JP2021026949A - 蓄電デバイス用外装体及びその製造方法 - Google Patents

蓄電デバイス用外装体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大きさや形状について高い設計自由度を有する蓄電デバイス用外装体及びその製造方法を提供すること。【解決手段】外装体1は筒状の周壁部10を具備する。周壁部10は、帯状の包材20が、包材20の一方の側縁部21上に包材20の他方の側縁部22が重なるように螺旋状に巻回されることで筒状に形成されたものである。包材20は、外層としての第1樹脂層と、内層としての第2樹脂層と、両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなる。周壁部10において、包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22における一方の側縁部21の第1樹脂層又は第2樹脂層と他方の側縁部22の第2樹脂層とが接着されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電池(例:リチウムイオン二次電池、全固体電池)などの蓄電デバイスの本体を収容する蓄電デバイス用外装体及びその製造方法、並びに蓄電デバイスに関する。
リチウムイオン二次電池等の電池の本体(例:ベアセル)を収容する電池用外装体として、従来では、略円筒状や略直方体状の金属製缶が用いられていた。しかし、この缶では、電池本体の形状の自由度が制限されるとか重いという欠点がある。そこで、近年では、ラミネートフィルムからなる包材で形成された外装体を用いることが増えている。
包材で外装体を形成する場合、包材をブランク板としてプレス成形加工(例:深絞り加工)することにより、電池本体用収容凹部を有する容器状の外装体を成形する方法が知られている(例えば、特許第4940496号公報)。
特許第4940496号公報
上述したプレス成形加工による外装体の成形方法では、プレス成形加工時に包材に作用する変形応力(例:引張応力)により包材にピンホールやデラミネーションが発生するのを防止するため、包材の成形深さや成形形状について制約を受ける。そのため、外装体において収容可能な電池本体の大きさや形状が制限されるという難点があった。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、大きさや形状について高い設計自由度を有する蓄電デバイス用外装体及びその製造方法を提供すること、並びにこの外装体を備えた蓄電デバイスを提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
1) 筒状の周壁部を備える蓄電デバイス用外装体であって、
前記周壁部は、帯状の包材が、前記包材の一方の側縁部上に前記包材の他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回されることで筒状に形成されており、
前記包材は、外層としての第1樹脂層と、内層としての第2樹脂層と、前記両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなり、
前記周壁部において、前記包材の互いに重なり合う前記両側縁部における前記一方の側縁部の前記第1樹脂層又は前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とが接着されている蓄電デバイス用外装体。
2) 前記包材の前記一方の側縁部の前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とが熱溶着されている前項1記載の蓄電デバイス用外装体。
3) 前記包材の前記一方の側縁部が前記包材の外面側に折り返された状態で、前記一方の側縁部の前記第1樹脂層と前記包材の前記第1樹脂層とが熱溶着されている前項2記載の蓄電デバイス用外装体。
4) 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されている前項3記載の蓄電デバイス用外装体。
5) 前記周壁部の両端部の開口のうち少なくとも一方が、前記周壁部とは別体に形成された蓋部材で閉塞されている前項1〜4のいずれかに記載の蓄電デバイス用外装体。
6) 前記蓋部材は、外層としての第3樹脂層と、内層としての第4樹脂層と、前記両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなり、
前記周壁部の前記開口が前記蓋部材で閉塞された状態で、前記周壁部の前記端部の前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層のいずれか一方と、前記蓋部材の前記第3樹脂層及び前記第4樹脂層のいずれか一方とが接着されている前項5記載の蓄電デバイス用外装体。
7) 前記周壁部の前記端部の前記一方の樹脂層と、前記蓋部材の前記一方の樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されている前項6記載の蓄電デバイス用外装体。
8) 前記周壁部の両端部の開口のうち少なくとも一方が、前記端部における一対の相互対向部分が互いに閉じ合わされた状態で前記両対向部分の前記第2樹脂層同士が熱溶着されることにより、閉塞されている前項1〜4のいずれかに記載の蓄電デバイス用外装体。
9) 前項1〜8のいずれかに記載の蓄電デバイス用外装体内に蓄電デバイス本体が収容されている蓄電デバイス。
10) 外層としての第1樹脂層と、内層としての第2樹脂層と、前記両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなる帯状の包材を、前記包材の一方の側縁部上に前記包材の他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回することにより、筒状の周壁部を形成する工程と、
螺旋状に巻回された前記包材の互いに重なり合う前記両側縁部における前記一方の側縁部の前記第1樹脂層又は前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とを接着する工程とを備える、蓄電デバイス用外装体の製造方法。
11) 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されており、
前記周壁部を形成する工程では、前記包材の前記一方の側縁部を前記包材の外面側に折り返した状態で、前記包材を、前記包材の前記一方の側縁部上に前記包材の前記他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回し、
前記接着する工程では、前記包材の互いに重なり合う前記両側縁部における前記一方の側縁部の前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とを熱溶着するのと同時に、前記一方の側縁部の前記第1樹脂層と前記包材の前記第1樹脂層とを熱溶着する前項10記載の蓄電デバイス用外装体の製造方法。
12) 前記接着する工程では、両方の熱溶着を高周波誘導加熱による熱シール方法により同時に行う前項11記載の蓄電デバイス用外装体の製造方法。
本発明は以下の効果を奏する。
