JP2021028713A - 階調電圧生成回路およびこれを備えた表示装置 - Google Patents

階調電圧生成回路およびこれを備えた表示装置 Download PDF

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雅博 今井
義彦 勝田
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義彦 勝田
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Abstract

【課題】階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、表示装置の表示画面に階調段差が発生することを防止する。【解決手段】階調電圧生成回路は、それぞれが直列に接続された複数の抵抗を含む複数の分圧回路と、分圧回路を1次元状に接続する接続回路とを含む。接続回路は、接続形態情報に基づき、少なくとも2個の分圧回路の接続順序を切り替える。接続回路は、接続形態情報に基づき、少なくとも1個の分圧回路の接続の向きを切り替えてもよい。【選択図】図5

Description

本発明は、階調電圧生成回路、および、これを備えた表示装置に関する。
液晶表示装置は、薄型、軽量、低消費電力の表示装置として広く利用されている。液晶表示装置に含まれる液晶パネルは、複数の走査線、複数のデータ線、および、複数の画素回路を含んでいる。液晶表示装置は、走査線を駆動する走査線駆動回路、データ線を駆動するデータ線駆動回路、および、データ線の駆動に用いられる階調電圧を生成する階調電圧生成回路を含んでいる。
階調電圧生成回路の中には、生成する階調電圧のレベルを制御する機能を有するものがある。例えば、特許文献1には、基準電圧を抵抗分割して複数の電圧を生成し、一部の階調値に対応した階調電圧として、複数の電圧の中からセレクタを用いて選択した電圧を出力し、他の階調値に対応した階調電圧として、セレクタを用いて選択した電圧を比例分割した電圧を出力する階調電圧生成回路が記載されている。
特開2006−146134号公報
特許文献1に記載された階調電圧生成回路の階調値−電圧特性(階調値と階調電圧のレベルの関係を示す特性)は、滑らかな曲線ではなく、複数の屈曲点を有する折れ線になる(図14を参照)。このため、この階調電圧生成回路を備えた液晶表示装置において表示画面内で階調を滑らかに変化させる表示を行ったときに、屈曲点に対応する階調値において階調が不連続に変化する現象(階調段差)が発生する。
屈曲点に起因する階調段差を防止する方法として、階調電圧生成回路の出力段に設けられる分圧回路を異なる抵抗値を有する抵抗を用いて構成する方法が考えられる。しかしながら、この方法には、階調電圧生成回路の特性と液晶パネルの特性とが好適に対応していない場合に、階調段差が発生するという問題がある。
それ故に、階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、表示装置の表示画面に階調段差が発生することを防止できる階調電圧生成回路を提供することが課題として挙げられる。
(1)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、
それぞれが直列に接続された複数の抵抗を含む複数の分圧回路と、
前記分圧回路を1次元状に接続する接続回路とを備え、
前記接続回路は、接続形態情報に基づき、少なくとも2個の前記分圧回路の接続順序を切り替える。
(2)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(1)の構成を有し、
前記接続回路は、前記接続形態情報に基づき、少なくとも1個の前記分圧回路の接続の向きを切り替える。
(3)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(2)の構成を有し、
前記接続回路は、
前記接続形態情報に基づき、複数の電圧の中から前記分圧回路の入力電圧を選択する入力電圧選択回路と、
前記接続形態情報に基づき、前記分圧回路の出力電圧の中から、少なくとも1個の階調値に対応する少なくとも1個の階調電圧を選択する出力電圧選択回路とを含む。
(4)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(3)の構成を有し、
与えられた基準電圧を抵抗分割する抵抗分割回路と、
複数のレジスタと、
複数のセレクタとをさらに備え、
前記セレクタは、前記抵抗分割回路の出力電圧の中から対応する前記レジスタに記憶された値に応じた電圧を選択して前記入力電圧生成回路に出力する。
(5)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(3)の構成を有し、
前記出力電圧選択回路は、前記接続形態情報に基づき、前記分圧回路の出力電圧の中から、取り得るすべての階調値に対応する階調電圧を選択する。
(6)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(3)の構成を有し、
前記接続形態情報と画素データとに対して演算を行い、演算結果を出力する演算回路をさらに備え、
前記出力電圧選択回路は、前記分圧回路の出力電圧の中から前記演算結果に従い階調電圧を選択する。
(7)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(1)の構成を有し、
前記複数の分圧回路は、前記抵抗の抵抗値が接続順に減少した後に増加する第1分圧回路を含み、
前記接続回路は、前記接続形態情報に基づき、前記第1分圧回路を含む少なくとも2個の前記分圧回路の接続順序を切り替える。
(8)本発明のいくつかの実施形態に係る階調電圧生成回路は、上記(7)の構成を有し、
前記複数の分圧回路は、前記抵抗の抵抗値が接続順に増加または減少する第2分圧回路を含み、
前記接続回路は、前記接続形態情報に基づき、前記第2分圧回路を含む少なくとも1個の前記分圧回路の接続の向きを切り替える。
(9)本発明のいくつかの実施形態に係る表示装置は、
複数の走査線と複数のデータ線と複数の画素回路とを含む表示パネルと、
前記走査線を駆動する走査線駆動回路と、
前記データ線を駆動するデータ線駆動回路と、
前記データ線駆動回路に対して複数の階調電圧を供給する上記(1)の構成を有する階調電圧生成回路とを備える。
(10)本発明のいくつかの実施形態に係る表示装置は、上記(9)の構成を有し、
前記接続形態情報を不揮発的に記憶するメモリ回路をさらに備え、
前記メモリ回路に記憶された接続形態情報は、所定のタイミングで前記階調電圧生成回路に含まれるレジスタに書き込まれる。
(11)本発明のいくつかの実施形態に係る表示装置は、上記(9)の構成を有し、
前記表示パネルは、液晶パネルである。
上記の階調電圧生成回路によれば、分圧回路の接続順序を切り替えることにより、表示パネルの特性などに応じて、階調値と階調電圧のレベルの関係を好適なものに切り替えることができる。したがって、階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、表示装置の表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、態様および効果は、添付図面を参照して以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
