JP2021018335A - トナー及びトナーの製造方法 - Google Patents

トナー及びトナーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像弊害なく安定した現像性を発揮し高画質を維持することが可能なトナー及びトナーの製造方法の提供。【解決手段】結着樹脂、ワックス、および着色剤を含有するトナー母粒子と、有機ケイ素重合体粒子とを有するトナー粒子を含むトナーの製造方法であって、前記トナー母粒子と、前記微粒子とを混合し、その後、熱風により前記トナー母粒子の表面処理を行う工程を有し、前記有機ケイ素重合体粒子は、荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であり、一次粒子の個数平均径が35nm以上、300nm以下であり、10Hzで測定される比誘電率εraが3.5以下であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法および静電記録法に用いられるトナー及びトナーの製造方法に関する。
近年レーザービームプリンター(LBP)は従来にも増して長寿命化が求められており、使用環境も多様化している。これらに対応する為に、厳しい環境下においてより一層の品質安定性、つまり長期耐久性の向上が要求されている。
具体的には、一つのカートリッジでより多くの紙に印刷でき、かつ画質は耐久を通じて高い品質を維持できるようにする必要がある。そのためにトナーとしては、耐久を通してトナー表面の変化がなく、耐久末期においてもトナーの流動性変化がないことが要求されている。また、カートリッジとしては、帯電ローラ、感光体ドラムなどの各部材へのトナー汚染やトナーによるキズを無くすことが要求されている。
特許文献1には、疎水化不定形シリコーン樹脂粒子を用いることで、感光体ドラムのキズを抑制することが可能であるトナーが開示されている。
特許文献2には、ポリメチルシルセスキオキサン微粒子のトナー母粒子からの脱離を抑え、画像不良や画像形成装置内の汚染の改善を目的として、非結晶性樹脂および結晶性樹脂を含んだトナー母粒子と、個数平均粒径が10nm以上100nm未満であるポリオルガノシルセスキオキサン微粒子を含んだ外添剤とを含むトナーが開示されている。
特開平10−186710号広報 特開2017−122873号広報
上記のような従来の技術ではシリコーン樹脂粒子の硬度が高くないため、乾式混合ではトナー母粒子へ均一に固定化しにくい。そのため、厳しい環境下での耐久によりトナーから有機ケイ素重合体粒子が脱離してしまう場合がある。その結果、耐久末期に帯電ローラを汚染され帯電弊害が起きたり、流動性が不十分になりトナーの摩擦帯電が不十分でカブリが発生してしまう場合がある。
つまり、本発明の目的は、画像弊害なく安定した現像性を発揮し高画質を維持することが可能なトナー及びトナーの製造方法を提供することにある。
本発明は、結着樹脂、ワックス、および着色剤を含有するトナー母粒子と、有機ケイ素重合体粒子とを有するトナー粒子を含むトナーであって、
前記有機ケイ素重合体は、前記トナー母粒子表面に固着し、
前記有機ケイ素重合体粒子は、荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であり、一次粒子の個数平均径が35nm以上300nm以下であり、10Hzで測定される比誘電率εraが3.5以下であることを特徴とするトナーに関する。
また、本発明は、結着樹脂、ワックス、および着色剤を含有するトナー母粒子と、有機ケイ素重合体粒子とを有するトナー粒子を含むトナーの製造方法であって、
前記トナー母粒子と、前記微粒子とを混合し、その後、熱風により前記トナー母粒子の表面処理を行う工程を有し、
前記有機ケイ素重合体粒子は、荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であり、一次粒子の個数平均径が35nm以上300nm以下であり、10Hzで測定される比誘電率εraが3.5以下であることを特徴とするトナーの製造方法に関する。
本発明によれば、トナー母粒子と有機ケイ素重合体粒子を混合し、熱風により表面処理を行うことで、有機ケイ素重合体粒子をトナーに均一固着するが可能である。その結果、長期の耐久期間においても有機ケイ素重合体粒子をトナー母粒子表面に維持することが可能となる。つまり、画像弊害なく安定した現像性を発揮し高画質を維持することが可能なトナーの製造方法を提供することにある。
熱風を用いた表面処理装置の断面図である。
本発明を実施するための形態について説明する。
