、普図保留記憶部106に格納されている普通図柄乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Hの値)を読み出し、図14(B)に示す普通図柄当たり判定テーブルに基づいて当たりか否か判定する。そして、当たり判定の結果に応じた普図停止図柄データを遊技用RAM104の所定の記憶領域にセットする図柄決定処理を行う(S406)。つまり図柄決定処理(S406)では、「ハズレ」であれば「普図ハズレ図柄」に応じたデータをセットし、「当たり」であれば「普通当たり図柄」に応じたデータをセットする。
続いて遊技制御用マイコン101は、普通図柄変動時間決定処理を行う(S407)。普通図柄変動時間決定処理(S407)では、図14(C)に示す普通図柄変動パターン選択テーブルを参照して、遊技状態が時短状態であれば、普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パターンを選択する。一方、遊技状態が非時短状態であれば、普通図柄の変動時間が30秒の普通図柄変動パターンを選択する。
次いで遊技制御用マイコン101は、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(S408)。そして、普図保留記憶部106における各普図保留の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、普図保留記憶部106における保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S409)。このようにして、普図保留が保留された順に消化されるようにしている。その後、遊技制御用マイコン101は、ステップS407で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を開始する(S410)。なおこれに伴い、演出制御基板120に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
上述のステップS403にて普通図柄の変動表示中であれば(S403でYES)、続いて、普通図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S411)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S411でYES)、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた表示結果(普通当たり図柄又は普通ハズレ図柄)で停止させる(S412)。そして、演出制御基板120に普通図柄の変動停止を知らせるための普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S413)、普通図柄の停止時間をセットして(S414)本処理を終える。
また、上述のステップS402にて普通図柄の停止表示中であれば(S402でYES)、続いて、ステップS414でセットした普通図柄の停止時間が経過したか否か判定し(S415)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S415でYES)、普通当たり図柄の普図停止図柄データがセットされているか否かを判定し(S416)、普通当たり図柄のデータでなければ(つまり当たりでなければ(S416でNO))、本処理を終える。一方、普通当たり図柄のデータであれば(つまり当たりであれば(S416でYES))、電チュー12Dの開放パターンをセットする(S417)。詳細には、時短状態中であれば、電チュー12Dの開放パターンとして時短状態中の開放パターン(図18の電チュー開放TBL2参照)をセットする。これに対して、非時短状態中であれば、電チュー12Dの開放パターンとして非時短状態中の開放パターン(図18の電チュー開放TBL1参照)をセットする。そして、ステップS417でセットした開放パターンに従って、電チュー12Dを作動させる(S418)。
また、上述のステップS401にて電チュー12Dの作動中であれば(S401でYES)、続いて、電チュー12Dの作動時間が経過したか否かを判定し(S419)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S419でYES)、電チュー12Dの作動を終了させる(S420)。
[特別動作処理]遊技制御用マイコン101は、普通動作処理(S105)に次いで特別動作処理(S106)を行う(図26参照)。図30に示すように特別動作処理(S106)では、特図表示器81および大入賞装置14Dに関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして、遊技制御用マイコン101は、「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S1301でYES)、特別図柄待機処理(S1302)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S1301でNO、S1303でYES)、特別図柄変動中処理(S1304)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S1301,S1303で共にNO、S1305でYES)、特別図柄確定処理(S1306)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S1301,S1303,S1305の全てがNO)、特別電動役物処理(S1307)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
[特別図柄待機処理]図31に示すように、特別図柄待機処理(S1302)ではまず、第2始動口12の保留球数(即ち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1401)。特図2保留球数が「0」である場合(S1401でYES)、即ち、第2始動口12への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口11の保留球数(即ち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1407)。そして、特図1保留球数も「0」である場合(S1407でYES)、即ち、第1始動口11への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、客待ちフラグがONか否かを判定する(S1415)。ONであれば(S1415でYES)本処理を終え、ONでなければ(S1415でNO)、客待ちコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットするとともに(S1416)、客待ちフラグをONにして(S1417)、本処理を終える。
ステップS1401において特図2保留球数が「0」でない場合(S1401でNO)、即ち、第2始動口12への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図2大当たり判定処理(S1402)及び特図2変動パターン選択処理(S1403)を行う。その後、遊技制御用マイコン101は、特図2保留球数を1ディクリメントする(S1404)。そして、第2特図保留記憶部105bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2特図保留記憶部105bにおける保留1個目に対応する記憶領域をクリアする(S1405)。続いて遊技制御用マイコン101は、特図2変動開始処理(S1406)を実行して、ステップS1420に進む。特図2変動開始処理(S1406)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1406)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1402)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1401でYES且つS1407でNO)、即ち、特図2の保留情報はないが、第1始動口11への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図1大当たり判定処理(S1408)及び特図1変動パターン選択処理(S1409)を行う。その後、遊技制御用マイコン101は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1410)。そして、第1特図保留記憶部105aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部105aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1411)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン101は、特図1変動開始処理(S1412)を実行して、ステップS1420に進む。特図1変動開始処理(S1412)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1412)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1408)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
ステップS1420に進むと、後述するステータス設定処理を実行して、ステップS1413に進む。ステップS1413では、客待ちフラグがONか否かを判定し、ONであれば客待ちフラグをOFFして(S1414)、処理を終える。上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1401でYESの場合)に限って行われる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。
[ステータス設定処理]図32に示すように、ステータス設定処理(S1420)ではまず、遊技制御用マイコン101は、RAMクリアフラグがONであるか否かを判定する。RAMクリアフラグがONであれば(S1421でYES)、ステータスを「2」(ステータス「2」)に設定して(S1422)、本処理を終える。こうして、電源投入時にRAMクリアされたことに基づいて、RAMクリアフラグがONであれば、ステータス「2」に固定されることになる。
一方、RAMクリアフラグがONでなければ(S1421でNO)、続いて、ステータス「1」であるか否かを判定する(S1423)。ステータス「1」であれば(S1423でYES)、変動回数カウンタの値を「1」だけ減少させる(S1424)。なお変動回数カウンタは、上述したように、次のステータスに移行するまでの残りの特別図柄の変動回数をカウントするものである。ステップS1424の後、変動回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S1425)。「0」でなければ(S1425でNO)、次のステータスに移行するタイミングでないため、本処理を終える。一方、変動回数カウンタの値が「0」であれば(S1425でYES)、ステータスを「2」(ステータス「2」)に設定する(S1426)。そして、変動回数カウンタの値に「99」をセットして(S1427)、本処理を終える。
ステップS1423の判定結果がNOである場合、ステップS1428に進む。ステップS1428では、ステータス「2」であるか否かを判定する。ステータス「2」であれば(S1428でYES)、変動回数カウンタの値を「1」だけ減少させる(S1429)。そして、変動回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S1430)。「0」でなければ(S1430でNO)、次のステータスに移行するタイミングでないため、本処理を終える。一方、変動回数カウンタの値が「0」であれば(S1430でYES)、ステータスを「3」(ステータス「3」)に設定する(S1431)。そして、変動回数カウンタの値に「1」をセットして(S1432)、本処理を終える。
ステップS1428の判定結果がNOである場合、ステータス「3」に設定されていることになり、ステップS1433に進む。ステップS1433では、変動回数カウンタの値を「1」だけ減少させる。そして、変動回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する(S1434)。「0」でなければ(S1430でNO)、本処理を終える。但し、ステップ「3」に設定されるときには変動回数カウンタの値は「1」しかセットされないため、ステップS1434においてNOと判定されることは実質的に無い。ステップS1434において、変動回数カウンタの値が「0」であれば(S1434でYES)、ステータスを「1」(ステータス「1」)に設定する(S1435)。そして、変動回数カウンタの値に「50」をセットして(S1436)、本処理を終える。
以上、ステータス設定処理(S1420)により、ステータス「1」から開始された場合、特別図柄の変動表示が50回実行されると、ステータス「2」に移行する。次に、特別図柄の変動表示が99回実行されると、ステータス「3」に移行する。続いて、特別図柄の変動表示が1回実行されると、ステータス「1」に移行する。こうして、ステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」⇒ステータス「1」…を繰り返すことになる。これに対して、電源投入時にRAMクリアされた場合には、後述するように大当たり遊技から時短状態を経て通常遊技状態に移行するまで、ステータス「2」に固定されることになる。
[特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)]特図2大当たり判定処理(S1402)と特図1大当たり判定処理(S1408)とは、処理の流れが同じであるため図33に基づいてまとめて説明する。図33に示すように、特図2大当たり判定処理(S1402)又は特図1大当たり判定処理(S1408)ではまず、判定値として、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Aの値)を読み出す(S1501)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1402)では、遊技用RAM104の第2特図保留記憶部105bの第1記憶領域(即ち第2特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。また特図1大当たり判定処理(S1408)では、遊技用RAM104の第1特図保留記憶部105aの第1記憶領域(即ち第1特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。
次に、図13(A)〜(F)に示す大当たり判定テーブルの中から、遊技用RAM104に記憶されている設定値情報(設定値)に基づいて、一つの大当たり判定テーブルをセットする(S1502)。次いで、確変フラグがONであるか否か、すなわち高確率状態であるか否かを判定する(S1503)。そして、高確率状態でなければ(S1503でNO)、すなわち通常確率状態(非高確率状態)であれば、セットした大当たり判定テーブルのうち非高確率状態用のテーブルに基づいて大当たりか否かを判定する(S1504)。一方、高確率状態であれば(S1503でYES)、セットした大当たり判定テーブルのうち高確率状態用のテーブルに基づいて大当たりか否かを判定する(S1505)。
