JP2021029470A - 型形成システム及び型形成方法 - Google Patents

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【課題】特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することのできる型形成システム及び型形成方法を提供する。【解決手段】人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成システム10であって、少なくとも、一連の処理に必要なデータを保存する記憶部11と、身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影部12と、撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理部13と、3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う校正処理部14と、校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理部15と、3D型データ処理部により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成部16を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成システム及び型形成方法に関する。
従来、靴や手袋、帽子、アクセサリー等の商品を購入する際には、実際に店舗まで足を運び、利用者の身体部分のサイズを計測してもらう必要があった。これらの計測行為は複数回行う必要がある場合もあり、利用者にとっては手間が掛かり、気軽に利用できるものではなかった。
このような身体部分の計測に関して、例えば特許文献1には、ユーザが装着することにより、該ユーザの装着した身体部分のサイズ及び形状を特定するサイズ測定装置であって、電気的特性の変化に基づいて物理的変化量を測定する測定センサを有し、前記測定センサは、ユーザの身体の形状に起因する基材の伸長の程度を測定することを特徴とするサイズ測定装置が記載されている。
特開2018−141717号公報
特許文献1に記載の発明では、ユーザが装着することにより、ユーザの装着した身体部分のサイズ及び形状を特定し、電気的特性の変化に基づいて物理的変化量を測定する測定センサを有することで、ユーザの身体の形状に起因する基材の伸長の程度を測定するため、専門的な採寸技術のないユーザでも容易に採寸することが可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載の測定装置の場合でも、ユーザはメーカー等から計測するための特別な装着具を取り寄せる必要があるため、気軽に利用できるとは言い難い面もある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することのできる型形成システム及び型形成方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成システムであって、少なくとも、一連の処理に必要なデータを保存する記憶部と、身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影部と、撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理部と、3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う校正処理部と、校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理部と、3D型データ処理部により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成部を備える。
本発明の一態様によれば、ユーザ(利用者)は、撮影部により、自身の身体部分の一部を撮影するだけでよく、特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することができる。
このとき、本発明の一態様では、実寸の分かる指標物は定型紙としてもよい。
例えば、どこにでもあるA4用紙のような実寸の分かる定型紙を指標物として用いることにより、特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することができる。
また、本発明の一態様は、3D型データ処理部では、記憶部に記憶された型のマスターデータを基に、計測した寸法に合うようにマスターデータを修正することで3D型データを作成するようにしてもよい。
マスターデータを用いることによってゼロから設計する必要がないため、簡易かつ迅速に必要な型のデータを作成することができる。
また、本発明の一態様では、身体部分の一部は足であり、靴型を形成する型形成システムとしてもよい。
靴用の足型のように正確な採寸を必要とする場合であっても、本発明を適用することにより、特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することができる。
本発明の他の態様は、人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成方法であって、少なくとも、身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影工程と、撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理工程と、3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う校正処理工程と、校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理工程と、3D型データ処理工程により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成工程を有する。
本発明の他の態様によれば、ユーザ(利用者)は、自身の身体部分の一部を撮影して、画像データ又は動画データを送るだけで、特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することができる。
このように、本発明によれば、特別な測定具を必要とせずに気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測し、その型を形成することができる。