第1の実施形態に係る階調電圧生成回路を含む液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る階調電圧生成回路の全体構成を示す図である。 図2に示す出力電圧生成回路の構成を示すブロック図である。 図3に示す分圧回路の回路図である。 図2に示す階調電圧生成回路における分圧回路の接続形態を示す図である。 図5の詳細を示す図である。 図3に示す入力電圧選択回路と出力電圧選択回路の回路図である。 図3に示す入力電圧選択回路と出力電圧選択回路の機能を示す図である。 第2の実施形態に係る階調電圧生成回路における分圧回路の接続形態を示す図である。 図9に示す分圧回路の回路図である。 図9に示す他の分圧回路の回路図である。 図9に示す他の分圧回路の回路図である。 第3の実施形態に係る階調電圧生成回路の出力電圧生成回路の回路図である。 第4の実施形態に係る階調電圧生成回路の一部を示すブロック図である。 各実施形態に係る分圧回路に含まれる抵抗を示す図である。 従来の階調電圧生成回路における階調値−電圧特性を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る階調電圧生成回路を含む液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示す液晶表示装置1は、液晶パネル2、制御信号生成回路3、走査線駆動回路4、データ線駆動回路5、不揮発性メモリ回路9、および、階調電圧生成回路10を備えている。以下、n、u、v、k、および、xは2以上の整数であるとし、所定値のx倍の抵抗値を有する抵抗をRxという。液晶表示装置1は、nレベルの階調表示とドット反転駆動を行う。
液晶パネル2は、表示部6を有する。表示部6は、u本の走査線G1〜Gu、v本のデータ線S1〜Sv、および、(u×v)個の画素回路7を含んでいる。走査線G1〜Guは、互いに平行に配置される。データ線S1〜Svは、互いに平行に走査線G1〜Guと直交するように配置される。走査線G1〜Guとデータ線S1〜Svは、(u×v)箇所で交差する。(u×v)個の画素回路7は、走査線G1〜Guとデータ線S1〜Svの交点に対応して配置される。画素回路7は、1本の走査線と1本のデータ線に接続される。
液晶表示装置1の外部には、液晶表示装置1に対して電圧と信号を供給するホスト装置20が設けられる。液晶表示装置1とホスト装置20は、フレキシブルプリント基板21を用いて接続される。ホスト装置20から液晶表示装置1には、フレキシブルプリント基板21を経由して、水平同期信号HSYNC、垂直同期信号VSYNC、データ信号DS、および、4個の基準電圧VPH、VPL、VNL、VNHが供給される。
制御信号生成回路3は、水平同期信号HSYNCと垂直同期信号VSYNCに基づき、制御信号Cg、Cdを生成する。制御信号Cgには、例えば、ゲートスタートパルスやゲートクロックが含まれる。制御信号Cdには、例えば、ソーススタートパルスやソースクロックが含まれる。走査線駆動回路4は、制御信号Cgに基づき、走査線G1〜Guを駆動する。
階調電圧生成回路10は、生成する階調電圧のレベルを制御する機能と、k個の分圧回路(詳細は後述)の接続形態を切り替える機能とを有する。不揮発性メモリ回路9は、2(k+1)個のレベルXP1〜XPk+1、XN1〜XNk+1と接続形態情報CSIを不揮発的に記憶している。レベルXP1〜XPk+1は、k個の分圧回路に供給される(k+1)個の正極性電圧のレベルを示す。レベルXN1〜XNk+1は、別のk個の分圧回路に供給される(k+1)個の負極性電圧のレベルを示す。接続形態情報CSIは、分圧回路の接続形態を示す。階調電圧生成回路10は、4個の基準電圧VPH、VPL、VNL、VNH、2(k+1)個のレベルXP1〜XPk+1、XN1〜XNk+1、および、接続形態情報CSIに基づき、n個の正極性階調電圧VPn−1〜VP0とn個の負極性階調電圧VN0〜VNn−1を生成する(以下、両者を合わせて「2n個の階調電圧」という)。
データ線駆動回路5は、制御信号Cd、データ信号DS、および、2n個の階調電圧に基づき、データ線S1〜Svを駆動する。データ線駆動回路5は、データ信号DSに含まれる1行分の画素データ(v個の画素データ)に応じて2n個の階調電圧の中からv個の階調電圧を選択し、選択したv個の階調電圧をデータ線S1〜Svにそれぞれ印加する。データ線駆動回路5は、奇数番目のデータ線に正極性階調電圧を印加し、偶数番目のデータ線に負極性階調電圧を印加する動作と、奇数番目のデータ線に負極性階調電圧を印加し、偶数番目のデータ線に正極性階調電圧を印加する動作とを交互に行う。
液晶表示装置1では、走査線駆動回路4は、走査線G1〜Gu、データ線S1〜Sv、および、(u×v)個の画素回路7と共に液晶パネル2上に一体に形成されている(ゲートドライバモノリシック構成)。制御信号生成回路3、データ線駆動回路5、不揮発性メモリ回路9、および、階調電圧生成回路10は、液晶パネル2上に実装された駆動回路IC8に内蔵されている。なお、走査線駆動回路4、データ線駆動回路5、不揮発性メモリ回路9、および、階調電圧生成回路10を上記以外の態様に実装してもよい。
図2は、階調電圧生成回路10の全体構成を示す図である。図2には、階調電圧生成回路10の全体と、データ線駆動回路5のうちデータ線Sq、Sq+1(qは1以上v以下の奇数)に対応する部分とが記載されている。階調電圧生成回路10は、基準電圧VPH、VPLに基づき正極性階調電圧VPn−1〜VP0を生成する正極性階調電圧生成回路10pと、基準電圧VNL、VNHに基づき負極性階調電圧VN0〜VNn−1を生成する負極性階調電圧生成回路10nとを含んでいる。
データ線駆動回路5は、データ線Sq、Sq+1に対応して、セレクタ51、52とスイッチ53〜56を含んでいる。スイッチ53、54には、映像信号DSに含まれる、データ線Sq、Sq+1に対応する画素データDq、Dq+1が入力される。セレクタ51は、正極性階調電圧VPn−1〜VP0の中から、スイッチ53から出力された画素データに応じた正極性階調電圧を選択する。セレクタ52は、負極性階調電圧VN0〜VNn−1の中から、スイッチ54から出力された画素データに応じた負極性階調電圧を選択する。スイッチ55、56には、セレクタ51、52の出力信号が入力される。スイッチ55の出力端子はデータ線Sqに接続され、スイッチ56の出力端子はデータ線Sq+1に接続される。
スイッチ53〜56は、同じ制御信号(図示せず)に従い動作する。制御信号がローレベルのときには、スイッチ53、54はそれぞれ画素データDq、Dq+1を出力し、スイッチ55、56はそれぞれセレクタ51、52の出力信号を出力する。このとき、データ線Sqには画素データDqに応じた正極性階調電圧(セレクタ51で選択された電圧)が印加され、データ線Sq+1には画素データDq+1に応じた負極性階調電圧(セレクタ52で選択された電圧)が印加される。
制御信号がハイレベルのときには、スイッチ53、54はそれぞれ画素データDq+1、Dqを出力し、スイッチ55、56はそれぞれセレクタ52、51の出力信号を出力する。このとき、データ線Sqには画素データDqに応じた負極性階調電圧(セレクタ52で選択された電圧)が印加され、データ線Sq+1には画素データDq+1に応じた正極性階調電圧(セレクタ51で選択された電圧)が印加される。
正極性階調電圧生成回路10pは、抵抗分割回路11、(k+1)個のレジスタ12、(k+1)個のセレクタ13、レジスタ14、および、出力電圧生成回路15を含んでいる。負極性階調電圧生成回路10nは、正極性階調電圧生成回路10pと同じ構成を有する。以下、正極性階調電圧生成回路10pの詳細を説明し、負極性階調電圧生成回路10nに関する説明を省略する。