大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「大当たり」であれば、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−ASの値)を読み出して、図11に示す当たり種別判定テーブルに基づいて当たり種別を判定する(S1506)。当たり種別を判定した後(S1506)、大当たりフラグをONにするとともに(S1507)、当たり種別に応じた特図停止図柄データ(図11参照)を、遊技用RAM104に設けた当たり種別バッファにセットして(S1508)、本処理を終える。一方、大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「ハズレ」であれば、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データ(01H)をセットして(S1508)、本処理を終える。
[特図2変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理)]特図2変動パターン選択処理(S1403)と特図1変動パターン選択処理(S1409)とは、処理の流れが同じであるため図34〜図37に基づいてまとめて説明する。図34に示すように、特図2変動パターン選択処理(S1403)又は特図1変動パターン選択処理(S1409)ではまず、ステータス「1」であるか否かを判定する(S1601)。ステータス「1」であれば(S1601でYES)、図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルを参照する(S1602)。
続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1603)。ONであれば(S1603でYES)、非時短状態中大当たりテーブル(図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1の値)に基づいて変動パターンを選択する(S1604)。図15に示すように、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。
本パチンコ遊技機PY1の変動演出では、ドハズレ、ノーマルリーチ、SP(スーパーリーチ)、モード変更演出が実行され得る。ドハズレとは、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせが、バラケ目(例えば「458」)で停止表示される変動演出のことである。ノーマルリーチは、上述したリーチを形成した後に発展演出が実行されずに、変動表示し続けている残り一つの演出図柄が停止表示される変動演出のことである。SPリーチは、上述したリーチを形成した後に発展演出が実行されて、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長い変動演出のことである。
SPリーチでは、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)がノーマルリーチよりも高くなるように各種の変動パターンの振分率が設定されている。従って遊技者は、変動時間が長いSPリーチを見れば、ノーマルリーチよりも当選期待度が高いことを把握することができる。しかしながら、図15に示すように、第1特図変動パターン判定テーブルでは、SPリーチの実行を示す変動パターンが選択されることはない。即ち、大当たりに当選している場合には、ノーマルリーチから大当たりへの当選(即当たり)を示す変動パターンだけが選択されるようになっている。
図34に示すステップS1603において、大当たりフラグがONでなければ(S1603でNO)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RCの値)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1605)。リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1605でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1606)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1605でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図15に示す第1特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1607)。このリーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特別図柄の保留球数が「3」又は「4」であるときは、特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であるときに比して変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている(図15参照)。なお後述する第2特図変動パターン判定テーブル(図16参照)及び第3特図変動パターン判定テーブル(図17参照)においても、リーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。
またステップS1601において、ステータス「1」でないと判定した場合には(S1601でNO)、図35に示すステップS1608に進む。ステップS1608では、ステータス「2」であるか否かを判定する。ステータス「2」であれば(S1608でYES)、図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルを参照する(S1609)。続いて、遊技状態が時短状態か否か(時短フラグがONか否か)を判定する(S1610)。時短状態でなければ(S1610でNO)、すなわち非時短状態であれば、続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1611)。ONであれば(S1611でYES)、非時短状態中大当たりテーブル(図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1612)。
またステップS1611において、大当たりフラグがONでなければ(S1611でNO)、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1613)。なお、図14(A)に示すように、リーチ成立乱数値は非時短状態であれば「0」〜「13」であり、時短状態であれば「0」〜「5」である。すなわち、時短状態の方が非時短状態よりもハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されようにすることで、特図保留の消化スピードを早めるためである。
リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1613でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1614)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1613でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1615)
またステップS1610において、遊技状態が時短状態であると判定した場合(S1610でYES)には、図16に示すように、参照する第2特図変動パターン判定テーブルを時短状態中のテーブル(図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)にする事以外は上記ステップS1611〜S1615と同様の流れで処理(S1616〜S1620)を行う。
すなわち大当たりであれば、図16の時短状態中且つ大当たりに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1617)。またリーチ有りハズレであれば、図16の時短状態中且つリーチ有りハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1619)。またリーチ無しハズレであれば、図16の時短状態中且つリーチ無しハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1620)。
なお、時短状態中の特図変動パターン判定テーブル(図16に示す第2特図変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)では、リーチ無しハズレ時の保留球数に応じた短縮変動の機能が保留球数「2」〜「4」のときに働く。すなわち、非時短状態中よりも短縮変動が選択され易くなっている。また、短縮変動としての変動時間は、時短状態中の方が非時短状態中よりも短くなっている。つまり、時短状態中の第2特図変動パターン判定テーブルは、非時短状態中の第2特図変動パターン判定テーブルよりも変動時間が短くなるようなテーブルとなっている。
また図35に示すステップS1608において、ステータス「2」でないと判定した場合には(S1608でNO)、ステータス「3」に設定されていることになり、図37に示すステップS1621に進む。ステップS1621では、図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルを参照する。続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1622)。ONであれば(S1622でYES)、非時短状態中大当たりテーブル(図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1623)。
またステップS1622において、大当たりフラグがONでなければ(S1622でNO)、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1624)。リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1624でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1625)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1624でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図17に示す第3特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1626)。ここで図17に示すように、第3特図変動パターン判定テーブルでは、モード変更演出の実行を示す変動パターンが必ず選択されるようになっている。
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、図34に示すように、選択した変動パターンをセットして(S1627)、本処理を終える。ステップS1627でセットした変動パターンの情報は、特別図柄待機処理(S1302)におけるステップS1406又はS1412でセットされる変動開始コマンドに含められて、出力処理(S101)により演出制御基板120に送信される。
[特別図柄変動中処理]図38に示すように、特別図柄変動中処理(S1304)ではまず、特別図柄の変動時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる変動時間、図15〜図17参照)が経過したか否かを判定する(S1801)。経過していなければ(S1801でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
一方、変動時間が経過していれば(S1801でYES)、変動停止コマンドをセットするとともに(S1802)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1803)。そして、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄(大当たり図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1804)、この処理を終える。
[特別図柄確定処理]図39に示すように、特別図柄確定処理(S1306)ではまず、特別図柄の停止時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる停止時間、図15〜図17参照)が経過したか否かを判定する(S1901)。経過していなければ(S1901でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の停止表示が継続される。一方、停止時間が経過していれば(S1901でYES)、後述の遊技状態管理処理を行う(S1902)。
次に、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1903)。大当たりフラグがONであれば(S1903でYES)、当選した大当たりの種別に応じた開放パターン(詳しくは図11参照)をセットする(S1904)。なおこのときに、大当たり遊技中に実行した単位開放遊技(ラウンド遊技)の回数をカウントするラウンドカウンタの値を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド数にセットする。なお、開放パターンのセット(開放パターンに応じたデータのセット)は、ラウンド毎に行うようにしてもよい。
遊技制御用マイコン101は、ステップS1904に続いて、遊技状態リセット処理を行う(S1905)。遊技状態リセット処理(S1905)ではまず、確変フラグがONであれば確変フラグをOFFにして、時短フラグがONであればOFFにする。つまり、大当たり遊技の実行中は、非高確率状態且つ非時短状態に制御される。続いて、RAMクリアフラグをOFFにする(S1906)。これにより、電源投入時にRAMクリアされることによってRAMクリアフラグがONになっても、初回の大当たり遊技が開始される時点でRAMクリアフラグはOFFにされる。その後、大当たり遊技を開始するべく、大当たりのオープニングコマンドをセットするとともに(S1907)、大当たり遊技のオープニングを開始する(S1908)。そして特別動作ステータスを「4」にセットして(S1909)、本処理を終える。
また、ステップS1903において大当たりフラグがONでなければ(S1903でNO)、大当たり遊技を開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S1910)、本処理を終える。
[遊技状態管理処理]図40に示すように、遊技状態管理処理(S1902)ではまず、確変フラグがONか否か判定する(S2001)。ONであれば(S2001でYES)、高確率状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする確変カウンタの値を1ディクリメントして(S2002)、確変カウンタの値が「0」か否か判定する(S2003)。「0」であれば(S2003でYES)、確変フラグをOFFにして(S2004)、ステップS2005に進む。ステップS2001又はS2003の判定結果がNOであれば、直ちにステップS2005に進む。
ステップS2005では、時短フラグがONか否か判定する。ONであれば(S2005でYES)、時短状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメントして(S2006)、時短カウンタの値が「0」か否か判定する(S2007)。「0」であれば(S2007でYES)、時短フラグをOFFにして(S2008)、ステップS2009に進む。ステップS2005又はS2007の判定結果がNOであれば、直ちにステップS2011に進む。