前項1では、外装体の周壁部は、帯状の包材が、包材の一方の側縁部上に包材の他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回されることで筒状に形成されたものなので、大きさや形状について高い設計自由度を有している。したがって、外装体内に収容する蓄電デバイス本体の大きさや形状に応じて周壁部の大きさや形状を調整することができる。
前項2では、包材の一方の側縁部の第2樹脂層と他方の側縁部の第2樹脂層とが熱溶着されているので、両側縁部の両側端面が周壁部の内側に露出しない。これにより、蓄電デバイス本体に含まれている材料(例:電解質)による包材の金属層の側端面からの腐食を抑制できる。さらに、包材の両側縁部が一方の側縁部の第2樹脂層と他方の側縁部の第2樹脂層との熱溶着によって接着されているため、蓄電デバイス本体に含まれている材料の漏出を確実に抑制することができる。
前項3では、包材の一方の側縁部が包材の外面側に折り返された状態で、一方の側縁部の第1樹脂層と包材の第1樹脂層とが熱溶着されているので、包材の互いに重なり合う両側縁部と包材とが接合一体化されている。そのため、外装体の内圧が増加した場合でも両側縁部と包材との接合部が圧迫されることにより包材の両側縁部間の剥離を確実に抑制できる。
前項4では、包材の一方の側縁部の第2樹脂層と他方の側縁部の第2樹脂層との熱溶着と、一方の側縁部の第1樹脂層と包材の第1樹脂層との熱溶着とを確実に同時に行うことができ、そのため、外装体の製作工程数の削減を確実に図り得る。
前項5では、蓋部材が周壁部とは別体に形成されているので、蓋部材及び周壁部の加工をそれぞれ行い易く、そのため、大きさや形状についての設計自由度を更に高めることができる。
前項6では、周壁部の端部をつぶさずにその開口を閉塞することができ、そのため、周壁部の内側に大きな収容スペースを確保することができる。
前項7では、周壁部の端部の一方の樹脂層と、蓋部材の一方の樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されているので、両方の樹脂層を強固に熱溶着することができ、そのため、蓄電デバイス本体に含まれている材料の漏出を確実に抑制することができる。
前項8では、周壁部の端部における一対の相互対向部分が互いに閉じ合わされた状態で両対向部分の第2樹脂層同士が熱溶着されているので、第2樹脂層同士を強固に熱溶着することができ、そのため、蓄電デバイス本体に含まれている材料の漏出を確実に抑制することができる。
前項9では、前項1〜8のいずれかの効果を奏する外装体を備えた蓄電デバイスを提供できる。
前項10〜12では、少なくとも前項1の蓄電デバイス用外装体を確実に製作することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電池(蓄電デバイス)用外装体の概略斜視図である。 図2は、図1中のA−A線概略断面図である。 図3は、同外装体を角筒状の周壁部と各蓋部材とに分離した状態で示す概略斜視図である。 図4は、図3中のB−B線概断面図である。 図5aは、同外装体を形成する包材の概略正面図である。 図5bは、図5a中のC−C線概略断面図である。 図5cは、図5b中のD部分の拡大図である。 図6aは、同包材をその上側縁部を包材の外面側に折り返した状態で示す概略正面図である。 図6bは、図6a中のE−E線概略断面図である。 図7は、同周壁部をその形成途中の状態で示す概略斜視図である。 図8は、同周壁部を、包材の互いに重なり合う両側縁部と包材とを高周波誘導加熱による熱シール方法により一括して接合している途中の状態で示す概略断面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る電池用外装体における、図4に対応する概略断面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る電池用外装体の概略正面図である。 図11は、同外装体の概略側面図である。
次に、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る蓄電デバイス用外装体としての電池用外装体1は、その内側に二次電池本体などの図示しない電池本体(例:ベアセル)を収容するものである。
電池としてはリチウムイオン二次電池、全固体電池などが挙げられる。電池本体は、一般に、正極集電材、正極活性物質、負極集電材、負極活性物質、セパレータ、電解質(例:電解液)などを含んでいる。
電池本体に電気的に接続されているタブリード(図示せず)は、外装体1の内側からその外側へ突出して設けられる。
ここで、本発明に係る蓄電デバイス用外装体の上下方向は限定されるものではないが、本第1実施形態では、外装体1の構成を理解し易くするため、図1における上下方向を外装体1の上下方向と定義する。
外装体1は、図3に示すように、電池本体の外周を包囲する角筒状の周壁部10と、周壁部10とは別体に形成された少なくとも一つの蓋部材とを具備している。本第1実施形態では、蓋部材は上蓋部材40と下蓋部材45を備える。周壁部10の長さ方向は周壁部10の上下方向と一致している。
周壁部10の横断面形状は多角形状であり、詳述すると四角形状であり、したがって周壁部10は詳述すると四角筒状である。
周壁部10の上下方向(即ち周壁部10の長さ方向)の両端部11、12にはそれぞれ開口が設けられている。そして、周壁部10の上端部11の開口11aが上蓋部材40で閉塞され、周壁部10の下端部12の開口が下蓋部材45で閉塞される。
周壁部10は、長尺な帯状の包材20が、包材20の幅方向の両側縁部21、22のうち一方の側縁部21上に他方の側縁部22が重なるように螺旋状に巻回されることで角筒状に形成されたものである(図7参照)。周壁部10の詳細な構成については後述する。
ここで以下では、包材20の両側縁部21、22のうち一方の側縁部21を包材20の「上側縁部21」及び他方の側縁部22を包材20の「下側縁部22」とそれぞれ記述する。
図5aに示すように、包材20は長尺な帯状のラミネートフィルム30からなる。
ラミネートフィルム30は、図5bに示すように、外層(詳述すると最外層)としての第1樹脂層31と、内層(詳述すると最外層)としての第2樹脂層32と、これら両樹脂層31、32間に配置されたバリア層としての金属層33とを積層状に有している。
第1樹脂層31と金属層33はドライラミネートにより互いに接着されており、すなわち、図5cに示すように、第1樹脂層31と金属層33は両層31、33間に介在された第1接着剤層34により互いに接着されている。これと同様に、第2樹脂層32と金属層33はドライラミネートにより互いに接着されており、すなわち、第2樹脂層32と金属層33は両層32、33間に介在された第2接着剤層35により互いに接着されている。
なお本発明では、第1樹脂層31と金属層33はドライラミネートにより互いに接着されることに限定されるものではなく、その他に熱ラミネート等により互いに接着されていてもよい。これと同様に、本発明では、第2樹脂層32と金属層33はドライラミネートにより互いに接着されることに限定されるものではなく、その他に熱ラミネート等により互いに接着されていてもよい。
第1樹脂層(外層)31は熱溶着性樹脂フィルムで形成されている。したがって、第1樹脂層31は詳述すると第1熱溶着性樹脂層である。第1樹脂層31の材料としては、ポリアミド(例:6ナイロン)、ポリエステル(例:PET、PBT、PEN)、ポリオレフィン(例:ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE))などが用いられる。
