JP2021022698A - 情報分電盤 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、大きな情報分電盤を設置すれば、様々な機器を設置することはできるが、広いスペースを必要とし、コスト高にもなる。一方、小型サイズの情報分電盤では、光インターネット回線が時代の変化に伴い高速化に対応するため、発熱量の大きいONUに変更されたり、HEMS機器を追加されたりして、情報分電盤の中に入らないという問題がある。
前記盤本体1には、インフラ機器Aが着脱自在であること、
前記載置棚2の第1の載置棚2Aには、側方へのはみ出しを防止する側壁27が設けられていると共に、前記第1の載置棚2Aの下側は、引出し可能な第2の載置棚2Bが設けられた二重構造とされていること、
前記二重構造の載置棚2をなす第2の載置棚2Bを引き出すことによって、当該第2の載置棚2Bにも各種機器が搭載自在に構成されていること、を特徴とする。
また、板状の盤本体は、カバーと分離できるため、情報分電盤の製作工程であらかじめ盤本体に取り付けられる、ブースタ、分配器、電話端子、HUB、電源コンセント等の取り付けが容易で使い勝手に優れる上、生産コストの低減化が達成される。
そして、本発明は、コンパクト設計でありながら、テレビ共同受信用の増幅器や各部屋にテレビ信号を分配する分配器と各部屋のLAN端子に信号を送るHUBや電話端子台などのインフラ機器を内蔵しており、さらにユーザーが希望に応じて設置する光ONU(Optical Network Unit)や無線LANなどのキャリア機器を搭載できる第1の載置棚が盤本体の下部に一体的に形成されている。この棚の下部には第2の載置棚が前記載置棚の下側に引き出し自在に形成されている。この第2の載置棚は前面と両サイドに壁となる部分があり、第1の載置棚と一体に収まる寸法になっている。また、第1の載置棚の上部から盤本体を覆うカバーがあり、コンパクトで一体となった情報分電盤となっている。
将来インターネットの光回線が高速になり10Gbps対応ONUに変更する必要が生じ、あわせて高速無線LANルータなどを導入する場合、これらの機器は発熱が多く盤の内部に設置することは禁止されているものもある。このような場合、盤本体の載置棚の下側に取り付けられている第2の載置棚を前方に引き出せば、棚に搭載できる量は約2倍になり、また、引き出された棚の部分は本体カバーの外側となり空間にむき出しとなるため、この部分に光高速10GbpsONUや高速無線LANルータを設置すれば大きな発熱があっても十分な放熱をすることができる。すなわち、家屋の完成後にユーザーが追加設置する、光インターネット通信機器などのキャリア機器やユーザー機器を、既設機器の再設定や再接続を行うことなく、広いスペースを確保して安全に設置できる使い勝手に優れている。
この情報分電盤は、概要、垂直に配置される板状の盤本体1と、その盤本体下部10に形成された第1の載置棚2Aと同載置棚2Aから対し引き出し自在な第2の載置棚2Bを備えた載置棚2と、その載置棚2の上部から盤本体1を覆うカバー3とで構成されている。前記載置棚2の第1の載置棚2Aには、側方へのはみ出しを防止する側壁27が設けられていると共に、前記第1の載置棚2Aの下側は、引出し可能な第2の載置棚2Bが設けられた二重構造となっており、前記第2の載置棚2Bを引き出すことによって、当該第2の載置棚2Bにも各種機器が搭載自在に成っている。詳細説明は後述する。
前記の電力線4が接続される側と反対側となる接続端子90に、載置棚2まで届く長さの電線5が接続され、第1の載置棚2A又は第2の載置棚2B(後述)上の所望位置に移動自在なコンセント30が、前記電線5の先端に接続されている。よって、この電源コンセント30は、後日増設されるキャリア機器Bやユーザー機器Cの電源用として使用するのに自在に移動でき、接続するプラグの形状にも対応することができる。
この載置棚2は、第1の載置棚2Aと第2の載置棚2Bを備えている。上述した前記盤本体1の下部10に、第1の載置棚2Aが設けられている。この第1の載置棚2Aは、盤本体1と一体に成型しても、別体で作成して盤本体1にビス等で固定しても良い。この第1の載置棚2Aの下側に、第2の載置棚2Bがスライドできる構造で係止されている。
