JP2021026209A - 色分解光学系及び撮像装置 - Google Patents

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Shinichi Okita
晋一 沖田
村上 隆
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隆 村上
茂弘 金山
Shigehiro Kanayama
茂弘 金山
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Abstract

【課題】 テレビ放送用の新しい色域規格BT2020などの理想特性に近い色再現性に優れた色分解光学系のプリズム分光特性に対して、人が知覚できるほぼすべての色情報に基づく色の評価および測定・検査用として、人の眼に極めて近い感度を有し、かつ、安定したプリズム分光特性を有する色分解光学系および撮像装置を提供することにある。【解決手段】 本発明では、色分解光学系で用いられている青反射ダイクロイック膜と赤反射ダイクロイック膜の透過率特性の傾きと半値波長を最適化し、各プリズム射出面のトリミングフィルタを用いて、各プリズムの射出面から射出する透過光の調整を行うことにより、人の眼に極めて近い感度を有し、かつ、安定したプリズム分光特性を有する色分解光学系の実現が行える。【選択図】図2

Description

本発明は、入射光を複数の色成分光に分解する色分解光学系、及び、その色分解光学系を備えた撮像装置に関する。
一般に、テレビカメラやビデオカメラおよび測定・検査用カメラ等の撮像装置には、色分解光学系が備えられている。
図1に示すように、色分解プリズム112は、撮影レンズ113の側より、第1プリズム、第2プリズム、第3プリズムから構成され、第1プリズムと第2プリズムの間には空気間隙108を有し、第2プリズムと第3プリズムは接着により接合されている。撮影レンズ113は、不図示の被写体からの光束を集光し、IRカットおよびUVカットフィルタ114は、IR光をカットする色ガラスフィルタの片面にUV光をカットする膜がコートされており、不要なIR光とUV光をカットし、色分解プリズム112へと導光している。
第1プリズムは、撮影レンズに面して入射面101を有し、入射面101より入射した撮影レンズからの光を、透過面102に施した青反射ダイクロイック膜にて青色成分光を反射させ、残りを透過させる。反射した青色成分光は、入射面101にて全反射し、出射面のトリミングフィルタ105を射出して撮像素子109に向かう。透過面102を透過した光は、空気間隙108を通って第2プリズムの入射面103より入射する。
第2プリズムの透過面104に施した赤反射ダイクロイック膜は、赤色成分光を反射し、残った緑色成分光を透過させる。反射した赤色成分光は、空気間隙108と接する第2プリズムの入射面103面にて全反射し、出射面のトリミングフィルタ106を射出して撮像素子110に向かう。
透過面104を透過した緑色成分光は、第3プリズムに入射し、出射面のトリミングフィルタ107を射出し、撮像素子111に向かう。このようにして、色分解プリズムは光束を分解する。
前記トリミングフィルタ105、106、107は、分光特性を理想とする特性に近づけるために設けられており、前記青反射ダイクロイック膜と赤反射ダイクロイック膜とで整形できなかった波長成分の分光特性を整える。
また、前記トリミングフィルタ105、106、107は、必要に応じて、色ガラス等の吸収タイプまたはダイクロイック膜等のコートタイプまたは吸収タイプとコートタイプの両方を用いてもよい。ここで、ゴースト防止のためには、吸収タイプを用いることが望ましい。
図9にXYZ等色関数を示す。これは、RGB等色関数の負の値をなくすために一次変換された等色関数であり、人の眼の感度に極めて近い特性を示す。色分解光学系の分光透過特性と撮像素子の感度特性を掛け合わせた結果を、前記XYZ等色関数に合わせることにより、人の眼に極めて近い感度を有する色分解光学系の実現が行える。しかしながら、色分解光学系のプリズム分光特性において、XYZ等色関数に近い形状を有する特性を実現するためには、波長420nmから680nmの広い波長域にかけて、前記第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線は、図10の1001に設計例を示すように、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する傾きの平均値が0.2[%/nm]以上、1.0[%/nm]以下の緩やかな透過特性曲線となり、前記第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線は、図10の1002に設計例を示すように、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する傾きの平均値が−1.0[%/nm]以上、−0.2[%/nm]以下の緩やかな透過特性曲線となる。
このように、波長420nmから680nmの広い波長域に対して、透過率が緩やかな非線形に変化する特性曲線は、成膜バラツキが大きくなり、XYZ等色関数に特性を合わせるのは難しく、かつ、製造コストが増大するという問題がある。
特開2009−075543号公報 特開2009−251096号公報
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、テレビ放送用の新しい色域規格BT2020などの理想特性に近い色再現性に優れた色分解光学系のプリズム分光特性に対して、人が知覚できるほぼすべての色情報に基づく色の評価および測定・検査用として、人の眼に極めて近い感度を有し、かつ、安定したプリズム分光特性を有する色分解光学系および撮像装置を提供することにある。
