JP2021029382A - 遊技機 - Google Patents

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Toshio Ogura
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Abstract

【課題】導光部材を好適に発光させることができる遊技機を提供すること。【解決手段】導光部材用LED502A〜502Cと、導光部材用LED502A〜502Cから内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部522A,522B,523A,523B)を有する導光板と、を備え、導光板として、表面が平面状に形成された第1導光板(例えば、第2導光部材506)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第1導光部材509または第3導光部材504)と、を有する。【選択図】図10−23

Description

本発明は、遊技が可能な遊技機に関する。
遊技機の一例であるスロットマシンやパチンコ遊技機において、例えば、発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させることにより特定表示が可能な2枚の導光板が、前後に重なるように設けられた導光板ユニットを備えるもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−36365号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、2枚の導光板は平板状であることで、導光板を好適に発光させることができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、導光部材を好適に発光させることができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の遊技機は、
遊技が可能な遊技機であって、
発光手段と、
前記発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部を有する導光板と、
を備え、
前記導光板として、表面が平面状に形成された第1導光板と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が湾曲面状に形成された第2導光板と、を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2導光板が湾曲面状に形成されていることで、第1導光板と第2導光板との離間寸法が場所によって異なるため、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
また、請求項2に記載の遊技機は、
遊技が可能な遊技機であって、
発光手段と、
前記発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部を有する導光板と、
を備え、
前記導光板として、表面の少なくとも一部が所定方向に突出する湾曲面状に形成された第1導光板と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が前記所定方向と反対方向に突出する湾曲面状に形成された第2導光板と、を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1導光板と第2導光板の双方が湾曲面状に形成されていることで、第1導光板と第2導光板との離間寸法が場所によって異なるため、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであっても良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 この実施の形態におけるパチンコ遊技機の背面斜視図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部148SGとしてのパチンコ遊技機を示す正面図である。 特徴部148SGとしてのパチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 (A)(B)は演出ユニットを示す正面図である。 (A)は可動体が原点位置に位置している状態の第1演出装置を示す斜視図、(B)は可動体が演出位置に位置している状態の第1演出装置を示す斜視図である。 第1演出装置の構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 第1演出装置の構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は可動体が演出位置に位置している状態を斜め後ろから見た状態を示す斜視図、(B)は(A)の要部拡大斜視図である。 第1演出装置を示す縦断面図である。 (A)は第1緩衝部材、(B)は第2緩衝部材を示す要部拡大斜視図である。 (A)は可動体が原点位置に位置し、(B)は途中位置に位置し、(C)は演出位置に位置している状態を示す第1演出装置の概略正面図である。 (A)は可動体が原点位置に位置し、(B)は途中位置に位置し、(C)は演出位置に位置している状態を示す第1演出装置の概略縦断面図である。 (A)〜(C)は煽り演出の動作例を示す第1演出装置の概略縦断面図である。 (A)(B)は第1緩衝部材の作用を示す説明図である。 (A)(B)は第2緩衝部材の作用を示す説明図である。 特徴部148SGのパチンコ遊技機の内部を示す縦断面図である。 (A)〜(C)は可動体と画像表示装置との関係を示す概略正面図である。 第2演出装置の構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 第2演出装置の構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は第1導光部材、(B)は第2導光部材、(C)は第3導光部材を示す正面図及び横断面図である。 (A)は導光部材用LEDの消灯しているときの発光表示部を示す正面図、(B)は導光部材用LEDの配置状態を示すLED基板の正面図である。 図10−20(B)のA−A断面図である。 (A)は第1導光部材、(B)は第2導光部材、(C)は第3導光部材の発光状態を示す正面図及び横断面図である。 (A)は第1導光部材と第2導光部材、(B)は第2導光部材と第3導光部材、(C)は第1導光部材、第2導光部材、第3導光部材の発光状態を示す正面図及び横断面図である。 (A)〜(F)は第1導光板と第2導光板との配置例の変形例を示す説明図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を図面に基づいて以下に説明する。
(特徴部148SG形態)
形態1−1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機148SG001)であって、
動作可能な可動体(例えば、可動体402)と、
前記可動体を第1位置(例えば、原点位置)と該第1位置よりも前方に突出した第2位置(例えば、演出位置)との間で動作させる駆動手段と、
を備え、
前記駆動手段は、駆動力発生手段(例えば、可動体モータ460)と、該駆動力発生手段により前記可動体を前記第1位置から前記第2位置へ動作させる駆動機構(例えば、駆動機構403)と、を含み、
前記駆動機構の近傍に前記可動体が前記第1位置から前記第2位置へ動作するときの衝撃を緩衝する緩衝手段(例えば、第1緩衝部材450、凹部451)が設けられる(図10−8、図10−9参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が第1位置から第2位置まで移動したときの衝撃により駆動機構が破損することを緩衝手段により好適に抑制することができる。
形態1−2の遊技機は、形態1−1に記載の遊技機であって、
画像を表示可能な表示手段(例えば、画像表示装置5)を備え、
前記可動体(例えば、可動体402)は、前記第2位置(例えば、演出位置)において少なくとも一部が前記表示手段の表示領域に重なる(図10−16(C)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体を第2位置まで動作させることで該可動体及び表示手段双方による演出が可能となるため、興趣が向上する。
形態1−3の遊技機は、形態1−1または1−2に記載の遊技機であって、
前記駆動機(例えば、駆動機構403)の近傍に前記可動体(例えば、可動体402)が前記第2位置(例えば、演出位置)から前記第1位置(例えば、原点位置)へ動作するときの衝撃を緩衝する特定緩衝手段(例えば、第2緩衝部材452、凸部453)が設けられる(図10−9(B)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動体が第2位置から第1位置まで移動したときの衝撃により駆動機構が破損することを緩衝手段により好適に抑制することができる。
形態1−4の遊技機は、形態1−3に記載の遊技機であって、
前記駆動手段は、前記可動体(例えば、可動体402)を前記第1位置(例えば、演出位置)から前記第2位置(例えば、演出位置)へ動作させる進出動作の方が、前記可動体を前記第2位置から前記第1位置へ動作させる復帰動作よりも速い速度で動作させることが可能であり、
前記緩衝手段(例えば、第1緩衝部材450、凹部451)は、前記特定緩衝手段(例えば、第2緩衝部材452、凸部453)よりも高い緩衝性能を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、速度が速い進出動作を規制したときの衝撃を好適に緩衝することができる。
形態1−5の遊技機は、形態1−3または1−4に記載の遊技機であって、
前記可動体(例えば、可動体402)は、前記第1位置(例えば、演出位置)から特定位置(例えば、煽り演出位置)を経由して前記第2位置(例えば、演出位置)へ動作可能であり、
前記駆動手段は、
前記第1位置と前記特定位置との間で複数回往復動作させる特定動作(図10−12参照)と、
前記第1位置から前記特定位置を経由して前記第2位置へ動作させる進出動作(図10−10、図10−11参照)と、
を実行可能であり、
前記特定動作を前記進出動作よりも高い頻度で実行可能であり、
前記特定緩衝手段は、前記緩衝手段よりも広範囲にわたって設けられる(図10−13(C)及び図10−14(C)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、実行頻度が高い特定動作によって特定緩衝手段の一部が劣化しても、広範囲をカバーしているので緩衝性能の低下を抑制できる。
形態1−6の遊技機は、形態1−1〜1−5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記駆動手段は、前記可動体(例えば、可動体402)を前記第1位置(例えば、原点位置)から前記第2位置(例えば、演出位置)へ動作させる進出動作の方が、前記可動体を前記第2位置から前記第1位置へ動作させる復帰動作よりも速い速度で動作させることが可能であり、
前記可動体の前記第1位置から前記第2位置への動作を案内する案内手段(例えば、ガイドレールなど)と、
前記案内手段における前記第2位置に対応した位置に設けられる特別緩衝手段(例えば、第3緩衝部材(ゴム材)など)と、
をさらに備える(変形例)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別緩衝手段により、可動体の動作を規制したときの衝撃により案内手段が破損することを緩衝手段により好適に抑制することができる。
形態1−7の遊技機は、形態1−1〜1−6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動体は、
第1可動部(例えば、第1可動部421)と、
前記可動体の前記第1位置と前記第2位置との間での動作に応じて、前記第1可動部に対し第1所定位置(例えば、第1位置)と該第1所定位置とは異なる第2所定位置(例えば、第2位置)との間で動作(回動)する第2可動部(例えば、第2可動部422)と、
を有し、
前記可動体の前記第1位置から前記第2位置への動作に応じて前記第2可動部が前記第1所定位置から前記第2所定位置へ動作したときに、該第2所定位置にて前記第1可動部に対する前記第2可動部の動作を規制する規制手段(例えば、緩衝部材保持部450A)を備え、
前記緩衝手段(例えば、第1緩衝部材450、凹部451)は、前記第2所定位置にて前記第2可動部の動作が前記規制手段により規制されるときの衝撃を緩衝する
この特徴によれば、可動体の動作に応じて第2可動部が第1所定位置から第2所定位置まで移動したときに、第2可動部の動作を規制したときの衝撃により規制手段が破損することを緩衝手段により好適に抑制することができる。
形態1−8の遊技機は、形態1−1〜1−7のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技盤面に遊技媒体(例えば、遊技球P)が流下可能な遊技盤(例えば、遊技盤2)を備え、
前記可動体(例えば、可動体402)は、
所定部位(例えば、第2可動部422)が前記第1位置(例えば、原点位置)において前記遊技盤の遊技盤面よりも後方に位置し、前記第2位置(例えば、演出位置)において前記所定部位が前記第2位置において前記遊技盤の遊技盤面よりも前方に位置し(図10−15参照)、
内部に進入した遊技媒体を排出可能な排出部(例えば、落下孔470)を有する
この特徴によれば、可動体の内部に進入した遊技媒体により可動体の動作異常が発生することを抑制できる。
形態2−1の遊技機は、形態1−1〜1−6のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機148SG001)であって、
発光手段(例えば、導光部材用LED502A〜502C)と、
前記発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部(例えば、反射部522A,522B,532A,532B)を有する導光板と、
を備え、
前記導光板として、表面が平面状に形成された第1導光板(例えば、第2導光部材506)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第1導光部材509または第3導光部材504)と、を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2導光板が湾曲面状に形成されていることで、第1導光板と第2導光板との離間寸法が場所によって異なるため、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
形態2−2の遊技機は、形態1−1〜1−6のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機148SG001)であって、
発光手段(例えば、導光部材用LED502A〜502C)と、
前記発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部(例えば、反射部522A,522B,532A,532B)を有する導光板と、
を備え、
