JP2021027408A - ウェアラブルカメラシステムおよび映像記録方法 - Google Patents

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準一 濱田
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貴行 原口
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Abstract

【課題】警官が装着するウェアラブルカメラにより撮像される映像データと警官が乗車する警察車両に搭載される車載カメラにより撮像される映像データとを関連付けて記録し、警官の業務を効率的に支援する。【解決手段】車載システムは、車両の周囲を撮像可能な車載カメラと、車載カメラにより撮像される第1撮像映像を記録可能な車載レコーダと、を有し、所定のアラーム通知の受信に応じて、第1撮像映像の車載レコーダへの記録を開始するとともに、ウェアラブルカメラに第2撮像映像の記録開始を指示する。ウェアラブルカメラは、記録開始の指示に応じて第2撮像映像の記録を開始し、第2撮像映像を車載システムに送る。車載システムは、第1撮像映像と第2撮像映像とを関連付けて車載レコーダに記録する。【選択図】図1

Description

本開示は、ウェアラブルカメラシステムおよび映像記録方法に関する。
近年、警官あるいは警備員の業務を効率的に支援するために、例えば定常的なパトロール時または緊急事態(例えば事件現場に急行する時)には警官にウェアラブルカメラを装着させる運用が推進されている。以下、説明を分かり易くするために、警官の業務を例示して説明するが、警官ではなく警備員等のユーザの業務に適用しても構わない。
ウェアラブルカメラを用いた従来例として、例えば特許文献1に記載されたウェアラブル監視カメラシステムがある。このウェアラブル監視カメラシステムは、身体に装着するCCDカメラ手段およびマイク手段からの映像信号および音声信号、ならびに内蔵のクロック信号からの日時情報信号を、身体に装着するポーチ手段に格納するエンコードサーバ手段によりエンコードし、また文字情報に変換した日時情報を撮像した映像にスーパーインポーズして記録する。
特開2006−148842号公報
しかしながら、1人の警官が装着するウェアラブルカメラで撮像可能な範囲には限界があるため、特許文献1の構成では広角な範囲を有する事件現場等の状況を教示する撮像映像データの記録が困難であった。このため、事件現場等で犯人を追いつめたり確保したりする時等の重要なシーンにおいて、撮像当時の周囲の環境を含む警官業務の重要な証拠の記録を残すことができなく、警官の業務効率が劣化することが想定された。
ここで、警官はパトロール時または緊急事態には警察車両(例えばパトロールカー(所謂、パトカー))に乗車する。それぞれの警察車両には、通常、1台以上の車載カメラを含む車載カメラシステムと、この車載カメラシステムとウェアラブルカメラとの間の無線通信を連携するための車載通信装置(例えば車載PC、スマートフォン、あるいはタブレット端末)とが搭載されている。車載カメラシステムは、例えば車載カメラと車載レコーダとにより構成され、車載カメラにより撮像された撮像映像データ(例えばパトロール中の映像、事件現場の状況映像)を車載レコーダに記録する。このため、ウェアラブルカメラの撮像映像と車載レコーダの撮像映像とを関連付けて記録できれば、事件現場における映像を多角的に記録可能となるため証拠性の向上となり得る。つまり、裁判に向けた証拠収集等において警官の業務効率が向上すると考えられる。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、警官が装着するウェアラブルカメラにより撮像される映像データと警官が乗車する警察車両に搭載される車載カメラにより撮像される映像データとを関連付けて記録し、警官の業務を効率的に支援するウェアラブルカメラシステムおよび映像記録方法を提供することを目的としている。
本開示は、ユーザの装着が可能なウェアラブルカメラと、前記ユーザの車両に搭載される車載システムとが通信可能なウェアラブルカメラシステムであって、前記車載システムは、前記車両の周囲を撮像可能な車載カメラと、前記車載カメラにより撮像される第1撮像映像を記録可能な車載レコーダと、を有し、所定のアラーム通知の受信に応じて、前記第1撮像映像の前記車載レコーダへの記録を開始するとともに、前記ウェアラブルカメラに第2撮像映像の記録開始を指示し、前記ウェアラブルカメラは、前記記録開始の指示に応じて前記第2撮像映像の記録を開始し、前記第2撮像映像を前記車載システムに送り、前記車載システムは、前記第1撮像映像と前記第2撮像映像とを関連付けて前記車載レコーダに記録する、ウェアラブルカメラシステムを提供する。
また、本開示は、ユーザの装着が可能なウェアラブルカメラと、前記ユーザが乗車する車両に搭載される車載システムとが通信可能なウェアラブルカメラシステムにより実行される映像記録方法であって、前記車載システムは、前記車両の周囲を撮像可能な車載カメラと、前記車載カメラにより撮像される第1撮像映像を記録可能な車載レコーダと、を有し、所定のアラーム通知の受信に応じて、前記第1撮像映像の前記車載レコーダへの記録を開始するとともに、前記ウェアラブルカメラに第2撮像映像の記録開始を指示し、前記記録開始の指示に応じて前記第2撮像映像の記録を開始し、前記第2撮像映像を前記車載システムに送り、前記第1撮像映像と前記第2撮像映像とを関連付けて前記車載レコーダに記録する、映像記録方法を提供する。
本開示によれば、警官が装着するウェアラブルカメラにより撮像される映像データと警官が乗車する警察車両に搭載される車載カメラにより撮像される映像データとを関連付けて記録し、警官の業務を効率的に支援できる。
実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステムのシステム構成例を示す概要説明図 ウェアラブルカメラの外観例を示す斜視図 ウェアラブルカメラのハードウェア構成例を示すブロック図 車載レコーダのハードウェア構成例を示すブロック図 車載PCのハードウェア構成例を示すブロック図 コモントリガーボックスのハードウェア構成例を示すブロック図 実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステムの第1動作例を時系列に示すシーケンス図 ウェアラブルカメラおよび車載カメラの撮像状況例を示す図 車載PCでの再生表示画面例を示す図 実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステムの第2動作例を時系列に示すシーケンス図
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係るウェアラブルカメラシステムおよび映像記録方法を具体的に開示した実施の形態をそれぞれ詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定する事は意図されていない。
図1は、ウェアラブルカメラシステム1のシステム構成例を示す概要説明図である。ウェアラブルカメラシステム1は、例えば現場(Field)に到着したユーザの一例としての警官が装着しているウェアラブルカメラ10と、警察署(Police Station)内に配置される各種の機器と、現場に到着したパトロールカー等の警察車両VC1(Police Vehicle)内に搭載される各種の機器とにより構成される。ウェアラブルカメラ10は、警察署内で使用されてもよいし、警察署外(例えば警察車両VC1内あるいは現場)で使用されてもよい。ウェアラブルカメラ10は、BWC(Body Worn Camera)と称されることがある。現場は、例えば事件が発生した地点、あるいは犯人が存在するあるいは立てこもっている地点である。
警察署内に配置される各種の機器は、例えば、バックエンドストリーミングサーバ60(BSS:Back end Streaming Server)、バックエンドサーバ70(BES:Back End Server)、バックエンドクライアント80(BEC:Back End Client)、1以上の無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント、複数のウェアラブルカメラ10を一括して充電可能な充電装置の一例としてのギャングチャージャ90を少なくとも含むが、これらに限定されない。なお、無線LANアクセスポイントは、車載カメラシステム50と警察署内のサーバ(例えばバックエンドサーバ70)との間の通信を仲介する。
警察車両VC1内に搭載される各種の機器は、例えば、車載カメラシステム50(ICV:In−Car Video system)、トリガー装置の一例としてのコモントリガーボックス54(CTB:Common Trigger Box)、充電装置(PD:Pairing Dock)の一例としての充電台55、回転警告灯PLを少なくとも含むが、これらに限定されない。例えば、警察署との連絡を行うために警官が所持するスマートフォンも含まれてもよい。なお、コモントリガーボックス54は車載カメラシステム50に含まれてもよい。
ウェアラブルカメラ10は、警官の制服に装着され、警官の前方の状況を被写体として撮像して一定時間分の撮像映像を記録(つまり録画)し、撮像映像を有線(例えばUSBケーブル)あるいは無線(例えばコモントリガーボックス54)を介して車載カメラシステム50に送る。ウェアラブルカメラ10は、警察署PD内の無線LANアクセスポイントと無線通信が可能に接続されたことを検知した際に、無線LANアクセスポイントを介して接続されたバックエンドサーバ70に撮像映像を送ってもよい。ウェアラブルカメラ10は、警官の手動でギャングチャージャ90の充電面に載置されたことを検知した際に、充電を行ってよい。
