JP7054229B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機には、始動口への遊技球の入球に基づいて大当たりであるかの判定処理を実行し、大当たり当選である場合には大当たり遊技を実行し、その大当たり遊技におけるラウンド遊技にて、大入賞口に遊技球を入賞させることが可能となっているものがある。
上述したパチンコ遊技機において、例えば下記特許文献1では、ラウンド遊技にて大入賞口に入球した遊技球の数をカウント表示として表示するカウント数表示器が設けられており、カウント数表示器によってラウンド遊技にて大入賞口に入球した遊技球の数を把握させることが可能となっている。
特開2001-340552号公報
しかしながら、大当たり遊技にて大入賞口に入球した遊技球に対応してカウント表示を表示装置にて示す遊技機では、大当たり遊技における第1の所定期間で実行したカウント表示なのか、又は第2の所定期間で実行したカウント表示なのか遊技者が誤認してしまう場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは、大当たり遊技に含まれる所定期間で実行したカウント表示の誤認を防止することが可能な遊技機を提供することにある。
本発明の遊技機は、
所定の判定処理にて大当たりと判定すると、遊技領域に設けられた大入賞口に入球可能な大当たり遊技を実行可能な遊技制御手段と、
所定の演出を表示装置にて実行可能とする演出制御手段と、を備えた遊技機において、
前記大当たり遊技は、第1の所定期間と、その第1の所定期間と異なる第2の所定期間と、を含み、
前記演出制御手段は、
前記大当たり遊技で前記大入賞口に入球した遊技球に対応してカウント表示を前記表示装置にて示すことが可能であり、
前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第1カウント表示領域に示すと共に、前記第2の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第2カウント表示領域に示すことが可能であり、
前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記第2カウント表示領域に示し、
前記第2の所定期間では、前記第2カウント表示領域に示していた前記カウント表示を前記第1カウント表示領域に示し、
前記第1カウント表示領域と前記第2カウント表示領域とは、遊技者が区別して視認可能な表示領域であることを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、大当たり遊技に含まれる所定期間で実行したカウント表示の誤認を防止することが可能である。
本発明の実施形態に係る遊技機の斜視図である。 同遊技機が備える遊技機枠の分解斜視図である。 同遊技機の正面図である。 同遊技機が備える遊技盤の正面図である。 (A)は振分部材が第1状態であるときの遊技球の流れを示す図であり、(B)は振分部材が第2状態であるときの遊技球の流れを示す図である。 図4に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 図4に示す遊技盤の縦断面図である。 同遊技機の裏側を示す斜視図である。 同遊技機の遊技制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機の演出制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 当たり種別判定テーブルである。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は設定値「1」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(B)は設定値「2」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(C)は設定値「3」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(D)は設定値「4」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(E)は設定値「5」のときに用いる大当たり判定テーブルであり、(F)は設定値「6」のときに用いる大当たり判定テーブルである。 (A)はリーチ判定テーブルであり、(B)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(C)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 特図変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 (A)はガチャ開封演出におけるガチャアイコンの種類を示すテーブルであり、(B)は設定値とガチャアイコンの種類の関係を示すテーブルであり、(C)はガチャアイコンGFの表示割合を示すテーブルであり、(D)はガチャアイコンGGの表示割合を示すテーブルである。 (A)はカプセル貯留演出におけるカプセルアイコンの種類を示すテーブルであり、(B)はガチャアイコンの種類に応じたカプセルアイコンKBの表示割合を示すテーブルであり、(C)はガチャアイコンの種類に応じたカプセルアイコンKCの表示割合を示すテーブルである。 演出例1を示す図である。 演出例2を示す図である。 演出例3を示す図である。 演出例4を示す図である。 主制御メイン処理のフローチャートである。 電源投入時処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 センサ検出処理のフローチャートである。 ゲート通過処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 特別電動役物処理(大当たり遊技)のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 受信割り込み処理のフローチャートである。 1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 オープニング演出選択処理を示す図である。 その他の変形例の演出例を示す図である。
1.遊技機の構成
本発明の実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の各部の左右方向は、そのパチンコ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、パチンコ遊技機の各部の前方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく方向とし、パチンコ遊技機の各部の後方向をパチンコ遊技機に対面する遊技者から離れる方向として、説明する。
図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2と、遊技機枠2内に取り付けられた遊技盤1(図4参照)とを備えている。遊技機枠2は、パチンコ遊技機PY1の外郭を形成するものであり、外側に配されている外枠22と、外枠22の内側に組付けられる内枠21と、外枠22及び内枠21の前面側に配されている前扉23(前枠)とを備えている。前扉23は、遊技盤1を保護する縦長方形状のものであり、図2に示すように、外枠22及び内枠21に対して回動自在になっている。前扉23の中央部には、遊技者が後述する遊技領域6を視認できるように、透明のガラス板23t(窓部)が取付けられている。
前扉23には、図3に示すように、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル72k(遊技球打込手段)、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)34、及び打球供給皿34に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)35が設けられている。また前扉23には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン40k及びセレクトボタン42kが設けられている。なおセレクトボタン(十字キー)42kは、上方向ボタンと下方向ボタンと左方向ボタンと右方向ボタンとによって構成されている。また前扉23には、装飾用の枠ランプ212及び音を出力するスピーカ(図1において不図示)が設けられている。
図4に示すように、遊技盤1には、ハンドル72kの操作により発射された遊技球が流下する遊技領域6が、レール部材62で囲まれて形成されている。また遊技盤1には、装飾用の盤ランプ54が多数設けられている。なお遊技盤1は、前側に配されている板状部材と、後側に配されている裏ユニット(後述する各種制御基板、第1液晶表示装置50、第2液晶表示装置7、ハーネス等を取付けるユニット)とが一体化されたものである。
遊技領域6には、遊技球を誘導する複数の遊技くぎが突設されている。また遊技領域6の中央付近には、第1液晶表示装置50が配置されている。第1液晶表示装置50は、遊技領域6を形成する面よりも、後方に配置されていて、鉛直方向に起立した状態で固定されている(図7参照)。
第1液晶表示装置50は、画像を表示可能な液晶表示装置であるが、有機EL表示装置などの他の画像表示装置であってもよい。第1液晶表示装置50の表示画面50a(表示画面)には、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示(変動表示)に同期した演出図柄(装飾図柄)EZの可変表示(変動表示)を行う演出図柄表示領域がある。なお、演出図柄EZを表示する演出を演出図柄変動演出という。演出図柄変動演出を「装飾図柄変動演出」や単に「変動演出」と称することもある。
演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアからなる。左の図柄表示エリアには左演出図柄EZ1が表示され、中の図柄表示エリアには中演出図柄EZ2が表示され、右の図柄表示エリアには右演出図柄EZ3が表示される。演出図柄EZはそれぞれ、例えば「1」~「9」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。第1液晶表示装置50は、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2、右演出図柄EZ3の組合せによって、後述の第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81b(図6参照)にて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄EZを停止表示する。また、はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄EZを停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、大当たり抽選の結果を第1特図表示器81a(図6参照)や第2特図表示器81bにより把握するのではなく、第1液晶表示装置50にて把握する。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。
第1液晶表示装置50は、上記のような演出図柄EZを用いた演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技(大当たり遊技、特別遊技状態)に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出(客待ち演出)などを表示画面50aに表示する。なお演出図柄変動演出では、数字等の演出図柄EZのほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄EZ以外の演出画像も表示される。
また第1液晶表示装置50の表示画面50aには、後述する第1特図保留の記憶数に応じて第1保留アイコンHA(演出保留画像)を表示する第1保留アイコン表示領域がある。第1保留アイコンHAの表示により、後述の第1特図保留表示器83a(図6参照)にて表示される第1特図保留の記憶数を遊技者にわかりやすく示すことができる。また、後述する第2特図保留の記憶数に応じて第2保留アイコンHB(演出保留画像)を表示する第2保留アイコン表示領域がある。第2保留アイコンHBの表示により、後述の第2特図保留表示器83b(図6参照)にて表示される第2特図保留の記憶数を遊技者にわかりやすく示すことができる。
遊技領域6の中央付近であって第1液晶表示装置50の前方には、センター枠61(内側壁部)が配されている。センター枠61の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口11へと誘導可能なステージ部61sが形成されている。またセンター枠61の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部61sへ遊技球を流出させるワープ部61wが設けられている。
遊技領域6における第1液晶表示装置50の下方で、左右方向の中央には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口11を備える第1始動入賞装置11Dが設けられている。第1始動口11を、第1入球口や、固定入球口、第1始動入賞口、第1始動領域ともいう。また第1始動入賞装置11Dを、第1入球手段や、固定入球手段、第1始動入賞装置ともいう。第1始動口11への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また、遊技領域6における第1始動口11の右上方には、大入賞口14(特別入賞口)を備えた大入賞装置14Dが設けられている。大入賞装置14Dを、アタッカー(AT)や、特別入賞手段、特別可変入賞装置ともいう。大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とをとるAT開閉部材14kを備え、AT開閉部材14kの作動により大入賞口14を開閉するものである。AT開閉部材14kは、大入賞口ソレノイド14s(図9参照)により駆動される。大入賞口14は、AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球が入球可能となる。この大入賞口14は、後述する大当たり遊技の実行中に開放する。
また、遊技領域6における大入賞装置14Dの右上方には、遊技球の入球し易さが変化可能な第2始動口12を備える第2始動入賞装置(普通電動役物いわゆる電チュー)12Dが設けられている。第2始動口12を、可変入球口ともいう。また電チュー12Dを、可変入球手段ともいう。第2始動口12への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。電チュー12Dは、前後方向に移動(進退)可能であって開状態と閉状態とをとる電チュー開閉部材12k(開閉部材)を備え、電チュー開閉部材12kの作動によって第2始動口12を開閉するものである。
電チュー開閉部材12k(開閉部材)は、後述の電チューソレノイド12sにより駆動される。電チュー開閉部材12kが開状態にあるときには、後方側に退避していて、第2始動口12への遊技球の入球が可能になる。一方、電チュー開閉部材12kが閉状態にあるときには、前方側に進出していて、第2始動口12への遊技球の入球が不可能になる。こうして、第2始動口12は、遊技球の入球し易さが変化可能な始動口である。なお、電チューは、電チュー開閉部材が開状態にあるときの方が閉状態にあるときよりも第2始動口への入球を容易にするものであれば、閉状態にあるときに第2始動口への入球を不可能とするものでなくてもよい。また電チューは、前後方向に移動(進退)可能な開閉部材を有するものに限られず、回動可能な開閉部材や、左右方向に移動可能な開閉部材を有するものであっても良い。
また、遊技領域6における電チュー12Dの上方には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。ゲート13を、通過口や通過領域ともいう。ゲート13への遊技球の通過は、電チュー12Dを開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。さらに遊技領域6の下部には、複数の一般入賞口10が設けられている。また遊技領域6の最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6外へ排出するアウト口19が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域6には、左右方向の中央より左側の左遊技領域6L(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域6R(第2遊技領域)とがある。左遊技領域6Lを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、左打ちという。一方、右遊技領域6Rを遊技球が流下するように遊技球を発射する打方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機PY1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口11と、一般入賞口10と、アウト口19が配されている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打込むことで、第1始動口11や一般入賞口10への入賞を狙うことができる。なお、第1流路R1上にゲート13は配されていない。よって、左打ちをしている場合に電チュー12Dが開放されることはない。
一方、第2流路R2(特定流路)上には、ゲート13と、第2始動口12(電チュー12D)と、大入賞口14(大入賞装置14D)と、一般入賞口10と、アウト口19とが配されている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打込むことで、ゲート13への通過や、第2始動口12、大入賞口14(入球口、大入賞口)、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。
続いて、図5に基づいて、大入賞口14に入球した遊技球の流れについて説明する。図5(A)(B)に示すように、大入賞装置14Dの内部には、大入賞口14を通過した遊技球が通過可能な特定領域(V領域)16および非特定領域17が形成されている。なお、大入賞装置14Dにおいて、特定領域16および非特定領域17の上流には、大入賞口14への遊技球の入賞を検知する大入賞口センサ14aが配置されている。また、特定領域16には、特定領域16への遊技球の通過を検知する特定領域センサ16aが配されている。また、非特定領域17には、非特定領域17への遊技球の通過を検知する非特定領域センサ17aが配されている。大入賞装置14Dは、大入賞口14を通過した遊技球を特定領域16または非特定領域17のいずれかに振り分ける振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16s(図5(A)(B)では図示省略)とを備えている。
図5(A)は、振分ソレノイド16sの通電時を示している。図5(A)に示すように、振分ソレノイド16sの通電時には、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を許容する第1状態(通過許容状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、大入賞口14に入賞した遊技球は、大入賞口センサ14aを通過したあと特定領域16を通過する。この遊技球のルートを第1のルートという。
図5(B)は、振分ソレノイド16sの非通電時を示している。図5(B)に示すように、振分ソレノイド16sの通電時には、振分部材16kの特定領域16への遊技球の通過を妨げる第2状態(通過阻止状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、大入賞口14に入賞した遊技球は、大入賞口センサ14aを通過したあと非特定領域17を通過する。この遊技球のルートを第2のルートという。
なお本パチンコ遊技機PY1では、特定領域16への遊技球の通過が後述の高確率状態への移行の契機となっている。つまり特定領域16は、確変作動口となっている。これに対して非特定領域17は、確変作動口ではない。
図4に示す遊技盤1の説明に戻る。図4に示すように、遊技盤1の右下部には表示器類8が配置されている。表示器類8には、図6に示すように、第1特別図柄を可変表示する第1特図表示器81a、第2特別図柄を可変表示する第2特図表示器81b、及び、普通図柄を可変表示する普図表示器82が含まれている。第1特別図柄を、第1特図又は特図1ともいい、第2特別図柄を第2特図又は特図2ともいい、第1特別図柄と第2特別図柄とをまとめて「特別図柄(識別図柄)」ともいう。また、普通図柄を普図ともいう。
また表示器類8には、第1特図表示器81aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器83a、第2特図表示器81bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器83b、および普図表示器82の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器84が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機として行われる。なお以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄(特図)ということがある。また、第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81bを総称して特図表示器81ということがある。また、第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83bを総称して特図保留表示器83ということがある。また第1特図保留および第2特図保留を総称して特図保留ということがある。
特図表示器81では、特別図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり図柄(特定の停止態様の特別図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口14を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。大当たり遊技における大入賞口14の開放パターンについては後述する。
具体的には特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄(識別図柄)を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なおハズレ図柄は、特定特別図柄ではない。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報、判定用情報)は、後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。詳細には、第1始動口11への入賞であれば第1特図保留として、後述の第1特図保留記憶部105aに記憶され、第2始動口12への入賞であれば第2特図保留として、後述の第2特図保留記憶部105bに記憶される。各々の特図保留記憶部105に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ「4」となっている。
特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち、大当たり遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。
特図保留の数は、特図保留表示器83に表示される。具体的には特図保留表示器83はそれぞれ、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート13への遊技球の通過を契機として行われる。普図表示器82では、普通図柄を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口12を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口12の開放パターンについては後述する。
具体的には普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており(図6参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお普通ハズレ図柄は、特定普通図柄ではない。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、後述の普図保留記憶部106に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は「4」となっている。
普図保留記憶部106に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機PY1では、ゲート13への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器84に表示される。具体的には普図保留表示器84は、例えば4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を表示する。
また本形態のパチンコ遊技機PY1には、図4に示すように、第1液晶表示装置50よりも上方に第2液晶表示装置7(第2表示手段)が設けられている。本形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係してシームレスな画像を表示することができると共に、互いに独立して別々な画像を表示することもできる。
ここで図7は、遊技盤1の縦断面図である。図7に示すように、第2液晶表示装置7は、前方に向かって斜め上方に傾斜した状態で固定されている。そして、第2液晶表示装置7の表示画面7aの上部7dは、遊技盤1の遊技領域6よりも前方に飛び出ている。これにより遊技者には、より近い位置で表示画面7aの上部7dを見せることが可能である。更に、第2液晶表示装置7の表示画面7aの上部7dは、図4に示すように、遊技領域6の上端よりも上方に飛び出ている。これにより遊技者には、遊技領域6の外側でも表示画面7aの上部7dを見せることが可能である。こうして本形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとにより、斬新な表示画面が形成されていて、遊技者には広範囲且つ近い距離で演出画像を見せることが可能である。その結果、表示画面50a,7aで表示される演出画像のインパクトを高めることが可能である。
また図7に示すように、遊技盤1の遊技領域6よりも後方には、盤可動体55kが設けられている。盤可動体55kは、第1液晶表示装置50の表示画面50aよりも前方で移動可能な演出可動体である。盤可動体55kは、前方からほとんど視認不可能な原点位置から、第1液晶表示装置50の表示画面50aの中央の前方に現われる駆動位置に移動可能である。
2.遊技機の電気的構成
次に図9及び図10に基づいて、本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図9及び図10に示すようにパチンコ遊技機PY1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う遊技制御基板100(主制御基板)、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行う演出制御基板120(サブ制御基板)、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板170等を備えている。なお、遊技制御基板100は、メイン制御部を構成し、演出制御基板120は、後述する画像制御基板140、音声制御基板161、及びサブドライブ基板162とともにサブ制御部を構成する。
なお、サブ制御部は、少なくとも演出制御基板120を備え、演出手段(第1液晶表示装置50、第2液晶表示装置7、盤ランプ54、盤可動体55k、枠ランプ212、スピーカ610等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、遊技制御基板100、演出制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、本パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する遊技制御基板100の遊技用RAM(Random Access Memory)104や演出制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、遊技制御基板100の遊技用RAM104や演出制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。
また電源基板190には、電源スイッチ195(電力切替部)が接続されている。電源スイッチ195は、外部から供給されるAC24Vの電源に基づいて電力を供給可能な投入状態(ON状態)、又は電力を供給不能な遮断状態(OFF状態)に切替可能なものである。つまり、電源スイッチ195は、ON操作又はOFF操作により、電源の投入又は電源の遮断を切替えるものであり、電源スイッチ195がON操作されると投入状態になり、電源スイッチ195がOFF操作されると遮断状態になる。なお、電源スイッチ195がON状態である場合、パチンコ遊技機PY1は電源投入状態であり、電源スイッチ195がOFF状態である場合、パチンコ遊技機PY1は電源遮断状態である。
また電源基板190には、押下操作可能なRAMクリアスイッチ191(RAMクリア操作手段)が設けられている。RAMクリアスイッチ191は、後述する遊技制御用マイコン101の遊技用RAM(Random Access Memory)104に記憶されている遊技に係る情報(例えば高確率状態などの遊技状態の情報、特図保留や大当たりの当否判定の結果などの情報)を消去するためのものである。図8に示すように、RAMクリアスイッチ191は、本パチンコ遊技機PY1の裏側に配置された電源基板190上(詳しくは、パチンコ遊技機PY1を裏側から見た場合に電源スイッチ195の右方)に設けられている。そのため、遊技機枠2を開放可能な遊技場の従業員等でなければ、RAMクリアスイッチ191を操作することはできない。即ち、RAMクリアスイッチ191は、実質的に遊技者による操作が不可能な操作手段といえる。
なお、RAMクリアスイッチ191は、タクトスイッチであり、RAMクリアスイッチ191が押下操作されると、RAMクリアスイッチ191がONであることを示す検出信号が遊技制御用マイコン101に入力される。RAMクリアスイッチ191が押下操作されている状態をRAMクリアスイッチ191のON状態といい、RAMクリアスイッチ191が押下操作されていない状態をRAMクリアスイッチ191のOFF状態という。本形態では、RAMクリアスイッチ191が電源基板190上に設けられているが、RAMクリアスイッチ191の配置箇所は適宜変更可能であり、例えば遊技制御基板100上や専用の基板上に設けられていても良い。
図9に示すように、遊技制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン(遊技制御手段)101には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM104、遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート118が含まれている。遊技用RAM104には、上述した特図保留記憶部105(第1特図保留記憶部105aおよび第2特図保留記憶部105b)と普図保留記憶部106と、設定値情報記憶部107が設けられている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また遊技制御基板100には、図8に示すように、7セグ表示器300と設定キーシリンダ180とが設けられている。7セグ表示器300と設定キーシリンダ180については後述する。ここで遊技用RAM104の設定値情報記憶部107には、設定値を示す情報(設定値情報)が記憶されている。なお、遊技用RAM104の設定値情報記憶部107に記憶されている設定値情報は、電源投入時にRAMクリアスイッチ191が押下操作されても、消去されない。
遊技制御基板100には、中継基板110を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、遊技制御基板100には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには遊技制御基板100から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ11a、第2始動口センサ12a、ゲートセンサ13a、大入賞口センサ14a、一般入賞口センサ10a、特定領域センサ16a、および非特定領域センサ17aが接続されている。
第1始動口センサ11aは、第1始動口11内に設けられて、第1始動口11に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ12aは、第2始動口12内に設けられて、第2始動口12に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ13aは、ゲート13内に設けられてゲート13を通過した遊技球を検出するものである。大入賞口センサ14aは、大入賞口14内に設けられて、大入賞口14に入賞した遊技球を検出するものである。一般入賞口センサ10aは、各一般入賞口10内に設けられて、一般入賞口10に入賞した遊技球を検出するものである。特定領域センサ16aは、特定領域16内に設けられて、特定領域16を通過する遊技球を検出するものである。非特定領域センサ17aは、非特定領域17内に設けられて、非特定領域17を通過する遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド12s、および大入賞口ソレノイド14sが接続されている。電チューソレノイド12sは、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動するものである。大入賞口ソレノイド14sは、大入賞装置14DのAT開閉部材14kを駆動するものである。振分ソレノイド16sは、大入賞装置14Dの振分部材16kを駆動するものである。
さらに遊技制御基板100には、特図表示器81(第1特図表示器81aおよび第2特図表示器81b)、普図表示器82、特図保留表示器83(第1特図保留表示器83aおよび第2特図保留表示器83b)、および普図保留表示器84が接続されている。すなわち、これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また遊技制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドや信号を送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、パチンコ遊技機PY1に接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73の賞球モータ73mを駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ73aにより検知されて、賞球センサ73aによる検知信号が払出制御基板170に出力される。
なお遊技者による発射装置72のハンドル72k(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ72aがハンドル72kへの接触を検知し、発射ボリューム72bがハンドル72kの回転量を検知する。そして、発射ボリューム72bの検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイド72sが駆動されることとなる。本パチンコ遊技機PY1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また遊技制御基板100は、演出制御基板120に対し各種コマンドを送信する。遊技制御基板100と演出制御基板120との接続は、遊技制御基板100から演出制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、遊技制御基板100と演出制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図10に示すように、演出制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン(演出制御手段)121には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート138が含まれている。演出用RAM124には、後述する設定値フラグ125が設けられている。設定値フラグ125は、演出制御用マイコン121が、演出側(サブ側)の情報として設定値を把握するものである。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また図10に示すように、演出制御基板120には、画像制御基板140、音声制御基板161(音声制御回路)、およびサブドライブ基板162が接続されている。サブドライブ基板162には、盤ランプ54、枠ランプ212、盤可動体移動モータ55m(盤可動体55k)が接続されている。
演出制御基板120の演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板140の画像用CPU141に第1液晶表示装置50及び第2液晶表示装置7の制御を行わせる。画像制御基板140は、画像表示等の制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。なお、画像用ROM142には、第1液晶表示装置50及び第2液晶表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板161を介してスピーカ610から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ610から出力する音声等の音響データは、演出制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御基板161にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板161にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ610を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音響データを格納してもよい。