前記導光板として、表面の少なくとも一部が所定方向に突出する湾曲面状に形成された第1導光板(例えば、第1導光部材509)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が前記所定方向と反対方向に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第3導光部材504)と、を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1導光板と第2導光板の双方が湾曲面状に形成されていることで、第1導光板と第2導光板との離間寸法が場所によって異なるため、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
形態2−3の遊技機は、形態2−1に記載の遊技機であって、
前記第2導光板(例えば、第1導光部材509)は、前記反射部の反射面積が前記第1導光板よりも大きい(例えば、反射部522Bの深さ寸法L11が、反射部532Bの深さ寸法L12よりも長寸である。図10−19参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2導光板を好適に発光させることができる。
形態2−4の遊技機は、形態2−1〜2−3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光手段(例えば、導光部材用LED502A〜502C)は、前記第1導光板(例えば、第2導光部材506)と前記第2導光板(例えば、第1導光部材509)とを共通の期間に発光させることが可能である(図10−23参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
形態2−5の遊技機は、形態2−1〜2−4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光手段は、
前記第1導光板の内部に光を入射可能な第1発光手段(例えば、導光部材用LED502B)と、
前記第2導光板の内部に光を入射可能な第2発光手段(例えば、導光部材用LED502A)と、
を有し、
前記第1発光手段と前記第2発光手段とは、一の基板(例えば、LED基板502)に設けられている(図10−17参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1導光板と第2導光板各々に対応する基板を設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
形態2−6の遊技機は、形態2−1〜2−5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光手段は、
前記第1導光板の内部に光を入射可能な第1発光手段(例えば、導光部材用LED502B)と、
前記第2導光板の内部に光を入射可能な第2発光手段(例えば、導光部材用LED502A)と、
を有し、
前記第1発光手段から内部に入射された光を前記第1導光板まで誘導する第1導光部材(例えば、筒状導光部材505)と、
前記第1導光部材に並んで配置され、前記第2発光手段から内部に入射された光を前記第2導光板まで誘導する第2導光部材(例えば、筒状導光部材508)と、
前記第1導光部材と前記第2導光部材との間に配置される非透過性部材(例えば、筒状部材507)と、
を備える(図10−21参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導光板に対する発光手段の配置位置を導光部材により任意に変更できるため、発光手段の配置自由度を向上できる。
形態2−7の遊技機は、形態2−1〜2−6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光手段は、
前記第1導光板を発光させずに前記第2導光板を発光させているときは、前記第1導光板と前記第2導光板とを発光させているときよりも多い光量で前記第2導光板を発光させることが可能であり、
前記第2導光板を発光させずに前記第1導光板を発光させているときは、前記第1導光板と前記第2導光板とを発光させているときよりも多い光量で前記第1導光板を発光させることが可能である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、演出効果を高めることができるとともに、発光していない導光板の反射部が目立たないようにすることができるため、見栄えが向上する。
形態2−8の遊技機は、形態2−1〜2−7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光手段(例えば、導光部材用LED502A〜502C)の光量を調整可能な光量調整手段(例えば、演出制御用CPU120)を備え、
前記第2導光板は、前記第1導光板よりも遊技者側に配置され、
前記光量調整手段は、前記第1導光板の内部に入射される光量を調整可能である一方で、前記第2導光板の内部に入射される光量を調整不能である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、導光板の特性に応じた光量に調整することが可能であるため、好適に発光させることができる。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタおよびスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲームおよび飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示およびアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示する。第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には入賞球装置6Aが設けられており、該入賞球装置6Aの右側方には、可変入賞球装置6Bが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図3参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左下方3箇所と可変入賞球装置6Bの上方1箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bとの間には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図3参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口および一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左下方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の右方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の下方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車および多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられている。遊技機用枠3における画像表示装置5の上方位置にはメインランプ9aが設けられており、該メインランプ9aの左右には、遊技領域を包囲するように枠ランプ9bが設けられている。更に、遊技盤2における特別可変入賞球装置7の近傍位置にはアタッカランプ9cが設けられている。
遊技盤2の所定位置(図1では画像表示装置5の上方位置)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。また、可動体32には、可動体ランプ9dが設けられている。該可動体ランプ9dと前述したメインランプ9a、枠ランプ9b、アタッカランプ9cとは纏めて遊技効果ランプ9と呼称する場合がある。尚、これらメインランプ9a、枠ランプ9b、アタッカランプ9c、可動体ランプ9dは、LEDを含んで構成されている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。尚、遊技機用枠3には、上皿とは別に、上皿満タン時に賞球が払い出される払出部(打球供給皿)を設けてもよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図3参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図3参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
図2は、パチンコ遊技機1の背面斜視図である。パチンコ遊技機1の背面には、基板ケース201に収納された主基板11が搭載されている。主基板11には、設定キー51や設定切替スイッチ52が設けられている。設定キー51は、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための錠スイッチとして機能する。設定切替スイッチ52は、設定変更状態において大当りの当選確率や出玉率等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する。設定キー51や設定切替スイッチ52は、例えば電源基板17の所定位置といった、主基板11の外部に取付けられてもよい。
主基板11の背面中央には、表示モニタ29が配置され、表示モニタ29の側方には表示切替スイッチ31が配置されている。表示モニタ29は、例えば7セグメントのLED表示装置を用いて、構成されていればよい。表示モニタ29および表示切替スイッチ31は、遊技機用枠3を開放した状態で遊技盤2の裏面側を視認した場合に、主基板11を視認する際の正面に配置されている。
表示モニタ29は、例えば連比や役比、ベースなどの入賞情報を表示可能である。連比は、賞球合計数のうち大入賞口(アタッカー)への入賞による賞球数が占める割合である。役比は、賞球合計数のうち第2始動入賞口(電チュー)への入賞による賞球数と大入賞口(アタッカー)への入賞による賞球数が占める割合である。ベースは、打ち出した遊技球数に対する賞球合計数が占める割合である。設定変更状態や設定確認状態であるときに、表示モニタ29は、パチンコ遊技機1における設定値を表示可能である。表示モニタ29は、設定変更状態や設定確認状態であるときに、変更や確認の対象となる設定値などを表示可能であればよい。
設定キー51や設定切替スイッチ52は、遊技機用枠3を閉鎖した状態であるときに、パチンコ遊技機1の正面側から操作が不可能となっている。遊技機用枠3には、ガラス窓を有するガラス扉枠3aが回動可能に設けられ、ガラス扉枠3aにより遊技領域を開閉可能に構成されている。ガラス扉枠3aを閉鎖したときに、ガラス窓を通して遊技領域を透視可能である。
パチンコ遊技機1において、縦長の方形枠状に形成された外枠1aの右端部には、セキュリティカバー50Aが取付けられている。セキュリティカバー50Aは、遊技機用枠3を閉鎖したときに、設定キー51や設定切替スイッチ52を含む基板ケース201の右側部を、背面側から被覆する。セキュリティカバー50Aは、短片50Aaおよび長片50Abを含む略L字状の部材であり、透明性を有する合成樹脂により構成されていればよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない大当り種別、または、ほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率および特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて、または当該表示に代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、遊技効果ランプ9の点灯や消灯、可動体32の動作、あるいは、これらの一部または全部を含む任意の演出装置を用いた演出として行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読予告演出がある。先読予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図3に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板などといった、各種の基板が配置されている。さらには、電源基板17も搭載されている。各種制御基板は、導体パターンが形成されて電気部品を実装可能なプリント配線板などの電子回路基板だけでなく、電子回路基板に電気部品が実装されて特定の電気的機能を実現するように構成された電子回路実装基板を含む概念である。
パチンコ遊技機1では、商用電源などの外部電源におけるAC100Vといった交流電源からの電力を、電源基板17により主基板11や演出制御基板12などの各種制御基板を含めた電気部品に供給可能である。電源基板17は、例えば交流(AC)を直流(DC)に変換するための整流回路、所定の直流電圧を特定の直流電圧(例えば直流12Vや直流5Vなど)に変換するための電源回路などを備えている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
スイッチ回路110には、電源基板17からのリセット信号、電源断信号、クリア信号が取り込まれて遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送される。リセット信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ100などの制御回路を動作停止状態とするための動作停止信号であり、電源監視回路、ウォッチドッグタイマ内蔵IC、システムリセットICのいずれかを用いて出力可能であればよい。電源断信号は、パチンコ遊技機1において用いられる所定電源電圧が所定値を超えるとオフ状態となり、所定電源電圧が所定値以下になった期間が電断基準時間以上まで継続したときにオン状態となる。クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチに対する押下操作などに応じてオン状態となる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11には、表示モニタ29、表示切替スイッチ31、設定キー51、設定切替スイッチ52、扉開放センサ90が接続されている。扉開放センサ90は、ガラス扉枠3aを含めた遊技機用枠3の開放を検知する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図4は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図4に示す遊技制御メイン処理において、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、復旧条件が成立したか否かを判定する(ステップS3)。復旧条件は、クリア信号がオフ状態であり、バックアップデータがあり、バックアップRAMが正常である場合に、成立可能である。パチンコ遊技機1の電力供給が開始されたときに、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチが押下操作されていれば、オン状態のクリア信号が遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。このようなオン状態のクリア信号が入力されている場合には、ステップS3にて復旧条件が成立していないと判定すればよい。バックアップデータは、遊技制御用のバックアップRAMとなるRAM102に保存可能であればよい。ステップS3では、バックアップデータの有無やデータ誤りの有無などを確認あるいは検査して、復旧条件が成立し得るか否かを判定すればよい。
