JP2021028683A - 像表示体、像表示体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察する方向によらずに鮮明な像を表示できる像表示体、像表示体の製造方法を提供する。【解決手段】像表示体は、第1面の側に複数並べて配置された単位凸レンズ111と、第2面の側に複数並べて配置され、単位凸レンズ111と対応して設けられた像形成部12と、を備え、像形成部12は、単位凸レンズ111の像面湾曲と同一方向に凸となる像配置曲面112上に設けられている。これにより、像表示体を観察する向きに寄らずに鮮明な像を表示できる。【選択図】図3

Description

本発明は、像表示体、像表示体の製造方法に関するものである。
従来から、レンチキュラーレンズやレンズアレイのレンズ面とは反対側の面にマーク等の像を形成する部位(以下、像形成部と呼ぶ)を配置した像表示体が知られている。このような像表示体では、見る角度によって像が移動して観察されるように、像形成部の位置がレンチキュラーレンズやレンズアレイの単位凸レンズの直下に配置せず、位置をずらして配置している部位がある。しかし、レンチキュラーレンズやレンズアレイの単位凸レンズのような単レンズでは、像面湾曲が大きい。したがって、正面から見た場合に適正に見える位置に像形成部を配置すると、その同一平面に配置された像形成部は、斜め方向から見た場合には、鮮明に観察できない場合があった。その逆に斜め方向から見た場合を優先すると、正面から見た像が鮮明に観察できない場合があった。
特許文献1には、焦点位置よりも単位凸レンズ側の位置に像形成部を設けることにより、検知角度を広くする技術が開示されている。
しかし、特許文献1の構成は、正面から見た像については、鮮明には観察できないことは明らかである。また、斜め方向から見た像についても像形成部の位置が像面湾曲の曲面上にある場合のみ鮮明な像を観察でき、それ以外の場合には鮮明な像は観察できなかった。
国際公開第2017/146097号
本発明の課題は、観察する方向によらずに鮮明な像を表示できる像表示体、像表示体の製造方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、第1面の側に複数並べて配置された単位凸レンズ(111、211)と、第2面の側に複数並べて配置され、前記単位凸レンズ(111、211)と対応して設けられた像形成部(12、22)と、を備え、前記像形成部(12、22)は、前記単位凸レンズ(111、211)の像面湾曲と同一方向に凸となる像配置曲面(112、212)上に設けられている像表示体(1、1B、1C、1D)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の像表示体(1、1B、1C、1D)において、前記像配置曲面(112、212)は、前記単位凸レンズ(111、211)の像面湾曲に対応した像面であること、を特徴とする像表示体(1、1B、1C、1D)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の像表示体(1、1B、1C)において、前記第1面は、複数の前記単位凸レンズ(111)が前記第1面上において1次元方向に配列されて構成されたレンチキュラーレンズ面を有すること、を特徴とする像表示体(1、1B、1C)である。
第4の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の像表示体(1D)において、前記第1面は、複数の前記単位凸レンズ(211)が前記第1面上において2次元方向に配列されて構成されたレンズアレイ面を有すること、を特徴とする像表示体(1D)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかに記載の像表示体(1、1B、1C、1D)において、前記像形成部(12、22)は、前記単位凸レンズ(111、211)の像面湾曲と同一方向に凸の界面上に設けられていること、を特徴とする像表示体(1、1B、1C、1D)である。
第6の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかに記載の像表示体(1、1B、1C、1D)において、前記像形成部(12、22)は、前記単位凸レンズ(111、211)の像面湾曲と同一方向に凸の像配置曲面(112、212)上において前記第1面側へ凹んだ凹部(112a)に設けられていること、を特徴とする像表示体(1、1B、1C、1D)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の像表示体(1、1B、1C、1D)において、前記像形成部(12、22)の背景を構成する背景形成部(13,23)を備えること、を特徴とする像表示体(1、1B、1C、1D)である。