ゴースト・フレアを低減するため、プリズムの射出面にダイクロイック膜付きのトリミングフィルタを使用せず、理想的な分光特性に近い特性を得て色再現性を向上する技術が従来から知られている。前記、特許文献1に示す特開2009−075543号公報、特許文献2に示す特開2009−251096号公報では、XYZ表色系の等色関数の一次変換で示される理想的な緑色の分光特性の短波長側の特性曲線に沿うように、第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線については、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する傾きの平均値が0.2[%/nm]以上2.0[%/nm]以下となり、第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線については、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する傾きの平均値が−2.0[%/nm]以上、−0.2[%/nm]以下となる形状を有することが記載されている。波長430nmから670nmまでの広い波長域に対して、このように、透過率が緩やかな非線形に変化する特性曲線は、成膜バラツキが大きくなり、かつ、前記第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜の透過特性の変化する波長域が広範囲にわたって重なるため、第1ダイクロイック膜の成膜バラツキは青色光の特性の他に、第2ダイクロイック膜で透過する緑色成分光と第2ダイクロイック膜で反射される赤色成分光の両方の特性の安定性についても悪化させてしまう。
これに対して、本発明では、第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線について、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する平均傾斜をXYZ表色系の等色関数で示される緑色成分の分光特性の短波長側の特性曲線の平均傾斜0.8[%/nm]に比べて急峻となるように、2.0[%/nm]より大きく、4.0[%/nm]より小さくなる形状とし、かつ、第1ダイクロイック膜の透過特性曲線の最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長がXYZ表色系の等色関数の青色と緑色の分光特性曲線が交差する波長位置492[nm]に比べて短波長側となるように、470[nm]以上、480[nm]以下とすることにより、前記第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜の透過特性が変化する部分が重なる波長範囲を狭める。これにより、第1ダイクロイック膜の成膜バラツキが、第2ダイクロイック膜で透過する緑色成分光と第2ダイクロイック膜で反射される赤色成分光の両方の特性の安定性に及ぼす影響を低減し、かつ、第1ダイクロイック膜を透過する緑色成分光と赤色成分光の光量を上げられる。更に、第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性について、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する傾きの平均値が−1.0[%/nm]以上、−0.2[%/nm]以下、かつ、第2ダイクロイック膜の透過特性の最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が545[nm]以上、555[nm]以下とし、450[nm]から650[nm]にかけて緩やかな直線的に変化するシンプルな形状とすることで、成膜バラツキの低減が行える。そして、プリズムの前にIR(Infra Red)とUV(Ultra Violet)をカットするフィルタを配置し、赤色成分光と緑色成分光の射出面のトリミングフィルタにダイクロイック膜を使用して、透過特性を赤色成分光と緑色成分光で個別に調整することにより、安定してXYZ等色関数の特性に近づけることが可能となり、製造コストの低減が行える。射出面のトリミングフィルタとして、通常は製作のしやすさから、ダイクロイック膜が施された板状のガラスフィルタをプリズム射出面に接着するが、プリズム射出面に直接ダイクロイック膜を成膜してもよい。また、青色成分光を取り出すプリズム射出面のトリミングフィルタにはゴースト・フレア防止のためにダイクロイック膜は設けず、吸収タイプの色ガラスフィルタに反射防止膜を施して使用している。同じ特性を、吸収タイプの色ガラスフィルタにダイクロイック膜を施して実現してもよい。また、前記、各色成分光の射出面トリミングフィルタの分光特性は複雑になるが、前記プリズム前に配置するIRとUVをカットするフィルタまたは、そのいずれか一方のカットフィルタを使用せず、その分を前記各色成分光の射出面トリミングフィルタで分光特性の調整を行ってもよい。
このように、本発明によれば、前記IR光とUV光をカットするフィルタを用い、前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜の形状を有する分光透過特性とし、各プリズム射出面のトリミングフィルタを用いて透過光の調整を行い、図2に示す本発明の一例の分光透過特性とすることにより、人の眼に極めて近い感度を有し、かつ、安定したプリズム分光特性を有する色分解光学系の実現が行える。本発明の色分解光学系によって分解された各色光を撮像した画像データを取得することにより、人が知覚できるほぼすべての色情報に基づく色の評価および測定・検査が可能となる。
