JP2021022552A - イオン発生複合ターゲット及びそれを使用したレーザー駆動イオン加速装置 - Google Patents

イオン発生複合ターゲット及びそれを使用したレーザー駆動イオン加速装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザー航跡場加速メカニズムでは、ターゲットの厚さがある程度まで小さくなると、かえって高エネルギーレーザーからのプレパルスレーザーの衝突に耐えられなくなってしまう。また、レーザー航跡場を用いて基本粒子を加速する場合、薄いターゲットはプレパルスの衝撃に耐えられず、主パルスが到着する前に壊れて使用できなくなり、厚いターゲットはプレパルスに耐えられるが、その厚さはイオン加速効率を全体的に低下させる原因になる。【解決手段】イオン放射技術に応用されるイオン発生複合ターゲットであり、貫通孔を含む基板と、1nm〜3nmの厚さと400μmを超える長辺を有し、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する、基板上配置されて貫通孔を横切るグラフェン薄膜とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、イオン発生複合ターゲットに関し、特にレーザー駆動イオン加速メカニズムに適用される複合ターゲットに関する。
近年、レーザー駆動イオン加速(laser-driven ion acceleration, LIA)機構を利用して高エネルギー粒子(energetic particles)の加速、特に陽子の加速(proton cancer therapy)を誘発する。下記のような、エンジニアリングと医学応用における重要な見通しがあり、重大な科学的内包を持っている。癌治療(proton cancer therapy)、核融合点火(fusion ignition)、基本粒子研究、高エネルギー物理研究、天体物理学研究などが挙げられる。特にレーザー・プラズマ加速器装置は従来型加速器より小型化され、さらに卓上式(table-top)装置としても製作できるため、非常に人気あるの科学技術となっている。
LIAはまたレーザー・プラズマ加速器(laser plasma acceleration)、レーザー航跡場加速(laser wake field acceleration)などとも呼ばれ、高エネルギーレーザーで固体ターゲットに衝突し、ターゲット先端にクーロン爆発を生じさせ、瞬間的に遊離状態に昇温してプラズマ化し、プラズマクラウドにおける遊離した熱電子群はレーザー電磁波の物動力(ponderomotive force)に押されて駆動され、ターゲットを越えて後端から出て熱電子層(プラズマシース)を形成し、熱電子群の凝集に伴い強力な静電界が誘発され、遊離した陽子群を引っ張りながら前進させ、陽子群を数仟万電子ボルト(MeV)の高エネルギーに加速される;LIAは常にターゲット法線シース加速 (Target Normal Sheath Acceleration, TNSA)を基本的な理論モデルとし、TNSAモデルにおいて、プラズマシースを通してターゲット法線方向の強い静電界を励起して陽子群を非常に高いエネルギーに加速させる。
図1は、従来技術におけるレーザー航跡場加速陽子の基本モデルを示す模式図である;図1のパルスレーザーからの高エネルギーレーザービーム10は、ターゲット12に衝突した後、遊離した熱電子群がターゲットから離れてアーチ状の熱電子層14を形成し、同時に発生した静電界は陽子群16を同期的に引きずり進めることができるが、発生した静電界の強度は非常に短い距離で急速に減衰しているため、レーザー航跡場加速メカニズムでは、ターゲットの厚さをできるだけ薄くして陽子群への加速効率を高める必要があるが、ターゲットの厚さがある程度まで小さくなると、かえって高エネルギーレーザーからのプレパルスレーザーの衝突に耐えられなくなってしまう。
図2は、従来技術におけるレーザパルスの強度と時間との関係を示す図である;レーザー航跡場を用いて基本粒子を加速する場合、高エネルギーレーザーはすべてパルスレーザーで実施されているため、主パルスの励起前にプレパルス(pre-pulse)が発生し、図2に示すように、プレパルスの強度(intensity)は主パルスよりもやや低いが、その存続期間(duration)は主パルスよりも相対的に長いため、プレパルスが発生する総エネルギーパワーは主パルスの数十倍にもなる上、プレパルスによるターゲットへの熱効果(strong heating effect)があるので、薄いターゲットはプレパルスの衝撃に耐えられず、主パルスが到着する前に壊れて使用できなくなり、厚いターゲットはプレパルスに耐えられるが、その厚さはイオン加速効率を全体的に低下させる原因になる。
以上の問題点に鑑みて、出願者は真剣な試験と研究を経、本発明の「イオン発生複合ターゲット及びそれを使用したレーザー駆動イオン加速装置」を提案し、上記の欠点を克服することができる。以下に本発明の簡単な説明をする。
