JP2021027580A - 圧電スピーカー - Google Patents

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Yoshiyuki Abe
善幸 阿部
超史 勝野
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Abstract

【課題】より大きな音圧を発生可能な圧電スピーカーを提供する。【解決手段】圧電スピーカー100は、フレーム200と、圧電素子300と、振動板400と、エッジ500と、スペーサ700と、カバー800と、支持部850とを備えている。圧電素子300は、フレーム200の下面220に固定されている。圧電素子300は、上下方向において所定領域250の下方に位置している。振動板400は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。上下方向と直交する水平面内において、振動板400の外周端402は、カバー800の外周端802の内側に位置している。エッジ500は、フレーム200の上面210に固定されていると共に、振動板400の外周端402を振動自在に支持している。カバー800は、上下方向において振動板400の上方に位置している。支持部850は、フレーム200上においてカバー800を支持している。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電素子を備える圧電スピーカーに関する。
この種の圧電スピーカーとしては、特許文献1に開示されたものがある。詳しくは、図8を参照して、特許文献1の圧電スピーカー900は、フレーム910と、圧電素子920と、振動板930と、ダンパー940と、スペーサ950と、固定材960とを備えている。圧電素子920のX方向における両端922は、フレーム910に支持されている。振動板930は、ダンパー940の+Z面に貼り付けられている。スペーサ950は、Z方向において圧電素子920とダンパー940とを連結している。固定材960は、ダンパー940の外周部942の−Z面と、フレーム910の+Z面とを、接着している。
特許第5977473号公報
特許文献1の圧電スピーカー900においては、振動板930は、ダンパー940及び固定材960を介してフレーム910に固定されている。これにより、振動板930のZ方向への変位は一定の制限があり、圧電スピーカー900から発生可能な音圧には限界がある。
一方、圧電スピーカーにおいて、より大きな音圧を発生させたいとの要望がある。
そこで、本発明は、より大きな音圧を発生可能な圧電スピーカーを提供することを目的とする。
本発明は、第1の圧電スピーカーとして、
フレームと、圧電素子と、振動板と、エッジと、スペーサと、カバーと、支持部とを備える圧電スピーカーであって、
前記フレームは、所定領域を囲んでおり、
前記フレームは、上下方向において上面及び下面を有しており、
前記圧電素子は、前記フレームの前記下面に固定されており、
前記圧電素子は、前記上下方向において前記所定領域の下方に位置しており、
前記振動板は、前記上下方向において前記所定領域の上方に位置しており、
前記上下方向と直交する水平面内において、前記振動板の外周端は、前記カバーの外周端の内側に位置しており、
前記エッジは、前記フレームの前記上面に固定されていると共に、前記振動板の前記外周端を振動自在に支持しており、
前記スペーサは、前記所定領域内に配置されており、
前記スペーサは、前記上下方向において、前記圧電素子と前記振動板とに固定されており、
前記カバーは、前記上下方向において前記振動板の上方に位置しており、
前記支持部は、前記フレーム上において前記カバーを支持している
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第2の圧電スピーカーとして、第1の圧電スピーカーであって、
前記カバーは、平板形状を有している
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第3の圧電スピーカーとして、第1又は第2の圧電スピーカーであって、
前記支持部は、弾性体である
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第4の圧電スピーカーとして、第1から第3までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記支持部は、前記水平面内において、少なくとも一部が開口している
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第5の圧電スピーカーとして、第4の圧電スピーカーであって、
前記支持部は、前記水平面内において、前記上下方向と直交する前後方向における前側のみが開口している
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第6の圧電スピーカーとして、第1から第5までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記上下方向に沿って上方から前記圧電スピーカーを見た場合に、前記振動板は、前記カバーに完全に覆われている
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第7の圧電スピーカーとして、第1から第6までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記振動板のヤング率をG1とし、前記エッジのヤング率をG2とするとき、1.5≦G1/G2≦5を満たす
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第8の圧電スピーカーとして、第1から第7までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記水平面内において、前記振動板の前記外周端は、前記所定領域内に位置している
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第9の圧電スピーカーとして、第1から第8までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記振動板の重量をWとするとき、0.04g≦W≦0.1gを満たす
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第10の圧電スピーカーとして、第1から第9までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記圧電スピーカーは、第1ダンパーを更に備えており、