3色分解プリズム光学系の構成図 本発明の色分解光学系で用いられる分光透過特性の一例を示す特性図 本発明の色分解光学系で用いられる青反射/赤反射ダイクロイック膜特性の一例を示す特性図 本発明の色分解光学系で用いられる各プリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性の一例を示す特性図 プリズム部以外の光学要素の特性 規格化された本発明の総合分光特性とXYZ等色関数 規格化された従来の総合分光特性とXYZ等色関数 xy色度図 XYZ等色関数 従来の色分解光学系で用いられる青反射/赤反射ダイクロイック膜特性の一例を示す特性図
本発明による実施形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、色分解プリズム112は、撮影レンズ113の側より、第1プリズム、第2プリズム、第3プリズムから構成され、第1プリズムと第2プリズムの間には空気間隙108を有し、第2プリズムと第3プリズムは接着により接合されている。撮影レンズ113は、不図示の被写体からの光束を集光し、IRカットおよびUVカットフィルタ114は、IRをカットする色ガラスフィルタの片面にUV光をカットする膜がコートされており、不要なIR光とUV光をカットし、色分解プリズム112へと導光している。
第1プリズムは、撮影レンズに面して入射面101を有し、入射面101より入射した撮影レンズからの光を、透過面102に施した青反射ダイクロイック膜にて青色成分光を反射させ、残りを透過させる。反射した青色成分光は、入射面101にて全反射し、出射面のトリミングフィルタ105を射出して撮像素子109に向かう。透過面102を透過した光は、空気間隙108を通って第2プリズムの入射面103より入射する。
第2プリズムの透過面104に施した赤反射ダイクロイック膜は、赤色成分光を反射し、残った緑色成分光を透過させる。反射した赤色成分光は、空気間隙108と接する第2プリズムの入射面103面にて全反射し、出射面のトリミングフィルタ106を射出して撮像素子110に向かう。
透過面104を透過した緑色光は、第3プリズムに入射し、出射面のトリミングフィルタ107を射出し、撮像素子111に向かう。このようにして、色分解プリズムは光束を分解する。
前記トリミングフィルタ105、106、107は、前記青反射ダイクロイック膜と赤反射ダイクロイック膜とで整形できなかった波長成分の分光特性を整える。
また、前記青色成分光のトリミングフィルタには吸収タイプの色ガラスフィルタとその射出面には反射防止膜を施し、前記赤色成分光と緑色成分光のトリミングフィルタには色ガラスを使用せず、射出面にダイクロイック膜を施している。
図9にXYZ等色関数を示す。これは、RGB等色関数の負の値をなくすために一次変換された等色関数であり、人の眼の感度に極めて近い特性を示す。図9の901、902
Figure 2021026209
て波長で積分すると色の3成分XYZが得られる。光源のスペクトル特性とレンズの透過特性と色分解光学系の分光透過特性と撮像素子の感度特性を掛け合わせた結果が最終的な分光特性となる。光源のスペクトル特性と撮影レンズの透過特性は、撮影条件によって異なるため、本発明においては、色分解光学系の分光透過特性と撮像素子の感度特性を掛け合わせた結果を、前記XYZ等色関数に近づけるようにしている。人の眼が判別できるすべての色について色度図を描くと図8に示すxy色度図の801に示す馬蹄形の枠内となる。図8の802に示す3角形の枠内はテレビ放送用の新しい規格BT2020の色域を示す。XYZ等色関数に近い形状を形成する色分解光学系のプリズム分光特性を実現することで、図8の801に示す馬蹄形の枠内、かつ、図8の802に示す3角形の枠外の領域、すなわち、人の眼では認識できるがBT2020の色域では表示できない領域の色情報についても取得することができるため、人が知覚できるほぼすべての色情報に基づく色の評価および測定・検査が可能となる。
しかしながら、色分解光学系のプリズム分光特性において、XYZ等色関数に近い形状を形成する分光特性を実現するためには、波長420nmから680nmの広い波長域にかけて、前記第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線は、図10の1001に設計例を示すように、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する傾きの平均値が0.2[%/nm]以上、1.0[%/nm]以下の緩やかな透過特性曲線となり、前記第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線は、図10の1002に設計例を示すように、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する傾きの平均値が−1.0[%/nm]以上、−0.2[%/nm]以下の緩やかな透過特性曲線となる。
このように、波長420nmから680nmの広い範囲の波長域に対して、透過率が緩やかな非線形に変化する特性曲線は、成膜バラツキが大きくなり、XYZ等色関数に近い形状を形成する分光特性を実現するのは難しく、かつ、図10に示すように前記第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜の透過特性の変化する波長域が前記広い範囲にわたって重なるため、第1ダイクロイック膜の成膜バラツキは青色成分光の他に、第2ダイクロイック膜で透過する緑色成分光と第2ダイクロイック膜で反射される赤色成分光の両方の特性の安定性も悪化させてしまい、製造コストが増大するという問題が発生する。