従来技術(prior art)では一般的に単層炭化水素(C-H based)ターゲットを使用してレーザー駆動イオン加速(laser-driven ion acceleration)を行うため、その過程で炭素水素ターゲットの厚さが薄いため構造が脆弱すぎ、高エネルギーのレーザービームのプレパルスによる衝突に耐えられず、主パルスが到着する前にターゲットが破損し、イオンの加速効果が悪い原因になる。上記の課題を解決するために、本発明はグラフェン薄膜と基板から成る複合ターゲット、及びグラフェン薄膜をスキャフォールド(scaffold)として任意の材料からなる薄膜を担持する複合ターゲットを提案する。
本発明は上記の課題を解決するために、従来技術において炭素イオンが発生する時、炭素系材料は薄いターゲットに容易に作られたが、プレパルスによって破壊されやすいという課題を解決することに対し、本発明で提案するイオン発生複合ターゲットは、グラフェン薄膜を複合ターゲットの主要材料として利用する上、基板と共に複合ターゲットを構成するか、グラフェン材料の固有な超強炭素結合構造により任意の脆弱な材料薄膜を支持して複合ターゲットを構成するようになる。その為、本発明の複合ターゲットはプレパルスの衝撃に耐えられ、大量の各種イオンを放出することができる。
本発明では、複合ターゲットとして大面積浮遊グラフェン(large-area suspended graphene, LSG)を用いることを提案する。従来の矩形ターゲットを例にし、その長さや幅はほぼ10μm未満であるが、本発明で提案するLSG複合ターゲットは、矩形のLSG複合ターゲットを例にし、好ましくは、その長辺の辺長は400μmを超えても良いがこれに限定されなく、500μmを超えても良いがこれに限定されない。実際の長さはレーザーパワーによって変化するが、1nmの超薄型ナノサイズの厚さを維持することができ、このような比較的広い面積の寸法においても高い平坦度、均一性(uniformity)、均質性(homogeneous)を維持する上、本発明は、化学気相蒸着(chemical vapor deposition, CVD)、急速熱化学蒸着(rapid-thermal chemical vapor deposition, RTCVD)或いは、原子層堆積(atomic layer deposition, ALD)などの技術を用いてLSGを成長させるので、LSGの成長厚さを精確に制御ことができ、本発明のLSG複合ターゲットの製造コストは比較的安価である。
本発明で提案するLSG複合ターゲットは、放射圧加速度(radiation pressure acceleration, RPA)と比較して相対的に薄い厚さを有し、単一層のグラフェン薄膜の厚さは1nmまで薄いことが好ましく、多層グラフェン薄膜を積層した後、その厚さは10nm~100nmの範囲にあることが好ましい。従来の陽子加速技術で使用される厚いターゲットに比べ、より多くのイオンを放射(irradiate)し、より高密度なイオン群を形成し、より効果的にイオンを加速することができ、本発明のLSG複合ターゲットは大量生産が容易で、応用普及化に繋がると期待される。例えば、陽子加速のターゲット、核融合点火のターゲット、癌治療のターゲットとして活用できる上、基本粒子研究、高エネルギー物理研究、天体物理学研究などの分野でも応用できる。
本実施例ではRTCVDを例にグラフェン薄膜の製作を説明する。まず、グラフェンの基本成長搭載板として銅箔(Cu foil)を使用し、成長搭載板となる銅箔表面を電解研摩(electro-polishing)の表面処理を行い、次に銅箔搭載板表面に残存し得る有機汚染源を除去する為、アセトン(acetone)と脱イオン水(DI water)で処理後の銅箔搭載板を洗浄する。
図3は本発明でグラフェン薄膜を生成するための急速熱化学蒸着の各反応段階を示す模式図である;続いてRTCVDを実施し、銅箔搭載板をRTCVD反応チャンバに入れ、図3に示すように、RTCVD製造プロセスは主に三つの段階から構成される。第1段階は急速昇温段階であり、反応チャンバ温度を25℃から約300秒で980℃まで直線的に昇温し、反応チャンバ内を水素ガス(H gas flow)気流を通す;第2段階は熱処理段階であり、反応チャンバー温度を980℃で約2,200秒保持し、この段階で反応チャンバー内を水素とメタンの混合気流(H and CH gas flow)を、約50〜100sccm(standard cubic centimeter per minute)流量で反応チャンバー内を通過し、同時に、反応チャンバー内は約1.5torrのガス圧力を保持する;第3段階は急速熱アニール(Rapid Thermal Anneal, RTA)段階であり、反応チャンバーの温度を980℃から約400秒で指数的に980℃まで下げ、この段階で反応チャンバー内を水素ガス気流(H gas flow)を通過する。
1層の超薄型グラフェン薄膜は、主に第2段階から銅箔搭載板にて成長し、水素とメタンの混合気流を介して炭素源を提供し、第2段階の操作時間を制御することで、銅箔搭載板におけるグラフェンの成長総厚を決定することができ、第3段階のRTA処理によって第2段階に形成されたグラフェン薄膜をさらに高結晶構造(high crystalline)に転化させることができる。成長した単一層の超薄グラフェン薄膜の厚さは1nmまで薄くなることができる。次にスピンコート(spin coating)工程を実施することで、銅箔搭載板におけるグラフェン薄膜にアクリル(PMMA)膜を形成し、銅箔搭載板におけるグラフェン薄膜を一時的に保護し、その後にも、グラフェン薄膜とともに複合ターゲットを構成することができる。
