JP2021029489A - 異物の吸着捕獲具 - Google Patents

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【課題】主たる目的は、体育館などの施設利用者である個々人が自ら用意し、設置することが可能な多様性のある積層粘着マットを有する異物の吸着捕獲具の提供。【解決手段】積層された粘着シートを順次剥がして新たな粘着面を露出させて使用する方式の除塵のための積層粘着マットを有し、該マットは、少なくとも一部が透明又は不透明の異物捕獲部を有し、異物捕獲部は、一方の面が離型性を有する厚みが10〜200μmの透明又は不透明の基材と、該基材の離型性のない面上に形成された厚みが1〜200μmの粘着剤層とからなる粘着シート同士を、複数枚積層してなり、さらに、該複数枚の粘着シートが積層した構造をそれぞれが有する分画部分を2以上有して構成されており、前記積層粘着マットが、支持具に、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化されてなる、2つ以上に折り畳むことができる構造を有する異物の吸着捕獲具。【選択図】図1

Description

本発明は、除塵のための積層粘着マットを有してなる異物の吸着捕獲具に関する。詳しくは、例えば、体育館や製造工場などの施設で敬遠される、人体や被服や靴に付着して外部から持ち込まれる砂や塵やホコリなどの異物を粘着剤面で捕獲するための粘着マットを有する異物の吸着捕獲具を、少なくとも2つに折り畳むことができる構造としたことで、多様な利用方法に適用できるようになり、利便性が高まり、その使用機会を格段に高めることを可能にし、その結果、例えば、体育館の利用者などに対する安全性をより高めることができる技術に関する。
従来、粘着剤面を有するマットの上に乗ることで、靴底などの履物に付着した砂や塵を吸着させて、また、被服や人体に付着した塵やホコリなどの異物を落下させて、粘着剤面で異物を捕獲する足踏み式の粘着マットは広く知られており、使用もされている。また、利便性を高めた製品についての種々の提案もなされている。例えば、特許文献1では、紙又は不織布の上に、特定の表面粘着力の粘着剤層を設けたシートを、所望する枚数重ね合わせてなる構成の除塵用マットが提案されている。この除塵用マットは、塵埃吸着により最表面に位置する粘着剤層の粘着面(以下、粘着面と呼ぶ)が汚れた場合に、剥がして新しい粘着面を露出させて使用できるように構成されている。また、例えば、特許文献2では、基材フィルムの構成材料と、基材フィルムに積層させる粘着フィルムを構成する粘着剤を特有のものにすることで、さらに機能を付加した、帯電防止性能を高めた除塵用の積層粘着マットが提案されている。
上記したような構成の粘着マットは、構成が極めて単純で、使用方法も簡便であり、特別な装置や動力を使用するものでもないため、例えば、体育館や製造工場などの施設で広く用いられている。上記の粘着マットを用いることで、例えば、体育館内において行われる、バスケット、バレー、バドミントン、フットサルなどの競技や練習の際に、靴や人体や被服に付着して体育館へ侵入した砂やほこり、汚れなどの異物が原因となって生じる、運動している者が足を滑らせることや、場合によっては怪我をすることを防ぐことができる。製造工場では、上記の粘着マットを用いることで、製造現場のクリーン化が推進されて、製造した製品の品質向上を図ることができる。
特に、前記した粘着剤層を設けたシートを所望する枚数重ね合わせてなる積層構成の粘着マットは、異物を吸着捕獲して粘着面が汚れた際に、汚れたシートを一枚剥がすだけの簡単な操作で、新しい粘着面を露出させることができるので、常に良好な状態の粘着面で異物の捕獲を行うことを可能にできる。そのため、積層構成の粘着マットは、表面の汚れ状態に応じて、或いは、期間を決めて新しい粘着面を露出させる操作を行いながら使用することで、長期間に亘って継続して、場合によっては、不動の設置物であるかのような状態で使用されている。
特開昭60−122536号公報 特許第2939431号公報
本発明者は、上記した種々の粘着マットの使用状況について検討した結果、下記の状況にあり、改善する必要があることを見出した。粘着マットは、異物を嫌う製造工場などの施設の入口に、固定した状態で載置して使用することで、異物の持ち込みの抑制を効果的行っている。しかし、例えば、特に体育館などのような、多用な目的で、広く一般に利用されているような施設では、粘着マットが設置されていない場合も多い。粘着マットが設置されていない体育館内には、靴や人体や被服に付着して外部から砂や塵やホコリなどの異物が持ち込まれ易く、結果として、競技を行っている利用者や、練習をしている利用者などが、異物によって足を滑らせたり、場合によっては怪我をする頻度が高まっており、粘着マットを設置することは効果的であることがわかった。また、本発明者が観察したところ、体育館などの施設の入口の床面に粘着マットが配置されており、入場者が、粘着マットの上で十分に足踏みをするという除塵のための行動が確実に行われている場合は、体育館内などへ持ち込まれる異物の量が格段に低減できることがわかった。本発明者は、さらに、設置する粘着マットを積層構成のものにし、最表層の粘着面の汚れ具合に応じて新たな粘着面を露出させて使用すると、体育館内への異物の持ち込みがより確実に低減できることを確認した。
また、本発明者の検討によれば、積層方式でない粘着マットにしても、粘着層を設けた粘着シートを所望する枚数重ね合わせてなる積層構成の除塵のための粘着マット(以下、積層粘着マットと呼ぶ)にしても、通常、これらの粘着マットを用意し、床面に固定させて設置するのは、体育館などの施設の提供者であり、体育館などの利用者である競技や練習を実際にする個々人が、粘着マットを用意し、設置することは少ない。上記の現状は、体育館内へ異物が持ち込まれることで怪我をするのは施設の利用者であり、その一方で、利用者自身が、粘着マットを使用することで怪我のリスクを低減できることを理解していたとしても、自らが積極的に身を守る行動をとることができない状態にあるという、安全上の重大な課題があることを示している。
