JP2021029293A - マットレス装置 - Google Patents

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梶原 隆司
Takashi Kajiwara
隆司 梶原
真季 三村
Masaki Mimura
真季 三村
大地 草場
Daichi Kusaba
大地 草場
澤 和也
Kazuya Sawa
和也 澤
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Abstract

【課題】褥瘡(床ずれ)の防止のため、ユーザの体位の変換を容易ならしめるマットレス装置を提供する。【解決手段】マットレス装置1は、基材2と、基材2の上面で基材2の短手方向に延在して長手方向に並設され、系統別に独立して給排気可能な複数のエアセル3と、複数のエアセル3の短手方向の両側に設けられたサイドサポート部5と、を備え、複数のエアセル3は、使用者がマットレス装置1に仰臥した際に、使用者の仙骨部が複数のエアセル3の脆弱支持部3Cに収まるように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、マットレス装置に関する。
病院では看護師が、介護施設では介護福祉士が、交代で患者又は被介護者等の使用者の対応を行うが、その対応の中でも、使用者の寝返りを介助して褥瘡(床ずれ)が生じないようにすることが重要とされている。使用者が仰臥位で長期間にわたってベッドに横たわっていると、特に、仙骨部に褥瘡が発生し易いが、この褥瘡を回避又は予防するため、補助機能が付与された様々なマットレスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、エアマットの幅方向及び長手方向に、夫々複数個の袋状セルを、配置して構成されたエアマットにおいて、その上の使用者の位置を検出するために、エアマット幅方向に隣接する袋状セル1〜3の対及びエアマット長手方向に隣接する袋状セル1〜3の対のうち、少なくとも一部に空気圧の差圧を検出する差圧センサ4〜8を設ける。この差圧から、圧力が高い袋状セルを検知し、その上には、使用者の身体が存在し、圧力が低い袋状セルの上には、使用者がいないことを検知することができるエアマットを開示している。
特開2017−318号公報
しかしながら、特許文献1のエアマットでは、使用者が仰臥位で横たわった際に褥瘡が最も発生し易い仙骨部の位置に袋状セルが配置されており、褥瘡(床ずれ)の回避、予防、抑制に寄与することが難しいという問題があった。
本発明は上述のような課題に鑑み、褥瘡(床ずれ)の防止のため、ユーザの体位の変換を容易ならしめるマットレス装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点は、マットレス装置であって、基材と、前記基材の上面で前記基材の短手方向に延在して長手方向に並設され、系統別に独立して給排気可能な複数のエアセルと、前記複数のエアセルの短手方向の両側に設けられたサイドサポート部と、を備え、前記複数のエアセルは、使用者がマットレス装置に仰臥した際に、前記使用者の仙骨部が前記複数のエアセルの脆弱支持部に収まるように配置されている、ことを特徴とする
(2)上記(1)の構成において、前記複数のエアセルは、前記基材の上面で前記基材の短手方向に複数に分割されており、分割されたエアセルが各別に給排気可能である。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記複数のエアセルは、前記基材の上面で前記基材の短手方向に二分割されている。
本発明によれば、褥瘡(床ずれ)の防止のため、ユーザの体位の変換を容易ならしめるマットレス装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るマットレス装置を示す斜視図である。 ヒトの骨格構造を説明する図であって、(a)は仙骨を正面から、(b)は仙骨を側面から、それぞれ示す。 マットレス装置の内部構成を模式的に示す平面図である。 マットレス装置の制御を行うための構成を説明するブロック図の一例である。 マットレス装置の制御を行うための構成を説明するブロック図の他の例である。 マットレス装置の操作部を模式的に示す正面図である。 使用者とマットレス装置のエアセルとの関係を模式的に説明する図であって、エアセルのR1系統、R2系統、L1系統及びL2系統のすべてが給気されている状態を示す。 同じく、エアセルのR1系統が排気され、R2系統、L1系統及びL2系統が給気されている状態を示す。 同じく、エアセルのR1系統及びL2系統が排気され、R2系統及びL1系統が給気されている状態を示す。 同じく、エアセルのL2系統が排気され、R1系統、R2系統及びL1系統が給気されている状態を示す。 同じく、エアセルのR2系統が排気され、R1系統、L1系統及びL2系統が給気されている状態を示す。 同じく、エアセルのR2系統及びL1系統が排気され、R1系統及びL2系統が給気されている状態を示す。 同じく、エアセルのL1系統が排気され、R1系統、R2系統及びL2系統が給気されている状態を示す。 試験結果の一例を示す図であって、被験者Aが本実施形態に係るマットレス装置に仰臥したときの体圧分布を示す図である。 試験結果の一例を示す図であって、被験者Aが従来品のマットレス装置に仰臥したときの体圧分布を示す図である。 試験結果の一例を示す図であって、被験者Bが本実施形態に係るマットレス装置に仰臥したときの体圧分布を示す図である。 試験結果の一例を示す図であって、被験者Bが従来品のマットレス装置に仰臥したときの体圧分布を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。
(実施形態)
