JP2021025176A - かつらベース及びかつら - Google Patents

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Shinichi Sendo
伸一 千藤
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Abstract

【課題】 基布が変形することなく、シート部材が十分な強度で基布に接合された、自然な外観を有するかつらベース及びこのかつらベースに擬毛を植設したかつらを低コストで提供する。【解決手段】 メッシュ状の基布4と、表面に低融点樹脂を有するシート部材6と、を備え、低融点樹脂の熱溶着でシート部材6が基布4の表面に接合されているかつらベース2、及び、かつらベース2に擬毛が植設されたかつらを提供する。【選択図】 図1

Description

本開示は、かつらベース及びこのかつらベースに擬毛を植設したかつらに関する。
かつらベースに擬毛を植設して形成されたかつらの中には、装着時に頭部の分髪部に位置する領域に、人工皮膚からなるシート部材を基布に接合したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−107023号
特許文献1に記載のかつらでは、例えば、縫着によりシート部材を基布に接合することができるが、シート部材の周囲に縫製による盛り上がりが生じるため、自然な外観が得られなくなる。また、樹脂製のシート部材を熱融着で基布に接合する場合には、周囲に盛り上がりは生じないが、加熱により基布が波打つといったような、基布の変形が生じる虞がある。更に、擬毛の植設によりシート部材を基布に接合する場合には、多くの工数がかかり、植設した擬毛が少ない領域では、接合が不十分でシート部材がめくれ上がる虞がある。
本開示は、上記の課題を解決するものであり、基布が変形することなく、シート部材が十分な強度で基布に接合された、自然な外観を有するかつらベース及びこのかつらベースに擬毛を植設したかつらを低コストで提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本開示の1つの実施態様に係るかつらベースは、
メッシュ状の基布と、
表面に低融点樹脂を有するシート部材と、
を備え、
前記低融点樹脂の熱溶着で前記シート部材が前記基布の表面に接合されている。
本開示の1つの実施態様に係るかつらは、
上記のかつらベースに擬毛が植設されて形成されている。
本開示では、基布が変形することなく、シート部材が十分な強度で基布に接合された、自然な外観を有するかつらベース及びこのかつらベースに擬毛を植設したかつらを低コストで提供することができる。
本開示の1つの実施形態に係るかつらベースを模式的に示す平面図である。 図1のA−A断面を模式的に示す側面断面図である。 図2AのBで示す領域を拡大して模式的に示す図である。 本開示のその他の実施形態に係るかつらベースを模式的に示す平面図である。 実際に作成したかつらベースの実施例を示す図(写真)であって、(a)は、基布の表面側からシート部材を見た図(写真)であり、(b)は、基布の裏面側からシート部材を見た図(写真)である。
発明の詳細な説明
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための実施形態や実施例を説明する。なお、以下に説明するかつらベースやかつらは、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態や実施例に分けて示す場合があるが、異なる実施形態や実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態や実施例では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態や実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
(本開示の1つの実施形態に係るかつらベースの説明)
はじめに、図1、図2A及び図2Bを参照ながら、本開示の1つの実施形態に係るかつらベースの説明を行う。図1は、本開示の1つの実施形態に係るかつらベースを模式的に示す平面図である。図2Aは、図1のA−A断面を模式的に示す側面断面図である。図2Bは、図2AのBで示す領域を拡大して模式的に示す図である。
本実施形態に係るかつらベース2は、擬毛20を植設することによりかつら30を形成可能な部材であり、メッシュ状の基布4と、表面に低融点樹脂を有するシート部材6とを備える。本実施形態では、図2Aに示すように、シート部材6は、装着時に表面側となる基布4の表面Xに接合されている。更に詳細に述べれば、シート部材6の表面に存在する低融点樹脂の熱溶着で、シート部材6が基布4の表面Xに接合されている。基布4における平面的な位置については、装着時に頭部の分髪部に位置する領域にシート部材6が接合されている。シート部材6は、基布4に比べて、より空隙の少ない高密度な面を有している。また、シート部材6の大きさは、分髪部及びその周囲の領域を覆うことができる大きさになっている。
このようなかつらベース2では、メッシュ状の基布4のフィラメントに擬毛を結びつけるとともに、分髪部に位置するシート部材6にも生え際に応じた量の擬毛を結びつけることができる。このとき、分髪部に高密度なシート部材6が配置されるので、かつらを装着していることが目立たなくなり、より自然な外観を得ることができる。
更に、分髪部に配置されたシート部材6を、頭皮と近似する色に着色することもでき、その場合には、更に自然な外観を得ることができる。その他、基布4及びシート部材6の両方を頭皮と近似する色に着色することもでき、その場合には、かつらベース2が地肌に馴染み、視覚的に違和感が無い自然な外観を得ることができる。
本実施形態では、図2Bに模式的に示すように、シート部材6は、通常の樹脂材料からなる芯繊維6Aと、バインダーとして機能する低融点樹脂6Bから形成された不織物から構成されている。低融点樹脂6Bにより、様々な長さの芯繊維6Aがランダムに配置されて連結されたシートが形成されている。これにより、表面に低融点樹脂を有し、メッシュ状の基布4に比べて、より空隙の少ない高密度なシート部材6を実現できる。
図2Bから明らかなように、メッシュ状の基布4のフィラメント4Aに、シート部材6の低融点樹脂6Bが絡みつくようにして凝固し、シート部材6が基布4に強く固定される。これにより、縫製や更なる接着剤を付与することなく、シート部材6を基布4に強固に接合させることができる。