図4は、本発明でグラフェン薄膜上の銅箔を除去するために実施する電解気泡法の模式図である;銅箔搭載板40、グラフェン薄膜41及びPMMA被覆膜42を共に陰極(cathode)43とし、また適切な導体45を陽極(anode)46とし、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液(aqueous solution)47を電解液とし、陽極46と陰極43をNaOH水溶液47に浸し、陽極46と陰極43の間に安定な電流を印加すると、陰極43と陽極46の間で酸化還元反応が起こり始め、水溶液47に対して電気分解反応(electrolysis)を起こし、その過程で陰極43から大量の水素気泡が発生し、グラフェン薄膜41に付着した銅箔搭載板40をグラフェン薄膜41から剥離し、銅箔搭載板40をグラフェン薄膜41及びPMMA被覆膜42から除去する。
図5〜図7は、本発明で生成するグラフェン薄膜を基板に転写する際に実施する湿式転写法の各工程を示す模式図である;その後、湿式転写法を実施することで、グラフェン薄膜41をPMMA被覆膜42とともにもう一つの基板に再転写する。前記基板はすでに純水で洗浄される。図5に示すように、まず化学選択エッチング(chemical selective etching)を実施し、グラフェン薄膜41とPMMA被覆膜42を、例えば塩化第二鉄(FECL3)溶液50に浸漬しする。塩化第二鉄によってグラフェン薄膜41ではなく、銅材料を腐食する特性により、グラフェン薄膜41に残り得る微量の銅箔搭載板40をさらに除去し、純粋なグラフェン薄膜41が分離される。
次に、図6に示すように、分離したグラフェン薄膜を脱イオン水に浸して洗浄し、脱イオン水60にグラフェン薄膜を自由に浮遊させ、基板61も同じ脱イオン水に浸漬し、基板61の貫通孔63をグラフェン薄膜62に大体合わせた後、基板61でグラフェン薄膜62を引き上げるか、あるいは釣り上げる(fishing)と、グラフェン薄膜62が基板61の貫通孔63の周囲に付着(attach)し、基板61の貫通孔63に浮遊するようになる。当該工程は釣り上げ工程(fishing procedure)とも呼ばれる。本実施例の基板61についてはシリコン基板を例に説明する。その後、図7に示すように、貫通孔63にグラフェン薄膜62が浮遊した基板61を直立させてヒータ70加熱乾燥し、最終的なグラフェン複合ターゲットを形成する。
図8は、本発明において生成したグラフェン薄膜を基板に複数回で繰り返して転写して多層グラフェン薄膜を形成する模式図である。前記湿式転写法と同様の手順を繰り返して実施することにより、多層グラフェン薄膜を基板の貫通孔に付着させ、基板の貫通孔に多層グラフェン薄膜を浮遊させることができる;本実施例の基板では、銅箔基板を例に説明する。図8に示すように、貫通孔に1層のグラフェン薄膜62が既に付着した銅箔基板61を用い、脱イオン水60から2層目のグラフェン薄膜62を引き上げ、基板61の貫通孔63上に2層のグラフェン薄膜層を浮遊させ、前記湿式転写法を繰り返すことで多層グラフェン薄膜が作製され、最終的に基板貫通孔に浮遊した多層グラフェン薄膜を構成する。
湿式転写法のほか、例えばポリビニルアルコール(PVA)やポリジメチルシロキサン(PDMS)などの弾力性、粘着性を有する材質をキャリア層(carrier layer)とする乾式転写法を選択し、先ずPMMA被覆膜にPVAやPDMS弾力性付きキャリア層を形成し、それから、弾性付きキャリア層をグラフェン薄膜とPMMA被覆膜とともに基板の貫通孔にスタンピング(stamp)してグラフェン薄膜の転写を完了する;次に、PMMA被覆膜を除去しなければならない場合は、500℃条件下でアニール工程を再実行し、PMMA被覆膜をグラフェン薄膜から除去してもよい。
図9は本発明において複合ターゲットの基板であるシリコンチップ基板を示す模式図である;図10は本発明において複合ターゲット材の基板である銅箔基板を示す模式図である;図9に示すように、本実施例の基板は例えば、厚さ約250μmのシリコンチップ(silicon chip)基板20であっても良く、前記シリコンチップ基板20に直径100μm〜500μmの貫通孔22が多数分布するか、図10に示すように、本実施例の基板は例えば、かなりの厚さの銅箔基板30であっても良く、前記銅箔基板30には貫通孔32が一つしか開設されていないが、基板の材質はシリコンチップや銅箔に限らず、かなりの剛性を持ち、適切な支持力を与えることができ、グラフェン転移過程で使用された化学物質と反応しない材料であれば、例えばよく見られるステンレス薄板などを基板として利用してもよい。
図11は本発明で提案する浮遊グラフェン複合ターゲットの模式図である。本発明に基づき最終的に作製する浮遊グラフェン複合ターゲットは図11に示すようになる。本発明で提案する浮遊グラフェン複合ターゲット100は、基板102の貫通孔104及び、貫通孔周囲の基板106にグラフェン薄膜108が付着する。全体のグラフェン薄膜108は、基板102の貫通孔104を跨ぎ、一部のグラフェン薄膜108は、基板102の貫通孔104に浮遊し、浮遊グラフェン複合ターゲット100を形成する(或いは、フローティング式、懸垂式(free−standing)グラフェン複合ターゲットとも呼ばれる)。