なお、ウェアラブルカメラ10,後述する車載カメラ51の撮像対象となる被写体は、単に人物だけではなく、事件の現場の情景、現場の近くに群がる群衆(いわゆる野次馬)、更に、撮像位置の周囲の雰囲気を含んでよい。
車載カメラシステム50は、1以上の車載カメラ51と車載PC52と車載レコーダ53とを有し、警察車両VC1が到着した現場の状況を車載カメラ51により撮像し、撮像により得られた映像(以下「撮像映像」という)を車載レコーダ53に記録(つまり録画)する。車載カメラ51と車載PC52と車載レコーダ53とは、それぞれデータあるいは情報の送受信が可能に有線で接続されるが、無線で接続されても構わない。また、車載カメラシステム50(例えば車載PC52)とウェアラブルカメラ10とは、データあるいは情報の送受信が可能に有線(例えばUSB(Universal Seial Bus)対応のUSBケーブル)で接続されてよい。
車載カメラ51は、例えば警察車両VC1の前方を撮像可能に取り付けられた前方カメラ、警察車両VC1の側面方向を撮像可能に取り付けられた側方カメラ、警察車両VC1の後方を撮像可能に取り付けられた後方カメラ、のうち少なくとも1つであってよい。車載カメラ51は撮像映像を車載レコーダ53に送り、この撮像映像は車載レコーダ53に記録される。
車載PC52は、警官の操作に応じて、車載カメラ51および車載レコーダ53のそれぞれの動作を制御する。また、詳細は後述するが、ビューア装置の一例としての車載PC52は、警察車両VC1に乗車中の警官の操作により、同一時間帯に1以上のウェアラブルカメラ10,車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像を車載レコーダ53から読み出して表示して再生してよい(図9参照)。これにより、車載PC52を使用する警官は、同一時間帯にウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれで撮像された現場の撮像映像を簡易に視聴でき、広域に現場等の状況を確認できて当時の状況を鮮明に思い出す等、自身の業務効率を向上できる。なお、車載PC52は、USBケーブルを介してウェアラブルカメラ10と接続されたことを検知すると、ウェアラブルカメラ10を充電してよい。
車載レコーダ53は、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像を記録する。車載PC52は、警官の操作により、ウェアラブルカメラ10により撮像された撮像映像を車載レコーダ53から読み出して取得したり、車載PC52内にインストールされている既定のアプリケーションにおいてウェアラブルカメラ10の撮像映像を単独で再生したり、そのアプリケーションにおいて撮像映像の属性情報を付与したりしてもよい。同様に、車載PC52は、警官の操作により、車載カメラ51により撮像された撮像映像を車載レコーダ53から読み出して取得したり、車載PC52内にインストールされている既定のアプリケーションにおいて車載カメラ51の撮像映像を単独で再生したり、そのアプリケーションにおいて撮像映像の属性情報を付与したりしてもよい。
車載カメラシステム50は、コモントリガーボックス54と有線(例えばLANケーブル)で接続され、コモントリガーボックス54からの指令に応じた動作を行う。コモントリガーボックス54からの指令に応じた動作は、例えば、車載カメラ51の撮像映像の記録(つまり録画)の開始あるいは停止、ウェアラブルカメラ10の撮像映像の記録(つまり録画)の開始あるいは停止、が含まれる。なお、車載カメラシステム50は、コモントリガーボックス54を介してウェアラブルカメラ10との間でデータあるいは情報の無線通信が可能に接続されてもよい。
車載カメラシステム50は、コモントリガーボックス54およびネットワークNW1を介して、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれの撮像映像(例えば撮像されているリアルタイムのライブ映像)を、バックエンドストリーミングサーバ60にストリーミングしてよい。ネットワークNW1は、例えばモバイル通信ネットワーク網またはインターネット網である。車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、警察署内の無線LANアクセスポイントと無線通信が可能に接続されたことを検知した際(例えば警察車両VC1が警察署の敷地内の駐車場に駐車した時)、無線LANアクセスポイントを介して、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれの撮像映像(例えば録画された過去の撮像映像)を、バックエンドサーバ70に送ってよい。
コモントリガーボックス54は、回転警告灯PL、加速度センサ(図示略)、サイレン(図示略)、車載カメラシステム50、充電台55との間でそれぞれ有線(例えばGPIO(物理ケーブル)あるいはLANケーブル)、あるいは各機器がIoT(Internet Of Things)化することに対応して無線によって接続される。コモントリガーボックス54は、ウェアラブルカメラ10が充電台55に載置された時には充電台55を介してウェアラブルカメラ10とも接続可能である。
コモントリガーボックス54は、例えば車載カメラシステム50との間が有線(例えばLANケーブル)で接続される場合に、所定の事象を検知した時に車載カメラシステム50に、アラーム通知(例えば録画開始または録画停止の制御信号)を送る。これにより、車載カメラシステム50は、コモントリガーボックス54からの制御信号に応じた動作として、例えば車載カメラ51で撮像された撮像映像の車載レコーダ53への記録(録画)を開始したり、その記録(録画)を停止したりできる。コモントリガーボックス54は、例えば回転警告灯PLあるいはサイレン等の警察車両搭載機器からの動作開始信号を取得すると、その警察車両搭載機器の使用開始を検知し、コモントリガーボックス54に接続されたウェアラブルカメラ10および車載カメラシステム50の少なくとも一方に、録画開始あるいは録画停止の制御信号を送ってもよい。これにより、ウェアラブルカメラ10および車載カメラシステム30の少なくとも一方は、コモントリガーボックス100からの制御信号に応じた動作として、例えば回転警告灯PLの回転開始あるいはサイレンの音声出力に伴って、撮像映像の録画を開始したり停止したりできる。
充電台55は、例えば警察車両VC1の既定位置(例えばセンターコンソールの付近)に配置され、コモントリガーボックス54との間で有線(例えばLANケーブルを使ったPoE(Power over Ethernet(登録商標)))によって接続される。充電台55は、ウェアラブルカメラ10を載置するための充電面を有する。充電台55は、充電面にウェアラブルカメラ10が載置されたことを検知すると、コモントリガーボックス54からの供給電流に基づいてウェアラブルカメラ10のバッテリを充電可能である。
警官により所持されるスマートフォン(上述参照)は、電話機能および無線通信機能(例えば車載カメラシステム50との通信)を有し、例えば警察署からの緊急連絡あるいは警察署への緊急連絡時に使用される。スマートフォンは、警官の操作に従って、ウェアラブルカメラ10あるいは車載カメラ51の撮像映像を表示して再生したり、その撮像映像にメタデータと言われる属性情報を付与する等の編集をしたりする。属性情報は、例えば、撮像映像の内容を直接的あるいは間接的に示唆する事件種別であってよい。
スマートフォンは、テザリング機能を有し、このテザリング機能を用いて、車載カメラシステム50からのウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれの撮像映像を、ネットワークNW1を介して警察署PD内のバックエンドストリーミングサーバ60に中継してもよい。ここで、車載カメラシステム50とスマートフォンとの間には、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)またはWifi(登録商標)等の無線LANが用いられる。
バックエンドストリーミングサーバ60は、高性能なサーバコンピュータおよびストレージを有して構成され、車載カメラシステム50からコモントリガーボックス54およびネットワークNW1を介してストリーミングされた撮像映像(例えばライブ映像)を受信してバックエンドサーバ70に転送する。
バックエンドサーバ70は、高性能なサーバコンピュータおよびストレージを有して構成され、事件の証拠映像を管理する。バックエンドサーバ70は、バックエンドクライアント80を使用するユーザ(例えば警察署内の解析専門官)の操作に応じた要求に従い、例えばウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれの撮像映像を構成する画像フレーム中の顔の検知、認識、照合等の各種の画像処理を含む映像解析機能を有する。