復旧条件が成立した場合には(ステップS3;Yes)、復旧処理(ステップS4)を実行した後に、設定確認処理(ステップS5)を実行する。ステップS4の復旧処理により、RAM102の記憶内容に基づいて作業領域の設定が行われる。RAM102に記憶されたバックアップデータを用いて作業領域を設定することで、電力供給が停止したときの遊技状態に復旧し、例えば特別図柄の変動中であった場合には、停止前の状態から特別図柄の変動を再開可能であればよい。
復旧条件が成立しなかった場合には(ステップS3;No)、初期化処理(ステップS6)を実行した後に、設定変更処理(ステップS7)を実行する。ステップS6の初期化処理は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするクリア処理を含み、クリア処理の実行により作業領域に初期値が設定される。
ステップS5の設定確認処理では、予め定められた設定確認条件が成立したか否かを判定する。設定確認条件は、例えば電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオン状態であるとともに設定キー51がオン操作されている場合に成立する。ステップS5の設定確認処理が実行されるのは、ステップS3において、クリア信号がオフ状態であることを含めた復旧条件が成立した場合である。したがって、設定確認条件が成立し得るのは、クリア信号がオフ状態である場合となるので、クリア信号がオフ状態であることも、設定確認条件に含めることができる。
ステップS5の設定確認処理において設定確認条件が成立した場合には、パチンコ遊技機1において設定されている設定値を確認可能な設定確認状態となり、主基板11から演出制御基板12に対して、設定確認開始コマンドが送信される。設定確認状態においては、パチンコ遊技機1にて設定されている設定値を表示モニタ29の表示により確認することが可能となっている。設定確認状態を終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、設定確認終了コマンドが送信される。
パチンコ遊技機1が設定確認状態であるときには、パチンコ遊技機1における遊技の進行を停止させる遊技停止状態としてもよい。遊技停止状態であるときには、打球操作ハンドルの操作による遊技球の発射、各種スイッチによる遊技球の検出などが停止され、また、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20において、ハズレ図柄などを停止表示したり、ハズレ図柄とは異なる遊技停止状態に対応した表示が行われたりするように制御すればよい。設定確認状態が終了するときには、これに伴う遊技停止状態も終了すればよい。
ステップS7の設定変更処理では、予め定められた設定変更条件が成立したか否かを判定する。設定変更条件は、例えば電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオン状態であるとともに設定キー51がオン操作されている場合に成立する。設定変更条件は、クリア信号がオン状態であることを含んでいてもよい。
ステップS7の設定変更処理において設定変更条件が成立した場合には、パチンコ遊技機1において設定されている設定値を変更可能な設定変更状態となり、主基板11から演出制御基板12に対して、設定変更開始コマンドが送信される。設定変更状態においては、表示モニタ29に設定値が表示され、設定切替スイッチ52の操作を検出するごとに表示モニタ29に表示している数値を順次更新して表示する。その後、設定キー51が遊技場の係員などによる操作でオフとなったことに基づいて、表示モニタ29に表示されている設定値をRAM102のバックアップ領域に格納(更新記憶)するとともに、表示モニタ29を消灯させる。設定変更状態を終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、設定変更終了コマンドが送信される。
パチンコ遊技機1が設定変更状態であるときには、設定確認状態であるときと同様に、パチンコ遊技機1を遊技停止状態としてもよい。設定変更状態が終了するときには、これに伴う遊技停止状態も終了すればよい。
演出制御基板12側では、設定確認開始コマンドや設定変更開始コマンドを受信すると、設定確認中である旨や設定変更中である旨を報知する制御が行われてもよい。例えば、画像表示装置5において所定の画像を表示したり、スピーカ8L、8Rから所定の音を出力したり、遊技効果ランプ9といった発光部材を所定の態様により発光させたりしてもよい。
クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチの押下操作などによりオン状態となる。したがって、電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオンであるとともに設定キー51がオンである場合には、クリアスイッチがオンであればステップS6の初期化処理とともにステップS7の設定変更処理が実行されて設定変更状態に制御可能となり、クリアスイッチがオフであればステップS4の復旧処理とともにステップS5の設定確認処理が実行されて設定確認状態に制御可能となる。電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオフである場合、または設定キー51がオフである場合には、クリアスイッチがオンであればステップS6の初期化処理が実行される一方で設定変更状態には制御されず、クリアスイッチがオフであればステップS4の復旧処理が実行される一方で設定確認状態には制御されない。
設定確認処理または設定変更処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS8)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS9)、割込みを許可する(ステップS10)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受付けると、図5のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図5に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行および保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行および保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図6は、特別図柄プロセス処理として、図5に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口および第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」または「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
パチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率や出玉率が変わる構成とされている。例えば、特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率や出玉率が変わるようになっている。例えば設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も大当りの当選確率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど大当りの当選確率が低くなる。この例において、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。設定値に応じて大当りの当選確率が変われば、出玉率も設定値に応じて変わってもよい。大当りの当選確率は設定値にかかわらず一定であるのに対し、大当り遊技状態におけるラウンド数が設定値に応じて変わってもよい。パチンコ遊技機1は、遊技者にとっての有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかを設定可能に構成されていればよい。パチンコ遊技機1において設定されている設定値は、主基板11の側から演出制御基板12の側へ設定値指定コマンドが送信されることにより通知される。
図7は、表示結果判定テーブルの構成例を示している。図7(A)は、変動特図が第1特図である場合に用いられる第1特図用表示結果判定テーブルの構成例を示し、図7(B)は、変動特図が第2特図である場合に用いられる第2特図用表示結果判定テーブルの構成例を示している。表示結果判定テーブルは、ROM101に記憶されているデータの集まりである。表示結果判定テーブルでは、設定値に応じて、乱数値MR1と比較される当り判定値が特別図柄の可変表示結果である特図表示結果に割り当てられている。乱数値MR1は、表示結果決定用の乱数値であり、0〜65535の範囲でランダムに値が更新される。表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしてもよい。
表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態(低確状態)であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態といった高確状態であるときには、通常状態または時短状態といった低確状態であるときに比べて、大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる。
第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一値となるように判定値が割り当てられている。第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が第1特図用表示結果判定テーブルとは異なる同一値となるように判定値が割り当てられている。なお、設定値に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を異ならせてもよい。変動特図にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を同一確率としてもよい。
第1特図用表示結果判定テーブルおよび第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態の場合に、当り判定値のうち1020から1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。設定値が1の場合は、1020から1237までが「大当り」に割り当てられ、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている一方で、設定値2〜設定値6の場合は、大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。
第1特図用表示結果判定テーブルおよび第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態の場合に、当り判定値のうち1020から1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。設定値が1の場合は、1020から1346までが「大当り」に割り当てられることで、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定され、その一方で、設定値2〜設定値6の場合は、大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1346から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定される。
第1特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合に、当り判定値のうち32767から33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
第1特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態である場合に、遊技状態が通常状態または時短状態である場合と同じく、当り判定値のうち32767から33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合に、当り判定値のうち32767から33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態である場合に、遊技状態が通常状態または時短状態である場合と同じく、当り判定値のうち32767から33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、5個以下や7個以上であってもよい。パチンコ遊技機1に設定される設定値が小さいほど遊技者にとって有利となるようにしてもよい。パチンコ遊技機1に設定される設定値に応じて遊技性が変化するようにしてもよい。例えば、パチンコ遊技機1に設定される設定値が1である場合は、通常状態での大当り確率が1/320、確変状態が65%の割合でループする遊技性(いわゆる確変ループタイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2である場合は、通常状態での大当り確率が1/200、大当り遊技中に遊技球が、特別可変入賞球装置7の内部に設けられた所定スイッチを通過することに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態に制御する一方で、変動特図に応じて大当り遊技中に遊技球が所定スイッチを通過する割合が異なる遊技性(いわゆるV確変タイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が3である場合は、大当り確率が1/320で小当り確率が1/50であり、高ベース中(時短制御中)に遊技球が特別可変入賞球装置7の内部に設けられた所定スイッチを通過することに基づいて大当り遊技状態に制御する遊技性(いわゆる1種2種混合タイプ)としてもよい。パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかである場合は遊技性が同一であるが、これら設定値が1〜3のいずれかである場合よりも大当り確率や小当り確率が高い一方で大当り遊技中に獲得可能な賞球数が少ない設定(例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかである場合)を設けてもよい。設定値に応じて遊技性を変化させる場合は、共通のスイッチを異なる用途に使用してもよい。具体的には、設定値が1〜3の場合は、特別可変入賞球装置7内に設けられた所定スイッチを演出用スイッチ(遊技球が所定領域を通過する毎に所定の演出を実行するためのスイッチ)として使用し、設定値が4〜6の場合は、所定スイッチを遊技用スイッチ(遊技球が所定スイッチを通過したことに基づいて遊技状態を確変状態や大当り遊技状態に制御するためのスイッチ)として使用してもよい。
