JP2021020287A - 検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い検出精度を有する検出方法を提供すること。【解決手段】ロボットアームと、ロボットアームに配置される静電容量式の近接センサーと、を有するロボットが周囲の物体を検出する検出方法であって、近接センサーから出力される第1検出信号とロボットアームの第1姿勢とに基づく第1基準検出信号を生成し、第1基準検出信号を生成した後に、ロボットアームを所定の軌跡に沿って駆動し、近接センサーから出力される第2検出信号とロボットアームの第2姿勢とに基づく第2基準検出信号を生成し、ユーザーの選択に基づいて第1基準検出信号および第2基準検出信号の一方を基準検出信号として選択し、基準検出信号と近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより物体を検出する。【選択図】図15

Description

本発明は、検出方法に関するものである。
特許文献1に記載されているロボットは、第1アームと、第1アームに対して回動可能に連結されている第2アームと、第2アームに対して回動可能に連結されている第3アームと、を有し、第1アームおよび第2アームには、それぞれ、近接センサーが設けられている。
特開2018−149673号公報
しかしながら、このような構成のロボットでは、第1アームに対する第2アームの姿勢によっては第1アームに設けられている近接センサーと第2アームに設けられている近接センサーとが接近し過ぎて互いに干渉し合い、その結果、近接センサーによる誤検出が生じるおそれがある。
本発明の検出方法は、ロボットアームと、前記ロボットアームに配置される静電容量式の近接センサーと、を有するロボットが周囲の物体を検出する検出方法であって、
前記近接センサーから出力される第1検出信号と前記ロボットアームの第1姿勢とに基づく第1基準検出信号を生成し、
前記第1基準検出信号を生成した後に、前記ロボットアームを所定の軌跡に沿って駆動し、前記近接センサーから出力される第2検出信号と前記ロボットアームの第2姿勢とに基づく第2基準検出信号を生成し、
ユーザーの選択に基づいて前記第1基準検出信号および前記第2基準検出信号の一方を基準検出信号として選択し、
前記基準検出信号と前記近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより前記物体を検出することを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るロボットを示す全体図である。 近接センサーの配置を示す側面図である。 近接センサーを示す図である。 近接センサーが有する検出電極および駆動電極を示す平面図である。 近接センサー制御部のブロック図である。 近接センサーに生じる電気力線を示すモデル図である。 近接センサーに生じる電気力線を示すモデル図である。 近接センサーに生じる電気力線を示すモデル図である。 処理回路のブロック図である。 第1基準検出信号と第2基準検出信号とを比較する図である。 第1基準検出信号と第2基準検出信号とを比較する図である。 基準検出信号と検出信号とを比較する図である。 処理回路の処理方法を示すフローチャートである。 第1基準検出信号と第2基準検出信号とを比較する図である。 本発明の第2実施形態で用いる基準検出信号を示す図である。 本発明の第3実施形態の近接センサー制御部のブロック図である。 処理回路の処理方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の検出方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットを示す全体図である。図2は、近接センサーの配置を示す側面図である。図3は、近接センサーを示す図である。図4は、近接センサーが有する検出電極および駆動電極を示す平面図である。図5は、近接センサー制御部のブロック図である。図6は、近接センサーに生じる電気力線を示すモデル図である。図7は、近接センサーに生じる電気力線を示すモデル図である。図8は、近接センサーに生じる電気力線を示すモデル図である。図9は、処理回路のブロック図である。図10は、第1基準検出信号と第2基準検出信号とを比較する図である。図11は、第1基準検出信号と第2基準検出信号とを比較する図である。図12は、基準検出信号と検出信号とを比較する図である。図13は、処理回路の処理方法を示すフローチャートである。
図1に示すロボット1は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。ロボット1は、所定の作業を実行するロボット本体2と、ロボット本体2に装着され、周囲の物体、特に人を検出する近接センサー3と、ロボット本体2および近接センサー3の駆動を制御する制御装置8と、を有する。
ロボット本体2は、6軸ロボットである。このようなロボット本体2は、床、壁、天井等に固定されるベース20と、ロボットアーム21と、ロボットアーム21の先端に装着されているエンドエフェクター22と、を有する。また、ロボットアーム21は、ベース20に回動自在に連結されているアーム211と、アーム211に回動自在に連結されているアーム212と、アーム212に回動自在に連結されているアーム213と、アーム213に回動自在に連結されているアーム214と、アーム214に回動自在に連結されているアーム215と、アーム215に回動自在に連結されているアーム216と、を有し、アーム216にエンドエフェクター22が装着されている。