前記第1ダンパーは、前記フレームと前記圧電素子との間、前記スペーサと前記圧電素子との間、及び前記スペーサと前記振動板との間の少なくとも一箇所に配置されている
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第11の圧電スピーカーとして、第1から第10までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記圧電スピーカーは、第2ダンパーを更に備えており、
前記振動板は、主振動部と、支持体とを備えており、
前記支持体は、前記エッジと一体形成されており、
前記第2ダンパーは、前記上下方向において前記支持体と前記主振動部との間に配置されている
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第12の圧電スピーカーとして、第11の圧電スピーカーであって、
前記主振動部の前記上下方向と直交する面内における中心は、前記支持体の前記上下方向と直交する面内における中心を通り前記上下方向と平行な中心線からずれており、
前記第2ダンパーの前記上下方向と直交する面内における中心は、前記支持体の前記中心線からずれている
圧電スピーカーを提供する。
また、本発明は、第13の圧電スピーカーとして、第1から第12までのいずれかの圧電スピーカーであって、
前記エッジは、弧状の断面を有している
圧電スピーカーを提供する。
本発明の圧電スピーカーは、上下方向と直交する水平面内において、振動板の外周端がカバーの外周端の内側に位置している。また、カバーは、上下方向において振動板の上方に位置している。これにより、本発明の圧電スピーカーは、可聴域に含まれる周波数2kHz〜20kHzの範囲において、音圧レベルが極端に低下する周波数帯域を有さず、良好な音圧周波数特性を実現できる。
本発明の第1の実施の形態による圧電スピーカーを示す断面図である。 図1の圧電スピーカーのうちカバーと支持部とを除く部分を示す断面図である。 図2の圧電スピーカーのうちのA線で囲まれた部分を示す拡大図である。 図1の圧電スピーカーを示す上面図である。 図2の圧電スピーカーを示す上面図である。 本発明の第2の実施の形態による圧電スピーカーのうちカバーと支持部とを除く部分を示す断面図である。 図6の圧電スピーカーを示す上面図である。 特許文献1の圧電スピーカーを示す断面図である。
(第1の実施形態)
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態による圧電スピーカー100は、フレーム200と、圧電素子300と、振動板400と、エッジ500と、接着層600と、スペーサ700と、カバー800と、支持部850とを備えている。また、本実施の形態の圧電スピーカー100は、内部に所定領域250を有している。
図2を参照して、本実施の形態のフレーム200は、金属製である。より詳しくは、フレーム200は、SUS製である。本実施の形態のフレーム200は、所定領域250を囲んでいる。より詳しくは、フレーム200は、上下方向と直交する平面内において、所定領域250を囲んでいる。フレーム200は、上下方向において上面210及び下面220を有している。本実施の形態において、上下方向はZ方向であり、上下方向と直交する平面はXY平面である。ここで、上方を+Z方向とし、下方を−Z方向とする。
図2を参照して、本実施の形態の圧電素子300は、上下方向に電圧を印加することにより伸縮運動する圧電セラミックスを圧電素子要素として積層した、積層型圧電素子である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、圧電素子300は、バイモルフ型やユニモルフ型の圧電素子であってもよい。なお、図1において、圧電素子300に電圧を印加するためのリード線や端子は図示していない。
図2に示されるように、本実施の形態の圧電素子300は、上下方向と直交する平板形状を有している。圧電素子300は、上下方向において上面304及び下面306を有している。圧電素子300は、フレーム200の下面220に固定されている。圧電素子300は、上下方向において所定領域250の下方に位置している。即ち、圧電素子300の上面304は、上下方向において所定領域250の下方に位置している。
図2を参照して、本実施の形態の振動板400は、樹脂製である。より詳しくは、振動板400は、PET樹脂製である。振動板400は、上下方向と直交する平板形状を有している。図5に示されるように、振動板400は、上下方向と直交する直交方向において、外周端402を有している。振動板400の外周端402は、上下方向と直交する第1水平方向と平行な2つの辺と、上下方向及び第1水平方向の双方と直交する第2水平方向と平行な2つの辺とを有する、略矩形の形状を有している。本実施の形態において、第1水平方向はX方向であり、第2水平方向はY方向である。ここで、第1水平方向は、左右方向でもある。ここで、右方を−X方向とし、左方を+X方向とする。更に、第2水平方向は、前後方向でもある。ここで、前方を−Y方向とし、後方を+Y方向とする。
図2に示されるように、本実施の形態の振動板400は、上下方向において上面414及び下面436を有している。振動板400は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。即ち、振動板400の下面436は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。図5に示されるように、上下方向と直交する水平面内において、振動板400の外周端402は、所定領域250内に位置している。
振動板400のヤング率をG1とすると、G1は、100MPa≦G1≦4GPaを満たしている。G1が100MPa未満である場合、振動板400が圧電素子300にスペーサ700を介して押圧された時に、振動板400全体として移動せずにスペーサ700で直接的に押圧される部分のみが移動し、大きな音圧を発生させることができず、好ましくない。即ち、G1が100MPa未満である場合、振動板400が圧電素子300にスペーサ700を介して押圧された時に、スペーサ700で直接的に押圧される部分はスペーサ700の動きに追従して移動する一方、直接的に押圧されない部分はスペーサ700の動きに追従しないため、大きな音圧を発生させることができず、好ましくない。また、G1が4GPaを超える場合、振動板400の屈曲運動が支配的となり、好ましくない。