本発明者らは、結着樹脂、ワックス、および着色剤を含有するトナー母粒子と、有機ケイ素重合体粒子とを有するトナー粒子を含むトナーの製造方法であって、前記トナー母粒子と、前記微粒子とを混合し、その後、熱風により前記トナー母粒子の表面処理を行う工程を有し、前記有機ケイ素重合体粒子は、荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であり、一次粒子の個数平均径が35nm以上300nm以下であり、10Hzで測定される比誘電率εraが3.5以下であることを特徴とするトナーの製造方法を見出した。
本発明者らの検討によれば、本発明の有機ケイ素重合体粒子とトナーの製造方法により、有機ケイ素重合体粒子をトナー母粒子表面に均一固着することが可能である。その結果、画像弊害なく安定した現像性を発揮し高画質を維持することが可能なる。以下にその詳細を説明する。
上述の通り有機ケイ素重合体粒子をトナー母粒子表面に均一固着することが困難である。固着が不十分な場合、耐久を通して有機ケイ素重合体粒子が、トナー粒子から脱離したり、微粒子の偏析による弊害が起きてしまう。そのため抜本的な対策とはなっていなかった。
そこで本発明者らは、誘電率が低く静電凝集を起こし難い有機ケイ素重合体粒子を添加することで、有機ケイ素重合体粒子同士の静電凝集を抑制し、さらに、熱風による表面処理工程の前に混合することで有機ケイ素重合体粒子を物理的にトナー母粒子上に分散することで、より均一に固着させる手法を考案した。
すなわち、本発明者らは、まず静電凝集のメカニズムに着目した。
一般に紛体粒子の静電凝集は、異なる帯電特性を持つ粒子がそれぞれ正と負に帯電し、クーロン力により引き合い凝集すると考えられる。しかし組成的に同質・一様である微粒子中に正帯電・負帯電を起こす粒子が別個に存在するとは考え難い。
そのため本発明者らは、有機ケイ素重合体粒子の静電凝集は正帯電・負帯電粒子の存在によるものではなく、より微視的なレベルでの静電相互作用によるものであると推察した。具体的には分子レベルでの永久双極子や励起双極子による静電的な凝集力、いわゆるvan der Waals力によるものであると考えた。有機ケイ素重合体粒子同士の場合、粒子表面のvan der Waals力は作用するため、凝集塊を形成してしまったと考えられる。
そこで本発明者らは、有機ケイ素重合体粒子の電気的特性を制御することを考えた。具体的には永久双極子・励起双極子の分極度合が小さければ静電凝集も起き難いため、有機ケイ素重合体粒子同士の静電凝集塊が形成し難くなると考えた。
有機ケイ素重合体粒子の電気的特性の指標として、本発明者らは比誘電率に着目した。有機ケイ素重合体粒子表面の分子の永久双極子・励起双極子によるvan der waals力を直接測定することは困難であるが、電場中での分子の分極し易さを示す比誘電率であれば簡便に測定が可能である。
また実際の耐久現像時にトナーが最も撹拌・摺擦されトナー粒子表面のシリコーンが移動するトナー担持体周辺では、現像バイアス等の電場がかかるため、静電凝集の指標として電場中の分子の分極度合、つまりは比誘電率が適当であると考えた。比誘電率が小さい値であれば、所望の効果を発揮し、高画質化が達成されると考えられる。
次に、本発明についてさらに詳細に説明する。
有機ケイ素重合体粒子の荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であると、ドラムへのキズを抑制しながら、耐久を通して安定した流動性を維持することが可能となる。インテンデーション硬さが0.10GPaより小さい場合、有機ケイ素重合体粒子が柔らかく耐久により変形してしまうため、流動性が悪化する傾向がある。一方、インテンデーション硬さが1.50GPaより高い場合、長期の耐久画像出力において、ドラムにキズをつけてしまう弊害を引き起こす。
有機ケイ素重合体粒子の個数平均粒径は35nm以上300nm以下であると、耐久現像時にトナーが摺擦されたときに、トナー劣化が抑制できるため好ましい。具体的には、トナーがストレスを受けた時に有機ケイ素重合体粒子が脱離したり、埋め込まれたりされにくいため好ましい。より好ましくは、40nm以上250nm以下である。
35nmより小さいと、トナーが摺擦されたときに、微粒子が埋め込まれてしまい、流動性が悪化して現像ローラと現像ブレードの間での摩擦帯電が不足してしまう。その結果、画像形成部以外の所にトナーが現像されるカブリが発生してしまい、転写残ゴーストも発生してしまう。一方、300nmより大きいと、熱風による表面処理を行ったとしても有機ケイ素重合体粒子をトナー母粒子の表面に安定的に固着させることができない。その結果、現像ローラ汚染などを引き起こすため好ましくない。
有機ケイ素重合体粒子の10Hzで測定される比誘電率εraは3.5以下であると、それ自体が電場中で静電凝集を起こし難いため好ましい。3.5より大きいと電場中での永久双極子・励起双極子によるvan der waals力が過大となり、有機ケイ素重合体粒子同士で凝集してしまい所望の解砕効果を発揮できないため好ましくない。
