JP2021021399A - 自動車用差動装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第1実施形態に係る差動装置について説明する。
図1〜図4を参照すると、本実施形態に係る差動装置10は概略的には次のように構成される。図1に示すように、差動装置10は自動車の車軸1に取り付けられる。具体的には、車軸1は、差動装置10に対して車両幅方向の一方側及び他方側にそれぞれ位置する一方側車軸1a及び他方側車軸1bを有しており、さらに、一方側及び他方側車軸1a,1bの車両幅方向の内側端部が、一方側車軸1a及び他方側車軸1bを差動装置10に対して回転可能とするように差動装置10に取り付けられている。特に明確に図示はしないが、一方側及び他方側車軸1a,1bの内側端部には一方側及び他方側サイドギアが取り付けられ、かかる一方側及び他方側サイドギアが、差動装置10内で回転可能になっている。
図1〜図4を参照すると、デフケース20は詳細には次のように構成することができる。図2〜図4に示すように、差動装置10のデフケース20は、その内部に空洞20aを有する。特に明確に図示はしないが、デフケース20の空洞20aは、一方側及び他方側サイドギアとピニオンギアとを配置可能とする大きさに形成される。
図2〜図4を参照すると、ファイナルギア30は詳細には次のように構成することができる。図2〜図4に示すように、ファイナルギア30において、ギア部31の車軸方向の長さ、すなわち、厚さは、フランジ部32の車軸方向の長さ、すなわち、厚さよりも大きくなっている。特に明確に図示はしないが、ギア部31は、ファイナルギア30の周方向に並ぶ複数の歯を有する。
図2〜図4を参照すると、ピニオンシャフト40は詳細には次のように構成することができる。ピニオンシャフト40は略円柱形状に形成される。ピニオンシャフト40は、その長手方向の第1及び第2端部40b,40cをデフケースの第1及び第2ピニオンシャフト穴21,22にそれぞれ挿入した状態でデフケース20に固定される。ピニオンシャフト40の長手方向にて第1及び第2端部40b,40c間に位置する中間部40dは、デフケース20の空洞20aに配置される。
図3〜図5を参照すると、固定ピン50及びピン穴60は詳細には次のように構成することができる。図3及び図4に示すように、固定ピン50の湾曲部50aは、デフケース20のフランジ部23を、接合部70から車軸1の軸線1cに向かう方向に押し出すように変形させた形状に倣って形成される。固定ピン50は、その湾曲部50aに対して車両幅方向の他方側に位置する直線部50bを有する。直線部50bは、車両幅方向又は車軸方向に沿って直線状に延びる。しかしながら、直線部は、車両幅方向又は車軸方向に対して傾いた方向に沿って直線状に延びることもできる。
図4及び図6を参照して、本実施形態に係る差動装置10の製造方法の一例について説明する。図4に示すように、ピニオンシャフト40をデフケース20の第1及び第2ピニオンシャフト穴21,22に挿入する。ここで、初期状態においては固定ピン50及びピン穴60の全体が直線状に延びている。かかる初期状態において、固定ピン50を、ピン穴60に車両幅方向の一方側から同他方側に向かう方向(矢印Pにより示す)にて挿入する。固定ピン50の他方側端部50dを、車両幅方向にてピン穴60のストッパ60cに当接させる。
第2実施形態に係る差動装置について説明する。本実施形態に係る差動装置は、デフケースと、デフケース及びファイナルギアの接合とを除いて、第1実施形態に係る差動装置と同様に構成される。そのため、以下の説明及び図7においては、特に説明をしない限り、第1実施形態の構成要素と同様に構成される本実施形態の構成要素には、第1実施形態の構成要素の符号と同様の符号を用いる。そして、本実施形態に係る差動装置のデフケースと、デフケース及びファイナルギアの接合とについて、以下に説明する。
10,80…差動装置
20,90…デフケース、21,91…第1ピニオンシャフト穴(ピニオンシャフト穴)、22,92…第2ピニオンシャフト穴(ピニオンシャフト穴)、23,93…フランジ部、23a…一方側端面、23b…他方側端面、23c…中央
30…ファイナルギア、31…ギア部、32…フランジ部、32a…一方側端面、32b…他方側端面、32c…中央
40…ピニオンシャフト、40a…ピニオン軸線
50…固定ピン、50a…湾曲部
60…ピン穴
70,100…接合部(固相接合部)
Claims (7)
- 自動車の車軸の軸線上に配置されるデフケースと、
前記車軸の軸線を囲むように前記デフケースの外周側に位置するファイナルギアと、
前記車軸の軸線に対して直交するピニオン軸線に沿って延び、かつ前記デフケースに固定されるピニオンシャフトと、
前記ピニオンシャフトを固定するために用いられる固定ピンと、
を備え、
前記デフケースが、前記ピニオンシャフトに対応するように形成されるピニオンシャフト穴と、前記車軸の軸線から離れるように突出するフランジ部とを有し、
前記ファイナルギアが、その外周に位置するギア部と、前記ギア部の内周から前記デブケースのフランジ部に向かって突出するフランジ部とを有し、
前記デフケース及び前記ピニオンシャフトを通り、かつ前記固定ピンに対応するように延びるピン穴が形成され、
前記ピン穴は、前記デフケースのフランジ部よりも前記車軸の軸線寄りに位置し、
前記固定ピンの長手方向の一部に湾曲部が形成され、
前記湾曲部が、前記車軸の軸線に沿った車軸方向にて前記デフケースのフランジ部の両端面間に配置されており、
前記デフケース及び前記ファイナルギアのフランジ部を接合する接合部が形成され、
前記ピニオンシャフトが前記デフケースのピニオンシャフト穴に挿入され、かつ前記固定ピンが前記デフケース及び前記ピニオンシャフトのピン穴に挿入された状態で、前記ピニオンシャフトが前記デフケースに固定されている、自動車用差動装置。 - 前記湾曲部が、前記車軸の軸線に向かって突出するように湾曲している、請求項1に記載の自動車用差動装置。
- 前記固定ピンの長さが前記ピン穴の長さよりも短くなっている、請求項1又は2に記載の自動車用差動装置。
- 前記接合部が、前記車軸方向にて前記ファイナルギアのフランジ部の両端面間における中央に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車用差動装置。
- 前記接合部が、前記車軸方向にて前記デフケースのフランジ部の両端面間における中央に配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車用差動装置。
- 前記デフケースのフランジ部の両端面が、前記ファイナルギアのフランジ部の両端面とそれぞれ同一平面を成すように配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動車用差動装置。
- 前記接合部が、前記デフケース及び前記ファイナルギアのフランジ部を固相接合した固相接合部となっている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動車用差動装置。
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JP2015124874A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 武蔵精密工業株式会社 | 差動装置及びその製造方法 |
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