また、振動板400の重量をWとするとき、Wは、0.04g≦W≦0.1gを満たす。Wが0,1gを超える場合、振動板400の駆動に必要な圧電素子300が、形状の大型化や積層数の増加により高価なものとなるため、好ましくない。
図2に示されるように、本実施の形態の振動板400は、主振動部410と、支持体430とを備えている。
図2に示されるように、本実施の形態の主振動部410は、上下方向と直交する平板形状を有している。主振動部410は、直交方向において、外周端412を有している。外周端412は、直交方向において、外側に露出している。主振動部410は、上下方向において上面414及び下面416を有している。上面414は、外部に露出している。
図2に示されるように、本実施の形態の支持体430は、上下方向と直交する平板形状を有している。支持体430は、直交方向において、外周端432を有している。支持体430は、上下方向において上面434及び下面436を有している。支持体430は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。即ち、支持体430の下面436は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。
図3を参照して、本実施の形態のエッジ500は、樹脂製である。より詳しくは、エッジ500は、ポリエチレンナフタレート製である。図3に示されるように、エッジ500は、弧状の断面を有している。エッジ500は、内端512と、外端514とを有している。エッジ500のヤング率をG2とするとき、G1及びG2は、1.5≦G1/G2≦5を満たしている。ここで、G1/G2が1.5未満の場合、振動板400の屈曲運動が支配的となるため、好ましくない。また、G1/G2が5より大きい場合、振動板400に対してエッジ500が柔らかすぎるため、振動板400が圧電素子300にスペーサ700を介して押圧された時に、振動板400全体として上下運動せず、また振動板400に上下方向を軸とする回転方向の動きが加わるため、好ましくない。
図3に示されるように、本実施の形態のエッジ500は、湾曲部510と、平板部520とを有している。
図5に示されるように、本実施の形態の湾曲部510は、エッジ500を上下方向に沿って見た場合、略矩形の外周を有している。図3に示されるように、湾曲部510は、上下方向及び直交方向で構成される平面において、弧状の断面を有している。湾曲部510は、内端512と、外端514とを有している。内端512は、湾曲部510の直交方向内端を規定している。外端514は、湾曲部510の直交方向外端を規定している。
図2に示されるように、本実施の形態の平板部520は、上下方向と直交する平板形状を有している。図5に示されるように、平板部520は、エッジ500を上下方向に沿って見た場合、矩形の外周を有している。平板部520は、内端522と、外端524とを有している。内端522は、平板部520の直交方向内端を規定している。外端524は、平板部520の直交方向外端を規定している。平板部520は、直交方向において湾曲部510の外側に位置している。平板部520は、直交方向において湾曲部510と連結されている。詳しくは、平板部520の内端522は、直交方向において湾曲部510の外端514と連結されている。
図2及び図3に示されるように、本実施の形態のエッジ500は、フレーム200の上面210に固定されていると共に、振動板400の外周端402を振動自在に支持している。
図2に示されるように、エッジ500は、接着層600を介してフレーム200の上面210に固定されている。より詳しくは、エッジ500の平板部520は、接着層600を介してフレーム200の上面210に固定されている。エッジ500の湾曲部510は、フレーム200の上面210に固定されていない。
図3に示されるように、エッジ500の湾曲部510の内端512は、振動板400の支持体430の外周端432を振動自在に支持している。エッジ500の湾曲部510の内端512は、直交方向において、振動板400の支持体430の外周端432と連結されている。即ち、支持体430は、エッジ500と一体形成されている。
図2及び図3から理解されるように、湾曲部510は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。平板部520は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。
図2に示されるように、本実施の形態の接着層600は、上下方向においてフレーム200とエッジ500との間に位置している。より詳しくは、接着層600は、上下方向において、フレーム200の上面210とエッジ500の平板部520とを接着している。エッジ500の湾曲部510は、接着層600に接着されていない。
図2を参照して、本実施の形態のスペーサ700は、樹脂製である。より詳しくは、スペーサ700は、ポリカーボネート製である。本実施の形態の圧電スピーカー100において、スペーサ700は一つである。スペーサ700は、上下方向と直交する平面において、正方形の断面を有している。
図2及び図5を参照して、スペーサ700は、直交方向において圧電スピーカー100の中央に位置している。スペーサ700は、第1水平方向において圧電スピーカー100の中央に位置している。スペーサ700は、第2水平方向において圧電スピーカー100の中央に位置している。
図2及び図5を参照して、スペーサ700は、直交方向において振動板400の中央に位置している。スペーサ700は、第1水平方向において振動板400の中央に位置している。スペーサ700は、第2水平方向において振動板400の中央に位置している。
図2を参照して、スペーサ700は、直交方向において圧電素子300の中央に位置している。スペーサ700は、第1水平方向において圧電素子300の中央に位置している。スペーサ700は、第2水平方向において圧電素子300の中央に位置している。
図2に示されるように、本実施の形態のスペーサ700は、所定領域250内に配置されている。スペーサ700は、上下方向において、圧電素子300と振動板400とに固定されている。スペーサ700は、上下方向において上面704及び下面706を有している。
図1及び図4を参照して、本実施の形態のカバー800は金属製である。なお、本発明はこれに限定されず、カバー800は、透明な樹脂等で構成されていてもよい。カバー800は平板形状を有している。なお、本発明はこれに限定されず、カバー800は、曲面形状を有していてもよく、またドーム形状を有していてもよい。カバー800は、上下方向に貫通するスリットや孔、開口を有していない。なお、本発明はこれに限定されず、カバー800は、上下方向に貫通するスリットや孔、開口を有していてもよい。