ステップS2009では、ステータスを「1」(ステータス「1」)に設定する。続いて、変動回数カウンタの値を「50」にセットして(S2010)、ステップS2011に進む。このようにして本パチンコ遊技機PY1では、時短状態(高確時短状態又は低確時短状態)が終了して、通常遊技状態に移行するときに、必ずステータス「1」に設定されるようにしている。
こうして、通常遊技状態に移行して落胆している遊技者に対して、上述したように、本出願人が過去に販売したパチンコ遊技機のST(高確時短状態)中の演出モード(LOGOモード、サッカーモード、野球モード)を楽しませることが可能である。特に図20に示すように、ステータス「1」⇒ステータス「2」⇒ステータス「3」への移行に伴って、変動回数が1回転から49回転までは即当たりになることがあり、変動回数が50回転から149回まではSPリーチが実行されることがあり、変動回数が150回転目でモード変更演出が実行されることで、遊技者には、通常遊技状態であるにも拘わらず、ST(高確時短状態)中であるかのように思わせることが可能である。その結果、通常遊技状態の遊技興趣を高めることが可能である。
ステップS2011では、現在の遊技状態の情報(確変フラグ及び時短フラグがON又はOFFの何れであるかの情報)、確変カウンタの値及び時短カウンタの値の情報、ステータスの値及び変動回数カウンタの値の情報等を含む遊技状態指定コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして、本処理を終える。
[特別電動役物処理(大当たり遊技)]特別電動役物処理は、大当たり遊技の実行のための処理である。図41に示すように、特別電動役物処理(S1307)ではまず、大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2701)。大当たり終了フラグは、実行中の大当たり遊技において大入賞装置(大入賞装置14D)の開放が全て終了したことを示すフラグである。
大当たり終了フラグがONでなければ(S2701でNO)、大入賞口14の開放中か否か(すなわち大入賞装置14Dの開放中か否か)を判定する(S2702)。開放中でなければ(S2702でNO)、大入賞口14を開放させる時間に至ったか否か、すなわち大当たりのオープニングの時間が経過して大入賞口14の開放を開始する時間に至ったか、又は、開放間のインターバルの時間が経過して次の開放を開始する時間に至ったか否かを判定する(S2703)。
ステップS2703の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2703の判定結果がYESであれば、現在実行中の大当たり遊技が確変大当たり(図11参照)に基づく大当たり遊技か否かを判定する(S2704)。確変大当たりでなければ(S2704でNO)、ステップS2707に進むが、確変大当たりであれば(S2704でYES)、特定領域16への通過が可能な9R目を開始するタイミングであるか否かを判定する(S2705)。9R目を開始するタイミングでなければ(S2705でNO)、そのままステップS2707に進む。これに対して、9R目を開始するタイミングであれば(S2705でYES)、V有効期間設定処理を行う(S2706)。
V有効期間設定処理(S2706)では、確変大当たりの9R目における大入賞口14の開放中及び大入賞口14の閉塞後の数秒間を、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を有効と判定するV有効期間に設定する。なお本形態ではこれ以外の期間(大当たり遊技を実行していないときも含む)を、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を無効と判定するV無効期間に設定している。ここで、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を有効と判定するというのは、特定領域センサ16aによる遊技球の検知に基づいてVフラグをONする(後述の特定領域センサ検出処理(図43)参照)ということである。また、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を無効と判定するというのは、特定領域センサ16aによる遊技球の検知があってもVフラグをONしないということである。なお、V有効期間に大入賞口14の閉塞後の数秒間を含めているのは、大入賞口14の閉塞直前に大入賞口14へ遊技球が入賞することがあるのを考慮したものである。
すなわち本形態では、V有効期間中のV通過(特定領域16への遊技球の通過)の検知時のみVフラグをONし、V有効期間外(V無効期間中)のV通過検知時にはVフラグをONしないこととしている。なお、VフラグがONである場合には、確変フラグがONされる、即ち大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態に設定される(後述の遊技状態設定処理(図42参照))。このようにすることで、不正行為によるV通過に基づいてVフラグがONされることのないように、すなわち高確率状態に設定されることのないようにしている。
ステップS2707では、大当たりの種類に応じた開放パターン(図11参照)に従って大入賞口(大入賞口14)を開放させる。なお、振分部材16kは、第1ラウンドのラウンド遊技の開始から常に一定の動作で動いている。確変大当たりの開放パターン(Vロング開放パターン)では、第9ラウンドにおいて、大入賞口14に入賞した遊技球が余裕をもって特定領域16を通過できるようにAT開閉部材14kが開放される。これに対して、通常大当たりの開放パターン(Vショート開放パターン)では、第9ラウンドにおいて、遊技球が大入賞口14に入賞しても特定領域16を通過することができないように、振分部材16kの動作に対するAT開閉部材14kの開放タイミングが設定されている。
続いてステップS2708では、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行って、本処理を終える。ラウンド指定コマンド送信判定処理(S2708)では、ステップS2703での大入賞口14の開放が1回のラウンド遊技での初めての開放か否かを判定し、そうであれば、実行中の大当たり遊技のラウンド数の情報を含むラウンド指定コマンドを、遊技用RAM104の出力バッファにセットする。なお本形態では、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口14の開放がなされることはない。そのため、このステップS2708では、必ずラウンド指定コマンドがセットされることとなる。
特別電動役物処理(S1307)のステップS2702において、大入賞口14の開放中であれば、大入賞口14の閉鎖条件が成立しているか否かを判定する(S2709)。本形態では、閉鎖条件は、そのラウンド遊技における大入賞口14への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では1R当たり8個)に達したこと、又は、大入賞口14を閉鎖させる時間に至ったこと(すなわち大入賞口14を開放してから所定の開放時間(図11参照)が経過したこと)のいずれかが満たされていることである。そして、大入賞口14の閉鎖条件が成立していなければ(S2709でNO)、処理を終える。
これに対して、大入賞口14の閉鎖条件が成立している場合(S2709でYES)には、大入賞口14を閉鎖(閉塞)する(S2710)。そして1回のラウンド遊技(ラウンドインターバル)が終了したかを判定する(S2711)。終了していなければ(S2711でNO)、処理を終える。一方、ラウンド遊技が終了する場合には(S2711でYES)、ラウンドカウンタの値を1ディクリメントし(S2712)、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2713)。「0」でなければ(S2713でNO)、次のラウンド遊技を開始するためにそのまま処理を終える。
一方「0」であれば(S2713でYES)、大当たり遊技を終了させる大当たり終了処理として、大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(S2714)、大当たりのエンディングを開始する(S2715)。そして、大当たり終了フラグをセットして(S2716)、処理を終える。
またステップS2701において大当たり終了フラグがONであれば(S2701でYES)、最終ラウンドが終了しているので、大当たり遊技のエンディング時間が経過したか否かを判定し(S2717)、エンディング時間が経過していなければ(S2717でNO)、本処理を終える。一方、エンディング時間が経過していれば(S2717でYES)、大当たり終了フラグをOFFする(S2718)。そして、後述する遊技状態設定処理を行う(S2719)。続いて、大当たりフラグをOFFにする(S2720)。続いて、特別動作ステータスを「1」にセットして(S2721)、本処理を終える。
[遊技状態設定処理]図42に示すように、遊技状態設定処理(S2719)ではまず、VフラグがONであるか(V有効期間中にV入賞したか)を判定する(S2801)。ONであれば(S2801でYES)、確変フラグをONにすると共に(S2802)、時短フラグをONにする(S2803)。これにより、大当たり遊技後に高確時短状態に制御されることになる。続いて、確変カウンタに「160」をセットすると共に(S2804)、時短カウンタに「160」をセットして(S2805)、ステップS2808に進む。これにより、ST回数が160回であり且つ時短回数が160回である高確時短状態に制御されることになる。
一方、ステップS2801において、VフラグがONでないと判定すれば(S2801でNO)、時短フラグをONにする(S2806)。即ち、このときには確変フラグをONにしない。これにより、大当たり遊技後に低確時短状態に制御されることになる。続いて、時短カウンタに「100」をセットして(S2807)、ステップS2808に進む。即ち、これにより、時短回数が100回である低確時短状態に制御されることになる。
ステップS2808では、遊技制御用マイコン101は、今設定した遊技状態の情報(確変フラグ及び時短フラグがON又はOFFの何れであるかの情報)、確変カウンタの値及び時短カウンタの値の情報、ステータスの値及び変動回数カウンタの値の情報等を含む遊技状態指定コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。こうして遊技状態設定処理(S2719)を終える。
[特定領域センサ検出処理]図43に示すように、特定領域センサ検出処理(S107)ではまず、特定領域センサ16aによる遊技球の検知があったか否かを判定する(S3001)。なお本形態では、特定領域センサ16aによる遊技球の検知は、振分部材16kが図5(A)に示す第1状態に制御されているときのみなされる。ステップS3001にて検知がなければ(S3001でNO)、本処理を終えるが、検知があれば(S3001でYES)、V有効期間中か否かを判定する(S3002)。V有効期間中でなければ(S3002でNO)、本処理を終える。一方、V有効期間中であれば(S3002でYES)、VフラグをONする(S3003)。そして、V通過コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして(S3004)、本処理を終える。V通過コマンドは、演出制御基板120にV通過の報知を行わせるためのコマンドである。
8.演出制御用マイコン121の動作
[サブ制御メイン処理]次に図44〜図55に基づいて演出制御用マイコン121の動作について説明する。なお、演出制御用マイコン121の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。演出制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1の電源がオンされると、演出用ROM123から図44に示したサブ制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、まずCPU初期化処理を行う(S4001)。CPU初期化処理(S4001)では、スタックの設定、定数設定、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
続いて、電源断信号がONで且つ演出用RAM124の内容が正常であるか否かを判定する(S4002)。そしてこの判定結果がNOであれば、演出用RAM124の初期化をして(S4003)、ステップS4004に進む。一方、判定結果がYESであれば(S4002でYES)、演出用RAM124の初期化をせずにステップS4004に進む。即ち電源断信号がONでない場合、又は電源断信号がONであっても演出用RAM124の内容が正常でない場合には(S4002でNO)、演出用RAM124を初期化するが、停電などで電源断信号がONとなったが演出用RAM124の内容が正常に保たれている場合には(S4002でYES)、演出用RAM124を初期化しない。なお、演出用RAM124を初期化すれば、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタ等の値はリセットされる。また、このステップS4001〜S4003は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップS4004では、割り込みを禁止する。次いで、乱数シード更新処理を実行する(S4005)。乱数シード更新処理(S4005)では、種々の演出決定用乱数カウンタの値を更新する。なお演出決定用乱数には、演出図柄を決定するための演出図柄決定用乱数、変動演出パターンを決定するための変動演出パターン抽選乱数、種々の予告演出を決定するための予告演出決定用乱数等がある。乱数の更新方法は、前述の遊技制御基板100が行う乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の遊技制御基板100が行う乱数更新処理においても同様である。
乱数シード更新処理(S4005)が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4006)。コマンド送信処理(S4006)では、演出制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、コマンドに従い第1液晶表示装置50及び第2液晶表示装置7を用いて各種の演出(変動演出や、大当たり遊技に伴うオープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出等)を実行する。なお、画像制御基板140による各種の演出の実行に伴って演出制御基板120は、音声制御基板161を介してスピーカ610から音声を出力したり、サブドライブ基板162を介して盤ランプ54、枠ランプ212を発光させたり、盤可動体55kを駆動させたりする。演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4007)。以降、ステップS4004〜S4007をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4008)、1msタイマ割り込み処理(S4009)および10msタイマ割り込み処理(S4010)の実行が可能となる。