そこで、本発明では、図3の301に示す第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線について、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する平均傾斜をXYZ表色系の等色関数で示される緑色の分光特性の短波長側の特性曲線の平均傾斜0.8[%/nm]に比べて急峻となるように、2.0[%/nm]より大きく、4.0[%/nm]より小さくなる形状とし、かつ、図3の303に示すように第1ダイクロイック膜の透過特性曲線の最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長をXYZ表色系の等色関数の青色と緑色の分光特性曲線が交差する波長位置492[nm]に比べて短波長側となるように、470[nm]以上、480[nm]以下とすることにより、前記第1ダイクロイック膜と図3の302に示す第2ダイクロイック膜の透過特性の変化する波長域が重なる領域を450nmから530nmの範囲に狭めることができる。これにより、第1ダイクロイック膜の成膜バラツキについて、第2ダイクロイック膜で透過する緑色成分光と第2ダイクロイック膜で反射される赤色成分光の両方の特性の安定性に与える影響が低減される。更に、第1ダイクロイック膜を透過する緑色成分光と赤色成分光の光量を上げ、かつ、前記第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性について、最高透過率と最低透過率との間の範囲の90%から10%に変化する傾きの平均値が−0.9[%/nm]以上、−0.3[%/nm]以下、かつ、図3の304に示す第2ダイクロイック膜の透過特性の最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が545[nm]以上、555[nm]以下とし、450[nm]から650[nm]にかけて緩やかな直線的に変化するシンプルな形状とすることで、成膜時のバラツキの低減が行える。成膜バラツキとしてシンプルな特性条件の場合に一般的な、波長±5[nm]を想定し、前記、各ダイクロイック膜透過特性の半値波長[nm]と傾き[%/nm]に対して幅をもたせている。そして、赤色成分光と緑色成分光の射出面のトリミングフィルタにダイクロイック膜を使用して、透過特性を赤色成分光と緑色成分光で個別に調整することにより、安定してXYZ等色関数の特性に近づけることが可能となり、製造コストの低減が行える。射出面のトリミングフィルタとして、通常は製作のしやすさから、ダイクロイック膜が施された板状のガラスフィルタをプリズム射出面に接着するが、プリズム射出面に直接ダイクロイック膜を成膜してもよい。また、青色成分光を取り出すプリズム射出面のトリミングフィルタにはゴースト・フレア防止のためにダイクロイック膜は設けず、吸収タイプの色ガラスフィルタに反射防止膜を施して使用している。同じ特性を、吸収タイプの色ガラスフィルタにダイクロイック膜を施して実現してもよい。
図1に示す前記トリミングフィルタ105、106、107を用いて各プリズムの射出面から射出する透過光の調整を行っている。図4は、本発明の色分解光学系で用いられている前記トリミングフィルタ105、106、107の透過特性の設計例として、青色成分の光射出面トリミングフィルタ透過特性401、緑色成分の光射出面トリミングフィルタ透過特性402、赤色成分の光射出面トリミングフィルタ透過特性403を示す。
前記第1プリズム射出面のトリミングフィルタ105は、青色成分光を取り出すプリズムの射出面側に配置され、図4の401に示すように、青色成分光を透過する特性を有する。最低透過率と最高透過率との間の範囲の80%から20%に変化する傾きの平均値を−0.9[%/nm]以上、−0.6[%/nm]以下とし、図4の404に示すように最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長を546[nm]以上、556[nm]以下としている。このトリミングフィルタ105には吸収タイプの色ガラスフィルタを使用し、その光射出面には、透過率維持とゴースト・フレア防止のため、ダイクロイック膜を形成せず、反射防止膜を設けている。
前記第2プリズム射出面のトリミングフィルタ106は、赤色成分光を取り出すプリズムの射出面側に配置され、図4の403に示すように、赤色成分光を透過する特性を有する。ここで、遮断すべき長波長側の赤色成分光については、事前に、前記IRカットフィルタで遮断されるため、透過特性としては立ち上がりのみのシンプルな特性とすることができる。最低透過率と最高透過率との間の範囲の10%から40%に変化する傾きの平均値を0.6[%/nm]以上、1.7[%/nm]以下とし、最低透過率と最高透過率との間の範囲の50%から90%に変化する傾きの平均値を0.4[%/nm]以上、0.7[%/nm]以下とし、図4の406に示すように最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長を529[nm]以上、539[nm]以下としている。このトリミングフィルタ106の光射出面には、透過特性を調整するため、ダイクロイック膜を設けている。