第1樹脂層31の厚さは限定されるものではなく、好ましくは20μm〜100μmの範囲である。
第2樹脂層(内層)32は熱溶着性樹脂フィルムで形成されている。したがって、第2樹脂層32は詳述すると第2熱溶着性樹脂層である。第2樹脂層32の材料としては、ポリオレフィン(例:ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE))、アイオノマー、エチレンアクリル酸エチル(EEA)、エチレンアクリル酸メチル(EAA)、エチレンアクリル酸メチル樹脂(EMMA)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリエチレン、ポリエステル(例:PET、PBT、PEN)などが用いられる。
第2樹脂層32の厚さは限定されるものではなく、好ましくは20μm〜100μmの範囲である。
第1樹脂層31と第2樹脂層32は、同じ熱溶着性樹脂材料で形成されていてもよいし異なる熱溶着性樹脂材料で形成されていてもよく、好ましくは同じ熱溶着性樹脂材料で形成されていることがよい。本第1実施形態では、両樹脂層31、32は同じ熱溶着性樹脂材料で形成されている。
金属層33は金属箔で形成されている。金属層33の材料(即ち金属箔の材料)としては、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、ニッケルなどが用いられる。
なお本明細書では、文中に特に明示する場合を除き、「アルミニウム」の語は純アルミニウムとアルミニウム合金との双方を含む意味で用いられ、「銅」の語は純銅と銅合金との双方を含む意味で用いられ、「ニッケル」の語は純ニッケルとニッケル合金との双方を含む意味で用いられる。
金属層33の厚さは限定されるものではなく、好ましくは10μm〜150μmの範囲である。
さらに、金属層33の金属箔は、その両面のうち少なくとも一方に化成処理層等の下地処理層(図示せず)が形成されたものであることが好ましい。この場合、電池本体に含まれている材料である電解質による金属層33の腐食を確実に抑制することができるし、金属層33とこれに積層される樹脂層(即ち第1樹脂層31、第2樹脂層32)との接着性が向上する。
化成処理は、例えば次のような処理を施す。即ち、例えば、脱脂処理を行った金属箔の表面に、
1)リン酸と、
クロム酸と、
フッ化物の金属塩及びフッ化物の非金属塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含む混合物の水溶液
2)リン酸と、
アクリル系樹脂、キトサン誘導体樹脂及びフェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂と、
クロム酸及びクロム(III)塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含む混合物の水溶液
3)リン酸と、
アクリル系樹脂、キトサン誘導体樹脂及びフェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂と、
クロム酸及びクロム(III)塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、
フッ化物の金属塩及びフッ化物の非金属塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含む混合物の水溶液
上記1)〜3)のうちのいずれかの水溶液を塗工した後、乾燥することにより、化成処理を施す。
金属箔の片面における化成処理層のクロム付着量は0.1mg/m〜50mg/mが好ましく、特に2mg/m〜20mg/mが好ましい。
周壁部10は、上述したように、包材20が、包材20の上側縁部(一方の側縁部)21上に包材20の下側縁部(他方の側縁部)22が重なるように螺旋状に巻回されることで角筒状に形成されたものである。
詳述すると、本第1実施形態では、図3及び4に示すように、包材20の上側縁部21は包材20の外面20a側に外面20aに重なるように折り返されている。そしてこの状態で、包材20が、包材20の上側縁部21(即ち折り返された側縁部21)上に包材20の下側縁部22が重なるように螺旋状に巻回されており、これにより周壁部10が角筒状に形成されている。
さらに、図4に示すように、包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22において、上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とが、上側縁部21と下側縁部22とが合掌状になるように周壁部10(包材20)の外側にて両側縁部21、22に沿って熱溶着(その熱溶着部「S1」)されている。さらに、上側縁部21の第1樹脂層31と包材20(詳述すると、包材20における上側縁部21との重ね部分)の第1樹脂層31とが、上側縁部21と包材20とが重ね合わせ状になるように両側縁部21、22に沿って熱溶着(その熱溶着部「S2」)されている。
これにより、包材20の両側縁部21、22と包材20とが両側縁部21、21に沿って螺旋状に周壁部10の長さ方向の全体に亘って接合されている。その結果、包材20の両側縁部21、22間の隙間が封止されるとともに、周壁部10の角筒形状が保持されている。
図2及び図3に示すように、上蓋部材40は、ラミネートフィルム50からなるものであり、ラミネートフィルム50がブランク片としてプレス成形加工されることにより成形されたものである。上蓋部材40の外周縁にはその全周に亘ってフランジ部41が上方突出状に一体に形成されている。
上蓋部材40のラミネートフィルム50は、図2に示すように、外層としての第3樹脂層51と、内層としての第4樹脂層52と、これら両樹脂層51、52間に配置されたバリア層としての金属層53とを積層状に有している。
第3樹脂層(外層)51は熱溶着性樹脂フィルムで形成されている。したがって、第3樹脂層51は詳述すると第3熱溶着性樹脂層である。第3樹脂層51の材料としては、上述した第1樹脂層31の材料として挙示された材料などが用いられる。
第4樹脂層(内層)52は熱溶着性樹脂フィルムで形成されている。したがって、第4樹脂層52は詳述すると第4熱溶着性樹脂層である。第4樹脂層52の材料としては、上述した第2樹脂層32の材料として挙示された材料などが用いられる。
金属層53は金属箔で形成されている。金属層53の材料(即ち金属箔の材料)としては、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、ニッケルなどが用いられる。
第3樹脂層51と金属層53はドライラミネートにより互いに接着されており、これと同様に、第4樹脂層52と金属層53はドライラミネートにより互いに接着されている。
なお本発明では、第3樹脂層51と金属層53はドライラミネートにより互いに接着されることに限定されるものではなく、その他に熱ラミネート等により互いに接着されていてもよい。これと同様に、本発明では、第4樹脂層52と金属層53はドライラミネートにより互いに接着されることに限定されるものではなく、その他に熱ラミネート等により互いに接着されていてもよい。