[受信割り込み処理]受信割り込み処理(S4008)は、遊技制御基板100から送られたストローブ信号(STB信号)が演出制御用マイコン121の外部INT入力部に入力されることに基づいて行われる。つまり、ストローブ信号が演出制御用マイコン121の外部INT入力部に入力されなければ、受信割り込み処理(S4008)は行われない。図45に示すように、受信割り込み処理(S4008)では、遊技制御基板100から送信されてきた各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する(S4101)。この受信割り込み処理(S4008)は、他の割り込み処理(S4009、S4010)に優先して実行される処理である。
[1msタイマ割り込み処理]1msタイマ割り込み処理(S4009)は、演出制御基板120に1msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図46に示すように、1msタイマ割り込み処理(S4009)ではまず、入力処理(S4201)を行う。入力処理(S4201)では、演出ボタン検知センサ40a(図10参照)、セレクトボタン検知センサ42aからの検知信号(検出信号)に基づいてスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)を作成する。
続いて、ランプデータ出力処理(S4202)を行う。ランプデータ出力処理(S4202)では、演出に合うタイミングで盤ランプ54や枠ランプ212を発光させるべく、後述の10msタイマ割り込み処理(S4010)におけるその他の処理(S4307)で作成したランプデータをサブドライブ基板162に出力する。つまり、ランプデータに従って盤ランプ54や枠ランプ212を所定の発光態様で発光させる。
次いで、駆動制御処理を行う(S4203)。駆動制御処理(S4203)では、SPリーチや大当たり演出中等の演出に合うタイミングで盤可動体55kを駆動させるべく、駆動データ(盤可動体駆動データ)を作成したり、出力したりする。つまり、駆動データに従って、盤可動体55kを所定の動作態様で駆動させる。駆動制御処理(S4203)の後、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理(S4204)を行って、本処理を終える。
[10msタイマ割り込み処理]10msタイマ割り込み処理(S4010)は、演出制御基板120に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図47に示すように、10msタイマ割り込み処理(S4010)ではまず、後述する受信コマンド解析処理を行う(S4301)。
続いて、1msタイマ割り込み処理(S4009)の入力処理(S4201)で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして演出用RAM124に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S4302)。そして、スイッチ状態取得処理(S4302)にて格納したスイッチデータに基づいて、後述するスイッチ処理を実行する(S4303)。
続いて、音声制御処理を行う(S4304)。音声制御処理(S4304)では、音声データ(スピーカ610からの音声の出力を制御するデータ)の作成及び音声制御基板161への出力や、音声演出の時間管理等を行う。これにより、実行する演出に合った音声がスピーカ610から出力される。
続いて、後述する演出モード操作決定処理を行う(S4305)。更に、後述するデータ更新処理を行って(S4306)、ステップS4307に進む。ステップS4307では、各種の演出用の乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行して、本処理を終える。
[受信コマンド解析処理]図48に示すように、受信コマンド解析処理(S4301)ではまず、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定し(S4401)、受信していればモードステータス設定処理を行う(S4402)。モードステータスは、演出制御用マイコン121(サブ側)が遊技状態を把握するためのものである。モードステータス設定処理(S4402)では、演出制御用マイコン121は、遊技状態指定コマンドに含まれる遊技状態の情報に基づいて、通常遊技状態の情報が含まれていればモードステータスの値を「1」に設定し、高確時短状態の情報が含まれていればモードステータスの値を「2」に設定し、低確時短状態の情報が含まれていればモードステータスの値を「3」に設定する。なおモードステータスの初期値は、「1」に設定されている。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド又は特図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し(S4403)、受信していれば後述する変動演出開始処理を行う(S4404)。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から変動停止コマンド(特図1変動停止コマンド又は特図2変動停止コマンド)を受信したか否か判定し(S4405)、受信していれば変動演出終了処理を行う(S4406)。変動演出終了処理(S4406)では、変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4407)、受信していればオープニング演出選択処理を行う(S4408)。オープニング演出選択処理(S4408)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
また本形態では、オープニングコマンドには、大当たりの種類の情報(確変大当たり又は通常大当たり(図11参照)の何れの大当たりであるかの情報)が含まれるようになっている。そのため、オープニング演出選択処理(S4408)において、演出制御用マイコン121は、オープニングコマンドの解析に基づいて、確変大当たりの情報が含まれていると判定すれば、FRAM125に設けられている本日確変大当たり回数カウンタの値を「1」だけ増加させる。一方、通常大当たりの情報が含まれていると判定すれば、FRAM125に設けられている本日通常大当たり回数カウンタの値を「1」だけ増加させるようになっている。なお後述するように、オープニング演出選択処理(S4408)において、FRAM125に設けられている総回転数カウンタの値が「0」にリセットされる。こうして、総回転数カウンタの値、本日確変大当たり回数カウンタの値、本日通常大当たり回数カウンタの値は、オープニングコマンドに含まれて、そのオープニングコマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141が、総回転数画像SK、確変大当たり回数画像BI、通常大当たり回数画像REを更新して表示する。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し(S4409)、受信していればラウンド演出選択処理を行う(S4410)。ラウンド演出選択処理(S4410)では、ラウンド指定コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S4411)、受信していればエンディング演出選択処理を行う(S4412)。エンディング演出選択処理(S4412)では、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から客待ちコマンドを受信したか否か判定し(S4413)、受信していれば客待ち演出設定処理を行う(S4414)。客待ち演出設定処理(S4414)では、演出制御用マイコン121は、客待ちコマンドを受信してから所定時間(例えば30秒)経過したときにデモ画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、その他の処理(S4415)として上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えばV通過コマンドの受信に基づいてV通過があったことを示すV通過報知演出を行うための処理、普通図柄変動開始コマンドの受信に基づいて普図変動演出を行うための処理)を行って、受信コマンド解析処理(S4301)を終える。
[変動演出開始処理]図49に示すように、変動演出開始処理(S4404)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S4501)。変動開始コマンドには、特図1大当たり判定処理や特図2大当たり判定処理(図33参照)でセットされた特図停止図柄データの情報や、特図1変動パターン選択処理や特図2変動パターン選択処理(図34参照)でセットされた変動パターンの情報、現在の遊技状態を指定する情報等が含まれている。なお、ここで演出制御用マイコン121が取得した情報は、これ以降に実行する処理においても適宜利用可能なものとする。
次に演出制御用マイコン121は、現時点で設定されているモードステータスの値を参照する(S4502)。続いて、変動演出において最終的に停止表示する演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の選択を行う(S4503)。具体的には、演出図柄決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した演出図柄決定用乱数を判定することにより、演出図柄を選択する。これにより、最終的に停止表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせ(例えば「777」等)が決定される。
続いて演出制御用マイコン121は、後述する変動演出パターン選択処理を実行する(S4504)。変動演出パターン選択処理(S4504)の後、予告演出選択処理を実行する(S4505)。予告演出選択処理(S4505)では、予告演出決定用乱数を取得するとともに、リーチの有無等に応じて分類されている複数のテーブルの中から、変動開始コマンドの解析結果に基づいて一つのテーブルを選択する。そして、その選択したテーブルを用いて、取得した予告演出決定用乱数を判定することにより、予告演出を選択する。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。
続いて演出制御用マイコン121は、変動回数カウンタ可算処理を実行する(S4506)。変動回数カウンタ可算処理(S4506)では、演出制御用マイコン121は、FRAM125に設けられている総回転数カウンタの値を「1」だけ増加させると共に、FRAM125に設けられている本日総変動数カウンタの値を「1」だけ増加させる。なお総回転数カウンタは、上述したように、オープニング演出選択処理(S4408)が実行されるとき、即ち大当たり遊技が開始されるときに、「0」にリセットされる。一方、本日総変動回数カウンタは、1日における特別図柄の変動回数をカウントするものであるため、オープニング演出選択処理(S4408)が実行されても、「0」にリセットされることはない。
続いて演出制御用マイコン121は、大当たり確率演算処理を実行する(S4507)。大当たり確率演算処理(S4507)では、演出制御用マイコン121は、本日確変大当たり回数カウンタの値と本日通常大当たり回数カウンタの値とを加算して、この加算値に対して本日総変動数カウンタの値を除算する。これにより、本日の大当たり確率を演算するようになっている。
続いて演出制御用マイコン121は、本日確変大当たり回数カウンタの値と、本日通常大当たり回数カウンタの値と、本日の大当たり確率の値と、総回転数カウンタの値(データ表示情報)を、FRAM125の所定の記憶領域に記憶させるデータ表示情報記憶処理を実行する(S4508)。このときFRAM125は、高速でデータ表示情報の書き込みを行うことが可能である。こうして、変動演出が開始されるのとほぼ同時に、データ表示情報がFRAM125に記憶されるため、瞬停などの予期しない電断が生じても、データ表示情報を確実に保持しておくことが可能である。
続いて演出制御用マイコン121は、本日確変大当たり回数カウンタの値と、本日通常大当たり回数カウンタの値と、本日の大当たり確率の値と、総回転数カウンタの値の情報を含むデータ表示コマンドを、演出用RAM124の出力バッファにセットする(S4509)。これにより、ステップS4509でセットされたデータ表示コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板140に送信されると、第2液晶表示装置7の左表示領域7bにて、確変大当たり回数画像BIと通常大当たり回数画像REと大当たり確率画像OOと総回転数画像SKから構成されるデータ画像DAが、変動演出が実行される度に更新されて表示される。
続いて、演出制御用マイコン121は、選択した演出図柄と変動演出パターンと予告演出とに基づく変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4510)、本処理を終える。ステップS4510でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(S4006)により画像制御基板140に送信されると、第1液晶表示装置50の表示画面50aにて特別図柄の変動表示に同期した変動演出が開始される。
[変動演出パターン選択処理]変動演出パターン選択処理(S4504)は、変動演出パターンを決定(選択)するための処理であり、変動演出パターンが決まれば、変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出ボタン演出(SW演出)の有無、演出ボタン演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる変動演出の内容の詳細が決まることとなる。図50に示すように、変動演出パターン選択処理(S4504)ではまず、演出制御用マイコン121は、通常遊技状態であるか否かを判定する(S4504)。なお演出制御用マイコン121は、遊技状態指定コマンドに含まれている遊技状態の情報に基づいて、通常遊技状態であるか否かを判断することができる。
通常遊技状態であれば(S4601でYES)、続いて演出モードがLOGOモードであるか否かを判定する(S4602)。なお演出モードは、初期設定においてLOGOモードに設定されている。LOGOモードでなければ(S4602でNO)、ステップS4608に進む。一方、LOGOモードであれば(S4602でYES)、続いて、ステータス「1」であるか否かを判定する(S4603)。なお演出制御用マイコン121は、遊技状態指定コマンドに含まれているステータスの情報に基づいて、ステータス「1」であるか否かを判断することができる。
ステータス「1」であれば(S4603でYES)、ステータス「1」でLOGOモード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、LOGOモード用SPリーチ無し変動演出パターンを選択する(S4604)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、LOGOモードの演出態様でSPリーチになることがない変動演出が実行される(図19(A)参照)。
これに対して、ステータス「1」でなければ(S4603でNO)、ステップS4605に進み、ステータス「2」であるか否かを判定する(S4605)。ステータス「2」であれば(S4605でYES)、ステータス「2」でLOGOモード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、LOGOモード用SPリーチ有り変動演出パターンを選択する(S4606)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、LOGOモードの演出態様でSPリーチになり得る変動演出が実行される(図19(A)参照)。