前記第3プリズム射出面のトリミングフィルタ107は、緑色成分光を取り出すプリズムの射出面側に配置され、図4の402に示すように、緑色成分光および赤色成分光を透過する特性を有する。ここで、赤色成分光については、事前に、前記IRカットフィルタおよび第2ダイクロイック膜で遮断されるため、透過特性としては立ち上がりのみのシンプルな特性とすることができる。最低透過率と最高透過率との間の範囲の10%から50%に変化する傾きの平均値を0.9[%/nm]以上、2.6[%/nm]以下とし、最低透過率と最高透過率との間の範囲の50%から90%に変化する傾きの平均値を0.7[%/nm]以上、1.5[%/nm]以下とし、図4の405に示すように最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長を520[nm]以上、530[nm]以下としている。このトリミングフィルタ107の光射出面には、透過特性を調整するため、ダイクロイック膜を設けている。成膜バラツキとしてシンプルな特性条件の場合に一般的な、波長±5[nm]を想定し、前記、各ダイクロイック膜透過特性の半値波長[nm]と傾き[%/nm]に対して幅をもたせている。
図5では、プリズム部以外の光学要素として、IRカットの透過特性501と、UVカットの透過特性502と、撮像素子503(B/R/Gチャンネル共通)の感度特性を示している。前記プリズムの前に配置されるIRをカットするフィルタ114は、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する傾きの平均値が−1.2[%/nm]以上、−0.7[%/nm]以下となり、最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が592[nm]以上、602[nm]以下となる透過特性501を有し、吸収タイプの色ガラスフィルタを使用している。色ガラスフィルタ特性のバラツキを想定し、前記、IRカット特性の半値波長[nm]と傾き[%/nm]に対して幅をもたせている。前記IRをカットする色ガラスフィルタ114の光射出面には、最高透過率と最低透過率との間の範囲の20%から80%に変化する傾きの平均値が2.2[%/nm]以上、8.6[%/nm]以下となり、最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が417[nm]以上、427[nm]以下となる透過特性502を有するUVカット膜が形成されている。成膜バラツキを想定し、前記、UVカット膜透過特性の半値波長[nm]と傾き[%/nm]に対して幅をもたせている。また、実際の総合分光特性には、光源のスペクトル特性と撮影レンズの透過特性も関係するが、撮影条件によって異なるため、ここでは省略する。
図3に示す前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜の分光透過特性、図4に示す前記青色成分・緑色成分・赤色成分の各プリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性、図5に示すプリズム部以外の光学要素であるIRカットとUVカットのフィルタ透過特性とすることにより、図2に示す本発明の色分解光学系の分光透過特性が得られる。図2の201に示す青色成分光については、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する短波長側の傾きの平均値が1.5[%/nm]以上、5.4[%/nm]以下となり、最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が416[nm]以上、426[nm]以下となる形状を有し、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する長波長側の傾きの平均値が−3.0[%/nm]以上、−1.1[%/nm]以下となり、最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が472[nm]以上、482[nm]以下となる形状を有している。図2の203に示す赤色成分光については、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する短波長側の傾きの平均値が0.3[%/nm]以上、1.0[%/nm]以下となり、最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が517[nm]以上、527[nm]以下となる形状を有し、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する長波長側の傾きの平均値が−1.0[%/nm]以上、−0.3[%/nm]以下となり、最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が624[nm]以上、634[nm]以下となる形状を有している。図2の202に示す緑色成分光については、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20%から80%に変化する短波長側の傾きの平均値が0.3[%/nm]以上、1.0[%/nm]以下となり、最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が499[nm]以上、509[nm]以下となる形状を有し、最高透過率と最低透過率との間の範囲の80%から20%に変化する長波長側の傾きの平均値が−1.0[%/nm]以上、−0.3[%/nm]以下となり、最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が582[nm]以上、592[nm]以下となる形状を有している。
図7に示す従来の青色成分の総合分光特性701は、図5に示すプリズム部以外の光学要素の特性である撮像素子の分光特性503と従来BT2020に対応した色分解光学系での青色成分の分光透過特性とを掛け合わせた撮像装置における青色成分の総合分光