注目すべきは、転写法を何度も繰り返すことで、二層グラフェン薄膜、四層グラフェン薄膜、八層グラフェン薄膜、多層グラフェン薄膜などを作製することができる上、グラフェン構造体をさらに支持体(scaffold)や、棚としてグラフェン構造体に炭素系材料薄膜、炭化水素薄膜、金属薄膜、及び例えばPMMA薄膜などのプラスチック高分子薄膜、または有機ポリマー薄膜、金箔もしくは銅箔めっき膜などを形成し、グラフェン構造体、基板などと共に複合ターゲットを構成し、イオン化した後に陽子、イオンなどの粒子を放出することができる。グラフェン薄膜の厚さはCVDプロセスで簡単かつ精確に制御することができる。グラフェン薄膜層の総厚は多層グラフェン薄膜の積層数により簡単かつ精確に制御ことができる。
図12は本発明の複合ターゲット材の各製造工程を示すフローチャートである;以上のように、本発明で開示する複合型ターゲットの製造プロセスは、大別すると、グラフェン薄膜の成長を提供する銅箔搭載板をクリーニングし、その後、RTCVDを実施することで銅箔搭載板に、原子層の厚さに近い1nmの超薄型な単一層のグラフェン薄膜を成長する工程と、続いてスピンコート方式でグラフェン薄膜にPMMA被覆膜を形成する工程と、その後、電解気泡法を実施してグラフェン薄膜に付着した銅箔搭載板を除去する工程と、その後、一回または複数回の転写法を実施し、基板とグラフェン薄膜またはその上に形成された他の任意の材料薄膜とを共同で最終的な複合ターゲットを構成する工程とを含む。
基板に形成されたグラフェン薄膜の構造を同時に検出するため、合成したグラフェン薄膜を走査電子顕微鏡(scanning electron microscope, SEM)で走査し、一連のSEM画像を取得する。SEM画像はグラフェン薄膜の構造を示すことができるほか、画像の内容によって構造体中に不純物、割れ、折り畳め、隙間、不連続構造などの欠陥が発見できる;図13は、単層浮遊グラフェン構造体が直径500μm貫通孔に浮遊したSEM像を示す。図13に示す画像は、ほぼ均一で汚染されていない薄膜構造体を示唆している。
図14は、直径500μmの貫通孔に浮遊する四層浮遊グラフェン構造体(4L−SLG)のSEM像である;図15は図14に示す四層浮遊グラフェン構造体の端部の拡大SEM像である。図15から四層浮遊グラフェンとシリコン基板との境界や、境界にシリコン基板の連続破断帯としわ構造などが明らかに示されており、また、浮遊グラフェン薄膜がシリコン基板に対して相対的に非常に平坦であることをも示している。
基板に形成されたグラフェン薄膜の具体的な形態構造の特徴(topography)を検出するため、さらに合成したグラフェン薄膜を非接触原子間力顕微鏡(atomic force microscope, AFM)で走査し、一連の走査AFM画像を取得する。AFM走査によって特定の軸線、または三次元空間におけるグラフェン薄膜構造体の原子尺度の表面形状と寸法を精確に測定することができる;図16は、貫通孔に浮遊する単層浮遊グラフェン構造体(SLG)のAFM画像を示す図である;図17は、貫通孔に浮遊する四層浮遊グラフェン構造体(4L−SLG)のSEM画像を示す図である。図16と図17において、AFMはグラフェン構造体が貫通孔の境界に浮遊する位置を選択して走査し、横軸は横軸におけるサンプルの距離(単位:μm)を示し、縦軸は縦軸におけるサンプルの高さ(単位:ナノ(nm)を示す。
グラフェン成分の存在及びその特性を検証するため、合成されたグラフェン薄膜に対してラマン分光法(Raman spectroscopy)分析を行う。典型的なグラフェンのラマン指紋画像は1580cm−1に位置するG帯域と2680cm−1に位置する2D帯域を含む。図18に示すラマン分光画像は、四層浮遊グラフェン構造体(4L−SLG)に沿って直径250μmの貫通孔を横切る軸線に沿ってラマン分光法分析を行って獲得したものである。図18に示す画像によると、本発明に基づく四層浮遊グラフェン構造体のラマン分光には、典型的なG帯域と2D帯域が含まれており、それによって本発明で開示するプロセスで作製した物質はグラフェン成分を含むことが確認される。G帯域と2D帯域のほか、図18のラマン分光には1350cm−1に位置するD帯域と2450cm−1に位置するD+D''帯域も僅かに含まれる。そのうちD帯域はG帯域よりも相対的に低いため、本発明に基づき作製するグラフェン薄膜が高度に結晶化(crystallinity)していることを示唆している。従って、欠陥密度(defect density)が相対的に低い。一方、2D帯域とG帯域の比が1未満であるので、サンプルは多層グラフェン構造であり、2D帯域とG帯域は大きさが近い帯域幅、強度特性、および高度な類似性を示唆しており、本発明に基づき作製するグラフェン薄膜は広範囲の均一性(uniformity)を有することを示唆している。