一方、ステップS4605でステータス「2」でなければ(S4605でNO)、ステータス「3」であることになる。この場合、ステップS4607に進み、ステータス「3」でLOGOモード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、LOGOモード用変更演出パターンを選択する(S4607)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、LOGOモード変更演出が実行される(図56(A)参照)。
ステップS4608では、演出モードがサッカーモードであるか否かを判定する。サッカーモードでなければ(S4608でNO)、図51に示すステップS4614に進む。一方、サッカーモードであれば(S4608でYES)、続いて、ステータス「1」であるか否かを判定する(S4609)。ステータス「1」であれば(S4609でYES)、ステータス「1」でサッカーモード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、サッカーモード用SPリーチ無し変動演出パターンを選択する(S4610)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、サッカーモードの演出態様でSPリーチになることがない変動演出が実行される(図19(B)参照)。
これに対して、ステータス「1」でなければ(S4609でNO)、ステップS4611に進み、ステータス「2」であるか否かを判定する(S4611)。ステータス「2」であれば(S4611でYES)、ステータス「2」でサッカーモード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、サッカーモード用SPリーチ有り変動演出パターンを選択する(S4612)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、サッカーモードの演出態様でSPリーチになり得る変動演出が実行される(図19(B)参照)。
一方、ステップS4611でステータス「2」でなければ(S4611でNO)、ステータス「3」であることになる。この場合、ステップS4613に進み、ステータス「3」でサッカーモード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、サッカーモード用変更演出パターンを選択する(S4613)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、サッカーモード変更演出が実行される(図56(B)参照)。
図51に示すように、ステップS4614では、演出モードが野球モードであるか否かを判定する。野球モードでなければ(S4614でNO)、本処理を終える。一方、野球モードであれば(S4614でYES)、続いて、ステータス「1」であるか否かを判定する(S4615)。ステータス「1」であれば(S4615でYES)、ステータス「1」で野球モード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、野球モード用SPリーチ無し変動演出パターンを選択する(S4616)。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、野球モードの演出態様でSPリーチになることがない変動演出が実行される(図19(C)参照)。
これに対して、ステータス「1」でなければ(S4615でNO)、ステップS4617に進み、ステータス「2」であるか否かを判定する(S4617)。ステータス「2」であれば(S4617でYES)、ステータス「2」で野球モード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、サッカーモード用SPリーチ有り変動演出パターンを選択して(S4618)、本処理を終える。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、野球モードの演出態様でSPリーチになり得る変動演出が実行される(図19(C)参照)。
一方、ステップS4617でステータス「2」でなければ(S4617でNO)、ステータス「3」であることになる。この場合、ステップS4619に進み、ステータス「3」で野球モード用に分類されているテーブルの中から、変動パターンの種類に応じて一つのテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを用いて、取得した変動演出パターン抽選乱数を判定することにより、野球モード用変更演出パターンを選択して(S4619)、本処理を終える。この変動演出パターンにより、第1液晶表示装置50の表示画面50aでは、野球モード変更演出が実行される(図56(C)参照)。
これらに対して、図50に示すステップS4601において、通常遊技状態でなければ(S4601でNO)、その他の変動演出パターン(高確時短状態に対応する変動演出パターン、低確時短状態に対応する変動演出パターン)を選択して(S4620)、本処理を終える。
[スイッチ処理]図52に示すように、スイッチ処理(S4303)ではまず、演出制御用マイコン121は、モード選択受付期間であるか否かを判定する(S4310)。モード選択受付期間は、演出モードの選択を受付けることが可能な期間のことであり、設定切替画像SQが表示されている期間になる。なお設定切替画像SQは、通常遊技状態であって演出モード又は楽曲の選択中でなければ表示されている。モード選択受付期間でなければ(S4310でNO)、ステップS4313に進む。一方、モード選択受付期間であれば(S4310でYES)、続いて、セレクトボタン42kの上方向ボタンが押下操作されたか否かを判定する(S4311)。押下操作されていなければ(S4311でNO)、ステップS4313に進む。これに対して、押下操作されていれば(S4311でYES)、モード選択可能画像表示処理を実行して(S4312)、ステップS4313に進む。
モード選択可能画像表示処理(S4312)は、設定切替画像SQの表示からモード選択可能画像MKの表示に切替えるための処理である。またモード選択可能画像表示処理(S4312)では、モード選択可能画像MKの表示に伴って、現時点で選択されている演出モードに対応する第1モード選択画像MS(第1LOGOモード選択画像MSa、第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)及び第2モード選択画像MM(第2LOGOモード選択画像MMa、第2サッカーモード選択画像MMb、第2野球モード選択画像MMc)を表示すると共に、「残り5秒」を示す残り時間画像NZを表示するようになっている。なお残り時間画像NZは、残り時間がカウントダウンして表示されるようになっている。
ステップS4313では、モード選択可能画像MKの表示中であるか否かを判定する。なおモード選択可能画像MKは、「残り0秒」を示す残り時間画像NZが表示されると非表示になるものである。モード選択可能画像MKの表示中でなければ(S4313でNO)、演出モードの選択(切替え)が不可能であるため、図53に示すステップS4316に進む。一方、モード選択可能画像MKの表示中であれば(S4313でYES)、続いて、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作されたか否かを判定する(S4314)。押下操作されていなければ(S4314でNO)、演出モードを切替えないため、図53に示すステップS4316に進む。これに対して、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作されていれば(S4314でYES)、モード選択画像切替処理を実行して(S4315)、図53に示すステップS4316に進む。
モード選択画像切替処理(S4315)は、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンの押下操作に伴って、表示中の第1モード選択画像MS(第1LOGOモード選択画像MSa、第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)及び第2モード選択画像MM(第2LOGOモード選択画像MMa、第2サッカーモード選択画像MMb、第2野球モード選択画像MMc)を、別の第1モード選択画像MS及び第2モード選択画像MMに切替えるための処理である。またモード選択画像切替処理(S4315)では、新たに「残り5秒」を示す残り時間画像NZを表示することになる。
図53に示すように、ステップS4316では、演出制御用マイコン121は、選曲受付期間であるか否かを判定する(S4316)。選曲受付期間は、楽曲の選択を受付けることが可能な期間のことであり、設定切替画像SQが表示されている期間になる。選曲受付期間でなければ(S4316でNO)、ステップS4319に進む。一方、選曲受付期間であれば(S4316でYES)、続いて、セレクトボタン42kの下方向ボタンが押下操作されたか否かを判定する(S4317)。押下操作されていなければ(S4317でNO)、ステップS4319に進む。これに対して、押下操作されていれば(S4317でYES)、楽曲選択可能画像表示処理を実行して(S4318)、ステップS4319に進む。
楽曲選択可能画像表示処理(S4318)は、設定切替画像SQの表示から楽曲選択可能画像GKの表示に切替えるための処理である。また楽曲選択可能画像表示処理(S4318)では、楽曲選択可能画像GKの表示に伴って、現時点で選択されている楽曲に対応する選択楽曲画像GSが表示されることになる。
ステップS4319では、楽曲選択可能画像GKの表示中であるか否かを判定する。楽曲選択可能画像GKの表示中でなければ(S4319でNO)、楽曲の選択(切替え)が不可能であるため、ステップS4323に進む。一方、楽曲選択可能画像GKの表示中であれば(S4319でYES)、続いて、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作されたか否かを判定する(S4320)。押下操作されていなければ(S4320でNO)、楽曲を切替えないため、ステップS4323に進む。これに対して、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作されていれば(S4320でYES)、選択楽曲画像切替処理を実行する(S4321)。
選択楽曲画像切替処理(S4321)は、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンの押下操作に伴って、表示中の選択楽曲画像GSを、別の選択楽曲画像GSに切替えるための処理である。ステップS4321の選択楽曲画像切替処理に続いて、ステップS4322では、切替えた選択楽曲画像GSに対応する楽曲を出力するための楽曲音声データを演出用RAM124の所定の記憶領域にセットして(S4322)、ステップS4323に進む。こうして、セットされた楽曲音声データが音声制御基板161に出力されることで、遊技者によって選択された楽曲がスピーカ610から出力される。
ステップS4323では、表示画面50a、7aの表示内容等を設定するその他のスイッチ処理を実行して、本処理を終える。
[演出モード操作決定処理]演出モード操作決定処理(S4305)は、遊技者の操作に基づいて演出モードを決定する処理である。図54に示すように、演出モード操作決定処理(S4305)ではまず、演出制御用マイコン121は、通常遊技状態であるか否かを判定する(S4701)。通常遊技状態でなければ(S4701でNO)、遊技者の操作に基づいて演出モードを決定できないため、本処理を終える。一方、通常遊技状態であれば(S4701でYES)、続いて、モード変更演出(図56(A)に示すLOGOモード変更演出、又は図56(B)に示すサッカーモード変更演出、或いは図56(C)に示す野球モード変更演出)の実行中であるか否かを判定する。
モード変更演出の実行中であれば(S4702でYES)、第2液晶表示装置7の右表示領域7cの右下部に、「残り0秒」の文字を示す残り時間画像NZ(図56(A)参照)が表示されるタイミングであるか否かを判定する(S4703)。即ち、モード変更演出が開始されてから10秒が経過したタイミングであるか否かが判定される。「残り0秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示されるタイミングでなければ(S4703でNO)、モード変更演出中に演出モードが決定されるタイミングでないため、本処理を終える。一方、「残り0秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示されるタイミングであれば(S4703でYES)、選択されている第1モード選択画像MS(図56(A)に示す第1LOGOモード選択画像MSa、又は図56(B)に示す第1サッカーモード選択画像MSb、或いは図56(C)に示す第1野球モード選択画像MSc)に対応する演出モードに決定して(S4704)、本処理を終える。
こうして例えば、図56(A)に示すように、LOGOモード変更演出が開始された後、「残り0秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示される前に、遊技者がセレクトボタン42kの上方向ボタンを押すと、第1LOGOモード選択画像MSa(図56(A)参照)の表示から、第1サッカーモード選択画像MSb(図56(B)参照)の表示に切替わる。そしてLOGOモード変更演出が開始されてから10秒が経過すると、「残り0秒」の文字を示す残り時間画像NZが表示されて、表示中の第1サッカーモード選択画像MSbに対応して、演出モードがサッカーモードに決定される。その結果、次の変動演出から、サッカーモードに対応した演出態様で変動演出が実行されることになる。
図54に示す演出モード操作決定処理(S4305)の説明に戻る。図54に示すように、ステップS4702にて、モード変更演出の実行中でないと判定すれば(S4702でNO)、続いて、第1LOGOモード選択画像MSa及び第2LOGOモード選択画像MMa(図21(A)参照)の表示が開始されてから5秒が経過したか否かを判定する(S4705)。第1LOGOモード選択画像MSa及び第2LOGOモード選択画像MMaが表示されていない場合や、これらが表示されてから5秒が経過していない場合には(S4705でNO)、ステップS4707に進む。一方、ステップS4705の判定結果がYESであれば、演出モードをLOGOモードに決定して、スタンバイ画像ST及びモード変更示唆画像MH(図22(B)参照)を表示するスタンバイ状態にする(S4706)。こうして遊技者は、通常遊技状態において、モード変更演出の実行中を除いて、任意のタイミングでLOGOモードに切替えることが可能である。
ステップS4707では、第1サッカーモード選択画像MSb及び第2サッカーモード選択画像MMb(図21(B)参照)の表示が開始されてから5秒が経過したか否かを判定する。第1サッカーモード選択画像MSb及び第2サッカーモード選択画像MMbが表示されていない場合や、これらが表示されてから5秒が経過していない場合には(S4707でNO)、ステップS4709に進む。一方、ステップS4707の判定結果がYESであれば、演出モードをサッカーモードに決定して、スタンバイ画像ST及びモード変更示唆画像MH(図22(B)参照)を表示するスタンバイ状態にする(S4708)。こうして遊技者は、通常遊技状態において、モード変更演出の実行中を除いて、任意のタイミングでサッカーモードに切替えることが可能である。