有機ケイ素重合体粒子は、トナー母粒子100質量部に対し、0.5質量部以上6.0質量部以下で配合することが、本発明の効果を出すために好ましい。0.5質量部よりも少ないと、安定した現像性を発揮し高画質を維持する効果が得られにくくなる。6.0質量部よりも多いと、固着できない粒子が発生しやすくなり、本発明の効果が得られにくくなる。より好ましくは、1.0質量部以上4.0質量部以下である。さらに好ましくは、1.5質量部以上3.5質量部以下である。
有機ケイ素重合体粒子の形状係数SF−1は114以下であると、耐久現像時のトナーの流動性が維持できるため好ましい。形状係数SF−1は粒子の丸さの度合いを表す指標であり、値が100であると真円となり、数値が大きくなるほど円から遠ざかり不定形になることを示す。
以下に本発明で用いる有機ケイ素重合体粒子に関して具体的に説明する。
有機ケイ素重合体粒子は、製法は特に限定されず、例えば水に少なくとも2種類以上のシラン化合物を滴下し、触媒により加水分解、縮合反応させた後、得られた懸濁液を濾過、乾燥し得る。触媒の種類、配合比、反応開始温度、滴下時間などにより粒径をコントロールすることができる。
触媒として酸性触媒は塩酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸などが挙げられ、塩基性触媒はアンモニア水、水酸ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられるが、これらに限定はされない。
有機ケイ素重合体粒子は、下記式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)で表されるユニットからなる群から選択される2種以上のユニットを有するシラン化合物より得られる。
式(1)で表されるユニット構造を有する化合物は、例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランなどが挙げられる。式(1)のユニット構造を有していれば特に限定されない。
式(2)で表されるユニット構造を有する化合物は、例えばメチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ペンチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリクロロシランなどが挙げられる。式(2)のユニット構造を有していれば特に限定されない。
式(3)で表されるユニット構造を有する化合物は、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジプロピルメトキシシラン、ジブチルメトキシシランなどが挙げられる。式(3)のユニット構造を有していれば特に限定されない。
式(4)で表されるユニット構造を有する化合物は、例えばトリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリプロピルメトキシシラン、トリブチルメトキシシラン、トリペンチルメトキシシラン、トリメチルクロロシランなどが挙げられる。式(4)のユニット構造を有していれば特に限定されない。
Figure 2021018335
本発明の有機ケイ素重合体粒子は、W+X+Y+Z=1.00としたときにXが0.70以上であることが好ましい。トナーが長期使用で現像器などから負荷を受け続けた場合でも、有機ケイ素重合体粒子が適切な弾性を有することで、ドラムへのキズを抑制することが可能となる。
有機ケイ素重合体粒子は、3官能性の構造だけで構成される(Xが1.00)ことがさらに好ましい。3官能性の構造だけで構成されるシリコーンは、シルセスキオキサン[(RaSiO3/2n]と呼ばれている。有機ケイ素重合体粒子がシルセスキオキサン粒子であると、複合体粒子の帯電分布が均一になりやすく、トナー粒子表面から潜像担持体表面への複合体粒子の移行に偏りが抑えられ、複合体による阻止層がより均一組成になるため、良好なクリーニング性の発現につながる。
ここで、上記構造において、Siに4つの酸素原子が結合している構造を4官能性、Siに3つの酸素原子が結合している構造を3官能性、Siに2つの酸素原子が結合している構造を2官能性、Siに1つの酸素原子が結合している構造を1官能性と呼ぶ。
有機ケイ素重合体微粒子は、ケイ素原子と酸素原子が交互に結合した構造を有し、前記ケイ素原子の一部が、RaSiO3/2で表されるT単位構造を有していることが好ましい。なお、前記Raは炭化水素基であることが好ましく、炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基であることがより好ましい。