また、本発明者は、別の課題として、従来の粘着マットは、設置した際の印象が希薄であり、粘着マットが設置されていたとしても、その存在感は無いに等しいといっても過言でなく、このことが原因して、せっかく粘着マットを設置していても、靴や人体や被服に付着して外部から持ち込まれる砂や塵やホコリなどの異物を、粘着マットの粘着面に、十分に吸着又は落下させて捕獲することができていないことを認識した。すなわち、体育館などの施設の入口に、従来の粘着マットを設置しても、入場者に、当該粘着マットが、「人体や被服や靴に付着して外部から持ち込まれる砂や塵やホコリなどの異物を除塵する目的のもの」であることを強く印象付けることができていないことが原因して、粘着マットが本来有している優れた機能が十分に発揮できていない、という現状がある。
従って、本発明の主たる目的は、体育館などの施設の利用者である個々人が、自ら粘着マットを用意し、設置することを可能にした積層粘着マットを提供可能することである。具体的には、特に、粘着マットを設置するのは体育館などの施設の提供者であるという常識から、従来の製品になかった、小型で、体育館などの施設の利用者である個々人が持ち運びすることが容易にでき、しかも従来の粘着マットのもつ機能を低減することがなく、好ましくは、より向上させた積層粘着マット製品を新たに開発し、提供することにある。さらに、本発明の目的は、静電気などで指先や被服に付着した塵やホコリなどを、水で洗い流すことなく、積層粘着マットの粘着面に吸着させて除塵するような新規な用途にも好適に適用できる、従来の粘着マットのもつ機能を低減することがなく、むしろ向上させた、例えば、机上や壁面などに置いた場合に、違和感のない、スマートな印象を与える積層粘着マット製品を新たに開発し、提供することにある。また、本発明の別の目的は、特に足踏み方式の積層粘着マットにおいて、その本来の目的である「靴や人体や被服に付着して外部から持ち込まれる砂や塵やホコリなどの異物の除塵」を十分に達成できる構成のものに改良した、より好ましい形態の積層粘着マット製品を提供することにある。具体的には、入場者が、足踏み方式の積層粘着マットの上で足踏みを十分にする、という行動を積極的にとるようになる工夫を施すことで、粘着マットのもつ機能を十分に発揮させる構成に改良した、より好ましい形態の積層粘着マット製品を提供することである。
上記の目的は、下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、下記の異物の吸着捕獲具を提供する。
[1]砂や塵やホコリなどの異物の除塵を行う際に、積層された複数枚の粘着シートを順次剥がして新たな粘着面を露出させて使用する方式の除塵のための積層粘着マットを有する異物の吸着捕獲具であって、前記積層粘着マットは、少なくとも一部が透明又は不透明の異物捕獲部を有しており、さらに該異物捕獲部を保持した状態で一体化されている基材部を有していてもよく、前記異物捕獲部は、一方の面に離型性を有する厚みが10μm〜200μmの、透明又は不透明の基材と、該基材の離型性のない面上に形成された厚みが1μm〜200μmの粘着剤層とからなる粘着シート同士を、前記基材の離型性を有する面と、前記粘着剤層とが接する状態で複数枚を積層してなり、さらに、該複数枚の粘着シートが積層した構造をそれぞれが有する分画部分を2以上有して構成されており、前記積層粘着マットが、支持具に、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化されてなる、少なくとも2つに折り畳むことができる構造を有することを特徴とする異物の吸着捕獲具。
本発明の上記除塵のための異物の吸着捕獲具の好ましい形態としては、下記のものが挙げられる。
[2]前記支持具が、前記異物捕獲部が有する分画部分と同数又は同数以上のシート状又は板状の部材を有し、これらの部材同士が、これらの部材に一体化されている連結材料で、或いは、別の連結部材によって連結されて、少なくとも2つに折り畳むことができるように構成されている上記[1]に記載の異物の吸着捕獲具。
[3]前記支持具を外側にし、前記積層粘着マットが内側に位置するようにして折り畳んだ状態にして、前記異物捕獲部の分画部分のそれぞれの最表面を構成する前記粘着シートの粘着剤層同士が対向した状態になった際に、該粘着剤層の粘着面同士が貼り付かないようにする手段が設けられている上記[1]又は[2]に記載の異物の吸着捕獲具。
[4]さらに、専用の収納具を有してなり、前記支持具を内側にして、前記積層粘着マットを外側にして折り畳んだ状態にして前記収納具に収納させた場合に、前記積層粘着マットの異物捕獲部が有する複数の分画部分のそれぞれの最表面を構成する前記粘着剤層の粘着面が、前記収納具を構成する部材に貼り付かないようにする手段が前記収納具に設けられている上記[1]又は[2]の異物の吸着捕獲具。
[5]粘着シート同士を積層してなる前記異物捕獲部と、該異物捕獲部を保持して一体化するための基材部とを有し、前記異物捕獲部の少なくともいずれかの分画部分を構成している粘着シートの基材及び粘着剤層が透明で、当該分画部分が透明であり、該分画部分を保持して一体化した基材部に画像を有する着色部が設けられており、該画像が、前記異物捕獲部の透明な分画部分側から視認されるように構成されて、前記画像による視覚的効果が付与されている上記[1]〜[4]に記載の異物の吸着捕獲具。
[6]前記着色部が、前記異物捕獲部と一体化される側の面に施した印刷、或いは、前記透明でない基材部の上に載置し保持させた印刷物で構成されており、前記印刷によって形成した画像又は前記印刷物の画像が、前記異物捕獲部の透明な分画部分を構成している積層された複数枚の粘着シートを透して視認できる構成の上記[5]に記載の異物の吸着捕獲具。
[7]前記画像が、前記異物捕獲部の上で足踏み行動をするように注意喚起する内容を含む上記[5]又は[6]の異物の吸着捕獲具。
[8]前記画像が、使用者へのメッセージとなる表示、使用者に関連する表示及び使用者に関する表示のいずれかを含む上記[5]〜[7]の異物の吸着捕獲具。