バックエンドクライアント80は、例えばPC(Personal Computer)等のコンピュータにより構成され、ユーザ(例えば警察署内の解析専門官)の操作により、不審人物データベース(図示略)にアクセスして犯罪者等の事件に関する情報を検索してその検索結果をディスプレイデバイス上に表示可能なブラウザあるいは専用アプリケーションを有する。ディスプレイデバイスは、例えばバックエンドクライアント80に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)あるいは有機EL(Electroluminescence)により構成される。不審人物データベースには、例えば指名手配中の人物あるいは過去の犯罪者等が事件を識別する情報(例えば事件番号)に対応付けて予め登録されている。また、ビューア装置の一例としてのバックエンドクライアント80は、ユーザ(例えば警察署内の解析専門官)の操作により、同一時間帯にウェアラブルカメラ10,車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像をバックエンドサーバ70から読み出して表示して再生する(図9参照)。これにより、バックエンドクライアント80のユーザは、同一時間帯にウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれで撮像された現場の撮像映像を簡易に視聴できるので、広域に現場等の状況を確認できて当時の状況を鮮明に特定する等、自身の業務効率を向上できる。
無線LANアクセスポイントは、車載カメラシステム50と無線LANによって無線接続し、例えば車載カメラシステム50から送られた撮像映像を中継してバックエンドサーバ70に転送する。
ギャングチャージャ90は、複数の警官のそれぞれが装着するウェアラブルカメラ10を所定の充電面上に載置可能であり、載置された個々のウェアラブルカメラ10に内蔵されるバッテリを充電する。
図2は、ウェアラブルカメラ10の外観例を表す斜視図である。本明細書において上、下、前、後、左、右の方向は、それぞれ図2に矢印で示す方向とする。ウェアラブルカメラ10は、パトロール時に警官の周囲(例えば前方)の状況を静止画(画像)あるいは動画(映像)として記憶できるように撮像し、撮像映像のデータを記録する。データは、例えば車載カメラシステム50に送信可能である。なお、ウェアラブルカメラ10は、ユーザが警官に限定されず、その他様々な事業所(例えば、警備会社)の警備員により使用されてもよい。
ウェアラブルカメラ10は、警官の胸部等、警官の視点に近い位置から周囲(例えば前方)の被写体を映像として撮像するように、警官が着用した衣服(例えば警官が着用する制服)または体に装着して使用される。警官は、ウェアラブルカメラ10を装着した状態で、録画スイッチSW1を操作して周囲の被写体の撮像を行う。
ウェアラブルカメラ10は、前後方向が薄厚の略直方体状の筐体の前面に、略四角形状(四角形状を含む)のフロントパネル113が固定される。フロントパネル113には、ウェアラブルカメラ10の撮像部11(図3参照)を構成する撮像レンズ115と、録画スイッチSW1と、複数(例えば4つ)のマイク117とが配置される。マイク117は、例えばECMマイク(エレクトレットコンデンサマイク)からなる。録画スイッチSW1は、警官によって、例えば短押しされることで録画(言い換えると、撮像された動画の記録)が開始され、例えば長押しされることで録画が終了する。筐体の左側面には、USBキャップ119が上下一対のキャップ取付ねじ121により着脱自在に取り付けられる。USBキャップ119は、後述のUSBインターフェース22(図3参照)を覆う。
筐体の上面には、LCD(Liquid Crystal Display)を用いたディスプレイパネルが設けられる。ディスプレイパネルの近傍には、スナップショットスイッチSW2が設けられる。スナップショットスイッチSW2は、警官によって押下される度に、そのときの静止画の撮像が実行される。筐体の背面には、衣服への装着時に使用されるスタッドが後方へ突出して設けられている。スタッドは、衣服に取り付けられるクリップ(図示略)に対して係合および係合解除が容易に可能となる。
ウェアラブルカメラ10は、ウェアラブルカメラ10の右側面に、上側より通信モードスイッチSW3(図3参照)と、属性情報付与スイッチSW4(図3参照)と、無線登録スイッチSW5(図3参照)とが設けられる。ウェアラブルカメラ10は、本ロック部129を構成する本ロックフック131が左右それぞれの側面に設けられる。本ロックフック131は、上下に長い矩形板状に形成される。本ロックフック131の上部外面には、押圧用凸部133が形成される。左右の本ロックフック131は、それぞれの押圧用凸部133が押し込まれることにより、下端が外側へ揺動される。
ウェアラブルカメラ10の筐体は、上部筐体135と、下部筐体137とからなる。下部筐体137は、上部筐体135よりも小さく、左右方向に長い直方体状に形成される。下部筐体137は、上部筐体135の下面に取り外し自在に取り付けられる。下部筐体137は、ロック部のロックを解除することにより、上部筐体135から取り外しが可能となる。このロック部は、例えば本ロック部129と仮ロック部とからなり、二重のロック機構によるロックを可能としている。ロック部は、本ロック部129の本ロックフック131が揺動されても、仮ロック部が解除されなければ、下部筐体137を上部筐体135に取り付けた状態に保持する。
図3は、ウェアラブルカメラ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。ウェアラブルカメラ10は、撮像部11と、GPIO12(General Purpose Input/Output)と、RAM13(Random Access Memory)と、ROM14(Read Only Memory)と、記憶部15とを含む。ウェアラブルカメラ10は、EEPROM16(Electrically Erasable Programmable ROM)と、RTC17(Real Time Clock)と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信部18とを含む。ウェアラブルカメラ10は、MCU19(Micro Contoller Unit)と、BLE通信部21Aと、WLAN通信部21Bと、USBインターフェース22と、コンタクトターミナル23と、電源部24と、バッテリ25とを含む。なお、添付図面においてインターフェースを「I/F」と略記している。
ウェアラブルカメラ10は、録画スイッチSW1と、スナップショットスイッチSW2と、通信モードスイッチSW3と、属性情報付与スイッチSW4と、無線登録スイッチSW5とを含む。
ウェアラブルカメラ10は、3個のLED26a,26b,26c(Light Emission Diode)と、バイブレータ27と、音声出力部28と、マイク29A(図2のマイク117参照)と、スピーカ29Bと、イヤホン端子29Cとを含む。LED26a,26b,26c、バイブレータ27、音声出力部28は、ユーザに報知する報知部の一例として機能する。
撮像部11は、撮像レンズ115(図2参照)と、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサによる固体撮像素子とを有する。撮像部11は、撮像により得られた被写体の撮像映像のデータをMCU19に出力する。
コンタクトターミナル23の検知端子23Tは、ウェアラブルカメラ10が充電台55あるいはギャングチャージャ90に載置された場合、あるいは充電台55あるいはギャングチャージャ90から取り外された場合に電圧変化が生じる端子である。コンタクトターミナル23の検知端子23Tは、ADコンバータCVに接続される。検知端子23Tの電圧変化を示す信号は、ADコンバータCVにおいてデジタル信号に変換され、そのデジタル信号がI2C20を介してMCU19に入力される。
GPIO12は、パラレルインターフェースである。GPIO12には、録画スイッチSW1、スナップショットスイッチSW2、通信モードスイッチSW3、属性情報付与スイッチSW4、無線登録スイッチSW5、LED26a,26b,26c、バイブレータ27、音声出力部28、マイク29A、スピーカ29Bおよびイヤホン端子29Cのそれぞれが接続される。GPIO12は、これらの各種電子部品とMCU19との間で信号を入出力する。
マイク29A(図2のマイク117参照)は、ウェアラブルカメラ10の周囲の音声を収音し、収音された音声の音声データを、GPIO12を介してMCU19に出力する。なお、マイク29Aは、ウェアラブルカメラ10の筐体に収容された内蔵マイクであってもよいし、ウェアラブルカメラ10と無線接続されたワイヤレスマイクであってもよい。ワイヤレスマイクの場合、警官が任意の箇所に取り付けることで、収音性を高めることができる。
音声出力部28は、MCU19の指示の下で、ウェアラブルカメラ10の動作に関する音声信号を出力する。音声出力部28は、予めROM14などに記憶された既定のメッセージの音声を有する音声データを読み出し、この音声データに基づく音声信号をスピーカ29Bから音声出力する。イヤホン端子29Cは、イヤホン端子29Cに接続されたイヤホンに対し、音声出力部28より出力される音声信号を出力する。スピーカ29Bは、音声出力部28より出力される音声信号を入力して音声出力する。
また、ADコンバータCVは、I2C20(Inter−Integrated Circuit)などの通信インターフェースを介してMCU19に接続される。なお、コンタクトターミナル23の検知端子23Tを、ADコンバータCVを介さずにGPIO12へ接続することでも類似の効果を得ることが可能である。
RAM13は、例えばMCU19の動作において使用されるワークメモリである。ROM14は、例えばMCU19の動作(処理)の実行を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。