また、有機ケイ素重合体微粒子のクロロホルム不溶分を用いた29Si−NMRの測定において、クロロホルム不溶分に含有される全ケイ素元素に由来するピークの合計面積に対する、T単位構造を有するケイ素に由来するピークの面積の割合が、0.50以上1.00以下であることが好ましく、0.90以上1.00以下であることがドラムへのキズを抑制できる観点でより好ましい。さらに、微粒子同士の凝集が抑えられ、均一にトナー母粒子へ固着することでき、耐久を通して安定した流動性を維持することができる。
次に、本発明のトナー母粒子に用いられる結着樹脂については、下記の重合体を用いることが可能である。
例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂などが使用できる。
上記の中で、低温定着性、帯電性の観点で、ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、保存性および耐久安定性の観点から45℃以上70℃以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂の軟化点は、トナーの低温定着性の観点から、80℃以上130℃以下であることが好ましく、90℃以上120℃以下であることがより好ましい。また、ポリエステル樹脂を低分子量樹脂と高分子量樹脂の併用とする際は、トナーの低温定着性の観点から、低分子量樹脂の軟化点は、80℃以上110℃以下、高分子量樹脂の軟化点は、120℃以上150℃以下であることが好ましい。
上記ポリエステル樹脂としては、アルコールモノマーとカルボン酸モノマーが縮重合したものが用いられる。
アルコールモノマーとしては以下のものが挙げられる。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン。
一方、カルボン酸モノマーとしては、以下のものが挙げられる。
フタル酸、イソフタル酸およびテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸類またはその無水物;コハク酸、アジピン酸、セバシン酸およびアゼライン酸などのアルキルジカルボン酸類またはその無水物;炭素数6以上18以下のアルキル基またはアルケニル基で置換されたコハク酸もしくはその無水物;フマル酸、マレイン酸およびシトラコン酸などの不飽和ジカルボン酸類またはその無水物。
また、その他にも以下のモノマーを使用することが可能である。
グリセリン、ソルビット、ソルビタン、さらには例えばノボラック型フェノール樹脂のオキシアルキレンエーテルなどの多価アルコール類;トリメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸やその無水物などの多価カルボン酸類。
それらの中でも、特に、下記式(5)で示されるビスフェノール誘導体を2価アルコールモノマー成分とし、2価以上のカルボン酸またはその酸無水物、またはその低級アルキルエステルとからなるカルボン酸成分(例えば、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸など)を酸モノマー成分として、これらのポリエステルユニット成分で縮重合した樹脂が良好な帯電特性を有するので好ましい。
Figure 2021018335
(式中、Rはエチレン基またはプロピレン基を示し、xおよびyはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2以上10以下である。)
本発明に用いられるワックスとしては、特に限定されず、公知のワックス使用することができる。低温定着性の観点から、低融点のワックスが好ましい。具体的には、融点50℃以上110℃以下のワックスである。さらに、トナー中での分散のしやすさ、離型性の高さの観点から、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスなどの炭化水素系ワックスが好ましい。必要に応じて、2種以上のワックスを併用してもかまわない。
ワックスとしては、具体的には以下のものが挙げられる。ビスコール(登録商標)330−P、550−P、660−P、TS−200(三洋化成工業社)、ハイワックス400P、200P、100P、410P、420P、320P、220P、210P、110P(三井化学社)、サゾールH1、H2、C80、C105、C77(シューマン・サゾール社)、HNP−1、HNP−3、HNP−9、HNP−10、HNP−11、HNP−12(日本精鑞(株))、ユニリン(登録商標)350、425、550、700、ユニシッド(登録商標)、ユニシッド(登録商標)350、425、550、700(東洋ペトロライト社)、木ろう、蜜ろう、ライスワックス、キャンデリラワックス、カルナバワックス((株)セラリカNODAにて入手可能)。