本発明によれば、体育館などの施設の利用者である個々人が、用意した粘着マットを、個人の意志に基づき希望通りの位置に設置することを可能にする、従来製品に比べて持ち運びが格段に容易な、少なくとも2つに折り畳むことができる構造の積層粘着マットを有する異物の吸着捕獲具が提供される。その結果、体育館などの施設を利用する団体や個人が、必要に応じて個々に異物の吸着捕獲具を持ち込んで、より効果的な位置に設置して使用することができるようになる。この結果、体育館などの施設に、異物を捕獲し除去するための粘着マットの設置がない場合や、設置位置が、利用者の希望に合致していないような場合などに対し、競技や練習をする際における安全性の確保を、利用者自らが考えて積極的にできるようになる、という安全性にかかわる極めて有用な効果が得られる。また、本発明によれば、積層粘着マットを有する異物の吸着捕獲具の形態を、2以上に折り畳むことができる構造にしたことで、上記した効果に加え、下記のような効果も得られる。例えば、本発明の異物の吸着捕獲具を机上や壁に載置した状態で使用する場合に、使用しないときには2つ折り畳んで粘着面が露出しない状態にしてコンパクトな形状にしておき、指先や被服などに付着した塵やホコリなどを吸着させる必要がある場合には、適宜に粘着面を露出させた状態にして使用できる。このように、本発明によれば、使用目的や使用状況に合致した形態に変化させることができる、積層粘着マットを有する多様性に優れる製品の提供が可能になる。
本発明によれば、上記したように、特に、粘着マットを設置するのは体育館などの施設の提供者であるという常識から、従来の製品にはなかった、その形態を変化させて小型にでき、体育館などの施設の利用者である個々人が持ち運びすることが容易にでき、しかも、従来の積層粘着マットのもつ機能を低減することがない有用な異物の吸着捕獲具が提供される。また、本発明の好ましい形態によれば、従来の積層粘着マットのもつ機能をより十分に発揮させることができる、より積層粘着マットの機能性を向上させた異物の吸着捕獲具が提供される。具体的には、長期間に亘って設置され続ける足踏み方式の積層粘着マットにおいて、その目的である「靴や人体や被服に付着して外部から持ち込まれる砂や塵やホコリなどの異物の除塵」を十分に達成できる構成のものに改良された積層粘着マット製品が提供される。
本発明の異物の吸着捕獲具の一例を説明するための模式図である。 本発明の異物の吸着捕獲具の別の一例を説明するための模式図である。 2つに折り畳めるようにした構造の本発明の異物の吸着捕獲具を模式的に示す斜視図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する除塵のための積層粘着マットの一例を説明するための模式的な断面図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する2つに折り畳むことができる構造の一例を説明するための模式図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する2つに折り畳むことができる構造の別の一例を説明するための模式図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する2つに折り畳むことができる構造の別の一例を説明するための模式図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する2つに折り畳むことができる構造の別の一例を説明するための模式図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する2つに折り畳むことができる構造の別の一例を説明するための模式図である。 本発明の異物の吸着捕獲具を構成する3つに折り畳む構造とした場合の一例を説明するための模式的な斜視図である。 図10の3つに折り畳む構造とした本発明の異物の吸着捕獲具の例ついての説明をするための模式図である。
以下、好ましい形態を挙げて本発明を説明する。本発明者は、従来の粘着マットを設置するのは体育館などの施設の提供者であるという常識に対し、砂や塵やホコリなどの異物が体育館などの施設に外部から持ち込まれることによって怪我をするのは、体育館などの施設の利用者である個々人であるといった現実に対し、施設内に異物を持ち込まないようにすることの重要性を感じている当事者が、身を護るための安全策を自らが採れない現状を早急に改善する必要があるとの認識をもった。
これに対し、上記認識の下、本発明者は、従来より使用されている、砂や塵やホコリなどの異物の除塵を行う場合に、複数枚の積層された粘着シートを順次剥がして新たな粘着面を露出させて使用する方式の除塵のための積層粘着マットを、簡便に、体育館などの施設に持ち込むことができるようにするための方法について鋭意検討を行い、本発明に至った。
まず、本発明の異物の吸着捕獲具を構成する積層粘着マットは、少なくとも一部が透明又は不透明の異物捕獲部を有してなり、該異物捕獲部が、一方の面が離型性を有する厚みが10μm〜200μmの基材と、該基材の離型性のない面上に形成された厚みが1μm〜200μmの粘着剤層とからなる粘着シート同士を、前記基材の離型性を有する面と、前記粘着剤層とが接する状態で複数枚を積層してなる点においては、従来の製品と同様である。本発明の異物の吸着捕獲具は、積層粘着マットを構成する異物捕獲部が、上記した複数枚の粘着シートが積層してなる構造を、それぞれが有する分画部分を2以上有してなることを特徴とする。さらに、本発明の異物の吸着捕獲具は、異物捕獲部の分画部分が、それぞれ、少なくとも2つに折り畳むことができる構造の支持具に、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化された構造を有することを特徴とする。
また、本発明の異物の吸着捕獲具は、上記異物捕獲部の少なくともいずれかの分画部分を透明にした構成のものとすることができる。この場合は、粘着シートを構成する基材を透明にし、該粘着シートを積層してなる異物捕獲部の分画部分が透明となるようにし、この場合は、透明である異物捕獲部の分画部分を保持して一体化するために基材部をさらに設け、該基材部を透明でなく、画像を有する着色部が設けられた形態のものにすることが有効である。このようにすることで、透明な異物捕獲部側から、透明でない基材部を視認できるようになる。このようにした実施形態の、異物捕獲部の分画部分のいずれかが透明な積層粘着マットを有する構成の異物の吸着捕獲具とした場合に得られる顕著な効果については、後述する。