大当り種別は、大当り種別判定テーブルにおける判定値の割当てに基づいて、設定値に応じて異なる割合で決定されてもよい。あるいは、大当り種別は、設定値にかかわらず共通の割合で決定されてもよい。変動パターンは、変動パターン判定テーブルにおける判定値の割当てに基づいて、設定値に応じて異なる割合で決定されてもよい。あるいは、変動パターンは、設定値にかかわらず共通の割合で決定されてもよい。設定値に応じてノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合が異なることで、ノーマルリーチやスーパーリーチが実行される頻度により設定値が示唆されてもよい。あるいは、設定値にかかわらずノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合は共通であってもよい。その他、設定値に応じて、異なる割合で任意の設定示唆演出を実行可能としたものであってもよい。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図8のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図8に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9および装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図9は、演出制御プロセス処理として、図8のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図9に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形および応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組合せになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラムおよびデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合または「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部148SGに関する説明)
次に、本実施の形態における特徴部148SGのパチンコ遊技機148SG001について、図10−1〜図10−24に基づいて説明する。尚、本特徴部148SGにおけるフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」や「148SGS1」と略記したり、「ノーマルリーチ」を「Nリーチ」、「スーパーリーチ」を「SPリーチ」と略記したりする場合がある。また、基本説明にて説明したパチンコ遊技機1と同様または形態や配置位置等が異なるが同様の機能を有する構成については、同様の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。尚、以下において、図10−1の手前側をパチンコ遊技機148SG001の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機148SG001を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施の形態におけるパチンコ遊技機148SG001の前面とは、該パチンコ遊技機148SG001にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
(パチンコ遊技機148SG001の構成等)
まず、パチンコ遊技機148SG001の構成を説明する。図10−1は、特徴部148SGとしてのパチンコ遊技機を示す正面図である。図10−2は、特徴部148SGとしてのパチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。
本特徴部148SGにおけるパチンコ遊技機148SG001の遊技機用枠3には、遊技領域Yを視認するための窓部71を有する開閉扉70が左側辺を中心として回動可能に設けられ、開閉扉70により遊技領域Yを開閉できるようになっており、開閉扉70を閉鎖したときに窓部71を通して遊技領域Yを透視できるようになっている。
遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール等が設けられた盤面板と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材と、から構成されている。尚、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール等が設けられた盤面板にて構成されていてもよい。
窓部71は、第1構成部と、第1構成部から遊技盤2(遊技領域Y)と反対側(遊技者側)に突出する第2構成部と、からなる窓部ユニットにて構成されている。第1構成部は、透明なアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材からなり、開閉扉70を閉鎖したときに盤面板の前面側に該盤面板に対し平行に配置される後透過板71A(図10−15参照)と、非透光性の合成樹脂材により後透過板の周囲に枠状に形成された枠体と、から構成されている。第2構成部は、透明なガラス材からなる前透過板71B(図10−15参照)と、非透光性の合成樹脂材により筒状に形成された周壁部(筒状部)と、から構成されている。また、後透過板71Aには、画像表示装置5を視認するために遊技盤2に形成された孔部2cに対応する位置に孔部71Cが形成されている。前透過板71Bは、上部が前方に傾斜するように後透過板71Aの前側に配置されている。
(演出ユニット300)
次に、演出ユニット300について、図10−3〜図10−16に基づいて説明する。図10−3は、(A)(B)は演出ユニットを示す正面図である。
図10−3に示すように、演出ユニット300は、第1演出装置400と、第2演出装置500L,500Rとが一体化されたユニットとして構成され、遊技盤2と該遊技盤2の背面側に配置された画像表示装置5との間に設けられている(図10−15参照)。図10−1に示すように、第1演出装置400は、画像表示装置5の下部に配置され、第2演出装置500L,500Rは、画像表示装置5の上部左右側にそれぞれ配置されており、透光性を有する遊技盤2及び該遊技盤2に形成された孔部2cを透して視認できるようになっている。
(第1演出装置400)
次に、第1演出装置400について、図10−4〜図10−16に基づいて説明する。図10−4は、(A)は可動体が原点位置に位置している状態の第1演出装置を示す斜視図、(B)は可動体が演出位置に位置している状態の第1演出装置を示す斜視図である。図10−5は、第1演出装置の構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図10−6は、第1演出装置の構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図10−7は、(A)は可動体が演出位置に位置している状態を斜め後ろから見た状態を示す斜視図、(B)は(A)の要部拡大斜視図である。図10−8は、第1演出装置を示す縦断面図である。図10−9は、(A)は第1緩衝部材、(B)は第2緩衝部材を示す要部拡大斜視図である。図10−10は、(A)は可動体が原点位置に位置し、(B)は途中位置に位置し、(C)は演出位置に位置している状態を示す第1演出装置の概略正面図である。図10−11は、(A)は可動体が原点位置に位置し、(B)は途中位置に位置し、(C)は演出位置に位置している状態を示す第1演出装置の概略縦断面図である。図10−12は、(A)〜(C)は煽り演出の動作例を示す第1演出装置の概略縦断面図である。図10−13は、(A)(B)は第1緩衝部材の作用を示す説明図である。図10−14は、(A)(B)は第2緩衝部材の作用を示す説明図である。図10−15は、特徴部148SGのパチンコ遊技機の内部を示す縦断面図である。図10−16は、(A)〜(C)は可動体と画像表示装置との関係を示す概略正面図である。
図10−4〜図10−8に示すように、ベース部401と、ベース部401に対し動作可能に設けられた可動体402と、可動体402を動作させるための駆動機構403と、から主に構成されている。ベース部401は、下辺部401Aと、下辺部401Aの左右側から上方に延設される左側辺部401L及び右側辺部401Rと、から上向きコ字形に形成されており、左側辺部401L及び右側辺部401Rの前面には、可動体402を上下方向に移動可能に案内するための案内軸410L,410Rが上下方向に向けて取付けられている。また、左側辺部401Lには、後述する案内部材411が取付けられている。
可動体402は、左右の案内軸410L,410Rにより上下方向に移動可能に案内される昇降部420と、昇降部420の左右方向の中央位置に一端が回動可能に軸支された第1可動部421と、第1可動部421の他端に回動可能に軸支された第2可動部422と、を主に有し、図10−4(A)に示す原点位置と、図10−4(B)に示す演出位置と、の間で上下方向に昇降可能に設けられている。また、可動体402は原点位置において原点位置センサ415(図10−2参照)により検出され、演出位置において演出位置センサ416(図10−2参照)により検出されるようになっている。
昇降部420は、横長長方形状をなす昇降ベース部材431と、昇降ベース部材431の左右端に設けられた被案内部材432L,432Rと、を有し、被案内部材432L,432Rに形成された上下方向を向く貫通孔433L,433R内に案内軸410L,410Rが摺動可能に挿入されている。また、昇降ベース部材431の前面には、支持部434L,434Rが前方に突出するように設けられており、これら左右の支持部434L,434Rには軸受孔が形成されており、これら軸受孔には左右方向を向く回動軸435が軸心周りに回動可能に挿入されている。
また、回動軸435は、左側の支持部434Lから左方に向けて延設されており、左端は左側の被案内部材432Lに形成された軸受孔に回動可能に挿入されている。つまり、回動軸435は、左側の被案内部材432Lと左右の支持部434L,434Rに軸心周りに回動可能に支持されている。また、回動軸435は、左側の被案内部材432Lに形成された軸受孔を挿通して左側に突出しており、左側に突出した回動軸435の左端には、回動軸435の軸心に対し直交する方向に延びる連動部材436が固着され、該連動部材436における回動軸435に対し偏心した位置には連結軸437が左方に向けて突設されている。
連結軸437は、被案内部材432Lの左側に配置される案内部材411に形成された長孔438に摺動可能に挿入されている。長孔438は、回動軸435の前位置にて、上方に向けて後側に湾曲するように形成されており、上端は回動軸435の後位置に位置する。よって、長孔438内を連結軸437が上方に向けて漸次後側に移動するように案内されることで、回動軸435が軸心周りに回動するようになっている。また、支持部434L,434Rの前部には、回動軸435を中心とする円弧状のギヤ部材440L,440R(図10−8参照)が固定されている。
回動軸435は、左端から左側の支持部434Lまでの間は円柱形状部とされ、左右の支持部434L,434Rの間は断面視略「D」字状をなす非円柱形状部とされている。この左右の支持部434L,434Rの間の非円柱形状部には、第1可動部421の後端部が回動不能に固着されている。つまり、第1可動部421は、回動軸435の回動により後端を中心として回動可能とされている。
第1可動部421は、ベース壁部421Aと、該ベース壁部421Aの周縁に立設される周壁部421Bと、から一面が開口する四角箱状に形成されている。周壁部421Bにおける左右外側面には、左右方向を向く回動軸441Aを中心として回動可能に設けられたアイドルギヤ部材441L,441Rが設けられており、アイドルギヤ部材441L,441Rは、支持部434L,434Rに固定されたギヤ部材440L,440Rに噛合されている。また、第1可動部421の前端左右側には、左右方向を向く回動軸445L,445Rが側方に向けて突設されており、これら回動軸445L,445Rは、第2可動部422の下部に設けられた軸受孔に回動可能に挿入されている。
また、ベース壁部421Aにおける回動軸445L,445Rの近傍位置には、遊技球が落下可能な落下孔470(図10−9(B)参照)が形成されており、第1可動部421内に遊技球が進入してしまった場合に該遊技球を第1可動部421外へ排出できるようになっている。
第2可動部422は、前面に所定の装飾が施されるとともに、内部に設けられた可動体用LED447が点灯することにより前面が発光する。第2可動部422の背面には、第1可動部421を収容可能な凹部446が形成されており、凹部446の下部左右側には、第1可動部421の回動軸445L,445Rが挿入可能な軸受孔が形成されているとともに、該軸受孔を中心とする円弧状に形成されたギヤ部材442L,442Rが設けられている。ギヤ部材442L,442Rは、第1可動部421のアイドルギヤ部材441L,441Rに噛合されている。
第2可動部422は、図10−11(A)に示すように、可動体402が原点位置に位置しているときに第1可動部421を凹部446内に収容して該第1可動部421に対し重なる第1位置と、図10−11(C)に示すように、可動体402が演出位置に位置しているときに第1可動部421に対し約90度の角度で屈曲する第2位置と、の間で回動軸445L,445Rを中心として回動可能とされている。つまり、第1可動部421と第2可動部422とは、互いの接続部となる左右方向を向く回動軸445L,445Rを中心として屈曲可能とされている。
図10−9(A)及び図10−13に示すように、第2可動部422の下部における回動軸445L,445Rの間には、横長直方体形状をなすゴム材などからなる第1緩衝部材450を保持する緩衝部材保持部450Aが設けられており、第2可動部422が第1位置から第2位置まで回動したときに、緩衝部材保持部450Aの第1緩衝部材450が第1可動部421に形成された凹部451に当接して第2可動部422の回動を規制することで、第1可動部421に対し約90度の角度で維持されるようになっている。尚、図10−13(C)に示すように、第1緩衝部材450が凹部451に当接したときに、第1緩衝部材450の左右方向にわたり凹部451の縁部が当接するようになっている。
また、図10−9(B)及び図10−14に示すように、第2可動部422の背面における凹部446の上部には、横長直方体形状をなすゴム材などからなる第2緩衝部材452が設けられており、第2可動部422が第2位置側から第1位置に向けて回動したときに、第2緩衝部材452が第1可動部421に形成された凸部453に当接して第2可動部422の回動を規制するようになっている。尚、図10−14(C)に示すように、第2緩衝部材452が凸部453に当接したときに、第2緩衝部材452の背面略中央位置に凸部453が当接するようになっている。
第1緩衝部材450は、被当接部である凹部451の縁部との当接領域が左右方向にわたり形成されているのに対し、第2緩衝部材452は、被当接部である凸部453との当接領域が中央の一部にのみ形成され、該被当接部の周囲に広範囲にわたり形成されているため、耐久性が高くなっている。
