JP2021023460A - 手術用手袋具、手術用手袋の包装紙及び手術用手袋の包装物 - Google Patents

手術用手袋具、手術用手袋の包装紙及び手術用手袋の包装物 Download PDF

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Abstract

【課題】手術用手袋の包装紙を手術時に表面が滅菌されたシートとしても利用可能とする。【解決手段】手術用手袋具100の滅菌された包装袋は、滅菌された左右一対の手術用手袋と、当該左右一対の手術用手袋を全体的に包むと共に滅菌された包装紙2とを有する。包装紙2の略中央部には、包装紙2を全面的に広げた状態での包装紙2の平面視に於いて、所定の直径dを有する円の円周に沿って且つ一周分に亘り包装紙2に入れられた複数のミシン目4が配設されている。手術を行う医師等は、手術の直前に、滅菌された右手用手術用手袋を嵌めた右手及び滅菌された左手用手術用手袋を嵌めた左手を用いて包装紙2の上面2SU側から包装紙2のミシン目4を切り離して、包装紙2の略中央部に所定の直径dを有する円形状の貫通孔を形成した上で、包装紙2の下面2SLを患者の身体上に被せる。これにより、表面が滅菌された、貫通孔を有する手術用シートが形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、手術用手袋の包装物の構成に関する。
従来、種々の手術用手袋乃至は医療用手袋が提案されている(例えば、特許文献1〜4を参照。)。
特開平09−122143号公報 実全昭62−166817号公報 特開昭59−057646号公報 特開2008−043537号公報
医師・看護師等は、手術の際には、滅菌された包装紙で包まれた、滅菌された左右一対の手術用手袋が入った包装袋の一端を破って、その中に入っている左右一対の手術用手袋を取り出して上記包装紙を広げた上で、減菌状態の左右一対の手術用手袋の各々を対応する手に嵌めている。そして、医師等は、予め中央部に穴が形成されており且つ滅菌された、比較的大きな寸法のシート(材質は不織布より成る。)を患者の身体上に配設した上で、上記シートの穴を介して患部に対する所定の手術を行っている。この場合、左右一対の手術用手袋を包み込んでいた上記包装紙は、手術用手袋の装着後は、不要なゴミとして捨てられている。
しかしながら、手術時のコスト低減化・手術時のゴミ削減化・手術に備えた保管場所の適切化等の種々の観点から、上記包装紙が、単なる包装紙としての利用のみならず、その他の物として有効に再利用され得ないかが、検討課題として浮上する。
(発明の目的)
この発明はその様な問題点に鑑みて成されたものであり、その主目的は、手術時に於いて、滅菌された表面(上面)を有するシートとしても利用可能な手術用手袋用の「包装物」を備えた手術用手袋具を提供する点にある。
本発明の主題に係る手術用手袋具は、滅菌された左右一対の手術用手袋と、前記左右一対の手術用手袋を全体的に包む、滅菌された包装紙と、前記包装紙を全面的に広げた状態での前記包装紙の平面視に於いて所定の形状の周縁に沿って且つ一周分に亘り前記包装紙に入れられた複数のミシン目と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明の様々な具体化を、添付図面を基に、その効果・利点と共に、詳述する。
本発明の実施の形態1に係る手術用手袋具の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る手術用手袋具の包装紙を広げた状態での包装紙及び左右一対の手術用手袋の構成を模式的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係る手術用手袋具の、広げた状態での包装紙の構成を模式的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係る手術用手袋具の包装紙のミシン目を全て切り取った後の包装紙の上面側の構成を模式的に示す上面図である。
(実施の形態1)
<手術用手袋具の中核部>
本実施の形態に係る手術用手袋具の特徴部は、滅菌された左右一対の手術用手袋を全体的に包む、滅菌された包装紙の略中央部に、容易に切離し可能な複数のミシン目が配設されている点にある。換言すれば、手術用手袋具に於ける手術用手袋用の上記包装紙は、当該包装紙が全面的に広げられて配設された状態に於いて、滅菌された右手用の手術用手袋を嵌めた右手及び滅菌された左手用の手術用手袋を嵌めた左手による、円の円周に沿った且つ一周分に亘る力の作用(切離し作用)に応じて、平面視に於いて所定の直径の円形を有する貫通孔を当該包装紙の略中央部に配設し得る機能を有する「貫通孔配設構造部」を備える。以下、本実施の形態に係る手術用手袋具の構成を詳述する。