Figure 2021026209
図7に示す従来の緑色成分の総合分光特性702は、図5に示すプリズム部以外の光学要素である撮像素子の分光特性503と従来BT2020に対応した色分解光学系での緑色成分の分光透過特性とを掛け合わせた撮像装置における緑色成分の総合分光特性を示
Figure 2021026209
示す従来の赤色成分の総合分光特性703は、図5に示すプリズム部以外の光学要素である撮像素子の分光特性503と従来BT2020に対応した色分解光学系での緑色成分の分光透過特性とを掛け合わせた撮像装置における緑色成分の総合分光特性を示し、図7
Figure 2021026209
T2020に対応した色分解光学系による前記青色成分、緑色成分、赤色成分の総合分光
Figure 2021026209
均色差は、33となる。
図6に示す本発明による青色成分の総合分光特性601は、図5に示すプリズム部以外の光学要素の特性である撮像素子の分光特性503と図2に示す色分解光学系での青色成分の分光透過特性201とを掛け合わせて線形変換した撮像装置における青色成分の
Figure 2021026209
に近づけている。図6に示す本発明による緑色成分の総合分光特性602は、図5に示すプリズム部以外の光学要素である撮像素子の分光特性503と図2に示す色分解光学系での緑色成分の分光透過特性202とを掛け合わせて線形変換した撮像装置における緑色成分の総合分光特性を示し、図6の605に示すXYZ表色系の規格化された等色関数
Figure 2021026209
5に示すプリズム部以外の光学要素である撮像素子の分光特性503と図2に示す色分解光学系での赤色成分の分光透過特性203とを掛け合わせて線形変換した撮像装置における赤色成分の総合分光特性を示し、図6の606に示すXYZ表色系の規格化された
Figure 2021026209
れの差を示す平均色差は、15となる。これは、前記、従来BT2020に対応した色分解光学系の総合分光特性における平均色差33に対して、平均色差が0.45倍に減少、すなわち、色再現性が2.2倍に向上していることを示している。
このように、本発明によれば、図3に示す前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜の分光透過特性、図4に示す前記青色・緑色・赤色成分の各プリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性曲線、図5に示すプリズムの前に配置するIRカットとUVカットのフィルタ透過特性曲線とすることにより、図6に示す本発明の総合分光特性が得られ、人の眼に極めて近い感度を有する色分解光学系の実現が行える。
以上説明してきたように、本発明によれば、前記IRカットおよびUVカットのフィルタ透過特性、前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜の分光透過特性とし、各プリズム射出面のトリミングフィルタを用いて透過光の調整を行い、図2に示す本発明の一例の分光透過特性とすることにより、人の眼に極めて近い感度を有し、かつ、安定したプリズム分光特性を有する色分解光学系の実現が行える。本発明の色分解光学系によって分解された各色光を撮像した画像データを取得することにより、人が知覚できるほぼすべての色情報に基づく色の評価および測定・検査が可能となる。
101 第1プリズムの入射面
102 第1プリズムの透過面のダイクロイック膜面
103 第2プリズムの入射面
104 第2プリズムの透過面のダイクロイック膜面
105 第1プリズム出射面のトリミングフィルタ
106 第2プリズム出射面のトリミングフィルタ
107 第3プリズム出射面のトリミングフィルタ
108 空気間隙
109 青色光の撮像素子
110 赤色光の撮像素子
111 緑色光の撮像素子
112 色分解プリズム
113 撮影レンズ
114 IRカットとUVカットのフィルタ
201 本発明による色分解光学系の青色成分の分光透過特性
202 本発明による色分解光学系の緑色成分の分光透過特性
203 本発明による色分解光学系の赤色成分の分光透過特性
204 本発明による色分解光学系の青色成分の分光透過特性の短波長側の半値
205 本発明による色分解光学系の青色成分の分光透過特性の長波長側の半値
206 本発明による色分解光学系の緑色成分の分光透過特性の短波長側の半値
207 本発明による色分解光学系の緑色成分の分光透過特性の長波長側の半値
208 本発明による色分解光学系の赤色成分の分光透過特性の短波長側の半値
209 本発明による色分解光学系の赤色成分の分光透過特性の長波長側の半値
301 本発明による青反射ダイクロイック膜特性
302 本発明による赤反射ダイクロイック膜特性
303 本発明による青反射ダイクロイック膜特性の半値
304 本発明による赤反射ダイクロイック膜特性の半値
401 本発明による青色成分のプリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性
402 本発明による緑色成分のプリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性
403 本発明による赤色成分のプリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性
404 本発明による青色成分プリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性の半値
405 本発明による緑色成分プリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性の半値
