JP2021026640A - かかりつけ薬局化支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
(1)安全・安心に薬を使用できる。
一人の薬剤師が一人の患者の服薬状況を一カ所の薬局でまとめて管理し、薬の重複や飲み合わせのほか、服薬による効果や副作用などを継続的に確認するため、患者が薬を安全・安心に使用することが可能となる。一人の患者が複数のお薬手帳を持っている場合にそれらを1冊に集約して管理することも可能である。
(2)薬局が開いていない時間にも薬の相談ができる。
休日や夜間など薬局の開局時間外も、薬剤師が24時間体制で薬に関する相談に対して電話等で対応するため、薬の使い方や副作用、残薬(手元に残っている薬)の確認など、患者が必要に応じていつでも薬剤師に相談することができる。
(3)医療チームのサポートを受けられる。
薬剤師が処方内容を確認し、必要に応じて医師への問い合わせや提案を行うため、薬剤師と処方医や医療機関との連携によるサポートを受けることができる。
(1)患者のリピート化が期待できる。
(2)かかりつけ薬剤師指導料を得ることができる。すなわち、保険薬局において、所定の要件を満たした保険薬剤師が患者の同意を得て必要な指導等を行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定することが可能である。
(3)かかりつけ薬剤師包括管理料を得ることができる。すなわち、かかりつけ薬剤師が特定の業務を行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定することが可能である。
一人の患者が特定の薬局(1つの薬局)に来局している回数の総数が複数回であるということは、その患者はその特定の薬局を単発的に利用しているのではなく、今後も利用する可能性があると推定できる。つまり、リピート化の可能性があると言える。あるいは、来局総数が既に相当数に達している患者の場合は、その特定の薬局の利用に関して既にリピート化している可能性があると言える。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。
例えば、6ヶ月という単位期間中に一人の患者が特定の薬局に来局している回数が複数回であったり、特定の薬局に来局するインターバル時間が所定値以下であったりするということは、その患者はその特定の薬局を単発的に利用しているのではなく、今後も利用する可能性があるか、その特定の薬局の利用に関して既にリピート化している可能性があると言える。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。
一人の患者が複数の薬局を利用している場合において、特定の薬局への来局数が他の薬局への来局数より多いということは、その患者はその特定の薬局を好んで利用している可能性があると推定できる。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。
1回の処方当たりの薬剤数が所定値以上であるということは、その患者が多くの薬の投与を必要とする疾患に罹っていて、比較的長期的な治療を必要とする患者である可能性があると推定できる。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。なお、この条件における所定値を薬局端末200からサーバ装置100に対して薬局ごとに任意に指定できるようにしてもよく、またはサーバ装置100において全薬局に一律の所定値を任意に指定できるようにしてもよい。
服薬指導が必要な特定医薬品の調剤が行われているということは、その患者が比較的長期的な治療を必要とする患者である可能性があると推定できる。しかも、その患者は、その特定の薬局において既に服薬指導を受けている可能性があると推定できる。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。なお、比較的長期的な治療を必要とする患者か否かの推定は、医薬品情報記憶部114に記憶されている医薬品の詳細情報と照らし合わせて行うことも可能である。
服薬指導が実際に行われているということは、その患者が比較的長期的な治療を必要とする患者である可能性があると推定できる。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。
1回の処方当たりの処方日数が所定値以下であるということは、その患者が比較的短いサイクルで薬局に訪問して調剤を受ける可能性があると推定できる。このような患者は、かかりつけ薬局の制度やその内容を案内すれば、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があると言える。なお、この条件における所定値を薬局端末200からサーバ装置100に対して薬局ごとに任意に指定できるようにしてもよく、またはサーバ装置100において全薬局に一律の所定値を任意に指定できるようにしてもよい。