図19は本発明で開示する単層浮遊グラフェン構造体の光学顕微鏡画像を示す図である;図20は本発明で開示する単層浮遊グラフェン構造体のSEM像を示す図である;図21は本発明で開示する単層浮遊グラフェン構造体の特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光の画像である;図22は、図19に示す単層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜(Au foil)を堆積することにより構成した複合構造の光学顕微鏡画像を示す図である;図23は、図19に示す単層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造のSEM画像を示し、その右上隅の挿入画像は金ナノ粒子の組成形態を示す;図24は、図19に示す単層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造の、特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である。
図25は、本発明で開示する四層浮遊グラフェン薄膜構造体の光学顕微鏡画像を示す図である;図26は、本発明で開示する四層浮遊グラフェン薄膜構造体のSEM画像を示す図である;図27は本発明で開示する四層浮遊グラフェン薄膜構造体の特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である;図28は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に、12nmのPMMA薄膜をスピンコートすることにより構成した複合構造の光学顕微鏡画像を示す図である;図29は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に、12nmのPMMA薄膜をスピンコートすることにより構成した複合構造のSEM画像を示す図である;図30は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に、12nmのPMMA薄膜をスピンコートすることにより構成した複合構造の、特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である;図31は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造の光学顕微鏡画像を示す図である;図32は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造のSEM画像を示す図であり、その右上隅の挿入画像は金ナノ粒子の組成形態を示す;図33は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造の、特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である。
図34は、本発明で開示するレーザー航跡場の検出方式を示す模式図である;図35は、本発明で開示する粒子検出スタックを示す模式図である;本発明は、高エネルギー粒子の存在とエネルギー値などを含む、レーザー航跡場の高エネルギー粒子に対する検出の為に、標準Thomson放物線分光器(spectrometer)を用いる;粒子検出配置200は、高エネルギーレーザー放射器202、本発明で開示する複合ターゲット204、複合粒子検出スタック250、thomsonピンホール206、電磁界208、マイクロチャンネルプレート(micro channel plate, MCP)210などを備える。高エネルギーレーザー放射器は、ダブルプラズマミラー式(double plasma−mirror, DPM)形状のVulcan Petawatt高エネルギーレーザーに設定することが好ましく、それぞれ単層グラフェン薄膜と多層グラフェン薄膜を複合ターゲット204とすることが好ましい。複合ターゲットの厚さはグラフェン薄膜の転写回数によって決めてもよい。各層グラフェン薄膜の厚さは約1nmで、それぞれ単層グラフェン薄膜複合ターゲットと八層グラフェン薄膜複合ターゲットを作製し、Vulcan Petawatt高エネルギーレーザーを通して複合ターゲットに高エネルギー粒子ビームを放射させることができる。
複合ターゲットとThomsonピンホールの間には、図35に示すような複合粒子検出スタック250が配置されており、複合粒子検出スタック250は、複数層の放射変色フィルム(Radiochromic Films, RCFs)252のスタック配列、複数枚のアルミ板254、複数層のCR−39検出板(TASTRAK)256のスタック配列、複合粒子検出スタック250の先端に配置された保護アルミ箔258などが備えられる。RCFsは色信号で高エネルギーのイオンを明らかに示し、イオンがRCFsを通過するとき、イオンの持つエネルギーの大きさによってRCFsに異なる色信号を残し、イオンのエネルギーが高いほどより多層なRCFsを透過することができ、各層のRCFsを分析することで、イオンの分布方式と持つエネルギーを明確に把握することができる;CR−39検出板は陽子のイオンサンプルと炭素イオンサンプルをキャプチャすることができる。イオンがCR−39検出板を通過すると、異なる種類のイオンによってCR−39検出板に異なる種類と大きさの穴が残り、CR−39検出板に残っている穴の種類と大きさを分析することで、検出されたイオンの種類を推測することができ、イオンのエネルギーが高いほどより多層なCR−39検出板を透過することができ、CR−39検出板256の間に挿入されたアルミ板254は余分な粒子エネルギーを吸収することができる;また、質量電荷比(charge−to−mass ratio)が異なる各種粒子は、最終的にMCPに異なるラジアンの放物線軌跡を残すことになる。