また、ロボット本体2は、ベース20に対してアーム211を回動させる駆動装置251と、アーム211に対してアーム212を回動させる駆動装置252と、アーム212に対してアーム213を回動させる駆動装置253と、アーム213に対してアーム214を回動させる駆動装置254と、アーム214に対してアーム215を回動させる駆動装置255と、アーム215に対してアーム216を回動させる駆動装置256と、を有する。各駆動装置251〜256は、例えば、駆動源としてのモーターMと、モーターMの駆動を制御するコントローラーCと、モーターMの回転量すなわちアームの回転角度を検出するエンコーダーEと、を有する。そして、これら駆動装置251〜256は、それぞれ、制御装置8によって独立して制御される。
ただし、ロボット本体2の構成は、特に限定されず、例えば、アームの数は、5本以下であってもよいし、7本以上であってもよい。また、例えば、ロボット本体2は、スカラロボット、双腕ロボット等であってもよい。
制御装置8は、図示しないホストコンピューターからロボット本体2の位置指令を受け、各アーム211〜216が受けた位置指令に応じた位置となるように、駆動装置251〜256の駆動をそれぞれ独立して制御するロボット制御部80と、近接センサー3の駆動を制御すると共に、近接センサー3が出力する検出信号Sに基づいてロボット本体2の周囲の物体を検出する近接センサー制御部90と、を有する。例えば、近接センサー制御部90がロボット本体2の周囲に物体を検出したとき、ロボット制御部80は、ホストコンピューターからの指令に関わらず、ロボット本体2の駆動を緊急停止したり、ロボットアーム21の駆動速度を遅くしたりする。これにより、ロボット1を安全に駆動することができる。
このような制御装置8は、例えば、コンピューターから構成され、情報を処理するプロセッサー(CPU)と、プロセッサーに通信可能に接続されたメモリーと、外部インターフェースと、を有する。また、メモリーにはプロセッサーにより実行可能な各種プログラムが保存され、プロセッサーは、メモリーに記憶された各種プログラム等を読み込んで実行することができる。
近接センサー3は、ロボットアーム21の外表面に配置されている。特に、本実施形態では、近接センサー3は、図2中のハッチングで示す箇所、すなわち、アーム211、212、213、214に配置されている。このように、複数のアームに近接センサー3を配置することにより、より広範囲にわたって、ロボットアーム21の周囲の物体を検出することができる。ただし、近接センサー3の配置は、特に限定されず、例えば、アーム214だけであってもよい。
各近接センサー3は、静電容量の変化に基づいて周囲の物体を検出する相互容量方式の静電容量型のセンサーであり、図3に示すように、検出電極31と駆動電極32とを有する。また、図4に示すように、検出電極31および駆動電極32は、互いに離間して設けられている。また、検出電極31および駆動電極32は、それぞれ、平面視で櫛歯状をなし、検出電極31の櫛歯と駆動電極32の櫛歯とが互いに離間しつつ噛み合って配置されている。駆動電極32に駆動電圧Vが印加されると、検出電極31と駆動電極32との間に電界が発生する。電界が発生した状態で近接センサー3に検出対象である物体が接近すると、検出電極31と駆動電極32との間の電界が変化する。この電界の変化による静電容量の変化を検出電極31で検出することにより、ロボット本体2への物体の接近を検出できる。
アーム211、212、213、214に配置されている4つの近接センサー3の制御方法は、それぞれ、同様であるため、以下では、説明の便宜上、アーム214に配置されている近接センサー3の制御方法について代表して説明し、他の近接センサー3の制御方法については、その説明を省略する。
図5に示すように、近接センサー制御部90は、所定クロックに基づいて電圧が周期的に変化する駆動電圧Vを生成する駆動回路91を有し、駆動回路91で生成した駆動電圧Vが駆動電極32に印加される。また、近接センサー制御部90は、検出電極31から出力される検出信号S(電荷の量)を駆動電圧Vに同期して測定し、その測定結果に基づいて近接センサー3の周囲の物体を検出する処理回路93を有する。
ここで、近接センサー3から出力される検出信号Sは、検出対象である物体以外の物体と近接センサー3との干渉によっても変動する。その一例を図6ないし図8に示す。図6に示すモデルでは、近接センサー3が他の物体と干渉していない。説明の便宜上、このとき、検出電極31には6本の電気力線が作用するものとし、この状態で検出電極31から出力される検出信号Sを基準検出信号Saとも言う。
これに対して、例えば、図7に示すモデルでは、近接センサー3が他のアームの近接センサー3(3A)に接近し、これらが干渉している。これにより、検出電極31に近接センサー3Aの駆動電極32からの電気力線が作用して、検出電極31には、図6のモデルよりも多い9本の電気力線が作用する。そのため、検出電極31から出力される検出信号Sは、基準検出信号Saよりも大きくなる。反対に、例えば、図8に示すモデルでは、近接センサー3がロボット本体2周囲にある機械設備、安全柵、周辺装置外装、ケーブル、およびフレーム等の導体である構造体Xに接近し、これらが干渉している。これにより、電気力線の一部が構造体Xに遮蔽され、検出電極31には、図6のモデルよりも少ない3本の電気力線が作用する。そのため、検出電極31から出力される検出信号Sは、基準検出信号Saよりも小さくなる。
このように、ロボットアーム21の姿勢、すなわち、検出対象である物体の接近以外の要因によって検出信号Sが変動すると、処理回路93が物体の接近を誤検知し、物体の検出精度が低下する。そこで、近接センサー制御部90は、このような問題が生じないような構成となっている。
