JP2021021300A - 防火機能付き瓦用野地面換気装置及び防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法 - Google Patents

防火機能付き瓦用野地面換気装置及び防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法 Download PDF

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匡弘 森村
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匡弘 森村
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Abstract

【課題】瓦屋根の野地面に対して施工可能な、防火機能付き瓦用野地面換気装置を提供する。【解決手段】瓦用野地面換気部材本体10と、熱膨張材ユニット50と、からなる防火機能付き瓦用野地面換気装置であって、換気部材本体は、上面板材11と、上面板材の前端から下方に延出させた前面板材20と、上面板材の後端から下方に延出させた後面板材30と、上面板材の両側端からそれぞれ下方に延出させた一対の側面板材40と、後面板材の下端から後方に延出させた後方当接板材31と、一対の側面板材の下端から側方に延出させた一対の側方当接板材とを有し、換気部材本体の前端側を、開口を形成する開口形成部16、上面板材の後端側を、開口を形成しない覆い面11Rとし、覆い面の下方に熱膨張材ユニットを配置し、熱膨張材ユニットは、熱膨張材を下方から支持する熱膨張材支持板と熱膨張材からなり、熱膨張材が高温時に膨張して通気経路を閉塞する。【選択図】図1

Description

本発明は、建造物の屋根面に配置される防火機能付き瓦用野地面換気装置及び防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法に関する。
実用新案登録文献1は、建造物の頂部に設けた開口に配設する、熱膨張材を備えた防火機能付き換気棟を提案している。この換気棟は、箱型の本体と、本体内部に熱膨張材とを備えており、高温時に換気棟内の通気路を閉塞する。
実用新案登録第3188360号公報
実用新案登録文献1による防火機能付き換気棟では、建造物の頂部に開口を設け、配設するため、瓦屋根の野地面に対して施工ができない。
また、瓦用野地面換気装置へ熱膨張材を取り付ける場合、熱膨張材を取り付ける位置によって、開口面積が欠損するおそれがあった。さらに、瓦屋根は他の屋根材と比較して屋根勾配が急であることが多く、高温時に膨張した熱膨張材が屋根勾配により転倒してしまい、通気経路が閉塞できないという課題があった。
そこで本発明は、上記課題を解決し、瓦屋根の野地面に対して施工が可能な、防火機能付き瓦用野地面換気装置を提供することを目的とする。
また本発明は、開口面積の欠損が発生せず、屋根勾配が急であっても通気経路が閉塞できる防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の防火機能付き瓦用野地面換気装置は、建造物の屋根の野地板に、瓦を係止する複数の桟木が取り付けられ、前記野地板に通気口を形成し、前記通気口より高い位置にある前記桟木と、前記通気口より低い位置にある前記桟木との間で、前記瓦と前記野地板との間に配設され、前記通気口を覆う瓦用野地面換気部材本体と、前記通気口の軒側の野地板上に前記通気口と平行に配置する熱膨張材ユニットと、からなる防火機能付き瓦用野地面換気装置であって、前記瓦用野地面換気部材本体は、前記野地板との間に所定空間を形成する上面板材と、前記上面板材の前端から下方に延出させた前面板材と、前記上面板材の後端から下方に延出させた後面板材と、前記上面板材の両側端からそれぞれ下方に延出させた一対の側面板材と、前記後面板材の下端から後方に延出させて前記野地板に当接させる後方当接板材と、一対の前記側面板材の下端から側方に延出させて前記野地板に当接させる一対の側方当接板材とを有し、前記瓦用野地面換気部材本体の前記前端側を、開口を形成する開口形成部とし、前記上面板材の前記後端側の上後面を、前記開口を形成しない覆い面とし、前記覆い面の下方に前記通気口及び前記熱膨張材ユニットを配置し、前記熱膨張材ユニットは、熱膨張材を下方から支持する熱膨張材支持板と前記熱膨張材からなり、前記熱膨張材は、前記通気口の長さよりも長く、前記一対の側面板材が対向する長さよりも短く、高温時に熱膨張することで前記覆い面と前記野地板面上との空間を閉塞する機能を有し、前記熱膨張材支持板は、前記側方当接板材の対向する両端と略同じ長さを有し、前記熱膨張材ユニットを前記野地板面上と前記瓦用野地面換