記憶部15は、例えばメモリカード等の記憶媒体により構成され、例えば警官の操作に基づく録画開始の指示、あるいは車載カメラシステム50からの録画開始の指示に基づき、撮像部11で撮像された撮像映像のデータ記録(つまり録画)を開始する。記憶部15は、撮像部11で撮像された所定時間(例えば30秒)の撮像映像のデータを常時プリバッファリングして保持し、現在時刻より所定時間(例えば30秒)前までの撮像映像のデータを常に蓄積し続ける。記憶部15は、録画開始の指示を受けると、撮像映像のデータの記録を開始し、録画停止の指示を受けるまでの撮像映像のデータの記録を継続する。また、記憶部15がメモリカードで構成される場合、ウェアラブルカメラ10の筐体に挿抜自在に装着される。
EEPROM16は、例えばウェアラブルカメラ10を識別する識別情報(例えばカメラIDとしてのシリアル番号)、及び各種設定情報を記憶する。RTC17は、現在の時刻情報をカウントしてMCU19に出力する。
GNSS受信部18は、複数(例えば4機)の航法衛星から送信される、各自の信号送信時刻および位置座標を含む衛星信号を受信してMCU19に出力する。MCU19は、複数の衛星信号を用いて、現在のウェアラブルカメラ10の位置座標および衛星信号の受信時刻を算出する。なお、この算出は、MCU19ではなくGNSS受信部18により実行されてもよい。この受信時刻の情報は、ウェアラブルカメラ10のシステム時刻(つまり、RTC17の出力)の補正のためにも使用されてもよい。システム時刻は、撮像された画像(静止画、動画を含む)の撮像時刻の記録等に利用される。
MCU19は、ウェアラブルカメラ10の制御部としての機能を有し、例えばウェアラブルカメラ10の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、ウェアラブルカメラ10の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。MCU19は、ROM14に記憶された各種のプログラムおよびデータに従って動作する。MCU19は、動作時、RAM13を使用し、RTC17より現在の時刻情報を得るとともに、GNSS受信部18から現在の位置情報を得るかあるいはGNSS受信部18からの出力を用いて現在の位置情報を算出する。
BLE通信部21Aは、近距離無線通信の通信規格であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信を用いて、スマートフォンあるいはコモントリガーボックス54等との間で無線通信を行う。BLEは、Bluetooth(登録商標)のバージョン4.0の呼称である。BLEでは、低消費電力で通信可能あるが、その通信速度は100kbps程度と低速である。
WLAN通信部21Bは、テザリング機能を用いた無線LANアクセスポイントとしてのスマートフォン、あるいは警察署内に設けられた無線LANアクセスポイント等と無線LAN(つまりWLAN)で接続され、接続先と無線通信を行う。無線LANは、BLEと比べ、通信速度が数十〜数百Mbpsと高速通信可能であるが、無線LANアクセスポイントと常時接続されるので、消費電力が多くなる。
なお、ウェアラブルカメラ10は、BLE通信あるいはWLAN通信の他、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信、もしくは携帯回線網(例えばLTE:Long Term Evolution)を用いた無線通信を行うための通信部の構成(図示略)をそれぞれ有してもよい。
USBインターフェース22は、シリアルバスであり、例えば車載PC52あるいは警察署内のバックエンドクライアント80との接続を可能とする。
コンタクトターミナル23は、充電台55と電気的に接続するための端子であり、USBインターフェース22を介してMCU19に接続されるとともに、電源部24と接続される。電源部24は、コンタクトターミナル23における充電台55との接続検知に応じて、バッテリ25を充電する。コンタクトターミナル23は、充電台55との接続に応じて、MCU19が記憶部15から読み出した映像のデータを、充電台55を介して接続された外部機器(例えばコモントリガーボックス54)に通信可能である。
コンタクトターミナル23には、例えば「充電端子V+」(図示略)、「検知端子23T」、「データ端子D−,D+」(図示略)および「グランド端子」(図示略)が設けられる。検知端子23Tは、電圧および電圧変化を検出するための端子である。データ端子D−,D+は、例えばUSBコネクタ端子を介して、車載PC52に対してウェアラブルカメラ10で撮像した映像のデータを転送するための端子である。コンタクトターミナル23の検知端子23Tは、ADコンバータCVを介してI2C20等の通信インターフェースに接続され、コンタクトターミナル23の検知電圧値がMCU19に入力される。
コンタクトターミナル23と、充電台55のコネクタとが接続されることにより、ウェアラブルカメラ10と外部機器(例えばコモントリガーボックス54)との間でデータ通信が可能となる。
電源部24は、例えばコンタクトターミナル23を介して、充電台55に接続される外部電源(例えばコモントリガーボックス54、警察車両VC1内のシガーチャージャ(図示略)、警察車両VC1内のアクセサリ)より供給される充電電流をバッテリ25に給電することで、バッテリ25を充電する。
バッテリ25は、例えば充電可能な2次電池により構成され、ウェアラブルカメラ10の各部に電源電力を供給する。
録画スイッチSW1は、例えば警官の押下操作による録画(動画の撮像)の開始/停止の操作指示を入力する押しボタンスイッチである。また、MCU19は、例えば録画スイッチSW1が短押しされたことで録画(動画の撮像)を開始し、録画スイッチSW1が長押しされたことで録画を終了してもよい。また、MCU19は、例えば録画スイッチSW1が奇数回押下されることで録画(動画の撮像)を開始し、録画スイッチSW1が偶数回押下されることで録画を終了してもよい。
スナップショットスイッチSW2は、例えば警官の押下操作による静止画の撮像の操作指示を入力する押しボタンスイッチである。スナップショットスイッチSW2は、例えば押下される度に、MCU19によって押下時の静止画の撮像が実行される。
通信モードスイッチSW3は、例えばウェアラブルカメラ10と外部機器との間の通信モードを設定するための操作指示を入力するスライドスイッチである。通信モードは、例えばアクセスポイントモード、ステーションモード、OFFモードを含む。
アクセスポイントモードは、ウェアラブルカメラ10が無線LANのアクセスポイントとして動作し、例えば警官が所持するスマートフォンと無線接続して、ウェアラブルカメラ10とスマートフォンとの間で通信を行うモードである。アクセスポイントモードにおいて、スマートフォンは、ウェアラブルカメラ10と接続することにより、ウェアラブルカメラ10による現在のライブ画像の表示、録画された画像の再生、撮像された静止画の表示等を行うことができる。
ステーションモードは、無線LANを用いて外部機器と接続する場合に、外部機器をアクセスポイントとして通信するモードである。例えばスマートフォンのテザリング機能を利用し、外部機器としてスマートフォンを設定してもよい。ステーションモードにおいて、ウェアラブルカメラ10は、各種設定、ウェアラブルカメラ10が保持する録画された画像の転送(アップロード)等を車載カメラシステム50に行うことができる。
OFFモードは、無線LANの通信動作をオフし、無線LANを未使用とするモードである。
属性情報付与スイッチSW4は、映像データに属性情報を付与するために操作される押しボタンスイッチである。属性情報は、ウェアラブルカメラ10により撮像された映像の内容(例えば事件の種別、殺人、強盗、災害等)を示す。
無線登録スイッチSW5は、ウェアラブルカメラ10が無線通信(例えばBLEまたは無線LANを用いた無線通信)する相手の外部機器(例えばスマートフォン、コモントリガーボックス54)を通信相手として登録して設定する(以下「通信設定処理」とも称する場合がある)際に操作される押しボタンスイッチである。以下、例えばBLEを用いた無線通信において、通信相手となる機器を登録して設定する処理を「ペアリング」と称する場合がある。
LED26aは、例えばウェアラブルカメラ10の電源投入状態(オンオフ状態)およびバッテリ25の状態を示す表示部である。
LED26bは、例えばウェアラブルカメラ10の撮像動作の状態(録画状態)を示す表示部である。
LED26cは、例えばウェアラブルカメラ10の通信モードの状態を示す表示部である。また、3個のLED26a〜26cは、ウェアラブルカメラ10が車載カメラシステム50(例えば車載PC52)から通知データを受信すると、MCU19からの指示に従い、点滅動作を行う。この時、MCU19は、通知データに含まれる、音源に関する情報に応じて、MCU19は、LED26a〜26cの点滅パターンを可変させる。
MCU19は、録画スイッチSW1、スナップショットスイッチSW2、通信モードスイッチSW3、属性情報付与スイッチSW4および無線登録スイッチSW5の各スイッチの入力検出を行い、操作があったスイッチ入力に対する処理を行う。
MCU19は、録画スイッチSW1の操作入力を検出した場合、撮像部11における撮像動作の開始または停止を制御し、撮像部11から得られた画像を、動画像として記憶部15に保存する。
MCU19は、スナップショットスイッチSW2の操作入力を検出した場合、スナップショットスイッチSW2が操作されたときの撮像部11による画像を、静止画像として記憶部15に保存する。
MCU19は、通信モードスイッチSW3の状態を検出し、通信モードスイッチSW3の設定に応じた通信モードによって通信部21を動作させる。