第8の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の像表示体(1、1B、1C、1D)において、前記単位凸レンズ(111、211)の配列ピッチと前記像形成部(12、22)の配列ピッチとが異なり、当該像表示体(1、1B、1C、1D)を観察する方向に応じて前記単位凸レンズ(111、211)上に観察される前記像形成部(12、22)による像が変化すること、を特徴とする像表示体(1、1B、1C、1D)である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかに記載の像表示体(1、1B、1C、1D)を製造する製造方法であって、前記像形成部(12、22)を印刷する印刷工程を備える像表示体(1、1B、1C、1D)の製造方法である。
第10の発明は、第9の発明に記載の像表示体(1、1B、1C、1D)の製造方法であって、前記印刷工程は、インクジェット方式により印刷を行うこと、を特徴とする像表示体(1、1B、1C、1D)の製造方法である。
本発明によれば、観察する方向によらずに鮮明な像を表示できる像表示体、像表示体の製造方法を提供する。
本発明による像表示体の第1実施形態を第1面側から示す斜視図である。 本発明による像表示体の第1実施形態を第1面側の反対側である第2面側から示す斜視図である。 図1中の矢印A−Aの位置で切断した断面図である。 像表示体1のX方向の中央となる位置における断面図である。 像表示体1のX方向の中央よりも+X側の位置における断面図である。 像表示体1のX方向の中央よりも−X側の位置における断面図である。 像表示体1を観察する向きによって視認される像が変化する状況を説明する図である。 本実施形態の像表示体1の製造工程を示すフローチャートである。 第2実施形態の像表示体1Bを示す断面図である。 第3実施形態の像表示体1Cを示す断面図である。 本発明による像表示体の第4実施形態を第1面側から示す斜視図である。 本発明による像表示体の第4実施形態を第1面側の反対側である第2面側から示す斜視図である。 像表示体1Dを観察する向きによって視認される像が変化する状況を説明する図である。 本発明による像表示体の第5実施形態を第1面側の反対側である第2面側から示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による像表示体の第1実施形態を第1面側から示す斜視図である。
図2は、本発明による像表示体の第1実施形態を第1面側の反対側である第2面側から示す斜視図である。
図3は、図1中の矢印A−Aの位置で切断した断面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書において、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中において、シート面とは、各シートにおいて、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものであるとする。なお、板面、フィルム面に関しても同様であるとする。
また、本発明において透明とは、少なくとも利用する波長の光を透過するものをいう。例えば、仮に可視光を透過しないものであっても、赤外線を透過するものであれば、赤外線用途に用いる場合においては、透明として取り扱うものとする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
また、各図面には、XYZの直交座標系を記載した。この座標系は、単位凸レンズ111の配列方向をX軸方向とし、単位凸レンズ111の延在方向をY軸方向とし、像表示体1のシート面に直交する法線方向をZ軸方向とした。
像表示体1は、シート状に構成されており、レンズ層11と、像形成部12と、背景形成部13とを有し、図中の+Z側から観察することにより、像を観察可能に表示する。なお、像表示体1の+Z側、すなわち、像を観察する側(像が表示される側)を第1面と呼び、その反対側である−Z側を第2面と呼ぶこととする。また、像表示体1は、シート状であるものとして説明を行うが、板状、フィルム状であってもよい。
レンズ層11は、光透過性を有する樹脂を素材として構成されている。なお、レンズ層11の材質は樹脂に限らず、例えば、石英ガラス等のガラス(無機物)としてもよい。レンズ層11の第1面側(+Z側)には、第1面側(+Z側)に凸の単位凸レンズ111が1次元方向(X軸方向)に多数配列されたレンチキュラーレンズが構成されている。なお、本実施形態を含め以下に説明する各図において、単位凸レンズを数個並べて配置している構成を例示しているが、これは理解を容易にするために簡略化しているものである。よって、実際の像表示体では、非常に多数の微細な単位凸レンズを配列したマイクロレンチキュラーレンズ、又は、マイクロレンズアレイの形態とするとよい。