気部材本体との間に設けることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置において、前記熱膨張材支持板の前端部に、膨張した熱膨張材を安定に支持するための、前記熱膨張材の厚みと略同じかそれ以上の高さを有する熱膨張材支持部を有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置において、前記熱膨張材は前記熱膨張材支持部に沿わせ、前記熱膨張材支持板面上に固定することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置において、前記熱膨張材支持板後端から下方に延出させた熱膨張材ユニット位置決め片を設け、前記熱膨張材ユニット位置決め片は前記通気口の軒先側開口面の両端側に当接できるように複数個設けることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法であって、前記通気口に前記熱膨張材ユニット位置決め片を差し込み、前記通気口の軒先側開口面の両端に前記熱膨張材ユニット位置決め片を当接させる前記熱膨張材ユニット位置決め工程と、前記熱膨張材ユニット位置決め工程の後に、前記瓦用野地面換気部材本体を前記熱膨張材支持板両端に合わせて位置決めする前記瓦用野地面換気部材本体位置決め工程と、前記瓦用野地面換気部材本体位置決め工程の後に、一対の前記側方当接板材と前記野地板とを固定することで前記瓦用野地面換気部材本体及び前記熱膨張材ユニットを固定する、前記防火機能付き瓦用野地面換気装置固定工程とを有することを特徴とする防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法。
本発明の防火機能付き瓦用野地面換気装置によれば、建造物の頂部ではなく、野地板面上の、桟木と桟木との間に配設するため、瓦屋根の野地面に対する施工が可能である。
熱膨張材の配置は、開口面積の欠損が発生せず、熱膨張材ユニットに熱膨張材支持部を設けることによって、高温時に、膨張した熱膨張材が屋根勾配のために転倒することを防止し、通気経路を閉塞することができる。
また本発明の防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法によれば、施工時の位置決めが容易であり施工性に優れている。
(a)本発明の一実施例による防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工状態を示す斜視図(b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工状態を示すA-A断面図 (a)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の換気部材本体表面前面側を示す斜視図(b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の換気部材本体表面後面側を示す斜視図 (a)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の換気部材本体裏面側を示す斜視図 (b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の瓦用野地面換気部材本体位置決め片を折り曲げた後の状態の換気部材本体裏面側を示す斜視図 (a)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットの熱膨張材支持部側を示す斜視図 (b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットの熱膨張材ユニット位置決め片側を示す斜視図 (c)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットの上面図 (a)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニット位置決め工程後の熱膨張材ユニット位置決め片拡大斜視図 (b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニット位置決め工程後の熱膨張材ユニット上面図 (a)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットの熱膨張材膨張前の状態を示す側断面図 (b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットの熱膨張材膨張後の状態を示す側断面図 (a)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットの位置決め工程を示す図(b)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の換気部材本体の位置決め工程を示す図(c)同防火機能付き瓦用野地面換気装置の換気部材本体及び熱膨張材ユニットの取り付け工程を示す図