以下、本発明の異物の吸着捕獲具の詳細について、代表例を示す図面を参照して説明する。本発明の異物の吸着捕獲具は、図3に示したように、例えば、2つに折り畳むことができる構造を有してなる。このような構造とするためには、例えば、2以上に折り畳むことができる構造の支持具(以下、単に支持具と呼ぶ)を、積層粘着マットの異物捕獲部が有する分画部分と同数又は同数以上のシート状の部材で形成し、この複数の部材と、積層粘着マットを構成する異物捕獲部の2以上の分画部分とを、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態でそれぞれ一体化し、一体化した部材同士を、折り曲げ可能な連結材料によって連結することが挙げられる。図1及び図2に示した例では、支持具を、2つのシート状の部材1及び部材2で構成し、それぞれの部材に、積層粘着マットを構成している異物捕獲部の2つの分画部分をそれぞれ一体化させて、これらを、可撓性を有する連結材料で連結し、2つに折り畳むことができる構造としている。以下、上記した各構成について詳細に説明する。
[積層粘着マット]
本発明を構成する積層粘着マットは、粘着シートを複数積層してなる、少なくとも一部が透明又は不透明の異物捕獲部を有することを必須とし、必要に応じて、さらに、異物捕獲部を保持して一体化するための基材部を有してもよく、且つ、少なくとも異物捕獲部が複数に分画された構造を有してなる。以下、それぞれの部材について説明する。
(異物捕獲部;粘着シートの積層体)
異物捕獲部は、一方の面が離型性を有する厚みが10μm〜200μmの、透明又は不透明の基材と、該基材の離型性のない面上に形成された厚みが1μm〜200μmの粘着剤層とからなる粘着シート同士を、前記基材の離型性を有する面と、前記粘着剤層とが接する状態で複数枚を積層してなる。本発明の好ましい形態では、上記基材及び粘着剤層を透明とすることが挙げられる。基材及び粘着剤層を透明にすることで、透明になる粘着シート同士を複数積層してなる異物捕獲部は、透明になる。本発明を構成する異物捕獲部は、複数の分画部分を有するため、異物捕獲部の、一部或いは全部の分画部分を透明にした構成とすることができる。透明な粘着シートの積層体である透明な異物捕獲部を、基材部に保持させて、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化し、該基材部を透明でない、画像を有する着色部が設けられた構成にすれば、透明な異物捕獲部側から画像を視認することができる構成のものになる。勿論、従来と同様に、粘着シートを構成する基材を透明でない材料で形成し、本発明を構成する積層粘着マットの異物捕獲部に透明な部分を有さない構成のものでもよい。
<粘着シートを構成する透明又は不透明の基材>
異物捕獲部の積層された粘着シートを構成する基材には、厚みが10μm〜200μm程度、好ましくは30μm〜60μm程度の、一方の面が離型性を有する、透明又は不透明のプラスチックフィルムを使用する。この場合のプラスチックフィルムの透明性は、粘着シートを、例えば、30〜60枚程度積層して異物捕獲部を形成した場合に、該異物捕獲部側から基材部が有する画像が視認できる程度であればよい。また、使用者が上に乗って、且つ、足踏みを奨励する使用がされるものであることから、強度に優れたものを用いる。具体的には、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン無延伸フィルム(CPP)、ポリプロピレン延伸フィルム(OPP)、ポリエチレン、ポリアミド(ナイロン:登録商標)、合成紙などが使用できる。これらの中でも、強度や廃棄する場合の環境負荷などを考慮すると、ポリエステル、ポリエチレンなどを用いることが好ましい。本発明で使用される積層粘着マットを構成する粘着シートは、複数枚が積層した状態で異物捕獲部を形成し、使用時に1枚ずつ剥離されるので、基材には一方の面が離型性を有するものを用いる。
<粘着シートを構成する粘着剤層>
本発明では、上記した基材の離型性のない面上に、厚みが1μm〜200μmの粘着剤層を形成して粘着シートを構成する。粘着剤層の形成には、従来公知の粘着シートの製造に用いられている粘着剤をいずれも使用できる。例えば、アクリル系、ゴム系、ホットメルト系、エマルジョン系、ウレタン系、シリコン系などの、従来公知の粘着剤をいずれも使用することができる。粘着剤層の厚みは、1μm〜200μm程度であればよく、好ましくは2μm〜60μm程度であり、より好ましくは、2〜30μmである。この点は、従来公知の粘着シートと何ら異なるものではない。本発明において、異物捕獲部の分画部分のいずれかを透明にする場合は、先述した基材に透明材料を用いることに加えて、基材上に形成した粘着剤層が透明性に優れたものになる粘着剤を選択して使用する。
<異物捕獲部における粘着シートの積層数>
本発明を構成する積層粘着マットは、上記のような材料で構成された透明又は不透明の粘着シート同士を、粘着シートの基材の離型性を有する面と、別の粘着シートの粘着剤層とが接する状態で複数枚を積層してなる、少なくとも一部が透明又は不透明な異物捕獲部を有する。積層する粘着シートの枚数は特に限定されない。例えば、利便性を考慮し、使用者が、毎日のように、体育館などに練習に行くことを想定して、使用して汚れた粘着シートを剥離して、毎日、新たな粘着面に交換できるように、30枚程度の粘着シートを積層することなどが挙げられる。また、例えば、体育館などで行われる個々の大会などに対応することを想定して、上記のような粘着シートを、数枚〜10枚程度を積層したものなどが挙げられる。なお、異物捕獲部の積層された粘着シートを、順次1枚ずつ剥がして使用することが確実に行われるようにするために、重ね合わした枚数が瞬時にわかるように、個々の粘着シートの一部に番号を付すことも好ましい形態である。さらに、番号を付すと同時に、積層した粘着シート同士を容易に剥離して次の粘着シートを露出させることができるように、粘着シートの端に、粘着剤層が形成されていない領域を設け、その領域に番号を付した構成にすることも好ましい。後述するように、本発明を構成する積層粘着マットは、異物捕獲部が、2以上の分画部分を有し、汚れの度合いが一様でない場合があることから、それぞれの分画部分に、上記した工夫を施すことが好ましい。
<異物捕獲部の分画部分のいずれかが透明である場合の形態>