本発明の一実施形態に係る型形成システムの構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る型形成方法の処理を示すフローチャートである。 足のデータから各寸法を測定する手法を示した計測図であり、図3(A)では足長、図3(B)ではかかと幅、図3(C)では足幅、図3(D)では足囲をそれぞれ測定している。 3D型データ処理工程における靴型3Dデータの作製方法の一例を示した概略図である。 型形成工程における靴型の作製方法の一例を示した概略図である。
以下、本発明に係る型形成システム及び型形成方法について詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る型形成システムの構成を示す概略図である。本発明の一態様は、人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成システム10であって、少なくとも、一連の処理に必要なデータを保存する記憶部11と、身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影部12と、撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理部13と、3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う校正処理部14と、校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理部15と、3D型データ処理部により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成部16を備える。
本発明の一実施形態に係る型形成システム10のユーザ(利用者)は、例えば、各人が所有するスマートフォン、デジタルカメラ、ビデオカメラなどを撮影部12として使用する。あるいは、型形成システム10が専用の撮影部12を備えて、ユーザ(利用者)がそこで撮影するような態様としてもよい。ユーザ(利用者)は撮影部12により、自身の身体部分の一部を撮影するが、この時、実寸の分かる指標物も同時に写るようにしておく。実寸の分かる指標物としては、定型紙(A4、A5、B4、B5等)、はがき、カード、定規などが挙げられ、どこにでもある入手容易なものが好ましい。このようにして得られた画像データ又は動画データは、後述するデータ処理サーバ20へと送られる。データの送付は例えば、インターネットやLAN等のネットワークを介した通信により行ってもよいし、メモリカード、USBメモリ、光ディスク等のリムーバブルメディアを介して行ってもよい。
データ処理サーバ20は、撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理部13と、3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う校正処理部14と、校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理部15、及び、これら一連の処理に必要なデータを保存する記憶部11などから構成される。
データ処理サーバ20は、通常の情報処理装置が備えるべき1又は複数のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random access Memory)、通信ユニット等を備え、必要に応じてGPU(Graphics Processing Unit)、入力部、出力部等を備える。例えば、CPUやGPUがROMやRAMといった記憶部11に格納されたデータやプログラムを用いて処理を実行することにより、フレーム処理部13、校正処理部14、3D型データ処理部15の処理を実現させる。
あるいは、本発明の別の一実施形態に係る型形成システム10では、データ処理サーバ20を用いない態様も可能である。この場合は、例えば、ユーザ(利用者)が所持するデスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC、携帯型情報端末(PDA)、スマートフォンなどの端末に後述する型形成方法に係る処理を実行させるプログラムをインストールし、各自の端末でデータ処理を実行するようにしてもよい。
フレーム処理部13では、撮影部12で撮影された画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択する。動画データの場合には、動画の全フレームに対してピントが合っている度合いを評価する。ピントの評価は、例えば、ラプラシアン微分によってフレーム内に写っているもののエッジを検出し、ラプラシアン値が最も大きいフレームを選出するなどの方法によって行う。写真の場合も動画と同様に、ラプラシアン値によってピントの評価を行い、ピントが合っている写真を選出する。そして、フレーム処理部13では、選択した複数のフレームデータを基に3Dデータを作成する。3Dデータの作成は、例えば、市販されているフォトグラメトリソフト等を使用することにより行う。この時、撮影部12では身体部分の一部とともに、実寸の分かる指標物も同時に写るようにしているため、3Dデータの作成時には、データ中に指標物も含まれる。
次に、校正処理部14では、フレーム処理部13による処理で得られた3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う。指標物は実寸が分かる物であれば特に限定はされないが、例えば定型紙、特にA4用紙を用いることが好ましい。A4用紙は横210mm、縦297mmと実寸が決まっており、かつ入手も容易であるからである。校正処理部14では、一例として、指標物(例えばA4用紙)のエッジを検出し、3Dデータ上の指標物の長辺をy軸、短辺をx軸に一致させるように回転させた後、各片の長さが実寸と一致するように3Dモデル全体を拡大又は縮小することによって行う。
3D型データ処理部15では、校正処理部14による校正後のデータから必要な寸法を計測する。一例として、身体部分の一部が足で足型を作成し、足型を靴の製造に用いるような場合、足の3Dデータから靴の作成に必要な寸法(足長、足幅、足囲等)を測定する。そして、3D型データ処理部15では、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成するが、この時、予め用意した型のマスターデータを基に、計測した寸法に合うようにマスターデータを修正してもよい。身体部分の一部が足の場合には、靴型のマスターデータを用いる。このマスターデータは例えば、靴の製造業者が保持するデータやこれまでに蓄積したデータの平均的データなどを用いることができる。このようなマスターデータに対して、必要な寸法に合うように変形させることで、ゼロから設計する必要がないため、簡易かつ迅速に必要な型のデータを作成することができる。