また演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して、枠ランプ212、盤ランプ54等のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプ(LED)の発光態様を決めるランプデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、発光パターンデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプ(LED)の発光を制御する。なお、ランプデータの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
さらに演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて、サブドライブ基板162を介して盤可動体移動モータ55m(盤可動体55k)の駆動制御を行う。詳細には演出制御用マイコン121は、盤可動体55kの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、駆動データに従って、盤可動体移動モータ55mの駆動制御を行う。駆動データの作成には演出制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
また演出制御基板120には、演出ボタン検知センサ40a、セレクトボタン検知センサ42aが接続されている。演出ボタン検知センサ40aは、演出ボタン40k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。演出ボタン40kが押下操作されると演出ボタン検知センサ40aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。また、セレクトボタン検知センサ42aは、セレクトボタン42k(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。セレクトボタン42kが押下操作されるとセレクトボタン検知センサ42aから演出制御基板120に対して検知信号が出力される。
なお図9及び図10は、あくまで本パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明するための機能ブロック図であり、図9及び図10に示す基板だけが設けられているわけではない。遊技制御基板100を除いて、図9又は図10に示す何れか複数の基板を1つの基板として構成しても良く、図9又は図10に示す1つの基板を複数の基板として構成しても良い。
3.7セグ表示器及び設定キーシリンダ
次に、7セグ表示器300(図8参照)について説明する。7セグ表示器300の表示制御は、遊技制御用マイコン101によって実行される。7セグ表示器300は、所謂4連7セグ(7セグメント表示器)であり、合計32個の点灯(発光)する部分(セグメント)を備えている。具体的に、7セグ表示器300は、左から右に向かって順番に、4つの表示領域を備えていて、4つの表示領域はそれぞれ「0」~「9」までの数字、文字、記号等を表すことができるように、8個の点灯部分(LED素子)を有している。
この7セグ表示器300では、遊技制御用マイコン101によって演算されたベースを表示可能になっている。ベースは、遊技者が遊技領域6に発射した遊技球の数(発射球数)に対して、遊技者が獲得した賞球の数(総賞球数)の割合を百分率で示したものである。ベースが7セグ表示器300で表示されることで、本パチンコ遊技機PY1に不正な改造等が施されているか否かを確認することが可能である。なおベースは、7セグ表示器300の4つの表示領域のうち、一番左の表示領域と左から2番目の表示領域とによって、2桁で示されるようになっている。
続いて、設定キーシリンダ180(図8参照)について説明する。設定キーシリンダ180は、後述するように設定変更モードに移行するための操作手段である。設定キーシリンダ180には、設定キーを挿入するための鍵穴が設けられている。そのため、設定キーシリンダ180の鍵穴に設定キーを挿入し、設定キーをOFF位置から、ON位置に回転させることにより、設定キーシリンダ180内のスイッチング回路(図10に示す設定キーシリンダスイッチ180a)のON/OFFを切り替えることができる。なお、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFである状態を設定キーシリンダ180のOFF状態といい、設定キーシリンダスイッチ180aがONである状態を設定キーシリンダ180のON状態ともいう。なお設定キーのON位置は、OFF位置から90度回転させた位置である。
ここで本形態では、電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がON状態であり且つ設定キーシリンダ180がON状態であるときには、設定変更モードに移行する。この設定変更モードにおいて、RAMクリアスイッチ191を押下操作する度に、後述する設定値(「1」~「6」)を変更可能である。なお設定変更モードにおいて、設定値が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示される。設定変更モードに移行した場合、設定キーシリンダ180をON状態からOFF状態に切替えることで(設定キーをON位置からOFF位置に回転させることで)、設定変更モードが終了する。こうして設定変更モードが終了するときに、設定変更モードで選択されていた設定値が確定する。また設定変更モードが終了すると、遊技用RAM104に記憶されている情報が必ずクリア(RAMクリア)される。そして後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
なお、電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がON状態であり且つ設定キーシリンダ180がOFF状態であるときには、設定変更モードに移行しないで、RAMクリアが実行される。そして後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
また電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がOFF状態であり且つ設定キーシリンダ180がON状態であるときには、設定値確認モードに移行する。この場合、設定値確認モードにおいて、設定値が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示されるものの、RAMクリアスイッチ191を押下操作しても、設定値が変更されない。設定値確認モードに移行した場合、設定キーシリンダ180をON状態からOFF状態に切替えることで(設定キーをON位置からOFF位置に回転させることで)、設定値確認モードが終了する。そして、基本的にRAMクリアが実行されることなく、後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
また電源投入時に、RAMクリアスイッチ191がOFF状態であり且つ設定キーシリンダ180がOFF状態であるときには、基本的にRAMクリアが実行されることなく、後述するように、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行される。
ここで、本パチンコ遊技機PY1の工場出荷時には、遊技用RAM104には、設定値を示す情報(設定値情報)が記憶されていない。設定値情報は、設定変更モードが終了するときに、遊技用RAM104に記憶されるものであり、RAMクリアが実行されても消去されないようになっている。本形態では、電源投入時に設定変更モードに移行しないで、且つ設定値情報が記憶されていない場合には、エラーモードに移行する。エラーモードは、電源が遮断されるまで継続される。従って、エラーモードに移行した場合には、電源を遮断した後に電源を再び投入して、設定変更モードに移行する必要がある。設定変更モードに移行して、設定値情報を記憶させない限り、再びエラーモードに移行してしまうからである。こうして、設定値情報が記憶されている場合に限り、遊技に係る制御処理(ステップS005のメイン側タイマ割り込み処理)が実行されて、遊技を実行できることになる。
4.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり(大当たり当選)」、「ハズレ」がある。「大当たり」のときには、特図表示器81に「大当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」であるときには、特図表示器81に「ハズレ図柄」が停止表示される。
特別図柄抽選にて大当たりに当選すると、停止表示された大当たり図柄の種別(大当たりの種別)に応じた開放パターンにて大入賞口14を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、本形態では、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技(以下、第1ラウンドとも称する)が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口14の閉鎖の時間(ラウンドインターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる(図11参照)。
大当たり(大当たり図柄)には、図11に示すように複数の種類がある。本形態では、大きく分けて2つの種類がある。「確変大当たり」と「通常大当たり」である。「確変大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域16への遊技球の通過が容易に可能な通過開放パターン(Vロング開放パターン)でAT開閉部材14kを作動させる大当たりである。「通常大当たり」は、その大当たり遊技中に特定領域16への遊技球の通過が不可能又は困難な非通過開放パターン(Vショート開放パターン)でAT開閉部材14kを作動させる大当たりである。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技中の特定領域16への遊技球の通過に基づいて、その大当たり遊技の終了後の遊技状態を、後述の高確率状態に移行させる。従って、上記の確変大当たりに当選した場合には、大当たり遊技の実行中に特定領域16へ遊技球を通過させることで、大当たり遊技後の遊技状態を高確率状態に移行させ得る。これに対して、通常大当たりに当選した場合には、その大当たり遊技の実行中に特定領域16へ遊技球を通過させることができないため、その大当たり遊技後の遊技状態は、後述の通常確率状態(非高確率状態)となる。なお「確変大当たり」に当選した場合であっても、大当たり遊技の実行中に遊技球が特定領域16を通過しなかった場合には、通常確率状態になる。
いずれの大当たりに当選した場合であっても、大当たり遊技後の遊技状態が後述する時短状態に制御される。なお、時短状態に制御されたときに時短回数が160回又は100回に設定される。時短回数とは、時短状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。
ここで本パチンコ遊技機PY1の遊技状態は、大きく分けて3つの遊技状態からなる。通常確率状態且つ非時短状態(以下「低確非時短状態」とも呼ぶ)と、高確率状態且つ時短状態(以下「高確時短状態」とも呼ぶ)と、通常確率状態且つ時短状態(以下「低確時短状態」とも呼ぶ)とがある。なお初期設定では、低確非時短状態(通常遊技状態)である。
第1特別図柄(特図1)の抽選で当選可能な大当たり(第1特図表示器81aに停止表示される大当たり図柄)の種別には、3種類ある。具体的には、「確変大当たり(確変大当たり1、確変大当たり2)」、又は「通常大当たり」がある。
図11に示すように、「確変大当たり1」は、2R(ラウンド)大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。なお本形態では2R目に大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。なお2R目以外ではV入賞できないように、振分部材16k(図5(B)参照)の作動が制御されている。
また図11に示すように、「確変大当たり2」は、10R(ラウンド)大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。なお本形態では2R目に大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。なお2R目以外ではV入賞できないように、振分部材16k(図5(B)参照)の作動が制御されている。
本形態では、「確変大当たり1」、又は「確変大当たり2」に当選して、V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が高確時短状態に制御される。このときは、時短回数が160回に設定される。またST回数が160回に設定される。ST回数とは、高確率状態における特別図柄の変動表示の上限実行回数のことである。但しイレギュラーな場合として、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。なお「確変大当たり1」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_確変図柄1」が停止表示される。また、「確変大当たり2」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_確変図柄2」が停止表示される。
また図11に示すように、「通常大当たり」は、10R(ラウンド)大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。通常大当たりにおける2R目では、大入賞口14の開放タイミングと振分部材16kの作動タイミング(第2状態(図5(B)参照)から第1状態(図5(A)参照)に制御されるタイミング)との関係から、特定領域16に遊技球が通過することはほぼ不可能となっている。これにより、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。本形態では「通常大当たり」に当選して、非V入賞の場合には、時短回数が100回設定されるが、ST回数が設定されることはない。但し、イレギュラーな場合として、V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が高確時短状態に制御される。なお「通常大当たり」に当選した場合には、第1特図表示器81aに「特図1_通常図柄」が停止表示される。
続いて、第2特別図柄(特図2)の抽選で当選可能な大当たり(第2特図表示器81bに停止表示される大当たり図柄)の種別について説明する。特図2の抽選で当選可能な大当たりは、3種類である。具体的には、「確変大当たり3」、「確変大当たり4」、及び「確変大当たり5」である。つまり、特図2の抽選で当選した大当たりは、大当たり遊技中に特定領域16への遊技球の通過が容易な大当たりになる。本形態では、「確変大当たり3」、「確変大当たり4」、又は「確変大当たり5」のうち、いずれの確変大当たりに当選しても、V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が高確時短状態に制御される。
図11に示すように、「確変大当たり3」は、2R大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。上述したように2R目には、大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。本形態では「確変大当たり3」に当選して、V入賞の場合には、時短回数が160回に設定される。またST回数が160回に設定される。但しイレギュラーな場合として、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。なお「確変大当たり3」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_確変図柄1」が停止表示される。
図11に示すように、「確変大当たり4」は、10R大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。上述したように2R目には、大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。本形態では「確変大当たり3」に当選して、V入賞の場合には、時短回数が160回に設定される。またST回数が160回に設定される。但しイレギュラーな場合として、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。なお「確変大当たり4」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_確変図柄2」が停止表示される。
図11に示すように、「確変大当たり5」は、10R大当たりであり、1Rにつき大入賞口14を最大29.5秒にわたって開放する大当たりである。上述したように2R目には、大入賞口14内の特定領域16への通過(V入賞)が容易にできるように振分部材16k(図5(A)参照)の作動が制御されている。本形態では「確変大当たり5」に当選して、V入賞の場合には、時短回数が160回に設定される。またST回数が160回に設定される。但しイレギュラーな場合として、非V入賞の場合には、大当たり遊技後の遊技状態が低確時短状態に制御される。なお「確変大当たり5」に当選した場合には、第2特図表示器81bに「特図2_確変図柄3」が停止表示される。
本形態では、大当たりに当選した場合の開放パターンは、図11に示す通りである。即ち、先ず、4.0秒だけオープニングが実行される。その後、上述したようにAT開閉部材14kが開放するラウンド遊技が実行される。なお、ラウンド遊技にはラウンドインターバルが含まれている。最後に、エンディングが実行される。
図11に示すように、「確変大当たり1」、又は「確変大当たり3」は、ラウンドインターバル時間が0.5秒であって、ED時間が20秒である。また図11に示すように、「確変大当たり2」、又は「確変大当たり4」は、初回のラウンド遊技、3回目のラウンド遊技から9回目のラウンド遊技におけるラウンドインターバル時間が0.5秒であって、2回目のラウンド遊技(以下、第2ラウンドとも称する)におけるラウンドインターバル時間が20秒である。また図11に示すように、「確変大当たり2」、又は「確変大当たり4」は、ED時間が1.5秒である。また図11に示すように、「通常大当たり」、又は「確変大当たり5」は、ラウンドインターバル時間が0.5秒であって、ED時間が1.5秒である。
本形態では、「確変大当たり1」、又は「確変大当たり3」におけるED時間と、「確変大当たり2」、又は「確変大当たり4」における2回目のラウンド遊技におけるラウンドインターバル時間は、20秒という極めて長い時間となっている(図11参照)。その20秒という長い時間を用いて、後述するガチャ開封演出が実行される(図20から図22参照)。
また図11に示すように、特図1の抽選における各大当たりの振分率では、確変大当たり1が25%で、確変大当たり2が10%である一方、通常大当たりが65%である。また特図2の抽選における大当たりでは、確変大当たり3が10%で、確変大当たり4が25%で、確変大当たり5が65%である。なお大当たり遊技の1ラウンド中に、複数回大入賞口14を開放させることがあってもよい。
ここで本パチンコ遊技機PY1では、大当たりであるかの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図12(A)に示すように、大当たり乱数は0~65535までの範囲で値をとる。図12(B)に示すように、当たり種別乱数は、0~99までの範囲で値をとる。なお、第1始動口11又は第2始動口12への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がはずれである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄EZのうち変動表示されている演出図柄EZが残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄EZがどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄EZの組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄EZは、表示画面50a内で多少揺れているように表示されていたり、拡大と縮小を繰り返すように表示されていたりしてもよい。このリーチ乱数は、0~127までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、特別図柄の変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0~99までの範囲で値をとる。また、ゲート13への通過に基づいて取得される乱数には、図12(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー12Dを開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0~65535までの範囲で値をとる。
ここで本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり判定テーブルを用いて、大当たりである否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定し得る。大当たり判定テーブルは、図13(A)から図13(F)に示すように、設定値の各々に対応して設けられている。本形態では、設定値として「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、又は「6」の6種類が設けられている。図13(A)~(F)に示す大当たり判定テーブルを用いて大当たりであるかを判定する大当たり判定処理が、「所定の判定処理」に相当する。
設定値は、大当たり判定処理で大当たりと判定される確率(「大当たり判定確率」や「大当たり当選確率」と適宜呼ぶ)を定めるパラメータである。図13(A)~図13(F)に示すように、各々の設定値に対応する大当たり判定テーブルには、通常確率状態で用いられる大当たり判定テーブルと、高確率状態で用いられる大当たり判定テーブルとがある。なお設定値の種類、及び大当たり判定テーブルの種類は、6種類に限られるものではなく、例えば2種類であっても良く、適宜変更可能である。
図13(A)~図13(F)に示すように、各々の設定値に対応する大当たり判定テーブルには、大当たり又はハズレと判定される大当たり乱数値が振り分けられている。本パチンコ遊技機PY1は、設定値に対応した大当たり判定テーブルを用いて、大当たり又はハズレの何れであるかを判定する。なお本形態では、小当たりに当選することがないように設定されているが、小当たりに当選することがあるように設定しても良い。また大当たりと判定される確率や、大当たりと判定される大当たり乱数値の振り分け方は、図13(A)~図13(F)に限られるものではなく、適宜変更可能である。
5.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機PY1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機PY1の特図表示器81および普図表示器82には、それぞれ、確率変動機能と変動時間短縮機能がある。特図表示器81の確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい、作動していない状態を「通常確率状態(非高確率状態、低確率状態)」という。高確率状態では、大当たり確率が通常確率状態よりも高くなっている。
本形態では図13(A)~図13(F)に示すように、各々の設定値において、高確率状態で用いられる大当たり判定テーブルの方が、通常確率状態で用いられる大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定され易いように設定されている。更に、通常確率状態又は高確率状態の遊技状態において、同一の遊技状態であれば、設定値が高く設定されるほど、大当たりと判定され易いように設定されている。
また、特図表示器81の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターンテーブルを用いて、変動パターンの判定を行う(図15参照)。
特図表示器81の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースを早くして、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生し易くなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりへの当選を狙うことができる。
特図表示器81の確率変動機能と変動時間短縮機能とは同時に作動することもあるし、片方のみが作動することもある。そして、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、特図表示器81の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普図表示器82の確率変動機能および変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。すなわち、当たりと判定される普通図柄乱数(当たり乱数)の値が非時短状態で用いる普通図柄当たり判定テーブルよりも多い普通図柄当たり判定テーブルを用いて、当たり判定(普通図柄の判定)を行う(図14(B)参照)。つまり、普通図柄表示器42の確率変動機能が作動すると、作動していないときに比して、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果が、普通当たり図柄となる確率が高くなる。
また時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では図14(C)に示すように、普通図柄の変動時間は、普通図柄の抽選の結果が当たり又はハズレの何れであっても、非時短状態では30秒であるのに対して、時短状態では1秒である。なお普通図柄の停止時間は、時短状態である場合に8ms(図示省略)に設定され、非時短状態である場合に500ms(図示省略)に設定される。
更に時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放時間が、非時短状態よりも長くなっている。すなわち、電チュー12Dの開放時間延長機能が作動している。具体的には図18に示すように、非時短状態では、電チュー12Dが0.2秒だけ開放するのに対して、時短状態では、電チュー12Dが2.0秒だけ開放する。
加えて時短状態では、補助遊技における電チュー12Dの開放回数が非時短状態よりも多くなっている(図18参照)。すなわち、電チュー12Dの開放回数増加機能が作動している。具体的には図18に示すように、非時短状態では、電チュー12Dが1回しか開放しないのに対して、時短状態では、電チュー12Dが3回開放する。時短状態において、電チュー12Dが閉鎖してから次の開放までのインターバル時間は、1.0秒に設定されている。
普図表示器82の確率変動機能と変動時間短縮機能、および電チュー12Dの開放時間延長機能と開放回数増加機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー12Dが頻繁に開放され、第2始動口12へ遊技球が入球し易くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「入球容易状態」といい、作動していない状態を「非入球容易状態」という。なお、入球容易状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー12Dにより第2始動口12への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。よって、入球容易状態を電サポ制御状態や高ベース状態ともいう。これに対して、非入球容易状態を非電サポ制御状態や低ベース状態ともいう。
入球容易状態(高ベース状態)は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普図表示器82の確率変動機能、普図表示器82の変動時間短縮機能、および電チュー12Dの開放時間延長機能、および電チュー12Dの開放回数増加機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー12Dが開放され易くなっていればよい。また、入球容易状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技後に高確率状態に制御されると、その高確率状態は、所定回数(本形態では160回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。つまり本形態では、高確率状態に移行すると、ST回数が160回に設定される。
なお、パチンコ遊技機PY1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」と称することとする。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特典遊技状態」と称することとする。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域6R(図4参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されやすくなっており、第1始動口11への入賞よりも第2始動口12への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普通図柄抽選の契機となるゲート13へ遊技球を通過させつつ、第2始動口12へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお本パチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域6L(図4参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー12Dが開放されにくくなっており、第2始動口12への入賞よりも第1始動口11への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口11へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
6.本形態の演出の特徴
次に、本形態の演出例の特徴について説明する。本形態では、特別図柄の抽選結果が確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選して、大当たり遊技が実行されると、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、オープニング演出としてLOGOガチャオープニング演出が実行される。LOGOガチャオープニング演出は、実行中の大当たり遊技が2回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技であることを示唆する演出となっている。LOGOガチャオープニング演出が終了すると、1回目のラウンド遊技、及び2回目のラウンド遊技にて、大入賞口14への遊技球の入賞ごとに、カプセルアイコンを表示し、そのカプセルアイコンを用いたカプセル貯留演出が実行される。ここでカプセルアイコンとは、ラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数を示すカウント表示のことである。その後、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合の2回目のラウンド遊技におけるラウンドインターバル時間と、確変大当たり1、又は確変大当たり3に当選した場合のエンディング時間では、実行中の大当たり遊技が、LOGOガチャオープニング演出で示唆されていた2回目のラウンド遊技が行われる大当たり遊技よりもラウンド数が多い10回のラウンド遊技に最終的に昇格するか否かを示唆するガチャ開封演出が実行される。
先ず、カプセル貯留演出について説明する。特別図柄の抽選結果が確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選された場合に初回のラウンド遊技が開始されることで、カプセル貯留演出の実行が開始される。初回のラウンド遊技が終了しても、2回目のラウンド遊技における大入賞口14の開放時間が終了するまでは、カプセル貯留演出の実行が継続することになる。カプセル貯留演出では、1回のラウンド遊技で、大入賞口14に遊技球が1個入賞するごとに、液晶表示装置の表示画面(第1液晶表示装置50の表示画面50a、第2液晶表示装置7の表示画面7a)に、1個のカプセルアイコンが表示されていく。ここで1個のカプセルアイコンが、液晶表示装置の表示画面(第1液晶表示装置50の表示画面50a、第2液晶表示装置7の表示画面7a)に表示されることで、1回のラウンド遊技にて大入賞口14に1個の遊技球が入賞したことを遊技者に示すことが可能となっている。
本形態の1回のラウンド遊技における大入賞口14への最大入賞個数は10個に設定されている。これにより、カプセル貯留演出が実行され、大当たり遊技における初回のラウンド遊技で遊技球が最大10個入賞した場合には、第1液晶表示装置50の表示画面50aに最大10個のカプセルアイコンが表示される(図19(C)参照)。続いて、大当たり遊技における2回目のラウンド遊技が開始されると、1回目のラウンド遊技で第1液晶表示装置50の表示画面50aで表示されていたカプセルアイコンが第2液晶表示装置7の表示画面7aに移動する(図19(D)参照)。2回目のラウンド遊技で遊技球が大入賞口14に1個入賞するごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50aに1個ずつカプセルアイコンが表示されていく。2回目のラウンド遊技で遊技球が大入賞口14に最大10個入賞した場合には、第1液晶表示装置50の表示画面50aに最大10個のカプセルアイコンが表示される(図19(E)参照)。これにより、2回目のラウンド遊技が終了するまでに、第1液晶表示装置50の表示画面50a、及び第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されるカプセルアイコンの最大合計数は20個となる場合がある。
その後、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合の2回目のラウンド遊技におけるラウンドインターバル時間、又は確変大当たり1、又は確変大当たり3に当選した場合のエンディング時間において、第1液晶表示装置50の表示画面50aや第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、ガチャ開封演出が実行される。なおガチャ開封演出では、カプセル貯留演出にて表示されたカプセルアイコンを用いた演出となっている。
ガチャ開封演出が実行されると、第1液晶表示装置50の表示画面50aに演出ボタン40kの押下操作を促すボタン操作促進演出が実行される。ガチャ開封演出では、ボタン操作促進演出の実行中に、演出ボタン40kの押下操作が1回行われるごとに、1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコンに変更されていく。ここでガチャアイコンとは、初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数を示すカウント表示である。さらに、ガチャアイコンは実行中の大当たり遊技が最終的に10回のラウンド遊技への昇格を示すことや、設定されている設定値などを示唆することが可能である。つまり、本形態のガチャ開封演出は、カプセルアイコンから変更されたガチャアイコンによって、遊技者に実行中の大当たり遊技が最終的に10回のラウンド遊技への昇格を示すことや、設定されている設定値などを示唆することが可能となっている。一方、ガチャ開封演出では、演出ボタン40kの押下操作が行われなければ、カプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることはない。なお、ガチャ開封演出にて、ボタン操作促進演出の実行中に、演出ボタン40kの押下操作が1回行われるごとに、1個のカプセルアイコンを1個のガチャアイコンに変更することが可能である。そのため、例えば、第1液晶表示装置50の表示画面50a、及び第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されているカプセルアイコンの合計数が20個であれば、遊技者はガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作を20回行うことで、20個のカプセルアイコンを20個のガチャアイコンに変更することが可能となっている。
本形態のガチャ開封演出におけるガチャアイコンには、ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD、ガチャアイコンGE、ガチャアイコンGF、及びガチャアイコンGGの7種類が存在する(図17(A)参照)。
ガチャアイコンGAを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示することで、複数の設定値のうち、奇数の設定値(設定値「1」、設定値「3」、設定値「5」、図13参照)が設定されている可能性があることを遊技者に示唆することが可能となっている(図17(A)参照)。
また、ガチャアイコンGBを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示すると、複数の設定値のうち、偶数の設定値(設定値「2」、設定値「4」、設定値「6」、図13参照)が設定されている可能性があることを遊技者に示唆することが可能となっている(図17(A)参照)。
その他に、ガチャアイコンGCを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示すると、複数の設定値のうち、設定値「1」が設定されていないことを遊技者に示唆することが可能となっている(図17(A)参照)。
また、ガチャアイコンGDを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示すると、設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれの設定値が設定されていることを遊技者に示唆することが可能となっている(図17(A)参照)。
ガチャアイコンGEを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示しても、単に初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数を遊技者に示すだけである。これにより、実行中の大当たり遊技が10回のラウンド遊技への昇格を示すことや、設定されている設定値を示唆することはない。
また、ガチャアイコンGFを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示すると、実行中の大当たり遊技が最終的に10Rの大当たり遊技への昇格を遊技者に示すことが可能となっている(図17(A)参照)。
