JP2021025352A - 野縁取付構造 - Google Patents

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服部 雅之
Masayuki Hattori
雅之 服部
智章 石川
Tomoaki Ishikawa
智章 石川
和田 純一
Junichi Wada
純一 和田
暢 田井
Toru Tai
暢 田井
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Abstract

【課題】野縁と野縁受けとの相対的な横方向の移動を抑制できる野縁取付構造を提供する。【解決手段】野縁取付構造は、天井板10の上面が固定された固定部22と、固定部22の両端部からそれぞれ立ち上がる側壁部24と、を備えた野縁20と、スラブから吊り下げられると共に野縁20の延設方向と交差し野縁20の上方に配置された野縁受け30と、野縁受け30に取付けられ野縁20を吊り下げるクリップ40と、を備え、クリップ40は、野縁受け30を跨ぎ野縁受け30に支持される跨ぎ板42と、跨ぎ板42の幅方向両端部から野縁受け30の両側下方へそれぞれ延出し、側壁部24の内側へ当接され側壁部24を内側から外側へ付勢する板材44と、板材44に形成され、側壁部24に形成された被係合部26に係合する係合部46と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、野縁取付構造に関する。
下記特許文献1には、野縁を野縁受けに対して支持するクリップを補強するクリップ補強部材が開示されている。このクリップ補強部材は、天板と、天板の両端から下方に延びる一対の挟み板と、挟み板の下端部に形成されたリップ突起とを備えている。このリップ突起は、野縁のリップ壁に係合されている。
特開2007−297857号公報
上記特許文献1に示されたクリップ補強部材は、リップ突起が野縁のリップ壁と係合することで、野縁と野縁受けとが相対的に上下方向に動くことを拘束している。しかし、野縁と野縁受けとが相対的に横方向に動くことを抑制することは難しい。地震時に野縁と野縁受けとが相対的に横方向に動くと、天井板が破損する虞がある。
本発明は上記事実を考慮して、野縁と野縁受けとの相対的な横方向の移動を抑制できる野縁取付構造を提供することを目的とする。
請求項1の野縁取付構造は、天井板の上面が固定された固定部と、前記固定部の両端部からそれぞれ立ち上がる側壁部と、を備えた野縁と、スラブから吊り下げられると共に前記野縁の延設方向と交差し前記野縁の上方に配置された野縁受けと、前記野縁受けに取付けられ前記野縁を吊り下げるクリップと、を備え、前記クリップは、前記野縁受けを跨ぎ前記野縁受けに支持される跨ぎ板と、前記跨ぎ板の幅方向両端部から前記野縁受けの両側下方へそれぞれ延出し、前記側壁部の内側へ当接され前記側壁部を内側から外側へ付勢する板材と、前記板材に形成され、前記側壁部に形成された被係合部に係合する係合部と、を有する。
請求項1の野縁取付構造によると、クリップの跨ぎ板が野縁受けを跨ぎ、野縁受けに支持される。跨ぎ板の幅方向両端部から野縁受けの両側下方へそれぞれ延出した板材が側壁部の内側に当接され、側壁部を内側から外側へ付勢する。これにより、野縁と野縁受けとが野縁の延設方向へ相対的に移動しようとする際に、板材と側壁部との間に摩擦力が発生し、移動が抑制される。
また、クリップの板材が野縁受けの両側下方へそれぞれ延出している。これにより、クリップと野縁受けとが野縁の延設方向へ相対的に移動しようとする際に、板材が野縁受けに当たり、横方向の移動が抑制される。
さらに、板材に形成された係合部が野縁の側壁部に形成された被係合部に係合することで、野縁がクリップに吊り下げられている。
請求項2の野縁取付構造は、請求項1に記載の野縁取付構造において、前記板材は板ばねを用いて形成されている。
請求項2の野縁取付構造によると、板材が板ばねを用いて形成されているため、板材自体の弾性力によって野縁の側壁部を内側から外側へ付勢する。このため、側壁部を付勢するために別部材を設ける必要がない。これにより構造を簡素化できる。
請求項3の野縁取付構造は、請求項1又は請求項2に記載の野縁取付構造において、前記被係合部は前記側壁部の上端部が下方に折り返されて形成され、前記係合部は前記板材の下端部が上方に折り返されて形成されている。
請求項3に記載の野縁取付構造によると、下方に折り返された野縁の側壁部と、上方に折り返されたクリップの板材とが互いに係合している。すなわち、野縁とクリップとが上下方向に噛み合っている。このため野縁とクリップとが外れ難い。