その後、型形成部16では、データ処理サーバ20の各処理部の計算により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する。3D印刷は3Dプリンタを用いることにより行われる。各ユーザ(利用者)の3D型の形状はそれぞれ異なるが、共通している部分もあるため、この共通部分を土台として予め作成しておき、各ユーザごとの変化分のみを型形成部16で作成し、土台と変化分を組み合わせることで、3D型としてもよい。このようにして得られた3D型から必要とする製品(靴、手袋、装飾品等)が製造される。
本発明の一実施形態に係る型形成システム10では、撮影する人の身体部分の一部として、例えば、頭、顔、手、足等が挙げられ、頭の場合は帽子の型、手の場合は手袋の型、足の場合は靴の型などを形成することができる。その他にも、人の耳を撮影し、その耳の形状にあった装飾物やイヤホン、補聴器、アクセサリー等を作成するといった使い方もできる。例えば対象が足の場合には、指標物として定型紙(A4用紙)を用意し、その上に足を置いて撮影することで、容易にその利用者の足の形にあった靴の型を形成することができる。
続いて、本発明の一実施形態に係る型形成方法について説明する。型形成方法は、例えば、上述した型形成システムにより実行される。図2は、本発明の一実施形態に係る型形成方法の処理を示すフローチャートである。ここでは、ユーザ(利用者)の足に合った靴の型を形成する場合の型形成方法について説明するが、上述したように、本発明の一実施形態に係る型形成方法は靴型(足)の場合のみに限定されず、手袋(手)、帽子(頭)、アクセサリー(耳)等にも同様の方法で適用可能である。
本発明の一態様は、人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成方法であって、少なくとも、身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影工程S1と、撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理工程S2と、3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う校正処理工程S3と、校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理工程S4と、3D型データ処理工程により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成工程S5を有する。以下、各工程について説明する。
撮影工程S1では、身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する。上述したように、身体部分の一部は例えばユーザ(利用者)の足であり、実寸の分かる指標物は例えばA4用紙である。ユーザ(利用者)は、例えば自身の足をA4用紙の上にのせて写真又は動画をスマートフォンやデジタルカメラなどで撮影する。A4用紙は無地のものでも良いし、足を乗せる場所や撮影の向きなどの情報が記載された用紙でもよい。A4用紙は床との境界がはっきりとわかる色の用紙を用いることが好ましく、撮影時には変形しないように床に固定しておくことが好ましい。足は片足ずつ撮影することが好ましく、足の動画又は写真を360°様々な角度から撮影することが好ましいが、45°の俯角から1周分の撮影データがあればよい。
フレーム処理工程S2では、撮影工程S1で撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択する。動画データの場合には、動画の全フレームに対してピントが合っている度合いを評価することが好ましい。ピントの評価は、例えばラプラシアン微分によってフレーム内に写っているもののエッジを検出する方法により行うことができる。ピントが合っているフレームほどエッジがはっきりしているため、ラプラシアン値が大きくなる。例えば、最終的に選出したいフレーム数Nを指定し、動画の全てのフレームを時間軸に沿ってN等分し、N等分されたフレームグループの中からラプラシアン値が最も大きいフレームを選出する。これにより、動画の中からまんべんなくピントの合ったフレームを選出することができる。画像(写真)の場合も動画と同様に、ラプラシアン値によってピントの評価を行い、ピントが合っている写真を選出することができる。
フレーム処理工程S2では、さらに選択した複数のフレームから3Dデータを作成する。3Dデータの作成は、例えば、市販のフォトグラメトリソフトを使用し、画像または動画から選択した複数のフレームを入力することにより行う。ピントが合っており、様々な角度から対象をとらえているほど、3Dデータの精度は向上する。
フレーム数Nの数としては理想的な画像データであれば片足につき10枚以上あればよいが、20枚以上50枚以下とすることが好ましい。10枚未満の場合だと3Dデータの一部が欠けやすく、50枚を超えるとフォトグラメトリソフトの処理時間が長くなってしまう。一実施例として、画像データの場合は片足で20枚を選択し、動画データの場合には片足で30枚を抽出する。
校正処理工程S3では、フレーム処理工程S2で得られた3Dデータに対して指標物を基にサイズの校正を行う。上述のフォトグラメトリソフトで作成した足の3Dデータ(足型データ)は、向きやサイズが実寸と一致していないため、足と一緒に写りこませたA4用紙等の寸法を基に、足型データのサイズ校正を行う。一例として、まず足型データの床面を、xy平面と一致させるよう回転及び並行移動を行う。次に、足型データと同時に写っている指標物(A4用紙)のエッジを検出する。エッジの検出は、例えばA4用紙と床面との色の違いによって判断することができる。そして、A4用紙の長辺をy軸、短辺をx軸に一致させるように回転させ、A4用紙の各片の長さが実寸と一致するように3Dモデル全体を拡大又は縮小する。例えば、A4用紙であれば横210mm、縦297mmと実寸が決まっているため、データ中のA4用紙がこの長さとなるように校正することにより、足型データについても正確な寸法の測定が可能となる。