また、第2可動部422は、前述したように可動体402の原点位置に対応する第1位置と、可動体402の演出位置に対応する第2位置と、の間で約90度の範囲で回動可能であり、図10−11(A)に示す第1位置において、第2緩衝部材452は凸部453に当接しない。しかし、第2位置側から第1位置に向けて回動したときに、ギヤ部材440L,440Rとアイドルギヤ部材441L,441R、アイドルギヤ部材441L,441Rとギヤ部材442L,442Rの間に生じるバックラッシュ、各部材間の遊びや撓みなどの要因で、実際には第1位置を越えた規制位置(例えば、図10−12参照)まで回動するため、第2緩衝部材452が凸部453に当接することで、第2可動部422の第2位置と反対側への回動が規制される。その後、自重により矢印2の方向に回動して第1位置に戻って維持される。
図10−5〜図10−8に示すように、駆動機構403は、駆動力を発生させる可動体モータ460と、可動体モータ460の駆動力を伝達する複数のギヤ部材461A〜461Cと、ベース部401の下辺部401Aに回転可能に支持される回転軸462と、回転軸462に摺動可能に嵌挿される移動体463L,463Rと、移動体463L,463Rに下端が軸支され、上端が被案内部材432L,432Rに軸支されるリンク部材464L,464Rと、を有している。リンク部材464L,464Rは、正面視で上下逆「ハ」の字をなすように設けられている。
また、可動体402の昇降に応じて連結軸437が長孔438に沿って案内されることで回動軸435が回動し、これにより固定されたギヤ部材440L,440Rとギヤ部材442L,442Rとに噛合されたアイドルギヤ部材441L,441Rが回転することで、第1可動部421に対し第2可動部422が回動するため、駆動機構403は、回動軸435と、連結軸437と、長孔438と、ギヤ部材440L,440Rと、アイドルギヤ部材441L,441Rと、ギヤ部材442L,442Rと、を含む。
回転軸462の周面左右側には螺旋状の溝部462A,462Bが形成されており、溝部462Aには移動体463Lが嵌挿され、溝部462Bには移動体463Rが嵌挿されている。溝部462A,462Bは左右対称となるように螺旋方向が異なっている。特に詳細な図示はしないが、移動体463L,463Rは、内部に溝部462A,462Bに係止可能な凸部が形成されているとともに、ベース部401の下辺部401Aに左右方向に摺動可能、かつ、回転軸462を中心とする回転が不能に案内されていることで、回転軸462が正逆回転することで、可動体402が原点位置に位置しているときに移動体463L,463Rが互いに近接する近接位置と、可動体402が演出位置に位置しているときに互いに離間する離間位置と、の間で左右方向に移動可能とされている。
また、左側の移動体463Lは、ベース部401の下辺部401Aに固定された左右方向を向くバネ軸465Aの周面に嵌装された圧縮バネ465により常時離間方向に向けて付勢されている。また、被案内部材432L,432Rは、上端がベース部401の左側辺部401L、右側辺部401Rに係止された引張バネ466L,466Rにより常時上方に向けて付勢されている。
また、ベース部401の右側下部位置には、可動体402を原点位置のやや上方の規制位置にて保持するためのロック用ソレノイド467が設けられている。図10−10に示すように、ロック用ソレノイド467は、プランジャの先端に保持部材468が固着されており、ロック用ソレノイド467がオフ状態のときには保持部材468が被案内部材432Rに形成された当接部469に当接して上昇を規制可能な規制位置に位置し、ロック用ソレノイド467がオン状態のときには保持部材468が当接部469に当接しない解除位置に位置するようになっている。
図10−10(A)に示すように、可動体402が原点位置に位置しているときには、当接部469は保持部材468から下方に離れた位置に位置するようになっており、パチンコ遊技機148SG001に振動が生じた場合などにおいて、圧縮バネ465や引張バネ466L,466Rの付勢力により可動体402が可動体モータ460によらず原点位置から上昇してしまったときに、当接部469が保持部材468に当接して規制位置に維持され、それ以上上昇しないようになっている。
(可動体402の動作例)
次に、可動体402の動作例について、図10−10及び図10−11に基づいて説明する。
図10−10(A)及び図10−11(A)に示すように、可動体402は、原点位置においてベース部401の下辺部401Aの前方に位置している。第1可動部421は、回動軸435を中心として下方に垂下され、その前面側に第2可動部422が覆い重なるように第1位置に配置されている。また、左側の連結軸437は長孔438の下端に位置し、右側の被案内部材432Rの当接部469は、保持部材468から下方に離れた位置に位置している。
次いで、図10−10(B)及び図10−11(B)に示すように、可動体402の動作条件の成立に伴い、演出制御用CPU120が可動体モータ460をオン状態として回転軸462が第1方向に回転すると、移動体463L,463Rが近接位置から離間位置側に向けて各々反対側に移動する。移動体463L,463Rの移動により、リンク部材464L,464Rにより被案内部材432L,432Rが下方位置から上方位置に向けて押し上げられ、連結軸437が長孔438の下端から上方に向けて移動していく。
また、長孔438は上後方に向けて湾曲しているので、連結軸437が可動体402の上昇に応じて回動軸435に近づいていくことで、回動軸435が左側面視反時計回りに回動する。これに伴い、第1可動部421は上昇しながら回動軸435を中心として左側面視反時計回りに回動する。また、第1可動部421とともに回動軸435を中心として左側面視反時計回りに回動するアイドルギヤ部材441L,441Rは、固定されたギヤ部材440L,440Rに噛合しているので左右方向を向く回動軸441Aを中心として回動する。これにより、アイドルギヤ部材441L,441Rに噛合されたギヤ部材442L,442Rが回動軸445L,445Rを中心として左側面視時計回りに回動する。よって、第2可動部422が第1位置から第2位置に向けて回動軸445L,445Rを中心として回動することで、第1可動部421と第2可動部422は互いの内角が大きくなって昇降ベース部材431に対し前方に突出する。
そして、図10−10(C)及び図10−11(C)に示すように、演出制御用CPU120は、移動体463L,463Rが離間位置に到達して演出位置センサ416がオン状態となったと判定したときに可動体モータ460をオフ状態とすることで、可動体402が演出位置にて停止する。
可動体402の演出位置への移動に応じて第2可動部422が第2位置まで回動したときに、図10−13(B)に示すように、第1可動部421の凹部451に緩衝部材保持部450Aの第1緩衝部材450が当接することにより第2可動部422の回動が規制されるため、第2可動部422は第2位置に保持される。
第2可動部422は、可動体モータ460がオフ状態となり、ギヤ部材442L,442Rに噛合するアイドルギヤ部材441L,441Rの回動が停止することにより第2位置に保持されるが、第2可動部422は、第1可動部421に対し一端側である下部に設けられた回動軸445L,445Rを中心として回動可能に設けられ、また、内部に可動体用LED447を有するLED基板などが設けられ所定の重量を有することで、重心が回動軸445L,445Rとは反対の上部側に位置するため、アイドルギヤ部材441L,441Rの回動が停止したときにアイドルギヤ部材441L,441Rとギヤ部材442L,442Rとに大きな負荷がかかり駆動機構403のギヤ部材などが破損する虞がある。
よって、第2可動部422の一部である緩衝部材保持部450Aが第1可動部421に当接することにより回動が規制されるが、第2可動部422は、図10−11に示すように、可動体402の原点位置から演出位置への移動に応じて、上方に移動しながら前方に突出するように回動する。詳しくは、可動体402の原点位置においては、回動軸435から第2可動部422の前部までの距離は距離L1であるが(図10−11(A)参照)、途中位置での距離は距離L1よりも長い距離L2となり(図10−11(B)参照)、さらに演出位置での距離は距離L2よりも長い距離L3となる(図10−11(C)参照。L1<L2<L3)。
また、第2可動部422は、可動体402が原点位置に位置しているときに比べて、演出位置に位置しているときの方が第1可動部421に対する前側への傾倒角度が大きくなるため、第2位置において緩衝部材保持部450Aが第1可動部421の凹部451に当接して回動を規制する際にかかる負荷が増大する。よって、第1緩衝部材450が凹部451に当接することにより第2可動部422の回動が規制されるようにすることで、第1可動部421に対して第2可動部422を第2位置にて停止させるときに生じる衝撃が第1緩衝部材450により緩衝されるので、ギヤ部材や第1可動部421との当接部にかかる負荷を好適に低減することができるとともに、当接したときの衝撃音の発生を抑制できる。
尚、第1緩衝部材450が凹部451に当接して第2可動部422の回動を規制するタイミングは、可動体モータ460がオフ状態となり可動体402の動作が停止する直前のタイミングであることが好ましい。このように、第2可動部422の回動が規制されてから可動体モータ460がオフ状態となるようにすることで、ギヤ部材にかかる負荷を好適に抑制することができる。また、第1緩衝部材450が凹部451に当接して第2可動部422の回動を規制するタイミングと、可動体モータ460がオフ状態となり可動体402の動作が停止するタイミングとが同じであってもよいし、第1緩衝部材450が凹部451に当接して第2可動部422の回動を規制するタイミングが、可動体モータ460がオフ状態となり可動体402の動作が停止するタイミングよりも遅くてもよい。
また、第1緩衝部材450と凹部451との当接は、ギヤ部材442L,442Rの回動中心となる回動軸445L,445Rの近傍位置にて行われる(例えば、第1緩衝部材450は、第2緩衝部材452よりも回動軸445L,445Rに近い位置に設けられている)ことで、第1緩衝部材450と凹部451とを回動軸445L,445Rから、回動軸445L,445Rに対し交差する方向に離れた位置に設ける場合に比べて、凹部451に対する第1緩衝部材450の回動量を小さくできるため、第1緩衝部材450が凹部451に勢いよく衝突することを抑制できる。
また、演出制御用CPU120は、可動体402が演出位置に保持されている状態で可動体モータ460をオン状態として回転軸462を第1方向と逆の第2方向に回転させると、移動体463L,463Rが離間位置から近接位置側に向けて移動し、該移動体463L,463Rの移動によりリンク部材464L,464Rにより被案内部材432L,432Rが上方位置から下方位置に向けて下降させるので、第2可動部422は、第2位置から下降しながら回動軸445L,445Rを中心として左側面視反時計回りに回動して第1位置まで復帰する。
また、演出制御用CPU120は、可動体402を原点位置と演出位置との間で往復移動させる演出だけでなく、図10−12に示すように、可動体402を原点位置と該原点位置よりやや上方の煽り演出位置との間での往復移動を複数回繰返し行う煽り演出動作が可能である。煽り演出動作では、原点位置から煽り演出位置までの距離は短いため、図10−12(B)に示すように、第2可動部422は、第1位置から煽り演出位置に対応する第3位置までは約5〜10度程度しか回動しないが、上下の往復動作を複数回繰返し行うため、図10−12(C)に示すように可動体402が原点位置に復帰したときに、勢いで第1位置を越えた規制位置まで回動することがある。
この場合、図10−14(B)に示すように、第2緩衝部材452が凸部453に当接することで第2可動部422の左側面視反時計回り回動が規制されるため、第1可動部421に対して第2可動部422を第1位置にて停止させるときに生じる衝撃が第2緩衝部材452により緩衝されるので、ギヤ部材や第1可動部421との当接部にかかる負荷を好適に低減することができるとともに、当接したときの衝撃音の発生を抑制できる。
図10−15に示すように、このように構成された可動体402は、原点位置においては、遊技盤2と画像表示装置5との間における下部位置に保持され、演出位置においては、原点位置よりも前上方に突出する。詳しくは、第2可動部422は、可動体402が原点位置に位置しているときは遊技盤2の背面側に位置し、可動体402が原点位置から演出位置へ上昇するときに、遊技盤2に形成された2c及び後透過板71Aに形成された孔部71Cを挿通して、遊技盤2の前側に突出して後透過板71Aと前透過板71Bとの間に形成された空間部に進入する。よって、第2可動部422を遊技盤2より前方突出させることができるので、遊技者にインパクトを与えることができる一方で、第1緩衝部材450と凹部451との当接により、第2可動部422が演出位置を越えて前透過板71Bに衝突することを防止することができる。
また、可動体402が演出位置まで移動してきたときに、第1可動部421に対し第2可動部422が起立するように位置することで、第1可動部421の上方が開口する。このとき、遊技領域Yを流下する遊技球や遊技盤2の背面側から遊技球が何らかの理由で第1可動部421に進入していた場合でも、第1可動部421に形成された落下孔470が、遊技領域Yまたは遊技盤2の背面側に位置し、遊技球Pを遊技領域Yまたは遊技盤2の背面側に排出することができ、後透過板71Aと前透過板71Bとの間に形成された空間部に進入することを好適に抑制できる。尚、遊技盤2の背面側に排出された遊技球は図示しないアウト球誘導通路によりパチンコ遊技機148SG001外へ排出される。
また、本実施の形態では、可動体402が最も突出した演出位置に位置している状態で開閉扉70を開放したとしても、可動体402は開閉扉70の後透過板71Aと接触しないようになっているため、可動体402が演出位置に位置している状態で動作異常などにより動作できなくなった場合でも、開閉扉70を開放してメンテナンス作業などを行うことができるようになっている。
また、演出制御用CPU120は、可動体402が最も突出した演出位置に位置している状態で開閉扉70の開放を検出した場合、開閉扉70を開放したタイミングで可動体402の復帰動作を開始するようにしてもよい。このようにすることで、開閉扉70を開放した状態で可動体402が演出位置に突出したままになる状況を防げるので、開閉扉70の開放時に周辺のものや遊技店員、遊技者などに接触することによって可動体402が破損したり遊技者が怪我をすることを防止できる。
また、演出制御用CPU120は、可動体402が最も突出した演出位置に位置している状態で開閉扉70の開放を検出した場合、開閉扉70を開放してから所定期間(例えば、10秒など)が経過した後(例えば、開閉扉70の解錠操作を開始してから開閉扉70を開放するまでに十分な時間が経過した後など)に可動体402の復帰動作を開始するようにしてもよい。
また、上記のように開閉扉70の開放に基づいて可動体402の復帰動作を開始した場合に、可動体402に物や人が接触していることを検知した場合には、可動体モータ460による可動体402の動作を停止するようにしてもよい。