図9に示すように、処理回路93は、記憶装置931を有し、記憶装置931には第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とが記憶されている。第1基準検出信号S1および第2基準検出信号S2は、共に、検出電極31から出力される検出信号Sをロボットアーム21の姿勢と対応させた信号であり、互いに生成される環境が異なっている。第1基準検出信号S1は、前述した図7に示すモデルのように、ロボット1自身の干渉以外の干渉が生じない、すなわち、ロボット1の周囲にロボット1と近接センサー3と干渉する物体がない理想環境下において計測した検出信号Sに基づいて生成される。一方、第2基準検出信号S2は、ロボット1を実作動させる使用環境下において計測した検出信号Sに基づいて生成される。
ここで、第1基準検出信号S1の生成方法の一例を説明する。まず、ロボット1を理想環境下に設置する。次に、ロボットアーム21を様々な姿勢、好ましくは、取り得る全ての姿勢に動かす。そして、その際に検出電極31から出力される検出信号Sを第1検出信号とし、ロボットアーム21の姿勢を第1姿勢として、第1検出信号を第1姿勢と対応させて測定し、この測定結果から非干渉データDを生成する。次に、非干渉データDから必要なデータを抽出し、さらには必要に応じてデータの補間、間引き等の加工を施すことにより、ロボットアーム21の全姿勢に対応した検出信号Sを含む第1基準検出信号S1を生成する。このような方法によれば、理想環境下における検出信号Sの変動を記録した、つまり、ロボット1自身の干渉の影響だけを反映させた第1基準検出信号S1を容易に生成することができる。
また、第2基準検出信号S2の生成方法の一例を説明する。まず、ロボット1を使用環境下に設置する。次に、教示者がロボット1にロボットアーム21の軌跡を教示する。次に、検出対象である物体の接近が生じない状態において、教示した軌跡に沿ってロボットアーム21を作動させる。そして、その際に検出電極31から出力される検出信号Sを第2検出信号とし、をロボットアーム21の姿勢を第2姿勢として、第2検出信号を第2姿勢と対応させて測定し、第2基準検出信号S2を生成する。このような方法によれば、使用環境下における検出信号Sの変動を記録した、つまり、ロボット1自身の干渉とロボット1の周囲に存在する物体の干渉を反映させた第2基準検出信号S2を容易に生成することができる。
図9に示すように、処理回路93は、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較し、第1基準検出信号S1および第2基準検出信号S2のいずれか一方を、物体の接近を検出するのに用いる基準検出信号SSとして選択する比較回路932を有する。比較回路932は、図10に示すように、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較して、第2基準検出信号S2に含まれるロボットアーム21の全姿勢において互いの検出信号Sの差が予め定められている所定値SH1内に収まっていれば基準検出信号SSとして第1基準検出信号S1を選択する。反対に、比較回路932は、図11に示すように、第2基準検出信号S2に含まれるロボットアーム21の全姿勢の少なくとも1つの姿勢において互いの検出信号Sの差が所定値SH1を超えていれば基準検出信号SSとして第2基準検出信号S2を選択する。なお、所定値は閾値といってもよい。
そして、処理回路93は、例えば、基準検出信号SSと実作業中のロボット1から出力される検出信号Sとを比較し、この比較結果に基づいてロボット1への物体の接近を検出する。具体的には、図12に示すように、基準検出信号SSと作業中のロボット1から出力される検出信号Sとを比較し、これらの差が予め定められた所定値SH2を超えた場合にロボット1に物体が接近していると判断する。
このように、理想環境下で生成された第1基準検出信号S1と使用環境下で生成された第2基準検出信号S2との比較結果から、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のいずれか一方を基準検出信号SSとし、この基準検出信号SSを用いて物体の接近を検出する方法によれば、次のような効果を発揮することができる。
第1基準検出信号S1は、例えば、ロボット1を製造するメーカーで作成することができる。そのため、第1基準検出信号S1は、時間をかけて様々な手段で作成することができ、多数回計測による平均処理を行ったり、設計者による補正を行ったり、理論値を用いたりすることにより、ノイズがほとんど無いデータとすることができる。そのため、第1基準検出信号S1を基準検出信号SSとした場合、ノイズがほとんどなく、ノイズによる誤検知を避ける必要がないため、ロボット1への物体の接近を判定する所定値SH2を低く設定することができる。これにより、ロボット1への物体の接近を感度よく検出することができる。さらには、より遠距離の物体を検出することもできるため、余裕をもって衝突回避できるほか、ロボットアーム21がより高速に作動していても物体の衝突を回避することが可能となる。
また、同じく、第1基準検出信号S1は、メーカーで作成することができるため、時間をかけて計測したり、理論値を用いたりすることにより、ロボットアーム21の可動可能な全姿勢に対応したデータとすることができる。つまり、ロボットアーム21の全姿勢において干渉の影響を除去してロボット1への物体の接近を検出することができる。そのため、実作業時にエンドエフェクター22でワークを把持するにあたり、ワークの位置や向きに応じてロボット1自身がロボットアーム21の軌道を補正する等、教示された起動とは異なる軌道でロボットアーム21を駆動したとしても、ロボット1自身の干渉の影響を除去することができ、ロボット1への物体の接近を精度よく判断することができる。