抵抗分割回路11は、与えられた基準電圧VPH、VPLを抵抗分割する。より詳細には、抵抗分割回路11は、直列接続された(m+1)個の抵抗を含んでいる。ただし、mはnより大きい整数であり、典型的にはnの2倍以上の整数である。(m+1)個の抵抗の一端には基準電圧VPHが印加され、他端には基準電圧VPL(<VPH)が印加される。抵抗分割回路11は、基準電圧VPH、VPLを抵抗分割して、m個の正極性電圧Vpm−1〜Vp0を出力する。
(m+1)個の抵抗の抵抗値は任意でよい。例えば、(m+1)個の抵抗の抵抗値をすべて同じにした場合、抵抗分割回路11で生成される隣接する2個の正極性電圧の差は(VPH−VPL)/(m+1)になる。また、両端の抵抗の抵抗値を大きくすることにより、抵抗分割回路11で生成される正極性電圧の範囲(正極性電圧Vpm−1と正極性電圧Vp0の差)を小さくすることができる。
正極性階調電圧生成回路10pで生成される正極性階調電圧VPn−1〜VP0は、レジスタ12とセレクタ13を用いて生成されるものと、レジスタ14と出力電圧生成回路15を用いて生成されるものとに分類される。前者の階調電圧の個数は(k+1)個であり、後者の階調電圧の個数は(n−k−1)個である。前者の階調電圧は、タップ電圧とも呼ばれる。
レベルXPi(iは1以上(k+1)以下の整数)は、0以上(m−1)以下の値を有する。レベルXPiは、液晶パネル2のサイズや解像度を考慮して、液晶パネル2ごとに個別に決定される。不揮発性メモリ回路9に対するレベルXPiの書き込みは、例えば、液晶表示装置1の製造工程で行われる。不揮発性メモリ回路9に記憶されたレベルXPiは、例えば、液晶表示装置1の電源投入時に、正極性階調電圧生成回路10pに供給され、i番目のレジスタ12に書き込まれる。i番目のレジスタ12は、レベルXPiを記憶する。
i番目のセレクタ13には、抵抗分割回路11から出力された正極性電圧Vpm−1〜Vp0の全部または一部と、i番目のレジスタ12に記憶されたレベルXPiとが入力される。i番目のセレクタ13は、レベルXPiに応じて、いずれかの入力電圧を選択する。選択された電圧VSiは、出力電圧生成回路15に対して出力される。
図3は、出力電圧生成回路15の構成を示すブロック図である。図3に示す出力電圧生成回路15は、入力電圧選択回路16、k個の分圧回路17、出力電圧選択回路18、および、(k+1)個のインピーダンス変換回路19を含んでいる。以下、k個の分圧回路17をDIV1〜DIVkという。
図4は、分圧回路17の回路図である。図4には、j番目(jは1以上k以下の整数)の分圧回路DIVjが記載されている。図4に示す分圧回路DIVjは、複数の抵抗31と複数のインピーダンス変換回路19とを含んでいる。複数の抵抗31は、直列に接続される。インピーダンス変換回路19の入力端子は、2個の抵抗31に接続されたノードに接続される。分圧回路DIVjの2個の入力端子は、それぞれ、複数の抵抗31を直列に接続した回路の両端に接続される。2個の入力端子を経由して、入力電圧選択回路16から出力された2個の電圧が入力される。分圧回路DIVjは、入力電圧選択回路16から出力された2個の電圧を複数の抵抗31の抵抗値に応じて比例分割する。得られた電圧は、インピーダンス変換回路19を経由して出力電圧選択回路18に出力される。
分圧回路DIVjにおいて、複数の抵抗31の抵抗値は、すべて同じであるか、接続順に増加または減少するか、あるいは、接続順に減少した後に増加するかのいずれかである。ここでいう増加と減少は、広義の単調増加と広義の単調減少を意味する。図面の理解を容易にするために、複数の抵抗31の抵抗値が接続順に増加または減少する場合には、図面内の分圧回路の抵抗値が小さい側に白い円を記載する。複数の抵抗31の抵抗値が接続順に減少した後に増加する場合には、図面内の分圧回路の右側中央付近に黒い円を記載する。なお、分圧回路DIV1〜DIVkに含まれる抵抗31の個数は、同じでもよく、異なっていてもよい。
入力電圧選択回路16は、接続形態情報CSIに基づき、(k+1)個のセレクタ13で選択された電圧VS1〜VSk+1の中から分圧回路DIV1〜DIVkの入力電圧を選択する。出力電圧選択回路18は、接続形態情報CSIに基づき、分圧回路DIV1〜DIVkの出力電圧の中から、取り得るすべての階調値に対応する階調電圧VPn−1〜VP0を選択する。入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18は、分圧回路DIV1〜DIVkを1次元状に接続する接続回路として機能する。接続回路は、接続形態情報CSIに基づき、少なくとも2個の分圧回路17の接続順序を切り替える。また、接続回路は、少なくとも1個の分圧回路17の接続の向きを切り替える。接続順序と接続の向きを切り替えることにより、分圧回路17の接続形態はr通り(rは2以上の整数)に切り替えられる。
接続形態情報CSIは、0以上(r−1)以下の値を有する。レベルXPiと同様に、接続形態情報CSIは、液晶パネル2ごとに個別に決定される。不揮発性メモリ回路9に記憶された接続形態情報CSIは、例えば、液晶表示装置1の電源投入時に、正極性階調電圧生成回路10pに供給され、レジスタ14に書き込まれる。レジスタ14は、接続形態情報CSIを記憶する。なお、図2では正極性階調電圧生成回路10pと負極性階調電圧生成回路10qはそれぞれレジスタ14を含むこととしたが、正極性階調電圧生成回路10pと負極性階調電圧生成回路10qは1個のレジスタ14を共有してもよい。
以下、例として、k=5、r=2の場合(5個の分圧回路の接続形態を2通りに切り替える場合)について説明する。図5は、分圧回路17の接続形態を示す図である。図5(a)には第1接続形態が記載され、図5(b)には第2接続形態が記載されている。第2接続形態では、第1接続形態と比べて、分圧回路DIV2、DIV3の接続順序が逆であり、分圧回路DIV2の接続の向きが逆である。分圧回路17の2個の入力端子のうち、図5(a)において下側に記載された端子を第1入力端子、他方の端子を第2入力端子という。
図6は、図5の詳細を示す図である。図6に示すように、分圧回路DIV1〜DIV5は、いずれも、5個の抵抗31と4個のインピーダンス変換回路19とを含んでいる。分圧回路DIV1、DIV2に含まれる抵抗31の抵抗値の比は、第1入力端子側から順に105:105:100:100:100である。分圧回路DIV3に含まれる抵抗31の抵抗値の比は、第1入力端子側から順に105:100:100:100:105である。分圧回路DIV4、DIV5に含まれる抵抗31の抵抗値の比は、第1入力端子側から順に100:100:100:105:105である。
出力電圧生成回路15には、6個のセレクタ13で選択された6個の電圧VS1〜VS6が入力される。ただし、ここでは、VS1<VS2<VS3<VS4<VS5<VS6が成立するものとする。第1および第2接続形態では、電圧VS1〜VS6は、インピーダンス変換回路19を経由して、階調電圧VP0、VP5、VP10、VP15、VP15、VP20、VP25として階調電圧生成回路10の外部にそれぞれ出力される。
第1接続形態(図5(a))では、分圧回路DIV1の第1入力端子には、電圧VS1が入力される。分圧回路DIV1の第2入力端子と分圧回路DIV2の第1入力端子とには、電圧VS2が入力される。分圧回路DIV2の第2入力端子と分圧回路DIV3の第1入力端子とには、電圧VS3が入力される。分圧回路DIV3の第2入力端子と分圧回路DIV4の第1入力端子とには、電圧VS4が入力される。分圧回路DIV4の第2入力端子と分圧回路DIV5の第1入力端子とには、電圧VS5が入力される。分圧回路DIV5の第2入力端子には、電圧VS6が入力される。