また、上記のように開閉扉70の開放に基づいて可動体402の復帰動作を開始した場合に、可動体402が動作出来なかった場合(例えば、遊技球などが噛んで停止した場合など)には、一度動作を停止した後、特定期間経過後(例えば、2〜3秒後)に再び復帰動作を実行して、実行回数が予め定められた規定回数に到達した場合には、可動体402の動作を停止する制御(デッドエンド)を行うようにしてもよい。尚、上記のように開閉扉70の開放に限らず動作できなかった場合には上記の可動体402の動作を停止する制御(デッドエンド)を行うようにしてもよい。
尚、可動体402の動作が停止した場合には、電源投入や開閉扉70を閉じたことを契機として、原点位置への復帰動作を再開するようにしてもよい。また、デッドエンドした場合には、可動体402の異常を知らせる可動体異常エラーを報知するようにしてもよい。また可動体異常エラーを報知する場合には、開閉扉開放エラーよりも認識し易い態様で報知するのが望ましい。また可動体異常エラーを報知する場合には、並行して出力されている演出音の音量を低下するようにしてもよい。
また、開閉扉開放エラーについて、可動体402が動作している途中に開閉扉70を開放した場合には、可動体402が動作していないときに開閉扉70を開放した場合よりも、大きな音や表示で開閉扉開放エラーを表示するようにしてもよい。または、通常と同じ開閉扉開放エラーを報知するとともに、「可動体の動作中は扉を開放しないでください」といった警告メッセージを画像表示装置5にて表示するようにしてもよい。
また、図10−16(A)に示すように、可動体402は、原点位置に保持されているときは、正面視において画像表示装置5に上半部が重複するように配置され、図10−16(B)に示すように、煽り演出位置においては、正面視において原点位置よりも画像表示装置5と重複する領域が大きくなるように配置され、煽り演出位置においては、正面視において煽り演出位置よりも画像表示装置5と重複する領域が大きくなるように配置される。よって、演出制御用CPU120は、大当りの可能性を示唆する予告演出といった演出として、可動体402を煽り演出位置や演出位置まで移動する可動体演出において、画像表示装置5に表示画像(例えば、エフェクト画像など)を表示する表示演出を行うことで、可動体402と表示画像とによる演出を実現することができる。
(作用及び効果)
以上説明したように、パチンコ遊技機148SG001は、動作可能な可動体402と、可動体402を原点位置と該原点位置よりも前方に突出した演出位置との間で動作させる駆動手段と、を備え、駆動手段は、可動体モータ460と、該可動体モータ460により可動体402を原点位置から演出位置へ動作させる駆動機構403と、を含み、駆動機構403の近傍に可動体402が原点位置から演出位置へ動作するときの衝撃を緩衝する緩衝手段としての第1緩衝部材450、凹部451が設けられる。
この特徴によれば、可動体402が原点位置から演出位置まで移動したときの衝撃により駆動機構403(例えば、ギヤ部材440L,440R、442L,442Rやアイドルギヤ部材441L,441Rなど)が破損することを第1緩衝部材450により好適に抑制することができる。
また、画像表示装置5を備え、可動体402は、演出位置において少なくとも一部が画像表示装置5の表示領域に重なる。この特徴によれば、可動体402を演出位置まで動作させることで該可動体402による可動体演出と画像表示装置5による表示演出双方による複合演出が可能となるため、興趣が向上する。
また、駆動機構403の近傍に可動体402が演出位置から原点位置へ動作するときの衝撃を緩衝する特定緩衝手段として第2緩衝部材452、凸部453が設けられる。この特徴によれば、可動体402が演出位置から原点位置まで移動したときの衝撃により駆動機構403(例えば、ギヤ部材440L,440R、442L,442Rやアイドルギヤ部材441L,441Rなど)が破損することを第2緩衝部材452により好適に抑制することができる。
また、演出制御用CPU120は、可動体モータ460により、可動体402を演出位置から演出位置へ動作させる進出動作の方が、可動体402を演出位置から原点位置へ動作させる復帰動作よりも速い速度で動作させることが可能であり、緩衝手段(例えば、第1緩衝部材450、凹部451)は、特定緩衝手段(例えば、第2緩衝部材452、凸部453)よりも高い緩衝性能を有する。この特徴によれば、速度が速い進出動作を規制したときの衝撃を好適に緩衝することができる。尚、緩衝部材を衝撃の吸収力が高い素材で構成したり、凹部451や凸部453に対する当接面積が広い緩衝部材とすることで高い緩衝性能を有していればよい。
また、可動体402は、演出位置から煽り演出位置を経由して演出位置へ動作可能であり、演出制御用CPU120は、可動体モータ460により、可動体402を原点位置と煽り演出位置との間で複数回往復動作させる特定動作と、原点位置から煽り演出位置を経由して演出位置へ動作させる進出動作と、を実行可能であり、特定動作を進出動作よりも高い頻度で実行可能であり、特定緩衝手段(例えば、第2緩衝部材452、凸部453)は、前記緩衝手段(例えば、第1緩衝部材450、凹部451)よりも広範囲にわたって設けられる。
この特徴によれば、実行頻度が高い特定動作によって特定緩衝手段の一部が劣化しても、広範囲をカバーしているので緩衝性能の低下を抑制できる。また、特定動作の方が進出動作よりも動作距離が短く、かつ、動作速度が速い場合、実行頻度が高く、また、第2緩衝部材452と凸部453との当接回数も増大するため、より好適に衝撃を緩衝して部材の破損等を抑制することができる。
また、演出制御用CPU120は、可動体402を原点位置から演出位置へ動作させる進出動作の方が、可動体402を演出位置から原点位置へ動作させる復帰動作よりも速い速度で動作させることが可能である場合において、可動体402の原点位置から演出位置への動作を案内する案内手段(例えば、ガイドレールなど)を別個に設けるとともに、前記案内手段における前記第2位置に対応した位置に設けられる特別緩衝手段(例えば、第3緩衝部材など)をさらに設けるようにしてもよい。
この特徴によれば、特別緩衝手段により、可動体402の動作を規制したときの衝撃により案内手段が破損することを緩衝手段により好適に抑制することができる。
また、可動体402は、第1可動部421と、可動体402の原点位置と演出位置との間での動作に応じて、第1可動部421に対し第1所定位置(例えば、第1位置)と該第1所定位置とは異なる第2所定位置(例えば、第2位置)との間で動作(回動)する第2可動部422と、を有し、可動体402の原点位置から演出位置への動作に応じて第2可動部422が第1所定位置から第2所定位置へ動作したときに、該第2所定位置にて第1可動部421に対する第2可動部422の動作を規制する規制手段(例えば、緩衝部材保持部450A)を備え、緩衝手段(例えば、第1緩衝部材450、凹部451)は、前記第2所定位置にて第2可動部422の動作が前記規制手段により規制されるときの衝撃を緩衝する。
この特徴によれば、可動体402の動作に応じて第2可動部422が第1所定位置から第2所定位置まで移動したときに、第2可動部422の動作を緩衝部材保持部450Aにより規制したときの衝撃により該緩衝部材保持部450Aが破損することを第1緩衝部材450により好適に抑制することができる。
また、遊技盤面に遊技球Pが流下可能な遊技盤2を備え、可動体402は、第2可動部422が原点位置において遊技盤2の遊技盤面よりも後方に位置し、演出位置において第2可動部422が演出位置において遊技盤2の遊技盤面よりも前方に位置し、内部に進入した遊技球Pを排出可能な落下孔470を有する。この特徴によれば、可動体402の内部に進入した遊技球により、例えば、第1可動部421と第2可動部422とが原点位置にて屈曲できないなど、可動体402の動作異常が発生することを抑制できる。尚、内部に進入した遊技球Pを排出可能な排出部は、落下孔470でなくてもよく、ベース壁部421Aの周縁から落下可能に構成されていればよい。
また、前記実施の形態では、可動体402は原点位置から演出位置に向けて上方に移動しながら前方に向けて突出するように動作する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動体402は原点位置から演出位置に向けて前方に向けて突出するように動作するものであれば、原点位置から演出位置に向けて上方または下方、左右側方などに移動しなくてもよい。
また、前記実施の形態では、可動体402は原点位置から演出位置に向けて上昇しながら回動軸435と回動軸445L,445Rとを中心として回動可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動体は第1位置から前方の第2位置へ移動可能であれば、回動動作によらず第2位置に向けて直線的に突出動作するものであってもよい。
また、前記実施の形態では、可動体402は第1可動部421と第2可動部422と昇降ベース部材431とにより構成されていたが、一の可動部または4個以上の可動部にて構成されていてもよい。
また、前記実施の形態では、緩衝手段は可動体402を演出位置にて停止させるときに生じる衝撃を緩衝する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動体402が演出位置へ移動したときに可動体以外の部材に接触するとき(例えば、他の可動体に当接して合体するときや、構造物などに当接するとき)などに生じる衝撃を緩衝するものであってもよい。
さらに、緩衝手段は、可動体402を構成する第1可動部421に設けられた凹部451と第2可動部422に設けられた第1緩衝部材450とから構成される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、緩衝手段の少なくとも一部が可動体402以外の部材(例えば、他の可動体や構造物など)に設けられていてもよい。
また、前記実施の形態では、緩衝手段は駆動機構403を構成するギヤ部材442L,442Rの近傍に設けられた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動機構403を構成する他の部材の近傍や、駆動機構403を構成する部材の一部に設けられていてもよい。
また、前記実施の形態では、可動体モータ460により重量物である可動体402の昇降動作と前方への突出動作とを実現するために、圧縮バネ465や引張バネ466L,466Rにより可動体402に対し常時上方に向けて付勢力が付与される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら圧縮バネ465や引張バネ466L,466Rは設けられていなくてもよい。
また、前記実施の形態では、緩衝手段としての第1緩衝部材450と、特定緩衝手段としての第2緩衝部材452と、特別緩衝手段としての第3緩衝部材とは、それぞれ同じ材質であるゴム材を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、緩衝手段、特定緩衝手段、特別緩衝手段のうち少なくともいずれか2つを異なる材質の部材にて構成してもよい。その場合には、特定緩衝手段の方が、緩衝性能が高い材質を用いる方が望ましい。また特別緩衝手段(第3緩衝部材)については落下位置に設けられているため、最も負荷がかかる可能性があるため、最も緩衝性能が高いものが望ましい。
また、前記実施の形態では、緩衝手段としての第1緩衝部材450と、特定緩衝手段としての第2緩衝部材452と、特別緩衝手段としての第3緩衝部材の一例として、ゴム材を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゴム材以外に、シリコン材、バネ部材、スポンジなどその他の材質を適用してもよい。
また、緩衝手段としての第1緩衝部材450と、特定緩衝手段としての第2緩衝部材452と、特別緩衝手段としての第3緩衝部材とは、可動体402の動作頻度によっては劣化する可能性があるので、パチンコ遊技機148SG001をリユースするときなどに交換するため、可動体402の本体や駆動機構403とは別部材として着脱可能とするようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、可動体402を原点位置から演出位置まで一定速度で移動させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1緩衝部材450と接触するタイミングよりも前のタイミングで、可動体モータ460の駆動力を弱めるようにしてもよい。例えば、原点位置と演出位置との途中位置までは可動体モータ460の駆動力で可動体402を動作させるが、自重で演出位置まで動作できる位置まで移動した後は可動体モータ460の駆動力を低下させて自重(惰性)で演出位置まで動作させるなど)。また、原点位置への戻り動作のときにも同様の制御を行うようにしてもよい。尚、原点位置への戻り動作は重力方向への動作なので、演出位置への動作と比較して早めに可動体モータ460の駆動力を低下させるようにしてもよい。
このようにすることで、第1緩衝部材450や第2緩衝部材452に勢いよく可動体402が接触することで、第1緩衝部材450や第2緩衝部材452の劣化が早まることを防ぐとともに、可動体モータ460の駆動時間を抑えることができるので、可動体モータ460の寿命を延ばすことができる。
また、原点位置から演出位置への突出動作または演出位置から原点位置への復帰動作でも、動作の開始から一定期間は、可動体402の動作途中と比較してゆっくり可動体モータ460を駆動させるようにすることで、トルクを強くして、可動体モータ460の脱調を防ぐことができる。
(第2演出装置500L,500R)
次に、第2演出装置500L,500Rについて、図10−17〜図10−24に基づいて説明する。図10−17は、第2演出装置の構成を斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図10−18は、第2演出装置の構成を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図10−19は、(A)は第1導光部材、(B)は第2導光部材、(C)は第3導光部材を示す正面図及び横断面図である。図10−20は、(A)は導光部材用LEDの消灯しているときの発光表示部を示す正面図、(B)は導光部材用LEDの配置状態を示すLED基板の正面図である。図10−21は、図10−20(B)のA−A断面図である。尚、第2演出装置500L,500Rは、それぞれ同様に構成されているため、以下においては、第2演出装置500Lについて説明し、第2演出装置500Rの説明は省略する。
図10−17〜図10−21に示すように、第2演出装置500Lは、正面視で円形をなし、前後方向に所定長さを有する円筒体にて構成された発光装置とされている。第2演出装置500Lは、正面視円形状をなし前面が開口する箱状に形成されたベース部材501と、正面視円形状をなし、前面に複数の導光部材用LED502A〜502Cが設けられ、ベース部材501の前面側に取付けられるLED基板502と、LED基板502の前面側に配置され、非透過性を有する合成樹脂材にて円筒形状に構成された筒状部材503と、筒状部材503の前面開口を閉鎖するように配置され、透過性を有する合成樹脂材にて断面視で後方に突出する湾曲面状に形成された略半球面状の第3導光部材504と、筒状部材503の外側に配置され、透過性を有する合成樹脂材にて円筒形状に構成された筒状導光部材505と、筒状導光部材505の前面開口を閉鎖するように配置され、透過性を有する合成樹脂材にて断面視で平面状に形成された円板状の第2導光部材506と、筒状導光部材505の外側に配置され、非透過性を有する合成樹脂材にて円筒形状に構成された筒状部材507と、筒状部材507の外側に配置され、透過性を有する合成樹脂材にて円筒形状に構成された筒状導光部材508と、筒状導光部材508の前面開口を閉鎖するように配置され、透過性を有する合成樹脂材にて前方に突出する湾曲面状に形成された略半球面状の第1導光部材509と、筒状導光部材508の外側に配置され、非透過性を有する合成樹脂材にて円筒形状に構成された筒状部材510と、筒状部材510の前側に配置され、非透過性を有する合成樹脂材にて円環形状に構成された円環部材511と、から主に構成される。