さらには、例えば、各エンコーダーEが関節角度を1度単位で計測できる場合に、第1基準検出信号S1の基となる非干渉データDが関節角度2度間隔で検出信号Sを計測したデータであったとしても、それを演算で補完したり理論式を用いたりすることにより、各エンコーダーEで計測可能な1度単位の全ての関節角度の値に対応したデータとすることができる。これにより、物体の近接を判定する際に近似計算をする必要がなくなり、高速に物体の近接を判断することができる。
一方で、全ての関節角度の値に対応したデータを作成すると、第1基準検出信号S1を格納する記憶装置931が莫大な記憶容量を必要としたり、第1基準検出信号S1へのアクセスが遅くなったりする可能性がある。このため、検出信号Sの変動が小さい、すなわち、干渉の影響が少ない角度領域ではデータを間引き、全体のデータ数を少なくすることにより、記憶容量を節約したり、アクセス速度を速めて高速に物体の近接を判断したりすることができる。
ここで、ロボットアーム21が教示された所定の軌道で作動するにあたり、後付けされたエンドエフェクター22、ロボット1周辺に存在する機械設備、安全柵、フレーム、周辺装置外装、ケーブル等の周辺物体が近接センサー3と干渉する距離に近づいたとしても、その影響を無視できるようにする必要があるが、第1基準検出信号S1では、それができない。一方、第2基準検出信号S2は、ロボット1自身の干渉だけではなく、無視して良い周辺物体の干渉をも反映させたデータである。そのため、周辺物体の干渉が生じる場合には、基準検出信号SSを第2基準検出信号S2に変更することにより、これら周辺物体の影響を除外してロボット1への物体の近接を判断することができる。
第2基準検出信号S2は、1回のみ、あるいは少ない計測回数により計測されたデータであるため、計測バラつきや環境ノイズを含むデータとなっている。また、計測頻度にもよるが、第2基準検出信号S2は、計測時のロボット1の移動速度に依存し、計測した時刻の関節角度の値にのみ対応したデータとなっている。すなわち、教示された軌道に含まれ、エンコーダーEで計測可能なすべての関節角度の値に対応したデータとはなっていない。具体的には、例えば、各エンコーダーEが関節角度を1度単位で計測できるのに、ロボットアーム21の移動速度が速いと関節角度1度間隔で検出信号Sを計測することが間に合わず、n回目の検出信号Sの計測と、その次のn+1回目の検出信号Sの計測との間にある関節角度に対応する検出信号Sが間引きされたデータとなる。
なお、第2基準検出信号S2は、生データのままではなく、移動平均処理等によってバラつきやノイズを低減したものを用いてもよい。ノイズを低減した第2基準検出信号S2を基準検出信号SSとした場合、ロボット1への物体の近接を判定する所定値SH2を下げることができ、物体の接近を感度よく検出することができる。さらには、より遠距離の物体を検出することもできるため、余裕をもって衝突回避できるほか、ロボット1が高速に作動していても物体の衝突を回避することが可能となる。
第2基準検出信号S2は、さらに補完処理などにより、確定した軌道における全ての関節角に対応したものを用いてもよい。これにより、実作動時に近似計算をする必要がなくなるため、ロボット1への物体の近接をより高速に、すなわち、より短時間で判断することができる。これとは反対に、第2基準検出信号S2は、必要に応じて、生データからデータ数を間引く処理を行ったものを用いてもよい。これにより、記憶装置931の記憶容量を節約したり、アクセス速度を速めて物体の近接をより高速に判断したりすることができる。
前述したように、比較回路932は、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較して、第2基準検出信号S2に含まれるロボットアーム21の全姿勢において互いの検出信号Sの差が予め定められている所定値SH1以内に収まっていれば、第1基準検出信号S1を基準検出信号SSとして選択する。反対に、比較回路932は、第2基準検出信号S2に含まれるロボットアーム21の全姿勢のうちの少なくとも1つの姿勢において互いの検出信号Sの差が所定値SH1を超えていれば第2基準検出信号S2を基準検出信号SSとして選択する。なお、第2基準検出信号S2は、第1基準検出信号S1に対してノイズを多く含むため、前述したように、比較回路932は、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較するにあたり、ノイズ成分を考慮した所定値SH1を設定している。これにより、より正確に、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較することができる。
なお、例えば、第1基準検出信号S1が関節角度に対応した関数であり、第2基準検出信号S2が計測した関節角度に対応した表であるように、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とのデータ形式が互いに異なっていたとしても、これらを比較するのはエンコーダーEから得られた現在の関節角度に対応してそれぞれ計算された2つの値同士であるため、問題なく比較することができる。
第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較して、教示された軌道に含まれるロボットアーム21の全姿勢において互いの検出信号Sの差が所定値SH1以内に収まっているということは、その動作においては、ロボット1の周囲に周辺物体が存在せず、周辺物体の干渉が生じないということである。そこで、この場合には、第1基準検出信号S1を基準検出信号SSとして選択する。前述したように、第1基準検出信号S1は、第2基準検出信号S2よりもノイズが小さく、その分、物体の接近を判断する所定値SH2をより小さく設定することができる。そのため、物体の接近をより高い感度で検出することができる。