本発明の第1の実施の形態による防火機能付き瓦用野地面換気装置は、瓦用野地面換気部材本体と熱膨張材ユニットとからなり、瓦用野地面換気部材本体は、野地板との間に所定空間を形成する上面板材と、上面板材の前端から下方に延出させた前面板材と、上面板材の後端から下方に延出させた後面板材と、上面板材の両側端からそれぞれ下方に延出させた一対の側面板材と、後面板材の下端から後方に延出させて野地板に当接させる後方当接板材と、一対の側面板材の下端から側方に延出させて野地板に当接させる一対の側方当接板材とを有し、瓦用野地面換気部材本体の前端側を、開口を形成する開口形成部とし、前記上面板材の後端側の上後面を、開口を形成しない覆い面とし、覆い面の下方に通気口及び熱膨張材ユニットを配置するものである。熱膨張材ユニットは、熱膨張材を下方から支持する熱膨張材支持板と熱膨張材からなり、熱膨張材は、通気口長さよりも長く、一対の側面板材が対向する長さよりも短く、高温時に熱膨張することで覆い面と野地板面との空間を閉塞する機能を有し、熱膨張材支持板は、側方当接板材の対向する両端と略同じ長さを有し、野地面と瓦用野地面換気部材本体との間に設けるものである。本実施の形態によれば、開口面積の欠損が発生せず、高温時には熱膨張材が膨張し、熱膨張材、上面板材及び一対の側面板材によって通気経路が閉塞され、高温の空気の侵入や延焼を防ぐ。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットにおいて、熱膨張材支持板前端に熱膨張材の厚みと略同じかそれ以上の高さを有する熱膨張材支持部を設けたものである。本実施の形態によれば、高温時に膨張した熱膨張材を安定に支持し、屋根勾配による転倒を防止することで、熱膨張材は通気経路を閉塞する。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットにおいて、熱膨張材を熱膨張材支持部に沿わせ、熱膨張材支持板面上に固定するものである。本実施の形態によれば、熱膨張材を固定しやすく、高温時に膨張した際に、確実に、屋根勾配による転倒を防止することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による防火機能付き瓦用野地面換気装置の熱膨張材ユニットにおいて、熱膨張材支持板の後端から下方に延出させた熱膨張材ユニット位置決め片を設け、熱膨張材ユニット位置決め片は通気口の軒先側開口面の両端側に当接できるように複数個設けたものである。本実施の形態によれば、熱膨張材ユニットの適切な施工位置を容易に決定することができ、軒先側開口面に凹凸を有する場合であっても、開口欠損を生じさせることなく施工することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法において、通気口に熱膨張材ユニット位置決め片を差し込み、通気口の軒先側開口面の両端に熱膨張材ユニット位置決め片を当接させる熱膨張材ユニット位置決め工程と、熱膨張材ユニット位置決め工程の後に、瓦用野地面換気部材本体を熱膨張材支持板両端に合わせて位置決めする瓦用野地面換気部材本体位置決め工程と、瓦用野地面換気部材本体位置決め工程の後に、一対の側方当接板材と野地板とを固定することで瓦用野地面換気部材本体及び熱膨張材ユニットを固定する、防火機能付き瓦用野地面換気装置固定工程とを有するものである。本実施の形態によれば、防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工位置決定が容易であり、瓦用野地面換気部材本体と熱膨張材ユニットとを同時に固定することから、施工性に優れている。
以下、本発明の一実施例による防火機能付き瓦用野地面換気装置について説明する。
図1は、本実施例による防火機能付き瓦用野地面換気装置100の施工状態を示す側断面図である。図1(a)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の施工状態を示す斜視図であり、図1(b)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の施工状態を示すA-A断面図である。
本実施例による防火機能付き瓦用野地面換気装置100は、建造物の屋根の野地板1に、瓦2を係止する複数の桟木3、4が取り付けられ、野地板1に通気口5を形成し、通気口5より高い位置にある桟木3と、通気口5より低い位置にある桟木4との間で瓦2と野地板1との間に配設される。