MCU19は、属性情報付与スイッチSW4が押下された場合、撮像部11によって撮像された映像のデータに対応する属性情報を、その映像に対応付けて付与する。
MCU19は、無線登録スイッチSW5が押下された場合、ウェアラブルカメラ10の通信相手となり得る周囲の外部機器(例えばコモントリガーボックス54)に対し、通信設定処理(例えばペアリング)において行われるべき既定の処理を実行する。ここで、既定の処理は、ペアリングを例示すると、無線通信の通信相手としての登録要求情報の生成並びにBLE通信部21Aへの出力、接続先である通信相手を特定するための接続情報の生成ならびにBLE通信部21Aへの出力、通信相手から送信された接続情報の記憶部15への保存である。但し、無線LANの通信設定に関する既定の処理は、上述したペアリングを例示した時の既定の処理と同様であることは言うまでもない。
図4は、車載レコーダ53のハードウェア構成例を示すブロック図である。車載レコーダ53は、CPU101と、無線通信部102と、有線通信部103と、フラッシュROM104と、RAM105と、μCON106と、GNSS受信機107と、GPIO108と、ボタン109と、LED110と、SSD111とを含む構成である。
CPU101は、例えば、車載レコーダ62の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。
無線通信部102は、無線回線を介して外部装置と無線通信する。無線通信は、例えば、無線LAN通信、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth(登録商標)を含む。無線LAN通信は、例えばWifi(登録商標)のIEEE802.11の各種の規格に従って通信する。CPU101と無線通信部102との間は、例えば、PCI(Peripheral Component InterConnect)またはUSBを介して接続される。無線通信部102は、例えば、車載カメラ51、車載PC52、ウェアラブルカメラ10との間で無線通信する。
有線通信部103は、有線回線(例えば有線LAN)を介して外部装置と有線通信する。有線通信部103は、例えば、車載カメラ51、車載PC52、ウェアラブルカメラ10との間で有線通信する。
フラッシュROM104は、例えば、CPU101を制御するためのプログラムおよびデータを記憶するメモリである。また、各種設定情報が保持される。
RAM105は、例えば、CPU101の動作において使用されるワークメモリである。RAM105は、例えば複数設けられる。
μCON106は、例えば、マイクロコンピュータの一種であり、外部インターフェースに係る各部(例えば、GPS107、GPIO108、ボタン109、LED110)と接続され、外部インターフェースに関する制御を行う。μCON106は、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を介して、CPU101に接続される。
GNSS受信機107は、例えば、現在の車載レコーダ53の位置情報および時刻情報を算出してCPU101に出力する。この時刻情報は、車載レコーダ53のシステム時刻の補正のために使用される。
GPIO108は、例えば、パラレルインターフェースであり、GPIO108を介して接続される外部装置とMCU19との間で、信号を入出力する。GPIO108には、例えば、各種センサ(例えば速度センサ、加速度センサ、扉開閉センサ)が接続される。
ボタン109は、例えば、車載カメラ51により撮像された撮像映像のデータの録画を開始あるいは停止するための録画ボタン、車載カメラ51により撮像された撮像映像のデータに対して属性情報を付与するための付与ボタン、を含む。
LED110は、例えば、車載レコーダ53の電源投入状態(オンオフ状態)、録画の実施状態、車載レコーダ53のLANへの接続状態、車載レコーダ53に接続されたLANの使用状態を、点灯、消灯、点滅等により表示する。
SSD111は、例えば、車載カメラ51により撮像された撮像映像のデータ(ICVデータ)と、ウェアラブルカメラ10により撮像された撮像映像のデータ(BWCデータ)とを識別情報で関連付けて蓄積する。識別情報の内容は特に限定されなくてよいが、例えば警官を識別するためのOfficer ID、ウェアラブルカメラ10の識別情報、使用されている警察車両VC1の識別情報、メタデータと言われる属性情報、現場の位置情報、あるいは撮像日時でよい。SSD111は、撮像映像のデータ以外のデータを蓄積してもよい。SSD111は、SATA(Serial ATA)を介して、CPU101に接続される。SSD111は、複数設けられてもよい。なお、SSD111以外のストレージ(例えばHDD)が設けられてもよい。
図5は、車載PC52のハードウェア構成例を示すブロック図である。車載PC52は、CPU201と、I/O(Input/Output)制御部202と、通信部203と、メモリ204と、入力部205と、表示部206と、スピーカ207と、HDD208とを含む構成である。車載PC52は、ウェアラブルカメラ10および車載レコーダ62のそれぞれとの間で通信可能であり、コモントリガーボックス54を介して警察署内の各種サーバ(例えばバックエンドストリーミングサーバ60、バックエンドサーバ70)とも通信可能である。
CPU201は、例えば、車載PC52の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、他の各部との間のデータのI/O制御部202を介した入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。
CPU201は、例えば、表示部206に表示された車載カメラシステム50へのログイン画面に対する警官の入力操作により、警官の車載カメラシステム50へのログインの可否を認証する。警官の入力操作は、例えば、Officer IDとパスワード等を入力する操作である。ログインが許可される対象となる警官に関する各種情報は、例えばメモリ204に予め保存されており、CPU201は、メモリ204に予め保存されているログインの許可対象の情報を用いて、警官の車載カメラシステム50へのログインの可否を判定する。なお、このログインは、車載PC52を介した車載カメラシステム50へのログインでもよいし、車載PC52にインストールされた既定のアプリケーションへのログインでもよい。
I/O制御部202は、CPU201と車載PC52の各部(例えば通信部203、入力部205、表示部206、スピーカ207)との間でデータの入出力に関する制御を行い、CPU201からのデータおよびCPU201へのデータの中継を行う。なお、I/O制御部202は、CPU201と一体的に構成されてもよい。
通信部203は、例えば、車載カメラ51あるいは車載レコーダ53との間または警官が装着可能なウェアラブルカメラ10との間間で、有線または無線による通信を行う。
メモリ204は、例えばRAM、ROM、不揮発性あるいは揮発性の半導体メモリを用いて構成され、CPU201の動作時のワークメモリとして機能し、CPU201を動作させるための所定のプログラムおよびデータを保存している。メモリ204は、例えば、車載カメラシステム50へのログインが許可される警官に関するログイン情報を保存する。
入力部205は、警官の入力操作を受け付け、I/O制御部202を介してCPU201に通知するためのUI(User Interface)であり、例えばマウス、キーボード等のポインティングデバイスである。入力部205は、例えば表示部206の画面に対応して配置され、警官の指あるいはスタイラスペンによって操作が可能なタッチパネルもしくはタッチパッドを用いて構成されても良い。 入力部205は、例えば、車載カメラシステム50へログインするためのログイン情報を入力する。
表示部206は、例えばLCDあるいは有機ELを用いて構成され、各種情報を表示する。また、表示部206は、例えば警官の入力操作に応じて、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像に含まれる映像部分のデータを、CPU201の指示の下で同一画面上に表示する(図9参照)。
スピーカ207は、例えば警官の入力操作に応じて、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像に含まれる音声部分のデータを、CPU201の指示の下で出力する。なお、表示部206およびスピーカ207は、車載PC52とは別々の構成としてもよい。
HDD208は、例えば、各種データ、ソフトウェア(ソフトウェアプログラム)を記憶する。具体的には、HDD208は、例えば、車載カメラ51および車載レコーダ53のそれぞれの制御および設定を行うためのソフトウェア、ウェアラブルカメラ10の制御や設定を行うためのソフトウェア、を保存する。また、HDD208は、例えば、ウェアラブルカメラ10により撮像された撮像映像のデータ、車載カメラ51により撮像された撮像映像のデータを保存してよい。
図6は、コモントリガーボックス54のハードウェア構成例を示すブロック図である。図8に示すコモントリガーボックス54は、プロセッサ301と、メモリ302と、通信部303と、LANコネクタ304と、LANインターフェース部305と、USBコネクタ306と、USBインターフェース部307と、LED308と、スイッチ309とを含む構成である。コモントリガーボックス54は、例えば警察車両VC1のトランクルーム内に配備される。