一方、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較して、教示された軌道に含まれるロボットアーム21の少なくとも1つの姿勢において互いの検出信号Sの差が所定値SH1を超えているということは、その動作中において、ロボット1の周囲に周辺物体が存在し、周辺物体の干渉が生じるということである。そこで、この場合には、第2基準検出信号S2を基準検出信号SSとして選択する。前述したように、第2基準検出信号S2は、周辺物体の干渉を反映したデータであるが、第1基準検出信号S1は、周辺物体の干渉を反映したデータではない。したがって、第2基準検出信号S2を基準検出信号SSとして選択することにより、物体の接近をより精度よく検出することができる。
第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較して所定値SH1を超える差があるということは、使用環境下において、ロボット1の周囲にロボットアーム21と接近する何らかの周辺物体が存在することを意味する。そこで、処理回路93は、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2との間に所定値SH1を超える差がある場合は、通知装置95を用いてこれを教示者に通知してもよい。これにより、周辺物体について、教示者がその存在をもれなく認識することができる。そのため、実作業時に周辺物体と接触する危険があるかどうかを教示者が判断し、その危険を回避するよう教示軌道を変更したり、周辺物体の位置を変更したりすることができる。
周辺物体が存在することで最も危険なのは、ロボット1と周辺物体との間に人体が挟み込まれることである。この危険性は、ロボット1の使用環境や使用状況によって大きく変化し、ロボット1自身で危険性を適切に判断することは困難である。そこで、前述したように、処理回路93が、ロボット1の周囲に危険と思われる周辺物体が存在することを教示者に通知することにより、これを受けた教示者に、ロボット1の使用環境や使用状況を考慮して周辺物体が危険なのかどうかを判断させることができる。そのため、周辺物体がどの程度の危険性であるか、危険な場合の解決策をより適切に判断することができる。
教示者は、処理回路93から通知された個々の周辺物体の近接ポイント(周辺物体とロボットアーム21とが最も接近するポイント)それぞれに対して危険性の判断を行う。そして、危険と判断した場合には、ロボットアーム21と周辺物体との距離を離すためにロボットアーム21の軌道を変更/再教示したり、周辺物体の位置を変更したりして、通知された全ての周辺物体の近接ポイントで安全性を確保する。このように、安全性が確保された後、新たに教示された軌道に沿ってロボットアーム21を作動させて、新たな第2基準検出信号S2を取得する。そして、処理回路93は、第1基準検出信号S1と新たな第2基準検出信号S2とを比較して、これらのいずれか一方を基準検出信号SSとして選択する。選択方法は、前述した方法と同様である。
なお、周辺物体の近接ポイントを教示者へ通知するタイミングや、通知する方法としては、第2基準検出信号S2を取得するためにロボットアーム21を作動させている最中であってもよいし、ロボットアーム21の作動が終了した後であってもよい。前者の場合は、例えば、近接ポイントとなったときにランプやブザー等の通知手段を用いて通知したり、近接ポイントでロボットを停止させたりすることにより教示者に通知することができる。一方、後者の場合は、ロボット1やその制御装置等に付属したディスプレイ等の表示装置に、近接ポイントの座標リストを表示したり、姿勢をグラフィックイメージで表示したり、実際にロボットアーム21を動かして近接ポイントの姿勢を再現させたりすることにより教示者に通知することができる。
処理回路93は、ロボット1の実作業時には、その際に検出電極31から出力される検出信号Sと、基準検出信号SSとを比較する。そして、処理回路93は、これらの差が予め定められた所定値SH2を超えた場合にロボット1に物体が接近していると判断する。また、処理回路93は、ロボット1に物体が接近していると判断したときは、その旨をロボット制御部80に伝えてロボット1に回避動作を取らせることにより、物体との衝突を回避する。
回避動作としては、特に限定されず、例えば、電気的なブレーキを用いた高速停止でもよいし、モーターMへの電源供給遮断と物理的なブレーキをからめた緊急停止でもよいし、さらには、ロボットアーム21を後退させて安全距離を確保してから停止するようにさせてもよい。停止後、物体が離れて危険が回避されたことを検出すれば、処理回路93は、ロボット1を再稼働させてもよい。再稼働後は、ホームポジションへ復帰後に待機させてもよいし、中断した作業を停止個所から再開させてもよい。また、実作業時に物体の近接を検出した場合は、ランプやブザーによる通知を行ってもよい。
基準検出信号SSがエンコーダーEから出力される全ての関節角度の値に対応していない場合、つまり、ある関節角度に対応する検出信号Sが含まれていない場合は、データ抜けが生じている関節角度付近の関節角度に対応した基準検出信号SSに基づいてデータ抜けが生じている関節角度に対応した値を計算する必要がある。この際、計算方法を例えば直線近似等の単純な計算に留めることにより、データ抜けが生じている関節角度に対応した値を高速に計算することができ、物体の接近を高速に判定することができる。一方で、基準検出信号SSがエンコーダーEから出力される全ての関節角度の値に対応した表の形式となっている場合、前述のような近似計算が不要のため、基準検出信号SSの値を高速に取り出すことができ、物体の近接を高速に判定することができる。
