JP2021021517A - 飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム - Google Patents

飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021021517A
JP2021021517A JP2019137283A JP2019137283A JP2021021517A JP 2021021517 A JP2021021517 A JP 2021021517A JP 2019137283 A JP2019137283 A JP 2019137283A JP 2019137283 A JP2019137283 A JP 2019137283A JP 2021021517 A JP2021021517 A JP 2021021517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
predetermined
flying object
path
concentration peak
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2019137283A
Other languages
English (en)
Inventor
▲劉▼永劼
Yongjie Liu
沈思傑
Sijie Shen
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SZ DJI Technology Co Ltd
Original Assignee
SZ DJI Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SZ DJI Technology Co Ltd filed Critical SZ DJI Technology Co Ltd
Priority to JP2019137283A priority Critical patent/JP2021021517A/ja
Publication of JP2021021517A publication Critical patent/JP2021021517A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】大型の空気清浄機を使用せずとも空気清浄の効率及び効果を向上させる。【解決手段】飛行体(無人航空機)100は、回転翼120を有する本体(UAV本体)102と、本体102に設けられ、空気を清浄可能な空気清浄機170と、を備え、本体102が、所定空間における所定の経路に沿って飛行し、空気清浄機170が、経路上において空気清浄を行う。【選択図】図1

Description

本開示は、飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラムに関する。
工場等の大型の閉空間においては、大型の空気洗浄機が設置されて空気洗浄を行っている。このような空気洗浄機は漏えいしたガス、金属、木材等を含む各種の埃、PM2.5等の各種有害物質を含む種々の汚染物質の除去を行う。
既存の空気清浄機は、所定の位置に固定されて設置されるのが一般的であり、特に大型の空間においては複数の空気洗浄機が設置されるのが一般的である。
特開2018−128253号公報
しかしながら、このような固定された空気清浄機は空気の清浄には十分な性能を有しているとは言い難く、特に汚染物質の分布に偏りがあるような場合、十分な清浄効果を得られないこともある。また、清浄時間も長くなりがちである。さらに空間が大きいほど、より大型の空気清浄機を複数設置する必要性が増すことになる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて、空気清浄機と無人航空機とを組み合わせ、空間内に分布する汚染物質等の濃度に従って空気清浄の経路を設定し、空気清浄の効率を向上させることを目的とする。
一態様において、飛行体は、回転翼を有する本体と、前記本体に設けられ、空気を清浄可能な空気清浄機と、を備え、前記本体が、所定空間における所定の経路に沿って飛行し、前記空気清浄機が、前記経路上において空気清浄を行う。
前記所定の経路が、前記所定空間における空気の濃度データから求められた、当該所定空間における複数の濃度ピーク位置を通過する経路であって、前記空気清浄機が、前記濃度ピーク位置において空気清浄を行ってよい。
前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であってよい。
前記飛行体が、前記最短経路を算出する処理部を備えてよい。
前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄を所定時間行った後に移動してよい。
前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄の結果、当該濃度ピーク位置における濃度データが所定の値以下になった後に移動してよい。
前記所定の経路が、指定された所定空間に応じて決定された経路であってよい。
一態様において、飛行体システムは、前記飛行体と、前記濃度データを取得し、前記飛行体に送信する空気センサと、前記飛行体と通信可能なサーバと、を備える。
前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であり、前記サーバが前記最短経路を算出する処理部を備えてよい。
一態様において、飛行体による空気清浄方法は、前記飛行体の本体が、所定空間における所定の経路に沿って飛行するステップと、前記本体に設けられた空気清浄機が、前記経路上において空気清浄を行うステップと、を有する。