分圧回路DIV1は、5個の抵抗31を用いて電圧VS1、VS2を抵抗分割し、4個の階調電圧VP1〜VP4を出力する。分圧回路DIV2は、5個の抵抗31を用いて電圧VS2、VS3を抵抗分割し、4個の階調電圧VP6〜VP9を出力する。分圧回路DIV3は、5個の抵抗31を用いて電圧VS3、VS4を抵抗分割し、4個の階調電圧VP11〜VP14を出力する。分圧回路DIV4は、5個の抵抗31を用いて電圧VS4、VS5を抵抗分割し、4個の階調電圧VP16〜VP19を出力する。分圧回路DIV5は、5個の抵抗31を用いて電圧VS5、VS6を抵抗分割し、4個の階調電圧VP21〜VP24を出力する。
このときの階調電圧VP6〜VP9、VP11〜VP14のレベルは、以下の通りである。
VP14=(405×VP15+105×VP10)/510
VP13=(305×VP15+205×VP10)/510
VP12=(205×VP15+305×VP10)/510
VP11=(105×VP15+405×VP10)/510
VP9 =(410×VP10+100×VP5)/510
VP8 =(310×VP10+200×VP5)/510
VP7 =(210×VP10+300×VP5)/510
VP6 =(105×VP10+405×VP5)/510
第2接続形態(図5(b))では、第1接続形態とは異なり、分圧回路DIV3の第1入力端子には、電圧VS2が入力される。分圧回路DIV3の第2入力端子と分圧回路DIV2の第2入力端子とには、電圧VS3が入力される。分圧回路DIV2の第1入力端子には、電圧VS4が入力される。分圧回路DIV3は、5個の抵抗31を用いて電圧VS2、VS3を抵抗分割し、4個の階調電圧VP6〜VP9を出力する。分圧回路DIV2は、5個の抵抗31を用いて電圧VS3、VS4を抵抗分割し、4個の階調電圧VP11〜VP14を出力する。
このときの階調電圧VP6〜VP9、VP11〜VP14のレベルは、以下の通りである。
VP14=(405×VP15+105×VP10)/510
VP13=(300×VP15+210×VP10)/510
VP12=(200×VP15+310×VP10)/510
VP11=(100×VP15+410×VP10)/510
VP9 =(405×VP10+105×VP5)/510
VP8 =(305×VP10+205×VP5)/510
VP7 =(205×VP10+305×VP5)/510
VP6 =(105×VP10+405×VP5)/510
第1接続形態と第2接続形態の間で、階調電圧VP6、VP14のレベルは同じであり、階調電圧VP7〜VP9、VP11〜VP13のレベルは異なる。
図7は、入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18の回路図である。図8は、入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18の機能を示す図である。入力電圧選択回路16は3個のセレクタ32を含み、出力電圧選択回路18は8個のセレクタ33を含んでいる。図7および図8において、VIj1は分圧回路DIVjの第1入力端子を経由して入力される電圧を示し、VIj2は分圧回路DIVjの第2入力端子を経由して入力される電圧を示し、VOj1〜VOj4は分圧回路DIVjの4個の出力電圧を示す。
図8(a)は、入力電圧選択回路16の入力と出力を示す。入力電圧選択回路16は、電圧VI11、VI12、VI22、VI41、VI52として電圧VS1、VS2、VS3、VS4、VS6をそれぞれ出力し、電圧VI42、VI51として電圧VS5を出力する。
1番目のセレクタ32は、電圧VI21として、CSI=0のときには電圧VS2を、CSI=1のときには電圧VS4を選択して出力する。2番目のセレクタ32は、電圧VI31として、CSI=0のときには電圧VS3を、CSI=1のときには電圧VS2を選択して出力する。3番目のセレクタ32は、電圧VI32として、CSI=0のときには電圧VS4を、CSI=1のときには電圧VS3を選択して出力する。
図8(b)は、出力電圧選択回路18の入力と出力を示す。出力電圧選択回路18は、階調電圧VP1〜VP4、VP16〜VP19、VP21〜VP24として、電圧VO11〜VO14、VO41〜VO44、VO51〜VO54をそれぞれ出力する。
1番目のセレクタ33は、階調電圧VP6として、CSI=0のときには電圧VO21を、CSI=1のときには電圧VO31を選択して出力する。2番目のセレクタ33は、階調電圧VP7として、CSI=0のときには電圧VO22を、CSI=1のときには電圧VO32を選択して出力する。3番目のセレクタ33は、階調電圧VP8として、CSI=0のときには電圧VO23を、CSI=1のときには電圧VO33を選択して出力する。4番目のセレクタ33は、階調電圧VP9として、CSI=0のときには電圧VO24を、CSI=1のときには電圧VO34を選択して出力する。5番目のセレクタ33は、階調電圧VP11として、CSI=0のときには電圧VO31を、CSI=1のときには電圧VO24を選択して出力する。6番目のセレクタ33は、階調電圧VP12として、CSI=0のときには電圧VO32を、CSI=1のときには電圧VO23を選択して出力する。7番目のセレクタ33は、階調電圧VP13として、CSI=0のときには電圧VO33を、CSI=1のときには電圧VO22を選択して出力する。8番目のセレクタ33は、階調電圧VP14として、CSI=0のときには電圧VO34を、CSI=1のときには電圧VO21を選択して出力する。
第1接続形態(図5(a))では、分圧回路DIV3よりも低電圧側に配置された分圧回路DIV1、DIV2に含まれる抵抗31の抵抗値は、低電圧側から高電圧側の順に減少する。分圧回路DIV3に含まれる抵抗31の抵抗値は、低電圧側から高電圧側の順に減少した後に増加する。分圧回路DIV3よりも高電圧側に配置された分圧回路DIV4、DIV5に含まれる抵抗31の抵抗値は、低電圧側から高電圧側の順に増加する。したがって、階調電圧生成回路10の階調値−電圧特性には、分圧回路DIV3で生成される階調電圧VP11〜VP14の範囲内に変曲点が発生する。
第2接続形態(図5(b))では、分圧回路DIV3よりも低電圧側に配置された分圧回路DIV1に含まれる抵抗31の抵抗値は、低電圧側から高電圧側の順に減少する。分圧回路DIV3に含まれる抵抗31の抵抗値は、低電圧側から高電圧側の順に減少した後に増加する。分圧回路DIV3よりも高電圧側に配置された分圧回路DIV2、DIV4、DIV5に含まれる抵抗31の抵抗値は、低電圧側から高電圧側の順に増加する。したがって、階調電圧生成回路10の階調値−電圧特性には、分圧回路DIV3で生成される階調電圧VP6〜VP9の範囲内に変曲点が発生する。
液晶パネル2に含まれる画素回路7の輝度は、画素回路7に書き込まれた電圧(階調電圧生成回路10で生成された階調電圧)に応じて変化する。液晶パネル2の電圧−輝度特性は、変曲点を有する。階調電圧生成回路10の階調値−電圧特性において変曲点が発生する位置と、液晶パネル2の電圧−輝度特性において変曲点が発生する位置とを好適に対応づければ、表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。