次に、上述した周囲の物体を検出する検出方法について、図13のフローチャートに基づいて説明する。まず、処理回路93は、ステップS11として、理想環境下でロボットアーム21を作動させて、近接センサー3から出力される検出信号Sとロボットアーム21の姿勢とに基づく第1基準検出信号S1を記憶する。次に、処理回路93は、ステップS12として、使用環境下でロボットアーム21を作動させて、近接センサー3から出力される検出信号Sとロボットアーム21の姿勢とに基づく第2基準検出信号S2を記憶する。次に、処理回路93は、ステップS13として、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較する。ステップS13での比較の結果、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号との差が所定値SH1以内であれば、処理回路93は、ステップS14として、第1基準検出信号S1と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出することを決定する。反対に、ステップS13での比較の結果、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号との差が所定値SH1を超えれば、処理回路93は、ステップS15として、第2基準検出信号S2と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出することを決定する。
以上、ロボットアーム21と、ロボットアーム21に配置される静電容量式の近接センサー3と、を有するロボット1が周囲の物体を検出する検出方法について説明した。このような方法は、前述したように、近接センサー3から出力される検出信号Sを第1検出信号とし、ロボットアーム21の姿勢を第1姿勢として、第1検出信号と第1姿勢とに基づく第1基準検出信号S1として記憶し、第1基準検出信号S1を記憶した後に、ロボットアーム21を所定の移動軌跡に沿って移動させ、近接センサー3から出力される検出信号Sを第2検出信号とし、ロボットアーム21の姿勢を第2姿勢として、第2検出信号と第2姿勢とに基づく第2基準検出信号S2として記憶し、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較し、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2との差が所定値SH1以内であれば、第1基準検出信号S1と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出し、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2との差が所定値SH1を超えていれば、第2基準検出信号S2と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出する。
このような方法によれば、ロボット1の周囲に周辺物体が存在せず、周辺物体の干渉が生じない場合には、第1基準検出信号S1が基準検出信号SSとして選択される。これにより、基準検出信号SSのノイズを小さくすることができ、その分、物体の接近を判断する所定値SH2をより小さく設定することができる。そのため、物体の接近をより高い感度で検出することができる。反対に、ロボット1の周囲に周辺物体が存在し、周辺物体の干渉が生じる場合には、周辺物体の干渉が反映された第2基準検出信号S2が基準検出信号SSとして選択される。そのため、物体の接近をより精度よく検出することができる。つまり、ロボット1の周囲に周辺物体が存在しているか否かに応じて、より適切な基準検出信号SSを選択することができるため、ロボット1への物体の接近をより精度よく検出することができる。
また、前述したように、第2基準検出信号S2に含まれる少なくとも1つの姿勢において第1、第2基準検出信号S1、S2の差が所定値SH1を超えている場合は、第2基準検出信号S2が基準検出信号SSとして選択される。つまり、第2基準検出信号S2と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出する。これにより、例えば、後述する第2実施形態のように、基準検出信号SSを第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを合成して生成する場合と比べて、ロボット1を単純な構成とすることができる。
また、前述したように、第1基準検出信号S1は、ロボットアーム21が他の物体と干渉しない環境、すなわち理想環境で生成され、第2基準検出信号S2は、理想環境とは異なる環境、具体的にはロボット1の使用環境で生成される。これにより、周辺物体の干渉が反映されない第1基準検出信号S1と、周辺物体が存在する場合にはその周辺物体の干渉が反映される第2基準検出信号S2と、が得られる。そのため、第1、第2基準検出信号S1、S2を比較することにより、周辺物体を簡単に検出することができる。
また、前述したように、本実施形態の検出方法では、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2との差が所定値SH1を超えていることを通知する。これにより、ロボット1の周囲に、ロボット1と干渉する周辺物体が存在していることを教示者に通知することができる。そのため、教示者は、周辺物体を取り除いたり、ロボットアーム21の軌道を周辺物体との干渉がなくなるような軌道に修正したりすることができる。
<第2実施形態>
図14は、第1基準検出信号と第2基準検出信号とを比較する図である。図15は、本発明の第2実施形態で用いる基準検出信号を示す図である。