最後に、ガチャアイコンGGを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示すると、実行中の大当たり遊技が最終的に10Rの大当たり遊技への昇格を遊技者に示し、且つ設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれの設定値が設定されていることを遊技者に示唆することが可能となっている(図17(A)参照)。
次に、複数の設定値のうち、設定されている設定値を示唆するガチャアイコンと、設定されている設定値との関係について、図17(B)を用いて説明する。本形態の演出制御用マイコン121では、オープニング演出を決定するときに、設定値フラグ125に基づいて、ガチャ開封演出にて、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aで表示するガチャアイコンが決定される(図17(B)、図45のステップS4504参照)。なお、演出制御用マイコン121にて設定されている設定値を示唆するガチャアイコンが決定されない場合には、ガチャアイコンGEが決定されることになる(図17(A)、図45のステップS4504参照)。本形態では、設定されている設定値に応じて、ガチャ開封演出にて設定されている設定値を示唆するガチャアイコンが第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示される割合が異なっている(図17(B)参照)。
設定されている設定値が奇数の設定値(設定値「1」、設定値「3」、設定値「5」、図13参照)である場合のほうが、設定されている設定値が偶数の設定値(設定値「2」、設定値「4」、設定値「6」、図13参照)である場合よりも、ガチャ開封演出にて、奇数の設定値が設定されている可能性があることを示唆するガチャアイコンGAが表示される割合が高くなっている(図17(B)参照)。また設定されている設定値が、設定値「5」⇒設定値「3」⇒設定値「1」の順で、ガチャ開封演出にて、奇数の設定値が設定されている可能性があることを示唆するガチャアイコンGAが表示される割合が高くなっている(図17(B)参照)。
また、設定されている設定値が偶数の設定値(設定値「2」、設定値「4」、設定値「6」、図13参照)である場合のほうが、設定されている設定値が奇数の設定値(設定値「1」、設定値「3」、設定値「5」、図13参照)である場合よりも、ガチャ開封演出にて、偶数の設定値が設定されている可能性があることを示唆するガチャアイコンGBが表示される割合が高くなっている(図17(B)参照)。また設定されている設定値が、設定値「6」⇒設定値「4」⇒設定値「2」の順で、ガチャ開封演出にて、奇数の設定値が設定されている可能性があることを示唆するガチャアイコンGBが表示される割合が高くなっている(図17(B)参照)。
次に、設定されている設定値が設定値「6」⇒設定値「5」⇒設定値「4」⇒設定値「3」⇒設定値「2」の順で、ガチャ開封演出にて、設定値「1」が設定されていないことを示唆するガチャアイコンGCが表示される割合が高くなっている(図17(B)参照)。なお、設定されている設定値が設定値「1」である場合には、ガチャ開封演出にて、設定値「1」が設定されていないことを示唆するガチャアイコンGCが表示されることはない(図17(B)参照)。
また、設定されている設定値が設定値「4」⇒設定値「5」⇒設定値「6」の順で、設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれの設定値が設定されているかを示唆するガチャアイコンGDが表示される割合が高くなっている(図17(B)参照)。また設定されている設定値が、設定値「1」、設定値「2」、又は設定値「3」のうち、いずれの設定値が設定されている場合でも、ガチャアイコンGDが表示されることはない(図17(B)参照)。
続いて、特別図柄の抽選で当選した大当たりの種類と、最終的に10Rの大当たり遊技に昇格することを示すガチャアイコンとの関係について、図17(C)と図17(D)を用いて説明する。本形態の演出制御用マイコン121は、オープニング演出を決定するときに、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGEを表示することを決定した後に、大当たりの情報に基づいて、ガチャアイコンGEから最終的に10Rの大当たり遊技に昇格することを示すガチャアイコンGFに変更することを決定する(図17(C)、図45のステップS4508参照)。
特別図柄の抽選で当選した大当たりが、確変大当たり2、又は確変大当たり4である場合には、実行中の大当たり遊技が最終的に10Rの大当たり遊技に昇格することのみを示すガチャアイコンGFが表示される場合があるが、一方で確変大当たり1、又は確変大当たり3に基づく大当たり遊技は2Rの大当たり遊技であることから、ガチャアイコンGFが表示されることはない(図17(C)参照)。また確変大当たり5、又は通常大当たりである場合には、ガチャ開封演出が実行されることがないため、ガチャアイコンGFが表示されることはない(図17(C)参照)。また特別図柄の抽選で当選した大当たりが確変大当たり4である場合のほうが、確変大当たり2である場合よりも、実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であることのみを示すガチャアイコンGFが表示される割合が高くなっている(図17(C)参照)。
本形態の演出制御用マイコン121では、設定されている設定値の情報に基づいて、ガチャアイコンGDが決定された後、確変大当たり2、又は確変大当たり4であるときには、決定されたガチャアイコンGDをガチャアイコンGGに変更し、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGGを表示する場合がある(図17(D)参照、図45のステップS4508参照)。ここで、設定されている設定値の情報に基づいて、ガチャアイコンGDが決定された後、確変大当たり4の情報に基づいて決定されたガチャアイコンGGが表示される割合のほうが、設定されている設定値の情報に基づいて、ガチャアイコンGDが決定された後、確変大当たり2の情報に基づいて決定されたガチャアイコンGGが表示される割合よりも高くなっている(図17(D)参照)。また、設定されている設定値の情報に基づいて、ガチャアイコンGDが決定された後、確変大当たり1、又は確変大当たり3の情報に基づいて決定されたガチャアイコンGGに変更されることはない(図17(D)参照)。また確変大当たり5、又は通常大当たりである場合には、ガチャ開封演出が実行されることがないため、ガチャアイコンGGが表示されることはない(図17(D)参照)。
続いて、図18を用いて、カプセル貯留演出におけるカプセルアイコンについて説明する。カプセル貯留演出におけるカプセルアイコンは、カプセルアイコンKA、カプセルアイコンKB、及びカプセルアイコンKCの3種類が存在する(図18(A)参照)。本形態の演出制御用マイコン121は、オープニング演出を決定するときに、先にガチャ開封演出で表示するガチャアイコンを決定し、その決定したガチャアイコンに基づいて、カプセル貯留演出で表示するカプセルアイコンを決定することが可能である(図18(A)、図45のステップS4509参照)。
本形態では、カプセル貯留演出にて表示されるカプセルアイコンによって、ガチャ開封演出にてカプセルアイコンから変更されたガチャアイコンの種類を示唆することが可能となっている(図18(A)参照)。
カプセル貯留演出にてカプセルアイコンKAを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示した場合、単に初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に1個の遊技球が入賞したことを遊技者に示すだけである。カプセルアイコンKAを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示しても、ガチャ開封演出にて表示されるガチャアイコンの種類を示唆することはない(図18(A)参照)。
また、カプセル貯留演出にてカプセルアイコンKBを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示することで、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、又はガチャアイコンGDのいずれかを表示することを示唆することが可能となっている(図18(A)参照)。
その他、カプセル貯留演出にてカプセルアイコンKCを第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示することで、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGF、又はガチャアイコンGGを表示することを示唆することが可能となっている(図18(A)参照)。
次に、ガチャ開封演出にて表示されるガチャアイコンと、カプセル貯留演出におけるカプセルアイコンとの関係について、図18(B)及び図18(C)を用いて説明する。本形態では、図18(B)に示すように、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGAからガチャアイコンGD、即ちガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、又はガチャアイコンGDのうち、いずれかのガチャアイコンが表示される場合には、カプセルアイコンKBが決定され、その決定されたカプセルアイコンKBが表示される割合は50%である。ガチャアイコンGEからガチャアイコンGG、即ちガチャアイコンGE、ガチャアイコンGF、又はガチャアイコンGGのいずれかが表示される場合には、カプセル貯留演出にてカプセルアイコンKBが表示されることはない。
本形態では、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGAからガチャアイコンGE、即ちガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD、又はガチャアイコンGEのうち、いずれかのガチャアイコンが表示される場合には、カプセル貯留演出にてカプセルアイコンKCが表示されることがない。一方、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGF、又はガチャアイコンGGが表示される場合には、カプセルアイコンKCが決定され、その決定されたカプセルアイコンKCが表示される割合は80%である(図18(C)参照)。
本形態では、カプセル貯留演出にて表示されるカプセルアイコンとして、カプセルアイコンKB、及びカプセルアイコンKCが決定されない場合には、必ずカプセルアイコンKAが決定されることになる(図18(A)、図45のステップS4509参照)。そして、決定されたカプセルアイコンKAがカプセル貯留演出にて表示されることになる。
次に、特別図柄の抽選結果が確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選された場合に、実行される大当たり遊技における演出の一例について、図19から図22を用いて説明する。先ず、図19を用いて、特別図柄の抽選結果が確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選された場合に、実行される大当たり遊技におけるLOGOガチャオープニング演出と、カプセル貯留演出について説明する。
特別図柄の抽選により、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選された場合でも、大当たり遊技の実行が開始されてオープニング時間になると、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、図19(A)に示すように、LOGOガチャオープニング演出が開始されることになる。LOGOガチャオープニング演出が開始されると、図19(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKが表示される。図19(A)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aに「LOGO」の文字が表示され、第1液晶表示装置50の表示画面50aに「ガチャMAX20回」の文字画像が表示されることになる。このように、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKが表示されることで、遊技者に実行中の大当たり遊技が2回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技であることを示唆することが可能となっている。そのため、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKが表示されることで、実行中の大当たり遊技では、2回のラウンド遊技が実行されることを遊技者に把握させることが可能である。なお、この時点では、LOGOガチャオープニング演出によって、実行されている大当たり遊技が、2Rの大当たり遊技であるのか、又は10Rの大当たり遊技であるのか遊技者が判別することは困難となっている。
図19(A)に示す「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKの表示が終了すると、図19(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、「アタッカーを狙え!」という文字画像ANが表示される。図19(B)に示すように、文字画像ANが表示されることで、遊技者は右打ちすべき状況を把握して、大入賞口14への入賞を狙うことが可能となる。
図19(B)に示す演出が終了して、LOGOガチャオープニング演出が終了すると、初回のラウンド遊技のラウンド演出が開始され、カプセル貯留演出が実行されることになる。そのカプセル貯留演出では、1回目のラウンド遊技が開始されて、遊技者が遊技球を打ち出し、大入賞口14に遊技球を1個入賞させると、その1個の遊技球の入賞に対応して、1個のカプセルアイコンが第1液晶表示装置50の表示画面50aに表示される。また、1回目のラウンド遊技が開始されると、図19(C)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの右下部に右打ちを促すための右打ち画像Raが表示される。この右打ち画像Raの表示により、遊技者は右打ちすべき状況を把握して、大入賞口14への入賞を狙うことが可能となる。
ここで、カプセルアイコンやガチャアイコンを表示するための表示領域として、第1入賞アイコン表示領域NR1と、第2入賞アイコン表示領域NR2とがある。本形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aに第1入賞アイコン表示領域NR1があり、第2液晶表示装置7の表示画面7aに第2入賞アイコン表示領域NR2がある。
第1入賞アイコン表示領域NR1は、大当たり遊技における初回のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じてカプセルアイコンが、初回のラウンド遊技で区別して把握することが可能となる入賞アイコン表示領域である。また、第1入賞アイコン表示領域NR1は、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じて表示されるカプセルアイコンが2回目のラウンド遊技にて遊技者が区別して視認可能な表示領域でもある。さらに、第1入賞アイコン表示領域NR1は、ガチャ開封演出にて2回目のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じて表示されたカプセルアイコンから変更されて表示されたガチャアイコンであることを遊技者が区別して視認可能な入賞アイコン表示領域でもある。
一方、第2入賞アイコン表示領域NR2は、初回のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じたカプセルアイコンであることを2回目のラウンド遊技でも遊技者が区別して把握することが可能な入賞アイコン表示領域である。また第2入賞アイコン表示領域NR2は、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じて表示されたカプセルアイコンから変更されて表示されたガチャアイコンであることを遊技者が区別して視認可能な入賞アイコン表示領域でもある。
第1入賞アイコン表示領域NR1、第2入賞アイコン表示領域NR2が表示される液晶表示装置を異ならせることで、第1入賞アイコン表示領域NR1と、第2入賞アイコン表示領域NR2とが区分けされて表示されていることを遊技者に把握させることが可能となる。これにより、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されるカプセルアイコンやガチャアイコンと、第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されるカプセルアイコンやガチャアイコンとを遊技者に区別させて視認させることが容易となる。
ここで本形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかに当選した大当たりに基づいて、実行される大当たり遊技の初回のラウンド遊技にて大入賞口14に1個目から5個目の遊技球が入賞するごとに、第1入賞アイコン表示領域NR1の最も左上方から右方に向かってカプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。
その後、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に6個目から10個目の遊技球が入賞するごとに、初回のラウンド遊技における1個目から5個目の遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンの下方に、第1入賞アイコン表示領域NR1の左方から右方に向かって、カプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。本形態の1回のラウンド遊技における大入賞口14への最大入賞個数は10個に設定されているため、1回目のラウンド遊技にて最大10個の遊技球が入賞することができれば、図19(C)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1に10個のカプセルアイコンが表示されることになる。
図19(C)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1には8個のカプセルアイコンKAと、1個のカプセルアイコンKBと、1個のカプセルアイコンKCが表示されている。本形態では、カプセル貯留演出の後に実行されるガチャ開封演出にてガチャアイコンGAからガチャアイコンGDのうち、いずれかのガチャアイコンが表示される場合に、第1入賞アイコン表示領域NR1に1個のカプセルアイコンKBが表示されることがある。また、カプセル貯留演出の後に実行されるガチャ開封演出にてガチャアイコンGF、又はガチャアイコンGGが表示される場合に、図19(C)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1に1個のカプセルアイコンKCが表示されることがある。なお図19(C)から図19(F)では、カプセルアイコンKA、カプセルアイコンKB、及びカプセルアイコンKCの同じ符号は省略して説明する。
初回のラウンド遊技が終了して、次の2回目のラウンド遊技が開始されると、図19(C)に示した第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されていたカプセルアイコンの表示は、第1入賞アイコン表示領域NR1から第2入賞アイコン表示領域NR2へと移動され、図19(D)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aの第2入賞アイコン表示領域NR2に表示される。
初回のラウンド遊技が終了して、次の2回のラウンド遊技が開始される。2回のラウンド遊技にて、大入賞口14に1個目から5個目の遊技球が入賞するごとに、第1入賞アイコン表示領域NR1の最も左上方から右方に向かってカプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。
その後、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に6個目から10個目の遊技球が入賞するごとに、2回目のラウンド遊技における1個目から5個目の遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンの下方に、第1入賞アイコン表示領域NR1の左方から右方に向かって、カプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。本形態の1回のラウンド遊技における大入賞口14への最大入賞個数は10個に設定されているため、1回目のラウンド遊技にて最大10個の遊技球が入賞することができれば、図19(E)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1に10個のカプセルアイコンが表示されることになる。こうして、初回のラウンド遊技、及び2回目のラウンド遊技にて、大入賞口14に遊技球を10個ずつ入賞させることができれば、図19(E)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1に10個のカプセルアイコンが表示され、第2入賞アイコン表示領域NR2に10個のカプセルアイコンが表示されることになる。
本形態では、初回のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応するカプセルアイコンが第1入賞アイコン表示領域NR1に表示され、2回目のラウンド遊技が開始されると、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されていたカプセルアイコンが第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されて、2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応するカプセルアイコンが第2入賞アイコン表示領域NR2に表示される(図19(C)から図19(E)参照)。これにより、初回のラウンド遊技では第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されるカプセルアイコンを視認させることで、遊技者に初回のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数を把握させることが可能となる。その後、2回目のラウンド遊技では、初回のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応するカプセルアイコンは第2入賞アイコン表示領域NR2に移動され、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されるカプセルアイコンによって、遊技者に2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数を把握させることが可能となる。その他にも、表示される入賞アイコン表示領域によって、大当たり遊技における初回のラウンド遊技のカプセルアイコンか、又は2回目のラウンド遊技のカプセルアイコンか把握させることが可能となる。また、カプセルアイコンが第1入賞アイコン表示領域NR1から第2入賞アイコン表示領域NR2に移動することによって、2回目のラウンド遊技が実行されることを遊技者が把握することが可能となる。
その後、確変大当たり1、又は確変大当たり3に当選した場合に実行される大当たり遊技のエンディング時間になるか、又は確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技の2回目のラウンド遊技に含まれるラウンドインターバル時間になると、カプセル貯留演出の実行が終了となり、図19(F)に示す昇格演出であるガチャ開封演出の実行が開始される。
ガチャ開封演出の実行が開始されると、図19(F)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2に1回目のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンと、第1入賞アイコン表示領域NR1に2回目のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンとが表示されたままである。図19(F)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aに「ボタンを連打してカプセルを開封せよ!V出現でBIGBONUS!?」という文字画像BFが表示されることになる。第1液晶表示装置50の表示画面50aに文字画像BFが表示されることで、ガチャ開封演出にて遊技者に演出ボタン40kの押下操作を促すことが可能である。また、第1液晶表示装置50の表示画面50aに文字画像BFが表示されることで、ガチャ開封演出にて遊技者に演出ボタン40kの押下操作を行ってカプセルアイコンが10Rの大当たり遊技への昇格を示すガチャアイコンに変化するかもしれないことを示唆することが可能となっている。また図19(F)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aの下方と、第2液晶表示装置7の表示画面7aの上方に、「V出現でBIGBONUS!?」という文字画像BEが表示されることになる。文字画像BEが表示されることで、ガチャ開封演出にて10Rの大当たり遊技への昇格を示すガチャアイコンに変化するかもしれないことを示唆することが可能となっている。
次に、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した大当たりに基づく2回目のラウンド遊技に含まれるラウンドインターバル時間にて実行されるガチャ開封演出についての演出例について、図20を用いて説明する。なお図20(A)に示す第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されるカプセルアイコンKAや、図20(B)から図20(D)では、カプセルアイコンKA、カプセルアイコンKB、及びカプセルアイコンKCの同じ符号は省略して説明する。
図20(A)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2には、8個のカプセルアイコンKAと、1個のカプセルアイコンKBと、1個のカプセルアイコンKCが表示されている。また図20(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1には、10個のカプセルアイコンKAが表示されている。
ガチャ開封演出では、図20(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aにて、演出ボタン40kの押下操作を促進するボタン操作促進演出が表示される。本形態では、表示画面50aにボタン操作促進演出が表示された場合の演出ボタン40kの押下操作が有効となる期間(操作有効期間)は、例えば約20秒に設定されている。操作就航期間は、約20秒に限定されることはない。約20秒以外の時間であっても良い。ボタン操作促進演出では、図20(A)に示すように表示画面50aにて、演出ボタン画像(演出画像「PUSH」と表示された擬似ボタン画像)BOaと、「押せ!」と示す文字画像BObが表示される。この演出ボタン画像BOaと文字画像BObが表示(ボタン操作促進演出が実行)されている間、演出ボタン40kへの押下操作が有効となる。即ち、演出ボタン40kへの操作が有効な期間に、演出ボタン画像BOaと文字画像BObが表示(ボタン操作促進演出が実行)される。本形態では演出ボタン40kへの操作が有効な期間、言い換えれば、演出ボタン画像BOaと文字画像BObの表示は、演出ボタン40kへの押下操作によって終了する。また演出ボタン40kの操作有効期間が経過した場合も、演出ボタン画像BOaと文字画像BObの表示は終了となる。本形態では、確変大当たり2、又は確変大当たり4である場合には、図では示していないが、演出ボタン40kの押下操作が行われることなく、操作有効期間が終了すると、復活演出が実行されて、復活演出が終了すると、3回目のラウンド遊技に移行する。
ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、1回の演出ボタン40kの押下操作が行われるごとに、初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞された1個の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコンに変更されて表示されていくことが可能となっている。そのため、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、1回の演出ボタン40kの押下操作が行わなければ、カプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることはない。
例えば、押下操作が有効となる有効期間が開始されて、1回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、第2入賞アイコン表示領域NR2の最も左上方に表示されている1個目のカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることになる。その後、当該有効期間にて10回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、第2入賞アイコン表示領域NR2の最も右下方に表示されている10個目のカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることになる。その後、当該有効期間にて、11回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、第1入賞アイコン表示領域NR1の最も左上方に表示されている1個目のカプセルアイコンがガチャアイコンに変更される。その後、当該有効期間にて20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されている10個目のカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることになる。
そして本形態では、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて16回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図20(B)に示す演出例が表示されることになる。図20(B)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2には、ガチャアイコンGEが9個表示されている。例えば、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2の最も左上方には、ガチャアイコンGEが表示されている。図20(B)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2の最も左上方にガチャアイコンGEが表示されていることで、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間で1回目の演出ボタン40kの押下操作が行われたときには、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された1個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGEに変化されたことを遊技者に把握させることが可能である。
図20(B)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2の最も右下方には、ガチャアイコンGAが表示されている。図20(B)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2の最も右下方にガチャアイコンGAが表示されているため、当該有効期間で10回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された10個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGAに変化されたことを遊技者に把握させることが可能である。ガチャ開封演出にて、第2液晶表示装置7の表示画面7aでガチャアイコンGAが表示されることで、遊技者に奇数の設定値が設定されている可能性があることを示唆することが可能となる(図17(A)参照)。第2液晶表示装置7の表示画面7aでガチャアイコンGAが表示されることで、遊技者に奇数の設定値が設定されていることへの期待感を持たせることが可能となる。
また図20(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1の最も右上方には、ガチャアイコンGCが表示されている。図20(B)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1の最も右上方にガチャアイコンGCが表示されているため、当該有効期間で15回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された5個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGCに変化されたことを遊技者に把握させることが可能である。ガチャ開封演出にて、第1液晶表示装置50の表示画面50aでガチャアイコンGCが表示されることで、遊技者に設定値「1」が設定されていないことを示唆することが可能となる(図17(A)参照)。第1液晶表示装置50の表示画面50aでガチャアイコンGCが表示されることで、遊技者に設定値「1」が設定されていないことへの期待感を持たせることが可能となる。
また図20(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1の最も左下方には、ガチャアイコンGDが表示されている。図20(B)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1の最も左下方にガチャアイコンGDが表示されているため、当該有効期間で16回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された6個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGDに変化されたことを遊技者に把握させることが可能である。図20(B)に示すように、ガチャ開封演出にて、第1液晶表示装置50の表示画面50aでガチャアイコンGDが表示されることで、遊技者に設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のいずれかの設定値が設定されていることを示唆することが可能となる(図17(A)参照)。ここで、遊技者は図20(B)に示す第1液晶表示装置50の表示画面50aに表示されたガチャアイコンGAと、第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されたガチャアイコンGCとガチャアイコンGDを視認して把握することで、遊技者は設定値「4」や設定値「6」よりも、設定値「5」が設定されている可能性が高いと予想することが可能である。
図20(B)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1の最も左下方に表示されているガチャアイコンGDよりも右方には、カプセルアイコンKAが表示されたままであり、遊技者にはガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間で17回目以上の演出ボタン40kの押下操作が行われていないことを把握させることが可能となる。
その後、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、17回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図20(C)に示すように、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に7回目に入賞された遊技球に対応するカプセルアイコンがガチャアイコンGFに変更されて表示される。ガチャ開封演出にて、第1液晶表示装置50の表示画面50aで「V」を示すガチャアイコンGFが表示されることで、遊技者に実行中の大当たり遊技が、2回目のラウンド遊技ではなく最終的に10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技への昇格を把握させることが可能となる。なお、図20(C)から図20(E)では、ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGC、及びガチャアイコンGDを示す符号は省略して説明する。
昇格演出であるガチャ開封演出にて、ガチャアイコンGFが表示されると、実行中の大当たり遊技が、確変大当たり1、又は確変大当たり3に当選した場合に実行される2Rの大当たり遊技ではなく、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される10Rの大当たり遊技であることへの昇格を報知する昇格報知演出が実行される。昇格報知演出が実行されると、図20(D)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、昇格画像SHが表示されることになる。ガチャアイコンGFが表示されるだけでは、遊技者に10Rの大当たり遊技への昇格であることを把握させ難いため、第1液晶表示装置50の表示画面50aに昇格画像SHが表示されることで、遊技者に2Rの大当たり遊技ではなく、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される10Rの大当たり遊技への昇格であることを遊技者により把握させることが可能となる。また、ガチャアイコンGFが表示されるときに昇格報知演出が実行されることで、ガチャアイコンによって設定されている設定値が示唆される場合よりも、10Rの大当たり遊技への昇格の場合ほうが、遊技者に強い印象を与えることが可能となる。ガチャアイコンだけでなく、昇格報知演出が実行されるか否かによっても遊技を面白くさせることが可能となる。なお、図20(D)から図20(E)では、ガチャアイコンGFを示す符号は省略して説明する。