406 本発明による赤色成分プリズム射出面のトリミングフィルタ透過特性の半値
501 IRカットのフィルタ透過特性
502 UVカットのフィルタ透過特性
503 撮像素子の感度特性
504 本発明によるIRカットのフィルタ透過特性の半値
505 本発明によるUVカットのフィルタ透過特性の半値
601 本発明による規格化された青色成分の総合分光特性
602 本発明による規格化された緑色成分の総合分光特性
603 本発明による規格化された赤色成分の総合分光特性
Figure 2021026209
701 規格化された従来の青色成分の総合分光特性
702 規格化された従来の緑色成分の総合分光特性
703 規格化された従来の赤色成分の総合分光特性
Figure 2021026209
801 xy色度図で人の眼で認識できる馬蹄形の色域
802 xy色度図でテレビ放送用の新しい規格BT2020の色域
Figure 2021026209
1001 従来の青反射ダイクロイック膜特性
1002 従来の赤反射ダイクロイック膜特性

Claims (18)

  1. 青、赤、緑の3つの色成分に分解する色分解光学系であって、入射光側から順に、第1ダイクロイック膜を有し、前記第1ダイクロイック膜によって反射された第1の色成分を取り出す第1のプリズムと、第2ダイクロイック膜を有し、前記第1ダイクロイック膜を透過し、前記第2ダイクロイック膜で反射した第2の色成分を取り出す第2プリズムと、前記第1及び第2ダイクロイック膜を透過した第3の色成分を取り出す第3のプリズムとを備え、前記第1ダイクロイック膜が前記青色成分を反射する膜構成とし、前記第2ダイクロイック膜が前記赤色成分を反射する膜構成とし、かつ、前記第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線の最低透過率と最高透過率との間の20[%]から80[%]に変化する平均傾斜をXYZ表色系の等色関数で示される緑色の分光特性の短波長側の特性曲線の平均傾斜0.8[%/nm]に比べて急峻とし、かつ、前記第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線の最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長位置をXYZ表色系の等色関数の青色と緑色の分光特性曲線が交差する波長位置492[nm]に比べて短波長側とし、かつ、前記第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線の最高透過率と最低透過率との間の傾斜を450[nm]以上から650[nm]以下にかけて緩やかに変化する形状とすることで、前記第1ダイクロイック膜を透過する赤色光と緑色光の光量を上げられ、かつ、前記第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜の透過特性が変化する部分が重なる波長範囲を狭められることで、第1ダイクロイック膜の成膜ばらつきが第2ダイクロイック膜の透過光および反射光に与える影響を低減することを特徴とする色分解光学系。
  2. 前記請求項1に記載の第1ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性曲線について、最低透過率と最高透過率との間の範囲の20[%]から80[%]に変化する傾きの平均値が2.0[%/nm]より大きく、4.0[%/nm]より小さくなる形状を有し、前記請求項1に記載の第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性について、最高透過率と最低透過率との間の範囲の90[%]から10[%]にかけて緩やかな直線的に変化する傾きの平均値が−0.9[%/nm]以上、−0.3[%/nm]以下となる形状を有していることを特徴とする色分解光学系。
  3. 前記請求項1に記載の第1ダイクロイック膜と第2ダイクロイック膜の透過特性が変化する部分が重なる波長範囲が440[nm]以上、540[nm]以下となることを特徴とする色分解光学系。
  4. 前記請求項2に記載の第2ダイクロイック膜の波長に対する透過率を示す透過特性について、最高透過率と最低透過率との間の範囲の90[%]が440[nm]以上、最高透過率と最低透過率との間の範囲の10[%]が660[nm]以下となることを特徴とする色分解光学系。
  5. 前記請求項2に記載の最低透過率と最高透過率との間の範囲の20[%]から80[%]に変化する傾きの平均値が2.0[%/nm]より大きく、4.0[%/nm]より小さくなる形状を有する第1ダイクロイック膜の透過特性曲線の最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が470[nm]以上、480[nm]以下となり、前記請求項2に記載の最高透過率と最低透過率との間の範囲の90[%]から10[%]にかけて緩やかな直線的に変化する傾きの平均値が−0.9[%/nm]以上、−0.3[%/nm]以下となる形状を有する第2ダイクロイック膜の透過特性の最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が545[nm]以上、555[nm]以下となることを特徴とする色分解光学系。