本実施形態は、基準検出信号SSの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図14および図15において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図14に示すように、理想環境下で計測した検出信号Sに基づいて生成した第1基準検出信号S1と、使用環境下で測定した検出信号Sに基づいて生成した第2基準検出信号S2と、を比較すると、ロボットアーム21の姿勢nから姿勢mの間の領域Qにおいて、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2との差が所定値SH1を超えている。前述した第1実施形態では、この場合には、第2基準検出信号S2を基準検出信号SSとして選択するが、本実施形態ではそれと異なっている。具体的には、基準検出信号SSは、図15に示すように、領域Q内の第2基準検出信号S2と領域Q外の第1基準検出信号S1とを合成することにより生成される。これにより、領域Q内においては周辺物体との干渉を反映した上で物体の接近を検出することができ、領域Q外では所定値SH2をより小さく設定することができる。そのため、ロボット1への物体の接近をより精度よく検出することができる。
以上のように、第2基準検出信号S2に含まれる一部の姿勢すなわち領域Qにおいて第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2との差が所定値SH1を超えている場合、領域Qでは、第2基準検出信号S2と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出し、領域Qとは異なる姿勢では、第1基準検出信号S1と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出する。これにより、領域Q内においては周辺物体との干渉を反映した上で物体の接近を検出することができ、領域Q外では所定値SH2をより小さく設定することができる。そのため、ロボット1への物体の接近をより精度よく検出することができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図16は、本発明の第3実施形態の近接センサー制御部のブロック図である。図17は、処理回路の処理方法を示すフローチャートである。
本実施形態は、基準検出信号SSとして、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のどちらを選択するかをユーザーに選択させること以外は、前述した第1実施形態と同様である。そのため、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図16および図17において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
本実施形態では、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを生成するまでは前述した第1実施形態と同様である。本実施形態では、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2とを比較して、その比較結果を教示者等のユーザーに通知装置95を用いて通知する。そして、ロボット1は、通知した比較結果に基づいて、基準検出信号SSとして、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のどちらを選択するかをユーザーに選択させる。図16に示すように、処理回路93には、受付部96が接続されており、ユーザーは、この受付部96を介して、基準検出信号SSとして、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のどちらを選択するかを入力する。このように、基準検出信号SSとして、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のどちらを用いるかをユーザーに選択させることにより、ユーザーがロボット1の使用環境や使用状態を考慮してより最善な方を選択することができる。そのため、より精度よく、ロボット1への物体の接近を検出することができる。
処理回路93は、受付部96が受け付けた信号に基づいて、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のいずれかを基準検出信号SSとして選択する。そして、処理回路93は、基準検出信号SSと実作業中のロボット1から出力される検出信号Sとを比較し、この比較結果に基づいてロボット1への物体の接近を検出する。検出方法は、前述した第1実施形態と同様である。
次に、上述した周囲の物体を検出する検出方法について、図17のフローチャートに基づいて説明する。まず、処理回路93は、ステップS31として、理想環境下でロボットアーム21を作動させて、近接センサー3から出力される検出信号Sとロボットアーム21の姿勢とに基づく第1基準検出信号S1を記憶する。次に、処理回路93は、ステップS32として、使用環境下でロボットアーム21を作動させて、近接センサー3から出力される検出信号Sとロボットアーム21の姿勢とに基づく第2基準検出信号S2を記憶する。次に、処理回路93は、ステップS33として、受付部96で第1基準検出信号S1が選択されたかを確認する。ステップS33で、第1基準検出信号S1が選択されれば、処理回路93は、ステップS34として、第1基準検出信号S1と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出することを決定する。反対に、ステップS33で第1基準検出信号S1が選択されなければ、すなわち、第2基準検出信号が選択されれば、処理回路93は、ステップS35として、第2基準検出信号S2と近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出することを決定する。