図4及び図5に示されるように、上下方向に沿って上方から圧電スピーカー100を見た場合に、振動板400は、カバー800に完全に覆われている。なお、本発明はこれに限定されず、上下方向に沿って上方から圧電スピーカー100を見た場合に、振動板400が部分的に露出していてもよい。
図1及び図4に示されるように、カバー800は、上下方向と直交する直交方向において、外周端802を有している。カバー800の外周端802は、上下方向と直交する第1水平方向と平行な2つの辺と、上下方向及び第1水平方向の双方と直交する第2水平方向と平行な2つの辺とを有する、略矩形の形状を有している。図4及び図5から理解されるように、上下方向と直交する水平面内において、カバー800の外周端802は、振動板400の外周端402の外側に位置している。即ち、上下方向と直交する水平面内において、振動板400の外周端402は、カバー800の外周端802の内側に位置している。
図1に示されるように、カバー800は、上下方向において振動板400の上方に位置している。カバー800は、上下方向において振動板400から離れて位置している。即ち、カバー800は、上下方向において、振動板400と接触していない。カバー800は、上下方向においてエッジ500の上方に位置している。カバー800は、上下方向においてエッジ500から離れて位置している。即ち、カバー800は、上下方向において、エッジ500と接触していない。
図1に示されるように、カバー800と振動板400との間には、空気室880が形成されている。空気室880は、上下方向においてカバー800と振動板400との間に位置している。
図1を参照して、本実施の形態の支持部850は、弾性体である。なお、本発明はこれに限定されず、支持部850は剛体であってもよい。支持部850は、上下方向に延びている。
図1を参照して、支持部850は、水平面内において、コの字状の断面を有している。支持部850は、フレーム200上においてカバー800を支持している。より詳しくは、支持部850は、フレーム200上においてカバー800の外周端802を支持している。支持部850は、水平面内において、上下方向と直交する前後方向における前側のみが開口している。即ち、支持部850は、左右方向における両側が閉じており、前後方向における後側が閉じている。空気室880は、前端のみが外部と連通している。支持部850がこのように構成されていることにより、本実施の形態の圧電スピーカー100は、前方に指向性を有する音波を発生させることができる。
上述のように、本実施の形態の圧電スピーカー100は、カバー800を有することにより、カバー800と振動板400との間に空気室880が形成されている。これにより、振動板400に対する空気抵抗が増大することから、本実施の形態の圧電スピーカー100においては、可聴域に含まれる周波数2kHz〜20kHzの範囲において、音圧レベルが極端に低下する周波数帯域を有さず、良好な音圧周波数特性が実現されている。なお、振動板400に対する空気抵抗を効果的に増大させるため、カバー800の材質としては、ヤング率が1GPa以上の硬い素材が好ましく、具体的には、金属、樹脂、ガラスエポキシ基板等が好ましい。
なお、本発明はこれに限定されず、支持部850は、右側、左側及び後側の少なくとも一方が開口していてもよい。即ち、支持部850は、前後方向における両側のみが開口していてもよい。支持部850は、前側及び右側のみが開口していてもよい。支持部850は、前側及び左側のみが開口していてもよい。支持部850は、右側と、前後方向における両側のみが開口していてもよい。支持部850は、左側と、前後方向における両側のみが開口していてもよい。支持部850は、前側と、左右方向における両側のみが開口していてもよい。支持部850は、前後方向における両側と、左右方向における両側とが、開口していてもよい。支持部850は、水平面内において、少なくとも一部が開口していればよい。
図1に示されるように、支持部850は、右側支持部852と、左側支持部854と、後側支持部858とを有している。
図1に示されるように、本実施の形態の右側支持部852は、上下方向においてフレーム200の上面210から上方に延びている。右側支持部852は、左右方向において左側支持部854の右側に位置している。右側支持部852は、左右方向において振動板400の右側に位置している。右側支持部852は、左右方向においてエッジ500の右側に位置している。右側支持部852は、前後方向において後側支持部858の前方に位置している。右側支持部852は、フレーム200とカバー800とを連結している。右側支持部852は、カバー800の右端を支持している。右側支持部852は、左右方向と直交する平板形状を有している。右側支持部852は、左右方向に貫通するスリットや孔、開口を有していない。空気室880は、右端において外部と連通していない。なお、本発明はこれに限定されず、右側支持部852は、左右方向に貫通するスリットや孔、開口を有していてもよく、空気室880は、右端において外部と連通していてもよい。
図1に示されるように、本実施の形態の左側支持部854は、上下方向においてフレーム200の上面210から上方に延びている。左側支持部854は、左右方向において右側支持部852の左側に位置している。左側支持部854は、左右方向において振動板400の左側に位置している。左側支持部854は、左右方向においてエッジ500の左側に位置している。左側支持部854は、前後方向において後側支持部858の前方に位置している。左側支持部854は、フレーム200とカバー800とを連結している。左側支持部854は、カバー800の左端を支持している。左側支持部854は、左右方向と直交する平板形状を有している。左側支持部854は、左右方向に貫通するスリットや孔、開口を有していない。空気室880は、左端において外部と連通していない。なお、本発明はこれに限定されず、左側支持部854は、左右方向に貫通するスリットや孔、開口を有していてもよく、空気室880は、左端において外部と連通していてもよい。
図1に示されるように、本実施の形態の後側支持部858は、上下方向においてフレーム200の上面210から上方に延びている。後側支持部858は、前後方向において振動板400の後方に位置している。後側支持部858は、前後方向においてエッジ500の後方に位置している。後側支持部858は、フレーム200とカバー800とを連結している。後側支持部858は、カバー800の後端を支持している。後側支持部858は、前後方向と直交する平板形状を有している。後側支持部858は、前後方向に貫通するスリットや孔、開口を有していない。空気室880は、後端において外部と連通していない。なお、本発明はこれに限定されず、後側支持部858は、左右方向に貫通するスリットや孔、開口を有していてもよく、空気室880は、後端において外部と連通していてもよい。