単位凸レンズ111は、レンチキュラーレンズの最小単位のレンズ要素であり、第1面側(+Z側)に凸の曲面により構成されている。単位凸レンズ111は、図1中の矢印A−Aで切断した断面形状(図3参照)でY軸方向に延在している。また、単位凸レンズ111は、X軸方向に多数が隣接して配置されている。本実施形態の単位凸レンズ111は、その凸曲面が円筒面に形成されたシリンドリカルレンズとなっている。なお、単位凸レンズ111の曲面形状は、円筒面に限らず、楕円形状の一部形状であってもよく、必要な光学特性に応じて適宜変更可能である。
レンズ層11の第2面側(−Z側)には、像形成部12と、背景形成部13とが設けられている。本実施形態の像形成部12及び背景形成部13は、第2面側(−Z側)に凸の像配置曲面112上に印刷により形成されたインキ層として構成されている。像形成部12及び背景形成部13は、それぞれが区別して判別可能であれば、どのようなインキを用いてもよいが、例えば、像形成部12を黒色として、背景形成部13を白色とすると、コントラスト差が高く視認性の良好な像を得ることができる。また、像形成部12及び背景形成部13は、例えば、赤外光や紫外光による観察に適したインキを用いて構成してもよい。
本実施形態の像配置曲面112は、単位凸レンズ111と1対1で対向して配置されており、単位凸レンズ111の像面湾曲と一致した像面となっている。したがって、単位凸レンズ111の配列ピッチP111と像配置曲面112の配列ピッチP112とは、一致している。
図3に示すように、単位凸レンズ111の焦点面は、周辺部が単位凸レンズ111側に寄るような形状に湾曲する像面湾曲が生じる。この像面湾曲に対応した像面上に単位凸レンズ111の焦点が位置する。本実施形態では、像面湾曲と一致する位置に像形成部12が配置されているので、像形成部12の像を第1面側から観察すると、鮮明な像を観察できる。
像形成部12は、第1面側から像表示体1を観察したときに像として視認される。本実施形態の像形成部12は、像配置曲面112が延在する方向、すなわち、Y軸方向に沿って直線状に構成されている。また、像形成部12の配列ピッチP12は、単位凸レンズ111の配列ピッチP111、及び、像配置曲面112の配列ピッチP112とは異なっている。したがって、像形成部12の単位凸レンズ111及び像配置曲面112に対する相対的な位置は、場所により異なっている。これにより、像表示体1を観察する向き(Y軸まわりの回転に相当する観察方向の傾き)に応じて観察される像がX方向に移動して観察される。
像形成部12の配列ピッチP12を単位凸レンズ111の配列ピッチP111、及び、像配置曲面112の配列ピッチP112とどのように変えるかによって、像表示体1を観察する向きに応じて観察される像の見え方を変えることができる。
図4は、像表示体1のX方向の中央となる位置における断面図である。
図5は、像表示体1のX方向の中央よりも+X側の位置における断面図である。
図6は、像表示体1のX方向の中央よりも−X側の位置における断面図である。
なお、図4から図6を含め、以下に示す断面は、図3と同様に切断した断面を示している。
本実施形態では、図4に示すように像表示体1のX方向の中央となる位置では、像形成部12は、像配置曲面112の中央に配置されている。また、図5及び図6に示すようにX方向の位置が像表示体1の中央から離れるにしたがい、その離れた向きに像形成部12の位置がずれて配置されている。本実施形態では、像形成部12の配列ピッチP12は、一定としたが、一定に限らず、位置により隣り合う像形成部12同士の間隔は異なっていてもよい。なお、本実施形態では、像形成部12の幅Wは、位置によって変化せず一定とした。
第1実施形態の像表示体1は、平面視(像表示体1のシート面に垂直な法線方向から見た状態)のサイズが10mm×10mmの正方形形状、厚みが2.1mmとした。また、単位凸レンズ111の配列ピッチP111、及び、像配置曲面112の配列ピッチP112は、0.60mmとし、像形成部12の配列ピッチP12は、0.59mmとした。
図7は、像表示体1を観察する向きによって視認される像が変化する状況を説明する図である。図7には、像表示体1を観察する方向D1〜D3と、その方向から観察される像の例を併記した。
像形成部12の単位凸レンズ111及び像配置曲面112に対する相対的な位置を上述したようにその位置に応じて徐々に変化させて配置したことにより、図7に示すように見る角度によって、観察される像が像表示体1内で位置が移動して観察される。具体的には、図7中の方向D1、すなわち、像表示体1のシート面に垂直な方向から観察した場合には、図7に示すように像表示体1の中央に像形成部12の像が観察される。また、図7中の方向D2、すなわち、−X側に傾いた向きから像表示体1を観察した場合には、図7に示すように像表示体1の+X側に寄った位置に像形成部12の像が観察される。さらに、図7中の方向D3、すなわち、+X側に傾いた向きから像表示体1を観察した場合には、図7に示すように像表示体1の−X側に寄った位置に像形成部12の像が観察される。