3D型データ処理工程S4では、校正後のデータから必要な寸法を計測する。対象が足(靴)の場合には、足の3Dデータから、靴の作成に必要な寸法(足長、足幅、足囲等)を測定する。図3は、足のデータから各寸法を測定する手法を示した計測図であり、図3(A)では足長、図3(B)ではかかと幅、図3(C)では足幅、図3(D)では足囲をそれぞれ測定している。例えば、足長は、足型データの縦に最も長い部分、足幅は、足型データの横に最も長い部分を検出することで測定する。足囲は、一例として足幅の線で輪切りにし、その周を曲線で近似することにより計測する。この時、足型データには足裏の情報がないため、足囲の測定では足の裏は例えば直線で補間することにより行う(図3(D)参照)。
また、3D型データ処理工程S4では、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成するが、この時、予め用意した型のマスターデータを基に、計測した寸法に合うようにマスターデータを修正してもよい。図4は、3D型データ処理工程における靴型3Dデータの作成方法の一例を示した概略図である。マスターデータは例えば、その分野の製造業者が保持するデータやこれまでに蓄積したデータの平均的データなどを用いることができる。足の例であれば、マスター靴型を用意し、マスター靴型の長さ、幅、高さ等を先に計測した足長、足幅、足囲等の寸法やボール部(親指のつけ根の足が曲がる箇所)の位置に合わせて調整することで、一人一人の足に合った靴型データに変形させる。このようにすることで、靴型データをゼロから設計する必要がなく、ユーザの足に合った靴型3Dデータを作成することができる。3Dデータを変形させる際は、一か所の寸法を合わせると他の場所が合わなくなる(幅を合わせると外周が合わなくなる)ため、最適化手法等を用いて靴型形状を決定する。
型形成工程S5では、3D型データ処理部により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する。3D印刷は3Dプリンタを用いることにより行われる。図5は、型形成工程における靴型の作製方法の一例を示した概略図である。靴型の形状はユーザ(顧客)ごとに異なるが、共通している部分もある。したがって、この共通部分を土台としてあらかじめ量産しておき、顧客ごとの変化分のみを受注後に3Dプリンタにより出力し、土台と変形分を組み合わせて使用することで、ユーザ(顧客)ごとの足の形状の対応させるようにしてもよい。このようにすることにより、3Dプリンタで出力する部分を土台からの変化分のみとすることができるため、3Dプリンタの出力時間と費用を低減することができる。変形分は土台から簡単に取り外せるようにしておくことで、土台を再利用することも可能となる。
このようにして得られた靴型から実際の靴が作成され、ユーザ(顧客)の元へと送られる。これにより、ユーザ(顧客)は、実際に店舗に足を運ぶことなく、また、特別な測定具を必要とすることなく、自宅で気軽にかつ正確に人の身体部分の一部を計測することができ、その測定データからそのユーザにあった型を形成することができる。
なお、上記のように本発明の一実施形態及び各実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、型形成システム及び型形成方法の構成も本発明の一実施形態及び各実施例で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 型形成システム、11 記憶部、12 撮影部、13 フレーム処理部、14 校正処理部、15 3D型データ処理部、16 型形成部、20 データ処理サーバ

Claims (8)

  1. 人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成システムであって、
    少なくとも、
    一連の処理に必要なデータを保存する記憶部と、
    前記身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影部と、
    撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理部と、
    前記3Dデータに対して前記指標物を基にサイズの校正を行う校正処理部と、
    前記校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理部と、
    前記3D型データ処理部により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成部
    を備えることを特徴とする型形成システム。
  2. 前記実寸の分かる指標物は定型紙であることを特徴とする請求項1に記載の型形成システム。
  3. 前記3D型データ処理部では、前記記憶部に記憶された型のマスターデータを基に、前記計測した寸法に合うように前記マスターデータを修正することで3D型データを作成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の型形成システム。
  4. 前記身体部分の一部は足であり、靴型を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の型形成システム。
  5. 人の身体部分の一部を基にした型を形成する型形成方法であって、
    少なくとも、
    前記身体部分の一部を実寸の分かる指標物と同時に撮影する撮影工程と、
    撮影した画像又は動画データから処理対象とするフレームを複数選択し、該複数のフレームから3Dデータを作成するフレーム処理工程と、
    前記3Dデータに対して前記指標物を基にサイズの校正を行う校正処理工程と、
    前記校正後のデータから必要な寸法を計測し、計測された寸法を基に目的とする型の3D型データを作成する3D型データ処理工程と、
    前記3D型データ処理工程により得られた3D型データを用いて3D印刷により3D型を形成する型形成工程
    を有することを特徴とする型形成方法。
  6. 前記実寸の分かる指標物は定型紙であることを特徴とする請求項5に記載の型形成方法。
  7. 前記3D型データ処理工程では、あらかじめ用意された型のマスターデータを基に、前記計測した寸法に合うように前記マスターデータを修正することで3D型データを作成することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の型形成方法。
  8. 前記身体部分の一部は足であり、靴型を形成することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の型形成方法。
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