ワックスは、粉砕法によってトナーを製造する場合は、溶融混練時に添加することが好ましい。また、結着樹脂の製造時にワックスを添加しても良い。
トナーは、結着樹脂100質量部に対して1質量部以上20質量部以下のワックスを含有することが好ましい。
本発明のトナー母粒子に用いられる着色剤としては、特に限定されず、公知の着色剤を使用することができる。具体的には以下のものが挙げられる。なお、着色剤は、顔料を単独で使用してもかまわないが、染料と顔料とを併用してその鮮明度を向上させた方がフルカラー画像の画質の点からより好ましい。
黒色着色剤としては、カーボンブラック;磁性体;イエロー着色剤とマゼンタ着色剤およびシアン着色剤とを用いて黒色に調色したものが挙げられる。
マゼンタトナー用着色顔料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49、50、51、52、53、54、55、57:1、58、60、63、64、68、81:1、81:2、81:3、81:4、81:5、83、87、88、89、90、112、114、122、123、146、147、150、163、184、185、202、206、207、209、238、269、282;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35。
マゼンタトナー用染料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ソルベントレッド1、3、8、23、24、25、27、30、49、81、82、83、84、100、109、121;C.I.ディスパースレッド9;C.I.ソルベントバイオレット8、13、14、21、27;C.I.ディスパーバイオレット1などの油溶染料、C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、14、15、17、18、22、23、24、27、29、32、34、35、36、37、38、39、40;C.I.ベーシックバイオレット1、3、7、10、14、15、21、25、26、27、28などの塩基性染料。
シアントナー用着色顔料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントブルー2、3、15:3、15:4、16、17;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料。シアン用着色染料としては、C.I.ソルベントブルー70がある。
イエロー用着色顔料としては、以下のものが挙げられる。C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、62、65、73、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、185;C.I.バットイエロー1、3、20。イエロー用着色染料としては、C.I.ソルベントイエロー162がある。
着色剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上30質量部以下であり、より好ましくは0.5質量部以上20質量部以下である。
本発明のトナー母粒子において、荷電制御剤を添加して使用することも可能である。負帯電用の荷電制御剤としては、例えば、有機金属錯体、キレート化合物が有効で、その例としては、モノアゾ金属錯体;アセチルアセトン金属錯体;芳香族ハイドロキシカルボン酸または芳香族ダイカルボン酸の金属錯体およびその金属塩、無水物、エステル類やビスフェノールなどのフェノール誘導体類が挙げられる。
一方、正帯電用の荷電制御剤としては、ニグロシンおよび脂肪酸金属塩などによる変性物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、およびこれらの類似体であるホスホニウム塩などのオニウム塩、およびこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料およびこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、リンタングステン酸、リンモリブテン酸、リンタングステンモリブテン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン酸、フェロシアン化合物など);高級脂肪酸の金属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのオルガノスズボレートが挙げられる。