本発明の異物の吸着捕獲具を構成する積層粘着マットは、異物捕獲部の分画部分のいずれかを透明にした場合は、図4の(2)に示したように、透明な異物捕獲部の分画部分を、画像を有する着色部が設けられている基材部に、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化した構造とすることが好ましい。このように構成すれば、一体化した基材部に設けた着色部の画像が、異物捕獲部の透明な分画部分側から視認できるので、画像による視覚的効果を付与することができる。この際に使用する基材部としては、透明でないシート状又は板状の部材を用いることが好ましい。基材部の形成材料には、例えば、プラスチック製、木製、ゴム製などのシート状或いは板状の材料が使用できる。プラスチックとしては、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどの汎用材料が挙げられる。これらの材料からなるシート状又は板状の部材には、前記した構成の異物捕獲部を固定し、強固に保持して一体化するための手段が設けられていてもよい。基材部に透明な分画部分を有する異物捕獲部を固定し、強固に保持して一体化させる手段としては、例えば、透明な粘着剤を用いて接着させるといった方法が挙げられる。
本発明の異物の吸着捕獲具の、積層粘着マットを構成する異物捕獲部の分画部分の少なくともいずれかを透明にし、該透明な異物捕獲部と一体化させた基材部に、画像を有する着色部を設けた構成にすれば、図3に示したように、製品を使用した際に、基材部に形成した画像を、異物捕獲部の透明な部分側から視認することができるようになる。この場合の画像を有する着色部の形成方法としては、例えば、透明でないシート状の基材部に施した印刷や、或いは、シート状の基材部の上に印刷物を配置させた状態で、基材部と異物捕獲部の透明な分画部分を、接着剤で接着して一体化させることなどが挙げられる。
そして、着色部に設ける画像を、設置した者以外の体育館などの施設の入場者が、自然に積極的に「靴や人体や被服に付着して外部から持ち込まれる砂や塵やホコリなどの異物の除塵」に協力するようになるメッセージや絵柄にすれば、副次的な効果として、上記を体験した者が、体育館などの施設に異物を持ち込まないように心がける意識を高めることができる。この結果、積層粘着マットに乗る前の段階でも、ゴミや異物を現場に持ち込まないように努力するようになる。
上記した効果的なメッセージとしては、例えば、下記のような文字表示などが挙げられる。そして、これらのメッセージとともに、或いは独立に、図3に示したような足形や、足踏みを意識させる絵柄や、注意を促す絵柄などを表示することも好ましい。絵柄は、万国共通に人が理解できるので、国際化してきた現代においては、文字によるメッセージ以上に、積層粘着マットを設置した目的を瞬時に理解させることができるものとなり得るので、利用するとよい。
・「ここで足踏み!」
・「足踏み! 1,2,3,4,5」
・「ゴミ侵入禁止」
・「STOP! 足踏み開始!」
・「STOP! DO YOUR BEST」
また、本発明の異物の吸着捕獲具は、施設を利用する個人や団体が、利用する体育館などの施設に容易に持ち込むことを可能にしたことを特徴とするものであるので、上記した好ましい形態において、透明な異物捕獲部側から視認できるメッセージや絵柄を、持ち込む人や団体の価値観や趣味観を反映させた多様なものにすることもできる。そのように構成した場合には、より使用者に適した種々の視覚的効果を得ることができる製品になる。このような製品をより容易に得るためには、基材部の上に印刷物を配置させる構成にすることが好ましい。印刷物の画像を用いることで、多様な要望に適宜に対応した製品が、より容易に提供できるようになる。
[少なくとも2つに折り畳むことができる構造の支持具]
本発明の異物の吸着捕獲具は、上記した少なくとも2つの分画部分を有する構造の異物捕獲部を有してなる積層粘着マットが、少なくとも2つに折り畳むことができる構造の支持具に、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化された構造を有してなることを特徴とする。以下、この支持具について説明する。
(支持具の材料)
本発明で重要なことは、本発明を構成する支持具は、積層粘着マットを支持した状態で少なくとも2つに折り畳むことができる構造を有すること、持ち運びを容易にするため、できるだけ軽量であること、その一方で、積層粘着マットを強固に支持でき、さらに、積層粘着マットの部分で使用者が足踏みをした場合にも十分な強度を示し、耐久性に優れるものであることが要望される。本発明の異物の吸着捕獲具は、積層粘着マットを支持具に剥離可能な状態で一体化した構造のものにできる。この場合、粘着面が汚れた粘着シートを順次剥離して使用する積層粘着マットは、積層された粘着シートを使い切った時点で交換される消耗品となる。しかし、支持具は繰り返し使用することができるので、特にこの場合には、支持具に、繰り返しの使用に十分に耐えられる耐久性が求められる。本発明を構成する支持具は、上記した使用事情なども勘案して作製する必要がある。
本発明を構成する支持具の材料としては、例えば、厚みが1〜30mm程度の、好ましくは2〜20mm程度の厚みの、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂)などのプラスチック製、紙製、木製及びゴム製などの板を用いることができる。これらの中でも、ポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどが好ましい。厚みを薄くし、しかも強度に優れる支持具とするなどの目的で、複合材料を用いて支持具を製造することも好ましい。また、軽量化するために、発泡或いは多孔質の材料を用いることも好ましい。例えば、強化段ボールや、プラスチック製の段ボール、ハニカム構造のシートを用いることも好ましい。
(支持具の折り畳み構造)
上記したような材料からなる支持具を、異物捕獲部を有する積層粘着マットを支持した状態で少なくとも2つに折り畳むことができる構造とする方法は、特に限定されない。折り畳みする数も、本発明の異物の吸着捕獲具の大きさにもよるが、特に限定されない。例示したように2つ折りにするのが一般的であるが、例えば、3つ折りや4つ折りとしてもよい。折り畳みの数が多くなると、よりコンパクトにはできる。しかし、折り畳む数が多くなると、構造が複雑になることに加えて、途切れの無い広い一様な粘着面が十分に確保できない、といった別の問題が生じることが懸念されるので、足踏み式の異物の吸着捕獲具の場合は、2つ折りか、3つ折り程度とすることが好ましい。
図1、図2及び図5に示したように、例えば、支持具を、異物捕獲部の分画部分をそれぞれに支持するシート状或いは板状の部材1と部材2で構成し、これら2つの部材を、別部材の連結材料を用いて連結する方法などが挙げられる。連結材料には、例えば、可撓性を有し、且つ、繰り返し折り曲げて使用した場合に十分な耐久性を示す材料を用いる。このようなものとしては、ポリプロピレンやポリ塩化ビニルなどのプラスチックや、各種ゴム材料、布帛、不織布、人工皮革及び皮革などが挙げられる。