<手術用手袋具の構成>
図1は、本実施の形態に係る手術用手袋具100の構成を透視図として模式的に示す正面図である。手術用手袋具100は、大要、包装袋1、包装紙(「包装物」乃至は「包装体」に該当。)2、及び、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の構成要素より成る。即ち、包装袋1は、ガンマ線等の放射線の照射によって滅菌された(無菌状態にある。)内面を有しており、包装紙2により全体的に包まれた左右一対の手術用手袋3を当該内面内に密封している。ここで、包装紙2及び左右一対の手術用手袋3も、同様に、ガンマ線等の放射線の照射によって滅菌されている(無菌状態にある。)。滅菌された左右一対の手術用手袋3の各々は、合成ゴムより成る。尚、図1では、図示の便宜上、右手用手術用手袋3R及び左手用手術用手袋3Lは、互いに重なり合って一体化された状態として、描かれている。そして、折り込まれることで左右一対の手術用手袋3の全体を包み込んでいる包装紙2の両面の内で、この密封状態に於いては無菌状態にある下面(裏面)2SLが、包装袋1を通じて、透視されている(一点鎖線表示)。加えて、図1に於いては、後述する複数のミシン目4の下面(裏面)2SL側の一部分も、透視されて描かれている。又、図1に示される参照符号1Cは、滅菌された包装紙2により全体的に包み込まれた左右一対の手術用手袋3をその包装状態のままで包装袋1より取り出すための包装袋1の切り口部である。
図2は、手術用手袋具100から取り出されて且つ広げられた状態にある包装紙2及び包装紙2の上面(表面)2SU上に左右対称に配置された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の構成を模式的に示す上面図である。図2の状態に於いては、包装紙2の下面(裏面)2SLは、包装紙2をその上に配置した物の表面と当接しているので、最早、この段階では無菌状態にはない。他方、包装紙2の上面(表面)2SUの全体は、それまでは折り込まれていて直接に視認出来ない状態にあったので、包装紙2が広げられたことで何物にも当接すること無く上方に向くこととなり、依然として滅菌された無菌状態にある。又、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)も、図2に示される状態に於いては、滅菌されて無菌状態にある。
ここで、図2に於いて一点鎖線で表示されている各ライン2LR,2LC,2LL,2LT,2LBは、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)を当該包装紙2の上面(表面)2SUで以って包み込むための折り曲げ線に該当する。包装紙2の上面(表面)2SU側で左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の全体を包み込んで包装紙2により左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の全体を包装する方法の一例として、図2の各ライン2LR,2LC,2LL,2LT,2LBは記載されている。そして、平面視に於いて、上面(表面)2SUの左端とライン2LLとの間隔、両ライン2LL,2LC間の間隔、両ライン2LC,2LR間の間隔、及び、ライン2LRと上面(表面)2SUの右端との間隔は、互いに相等しい(間隔L)。又、平面視に於いて、上面(表面)2SUの上端とライン2LTとの間隔及び上面(表面)2SUの下端とライン2LBとの間隔も、互いに等しい(間隔T)。
そこで、図2に示される構成例に基づき、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の全体が包装紙2によって包み込まれた状態に於いて、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)が図1の包装袋1の内面内に収納・密封される態様を記載する。先ず、包装紙2の上面(表面)2SU上に、中央のライン2LCを対称軸として互いに線対称の配置関係となる様に、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の各々が配置される。その上で、包装紙2の左右の各ライン2LR,2LLに沿って包装紙2が内側に向けて折り曲げられる。これにより、平面視に於いて、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の表面全体は、包装紙2の上面(表面)2SUによって被覆される。その状態で、包装紙2の上下の各ライン2LT,2LBに沿って包装紙2が更に内側に向けて折り曲げられると共に、更に、中央のライン2LCに沿って包装紙2が内側に向けて折り曲げられる。