同防火機能付き瓦用野地面換気装置100は、通気口5を覆う瓦用野地面換気部材本体10と、通気口5の軒側の野地板1上に通気口5と平行に配置する熱膨張材ユニット50とからなる。
瓦用野地面換気部材本体10は、野地板1との間に所定空間を形成する上面板材11と、上面板材11の前端12から下方に延出させた前面板材20と、上面板材11の後端13から下方に延出させた後面板材30と、上面板材11の両側端14から下方に延出させた側面板材41と、後面板材30の下端から後方に延出させて野地板1に当接させる後方当接板材31と、一対の側面板材40の下方から側方に延出させて野地板1に当接させる側方当接板材41と、後方当接板材31の両端部からやや内側に、後方への寸法が長い、一対の瓦用野地面換気部材本体位置決め片32と、からなる。後方当接板材31と側方当接板材41は施工時の留め代になり、それぞれビス6で野地板1に留め付け、防水テープ7で止水処理を行うことで瓦用野地面換気部材本体10を野地板1に固定する。瓦用野地面換気部材本体位置決め片32は、施工直前までは後方当接板材31に重ねて設けられている。施工時には、瓦用野地面換気部材本体位置決め片32の前面板材20の後方に延出させている部分を、図1に示すように、通気口5の方向に折り曲げる。折り曲げた部分を通気口5の屋根頂部側開口面5Rに当接させることで、瓦用野地面換気部材本体10の適切な施工位置を容易に決定できる。上面板材11の前端12側には、前面開口15Fや上面開口15Uを形成する開口形成部16、上面板材11の後端13側には、開口15を形成しない覆い面11Rを有する。前面開口15Fは、前面板材20の下端と、野地板1との間に設けられる。前面開口15Fは、上面開口15Uから侵入した雨水を流出させることができる。施工時には、覆い面11Rの下方に通気口5と熱膨張材ユニット50を配置する。
熱膨張材ユニット50は、熱膨張材52と、熱膨張材52を下方から支持する熱膨張材支持板51と、熱膨張材支持板51の前端部に設けられた、熱膨張材支持部53と、熱膨張材支持板51の後端から下方に延出させた複数個の熱膨張材ユニット位置決め片54と、からなる。熱膨張材ユニット50は、覆い面11Rの下方かつ通気口5の軒側の野地板1上に通気口5と平行に配置される。これにより、高温時、膨張した熱膨張材52が瓦用野地面換気部材本体10内部の通気経路を閉塞する。また、一対の側方当接板材41の対向する両端と、熱膨張材支持板51とが略同じ長さである。熱膨張材支持板51の長さは、一対の側方当接板材41の対向する両端と同じ長さである場合を基準として、望ましくは±5mmであり、より望ましくは一対の側方当接板材41の対向する両端と同じ長さである。側方当接板材41を野地板1に留め付けると、側方当接板材41が熱膨張材支持板51の両端部を圧接するため、熱膨張材ユニット50を別途固定する必要がない。加えて、側方当接板材41の両端と熱膨張材支持板51の両端を合わせることで、瓦用野地面換気部材本体10と、熱膨張材ユニット50との望ましい施工位置が容易に決定できる。熱膨張材支持板51の後端は、熱膨張材ユニット位置決め片54の部分を除いて寸法Bだけ切り欠かれている。熱膨張材52は、通気口5の長さよりも長く、一対の側面板材40が対向する長さよりも短い。熱膨張材52の前記長さは、高温時に膨張して、瓦用野地面換気部材本体10内部の通気経路を閉塞するために適切な長さである。熱膨張材支持部53は、膨張材支持板51前端に設けられ、熱膨張材52の厚みと略同じかそれ以上の高さを有する。熱膨張材支持部53と、熱膨張材支持板51とが為す角は鋭角である。そのために、高温時に膨張した熱膨張材52をより安定に支持できる。さらに、鋼板加工の際、短すぎる曲げは加工が難しいが、鋼板の曲げ部分は垂直な立ち上げに比べて長くなり、精度の高い曲げ加工が行いやすい。熱膨張材ユニット位置決め片54は、通気口5の軒先側開口面5Fの両端側に当接し、熱膨張材ユニット50の適切な施工位置を容易に決定できる。野地板1に設けられた通気口5の軒先側開口面5Fに凹凸が存在する場合があったとしても、熱膨張材支持板51の後端が、熱膨張材ユニット位置決め片54の部分を除いて寸法Bだけ切り欠かれており、熱膨張材ユニット位置決め片54を、軒先側開口面5Fの両端側に当接させて位置決めを行うため、開口欠損が発生することなく熱膨張材ユニット50を取り付けることができる。