異物捕獲部の複数の分画部分をそれぞれに支持するための、シート状或いは板状の部材と、折り畳むために必要となる連結材料とは、図6に示したように、一部材として一体に形成された形態のものであってもよい。また、この場合、シート状或いは板状の部材と、連結材料とは、同一材料であっても、或いは、異なる材料であってもよい。また、連結部材として、いわゆる蝶番を用いることも好ましい。
本発明の異物の吸着捕獲具は、支持具に一体化させる積層粘着マットとして、複数枚の粘着シートが積層した構造を有し、且つ、複数の分画部分を有する異物捕獲部と、該異物捕獲部を保持した状態で一体化している基材部とを有する構造のものでもよい。このような構造にして、支持具に一体化させる前の積層粘着マットとして、長尺の基材部を用い、この基材部の上に、異物捕獲部を構成する複数の分画部分をそれぞれ載置し、その状態で、2以上に折り畳むことができる構造を有するものにすることも有用である。例えば、図7に示した例は、支持具として、異物捕獲部の分画部分をそれぞれに支持するシート状の部材1と部材2を有するものを使用し、これらの部材に、上記した長尺の基材部を有する構造の積層粘着マットの異物捕獲部の分画部分を、それぞれ保持させて、強固に一体化した構成のものである。このような構成にした場合は、積層粘着マットを構成する基材部の材料にもよるが、図7に示したように、積層粘着マットを構成する基材部を、先に述べた支持具を構成する連結材料として利用した状態にすることも可能になる。すなわち、この場合には、支持具に、2以上に折り畳むことができる構造とするための連結材料を、特別に用いなくても済む構造にすることも可能になる。
図8の例は、長尺の異物捕獲部を用い、短い幅方向の中央に型抜き加工を施すことで、2つに折り畳むことができるようにした構造のものである。この場合に、図7に例示したのと同様に、長尺の基材部を用い、その上に、該長尺の基材部とほぼ同様の形状の異物捕獲部を配置して一体化し、その後に、基材部と異物捕獲部とを一体化してなる部材の、短い幅方向の中央に型抜き加工を施して、2つに折り畳むことができるようにした構造のものであってもよい。図8に示した例では、型抜き加工を介して、左右2つの分画部分が形成される。図9の例は、基材部と異物捕獲部とを一体化してなる部材の中央に施された型抜き加工が、当該部材の長手方向に沿って設けられており、型抜き加工の部分を介して折り畳める構造を有し、この型抜き加工の部分を介して異物捕獲部の上下の位置に分画部分がそれぞれ形成される。型抜き加工の部分は、図8、図9では模式的に大きく表現しているが、上記いずれの場合も、この部分を介して折り曲げることができれば足り、例えば、いわゆるミシン目加工であっても、折り線加工であってもよい。
例えば、図9の例では、型抜き加工の部分を介して異物捕獲部の上下の位置に、分画部分がそれぞれ形成されるため、この状態の粘着剤層の上で足踏みした場合、床面に強固に固定されていないと、上下の分画部分が靴底に貼り付いて持ち上がってしまうことが懸念される。この問題に対しては、下記のような簡便な方法で解決できる。例えば、図9に示したように、先に説明した、折畳んだ際に粘着剤層の粘着面同士が貼り付かないようにする手段としての棒状の突起を利用し、棒状の突起を嵌め込み式にしておき、使用時に、棒状の突起の位置を移動させることで、上下の位置に分画された部分を固定できるようにすることも好ましい形態である。
(折り畳んだ際に、粘着剤層の粘着面が貼り付かないようにするための手段)
本発明の異物の吸着捕獲具は、2以上に折り畳むことができる構造を有するが、折り畳む方向は、前記支持具を外側にし、前記積層粘着マットが内側に位置するようにして折り畳んだ状態にできるようにしても、前記支持具を内側にして、前記積層粘着マットを外側にして折り畳んだ状態にできるようにしてもよい。積層粘着マットが内側に位置するようにして折り畳んだ場合は、積層粘着マットを構成する異物捕獲部の分画部分のそれぞれの最表面の粘着面同士が対向(対面)した状態になる。したがって、その場合には、粘着面同士が貼り付かないように、貼り付きを確実に回避できる構造の貼り付き防止部材などを設ける必要がある。そのための手段としては、例えば、図1に示したように、支持具に、積層粘着マットを一体化させた状態で、支持具上に載置された積層粘着マットの周囲の位置に、積層粘着マットの最表面である露出している粘着面までの高さよりも、高さが若干高い枠で形成された額縁状の構造を、貼り付き防止部材として支持具に設ける方法が挙げられる。この場合に、図示した例では、支持具の部材1と部材2の両方に額縁状の構造が設けられているが、これに限定されず、枠の高さを十分に高くすれば、一方の部材にのみ額縁状の構造を設けた構成としてもよい(不図示)。
また、上記構成で、貼り付き防止部材として支持具に設ける枠は、必ずしも額縁状である必要はない。例えば、異物捕獲部の分画部分の最表面である粘着面の高さよりも、高さが高い長尺な部材を、積層粘着マットの異物捕獲部の分画部分の相対する少なくとも一辺に沿って設ける方法、例えば、図1に例示した額縁を構成している枠のいずれかを設けたような構成であってもよい(不図示)。この場合も、図1に示したように、支持具の部材1と部材2の両方に貼り付き防止部材を設けてもよいし、先に説明したように、支持具の部材1と部材2のいずれか一方に設けてもよい。
また、図2及び図3に示したように、貼り付き防止部材として、支持具の部材1と部材2の両方に、異物捕獲部の分画部分の最表面である粘着面の高さよりも高い、凸状の部材(凸起)を、貼り付き防止部材として複数個、折り畳んだ状態にした際に相対する位置にそれぞれ設けることも有効である。このようにすれば、本発明の異物の吸着捕獲具を粘着面同士が対向(対面)する状態に折り畳んだ場合に、粘着面同士が接触するよりも早く、この凸起同士が互いに接触するようになるので、粘着面同士の貼り付きを回避できる。この場合も、先に述べた場合と同様に、貼り付き防止部材として機能する凸起を、支持具の部材1と部材2のいずれか一方に設ける構成としてもよい。