このように、本実施形態の像表示体1は、観察する向きに応じて表示される像の位置が変化する。したがって、像表示体1に対して観察位置がどの程度傾いているのかを示す指標(マーカー)として用いることができる。
ここで、本実施形態では、像形成部12を単位凸レンズ111の像面湾曲に対応した像面に配置した。したがって、像表示体1を観察する向きが、いずれの向きであっても鮮明な像を観察することが可能である。よって、上述のように指標として像形成部12の像を利用する場合に、より高精度に観察位置の向きを検出することができる。
その一方で、本実施形態では、像形成部12を平面上に構成する従来の形態とは異なっていることから、像形成部12に相当するシート等を別途作成して貼り合わせるといった製造方法を採用しにくい。そこで、本実施形態では、印刷を利用して像形成部12及び背景形成部13を作製した。
図8は、本実施形態の像表示体1の製造工程を示すフローチャートである。
像表示体1の製造は、成形工程(ステップ(以下、S)11)と、印刷構成(S12)とを順次行うことにより行われる。
S11(成形工程)では、レンズ層11を成形する。レンズ層11の成形は、例えば、ロール to ロールで成形を行ってもよいし、射出成型により行ってもよく、従来公知の成形手法を適宜利用することができる。
S12(印刷工程)では、成形工程により成形されたレンズ層11の像配置曲面112上に像形成部12及び背景形成部13を印刷により配置する。本実施形態の印刷工程は、インクジェット方式により像形成部12及び背景形成部13を印刷する。本実施形態で用いるインクジェット方式は、スーパーインクジェット技術とも呼ばれる超精密印刷が可能な手法を用いている。このスーパーインクジェット技術では、1μm以下の線を描画可能であり、また、インクを吐出するノズルユニットを像配置曲面112の凹凸に追従させながら印刷を行うことにより、凹凸面上であっても精密な印刷が可能である。よって、像配置曲面112上に正確、かつ、高速に像形成部12及び背景形成部13を印刷できる。
以上説明したように、第1実施形態の像表示体1によれば、像形成部12及び背景形成部13を単位凸レンズ111の像面湾曲に対応した像面に配置したので、像を鮮明に表示することができる。また、第1実施形態の像表示体1によれば、像形成部12及び背景形成部13をインクジェット方式の印刷により作製するので、簡単かつ精度よく像形成部12及び背景形成部13を作製できる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態の像表示体1Bを示す断面図である。
第2実施形態の像表示体1Bは、第1実施形態の背景形成部13に代えて、平滑化層14を備えた点のみが第1実施形態の像表示体1と異なっている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
平滑化層14は、レンズ層11の第2面側(−Z側)であって、像配置曲面112及び像形成部12上に設けられており、第2面側の凹凸を埋めて平滑化する樹脂層である。本実施形態では、平滑化層14に白色顔料を含めることにより、第1実施形態における背景形成部13の機能を平滑化層14が兼ねている。
また、平滑化層14を透明樹脂により構成してもよい。その場合には、例えば、平滑化層14と重ねて白色のシート等を背景形成部の代わりとして配置してもよい。なお、平滑化層14をレンズ層11と同じ透明樹脂により構成した場合には、像配置曲面112の界面が特定できない場合もあり得るが、そのような場合であっても、像形成部12の位置が像面湾曲に対応する像面上に配置されていれば、第1実施形態と同様に鮮明な像を観察可能である。
第2実施形態の像表示体1Bによれば、平滑化層14を設けたので、像表示体1Bの裏面が平面となり、取り扱いが容易になる。また、平滑化層14が像形成部12を保護する効果も期待できる。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態の像表示体1Cを示す断面図である。
第3実施形態の像表示体1Cは、像形成部12及び背景形成部13の形態が第1実施形態と一部異なる他は、第1実施形態と同様な形態である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第3実施形態では、像配置曲面112上の像形成部12を設ける位置に、あらかじめ第1面側へ凹んだ凹部112aを成形工程において成形しておく。そして、この凹部112aに像形成部12を形成するインキを流し込むことにより、像形成部12を構成している。像形成部12を作製した後、背景形成部13を構成するインキを像表示体1Cの第2面側の全面に塗布することにより、像表示体1Cが作製される。
第3実施形態の像表示体1Cでは、像形成部12を設ける位置に、あらかじめ第1面側へ凹んだ凹部112aを成形工程において成形したので、さらに高い位置精度で像形成部12を作製できる。
(第4実施形態)
図11は、本発明による像表示体の第4実施形態を第1面側から示す斜視図である。