本発明によると、野縁と野縁受けとの相対的な横方向の移動を抑制できる。
本発明の実施形態に係る野縁取付構造の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る野縁取付構造の一例を示す立面図である。 本発明の実施形態に係る野縁取付構造において野縁受けをハンガーに固定している状態を示す斜視図である。 (A)は本発明の実施形態に係る野縁取付構造において野縁受けにクリップを取付けている状態を示す立面図であり(B)はクリップに外力を加えて変形させている状態を示す立面図であり(C)はクリップを変形させた状態でクリップの係合部を野縁受けの内側に配置した状態を示す立面図であり(D)はクリップの加えた外力を解除した状態を示す立面図である。 本発明の実施形態に係る野縁取付構造において野縁を設置した後にクリップを野縁と固定する一例を示した斜視図である。 (A)は本発明の実施形態に係る野縁取付構造において野縁と野縁受けとを当接して配置した変形例を示す立面図であり(B)はクリップの係合部における折り返し部を下向きに形成した変形例を示す立面図であり(C)はクリップの係合部を外向きの突起として形成した変形例を示す立面図であり(D)はクリップの係合部を内向きの陥入部として形成した変形例を示す立面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る野縁取付構造においてクリップの係合部に傾斜部を形成した変形例を示す立面図であり(B)はクリップの板材を一般鋼材で形成しスプリングばねを用いて板材を外側へ付勢している変形例を示す立面図であり、(C)はクリップにおける折り返し部の上端部に、さらに折り返し部を形成した変形例を示す立面図である。
以下、本発明の実施形態に係る野縁取付構造について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
<野縁取付構造>
本発明の実施形態に係る野縁取付構造は、図1に示すクリップ40を用いて野縁20を野縁受け30に取付ける天井構造である。
(野縁)
野縁20は鋼製又は鉄製とされたC字形状の長尺部材であり、天井板10の上面が固定された固定部22と、固定部22の両端部からそれぞれ立ち上がる側壁部24と、を備えている。
野縁20は、天井板10の上面に、例えば約455mmピッチ、約303mmピッチなどで施工される。
図2に示すように、固定部22は、天井板10が固定された状態(天井板10は略水平方向、図1ではXY平面に沿って設置されているものとする)において面内方向が横方向(略水平方向、図1ではX方向)に沿って配置される板状の部分である。固定部22には、天井板10がビス等を用いて固定される。天井板10としては、一例として石膏ボードが用いられる。
側壁部24は、固定部22の両端部からそれぞれ固定部22と略直交する方向(図1ではZ方向)で、かつ、野縁20に天井板10が固定された状態において上向きに立ち上げられた板状の部分である。
それぞれの側壁部24の上端部には、下方に折り返された被係合部26が形成されている。被係合部26は、側壁部24の上端部から横方向内側へ向かって折り返された繋ぎ部26Aと、繋ぎ部26Aから下向きに折り返された折り返し部26Bと、を含んで構成されている。
なお、繋ぎ部26A及び折り返し部26Bは、必ずしも横方向及び下方向に沿って延設される必要はない。同様に、固定部22も必ずしも面内方向が横方向に沿って配置される必要はない。すなわち、本発明に係る野縁取付構造は、略水平な天井だけでなく勾配天井等に用いてもよい。
(野縁受け)
図1に示すように、野縁受け30は鋼製又は鉄製とされたC字形状の長尺部材であり、スラブ(不図示)から吊り下げられると共に、野縁20の延設方向と交差し野縁20の上方に配置されている。
野縁受け30は、スラブから吊り下げられた状態で野縁20の延設方向と略直交する方向(図1ではY方向)へ延設されている。野縁受け30は、上下方向に沿って配置される本体部32と、本体部32の両端部のそれぞれから、本体部32と略直交する方向へ延出されたフランジ部34と、を備えている。
野縁受け30は、スラブ下面から下向きに突出したボルト12によって吊り下げられている。ボルト12の下端部には、鋼製又は鉄製の折板で形成されたハンガー14が固定されている。
ハンガー14は、ボルト12に固定された固定部14Aと、固定部14Aから下向きに延出された本体部14Bと、本体部14Bの下端部から上向きに延出された保持部14Cと、を備えて形成されている。本体部14Bと保持部14Cとの間には野縁受け30を挿入するための挿入開口14Dが形成されている。
(クリップ)