前記所定の経路が、前記所定空間における空気の濃度データから求められた、当該所定空間における複数の濃度ピーク位置を通過する経路であって、前記空気清浄機が、前記濃度ピーク位置において空気清浄を行ってよい。
前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であってよい。
前記飛行体に設けられた処理部が前記最短経路を算出してよい。
前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄を所定時間行った後に移動してよい。
前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄の結果、当該濃度ピーク位置における濃度データが所定の値以下になった後に移動してよい。
前記所定の経路が、指定された所定空間に応じて決定された経路であってよい。
前記飛行体は、前記濃度データを取得した空気センサから当該濃度データを受信するとともに、外部のサーバと通信してよい。
前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であり、前記サーバに設けられた処理部が前記最短経路を算出してよい。
一態様において、飛行体による空気清浄のためのプログラムは、前記飛行体の本体が、所定空間における所定の経路に沿って飛行するステップと、前記本体に設けられた空気清浄機が、前記経路上において空気清浄を行うステップと、をコンピュータに実行させる。
前記所定の経路が、前記所定空間における空気の濃度データから求められた、当該所定空間における複数の濃度ピーク位置を通過する経路であって、前記空気清浄機が、前記濃度ピーク位置において空気清浄を行ってよい。
前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であってよい。
前記飛行体に設けられた処理部が前記最短経路を算出してよい。
前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄を所定時間行った後に移動してよい。
前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄の結果、当該濃度ピーク位置における濃度データが所定の値以下になった後に移動してよい。
前記所定の経路が、指定された所定空間に応じて決定された経路であってよい。
前記飛行体は、前記濃度データを取得した空気センサから当該濃度データを受信するとともに、外部のサーバと通信してよい。
前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であり、前記サーバに設けられた処理部が前記最短経路を算出してよい。
本発明によれば、飛行体が最適な経路に沿って飛行しながら空気清浄を行うため、大型の空気清浄機を使用せずとも空気清浄の効率及び効果を向上させることができる。
空気清浄機を搭載した無人航空機と無人航空機を含む飛行体システムの一例を示すブロック図 実施形態における無人航空機による空気清浄方法の一連の処理を説明するフロー図 空気の濃度データを取得する単位となる単位立方空間を示す概念図 図2におけるステップS20における、飛行距離の計算の具体的な処理を示すフロー図 最短経路を算出する対象となるグラフの一例の概念図 他の実施形態における無人航空機による空気清浄方法を示す概念図 他の実施形態における無人航空機による空気清浄方法の一連の処理を説明するフロー図
以下、発明の実施形態を通じて本開示を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須とは限らない。
特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイル又はレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
(実施形態)
以下の実施形態では、理解を容易とするため、飛行体である無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)に搭載された空気清浄機によって空気清浄を行うという前提で、本開示を詳述する。しかしながら、これにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1は、実施形態における空気清浄を行う空気清浄機を搭載した飛行体と、飛行体を含む飛行体システム400の一例を示すブロック図である。飛行体システム400は、飛行体である無人航空機100と、空気センサ200と、サーバ300とを備える。無人航空機100と空気センサ200、無人航空機100とサーバ300は、相互に有線通信又は無線通信(例えば無線LAN(Local Area Network))により通信可能である。
無人航空機100は、UAV本体(本体)102と、空気清浄機170とを含む構成である。UAV本体102は複数の回転翼120(プロペラ;図3参照)を備える。UAV本体102は、回転翼の回転を制御することにより無人航空機100を飛行させる。UAV本体102は、例えば4つの回転翼を用いて無人航空機100を飛行させるが、その具体的な種類は特に限定されない。
UAV本体102は、UAV制御部110と、処理部130と、メモリ140と、通信インタフェース(IF)150とを含む構成である。空気清浄機170は制御部180と、空気清浄部190と含む構成である。
UAV制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成される。UAV制御部110は、無人航空機100の各部の動作を統括して制御するための信号処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理及びデータの記憶処理を行う。