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係るマットレス装置1と使用者との関係について、説明する。図1は、本発明の実施形態に係るマットレス装置1を示す斜視図である。図2は、ヒトの骨格構造を説明する図であって、(a)は仙骨を正面から、(b)は仙骨を側面から、それぞれ示す。
(マットレス装置1)
マットレス装置1は、図1に示すように、基材2(例えば、ウレタンフォームなど)と、基材2の上面で短手方向に延在して長手方向に並設され、系統別に独立して給排気可能な複数のエアセル3と、エアセル3の短手方向の両側に設けられたサイドサポート部5とを備えている。複数のエアセル3は、使用者がマットレス装置1に仰臥した際に、仙骨部がエアセル3の脆弱支持部に収まるように配置されている。ここで、複数のエアセル3は、基材2の上面で基材2の短手方向に複数に分割され、分割されたエアセル3は、各別に給排気可能としてもよい。サイドサポート部5の内部には、ポンプユニット4と、背上げセンサ6が設けられている。使用時には、エアセル3の上面は、カバー7によって被覆される。
ここで、図2(a)及び図2(b)に示すように、ヒトの骨格構造を見ると、臀部に位置する仙骨部は、人体の後方に大きく湾曲している(図2(b)の「仙尾湾曲」参照)。したがって、ヒトがベッド上に長期間にわたって仰臥したとき、仙骨部が褥瘡(床ずれ)の好発部位の筆頭として挙げられている事実は、もっともなことである。
本実施形態に係るマットレス装置1は、この点に注目することにより、使用者が長期間にわたって仰臥位で使用したとしても、仙骨部への褥瘡の発生を抑制できるよう、エアセル3が仙骨部を直接的に支持しないように配慮されている。図1では、エアセル3を短手方向に二分割した例として、使用者が仰臥したときの右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lに分割した態様を示している。これにより、仰臥位の使用者の仙骨部は、脆弱支持部となる、右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lの境界3Cに収まる形となり、当該部位が体重によってマットレス装置1に圧迫されることが抑制されることとなる。
ここで、図1では、境界3C(脆弱支持部)が波線となるように描出しているが、その線形は波線に限られるものではなく、境界3Cは、直線でもよい。また、境界3C(脆弱支持部)は、右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lの間を密接することなく一定の間隙を持たせるようにして形成してもよい。さらにまた、境界3C(脆弱支持部)は、エアセル3を短手方向に三分割し、中央のエアセル3の空気圧を右側のエアセル3R及び左側のエアセル3Lよりも低くするようにして形成してもよい。マットレス装置1は、詳しくは後述するように、長手方向にそれぞれ並設された複数の右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lをきめ細かく制御することにより、使用者に対する見守り機能などを付与するものであるが、使用者がマットレス装置1の長手方向の中央に仰臥したとき、境界3C(脆弱支持部)に収まった仙骨部が直接的に支持されない、すなわち、圧迫されないように配慮することができる。
上記した基本的な構成をもとに、マットレス装置1について、図3から図6を参照して、更に詳しく説明する。図3は、マットレス装置1の内部構成を模式的に示す平面図である。図4は、マットレス装置1の制御を説明するためのブロック図の一例である。図5は、マットレス装置1の制御を説明するためのブロック図の他の例である。図6は、マットレス装置1の操作部8を模式的に示す正面図である。
図3は、図1において、マットレス装置1からカバー7及びサイドサポート部5のカバーを取り除き、エアセル3、ポンプユニット4、背上げセンサ6、操作部8の配置を模式的に示している。エアセル3は、前述のとおり、使用者が仰臥したときの右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lとに二分割されている。したがって、背上げセンサ6のある方が、使用者の頭部側となる。
ここでは、右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lとの間の境界3C(脆弱支持部)は、一定の間隙を有する直線として設けられた例を示している。右側のエアセル3Rは、2つの系統から構成されており、一つ置きに、R1系統とR2系統に分かれている。左側のエアセル3Lも、同様に、2つの系統から構成されており、一つ置きに、L1系統とL2系統に分かれている。R1系統とL1系統のエアセル3、R2系統とL2系統のエアセル3は、マットレス装置1の短手方向に直列上に延在している。
操作部8は、有線又は無線によってポンプユニット4に接続されており(淡色の接続線)、ポンプユニット4は、操作部4による操作によって、R1系統、R2系統、L1系統及びL2系統のエアセル3を、系統別に、介在するエアの流路(濃色の接続線)を通じて給排気を行う。
なお、右側のエアセル3Rと左側のエアセル3Lともに、その配置数や寸法は、マットレス装置の主たる使用者の状況や用いられる場面によって、任意に設定すればよい。したがって、ここで説明した図3を含めすべての図面において、エアセル3はじめ各要素の図示された配置数や寸法は、あくまで模式的、概念的に示したものであり、本実施形態ひいては本発明を限定するものではないことに留意する。
次に、マットレス装置1の制御を行うための構成を説明するブロック図について、図4及び図5を用いて説明する。
(エアポンプユニット4)