これらの荷電制御剤は、単独でも或いは2種以上組み合わせて用いることが可能である。これらの荷電制御剤の使用量は、結着樹脂100質量部あたり0.1質量部以上5.0質量部以下が好ましい。
本発明のトナーは、結着樹脂、着色剤及びワックスを少なくとも含有するトナー粒子に、前記有機ケイ素重合体粒子を含有しているが、さらに流動性向上のため、外添剤として無機微粉体を添加してもよい。
外添剤としては、シリカ、酸化アルミニウムの如き無機微粉体が好ましい。前記無機微粉体は、シラン化合物、シリコーンオイル又はそれらの混合物の如き疎水化剤で疎水化されていることが好ましい。
本発明のトナーの製造方法については、ワックスおよび着色剤を含有するトナー母粒子を作製後に、有機ケイ素重合体粒子と混合し、その後、熱風により前記トナー母粒子の表面処理を行う工程を有する以外は、特に限定されず、従来公知の混練粉砕法、懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化重合凝集法、乳化凝集法などの製造方法を用いることができる。
ここでは、粉砕法を用いたトナーの製造手順について説明する。
原料混合工程では、トナー粒子を構成する材料として、結着樹脂、着色剤、およびワックス、ならびに必要に応じて、荷電制御剤などの他の成分を所定量秤量して配合し、混合する。混合装置の一例としては、ダブルコン・ミキサー、V型ミキサー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、メカノハイブリッド(日本コークス工業(株)製)が挙げられる。
次に、混合した材料を溶融混練して、結着樹脂中にワックスなどを分散させる。その溶融混練工程では、加圧ニーダー、バンバリィミキサーなどのバッチ式練り機や、連続式の練り機を用いることができる。連続生産できる優位性から、1軸または2軸押出機が主流となっている。例えば、KTK型2軸押出機((株)神戸製鋼所製)、TEM型2軸押出機(東芝機械(株)製)、PCM混練機(池貝鉄工(株)製)、2軸押出機(ケイ・シー・ケイ社製)、コ・ニーダー(ブス社製)、ニーデックス(日本コークス工業(株)製)が挙げられる。
さらに、溶融混練することによって得られる樹脂組成物は、2本ロールなどで圧延され、冷却工程で水などによって冷却してもよい。
ついで、樹脂組成物の冷却物は、粉砕工程で所望の粒径にまで粉砕される。粉砕工程では、クラッシャー、ハンマーミル、フェザーミルなどの粉砕機で粗粉砕した後、さらに、クリプトロンシステム(川崎重工業(株)製)、スーパーローター(日清エンジニアリング(株)製)、ターボ・ミル(ターボ工業製)やエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕する。
その後、必要に応じて慣性分級方式のエルボジェット(日鉄鉱業(株)製)、遠心力分級方式のターボプレックス(ホソカワミクロン(株)製)、TSPセパレータ(ホソカワミクロン(株)製)、ファカルティ(ホソカワミクロン(株)製)などの分級機や篩分機を用いて分級し、トナー母粒子を得る。
このようにして得られた、トナー母粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子を付着させる混合工程を経た後、熱風による表面処理を施し、必要に応じて分級機や篩分機を用いて分級し、トナー粒子を得ることができる。
付着工程においてトナー母粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子を付着させる方法は特に制限されるものではなく、トナー母粒子と有機ケイ素重合体粒子とを所定量秤量して配合して混合する。
また本発明の効果を損なわない範囲で、他の無機微粒子や荷電制御剤、流動性付与剤などを同時に配合することもできる。
混合装置の一例としては、ダブルコン・ミキサー、V型ミキサー、ドラム型ミキサー、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサーがあり、それぞれ好ましく用いられる。
トナー母粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子をより均一に付着させることができる点で、混合装置としてヘンシェルミキサーを用いることがより好ましい。
混合条件としては、混合羽根の回転速度が高いほど、混合時間が長いほど、トナー母粒子の表面に均一に窒化ホウ素粒子を付着させやすくなるため好ましい。
ただし、混合羽根の回転数が高すぎたり、混合時間が長すぎたりすると、トナーと混合羽根との摩擦熱が高くなり、トナーが昇温して融着してしまうことがある。
よって、混合羽根や、混合機に水冷ジャケットを設けるなどして、混合機を積極的に冷却することが好ましい。