UAV制御部110は、メモリ140に格納されたプログラムに従って無人航空機100の飛行を制御する。UAV制御部110は、飛行を制御してよい。無人航空機100が撮像装置(カメラ)を有している場合、UAV制御部110はこの撮像装置を制御して、画像を空撮してよい。
UAV制御部110は、無人航空機100の位置を示す位置情報を取得する。UAV制御部110は、GPSや外部の位置情報を有する他の装置と接続可能な通信インタフェース150を介して、無人航空機100が存在する緯度、経度及び高度を示す位置情報を取得してよい。
UAV制御部110は、無人航空機100が存在すべき位置を示す位置情報をメモリ140から取得してよい。UAV制御部110は、無人航空機100が存在すべき位置を示す位置情報を、通信インタフェース150を介して他の装置から取得してよい。UAV制御部110は、3次元地図データベースを参照して、無人航空機100が存在可能な位置を特定して、その位置を無人航空機100が存在すべき位置を示す位置情報として取得してよい。
処理部130は例えば種々の演算回路により構成可能であり、無人航空機100が飛行すべき最適な経路を算出する。処理部130の機能は後述する。
メモリ140は、UAV制御部110が処理部130、通信インタフェース150を制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ140は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体でよく、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等のフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ140は、無人航空機100から取り外し可能であってよい。メモリ140は、作業用メモリとして動作してよい。
通信インタフェース150は、空気センサ200及びサーバ300と通信する。通信インタフェース150は、任意の無線通信方式により無線通信してよい。通信インタフェース150は、任意の有線通信方式により有線通信してよい。
空気清浄機170はUAV本体(本体)102の下部などの任意の位置に設けられ、無人航空機100が飛行する空間の空気を清浄する機能を有する。空気清浄機170は、制御部180と空気清浄部190を有する。制御部180はUAV制御部110と情報をやり取りし、空気清浄部190を制御する。空気清浄部190は制御部180の制御の下、空気清浄を行うが、ファン式、電気集塵式、イオン式等種々の方式の装置を採用することができ、その種類は特に限定されない。
空気センサ200は、空気清浄を希望する所定空間に配置され、所定空間おける任意の位置の空気の濃度データを測定し、記録するとともに無人航空機100を含む外部の装置に送信することができる。本明細書における「濃度データ」は、清浄の対象となる物質、一般的には汚染物質の空気中の濃度レベルを示すデータであり、清浄の対象となる物質は、漏えいしたガス、金属、木材等を含む各種の埃、PM2.5等種々の物質が含まれ得る。また、清浄の対象となる物質の種類や濃度レベルは、清浄をするたびに毎回同じである必要はない。濃度データの測定方法は、一般的なイオン化法等の大気分析方法を用いることができ、特にその方法は限定されない。なお、無人航空機100が空気センサ200を備え、飛行しながら前記濃度データを測定してもよい。外部のサーバ300は、無人航空機100と通信可能であり、無人航空機100との間で種々の情報を送受信するが、後述する通り、実施形態の無人航空機100の処理部130の機能を実施することもできる。
図2は、実施形態における無人航空機による空気清浄方法の一連の処理を説明するフロー図である。この空気清浄方法は、例えばメモリ140に記録された空気清浄のためのプログラムであって、UAV制御部110の如きコンピュータに各ステップを実行させるためのプログラムによって行われる。
まず、空気清浄を希望する所定空間において無人航空機100を飛行させ、当該所定空間における複数の位置において、空気の濃度データを取得する(ステップS10)。ユーザの操作によって上記の濃度データの取得を行う場合、ユーザは、所定の遠隔操縦機を用いて無人航空機100を操作することができ、この遠隔操縦機は例えばスマートフォンやPC等であってもよい。ユーザの操作を伴わずに上記の濃度データの取得を行う場合、前記所定空間を指定された無人航空機100は自律的に飛行し、上記の濃度データの取得を行ってよい。
また、無人航空機100とは別体の空気センサ200が上記の濃度データを取得し、この濃度データが空気センサ200から無人航空機100へと送信されてよい。無人航空機100は送信された濃度データを通信インタフェース150経由で取得してよい。
空気の濃度データは、例えば図3に示すような所定の単位立方空間Sを単位として、複数の単位立方空間Sに対応した複数の位置毎に得ることができる。この単位立方空間Sの一片の長さは、空気清浄機170の有効清浄距離(空気清浄が可能な距離)と同程度か、またはこれより短い長さであってよい。無人航空機100が空気センサ200を備える構成の場合、無人航空機100は所定空間を飛び回って、全てのまたは最低限必要な単位立方空間Sの濃度データを取得する。なお、無人航空機100は、単位立方空間Sの所定の地点における濃度データを取得してよい。この所定の地点は、単位立方空間Sの中心点付近であってよく、または、単位立方空間Sの辺や頂点の位置にあってもよい。
次に処理部130は、取得した濃度データに基づいて、周辺より高い濃度のピークを示す位置、すなわち濃度ピーク位置を特定し、濃度ピーク位置間の飛行距離を計算する(ステップS20)。なお、この濃度ピーク位置の特定については、図4に基づき後述する。