本発明で提案した単層グラフェンターゲット材は、厚さが約1nm〜2nmで、ほぼ1原子層に近く、レーザー駆動イオン加速(laser−driven ion acceleration, LIA)技術分野においては現在、より薄いLIAターゲットがない。本発明で提案した単層グラフェンターゲットは(state of the art)LIA技術分野において現在、最も薄いターゲットである。本発明で提案した単層グラフェンターゲットは、ターゲットの最小厚さの理論値よりもさらに薄いにも関わらず、本発明のあらゆる測定結果、単層LSGターゲットの耐久性が検証され、DPM形状のVulcan Petawatt高エネルギーレーザーの衝突にも耐えられることを証明した。
図36〜図38は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が第4層CR−39検知板に残っていたホールの画像を示す図である;図36は、レーザーエネルギーが538J(ジュール)である、かつ八層グラフェン薄膜をターゲットとして採用した場合に、第4層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である;図37は、レーザーエネルギーが532Jで、かつレーザービームに向かう前端材料として八層グラフェン薄膜を採用し、及び、後端材料として8nmのPMMAを採用して複合ターゲットを構成した場合に、第4層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である;図38は、レーザーエネルギーが711Jで、かつレーザービームに向かう前端材料として8nmのPMMAを採用し、及び、八層グラフェン薄膜を採用し、後端材料として複合ターゲットを構成した場合に、第4層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である。
図39と図42は、本発明で開示する複合ターゲットの放射する各種粒子がMCPに形成する放物線軌跡画像を示す図である;図40、図41、図43、図44は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が各層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である;図39は、8層グラフェン薄膜複合ターゲットから放射する陽子(P)と、様々な価数の炭素イオン(C)がMCPに形成する様々なラジアンの放物線軌跡を示す;図40は、八層グラフェン薄膜複合ターゲットから放射する陽子(P)と、様々な価数の炭素イオン(C)が第1層CR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である;図41は、八層グラフェン薄膜複合ターゲットから放射する陽子(P)と、様々な価数の炭素イオン(C)が第2層CR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である。
図42は、四層グラフェン薄膜複合ターゲットから放射する陽子(P)と、様々な価数の炭素イオン(C)がMCPに形成する放物線軌跡を示す図である;図43は、四層グラフェン薄膜と3nmの金薄膜で複合ターゲットを構成した場合に、放射する陽子(P)と、様々な価数の炭素イオン(C)が第1層CR−39検出板に残ったホールの画像を示しているが、しかし、図43に示す第1層CR−39検出板には、金原子によるホールは認められなかった。図44は、四層グラフェン薄膜と3nm金薄膜で複合ターゲットを構成した場合に、放射する陽子(P)と、様々な価数の炭素イオン(C)が第2層CR−39検出板に残ったホールの画像を示しているが、しかし、図44に示す第2層CR−39検出板には金原子によるホールは認められなかった。
要約すると、本発明で開示するグラフェン薄膜は、支持体として他の任意の材料薄膜を搭載して複合ターゲットを構成することができるほか、グラフェン薄膜自体が単独でイオン放射ターゲットとしてもよく、前記任意の材料薄膜は例えば、PMMA、炭化水素系薄膜(C−H based thin film)、金属薄膜、貴金属薄膜、白金系薄膜(Au thin film)、高分子ポリマー薄膜、有機プラスチック薄膜、ナノカーボンチューブアレイ薄膜、或いはZnOナノカラムアレイ薄膜などであっても良く、斯かる任意材料のナノ薄膜は例えば、CVD、ALD、PVDなどの方式でLSGに形成することができる。
本発明の検出結果によると、多層グラフェン薄膜は支持体として他の材料薄膜を搭載して共にイオン放射複合ターゲットを構成するのに非常に適しており、単層グラフェン薄膜と金薄膜を結合してイオン放射複合ターゲットを構成すれば、高エネルギーレーザーによる衝突後、重イオン(heavy ion)及び高Zイオン(high Z ion)を放射することができる。
本発明で開示するLSGとPMMA薄膜から成る複合ターゲットは、イオン化してから高エネルギーかつ高密度の炭素イオンを発生することができ、多層グラフェン薄膜ターゲットに対してより高いイオン流量(ion flux)を発生することができる。さらに本発明で提案するイオン発生複合ターゲットは、高強度レーザープレパルスに対するターゲットの耐性を効果的に高め、高エネルギー炭素イオンの発生効率を大幅に高めることができる上、高原子質量粒子の加速と高電荷値に繋がるメカニズムを提供することができる。