エアポンプユニット4は、図4に示すように、コントロール基板41を備えており、電源コード41C(AC100V)を介して外部電源に接続される。コントロール基板41には、圧力センサA42、圧力センサB43及び圧力センサC44が実装されている。圧力センサA42は、各系統の圧力検知(エアセル3の内圧調整用)であり、圧力センサB43は、L1系統の圧力検知(呼吸/体動検知用)であり、圧力センサC44は、R1系統の圧力検知(呼吸/体動検知用)である。また、コントローラ基板41には、使用者に対する見守り結果を外部へお知らせする見守り出力のためのナースコール出力を行えるように、ナースコール接続用ケーブル45Cに接続されているナースコール出力用リレー45Oが実装されている。
さらに、コントローラ基板41には、使用者に対するむれ対策に用いるブロワ46、エアセル3への流路を開閉して系統別の圧力調整を行う電磁弁47(R1系統、R2系統、L1系統、L2系統及び各系統の排気を行うE系統)、各系統への給気を行うエアポンプ49、エアポンプユニット4を設定変更(入力)などの操作を行う操作部8が、それぞれ接続されている(淡色の接続線)。
エアの流路(濃色の接続線)は、エアポンプ49から、エアポンプ49の吸音を行って静粛性を保つレゾネーターバッグ49、エアの流路を開閉する電磁弁47を経由して、エアセル3に接続されている。コントローラ基板41は、電磁弁47を系統別に制御でき、エアセル3は、一斉に給排気されることも、系統別に給排気されることもできる。
コントローラ基板41には、操作部8が接続されているが、後述する操作部8の操作ボタンに対応して、電源ON/OFF用のタクトSW、見守り<開始/中断/停止>用のタクトSW、3D除圧<開始/停止>用のタクトSW、むれ対策ON/OFF用のタクトSW、標準設定選択用のタクトSW、見守り状態選択用のタクトSW、除圧動作選択用のタクトSW、かたさ選択用のタクトSW、設定ロックON/OFF用のタクトSWが実装されている。
ここで、図5は、図4に示したエアポンプユニット4の変形例を示したものである。図4では、見守り出力としてナースコール出力が備えられているが、図5では、使用者に対する見守り結果を外部へお知らせする見守り出力を無線出力によって行うものであり、外部の関係者が管理できる無線受信機45Rに送信できる無線送信機45Tをコントローラユニット41に設けている。他の要素は、図4と同様である。
(操作部8)
次に図6を用いて、操作部8の構成について、説明する。操作部8は、上記した見守り出力のナースコール出力又は無線出力を受けるようにしてもよい。操作部8は、次のような、操作ボタン及び動作状態を示すLEDを備えている。操作ボタンとしては、電源ボタン81<ON/OFF>、見守りボタン82<開始/中断/停止>、3D除圧ボタン83<開始/停止>、むれ対策ボタン84<ON/OFF>、標準設定ボタン85、見守り状態ボタン86<体動/起上り/離床>、除圧動作ボタン87<強/中/弱>、かたさボタン88<ハード/ふつう/ソフト>、設定ロックボタン89<ON/OFF>が設けられている。
動作状態を示すLEDとしては、注意LED80L(2灯)に加え、操作ボタンに対応して、電源LED81L、見守りLED82L<3灯、開始/中断/停止>、3D除圧LED83L<2灯、開始/停止>、むれ対策LED84L、標準設定ボタン85L、見守り状態LED86L<3灯、体動/起上り/離床>、除圧動作LED87L<3灯、強/中/弱>、かたさLED88L<3灯、ハード/ふつう/ソフト>、設定ロックLED89Lが設けられている。
以上の構成を基に、マットレス装置1の制御手順について、項をあらためて詳しく説明する。
(制御手順)
制御手順には、以下説明順に、初期給気モード、準備モード、ケアモード、静止モード、除圧モード<強>、除圧モード<中>、除圧モード<弱>、圧抜きモードが設定されている。
(電源ボタン81)
電源ボタン81は、マットレス装置1のON/OFFを設定するボタンである。電源ボタン81の操作(ON→OFF)時の動作としては、ON状態で電源ボタン81を押した場合に、設定を保存して、すべてのLEDを消灯させ、すべての機能を停止させる。
(初期給気モード)
初期給気モードは、電源投入時においてエアセル3の空気がほぼない場合に、しっかり膨らませて流路を確保するモードである。
(準備モード)
準備モードは、電源の投入時、設定の変更時に、エアセル3を、一旦、静止型の状態にする動作させるモードである。
(設定ロックボタン89)
設定ロックボタン89は、設定ロック(すなわち、ボタン操作無効状態)のON/OFFを設定するボタンである。
(むれ対策ボタン84)
むれ対策ボタン84は、寝床内のむれを対策するために、ブロア46で寝床内に送風するボタンである。むれ対策ボタン84の操作(ON→OFF)時の動作としては、ON状態でむれ対策ボタン84を押した場合に、むれ対策LED84Lを消灯させるとともに、ブロア46をOFFにする。
(標準設定ボタン85)
標準設定ボタン85は、各設定を標準設定に戻すためのリセットボタンである。
(見守りボタン82)
見守りボタン82は、見守りの<開始/中断/停止>を設定するボタンである。
見守りボタン82の操作(開始→停止)時の動作としては、開始状態で見守りボタン82を一定時間押した場合に次の動作を実行する。すなわち、ナースコール出力45O,45C又は無線出力45T,45RをOFFにする。
見守りボタン82の操作(中断→開始)時の動作としては、中断状態で見守りボタン82を一定時間押した場合に次の動作を実行する。すなわち、ナースコール出力45O,45C又は無線出力45T,45RをONにする。
見守りボタン82の操作(中断→停止)時の動作としては、中断状態で見守りボタン82を一定時間押した場合に次の動作を実行する。すなわち、ナースコール出力45O,45C又は無線出力45T,45RをOFFにする。
見守りボタン82の操作(停止→開始)時の動作としては、停止状態で見守りボタン82を押した場合に次の動作を実行する。すなわち、ナースコール出力45O,45C又は無線出力45T,45RをONにする。