一般に、液晶パネルの電圧−輝度特性において変曲点が発生する位置は、液晶パネルごとに異なる。ここでは、液晶パネル2の電圧−輝度特性において変曲点が発生する位置が、階調電圧VP10〜VP15の範囲内である場合(以下、第1の場合という)と、階調電圧VP5〜VP10の範囲内である場合(以下、第2の場合という)とがあるものとする。
従来の階調電圧生成回路では、分圧回路の接続順序と接続の向きは固定されている。このため、階調値−電圧特性において階調電圧VP10〜VP15の範囲内に変曲点が発生するように階調電圧生成回路を構成した場合には、第2の場合に表示画面に階調段差が発生する。また、階調値−電圧特性において階調電圧VP5〜VP10の範囲内に変曲点が発生するように階調電圧生成回路を構成した場合には、第1の場合に表示画面に階調段差が発生する。このため、従来の階調電圧生成回路では、分圧回路は階調電圧VP5〜VP15の範囲内において電圧を均等に分割せざるを得ない。
これに対して、本実施形態に係る階調電圧生成回路10では、入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18の作用によって、分圧回路17の接続順序と接続の向きを切り替えることができる。具体的には、液晶パネル2の電圧−輝度特性に応じて、第1の場合には分圧回路DIV1〜DIV5の接続形態を第1接続形態に切り替え、第2の場合には分圧回路DIV1〜DIV5の接続形態を第2接続形態に切り替えればよい。これにより、階調電圧生成回路10の特性と液晶パネル2の特性とを好適に対応させて、変曲点に対応する階調値で階調段差が発生することを防止することができる。
また、本実施形態に係る階調電圧生成回路10によれば、従来の階調電圧生成回路とは異なり、階調値−電圧特性において階調値Zで変曲点が発生する場合には、階調値がZよりも小さい範囲では階調値が大きいほど階調電圧の間隔を徐々に狭くし、階調値がZよりも大きい範囲では階調値が大きいほど階調電圧の間隔を徐々に広くすることができる。
ここまで、例として、5個の分圧回路17の接続形態を2通りに切り替える階調電圧生成回路10について説明した。同様の方法により、複数の分圧回路17の接続形態を複数通りに切り替える各種の階調電圧生成回路10を構成することができる。具体的には、分圧回路17の個数、各分圧回路17の構成、分圧回路17の複数の接続形態を決定し、複数の接続形態を実現する入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18の機能と構成を決定すればよい。入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18の構成は、入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18の機能を実現できる限り任意でよい。
図8(a)に示す例では、電圧VI51は、CSI=0のときもCSI=1のときも電圧VS5である。このため、図7に示す入力電圧選択回路16は、接続形態情報CSIに基づき電圧VI51を選択するセレクタを有していない。このように分圧回路17のある入力電圧がすべての接続形態で同じ場合には、その入力電圧を選択する回路を入力電圧選択回路16に設ける必要はない。また、図8(b)に示す例では、階調電圧VP21は、CSI=0のときもCSI=1のときも電圧VO51である。このため、図7に示す出力電圧選択回路18は、接続形態情報CSIに基づき階調電圧VP21を選択するセレクタを有していない。このようにある階調電圧がすべての接続形態で同じ場合には、その階調電圧を選択する回路を出力電圧選択回路18に設ける必要はない。
以上に示すように、本実施形態に係る階調電圧生成回路10は、それぞれが直列に接続された複数の抵抗31を含む複数の分圧回路17と、分圧回路17を1次元状に接続する接続回路(入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18)とを備え、接続回路は、接続形態情報CSIに基づき、少なくとも2個の分圧回路17の接続順序を切り替える。また、接続回路は、接続形態情報CSIに基づき、少なくとも1個の分圧回路17の接続の向きを切り替える。本実施形態に係る階調電圧生成回路10によれば、分圧回路17の接続順序と接続の向きを切り替えることにより、液晶パネル2の電圧−輝度特性などに応じて、階調値−電圧特性を好適なものに切り替えることができる。したがって、階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、液晶表示装置1の表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。
接続回路は、接続形態情報CSIに基づき、複数の電圧VS1〜VSk+1の中から分圧回路17の入力電圧を選択する入力電圧選択回路16と、接続形態情報CSIに基づき、分圧回路17の出力電圧の中から、取り得るすべての階調値に対応する階調電圧VPn−1〜VP0、VN0〜VNn−1を選択する出力電圧選択回路18とを含んでいる。このような入力電圧選択回路16と出力電圧選択回路18を用いることにより、分圧回路17を1次元状に接続し、分圧回路17の接続順序と接続の向きを切り替える接続回路を構成することができる。
階調電圧生成回路10は、与えられた基準電圧VPH、VPL、VNL、VNHを抵抗分割する抵抗分割回路11と、複数のレジスタ12と、複数のセレクタ13とをさらに備え、セレクタ13は、抵抗分割回路11の出力電圧の中から対応するレジスタ12に記憶された値XPj、XNjに応じた電圧を選択して入力電圧選択回路16に出力する。これにより、生成する階調電圧のレベルを切り替える場合に、階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、液晶表示装置1の表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。
複数の分圧回路17は、抵抗31の抵抗値が接続順に減少した後に増加する第1分圧回路(分圧回路DIV3)を含み、接続回路は、接続形態情報CSIに基づき、第1分圧回路を含む少なくとも2個の分圧回路DIV2、DIV3の接続順序を切り替える。これにより、階調値−電圧特性において変曲点が発生する位置を切り替えて、上記の効果を奏することができる。
複数の分圧回路17は、抵抗31の抵抗値が接続順に増加または減少する第2分圧回路(分圧回路DIV2)を含み、接続回路は、接続形態情報CSIに基づき、第2分圧回路を含む少なくとも1個の分圧回路DIV2の接続の向きを切り替える。これにより、変曲点が発生する位置の切り替えに応じて、階調値−電圧特性の形状を切り替えて、上記の効果を奏することができる。
液晶表示装置1は、複数の走査線G1〜Guと複数のデータ線S1〜Svと複数の画素回路7とを含む表示パネル(液晶パネル2)と、走査線G1〜Guを駆動する走査線駆動回路4と、データ線S1〜Svを駆動するデータ線駆動回路5と、データ線駆動回路5に対して複数の階調電圧(正極性階調電圧VPn−1〜VP0と負極性階調電圧VN0〜VNn−1)を供給する階調電圧生成回路10とを備えている。液晶表示装置1は、接続形態情報CSIを不揮発的に記憶するメモリ回路(不揮発性メモリ回路9)をさらに備え、メモリ回路に記憶された接続形態情報CSIは、所定のタイミングで階調電圧生成回路10に含まれるレジスタ14に書き込まれる。このような液晶表示装置1によれば、階調電圧生成回路10を用いて階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る階調電圧生成回路は、第1の実施形態に係る階調電圧生成回路と同じ構成を有する(図2および図3を参照)。本実施形態では、n=256、k=16である(256レベルの階調表示を行い、16個の分圧回路の接続形態を切り替える)。本実施形態に係る階調電圧生成回路は、基準電圧VPH、VPL、VNL、VNH、34個のレベル、および、接続形態情報CSIに基づき、256個の正極性階調電圧VP255〜VP0と256個の負極性階調電圧VN0〜VN255を生成する。
