JP2021028083A - スポット溶接用電極格納装置 - Google Patents

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手澤 和宏
Kazuhiro Tezawa
和宏 手澤
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Abstract

【課題】押圧機構によって収容ケースの収容通路に収容された各電極に加わる力を常に一定にして電極が不意に収容ケースから脱落することを防止する。【解決手段】押圧機構5は、第1内部空間60を第1領域60aと第2領域60bとに仕切る第1ピストン6cを有する第1シリンダチューブ6と、一端側が収容ケース2の収容通路R1側に位置する一方、他端が第1ピストン6cの第2領域60b側と一体になっている棒状ユニット7とを備える。棒状ユニット7は、第1領域60aへの圧縮エアF1の導入による第1ピストン6cの第2領域60b側へのスライド動作により、収容通路R1側にスライドして収容通路R1に収容された状態の1つ又は複数の電極10を押圧する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、自動車生産ラインにおいて使用するスポット溶接用の電極を溶接ガンのシャンクに装着可能な状態で格納しておくスポット溶接用電極格納装置に関する。
従来より、自動車生産ラインでは、複数のプレス成形品をスポット溶接で繋ぐことで車体フレームが組み立てられ、このスポット溶接は、一般的に、産業用ロボットのアーム先端に取り付けられた溶接ガンで行われる。
ところで、溶接ガンのシャンクには、その先端が電極の嵌合凹部に嵌合することによって電極が装着される。そして、電極は、スポット溶接を繰り返し行うことで消耗するので、定期的に交換する必要がある。したがって、電極交換時において電極を効率よく溶接ガンのシャンクに装着するために、自動車生産ラインには、スポット溶接用の電極格納装置が設置されている。
例えば、特許文献1に開示されている電極格納装置は、角筒状の収容ケースを備え、該収容ケースの内部には、当該収容ケースの長手方向に延びる一対の収容通路が並設されている。各収容通路は、電極をその中心軸と直交する方向に直線状に、且つ、嵌合凹部が同一方向に開口するように複数並設した状態で収容可能になっていて、一方の収容通路に収容された各電極の嵌合凹部の開口が上向きとなる一方、他方の収容通路に収容された各電極の嵌合凹部の開口が下向きとなっている。収容ケースの一端には、各収容通路に連通する電極取出口がそれぞれ形成される一方、収容ケースの他端側内部には、各収容通路に収容された1つ又は並設状態の複数の電極を各収容通路の一端側にバネ力によって押圧する押圧機構がそれぞれ設けられている。収容ケースの一端側には、当該収容ケースの長手方向と直交する方向に移動可能な取出規制部材が各収容通路に対応するように一対設けられている。該取出規制部材は、コイルバネの付勢力によって一方側に移動した状態で電極取出口の一部を遮って電極の電極取出口からの取り出しを規制する一方、コイルバネの付勢力に抗して他方側に移動した状態で電極取出口を開放して電極の電極取出口からの取り出しを可能にするようになっている。そして、収容通路に並設された各電極のうちの取出規制部材に接する電極の嵌合凹部にシャンクを出入りさせる収容ケースのシャンク出入口を介してシャンク先端を嵌合するとともにその電極を収容通路の一端側に移動させると、取出規制部材がコイルバネの付勢力に抗して他方側に移動することによって開放する電極取出口から電極が取り出され、その後、取り出された電極に隣り合う電極が押圧機構のバネ力によって収容通路の一端側に移動するとともに、コイルバネの付勢力によって一方側に移動した取出規制部材に接触して電極取出口からの取り出しが規制されるようになっている。
特表2013−514182号公報