上記いずれの場合も、貼り付き防止部材を設けることで、本発明の異物の吸着捕獲具を折り畳んだ際に、粘着面同士が対向(対面)した状態になった場合に、粘着面同士が接触するよりも早く、貼り付き防止部材同士が接触した状態になる、或いは、貼り付き防止部材が、対向する支持具の面に接触した状態になるので、粘着面同士が貼り付くことを効果的に回避することができる。なお、本発明で使用する、貼り付き防止部材の形状、貼り付き防止部材を設ける位置や数は、本発明の異物の吸着捕獲具を折り畳んで粘着面同士が対向する状態になった際に、粘着剤層同士が貼り付かないようにできればよく、特に限定されない。
粘着剤層の粘着面同士が貼り付かないようにする方法としては、対向した粘着面同士の間に、表面が離型性を有する紙やプラスチックシート(以下、これらをまとめて「離型シート」と呼ぶ場合がある)などを設置することも、勿論、有効である。この場合、本発明の異物の吸着捕獲具が折り畳まない状態になる使用中は離型シートを外しておく必要がある。このため、独立の状態で設置されている離型シートの場合は、使用中、離型シートを保管する必要が生じるといった問題がある。また。本発明の異物の吸着捕獲具を折り畳んで運んでいる間に、離型シートが対向した粘着面同士の間から外れてしまい、粘着面同士の貼り付きを回避することができなくなるおそれもある。
上記した課題を解決する方法としては、例えば、下記に挙げるようにして、離型シートを異物の吸着捕獲具に一体化することなどが挙げられる。例えば、図10及び図11に示すように、支持具を3つの分画部分からなる3つ折りタイプとし、隣接する2つの分画部分に積層粘着マットを保持させ、残りの1つの分画部分の表裏両面を、離型性を有する材質の材料や、離型処理した材料で形成して、離型シートとしての機能を付与した構成としてもよい。このようにすれば、図11に示すように、使用時にも外れることなく異物の吸着捕獲具に一体化されているので、使用時や搬送時に、離型シートとしての機能を付与した分画部分が失われることがない。
本発明の異物の吸着捕獲具は、図8に示したように、支持具が内側で、積層粘着マットの異物捕獲部の分画部分が外側になるようにして折り畳むこともできる。この場合には、分画部分のそれぞれの最表面の粘着面同士が対面して貼り付くことはないが、異物捕獲部の分画部分の最表面の粘着面が外側に露出した状態になるので、種々のものに貼り付く状態になる。この場合に生じる貼り付きを回避するためには、専用の収納具を用意し、収納具の中に折り畳んだ状態の本発明の異物の吸着捕獲具を収納することが好ましい。収納具としては、箱状のものでも、袋状のものでも、風呂敷状のものでもよい。重要なことは、本発明の異物の吸着捕獲具を折り畳んで、異物捕獲部の最表面の粘着面が外側に露出した状態にして収納具に収納した際に、収納具の、粘着面が接触するおそれのある部分が、離型性を有するものになるように構成することである。具体的には、収納具の箱や袋の内部の面を離型性にする、或いは、風呂敷状のものの少なくとも一方の面を、離型性を有する構成のものにするといった方法が挙げられる。
具体的には、収納具の箱の内面を離型紙で形成するようにすることが好ましい。離型紙としては、少なくとも一方の面に離型処理をした上質紙、平面紙、クラフト紙、グラシン紙、合成紙などの紙や、プラスチックフィルムなどを使用することができる。また、収納具を、袋や風呂敷状のものとする場合は、上記に挙げた材料の他、例えば、接触面積を低減させた凹凸のある布地やナイロン等のプラスチック素材や、少なくとも一方の面を離型処理した布や不織布などを使用することができる。
本発明の異物の吸着捕獲具の大きさや形状は、その使用目的や設置させる場所によって適宜に決定すればよく、特に限定されるものではない。本発明において重要な点は、積層粘着マットの大きさ(広さ)を用途に応じたものにすること、折り畳んだ状態で持ち運びが容易であることである。例えば、広げた状態で、積層粘着マットの形状が、短辺が10cm〜90cm程度、長辺が10cm〜200cm程度の大きさの、長方形、正方形、台形などの多角形のものや、円形や楕円形や雲形のものなどが挙げられる。折り畳むことを考慮して適宜に設計すればよい。このため、積層粘着マットを構成する異物捕獲部の複数の分画部分の形状は、必ずしも同一でなくてもよく、折り畳むことと、使用目的を考慮して適宜に設計すればよい。
本発明の異物の吸着捕獲具は、折り畳んだ状態で、ゴミや異物を中に持ち込みたくない施設を利用する個人や団体が、施設の入口付近に設置することで利用される。施設としては、体育館、各種教室、貸会議室、貸教室、貸ホール、レンタルギャラリー及びレンタルスペースなどが挙げられる。近年、趣味を楽しむ人々増えてきており、また、趣味も多様化しており、様々な場面で、物作りにおける異物混入への対策や、展示物などへの配慮、競技や練習などにおける怪我防止が重要視されてきており、容易に持ち運べる構成の本発明の異物の吸着捕獲具は、様々な人の多様な要請に対応できる。
近年、花粉症が問題となっており、例えば、住宅や個々の職場でも、これらの異物の持ち込みが敬遠されており、本発明の異物の吸着捕獲具は、このような要請にも効果的に対応できる。例えば、季節的に使用するような用途の場合に、使用しない場合に、折り畳んでコンパクトにして保管できるという利点もある。設置を希望する場所によっては、本発明の異物の吸着捕獲具の構成を、意匠性を向上させたものにする必要があるが、本発明の異物の吸着捕獲具を構成する積層粘着マットは、少なくとも一部が透明の異物捕獲部にすることができ、透明の異物捕獲部を、画像を有する着色部を有する基材部に保持させた状態で一体化することで、透明の異物捕獲部側から画像を視認できるようになるので、意匠性に優れる製品の提供も簡便にすることができる。具体的には、基材部として、透明でないシート状部材を用い、このシート状部材に直接或いは転写して印刷する、或いは、画像を有する着色部を有する透明でない基材部と、異物捕獲部とを一体化させる際に、これらの間に印刷物を設置することによっても形成できる
この際に用いる印刷物としては、例えば、上質紙、合成紙、印画紙、ポリラミ紙、ターポリン、布、プラスチックフィルムなどに印刷したものを用いることができる。使用する材料によっても、本発明で使用する積層粘着マットの印象を変化させることができる。プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン無延伸フィルム(CPP)、ポリプロピレン延伸フィルム(OPP)、ポリエチレン、ポリアミド(ナイロン:登録商標)などを用いることができる。印刷物の形成を、インクジェット記録方式を利用して行えば、簡便に、印字或いは印画の内容を、自在に、しかも多様性に富んだものにできるので、視覚的効果の付与の向上を図ることができる。