クリップ40は、野縁受け30に取付けられ野縁20を吊り下げる鋼製又は鉄製の部材である。クリップ40は、跨ぎ板42と、跨ぎ板42と一体的に形成された複数の板材44と、を備えている。
跨ぎ板42は、野縁受け30を跨ぎ野縁受け30に支持される。具体的には、跨ぎ板42は、クリップ40を野縁受け30に取付けた状態で、野縁受け30の延設方向と略直交する方向(X方向)に沿って、かつ、野縁受け30のフランジ部34の上面と当接して配置される。また、跨ぎ板42の両端部は、野縁受け30の両側(X方向における両側)へ突出して配置される。
なお、以下の説明において、跨ぎ板42の延設方向(X方向)を、跨ぎ板42の「幅方向」と称す場合がある。また、跨ぎ板42の幅方向両端部において、野縁受け30の両側へ突出した部分を、それぞれ突出部42Aと称す場合がある。
板材44は4枚形成され、跨ぎ板42の幅方向両端部(すなわち、両側の突出部42A)から野縁受け30の両側下方(Z軸に沿う方向)へそれぞれ延出している。
具体的には、それぞれの板材44は、突出部42Aにおいて野縁受け30の延設方向(Y方向)に沿う両端部から下向きに延出されている。4枚のうち2枚は一方の突出部42Aから下方へ延出され、互いにY方向に沿って対向している。残りの2枚は他方の突出部42Aから下方へ延出され、互いにY方向に沿って対向している。
なお、以下の説明において突出部42Aの両端(Y方向の両端)からそれぞれ延出され、Y方向に沿って対向する2枚の板材44を「一対の板材44」と称す場合がある。一対の板材44は、野縁20における側壁部24の内側へ当接され側壁部24を内側から外側へ付勢する。
具体的には、図2に示すように、突出部42Aの両端から延出された一対の板材44は、野縁20における側壁部24の内側に配置され、側壁部24の内側へ当接して配置される。
板材44は、板ばねを用いて形成されている。すなわち、突出部42Aの両端から延出された一対の板材44は、外力が加わらない状態においては、図2に二点鎖線で示すようにそれぞれ突出部42Aから下方へ向かって、かつ、互いに離れる方向へ向かって延出される。
一対の板材44は外力を用いて互いに近づく方向へ変形され、変形された状態で野縁20における側壁部24の内側に配置される。そして外力を解放すると、板材44は元の形状に戻ろうとする。これにより板材44は、側壁部24を内側から外側へ付勢する。
さらに、それぞれの板材44の下端部には、上方に折り返された係合部46が形成されている。係合部46は、板材44の下端部から横方向外側へ向かって折り返された繋ぎ部46Aと、繋ぎ部46Aから上向きに折り返された折り返し部46Bと、を含んで構成されている。なお、係合部46は、板材44の一部分である。
折り返し部46Bの外面は、野縁20における側壁部24の内面に面接触している。折り返し部46Bの上端面は、野縁20における被係合部26の繋ぎ部26Aと当接している。
また、折り返し部46Bは、野縁20における被係合部26の折り返し部26Bと上下方向に重なる部分を有して(すなわち、側面視で重なって)配置されている(ラップ長さH1)。
さらに、繋ぎ部46Aは、野縁20における固定部22と離間して配置されている(離間距離H2)。なお、離間距離H2は、ラップ長さH1より大きく形成されている。これにより折り返し部46Bと折り返し部26Bとを係合させることができる(必要条件)。
またさらに、野縁20における被係合部26の繋ぎ部26Aは、野縁受け30におけるフランジ部34と離間して配置されている(離間距離H3)。なお、離間距離H3は、ラップ長さH1より大きく形成されている。これにより折り返し部46Bと折り返し部26Bとを係合させることができる。
<野縁取付方法>
野縁20を野縁受け30に固定するには、まず野縁受け30をスラブから吊り下げる。図3に示すように、野縁受け30をスラブから吊り下げるためには、まず、スラブ(不図示)に複数(少なくとも2本)のボルト12を固定する。ボルト12は、一例として、あと施工アンカーを用いてスラブに固定する。
次に、複数のボルト12のそれぞれにハンガー14を固定する。そして、これらのハンガー14の挿入開口14Dへ野縁受け30を挿入する。これにより野縁受け30はハンガー14に固定され、スラブから吊り下げられた状態で保持される。なお、ハンガー14は、ボルト12のスラブへの固定に先立って、予めボルト12に固定しておいてもよい。
なお、ハンガー14は、少なくとも野縁受け30の両端部(一例として延設方向の端面から900mm程度以内の部分が好ましく、450mm程度以内の部分がさらに好ましい)に設けることが好適である。