ところで、特許文献1の如き電極格納装置の場合、収容通路に収容された各電極を収容ケースの他端側に固定された押圧機構のバネ力により押圧するので、電極の交換作業が繰り返し行われて収容通路に収容された電極の数が次第に少なくなっていくと、収容通路に収容された各電極に加わる押圧機構による押圧力が次第に減少する。すると、嵌合凹部の開口が下向きとなるように各電極が収容された収容通路においては、押圧機構による押圧力が減少したことを起因として電極が収容ケースにおけるシャンク出入口を介して不意に収容ケースから脱落してしまい、他の設備の稼働に影響を及ぼしてしまうおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電極交換作業を繰り返し行っても押圧機構によって収容ケースの収容通路に収容された各電極に加わる力を常に一定にして電極が不意に収容ケースから脱落することを防止することができるスポット溶接用電極格納装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、収容ケースの収容通路に収容された各電極を押圧する押圧機構の押圧力をバネ力以外の力で発生させるよう工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、スポット溶接用の電極を複数格納可能なスポット溶接用電極格納装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記電極をその中心軸と直交する方向に直線状に、且つ、溶接ガンのシャンク先端に嵌合する嵌合凹部が同一方向に開口するように複数並設した状態で収容可能な直線状の収容通路を内部に有し、当該収容通路に連通する電極取出口が一端に形成された収容ケースと、上記収容通路に収容された状態の1つ又は並設状態の複数の電極を上記収容通路の一端側に押圧するよう構成され、上記電極取出口から上記収容通路に収容された各電極のうちの1つを取り出した際、上記収容通路の残りの各電極を上記電極取出口側へと移動させる押圧機構とを備え、該押圧機構は、筒中心線に沿ってスライド可能な第1ピストンが配設された第1内部空間を内方に有し、該第1内部空間が上記第1ピストンによって上記収容通路の反対側の第1領域と上記収容通路側の第2領域とに仕切られる第1シリンダチューブと、一端側が上記収容通路側に位置する一方、他端が上記第1ピストンの上記第2領域側と一体になっており、上記第1領域への圧縮エアの導入による上記第1ピストンの第2領域側へのスライド動作により、上記収容通路側にスライドして当該収容通路に収容された状態の1つ又は複数の電極を押圧する棒状ユニットとを備えていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記棒状ユニットは、筒中心線に沿ってスライド可能な第2ピストンが配設された第2内部空間を内方に有し、該第2内部空間が上記第2ピストンによって上記収容通路の反対側の第3領域と上記収容通路側の第4領域とに仕切られる第2シリンダチューブと、一端側が上記収容通路側に位置する一方、他端が上記第2ピストンの上記第4領域側と一体になっており、上記第3領域への圧縮エアの導入による上記第2ピストンの第4領域側へのスライド動作により、上記収容通路側にスライドして当該収容通路に収容された状態の1つ又は複数の電極を押圧するピストンロッドとを備えていることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記第1ピストンには、上記第1及び第2内部空間を連通させる連通孔が形成され、該連通孔は、上記押圧機構を作動させる際、上記第1領域に導入する圧縮エアを上記第3領域に案内するよう構成されていることを特徴とする。
第1の発明では、第1内部空間の第1領域に導入された圧縮エアにより第1ピストンに加わる圧力と第1ピストンの断面積とによって棒状ユニットから各電極に加わる力が決まるので、第1ピストンの第1内部空間における位置が変化しても、収容通路に収容された電極に加わる力は変化しない。したがって、電極の交換作業が繰り返し行われて収容通路に収容された電極の数が次第に少なくなっても収容通路に収容された各電極に加わる押圧機構による押圧力は減少せず、押圧機構による収容ケースの収容通路に収容された各電極に加わる力を常に一定にして電極が不意に収容ケースから脱落することを防止することができる。