ステップS4709では、第1野球モード選択画像MSc及び第2野球モード選択画像MMc(図21(C)参照)の表示が開始されてから5秒が経過したか否かを判定する。第1野球モード選択画像MSc及び第2野球モード選択画像MMcが表示されていない場合や、これらが表示されてから5秒が経過していない場合には(S4709でNO)、本処理を終える。一方、ステップS4709の判定結果がYESであれば、演出モードを野球モードに決定して、スタンバイ画像ST及びモード変更示唆画像MH(図22(B)参照)を表示するスタンバイ状態にして(S4710)、本処理を終える。こうして遊技者は、通常遊技状態において、モード変更演出の実行中を除いて、任意のタイミングで野球モードに切替えることが可能である。
[データ更新処理]データ更新処理(S4306)は、データ画像DAを更新するための処理である。図55に示すように、データ更新処理(S4306)ではまず、演出制御用マイコン121は、RTC126により午前5時になっていることが計測されているか否かを判定する(S4801)。午前5時でなければ(S4801でNO)、データ画像DAを更新するタイミングでないため、ステップS4804に進む。一方、午前5時であれば(S4801でYES)、データ内容更新処理を実行する(S4802)。データ内容更新処理(S4802)では、演出制御用マイコン121は、FRAM125に記憶されているデータ表示情報を更新する。
具体的に、FRAM125に設けられている本日確変大当たり回数カウンタの値を、FRAM125に設けられている1日前確変大当たり回数カウンタの値にシフトして、1日前確変大当たり回数カウンタの値を、FRAM125に設けられている2日前確変大当たり回数カウンタの値にシフトする。なお本日確変大当たり回数カウンタの値は「0」にリセットされる。またFRAM125に設けられている本日通常大当たり回数カウンタの値を、FRAM125に設けられている1日前通常大当たり回数カウンタの値にシフトして、1日前通常大当たり回数カウンタの値を、FRAM125に設けられている2日前通常大当たり回数カウンタの値にシフトする。なお本日通常大当たり回数カウンタの値は「0」にリセットされる。またFRAM125の所定の記憶領域に記憶されている大当たり判定確率の値を「0」にリセットする。またFRAM125に設けられている総回転数カウンタの値、及び総変動数カウンタの値を「0」にリセットする。このようにしてデータ表示情報が更新される。
演出制御用マイコン121は、データ内容更新処理(S4802)に続いて、本日確変大当たり回数カウンタの値と、1日前確変大当たり回数カウンタの値と、2日前確変大当たり回数カウンタの値と、本日通常大当たり回数カウンタの値と、1日前通常大当たり回数カウンタの値と、2日前通常大当たり回数カウンタの値と、大当たり確率の値(「0」)と、総回転数カウンタの値(「0」)との情報を含むデータ表示コマンドを、演出用RAM124の出力バッファにセットする(S4803)。これにより、更新されたデータ表示情報に基づくデータ画像DAが、第2液晶表示装置7の左表示領域7bに表示される。
ステップS4804では、演出制御用マイコン121は、RTC126の計測に基づいて、前回FRAM125に時間情報を記憶させたタイミングから10分経過したか否かを判定する。但し、ステップS4804の処理において、電源投入直後では、演出制御用マイコン121は、電源が投入されたタイミングから10分が経過したか否かを判定する。ステップS4804の判定結果がYESであれば、時間情報書込処理を実行して(S4805)、ステップS4806に進む。時間情報書込処理(S4805)では、RTC126により計測されている現時点での時間情報をFRAM125に記憶させる。こうして電源が投入されてから10分毎に、時間情報(例えば午前6時5分12秒、午前6時15分12秒、午前6時25分12秒…)がFRAM125に記憶されていくことになる。
ステップS4806では、電源投入時(復電時)であるか否かを判定する。電源投入時でなければ(S4806でNO)、本処理を終える。一方、電源投入時であれば(S4806でYES)、RTC126より現時点が午前5時以降であるか否かを判定する(S4807)。午前5時以降でなければ(S4807でNO)、本処理を終える。これに対して、午前5時以降であれば(S4807でYES)、演出制御用マイコン121は、FRAM125に記憶されている直近の時間情報が午前5時前であるか否かを判定する(S4808)。
直近の時間情報が5時前でなければ(S4808でNO)、本処理を終える。一方、直近の時間情報が5時前であれば(S4808でYES)、ステップS4802の処理と同様、データ表示情報を更新するデータ内容更新処理を実行する(S4809)。続いて、ステップS4803の処理と同様、更新されたデータ表示情報を含む更新表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4810)、本処理を終える。こうして、例えば遊技場の従業員が午前5時以降に本パチンコ遊技機PY1に電源を投入しても、FRAM125に記憶されているデータ表示情報を更新して、更新されたデータ情報に基づくデータ画像DAを正しく表示することが可能である。
9.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図59(B)(C)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、演出モードを選択すること(第1モード選択画像MS及び第2モード選択画像MMの切替えを行うこと)ができる。従って、遊技者にとって想定外のタイミングでも演出モードの選択を行わせることが可能であり、遊技興趣を高めることが可能である。なお本形態において演出図柄EZの停止表示とは、演出図柄EZが確定的に停止表示している状態を意味している。従って、演出図柄EZが停止表示している時間は、特別図柄の停止時間である600msである。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、モード変更演出を実行する場合を除いて、演出図柄EZの変動表示が開始されてから当該演出図柄EZの停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、遊技者は演出モードの選択を行うことができる(第1モード選択画像MS及び第2モード選択画像MMの切替えをできる)。従って、遊技者には好きなタイミングで演出モードの選択を行わせることで、遊技興趣を高めることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図59(A)(B)に示すように、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作することで、モード選択可能画像MKを表示させることが可能である。こうして、演出図柄EZの停止表示中でも、演出モードの選択を開始することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図59(B)に示すように、モード選択可能画像MKの透過部分MKaが、停止表示されている演出図柄EZの一部(「3」である右演出図柄EZ3の右側部分)に重ねて表示されても、当該演出図柄EZの一部を視認することができる。従って、モード選択可能画像MKが表示されていても、停止表示されている演出図柄EZの視認性を確保することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図60(C)(D)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、楽曲を選択すること(選択楽曲画像GSの切替えを行うこと)ができる。従って、遊技者にとって想定外のタイミングでも楽曲の選択を行わせることが可能であり、遊技興趣を高めることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、モード変更演出を実行する場合を除いて、演出図柄EZの変動表示が開始されてから当該演出図柄EZの停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、遊技者は楽曲の選択をできる(楽曲選択可能画像GKの切替えをできる)。従って、遊技者には好きなタイミングで楽曲の選択を行わせることで、遊技興趣を高めることが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図60(A)(B)に示すように、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作することで、選択楽曲画像GSを表示させることが可能である。こうして、演出図柄EZの停止表示中でも、楽曲の選択を開始することが可能である。
また本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、図60(B)に示すように、楽曲選択可能画像GKが、停止表示されている演出図柄EZと重ならない位置に表示される。従って、楽曲選択可能画像GKが表示されていても、停止表示されている演出図柄EZの視認性を確保することが可能である。
ところで本形態では、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作することで、モード選択可能画像MKが表示されるようになり、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作することで、楽曲選択可能画像GKが表示されるようになった。またモード選択可能画像MKの表示中にセレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで演出モードを選択することができて、楽曲選択可能画像GKの表示中に上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで楽曲を選択することができる。このように、演出モード又は楽曲を選択するための操作手段を、演出ボタン40kを全く用いないで、セレクトボタン42kだけを用いているのは、以下の理由に基づく。
演出ボタン40kの押下操作は、変動演出中にチャンスアップ予告、保留変化予告、可動体駆動予告等、大当たりへの当選期待度が高くなることを示唆する様々な予告演出で用いられることが多い。これに対して、セレクトボタン42kの押下操作は、従来から予告演出で用いられることはまずない。ここで本形態では、基本的に変動演出中のどのタイミングでも、演出モードの選択又は楽曲の選択をできるようにしている。従って仮に、演出モード又は楽曲を選択するための操作手段として、演出ボタン40kを用いるようにしてしまうと、予告演出の実行中に演出ボタン40kへの押下操作を行っているにも拘わらず、演出モードの選択又は楽曲の選択が行われる事態になりかねない。そこで本形態では、予告演出で用いられる操作手段と演出モード又は楽曲を選択するための操作手段とを明確に区別するために、演出モード又は楽曲を選択するための操作手段をセレクトボタン42kだけとなるようにしている。
10.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記形態では、図59(B)に示すように、モード選択可能画像MKには、透過性を有する画像(透けて見える画像)になっている透過部分MKaが設けられていた。しかしながら、透過部分MKaは、重なっている演出図柄EZの一部が視認可能であれば、完全に透けて見える画像ではなく、半透明になっている画像であっても良く、適宜変更可能である。
上記形態では、設定切替画像SQの表示中に、セレクトボタン42kの上方向ボタンを押下操作すると、モード選択可能画像MKが表示されて、演出モードの選択が可能になった。しかしながら、モード選択可能画像MKを表示するための操作は、セレクトボタン42kの上方向ボタンへの押下操作に限られず、例えば演出ボタン40kへの押下操作であっても良く、適宜変更可能である。またモード選択可能画像MKは、演出図柄EZの変動表示中又は停止表示中において、常に表示され続けることがあるようにしても良い。
上記形態では、モード選択可能画像MKは、第1液晶表示装置50の表示画面50a(特に右部)に表示された(図21(A)参照)。しかしながら、モード選択可能画像MKの表示位置は、第1液晶表示装置50の表示画面50aに限られず、適宜変更可能である。例えば、演出図柄EZの視認性を確実に担保するために、演出図柄EZが表示されることがない第2液晶表示装置7の表示画面7aにモード選択可能画像MKを表示するようにしても良い。
上記形態では、残り時間画像NZにおいて「0秒」を示すタイミングで(所定時間の経過に基づいて)、選択されている演出モードが確定(決定)されるようにした。しかしながら、セレクトボタン42kや演出ボタン40kなどの操作手段の操作によって、選択されている演出モードが確定されるようにしても良い。
上記形態では、選択されている演出モードが確定(決定)した後の次の変動演出から、その演出モードの演出態様に切替わるようにした。しかしながら、選択されている演出モードが確定したタイミングで、その演出モードの演出態様に切替わるようにしても良い。つまり、演出図柄EZの停止表示中に、確定(決定)した演出モードの演出態様に切替わるようにしても良い。
上記形態では、演出図柄EZの変動表示が開始されてから当該演出図柄EZの停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作(操作手段への操作)に基づいて、演出モードの選択が可能であった。しかしながら、演出図柄EZの停止表示が開始されてから当該演出図柄EZの停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、操作手段への操作に基づいて、演出モードの選択が可能になるようにしても良い。
上記形態では、モード選択可能画像MKの表示中に、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作すると、演出モードの選択が可能であった。即ち、第1モード選択画像MS(第1LOGOモード選択画像MSa、第1サッカーモード選択画像MSb、第1野球モード選択画像MSc)と第2モード選択画像MM(第2LOGOモード選択画像MMa、第2サッカーモード選択画像MMb、第2野球モード選択画像MMc)を切替えた。しかしながら、第1モード選択画像MSと第2モード選択画像MMを切替えるための操作は、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作に限られず、例えば演出ボタン40kへの押下操作であっても良く、適宜変更可能である。
上記形態では、図60(C)に示すように、楽曲選択可能画像GKは、停止表示している演出図柄EZと重ならないように表示した。しかしながら、楽曲選択可能画像GKを、停止表示している演出図柄EZの一部と重なることがあるように表示しても良い。この場合、演出図柄EZの視認性を確保するために、モード選択可能画像MKの透過部分MKaのように、楽曲選択可能画像GKにおいて、重なっている演出図柄EZの一部を視認可能にする透過部分を設けるようにしても良い。
上記形態では、設定切替画像SQの表示中に、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作すると、楽曲選択可能画像GKが表示されて、楽曲の選択が可能になった。しかしながら、楽曲選択可能画像GKを表示するための操作は、セレクトボタン42kの下方向ボタンへの押下操作に限られず、例えば演出ボタン40kへの押下操作であっても良く、適宜変更可能である。また楽曲選択可能画像GKは、演出図柄EZの変動表示中又は停止表示中において、常に表示され続けることがあるようにしても良い。
上記形態では、楽曲選択可能画像GKは、第1液晶表示装置50の表示画面50a(特に右下部)に表示された(図23(A)参照)。しかしながら、楽曲選択可能画像GKの表示位置は、第1液晶表示装置50の表示画面50aに限られず、適宜変更可能である。例えば、演出図柄EZの視認性を確実に担保するために、演出図柄EZが表示されることがない第2液晶表示装置7の表示画面7aに楽曲選択可能画像GKを表示するようにしても良い。