次に、野縁受け30にクリップ40を取付ける。野縁受け30にクリップ40を取付けるためには、図4(A)に示すように、野縁受け30の上方から変形前(外力が付与されていない状態)のクリップ40を下方へ落とし込む。
この際、図1に示すようにクリップ40の跨ぎ板42が野縁受け30を跨ぐように、換言すると、跨ぎ板42の突出部42A及び4枚の板材44が野縁受け30の両側に配置されるようにして、クリップ40を配置する。
次に、クリップ40に野縁20を固定する。クリップ40に野縁20を固定するためには、図4(B)に示すように、まず、クリップ40を野縁受け30に取付けた状態で、手指等を用いて一対の板材44を押圧し、互いに近づける方向へ変形させる。そして、板材44を変形させた状態を維持しながら、野縁30を下方から上方へ移動させる。
そして、図4(C)に示すように、野縁20における側壁部24を、板材44における係合部46の外側に配置して、一対の板材44への押圧力(手指による押圧力)を解除する。これにより、図4(D)に示すように、板材44の係合部46が、側壁部24と当接する。なお、図4(C)に示した状態において、折り返し部46Bの上端部が、折り返し部26Bの下端部より低い位置に配置されるようにする。
この後、野縁30の自重、又は、野縁30と天井板10との自重によって野縁30が下方へ移動する。この結果、図2に示すように、板材44の係合部46(折り返し部46B)の上端面が、野縁20における被係合部26の繋ぎ部26Aと当接する。
なお、上記の説明では、野縁受け30にまずクリップ40を取付け、このクリップ40に対して野縁20を取付ける方法について説明したが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図5に示す例においては、複数の野縁受け30のうち、まず、野縁20の端部付近に配置される2つの野縁受け30Aに対して、クリップ40Aを取付ける。そしてこのクリップ40Aに対して野縁20を取付ける。次に、野縁20の端部付近「以外」に配置される野縁受け30Bに、クリップ40Bを取付ける。この際、クリップ40Bは、野縁20にも固定する。
このように、本発明の実施形態は、野縁20に対してクリップ40を先行して施工する実施形態と、クリップ40に対して野縁20を先行して施工する実施形態と、の双方を含む。なお、図示を簡略化するため、図5においてクリップ40Bは、野縁20に固定された状態の形状で示されている。
<作用・効果>
本発明の実施形態に係る野縁取付構造によると、図1に示すように、クリップ40の跨ぎ板42が野縁受け30を跨ぎ、野縁受け30に支持される。跨ぎ板42の幅方向両端部(突出部42A)から野縁受け30の両側下方へそれぞれ延出した板材44が側壁部24の内側に当接され、側壁部24を内側から外側へ付勢する。
これにより、野縁20と野縁受け30とが野縁20の延設方向(X方向)へ相対的に移動しようとする際に、板材44と側壁部24との間に摩擦力が発生し、移動が抑制される。
また、クリップ40の板材44は、野縁受け30の両側(X方向の両側)下方へそれぞれ延出している。これにより、クリップ40と野縁受け30とが野縁20の延設方向(X方向)へ相対的に移動しようとする際に、板材44が野縁受け30に当たり、移動が抑制される。
さらに、図2に示すように、板材44に形成された係合部46が野縁20の側壁部24に形成された被係合部26に係合することで、野縁20がクリップ40に吊り下げられる。
また、本発明の実施形態に係る野縁取付構造によると、板材44が板ばねを用いて形成されているため、板材44自体の弾性力によって野縁20の側壁部24を内側から外側へ付勢する。このためクリップ40には、側壁部24を付勢するために板材44以外の別部材を設ける必要がない。また、野縁取付構造には、野縁20を野縁受け30から吊り下げるためにクリップ40以外の別部材を設ける必要がない。これにより構造を簡素化できる。
また、本発明の実施形態に係る野縁取付構造によると、下方に折り返された野縁20の側壁部24(すなわち被係合部26における折り返し部26B)と、上方に折り返されたクリップ40の板材44(すなわち係合部46における折り返し部46B)とが互いに係合している。すなわち、野縁20とクリップ40とが上下方向に噛み合っている。このため野縁20とクリップ40とが外れ難い。
<その他の実施形態>
上記実施形態においては、野縁20における被係合部26の繋ぎ部26Aを、野縁受け30におけるフランジ部34と離間して配置している(離間距離H3)が、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図2に示された状態から、図6(A)に示すようにクリップ40及び野縁20を上方に移動させ、ボルト48等を用いてこの状態を保持することで、繋ぎ部26Aとフランジ部34とを当接して配置してもよい。このようにすることで、地震時などにおいて野縁20が上方向に移動することを抑制できる。