第2の発明では、第1内部空間の第1領域に導入された圧縮エアにより第1ピストンに加わる圧力と第1ピストンの断面積とにより発生する力と第2内部空間の第3領域に導入された圧縮エアにより第2ピストンに加わる圧力と第2ピストンの断面積とにより発生する力との合計により棒状ユニットから各電極に加わる力が決まるので、第1ピストンの第1内部空間における位置及び第2ピストンの第2内部空間における位置がそれぞれ変化しても、収容通路に収容された各電極に加わる力は変化しない。したがって、電極の交換作業が繰り返し行われて収容通路に収容された電極の数が次第に少なくなっても収容通路に収容された各電極に加わる押圧機構による押圧力を減少させることなく電極が不意に収容ケースから脱落することを確実に防止することができる。また、棒状ユニットを収容通路側にスライドさせた際、棒状ユニットにおけるピストンロッドが第2シリンダチューブから収容通路側に飛び出すようになる。したがって、収容通路の長手方向の寸法をピストンロッドの全長と第2シリンダチューブの全長との合計寸法にしても収容ケース内における電極取出口から最も遠い位置に収容された電極を電極取出口まで移動させることができるので、電極の収容数が多い装置にすることができる。また、棒状ユニットを第1シリンダチューブ側にスライドさせる際、棒状ユニットにおけるピストンロッドを第2シリンダチューブの内側に入り込んだ状態にすることができる。したがって、押圧機構の全長を第1シリンダチューブの全長に対応する寸法に設定することができ、装置全体をコンパクトな形状にすることができる。
第3の発明では、装置への圧縮エアの導入部分を一か所にすることができるので、装置の構造を簡素化することができ、低コストな装置にすることができる。
本発明の実施形態に係るスポット溶接用電極格納装置の斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 図2のIV−IV線における断面図である。 電極チップの交換作業を繰り返し行った状態を示す図2相当図である。 電極チップの交換作業を繰り返し行った状態を示す図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係るスポット溶接用電極格納装置1を示す。この電極格納装置1は、自動車生産ラインにおける車体組立通路の側方に配置され、スポット溶接用の電極10を溶接ロボットが把持する溶接ガンのシャンク11(図4参照)に装着可能な姿勢で複数格納しておくものである。
電極格納装置1は、水平方向に直線状に延びる略角筒状の収容ケース2を備え、該収容ケース2は、チップドレッサー13の一側面に取り付けられている。
収容ケース2は、当該収容ケース2の長手方向と直交する水平方向に互いに対向する第1側面部21及び第2側面部22と、該第1側面部21及び第2側面部22の各上端縁部を繋ぐ表面部23と、上記第1側面部21及び第2側面部22の各下端縁部を繋ぐ裏面部24とを有している。
第1側面部21、第2側面部22、表面部23及び裏面部24で囲まれる部分は、図4に示すように、電極10を複数収容可能な直線状の収容通路R1になっていて、図1に示すように、収容通路R1の一端に電極取出口20が設けられている。
収容通路R1の底面は、当該収容通路R1の延長方向に延びる帯状の平坦底面2aと、該平坦底面2aの両縁部から上方に行くにつれて次第に離間する一対の傾斜面2bとからなり、該両傾斜面2bは、電極10先端側のテーパ面10aに対応する角度になっている。
そして、収容通路R1は、電極10をその中心軸c1と直交する方向に直線状に、且つ、シャンク11先端に嵌合する嵌合凹部10bが同一方向に開口するように複数並設した状態で収容可能になっている。
第1側面部21の一端側上端縁部及び下端縁部寄りには、第1側面部21の長手方向に沿って延び、且つ、上下に対向する一対の突出板部21aが第2側面部22から離れる方向に突設され、各突出板部21aは、第1側面部21の一端に近づくにつれて水平方向の幅が次第に狭くなる形状をなしている。
第1側面部21の両突出板部21a間には、図2に示すように、収容通路R1に連通する長方形状の開口部21bが形成されている。
また、第1側面部21の一端寄りの位置には、第2側面部22の反対側に開口する底の浅い第1収容凹部21cが形成されている。
第2側面部22の上下方向中途部には、図1及び図2に示すように、当該第2側面部22の長手方向に沿って直線状に延びるスリット22aが形成され、該スリット22aは、収容通路R1に連通している。
表面部23の長手方向一端側には、図1に示すように、当該表面部23の長手方向一端に開放するように切り欠かれて上記電極取出口20に連続するシャンク出入口23aが形成されている。
両突出板部21a間には、図2に示すように、収容ケース2の一端側に向かって延びるレバー部材3が配設されている。
該レバー部材3の先端側の収容通路R1側には、電極10の外周面に対応する湾曲面部3aが形成される一方、レバー部材3の基端側の第1収容凹部21cに対向する位置には、第2収容凹部3bが形成されている。