そして、左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の全体を包む包装紙2は、図1の包装袋1の内面内に収納され、包装袋1は密閉される。その上で、手術用手袋具100の全体は、ガンマ線等の放射線によって照射される。その結果、包装袋1の内面全体、包装紙2の両面2SU,2SLの全体、及び包装紙2で包まれた左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の全体が滅菌された状態、即ち、無菌状態となる。これにより、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)は、図1に示される様に、滅菌された包装紙2によって全体的に包まれた状態で、滅菌された包装袋1の内面内に収納・密封されることとなる。
尚、図2に示される状態では、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)の背後に於いて、滅菌された包装紙2に入れられた複数のミシン目(連続した小穴又は点線状の孔より成る。)4の一部が視認されている。
図3は、手術用手袋具100の包装袋1より取り出されて広げられた状態にある包装紙2のみの構成を模式的に示す上面図である。この状態に於いては、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)は、包装紙2の滅菌された上面(表面)2SUより既に取り除かれている。図3に示される通り、包装紙2の平面視に於いて、滅菌された包装紙2の略中央部には、手で容易に切離し可能な複数のミシン目(Perforation)4が配設されている。更に詳述すれば、包装紙2の平面視に於いて、その各々が包装紙2を貫通する略線状の孔を成し且つ手で切離し自在に一定の間隔を空けて連なって成る複数のミシン目4が、中心点Cで且つ所定の直径dを有する円4Cの円周に沿って且つ当該円4Cの一周分に亘り、滅菌された包装紙2に入れられている。
この様な円4Cの円周(「所定の形状の周縁」の一例に該当。)に沿った且つその一周分に亘る、人の手からの切離し力(の作用)を受けて、複数のミシン目4の全てが順次に切り離されていく。その結果、平面視に於いて、中心点Cで且つ所定の直径dを有する円形状を成す貫通孔5が、包装紙2の略中央部に形成される。その状態を模式的に示す図が、図4である。図4に例示される様に、円形状の貫通孔5は、包装紙2の略中央部に於いて、包装紙2の未だに滅菌状態にある上面(表面)2SUと、最早、無菌状態ではなくなった包装紙2の下面(裏面)2SLとの間を、貫通している。
尚、円4Cの所定の直径dは任意な値に設定されるが、好ましい一例としては、例えば6cmである(直径d=6cm)。又、滅菌された包装紙2の平面視での形状及び寸法の各々も任意であるが、実際の手術時の状況を考慮すると、滅菌された包装紙2は、より拡大化された平面を成す寸法を有し、且つ、平面視に於いて正方形の形状を成すものであることが好ましい一例と言える。
<手術用手袋具乃至は手術用手袋の包装紙の機能・利点>
今、患者に対して手術を行う医師等が、当該手術の際に、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)を使用するものとする。先ず、医師等は、図1の包装袋1の上端部を、その切り口部1Cより、切り裂く。そして、医師等は、切り裂かれた包装袋1より、滅菌された包装紙2で包まれた、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)を取り出す。この段階で、包装紙2の下面(裏面)2SLの一部(医師等の手で掴まれた部分。)は無菌状態ではなくなる。更に、医師等は、滅菌された左右一対の手術用手袋3(3R,3L)を包む包装紙2を、平面を有する物の当該平面上に配置した上で、図2に例示される様に、折りたたまれた状態にある包装紙2を全体的に広げる。この段階で、包装紙2の下面(裏面)2SLの全体は、無菌状態ではなくなる。これに対して、包装紙2の上面(表面)2SUは無菌状態にある。その後、医師等は、包装紙2の上面(表面)2SUに無菌状態で配設されている右手用手術用手袋3R及び左手用手術用手袋3Lの各々を、各手袋の手の入り口部を摘まみつつ、上面(表面)2SUより気を付けながら取り出して、右手及び左手に嵌める。その上で、医師等は、図3に例示される複数のミシン目4の全体を、滅菌された右手用の手術用手袋を嵌めた右手及び滅菌された左手用の手術用手袋を嵌めた左手を用いて円4Cの円周に沿って切り離して、図4に例示される貫通孔5を包装紙2の略中央部に形成する。