その後、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図20(E)に示すように、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された10個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGEに変化される。こうして、第1入賞アイコン表示領域NR1と第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されていたカプセルアイコンの全てが、ガチャアイコンに変更されて表示されたことになる。そして、20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、ボタン操作促進演出の実行が終了となり、演出ボタン画像BOaと文字画像BObの表示が終了となる。
確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技のラウンドインターバル時間が経過すると、ガチャ開封演出の実行が終了となる。ガチャ開封演出の実行の終了に伴って、第1入賞アイコン表示領域NR1や第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されていたガチャアイコンの表示も終了となる。また仮に、第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2にカプセルアイコンが表示されていた場合でも、ガチャ開封演出の実行の終了に伴って、カプセルアイコンの表示も終了となる。
続いて、3回目のラウンド遊技の実行が開始されると、初回のラウンド遊技や2回目のラウンド遊技にて行われていたラウンド演出と異なり、図20(F)に示すように、ラウンド演出が行われる。3回目のラウンド遊技におけるラウンド演出が実行されると、図20(F)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、「3R ラウンド演出」という文字画像からなるラウンド演出画像REが表示される。図20(F)に示すように、ラウンド演出画像REが表示されることで、遊技者は3回目のラウンド遊技の実行中であることを把握することが可能となっている。
次に、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した大当たりに基づく2回目のラウンド遊技に含まれるラウンドインターバル時間にて実行されるガチャ開封演出についての演出例について、図21を用いて説明する。なお図21の演出例は、図20で説明した演出例とは異なるものとなっている。また図21(B)から図21(C)では、カプセルアイコンKAの同じ符号は省略して説明する。また図21(B)から図21(E)では、ガチャアイコンGEやガチャアイコンGBやガチャアイコンGGを示す同じ符号は省略して説明する。
図21(A)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2には、8個のカプセルアイコンKAと、1個のカプセルアイコンKBと、1個のカプセルアイコンKCが表示されている。また図21(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1には、10個のカプセルアイコンKAが表示されている。
ガチャ開封演出では、図21(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、演出ボタン40kの押下操作を促進するボタン操作促進演出が表示される。ボタン操作促進演出では、図21(A)に示すように表示画面50aにて、演出ボタン画像(演出画像「PUSH」と表示された擬似ボタン画像)BOaと、「押せ!」と示す文字画像BObが表示される。
ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて17回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図21(B)に示す演出例が表示されることになる。図21(B)では第2入賞アイコン表示領域NR2には、ガチャアイコンGEが9個表示されている。例えば、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2の最も左上方に、ガチャアイコンGEが表示されている。これにより、図21(B)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2の最も左上方にガチャアイコンGEが表示されているため、当該有効期間で1回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、1回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された1個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコンGEに変化されたことを遊技者に把握させることが可能である。
図21(B)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2の最も右下方には、ガチャアイコンGBが表示されている。図21(B)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2の最も右下方にガチャアイコンGBが表示されているため、当該有効期間にて、10回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された10個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGBに変更された表示されたことを遊技者に把握させることが可能である。ガチャ開封演出にて、第2液晶表示装置7の表示画面7aでガチャアイコンGBが表示されることで、遊技者に偶数の設定値が設定されている可能性があることを把握させることが可能となる(図17(A)参照)。
また図21(B)に示す第1液晶表示装置50の表示画面50aになる第1入賞アイコン表示領域NR1には、ガチャアイコンGEが7個表示されている。これにより、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、11回目から17回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された11個目から17個目の遊技球に対応するカプセルアイコンの全てが、ガチャアイコンGEに変更されて表示されたことになる。
図21(B)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されているガチャアイコンGEよりも右方には、カプセルアイコンKAが表示されたままであることから、遊技者にはガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間で18回目以上の演出ボタン40kの押下操作が行われていないことを把握させることが可能となる。
その後、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、18回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図21(C)に示すように、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に8回目に入賞された遊技球に対応するカプセルアイコンがガチャアイコンGGに変更されて表示される。ガチャ開封演出にて、第1液晶表示装置50の表示画面50aで「V」の文字画像とキャラクタから構成されたガチャアイコンGGが表示されることで、遊技者に実行中の大当たり遊技が、2回目のラウンド遊技ではなく、最終的に10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技への昇格であると共に、設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかの設定値が設定されていることを把握させることが可能となる。遊技者は上述したことを把握することで、最終的に10回のラウンド遊技が実行されることや、設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかが設定されていることで今後の遊技に期待することが可能となり、遊技が面白くなる。また、図21(C)に示す第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されたガチャアイコンGBと、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されたガチャアイコンGGを遊技者は視認して把握することで、設定値「5」よりも設定値「4」、又は設定値「6」が設定されている可能性が高いことを予想することが可能となっている。
昇格演出であるガチャ開封演出にて、ガチャアイコンGGが表示されると、図21(D)に示すように、実行中の大当たり遊技が、確変大当たり1、又は確変大当たり3に当選した場合に実行される2Rの大当たり遊技ではなく、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される10Rの大当たり遊技であることへの昇格を報知する昇格報知演出が実行される。昇格報知演出が実行されると、図21(D)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、昇格画像SHが表示されることになる。ガチャアイコンGFが表示されるだけでは、遊技者に10Rの大当たり遊技への昇格であることを把握させ難いため、第1液晶表示装置50の表示画面50aに昇格画像SHが表示されることで、遊技者に2Rの大当たり遊技ではなく、確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される10Rの大当たり遊技への昇格であることを遊技者により把握させることが可能となる。また、ガチャアイコンGGが表示されるときに昇格報知演出が実行されることで、遊技者に強い印象を与えることが可能となる。ガチャアイコンだけでなく、昇格報知演出が実行されるか否かによっても遊技を面白くさせることが可能となる。
その後、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図21(E)に示すように、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞された10個目の遊技球に対応する1個のカプセルアイコンが、1個のガチャアイコンGEに変化される。こうして、第1入賞アイコン表示領域NR1と第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されていたカプセルアイコンの全てが、ガチャアイコンに変更されて表示されたことになる。そして、20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、ボタン操作促進演出の実行が終了となり、演出ボタン画像BOaと文字画像BObの表示が終了となる。
確変大当たり2、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技のラウンドインターバル時間が経過すると、ガチャ開封演出の実行が終了となる。ガチャ開封演出の実行の終了に伴って、第1入賞アイコン表示領域NR1や第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されていたガチャアイコンの表示も終了となる。また仮に、第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2にカプセルアイコンが表示されていた場合でも、ガチャ開封演出の実行の終了に伴って、カプセルアイコンの表示も終了となる。
続いて、3回目のラウンド遊技の実行が開始されると、初回のラウンド遊技や2回目のラウンド遊技にて行われていたラウンド演出と異なり、図21(F)に示すように、ラウンド演出が行われる。3回目のラウンド遊技におけるラウンド演出が実行されると、図21(F)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、「3R ラウンド演出」という文字画像からなるラウンド演出画像REが表示される。図21(F)に示すように、ラウンド演出画像REが表示されることで、遊技者は3回目のラウンド遊技の実行中であることを把握することが可能となっている。
次に、確変大当たり1、又は確変大当たり3に当選した大当たりに基づく大当たり遊技のエンディング時間にて、実行されるガチャ開封演出についての演出例について、図22を用いて説明する。また図22(B)では、カプセルアイコンKAの同じ符号は省略して説明する。
図22(A)に示すように、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2には10個のカプセルアイコンKAと、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1には10個のカプセルアイコンKAが表示されている。
ガチャ開封演出では、図22(A)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、演出ボタン40kの押下操作を促進するボタン操作促進演出が表示される。ボタン操作促進演出では、図22(A)に示すように表示画面50aにて、演出ボタン画像(演出画像「PUSH」と表示された擬似ボタン画像)BOaと、「押せ!」と示す文字画像BObが表示される。
その後、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、10回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、図22(B)に示すように、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に1個目から10個目に入賞された遊技球に対応するカプセルアイコンがガチャアイコンGEに変更されて表示されている。図22(B)に示すように、第2入賞アイコン表示領域NR2にガチャアイコンGEが表示されており、遊技者に初回のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個であることのみ把握させることが可能となっている。
図22(B)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されているカプセルアイコンKAが表示されたままであることから、遊技者にはガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間で11回目以上の演出ボタン40kの押下操作が行われていないことを把握させることが可能となる。
その後、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われ、図22(C)に示すように、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に11個目から20個目に入賞された遊技球に対応するカプセルアイコンがガチャアイコンGEに変更されて表示されている。図22(C)に示すように、第1入賞アイコン表示領域NR1及び第2入賞アイコン表示領域NR2にガチャアイコンGEのみが表示されており、遊技者に初回のラウンド遊技及び2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球の数が20個であることのみ把握させることが可能となっている。そして、20回目の演出ボタン40kの押下操作が行われると、ボタン操作促進演出の実行が終了となり、演出ボタン画像BOaと文字画像BObの表示が終了となる。
その後、図22(D)に示すように、大当たり遊技終了演出が実行され、確変大当たり1、又は確変大当たり3に基づく大当たり遊技の実行が終了となる。大当たり遊技終了演出では、図22(D)に示すように、第1液晶表示装置50の表示画面50aに、「大当たり遊技終了」という文字画像からなる大当たり遊技終了画像OSが表示される。大当たり遊技の終了後、高確時短状態に移行することになる。
本形態のパチンコ遊技機PY1では、大当たり遊技における初回のラウンド遊技、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14への1個の遊技球の入賞によって、カプセル貯留演出にて1個のカプセルアイコンが表示され、ガチャ開封演出にてそのカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることになる。これにより、10回のラウンド遊技への昇格や設定されている設定値の示唆を受けるために、遊技者に大入賞口14への遊技球の入賞を促すことが可能となる。
また本形態のパチンコ遊技機PY1では、ガチャ開封演出では、演出ボタン40kの押下操作によって、カプセルアイコンをガチャアイコンに変更させることが可能となっている。これにより、ガチャアイコンによって、10回のラウンド遊技への昇格や設定されている設定値の示唆を受けるために、遊技者に演出ボタン40kの押下操作を促すことが可能となる。またカプセルアイコンをガチャアイコンに変更させるために、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が可能な有効な期間にて、演出ボタン40kの押下操作を行うことに注目させることが可能となり、遊技を面白くすることが可能となる。
従来のパチンコ遊技機には、始動口への遊技球の入球に基づいて取得した乱数に基づいて、大当たりであるかの大当たり判定処理を行い、その大当たり判定処理で大当たり当選した場合には、大入賞口を開放させるラウンド遊技を複数回行う大当たり遊技を実行するものがある。
上述したパチンコ遊技機には、1回のラウンド遊技ごとに大入賞口に遊技球が入賞するごとに、1つのカウント表示を表示装置に表示するものや、1回のラウンド遊技ごとに大入賞口に入賞可能な最大入賞個数に対応する数のカウント表示(例えば、10個)を表示し、1回のラウンド遊技で大入賞口に遊技球が入賞するごとに、カウント表示を1つずつ消去又は別の表示に変更していくものなどが存在する。なお、上述したパチンコ遊技機では、上述したカウント表示を1回のラウンド遊技ごとに区切って表示装置に表示している。これは、複数回のラウンド遊技に亘ってカウント表示を表示装置に表示してしまうと、複数回のラウンド遊技のうち、いずれのラウンド遊技におけるカウント表示であるのか、遊技者が誤認して間違ってしまうことを防ぐためである。そのため、複数回のラウンド遊技に亘って表示装置に表示されるカウント表示を用いて何らかの演出を行うことは困難であった。
しかしながら、本形態のパチンコ遊技機PY1にて実行される大当たり遊技(図11参照)の初回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応してカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に表示可能となっている(図19(D)参照)。また、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応してカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示可能となっている(図19(E)参照)。ここで、本形態のパチンコ遊技機PY1の第1入賞アイコン表示領域NR1は、第1液晶表示装置50の表示画面50aにあり、第2入賞アイコン表示領域NR2は、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある。これにより、カプセルアイコンが表示される入賞アイコン表示領域の液晶表示装置が異なれば、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されるカプセルアイコンと、第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されるカプセルアイコンとを遊技者に区別させて視認させることが可能となる。そのため、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応して表示されたカプセルアイコンであるか、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応して表示されたカプセルアイコンであるか、遊技者に誤認させ難くすることが可能となる。こうして、第1入賞アイコン表示領域NR1と、第2入賞アイコン表示領域NR2を遊技者が視認することで、複数回のラウンド遊技のうち、どのラウンド遊技で大入賞口14に遊技球が入賞してカウントされたものなのか誤認しないようにすることができる。さらに、複数回のラウンド遊技に亘って表示装置に表示されるカウント表示(本形態では、カプセルアイコン)を用いて演出を行うことが困難であった従来のパチンコ遊技機と異なり、本形態のパチンコ遊技機PY1は、1回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球の数に対応して液晶表示装置(第1液晶表示装置50、第2液晶表示装置7)に表示されたカウント表示であるカプセルアイコンを用いて、遊技者に今までにないガチャ開封演出を実行することが可能である。
また従来のパチンコ遊技機では、特別図柄の抽選にて大当たり当選した場合に、例えば、変動演出にて2Rの大当たりであることを遊技者に示唆する場合がある。その後、大当たり遊技にて実行される大当たり演出(例えば、オープニングに実行されるオープニング演出、ラウンド遊技にて実行されるラウンド演出など)にて、実行中の大当たり遊技が2Rではなく、最終的に2R以上の大当たり遊技に昇格する可能性があることを示唆する昇格演出が実行される場合がある。その他にも、従来のパチンコ遊技機では、特別図柄の抽選にて大当たり当選した場合に、例えば、変動演出にて「666」という通常大当たりであることを示唆する大当たり態様で演出図柄が仮停止表示させた後に、変動演出にて演出図柄が再変動されて、演出図柄が「777」という確変大当たりであることを示唆する大当たり態様で停止表示する可能性を示唆する昇格演出を行う場合がある。
ところが、従来のパチンコ遊技機において昇格演出が実行されても、昇格演出は、最終的に遊技者にとって有利な状況に昇格するか否かという分岐以外には、遊技者に期待感を持たせることが困難であった。また、従来のパチンコ遊技機において昇格演出が実行されても、遊技者にとって有利な状態に昇格するか否かという結果に興味はあるが、昇格演出自体に興味を持たせることが困難となっていた。
そして、従来のパチンコ遊技機には、複数の設定値のうちから、選択した設定値を設定することで、当該設定値に対応する大当たり確率で遊技させることが可能なものがある。この種のパチンコ遊技機では、設定されている設定値を示唆する演出を行うことが可能となっているが、仮に上述した昇格演出にて、設定されている設定値を示唆する演出を行うことが可能となれば、最終的に遊技者にとって有利な状況に昇格するか否かという分岐以外にも遊技者に期待感を持たせることが可能となり、遊技者に昇格演出自体に興味を持ってもらうことが可能となる。しかしながら、昇格演出を行うことが可能であって、その昇格演出にて設定されている設定値を示唆することが可能なパチンコ遊技機は存在しない。
そこで、本形態のパチンコ遊技機PY1では、ラウンドインターバル時間、又はエンディング時間にて、昇格演出であるガチャ開封演出を行うことが可能となっている。このガチャ開封演出にて、第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されている1つのカプセルアイコンが、遊技者による演出ボタン40kの押下操作によって、設定されている設定値のみを示唆するガチャアイコン(ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD)に変更される場合がある(図17(A)参照)。これにより、遊技者自身が演出ボタン40kの押下操作を行うことで、1つのカプセルアイコンをガチャアイコンに変更されることで、設定されている設定値の示唆であれば、仮に設定値「1」よりも大当たり確率が高い設定値「6」が設定されている可能性と予想すれば、そのパチンコ遊技機でより遊技を行いたいと思うことが可能となる。このように、本形態では従来のパチンコ遊技機では出来なかった昇格演出にて設定されている設定値を示唆する演出を行うことが可能である。
またガチャ開封演出にて、第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されている1つのカプセルアイコンが、実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であることのみ示されるガチャアイコンGFに変更される場合がある(図17(A)参照)。これにより、遊技者自身が演出ボタン40kの押下操作を行うことで、1つのカプセルアイコンをガチャアイコンGFに変更されることで、10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技への昇格であれば、より持ち球を増やすことへの喜びを感じることが可能となる。
さらにガチャ開封演出にて、第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されている1つのカプセルアイコンが、設定されている設定値を示唆すると共に、実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であること示すガチャアイコンGGに変更される場合がある(図17(A)参照)。これにより、ガチャ開封演出にて、遊技者自身が演出ボタン40kの押下操作を行うことで、1つのカプセルアイコンをガチャアイコンGGに変更されることで、10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技への昇格であれば、より持ち球を増やすことへの喜びを感じ、且つ設定されている設定値の示唆であれば、仮に設定値「1」よりも大当たり確率が高い設定値「6」が設定されている可能性と予想すれば、そのパチンコ遊技機でより遊技を行いたいと思うことが可能となる。
本形態のパチンコ遊技機PY1が上述した構成としたことで、大当たり遊技にてガチャ開封演出が実行されれば、最終的に10Rの大当たり遊技へ昇格するか否かの分岐以外にも、設定されている設定値を予想が可能なガチャアイコンへの変更に期待感を持たせることが可能となる。これにより、遊技者にガチャ開封演出自体に興味を持たせることが可能となり、大当たり遊技にて実行され得るガチャ開封演出にて遊技性を向上させることが可能となる。また、ガチャ開封演出にてカプセルアイコンがガチャアイコンGGに変更されれば、1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコンに変更されたことで、設定されている設定値を予想することも容易となり、且つ10Rの大当たり遊技に昇格することを把握することが可能となるという嬉しさを遊技者に与えることが可能となる。さらに、ガチャ開封演出におけるガチャアイコンの種類が7種類もあるため、昇格演出であるガチャ開封演出自体にも遊技者の興味を持たせることが可能となる。
7.遊技制御用マイコン101の動作
[主制御メイン処理]次に図23~図39に基づいて遊技制御用マイコン101の動作について説明する。なお、遊技制御用マイコン101の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。遊技制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1の電源がオンされると、遊技用ROM103から図23に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。
図23に示すように、主制御メイン処理では、まず後述する電源投入時処理を実行する(S001)。電源投入時処理(S001)は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。なお、遊技制御用マイコン101の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。カウンタの初期値は「0」であり、フラグの初期値は「0」つまり「OFF」である。
電源投入時処理(S001)に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理を実行する(S003)。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図12に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[電源投入時処理]図24に示すように、電源投入時処理(S001)では、遊技制御用マイコン101は、RAMクリアスイッチ191がONであり且つ設定キーシリンダスイッチ180aがONであるか否かを判定する(S010)。なお本形態では、ステップS010の前に、遊技制御用マイコン101は、演出制御基板120に対して、遊技用RAM104の設定値情報記憶部107に記憶されている設定値の情報(設定値情報)を通知するための設定値指定コマンドを送信する。これにより、電源投入時に演出制御基板120が設定値指定コマンドを受信することにより、演出制御用マイコン121は、前回の遊技で設定されていた設定値を把握することが可能である。但し、ステップS010の処理において、設定値情報記憶部107に設定値情報が未だ記憶されていなければ、遊技制御用マイコン101は設定値指定コマンドを送信しないことになる。ここで、RAMクリアスイッチ191がONであり且つ設定キーシリンダスイッチ180aがONであるか否かを判定する(S010)とは、即ち、設定変更モードに移行するための操作が行われている(電源投入時に設定キーがON位置に回転されていると共にRAMクリアスイッチ191が押下操作されている)か否かを判定する。ステップS010の判定結果がYESであれば、設定変更モード処理を実行する(S011)。
設定変更モード処理(S011)では、設定変更モードに移行していて、RAMクリアスイッチ191が押下操作される度に、設定値(遊技用RAM104にセットされる設定値情報)を変更するための処理である。また設定変更モード処理(S011)では、選択されている設定値(「1」~「6」までの何れか)が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示される。なお設定変更モード処理において、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFになると、選択していた設定値(設定値情報)が確定されると共に、設定変更モードが終了して、ステップS012に進むことになる。また本形態の遊技制御用マイコン101は、設定変更モードにおいて設定値が変更されたときに、設定値指定コマンドを演出制御用マイコン121に送信する。さらに、遊技制御用マイコン101は、設定変更モードの終了に伴って設定値が確定されたときに、設定値指定コマンドを送信する。
ステップS010の判定結果がNOであれば、ステップS013に進み、遊技用RAM104に設定値情報が記憶されているか否かを判定する(S013)。上述したように、本パチンコ遊技機PY1の工場出荷時には、遊技用RAM104には設定値情報が記憶されていない。そして本パチンコ遊技機PY1において、一度も設定変更モードに移行していなければ、遊技用RAM104には設定値情報が記憶されていない。ステップS013で設定値情報が記憶されていないと判定すれば(S013でNO)、エラーモード処理を実行する(S014)。
エラーモード処理(S014)では、7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域にて「E」の文字が表示される。これにより遊技場の従業員にエラーモードに移行しているのを示している。エラーモード処理(S014)は、電源を遮断するまで継続される。従って、遊技場の従業員は、エラーモードに移行した場合、電源を遮断した後に電源を再び投入して、設定変更モードに移行させなければ、遊技を実行可能な状態にすることができない。
ステップS013の判定結果がYESであれば、ステップS015に進み、RAMクリアスイッチ191がONであるものの、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFであるか否かを判定する(S015)。ステップS015の判定結果がYESであれば、RAMクリア(遊技用RAM104に記憶されている情報のクリア)を実行するため、ステップS012に進む。
ステップS015の判定結果がNOであれば、ステップS016に進み、RAMクリアスイッチ191がOFFであるものの、設定キーシリンダスイッチ180aがONであるか否かを判定する(S016)。ステップS016の判定結果がYESであれば、設定値確認モード処理を実行する(S017)。設定値確認モード処理(S017)では、設定値確認モードに移行していて、選択されている設定値(「1」~「6」までの何れか)が7セグ表示器300の4つの表示領域のうち1番右の表示領域で表示される。但し、設定値確認モードでは、設定変更モードと異なり、RAMクリアスイッチ191を押下操作しても、設定値が変更されない。なお設定値確認モード処理(S107)において、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFになると、設定値確認モードが終了して、ステップS018に進むことになる。
ステップS016の判定結果がNOであれば、RAMクリアスイッチ191がOFFであると共に、設定キーシリンダスイッチ180aがOFFであることになり、ステップS018に進む。ステップS018では、遊技用RAM104が正常であるか否かを判定する。具体的には、電源投入時の遊技用RAM104のチェックサムと、電断時に格納(記憶)しておいた遊技用RAM104のチェックサムとが一致するか否かを判定する。チェックサムが一致しないと判定すれば(S018でNO)、遊技用RAM104が異常であると判断して、ステップS012に進む。一方、チェックサムが一致すると判定すれば(S018でYES)、遊技用RAM104が正常であると判断して、ステップS020に進む。
ステップS012では、遊技用RAM104に記憶されている情報をクリアするRAMクリア処理を実行する。即ち、遊技用RAM104に記憶されている遊技に係る情報、ステータス、フラグなどがクリアされる。但し、RAMクリア処理(S012)において、遊技用RAM104に記憶されている設定値情報については、クリアされない。ステップS012の後、遊技用RAM104の記憶内容のクリアを通知するためのRAMクリア通知コマンドを送信して(S019)、ステップS020に進む。
ステップS020では、遊技制御用マイコン101は、その他の処理として、例えば遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等を行って、本処理を終える。
[メイン側タイマ割り込み処理]次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図25に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において遊技制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、演出制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機PY1に取付けられている各種センサ(第1始動口センサ11a、第2始動口センサ12a、ゲートセンサ13a、大入賞口センサ14a、一般入賞口センサ10a等(図9参照))が検知した検出信号を読み込み、賞球情報として遊技用RAM104の出力バッファに記憶(セット)する。また、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号も取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図23の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図12に示した各種乱数カウンタ値(普通図柄乱数カウンタ値も含む)の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、後述するセンサ検出処理(S104)、普通動作処理(S105)、特別動作処理(S106)、特定領域センサ検出処理(S107)を実行する。そしてベース表示処理(S108)を実行する。ベース表示処理(S108)では、ベース(発射球数に対する総賞球数の割合)を演算して、7セグ表示器300の4つの表示領域のうち、一番左の表示領域と左から2番目の表示領域とによって2桁でベースを示すための処理である。
その後、その他の処理(S109)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S109)としては、後述の特図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器83bをその数を示す表示態様に制御したり、後述の特図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器83aをその数を示す表示態様に制御したりする。そして、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002~S004の処理が繰り返し実行され(図23参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)が実行される。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)においては、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等が出力される。
[センサ検出処理]図26に示すように、センサ検出処理(S104)ではまず、ゲート13に遊技球が通過したか否か、即ち、ゲートセンサ13aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S201)。ゲート13を遊技球が通過していれば(S201でYES)、後述のゲート通過処理を行う(S202)。一方、遊技球がゲート13を通過していなければ(S201でNO)、ゲート通過処理(S202)をパスしてステップS203に進む。
ステップS203では、第2始動口12に遊技球が入賞したか否か、即ち、第2始動口センサ12aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S203)。第2始動口12に遊技球が入賞していない場合(S203でNO)にはステップS207に進むが、第2始動口12に遊技球が入賞した場合には(S203でYES)、特図2保留球数(第2特図保留の数、具体的には遊技用RAM104に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S204)。そして、特図2保留球数が「4」に達している場合(S204でYES)には、ステップS207に進むが、特図2保留球数が「4」未満である場合には(S204でNO)、特図2保留球数に1を加算する(S205)。