次に処理部130は、最適な飛行経路、すなわちすべての濃度ピーク位置を通過する経路のうち最短である経路を取得する(ステップS30)。この最短経路の取得方法は、図5に基づき後述する。
次に無人航空機100は、算出した最短経路に沿って無人航空機100を飛行し、空気清浄を実施する(ステップS40)。ここで、無人航空機100は各濃度ピーク位置において停止(ホバリング)し、その位置で空気清浄機170による空気清浄を行うことができる。
ここで、無人航空機100は濃度ピーク位置において停止(ホバリング)し、空気清浄機170による空気清浄をあらかじめ定めた所定時間行った後に、次の濃度ピーク位置へと移動してよい。また、無人航空機100は濃度ピーク位置において停止(ホバリング)し、空気清浄機170による空気清浄の結果、その濃度ピーク位置における汚染物質等の濃度が所定の値以下になった後に移動してもよい。
空気清浄機170が所定の回数以上の空気清浄を行ったら処理を終了する(ステップS50;Yes)。空気清浄機170が所定の回数以上の空気清浄を行っていない場合(ステップS50;No)、ステップS10に戻って、繰り返し空気清浄を行う。
図4は、図2のステップS20における、飛行距離の計算の具体的な処理例を示すフロー図である。処理部130は、取得した各位置の濃度データを並べて、シーケンスを形成する(ステップS21)。次に処理部130は、形成されたシーケンス(濃度データを並べたもの)に対して所定のローパスフィルター(平均フィルター)を適用してフィルタリングする(ステップS22)。このフィルタリングにより、データの並び順に沿って濃度が急激に上下している箇所、すなわちノイズが除去される。
次に、処理部130は、濃度データのピークを取得する(ステップS23)。このピークの取得方法は特に限定しないが、例えば、ステップS21で並べた濃度データのうち、並び順に沿って前側のk個のデータよりも濃度が高く、かつ並び順に沿って後ろ側のk個のデータより濃度が高いデータを、ピークであると同定してよい。なお、kは正の整数である。これを数式で表現すると、濃度データのシーケンスについて、並び順に沿ってp番目の濃度データをn_pとした時、
max(n_(t−k),…,n_(t−1))<n_t かつ
max(n_(t+1),…,n_(t+k))<n_t
であるようなn_tを、濃度ピークであると同定する。
次に、処理部130は、予め設定された所定の濃度閾値より低い濃度データを削除する(ステップS24)。言い換えると、後の計算対象となる濃度データを間引く。このステップS24は、ステップS30における最短経路の取得処理において、計算量を削減し、処理速度を向上させる為に行われる。計算量の削減が不要であるならば、ステップS24は行わなくともよい。
次に、処理部130は、図5に例示するようなグラフを構成する、ノードおよびエッジを取得する(ステップS25)。濃度ピーク位置がグラフのノードに対応し、濃度ピーク位置間の飛行距離(経路)がグラフのエッジに対応する。取得したノードとエッジを示す情報(つまり、グラフの情報)は、メモリ140に記録されてよい。
ここで、図5は、最短経路を算出する対象となるグラフの一例の概念図を示す。図5に示したノードA〜Dが、濃度ピーク位置である。各ノード間をつないでいるエッジ(辺)が、濃度ピーク位置間の飛行距離(経路)である。この図は、上記のステップS20に示した処理によって、濃度ピークが4つ見つかった場合の例を示している。このようなグラフを得ることにより、無人航空機100が全ての濃度ピークを通過する最短経路を取得する処理(ステップS30)は、図5に示したようなグラフにおける最短経路問題に変換される。
すなわち、ステップS30において処理部130は、この最短経路問題を解くことにより、無人航空機100が全ての濃度ピークを通過する最短経路を取得することができる。この最短経路問題を解くためのアルゴリズムについては限定しない。一例として、総当たり法について以下に説明する。
図5に示すように、濃度ピークに相当する4つのノードA〜Dが存在し、各ノード間のエッジの移動コスト(濃度ピーク間の距離)は以下の様になっていると仮定する。
A→B:移動コスト10
A→C:移動コスト20
A→D:移動コスト40
B→C:移動コスト20
B→D:移動コスト35
C→D:移動コスト10
全てのノードA、B、C、Dを通過する経路のコストは、各エッジの移動コストを合計することにより算出することができる。例えばA→B→C→Dの経路の移動コストは10+20+10=40、A→C→B→Dの移動コストは20+20+35=75となる。
本例は4つの異なるノードを有するため、全てのノードを通過する経路には、4×3×2×1=24通りのパターンが存在し、この24通りの経路各々の移動コストを算出し、最小のコストを持つ経路が最短経路となる。
尚、「A→B:移動コスト10」の「移動コスト10」、すなわち各エッジの移動コストは、2点間の最短経路(コスト含む)を算出可能なダイクストラ法(Dijkstra’s algorithm)、ワーシャルフロイド法(Floyd-Warshall algorithm)等を利用して最小化することができる。
また、図2におけるステップS20、S30の計算は、必ずしも無人航空機100の処理部130が行う必要はなく、例えばサーバ300が計算を行うことも可能である。サーバ300は、通信インタフェース150、UAV制御部110を介して各位置の濃度データを受信し、濃度ピーク位置間の飛行距離を計算するとともに、所定の最短経路アルゴリズムを用いて、最適な飛行経路を算出することができる。算出された飛行経路を示すデータは、サーバ300から無人航空機100へと送信されてよい。