そして、医師等は、滅菌された右手用の手術用手袋を嵌めた右手及び/又は滅菌された左手用の手術用手袋を嵌めた左手で、無菌状態にある包装紙2の上面(表面)2SUを掴みつつ、患者の手術対象である患部及びその周囲が貫通孔5内に位置・顕出する様に、包装紙2の下面(裏面)2SLを患者の患部周辺に当接させて包装紙2を患者の身体部上に配設する。これによって、既述した従来の大型手術用シートの予め形成された穴と同様に、医師等は、患者の身体部上に配設された包装紙2の貫通孔5内に顕出された患部に対して、所定の手術を実施することとなる。その際、患者の身体部上に配設された包装紙2の上面(表面)2SUは、依然として、滅菌された状態にある。その結果、医師等は、患者の身体部上で全面的に広げられた包装紙2の清潔な上面(表面)2SU及び貫通孔5並びに清潔な左右一対の手術用手袋3(3R,3L)を用いて、手術を適切に行うことが出来る。
以上の記載より、本実施の形態に係る手術用手袋具100は、以下の利点乃至は効果を奏する。
1) 従来、医師等が、手術時に、包装袋から取り出して、滅菌された左右一対の手術用手袋の各々を対応する手に嵌めた後は、最早不要なゴミとして廃却乃至は捨てられていた手術用手袋の包装紙2を、そのまま捨て去ること無く、予め中央部に穴あき加工されて滅菌されていた従来の大型シートの代替物として、手術時に使用することが出来る。従って、元来ゴミとして捨てられていた手術用手袋の包装紙2が、包装紙としての利用のみならず、そのまま手術時の必要なシートして再利用される。その結果、手術用手袋具100は、手術時に発生するゴミの量の削減化に貢献し得る。
2) 上記の通り、従来の大型シートを手術時に常に使用することが不要となり、患部の状況に応じては、手術用手袋用の包装紙2のシートとしての利用で事足りることとなるので、手術時のコストを低減化させることが出来る。具体的には、次の通りである。従来、手術に当たっては、a)1袋当たりの単価が380円程の、単に滅菌されただけの包装紙で包まれた滅菌された左右一対の手術用手袋が包装袋内に入っている手術用手袋具と、b)一枚当たりの単価が130円程の、手術時に患者の身体の患部周辺に配設される、穴あきで滅菌された上記大型シート(不織布のシート)とが、必要であった。しかし、手術用手袋具100の利用に於いては、複数のミシン目4が単に切り離されるだけで貫通孔5が形成される包装紙2が、手術時に患者の身体の患部周辺に配設されるシートして使用されるので、一枚当たりの単価が130円程の、従来の上記大型シートが使用されなくなり不要となる。その分、手術時に生じるコストが低減化される。製造的に見ても、包装紙2に複数のミシン目4を入れることは容易であり、包装紙2の製造コストの増加を抑えることは実用的に容易である。
3) 手術用手袋具100は、従来の手術用手袋具と形状・寸法的には略同一であるため、従来の穴あき・滅菌加工が施された上記大型シートが入った袋の形状・寸法と比較して、相対的に小さいと言える。そのため、複数の乃至は多数の手術用手袋具100を保管しておく場所の面積が、相対的に小さくなる。従って、多数の手術用手袋具100を保管しておくために、相対的に大きな場所が必要とならない。この様に、手術用手袋具100は比較的にコンパクトで且つ低コストという特徴・利点を備えるので、自然災害発生後或いは内戦等の戦争発生後に、医者等は、自然災害発生場所或いは内戦地・戦争地に、手術用手袋具100を医療用品乃至は手術用品として容易に持っていくことが出来る。
4) 以上の通り、手術用手袋具100は比較的にコンパクトで且つ低コストであり、手術時に包装紙4に貫通孔5を形成する工程も単純で容易な工程である。このため、緊急外来の患者の手術(例えば、患者の手足又は頭の傷口を塞ぐための手術。)に手術用手袋具100を適用することは好適であると、言える。
5) 手術用手袋は手術中に破けることもあり、この場合には、手術中に手術用手袋は新しいものに交換される。この場合でも、破けた左右一対の手術用手袋3(3R,3L)は、新たな手術用手袋具100内より取り出された、滅菌されて清潔な左右一対の手術用手袋3(3R,3L)に交換される。その際、患者の身体上に配設されている包装紙2も、新たに形成された貫通孔5を有し且つ滅菌されて清潔な上面2SUを有する新たな包装紙2に容易に交換可能である。
6) 既述の通り、複数のミシン目4は、所定の直径dを有する円4Cの円周に沿って且つ円4Cの一周分に亘り包装紙2に入れられている。そのため、医師等が、滅菌された右手用の手術用手袋を嵌めた右手及び滅菌された左手用の手術用手袋を嵌めた左手を用いて、平面視に於いて所定の直径dを有する円系の貫通孔5を包装紙2に形成することがより一層に容易となる。
(変形例)
(1) 複数のミシン目は、包装紙を全面的に広げた状態での当該包装紙の平面視に於いて所定の形状の周縁に沿って且つ一周分に亘り当該包装紙に入れられている。実施の形態1では、複数のミシン目4は、所定の直径dを有する円4Cの円周に沿って且つ一周分に亘り包装紙2に入れられている。しかし、本発明に於いては、上記の「所定の形状の周縁」とは「任意の形状の周縁」であり、例えば、平面視に於いて正方形等の四角形或いは楕円形を成す形状の周縁に沿って且つ一周分に亘り包装紙に複数のミシン目が入れられていても良い。