外装体1において、周壁部10の上端部11の開口11aは上蓋部材40で密封状態に閉塞されている。この閉塞状態では、上蓋部材40が周壁部10の上端部11の開口11a内に配置されるとともに、上蓋部材40のフランジ部41が周壁部10の上端部11の内周面に重ねられている。そしてこの状態で、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とが上端部11の周方向の全周に亘って所定の接着手段により接着されている。これにより、周壁部10の上端部11の開口11aが上蓋部材40で密封状態に閉塞されている。
接着手段は限定されるものではなく、例えば、接着剤による接着であってもよいし熱溶着手段であってもよく、特に熱溶着手段であることが高い接着力を得ることができる点で好ましい。さらに、熱溶着は後述する高周波誘導加熱による熱シール方法により行われることがより好ましい。本第1実施形態では、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とは高周波誘導加熱による熱シール方法により熱溶着(その熱溶着部S3)されている。さらに、この熱溶着の際に、周壁部10の上端部11と上蓋部材40との間の内角隅部に熱溶着ビードBが上端部11の周方向の略全周に亘って固着している。
下蓋部材45は、上蓋部材40と同じラミネートフィルム50からなるものであり、ラミネートフィルム50がブランク片としてプレス成形加工されることにより成形されたものである。さらに、下蓋部材45は上蓋部材40を上下逆さまにした形状のものであり、したがって、下蓋部材45の外周縁にはその全周に亘ってフランジ部46が下方突出状に一体に形成されている。
外装体1において、周壁部10の下端部12の開口は下蓋部材45で密封状態に閉塞されている。この閉塞状態では、下蓋部材45が周壁部10の下端部12の開口内に配置されるとともに、下蓋部材45のフランジ部46が周壁部10の下端部12の内周面に重ねられている。そしてこの状態で、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とが下端部12の周方向の全周に亘って所定の接着手段により接着されている。これにより、周壁部10の下端部12の開口が下蓋部材45で密封状態に閉塞されている。
接着手段は限定されるものではなく、例えば、接着剤による接着であってもよいし熱溶着手段であってもよく、特に熱溶着手段であることが高い接着力を得ることができる点で好ましい。さらに、熱溶着は後述する高周波誘導加熱による熱シール方法により行われることがより好ましい。本第1実施形態では、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とは高周波誘導加熱による熱シール方法により熱溶着されている。さらに、この熱溶着の際に、周壁部10の下端部12と下蓋部材45との間の内角隅部に熱溶着ビードが下端部12の周方向の略全周に亘って固着している。
電池本体の上述したタブリードは、一般に、外装体1の内側から周壁部10の上端部11(又は下端部12)と上蓋部材40のフランジ部41(又は下蓋部材45のフランジ部46)との間を通過して外装体1の外側に突出する。さらに、周壁部10の上端部11(又は下端部12)と上蓋部材40のフランジ部41(又は下蓋部材45のフランジ部46)との間でタブリードの長さ方向の中間部を挟んだ状態で、周壁部10の上端部11(又は下端部12)の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41(又は下蓋部材45のフランジ部46)の第4樹脂層52とが密封状態に熱溶着される。これにより、タブリードが外装体1に固定される。
次に、本第1実施形態の外装体1の製造方法について以下に説明する。
外装体1の製造方法は、包材20の上側縁部21上に包材20の下側縁部22が重なるように螺旋状に巻回することにより、周壁部10を形成する工程(この工程を「周壁部形成工程」という)と、螺旋状に巻回された包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22における上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とを接着する工程(この工程を「接着工程」という)とを備えている。本第1実施形態では、上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とが熱溶着により接着される。そのため、接着工程を「熱溶着工程」ともいう。
周壁部形成工程について以下に説明する。
図5a〜5cに示すように、上述した包材20を準備する。包材20の幅W0は限定されるものではなく、電池本体の形状及び大きさに応じて設定されうるものである。
そして、図5a、6a及び6bに示すように、包材20の上側縁部21を包材20の外面20a側に包材20の外面20aに重なるように折り返し線Lで折り返す。
包材20の上側縁部21の折り返し幅W1は限定されるものではないが、一定の幅であって±1mm以内の誤差であることが好ましい。なお、包材20の上側縁部21が折り返された状態では、包材20の幅W2は「W0−W1」で算出される。
そして、図7に示すように、包材20(詳述すると、上側縁部21が折り返された包材20)を、包材20にその長さ方向の引張力を加えながら、一方向に延びた巻き芯60の外周面上に、包材20の上側縁部21(詳述すると折り返された上側縁部21)上に包材20の下側縁部22が重なるように所定のリード角θで螺旋状に巻回していく。これにより、巻き芯60の外周面上に角筒状の周壁部10が形成される。
形成される周壁部10の長さは、包材20の巻回回数を増減することにより設定できる。
そして、周壁部10の長さが所望する長さ以上になったとき、包材20の巻回を停止する。
巻き芯60の横断面形状は多角形状であり、具体的には周壁部10の横断面形状と同じ形状であり、即ち四角形状である。なお本発明では、巻き芯60の横断面形状及びその寸寸法は限定されるものではなく、所望する周壁部10の横断面形状及びその寸法に応じて決定されるものである。
巻き芯60の材料は限定されるものではなく、具体的には金属(例:ステンレス鋼)などである。
包材20の上述したリード角θは限定されるものではなく、一定の角度が保たれていることが好ましく、その角度のずれの許容範囲は±0.5°以内であることが特に好ましい。
また、包材20の巻回方向は限定されるものではなく、同図に示すように右ねじ方向であってもよいし、左ねじ方向であってもよい。
熱溶着工程(接着工程)では、周壁部形成工程にて包材20を上述のように螺旋状に巻回しながら又は巻回した後で、図7及び8に示すように、包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22における上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とを両側縁部21、22に沿って熱溶着するのと同時に、上側縁部21の第1樹脂層31と包材20(詳述すると、包材20における上側縁部21との重ね部分)の第1樹脂層31とを両側縁部21、22に沿って熱溶着する。これにより、包材20の両側縁部21、22と包材20とを一括して接合一体化する。