続いて特図2関係乱数取得処理を行う(S206)。特図2関係乱数取得処理(S206)では、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1)を取得し(つまり図12(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部105bのうち現在の特図2保留球数に応じた第2特図保留記憶部105bの記憶領域に格納する。
続いてセンサ検出処理(S104)では、第1始動口11に遊技球が入賞したか否か、即ち、第1始動口センサ11aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S207)。第1始動口11に遊技球が入賞していない場合(S207でNO)には処理を終えるが、第1始動口11に遊技球が入賞した場合には(S207でYES)、特図1保留球数(第1特図保留の数、具体的には遊技用RAM104に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が「4」(上限記憶数)に達しているか否か判定する(S208)。そして、特図1保留球数が「4」に達している場合(S208でYES)には、処理を終えるが、特図1保留球数が「4」未満である場合には(S208でNO)、特図1保留球数に「1」を加算する(S209)。
続いて特図1関係乱数取得処理(S210)を行って、本処理を終える。特図1関係乱数取得処理(S210)では、特図2関係乱数取得処理(S206)と同様に、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-A)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-AS)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RC)及び変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1)を取得し(つまり図12(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第1特図保留記憶部105aのうち現在の特図1保留球数に応じた第1特図保留記憶部105aの記憶領域に格納する。
[ゲート通過処理]図27に示すようにゲート通過処理(S202)では、普通図柄保留球数(普図保留の数、具体的には遊技用RAM104に設けた普図保留の数をカウントするカウンタの値)が4以上であるか否かを判定し(S301)、普通図柄保留球数が4以上であれば(S301でYES)、処理を終了する。一方、普通図柄保留球数が4以上でなければ(S301でNO)、普通図柄保留球数に「1」を加算し(S302)、普通図柄乱数取得処理を行う(S303)。普通図柄乱数取得処理(S303)では、普通図柄乱数カウンタ値(ラベル-TRND-Hの値、図12(B)参照)を取得し、その取得乱数値を遊技用RAM104の普図保留記憶部106のうち現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。
[普通動作処理]遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)に次いで普通動作処理(S105)を行う(図28参照)。図28に示すように、普通動作処理(S105)ではまず、電チュー12Dの作動中か否かを判定する(S401)。電チュー12Dの作動中でなければ(S401でNO)、続いて、普通図柄の停止表示中か否かを判定する(S402)。普通図柄の停止表示中でなければ(S402でNO)、続いて、普通図柄の変動表示中か否かを判定する(S403)。普通図柄の変動表示中でなければ(S403でNO)、続いて、普通図柄の保留球数が「0」か否かを判定する(S404)。普通図柄の保留球数が「0」であれば(S404でYES)、本処理を終える。
ステップS404において普通図柄の保留球数が「0」でなければ(S404でNO)、当たり判定処理を行う(S405)。当たり判定処理(S405)では、普図保留記憶部106に格納されている普通図柄乱数カウンタ値(ラベル-TRND-Hの値)を読み出し、図14(B)に示す普通図柄当たり判定テーブルに基づいて当たりか否か判定する。そして、当たり判定の結果に応じた普図停止図柄データを遊技用RAM104の所定の記憶領域にセットする図柄決定処理を行う(S406)。つまり図柄決定処理(S406)では、「ハズレ」であれば「普図ハズレ図柄」に応じたデータをセットし、「当たり」であれば「普通当たり図柄」に応じたデータをセットする。
続いて遊技制御用マイコン101は、普通図柄変動時間決定処理を行う(S407)。普通図柄変動時間決定処理(S407)では、図14(C)に示す普通図柄変動パターン選択テーブルを参照して、遊技状態が時短状態であれば、普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パターンを選択する。一方、遊技状態が非時短状態であれば、普通図柄の変動時間が30秒の普通図柄変動パターンを選択する。
次いで遊技制御用マイコン101は、普通図柄保留球数を1ディクリメントする(S408)。そして、普図保留記憶部106における各普図保留の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、普図保留記憶部106における保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S409)。このようにして、普図保留が保留された順に消化されるようにしている。その後、遊技制御用マイコン101は、ステップS407で選択した普通図柄変動パターンにて普通図柄の変動表示を開始する(S410)。なおこれに伴い、演出制御基板120に普通図柄の変動開始を知らせるため、普通図柄変動開始コマンドをセットする。
上述のステップS403にて普通図柄の変動表示中であれば(S403でYES)、続いて、普通図柄の変動時間が経過したか否か判定し(S411)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S411でYES)、普通図柄の変動表示を、普通図柄乱数の判定結果に応じた表示結果(普通当たり図柄又は普通ハズレ図柄)で停止させる(S412)。そして、演出制御基板120に普通図柄の変動停止を知らせるための普通図柄変動停止コマンドをセットするとともに(S413)、普通図柄の停止時間をセットして(S414)本処理を終える。
また、上述のステップS402にて普通図柄の停止表示中であれば(S402でYES)、続いて、ステップS414でセットした普通図柄の停止時間が経過したか否か判定し(S415)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S415でYES)、普通当たり図柄の普図停止図柄データがセットされているか否かを判定し(S416)、普通当たり図柄のデータでなければ(つまり当たりでなければ(S416でNO))、本処理を終える。一方、普通当たり図柄のデータであれば(つまり当たりであれば(S416でYES))、電チュー12Dの開放パターンをセットする(S417)。詳細には、時短状態中であれば、電チュー12Dの開放パターンとして時短状態中の開放パターン(図16の電チュー開放TBL2参照)をセットする。これに対して、非時短状態中であれば、電チュー12Dの開放パターンとして非時短状態中の開放パターン(図16の電チュー開放TBL1参照)をセットする。そして、ステップS417でセットした開放パターンに従って、電チュー12Dを作動させる(S418)。
また、上述のステップS401にて電チュー12Dの作動中であれば(S401でYES)、続いて、電チュー12Dの作動時間が経過したか否かを判定し(S419)、経過していなければ処理を終える。一方、経過していれば(S419でYES)、電チュー12Dの作動を終了させる(S420)。
[特別動作処理]遊技制御用マイコン101は、普通動作処理(S105)に次いで特別動作処理(S106)を行う(図25参照)。図29に示すように特別動作処理(S106)では、特図表示器81および大入賞装置14Dに関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして、遊技制御用マイコン101は、「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S1301でYES)、特別図柄待機処理(S1302)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S1301でNO、S1303でYES)、特別図柄変動中処理(S1304)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S1301,S1303で共にNO、S1305でYES)、特別図柄確定処理(S1306)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S1301,S1303,S1305の全てがNO)、特別電動役物処理(S1307)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
[特別図柄待機処理]図30に示すように、特別図柄待機処理(S1302)ではまず、第2始動口12の保留球数(即ち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1401)。特図2保留球数が「0」である場合(S1401でYES)、即ち、第2始動口12への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口11の保留球数(即ち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1407)。そして、特図1保留球数も「0」である場合(S1407でYES)、即ち、第1始動口11への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、客待ちフラグがONか否かを判定する(S1415)。ONであれば(S1415でYES)本処理を終え、ONでなければ(S1415でNO)、客待ちコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットするとともに(S1416)、客待ちフラグをONにして(S1417)、本処理を終える。
ステップS1401において特図2保留球数が「0」でない場合(S1401でNO)、即ち、第2始動口12への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図2大当たり判定処理(S1402)及び特図2変動パターン選択処理(S1403)を行う。その後、遊技制御用マイコン101は、特図2保留球数を1ディクリメントする(S1404)。そして、第2特図保留記憶部105bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2特図保留記憶部105bにおける保留1個目に対応する記憶領域をクリアする(S1405)。続いて遊技制御用マイコン101は、特図2変動開始処理(S1406)を実行して、ステップS1413に進む。特図2変動開始処理(S1406)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1406)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1402)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1401でYES且つS1407でNO)、即ち、特図2の保留情報はないが、第1始動口11への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図1大当たり判定処理(S1408)及び特図1変動パターン選択処理(S1409)を行う。その後、遊技制御用マイコン101は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1410)。そして、第1特図保留記憶部105aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部105aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1411)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。続いて遊技制御用マイコン101は、特図1変動開始処理(S1412)を実行して、ステップS1413に進む。特図1変動開始処理(S1412)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1412)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1408)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
ステップS1413では、客待ちフラグがONか否かを判定し、ONであれば客待ちフラグをOFFして(S1414)、処理を終える。上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1401でYESの場合)に限って行われる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。
[特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)]特図2大当たり判定処理(S1402)と特図1大当たり判定処理(S1408)とは、処理の流れが同じであるため図31に基づいてまとめて説明する。図31に示すように、特図2大当たり判定処理(S1402)又は特図1大当たり判定処理(S1408)ではまず、判定値として、大当たり乱数カウンタ値(ラベル-TRND-Aの値)を読み出す(S1501)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1402)では、遊技用RAM104の第2特図保留記憶部105bの第1記憶領域(即ち第2特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。また特図1大当たり判定処理(S1408)では、遊技用RAM104の第1特図保留記憶部105aの第1記憶領域(即ち第1特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。
次に、図13(A)~(F)に示す大当たり判定テーブルの中から、遊技用RAM104に記憶されている設定値情報(設定値)に基づいて、一つの大当たり判定テーブルをセットする(S1502)。次いで、確変フラグがONであるか否か、すなわち高確率状態であるか否かを判定する(S1503)。そして、高確率状態でなければ(S1503でNO)、すなわち通常確率状態(非高確率状態)であれば、セットした大当たり判定テーブルのうち非高確率状態用のテーブルに基づいて大当たりか否かを判定する(S1504)。一方、高確率状態であれば(S1503でYES)、セットした大当たり判定テーブルのうち高確率状態用のテーブルに基づいて大当たりか否かを判定する(S1505)。
大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「大当たり」であれば、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル-TRND-ASの値)を読み出して、図11に示す当たり種別判定テーブルに基づいて当たり種別を判定する(S1506)。当たり種別を判定した後(S1506)、大当たりフラグをONにするとともに(S1507)、当たり種別に応じた特図停止図柄データ(図11参照)を、遊技用RAM104に設けた当たり種別バッファにセットして(S1508)、本処理を終える。一方、大当たり判定(S1504,S1505)の結果が「ハズレ」であれば、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データ(01H)をセットして(S1508)、本処理を終える。
[特図2変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理)]特図2変動パターン選択処理(S1403)と特図1変動パターン選択処理(S1409)とは、処理の流れが同じであるため図32及び図33に基づいてまとめて説明する。図32に示すように、特図2変動パターン選択処理(S1403)又は特図1変動パターン選択処理(S1409)ではまず、遊技状態が時短状態か否か(時短フラグがONか否か)を判定する(S1601)。
時短状態でなければ(S1601でNO)、すなわち非時短状態であれば、続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1602)。ONであれば(S1602でYES)、非時短状態中大当たり通常テーブル(図15に示す特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つ大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル-TRND-T1の値)に基づいて変動パターンを選択する(S1603)。図15に示すように、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。
本パチンコ遊技機PY1の変動演出では、ドハズレ、ノーマルリーチの他、SP(スーパーリーチ)が実行され得る。ドハズレとは、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の組み合わせが、バラケ目(例えば「458」)で停止表示される変動演出のことである。ノーマルリーチは、上述したリーチを形成した後に発展演出が実行されずに、変動表示し続けている残り一つの演出図柄が停止表示される変動演出のことである。SPリーチは、上述したリーチを形成した後に発展演出が実行されて、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長い変動演出のことである。こうして本形態では、ドハズレ、ノーマルリーチ、SPリーチが実行され得るように、変動パターンが選択される。
SPリーチでは、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)がノーマルリーチよりも高くなるように各種の変動パターンの振分率が設定されている(図11参照)。従って遊技者は、変動時間が長いSPリーチを見れば、ノーマルリーチよりも当選期待度が高いことを把握することができる。ここでSPリーチの中には、弱SPリーチA、弱SPリーチB、強SPリーチという種類が設けられている。弱SPリーチA⇒弱SPリーチB⇒強SPリーチの順番に、大当たりへの当選期待度が高くなるように、各種の変動パターンの振分率が設定されている。よって遊技者は、強SPリーチを見れば当選期待度が非常に高いことを把握することができ、弱SPリーチBを見れば強SPリーチよりも当選期待度があまり高くないことを把握することができ、弱SPリーチAを見ればあまり当選期待度に期待できないことを把握することができる。
図32に示すステップS1602において、大当たりフラグがONでなければ、リーチ乱数カウンタ値(ラベル-TRND-RCの値)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1604)。なお、図14(A)に示すように、リーチ成立乱数値は非時短状態であれば「0」~「13」であり、時短状態であれば「0」~「5」である。すなわち、時短状態の方が非時短状態よりもハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されようにすることで、特図保留の消化スピードを早めるためである。
リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1604でYES)、即ち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図15に示す特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1605)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1604でNO)、即ち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図15に示す特図変動パターン判定テーブルのうち非時短状態且つリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1606)。このリーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特別図柄の保留球数が「3」又は「4」であるときは、特別図柄の保留球数が「0」~「2」であるときに比して変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている(図15参照)。
またステップS1601において、遊技状態が時短状態であると判定した場合(S1601でYES)には、図33に示すように、参照する特図変動パターン判定テーブルを時短状態中のテーブル(図15に示す特図変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)にする事以外は上記ステップS1602~S1606と同様の流れで処理(S1607~S1611)を行う。
すなわち大当たりであれば、図15の時短状態中且つ大当たりに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1608)。またリーチ有りハズレであれば、図15の時短状態中且つリーチ有りハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1610)。またリーチ無しハズレであれば、図15の時短状態中且つリーチ無しハズレに該当する部分を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1611)。
なお、時短状態中の特図変動パターン判定テーブル(図15に示す特図変動パターン判定テーブルのうち時短状態に該当する部分)では、リーチ無しハズレ時の保留球数に応じた短縮変動の機能が保留球数「2」~「4」のときに働く。すなわち、非時短状態中よりも短縮変動が選択され易くなっている。また、短縮変動としての変動時間は、時短状態中の方が非時短状態中よりも短くなっている。つまり、時短状態中の特図変動パターン判定テーブルは、非時短状態中の特図変動パターン判定テーブルよりも変動時間が短くなるようなテーブルとなっている。
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、図32に示すように、選択した変動パターンをセットして(S1612)、本処理を終える。ステップS1612でセットした変動パターンの情報は、特別図柄待機処理(S1302)におけるステップS1406又はS1412でセットされる変動開始コマンドに含められて、出力処理(S101)により演出制御基板120に送られる。
[特別図柄変動中処理]図34に示すように、特別図柄変動中処理(S1304)ではまず、特別図柄の変動時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる変動時間、図15参照)が経過したか否かを判定する(S1801)。経過していなければ(S1801でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
一方、変動時間が経過していれば(S1801でYES)、変動停止コマンドをセットするとともに(S1802)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1803)。そして、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄(大当たり図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1804)、この処理を終える。
[特別図柄確定処理]図35に示すように、特別図柄確定処理(S1306)ではまず、特別図柄の停止時間(ステップS1403又はS1409で選択された変動パターンに応じて決まる停止時間、図15参照)が経過したか否かを判定する(S1901)。経過していなければ(S1901でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の停止表示が継続される。一方、停止時間が経過していれば(S1901でYES)、後述の遊技状態管理処理を行う(S1902)。
次に、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1903)。大当たりフラグがONであれば(S1903でYES)、当選した大当たりの種別に応じた開放パターン(詳しくは図16参照)をセットする(S1904)。なおこのときに、大当たり遊技中に実行した単位開放遊技(ラウンド遊技)の回数をカウントするラウンドカウンタの値を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド数にセットする。なお、開放パターンのセット(開放パターンに応じたデータのセット)は、ラウンド毎に行うようにしてもよい。
遊技制御用マイコン101は、ステップS1904に続いて、遊技状態リセット処理を行う(S1905)。遊技状態リセット処理(S1905)ではまず、確変フラグがONであれば確変フラグをOFFにして、時短フラグがONであればOFFにする。つまり、大当たり遊技の実行中は、非高確率状態且つ非時短状態に制御される。その後、大当たり遊技を開始するべく、大当たりのオープニングコマンドをセットするとともに(S1906)、大当たり遊技のオープニングを開始する(S1907)。そして特別動作ステータスを「4」にセットして(S1908)、本処理を終える。
また、ステップS1903において大当たりフラグがONでなければ(S1903でNO)、大当たり遊技を開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S1909)、本処理を終える。
[遊技状態管理処理]図36に示すように、遊技状態管理処理(S1902)ではまず、確変フラグがONか否か判定する(S2001)。ONであれば(S2001でYES)、高確率状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする確変カウンタの値を1ディクリメントして(S2002)、確変カウンタの値が「0」か否か判定する(S2003)。「0」であれば(S2003でYES)、確変フラグをOFFにして(S2004)、ステップS2005に進む。ステップS2001又はS2003の判定結果がNOであれば、直ちにステップS2005に進む。
ステップS2005では、時短フラグがONか否か判定する。ONであれば(S2005でYES)、時短状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメントして(S2006)、時短カウンタの値が「0」か否か判定する(S2007)。「0」であれば(S2007でYES)、時短フラグをOFFにして(S2008)、ステップS2009に進む。ステップS2005又はS2007の判定結果がNOであれば、直ちにステップS2009に進む。
ステップS2009では、現在の遊技状態の情報(確変フラグ及び時短フラグがON又はOFFの何れであるかの情報)、確変カウンタの値及び時短カウンタの値の情報、ステータスの値及び変動回数カウンタの値の情報等を含む遊技状態指定コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして、本処理を終える。
[特別電動役物処理(大当たり遊技)]特別電動役物処理は、大当たり遊技の実行のための処理である。図37に示すように、特別電動役物処理(S1307)ではまず、大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2701)。大当たり終了フラグは、実行中の大当たり遊技において大入賞装置(大入賞装置14D)の開放が全て終了したことを示すフラグである。
大当たり終了フラグがONでなければ(S2701でNO)、大入賞口14の開放中か否か(すなわち大入賞装置14Dの開放中か否か)を判定する(S2702)。開放中でなければ(S2702でNO)、大入賞口14を開放させる時間に至ったか否か、すなわち大当たりのオープニングの時間が経過して大入賞口14の開放を開始する時間に至った、又は1回のラウンド終了(ラウンドインターバル時間(0.5秒、20秒)を含む、図11参照)が終了して次のラウンドが開始する時間に至ったか否かを判定する(S2703)。
ステップS2703の判定結果がNOであれば、そのまま処理を終える。一方、ステップS2703の判定結果がYESであれば、現在実行中の大当たり遊技が確変大当たり(図11参照)に基づく大当たり遊技か否かを判定する(S2704)。確変大当たりでなければ(S2704でNO)、ステップS2707に進むが、確変大当たりであれば(S2704でYES)、特定領域16への通過が可能な2R目を開始するタイミングであるか否かを判定する(S2705)。2R目を開始するタイミングでなければ(S2705でNO)、そのままステップS2707に進む。これに対して、2R目を開始するタイミングであれば(S2705でYES)、V有効期間設定処理を行う(S2706)。
V有効期間設定処理(S2706)では、確変大当たりの2R目における大入賞口14の開放中及び大入賞口14の閉塞後の数秒間を、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を有効と判定するV有効期間に設定する。なお本形態ではこれ以外の期間(大当たり遊技を実行していないときも含む)を、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を無効と判定するV無効期間に設定している。ここで、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を有効と判定するというのは、特定領域センサ16aによる遊技球の検知に基づいてVフラグをONする(後述の特定領域センサ検出処理、図39参照)ということである。また、特定領域センサ16aによる遊技球の検知を無効と判定するというのは、特定領域センサ16aによる遊技球の検知があってもVフラグをONしないということである。なお、V有効期間に大入賞口14の閉塞後の数秒間を含めているのは、大入賞口14の閉塞直前に大入賞口14へ遊技球が入賞することがあるのを考慮したものである。
すなわち本形態では、V有効期間中のV通過(特定領域16への遊技球の通過)の検知時のみVフラグをONし、V有効期間外(V無効期間中)のV通過検知時にはVフラグをONしないこととしている。なお、VフラグがONである場合には、確変フラグがONされる、即ち大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態に設定される(後述の遊技状態設定処理(図38参照))。このようにすることで、不正行為によるV通過に基づいてVフラグがONされることのないように、すなわち高確率状態に設定されることのないようにしている。
ステップS2707では、大当たりの種類に応じた開放パターン(図11参照)に従って大入賞口(大入賞口14)を開放させる。なお、振分部材16kは、第1ラウンドのラウンド遊技の開始から常に一定の動作で動いている。確変大当たりの開放パターン(Vロング開放パターン)では、第2ラウンドにおいて、大入賞口14に入賞した遊技球が余裕をもって特定領域16を通過できるようにAT開閉部材14kが開放される。これに対して、通常大当たりの開放パターン(Vショート開放パターン)では、第2ラウンドにおいて、遊技球が大入賞口14に入賞しても特定領域16を通過することができないように、振分部材16kの動作に対するAT開閉部材14kの開放タイミングが設定されている。
続いてステップS2708では、ラウンド指定コマンド送信判定処理を行って、本処理を終える。ラウンド指定コマンド送信判定処理(S2708)では、ステップS2703での大入賞口14の開放が1回のラウンド遊技での初めての開放か否かを判定し、そうであれば、実行中の大当たり遊技のラウンド数の情報を含むラウンド指定コマンドを、遊技用RAM104の出力バッファにセットする。なお本形態では、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口14の開放がなされることはない。そのため、このステップS2708では、必ずラウンド指定コマンドがセットされることとなる。
特別電動役物処理(S1307)のステップS2702において、大入賞口14の開放中であれば、大入賞口14の閉鎖条件が成立しているか否かを判定する(S2709)。本形態では、閉鎖条件は、そのラウンド遊技における大入賞口14への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では1R当たり10個)に達したこと、又は、大入賞口14を閉鎖させる時間に至ったこと(すなわち大入賞口14を開放してから所定の開放時間(図11参照)が経過したこと)のいずれかが満たされていることである。そして、大入賞口14の閉鎖条件が成立していなければ(S2709でNO)、処理を終える。
これに対して、大入賞口14の閉鎖条件が成立している場合(S2709でYES)には、大入賞口14を閉鎖(閉塞)する(S2710)。そして1回のラウンド遊技(ラウンドインターバル)が終了したかを判定する(S2711)。終了していなければ(S2711でNO)、処理を終える。一方、ラウンド遊技が終了する場合には(S2711でYES)、ラウンドカウンタの値を1ディクリメントし(S2712)、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2713)。「0」でなければ(S2713でNO)、次のラウンド遊技を開始するためにそのまま処理を終える。
一方「0」であれば(S2713でYES)、大当たり遊技を終了させる大当たり終了処理として、大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(S2714)、大当たりのエンディングを開始する(S2715)。そして、大当たり終了フラグをセットして(S2716)、処理を終える。
またステップS2701において大当たり終了フラグがONであれば(S2701でYES)、最終ラウンドが終了しているので、大当たり遊技のエンディング時間が経過したか否かを判定し(S2717)、エンディング時間が経過していなければ(S2717でNO)、本処理を終える。一方、エンディング時間が経過していれば(S2717でYES)、大当たり終了フラグをOFFする(S2718)。そして、後述する遊技状態設定処理を行う(S2719)。続いて、大当たりフラグをOFFにする(S2720)。続いて、特別動作ステータスを「1」にセットして(S2721)、本処理を終える。
[遊技状態設定処理]図38に示すように、遊技状態設定処理(S2719)ではまず、VフラグがONであるか(V有効期間中にV入賞したか)を判定する(S2801)。ONであれば(S2801でYES)、確変フラグをONにすると共に(S2802)、時短フラグをONにする(S2803)。これにより、大当たり遊技後に高確時短状態に制御されることになる。続いて、確変カウンタに「160」をセットすると共に(S2804)、時短カウンタに「160」をセットして(S2805)、ステップS2808に進む。これにより、ST回数が160回であり且つ時短回数が160回である高確時短状態に制御されることになる。
一方、ステップS2801において、VフラグがONでないと判定すれば(S2801でNO)、時短フラグをONにする(S2806)。即ち、このときには確変フラグをONにしない。これにより、大当たり遊技後に低確時短状態に制御されることになる。続いて、時短カウンタに「100」をセットして(S2807)、ステップS2808に進む。即ち、これにより、時短回数が100回である低確時短状態に制御されることになる。
ステップS2808では、遊技制御用マイコン101は、今設定した遊技状態の情報(確変フラグ及び時短フラグがON又はOFFの何れであるかの情報)、確変カウンタの値及び時短カウンタの値の情報、ステータスの値及び変動回数カウンタの値の情報等を含む遊技状態指定コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。こうして遊技状態設定処理(S2719)を終える。
[特定領域センサ検出処理]図39に示すように、特定領域センサ検出処理(S107)ではまず、特定領域センサ16aによる遊技球の検知があったか否かを判定する(S3001)。なお本形態では、特定領域センサ16aによる遊技球の検知は、振分部材16kが図5(A)に示す第1状態に制御されているときのみなされる。ステップS3001にて検知がなければ(S3001でNO)、本処理を終えるが、検知があれば(S3001でYES)、V有効期間中か否かを判定する(S3002)。V有効期間中でなければ(S3002でNO)、本処理を終える。一方、V有効期間中であれば(S3002でYES)、VフラグをONする(S3003)。そして、V通過コマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットして(S3004)、本処理を終える。V通過コマンドは、演出制御基板120にV通過の報知を行わせるためのコマンドである。
8.演出制御用マイコン121の動作
[サブ制御メイン処理]次に図40~図45に基づいて演出制御用マイコン121の動作について説明する。なお、演出制御用マイコン121の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。演出制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1の電源がオンされると、演出用ROM123から図40に示したサブ制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。サブ制御メイン処理では、サブ側電源断フラグ(電断時にONされるフラグ)がONで且つ演出用RAM124の内容が正常であるか否かを判定する(S4001)。そしてこの判定結果がNOであれば、つまり、サブ側電源断フラグがONでない場合、又はサブ側電源断フラグがONであっても演出用RAM124の内容が正常でない場合には、演出用RAM124の初期化をして(S4002)、ステップS4003に進む。
一方、ステップS4001の判定結果がYESであれば、つまり、電断によりサブ側電源断フラグがONとなったが演出用RAM124の内容が正常に保たれている場合には、続いて、RAMクリア通知コマンドを受信しているか否かを判定する(S4011)。RAMクリア通知コマンドを受信していれば(S4011でYES)、遊技制御基板100の遊技用RAM104はクリアされている。そのため、演出制御基板120の演出用RAM124をクリアして(S4002)、ステップS4003に進む。これに対して、RAMクリア通知コマンドを受信していなければ(S4011でNO)、演出用RAM124をクリアすることなく、ステップS4003に進む。