図2は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10表面を示す斜視図である。図2(a)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10表面前面側を示す斜視図であり、図2(b)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10表面後面側を示す斜視図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、瓦用野地面換気部材本体10は、野地板1との間に所定空間を形成する上面板材11と、上面板材11の前端12から下方に延出させた前面板材20と、上面板材11の後端13から下方に延出させた後面板材30と、上面板材11の両側端14から下方に延出させた側面板材41と、後面板材30の下端から後方に延出させて野地板1に当接させる後方当接板材31と、一対の側面板材40の下方から側方に延出させて野地板1に当接させる側方当接板材41と後方当接板材41の両端部からやや内側に、後方への寸法が長い、一対の瓦用野地面換気部材本体位置決め片32と、からなる。
上面板材11の前端12側には、前面開口15Fや上面開口15Uを形成する開口形成部16、上面板材11の後端13側には、開口15を形成しない覆い面11Rを有する。前面開口15Fは、前面板材20の下端と、野地板1との間に設けられる。前面開口15Fは、上面開口15Uから侵入した雨水を流出させることができる。
図3は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10を示す斜視図である。図3(a)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10裏面側を示す斜視図であり、図3(b)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体位置決め片32を折り曲げた後の状態の瓦用野地面換気部材本体10裏面側を示す斜視図である。
図3(a)に示すように、瓦用野地面換気部材本体位置決め片32は、施工直前までは後方当接板材31に重ねて設けられている。図3(b)に示すように、施工時には、瓦用野地面換気部材本体位置決め片32の前面板材20の後方に延出させている部分を、通気口5の方向に折り曲げる。折り曲げた部分を通気口5の屋根頂部側開口面5Rに当接させることで、瓦用野地面換気部材本体10の適切な施工位置を容易に決定できる。
図4は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット50を示す図である。図4(a)は、熱膨張材ユニット50を熱膨張材支持部53側から見た斜視図であり、図4(b)は、熱膨張材ユニット50を熱膨張材ユニット位置決め片54側から見た斜視図であり、図4(c)は、熱膨張材ユニット位置決め工程後の熱膨張材ユニット50の上面図である。
熱膨張材ユニット50は、熱膨張材52と、熱膨張材52を下方から支持する熱膨張材支持板51と、熱膨張材支持板51の前端部に設けられた、熱膨張材支持部53と、熱膨張材支持板51の後端から下方に延出させた2個の熱膨張材ユニット位置決め片54と、からなる。
熱膨張材支持板51の後端は、熱膨張材ユニット位置決め片54の部分を除いて寸法Bだけ切り欠かれている。熱膨張材支持部53は、膨張材支持板51前端に設けられ、熱膨張材52の厚みと略同じかそれ以上の高さを有する。熱膨張材支持部53と、熱膨張材支持板51とが為す角は鋭角であるため、高温時に膨張した熱膨張材52をより安定に支持できる。さらに、鋼板加工の際、短すぎる曲げは加工が難しいが、鋼板の曲げ部分は垂直な立ち上げに比べて長くなり、精度の高い曲げ加工が行いやすい。熱膨張材ユニット位置決め片54は、通気口5の軒先側開口面5Fの両端側に当接し、熱膨張材ユニット50の適切な施工位置を容易に決定できる。
図5は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット位置決め工程後の熱膨張材ユニット50を示す図である。図5(a)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット位置決め工程後の熱膨張材ユニット位置決め片54拡大斜視図であり、図5(b)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット位置決め工程後の熱膨張材ユニット50を示す上面図である。