第2の載置棚2Bは、幅寸が511mm程度、奥行が173mm程度の下面部21の手前に、高さが100mm程度の前壁22が設けられていると共に、前記下面部21の両側に高さ84mm程度の側壁20が設けられた構成となっており、その後方開口部が、前記第1の載置棚2Aの前方開放部に対し、嵌り込んでスライド移動自在に構成されている。
すなわち、図2Bに拡大して示したように、前記第1の載置棚2Aの側壁27の上部が、前記第2の載置棚2Bの側壁20を係止しつつスライド移動自在にするリブ24付きのコ字状のスライド係止溝23に形成されている。そして、前記第2の載置棚2Bにおける側壁20の第1の載置棚2A方向の先端には、第1の載置棚2Aの側壁27の前記リブ24に係止して落下を防ぐ突起20aが形成されている。
なお、前記第2の載置棚2Bの下面部21は、リブなどを形成してキャリア機器Bを載せた際に撓まないように強度を増加させている。また、第2の載置棚2Bの側壁20は、当該第2の載置棚2Bの下面部21から分離して撓む構造になっており、盤本体1から容易に取り外すことができ、インフラ機器の配線工事を楽に行うことができる。
かくして、上述した載置棚2の第2の載置棚2Bを、図5に示したように、第1の載置棚2Aに収納されている状態から手前に引き出すことによって、載置棚2は略2倍の搭載容量となる。よって、前記第1の載置棚2Aや第2の載置棚2Bに、キャリア機器Bやユーザー機器Cその他の各種機器を搭載する広いスペースが確保される(図2、図7参照)。
また、図7と図8に示したように、第2の載置棚2Bを引き出した状態で、同第2の載置棚2B上に、発熱の大きい10Gbpsの光ONUなどのキャリア機器Bや高速無線ルータなどのユーザー機器Cを設置した場合、前記機器B、Cは、カバー3で仕切られた第1の載置棚2Aの外となるため、十分な放熱が行われる状態で設置可能となる。
B キャリア機器
C ユーザー機器
1 盤本体
10 盤本体下部
11 被係止片
2 載置棚
2A 第1の載置棚
2B 第2の載置棚
20 側壁
20a 突起
21 下面部
22 前壁
23 スライド係止溝
24 リブ
26 下面部
27 側壁
29 ビス
3 カバー
30 コンセント
31 係止爪
32 可動係止片
4 電力線
5 電線
9 コンセント
90 接続端子
Claims (5)
- 垂直に配置される板状の盤本体と、その盤本体下部に形成された第1の載置棚及び第2の載置棚を備えた載置棚と、その載置棚の上部から盤本体を覆うカバーとから成る情報分電盤であって、
前記盤本体には、インフラ機器が着脱自在であること、
前記載置棚の第1の載置棚には、側方へのはみ出しを防止する側壁が設けられていると共に、前記第1の載置棚の下側は、引出し可能な第2の載置棚が設けられた二重構造とされていること、
前記二重構造の載置棚をなす第2の載置棚を引き出すことによって、当該第2の載置棚にも各種機器が搭載自在に構成されていること、
を特徴とする情報分電盤。 - 前記二重構造の載置棚をなす第2の載置棚を引き出すことによって、載置棚は略2倍の搭載容量となることを特徴とする、請求項1に記載した情報分電盤。
- 前記第1の載置棚及び/又は第2の載置棚に、キャリア機器やユーザー機器が搭載自在に構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した情報分電盤。
- 前記第1の載置棚の側壁の上部は、第2の載置棚の側壁を係止しつつスライド移動自在にするリブ付きスライド係止溝に形成され、前記第2の載置棚の側壁の先端には、第1の載置棚の側壁の前記リブに係止して落下を防ぐ突起が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した情報分電盤。
- 内部に設けられる電源コンセントのうち、屋内配線工事で電力線が接続されるコンセントが盤本体に固定され、且つ前記電力線が接続される側と反対側となる接続端子に電線が接続され、第1の載置棚又は第2の載置棚上の所望位置に移動自在なコンセントが、前記電線の先端に接続されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した情報分電盤。
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