上記(1)〜(7)の少なくとも1つの条件を満たす患者を提案対象患者として抽出し、薬局端末200に対する提案対象患者の報知を通じて当該提案対象患者に対して来局時にかかりつけ薬局の案内を行ったり、提案対象患者の患者端末300に対する案内情報の送信を通じて当該提案対象患者に対してかかりつけ薬局の案内を行ったりしても、その患者が特定の薬局をかかりつけ薬局として利用することの同意または仮同意を行うとは限らない。案内を何回か行っても同意することのない患者は、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性が低いと推定できる。この条件(8)は、このような患者に対して必要以上に繰り返し案内を行うことを避けるための条件である。
12 対象患者抽出部
13 対象患者データ送信部
14 案内情報送信部
15 案内回数管理部
16 担当薬剤師提示部
17 仮同意受付部
18 仮同意患者データ送信部
21 調剤データ入力部
22 調剤データ送信部
23 対象者データ受信部
24 提案対象患者報知部
25 仮同意患者データ受信部
26 仮同意患者報知部
31 案内情報受信部
32 案内情報報知部
33 薬剤師情報受信部
34 担当薬剤師報知部
35 仮同意送信部
100 サーバ装置
200 薬局端末
300 患者端末
Claims (14)
- 薬局が使用する薬局端末と、上記薬局端末に通信ネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備え、
上記薬局端末は、
来局した患者ごとに、調剤日および調剤内容に関する調剤データを入力する調剤データ入力部と、
上記調剤データ入力部により入力された調剤データを上記サーバ装置に送信する調剤データ送信部と、
かかりつけ化の提案を行う対象の患者である提案対象患者を示す対象患者データを上記サーバ装置から受信する対象者データ受信部と、
上記対象者データ受信部により受信された上記対象患者データに基づいて上記提案対象患者を報知する提案対象患者報知部とを備え、
上記サーバ装置は、
上記薬局端末から送信される上記調剤データを逐次受信してデータベースに記録する調剤データ記録部と、
上記データベースに記録された上記調剤データの履歴に基づいて、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があるとみなすための所定条件を満たす患者を上記提案対象患者として抽出する対象患者抽出部と、
上記対象患者抽出部により抽出された上記提案対象患者を示す上記対象患者データを上記特定の薬局の上記薬局端末に送信する対象患者データ送信部とを備えた
ことを特徴とするかかりつけ薬局化支援システム。 - 上記所定条件は、上記特定の薬局への来局総数が複数回もしくは所定値以上であるという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
- 上記所定条件は、上記特定の薬局への単位期間当たりの来局数が複数回もしくは所定値以上、または来局のインターバル時間が所定値以下であるという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
- 上記所定条件は、上記特定の薬局への来局数が他の薬局への来局数より多いという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
- 上記所定条件は、上記特定の薬局における1回の処方当たりの薬剤数が所定値以上であるという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
- 上記所定条件は、上記特定の薬局において、服薬指導が必要な特定医薬品の調剤が行われているという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
- 各種医薬品の詳細情報を記憶した医薬品情報記憶部を更に備え、
上記対象患者抽出部は、上記データベースに記録された上記調剤データの履歴に基づいて、上記医薬品情報記憶部に記憶されている上記詳細情報を参照して、
服薬指導が必要な特定医薬品の調剤が行われているという条件を満たす患者を上記提案対象患者として抽出することを特徴とする請求項6に記載のかかりつけ薬局化支援システム。 - 上記調剤データ入力部が入力する上記調剤データは、来局した患者ごとに、服薬指導を含む薬歴の情報を更に含み、
上記所定条件は、上記特定の薬局において服薬指導が行われているという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。 - 上記所定条件は、上記特定の薬局における1回の処方当たりの処方日数が所定値以下であるという条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