  6. 赤色成分光を取り出すプリズムの射出面側に配置され、赤色成分光の透過特性を調整するトリミングフィルタをさらに備え、本フィルタの最低透過率と最高透過率との間の範囲の10[%]から40[%]に変化する傾きの平均値が0.6[%/nm]以上、1.7[%/nm]以下となる形状を有し、本フィルタの最低透過率と最高透過率との間の範囲の50[%]から90[%]に変化する傾きの平均値が0.4[%/nm]以上、0.7[%/nm]以下となる形状を有していることを特徴とする前記請求項1から5のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  7. 前記請求項6に記載の最低透過率と最高透過率との間の範囲の10[%]から40[%]に変化する傾きの平均値が0.6[%/nm]以上、1.7[%/nm]以下となる形状を有し、最低透過率と最高透過率との間の範囲の50[%]から90[%]に変化する傾きの平均値が0.4[%/nm]以上、0.7[%/nm]以下となる形状を有するトリミングフィルタの最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が529[nm]以上、539[nm]以下となることを特徴とする色分解光学系。
  8. 緑色成分光を取り出すプリズムの射出面側に配置され、緑色成分光の透過特性を調整するトリミングフィルタをさらに備え、本フィルタの最低透過率と最高透過率との間の範囲の10[%]から50[%]に変化する傾きの平均値が0.9[%/nm]以上、2.6[%/nm]以下となる形状を有し、本フィルタの最低透過率と最高透過率との間の範囲の50[%]から90[%]に変化する傾きの平均値が0.7[%/nm]以上、1.5[%/nm]以下となる形状を有していることを特徴とする前記請求項1から5のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  9. 前記請求項8に記載の最低透過率と最高透過率との間の範囲の10[%]から50[%]に変化する傾きの平均値が0.9[%/nm]以上、2.6[%/nm]以下となる形状を有し、最低透過率と最高透過率との間の範囲の50[%]から90[%]に変化する傾きの平均値が0.7[%/nm]以上、1.5[%/nm]以下となる形状を有するトリミングフィルタの最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が520[nm]以上、530[nm]以下となることを特徴とする色分解光学系。
  10. 青色成分光を取り出すプリズムの射出面側に配置され、青色成分光を透過するトリミングフィルタをさらに備え、本トリミングフィルタの最高透過率と最低透過率との間の範囲の80[%]から20[%]に変化する傾きの平均値が−0.9[%/nm]以上、−0.6[%/nm]以下となる形状を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  11. 前記請求項10に記載の最高透過率と最低透過率との間の範囲の80[%]から20[%]に変化する傾きの平均値が−0.9[%/nm]以上、−0.6[%/nm]以下となる形状を有するトリミングフィルタの透過特性の最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が546[nm]以上、556[nm]以下となることを特徴とする色分解光学系。
  12. 最高透過率と最低透過率との間の範囲の80[%]から20[%]に変化する傾きの平均値が−1.2[%/nm]以上、−0.7[%/nm]以下となり、最高透過率と最低透過率との中間となる半値波長が592[nm]以上、602[nm]以下となる透過特性を有するIRカットフィルタを前記プリズムの前に配置することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  13. 最低透過率と最高透過率との間の範囲の20[%]から80[%]に変化する傾きの平均値が2.2[%/nm]以上、8.6[%/nm]以下となり、最低透過率と最高透過率との中間となる半値波長が417[nm]以上、427[nm]以下となる透過特性を有するUVカットフィルタを前記プリズムの前に配置することを特徴とする請求項1か11のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  14. 前記プリズムの赤色成分光と緑色成分光と青色成分光を取り出す射出面のいずれかに吸収タイプの色ガラスフィルタが接着されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  15. 前記プリズムの赤色成分光と緑色成分光と青色成分光を取り出す射出面のいずれかに反射防止膜が施されていることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  16. 前記プリズムの赤色成分光と緑色成分光と青色成分光を取り出す射出面のいずれかにダイクロイック膜を施した板状のガラスフィルタが接着されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  17. 前記プリズムの赤色成分光と緑色成分光と青色成分光を取り出す射出面のいずれかにダイクロイック膜が施されていることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の色分解光学系。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の色分解光学系と、前記色分解光学系によって分解された各色成分光に対応して設けられ、入射した各色成分光に応じた電気信号を出力する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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