実施例1:イオン放射技術に応用されるイオン発生複合ターゲットであり、貫通孔を含む基板と、1nm〜3nmの厚さと400μmを超える長辺を有し、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する、基板上配置されて貫通孔を横切るグラフェン薄膜とを備えるイオン発生複合ターゲット。
実施例2:実施例1記載のイオン発生複合ターゲットであり、さらに、基板に配置され、貫通孔を横切る、各層のグラフェン薄膜が厚さ1nm〜3nmで、400μmを超える長辺を有する多層グラフェン薄膜であり、前記イオン発生複合ターゲットは、前記グラフェン薄膜層の上に設けられ、厚さが20nm未満で、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する炭素系材料薄膜と、前記グラフェン薄膜層の上に設けられ、厚さが20nm未満で、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する炭化水素薄膜と、前記グラフェン薄膜層の上に設けられ、厚さが1nm〜4nmで、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する金属薄膜とを含む請求項1記載のイオン発生複合ターゲット。
実施例3:レーザー駆動イオン加速装置であり、レーザービームを発射するレーザーと、レーザービームが通過する貫通孔を有する基板と、基板に配置され、前記貫通孔を横切る、厚さ1nm〜3nmで、400μmを超える長辺を有し、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出するイオン発生複合ターゲットを備える複合ターゲットを特徴とするレーザー駆動イオン加速装置。
実施例4:実施例3記載のレーザー駆動イオン加速装置であり、前記複合ターゲットはグラフェン薄膜を前端としてレーザービームに最初に接触するように配置されること、及び、前記複合ターゲットは前記炭素系材料薄膜を前端としてレーザービームに最初に接触するように配置され、複合ターゲットは金属材料薄膜を前端としてレーザービームに最初に接触するように配置されることを特徴とする実施例3記載のレーザー駆動イオン加速装置。
実施例5:実施例3記載のレーザー駆動イオン加速装置であり、前記複合ターゲットが表面法線とレーザービームとのなす角度は0°〜60°の間になるように配置されることを特徴とする実施例3記載のレーザー駆動イオン加速装置。
図1は、従来技術におけるレーザー航跡場加速陽子の基本モデルを示す模式図である。 図2は、従来技術におけるレーザパルスの強度と時間との関係を示す図である。 図3は本発明でグラフェン薄膜を生成するための急速熱化学蒸着の各反応段階を示す模式図である。 図4は、本発明でグラフェン薄膜上の銅箔を除去するために実施する電解気泡法の模式図である。 図5〜図7は、本発明で生成するグラフェン薄膜を基板に転写する際に実施する湿式転写法の各工程を示す模式図である。 図8は、本発明において生成したグラフェン薄膜を基板に複数回で繰り返して転写して多層グラフェン薄膜を形成する模式図である。 図9は本発明において複合ターゲットの基板であるシリコンチップ基板を示す模式図である。 図10は本発明において複合ターゲット材の基板である銅箔基板を示す模式図である。 図11は本発明で提案する浮遊グラフェン複合ターゲットの模式図である。 図12は本発明の複合ターゲット材の各製造工程を示すフローチャートである。 図13に示す画像は、ほぼ均一で汚染されていない薄膜構造体を示唆している。 図14は、直径500μmの貫通孔に浮遊する四層浮遊グラフェン構造体(4L−SLG)のSEM像である。 図15は図14に示す四層浮遊グラフェン構造体の端部の拡大SEM像である。 図16は、貫通孔に浮遊する単層浮遊グラフェン構造体(SLG)のAFM画像を示す図である。 図17は、貫通孔に浮遊する四層浮遊グラフェン構造体(4L−SLG)のSEM画像を示す図である。 図18はラマン分光画像を示す。 図19は本発明で開示する単層浮遊グラフェン構造体の光学顕微鏡画像を示す図である。 図20は本発明で開示する単層浮遊グラフェン構造体のSEM像を示す図である。 図21は本発明で開示する単層浮遊グラフェン構造体の特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光の画像である。 図22は、図19に示す単層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜(Au foil)を堆積することにより構成した複合構造の光学顕微鏡画像を示す図である。 図23は、図19に示す単層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造のSEM画像を示し、その右上隅の挿入画像は金ナノ粒子の組成形態を示す。 図24は、図19に示す単層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造の、特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である。 