図12は、本発明による像表示体の第4実施形態を第1面側の反対側である第2面側から示す斜視図である。
第4実施形態の像表示体1Dは、単位凸レンズ211がマイクロレンズアレイの1単位レンズである点で第1実施形態と異なっており、それに伴い、像配置曲面212及び像形成部22が、第1実施形態の像配置曲面112及び像形成部12と異なっている。
レンズ層21は、光透過性を有する樹脂を素材として構成されている。なお、レンズ層11の材質は樹脂に限らず、例えば、石英ガラス等のガラス(無機物)としてもよい。レンズ層21の第1面側(+Z側)には、第1面側(+Z側)に凸の単位凸レンズ211が2次元方向(X軸方向及びY軸方向)に多数配列されたマイクロレンズアレイが構成されている。
単位凸レンズ211は、マイクロレンズアレイの最小単位のレンズ要素であり、第1面側(+Z側)に凸の曲面により構成されている。単位凸レンズ211は、第1面側に格子状に密接して配列されている。本実施形態の単位凸レンズ211は、その凸曲面が球面に形成された球面レンズとなっている。また、本実施形態の単位凸レンズ211は、第1面の法線方向(像表示体1Dのシート面に垂直な方向)から見た外形形状が、正方形である。なお、単位凸レンズ211の曲面形状は、球面に限らず、非球面形状であってもよく、必要な光学特性に応じて適宜変更可能である。また、単位凸レンズ211は、第1面の法線方向から見た外形形状を正方形とせずに、長方形としてもよいし、円形としてもよい。
レンズ層21の第2面側(−Z側)には、像形成部22と、背景形成部23とが設けられている。本実施形態の像形成部22及び背景形成部23は、第2面側(−Z側)に凸の像配置曲面212上に印刷により形成されたインキ層として構成されている。第4実施形態の像形成部22及び背景形成部23は、第1実施形態の像形成部12及び背景形成部13と同様なインキにより構成することができる。
第4実施形態の像配置曲面212は、単位凸レンズ211と1対1で対向して配置されており、単位凸レンズ211の像面湾曲と一致した像面となっている。したがって、単位凸レンズ211の配列ピッチP211(X方向の配列ピッチ、及び、Y方向の配列ピッチ)と像配置曲面212の配列ピッチP212(X方向の配列ピッチ、及び、Y方向の配列ピッチ)とは、一致している。なお、本実施形態では、各部のX方向の配列ピッチとY方向の配列ピッチとは同じであるので、以下の説明では、方向を特に区別することなく説明を行う。第4実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、像面湾曲と一致する位置に像形成部22が配置されているので、像形成部22の像を第1面側から観察すると、鮮明な像を観察できる。
第4実施形態の像表示体1Dは、平面視(像表示体1Dのシート面に垂直な法線方向から見た状態)のサイズが10mm×10mmの正方形形状、厚みが2.1mmとした。また、単位凸レンズ211の配列ピッチP211、及び、像配置曲面212の配列ピッチP212は、X方向及びY方向のいずれも0.60mmとし、像形成部22の配列ピッチP22は、X方向及びY方向のいずれも0.59mmとした。
像形成部22は、第1面側から像表示体1Dを観察したときに像として視認される。第4実施形態の像形成部22は、図12に示すように、単位凸レンズ211と1対1で対応して設けられている。すなわち、単位凸レンズ211と同数設けられている。また、像形成部22の配列ピッチP22は、単位凸レンズ211の配列ピッチP211、及び、像配置曲面212の配列ピッチP212とは異なっている。したがって、像形成部22の単位凸レンズ211及び像配置曲面212に対する相対的な位置は、場所により異なっている。これにより、像表示体1Dを観察する向き(X軸まわりの回転に相当する観察方向の傾き、及び、Y軸まわりの回転に相当する観察方向の傾き)に応じて観察される像がX方向及びY方向に移動して観察される。
像形成部22の配列ピッチP22を単位凸レンズ211の配列ピッチP211、及び、像配置曲面212の配列ピッチP212とどのように変えるかによって、像表示体1Dを観察する向きに応じて観察される像の見え方を変えることができる。
本実施形態では、像表示体1Dの中央となる位置では、像形成部22は、像配置曲面212の中央に配置されている。また、X方向の位置、及び、Y方向の位置が像表示体1Dの中央から離れるにしたがい、その離れた向きに像形成部22の位置がずれて配置されている。なお、本実施形態では、像形成部22の径Dは、位置によって変化せず一定とした。
図13は、像表示体1Dを観察する向きによって視認される像が変化する状況を説明する図である。図13には、像表示体1Dを観察する方向D20〜D28と、その方向から観察される像の例を併記した。なお、方向D20は、像表示体1Dの法線方向であり、D21からD28は、第1面側であって、法線方向に対して角度を有する方向を示すものとする。