レバー部材3の中途部は、収容通路R1に収容状態の電極10の中心軸c1と同一方向に延びる揺動軸30によって支持され、レバー部材3は、揺動軸30周りに揺動可能になっている。
レバー部材3の基端側と第1側面部21との間には、コイルバネ4が配設されている。
コイルバネ4の一端側は、第1収容凹部21cに収容される一方、コイルバネ4の他端側は、第2収容凹部3bに収容されていて、コイルバネ4は、レバー部材3が一方側に揺動するようにレバー部材3の基端側を収容ケース2から離れるように付勢している。
レバー部材3は、コイルバネ4の付勢力によって一方側に揺動すると、図2及び図5に示すように、先端側が開口部21bを介して収容通路R1へと進入して電極取出口20の一部を遮る第1姿勢X1になるとともに湾曲面部3aが電極10を第2側面部22の内面に押し付ける一方、コイルバネ4の付勢力に抗して他方側に揺動すると、先端側が収容通路R1から離間して電極取出口20を開放する第2姿勢X2になるとともに湾曲面部3aが電極10から離れるようになっている。
つまり、レバー部材3は、電極10の電極取出口20からの取り出しを規制する第1姿勢X1と電極10の電極取出口20からの取り出しを可能にする第2姿勢X2とに姿勢変更可能になっている。
収容ケース2の長手方向他端側には、図1及び図3に示すように、押圧機構5が設けられている。
押圧機構5は、筒中心線C1が収容通路R1の延長方向に延び、一端が収容ケース2の他端に固定された円筒状をなす第1シリンダチューブ6を備え、該第1シリンダチューブ6の一端中央には、当該第1シリンダチューブ6の内方に形成された第1内部空間60を収容通路R1に連通させる第1ガイド孔6aが形成されている。
一方、第1シリンダチューブ6の他端中央には、圧縮エアF1を第1内部空間60に導入するエア導入孔6bが形成されている。
該エア導入孔6bには、図1に示すように、中途部にレギュレーター12が介された配管14の一端が接続され、該配管14の他端は、図示しないエアコンプレッサーに接続されている。
第1シリンダチューブ6の内方には、図3に示すように、第1内部空間60を収容通路R1の反対側の第1領域60aと収容通路R1側の第2領域60bとに仕切る円板状をなす第1ピストン6cが配設されている。
第1ピストン6cの中央には、筒中心線C1に沿って貫通する連通孔6dが形成されている。
また、第1ピストン6cの外周縁部には、第1シリンダチューブ6の内周面に摺接可能な第1環状シール材6eが取り付けられ、第1ピストン6cは、筒中心線C1に沿ってスライド可能になっている。
第1シリンダチューブ6の内方には、筒中心線C1に沿って延びる棒状ユニット7が配設されている。
棒状ユニット7は、筒中心線C2が筒中心線C1に一致する円筒状をなす第2シリンダチューブ8と、該第2シリンダチューブ8の内方に配設されたピストンロッド9とを備えている。
第2シリンダチューブ8は、一端側が収容通路R1側に位置する一方、他端が第1ピストン6cの第2領域60b側と一体になっていて、第1ガイド孔6aに摺接可能に嵌挿されている。
第2シリンダチューブ8の内方に形成された第2内部空間80は、第1ピストン6cの連通孔6dにより第1内部空間60に連通する一方、第2シリンダチューブ8の一端中央に形成された第2ガイド孔8aによって収容通路R1に連通している。
また、第2シリンダチューブ8の内方には、第2内部空間80を収容通路R1の反対側の第3領域80aと収容通路R1側の第4領域80bとに仕切る円板状をなす第2ピストン8bが配設されている。
該第2ピストン8bの外周縁部には、第2シリンダチューブ8の内周面に摺接可能な第2環状シール材8cが取り付けられ、第2ピストン8bは、筒中心線C2に沿ってスライド可能になっている。
ピストンロッド9は、筒中心線C2上に延びており、一端側が収容通路R1側に位置する一方、他端が第2ピストン8bの第4領域80b側と一体になっていて、第2ガイド孔8aに摺接可能に嵌挿されている。
ピストンロッド9の一端は、図2に示すように、収容通路R1に配置されたブロック形状の押圧部材9aに接続され、該押圧部材9aは、収容通路R1に沿って進退可能になっている。
そして、図示しないエアコンプレッサーを起動させて押圧機構を作動させると、エア導入孔6bを介して圧縮エアF1が第1領域60aに導入されるとともに、第1ピストン6cの連通孔6dが第1領域60aに導入された圧縮エアF1を第3領域80aに案内するようになっている。