図9は、本実施形態に係る階調電圧生成回路における分圧回路の接続形態を示す図である。図9には、複数の分圧回路の接続形態のうち、第1接続形態が記載されている。本実施形態に係る出力電圧生成回路には、17個のセレクタ(図示せず)で選択された17個の電圧VS1〜VS17が入力される。第1接続形態では、分圧回路DIViの第1入力端子(下側の入力端子)には電圧VSiが入力され、分圧回路DIViの第2入力端子には電圧VSi+1が入力される。
分圧回路DIViは、第1および第2入力端子を経由して入力された2個の電圧を複数の抵抗を用いて抵抗分割し、複数の階調電圧を出力する。分圧回路DIV1〜DIV17が出力する階調電圧は、図9に記載した通りである。本実施形態では、分圧回路DIV1〜DIV17に含まれる抵抗の個数は互いに異なり、分圧回路DIV1〜DIV17の出力電圧の個数も互いに異なる。
図10A〜図10Cは、それぞれ、分圧回路DIV7〜DIV9の回路図である。図10A〜図10Cには、分圧回路DIV7〜DIV9の出力電圧として、第1接続形態を選択したときの階調電圧が記載されている。
図10Aに示す分圧回路DIV7は、16個の抵抗31と15個のインピーダンス変換回路19とを含んでいる。分圧回路DIV7では、第1入力端子側から順に、4個の抵抗R175(所定値の175倍の抵抗値を有する抵抗)、4個の抵抗R150、4個の抵抗R125、および、4個の抵抗R100が直列に接続されている。分圧回路DIV7では、抵抗31の抵抗値は第1入力端子側から接続順に減少する。分圧回路DIV1〜DIV6でも、これと同様である。
図10Bに示す分圧回路DIV8は、32個の抵抗31と31個のインピーダンス変換回路19とを含んでいる。分圧回路DIV8では、第1入力端子側から順に、8個の抵抗R105、16個の抵抗R100、および、8個の抵抗R105が直列に接続されている。分圧回路DIV8では、抵抗31の抵抗値は接続順に減少した後に増加する。
図10Cに示す分圧回路DIV9は、64個の抵抗31と63個のインピーダンス変換回路19とを含んでいる。第1入力端子側から順に、40個の抵抗R100、8個の抵抗R108、8個の抵抗R110、4個の抵抗R113、および、4個の抵抗R117が直列に接続されている。分圧回路DIV9では、抵抗31の抵抗値は第1入力端子側から接続順に増加する。分圧回路DIV10〜DIV16でも、これと同様である。
本実施形態に係る階調電圧生成回路では、16個の分圧回路17の接続形態は、入力電圧選択回路(図示せす)と出力電圧選択回路(図示せず)の作用によって、第1接続形態を含む複数の形態に切り替えられる。本実施形態に係る階調電圧生成回路では、階調値−電圧特性には、分圧回路DIV8で生成される階調電圧の範囲内に変曲点が発生する。本実施形態に係る階調電圧生成回路によれば、第1の実施形態と同様に、分圧回路17の接続順序と接続の向きを切り替えることにより、液晶パネル2の電圧−輝度特性などに応じて階調値−電圧特性を好適なものに切り替え、液晶表示装置の表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。また、階調電圧生成回路の階調値−電圧特性において階調値Zにおいて変曲点が発生する場合には、階調値がZよりも小さい範囲では階調値が大きいほど階調電圧の間隔を徐々に狭くし、階調値がZよりも大きい範囲では階調値が大きいほど階調電圧の間隔を徐々に広くすることができる。
なお、本実施形態では、抵抗31の抵抗値を複数の抵抗ごとに変化させることとしたが、抵抗31の抵抗値を1個の抵抗ごとに変化させてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る階調電圧生成回路は、第1の実施形態に係る階調電圧生成回路10(図2)において、出力電圧生成回路15を以下に示す出力電圧生成回路に置換したものである。本実施形態では、k=5、rは3以上の整数である(5個の分圧回路の接続形態を3通り以上に切り替える)。
図11は、本実施形態に係る階調電圧生成回路の出力電圧生成回路の回路図である。図11に示す出力電圧生成回路41は、入力電圧選択回路42、5個の分圧回路DIV1〜DIV5、出力電圧選択回路43、および、10個のインピーダンス変換回路19を含んでいる。出力電圧生成回路41には、6個のセレクタ(図示せず)で選択された電圧VS1〜VS6が入力される。電圧VS1〜VS6のうち、電圧VS1は最も低く、電圧VS6は最も高い。電圧VS2〜VS5の大小関係は、接続形態に応じて変化する。
入力電圧選択回路42は、電圧VI12、VI22、VI41、VI51として、電圧VS2、VS3、VS4、VS5をそれぞれ出力する。入力電圧選択回路42は、6個のセレクタ44を含んでいる。3番目と4番目のセレクタ44には、6個の電圧VS1〜VS6が入力される。他のセレクタ44には、6個の電圧VS1〜VS6のうち5個の電圧が入力される。
6個のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、互いに異なる電圧を選択して出力する。1番目のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、電圧VS1、VS3〜VS6のうちいずれかを電圧VI11として選択して出力する。2番目のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、電圧VS1〜VS2、VS4〜VS6のうちいずれかを電圧VI12として選択して出力する。3番目のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、電圧VS1〜VS6のうちいずれかを電圧VI31として選択して出力する。4番目のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、電圧VS1〜VS6のうちいずれかを電圧VI32として選択して出力する。5番目のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、電圧VS1〜VS3、VS5〜VS6のうちいずれかを電圧VI42として選択して出力する。6番目のセレクタ44は、接続形態情報CSIに基づき、電圧VS1〜VS4、VS6のうちいずれかを電圧VI52として選択して出力する。
分圧回路DIV1、DIV2、DIV4、DIV5には、出力電圧生成回路41の外部から、電圧VS2〜VS5がそれぞれ供給される。これに加えて、分圧回路DIV1〜DIV5には、6個のセレクタ44で選択された電圧VS1〜VS6が供給される。分圧回路DIV1〜DIV5のうち、電圧VS1が供給される分圧回路は1個である。この分圧回路をDIVaといい、分圧回路DIVaに供給される他の電圧(VS1以外の電圧)をVSaという。