図2に示されるように、本実施の形態の圧電スピーカー100は、第1ダンパー752,754,756を更に備えている。第1ダンパー752,754,756は、樹脂製である。より詳しくは、第1ダンパー752,754,756は、PET樹脂からなる基材の上下両面にアクリル粘着剤を塗布した両面テープである。
図2に示されるように、第1ダンパー752は、フレーム200と圧電素子300との間に設けられている。即ち、第1ダンパー752は、上下方向において、フレーム200の下面220と圧電素子300の上面304との間に設けられている。第1ダンパー752は、フレーム200の下面220及び圧電素子300の上面304に接着されている。圧電素子300は、第1ダンパー752を介してフレーム200の下面220に連結されている。
図2に示されるように、第1ダンパー754は、振動板400とスペーサ700との間に設けられている。即ち、第1ダンパー754は、上下方向において、振動板400の下面436とスペーサ700の上面704との間に設けられている。より詳しくは、第1ダンパー754は、上下方向において、振動板400の支持体430の下面436とスペーサ700の上面704との間に設けられている。第1ダンパー754は、振動板400の支持体430の下面436及びスペーサ700の上面704に接着されている。スペーサ700は、第1ダンパー754を介して振動板400の下面436に連結されている。
図2に示されるように、第1ダンパー756は、スペーサ700と圧電素子300との間に設けられている。即ち、第1ダンパー756は、上下方向において、スペーサ700の下面706と圧電素子300の上面304との間に設けられている。第1ダンパー756は、スペーサ700の下面706及び圧電素子300の上面304に接着されている。スペーサ700は、第1ダンパー756を介して圧電素子300の上面304に連結されている。
本実施の形態の圧電スピーカー100は、第1ダンパー752,754,756を備えていることにより、共振周波数付近のみの損失抵抗を上げる一方、非共振周波数における損失抵抗を抑制し、非共振周波数における音圧を上げることができる。即ち、本実施の形態の圧電スピーカー100は、第1ダンパー752,754,756を備えていることにより、音圧周波数特性の平坦化が図られている。なお、本発明はこれに限定されず、第1ダンパー752,754,756は、フレーム200と圧電素子300との間、スペーサ700と圧電素子300との間、及びスペーサ700と振動板400との間の少なくとも一箇所に配置されていればよい。また、圧電スピーカー100は、第1ダンパー752,754,756を備えていなくてもよい。
図2に示されるように、本実施の形態の圧電スピーカー100は、第2ダンパー770を更に備えている。第2ダンパー770は、樹脂製である。より詳しくは、第2ダンパー770は、PET樹脂からなる基材の上下両面にアクリル粘着剤を塗布した両面テープである。
図2に示されるように、第2ダンパー770は、上下方向において、主振動部410と支持体430との間に配置されている。第2ダンパー770は、直交方向において外周端772を有している。即ち、振動板400の外周端402は、主振動部410の外周端412と、第2ダンパー770の外周端772と、支持体430の外周端432とで構成されている。第2ダンパー770は、上下方向において上面774及び下面776を有している。
図2に示されるように、本実施の形態の第2ダンパー770は、上下方向において主振動部410に接着されている。より詳しくは、第2ダンパー770の上面774は、上下方向において、主振動部410の下面416に接着されている。
図2に示されるように、本実施の形態の第2ダンパー770は、上下方向において支持体430に接着されている。より詳しくは、第2ダンパー770の下面776は、上下方向において、支持体430の上面434に接着されている。
図2に示されるように、本実施の形態の振動板400は、主振動部410と、第2ダンパー770と、支持体430とで構成されている。より詳しくは、本実施の形態の振動板400においては、主振動部410と、第2ダンパー770と、支持体430とが、上下方向において、この順に上から積層されている。
本実施の形態の圧電スピーカー100は、第2ダンパー770を更に備えていることにより、共振周波数付近のみの損失抵抗を更に上げる一方、非共振周波数における損失抵抗を更に抑制し、非共振周波数における音圧を更に上げることができる。即ち、本実施の形態の圧電スピーカー100は、第2ダンパー770を更に備えていることにより、音圧周波数特性の平坦化がより図られている。なお、本発明はこれに限定されず、圧電スピーカー100は、第2ダンパー770を備えていなくてもよい。
圧電素子300に電圧を印加した際の、圧電スピーカー100の各部位の動作を、以下に詳述する。
図2を参照して、圧電素子300に電圧を印加すると、圧電素子300は、一次モードにおいては、直交方向における中心部分のみが上下方向に移動するように湾曲振動する。即ち、圧電素子300に電圧を印加すると、圧電素子300は、直交方向における中心部分を腹とし、直交方向両端を節とする、湾曲振動を行う。これにより、第1ダンパー756、スペーサ700及び第1ダンパー754は上下方向に振動し、これに伴って振動板400は上下方向に振動する。
上述のように、本実施の形態のエッジ500は、フレーム200の上面210に固定されていると共に、振動板400の外周端402を振動自在に支持している。これにより、振動板400の上下方向への振動は、エッジ500によって妨げられることはなく、また、圧電素子300から振動板400へ伝達される振動力のベクトルが常に上下方向に維持され、振動板400の直交方向への揺れ動きが抑制されている。
(第2の実施形態)
図6及び図7を参照して、本発明の第2の実施の形態による圧電スピーカー100Aは、上述した第1の実施の形態による圧電スピーカー100(図1参照)と同様な構成を備えている。そのため、図6及び7に示される構成要素のうち、第1の実施の形態と同様の構成要素に対しては同一の参照符号を付すこととする。また、本実施の形態における方位及び方向は、第1の実施の形態のものと同じ表現を以下において使用する。