像形成部22の単位凸レンズ111及び像配置曲面212に対する相対的な位置を上述したようにその位置に応じて徐々に変化させて配置したことにより、図13に示すように見る角度によって、観察される像が像表示体1D内で位置が移動して観察される。具体的には、図13中の方向D20、すなわち、像表示体1Dのシート面に垂直な方向から観察した場合には、図13に示すように像表示体1Dの中央に像形成部22の像が観察される。また、図13中の方向D23、すなわち、−X側に傾いた向きから像表示体1Dを観察した場合には、図13に示すように像表示体1Dの+X側に寄った位置に像形成部22の像が観察される。その他の方向についても、図13に示したように観察する方向に対応して観察される像形成部22の像の位置が移動して観察される。
このように、第4実施形態の像表示体1Dは、X方向の観察方向の変化に加えて、Y方向の観察方向の変化についても、観察する向きに応じて表示される像の位置が変化する。したがって、像表示体1Dに対して観察位置がどの程度傾いているのかを示す指標(マーカー)として活用できる用途を広げることができる。
また、第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、像形成部22を単位凸レンズ211の像面湾曲に対応した像面に配置した。したがって、像表示体1Dを観察する向きが、いずれの向きであっても鮮明な像を観察することが可能である。よって、上述のように指標として像形成部22の像を利用する場合に、より高精度に観察位置の向きを検出することができる。
また、第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、印刷を利用して像形成部22及び背景形成部23を作製することができ、成形工程により成形されたレンズ層21の像配置曲面212上に像形成部22及び背景形成部23を印刷により配置する。第4実施形態においても、印刷工程は、インクジェット方式により像形成部22及び背景形成部23を印刷する。よって、像配置曲面212上に正確、かつ、高速に像形成部22及び背景形成部23を印刷できる。
以上説明したように、第4実施形態の像表示体1Dによれば、第1面側にレンズアレイを配置しているので、第1面側の様々な方向、すなわち、X軸まわり、及び、Y軸まわりの双方に傾く方向も含む略全ての方向に応じて像形成部22の像の位置を変化させることができ、観察する向きを特定可能な指標としての利用用途を広げることができる。また、第4実施形態の像表示体1Dによれば、像形成部22及び背景形成部23を単位凸レンズ211の像面湾曲に対応した像面に配置したので、像を鮮明に表示することができる。また、第4実施形態の像表示体1Dによれば、像形成部22及び背景形成部23をインクジェット方式の印刷により作製するので、簡単かつ精度よく像形成部22及び背景形成部23を作製できる。
(第5実施形態)
図14は、本発明による像表示体の第5実施形態を第1面側の反対側である第2面側から示す斜視図である。
第5実施形態の像表示体1Eは、像形成部22Bの形態が第4実施形態の像形成部22と異なる他は、第4実施形態の像表示体1Dと同様な形態をしている。よって、前述した第4実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第5実施形態の像形成部22Bは、−Z側の法線方向から見た形態が、Y軸方向に沿って直線状に構成されている。なお、像形成部22Bは、像配置曲面212上に設けられていることから、この曲面に沿って配置されており、見る角度によっては直線状ではない。また、像形成部22Bの配列ピッチP22Bは、単位凸レンズ211の配列ピッチP211、及び、像配置曲面212の配列ピッチP212とは異なっている。したがって、像形成部22Bの単位凸レンズ211及び像配置曲面212に対する相対的な位置は、場所により異なっている。これにより、像表示体1Eを観察する向き(Y軸まわりの回転に相当する観察方向の傾き)に応じて観察される像が第1実施形態の場合と同様に、X方向に移動して観察される。
本実施形態では、像表示体1EのX方向の中央となる位置では、像形成部22Bは、像配置曲面212の中央に配置されている。また、X方向の位置が像表示体1Eの中央から離れるにしたがい、その離れた向きに像形成部22Bの位置がずれて配置されている。本実施形態では、像形成部22Bの配列ピッチP22Bは、一定としたが、一定に限らず、位置により隣り合う像形成部22B同士の間隔は異なっていてもよい。なお、本実施形態では、像形成部22の幅W22Bは、位置によって変化せず一定とした。
第5実施形態の像表示体1Eは、平面視(像表示体1Eのシート面に垂直な法線方向から見た状態)のサイズが10mm×10mmの正方形形状、厚みが2.1mmとした。また、単位凸レンズ211の配列ピッチP211、及び、像配置曲面212の配列ピッチP212は、X方向及びY方向のいずれも0.60mmとし、像形成部22Bの配列ピッチP22Bは、0.59mmとした。