また、上記実施形態においては、折り返し部46Bを繋ぎ部46Aから上向きに折り返して形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図6(B)に示す折り返し部46Cのように、繋ぎ部46Aから下向きに折り返して形成してもよい。この場合、繋ぎ部26Aとフランジ部34とを当接して配置してもよい。また、折り返し部46Cの下端面と固定部22との離間距離H4を任意の長さとすることができる。
さらに、板材44に形成する係合部及び側壁部24に形成する被係合部は、図6(C)に示すように、それぞれ横方向外側へ突出した突起46D及び突起46Dを係合可能な孔24Dとしてもよい。孔24Dは、側壁部24に形成されている。係合部及び被係合部を突起及び孔によって形成することで、野縁20の上下方向への移動抑制効果を高められる。
またさらに、板材44に形成する係合部は、図6(D)に示すように、横方向内側へ陥入した陥入部46Eとしてもよい。この陥入部46Eと側壁部24の被係合部26を係合させる。この構成によっても、野縁20の上下方向への移動抑制効果を高められる。
また、上記実施形態においては、野縁20とクリップ40とを固定する際、板材44に外力を加えて変形させているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図7(A)に示すように、板材44には繋ぎ部46Aに代えて傾斜部46Fを設ければよい。傾斜部46Fは、板材44の下端部から、外側かつ上方に向かって傾斜させる。
これにより、野縁20を下方からクリップ40へ近づけた際に、クリップ40における板材44の傾斜部46Fが野縁20の繋ぎ部26Aから押圧される。そして板材44が内側へ弾性変形する。したがって、板材44に外力を加えなくても、又は小さな外力を加えるだけで、野縁20とクリップ40とを固定することができる。
また、上記実施形態においては、板ばねを用いて板材44を形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば板材44は板ばねより低弾性とされた一般鋼材を用いて形成してもよい。この場合、図7(B)に示すように、2枚の板材44の間にスプリングばね50等を配置して、これらの板材44を互いに離れる方向に付勢してもよい。
また、上記実施形態においては、係合部46における折り返し部46Bは、端面が上方に向かって形成されているが本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図7(C)に示すように、折り返し部46Bの上端部から横方向内側へ向かって折り返された繋ぎ部48Aと、繋ぎ部48Aから下向きに折り返された折り返し部48Bを形成してもよい。これによりクリップ40と野縁20とが安定して固定される。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 天井板
20 野縁
22 固定部
24 側壁部
26 被係合部
30 野縁受け
40 クリップ
42 跨ぎ板
44 板材
46 係合部

Claims (3)

  1. 天井板の上面が固定された固定部と、前記固定部の両端部からそれぞれ立ち上がる側壁部と、を備えた野縁と、
    スラブから吊り下げられると共に前記野縁の延設方向と交差し前記野縁の上方に配置された野縁受けと、
    前記野縁受けに取付けられ前記野縁を吊り下げるクリップと、を備え、
    前記クリップは、前記野縁受けを跨ぎ前記野縁受けに支持される跨ぎ板と、
    前記跨ぎ板の幅方向両端部から前記野縁受けの両側下方へそれぞれ延出し、前記側壁部の内側へ当接され前記側壁部を内側から外側へ付勢する板材と、
    前記板材に形成され、前記側壁部に形成された被係合部に係合する係合部と、
    を有する野縁取付構造。
  2. 前記板材は板ばねを用いて形成されている、請求項1に記載の野縁取付構造。
  3. 前記被係合部は前記側壁部の上端部が下方に折り返されて形成され、
    前記係合部は前記板材の下端部が上方に折り返されて形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の野縁取付構造。
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