以上、ロボットアーム21と、ロボットアーム21に配置される静電容量式の近接センサー3と、を有するロボット1が周囲の物体を検出する検出方法について説明した。このような方法は、近接センサー3から出力される検出信号Sを第1検出信号とし、ロボットアーム21の姿勢を第1姿勢として、第1検出信号と第1姿勢とに基づく第1基準検出信号S1を生成し、第1基準検出信号S1を生成した後に、ロボットアーム21を所定の軌跡に沿って駆動し、近接センサー3から出力される検出信号Sを第2検出信号とし、ロボットアーム21の姿勢を第2姿勢として、第2検出信号と第2姿勢とに基づく第2基準検出信号S2を生成し、ユーザーの選択に基づいて第1基準検出信号S1および第2基準検出信号S2の一方を基準検出信号SSとして選択し、基準検出信号SSと近接センサー3から出力される検出信号Sとを比較することにより物体を検出する。
このように、基準検出信号SSとして、第1基準検出信号S1と第2基準検出信号S2のどちらを用いるかをユーザーに選択させることにより、ユーザーがロボット1の使用環境や使用状態を考慮してより最善な方を選択することができる。そのため、より精度よく、ロボット1への物体の接近を検出することができる。
以上、本発明の検出方法を図示の好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1…ロボット、2…ロボット本体、20…ベース、21…ロボットアーム、211〜216…アーム、22…エンドエフェクター、251〜256…駆動装置、3、3A…近接センサー、8…制御装置、80…ロボット制御部、31…検出電極、32…駆動電極、90…近接センサー制御部、91…駆動回路、93…処理回路、931…記憶装置、932…比較回路、95…通知装置、96…受付部、C…コントローラー、E…エンコーダー、M…モーター、Q…領域、S…検出信号、S1…第1基準検出信号、S2…第2基準検出信号、SH1、SH2…所定値、SS…基準検出信号、Sa…基準検出信号、V…駆動電圧、X…構造体、m、n…姿勢

Claims (5)

  1. ロボットアームと、前記ロボットアームに配置される静電容量式の近接センサーと、を有するロボットが周囲の物体を検出する検出方法であって、
    前記近接センサーから出力される第1検出信号と前記ロボットアームの第1姿勢とに基づく第1基準検出信号を生成し、
    前記第1基準検出信号を生成した後に、前記ロボットアームを所定の軌跡に沿って駆動し、前記近接センサーから出力される第2検出信号と前記ロボットアームの第2姿勢とに基づく第2基準検出信号を生成し、
    ユーザーの選択に基づいて前記第1基準検出信号および前記第2基準検出信号の一方を基準検出信号として選択し、
    前記基準検出信号と前記近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより前記物体を検出することを特徴とする検出方法。
  2. ロボットアームと、前記ロボットアームに配置される静電容量式の近接センサーと、を有するロボットが周囲の物体を検出する検出方法であって、
    前記近接センサーから出力される第1検出信号と前記ロボットアームの第1姿勢とに基づく第1基準検出信号として記憶し、
    前記第1基準検出信号を記憶した後に前記近接センサーから出力される第2検出信号と前記ロボットアームの第2姿勢とに基づく第2基準検出信号として記憶し、
    前記第1基準検出信号と前記第2基準検出信号とを比較し、
    前記第1基準検出信号と前記第2基準検出信号との差が所定値以内であれば、前記第1基準検出信号と前記近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより前記物体を検出し、
    前記第1基準検出信号と前記第2基準検出信号との差が前記所定値を超えていれば、前記第2基準検出信号と前記近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより前記物体を検出することを特徴とする検出方法。
  3. 前記第2基準検出信号に含まれる一部の前記姿勢において前記差が前記所定値を超えている場合、
    前記一部の姿勢では、前記第2基準検出信号と前記近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより前記物体を検出し、
    前記一部の姿勢とは異なる姿勢では、前記第1基準検出信号と前記近接センサーから出力される検出信号とを比較することにより前記物体を検出する請求項2に記載の検出方法。
  4. 前記第1基準検出信号は、前記ロボットアームが他の物体と干渉しない環境で生成され、
    前記第2基準検出信号は、前記環境とは異なる環境で生成される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の検出方法。
  5. 前記第1基準検出信号と前記第2基準検出信号との差が前記所定値を超えていることを通知する請求項2ないし4のいずれか1項に記載の検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7098080B1 (ja) * 2021-09-08 2022-07-08 三菱電機株式会社 ロボット制御装置
WO2023042247A1 (ja) * 2021-09-14 2023-03-23 ファナック株式会社 ロボットシステム及びロボット制御装置

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