本発明の異物の吸着捕獲具の使用形態としては、代表例として説明した足踏み方式の積層粘着マットとしての利用が考えられるが、例えば、種々の作業の際に問題となる指先や手袋などに付いたゴミやホコリなどの異物を吸着除去する目的で使用することもできる。足踏み方式の積層粘着マットとしての使用の場合は、体育館などの施設の入口の床面に強固に固定して配置できるようにすることが好ましい。また、指先などに付いた異物を吸着除去する目的で使用する場合は、机上や壁面に固定して配置できるようにすることが好ましい。床面や壁面などに固定する方法としては、本発明を構成する支持具の、積層粘着マットが配置されていない方の面に、後述する滑り止め材料からなる固定部や、強固に固定でき、且つ、剥離可能な粘着剤からなる粘着部を設けることなどが挙げられる。
本発明の異物の吸着捕獲具を床面や壁面などに固定するための粘着部は、特に、足踏み方式の積層粘着マットとして用いる形態の場合は、その上に乗って足踏みすることを奨励した製品であるので、床面に強固に固定できるようにする必要がある。そのためには、粘着力が1N/cm以上の粘着剤を使用して、床面に固定するための粘着部を形成することが好ましい。具体的には、例えば、アクリル系、ゴム系、ホットメルト系、エマルジョン系、ウレタン系、シリコン系などの粘着剤を使用することで、上記した強度を有する粘着部を形成することができる。また、床面から本発明の異物の吸着捕獲具を剥がした際に、糊残りがないような粘着剤を選択して使用することが好ましい。
本発明の異物の吸着捕獲具は、床面の適宜な位置に配置して固定して使用する場合や、壁面の特定の位置に固定して使用されることが多い。本発明の異物の吸着捕獲具の固定方法の一つとしては、粘着剤を使用する方法が挙げられる。特に、床面に固定し、その上で足踏みをして使用する場合や、作業場の壁面によっては、落下物が許されない位置に固定する場合などがあり、そのような場合には、使用時の安全性を考慮し、床面又は壁面に、粘着力が1N/cm以上である粘着力が強い粘着剤を使用して固定するとよい。一方、使用後に剥がして持ち帰る必要があることを考慮すると、糊残りの少ない粘着剤を選択して使用することが好ましい。また、粘着剤を使用する方法以外の固定の方法としては、平滑面への固定を可能にする吸盤の使用や、吸着性のあるウレタン製やシリコン製やアクリル製などの樹脂類や、天然ゴム系やCRやSBRなどのジエン系ゴム、ブチルゴム、EPDMなどの非ジエン系ゴムや、ウレタンスポンジ等の各種スポンジなどの滑り止め材料からなる部材が、床面と、異物の吸着捕獲具との間に配置されるように構成することなどが挙げられる。

Claims (8)

  1. 砂や塵やホコリなどの異物の除塵を行う際に、積層された複数枚の粘着シートを順次剥がして新たな粘着面を露出させて使用する方式の除塵のための積層粘着マットを有する異物の吸着捕獲具であって、
    前記積層粘着マットは、少なくとも一部が透明又は不透明の異物捕獲部を有しており、さらに該異物捕獲部を保持した状態で一体化されている基材部を有していてもよく、
    前記異物捕獲部は、一方の面に離型性を有する厚みが10μm〜200μmの、透明又は不透明の基材と、該基材の離型性のない面上に形成された厚みが1μm〜200μmの粘着剤層とからなる粘着シート同士を、前記基材の離型性を有する面と、前記粘着剤層とが接する状態で複数枚を積層してなり、さらに、該複数枚の粘着シートが積層した構造をそれぞれが有する分画部分を2以上有して構成されており、
    前記積層粘着マットが、支持具に、剥離可能な状態で、或いは、剥離不能な状態で一体化されてなる、少なくとも2つに折り畳むことができる構造を有することを特徴とする異物の吸着捕獲具。
  2. 前記支持具が、前記異物捕獲部が有する分画部分と同数又は同数以上のシート状又は板状の部材を有し、これらの部材同士が、これらの部材に一体化されている連結材料で、或いは、別の連結部材によって連結されて、少なくとも2つに折り畳むことができるように構成されている請求項1に記載の異物の吸着捕獲具。
  3. 前記支持具を外側にし、前記積層粘着マットが内側に位置するようにして折り畳んだ状態にして、前記異物捕獲部の分画部分のそれぞれの最表面を構成する前記粘着シートの粘着剤層同士が対向した状態になった際に、該粘着剤層の粘着面同士が貼り付かないようにする手段が設けられている請求項1又は2に記載の異物の吸着捕獲具。
  4. さらに、専用の収納具を有してなり、前記支持具を内側にして、前記積層粘着マットを外側にして折り畳んだ状態にして前記収納具に収納させた場合に、前記積層粘着マットの異物捕獲部が有する複数の分画部分のそれぞれの最表面を構成する前記粘着剤層の粘着面が、前記収納具を構成する部材に貼り付かないようにする手段が前記収納具に設けられている請求項1又は2に記載の異物の吸着捕獲具。
  5. 粘着シート同士を積層してなる前記異物捕獲部と、該異物捕獲部を保持して一体化するための基材部とを有し、前記異物捕獲部の少なくともいずれかの分画部分を構成している粘着シートの基材及び粘着剤層が透明で、当該分画部分が透明であり、該分画部分を保持して一体化した基材部に画像を有する着色部が設けられており、該画像が、前記異物捕獲部の透明な分画部分側から視認されるように構成されて、前記画像による視覚的効果が付与されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の異物の吸着捕獲具。
  6. 前記着色部が、前記異物捕獲部と一体化される側の面に施した印刷、或いは、前記透明でない基材部の上に載置し保持させた印刷物で構成されており、前記印刷によって形成した画像又は前記印刷物の画像が、前記異物捕獲部の透明な分画部分を構成している積層された複数枚の粘着シートを透して視認できる構成の請求項5に記載の異物の吸着捕獲具。
  7. 前記画像が、前記異物捕獲部の上で足踏み行動をするように注意喚起する内容を含む請求項5又は6に記載の異物の吸着捕獲具。
  8. 前記画像が、使用者へのメッセージとなる表示、使用者に関連する表示及び使用者に関する表示のいずれかを含む請求項5〜7のいずれか1項に記載の異物の吸着捕獲具。
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