- 患者が使用する患者端末を更に備え、当該患者端末は、上記通信ネットワークを介して上記サーバ装置に接続され、
上記患者端末は、
上記特定の薬局を上記かかりつけ薬局として利用することに関する案内情報を上記サーバ装置から受信する案内情報受信部と、
上記案内情報受信部により受信された上記案内情報を報知する案内情報報知部とを備え、
上記サーバ装置は、上記対象患者抽出部により抽出された上記提案対象患者の上記患者端末に上記案内情報を送信する案内情報送信部を更に備えた
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のかかりつけ薬局化支援システム。 - 上記サーバ装置は、上記患者端末を使用する患者ごとに、上記案内情報の送信履歴を上記データベースに記録して管理する案内回数管理部を更に備え、
上記所定条件は、上記案内情報の送信回数が所定値以下であるという条件を更に含むことを特徴とする請求項10に記載のかかりつけ薬局化支援システム。 - 上記調剤データ入力部が入力する上記調剤データは、調剤を担当した薬剤師の情報を含み、
上記サーバ装置は、
上記提案対象患者の調剤を担当したことのある薬剤師を上記データベースから抽出し、患者が上記特定の薬局を上記かかりつけ薬局として利用することに同意した場合の担当薬剤師として上記患者端末に提示する担当薬剤師提示部と、
上記担当薬剤師提示部により上記担当薬剤師が提示された上記患者端末から仮同意の情報を受け付ける仮同意受付部と、
上記仮同意を行った患者である仮同意患者を示す仮同意患者データを、上記担当薬剤師が所属する上記特定の薬局の上記薬局端末に送信する仮同意患者データ送信部とを更に備え、
上記薬局端末は、
上記サーバ装置から送信された上記仮同意患者データを受信する仮同意患者データ受信部と、
上記仮同意患者データ受信部により受信された上記仮同意患者データに基づいて、上記仮同意患者を報知する仮同意患者報知部とを更に備えた
ことを特徴とする請求項10に記載のかかりつけ薬局化支援システム。 - 薬局が使用する薬局端末と、患者が使用する患者端末と、上記薬局端末および上記患者端末に通信ネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備え、
上記薬局端末は、
来局した患者ごとに、調剤日および調剤内容に関する調剤データを入力する調剤データ入力部と、
上記調剤データ入力部により入力された調剤データを上記サーバ装置に送信する調剤データ送信部とを備え、
上記サーバ装置は、
上記薬局端末から送信される上記調剤データを逐次受信してデータベースに記録する調剤データ記録部と、
上記データベースに記録された上記調剤データの履歴に基づいて、特定の薬局をかかりつけ薬局として利用する可能性があるとみなすための所定条件を満たす患者を、かかりつけ化の提案を行う対象の患者である提案対象患者として抽出する対象患者抽出部と、
上記対象患者抽出部により抽出された上記提案対象患者の上記患者端末に対して、上記特定の薬局を上記かかりつけ薬局として利用することに関する案内情報を送信する案内情報送信部とを備え、
上記患者端末は、
上記案内情報を上記サーバ装置から受信する案内情報受信部と、
上記案内情報受信部により受信された上記案内情報を報知する案内情報報知部とを備えた
ことを特徴とするかかりつけ薬局化支援システム。 - 上記調剤データ入力部が入力する上記調剤データは、調剤を担当した薬剤師の情報を含み、
上記サーバ装置は、
上記提案対象患者の調剤を担当したことのある薬剤師を上記データベースから抽出し、患者が上記特定の薬局を上記かかりつけ薬局として利用することに同意した場合の担当薬剤師として上記患者端末に提示する担当薬剤師提示部と、
上記担当薬剤師提示部により上記担当薬剤師が提示された上記患者端末から仮同意の情報を受け付ける仮同意受付部と、
上記仮同意を行った患者である仮同意患者を示す仮同意患者データを、上記担当薬剤師が所属する上記特定の薬局の上記薬局端末に送信する仮同意患者データ送信部とを更に備え、
上記薬局端末は、
上記サーバ装置から送信された上記仮同意患者データを受信する仮同意患者データ受信部と、
上記仮同意患者データ受信部により受信された上記仮同意患者データに基づいて、上記仮同意患者を報知する仮同意患者報知部とを更に備えた
ことを特徴とする請求項13に記載のかかりつけ薬局化支援システム。
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JP2019145979A JP7361528B2 (ja) | 2019-08-08 | 2019-08-08 | かかりつけ薬局化支援システム |
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