熱膨張材支持板51の後端は、熱膨張材ユニット位置決め片54の部分を除いて寸法Bだけ切り欠かれている。熱膨張材52は、通気口5の長さよりも長い。熱膨張材52の長さは、高温時に膨張して、瓦用野地面換気部材本体10内部の通気経路を閉塞するために適切な長さである。熱膨張材支持部53は、膨張材支持板51前端に設けられ、熱膨張材52の厚みと同じかそれ以上の高さを有する。熱膨張材支持部53と、熱膨張材支持板51とが為す角は鋭角であるため、高温時に膨張した熱膨張材52をより安定に支持できる。さらに、鋼板加工の際、短すぎる曲げは加工が難しいが、鋼板の曲げ部分は垂直な立ち上げに比べて長くなり、精度の高い曲げ加工が行いやすい。熱膨張材ユニット位置決め片54は、野地板1に設けられた通気口5の軒先側開口面5Fに当接し、熱膨張材ユニット50の施工位置を容易に決定することができる。熱膨張材ユニット位置決め片54は、通気口5の軒先側開口面5Fの両端側に当接し、熱膨張材ユニット50の適切な施工位置を容易に決定できる。野地板1に設けられた通気口5の軒先側開口面5Fに凹凸が存在する場合があったとしても、熱膨張材支持板51の後端が、熱膨張材ユニット位置決め片54の部分を除いて寸法Bだけ切り欠かれており、熱膨張材ユニット位置決め片54を、軒先側開口面5Fの両端側に当接させて位置決めを行うため、開口欠損が発生することなく熱膨張材ユニット50を取り付けることができる。野地板1に設けられた通気口5の軒先側開口面5Fに凹凸が存在する場合の望ましい熱膨張材ユニット50の施工位置を決定するにあたり、熱膨張材ユニット位置決め片54の幅寸法Lが必要以上に大きすぎると軒先側開口面5Fの凹凸の影響を受けやすく、小さすぎると位置決め片としての機能が果たせない。幅寸法Lは10mm〜100mmが望ましく、さらに望ましくは20mm〜40mmがよい。
図6は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット50の熱膨張前後の状態を示す側断面図である。図6(a)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット50の熱膨張材52膨張前の状態を示す側断面図であり、図6(b)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット50の熱膨張材52膨張後の状態を示す側断面図である。
図6(a)に示すように、熱膨張材ユニット50は覆い面11Rの下方に、通気口5の軒側の野地板1上に通気口5と平行に配置するため、開口欠損が生じない。図6(b)に示すように、熱膨張材ユニット50を覆い面11Rの下方に配置することで、覆い面11Rと野地板1とが形成する通気経路を閉塞することができる。さらに、熱膨張材支持板51前端に設けられた熱膨張材支持部53が膨張後の熱膨張材52を支持しているため、屋根勾配によって熱膨張材52が転倒することがない。
図7は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の施工方法を示す図である。図7(a)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の熱膨張材ユニット50の位置決め工程を示す図であり、図6(b)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10の位置決め工程を示す図であり、図6(c)は、同防火機能付き瓦用野地面換気装置100の瓦用野地面換気部材本体10及び熱膨張材ユニット50の取り付け工程を示す図である。
図7(a)に示すように、熱膨張材ユニット位置決め片54を、通気口5の軒先側開口面5Fに当接させて熱膨張材ユニット50を野地板1に配置する(熱膨張材ユニット位置決め工程)。野地板1に設けられた通気口5の軒先側開口面5Fに凹凸が存在する場合があったとしても、熱膨張材ユニット位置決め片54は、軒先側開口面5Fの両端側に当接させて位置決めを行うため、開口欠損が発生することなく熱膨張材ユニット50を取り付けることができる。
熱膨張材ユニット位置決め工程の後に、図7(b)に示すように、折り曲げられた瓦用野地面換気部材本体位置決め片32を、通気口5の屋根頂部側開口面5Rに当接させて野地板1に配置する(瓦用野地面換気部材本体位置決め工程)。一対の側方当接板材41の対向する両端と、熱膨張材支持板51とが略同じ長さである。熱膨張材支持板51の長さは、一対の側方当接板材41の対向する両端と同じ長さである場合を基準として、望ましくは±5mmであり、より望ましくは一対の側方当接板材41の対向する両端と同じ長さである。側方当接板材41の両端と熱膨張材支持板51の両端を合わせることで、瓦用野地面換気部材本体位置決め工程によって、瓦用野地面換気部材本体10と、熱膨張材ユニット50との望ましい施工位置が容易に決定できる。
瓦用野地面換気部材本体位置決め工程の後に、後方当接板材31及び一対の側方当接板材41を野地板1にビス6で取り付け、防水テープ7で止水する(防火機能付き瓦用野地面換気装置固定工程)。側方当接板材41を野地板1に留め付けると、側方当接板材41が熱膨張材支持板51の両端部を圧接するため、熱膨張材ユニット50を別途固定する必要がない。このように、本実施例の施工方法によれば、通気口5に対する防火機能付き瓦用野地面換気装置100の位置決めが容易であり、施工性に優れている。