(ケアモード)
ケアモードは、見守り<中断>中にマットレス装置1を固くする動作である。
(3D除圧ボタン83)
3D除圧ボタン83は、3D除圧の<開始/停止(静止型)>を設定するボタンである。3D除圧ボタン83の操作(停止→開始)時の動作としては、停止状態で3D除圧ボタン83を押した場合に次の動作を実行する。すなわち、3D除圧<開始>LED83Lを点灯させるとともに、直近前回の設定で除圧動作LED87Lを点灯させる。そして、準備モードに移行した後、除圧モード<強/中/弱>へ移行する。
3D除圧ボタン83の操作(開始→停止)時の動作としては、開始状態で3D除圧ボタン83を押した場合に次の動作を実行する。すなわち、3D除圧<開始>LED83Lを消灯させるとともに、除圧動作LED87Lを消灯させる。そして、準備モードに移行した後、静止モードへ移行する。
(静止モード)
静止モードは、除圧停止(静止型)での動作である。具体的には、次のとおりである。
(D−1)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R1系統)が設定圧力未満であれば[R1給気]を実行し、圧力センサA42(R1系統)が設定圧力以上であれば[R1排気]を実行する。
(D−2)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(D−3)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(D−2)に戻る。
(D−3)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L2系統)が設定圧力未満であれば[L2給気]を実行し、圧力センサA42の出力が設定圧力以上であれば[L2排気]を実行する。
(D−4)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(D−5)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(D−4)に戻る。
(D−5)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42の出力が設定圧力未満であれば[R2給気]を実行し、圧力センサA42の出力が設定圧力以上であれば[R2排気]を実行する。
(D−6)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(D−5)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が、設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(D−6)に戻る。
(D−7)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42の出力が設定圧力未満であれば[L1給気]を実行し、圧力センサA42の出力が設定圧力以上であれば[L1排気]を実行する。
(D−8)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(D−1)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(D−8)に戻る。
静止モードにおいて、上記した(D−1)〜(D−8)の各ステップにおけるエアセル3の給排気状況を示すと、図7に示す状態となる。
(除圧動作ボタン87)
除圧動作ボタン87は、除圧動作の<強/中/弱>を設定するボタンである。
(除圧動作ボタン<強>87)
除圧動作ボタン<強>87の操作(弱→強)時の動作としては、除圧動作<中>で除圧動作ボタン87を押した場合に次の動作を実行する。すなわち、3D除圧LED83L、除圧動作<中>LED87Lを点灯させる。そして、準備モードへ移行した後、除圧モード<強>に移行する。
(除圧モード<強>)
除圧モード<強>は、除圧<強>での動作を実行するモードである。具体的には、次のとおりである。
(E−1)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1除圧]状態にする。
(E−2)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−3)へ移行する。ただし、圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−2)に戻る。
(E−3)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2除圧]状態にする。
(E−4)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−5)へ移行する。ただし、圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−4)に戻る。
(E−5)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R1系統)が設定圧力未満であれば[R1給気]を実行し、圧力センサA42(R1系統)が設定圧力以上であれば[R1排気]を実行する。
(E−6)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−7)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−6)に戻る。
(E−7)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L2系統)が設定圧力未満であれば[L2給気]を実行し、圧力センサA42(L2系統)が設定圧力以上であれば[L2排気]を実行する。