残り4個の分圧回路のうち、電圧VSaが供給される分圧回路は1個である。この分圧回路をDIVbといい、分圧回路DIVbに供給される他の電圧(VS1、VSa以外の電圧)をVSbという。残り3個の分圧回路のうち、電圧VSbが供給される分圧回路は1個である。この分圧回路をDIVcといい、分圧回路DIVcに供給される他の電圧(VS1、VSa、VSb以外の電圧)をVScという。残り2個の分圧回路のうち、電圧VScが供給される分圧回路は1個である。この分圧回路をDIVdといい、分圧回路DIVdに供給される他の電圧(VS1、VSa、VSb、VSc以外の電圧)をVSdという。残った分圧回路をDIVeという。分圧回路DIVeには、電圧VSd、VS6が供給される。入力電圧選択回路42は、このときに最後に現れる電圧が電圧VS6であるように構成される。
入力電圧選択回路42の作用により、分圧回路DIV1〜DIV5はDIVa〜DIVeの順序で1次元状に接続される。1次元状に接続された分圧回路の一端には電圧VS1が印加され、他端には電圧VS6が印加される。電圧VS1、VSa〜VSd、VS6については、次式が成立する。
VS1<VSa<VSb<VSc<VSd<VS6
分圧回路DIVaは、5個の抵抗を用いて電圧VS1、VSaを抵抗分割し、4個の電圧を出力する。分圧回路DIVbは、5個の抵抗を用いて電圧VSa、VSbを抵抗分割し、4個の電圧を出力する。分圧回路DIVcは、5個の抵抗を用いて電圧VSb、VScを抵抗分割し、4個の電圧を出力する。分圧回路DIVdは、5個の抵抗を用いて電圧VSc、VSdを抵抗分割し、4個の電圧を出力する。分圧回路DIVeは、5個の抵抗を用いて電圧VSd、VS6を抵抗分割し、4個の電圧を出力する。
出力電圧選択回路43は、接続形態情報CSIに基づき、分圧回路17の出力電圧の中から、取り得るすべての階調値に対応する階調電圧VP25〜VP0を選択する。より詳細には、出力電圧選択回路43は、階調電圧VP0、VP5、VP10、VP15、VP20、VP25として、電圧VS1、VSa、VSb、VSc、VSd、VS6をそれぞれ出力する。出力電圧選択回路43は、接続形態情報CSIに基づき、階調電圧VP1〜VP4として分圧回路DIVaの4個の出力電圧を選択して出力し、階調電圧VP6〜VP9として分圧回路DIVbの4個の出力電圧を選択して出力し、階調電圧VP11〜VP14として分圧回路DIVcの4個の出力電圧を選択して出力し、階調電圧VP16〜VP19として分圧回路DIVdの4個の出力電圧を選択して出力し、階調電圧VP21〜VP24として分圧回路DIVeの4個の出力電圧を選択して出力する。
分圧回路DIV3に含まれる抵抗31の抵抗値は、接続順に減少した後に増加する。分圧回路DIV1、DIV2、DIV4、DIV5に含まれる抵抗31の抵抗値は、接続順に増加または減少する。階調値−電圧特性において分圧回路DIV3に対応する階調値で変曲点を発生させるためには、分圧回路DIV1、DIV2、DIV4、DIV5を以下の向きに接続すればよい。分圧回路DIV3よりも低電圧側に配置される分圧回路は、階調値が高いほど出力電圧の間隔を狭くするために、抵抗値が小さい側の端子に相対的に高い電圧が供給される向きに接続される。分圧回路DIV3よりも高電圧側に配置される分圧回路は、階調値が高いほど出力電圧の間隔を広くするために、抵抗値が小さい側の端子に相対的に低い電圧が供給される向きに接続される。
なお、回路量を削減するために、分圧回路DIV1〜DIV5の接続形態に制約を設けてもよい。例えば、抵抗の変化率が小さい分圧回路は、抵抗の変化率が大きい分圧回路よりも、変曲点に対応する分圧回路の近くに配置するという制約を設けてもよい。あるいは、複数の分圧回路を1次元状に接続するときに、両端付近の分圧回路の接続順序は固定でもよい。
このように図11に示す出力電圧生成回路41では、分圧回路17の2個の入力端子のうち、抵抗値が小さい側の端子には出力電圧生成回路41の外部で選択された電圧が与えられ、他の入力端子には入力電圧選択回路42で選択された電圧が与えられる。なお、抵抗値が大きい側の端子に出力電圧生成回路41の外部で選択された電圧を与え、他の入力端子に入力電圧選択回路42で選択された電圧を与えてもよい。
本実施形態に係る階調電圧生成回路では、5個の分圧回路17の接続形態は、入力電圧選択回路42と出力電圧選択回路43の作用によって、3個以上の形態に切り替えられる。本実施形態に係る階調電圧生成回路によれば、第1の実施形態と同様に、階調値に応じて滑らかに変化する階調電圧を生成し、液晶表示装置の表示画面に階調段差が発生することを防止することができる。
本実施形態では、変曲点に対応する分圧回路よりも低電圧側に配置される分圧回路を抵抗値が小さい側の端子に相対的に高い電圧が供給される向きに接続し、変曲点に対応する分圧回路よりも高電圧側に配置される分圧回路を抵抗値が小さい側の端子に相対的に低い電圧が供給される向きに接続することとしている。これにより、分圧回路の接続の向きを限定し、選択回路の回路量を削減することができる。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係る階調電圧生成回路の一部を示すブロック図である。図12に示す出力電圧生成回路45は、第3の実施形態に係る出力電圧生成回路41(図11)において出力電圧選択回路43を出力電圧選択回路46に置換したものである。また、本実施形態に係る階調電圧生成回路は、演算回路47を備えている。演算回路47は、デジタル回路(ロジック回路)である。なお、図12では入力電圧選択回路42の詳細な構成は省略されている。
本実施形態に係る階調電圧生成回路は、図12に示すデータ線駆動回路48に接続して使用される。データ線駆動回路48は、データ線Sq、Sq+1に対応して、スイッチ53〜56を含んでいる。スイッチ53〜56は、第1の実施形態と同様に動作する。本実施形態に係る階調電圧生成回路は、スイッチ53に対応して2個の演算回路47を含み、スイッチ54に対応して2個の演算回路47を含んでいる。
以下、正極性階調電圧生成回路に含まれる回路について説明する。出力電圧選択回路46は、出力電圧選択回路43とセレクタ51を1個の回路として構成したものである。一方の演算回路47は、レジスタ14から出力された接続形態情報CSIとデータ線駆動回路48から出力された画素データDqとに対して演算を行い、演算結果Eqを出力する。他方の演算回路47は、接続形態情報CSIとデータ線駆動回路48から出力された画素データDq+1とに対して演算を行い、演算結果Eq+1を出力する。演算結果Eq、Eq+1は、それぞれ、接続形態情報CSIが示す接続形態において画素データDq、Dq+1に対応する電圧として、出力電圧選択回路46に入力された複数の電圧のうちのいずれを出力するかを示す。スイッチ53は、制御信号(図示せず)がローレベルのときには演算結果Eqを、制御信号がハイレベルのときには演算結果Eq+1を演算結果Eとして出力する。スイッチ53に対応する2個の演算回路は、同じ機能を有する。このため、2個の演算回路に代えて1個の演算回路を設け、1個の演算回路が画素データDq、Dq+1を時系列的に処理してもよい。この場合、2個の演算結果は、例えばメモリ回路(図示せず)に保持される。2個の演算結果が必要なタイミングで同時に出力されるように、メモリ回路の周辺回路を構成すればよい。
出力電圧選択回路46には、インピーダンス変換回路19の出力電圧、分圧回路DIV1〜DIV5の出力電圧、および、スイッチ53から出力された演算結果Eが入力される。出力電圧選択回路46は、インピーダンス変換回路19の出力電圧と分圧回路DIV1〜DIV5の出力電圧との中から、演算結果Eに従い階調電圧を選択して出力する。