具体的には、包材20の上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32との熱溶着と、包材20の上側縁部21の第1樹脂層31と包材20の第1樹脂層31との熱溶着とは、高周波誘導加熱による熱シール方法により同時に行われることが好ましい。この熱シール方法は、一般に、高周波誘導加熱式熱シール装置(例:インダクションシーリング装置)70を用いて行われる。
この熱シール装置70は、図8に示すように誘導加熱用ヘッド71を備えている。ヘッド71の先端部の内部には誘導加熱用コイル72が設けられている。
この熱シール装置70を用いた熱シール方法により両方の熱溶着を同時に行う場合は、同図に示すように、ヘッド71の先端部は、包材20の両側縁部21、22に対して外側に近接した位置に配置され、そして、ヘッド71の先端部のコイル72によって両側縁部21、22の両金属層33、33と包材20の金属層33とを一括して誘導加熱する。
すると、誘導加熱されたこれらの金属層33の熱によって上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32と上側縁部21の第1樹脂層31と包材20の第1樹脂層31とが同時に溶融するとともに、包材20の巻回時に包材20に加えられた上述の引張力によって上側縁部21と下側縁部22と包材20とが巻き芯60の外周面上で互いに密着する。これにより、上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とが熱溶着されると同時に、上側縁部21の第1樹脂層31と包材20の第1樹脂層31とが熱溶着される。このように両方の熱溶着を同時に行うことにより、外装体1の製作工程数の削減を図り得る。
このように両方の熱溶着を同時に行いながら、ヘッド71の先端部を両側縁部21、22に沿って包材20に対して相対的に移動させる。こうすることにより、包材20の両側縁部21、22と包材20とが周壁部10の長さ方向の全体に亘って接合される。
ここで、包材20の第1樹脂層31と第2樹脂層32は上述したように同じ熱溶着性樹脂材料で形成されているので、両方の樹脂層31、32の融点は等しい。そのため、両方の熱溶着を確実に同時に行うことができ、これにより外装体1の製作工程数の削減を確実に図り得る。
また、巻き芯60の外周面は、樹脂層31、32の溶融物による包材20の貼り付きを抑制するための貼り付き抑制層(図示せず)を有していることが好ましい。この貼り付き抑制層としてはフッ素樹脂層(例:ポリテトラフルオロエチレン層)などが挙げられる。
次いで、周壁部10の内側から巻き芯60を抜出する。そして、周壁部10を所望する長さに周壁部10の横断方向に切断予定線C(図7参照)に沿って切断する。周壁部10の長さは限定されるものではなく、電池本体の形状及び大きさに応じて設定されうるものである。
以上の方法により、周壁部10が製作される。
次いで、周壁部10の両端部11、12の開口のうち少なくとも一方を、予め準備しておいた対応する蓋部材で密封状態に閉塞する(この工程を「閉塞工程」という)。
本第1実施形態では、まず周壁部10の下端部12の開口を下蓋部材45で閉塞し、次いで、周壁部10の上端部11の開口11aから周壁部10(外装体1)の内側に電池本体を収容し、その後、周壁部10の上端部11の開口11aを上蓋部材40で閉塞する。
周壁部10の下端部12の開口を下蓋部材45で閉塞する場合は、周壁部10の下端部12の開口内に下蓋部材45を配置するとともに、下蓋部材45のフランジ部46を周壁部10の下端部12の内周面に重ね、そしてこの状態で、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とを下端部12の周方向の全周に亘って所定の接着手段により接着する。これにより、周壁部10の下端部12の開口を下蓋部材45で密封状態に閉塞する。
接着手段は上述したように限定されるものではないが、熱溶着手段であることが好ましい。さらに、熱溶着は上述した高周波誘導加熱式による熱シール方法により行われることがより好ましい。
次いで、周壁部10の内側にその上端部11の開口11aから電池本体を収容する。
その後、図2及び3に示すように、周壁部10の上端部11の開口11aを上蓋部材40で閉塞する。この場合、周壁部10の上端部11の開口11a内に上蓋部材40を配置するとともに、上蓋部材40のフランジ部41を周壁部10の上端部11の内周面に重ね、そしてこの状態で、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とを上端部11の周方向の全周に亘って所定の接着手段により接着する。これにより、周壁部10の上端部11の開口11aを上蓋部材40で密封状態に閉塞する。
接着手段は上述したように限定されるものではないが、タブリードの封止なども考慮すると熱溶着手段であることが好ましい。さらに、熱溶着は上述した高周波誘導加熱による熱シール方法により行われることがより好ましい。
以上の方法により、図2に示すように外装体1内に電池本体が収容された電池が製作される。
外装体1によれば、周壁部10の上端部11の開口11aが上蓋部材40で閉塞されている状態において、周壁部10の上端部11の開口11a内に上蓋部材40が配置されるとともに、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とが熱溶着されているので、上蓋部材40のフランジ部41の先端面41aが周壁部10の内側に露出しない。これにより、電池本体に含まれている電解質による上蓋部材40の金属層53の先端面41aからの腐食を防止できる。
さらに、周壁部10の上端部11をつぶさずにその開口11aを閉塞することができ、そのため、周壁部10の内側に大きな収容スペースを確保することができる。
ここで本発明では、周壁部10の上端部11の開口11aが上蓋部材40で閉塞されている状態において、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とが熱溶着されていることに限定されるものではなく、その他に例えば次のように構成されていてもよい。
すなわち、本発明では、上蓋部材40のフランジ部41が例えば上蓋部材40の外周縁に下方突出状に形成されている場合は、上蓋部材40のフランジ部41が周壁部10の上端部11の内周面に重ねられた状態で、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第3樹脂層51とが熱溶着や接着剤により接着されていてもよいし、上蓋部材40のフランジ部41が周壁部10の上端部11の外周面に重ねられた状態で、周壁部10の上端部11の第1樹脂層31と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とが熱溶着や接着剤により接着されていてもよい。
接着剤としては、耐電解質性を有する接着剤(例えば、エポキシ系のような二液硬化型接着剤や、変性オレフィンを用いた接着剤)が好適に用いられる。
周壁部10の上端部11の第1樹脂層31及び第2樹脂層32のいずれか一方と上蓋部材40のフランジ部41の第3樹脂層51及び第4樹脂層52のいずれか一方とが熱溶着される場合、互いに熱溶着される両方の樹脂層は同じ熱溶着性樹脂材料で形成されていることが好ましい。この場合、両方の樹脂層を強固に熱溶着することができ、そのため、電池本体に含まれている電解質の漏出を確実に抑制することができる。