本発実施形態によれば、飛行体である無人航空機100が、最短経路という最適な経路に沿って飛行しながら、経路上の濃度ピーク位置において空気清浄を行う。よって、大型の空気清浄機を使用せずとも、効率的に空気清浄を行うことができ、空気清浄の効果も向上する。
図6は、他の実施形態における無人航空機による空気清浄方法を示す概念図であり、図7は、他の実施形態における無人航空機100による空気清浄方法の一連の処理を説明するフロー図である。前述した実施形態では、予め濃度ピーク位置を取得し、無人航空機100が濃度ピーク位置に沿うように飛行するが、本実施形態では、予め濃度ピーク位置を取得することはしない。図6に示すように、ユーザが空気清浄を行う所定空間Rを予め指定し、無人航空機100が破線矢印の様に満遍なく飛行して空気清浄を行う。
まず、所定空間を飛行するためのプログラム(所定空間飛行プログラム)を例えばメモリ140に記憶しておき、ユーザが空気清浄を希望する空間Rを指定する(ステップS110)。所定空間飛行プログラムは、指定された所定空間における、無人航空機100が通過すべき各位置を示す位置情報を算出するものであってよい。この位置情報は、無人航空機100が空間Rを満遍なく飛行できるようなものであってよい。また、無人航空機100が飛行する経路は特に限定されない。
次に、無人航空機100が上記プログラムに従って空間Rを飛行しつつ、空気清浄機170が駆動して、空気清浄を行う(ステップS120)。無人航空機100のUAV制御部110は、外部装置と通信インタフェース150を介して通信することにより、無人航空機100の現在位置を特定することができる。この位置特定は、Wifi(登録商標)やGPS(Global Positioning System)等を用いて行ってよい。そしてUAV制御部110は、無人航空機100のの現在位置が、所定空間飛行プログラムが算出した位置情報に示される各位置に来るように、無人航空機100を制御する。その結果、無人航空機100は指定された所定空間に応じて決定された経路に沿って飛行する。また、無人航空機100は空間Rを満遍なく飛行できる。
空気清浄機170が所定の回数以上の空気清浄を行ったら、処理を終了し(ステップS130;Yes)、空気清浄機170が所定の回数以上の空気清浄を行っていない場合は(ステップS130;No)、所定の回数に達するまで空気清浄を行う。この所定の回数は、空間Rが満遍なく十分に空気清浄可能な程度に予め設定された数である。
本発実施形態によれば、飛行体である無人航空機100が、ユーザが予め指定した所定の空間を飛行して空気清浄を行う。よって、無人航空機100の構成を複雑化することなく、低コストで効率的に空気清浄を行うことができ、空気清浄の効果も向上する。
以上、本開示を、実施形態を用いて説明したが、本開示の技術的範囲は上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上述した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載からも明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、方法、およびプログラムにおける動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現可能である。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「先ず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 無人航空機(飛行体)
102 UAV本体(本体)
110 UAV制御部
130 処理部
140 メモリ
150 通信インタフェース
170 空気清浄機
200 空気センサ
300 サーバ
400 飛行体システム

Claims (27)

  1. 回転翼を有する本体と、
    前記本体に設けられ、空気を清浄可能な空気清浄機と、を備え、
    前記本体が、所定空間における所定の経路に沿って飛行し、
    前記空気清浄機が、前記経路上において空気清浄を行う、
    飛行体。
  2. 前記所定の経路が、前記所定空間における空気の濃度データから求められた、当該所定空間における複数の濃度ピーク位置を通過する経路であって、
    前記空気清浄機が、前記濃度ピーク位置において空気清浄を行う、請求項1に記載の飛行体。
  3. 前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路である、請求項2に記載の飛行体。
  4. 前記飛行体が、前記最短経路を算出する処理部を備える、請求項3に記載の飛行体。
  5. 前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄を所定時間行った後に移動する、請求項2〜4の何れか1項に記載の飛行体。
  6. 前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄の結果、当該濃度ピーク位置における濃度データが所定の値以下になった後に移動する、請求項2〜4の何れか1項に記載の飛行体。
  7. 前記所定の経路が、指定された所定空間に応じて決定された経路である、請求項1に記載の飛行体。
  8. 請求項2〜6の何れか1項に記載の飛行体と、
    前記濃度データを取得し、前記飛行体に送信する空気センサと、
    前記飛行体と通信可能なサーバと、
    を備える飛行体システム。
  9. 前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であり、
    前記サーバが前記最短経路を算出する処理部を備える、請求項8に記載の飛行体システム。