負極性階調電圧生成回路は、正極性階調電圧生成回路と同様の構成を有する。スイッチ55には、正極性階調電圧生成回路に含まれる出力電圧選択回路46の出力信号と、負極性階調電圧生成回路に含まれる出力電圧選択回路46の出力信号とが入力される。スイッチ56にも、同じ2個の信号が入力される。スイッチ55の出力端子はデータ線Sqに接続され、スイッチ56の出力端子はデータ線Sq+1に接続される。
第3の実施形態では、接続形態情報CSIに応じて電圧を選択する回路(出力電圧選択回路43)を階調電圧生成回路に設け、画素データに応じて電圧を選択する回路(セレクタ51、52)をデータ線駆動回路に設ける必要がある。本実施形態では、セレクタ51、52を設けることなく、階調電圧生成回路にデジタル回路(演算回路47)と、接続形態情報CSIと画素データに応じた演算結果に従い電圧を選択する回路(出力電圧選択回路46)とを設ければよい。
一般に、電圧を選択するアナログ回路を階調電圧生成回路とデータ線駆動回路の両方に設けるよりも、デジタル回路である演算回路と電圧を選択するアナログ回路とを階調電圧生成回路に設けるほうが、回路量は少ない。したがって、本実施形態に係る階調電圧生成回路によれば、第3の実施形態よりも回路量を削減することができる。なお、第1および第2の実施形態に係る階調電圧生成回路に基づき、同様の階調電圧生成回路を構成してもよい。
本実施形態に係る階調電圧生成回路は、接続形態情報CSIと画素データDaとに対して演算を行い、演算結果を出力する演算回路47を備え、出力電圧選択回路46は、分圧回路DIV1〜DIV5の出力電圧の中から、演算結果に従い階調電圧を選択する。本実施形態に係る階調電圧生成回路によれば、第3の実施形態よりも回路量を削減することができる。
以上に述べた階調電圧生成回路については、各種の変形例を構成することができる。例えば、分圧回路17に含まれる抵抗は、1個の抵抗でもよく、複数の抵抗を直列または並列に接続したものでもよい。例えば、図6に示す分圧回路17に含まれる抵抗R100と抵抗R105は、1個の抵抗でもよい。これにより、分圧回路17に含まれる抵抗31の個数を減らすことができる。これに代えて、4個の抵抗R25を直列に接続した回路(図13(a))を抵抗R100として用い、4個の抵抗R25を直列に接続した回路と、5個の抵抗R25を並列に接続した回路とを直列に接続した回路(図13(b))を抵抗R105として用いてもよい。このように抵抗値の種類を減らすことにより、抵抗値のばらつきを低減することができる。
また、第1〜第4の実施形態に係る階調電圧生成回路の特徴をその性質に反しない限り任意に組み合わせて、変形例に係る階調電圧生成回路を構成してもよい。各実施形態では、基準電圧VPH、VPL、VNL、VNHは、ホスト装置20から液晶表示装置1に供給されることとした。これに代えて、駆動回路IC8が、ホスト装置20から供給された電源電圧に基づき、基準電圧VPH、VPL、VNL、VNHを生成してもよい。また、基準電圧VPL、VNLは、グランド電圧でもよい。
また、上述したように、セレクタ13には、抵抗分割回路11から出力された電圧の全部を入力してもよく、一部を入力してもよい。セレクタに入力する電圧の個数を減らすことにより、セレクタの回路量を削減することができる。また、出力電圧選択回路は、接続形態情報に基づき、分圧回路の出力電圧の中から、少なくとも1個の階調値に対応する少なくとも1個の階調電圧を選択すればよい。また、階調電圧生成回路を含む表示装置は、液晶表示装置以外の表示装置でもよい。
以上において本発明を詳細に説明したが、以上の説明は全ての面で例示的なものであって制限的なものではない。多数の他の変更や変形が本発明の範囲を逸脱することなく案出可能であると了解される。
1…液晶表示装置
2…液晶パネル
3…制御信号生成回路
4…走査線駆動回路
5、48…データ線駆動回路
6…表示部
7…画素回路
8…駆動回路IC
9…不揮発性メモリ回路
10…階調電圧生成回路
11…抵抗分割回路
12、14…レジスタ
13、32、33、44、51、52…セレクタ
15、41、45…出力電圧生成回路
16、42…入力電圧選択回路
17…分圧回路
18、43、46…出力電圧選択回路
19…インピーダンス変換回路
20…ホスト装置
21…フレキシブルプリント基板
31…抵抗
47…演算回路
53〜56…スイッチ

Claims (11)

  1. それぞれが直列に接続された複数の抵抗を含む複数の分圧回路と、
    前記分圧回路を1次元状に接続する接続回路とを備え、
    前記接続回路は、接続形態情報に基づき、少なくとも2個の前記分圧回路の接続順序を切り替えることを特徴とする、階調電圧生成回路。
  2. 前記接続回路は、前記接続形態情報に基づき、少なくとも1個の前記分圧回路の接続の向きを切り替えることを特徴とする、請求項1に記載の階調電圧生成回路。
  3. 前記接続回路は、
    前記接続形態情報に基づき、複数の電圧の中から前記分圧回路の入力電圧を選択する入力電圧選択回路と、
    前記接続形態情報に基づき、前記分圧回路の出力電圧の中から、少なくとも1個の階調値に対応する少なくとも1個の階調電圧を選択する出力電圧選択回路とを含むことを特徴とする、請求項2に記載の階調電圧生成回路。
  4. 与えられた基準電圧を抵抗分割する抵抗分割回路と、
    複数のレジスタと、
    複数のセレクタとをさらに備え、
    前記セレクタは、前記抵抗分割回路の出力電圧の中から対応する前記レジスタに記憶された値に応じた電圧を選択して前記入力電圧生成回路に出力することを特徴とする、請求項3に記載の階調電圧生成回路。
  5. 前記出力電圧選択回路は、前記接続形態情報に基づき、前記分圧回路の出力電圧の中から、取り得るすべての階調値に対応する階調電圧を選択することを特徴とする、請求項3に記載の階調電圧生成回路。
  6. 前記接続形態情報と画素データとに対して演算を行い、演算結果を出力する演算回路をさらに備え、
    前記出力電圧選択回路は、前記分圧回路の出力電圧の中から前記演算結果に従い階調電圧を選択することを特徴とする、請求項3に記載の階調電圧生成回路。
  7. 前記複数の分圧回路は、前記抵抗の抵抗値が接続順に減少した後に増加する第1分圧回路を含み、
    前記接続回路は、前記接続形態情報に基づき、前記第1分圧回路を含む少なくとも2個の前記分圧回路の接続順序を切り替えることを特徴とする、請求項1に記載の階調電圧生成回路。
  8. 前記複数の分圧回路は、前記抵抗の抵抗値が接続順に増加または減少する第2分圧回路を含み、
    前記接続回路は、前記接続形態情報に基づき、前記第2分圧回路を含む少なくとも1個の前記分圧回路の接続の向きを切り替えることを特徴とする、請求項7に記載の階調電圧生成回路。
  9. 複数の走査線と複数のデータ線と複数の画素回路とを含む表示パネルと、
    前記走査線を駆動する走査線駆動回路と、
    前記データ線を駆動するデータ線駆動回路と、
    前記データ線駆動回路に対して複数の階調電圧を供給する請求項1に記載の階調電圧生成回路とを備えた、表示装置。
  10. 前記接続形態情報を不揮発的に記憶するメモリ回路をさらに備え、
    前記メモリ回路に記憶された接続形態情報は、所定のタイミングで前記階調電圧生成回路に含まれるレジスタに書き込まれることを特徴とする、請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記表示パネルは、液晶パネルであることを特徴とする、請求項9に記載の表示装置。
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