また外装体1によれば、周壁部10の下端部12の開口が下蓋部材45で閉塞されている状態において、周壁部10の下端部12の開口内に下蓋部材45が配置されるとともに、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とが熱溶着されているので、下蓋部材45のフランジ部46の先端面が周壁部10の内側に露出しない。これにより、電池本体に含まれている電解質による下蓋部材45の金属層53の先端面からの腐食を防止できる。
さらに、周壁部10の下端部12をつぶさずにその開口を閉塞することができ、そのため、周壁部10の内側に大きな収容スペースを確保することができる。
ここで本発明では、周壁部10の下端部12の開口が下蓋部材45で閉塞されている状態において、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とが熱溶着されていることに限定されるものではなく、その他に例えば次のように構成されていてもよい。
すなわち、本発明では、下蓋部材45のフランジ部46が例えば下蓋部材45の外周縁に上方突出状に形成されている場合は、下蓋部材45のフランジ部46が周壁部10の下端部12の内周面に重ねられた状態で、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第3樹脂層51とが熱溶着や接着剤により接着されていてもよいし、下蓋部材45のフランジ部46が周壁部10の下端部12の外周面に重ねられた状態で、周壁部10の下端部12の第1樹脂層31と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とが熱溶着や接着剤により接着されていてもよい。
接着剤としては、耐電解質性を有する接着剤(例えば、エポキシ系のような二液硬化型接着剤や、変性オレフィンを用いた接着剤)が好適に用いられる。
周壁部10の下端部12の第1樹脂層31及び第2樹脂層32のいずれか一方と下蓋部材45のフランジ部46の第3樹脂層51及び第4樹脂層52のいずれか一方とが熱溶着される場合、互いに熱溶着される両方の樹脂層は同じ熱溶着性樹脂材料で形成されていることが好ましい。この場合、両方の樹脂層を強固に熱溶着することができ、そのため、電池本体に含まれている電解質の漏出を確実に抑制することができる。
本第1実施形態の外装体1によれば、周壁部10は、包材20が、包材20の上側縁部21上に包材20の下側縁部22が重なるように螺旋状に巻回されることで角筒状に形成されたものなので、大きさや形状について高い設計自由度を有している。したがって、外装体1内(周壁部10の内側)に収容する電池本体の大きさや形状に応じて周壁部10の大きさや形状を調整することができる。
さらに、図4に示すように、包材20の上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とが周壁部10の外側にて熱溶着(その熱溶着部S1)されているので、両側縁部21、22の両側端面21a、22aが周壁部10の内側に露出しない。これにより、電池本体に含まれている電解質による包材20の金属層33の側端面21a、22aからの腐食を防止できる。
さらに、包材20の上側縁部21が包材20の外面20a側に折り返された状態で、上側縁部21の第1樹脂層31と包材20の第1樹脂層31とが熱溶着(その熱溶着部S2)されているので、包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22と包材20とが接合一体化されている。そのため、外装体1の内圧が増加した場合でも包材20の両側縁部21、22間の剥離を確実に抑制できる。
さらに、上蓋部材40及び下蓋部材45がそれぞれ周壁部10とは別体に形成されているので、各蓋部材40、45及び周壁部10の加工をそれぞれ行い易く、そのため、大きさや形状についての設計自由度を更に高めることができる。
さらに、周壁部形成工程では、包材20を巻き芯60の外周面上に螺旋状に巻回することで周壁部10を形成するので、包材20を螺旋状に巻回し易く、そのため周壁部10を容易に所望する形状(本第1実施形態では角筒状)に形成することができる。
ここで本発明では、外装体1の周壁部10において、包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22における上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とが熱溶着ではなく接着剤により接着されていてもよい。
接着剤としては、耐電解質性を有する接着剤(例えば、エポキシ系のような二液硬化型接着剤や、変性オレフィンを用いた接着剤)が好適に用いられる。
上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とは接着剤により接着するよりも熱溶着により接着する方が強固に接着することができる。したがって、上記第1実施形態のように両樹脂層32、32を熱溶着により接着すること、すなわち両樹脂層32、32を熱溶着することが好ましい。
本発明の第2実施形態に係る電池用外装体101について図9を参照して以下に説明する。同図では、上記第1実施形態の外装体1の要素に対応する要素には上記第1実施形態の外装体1の要素に付された符号に100を加算した符号が付されている。本第2実施形態について上記第1実施形態との相異点を中心に以下に説明する。
本第2実施形態の外装体101では、周壁部110を形成する包材120の上側縁部121は折り返されていない。そして、包材120がこの上側縁部121上に包材120の下側縁部122が重なるように螺旋状に巻回されることで周壁部110が角筒状に形成されている。
さらに、周壁部110において、包材120の互いに重なり合う両側縁部121、122における上側縁部121の第1樹脂層131と下側縁部122の第2樹脂層132とが密封状態に熱溶着や接着剤により接着されており、これにより、両側縁部121、122が接合されている。
熱溶着は上述した高周波誘導加熱式による熱シール方法により行われることが好ましい。
接着剤としては、耐電解質性を有する接着剤(例えば、エポキシ系のような二液硬化型接着剤や、変性オレフィンを用いた接着剤)が好適に用いられる。
本第2実施形態の外装体101によれば、周壁部110を角筒状に形成する際に包材120の上側縁部121を折り返す必要がない。
なお、この外装体101では、包材120の上側縁部121の側端面121aの少なくとも一部が周壁部110の内側に露出する傾向にあるが、側端面121aは熱溶着時の熱溶着ビードや接着剤などの樹脂によって保護することができる。
本発明の第3実施形態に係る電池用外装体201について図10及び11を参照して以下に説明する。同図では、上記第1実施形態の外装体1の要素に対応する要素には上記第1実施形態の外装体1の要素に付された符号に200を加算した符号が付されている。本第3実施形態について上記第1実施形態との相異点を中心に以下に説明する。
本第3実施形態の外装体201では、周壁部210は偏平な角筒状に形成されている。
周壁部210の上端部211では、上端部211における一対の相互対向部分211c、211d(例えば、上端部211における前部分211c及び後部分211d)が互いに閉じ合わされた状態で両対向部分211c、211dの第2樹脂層同士が密封状態に熱溶着(その熱溶着部S4)されており、これにより周壁部210の上端部211の開口が閉塞されている。