  10. 飛行体による空気清浄方法であって、
    前記飛行体の本体が、所定空間における所定の経路に沿って飛行するステップと、
    前記本体に設けられた空気清浄機が、前記経路上において空気清浄を行うステップと、
    を有する空気清浄方法。
  11. 前記所定の経路が、前記所定空間における空気の濃度データから求められた、当該所定空間における複数の濃度ピーク位置を通過する経路であって、
    前記空気清浄機が、前記濃度ピーク位置において空気清浄を行う、請求項10に記載の空気清浄方法。
  12. 前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路である、請求項11に記載の空気清浄方法。
  13. 前記飛行体に設けられた処理部が前記最短経路を算出する、請求項12に記載の空気清浄方法。
  14. 前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄を所定時間行った後に移動する、請求項11〜13の何れか1項に記載の空気清浄方法。
  15. 前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄の結果、当該濃度ピーク位置における濃度データが所定の値以下になった後に移動する、請求項11〜13の何れか1項に記載の空気清浄方法。
  16. 前記所定の経路が、指定された所定空間に応じて決定された経路である、請求項10に記載の空気清浄方法。
  17. 前記飛行体は、前記濃度データを取得した空気センサから当該濃度データを受信するとともに、外部のサーバと通信する、請求項11〜15の何れか1項に記載の空気清浄方法。
  18. 前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であり、
    前記サーバに設けられた処理部が前記最短経路を算出する、請求項17に記載の空気清浄方法。
  19. 飛行体による空気清浄のためのプログラムであって、
    前記飛行体の本体が、所定空間における所定の経路に沿って飛行するステップと、
    前記本体に設けられた空気清浄機が、前記経路上において空気清浄を行うステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  20. 前記所定の経路が、前記所定空間における空気の濃度データから求められた、当該所定空間における複数の濃度ピーク位置を通過する経路であって、
    前記空気清浄機が、前記濃度ピーク位置において空気清浄を行う、請求項19に記載のプログラム。
  21. 前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路である、請求項20に記載のプログラム。
  22. 前記飛行体に設けられた処理部が前記最短経路を算出する、請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄を所定時間行った後に移動する、請求項20〜22の何れか1項に記載のプログラム。
  24. 前記飛行体は前記濃度ピーク位置において停止し、前記空気清浄機による空気清浄の結果、当該濃度ピーク位置における濃度データが所定の値以下になった後に移動する、請求項20〜22の何れか1項に記載のプログラム。
  25. 前記所定の経路が、指定された所定空間に応じて決定された経路である、請求項19に記載のプログラム。
  26. 前記飛行体は、前記濃度データを取得した空気センサから当該濃度データを受信するとともに、外部のサーバと通信する、請求項20〜24の何れか1項に記載のプログラム。
  27. 前記所定の経路が全ての濃度ピーク位置を通過する経路のうちの最短経路であり、
    前記サーバに設けられた処理部が前記最短経路を算出する、請求項26に記載のプログラム。
JP2019137283A 2019-07-25 2019-07-25 飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム Ceased JP2021021517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019137283A JP2021021517A (ja) 2019-07-25 2019-07-25 飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019137283A JP2021021517A (ja) 2019-07-25 2019-07-25 飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021021517A true JP2021021517A (ja) 2021-02-18

Family

ID=74575002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019137283A Ceased JP2021021517A (ja) 2019-07-25 2019-07-25 飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021021517A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024176710A1 (ja) * 2023-02-20 2024-08-29 株式会社クリエイティブテクノロジー 飛行型空気清浄機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190469A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気清浄機