(E−8)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−9)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−8)に戻る。
(E−9)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2除圧]状態にする。
(E−10)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−11)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−10)に戻る。
(E−11)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1除圧]状態にする。
(E−12)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−13)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−12)に戻る。
(E−13)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R2系統)が設定圧力未満であれば[R2給気]を実行し、圧力センサA42(R2系統)が設定圧力以上であれば[R2排気]を実行する。
(E−14)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−15)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−14)に戻る。
(E−15)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L1系統)が設定圧力未満であれば[L1給気]を実行し、圧力センサA42(L1系統)が設定圧力以上であれば[L1排気]を実行する。
(E−16)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(E−1)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(E−16)に戻る。
除圧モード<強>において、上記した(E−1)〜(E−16)の各ステップにおけるエアセル3の給排気状況を示すと、(E−1)〜(E−2)は図8A、(E−3)〜(E−4)は図8B、(E−5)〜(E−6)は図8C、(E−7)〜(E−8)は図7、(E−9)〜(E−10)は図9A、(E−11)〜(E−12)は図9B、(E−13)〜(E−14)は図9C、(E−15)〜(E−16)は図7に、それぞれ示す状態となる。
(除圧動作ボタン<中>87)
除圧動作ボタン<中>87の操作(強→中)時の動作としては、除圧動作<弱>で除圧動作ボタン87を押した場合に次の動作を実行する。すなわち、3D除圧LED83L、除圧動作<中>LED87Lを点灯させる。そして、準備モードへ移行した後、除圧モード<中>に移行する。
(除圧モード<中>)
除圧モード<中>は、除圧<中>での動作を実行するモードである。具体的には、次のとおりである。
(F−1)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1除圧]状態にする。
(F−2)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(F−3)へ移行する。ただし、圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(F−1)に戻る。
(F−3)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2除圧]状態にする。
(F−4)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R1系統)が設定圧力未満であれば[R1給気]を実行し、圧力センサA42(R1系統)が設定圧力以上であれば[R1排気]を実行する。
(F−5)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(F−6)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(F−1)に戻る。
(F−6)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L2系統)が設定圧力未満であれば[L2給気]を実行し、圧力センサA42(L2系統)が設定圧力以上であれば[L2排気]を実行する。
(F−7)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(F−8)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(F−1)に戻る。
(F−8)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2除圧]状態にする。
(F−9)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(F−11)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(F−1)に戻る。
(F−10)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1除圧]状態にする。
(F−11)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R2系統)が設定圧力未満であれば[R2給気]を実行し、圧力センサA42(R2系統)が設定圧力以上であれば[R2排気]を実行する。