上記形態では、楽曲選択可能画像GKの表示中で、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作したタイミング(操作手段を操作したタイミング)で、スピーカ610から出力される楽曲が切替わった。しかしながら、操作手段を操作したタイミングから所定時間が経過した後に、スピーカ610から出力される楽曲を切替えるようにしても良い。又は操作手段の操作により楽曲を決定した後で次の変動演出が開始されるタイミングから、スピーカ610から出力される楽曲を切替えるようにしても良い。
上記形態では、演出図柄EZの変動表示が開始されてから当該演出図柄EZの停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作(操作手段への操作)に基づいて、楽曲の選択が可能であった。しかしながら、演出図柄EZの停止表示が開始されてから当該演出図柄EZの停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、操作手段への操作に基づいて、楽曲の選択が可能になるようにしても良い。
上記形態では、演出図柄EZの停止表示中であって、設定切替画像SQが表示されているときに(図60(B)参照)、セレクトボタン42kの下方向ボタンを押下操作すると、楽曲選択可能画像GKが表示された。そして、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作(操作手段への操作)に基づいて、楽曲の選択を行うことが可能であった。これに対して図61(A)(B)(C)に示す変形例のように実行しても良い。
即ち変形例では、変動演出の実行中、図61(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部には、設定切替画像SQXが表示されるようになっている。この設定切替画像SQXでは、セレクトボタン42kの左方向ボタンを模した形状の左側に、「光量選択」の文字が示されている。これにより、セレクトボタン42kの左方向ボタンを押下操作することで、光量の選択を可能にする光量選択可能画像JK(図61(B)参照)が表示されることを示唆している。また設定切替画像SQXでは、セレクトボタン42kの右方向ボタンを模した形状の下側に、「音量選択」の文字が示されている。これにより、セレクトボタン42kの右方向ボタンを押下操作することで、音量の選択を可能にする音量選択可能画像HK(図61(C)参照)が表示されることを示唆している。
よって図61(A)に示すように、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの左方向ボタンが押下操作されると、図61(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部にて、光量選択可能画像JKが表示される。光量選択可能画像JK(パラメータ選択可能画像)は、長方形の枠とこの枠の上方にある上向きの三角形状とこの枠の下方にある下向きの三角形状とを示すものである。この光量選択可能画像JKが表示されることで、遊技者には光量を変更(選択)できる状況であることを把握させることが可能である。特に光量選択可能画像JKでは、上向きの三角形状と下向きの三角形状とにより、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、光量を選択できることを遊技者に把握させることが可能である。
また光量選択可能画像JKが表示されているときには、この光量選択可能画像JKの中に、現時点で選択されている光量を示す選択光量画像JSが表示される。光量(演出パラメータ)は、第1光量から第5光量までの5段階のうち何れかに選択されるものであり、第1光量から第5光量に向かうに従って、枠ランプ212及び盤ランプ54が発光しているときの光量が大きくなる。例えば、図61(B)では、選択光量画像JSにおいて「第3光量」が示されていて、3番目に大きい光量が選択されている。そして、セレクトボタン42kの上方向ボタンが押下操作されれば、より大きい光量を示す選択光量画像JSに切替わると共に、枠ランプ212及び盤ランプ54が発光しているときの光量が大きくなるように制御される。一方、セレクトボタン42kの下方向ボタンが押下操作されれば、より小さい光量を示す選択光量画像JSに切替わると共に、枠ランプ212及び盤ランプ54が発光しているときの光量が小さくなるように制御される。
また変形例において、図61(A)に示すように、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの右方向ボタンが押下操作されると、図61(C)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部にて、音量選択可能画像HKが表示される。音量選択可能画像HK(パラメータ選択可能画像)は、長方形の枠とこの枠の上方にある上向きの三角形状とこの枠の下方にある下向きの三角形状とを示すものである。この音量選択可能画像HKが表示されることで、遊技者には音量を変更(選択)できる状況であることを把握させることが可能である。特に音量選択可能画像HKでは、上向きの三角形状と下向きの三角形状とにより、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、音量を選択できることを遊技者に把握させることが可能である。
また音量選択可能画像HKが表示されているときには、この音量選択可能画像HKの中に、現時点で選択されている音量を示す選択音量画像HSが表示される。音量(演出パラメータ)は、第1音量から第5音量までの5段階のうち何れかに選択されるものであり、第1音量から第5音量に向かうに従って、スピーカ610から出力される音声の音量が大きくなる。例えば、図61(C)では、選択音量画像HSにおいて「第3音量」が示されていて、3番目に大きい音量が選択されている。そして、セレクトボタン42kの上方向ボタンが押下操作されれば、より大きい音量を示す選択音量画像HSに切替わると共に、スピーカ610から出力される音声の音量が大きくなるように制御される。一方、セレクトボタン42kの下方向ボタンが押下操作されれば、より小さい音量を示す選択音量画像HSに切替わると共に、スピーカ610から出力される音声の音量が小さくなるように制御される。
こうして変形例では、図61(A)に示すように、遊技者は、演出図柄EZの停止表示中に、セレクトボタン42kの左方向ボタンを押下操作することで、図61(B)に示すように、光量選択可能画像JKを表示させることができ、セレクトボタン42kの右方向ボタンを押下操作することで、図61(C)に示すように、音量選択可能画像HKを表示させることができる。こうして、演出図柄EZの停止表示中でも、光量又は音量の選択を開始することが可能である。
そして、図61(B)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、光量を選択することができる。同様に、図61(C)に示すように、演出図柄EZの停止表示中であっても、セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作することで、音量を選択することができる。従って、遊技者にとって想定外のタイミングでも光量又は音量の選択を行わせることが可能であり、快適な遊技を行わせることが可能である。
上記形態及び変形例では、通常遊技状態において演出図柄EZの停止表示中に、操作手段への操作に基づいて、モード選択可能画像MK、楽曲選択可能画像GK、光量選択可能画像JK、音量選択可能画像HKを表示させて、演出モードの選択、楽曲の選択、光量の選択、音量の選択が可能になるようにした。しかしながら、通常遊技状態以外の遊技状態(高確時短状態、低確時短状態、高確率状態且つ非時短状態(高確非時短状態))において演出図柄EZの停止表示中に、操作手段への操作に基づいて、モード選択可能画像MK、楽曲選択可能画像GK、光量選択可能画像JK、音量選択可能画像HKを表示させて、演出モードの選択、楽曲の選択、光量の選択、音量の選択が可能になるようにしても良い。
上記変形例では、演出図柄EZの停止表示中に、操作手段への操作に基づいて、光量又は音量(演出パラメータ)の選択が可能であった。しかしながら、演出図柄EZの停止表示中に、操作手段への操作に基づいて、光量又は音量以外の演出パラメータの選択が可能になるようにしても良い。例えば、演出図柄EZの停止表示中に、操作手段への操作に基づいて、振動手段の振動量、可動体の移動量、風発生手段の風量等の選択が可能になるようにしても良い。また演出図柄EZの停止表示中に、操作手段への操作に基づいて、可動体(盤可動体55kや枠可動体)が駆動するか否かの設定、特定の予告演出を実行するか否かなど、各種設定の選択が可能になるようにしても良い。
上記変形例では、第1楽曲から第20楽曲までの楽曲の選択は、演出モード(LOGOモード、サッカーモード、野球モード)の種類に拘わらず、任意に実行できるようになっていた。しかしながら、設定されている演出モードに対応した楽曲の中からだけ、楽曲を選択できるようにしても良い。例えば、LOGOモードであるときには第1楽曲から第7楽曲までの中から楽曲を選択することができ、サッカーモードであるときには第8楽曲から第14楽曲までの中から楽曲を選択することができ、野球モードであるときには第15楽曲から第20楽曲までの中から楽曲を選択することができるようにしても良い。なお選択可能な楽曲の種類は20種類に限られず、適宜変更可能である。
上記変形例では光量は5段階の範囲から選択することができ、音量は5段階の範囲の中から選択することができた。しかしながら、選択可能な光量の範囲、選択可能な音量の範囲は、5段階に限られるものではなく、2段階以上であれば適宜変更可能である。
上記形態では、データ画像DAにおいて、データ表示情報(遊技情報)として、3日間の確変大当たりに当選した回数と、3日間の通常大当たりに当選した回数と、本日の大当たり確率と、総回転数とを表示した。しかしながら、遊技の結果に基づく遊技情報は、上記したものに限られるものではなく、適宜変更可能である。例えば、ベース(発射球数に対して遊技者が獲得した総賞球数の割合)、出率(発射球数に対して役物の作動に基づく獲得した賞球数の割合)、遊技時間、発射球数、大当たり遊技後に高確率状態に制御された連続回数などを表示するようにしても良い。またデータ表示情報(遊技情報)は、数字として表示される場合に限られるものではなく、グラフとして表示されるようにしても良い。
上記形態では、データ画像DAにおいて、本日において確変大当たりに当選した回数と、1日前に確変大当たりに当選した回数と、2日前に確変大当たりに当選した回数とを表示した。また本日において通常大当たりに当選した回数と、1日前に通常大当たりに当選した回数と、2日前に通常大当たりに当選した回数とを表示した。しかしながら、その他の遊技の結果に基づく遊技情報を、複数の日にちの各々に対応させて表示するようにしても良い。例えば本日の大当たり確率だけでなく、1日前の大当たり確率と、2日前の大当たり確率とを表示するようにしても良い。なお3日間にそれぞれ対応する遊技情報を表示する場合に限られるものではなく、2日間にそれぞれ対応する遊技情報を表示したり、4日間以上それぞれ対応する遊技情報を表示するようにしても良い。
上記形態では、RTC126により10分(所定時間)毎に時間情報をFRAM125に記憶させた。しかしながら、FRAM125に時間情報を記憶させる所定時間は、10分毎に限られるものではなく、適宜変更可能である。例えば、30分毎に時間情報をFRAM125に記憶させるようにしても良い。なお時間の計測はRTC126を用いずに、タイマ割り込み処理のカウントを用いて行うようにしても良い。
上記形態では、復電時(電源投入時)の時間が午前5時(基準時間)以降であって、FRAM125に記憶されている直近の時間情報が午前5時前である場合に、データ表示情報(遊技情報)を更新するようにした。しかしながら、基準時間は午前5時に限られるものではなく、適宜変更可能である。例えば遊技場の閉店後である午前0時としても良い。なおデータ表示情報(遊技情報)を更新する基準時間は、遊技者にデータ画像DAが更新された瞬間が把握されないように、遊技場の営業時間外(午前9時前であって午後11時以降)であると良い。
上記形態では、不揮発性メモリとして、FRAM125(強誘電体メモリ)を用いた。しかしながら、その他の不揮発性メモリ(EEPROMやFLASH)を用いても良い。例えばFLASHであれば、FRAM125よりも安価に構成することが可能である。なお上記形態では、図10に示すように、演出制御用マイコン121の中に組み込まれていないFRAM125を用いた。しかしながら、演出制御用マイコン121の中に組み込まれているFRAMを用いるようにしても良い。演出制御用マイコン121の中に組み込まれているFRAMを用いた方が、書き込み処理をより早くすることができるからである。
上記形態では、データ表示情報(遊技情報)を示すデータ画像DAを、第2液晶表示装置7の左表示領域7bに表示した。しかしながら、データ表示情報を示すデータ画像DAを表示する位置は、適宜変更可能である。例えば、第2液晶表示装置7の右表示領域7cに表示しても良い。またデータ表示情報を示すデータ画像DAを、第2液晶表示装置7以外の表示手段に表示しても良い。例えば、変動演出が実行される第1液晶表示装置50に表示しても良い。或いは、遊技機枠2に(例えば上皿34付近に)データ画像DAだけを表示する専用の表示手段を設けるようにしても良い。若しくは、遊技盤1にデータ画像DAだけを表示する専用の表示手段を設けるようにしても良い。
上記形態では、遊技者がLOGOモードとサッカーモードと野球モードの3つの演出モードの中から、一つの演出モードを選択可能であった。しかしながら、遊技者が2つの演出モードの中から又は4つ以上の演出モードの中から、一つの演出モードを選択できるようにしても良い。
上記形態では、通常遊技状態において、遊技者が演出モードを選択可能であった。しかしながら、通常遊技状態以外の遊技状態(高確時短状態、低確時短状態、高確率状態且つ非時短状態(高確非時短状態))において、遊技者が演出モードを選択可能であっても良い。
上記形態では、特別図柄の変動表示が実行される度(変動演出が実行される度)に、演出制御用マイコン121は、確変大当たりに当選した回数、通常大当たりに当選した回数、大当たり確率、総回転数(特別図柄の変動回数の情報)をFRAM125に記憶させた。しかしながら、特別図柄の変動表示を契機としないで、確変大当たりに当選した回数、通常大当たりに当選した回数、大当たり確率、総回転数などのデータ表示情報(遊技情報)をFRAM125に記憶させるようにしても良い。例えば、遊技球が第1始動口11、第2始動口12、大入賞口14、一般入賞口10などの入球口に入球する度に、遊技情報をFRAM125に記憶させても良い。或いは、所定時間(例えば5秒)が計測される度に、遊技情報をFRAM125に記憶させるようにしても良い。
上記形態では、演出制御用マイコン121が、遊技の結果に基づくデータ表示情報(3日間の確変大当たりに当選した回数と3日間の通常大当たりに当選した回数と本日の大当たり確率と総回転数)をFRAM125に記憶させた。しかしながら、その他の制御手段が、遊技の結果に基づくデータ表示情報をFRAM125に記憶させても良い。例えば、遊技制御用マイコン101が、遊技の結果に基づくデータ表示情報(3日間の確変大当たりに当選した回数と3日間の通常大当たりに当選した回数と本日の大当たり確率と総回転数)をFRAM125に記憶させても良い。この場合、遊技制御用マイコン101が、表示手段にて、データ表示情報を表示させるようにしても良い。またこの場合、FRAMが遊技制御用マイコン101の中に組み込まれているようにしても良い。