図6を参照して、本実施の形態の圧電スピーカー100Aは、フレーム200と、圧電素子300と、振動板400Aと、エッジ500と、接着層600と、スペーサ700と、カバー(図示せず)と、支持部(図示せず)とを備えている。また、本実施の形態の圧電スピーカー100Aは、内部に所定領域250を有している。ここで、本実施の形態の圧電スピーカー100Aの振動板400A以外の構成については、上述の第1の実施の形態圧電スピーカー100と同様であり、詳細な説明は省略する。
図6を参照して、本実施の形態の振動板400Aは、樹脂製である。より詳しくは、振動板400Aは、PET樹脂製である。振動板400Aは、上下方向と直交する平板形状を有している。図7に示されるように、振動板400Aは、上下方向と直交する直交方向において、外周端402Aを有している。振動板400Aの外周端402Aは、上下方向と直交する第1水平方向と平行な2つの辺と、上下方向及び第1水平方向の双方と直交する第2水平方向と平行な2つの辺とを有する、略矩形の形状を有している。
図6に示されるように、本実施の形態の振動板400Aは、上下方向において上面414A及び下面436を有している。振動板400Aは、上下方向において所定領域250の上方に位置している。即ち、振動板400Aの下面436は、上下方向において所定領域250の上方に位置している。図7に示されるように、上下方向と直交する水平面内において、振動板400Aの外周端402Aは、所定領域250内に位置している。
振動板400Aのヤング率をG1とすると、G1は、100MPa≦G1≦4GPaを満たしている。G1が100MPa未満である場合、振動板400Aが圧電素子300にスペーサ700を介して押圧された時に、振動板400A全体として移動せずにスペーサ700で直接的に押圧される部分のみが移動し、大きな音圧を発生させることができず、好ましくない。即ち、G1が100MPa未満である場合、振動板400Aが圧電素子300にスペーサ700を介して押圧された時に、スペーサ700で直接的に押圧される部分はスペーサ700の動きに追従して移動する一方、直接的に押圧されない部分はスペーサ700の動きに追従しないため、大きな音圧を発生させることができず、好ましくない。また、G1が4GPaを超える場合、振動板400Aの屈曲運動が支配的となり、好ましくない。
また、振動板400Aの重量をWとするとき、Wは、0.04g≦W≦0.1gを満たす。Wが0,1gを超える場合、振動板400Aの駆動に必要な圧電素子300が、形状の大型化や積層数の増加により高価なものとなるため、好ましくない。
図6に示されるように、本実施の形態の振動板400Aは、主振動部410Aと、支持体430とを備えている。ここで、本実施の形態の支持体430は、上述の第1の実施の形態の支持体430と同じ構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
図6に示されるように、本実施の形態の主振動部410Aは、上下方向と直交する平板形状を有している。主振動部410Aの上下方向と直交する面内における中心CAは、支持体430の上下方向と直交する面内における中心Cを通り上下方向と平行な中心線Lからずれている。即ち、主振動部410Aの中心CAは、支持体430の中心線L上に位置していない。主振動部410Aは、直交方向において、外周端412Aを有している。外周端412Aは、直交方向において、外側に露出している。主振動部410Aは、上下方向において上面414A及び下面416Aを有している。上面414Aは、外部に露出している。
図6に示されるように、本実施の形態の圧電スピーカー100Aは、第2ダンパー770Aを更に備えている。第2ダンパー770Aは、樹脂製である。より詳しくは、第2ダンパー770Aは、PET樹脂からなる基材の上下両面にアクリル粘着剤を塗布した両面テープである。
図6に示されるように、第2ダンパー770Aは、上下方向において、主振動部410Aと支持体430との間に配置されている。第2ダンパー770Aは、直交方向において外周端772Aを有している。即ち、振動板400Aの外周端402Aは、主振動部410Aの外周端412Aと、第2ダンパー770Aの外周端772Aと、支持体430の外周端432とで構成されている。第2ダンパー770Aは、上下方向において上面774A及び下面776Aを有している。
図6に示されるように、本実施の形態の第2ダンパー770Aは、上下方向において主振動部410Aに接着されている。より詳しくは、第2ダンパー770Aの上面774Aは、上下方向において、主振動部410Aの下面416Aに接着されている。主振動部410Aの中心CAと、第2ダンパー770Aの上下方向と直交する面内における中心CBとは、上下方向と平行な同軸上に位置している。
図6に示されるように、本実施の形態の第2ダンパー770Aは、上下方向において支持体430に接着されている。より詳しくは、第2ダンパー770Aの下面776Aは、上下方向において、支持体430の上面434に接着されている。第2ダンパー770Aの中心CBは、支持体430の中心線Lからずれている。即ち、第2ダンパー770Aの中心CBは、支持体430の中心線L上に位置していない。
図6に示されるように、本実施の形態の振動板400Aは、主振動部410Aと、第2ダンパー770Aと、支持体430とで構成されている。より詳しくは、本実施の形態の振動板400Aにおいては、主振動部410Aと、第2ダンパー770Aと、支持体430とが、上下方向において、この順に上から積層されている。
本実施の形態の圧電スピーカー100Aは、第2ダンパー770Aを更に備えていることにより、共振周波数付近のみの損失抵抗を更に上げる一方、非共振周波数における損失抵抗を更に抑制し、非共振周波数における音圧を更に上げることができる。即ち、本実施の形態の圧電スピーカー100Aは、第2ダンパー770Aを更に備えていることにより、音圧周波数特性の平坦化がより図られている。なお、本発明はこれに限定されず、圧電スピーカー100Aは、第2ダンパー770Aを備えていなくてもよい。
上述のように、本実施の形態の圧電スピーカー100Aにおいては、主振動部410Aの中心CA及び第2ダンパー770Aの中心CBの夫々は、支持体430の中心線Lからずれている。これにより、本実施の形態の圧電スピーカー100Aは、主振動部410Aの中心CA及び第2ダンパー770Aの中心CBの夫々が支持体430の中心線L上に位置している圧電スピーカーと比較して、音圧周波数特性の更なる平坦化が図られている。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を参照しながら更に詳細に説明する。
(実施例1)