ここでステップS4002の処理において、演出用RAM124がクリアされる際には、設定値フラグ125の情報もクリア(消去)される。設定値フラグ125は、演出制御用マイコン121が、演出側(サブ側)の情報として設定値を把握するものであるため、電源投入時に、演出制御用マイコン121は、演出用RAM124をクリアすれば、併せて設定値の情報もクリアするようになっている。
ステップS4003では、その他の初期設定を行う。その他の初期設定では例えば、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。また、サブ側電源断フラグがONであればOFFにする。
ステップS4004では、割り込みを禁止する。次いで、乱数シード更新処理を実行する(S1005)。乱数シード更新処理(S4005)では、種々の演出決定用乱数カウンタの値を更新する。なお演出決定用乱数には、演出図柄を決定するための演出図柄決定用乱数、変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定用乱数、種々の予告演出を決定するための予告演出決定用乱数等がある。乱数の更新方法は、前述の遊技制御基板100が行う乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の遊技制御基板100が行う乱数更新処理においても同様である。
乱数シード更新処理(S4005)が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4006)。コマンド送信処理(S4006)では、演出制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、コマンドに従い第1液晶表示装置50や第2液晶表示装置7を用いて各種の演出(変動演出や、オープニング演出、ラウンド演出およびエンディング演出からなる大当たり演出等)を実行する。演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4007)。以降、ステップS4004~S4007をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4008)、1msタイマ割り込み処理(S4009)および10msタイマ割り込み処理(S4010)の実行が可能となる。
[受信割り込み処理]受信割り込み処理(S4008)は、遊技制御基板100から送られたストローブ信号(STB信号)が演出制御用マイコン121の外部INT入力部に入力されることに基づいて行われる。つまり、ストローブ信号が演出制御用マイコン121の外部INT入力部に入力されなければ、受信割り込み処理(S4008)は行われない。図41に示すように、受信割り込み処理(S4008)では、遊技制御基板100から送信されてきた各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する(S4101)。この受信割り込み処理(S4008)は、他の割り込み処理(S4009、S4010)に優先して実行される処理である。
[1msタイマ割り込み処理]1msタイマ割り込み処理(S4009)は、演出制御基板120に1msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図42に示すように、1msタイマ割り込み処理(S4009)ではまず、入力処理(S4201)を行う。入力処理(S4201)では、演出ボタン検知センサ40a(図10参照)、セレクトボタン検知センサ42aからの検知信号(検出信号)に基づいてスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)を作成する。
続いて、ランプデータ出力処理(S4202)を行う。ランプデータ出力処理(S4202)では、演出に合うタイミングで盤ランプ54や枠ランプ212を発光させるべく、後述の10msタイマ割り込み処理(S4010)におけるその他の処理(S4307)で作成したランプデータをサブドライブ基板162に出力する。つまり、ランプデータに従って盤ランプ54や枠ランプ212を所定の発光態様で発光させる。
次いで、駆動制御処理を行う(S4203)。駆動制御処理(S4203)では、SPリーチや大当たり演出中等の演出に合うタイミングで盤可動体55kを駆動させるべく、駆動データ(盤可動体駆動データ)を作成したり、出力したりする。つまり、駆動データに従って、盤可動体55kを所定の動作態様で駆動させる。駆動制御処理(S4203)の後、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行うウォッチドッグタイマ処理(S4204)を行って、本処理を終える。
[10msタイマ割り込み処理]10msタイマ割り込み処理(S4010)は、演出制御基板120に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。図43に示すように、10msタイマ割り込み処理(S4010)ではまず、後述する受信コマンド解析処理を行う(S4301)。
続いて、1msタイマ割り込み処理(S4009)の入力処理(S4201)で作成したスイッチデータを10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして演出用RAM124に格納するスイッチ状態取得処理を行う(S4302)。そして、スイッチ状態取得処理(S4302)にて格納したスイッチデータに基づいて、表示画面50a、7aの表示内容等を設定するスイッチ処理を実行する(S4303)。
続いて、音声制御処理を行う(S4304)。音声制御処理(S4304)では、音声データ(スピーカ610からの音声の出力を制御するデータ)の作成及び音声制御基板161への出力や、音声演出の時間管理等を行う。これにより、実行する演出に合った音声がスピーカ610から出力される。
続いて、ステップS4305では、各種の演出用の乱数を更新したりするなどのその他の処理を実行して、本処理を終える。
[受信コマンド解析処理]図44に示すように、受信コマンド解析処理(S4301)ではまず、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定し(S4401)、受信していれば(S4401でYES)、モードステータス設定処理を行う(S4402)。また受信していなければ(S4401でNO)、そのままステップS4403に進む。モードステータスは、演出制御用マイコン121(サブ側)が遊技状態を把握するためのものである。モードステータス設定処理(S4402)では、演出制御用マイコン121は、遊技状態指定コマンドに含まれる遊技状態の情報に基づいて、通常遊技状態の情報が含まれていればモードステータスの値を「1」に設定し、高確時短状態の情報が含まれていればモードステータスの値を「2」に設定し、低確時短状態の情報が含まれていればモードステータスの値を「3」に設定する。なおモードステータスの初期値は、「1」に設定されている。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド又は特図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し(S4403)、受信していれば(S4403でYES)、変動演出開始処理を行う(S4404)。また受信していなければ(S4403でNO)、そのままステップS4405に進む。変動演出開始処理(S4404)では、変動開始コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、変動演出を開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なお、変動演出開始コマンドには、変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、SW演出(演出ボタン演出)の有無、SW演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等、変動演出の詳細な内容を示す変動演出パターンの情報が含まれている。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から変動停止コマンド(特図1変動停止コマンド又は特図2変動停止コマンド)を受信したか否か判定し(S4405)、受信していれば(S4405でYES)、変動演出終了処理を行う(S4406)。また受信していなければ(S4405でNO)、そのままステップS4407に進む。変動演出終了処理(S4406)では、変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4407)、受信していれば(S4407でYES)、後述するオープニング演出選択処理を行う(S4408)。また受信していなければ(S4407でNO)、そのままステップS4409に進む。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し(S4409)、受信していれば(S4409でYES)、ラウンド演出選択処理を行う(S4410)。また受信していなければ(S4409でNO)、そのままステップS4411に進む。ラウンド演出選択処理(S4410)では、ラウンド指定コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なお、ラウンド指定コマンドには、当選した大当たり図柄の種別や大当たり遊技における何回目のラウンド遊技であるかといった情報が含まれる(図11参照)。
ラウンド演出選択処理(S4410)において、演出制御用マイコン121は、例えば、ラウンド指定コマンドの解析結果が確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれの大当たりで1回目のラウンド遊技である場合には、第1液晶表示装置50の表示画面50a及び第2液晶表示装置7の表示画面7aが連係して、カプセル貯留演出が実行されるラウンド演出パターンを決定する。その後、演出制御用マイコン121は、決定したカプセル貯留演出が実行されるラウンド演出パターン(内容)にてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。続いて、ラウンド演出開始コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、カプセル貯留演出が実行されるラウンド演出パターンに対応するラウンド演出を第1液晶表示装置50の表示画面50aや第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示する(図19(A)から図19(C)参照)。なお、ラウンド演出開始コマンドには、ラウンド時間、ラウンドインターバル時間、SW演出(演出ボタン演出)の有無、SW演出の内容、ラウンド演出の詳細な内容を示すラウンド演出パターンの情報が含まれている。
またラウンド演出選択処理(S4410)において、演出制御用マイコン121は、例えば、ラウンド指定コマンドの解析結果が確変大当たり1、又は確変大当たり3で2回目のラウンド遊技である場合には、第1液晶表示装置50の表示画面50a及び第2液晶表示装置7の表示画面7aが連係して表示するカプセル貯留演出が実行されるラウンド演出パターンを決定する。その後、演出制御用マイコン121は、決定したカプセル貯留演出が実行されるラウンド演出パターン(内容)にてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。続いて、ラウンド演出開始コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、カプセル貯留演出が実行されるラウンド演出パターンに対応するラウンド演出を第1液晶表示装置50の表示画面50aや第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示する。なお、ラウンド演出開始コマンドには、ラウンド時間、ラウンドインターバル時間、SW演出(演出ボタン演出)の有無、SW演出の内容、ラウンド演出の詳細な内容を示すラウンド演出パターンの情報が含まれている。
またラウンド演出選択処理(S4410)において、演出制御用マイコン121は、例えば、ラウンド指定コマンドの解析結果が確変大当たり2、又は確変大当たり4の大当たりで2回目のラウンド遊技である場合には、第1液晶表示装置50の表示画面50a及び第2液晶表示装置7の表示画面7aが連係して、カプセル貯留演出、ガチャ開封演出、及び昇格報知演出のラウンド演出パターンを決定する。その後、演出制御用マイコン121は、決定したカプセル貯留演出、ガチャ開封演出、及び昇格報知演出のラウンド演出パターン(内容)にてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。続いて、ラウンド演出開始コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、カプセル貯留演出、昇格報知演出、及びガチャ開封演出のラウンド演出パターンに対応するラウンド演出を第1液晶表示装置50の表示画面50aや第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示する(図19(D)から図19(F)、図20、図21参照)。なお、ラウンド演出開始コマンドには、ラウンド時間、ラウンドインターバル時間、SW演出(演出ボタン演出)の有無、SW演出の内容、ラウンド演出の詳細な内容を示すラウンド演出パターンの情報が含まれている。ガチャ開封演出にて、昇格画像SHを表示することで、遊技者に最終的に10回のラウンド遊技が実行されることを示すことが可能となっている。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S4411)、受信していれば(S4411でYES)、エンディング演出選択処理を行う(S4412)。また受信していなければ(S4411でNO)、そのままステップS4413に進む。エンディング演出選択処理(S4412)では、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。なおエンディングコマンドには、当選した大当たり図柄の種別の情報が含まれる(図11参照)。
エンディング演出選択処理(S4412)において、演出制御用マイコン121は、例えば、エンディングコマンドの解析結果が確変大当たり1、又は確変大当たり3の大当たりである場合には、第1液晶表示装置50の表示画面50aや第2液晶表示装置7の表示画面7aが連係して表示するガチャ開封演出のエンディング演出パターンを決定する。その後、演出制御用マイコン121は、決定したガチャ開封演出のエンディング演出パターン(内容)にてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。続いて、エンディング演出開始コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、ガチャ開封演出のエンディング演出パターンに対応するエンディング演出を第1液晶表示装置50の表示画面50aや第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示する。なお、エンディング演出開始コマンドには、エンディング時間、SW演出(演出ボタン演出)の有無、SW演出の内容、エンディング演出の詳細な内容を示すエンディング演出パターンの情報が含まれている。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から客待ちコマンドを受信したか否か判定し(S4413)、受信していれば(S4413でYES)、客待ち演出設定処理を行い(S4414)、ステップS4415に進む。また受信していなければ(S4413でNO)、そのままステップS4415に進む。客待ち演出設定処理(S4414)では、演出制御用マイコン121は、客待ちコマンドを受信してから所定時間(例えば30秒)経過したときにデモ画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、その他の処理(S4415)として上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えばV通過コマンドの受信に基づいてV通過があったことを示すV通過報知演出を行うための処理、普通図柄変動開始コマンドの受信に基づいて普図変動演出を行うための処理)を行って、受信コマンド解析処理(S4301)を終える。
続いて、演出制御用マイコン121は、遊技制御基板100から設定値指定コマンドを受信したか否か判定し(S4415)、受信していれば(S4415でYES)、設定値フラグ変更処理を行う(S4416)。設定値フラグ変更処理(S4416)では、設定値指定コマンドに含まれている設定値の情報に基づいて、演出用RAM124の設定値フラグ125を設定する。例えば、設定値指定コマンドに設定値「1」の情報が含まれていれば、設定値フラグ125を「1」に設定し、設定値指定コマンドに設定値「6」の情報が含まれていれば、設定値フラグ125に「6」に設定する。これにより、演出制御用マイコン121は、現時点での設定値を把握することが可能である。また設定値指定コマンドを受信していなければ(S4415でNO)、そのままS4417に進む。
よって本形態では、演出制御用マイコン121は、上述したステップS4002(図40参照)で演出用RAM124(設定値フラグ125)の初期化を実行しても、受信した設定値指定コマンドに基づいて現時点での設定値を把握することが可能である。これにより、カプセル貯留演出やガチャ開封演出が実行可能である。
[オープニング演出選択処理]オープニング演出選択処理(S4408)は、大当たり遊技のオープニング時間に実行するオープニング演出を選択するための処理である。図45に示すように、オープニング演出選択処理(S4408)では先ず、演出制御用マイコン121が、オープニングコマンドを解析し(S4501)、オープニングコマンドの解析結果に基づいて、確変大当たり1から確変大当たり4のいずれかである否か、即ち当選した大当たりが、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のいずれであるか否かを判定する(S4502)。ここでオープニングコマンドは、大当たりの種類の情報(確変大当たり又は通常大当たり(図11参照)の何れの大当たりであるかの情報)が含まれている。
ステップS4502で、当選した大当たりが、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のいずれかである場合には(S4502でYES)、設定値フラグ125や図17(B)に示すテーブルに基づいて、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコン(図17(A)参照)を決定するためのガチャアイコン抽選処理を行う(S4503)。続いて、ガチャアイコン抽選処理(S4503)の結果に基づいて、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコンを決定する(S4504)。ステップS4504では、ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、又はガチャアイコンGDのいずれかを決定し得る(図17(B)参照)。ステップS4504にて、ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、又はガチャアイコンGCのいずれかを決定しなければ、ガチャアイコンGEを決定することになる。続いて、演出制御用マイコン121は、ステップS4505において、ステップS4504にて決定したガチャアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2のうち、いずれの入賞アイコン表示領域に表示するかを決定する。さらに、ステップS4505において、第1入賞アイコン表示領域NR1、又は第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されるカプセルアイコンのうちのいずれかを変更して表示する位置を決定する(S4505)。
続いて、オープニングコマンドの解析結果に基づいて、ステップS4504で決定したガチャアイコンを他のガチャアイコンに変更するかを抽選する(S4506)。具体的には、ステップS4506において、演出制御用マイコン121は、図17(C)に示すテーブルに基づいて、ステップS4504で決定したガチャアイコンGEをガチャアイコンGFに変更するか、又は図17(D)に示すテーブルに基づいて、ステップS4504で決定したガチャアイコンGDをガチャアイコンGGに変更するか否かを抽選する。
次に、ステップS4507で、ステップS4506の抽選結果に基づいて、ガチャアイコンを変更するか否かを判定する。ガチャアイコンを変更する場合には(S4507でYES)、即ちガチャアイコンGEをガチャアイコンGFに変更するか、又はガチャアイコンGDをガチャアイコンGGに変更する場合には、ガチャアイコンを変更して(S4508)、ステップS4509に進む。また、ガチャアイコンを変更しない場合(S4507でNO)、即ちガチャアイコンGEをガチャアイコンGFに変更しないか、又はガチャアイコンGDをガチャアイコンGGに変更しない場合にはそのままステップS4509に進む。
ステップS4509では、ステップS4504で決定したガチャアイコンと、ステップS4508で変更したガチャアイコンと、図18(B)に示すテーブルと、図18(C)に示すテーブルとに基づいて、カプセル貯留演出にて表示するカプセルアイコンを決定する(S4509)。その後、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出として、LOGOガチャオープニング演出パターンを選択する。
ステップS4510を経てステップS4512に進むと、LOGOガチャオープニング演出パターンにて、オープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4512)、本処理を終えて、図44のステップS4409に進む。このオープニング演出開始コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、オープニング演出として、第1液晶表示装置50の表示画面50aと、第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して、LOGOガチャオープニング演出が実行されることになる(図19(A)参照)。
ステップS4502にて、当選した大当たりが、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のいずれかでない場合、即ち確変大当たり5、又は通常大当たりの場合には(S4502でNO)、通常オープニング演出パターンを選択し(S4511)、ステップS4512に進む。
ステップS4511を経てステップS4512に進むと、通常オープニング演出パターンにて、オープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S4512)、本処理を終え、図44のステップS4409に進む。このオープニング演出開始コマンドが画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、オープニング演出として、表示画面50aにて通常のオープニング演出を実行する。
9.本形態の効果
以上詳細に説明したように、本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特別図柄の抽選で確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選すると、その大当たりに基づいて実行される大当たり遊技では、カプセル貯留演出が実行される。カプセル貯留演出では、初回のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球が1個入賞するごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1に1個ずつカプセルアイコンが表示されていくことになる。そして、2回目のラウンド遊技になると、初回のラウンド遊技で第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されていたカプセルアイコンが、第2入賞アイコン表示領域NR2へ移動されることになる。その後、2回目のラウンド遊技にて、大入賞口14に遊技球が1個入賞するごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1に1個ずつカプセルアイコンが表示されていくことになる。本形態の第1入賞アイコン表示領域NR1と第2入賞アイコン表示領域NR2は、それぞれ遊技者に視認させて区別させることが可能となっている。これにより、初回のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンと、2回目のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンとを遊技者に区別させて視認させることが可能となる。そのため、大当たり遊技にて、初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技のうち、いずれのラウンド遊技で液晶表示装置の表示画面に表示されたカプセルアイコンであるかを誤認させないようにすることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、2回目のラウンド遊技が開始されると、大当たり遊技における初回のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンは、第2入賞アイコン表示領域NR2に移動し、2回目のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球が入賞するごとに、第1入賞アイコン表示領域NR1にカプセルアイコンが表示されていくことになる。これにより、初回のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンと、2回目のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンとを遊技者に区別させることが可能となる。そのため、大当たり遊技にて、1回目のラウンド遊技、又は第2回目のラウンド遊技のうち、いずれのラウンド遊技で第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されたカプセルアイコンであるかを誤認させないようにすることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、初回のラウンド遊技では大入賞口14に遊技球が入賞するごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1にカプセルアイコンが表示されていく。2回目のラウンド遊技では第1入賞アイコン表示領域NR1に表示していたカプセルアイコンが第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2へ移動される。これにより、初回のラウンド遊技で表示したカプセルアイコンを遊技者に第1入賞アイコン表示領域NR1で視認させ、2回目のラウンド遊技では第2入賞アイコン表示領域NR2で1回目のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンを視認させることが可能となる。これにより、遊技者に初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技で表示されたカプセルアイコンであるか把握させるだけでなく、カプセルアイコンが表示される入賞アイコン表示領域によって、初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技であるか把握させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、第1液晶表示装置50と、第2液晶表示装置7とが設けられ、第1液晶表示装置50の表示画面50aに第1入賞アイコン表示領域NR1があり、第2液晶表示装置7の表示画面7aに第2入賞アイコン表示領域NR2がある。これにより、カプセルアイコンが表示される液晶表示装置が異なれば、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示されたカプセルアイコンと、第2入賞アイコン表示領域NR2に表示されたカプセルアイコンとを遊技者に区別させて視認させることが容易となる。そのため、大当たり遊技における初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて表示されたカプセルアイコンであるかを誤認させないようにすることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特別図柄の抽選で確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選すると、その大当たりに基づいて実行される大当たり遊技では、オープニング演出として、2回のラウンド遊技が行われることを示唆するLOGOガチャオープニング演出が実行される。その後、実行されたガチャ開封演出で遊技者が演出ボタン40kの押下操作が行われると、カプセルアイコンがLOGOガチャオープニング演出にて示唆されたラウンド遊技の回数よりも多い10回のラウンド遊技の大当たり遊技への昇格を示すガチャアイコンGFに変更される場合と、カプセルアイコンが設定されている設定値を示唆するガチャアイコン(ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD)に変更される場合とがある。これにより、ガチャ開封演出で遊技者が演出ボタン40kの押下操作が行われてカプセルアイコンが変更された場合には、LOGOガチャオープニング演出にて示唆された大当たり遊技のラウンド遊技の回数よりも多い10回のラウンド遊技が行われる大当たり遊技への昇格、又はいずれの設定値が設定されているかについての期待感を遊技者に持たせることが可能となる。そのため、LOGOガチャオープニング演出の実行された後、実行されるガチャ開封演出にてカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることで、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大入賞口14への遊技球の入賞ごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されたカプセルアイコンが、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われて変更されたガチャアイコンによって、実行中の大当たり遊技が2Rの大当たり遊技ではなく、10Rの大当たり遊技あると昇格を示すか、又は6種類の設定値のうち、いずれの設定値が設定されているかについて示唆されることがある。これにより、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作を行って、ガチャアイコンが変更させるために、遊技者に大入賞口14への遊技球の入賞を促すことが可能となっている。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大入賞口14への遊技球の入賞ごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されたカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることを単に能動的に体験させるのではない。本形態では、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われることで、カプセルアイコンが実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であると昇格を示すガチャアイコンGFに変更されるか、又はガチャ開封演出で遊技者が演出ボタン40kの押下操作が行われると、カプセルアイコンが設定されている設定値を示唆するガチャアイコン(ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD)に変更される。これにより、実行されるガチャ開封演出にてカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることで、実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であると昇格が示されるか、又は種類の設定値のうち、いずれの設定値が設定されているかについて示唆されるため、ガチャ開封演出での演出ボタン40kの押下操作を促すことが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大当たり遊技における1回目のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に遊技球を入賞させるごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aにカプセルアイコンが表示される。そして、ガチャ開封演出が実行され、そのガチャ開封演出にて演出ボタン40kの1回の押下操作が行われると、1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコンに変更されることになる。これにより、実行中の大当たり遊技が2Rの大当たり遊技ではなく、10Rの大当たり遊技あると昇格が示されるか、又は6種類の設定値のうち、いずれの設定値が設定されているかについて示唆されることがある。そのため、カプセルアイコンをガチャアイコンに変更させるために、ボタン操作促進演出が表示された場合の演出ボタン40kの押下操作が有効となる期間にて、演出ボタン40kの押下操作を行うことに注目させることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大当たり遊技が開始されて実行されたLOGOガチャオープニング演出によって、2回のラウンド遊技が行われる大当たり遊技であることを示唆された後に、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われてカプセルアイコンがガチャアイコンGFに変更されれば、2Rの大当たり遊技ではなく10Rの大当たり遊技への昇格であると遊技者を喜ばせることが可能となる。一方、大当たり遊技が開始されて実行されたLOGOガチャオープニング演出によって、2回のラウンド遊技が行われる大当たり遊技であることを示唆された後に、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われてカプセルアイコンが設定されている設定値を示唆するガチャアイコン(ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD)に変更されれば、遊技者の今後の遊技意欲をかき立てることが可能となる。そのため、大当たり遊技が開始されてLOGOガチャオープニング演出が実行された後に、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われてカプセルアイコンから変更されたガチャアイコンによって、より遊技興趣を向上させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、ガチャ開封演出にてカプセルアイコンが、設定されている設定値を示唆するガチャアイコン(ガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD)に変更される場合には、10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技への昇格を示す昇格報知演出が実行されない。一方で、ガチャ開封演出にてカプセルアイコンがガチャアイコンGFに変更されると昇格報知演出が実行される。LOGOガチャオープニング演出で示唆されたラウンド遊技の回数が多い10回のラウンド遊技が実行される昇格を示すガチャアイコンGFに変更されるほうが、6種類の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆するガチャアイコンに変更される場合よりも、遊技者に強い印象を与えることが可能となる。そのため、カプセルアイコンをガチャアイコンに変更するだけでなく、昇格報知演出が実行されるか否かによっても、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、本形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特別図柄の抽選で確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれの大当たりに当選して、実行される大当たり遊技では、オープニング演出として、2回のラウンド遊技が行われることを示唆するLOGOガチャオープニング演出が実行される。その後、ガチャ開封演出で遊技者が演出ボタン40kの押下操作が行われると、カプセルアイコンが実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であると昇格を示し、且つ設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のいずれかが設定されているかを示唆するガチャアイコンGGに変更される場合がある。これにより、ガチャ開封演出で遊技者が演出ボタン40kの押下操作が行われてガチャアイコンGGに変更されれば、実行中の大当たり遊技が最終的に10回のラウンド遊技が実行される昇格を示し、且つ設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のいずれかが設定されているかが示唆されるため、遊技者の気持ちを高めることが可能となる。そのため、LOGOガチャオープニング演出の実行された後に、実行されるガチャ開封演出にてカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることで、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、ガチャ開封演出にて、演出ボタン40kの押下操作が行われて、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されたカプセルアイコンから変更されたガチャアイコンによって、実行中の大当たり遊技が最終的に10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技への昇格を示すと共に、設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかの設定値が設定されているかについて示唆されることがある。これにより、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作を行って、ガチャアイコンが変更させるために、紹介のラウンド遊技や2回目のラウンド遊技にて遊技者に大入賞口14への遊技球の入賞を促すことが可能となっている。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大入賞口14への遊技球の入賞ごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aに表示されたカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されることを単に能動的に体験させることはない。ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われることで、カプセルアイコンが、実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技への昇格を示し、且つ設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかの設定値が設定されているかについて示唆されるガチャアイコンGGに変更される場合がある。これにより、実行されるガチャ開封演出にてカプセルアイコンがガチャアイコンGGに変更されることで、実行中の大当たり遊技が10Rの大当たり遊技であると昇格が示され、且つ設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかの設定値が設定されていると示唆されることがあるため、ガチャ開封演出での演出ボタン40kの押下操作を促すことが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大当たり遊技における初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に遊技球を入賞させるごとに、第1液晶表示装置50の表示画面50a、又は第2液晶表示装置7の表示画面7aにカプセルアイコンが表示される。そして、ガチャ開封演出が実行され、そのガチャ開封演出にて演出ボタン40kの1回の押下操作が行われると、1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコンに変更されることになる。ガチャアイコンGGが表示されれば、実行中の大当たり遊技が最終的に10回のラウンド遊技が実行されることへの昇格が示され、且つ設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかの設定値が設定されているかについて示唆される。そのため、カプセルアイコンをガチャアイコンに変更させるために、ボタン操作促進演出が表示された場合の演出ボタン40kの押下操作が有効となる期間にて、演出ボタン40kの押下操作に注目させることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また上記形態のパチンコ遊技機PY1によれば、大当たり遊技が開始されて実行されたLOGOガチャオープニング演出によって、2回のラウンド遊技が行われる大当たり遊技であることを示唆される場合がある。その後、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われてカプセルアイコンがガチャアイコンGGに変更されれば、実行中の大当たり遊技が2回のラウンド遊技ではなく、10回のラウンド遊技が実行されることへの昇格が示されると共に、設定値「4」、設定値「5」、又は設定値「6」のうち、いずれかの設定値が設定されていると示唆されれば、遊技者を喜ばせると共に、今後の遊技に対する意欲をかき立てることが可能となる。そのため、大当たり遊技が開始されてLOGOガチャオープニング演出が実行された後に、ガチャ開封演出にて演出ボタン40kの押下操作が行われてカプセルアイコンから変更されたガチャアイコンによって、より遊技興趣を向上させることが可能となる。