(F−12)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(F−13)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(F−1)に戻る。
(F−13)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L1系統)が設定圧力未満であれば[L1給気]を実行し、圧力センサA42(L1系統)が設定圧力以上であれば[L1排気]を実行する。
(F−14)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(F−1)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(F−1)に戻る。
除圧モード<中>において、上記した(F−1)〜(F−14)の各ステップにおけるエアセル3の給排気状況を示すと、(F−1)〜(F−2)は図8A、(F−3)は図8B、(F−4)〜(F−5)は図8C、(F−6)〜(F−7)は図7、(F−8)〜(F−9)は図9A、(F−10)は図9B、(F−11)〜(F−12)は図9C、(F−13)〜(F−14)は図7に、それぞれ示す状態となる。
(除圧動作ボタン<弱>87)
除圧動作ボタン<弱>87の操作(中→弱)時の動作としては、3D除圧で除圧動作ボタン87を押した場合に次の動作を実行する。すなわち、3D除圧LED87L、除圧動作<弱>LED87Lを点灯させる。そして、準備モードへ移行した後、除圧モード<弱>に移行する。
(除圧モード<弱>)
除圧モード<弱>は、除圧<弱>での動作を実行するモードである。具体的には、次のとおりである。
(G−1)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1除圧]状態にする。
(G−2)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−3)へ移行する。ただし、圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−2)に戻る。
(G−3)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサ(R1系統)が設定圧力未満であれば[R1給気]を実行し、圧力センサ(R1系統)が設定圧力以上であれば[R1排気]を実行する。
(G−4)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−5)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−4)に戻る。
(G−5)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2除圧]状態にする。
(G−6)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−7)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−6)に戻る。
(G−7)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサ(L2系統)が設定圧力未満であれば[L2給気]を実行し、圧力センサ(L2系統)が設定圧力以上であれば[L2排気]を実行する。
(G−8)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−9)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−8)に戻る。
(G−9)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2除圧]状態にする。
(G−10)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−11)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−10)に戻る。
(G−11)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R2系統)が設定圧力未満であれば[R2給気]を実行し、圧力センサA42(R2系統)が設定圧力以上であれば[R2排気]を実行する。
(G−12)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−13)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−12)に戻る。
(G−13)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1除圧]状態にする。
(G−14)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−15)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−14)に戻る。
(G−15)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L1系統)が“設定圧力未満であれば[L1給気]を実行し、圧力センサA42(L1系統)が設定圧力以上であれば[L1排気]を実行する。
(G−16)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。一定時間後に(G−1)へ移行する。ただし、圧力センサB43(R1系統)又は圧力センサC44(L1系統)が設定圧力以上でその状態が一定時間以上継続した場合は、準備モードに移行する。準備モードの完了後に(G−16)に戻る。