プロセッサ301は、例えばCPU、MPU、DSPあるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、コモントリガーボックス54の制御部としての機能を有する。プロセッサ301は、例えばコモントリガーボックス54の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、コモントリガーボックス54の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。プロセッサ301は、フラッシュメモリ3022に記憶された各種のプログラムおよびデータに従って動作する。
メモリ302は、ワークメモリ3021とフラッシュメモリ3022とを含む。ワークメモリ3021は、例えばRAMを用いて構成され、プロセッサ301の動作時に使用される。フラッシュメモリ3022は、プロセッサ301の動作(処理)の実行を制御するためのプログラムおよびデータを予め保持したり、プロセッサ301の動作(処理)によって生成された各種のデータあるいは外部装置(例えばウェアラブルカメラ10、車載カメラシステム50)から送信された各種のデータを記憶したりする。
通信部303は、有線通信(例えばLAN通信)を行うための有線通信回路部(図示略)と、無線通信(例えばBLE通信、無線LAN通信)を行うための無線通信回路部(図示略)とを有する。通信部303は、コモントリガーボックス54と有線で接続された外部装置(例えば充電台55、車載カメラシステム50、回転警告灯PL、加速度センサ(図示略)、サイレン(図示略))との間で有線を用いたデータ送受信を行う。なお、コモントリガーボックス54は車載PC52と有線で接続されても構わない。この場合には、通信部303は、車載PC52との間で有線を用いたデータ送受信を行う。また、通信部303は、コモントリガーボックス54と無線で接続された外部装置(例えばウェアラブルカメラ10)との間で無線を用いたデータ送受信を行う。
LANコネクタ304は、コモントリガーボックス54とLANケーブル(図示略、例えばクロスケーブルあるいはストレートケーブル)を介して接続された外部装置(例えば充電台55、車載カメラシステム50、回転警告灯PL、加速度センサ(図示略)、サイレン(図示略))との間でLAN通信を行う際に使用される既定のコネクタである。なお、加速度センサ(図示略)はコモントリガーボックス54内に設けられてもよい。LANインターフェース部305は、LANコネクタ304とプロセッサ301との間の通信インターフェースであり、LANコネクタ304とプロセッサ301との間のデータの入出力を行う。なお、LANインターフェース部305は、LANケーブル(例えばクロスケーブル)の信号端子の出力が入力されるGPIOを有してよい。
USBコネクタ306は、コモントリガーボックス54とUSBケーブル(図示略)を介して接続された外部装置(例えば充電台55、車載カメラシステム50、回転警告灯PL、加速度センサ(図示略)、サイレン(図示略))との間でUSB通信を行う際に使用される既定のコネクタである。USBインターフェース部307は、USBコネクタ306とプロセッサ301との間の通信インターフェースであり、USBコネクタ306とプロセッサ301との間のデータの入出力を行う。
LED308は、例えば複数のLEDを用いて構成される。LED308は、プロセッサ301からの制御信号に応じて、コモントリガーボックス54の電源がONしているか否かを点灯あるいは消灯して報知する。また、LED308は、プロセッサ301からの制御信号に応じて、BLE通信を行っている状態であるか否かを点灯あるいは消灯して報知する。LED308は、プロセッサ301からの制御信号に応じて、無線LAN通信を行っている状態であるか否かを点灯あるいは消灯して報知したりする。
スイッチ309は、コモントリガーボックス54が無線通信(例えばBLEあるいは無線LANを用いた無線通信)する相手の外部機器(例えばウェアラブルカメラ10)を通信相手として登録して設定する(つまり、通信設定処理の際)際に操作される押しボタンスイッチである。スイッチ309が押下された旨の信号はプロセッサ301に入力される。
次に、実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステム1の第1動作例について、図7〜図9を参照して説明する。図7は、実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステム1の第1動作例を時系列に示すシーケンス図である。図8は、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51の撮像状況例を示す図である。図9は、車載PC52での再生表示画面例を示す図である。第1動作例では、車載カメラシステム50は、ウェアラブルカメラ10により撮像されているリアルタイムなライブ映像を受信して記録する例を説明する。なお、図7の説明において、車載カメラシステム50とウェアラブルカメラ10との間の通信(具体的には無線通信)は、コモントリガーボックス54を介して行われてもよいし、警官が所持するスマートフォン(図示略)のテザリング機能を介して行われてもよい。
図7において、ウェアラブルカメラ10を装着した警官(例えば2名の警官OFF1,OFF2)が警察車両VC1に乗車しており、警察車両VC1は現場(Field)に到着寸前である。警官OFF1,OFF2のそれぞれのウェアラブルカメラ10は、画角AG1,AG2撮像をしている(St0)。また、警察車両VC1の後方に、応援部隊としての他の警察車両VC2が現場に向かっている。この時、警察車両VC2に乗車している警官により装着されたウェアラブルカメラ10は、画角AG4で撮像している。
ここで、警察車両VC1内に配備されたコモントリガーボックス54は、所定のアラームイベントを検知する(St1)。アラームイベントは、例えば図8に示すように、警察車両VC1が現場に到着して急停車したことである。このアラームイベントは、例えばコモントリガーボックス54に接続された加速度センサ(図示略)の出力値に基づいてコモントリガーボックス54が急停車を検知できる。現場に到着した時、2名の警官OFF1,OFF2は警察車両VC1から飛び出して事件の犯人SUS1を見つけ、例えば拳銃を構えている。コモントリガーボックス54は、アラームイベントの検知を示すアラーム通知を生成して車載カメラシステム50(例えば車載PC52あるいは車載レコーダ53)に送る(St2)。以下の説明において、車載カメラシステム50におけるデータあるいは情報の送受信は車載PC52が行うとして説明するが、車載レコーダ53でも構わない。
車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、コモントリガーボックス54からのアラーム通知の受信に応じて、車載カメラ51により画角AG3で撮像されている撮像映像(ライブ映像)を車載レコーダ53に記録(つまり録画)を開始する(St3)。更に、車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、コモントリガーボックス54からのアラーム通知の受信に応じて、時刻調整処理の一例としての時刻同期処理の開始要求を生成して3名の警官(具体的には、警官OFF1,OFF2と警察車両VC2に乗車している警官)のそれぞれのウェアラブルカメラ10に送る(St4)。それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、ステップSt4の開始要求を受信すると、開始応答(Ack)を送り(St5)、時刻同期処理のために必要となる基準時刻の取得要求を生成して車載カメラシステム50(例えば車載PC52)に送る(St6)。図7の第1動作例では、車載カメラシステム50の管理する時刻がウェアラブルカメラ10にとっての基準時刻としている。なお、車載カメラシステム50において、車載カメラ51、車載PC52および車載レコーダ53のそれぞれの時刻は常に同期している。
車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)からの取得要求に応じて、基準時刻情報を時刻応答として返す(St7)。これにより、それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、時刻応答の受信に応じて、車載カメラシステム50(例えば車載カメラ51により撮像されているライブ映像が記録されている車載レコーダ53)の基準時刻とウェアラブルカメラ10の時刻とを同期させることができる(St8)。
車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)により撮像されているライブ映像の送信開始をそれぞれのウェアラブルカメラ10に要求する(St9)。それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、時刻同期処理が施された後に、ステップSt9の要求に基づいて、撮像されているライブ映像のデータ(ライブBWCデータ)の開始応答(Ack)を車載カメラシステム50(例えば車載PC52)に送る(St10)。それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、ステップSt10の後、撮像されているライブ映像のデータ(ライブBWCデータ)を車載カメラシステム50(例えば車載PC52)にストリーミングする(St11)。