仮に、縫着によりシート部材を基布に接合する場合には、シート部材の周囲に縫製による盛り上がりが生じるため、自然な外観が得られなくなる。また、シート部材を通常の樹脂で形成して、熱融着で基布に接合する場合には、加熱により、基布が波打つといったような、基布の変形が生じる虞がある。更に、擬毛の植設によりシート部材を基布に接合する場合には、多くの工数がかかり、植設された擬毛が少ない領域では接合が不十分で、シート部材がめくれ上がる虞がある。
本実施形態では、低融点樹脂の熱溶着でシート部材6が基布4に接合されるので、基布4が変形することなく、シート部材6が十分な強度で基布に接合された、自然な外観を有するかつらベース2が得られる。
この場合、特に、低融点樹脂6Bの結晶融点が100℃〜190℃の温度範囲にあることが好ましく、100℃〜180℃の温度範囲にあることが更に好ましい。結晶融点が100℃未満の場合には、例えば、かつらの装着者がサウナに入った場合やドライヤを用いた場合に、接着強度が低下して、シート部材6が基布4からずれ落ちる虞がある。一方、結晶融点が190℃より高い場合には、基布4を構成する繊維の融点に近い温度になるので、基布4の変形が生じる虞がある。
このとき、低融点樹脂6Bとして低融点ポリエステル樹脂を用いる場合には、結晶融点を確実に上記の温度範囲に収めることができる。
更に、基布4を構成する材料の結晶融点が220℃以上であることが好ましい。これにより、シート部材6を基布4に熱溶着させるときに、基布4の変形を確実に防ぐことができる。なお、通常のポリエステル樹脂、ナイロンをはじめとする多くの樹脂材料において、220℃以上の結晶融点を得ることができる。
シート部材6を基布4に熱溶着させる方法としては、所定の形状に成形したシート部材6を基布4の面上に配置し、シート部材6の上からアイロンを押し当てることにより、容易にシート部材6を基布4に熱溶着させることができる。このように、本実施形態では、特別な設備を要せず、短時間で容易にシート部材6を基布4に接合できるので、かつらベースを低コストで提供することができる。
上記では、低融点樹脂の例として低融点ポリエステル樹脂を挙げているが、これに限られるものではなく、結晶融点が100℃〜190℃の温度範囲にあるその他の任意の樹脂材料を用いることができる。上記の実施形態では、かつらの装着時に頭部の分髪部に位置する領域にシート部材6が接合されている場合を示すが、これに限られるものではなく、用途に応じて、シート部材6を基布4のその他の任意の領域に接合することができる。
(本開示のその他の実施形態に係るかつらベースの説明)
次に、図3を参照ながら、本開示のその他の実施形態に係るかつらベースの説明を行う。図3は、本開示のその他の実施形態に係るかつらベースを模式的に示す平面図である。
図3に示すその他の実施形態では、基布4の周囲の縁取り部に補強部材10が縫着されている。この補強部材10による強度アップにより、より形崩れの少ない耐久性に優れたかつらベース2’を提供できる。補強部材20として、メッシュがより密な布状部材を用いることができる。また、太めの糸を縫い付けることにより、補強部材とすることもできるし、その他の任意の部材を補強部材として用いることができる。その他の点については、上記の1つの実施形態に係るかつらベースと同様なので、更なる説明は省略する。
(かつら)
図1に示すように、上記の実施形態に係るかつらベース2に擬毛20を植設することにより、基布4が変形することなく、シート部材6が十分な強度で基布4に接合された、自然な外観を有するかつら30を低コストで提供することができる。
(実施例)
次に、図4を参照しながら、実際に上記の実施形態に係るかつらベースを作成した実施例の説明を行う。図4は、実際に作成したかつらベースの実施例を示す図(写真)であって、(a)は、基布の表面側からシート部材を見た図(写真)であり、(b)は、基布の裏面側からシート部材を見た図(写真)である。
基布4の表面X側から見た図4(a)から明らかなように、シート部材6の周囲に盛り上がりがなく、シート部材6が十分な強度で基布4に接合された自然な外観を有するかつらベース2が得られることが実証された。また、基布4の裏面Y側から見た図4(b)から明らかなように、低融点樹脂の熱融着では、基布4に熱変形が生じないことも実証された。
以上のように、本開示の実施の形態を説明したが、本開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態における要素の組合せや順序の変化等は請求された本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2、2’ かつらベース
4 基布
4A フィラメント
6 シート部材
6A 芯繊維
6B 低融点樹脂
10 補強部材
20 擬毛
30 かつら
X 表面
Y 裏面

Claims (7)

  1. メッシュ状の基布と、
    表面に低融点樹脂を有するシート部材と、
    を備え、
    前記低融点樹脂の熱溶着で前記シート部材が前記基布の表面に接合されていることを特徴とするかつらベース。
  2. 前記低融点樹脂の結晶融点が100℃〜190℃の温度範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のかつらベース。
  3. 前記基布を構成する材料の結晶融点が220℃以上であることを特徴とする請求項2に記載のかつらベース。
  4. 前記低融点樹脂が低融点ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のかつらベース。
  5. 前記シート部材が、通常の樹脂材料からなる芯繊維と、バインダーとして機能する前記低融点樹脂から形成された不織物から構成されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のかつらベース。
  6. かつらの装着時に頭部の分髪部に位置する領域に前記シート部材が接合されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のかつらベース。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載のかつらベースに擬毛が植設されて形成されたかつら。
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