10.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記形態では、複数のラウンド遊技で大入賞口14への遊技球の入賞ごとに表示するカプセルアイコンやガチャアイコンをラウンド遊技ごとに区別して視認可能となるように、第1液晶表示装置50と第2液晶表示装置7の2つの液晶表示装置が設けられ、カプセルアイコンやガチャアイコンを表示する入賞アイコン表示領域として、第1液晶表示装置50の表示画面50aにある第1入賞アイコン表示領域NR1と、第2液晶表示装置7の表示画面7aにある第2入賞アイコン表示領域NR2とが存在した。そして、本形態の第1液晶表示装置50と第2液晶表示装置7が、「表示装置」に相当した。しかしながら、上記形態のように2つの液晶表示装置を設ける必要はなく、図46の変形例のように、液晶表示装置50のみ設け、液晶表示装置50の表示画面50aにカプセルアイコンやガチャアイコンを表示可能な入賞アイコン表示領域を2つあるようにしても良い。これにより、1つの液晶表示装置のみで、複数のラウンド遊技で大入賞口14への遊技球の入賞ごとに表示するカプセルアイコンやガチャアイコンをラウンド遊技ごとに区別して視認可能となるようにしても良い。なお、この場合、図46の変形例における一つの液晶表示装置50が、「表示装置」に相当することになる。
先ず、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかの大当たりに当選すると、大当たり遊技が実行される。その大当たり遊技のオープニング時間が開始されると、液晶表示装置50の表示画面50aにて、図46(A)に示すように、LOGOガチャオープニング演出が開始されることになる。LOGOガチャオープニング演出が開始されると、図46(A)に示すように、液晶表示装置50の表示画面50aに「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKが表示される。このように、液晶表示装置50の表示画面50aに「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKが表示されることで、遊技者に実行中の大当たり遊技にて2回のラウンド遊技が実行されることを示唆することが可能となる。これにより、液晶表示装置50の表示画面50aに、「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKが表示されることで、遊技者には実行中の大当たり遊技が2回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技であると把握させることが可能である。なお、この時点ではLOGOガチャオープニング演出によって、遊技者が実行中の大当たり遊技が2Rの大当たり遊技であるのか、又は10Rの大当たり遊技であるのか判断することが困難となっている。
図46(A)に示す「LOGOガチャMAX20回」という文字画像OKの表示が終了すると、図46(B)に示すように、「アタッカーを狙え!」という文字画像ANが液晶表示装置50の表示画面50aに表示される。図46(B)に示すように、文字画像ANが表示されることで、遊技者は右打ちすべき状況を把握して、大入賞口14への入賞を狙うことが可能である。
LOGOガチャオープニング演出が終了すると、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかに当選した大当たりに基づいて、実行される大当たり遊技の初回のラウンド遊技が開始される。また、1回目のラウンド遊技が開始されると、カプセル貯留演出が実行される。また、図46(C)に示すように、液晶表示装置50の表示画面50aの右下部に右打ちを促すための右打ち画像Raが表示される。この右打ち画像Raの表示により、遊技者は右打ちすべき状況を把握して、大入賞口14への入賞を狙うことが可能である。
図46の変形例では、初回のラウンド遊技が開始され、カプセル貯留演出が実行されると、液晶表示装置50の表示画面50aに、斜線の背景画像からなる第3入賞アイコン表示領域NR3と、網掛けの背景画像からなる第4入賞アイコン表示領域NR4の2つの入賞アイコン表示領域が表示されることになる。これにより、1つの液晶表示装置50の表示画面50aでも、第3入賞アイコン表示領域NR3と、第4入賞アイコン表示領域NR4とが区分けすることで、複数のラウンド遊技で大入賞口14への遊技球の入賞ごとに表示するカプセルアイコンやガチャアイコンをラウンド遊技ごとに区別して視認可能となるようにすることが可能となる。
第3入賞アイコン表示領域NR3は、大当たり遊技における初回のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じてカプセルアイコンが、初回のラウンド遊技で区別して把握することが可能となる入賞アイコン表示領域である。また、第3入賞アイコン表示領域NR3は、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じて表示されるカプセルアイコンが2回目のラウンド遊技にて遊技者が区別して視認可能な表示領域でもある。さらに、第3入賞アイコン表示領域NR3は、ガチャ開封演出にて2回目のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じて表示されたカプセルアイコンから変更されて表示されたガチャアイコンであることを遊技者が区別して視認可能な入賞アイコン表示領域でもある。
一方、第4入賞アイコン表示領域NR4は、初回のラウンド遊技で大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じたカプセルアイコンであることを2回目のラウンド遊技でも遊技者が区別して把握することが可能な入賞アイコン表示領域である。また第4入賞アイコン表示領域NR4は、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に遊技球を入賞した数に応じて表示されたカプセルアイコンから変更されて表示されたガチャアイコンであることを遊技者が区別して視認可能な入賞アイコン表示領域でもある。
ここで本形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかに当選した大当たりに基づいて、実行される大当たり遊技の初回のラウンド遊技にて、1個の遊技球を入賞させると、図46(C)に示すように、第3入賞アイコン表示領域NR3の最も左上方に1個のカプセルアイコンKAが表示される。なお図46(D)から図46(F)は、カプセルアイコンKAの同じ符号は省略して説明する。
その後、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に2個目から5個目の遊技球が入賞するごとに、右方に向かってカプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。さらに、初回のラウンド遊技にて大入賞口14に6個目から10個目の遊技球が入賞するごとに、初回のラウンド遊技における1個目から5個目の遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンの下方に、第3入賞アイコン表示領域NR3の左方から右方に向かって、カプセルアイコンが1個ずつ表示され得る。初回のラウンド遊技にて大入賞口14への最大入賞個数である10個の遊技球が入賞することができれば、図46(D)に示すように、第3入賞アイコン表示領域NR3に10個のカプセルアイコンが表示されることになる。図46(D)に示すように、第3入賞アイコン表示領域NR3には10個のカプセルアイコンKAが表示されている。
初回のラウンド遊技が終了して、次の2回目のラウンド遊技が開始されると、図46(D)に示した第3入賞アイコン表示領域NR3に表示されていたカプセルアイコンの表示は、第3入賞アイコン表示領域NR3から第4入賞アイコン表示領域NR4へと移動され、図46(E)に示すように、液晶表示装置50の表示画面50aの第4入賞アイコン表示領域NR4に表示される。
ここで本形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4のうち、いずれかに当選した大当たりに基づいて、実行される大当たり遊技の2回目のラウンド遊技にて、1個目から5個目の遊技球が入賞するごとに、第3入賞アイコン表示領域NR3の最も左上方から右上方に向かって、カプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。その後、2回目のラウンド遊技における6個目から10個目の遊技球が入賞するごとに、1個目から5個目の遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンの下方に第3入賞アイコン表示領域NR3の最も左方から右方に向かって、カプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。
その後、2回目のラウンド遊技にて、大入賞口14に6個目の遊技球が入賞すると、6個目の大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンが、1個目の遊技球に対応するカプセルアイコンが表示された位置の下方に表示される。その後、大入賞口14に遊技球が1個入賞するごとに、右方に向かってカプセルアイコンが1個ずつ表示されていく。1回のラウンド遊技における大入賞口14への最大入賞個数は10個に設定されているため、2回目のラウンド遊技にて最大10個の遊技球が入賞することができれば、図46(F)に示すように、第3入賞アイコン表示領域NR3に10個のカプセルアイコンが表示されることになる。そして、初回のラウンド遊技、及び2回目のラウンド遊技にて最大20個の遊技球が大入賞口14に入賞すれば、図46(F)に示すように、液晶表示装置50の表示画面50aにある第3入賞アイコン表示領域NR3に10個のカプセルアイコンが表示され、第4入賞アイコン表示領域NR4に10個のカプセルアイコンが表示されることになる。図46(F)に示した演出例が表示された後、図19(F)に示す演出例と同様に、カプセル貯留演出の実行が終了となり、図19(F)に示す昇格演出であるガチャ開封演出の実行が開始される。その後、当選した大当たりが確変大当たり1、又は確変大当たり3であれば、図20、又は図21に示す演出例が表示され得る。一方、当選した大当たりが確変大当たり2、又は確変大当たり4であれば、図22に示す演出例が表示され得る。
従来のパチンコ遊技機では、1つの液晶表示装置50にて複数回のラウンド遊技に亘って大入賞口14に遊技球が入賞するごとに、1個ずつカウント表示を表示しようとすると、複数回のラウンド遊技のうち、いずれのラウンド遊技で大入賞口14に遊技球が入賞するごとに、表示したカウント表示であるか誤認がおきてしまうことがある。そこで、2つの液晶表示装置をパチンコ遊技機に設け、ラウンド遊技ごとに上述したカウント表示を表示する液晶表示装置を異ならせることが考えられるが、2つの液晶表示装置を設けることに対してコストや手間がかかってしまう。しかしながら、上記変形例のパチンコ遊技機によれば、1つの液晶表示装置50にて初回のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球に対応して表示されるカプセルアイコンと、2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球に対応して表示されるカプセルアイコンとが2回目のラウンド遊技で表示される場合がある。ところが、1つの液晶表示装置50の表示画面50aにある第3入賞アイコン表示領域NR3と、第4入賞アイコン表示領域NR4では、遊技者が視認しても区別し易いように各入賞アイコン表示領域の背景画像が異なっている。これにより、2回目のラウンド遊技で、初回のラウンド遊技における大入賞口14に入賞された遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンと、2回目のラウンド遊技における大入賞口14に入賞された遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンとを遊技者に視認によって、区別させることが可能となる。そのため、1つの液晶表示装置50であっても、初回のラウンド遊技における大入賞口14に入賞された遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンと、2回目のラウンド遊技における大入賞口14に入賞された遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンとを遊技者に誤認させ難くすることが可能となる。さらに、1つの液晶表示装置の表示画面で実行する演出によって、初回のラウンド遊技における大入賞口14に入賞された遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンと、2回目のラウンド遊技における大入賞口14に入賞された遊技球に対応して表示されたカプセルアイコンとを遊技者に誤認させ難くことが可能となり、余分なコストや手間がかかることを防止することが可能となる。また、1つの液晶表示装置50にて複数回のラウンド遊技に亘って表示されるカプセルアイコンを用いて、昇格演出であるガチャ開封演出を行うことが可能となり、遊技者を楽しませることが可能となる。
上記変形例では、第3入賞アイコン表示領域NR3が斜線の背景画像で、第4入賞アイコン表示領域NR4が網掛けの背景画像としたことで、第3入賞アイコン表示領域NR3と第4入賞アイコン表示領域NR4とが遊技者が区別して視認可能となっていたが、これに限定されることはない。例えば、第3入賞アイコン表示領域NR3と第4入賞アイコン表示領域NR4とが遊技者が区別して視認可能であれば、どのような演出や表示方法を取っても良い。これにより、第3入賞アイコン表示領域NR3に表示されるカプセルアイコンやガチャアイコンと、第4入賞アイコン表示領域NR4に表示されるカプセルアイコンやガチャアイコンとが遊技者が区別して視認可能であれば良い。
また上記形態では、図13(A)~(F)に示す大当たり判定テーブルを用いて大当たりであるかを判定する大当たり判定処理が、「所定の判定処理」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、大当たり判定テーブルが1種類のみであって、1種類の大当たり判定テーブルを用いて大当たりであるかを判定する大当たり判定処理が、「所定の判定処理」に相当しても良い。
また上記形態では、大当たり遊技の初回のラウンド遊技が「第1の所定期間」に相当し、大当たり遊技における2回目のラウンド遊技が「第2の所定期間」に相当したが、これらに限定されることはなく、適宜変更可能である。例えば、10回のラウンド遊技(10R)が行われる大当たり遊技の場合であれば、3回目のラウンド遊技が「第1の所定期間」に相当し、5回目のラウンド遊技が「第2の所定期間」に相当するようにしても良い。
また上記形態では、大当たり遊技の1回目のラウンド遊技が「第1の所定期間」に相当し、大当たり遊技の2回目のラウンド遊技が「第2の所定期間」に相当したが、これらに限定されることはなく、適宜変更可能である。例えば、大当たり遊技の1回のラウンド遊技における最大開放時間が29.5秒であれば、前半の開放時間である約14.25秒が「第1の所定期間」に相当し、後半の開放時間である約14.25秒が「第2の所定期間」に相当しても良い。
また上記形態では、大当たり遊技の初回のラウンド遊技が「第1の所定期間」に相当し、大当たり遊技の2回目のラウンド遊技が「第2の所定期間」に相当したが、これらに限定されることはなく、適宜変更可能である。例えば、10回のラウンド遊技(10R)が行われる大当たり遊技の場合、1回のラウンド遊技から5回のラウンド遊技までが「第1の所定期間」に相当し、6回のラウンド遊技から10回のラウンド遊技までが「第2の所定期間」に相当しても良い。
また上記形態では、図18(A)に示すカプセルアイコンと図17(A)に示すガチャアイコンが、「カウント表示」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、大入賞口14への遊技球の入賞した遊技球の数を7セグ表示(例えば、「1」、「2」など)で表示したカウント数表示が「カウント表示」に相当しても良い。その他に、1回のラウンド遊技が実行されると、液晶表示装置の表示画面に大入賞口14への最大入賞個数に対応するアイコンを表示し、大入賞口14に遊技球が入賞するごとに、そのアイコンが消去又は別のアイコンに変更されることが、「カウント表示」に相当しても良い。
また上記形態では、大当たり遊技にて大入賞口14に遊技球が1個ずつ入賞するごとに、カプセルアイコン(カウント表示)を1個ずつ表示したが、これに限定されることはない。例えば、大当たり遊技の実行中に大入賞口14に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞すると、その所定数に対応するカウント表示が表示されるようにしても良い。また大当たり遊技における1回のラウンド遊技にて大入賞口14に所定数(例えば、10個)の遊技球が入賞すると、その所定数に対応するカウント表示が表示されるようにしても良い。
また上記形態では、第2入賞アイコン表示領域NR2が「第1カウント表示領域」に相当し、第1入賞アイコン表示領域NR1が「第2カウント表示領域」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1入賞アイコン表示領域NR1が「第1カウント表示領域」に相当し、第2入賞アイコン表示領域NR2が「第2カウント表示領域」に相当しても良い。
また上記形態では、第4入賞アイコン表示領域NR4が「第1カウント表示領域」に相当し、第3入賞アイコン表示領域NR3が「第2カウント表示領域」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第3入賞アイコン表示領域NR3が「第1カウント表示領域」に相当し、第4入賞アイコン表示領域NR4が「第2カウント表示領域」に相当しても良い。
上記形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における2回目のラウンド遊技で、1回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に表示し、2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示したが、これに限定されることはない。例えば、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における2回目のラウンド遊技で、1回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に表示せず、2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示しない場合があっても良い。
また上記形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における2回目のラウンド遊技で、1回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に表示し、2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示することが、「第1の所定期間で実行したカウント表示を表示装置の第1カウント表示領域に示すと共に、第2の所定期間で実行したカウント表示を表示装置の第2カウント表示領域に示すことが可能であり」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、エンディング時間、又は2回目のラウンド遊技におけるラウンドインターバル時間に実行されるガチャ開封演出で、初回のラウンド遊技や2回目のラウンド遊技では、1回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に表示せず、2回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示することが、「第1の所定期間で実行したカウント表示を表示装置の第1カウント表示領域に示すと共に、第2の所定期間で実行したカウント表示を表示装置の第2カウント表示領域に示すことが可能であり」に相当しても良い。
また上記形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における初回のラウンド遊技が、「第1のラウンド遊技」に相当し、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における2回目のラウンド遊技が「第2のラウンド遊技」に相当したが、これらに限定されることはなく、適宜変更可能である。例えば、10回のラウンド遊技が実行される大当たり遊技の場合、2回目のラウンド遊技が「第1のラウンド遊技」に相当し、5回目のラウンド遊技が「第2のラウンド遊技」に相当しても良い。
また上記形態では、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における初回のラウンド遊技では、1回目のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示し、2回目のラウンド遊技で第1入賞アイコン表示領域NR1に表示していたカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に移動して表示すことが、「第1の所定期間で実行したカウント表示を第2カウント表示領域に示し、第2の所定期間では、第2カウント表示領域に示していたカウント表示を第1カウント表示領域に示すこと」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、確変大当たり1、確変大当たり2、確変大当たり3、又は確変大当たり4に当選した場合に実行される大当たり遊技における初回のラウンド遊技では、初回のラウンド遊技で大入賞口14に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンを第1入賞アイコン表示領域NR1に表示し、2回目のラウンド遊技で、第1入賞アイコン表示領域NR1に表示していたカプセルアイコンを一度消去して、その後第2入賞アイコン表示領域NR2にて第1入賞アイコン表示領域NR1に表示していたカプセルアイコンを再度表示することが、「第1の所定期間で実行したカウント表示を第2カウント表示領域に示し、第2の所定期間では、第2カウント表示領域に示していたカウント表示を第1カウント表示領域に示すこと」に相当しても良い。
また上記形態では、第1液晶表示装置50が「第2表示装置」に相当し、第2液晶表示装置7が「第1表示装置」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1液晶表示装置50が「第1表示装置」に相当しても良いし、第2液晶表示装置7が「第2表示装置」に相当しても良い。
また上記形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aに第1入賞アイコン表示領域NR1(第2カウント表示領域)があり、第2液晶表示装置7の表示画面7aに第2入賞アイコン表示領域NR2(第1カウント表示領域)があったが、これに限定されることはない。例えば、第1カウント表示領域が第1液晶表示装置50の表示画面50aにあっても良いし、第2カウント表示領域が第2液晶表示装置7の表示画面7aにあっても良い。
上記形態では、設定値「1」が第1設定値に相当し、設定値「6」が第2設定値に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1設定値と第2設定値が異なれば、第1設定値は、設定値「1」から設定値「6」のうち、いずれかの設定値であっても良い。
上記形態のLOGOガチャオープニング演出(示唆演出)にて示唆される実行中の大当たり遊技におけるラウンド数が、「所定の内容」に相当したが、これに限定されることはない。「所定の内容」には、実行中の大当たり遊技におけるラウンド数、大当たり遊技の終了後の遊技状態(例えば、高確率状態や、時短状態など)、大当たり判定処理により大当たりと判定される期待度、大当たり判定処理により大当たり又はハズレとなるか否かの判定よりも事前に判定される先読み判定により大当たりとなるか否か、液晶表示装置に表示される演出の内容等が含まれていることとする。
また上記形態では、第1液晶表示装置50の表示画面50aと第2液晶表示装置7の表示画面7aとが連係して表示されるLOGOガチャオープニング演出が「示唆演出」に相当したが、これに限定されることはない。上述したように「所定の内容」には、実行中の大当たり遊技におけるラウンド数、大当たり遊技の終了後の遊技状態(例えば、高確率状態や、時短状態など)、大当たり判定処理により大当たりと判定される期待度(以下、大当たり当選期待度)、大当たり判定処理により大当たり又はハズレとなるか否かの判定よりも事前に判定される先読み判定により大当たりとなるか否か、液晶表示装置に表示される演出の内容(例えば、演出キャラクタ)等が含まれている。このため、示唆演出は、例えば、演出図柄EZの図柄態様や可動役物の可動態様や枠ランプ212や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたり、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告、スピーカ610から音声等によって、上記所定の内容を示唆可能であれば良い。
また上記形態では、ガチャ開封演出におけるガチャアイコン(特定演出)によって、LOGOガチャオープニング演出(示唆演出)で示唆されたラウンド数(所定の内容)よりもラウンド数が多い10回のラウンド遊技が最終的に行われる昇格(遊技者にとって有利な昇格)が遊技者に示された。ここで「示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格」には、示唆演出で示唆したラウンド数よりも多いラウンド数が実行されること、示唆演出で示唆した遊技状態(例えば、低確時短状態)よりも遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、高確時短状態)に制御されること、示唆演出で示唆した大当たり当選期待度よりも高い大当たり当選期待度であること、示唆演出(例えば、青色の保留アイコン)で示唆した先読み判定による大当たりとなる可能性よりも高い先読み判定により大当たりとなる可能性を示すこと(例えば、緑色の保留アイコン)、示唆演出で示唆した演出内容(例えば、演出キャラクタ)よりも希少な演出内容(例えば、希少な演出キャラクタ)であること等が含まれていることとする。
また上記形態では、ガチャ開封演出におけるガチャアイコンが「特定演出」に相当したが、これに限定されることはない。「示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格」には、示唆演出で示唆したラウンド数よりも多いラウンド数が実行されること、示唆演出で示唆した遊技状態(例えば、低確時短状態)よりも遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、高確時短状態)に制御されること、示唆演出で示唆した大当たり当選期待度よりも高い大当たり当選期待度であること、示唆演出(例えば、青色の保留アイコン)で示唆した先読み判定による大当たりとなる可能性よりも高い先読み判定により大当たりとなる可能性を示すこと(例えば、緑色の保留アイコン)、示唆演出で示唆した演出内容(例えば、演出キャラクタ)よりも希少な演出内容(例えば、希少な演出キャラクタ)であること等が含まれている。このため、特定演出は、例えば、演出図柄EZの図柄態様や可動役物の可動態様や枠ランプ212や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたり、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告、スピーカ610から音声等によって、示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格を示す演出であれば良い。
上記形態では、大入賞口14が「入球口」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1始動口が「入球口」に相当しても良いし、第2始動口が「入球口」に相当しても良い。また一般入賞口10が「入球口」に相当しても良い。
また上記形態では、大当たり遊技にて大入賞口14(入球口)に1個の遊技球が入賞(入球)すると、カプセルアイコンを1個表示し、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われることでカプセルアイコンがガチャアイコン(特定演出)に変更して表示することが、「入球口への遊技球の入球に基づいて、特定演出を実行可能である」に相当するが、これに限定されることはない。例えば、大入賞口14に遊技球が1個入球することで、カプセルアイコンではなく、ガチャアイコンを表示することが、「入球口への遊技球の入球に基づいて、特定演出を実行可能である」に相当しても良いし、大入賞口14に遊技球が例えば、10個入賞することで、ガチャアイコンを表示することが、「入球口への遊技球の入球に基づいて、特定演出を実行可能である」に相当しても良い。また大入賞口14に遊技球が入球し、演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて演出ボタン40kの押下操作が行われて、ガチャアイコンを表示することが、「入球口への遊技球の入球に基づいて、特定演出を実行可能である」に相当しても良い。
上記形態では、演出ボタン40kが「操作手段」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機PY1に備えられている演出ボタン40k以外の可動部材が「操作手段」に相当しても良い。
上記形態では、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われること(所定の条件)でカプセルアイコン(事前演出)がガチャアイコン(特定演出)に変更されて表示されたが、これに限定されることはない。例えば、事前演出が表示されてから所定期間(例えば、20秒)が経過したことが、「所定の条件」に相当しても良い。また、事前演出を特定演出に変更するか否かの抽選を行い、その抽選で当選したことが、「所定の条件」に相当しても良い。その他、カプセル貯留演出の実行終了が、「所定の条件」であっても良い。
また上記形態では、カプセルアイコンが「事前演出」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、事前演出は、大入賞口14への遊技球の入賞に基づいて実行されれば、例えば、演出図柄EZの図柄態様や可動役物の可動態様や枠ランプ212や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたり、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告、スピーカ610から音声等であっても良い。
また上記形態では、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われること(所定の条件)でカプセルアイコンがガチャアイコン(特定演出)に変更されて表示されたが、これに限定されることはない。例えば、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われることでカプセルアイコンがガチャアイコン(特定演出)に変更されない場合があっても良い。
また上記形態では、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われることで1個のカプセルアイコンが1個のガチャアイコン(特定演出)に変更されて表示されたが、これに限定されることはない。例えば、ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われることで、入賞アイコン表示領域に表示されている全てのカプセルアイコンがガチャアイコンに変更されて表示されるようにしても良い。
上記形態では、確変大当たり1に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり2に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり3に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり4に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり5に当選した場合の大当たり遊技、通常大当たりに当選した場合の大当たり遊技が、「複数の遊技状態」に相当したが(図11参照)、これに限定されることはない。例えば、「複数の遊技状態」は、上述した確変大当たり1に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり2に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり3に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり4に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり5に当選した場合の大当たり遊技、通常大当たりに当選した場合の大当たり遊技以外の大当たり遊技を含むようにしても良い。また「複数の遊技状態」は、上述した大当たり遊技の種類よりも少ない種類の大当たり遊技であっても良い。
また上記形態では、低確時短状態、高確時短状態も「複数の遊技状態」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、高確非時短状態も「複数の遊技状態」に含むようにしても良い。また小当たり遊技が頻繁に実行され、小当たり遊技で徐々に賞球数を獲得可能な高確非時短状態(小当たりラッシュ状態)にパチンコ遊技機PY1にて移行可能である場合には、小当たりラッシュ状態も「複数の遊技状態」に含むようにしても良い。
また上記形態では、大当たり遊技のラウンド数が「特別遊技状態の内容」に相当したが、これに限定されることはない。「特別遊技状態の内容」には、大当たり遊技のラウンド数、大当たり遊技の終了後に移行する遊技状態(例えば、時短状態、高確率状態)、現在のパチンコ遊技機PY1の遊技状態(例えば、時短状態、高確率状態)の内容が含まれていることとする。
上記形態では、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGF(特定演出)が表示される場合には昇格報知演出(特別演出)が実行されるが、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGAからガチャアイコンGDのうち、いずれかが表示される場合には昇格報知演出(特別演出)が実行されることはなかったが、これに限定されることはない。例えば、ガチャ開封演出にてガチャアイコンGAからガチャアイコンGDのうち、いずれかが表示されたあとに、ガチャアイコンとは別に、設定されている設定値を示唆する演出が実行されるようにしても良い。これにより、遊技者にはより設定されている設定値を予想させ易くすることが可能となる。