図1を参照して、実施例1の圧電スピーカー100は、フレーム200と、圧電素子300と、振動板400と、エッジ500と、スペーサ700と、第1ダンパー752,754,756と、第2ダンパー770と、カバー800と、支持部850とを備えている。ここで、フレーム200は、SUS製であり、サイズが縦13.8mm×横16.6mm×厚さ0.3mmとなっている。また、圧電素子300は、一層の厚さが25μmの圧電素子要素を28層積層して形成された積層型圧電素子であり、サイズが縦4.0mm×横16.0mm×厚さ0.7mmとなっている。振動板400は、PET樹脂製であり、ヤング率G1が4GPa、比重が0.7g/cm、サイズが縦10mm×横13mm×厚さ0.5mmとなっている。エッジ500は、ポリエチレンナフタレート製であり、ヤング率G2が1GPa、比重が1.1g/cm、厚さが38μm、曲率半径Rが0.5mmとなっている。スペーサ700は、ポリカーボネート製であり、サイズが縦2mm×横2mm×厚さ0.2mmとなっている。更に、第1ダンパー752,754,756及び第2ダンパー770は、PET樹脂からなる基材の上下両面にアクリル粘着剤を塗布した、厚さ0.1mmの両面テープである。カバー800は、SUS304H製であり、縦13.8mm×横16.6mm×厚さ0.3mmである。支持部850は、右側支持部852と、左側支持部854と、後側支持部858とを有している。右側支持部852、左側支持部854、後側支持部858の夫々は、ポリカーボネート樹脂からなる基部の上下両面に上述の第1ダンパー752,754,756及び第2ダンパー770と同素材の両面テープを張り付けたものである。右側支持部852及び左側支持部854の夫々のサイズは、縦13.8mm×横0.5mm×厚さ0.7mmとなっている。また、後側支持部858のサイズは、縦0.5mm×横16.6mm×厚さ0.7mmとなっている。なお、この実施例1において、縦方向はY方向であり、横方向はX方向であり、厚さ方向はZ方向である。また、縦方向は第2水平方向であり、横方向は第1水平方向であり、厚さ方向は上下方向でもある。ここで、縦方向は前後方向でもあり、横方向は左右方向でもある。
図2を参照して、実施例1の圧電スピーカー100の振動板400において、主振動部410は、第2ダンパー770に接着されており、第2ダンパー770は、支持体430に接着されている。また、実施例1の圧電スピーカー100において、支持体430は、第1ダンパー754に接着されており、第1ダンパー754は、スペーサ700に接着されており、スペーサ700は、第1ダンパー756に接着されており、第1ダンパー756は、圧電素子300に接着されている。更に、実施例1の圧電スピーカー100において、エッジ500の平板部520は、接着層600を介してフレーム200の上面210に固定されており、フレーム200の下面220は、第1ダンパー752に接着されており、第1ダンパー752は、圧電素子300の横方向端部付近に接着されている。
実施例1の圧電スピーカー100から発生される音圧を測定したところ、上記の特許文献1に係る圧電スピーカーよりも10dB大きい音圧を発生可能であることが確認された。また、実施例1の圧電スピーカー100は、同体積の電磁スピーカーと比較して、2倍の音圧を発生可能であることが確認された。
本実施の形態の圧電スピーカー100においては、カバー800及び支持部850を有することにより、可聴域に含まれる周波数2kHz〜20kHzの範囲において、音圧レベルが極端に低下する周波数帯域を有さず、良好な音圧周波数特性が実現されている。
また、本実施の形態の圧電スピーカー100においては、エッジ500を有することにより、振動板400の振動が、上下方向と直交する平面内で概略均一となっている。
(実施例2)
図6及び図7を参照して、実施例2の圧電スピーカー100Aは、フレーム200と、圧電素子300と、振動板400Aと、エッジ500と、スペーサ700と、第1ダンパー752,754,756と、第2ダンパー770Aと、カバー(図示せず)と、支持部(図示せず)とを備えている。ここで、振動板400Aと、第2ダンパー770A以外の構成については実施例1と同様である。振動板400Aは、PET樹脂製であり、ヤング率G1が4GPa、比重が0.7g/cm、サイズが縦10mm×横13mm×厚さ0.5mmとなっている。振動板400Aは、主振動部410Aと、支持体430とを備えている。主振動部410Aの上下方向と直交する面内における中心CAは、支持体430の上下方向と直交する面内における中心Cを通り上下方向と平行な中心線Lから、縦方向に0.05〜0.1mm及び横方向0.05〜0.1mmだけずれている。また、第2ダンパー770Aは、PET樹脂からなる基材の上下両面にアクリル粘着剤を塗布した、厚さ0.1mmの両面テープである。第2ダンパー770Aの上下方向と直交する面内における中心CBは、支持体430の中心線Lから、縦方向に0.05〜0.1mm及び横方向0.05〜0.1mmだけずれている。なお、本実施例の縦方向及び横方向の定義は実施例1と同様である。
図6を参照して、実施例2の圧電スピーカー100Aの振動板400Aにおいて、主振動部410Aは、第2ダンパー770Aに接着されており、第2ダンパー770Aは、支持体430に接着されている。
実施例2の圧電スピーカー100Aから発生される音圧を測定したところ、上記の特許文献1に係る圧電スピーカーよりも10dB大きい音圧を発生可能であることが確認された。また、実施例2の圧電スピーカー100Aは、同体積の電磁スピーカーと比較して、2倍の音圧を発生可能であることが確認された。
本実施の形態の圧電スピーカー100Aにおいては、カバー及び支持部を有することにより、可聴域に含まれる周波数2kHz〜20kHzの範囲において、音圧レベルが極端に低下する周波数帯域を有さず、良好な音圧周波数特性が実現されている。
また、本実施の形態の圧電スピーカー100Aにおいては、エッジ500を有することにより、振動板400Aの振動が、上下方向と直交する平面内で概略均一となっている。
実施例2の圧電スピーカー100Aから発生される音圧を測定したところ、可聴域に含まれる周波数2kHz〜20kHzの範囲において音圧周波数特性の更なる平坦化が図られていることが分かった。より詳しくは、主振動部410Aの中心CA及び第2ダンパー770Aの中心CBの夫々が支持体430の中心線L上に位置している圧電スピーカーにおいては、9kHz〜10kHzの範囲において周辺の周波数帯と比較して音圧レベルの低下が見られたが、実施例2の圧電スピーカー100Aにおいては、9kHz〜10kHzの範囲の音圧レベルが上述の圧電スピーカーと比較して12dB改善していることが分かった。