これと同じく、周壁部210の下端部212では、下端部212における一対の相互対向部分212c、212d(例えば、下端部212における前部分212c及び後部分212d)が互いに閉じ合わされた状態で両対向部分212c、212dの第2樹脂層同士が密封状態に熱溶着(その熱溶着部S5)されており、これにより周壁部210の下端部212の開口が閉塞されている。
なお、図10及び11では、熱溶着部S4、S5にはドットハッチングが付されている。
本第3実施形態の外装体201によれば、周壁部210の上端部211の両対向部分211c、211dの第2樹脂層同士、及び下端部212の両対向部分212c、212dの第2樹脂層同士をそれぞれ強固に熱溶着することができ、そのため、電池本体に含まれている材料(例:電解質)の漏出を確実に抑制することができる。
しかも、上蓋部材及び下蓋部材を用いなくても周壁部210の両端部211、212の開口を閉塞することができ、そのため外装体201の部材点数を削減できる。
なお本発明では、周壁部210の両端部211、212の開口がそれぞれ本第3実施形態のように閉塞されていることに限定されるものではなく、その他に、周壁部210の両端部211、212の開口のうちいずれか一方が上記第1実施形態のように蓋部材で閉塞されていてもよい。
以上で本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能である。
例えば、本発明に係る蓄電デバイス用外装体では、周壁部の形状は角筒状であることに限定されるものではなく、その他に円筒状などであってもよい。この場合、巻き芯として横断面円形状のものが用いられる。さらに本発明では、周壁部の横断面形状は四角形状であることに限定されるものではなく、その他に、三角形状、五角形状、六角形状などの多角形状であってもよい。
さらに、本発明に係る蓄電デバイス用外装体は、電池用のものであることに限定されるものではく、その他の蓄電デバイス(例:電気二重層キャパシタ)用のものであってもよい。
本発明の具体的な実施例を以下に示す。ただし、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
本実施例では、図1〜8に示した上記第1実施形態の電池用外装体1を以下の方法で製作した。そして、外装体1の密封性を検証した。
<包材20の製作>
金属層33の金属箔として厚さ80μmの長尺な幅広帯状のアルミニウム箔(その材質:A8021−O)を準備した。このアルミニウム箔の両面にそれぞれ化成処理液を塗布し、その後、180℃で乾燥を行うことにより、アルミニウム箔の両面にそれぞれ下地処理層としての化成処理層(詳述するとクロメート処理層)を形成した。化成処理液は、リン酸、ポリアクリル酸(アクリル系樹脂)、クロム(III)塩化合物、水及びアルコールからなる。アルミニウム箔の片面における化成処理層のクロム付着量は10mg/mであった。
次いで、アルミニウム箔の一方の面に、二液硬化型のマレイン酸変性ポリプロピレン接着剤層34を介して第1樹脂層31としての厚さ40μmの長尺な幅広帯状の無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)をドライラミネートにより接着した。これと同様に、アルミニウム箔の他方の面にも二液硬化型のマレイン酸変性ポリプロピレン接着剤層35を介して第2樹脂層32としての厚さ40μmの長尺な幅広帯状の無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)をドライラミネートにより接着した。その後、40℃で10日間エージングを行うことにより、長尺な幅広帯状のアルミラミネートフィルム30を製作した。
そして、アルミラミネートフィルム30をスリッターによりスリット加工し、これにより、幅W0が35mmの長尺な幅狭帯状の包材20を製作するとともに、これをロール状に巻くことで包材20のコイル体を得た。
<蓋部材の製作>
金属層53の金属箔として厚さ40μmのアルミニウム箔(その材質:A8021−O)を準備した。このアルミニウム箔の両面にそれぞれ化成処理液を塗布し、その後180℃で乾燥を行うことにより、アルミニウム箔の両面にそれぞれ下地処理層としての化成処理層(詳述するとクロメート処理層)を形成した。化成処理液は、リン酸、ポリアクリル酸(アクリル系樹脂)、クロム(III)塩化合物、水及びアルコールからなる。アルミニウム箔の片面における化成処理層のクロム付着量は10mg/mであった。
次いで、アルミニウム箔の一方の面に、二液硬化型のマレイン酸変性ポリプロピレン接着剤層を介して第3樹脂層51としての厚さ40μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)をドライラミネートにより接着した。これと同様に、アルミニウム箔の他方の面にも二液硬化型のマレイン酸変性ポリプロピレン接着剤層を介して第4樹脂層52としての厚さ40μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)をドライラミネートにより接着した。その後、40℃で10日間エージングを行うことにより、アルミラミネートフィルム50を製作した。
そして、アルミラミネートフィルム50を縦80mm×横70mmの長方形状に裁断し、この裁断片をブランク片として深絞り加工することにより、縦50m×横40mm×深さ7mmの上蓋部材40を製作した。
上蓋部材40を上述した製作方法により二個製作し、これらのうち一方を上下逆さまにして下蓋部材45として用いた。
<周壁部10の形成>
巻き芯として角棒状の巻き芯(その材質:ステンレス鋼)60を準備した。巻き芯60の長さは300mmであった。巻き芯60の横断面形状は長方形状であり、その横断面寸法は縦50mm×横40mmであった。また、巻き芯60の外周面にはその全体に亘って包材20の貼り付きを抑制する貼り付き抑制層としてのポリテトラフルオロエチレン層が形成されていた。
包材20のコイル体から巻き出した包材20の上側縁部21を包材20の外面20a側に包材20の外面20aに重なるように折り返した。包材20の上側縁部21の折り返し幅W1は5mmであった。
そして、包材20を、包材20にその長さ方向の引張力を加えながら、巻き芯60の外周面上に、包材20の上側縁部21(詳述すると折り返された上側縁部21)上に包材20の下側縁部22が重なるようにリード角θ=8°で螺旋状に巻回していき、これにより、巻き芯60の外周面上に角筒状の周壁部10を形成した。
さらに、包材20を上述のように螺旋状に巻回しながら、包材20の互いに重なり合う両側縁部21、22における上側縁部21の第2樹脂層32と下側縁部22の第2樹脂層32とを両側縁部21、22に沿って熱溶着するのと同時に、上側縁部21の第1樹脂層31と包材20の第1樹脂層31とを両側縁部21、22に沿って熱溶着した。両方の熱溶着は高周波誘導加熱式熱シール装置70を用いた熱シール方法により同時に行った。この際に適用した高周波誘導加熱による熱シール条件は0.28kW/h(2450MHz)及び2.5secであった。
そして、周壁部10の長さが150mmに到達した時、周壁部10の内側から巻き芯60を抜出した。その後、周壁部10の長さが100mmになるように周壁部10の両端部をそれぞれ周壁部10の長さ方向に対して直交方向に切断した。これにより、所望する長さ100mmの周壁部10を得た。