また、第2シリンダチューブ8は、第1領域60aへの圧縮エアF1の導入による第1ピストン6cの第2領域60b側へのスライド動作により、第1ガイド孔6aに案内されながら収容通路R1側にスライドするようになっている。
さらに、ピストンロッド9は、第3領域80aへの圧縮エアF1の導入による第2ピストン8bの第4領域80b側へのスライド動作により、第2ガイド孔8aに案内されながら収容通路R1側にスライドして当該収容通路R1に収容された状態の1つ又は複数の電極10を押圧部材9aを介して押圧するようになっている。
すなわち、棒状ユニット7は、収容通路R1に収容された状態の1つ又は複数の電極10を収容通路R1の一端側に押圧するように構成され、電極取出口20から収容通路R1に収容された各電極10のうちの1つを取り出すと、収容通路R1の残りの各電極10を電極取出口20側へと移動させるようになっている。
次に、電極格納装置1からの電極10の取出作業について詳述する。
まず、溶接ロボットが把持する溶接ガンを移動させて、当該溶接ガンのシャンク11の先端をシャンク出入口23aに対応させる。
次に、溶接ガンのシャンク11をシャンク出入口23aに向かって移動させる。すると、図4に示すように、レバー部材3に接触する電極10の嵌合凹部10bにシャンク11の先端が嵌合する。
しかる後、シャンク11の先端に装着された電極10が収容通路R1の一端側に移動するように溶接ガンを移動させる。すると、図2に示すように、レバー部材3がコイルバネ4の付勢力に抗して他方側に揺動して第1姿勢X1から第2姿勢X2になることにより電極取出口20が開放し、電極10が電極取出口20から取り出される。
シャンク11に装着された電極10が電極取出口20を通過すると、収容通路R1に並設されたその他の複数の電極10が押圧機構5によって押圧されて収容通路R1の一端側に移動する。
そして、レバー部材3がコイルバネ4の付勢力によって一方側に揺動して第2姿勢X2から第1姿勢X1になることにより湾曲面部3aが取り出された電極10の次の電極10を第2側面部22の内面に押し付けるとともにレバー部材3の先端部分が電極取出口20の一部を遮って次の電極10の取り出しが可能な状態になる。
その後、電極10の交換作業を繰り返すと、図5及び図6に示すように、収容通路R1に電極10が1つ収容された状態になるまで第2シリンダチューブ8が収容通路R1側にスライドするとともにピストンロッド9が収容通路R1側にスライドしながら押圧部材9aが電極10を押圧する。
以上より、第1内部空間60の第1領域60aに導入された圧縮エアF1により第1ピストン6cに加わる圧力と第1ピストン6cの断面積とにより発生する力と第2内部空間80の第3領域80aに導入された圧縮エアF1により第2ピストン8bに加わる圧力と第2ピストン8bの断面積とにより発生する力との合計により棒状ユニット7から各電極10に加わる力が決まるので、第1ピストン6cの第1内部空間60における位置及び第2ピストン8bの第2内部空間80における位置がそれぞれ変化しても、収容通路R1に収容された各電極10に加わる力は変化しない。したがって、電極10の交換作業が繰り返し行われて収容通路R1に収容された電極10の数が次第に少なくなっても収容通路R1に収容された各電極10に加わる押圧機構5による押圧力を減少させることなく電極10が不意に収容ケース2から脱落することを確実に防止することができる。
また、棒状ユニット7を収容通路R1側にスライドさせた際、棒状ユニット7におけるピストンロッド9が第2シリンダチューブ8から収容通路R1側に飛び出すようになる。したがって、収容通路R1の長手方向の寸法をピストンロッド9の全長と第2シリンダチューブ8の全長との合計寸法にしても収容ケース2内における電極取出口20から最も遠い位置に収容された電極10を電極取出口20まで移動させることができるので、電極10の収容数が多い電極格納装置1にすることができる。
さらに、棒状ユニット7を第1シリンダチューブ6側にスライドさせる際、棒状ユニット7におけるピストンロッド9を第2シリンダチューブ8の内側に入り込んだ状態にすることができる。したがって、押圧機構5の全長を第1シリンダチューブ6の全長に対応する寸法に設定することができ、電極格納装置1全体をコンパクトな形状にすることができる。
それに加えて、第1ピストン6cに形成された連通孔6dにより、第2内部空間への圧縮エアF1の導入部分を設ける必要が無くなり、押圧機構5への圧縮エアF1の導入部分を第1内部空間への一か所にすることができるので、電極格納装置1の構造を簡素化することができ、低コストな電極格納装置1にすることができる。