本発明は、野地板に複数の桟木が取り付けられ、それぞれの桟木の間に瓦が係止される屋根を有し、防火機能が必要な建造物に利用される。
1 野地板
2 瓦
3 通気口より高い位置にある桟木
4 通気口より低い位置にある桟木
5 通気口
5F 軒先側開口面
5R 屋根頂部側開口面
6 ビス
7 防水テープ
10 瓦用野地面換気部材本体
11 上面板材
11R 覆い面
12 前端
13 後端
14 両側端
15 開口
15F 前面開口
15U 上面開口
16 開口形成部
20 前面板材
30 後面板材
31 後方当接板材
32 瓦用野地面換気部材本体位置決め片
40 側面板材
41 側方当接板材
50 熱膨張材ユニット
51 熱膨張材支持板
52 熱膨張材
53 熱膨張材支持部
54 熱膨張材ユニット位置決め片
100 防火機能付き瓦用野地面換気装置
L 幅寸法
B 寸法

Claims (5)

  1. 建造物の屋根の野地板に、瓦を係止する複数の桟木が取り付けられ、
    前記野地板に通気口を形成し、
    前記通気口より高い位置にある前記桟木と、前記通気口より低い位置にある前記桟木との間で、前記瓦と前記野地板との間に配設され、
    前記通気口を覆う瓦用野地面換気部材本体と、
    前記通気口の軒側の野地板上に前記通気口と平行に配置する熱膨張材ユニットと、
    からなる防火機能付き瓦用野地面換気装置であって、
    前記瓦用野地面換気部材本体は、
    前記野地板との間に所定空間を形成する上面板材と、
    前記上面板材の前端から下方に延出させた前面板材と、
    前記上面板材の後端から下方に延出させた後面板材と、
    前記上面板材の両側端からそれぞれ下方に延出させた一対の側面板材と、
    前記後面板材の下端から後方に延出させて前記野地板に当接させる後方当接板材と、
    一対の前記側面板材の下端から側方に延出させて前記野地板に当接させる一対の側方当接板材と、
    前記瓦用野地面換気部材本体の前端側を開口を形成する開口形成部とし、
    前記上面板材の後端側を覆い面とし、
    前記覆い面の下方に前記通気口及び前記熱膨張材ユニットを配置し、
    前記熱膨張材ユニットは、
    熱膨張材を下方から支持する熱膨張材支持板と前記熱膨張材からなり、
    前記熱膨張材は、前記通気口長さよりも長く、前記側面板材が対向する長さよりも短く、高温時に熱膨張することで前記覆い面と前記野地板面との空間を閉塞する機能を有し、
    前記熱膨張材支持板は、前記側方当接板の対向する両端と略同じ長さを有し、
    前記熱膨張材ユニットを前記野地面と前記瓦用野地面換気部材本体との間に設けることを特徴とする防火機能付き瓦用野地面換気装置。
  2. 前記熱膨張材支持板の前端部に前記熱膨張材の厚みと略同じかそれ以上の高さを有する熱膨張材支持部を有することを特徴とする請求項1記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置。
  3. 前記熱膨張材は前記熱膨張材支持部に沿わせ、
    前記熱膨張材支持板面上に固定することを特徴とする請求項1又は2記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置。
  4. 前記熱膨張材支持板の後端から下方に延出させた熱膨張材ユニット位置決め片を設け、
    前記熱膨張材ユニット位置決め片は前記通気口の軒先側開口面の両端側に当接できるように複数個設けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置。
  5. 請求項4記載の防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法であって、
    前記通気口に前記熱膨張材ユニット位置決め片を差し込み、前記通気口の軒先側開口面の両端に前記熱膨張材ユニット位置決め片を当接させる前記熱膨張材ユニット位置決め工程と、
    前記熱膨張材ユニット位置決め工程の後に、前記瓦用野地面換気部材本体を前記熱膨張材支持板両端に合わせて位置決めする前記瓦用野地面換気部材本体位置決め工程と、
    前記瓦用野地面換気部材本体位置決め工程の後に、一対の前記側方当接板材と前記野地板とを固定することで前記瓦用野地面換気部材本体及び前記熱膨張材ユニットを固定する、防火機能付き瓦用野地面換気装置固定工程とを有することを特徴とする防火機能付き瓦用野地面換気装置の施工方法。

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