なお、実施例2の圧電スピーカー100Aにおいては、主振動部410Aの中心CA及び第2ダンパー770Aの中心CBの夫々が、支持体430の中心線Lから、縦方向に0.05〜0.1mm及び横方向0.05〜0.1mmだけずれているが、このような範囲のずれに対しても支持体430に強度的な問題は生じないことが確認された。
以上、本発明について実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。
本実施の形態の圧電スピーカー100の振動板400は、主振動部410と、支持体430とを備えていたが、本発明はこれに限定されない。即ち、振動板400は、支持体430を有さなくてもよく、主振動部410の外周端412がエッジ500によって直接支持されていてもよい。この場合、主振動部410とエッジ500とを二色成形により成形してもよい。
同様に、本実施の形態の圧電スピーカー100Aの振動板400Aは、主振動部410Aと、支持体430とを備えていたが、本発明はこれに限定されない。即ち、振動板400Aは、支持体430を有さなくてもよく、主振動部410Aの外周端412Aがエッジ500によって直接支持されていてもよい。この場合、主振動部410Aとエッジ500とを二色成形により成形してもよい。
100,100A 圧電スピーカー
200 フレーム
210 上面
220 下面
250 所定領域
300 圧電素子
304 上面
306 下面
400,400A 振動板
402,402A 外周端
410,410A 主振動部
412,412A 外周端
414,414A 上面
416,416A 下面
430 支持体
432 外周端
434 上面
436 下面
500 エッジ
510 湾曲部
512 内端
514 外端
520 平板部
522 内端
524 外端
600 接着層
700 スペーサ
704 上面
706 下面
752 第1ダンパー
754 第1ダンパー
756 第1ダンパー
770,770A 第2ダンパー
772,772A 外周端
774,774A 上面
776,776A 下面
800 カバー
802 外周端
850 支持部
852 右側支持部
854 左側支持部
858 後側支持部
880 空気室
C 中心
CA 中心
CB 中心
G1 ヤング率
G2 ヤング率
L 中心線
W 重量

Claims (13)

  1. フレームと、圧電素子と、振動板と、エッジと、スペーサと、カバーと、支持部とを備える圧電スピーカーであって、
    前記フレームは、所定領域を囲んでおり、
    前記フレームは、上下方向において上面及び下面を有しており、
    前記圧電素子は、前記フレームの前記下面に固定されており、
    前記圧電素子は、前記上下方向において前記所定領域の下方に位置しており、
    前記振動板は、前記上下方向において前記所定領域の上方に位置しており、
    前記上下方向と直交する水平面内において、前記振動板の外周端は、前記カバーの外周端の内側に位置しており、
    前記エッジは、前記フレームの前記上面に固定されていると共に、前記振動板の前記外周端を振動自在に支持しており、
    前記スペーサは、前記所定領域内に配置されており、
    前記スペーサは、前記上下方向において、前記圧電素子と前記振動板とに固定されており、
    前記カバーは、前記上下方向において前記振動板の上方に位置しており、
    前記支持部は、前記フレーム上において前記カバーを支持している
    圧電スピーカー。
  2. 請求項1記載の圧電スピーカーであって、
    前記カバーは、平板形状を有している
    圧電スピーカー。
  3. 請求項1又は請求項2記載の圧電スピーカーであって、
    前記支持部は、弾性体である
    圧電スピーカー。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記支持部は、前記水平面内において、少なくとも一部が開口している
    圧電スピーカー。
  5. 請求項4記載の圧電スピーカーであって、
    前記支持部は、前記水平面内において、前記上下方向と直交する前後方向における前側のみが開口している
    圧電スピーカー。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記上下方向に沿って上方から前記圧電スピーカーを見た場合に、前記振動板は、前記カバーに完全に覆われている
    圧電スピーカー。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記振動板のヤング率をG1とし、前記エッジのヤング率をG2とするとき、1.5≦G1/G2≦5を満たす
    圧電スピーカー。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記水平面内において、前記振動板の前記外周端は、前記所定領域内に位置している
    圧電スピーカー。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記振動板の重量をWとするとき、0.04g≦W≦0.1gを満たす
    圧電スピーカー。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記圧電スピーカーは、第1ダンパーを更に備えており、
    前記第1ダンパーは、前記フレームと前記圧電素子との間、前記スペーサと前記圧電素子との間、及び前記スペーサと前記振動板との間の少なくとも一箇所に配置されている
    圧電スピーカー。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記圧電スピーカーは、第2ダンパーを更に備えており、
    前記振動板は、主振動部と、支持体とを備えており、
    前記支持体は、前記エッジと一体形成されており、
    前記第2ダンパーは、前記上下方向において前記支持体と前記主振動部との間に配置されている
    圧電スピーカー。
  12. 請求項11記載の圧電スピーカーであって、
    前記主振動部の前記上下方向と直交する面内における中心は、前記支持体の前記上下方向と直交する面内における中心を通り前記上下方向と平行な中心線からずれており、
    前記第2ダンパーの前記上下方向と直交する面内における中心は、前記支持体の前記中心線からずれている
    圧電スピーカー。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれかに記載の圧電スピーカーであって、
    前記エッジは、弧状の断面を有している
    圧電スピーカー。
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