<周壁部10の開口の閉塞>
次いで、周壁部10の下端部12の開口を下蓋部材45で閉塞するため、周壁部10の下端部12の開口内に下蓋部材45を配置するとともに、下蓋部材45のフランジ部46を周壁部10の下端部12の内周面に重ねた。そしてこの状態で、周壁部10の下端部12の第2樹脂層32と下蓋部材45のフランジ部46の第4樹脂層52とを下端部12の周方向の全周に亘って高周波誘導加熱式熱シール装置70を用いた熱シール方法により熱溶着した。この際に適用した高周波誘導加熱による熱シール条件は0.28kW/h(2450MHz)及び2.5secであった。これにより、周壁部10の下端部12の開口を下蓋部材45で閉塞した。
以上の方法により、周壁部10の上端部11が開口した外装体1を製作した。
<<外装体1の密封性の検証>>
この外装体1の密封性を検証するため、外装体1(周壁部10)の内側に周壁部10の上端部11の開口11aから水を約180mL注入した。
次いで、周壁部10の上端部11の開口11aを上蓋部材40で閉塞するため、周壁部10の上端部11の開口11a内に上蓋部材40を配置するとともに、上蓋部材40のフランジ部41を周壁部10の上端部11の内周面に重ねた。そしてこの状態で、周壁部10の上端部11の第2樹脂層32と上蓋部材40のフランジ部41の第4樹脂層52とを上端部11の周方向の全周に亘って高周波誘導加熱式熱シール装置70を用いた熱シール方法により熱溶着した。この際に適用した高周波誘導加熱による熱シール条件は0.28kW/h(2450MHz)及び2.5secであった。これにより、周壁部10の上端部11の開口11aを上蓋部材40で閉塞した。
次いで、外装体1の周壁部10の長さ方向が水平になるように外装体1を載置台上に載置し、この状態で80℃で7日間静置した。その後、外装体1の内側からの水の漏れの有無を調べた。その結果、水の漏れは認められなかった。したがって、外装体1の密封性は良好であることを確認し得た。
本発明は、電池(例:リチウムイオン二次電池、全固体電池)などの蓄電デバイス用外装体及びその製造方法、並びに蓄電デバイスに利用可能である。
1:外装体 10:周壁部
11:周壁部の上端部 12:周壁部の下端部
20:包材 21:包材の上側縁部
22:包材の下側縁部 30:包材用ラミネートフィルム
31:第1樹脂層 32:第2樹脂層
33:金属層 40:上蓋部材
45:下蓋部材 50:蓋部材用ラミネートフィルム
51:第3樹脂層 52:第4樹脂層
53:金属層 60:巻き芯

Claims (12)

  1. 筒状の周壁部を備える蓄電デバイス用外装体であって、
    前記周壁部は、帯状の包材が、前記包材の一方の側縁部上に前記包材の他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回されることで筒状に形成されており、
    前記包材は、外層としての第1樹脂層と、内層としての第2樹脂層と、前記両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなり、
    前記周壁部において、前記包材の互いに重なり合う前記両側縁部における前記一方の側縁部の前記第1樹脂層又は前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とが接着されている蓄電デバイス用外装体。
  2. 前記包材の前記一方の側縁部の前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とが熱溶着されている請求項1記載の蓄電デバイス用外装体。
  3. 前記包材の前記一方の側縁部が前記包材の外面側に折り返された状態で、前記一方の側縁部の前記第1樹脂層と前記包材の前記第1樹脂層とが熱溶着されている請求項2記載の蓄電デバイス用外装体。
  4. 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されている請求項3記載の蓄電デバイス用外装体。
  5. 前記周壁部の両端部の開口のうち少なくとも一方が、前記周壁部とは別体に形成された蓋部材で閉塞されている請求項1〜4のいずれかに記載の蓄電デバイス用外装体。
  6. 前記蓋部材は、外層としての第3樹脂層と、内層としての第4樹脂層と、前記両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなり、
    前記周壁部の前記開口が前記蓋部材で閉塞された状態で、前記周壁部の前記端部の前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層のいずれか一方と、前記蓋部材の前記第3樹脂層及び前記第4樹脂層のいずれか一方とが接着されている請求項5記載の蓄電デバイス用外装体。
  7. 前記周壁部の前記端部の前記一方の樹脂層と、前記蓋部材の前記一方の樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されている請求項6記載の蓄電デバイス用外装体。
  8. 前記周壁部の両端部の開口のうち少なくとも一方が、前記端部における一対の相互対向部分が互いに閉じ合わされた状態で前記両対向部分の前記第2樹脂層同士が熱溶着されることにより、閉塞されている請求項1〜4のいずれかに記載の蓄電デバイス用外装体。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の蓄電デバイス用外装体内に蓄電デバイス本体が収容されている蓄電デバイス。
  10. 外層としての第1樹脂層と、内層としての第2樹脂層と、前記両層間に配置された金属層とを積層状に有するラミネートフィルムからなる帯状の包材を、前記包材の一方の側縁部上に前記包材の他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回することにより、筒状の周壁部を形成する工程と、
    螺旋状に巻回された前記包材の互いに重なり合う前記両側縁部における前記一方の側縁部の前記第1樹脂層又は前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とを接着する工程とを備える、蓄電デバイス用外装体の製造方法。
  11. 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とが同じ熱溶着性樹脂材料で形成されており、
    前記周壁部を形成する工程では、前記包材の前記一方の側縁部を前記包材の外面側に折り返した状態で、前記包材を、前記包材の前記一方の側縁部上に前記包材の前記他方の側縁部が重なるように螺旋状に巻回し、
    前記接着する工程では、前記包材の互いに重なり合う前記両側縁部における前記一方の側縁部の前記第2樹脂層と前記他方の側縁部の前記第2樹脂層とを熱溶着するのと同時に、前記一方の側縁部の前記第1樹脂層と前記包材の前記第1樹脂層とを熱溶着する請求項10記載の蓄電デバイス用外装体の製造方法。
  12. 前記接着する工程では、両方の熱溶着を高周波誘導加熱による熱シール方法により同時に行う請求項11記載の蓄電デバイス用外装体の製造方法。
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