JP2014515086A (ja) * 2011-04-08 2014-06-26 エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー 飛行型空気清浄機
WO2017043599A1 (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 株式会社クリエイティブテクノロジー 空気清浄機
JP2018175113A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 三菱電機株式会社 空気清浄装置
WO2018206782A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-15 Arto Koivuharju Air filtering apparatus

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190469A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気清浄機
JP2014515086A (ja) * 2011-04-08 2014-06-26 エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー 飛行型空気清浄機
WO2017043599A1 (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 株式会社クリエイティブテクノロジー 空気清浄機
JP2018175113A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 三菱電機株式会社 空気清浄装置
WO2018206782A1 (en) * 2017-05-12 2018-11-15 Arto Koivuharju Air filtering apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024176710A1 (ja) * 2023-02-20 2024-08-29 株式会社クリエイティブテクノロジー 飛行型空気清浄機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11275375B1 (en) Fiducial-based navigation of unmanned vehicles
JP6797204B2 (ja) 空気質管理システム及び方法、並びに分析サーバー
Nguyen et al. Collaborative and compressed mobile sensing for data collection in distributed robotic networks
US20180292286A1 (en) Detecting gas leaks using unmanned aerial vehicles
WO2016155372A1 (zh) 预测空气质量指数的方法与装置
Mednis et al. Embedded solution for road condition monitoring using vehicular sensor networks
CN107024215A (zh) 追踪动态环境内的对象以改进定位
Thakur et al. Planning for opportunistic surveillance with multiple robots
CN103927873A (zh) 浮动车与路段匹配方法及并行获取实时路况的方法
JP7218754B2 (ja) 空き家判定装置、空き家判定方法およびプログラム
JP5998945B2 (ja) 滞在地点分析方法、滞在地点分析装置、及び滞在地点分析プログラム
JP2021021517A (ja) 飛行体、飛行体システム、飛行体による空気清浄方法及び飛行体による空気清浄のためのプログラム
CN103781078B (zh) 形成区域中的多个移动传感器的凸多边形的方法和系统
CN113494917A (zh) 地图构建方法及系统、制定导航策略的方法以及存储介质
CN108230721A (zh) 一种自动寻车实现方法、系统和装置
CN105258735A (zh) 基于无人飞行器的环境数据检测方法及环境数据检测装置
JP6089764B2 (ja) 活動状況処理装置及び活動状況処理方法
CN103856893A (zh) 一种过滤定位信息的方法及装置
CN111472421A (zh) 智慧卫生间的除臭方法及系统
Larionova et al. Olfactory coordinated area coverage
JP2020134151A (ja) 車載システム、推奨走行情報決定装置、推奨走行情報提供システム、推奨走行情報取得方法、推奨走行情報決定方法、およびコンピュータプログラム
KR102664435B1 (ko) 자동차 내부 공기 관리 시스템 및 방법
US11464168B2 (en) Automated vegetation removal
KR20190050575A (ko) 무인 항공기의 비행경로 탐색 방법
JP6315201B2 (ja) 電気機器の制御方法、及び、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210611

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210727

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20211130