尚、本発明の実施形態では、第1領域60aと第3領域80aとに同じエアコンプレッサーで発生させた圧縮エアF1を導入しているが、異なるエアコンプレッサーで発生させた圧縮エアF1をそれぞれ導入するような構成であってもよい。
また、本発明の実施形態では、棒状ユニット7が第2シリンダチューブ8とピストンロッド9とによるエアシリンダ構造になっているが、エアシリンダ構造でなくてもよい。そのような場合であっても、第1内部空間60の第1領域60aに導入された圧縮エアF1により第1ピストン6cに加わる圧力と第1ピストン6cの断面積とによって棒状ユニット7から各電極10に加わる力が決まるので、第1ピストン6cの第1内部空間60における位置が変化しても、収容通路R1に収容された電極10に加わる力は変化しない。したがって、電極10の交換作業が繰り返し行われて収容通路R1に収容された電極の数が次第に少なくなっても収容通路R1に収容された各電極10に加わる押圧機構5による押圧力は減少せず、押圧機構5による収容ケース2の収容通路R1に収容された各電極10に加わる力を常に一定にして電極10が不意に収容ケース2から脱落することを防止することができる。
本発明は、例えば、自動車生産ラインにおいて使用するスポット溶接用の電極を溶接ガンのシャンクに装着可能な状態で格納しておくスポット溶接用電極格納装置に適している。
1 スポット溶接用電極格納装置
2 収容ケース
5 押圧機構
6 第1シリンダチューブ
6c 第1ピストン
6d 連通孔
7 棒状ユニット
8 第2シリンダチューブ
8b 第2ピストン
9 ピストンロッド
10 電極
10b 嵌合凹部
11 シャンク
20 電極取出口
60 第1内部空間
60a 第1領域
60b 第2領域
80 第2内部空間
80a 第3領域
80b 第4領域
R1 収容通路

Claims (3)

  1. スポット溶接用の電極を複数格納可能なスポット溶接用電極格納装置であって、
    上記電極をその中心軸と直交する方向に直線状に、且つ、溶接ガンのシャンク先端に嵌合する嵌合凹部が同一方向に開口するように複数並設した状態で収容可能な直線状の収容通路を内部に有し、当該収容通路に連通する電極取出口が一端に形成された収容ケースと、
    上記収容通路に収容された状態の1つ又は並設状態の複数の電極を上記収容通路の一端側に押圧するよう構成され、上記電極取出口から上記収容通路に収容された各電極のうちの1つを取り出した際、上記収容通路の残りの各電極を上記電極取出口側へと移動させる押圧機構とを備え、
    該押圧機構は、筒中心線に沿ってスライド可能な第1ピストンが配設された第1内部空間を内方に有し、該第1内部空間が上記第1ピストンによって上記収容通路の反対側の第1領域と上記収容通路側の第2領域とに仕切られる第1シリンダチューブと、一端側が上記収容通路側に位置する一方、他端が上記第1ピストンの上記第2領域側と一体になっており、上記第1領域への圧縮エアの導入による上記第1ピストンの第2領域側へのスライド動作により、上記収容通路側にスライドして当該収容通路に収容された状態の1つ又は複数の電極を押圧する棒状ユニットとを備えていることを特徴とするスポット溶接用電極格納装置。
  2. 請求項1に記載のスポット溶接用電極格納装置において、
    上記棒状ユニットは、筒中心線に沿ってスライド可能な第2ピストンが配設された第2内部空間を内方に有し、該第2内部空間が上記第2ピストンによって上記収容通路の反対側の第3領域と上記収容通路側の第4領域とに仕切られる第2シリンダチューブと、一端側が上記収容通路側に位置する一方、他端が上記第2ピストンの上記第4領域側と一体になっており、上記第3領域への圧縮エアの導入による上記第2ピストンの第4領域側へのスライド動作により、上記収容通路側にスライドして当該収容通路に収容された状態の1つ又は複数の電極を押圧するピストンロッドとを備えていることを特徴とするスポット溶接用電極格納装置。
  3. 請求項2に記載のスポット溶接用電極格納装置において、
    上記第1ピストンには、上記第1及び第2内部空間を連通させる連通孔が形成され、該連通孔は、上記押圧機構を作動させる際、上記第1領域に導入する圧縮エアを上記第3領域に案内するよう構成されていることを特徴とするスポット溶接用電極格納装置。
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