図25は、本発明で開示する四層浮遊グラフェン薄膜構造体の光学顕微鏡画像を示す図である。 図26は、本発明で開示する四層浮遊グラフェン薄膜構造体のSEM画像を示す図である。 図27は本発明で開示する四層浮遊グラフェン薄膜構造体の特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である。 図28は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に、12nmのPMMA薄膜をスピンコートすることにより構成した複合構造の光学顕微鏡画像を示す図である。 図29は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に、12nmのPMMA薄膜をスピンコートすることにより構成した複合構造のSEM画像を示す図である。 図30は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に、12nmのPMMA薄膜をスピンコートすることにより構成した複合構造の、特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である。 図31は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造の光学顕微鏡画像を示す図である。 図32は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造のSEM画像を示す図であり、その右上隅の挿入画像は金ナノ粒子の組成形態を示す。 図33は、図25に示す四層浮遊グラフェン薄膜上に3nm金薄膜を堆積することにより構成した複合構造の、特定位置の接平面(切断面)におけるラマン分光画像を示す図である。 図34は、本発明で開示するレーザー航跡場の検出方式を示す模式図である。 図35は、本発明で開示する粒子検出スタックを示す模式図である。 図36〜図38は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が第4層CR−39検知板に残っていたホールの画像を示す図である。 図39は、本発明で開示する複合ターゲットの放射する各種粒子がMCPに形成する放物線軌跡画像を示す図である。 図40は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が各層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である。 図41は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が各層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である。 図42は、本発明で開示する複合ターゲットの放射する各種粒子がMCPに形成する放物線軌跡画像を示す図である。 図43は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が各層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である。 図44は、本発明で開示する複合ターゲットから放射する粒子が各層のCR−39検出板に残ったホールの画像を示す図である。

Claims (3)

  1. イオン放射技術に応用されるイオン発生複合ターゲットであり、貫通孔を含む基板と、1nm〜3nmの厚さと400μmを超える長辺を有し、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する、基板上配置されて貫通孔を横切るグラフェン薄膜とを備えるイオン発生複合ターゲット。
  2. 請求項1記載のイオン発生複合ターゲットであり、さらに、基板に配置され、貫通孔を横切る、各層のグラフェン薄膜が厚さ1nm〜3nmで、400μmを超える長辺を有する多層グラフェン薄膜であり、前記イオン発生複合ターゲットは、前記グラフェン薄膜層の上に設けられ、厚さが20nm未満で、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する炭素系材料薄膜と、前記グラフェン薄膜層の上に設けられ、厚さが20nm未満で、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する炭化水素薄膜と、前記グラフェン薄膜層の上に設けられ、厚さが1nm〜4nmで、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出する金属薄膜とを含む請求項1記載のイオン発生複合ターゲット。
  3. レーザー駆動イオン加速装置であり、レーザービームを発射するレーザーと、レーザービームが通過する貫通孔を有する基板と、基板に配置され、前記貫通孔を横切る、厚さ1nm〜3nmで、400μmを超える長辺を有し、イオン化されて陽子または炭素イオンのいずれかを放出するイオン発生複合ターゲットを備える複合ターゲットを特徴とするレーザー駆動イオン加速装置。
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