また、導光部材用LED502A〜502Cは、複数色(例えば、7色)の光を照射可能なフルカラーLEDであってもよいし、単色を照射可能なLEDであってもよい。
筒状部材510と円環部材511との間に第1導光部材509の周縁に形成されたフランジ部509Fを挟んで、筒状部材510と円環部材511とを複数のネジ部材N1により取付けて筒状部材510と円環部材511と第1導光部材509とを一体化するとともに、筒状部材503、第3導光部材504、筒状導光部材505、第2導光部材506、筒状部材507、筒状導光部材508をLED基板502の前面側に配置した状態で、筒状部材510とベース部材501とを複数のネジ部材N2により取付けることで、上記全ての部材が一体化される。
筒状導光部材505の後端面には複数の凹部520Aが形成されており、複数のうち導光部材用LED502B各々に対応する凹部520Aは、導光部材用LED502Bからの光が入射される入射面を構成している。よって、凹部520Aから筒状導光部材505内部に入射された導光部材用LED502Bからの光は、筒状導光部材505内部で前方に導光された後、前端面から出射して第2導光部材506の内部に入射される。尚、凹部520A以外の後端面はLED基板502の前面に当接する。
また、筒状導光部材508の後端面には複数の凹部520Bが形成されており、複数のうち導光部材用LED502A各々に対応する凹部520Bは、導光部材用LED502Aからの光が入射される入射面を構成している。よって、凹部520Bから筒状導光部材508内部に入射された導光部材用LED502Aからの光は、筒状導光部材508内部で前方に導光された後、前端面から出射して第1導光部材509の内部に入射される。尚、凹部520B以外の後端面はLED基板502の前面に当接する。
図10−19(A)に示すように、第1導光部材509は、前方に向けて突出する略半球面状の演出表示部509Aと、演出表示部509Aの周縁に形成されるフランジ部509Fと、から構成され、演出表示部509Aには、正面視で略十字形の発光表示部521が前面側から視認可能に設けられている。発光表示部521の周縁は複数の直線部からなり、第1導光部材509の背面における発光表示部521に対応する部分には、発光表示部521の周縁に沿って延設される凹溝状の反射部522Aと、反射部522Aにより囲まれた領域に複数形成される凹状の反射部522Bと、が設けられ、後述するように第1導光部材509の内部を導光する光が反射部522A,522Bにて反射して演出表示部509Aの前面から出射されることで、発光表示部521が発光する。
図10−19(B)に示すように、第2導光部材506は、平面状の演出表示部506Aと、演出表示部506Aの周縁に形成される反射面部506Fと、から構成され、演出表示部506Aには、正面視で略十字形の発光表示部531が前面側から視認可能に設けられている。発光表示部531の周縁は複数の曲線部からなり、第2導光部材506の背面における発光表示部531に対応する部分には、発光表示部531の周縁に沿って延設される凹溝状の反射部532Aと、反射部532Aにより囲まれた領域に複数形成される凹状の反射部532Bと、が設けられ、後述するように第2導光部材506の内部を導光する光が反射部532A,532Bにて反射して演出表示部506Aの前面から出射されることで、発光表示部531が発光する。
図10−19(C)に示すように、第3導光部材504は、後方に向けて突出する略半球面状の演出表示部504Aと、演出表示部504Aの周縁に形成されるフランジ部504Fと、から構成され、演出表示部504Aには、正面視で稲妻を模した形状の発光表示部541が前面側から視認可能に設けられている。発光表示部541は、第3導光部材504の前面から突出する突出部からなり、第3導光部材504の前面における発光表示部541以外の領域には、錫や銀などを蒸着することにより光を反射する反射膜542が形成されており、非透過部を構成している。また、第3導光部材504の背面には、凹凸部からなる光拡散部543が形成されており、導光部材用LED502Cからの光が拡散して内部に入射される。内部に入射された光が発光表示部541の前面から出射されることで、発光表示部541が発光する。
また、発光表示部521,531,541の形状や大きさなどは種々に変更可能である。また、上記のような絵柄に限定されるものではなく、文字、記号、図柄、装飾など、モチーフは任意に変更可能である。
また、反射部522Aの深さ寸法L11は、反射部532Bの深さ寸法L12よりも長寸で、反射部532Bの深さ寸法L12は、光拡散部543の深さ寸法L13よりも長寸とされている(L11>L12>L13)。
このように構成された第2演出装置500Lは、図10−21に示すように、LED基板502の前面側に第3導光部材504が配置され、第3導光部材504の前面側に第2導光部材506が配置され、第2導光部材506の前面側に第1導光部材509が配置される。つまり、第3導光部材504と第2導光部材506と第1導光部材509は、演出表示部504A,506A,509Aが前後に重なるように配置される。
そしてこれらは全て透過性部材にて構成されていることで、図10−20(A)に示すように、導光部材用LED502A〜502Cの消灯状態において前方から視たときに、手前側に発光表示部521が視認され、その奥側に発光表示部531が視認され、その奥側に発光表示部541が視認できる。各発光表示部521,531,541において前後に重複している部分も、発光表示部521を透して発光表示部531を視認可能であり、発光表示部531を透して発光表示部541を視認可能であり、発光表示部521,531を透して発光表示部541を視認可能である。
また、第3導光部材504に反射膜542が設けられていることで、第1導光部材509と第2導光部材506を透過した光が反射膜542により前方に反射されることで発光表示部521,531が弱く光って視認しやすくなる。
また、図10−21(B)に示すように、導光部材用LED502Aは、LED基板502の前面における周縁に沿うように配置される筒状導光部材508の後端面に沿って複数配置され、導光部材用LED502Bは、筒状導光部材508の内側に配置される筒状導光部材505の後端面に沿って複数配置され、導光部材用LED502Cは、LED基板502の前面における筒状導光部材505の内側に配置され、それぞれ前方に向けて光を照射可能に設けられている。
(発光演出の動作例)
次に、第2演出装置500L,500Rの発光演出の動作例について、図10−22〜図10−23に基づいて説明する。図10−22は、(A)は第1導光部材、(B)は第2導光部材、(C)は第3導光部材の発光状態を示す正面図及び横断面図である。図10−23は、(A)は第1導光部材と第2導光部材、(B)は第2導光部材と第3導光部材、(C)は第1導光部材、第2導光部材、第3導光部材の発光状態を示す正面図及び横断面図である。
図10−22(A)に示すように、導光部材用LED502Aを点灯すると、導光部材用LED502Aからの光は凹部520Aから筒状導光部材508の内部に入射され、筒状導光部材508の内部を前方に向けて導光されて前端面から出射され、第1導光部材509の後端面に入射された光は、第1導光部材509の内部を導光された後、反射部522A,522Bにて反射して演出表示部509Aの前面から出射されることで、発光表示部521が面発光する。
図10−22(B)に示すように、導光部材用LED502Bを点灯すると、導光部材用LED502Bからの光は凹部520Bから筒状導光部材505の内部に入射され、筒状導光部材505の内部を前方に向けて導光されて前端面から出射され、第2導光部材506の後端面から入射された光は、反射面部506Fにて反射して第2導光部材506の内部を導光された後、反射部522A,522Bにて反射して演出表示部506Aの前面から出射されることで、発光表示部531が面発光する。
図10−22(C)に示すように、導光部材用LED502Cを点灯すると、導光部材用LED502Cからの光は、光拡散部543から第3導光部材504の内部に入射され、第3導光部材504の内部を導光された後、演出表示部504Aにおける反射膜542がない発光表示部541の前面から出射されることで、発光表示部541が面発光する。尚、導光部材用LED502Cからの光は、光拡散部543において発光表示部541に対応しない部分から内部に入射されるようになっているため、発光表示部541が点光りしないようになっている。
次に、図10−23(A)に示すように、導光部材用LED502A,502Bを同時に(共通の期間に)点灯すると、発光表示部521とその後側の発光表示部531とが面発光する。また、図10−23(B)に示すように、導光部材用LED502B,502Cを同時に(共通の期間に)点灯すると、発光表示部531とその後側の発光表示部541とが面発光する。さらに、図10−23(C)に示すように、導光部材用LED502A,502B,502Cを同時に(共通の期間に)点灯すると、発光表示部521とその後側の発光表示部531とさらに後側の発光表示部541とが面発光する。また、特に図示はしないが、導光部材用LED502A,502Cを同時に(共通の期間に)点灯すると、発光表示部521とその後側の発光表示部541とが面発光する。
図10−21に示すように、筒状導光部材508は、その内側に配置される非透過性部材からなる筒状部材507と、その外側に配置される非透過性部材からなる筒状部材510との間に配置されていることで、導光部材用LED502Aからの光を筒状導光部材508外へ出射させることなく効率よく導光させることができるので、発光表示部521の発光強度の低下が抑制される。また、
また、筒状導光部材505は、その内側に配置される非透過性部材からなる筒状部材503と、その外側に配置される非透過性部材からなる筒状部材507との間に配置されていることで、導光部材用LED502Bからの光を筒状導光部材505外へ出射させることなく効率よく導光させることができるので、発光表示部531の発光強度の低下が抑制される。
また、筒状部材507の前端部には、前方に向けて内側に向けて傾斜する傾斜部507Aが形成されているため、反射面部506Fから前方に漏れた光が前方の第1導光部材509に入射されることを防止できる。さらに、筒状導光部材505と筒状導光部材508との間に非透過性の筒状部材507が配置されることで、筒状導光部材505と筒状導光部材508各々の内部を導光する光が混ざり合ってしまうことを抑制できる。
また、第2導光部材506は平面状に形成されているのに対し、第2導光部材506の前面側に配置される第1導光部材509の演出表示部509Aは、前方に突出する断面視湾曲面状に形成されていることで、例えば、中心位置である第1視認位置における発光表示部531と発光表示部521との離間距離L20と、第1視認位置から離れた第2視認位置における発光表示部531と発光表示部521との離間距離L21と、第1視認位置から離れた第3視認位置における発光表示部531と発光表示部521との離間距離L22とは各々異なっている(L20>L21>L22)。
また、第2導光部材506は平面状に形成されているのに対し、第2導光部材506の背面側に配置される第3導光部材504の演出表示部504Aは、後方に突出する断面視湾曲面状に形成されていることで、例えば、中心位置である第1視認位置における発光表示部531と発光表示部541との離間距離L30と、第1視認位置から離れた第2視認位置における発光表示部531と発光表示部541との離間距離L31と、第1視認位置から離れた第3視認位置における発光表示部531と発光表示部541との離間距離L32とは各々異なっている(L30>L31>L32)。
よって、例えば、導光部材用LED502A,502B,502Cを同時に(共通の期間に)点灯しているときに第2演出装置500Lを前方から視たときに、第1視認位置における発光表示部521,531,541の視認態様と、第2視認位置における発光表示部521,531,541の視認態様と、第3視認位置における発光表示部521,531,541の視認態様とは、それぞれ奥行き感や重なり具合などが異なるため、平面状に形成された導光板を3枚重ねて配置した場合に比べて、立体感を生じさせることができる。
尚、演出制御用CPU120は、発光手段(導光部材用LED502A,502B,502C)により、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504のうち少なくとも2つを共通の期間において発光させることが可能であるが、共通の期間は、各々の導光部材の発光期間の全てが重複するものでなくてもよく、例えば、少なくとも2つの導光部材の発光期間の一部が重複していれば、各々の導光部材の発光開始タイミングや発行終了タイミングが異なっていてもよい。
また、演出制御用CPU120は、図10−23(A)(B)に示すように、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504のうち2つの導光部材を共通の期間にて発光させる発光パターンの方が、図10−23(C)に示すように、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504の全てを共通の期間にて発光させる発光パターンよりも高い割合で実行可能である。このようにすることで、全ての導光部材を発光させてLED基板の温度が上がってしまうことを抑制できる。
一方、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504のうち2つの導光部材を共通の期間にて発光させる発光パターンを実行可能とする場合、最も遊技者側に位置している第1導光部材509が消灯していると、遊技者に違和感を与えてしまう可能性があるため、点灯する2つの導光部材のうち一方が第1導光部材509である発光パターンを高い割合で実行することが好ましい。
(作用及び効果)
以上説明したように、パチンコ遊技機148SG001は、導光部材用LED502A〜502Cと、導光部材用LED502A〜502Cから内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部522A,522B,532A,532Bを有する導光板と、を備え、導光板として、表面が平面状に形成された第1導光板(例えば、第2導光部材506)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第1導光部材509または第3導光部材504)と、を有する。
この特徴によれば、第1導光部材509や第3導光部材504が湾曲面状に形成されていることで、第2導光部材506と第1導光部材509や第3導光部材504との離間寸法が場所によって異なるため、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