車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、ステップSt11においてそれぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)からストリーミングされているライブ映像のデータを受信し、ステップSt3において録画されている撮像映像のデータと関連付けて車載レコーダ53に記録する(St12)。
一方、ビューア端末(例えば車載PC52)は、警官(例えば警察車両VC1に乗車している他の警官)の操作により、再生対象となる撮像映像の時刻指定再生要求を生成して車載カメラシステム50(例えば車載レコーダ53)に送る(St13)。車載カメラシステム50(例えば車載レコーダ53)は、時刻指定再生要求を受信すると、その時刻指定再生要求を満たす時間帯にそれぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)および車載カメラ51により撮像されたそれぞれの撮像映像のデータを読み出してビューア装置(例えば車載PC52)に送る(St14)。ビューア装置(例えば車載PC52)は、車載カメラシステム50(例えば車載レコーダ53)から送られたそれぞれの撮像映像のデータを表示部206に表示して再生する(St15)。なお、上述したステップSt13〜ステップSt15ならびに図9の説明において、ビューア装置は、車載PC52でもよいしが、バックエンドクライアント80(図1参照)であってもよく、車載PC52およびバックエンドクライアント80の両方であってもよい。
ビューア装置(例えば車載PC52)は、例えば図9に示すように、車載カメラ51により画角AG3で撮像された撮像映像MV1と、警官OFF1のウェアラブルカメラ10により画角AG1で撮像された撮像映像MV2と、警官OFF2のウェアラブルカメラ10により画角AG2で撮像された撮像映像MV3と、現場に急行中の警察車両VC2の警官のウェアラブルカメラ10により画角AG4で撮像された撮像映像MV4とを同一画面上に表示して再生する。これにより、ビューア装置を操作した警官は、現場をうろつく犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況を広範に視聴確認できるので、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。例えば、撮像映像MV2によれば、警官OFF1が拳銃を構えている手首WR1の一部が映し出されており、現場の緊迫した状況が事細かく伺える。同様に、撮像映像MV3によれば、警官OFF2が拳銃を構えている手首WR2の一部が映し出されており、犯人SUS1に対して2人の警官OFF1,OFF2が拳銃を構えている様子が映る等、現場の緊迫した状況が事細かく伺える。例えば、撮像映像MV4によれば、現場に急行している警察車両VC2の中で、警官が車載PC52Aを開いて、例えば事件等の詳細を振り返っていたり犯人SUS1の詳細情報を確認していたりする様子が伺える。
なお、ビューア装置(例えば車載PC52)は、それぞれの撮像映像MV1〜MV4を表示部206に表示する時に、それぞれの撮像映像MV1〜MV4の撮像日時および撮像地点(位置情報)の詳細情報DTL1,DTL2,DTL3,DTL4を追加して表示してもよい。これにより、ビューア装置を操作した警官は、撮像映像の内容に関わる現場の撮像日時および位置情報も的確に把握できる。
次に、実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステム1の第2動作例について、図8〜図10を参照して説明する。図10は、実施の形態1に係るウェアラブルカメラシステム1の第2動作例を時系列に示すシーケンス図である。第2動作例では、車載カメラシステム50は、過去にウェアラブルカメラ10により撮像された撮像映像を受信して記録する例を説明する。なお、図10の説明において、車載カメラシステム50とウェアラブルカメラ10との間の通信(具体的には無線通信)は、コモントリガーボックス54を介して行われてもよいし、警官が所持するスマートフォン(図示略)のテザリング機能を介して行われてもよい。また、図10の説明において、図7の処理と同一の処理については同一のステップ番号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図10において、それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、時刻応答の受信に応じて、車載カメラシステム50(例えば過去に車載カメラ51により撮像されたライブ映像が記録されている車載レコーダ53)の基準時刻とウェアラブルカメラ10の時刻とを同期させることができる(St8)。この後、それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、時刻同期処理が施された後に、ステップSt0において撮像された撮像映像のデータを記録(つまり録画)する(St21)。
ここで、警官(例えば警察車両VC1に乗車している他の警官)あるいはタイマ機能により、車載カメラシステム50(例えば車載PC52あるいは車載レコーダ53)に、撮像映像のデータの記録の停止がなされたとする(St22)。これにより、車載カメラシステム50(例えば車載レコーダ53)は、撮像映像のデータの記録を停止する(St23)。車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、撮像映像のデータの記録停止要求を生成してそれぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)に送る(St24)。それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、車載カメラシステム50(例えば車載PC52)からの撮像映像のデータの記録停止要求に基づいて、撮像映像のデータの記録を停止し(St25)、撮像映像のデータの記録の停止応答(例えばAck)を車載カメラシステム50(例えば車載PC52)に送る(St26)。
車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)により過去に記録された撮像映像のファイルダウンロード要求をそれぞれのウェアラブルカメラ10に要求する(St27)。それぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)は、ステップSt27の要求に基づいて、過去に記録された撮像映像のデータ(映像&音声データ)を車載カメラシステム50(例えば車載PC52)に送信する(St28)。
車載カメラシステム50(例えば車載PC52)は、ステップSt28においてそれぞれのウェアラブルカメラ10(上述参照)から送られた撮像映像のデータを受信し、ステップSt3において録画されている撮像映像のデータと関連付けて車載レコーダ53に記録する(St12)。ステップSt12以降の処理は図7を参照して説明した内容と同一であるため、説明を省略する。
以上により、ウェアラブルカメラシステム1は、ユーザ(例えば警官)の装着が可能なウェアラブルカメラ10と、ユーザの車両(例えば警察車両VC1)に搭載される車載システム(例えば車載カメラシステム50)とが通信可能である。車載カメラシステム50は、警察車両VC1の周囲を撮像可能な車載カメラ51と、車載カメラ51により撮像される第1撮像映像(例えばICVデータ)を記録可能な車載レコーダ53と、を有する。車載カメラシステム50は、所定のアラーム通知の受信に応じて、第1撮像映像の車載レコーダ53への記録を開始するとともに、ウェアラブルカメラ10に第2撮像映像(例えばBWCデータ)の記録開始を指示する。ウェアラブルカメラ10は、記録開始の指示に応じて第2撮像映像の記録を開始し、第2撮像映像を車載カメラシステム50に送る。車載カメラシステム50は、第1撮像映像と第2撮像映像とを関連付けて車載レコーダ53に記録する。
これにより、ウェアラブルカメラシステム1は、警官が装着するウェアラブルカメラ10により撮像される映像データと警官が乗車する警察車両VC1に搭載される車載カメラ51により撮像される映像データとを関連付けて記録し、警官の業務を効率的に支援できる。
また、ウェアラブルカメラ10は、車載カメラシステム50の時刻と同期する時刻調整処理を行い、時刻調整処理の後に第2撮像映像を車載カメラシステム50に送る。これにより、ウェアラブルカメラ10は、車載カメラシステム50との間で時刻情報を共有かつ一致できるので、警官がウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより同時刻に撮像された撮像映像の信頼性を向上できる。
また、ウェアラブルカメラシステム1は、車載レコーダ53と接続されたビューア装置(例えば車載PC52あるいはバックエンドクライアント80)を更に備える。車載カメラシステム50は、ビューア装置からの時刻指定要求に応じて、時刻指定要求を満たす第1撮像映像および第2撮像映像を車載レコーダ53から取得する。ビューア装置は、第1撮像映像および第2撮像映像のそれぞれを同一画面上に表示して再生処理する。これにより、ビューア装置を操作した警官は、現場をうろつく犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況を広範に視聴確認できるので、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。