第5実施形態によれば、レンズアレイを用いた場合であっても、第1実施形態と同様な線上の像を鮮明に表示することができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、像配置曲面が単位凸レンズの像面湾曲に対応した像面と一致している例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、像配置曲面は、単位凸レンズの像面湾曲に対応した像面と一致せず、多少ずれていてもよい。すなわち、像配置曲面は、単位凸レンズの像面湾曲と同一方向に凸となっていればよい。像配置曲面は、実際に表面に現れている面である必要はなく、他の樹脂層等との界面であってもよいし、像形成部が配置されている位置から特定可能であれば、界面と認識できないような仮想の曲面であってもよい。
(2)各実施形態において、像形成部は、観察される向きに応じて同じ形態の像の位置が移動して指標(マーカー)として利用される形態を例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、観察される向きに応じて観察される像自体が変わるようにしてもよいし、色が変わるようにしてもよい。
(3)各実施形態において、像形成部は、像表示体の中央から離れるにしたがいその位置が外側にずれるように配置した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、像形成部は、像表示体の中央から離れるにしたがいその位置が内側にずれるように配置してもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1、1B、1C、1D 像表示体
11 レンズ層
12 像形成部
13 背景形成部
14 平滑化層
21 レンズ層
22 像形成部
23 背景形成部
111 単位凸レンズ
112 像配置曲面
112a 凹部
211 単位凸レンズ
212 像配置曲面

Claims (10)

  1. 第1面の側に複数並べて配置された単位凸レンズと、
    第2面の側に複数並べて配置され、前記単位凸レンズと対応して設けられた像形成部と、
    を備え、
    前記像形成部は、前記単位凸レンズの像面湾曲と同一方向に凸となる像配置曲面上に設けられている像表示体。
  2. 請求項1に記載の像表示体において、
    前記像配置曲面は、前記単位凸レンズの像面湾曲に対応した像面であること、
    を特徴とする像表示体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の像表示体において、
    前記第1面は、複数の前記単位凸レンズが前記第1面上において1次元方向に配列されて構成されたレンチキュラーレンズ面を有すること、
    を特徴とする像表示体。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の像表示体において、
    前記第1面は、複数の前記単位凸レンズが前記第1面上において2次元方向に配列されて構成されたレンズアレイ面を有すること、
    を特徴とする像表示体。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の像表示体において、
    前記像形成部は、前記単位凸レンズの像面湾曲と同一方向に凸の界面上に設けられていること、
    を特徴とする像表示体。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の像表示体において、
    前記像形成部は、前記単位凸レンズの像面湾曲と同一方向に凸の像配置曲面上において前記第1面側へ凹んだ凹部に設けられていること、
    を特徴とする像表示体。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の像表示体において、
    前記像形成部の背景を構成する背景形成部を備えること、
    を特徴とする像表示体。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の像表示体において、
    前記単位凸レンズの配列ピッチと前記像形成部の配列ピッチとが異なり、当該像表示体を観察する方向に応じて前記単位凸レンズ上に観察される前記像形成部による像が変化すること、
    を特徴とする像表示体。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の像表示体を製造する製造方法であって、
    前記像形成部を印刷する印刷工程を備える像表示体の製造方法。
  10. 請求項9に記載の像表示体の製造方法であって、
    前記印刷工程は、インクジェット方式により印刷を行うこと、
    を特徴とする像表示体の製造方法。
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