上記形態では、特別図柄の抽選で小当たりに当選することがないように設定されていた。しかしながら、小当たりに当選することがあって、大入賞口14を開放可能な小当たり遊技が実行されることがあるようにしても良い。この場合、データ画像DAにおいて小当たりに当選した回数(遊技情報)を示すようにしても良い。更にこの場合、本日において小当たりに当選した回数、1日前に小当たりに当選した回数、2日前に小当たりに当選した回数のように、複数の日にちのそれぞれで小当たりに当選した回数を示すようにしても良い。なお小当たり遊技では、少なくとも1球の入賞が可能な時間であれば、大入賞口14の開放時間は適宜変更可能である。但し意図しない量の賞球がなされないように、大入賞口14の総開放時間を1.8秒以下としておくことが望ましい。
上記形態では、大入賞口14が1つだけ設けられていた。しかしながら、第1大入賞口と第2大入賞口という2つの大入賞口を設けるようにしても良い。この場合、大当たり遊技によって第1大入賞口を開放し、小当たり遊技によって第2大入賞口を開放するようにしても良い。或いは、大当たり遊技では、ラウンドによって第1大入賞口の開放と第2大入賞口の開放とを切替えるようにしても良い。また第1大入賞口と第2大入賞口とを設ける場合、何れか一方に特定領域16を設けるようにすれば良い。
上記形態では、大入賞口14内への特定領域16への通過に基づいて、高確率状態に制御する遊技機(所謂V確機)として構成した。しかしながら、当選した大当たり(大当たり図柄)の種類でのみ高確率状態への移行が決定される遊技機として構成したり、当選した大当たりの種類と当選時の遊技状態とに基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機として構成しても良い。また、所謂1種2種混合機、2種タイプの遊技機(羽根物タイプの遊技機)、抽選によって高確率状態から通常確率状態に転落する転落機等、他の種類の遊技機として構成しても良い。
上記形態では、図11に示すように、大当たりの種類(大当たり図柄の種類)を設けた。しかしながら、図11に示す大当たりの種類はあくまで一例であって、適宜変更可能である。
上記形態では、第1始動口11又は第2始動口12への入球に基づいて取得する乱数(判定情報)として、大当たり乱数等の4つの乱数を取得することとしたが、一つの乱数を取得してその乱数に基づいて、大当たりか否か、大当たりの種別、リーチの有無、及び変動パターンの種類を決めるようにしてもよい。すなわち、始動入賞に基づいて取得する乱数の個数および各乱数において何を決定するようにするかは任意に設定可能である。
11.上記した実施の形態に示されている発明
上記した実施の形態には、以下の各手段の発明が示されている。以下に記す手段の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
<手段A>
手段A1に係る発明は、
遊技者が操作可能な操作手段(セレクトボタン42k)と、
前記操作手段への操作(押下操作)に基づいて、複数種類の演出モード(LOGOモード、サッカーモード、野球モード)の中から選択された一つの演出モードに設定可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記演出制御手段は、
当たりであるかを示す演出図柄(EZ)を変動表示を経て停止表示可能であり、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作(セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作)に基づいて前記演出モードの選択を可能にすることがある(図59(B)(C)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、演出図柄の停止表示中であっても、操作手段を操作することで、演出モードを選択することができる。従って、遊技者にとって想定外のタイミングでも演出モードの選択を行わせることが可能であり、遊技興趣を高めることが可能である。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記演出図柄の変動表示が開始されてから当該演出図柄の停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、前記操作手段への操作に基づいて前記演出モードの選択を可能にすることがある(図21(A)(B)(C)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、演出図柄の変動表示が開始されてから当該演出図柄の停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、遊技者は演出モードの選択をできることがある。従って、遊技者には好きなタイミングで演出モードの選択を行わせることで、遊技興趣を高めることが可能である。
手段A3に係る発明は、
手段A1又は手段A2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
所定のモード選択可能画像(MK)を表示しているときに前記演出モードの選択を可能にする一方、前記モード選択可能画像を表示していないときに前記演出モードの選択を不能にしていて、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作(セレクトボタン42kの上方向ボタンへの押下操作)に基づいて、前記モード選択可能画像を表示可能である(図59(A)(B)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作することで、モード選択可能画像を表示させることができる。こうして、演出図柄の停止表示中でも、演出モードの選択を開始することが可能である。
手段A4に係る発明は、
手段A3に記載の遊技機において、
前記モード選択可能画像は、透過部分(MK)を有し、
前記透過部分は、停止表示されている前記演出図柄の一部に重ねて表示されたときに、当該演出図柄の一部を視認可能にするものである(図59(B)参照)ことを特徴とする遊技機である。
ところで、特開2017−74419号公報に記載の遊技機では、演出図柄の変動表示中に、操作手段の操作により、演出モードを選択することができる。しかしながら、演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作しても、演出モードを選択することができない。従って、演出モードを選択することができるタイミングを改善して、遊技興趣を高めることが望まれる。そこで上記した手段A1〜A4に係る発明は、特開2017−74419号公報に記載の遊技機に対して、演出制御手段は、演出図柄の停止表示中に、操作手段への操作に基づいて演出モードの選択を可能にすることがある点で相違している。これにより、遊技興趣を高めるという課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
<手段B>
手段B1に係る発明は、
遊技者が操作可能な操作手段(セレクトボタン42k)と、
前記操作手段への操作に基づいて、複数種類の楽曲(第1楽曲から第20楽曲)の中から選択された一つの楽曲に設定可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記演出制御手段は、
当たりであるかを示す演出図柄(EZ)を変動表示を経て停止表示可能であり、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作(セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作)に基づいて前記楽曲の選択を可能にすることがある(図60(C)(D)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、演出図柄の停止表示中であっても、操作手段を操作することで、楽曲を選択することができる。従って、遊技者にとって想定外のタイミングでも楽曲の選択を行わせることが可能であり、遊技興趣を高めることが可能である。
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記演出図柄の変動表示が開始されてから当該演出図柄の停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、前記操作手段への操作に基づいて前記楽曲の選択を可能にすることがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、演出図柄の変動表示が開始されてから当該演出図柄の停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、遊技者は楽曲の選択をできることがある。従って、遊技者には好きなタイミングで楽曲の選択を行わせることで、遊技興趣を高めることが可能である。
手段B3に係る発明は、
手段B1又は手段B2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
所定の楽曲選択可能画像(GK)を表示しているときに前記楽曲の選択を可能にする一方、前記楽曲選択可能画像を表示していないときに前記楽曲の選択を不能にしていて、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作(セレクトボタン42kの下方向ボタンへの押下操作)に基づいて、前記楽曲選択可能画像を表示可能である(図60(B)(C)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作することで、楽曲選択可能画像を表示させることができる。こうして、演出図柄の停止表示中でも、楽曲の選択を開始することが可能である。
手段B4に係る発明は、
手段B3に記載の遊技機において、
前記演出図柄と前記楽曲選択可能画像とを表示可能な表示手段(第1液晶表示装置50)を備え、
前記楽曲選択可能画像は、前記表示手段にて、停止表示されている前記演出図柄と重ならない位置に表示される(図60(B)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、楽曲選択可能画像が、停止表示されている演出図柄と重ならない位置に表示される。従って、楽曲選択可能画像が表示されていても、停止表示されている演出図柄の視認性を確保することが可能である。
手段B5に係る発明は、
遊技者が操作可能な操作手段(セレクトボタン42k)と、
前記操作手段への操作(セレクトボタン42kの上方向ボタン又は下方向ボタンへの押下操作)に基づいて、複数種類の演出パラメータ(光量、楽曲)の中から選択された一つの演出パラメータに設定可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記演出制御手段は、
当たりであるかを示す演出図柄(EZ)を変動表示を経て停止表示可能であり、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作に基づいて前記演出パラメータの選択を可能にする(図61(B)(C)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、演出図柄の停止表示中であっても、操作手段を操作することで、演出パラメータを選択することができる。従って、遊技者にとって想定外のタイミングでも演出パラメータの選択を行わせることが可能であり、快適な遊技を行わせることが可能である。
手段B6に係る発明は、
手段B5に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
所定のパラメータ選択可能画像(光量選択可能画像JK、音量選択可能画像HK)を表示しているときに前記演出パラメータの選択を可能にする一方、前記パラメータ選択可能画像を表示していないときに前記演出パラメータの選択を不能にしていて(図61(A)(B)参照)、
前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作(セレクトボタン42kの左方向ボタンへの押下操作、セレクトボタン42kの右方向ボタンへの押下操作)に基づいて、前記パラメータ選択可能画像を表示可能である(図61(A)(B)参照、図61(A)(C)参照)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作することで、パラメータ選択可能画像を表示させることができる。こうして、演出図柄の停止表示中でも、演出パラメータの選択を開始することが可能である。
ところで、特開2010−017254号公報に記載の遊技機では、演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作しても、楽曲を選択することができない。また演出図柄の停止表示中に、操作手段を操作しても、演出パラメータを選択することができない。従って、楽曲や演出パラメータを選択することができるタイミングを改善して、遊技興趣を高めることが望まれる。そこで上記した手段B1〜B4に係る発明は、特開2010−017254号公報に記載の遊技機に対して、演出制御手段は、演出図柄の停止表示中に、操作手段への操作に基づいて演出モードの選択を可能にすることがある点で相違している。また上記した手段B5〜B6に係る発明は、特開2010−017254号公報に記載の遊技機に対して、演出制御手段は、演出図柄の停止表示中に、操作手段への操作に基づいて演出パラメータの選択を可能にすることがある点で相違している。これにより、遊技興趣を高めるという課題を解決(作用効果を奏する)することが可能である。
PY1…パチンコ遊技機
7…第2液晶表示装置
7a…表示画面
50…第1液晶表示装置
50a…表示画面
101…遊技制御用マイコン
121…演出制御用マイコン
MK…モード選択可能画像
MKa…透過部分
GK…楽曲選択可能画像

Claims (4)

  1. 遊技者が操作可能な操作手段と、
    前記操作手段への操作に基づいて、複数種類の演出モードの中から選択された一つの演出モードに設定可能な演出制御手段と、を備える遊技機において、
    前記演出制御手段は、
    当たりであるかを示す演出図柄を変動表示を経て停止表示可能であり、
    前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作に基づいて前記演出モードの選択を可能にすることがあることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記演出制御手段は、
    前記演出図柄の変動表示が開始されてから当該演出図柄の停止表示が終了するまでの任意のタイミングで、前記操作手段への操作に基づいて前記演出モードの選択を可能にすることがあることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、
    前記演出制御手段は、
    所定のモード選択可能画像を表示しているときに前記演出モードの選択を可能にする一方、前記モード選択可能画像を表示していないときに前記演出モードの選択を不能にしていて、
    前記演出図柄の停止表示中に、前記操作手段への操作に基づいて、前記モード選択可能画像を表示可能であることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機において、
    前記モード選択可能画像は、透過部分を有し、
    前記透過部分は、停止表示されている前記演出図柄の一部に重ねて表示されたときに、当該演出図柄の一部を視認可能にするものであることを特徴とする遊技機。
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