また、導光部材用LED502A〜502Cと、導光部材用LED502A〜502Cから内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部522A,522B,532A,532Bを有する導光板と、を備え、導光板として、表面の少なくとも一部が所定方向に突出する湾曲面状に形成された第1導光板(例えば、第1導光部材509)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が前記所定方向と反対方向に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第3導光部材504)と、を有する。
この特徴によれば、第1導光部材509と第3導光部材504の双方が湾曲面状に形成されていることで、第1導光部材509と第3導光部材504との離間寸法が場所によって異なるため、発光手段を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
また、第1導光部材509は、反射部522Bの深さ寸法L11が、反射部532Bの深さ寸法L12よりも長寸である。この特徴によれば、第1導光部材509を好適に発光させることができる。詳しくは、第1導光部材509は湾曲していることで、平面状の第2導光部材506に比べて導光距離が長くなるが、反射部522Bの深さ寸法L11を長寸とすることで、光を好適に前方に反射させることが可能となる。
また、導光部材用LED502A,502Bは、第2導光部材506と第1導光部材509とを共通の期間に発光させることが可能である(図10−23参照)。この特徴によれば、導光部材用LED502A,502Bにより発光表示部521,531を発光させたときに立体感を生じさせることが可能となる。
また、第2導光部材506の内部に光を入射可能な導光部材用LED502Bと、第1導光部材509の内部に光を入射可能な導光部材用LED502Aと、を有し、導光部材用LED502B,502Cは、一のLED基板502に設けられている。この特徴によれば、導光部材用LED502B,502C各々に対応する基板を設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
また、第2導光部材506の内部に光を入射可能な導光部材用LED502Bと、第1導光部材509の内部に光を入射可能な導光部材用LED502Aと、を有し、導光部材用LED502Bから内部に入射された光を第2導光部材506まで誘導する筒状導光部材505と、筒状導光部材505に並んで配置され、導光部材用LED502Aから内部に入射された光を第1導光部材509まで誘導する筒状導光部材508と、筒状導光部材505と筒状導光部材508との間に配置される非透過性の筒状部材507と、を備える。この特徴によれば、導光板に対する発光手段の配置位置を導光部材により任意に変更できるため、導光部材用LED502A,502Bの配置自由度を向上できる。
より詳しくは、前後方向に重なるように配置した第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504の端部から光を入射可能とするために、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504各々の周縁に導光部材用LED502A〜502Cを配置することなく、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504の背面側に導光部材用LED502A〜502Cを隠すようにスペース効率よく配置することができる。
また、筒状導光部材505,508により導光部材用LED502A,502Bを前方から視認困難とすることができるとともに、第3導光部材504の表面に反射膜542を設けることで、導光部材用LED502CやLED基板502を前方から視認困難とすることができるため、発光表示部521,531,541の視認性の低下を防止することができる。
また、演出制御用CPU120は、図10−22(A)に示すように、第2導光部材506を発光させずに第1導光部材509を発光させているときは、第2導光部材506と第1導光部材509とを発光させているときよりも多い光量で第1導光部材509を発光させることが可能であり、また、図10−22(B)に示すように、第1導光部材509を発光させずに第2導光部材506を発光させているときは、第2導光部材506と第1導光部材509とを発光させているときよりも多い光量で第2導光部材506を発光させるようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、図10−22(C)に示すように、第2導光部材506を発光させずに第3導光部材504を発光させているときは、第2導光部材506と第3導光部材504とを発光させているときよりも多い光量で第3導光部材504を発光させることが可能であり、また、図10−22(B)に示すように、第3導光部材504を発光させずに第2導光部材506を発光させているときは、第2導光部材506と第3導光部材504とを発光させているときよりも多い光量で第2導光部材506を発光させるようにしてもよい。
このようにすることで、演出効果を高めることができるとともに、発光していない導光部材の反射部522B,532Bなどが目立たないようにすることができるため、見栄えが向上する。
また、演出制御用CPU120は、導光部材用LED502A〜502Cの光量(例えば、輝度など)を調整可能としてもよく、このようにした場合、第1導光部材509は、第2導光部材506よりも遊技者側(前側)に配置され、第2導光部材506の内部に入射される光量を調整可能である一方で、第1導光部材509の内部に入射される光量を調整不能としてもよい。このようにすることで、例えば、第1導光部材509は湾曲面状に形成されていることである程度の光量が必要となるので光量を調整不能とするなど、導光部材の特性に応じた光量に調整することが可能であるため、好適に発光させることができる。
(特徴部148SG変形例1)
次に、特徴部148SG変形例1について、図10−24に基づいて説明する。図10−24は、(A)〜(F)は第1導光板と第2導光板との配置例の変形例を示す説明図である。
前記実施の形態では、図10−24(A)に示すように、表面が平面状に形成された第1導光板(第2導光部材506)の前面側に、表面の少なくとも一部が前方に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(第1導光部材509)が配置された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10−24(B)に示すように、表面が平面状に形成された第1導光板(第2導光部材506)の前面側に、表面の少なくとも一部が後方に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(第1導光部材509)が配置されていてもよい。
また、前記実施の形態では、図10−24(C)に示すように、表面が平面状に形成された第1導光板(第2導光部材506)の背面側に、表面の少なくとも一部が後方に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(第3導光部材504)が配置された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10−24(D)に示すように、表面が平面状に形成された第1導光板(第2導光部材506)の背面側に、表面の少なくとも一部が前方に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(第3導光部材504)が配置されていてもよい。
また、前記実施の形態では、図10−24(E)に示すように、表面の少なくとも一部が前方に突出する湾曲面状に形成された第1導光板(第1導光部材509)の背面側に、表面の少なくとも一部が後方に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(第3導光部材504)が配置された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10−24(F)に示すように、表面の少なくとも一部が後方に突出する湾曲面状に形成された第1導光板(第1導光部材509)の背面側に、表面の少なくとも一部が前方に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(第3導光部材504)が配置されていてもよい。
また、前記実施の形態では、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504の3つの導光部材が前後方向に重なるように配置された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導光板として、表面が平面状に形成された第1導光板(例えば、第2導光部材506)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第1導光部材509または第3導光部材504)と、を少なくとも有していれば、第1導光部材509と第3導光部材504の一方は配置されていなくてもよい。また、4つ以上の導光部材が重なるように配置されていてもよい。
また、前記実施の形態では、第1導光部材509、第2導光部材506、第3導光部材504の3つの導光部材が前後方向に重なるように配置された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導光板として、表面の少なくとも一部が所定方向に突出する湾曲面状に形成された第1導光板(例えば、第1導光部材509)と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が前記所定方向と反対方向に突出する湾曲面状に形成された第2導光板(例えば、第3導光部材504)と、を少なくとも有していれば、第2導光部材506は配置されていなくてもよい。また、4つ以上の導光部材が重なるように配置されていてもよい。
また、前記実施の形態では、第1導光部材509と第3導光部材504とは曲率がほぼ同じとされた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1導光部材509と第3導光部材504の曲率は異なっていてもよい。
また、第1導光部材509と第3導光部材504は、少なくとも演出表示部509A,504Aが湾曲面状に形成されていれば、他の部位は湾曲面状に形成されていなくてもよい。また、第2導光部材506は、少なくとも演出表示部506Aが平面状に形成されていれば、他の部位は平面状に形成されていなくてもよい。
また、発光表示部521,531,541は、導光部材用LED502A〜502Cからそれぞれ同じ色の光を照射させて同色にて発光させてもよいし、異なる色の光を照射させて異なる色にて発光させてもよい。また、演出タイミングに応じて各発光表示部521,531,541の発光色を異ならせるようにしてもよい。例えば、可動体402による煽り演出や第2位置まで進出させる可動体演出を実行する際には、各発光表示部521,531,541を可変表示結果に応じた発光色(例えば、白色、青色、緑色、赤色など)にて発光させることで大当りの可能性を示唆するようにしてもよい。また、各発光表示部521,531,541を用いて虹色に発光させることで大当り確定報知を行うようにしてもよい。さらに、上記以外の予告演出や、大当り中演出、高ベース中演出など、種々の演出にて発光表示部521,531,541による発光表示演出を実行可能としてもよい。
また、本実施の形態では、演出制御用CPU120は、平面状に形成された第2導光部材506にて、虹色などのように複数色を用いて発光させる発光パターンを実行可能であるが、湾曲面状に形成された第1導光部材509や第3導光部材504については、単色で発光させる発光パターンを実行することが多い。このようにすることで、第1導光部材509や第3導光部材504は、第2導光部材506と比較すると導光効率が悪いので(多少光が拡散してしまうので)、複数色で発光させてそれぞれの発光色が干渉し合ってぼやけてしまうことを抑制できる。
尚、演出制御用CPU120は、第1導光部材509や第3導光部材504を虹色などの複数色を用いた発光パターンで発光させる場合には、第1導光部材509や第3導光部材504を単体で発光させるのではなく、第2導光部材506と同時に発光させることが好ましい。このようにすることで、多少光が拡散しても第2導光部材506の発光で目立たなくすることができる。
また、前記実施の形態では、第1演出装置400と第2演出装置500L,500Rとが一のパチンコ遊技機148SG001に設けられた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1演出装置400と第2演出装置500L,500Rとのうち少なくともいずれか一方が設けられていればよい。
また、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1、148SG001などを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施の形態では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
また、前記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。
本発明の遊技機は、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機やスロットマシンなどにも適用することができる。また、遊技が可能な遊技機とは、少なくとも遊技を行うものであれば良く、パチンコ遊技機やスロットマシンに限らず、一般ゲーム機であっても良い。
1 パチンコ遊技機
5 画像表示装置
100 遊技制御用マイクロコンピュータ
120 演出制御用CPU
400 第1演出装置
402 可動体
450 第1緩衝部材
460 第2緩衝部材
500L,500R 第2演出装置
504 第3導光部材
506 第2導光部材
509 第1導光部材

Claims (2)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    発光手段と、
    前記発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部を有する導光板と、
    を備え、
    前記導光板として、表面が平面状に形成された第1導光板と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が湾曲面状に形成された第2導光板と、を有する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技が可能な遊技機であって、
    発光手段と、
    前記発光手段から内部に入射された光を反射して表面から出射させる反射部を有する導光板と、
    を備え、
    前記導光板として、表面の少なくとも一部が所定方向に突出する湾曲面状に形成された第1導光板と、該第1導光板の前後いずれかの位置に設けられ、表面の少なくとも一部が前記所定方向と反対方向に突出する湾曲面状に形成された第2導光板と、を有する
    ことを特徴とする遊技機。
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