また、ビューア装置は、車載カメラシステム50に含まれ、警察車両VC1に搭載されるコンピュータ装置(例えば車載PC52)である。これにより、警察車両VC1に乗車した警官は、現在あるいは過去において現場にいた犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況を広範に視聴確認でき、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。
また、ビューア装置は、警察車両VC1が所定の駐車場(例えば警察署の駐車場)に駐車した時に無線回線(例えば無線LAN通信回線)を介して車載カメラシステム50と接続され、かつ警察署内に配置されるコンピュータ装置(例えばバックエンドクライアント80)である。これにより、警察車両VC1に乗車した警官以外の場所(例えばオペレータと言われる、警察署に駐在する現場の状況の専門官)は、現在あるいは過去において現場にいた犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況を広範に視聴確認でき、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。
また、第2撮像映像は、ウェアラブルカメラ10により現在撮像されているライブ映像である。これにより、ビューア装置を操作した警官は、現場をうろつく犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況をリアルタイムかつ広範に視聴確認できるので、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。
また、第2撮像映像は、ウェアラブルカメラ10により過去に撮像されて記録された録画映像である。これにより、ビューア装置を操作した警官は、現場をうろつく犯人SUS1だけでなくその現場周囲の過去の状況を広範に視聴確認できるので、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。
また、ウェアラブルカメラシステム1は、警察車両VC1に搭載され、所定の事象を検知するトリガー装置(例えばコモントリガーボックス54)を更に備える。コモントリガーボックス54は、所定の事象(例えば犯人SUS1を発見したこと等が契機となって発生した警察車両VC1の急停車)を検知すると、所定のアラーム通知を車載カメラシステム50に送る。これにより、ウェアラブルカメラシステム1は、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像のデータの記録を、例えば犯人SUS1を発見(目撃も可)した等の緊急事態の発生によって開始できるので、犯人SUS1逮捕までの重要なシーンの状況を撮像映像のエビデンスによって警官の業務正当性をより一層主張し易くなる。
また、コモントリガーボックス54は、所定の事象として、警察車両VC1の急停車を検知する。これにより、ウェアラブルカメラシステム1は、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像のデータの記録を、例えば犯人SUS1を発見(目撃も可)した等で警察車両VC1が現場で急停車したことの発生によって開始できる。
また、コモントリガーボックス54は、所定の事象として、警察車両VC1に設けられる回転警告灯PLの点灯開始を検知する。これにより、ウェアラブルカメラシステム1は、ウェアラブルカメラ10および車載カメラ51のそれぞれにより撮像された撮像映像のデータの記録を、例えば犯人SUS1のいる現場に急行する等の緊急事態の発生によって開始できる。
また、ウェアラブルカメラ10は複数設けられる。これにより、ビューア装置は、第1撮像映像および複数の第2撮像映像のそれぞれを同一画面上に表示して再生処理する。これにより、ビューア装置を操作した警官は、第2撮像映像が1つだけである場合に比べて、現場をうろつく犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況を広範に視聴確認できるので、現場の状況確認を簡易に行える。
また、第1撮像映像および第2撮像映像のそれぞれは音声を含む。これにより、ビューア装置を操作した警官は、現場をうろつく犯人SUS1だけでなくその現場周囲の状況(例えば映像だけでなく音声)を広範に視聴確認できるので、現場の状況確認を簡易に行えて業務効率を的確に向上できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、警官が装着するウェアラブルカメラにより撮像される映像データと警官が乗車する警察車両に搭載される車載カメラにより撮像される映像データとを関連付けて記録し、警官の業務を効率的に支援するウェアラブルカメラシステムおよび映像記録方法として有用である。
1 ウェアラブルカメラシステム
10 ウェアラブルカメラ
50 車載カメラシステム
51 車載カメラ
52 車載PC
53 車載レコーダ
54 コモントリガーボックス
55 充電台
60 バックエンドストリーミングサーバ
70 バックエンドサーバ
80 バックエンドクライアント
90 ギャングチャージャ
NW1 ネットワーク
PL1 回転警告灯
VC1 警察車両

Claims (13)

  1. ユーザの装着が可能なウェアラブルカメラと、前記ユーザの車両に搭載される車載システムとが通信可能なウェアラブルカメラシステムであって、
    前記車載システムは、
    前記車両の周囲を撮像可能な車載カメラと、前記車載カメラにより撮像される第1撮像映像を記録可能な車載レコーダと、を有し、
    所定のアラーム通知の受信に応じて、前記第1撮像映像の前記車載レコーダへの記録を開始するとともに、前記ウェアラブルカメラに第2撮像映像の記録開始を指示し、
    前記ウェアラブルカメラは、
    前記記録開始の指示に応じて前記第2撮像映像の記録を開始し、前記第2撮像映像を前記車載システムに送り、
    前記車載システムは、
    前記第1撮像映像と前記第2撮像映像とを関連付けて前記車載レコーダに記録する、
    ウェアラブルカメラシステム。
  2. 前記ウェアラブルカメラは、
    前記車載システムの時刻と同期する時刻調整処理を行い、前記時刻調整処理の後に前記第2撮像映像を前記車載システムに送る、
    請求項1に記載のウェアラブルカメラシステム。
  3. 前記車載レコーダと接続されたビューア装置、を更に備え、
    前記車載システムは、
    前記ビューア装置からの時刻指定要求に応じて、前記時刻指定要求を満たす前記第1撮像映像および前記第2撮像映像を前記車載レコーダから取得し、
    前記ビューア装置は、
    前記第1撮像映像および前記第2撮像映像のそれぞれを同一画面上に表示して再生処理する、
    請求項1または2に記載のウェアラブルカメラシステム。
  4. 前記ビューア装置は、
    前記車載システムに含まれ、前記車両に搭載されるコンピュータ装置である、
    請求項3に記載のウェアラブルカメラシステム。
  5. 前記ビューア装置は、
    前記車両が所定の駐車場に駐車した時に無線回線を介して前記車載システムと接続され、かつ警察署内に配置されるコンピュータ装置である、
    請求項3に記載のウェアラブルカメラシステム。
  6. 前記第2撮像映像は、前記ウェアラブルカメラにより現在撮像されているライブ映像である、
    請求項1に記載のウェアラブルカメラシステム。
  7. 前記第2撮像映像は、前記ウェアラブルカメラにより過去に撮像されて記録された録画映像である、
    請求項1に記載のウェアラブルカメラシステム。
  8. 前記車両に搭載され、所定の事象を検知するトリガー装置、を更に備え、
    前記トリガー装置は、
    前記所定の事象を検知すると、前記所定のアラーム通知を前記車載システムに送る、
    請求項1に記載のウェアラブルカメラシステム。
  9. 前記トリガー装置は、
    前記所定の事象として、前記車両の急停車を検知する、
    請求項8に記載のウェアラブルカメラシステム。
  10. 前記トリガー装置は、
    前記所定の事象として、前記車両に設けられる回転警告灯の点灯開始を検知する、
    請求項8に記載のウェアラブルカメラシステム。
  11. 前記ウェアラブルカメラは複数設けられる、
    請求項1〜10のうちいずれか一項に記載のウェアラブルカメラシステム。
  12. 前記第1撮像映像および前記第2撮像映像のそれぞれは音声を含む、
    請求項1〜11のうちいずれか一項に記載のウェアラブルカメラシステム。
  13. ユーザの装着が可能なウェアラブルカメラと、前記ユーザが乗車する車両に搭載される車載システムとが通信可能なウェアラブルカメラシステムにより実行される映像記録方法であって、
    前記車載システムは、
    前記車両の周囲を撮像可能な車載カメラと、前記車載カメラにより撮像される第1撮像映像を記録可能な車載レコーダと、を有し、
    所定のアラーム通知の受信に応じて、前記第1撮像映像の前記車載レコーダへの記録を開始するとともに、前記ウェアラブルカメラに第2撮像映像の記録開始を指示し、
    前記記録開始の指示に応じて前記第2撮像映像の記録を開始し、前記第2撮像映像を前記車載システムに送り、
    前記第1撮像映像と前記第2撮像映像とを関連付けて前記車載レコーダに記録する、
    映像記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115079624A (zh) * 2022-08-23 2022-09-20 小米汽车科技有限公司 用于车辆绝对时间发布的车载控制器、方法及车辆

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