また上記形態の昇格報知演出(特別演出)は、図20(D)、図20(E)、又は図21(D)に示す演出に限定されることはない。特別演出は、例えば、演出図柄EZの図柄態様や可動役物の可動態様や枠ランプ212や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたり、保留アイコン予告、カットイン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告、スピーカ610から音声等であっても良い。
上記形態の演出制御用マイコン121では、遊技制御用マイコン101から送信されたオープニングコマンドを受信すると、設定値フラグ125と図17(B)に示すテーブルに基づいて、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコンを設定されている設定値を示唆するガチャアイコンにするか否かを抽選し(S4503)、その抽選結果に基づいてガチャアイコンを決定した(S4504)。そして、ステップS4506において、演出制御用マイコン121は、ステップS4504で決定したガチャアイコンを当選した大当たりの情報と図17(C)に示すテーブルと図17(D)に示すテーブルとに基づいて、ガチャアイコンを変更するか否かを抽選し、その抽選結果に基づいてガチャアイコンを変更した(S4508)。その後、演出制御用マイコン121は、ステップS4504で決定したガチャアイコン、又はステップS4508で変更したガチャアイコンに基づいて、カプセル貯留演出でのカプセルアイコンを決定した(S4509)。従って、上記形態のカプセルアイコンの種類の決定には、決定されたガチャアイコンの種類が関与しているといえる。しかしながら、上述した構成に限定されることはない。例えば、演出制御用マイコン121は、オープニングコマンドの受信したとき、又は大入賞口14に遊技球が入賞したときに遊技制御用マイコン101から送信される入賞コマンドを受信したときに、設定値フラグ125と、当選した大当たりの情報とに基づいて、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコンの種類を決定するようにしても良い。この場合、演出制御用マイコン121は、オープニングコマンドの受信したとき、又は大入賞口14に遊技球が入賞したときに遊技制御用マイコン101から送信される入賞コマンドを受信したときに、設定値フラグ125と、当選した大当たりの情報とに基づいて、決定されたガチャアイコンとは独立して、カプセル貯留演出にて表示するカプセルアイコンの種類を決定するようにしても良い。
また上記形態では、上記形態の演出制御用マイコン121では、遊技制御用マイコン101から送信されたオープニングコマンドを受信すると、設定値フラグ125に基づいて、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコンを設定されている設定値を示唆するガチャアイコンにするか否かを抽選し(S4503)、その抽選結果に基づいてガチャアイコンを決定した(S4504)。そして、ステップS4506において、演出制御用マイコン121は、ステップS4504で決定したガチャアイコンを当選した大当たりの情報に基づいて、ガチャアイコンを変更するか否かを抽選し、その抽選結果に基づいてガチャアイコンを変更した(S4508)。その後、演出制御用マイコン121は、ステップS4504で決定したガチャアイコン、又はステップS4508で変更したガチャアイコンに基づいて、カプセル貯留演出でのカプセルアイコンを決定した(S4509)。しかしながら、上述した構成に限定されることはない。例えば、演出制御用マイコン121は、オープニングコマンドの受信したときに、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコンの種類を決定するためのガチャ抽選テーブルを決定する。また、演出制御用マイコン121は、オープニングコマンドの受信したときに、カプセル貯留演出にて表示するカプセルアイコンの種類を決定するためのカプセル抽選テーブルを決定する。その後、演出制御用マイコン121は、大入賞口14に遊技球が入賞したときに遊技制御用マイコン101から送信される入賞コマンドを受信したときに、上述したガチャ抽選テーブルに基づいて、ガチャ開封演出にて表示するガチャアイコンの種類を決定するようにしても良い。また演出制御用マイコン121は、大入賞口14に遊技球が入賞したときに遊技制御用マイコン101から送信される入賞コマンドを受信したときに、上述したカプセル抽選テーブルに基づいて、カプセル貯留演出にて表示するカプセルアイコンの種類を決定するようにしても良い。
上記形態では、カプセル貯留演出とガチャ開封演出を大当たり遊技の実行中に実行したが、これに限定されることはない。例えば、変動演出でもカプセル貯留演出とガチャ開封演出を実行するようにしても良い。この場合、例えば、第1始動口11や、第2始動口12や、一般入賞口10に入賞した遊技球に対応するカプセルアイコンやガチャアイコンが表示されるようにしても良い。
上記形態では、初回のラウンド遊技、又は2回目のラウンド遊技にて大入賞口14に入賞した遊技球に対応してカプセルアイコンやガチャアイコンが表示されたが、これに限定されることはない。例えば、大入賞口14への遊技球の入賞に関係なく、カプセルアイコンやガチャアイコンが表示されるようにしても良い。この場合、例えば、最終的に10回のラウンド遊技が実行される期待度や、実行中の大当たり遊技の終了後に高確時短状態、又は低確時短状態に移行する期待度等に応じて、表示されるカプセルアイコンの数やガチャアイコンの数が異なるようにしても良い。
上記形態のカプセルアイコンは、ガチャ開封演出にて表示されるガチャアイコンが、10回のラウンド遊技が実行される昇格を示すものや、設定されている設定値を示唆するものがあることを示唆するものとなっていたが、これに限定されることはない。例えば、表示されているカプセルアイコンは、当該カプセルアイコンがガチャ開封演出にて変更表示されたガチャアイコンが10回のラウンド遊技が実行される昇格を示すものや、設定されている設定値を示唆するものがあることを示唆するようにしても良い。
上記形態では、大入賞口14が1つだけ設けられていた。しかしながら、第1大入賞口と第2大入賞口という2つの大入賞口を設けるようにしても良い。この場合、大当たり遊技によって第1大入賞口を開放し、小当たり遊技によって第2大入賞口を開放するようにしても良い。或いは、大当たり遊技では、ラウンドによって第1大入賞口の開放と第2大入賞口の開放とを切替えるようにしても良い。また第1大入賞口と第2大入賞口とを設ける場合、何れか一方に特定領域16を設けるようにすれば良い。
上記形態では、大入賞口14内への特定領域16への通過に基づいて、高確率状態に制御する遊技機(所謂V確機)として構成した。しかしながら、当選した大当たり(大当たり図柄)の種類でのみ高確率状態への移行が決定される遊技機として構成したり、当選した大当たりの種類と当選時の遊技状態とに基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機として構成しても良い。また、所謂1種2種混合機、2種タイプの遊技機(羽根物タイプの遊技機)、抽選によって高確率状態から通常確率状態に転落する転落機等、他の種類の遊技機として構成しても良い。
上記形態では、図11に示すように、大当たりの種類(大当たり図柄の種類)を設けた。しかしながら、図11に示す大当たりの種類はあくまで一例であって、適宜変更可能である。
上記形態では、第1始動口11又は第2始動口12への入球に基づいて取得する乱数(判定情報)として、大当たり乱数等の4つの乱数を取得することとしたが、一つの乱数を取得してその乱数に基づいて、大当たりか否か、大当たりの種別、リーチの有無、及び変動パターンの種類を決めるようにしてもよい。すなわち、始動入賞に基づいて取得する乱数の個数および各乱数において何を決定するようにするかは任意に設定可能である。
11.上記した実施の形態に示されている発明
上記した実施の形態には、以下の各手段の発明が示されている。以下に記す手段の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
手段A1に係る発明は、
所定の判定処理(図13(A)~(F)に示す大当たり判定テーブルを用いて大当たりであるかを判定する大当たり判定処理)にて大当たりと判定すると、遊技領域(遊技領域6)に設けられた大入賞口(大入賞口14)に入球可能な大当たり遊技を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を表示装置(第1液晶表示装置50と第2液晶表示装置7)にて実行可能とする演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備えた遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記大当たり遊技は、第1の所定期間(1回目のラウンド遊技)と、その第1の所定期間と異なる第2の所定期間(2回目のラウンド遊技)と、を含み、
前記演出制御手段は、
前記大当たり遊技で前記大入賞口に入球した遊技球に対応してカウント表示(カプセルアイコン、ガチャアイコン、図17(A)、図18(A)参照)を前記表示装置にて示すことが可能であり、
前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第1カウント表示領域(第2入賞アイコン表示領域NR2)に示すと共に、前記第2の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第2カウント表示領域(第1入賞アイコン表示領域NR1)に示すことが可能であり、
前記第1カウント表示領域と前記第2カウント表示領域とは、遊技者が区別して視認可能な表示領域であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1カウント表示領域と第2カウント表示領域は、遊技者が区別して視認可能な表示領域であって、大当たり遊技における第1の所定期間で実行されたカウント表示が第1カウント表示領域で示され、第2の所定期間で実行されたカウント表示が第2カウント表示領域で示される。これにより、大当たり遊技における第1の所定期間で実行されたカウント表示と、第2の所定期間で実行されたカウント表示とを区別して視認させることが可能となる。そのため、大当たり遊技における所定期間で実行されたカウント表示の誤認を防止させることが可能となる。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機において、
前記第1の所定期間は、前記大入賞口を開放させる第1のラウンド遊技(初回のラウンド遊技)であり、
前記第2の所定期間は、前記大入賞口を開放させる第2のラウンド遊技(2回目のラウンド遊技)であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、大当たり遊技における第1のラウンド遊技で実行されたカウント表示が第1カウント表示領域で示され、第2のラウンド遊技で実行されたカウント表示が第2カウント表示領域で示される。これにより、大当たり遊技における第1のラウンド遊技で実行されたカウント表示と、第2のラウンド遊技で実行されたカウント表示とを遊技者に区別して把握させることが可能となる。そのため、大当たり遊技におけるラウンド遊技で実行されたカウント表示の誤認を防止させることが可能となる。
手段A3に係る発明は、
手段A1又は手段A2に記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記第2カウント表示領域に示し(初回のラウンド遊技では第1入賞アイコン表示領域NR1にカプセルアイコンを表示し)、
前記第2の所定期間では、前記第2カウント表示領域に示していた前記カウント表示を前記第1カウント表示領域に示す(2回目のラウンド遊技では第1入賞アイコン表示領域NR1に表示していたカプセルアイコンを第2入賞アイコン表示領域NR2に移して表示する)ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1の所定期間で実行したカウント表示を遊技者に第2カウント表示領域で視認させ、第1の所定期間で第2カウント表示領域に示していたカウント表示を第2の所定期間では第1カウント表示領域で視認させることが可能となる。これにより、遊技者に第1の所定期間、又は第2の所定期間のうち、いずれの所定期間で実行されたカウント表示であるか把握させるだけでなく、第1の所定期間、又は第2の所定期間のうち、いずれの所定期間であるかを把握させることが可能となる。
手段A4に係る発明は、
手段A1から手段A3のいずれかに記載の遊技機において、
前記表示装置として、第1表示装置(第2液晶表示装置7)と、その第1表示装置と異なる第2表示装置(第1液晶表示装置50)とを備え、
前記演出制御手段は、
前記第1表示装置の前記第1カウント表示領域にて前記カウント表示を示すことが可能で、
前記第2表示装置の前記第2カウント表示領域にて前記カウント表示を示すことが可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1表示装置の第1カウント表示領域にてカウント表示が示され、第2表示装置の第2カウント表示領域にてカウント表示が示される。これにより、カウント表示が示されるカウント表示領域の表示装置が異なれば、第1カウント表示領域に示されたカウント表示と、第2カウント表示領域に示されたカウント表示とを遊技者に区別して視認させることが容易となる。そのため、大当たり遊技における所定期間で実行されたカウント表示の誤認をより防止させることが可能となる。
ところで、特開2001-340552号公報に記載の遊技機では、ラウンド遊技にて大入賞口に入球した遊技球の数をカウント表示として表示するカウント数表示器が設けられており、カウント数表示器によってラウンド遊技にて大入賞口に入球した遊技球の数を把握させることが可能となっている。しかしながら、大当たり遊技にて大入賞口に入球した遊技球に対応してカウント表示を表示装置にて示す遊技機では、大当たり遊技における第1の所定期間で実行したカウント表示なのか、又は第2の所定期間で実行したカウント表示なのか遊技者が誤認してしまう場合がある。そこで上記した手段A1~A4に係る発明は、特開2001-340552号公報に記載の遊技機に対して、第1の所定期間で実行したカウント表示を表示装置の第1カウント表示領域に示すと共に、第2の所定期間で実行したカウント表示を表示装置の第2カウント表示領域に示すことが可能であり、第1カウント表示領域と第2カウント表示領域とは、遊技者が区別して視認可能なである点で相違している。これにより、所定期間で実行したカウント表示の誤認を防止するという課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
手段B1に係る発明は、
所定の判定処理(図13(A)~(F)に示す大当たり判定テーブルを用いて大当たりであるかを判定する大当たり判定処理)で大当たりと判定すると、遊技者にとって有利になる特別遊技状態(大当たり遊技、高確時短状態、低確時短状態)に制御可能とする遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を実行可能とする演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備えた遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記遊技制御手段は、
第1設定値(設定値「1」、図13(A)参照)とその第1設定値よりも前記判定処理で大当たりと判定される確率が高い第2設定値(設定値「6」、図13(F)参照)を含む複数の設定値(設定値「1」、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」
、設定値「5」、設定値「6」、図13参照)のうちから、選択された一の設定値を設定可能とし、
前記演出制御手段は、
所定の内容(2回のラウンド遊技が実行されること)を示唆する示唆演出(LOGOガチャオープニング演出、図19(A)参照)を実行した後に、特定演出(ガチャ開放演出におけるガチャアイコンGF、図17(A)参照)によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格(10回のラウンド遊技が実行されることへの昇格、図17(A)参照)を示す場合と、
前記特定演出(ガチャ開放演出におけるガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD、図17(A)参照)によって、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆する場合とがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、所定の内容を示唆する示唆演出が実行された後に、特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示される場合と、特定演出によって、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆される場合とがある。これにより、特定演出が実行された場合には、示唆演出によって示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格、又は複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかについての期待感を遊技者に持たせることが可能となる。そのため、示唆演出が実行された後に実行される特定演出によって、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機において、
遊技領域(遊技領域6)に入球口(大入賞口14)を備え、
前記演出制御手段は、
前記入球口への遊技球の入球に基づいて、前記特定演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、入球口への遊技球の入球に基づいて実行された特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が遊技者に示されるか、又は特定演出によって、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかについて遊技者に示唆されることになる。これにより、特定演出が実行されるために、遊技者に入球口への遊技球の入球を促すことが可能となる。
手段B3に係る発明は、
手段B1又は手段B2に記載の遊技機において、
遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン40k)を備え、
前記演出制御手段は、
前記操作手段の操作に基づいて、前記特定演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、単に遊技機で実行される特定演出を能動的に体験させるのではなく、操作手段の操作を行わせることに基づいて実行される特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示される場合、又は複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆される場合がある。これにより、特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されるか、又は複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆されるために、遊技者の操作手段の操作を促すことが可能となる。
手段B4に係る発明は、
手段B1から手段B3のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記特定演出の実行よりも事前に、事前演出(カプセル貯留演出におけるカプセルアイコン、図18(A)参照)を実行可能とし、
所定の条件(ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われること)が成立することで、前記事前演出を前記特定演出に変更可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定演出の実行よりも事前に実行される事前演出が、所定の条件が成立することで、特定演出へと変更される。これにより、その特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示される場合、又は複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆される場合がある。そのため、事前演出を特定演出に変更させるために所定の条件の成立について遊技者に注目させることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段B5に係る発明は、
手段B1から手段B4のいずれかに記載の遊技機において、
前記特別遊技状態には、複数の特別遊技状態(確変大当たり1に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり2に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり3に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり4に当選した場合の大当たり遊技、図11参照)があり、
前記所定の内容は、前記特別遊技状態の内容(2回のラウンド遊技が実行されること)であり、
前記演出制御手段は、
前記特別遊技状態の内容を示唆する示唆演出を実行した後に、前記特定演出(ガチャ開放演出におけるガチャアイコンGF、図17(A)参照)によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格(10回のラウンド遊技が実行されることへの昇格、図17(A)参照)を示す場合と、
前記特定演出(ガチャ開放演出におけるガチャアイコンGA、ガチャアイコンGB、ガチャアイコンGC、ガチャアイコンGD、図17(A)参照)によって、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆する場合とがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特別遊技状態の内容を示唆する示唆演出が実行された後に、特定演出によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示される場合と、特定演出によって、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかが示唆される場合とがある。これにより、示唆演出にて特定遊技状態の内容が示唆された後に、特定演出によって、示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されれば、遊技者を喜ばせることが可能となる。一方、示唆演出にて特定遊技状態の内容が示唆された後に、特定演出によって、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかが示唆されても、今後の遊技者の遊技意欲をかき立てることが可能となる。そのため、特別遊技状態の内容を示唆する示唆演出が実行された後に実行される特定演出によって、より遊技興趣を高めることが可能となる。
手段B6に係る発明は、
手段B1から手段B5のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記特定演出によって、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆するときに、特別演出(昇格画像SHを表示する昇格演出)を実行する場合がない一方、
前記特定演出によって、前記示唆演出にて示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格を示すときに、前記特別演出(昇格画像SHを表示する昇格報知演出、図20(D)、図20(E)参照)を実行する場合があることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定演出によって、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかが示唆されるときには、特別演出が実行される場合がない一方、特定演出によって、示唆演出にて示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されるときには、前記特別演出が実行される場合がある。これにより、特定演出によって、示唆演出にて示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されるほうが、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかが示唆されるよりも、遊技者に印象を持たせることが可能となる。そのため、特定演出だけでなく、特別演出が実行されるか否かによっても、遊技興趣をより高めることが可能となる。
ところで、特開2007-222491号公報に記載の遊技機では、大当たりであるか否かの判定処理にて大当たり当選である場合に実行される変動演出にて、一度大当たりであることを示唆した後に、その示唆した内容よりも遊技者にとって有利な大当たり遊技に昇格を示唆する場合がある。しかしながら、所定の判定処理で大当たりと判定すると、遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御可能とし、所定の演出を実行可能とする遊技機ついて、遊技興趣を高めるために未だ改善の余地があった。そこで上記した手段B1~B6に係る発明は、特開2007-222491号公報に記載の遊技機に対して、第1設定値とその第1設定値よりも所定の判定処理で大当たりと判定される確率が高い第2設定値を含む複数の設定値のうちから、選択された一の設定値を設定可能とし、所定の演出を実行可能とする演出制御手段は、所定の内容を示唆する示唆演出を実行した後に、特定演出によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格を示す場合と、前記特定演出によって、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆する場合がある点で相違している。これにより、遊技興趣を高めるという課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
手段C1に係る発明は、
所定の判定処理(図13(A)~(F)に示す大当たり判定テーブルを用いて大当たりであるかを判定する大当たり判定処理)で大当たりと判定すると、遊技者にとって有利になる特別遊技状態(大当たり遊技)に制御可能とする遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を実行可能とする演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備えた遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記遊技制御手段は、
第1設定値(設定値「1」、図13(A)参照)とその第1設定値よりも前記判定処理で大当たりと判定される確率が高い第2設定値(設定値「6」、図13(F)参照)を含む複数の設定値(設定値「1」、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」
、設定値「5」、設定値「6」、図13参照)のうちから、選択された一の設定値を設定可能とし、
前記演出制御手段は、
所定の内容(2回のラウンド遊技が実行されること)を示唆する示唆演出(LOGOガチャオープニング演出、図19(A)参照)を実行した後に、特定演出(ガチャ開封演出におけるガチャアイコンGG、図17(A)参照)によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格(10回のラウンド遊技が実行されることへの昇格、図17(A)参照)を示すと共に、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆する場合があることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、所定の内容を示唆する示唆演出が実行された後に、特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されると共に、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆される場合があるため、遊技者を喜ばせることが可能となる。これにより、特定演出が実行された場合には、示唆演出によって示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格であると共に、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかについての期待感を遊技者に持たせることが可能となる。そのため、示唆演出が実行された後に実行される特定演出によって、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段C2に係る発明は、
手段C1に記載の遊技機において、
遊技領域(遊技領域6)に入球口(大入賞口14)を備え、
前記演出制御手段は、
前記入球口への遊技球の入球に基づいて、前記特定演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、入球口への遊技球の入球に基づいて実行された特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が遊技者に示されると共に、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかについて遊技者に示唆されることになる。これにより、特定演出が実行されるために、遊技者に入球口への遊技球の入球を促すことが可能となる。
手段C3に係る発明は、
手段C1又は手段C2に記載の遊技機において、
遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン40k)を備え、
前記演出制御手段は、
前記操作手段の操作に基づいて、前記特定演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、単に遊技機で実行される特定演出を能動的に体験させるのではなく、操作手段の操作を行わせることに基づいて実行される特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されると共に、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆される場合がある。これにより、特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示される共に、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆されるために、遊技者の操作手段の操作を促すことが可能となる。
手段C4に係る発明は、
手段C1から手段C3のいずれかに記載の遊技機において、
前記演出制御手段は、
前記特定演出の実行よりも事前に、事前演出(カプセル貯留演出におけるカプセルアイコン、図18(A)参照)を実行可能とし、
所定の条件(ガチャ開封演出における演出ボタン40kの押下操作が有効となる有効期間にて、演出ボタン40kの1回の押下操作が行われること)が成立することで、前記事前演出を前記特定演出に変更可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定演出の実行よりも事前に実行される事前演出が、所定の条件が成立することで、特定演出へと変更される。これにより、その特定演出によって、示唆演出で示唆された内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示されると共に、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているか示唆される場合がある。そのため、事前演出を特定演出に変更させるために所定の条件の成立について遊技者に注目させることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段C5に係る発明は、
手段C1から手段C4のいずれかに記載の遊技機において、
前記特別遊技状態には、複数の特別遊技状態(確変大当たり1に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり2に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり3に当選した場合の大当たり遊技、確変大当たり4に当選した場合の大当たり遊技、図11参照)があり、
前記所定の内容は、前記特別遊技状態の内容(2回のラウンド遊技が実行されること)であり、
前記演出制御手段は、
前記特別遊技状態の内容を示唆する示唆演出を実行した後に、前記特定演出(ガチャ開放演出におけるガチャアイコンGG、図17(A)参照)によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格を示すと共に、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆する場合があることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特別遊技状態の内容を示唆する示唆演出が実行された後に、特定演出によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示される共に、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかが示唆される場合がある。これにより、示唆演出にて特定遊技状態の内容が示唆された後に、特定演出によって、示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格が示され、複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかが示唆されれば、より遊技者を喜ばせることが可能となる。そのため、特別遊技状態の内容を示唆する示唆演出が実行された後に実行される特定演出によって、より遊技興趣を高めることが可能となる。
ところで、特開2007-222491号公報に記載の遊技機では、大当たりであるか否かの判定処理にて大当たり当選である場合に実行される変動演出にて、一度大当たりであることを示唆した後に、その示唆した内容よりも遊技者にとって有利な大当たり遊技に昇格を示唆する場合がある。しかしながら、所定の判定処理で大当たりと判定すると、遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御可能とし、所定の演出を実行可能とする遊技機ついて、遊技興趣を高めるために未だ改善の余地があった。そこで上記した手段C1~C5に係る発明は、特開2007-222491号公報に記載の遊技機に対して、第1設定値とその第1設定値よりも所定の判定処理で大当たりと判定される確率が高い第2設定値を含む複数の設定値のうちから、選択された一の設定値を設定可能とし、所定の演出を実行可能とする演出制御手段は、所定の内容を示唆する示唆演出を実行した後に、特定演出によって、その示唆演出で示唆した内容よりも遊技者にとって有利になる昇格を示すと共に、前記特定演出によって、前記複数の設定値のうちから、いずれの設定値が設定されているかを示唆する場合がある点で相違している。これにより、遊技興趣を高めるという課題を解決する(作用効果を奏する)ことが可能である。
PY1…パチンコ遊技機
7…第2液晶表示装置
7a…表示画面
50…第1液晶表示装置
50a…表示画面
101…遊技制御用マイコン
121…演出制御用マイコン
125…設定値フラグ
GA…ガチャアイコン
GB…ガチャアイコン
GC…ガチャアイコン
GD…ガチャアイコン
GE…ガチャアイコン
GF…ガチャアイコン
GG…ガチャアイコン
KA…カプセルアイコン
KB…カプセルアイコン
KC…カプセルアイコン
NR1…第1入賞アイコン表示領域
NR2…第2入賞アイコン表示領域
NR3…第3入賞アイコン表示領域
NR4…第4入賞アイコン表示領域
OK…文字画像
SH…昇格画像

Claims (2)

  1. 所定の判定処理にて大当たりと判定すると、遊技領域に設けられた大入賞口に入球可能な大当たり遊技を実行可能な遊技制御手段と、
    所定の演出を表示装置にて実行可能とする演出制御手段と、を備えた遊技機において、
    前記大当たり遊技は、第1の所定期間と、その第1の所定期間と異なる第2の所定期間と、を含み、
    前記演出制御手段は、
    前記大当たり遊技で前記大入賞口に入球した遊技球に対応してカウント表示を前記表示装置にて示すことが可能であり、
    前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第1カウント表示領域に示すと共に、前記第2の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第2カウント表示領域に示すことが可能であり、
    前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記第2カウント表示領域に示し、
    前記第2の所定期間では、前記第2カウント表示領域に示していた前記カウント表示を前記第1カウント表示領域に示し、
    前記第1カウント表示領域と前記第2カウント表示領域とは、遊技者が区別して視認可能な表示領域であることを特徴とする遊技機。
  2. 所定の判定処理にて大当たりと判定すると、遊技領域に設けられた大入賞口に入球可能な大当たり遊技を実行可能な遊技制御手段と、
    所定の演出を表示装置にて実行可能とする演出制御手段と、を備えた遊技機において、
    前記表示装置として、第1表示装置と、その第1表示装置と異なる第2表示装置とを備え、
    前記大当たり遊技は、第1の所定期間と、その第1の所定期間と異なる第2の所定期間と、を含み、
    前記演出制御手段は、
    前記大当たり遊技で前記大入賞口に入球した遊技球に対応してカウント表示を前記表示装置にて示すことが可能であり、
    前記第1の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第1カウント表示領域に示すと共に、前記第2の所定期間で実行したカウント表示を前記表示装置の第2カウント表示領域に示すことが可能であり、
    前記第1表示装置の前記第1カウント表示領域にて前記カウント表示を示すことが可能で、
    前記第2表示装置の前記第2カウント表示領域にて前記カウント表示を示すことが可能であり、
    前記第1カウント表示領域と前記第2カウント表示領域とは、遊技者が区別して視認可能な表示領域であることを特徴とする遊技機。
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