除圧モード<弱>において、上記した(G−1)〜(G−16)の各ステップにおけるエアセル3の給排気状況を示すと、(G−1)〜(G−2)は図8A、(G−3)〜(G−4)は図7、(G−5)〜(G−6)は図8C、(G−7)〜(G−8)は図7、(G−9)〜(G−10)は図9A、(G−11)〜(G−12)は図7、(G−13)〜(G−14)は図9C、(G−15)〜(G−16)は図7に、それぞれ示す状態となる。
(見守り状態ボタン86)
見守り状態ボタン86は、<体動/起上り/離床>の3つの見守り状態を選択するボタンである。ここで、見守りとは、ユーザがマットレス装置1から転落(ずり落ち)したりするなど、何らかの変化を捉え、その事象をお知らせするように設定するものである。
(かたさボタン88)
かたさボタン88は、<ハード/ふつう/ソフト>の3つのかたさを選択するボタンである。
(背上げセンサ6)
背上げセンサ6は、マットレス装置1の基材2が背上げされた時の動作として、傾斜スイッチがOFF→ONとなる。
一方、背上げセンサ6は、マットレス装置1の基材2が背下げされた時の動作として、傾斜スイッチON→OFFとなる。
(圧抜きモード)
圧抜きモードは、マットレス装置1の基材2が15度以上をもって背上げ(傾斜スイッチON)された直後に高速で除圧する時の動作は、次のとおりである。
(H−1)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1除圧]状態にする。
(H−2)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。
(H−3)エアポンプ49及び電磁弁47を[R1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R1系統)が設定圧力未満であれば[R1給気]を実行し、圧力センサA42(R1系統)が設定圧力以上であれば[R1排気]を実行する。
(H−4)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2除圧]状態にする。
(H−5)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。
(H−6)エアポンプ49及び電磁弁47を[R2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(R2系統)が設定圧力未満であれば[R2給気]を実行し、圧力センサA42(R2系統)が設定圧力以上であれば[R2排気]を実行する。
(H−7)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2除圧]状態にする。
(H−8)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。
(H−9)エアポンプ49及び電磁弁47を[L2確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L2系統)が設定圧力未満であれば[L2給気]を実行し、圧力センサA42(L2系統)が設定圧力以上であれば[L2排気]を実行する。
(H−10)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1除圧]状態にする。
(H−11)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。
(H−12)エアポンプ49及び電磁弁47を[L1確認]状態にして、圧力センサA42の出力を確認する。圧力センサA42(L1系統)が設定圧力未満であれば[L1給気]を実行し、圧力センサA42(L1系統)が設定圧力以上であれば[L1排気]を実行する。
(H−13)エアポンプ49及び電磁弁47を[全保持]状態にする。
(圧力調整)
圧力調整は、次に示す、電磁弁47及びエアポンプ49の動作により、エアセル3の<給気/排気/保持>を行う。
((圧力調整<給気>))
圧力調整<給気>は、エアセル3の内圧を上げる動作である。R1系統/R2系統/L1系統/L2系統のそれぞれにおいて、電磁弁47を[○○給気]状態にし、エアポンプ49を[○○給気]状態にする。電磁弁47を開閉後にエアポンプ49をONにする。圧力センサA42(〇〇系統)を確認して、設定圧力以上が一定時間継続したら[全保持]状態にし、給気完了とする。
((圧力調整<排気>))
圧力調整<排気>は、エアセル3の内圧を下げる動作である。R1系統/R2系統/L1系統/L2系統のそれぞれにおいて、エアポンプ49を[○○排気]又は[○○除圧]状態にし、電磁弁47を[○○排気]又は[○○除圧]状態にする。エアポンプ49をOFFにした後に電磁弁47を開閉する。圧力センサA42(〇〇系統)を確認して、設定圧力以下が一定時間継続したら[全保持]状態にし、排気完了とする。
((圧力調整<保持>))
圧力調整<保持>は、エアセル3の内圧を保持する動作である。エアポンプ49を[全保持]状態にし、電磁弁47を[全保持]状態にする。エアポンプ49をOFFにした後に電磁弁47を開閉する。
(内圧確認)
内圧の確認は、R1系統/R2系統/L1系統/L2系統のそれぞれにおいて、エアセル3の内圧を保持して、エアポンプ49を[○○確認]状態にし、電磁弁47を[○○確認]状態にする。エアポンプ49をOFFにした後に電磁弁47を開閉する。一定時間後に圧力センサA42(〇〇系統)の圧力値を確認する。
(電磁弁47及びエアポンプ49の入力仕様)
電磁弁47及びエアポンプ49は、エアセル3の内圧を調整する際、R1系統/R2系統/L1系統/L2系統ごとの内圧の確認、給気、排気/除圧並びに全保持及びオフセット確認において、対応するR1系統/R2系統/L1系統/L2系統/E系統ごとの電磁弁47を開閉させるとともにエアポンプ49をON/OFFさせることにより、協働的に動作される。