(2) 本発明に於いては、複数のミシン目が一周分に亘って入れられている包装紙上の位置は、略中央部のみならず、任意である。
(3) 本発明に於いては、左右一対の手術用手袋等の滅菌方法は、放射線照射の方法のみならず、その他の方法であっても良く、例えば、電子線照射による方法であっても良い。
(4) 実施の形態1では、滅菌された左右一対の手術用手袋を全体的に包む、滅菌された「包装物」乃至は「包装体」の典型例として、包装紙2が採用されているが、これに代えて、手術時に用いられる従来の大型シートと同様の材質である「不織布」(織っていない布)のシートが、「包装物乃至は包装体」として採用されても良い。この場合に於いても、実施の形態1に於ける複数のミシン目4に対応する「複数のミシン目」が、「不織布」より成るシート状の包装物(包装体)を全面的に広げた状態での当該包装物(包装体)の平面視に於いて所定の形状の周縁(例:所定の直径を有する円の円周)に沿って且つ一周分に亘り当該包装物(包装体)に入れられている。この変形例(4)に於いても、既述した実施の形態1に於ける利点・効果と同一の利点・効果が得られる。或いは、繊維を織って成るシート状の布体が、上記「包装物」乃至は「包装体」として用いられても良い。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正及び/又は変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
本発明は、例えば、無菌状態で包装された手術用手袋を備えた手術用手袋具に適用して好適である。より具体的には、本発明は、緊急外来での手術時に用いる、滅菌された手術用手袋を備えた手術用手袋具に適用して好適である。
100 手術用手袋具
1 包装袋
2 包装紙
2SU 包装紙の上面
2SL 包装紙の下面
3 手術用手袋
3R 右手用手術用手袋
3L 左手用手術用手袋
4 ミシン目
4C 円
5 貫通孔
本発明の主題に係る手術用手袋具は、滅菌された左右一対の手術用手袋と、前記左右一対の手術用手袋の全体を直接的に包む、滅菌された包装紙と、滅菌された内面を有し、医療用具としては前記包装紙で全体的に包まれた前記左右一対の手術用手袋のみを前記内面内に直接に収納・密封する包装袋と、前記包装紙を全面的に広げた状態での前記包装紙の平面視に於いて所定の形状の周縁に沿って且つ一周分に亘り前記包装紙に直接に入れられた複数のミシン目とを備え、前記包装紙は、前記複数のミシン目を除いて、全面的に貫通孔を有しておらず、前記複数のミシン目の各々は、連なって成る略線状の一つの孔である
ことを特徴とする。

Claims (6)

  1. 滅菌された左右一対の手術用手袋と、
    前記左右一対の手術用手袋を全体的に包む、滅菌された包装紙と、
    前記包装紙を全面的に広げた状態での前記包装紙の平面視に於いて所定の形状の周縁に沿って且つ一周分に亘り前記包装紙に入れられた複数のミシン目と
    を備えることを特徴とする、手術用手袋具。
  2. 請求項1に記載の手術用手袋具であって、
    前記所定の形状の前記周縁とは所定の直径を有する円の円周である
    ことを特徴とする、手術用手袋具。
  3. 請求項1又は2に記載の前記手術用手袋具に於ける前記複数のミシン目が入れられた前記包装紙を有する
    ことを特徴とする、手術用手袋の包装紙。
  4. 滅菌された左右一対の手術用手袋と、
    前記左右一対の手術用手袋を全体的に包む、滅菌された包装物と、
    前記包装物を全面的に広げた状態での前記包装物の平面視に於いて所定の形状の周縁に沿って且つ一周分に亘り前記包装物に入れられた複数のミシン目と
    を備えることを特徴とする、手術用手袋具。
  5. 請求項4に記載の前記手術用手袋具に於ける前記複数のミシン目が入れられた前記包装物を有する
    ことを特徴とする、手術用手袋の包装物。
  6. 滅菌された左右一対の手術用手袋と、
    前記左右一対の手術用手袋を全体的に包む、滅菌された包装物と、
    前記包装物が広げられて配設された状態に於いて、滅菌された右手用の手術用手袋を嵌めた右手及び滅菌された左手用の手術用手袋を嵌めた左手による、所定の形状の周縁に沿った且つ一周分に亘る力の作用に応じて、平面視に於いて前記所定の形状を有する貫通孔を前記包装物に配設し得る機能を有する貫通孔配設構造部と
    を備えることを特徴とする、手術用手袋具。
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