(設定圧力)
エアセル3の内圧は、初期給気モード、準備モード、ケアモード、静止モード、除圧モード<強>、除圧モード<中>、除圧モード<弱>、圧抜きモードにおいて、背上げセンサ6のON/OFF及びかたさボタン88<ハード/ふつう/ソフト>の別に応じて、設定してもよい。
(見守り出力仕様)
見守りの出力は、ナースコール出力45O,45C又は無線出力45T,45Rによって行われるが、出力機器は、公知のものを用いることができる。
(試験結果)
本実施形態に係るマットレス装置1と従来品のマットレス装置を用いて、使用者の仙骨部に係る体圧の測定試験を行った。測定試験では、マットレス装置1としては図3に示したもの(短手方向に延在するエアセル3が左右のエアセル3R,3Lに分割されている)を、従来品のマットレス装置としては出願人の市販済みの自社製品(短手方向に延在するエアセルが左右に分割されていない)を用い、いずれも、エアセル3をカバー7で被覆した状態で測定した。被験者は、体格差のある2名とし、被験者A(身長165cm、体重62kg、ボディマス指数[BMI]22.8)と被験者B(身長182cm、体重70kg、ボディマス指数[BMI]21.1)が仰臥位を取ったときの、仙骨部にかかる体圧(最大値)を測定した。被験者Aと被験者Bの体格差を考慮し、エアセル3のかたさは、被験者Aについては、<ハード:70kg/ふつう:65kg/ソフト:60kg>と、被験者Bについては、<ハード:80kg/ふつう:75kg/ソフト:70kg>とした。なお、体圧については、ドイツABW社製の寝装寝具向け体圧分布測定装置であるErgoCheck Classic V 6.02eで測定した。
測定により、仙骨部にかかる体圧について、次の結果を得た。結果は、マットレス装置1の<ハード>時の体圧:従来品の<ハード>時の体圧、マットレス装置1の<ふつう>時の体圧:従来品の<ふつう>時の体圧、マットレス装置1の<ソフト>時の体圧:従来品の<ソフト>時の体圧の順で示す。被験者Aについては、24.38mmHg:28.16mmHg、21.83mmHg:25.88mmHg、24.68mmHg:27.45mmHgであった。被験者Bについては、19.91mmHg:31.09mmHg、18.94mmHg:24.45mmHg、18.49mmHg:23.89mmHgであった。いずれの結果においても、本実施形態に係るマットレス装置1においては、従来品のマットレス装置と比べて、仙骨部に係る体圧が有意に減少することが示された。
図10A〜図10Dは、上記試験結果の一例を示す図であって、図10Aは、被験者Aが本実施形態に係るマットレス装置1に仰臥したときの体圧分布を、図10Bは、被験者Aが従来品のマットレス装置に仰臥したときの体圧分布を、図10Cは、被験者Bが本実施形態に係るマットレス装置1に仰臥したときの体圧分布を、図10Dは、被験者Bが従来品のマットレス装置に仰臥したときの体圧分布を、それぞれ示している。臀部の部分について見ると、被験者A及び被験者Bともに、従来品(図10B,図10D)においては1つの固まり状になっているのに対し、本実施形態に係るマットレス装置1(図10A,図10C)においては仙骨部を挟んで左右に分割されている状況が読み取れる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…マットレス装置
2…基材(ウレタンフォーム)
3…エアセル<R1系統/R2系統/L1系統/L2系統>、3R…右側のエアセル、3L…左側のエアセル、3C…境界(脆弱支持部)
4…エアポンプユニット
41…コントローラ基板、41C…電源コード
42…圧力センサA
43…圧力センサB
44…圧力センサC
45O…ナースコール出力用リレー、45C…ナースコール接続用ケーブル、45T…無線送信機、45R…無線受信機
46…ブロワ
47…電磁弁<E系統/R1系統/R2系統/L1系統/L2系統>
48…レゾネーターバッグ
49…エアポンプ
5…サイドサポート
6…背上げセンサ
7…カバー
8…操作部
80L…注意LED
81…電源ボタン、81L…電源LED
82…見守りボタン、82L…見守りLED<開始/中段/停止>
83…3D除圧ボタン、83L…3D除圧LED<開始/停止>
84…むれ対策ボタン、84L…むれ対策LED
85…標準設定ボタン、85L…標準設定LED
86…見守り状態ボタン、86L…見守り状態LED<体動/起上り/離床>
87…除圧動作ボタン、87L…除圧動作LED<強/中/弱>
88…かたさボタン、88L…かたさLED<ハード/ふつう/ソフト>
89…設定ロックボタン、89L…設定ロックLED

Claims (3)

  1. マットレス装置であって、
    基材と、
    前記基材の上面で前記基材の短手方向に延在して長手方向に並設され、系統別に独立して給排気可能な複数のエアセルと、
    前記複数のエアセルの短手方向の両側に設けられたサイドサポート部と、を備え、
    前記複数のエアセルは、使用者がマットレス装置に仰臥した際に、前記使用者の仙骨部が前記複数のエアセルの脆弱支持部に収まるように配置されている、ことを特徴とするマットレス装置。
  2. 前記複数のエアセルは、前記基材の上面で前記基材の短手方向に複数に分割されており、分割されたエアセルが各別に給排気可能であることを特徴とする請求項1に記載のマットレス装置。
  3. 前記複数のエアセルは、前記基材の上面で前記基材の短手方向に二分割されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス装置。
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