混合羽根の回転数や、混合時間は、混合機内の温度が45℃以下となる範囲に調整することが好ましい。具体的には、混合羽根の最大周速は10.0m/秒以上150.0m/秒以下であることが好ましく、混合時間は0.5分以上60分以下の範囲で調整することが好ましい。
また、付着工程は、1段階で行っても、2段階以上の多段階で行ってもよく、それぞれの段階で用いる混合装置、混合条件およびトナー母粒子の配合などは、同一であっても異なっていても良い。
次に、トナー母粒子の表面処理に使用される装置としては、熱風を用いて処理前のトナー粒子の表面を溶融状態にする手段を有し、かつ、熱風を用いて処理されたトナー粒子を冷風で冷却できる手段を有したものであれば、どのようなものでもかまわない。
そのような装置としては、例えば、メテオレインボー MR Type(日本ニューマチック工業(株)製)などが例示できる。
熱風を用いた表面処理の方法の一態様を、図1を用いて説明するがこれに限定されない。
図1は、本発明で用いた表面処理装置の断面図の一例である。表面処理の方法としては、具体的には、あらかじめトナー母粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子を付着させたものを原料とし、前記原料を前記表面処理装置に供給する。
そして、トナー粒子供給口100から供給されたトナー粒子114は、高圧エア供給ノズル115から噴射されるインジェクションエアにより加速され、その下方にある気流噴射部材102へ向かう。
気流噴射部材102からは拡散エアが噴射され、この拡散エアによりトナー粒子114が外側方向へ拡散する。このとき、インジェクションエアの流量と拡散エアの流量とを調節することにより、トナー粒子の拡散状態をコントロールすることができる。
また、トナー粒子の融着防止を目的として、トナー粒子供給口100の外周、表面処理装置の外周および移送配管116の外周には冷却ジャケット106が設けられている。
なお、前記冷却ジャケットには冷却水(好ましくはエチレングリコールなどの不凍液)を通水することが好ましい。
一方、拡散エアにより拡散したトナー粒子は、熱風供給口101から供給された熱風により、トナー粒子の表面が処理される。
このとき、熱風の吐出温度はトナーの軟化点以上であり、130℃以上300℃以下であることが好ましく、150℃以上250℃以下であることがより好ましい。
熱風の温度がトナーの軟化点以上であることで、結着樹脂が溶解し、その結果、有機ケイ素重合体粒子がトナー母粒子に固着される。
熱風の吐出温度が300℃を超える場合にはトナー粒子の溶融状態が進みすぎてしまい、製造工程においてトナー粒子同士の合一が起こりやすくなり、トナー粒子が粗大化したり、装置内壁面へのトナー粒子の融着が酷くなったりする場合がある。
熱風により表面が処理されたトナー粒子は、装置上部外周に設けた冷風供給口103から供給される冷風により冷却される。このとき、装置内の温度分布の制御、トナー粒子の表面状態をコントロールする目的で、装置の本体側面に設けた第2の冷風供給口104から冷風を導入することが好ましい。第2の冷風供給口104の出口はスリット形状、ルーバー形状、多孔板形状、メッシュ形状などを用いることができ、導入方向は中心方向へ水平、装置壁面に沿う方向が、目的に応じて選択可能である。
このとき、架橋反応時間を長く取れるように、熱風風量および冷風の風量を少なめに調整することが好ましい。
また、上記冷風は除湿空気であることが、架橋反応時に生成される水分子を系外に排出できるため好ましい。具体的には、冷風中の絶対水分量が5g/m3以下であることが好ましい。さらに好ましくは、3g/m3以下である。
その後、冷却されたトナー粒子は、ブロワーで吸引され、移送配管116を通じて、サイクロンなどで回収される。
以下、本発明におけるトナー・材料の各種物性の測定法について説明する。
<有機ケイ素重合体粒子のインテンデーション硬さ>
微小硬さ試験機:Triboindenter TI950(ブルカージャパン株式会社製)
測定モード:準静的押し込み試験(荷重制御モード)
圧子:バーコビッチ圧子
(走査イメージ像取得条件)
まず、トナー上の有機ケイ素重合体粒子の位置を特定するために、下記条件で走査イメージ像を取得した。
Setpoint:1μN
Scan Rate:1Hz
Tip Velocity:10μm/sec
(トナー上の有機ケイ素重合体粒子の微小硬さ試験の測定条件)
次に、得られた走査イメージ像から凸構造物の位置を特定し、下記条件で押し込み試験を行なった。
最大押し込み荷重:2μN
押し込み時間:5秒
保持時間:2秒
除荷時間:5秒
上記条件で得られた荷重変位曲線を用いて、インデンテーション硬さを算出した。なお、計算は装置の専用ソフトで行なった。
<有機ケイ素重合体粒子の同定方法>
トナー中に含まれる有機ケイ素重合体粒子の同定方法はSEMによる形状観察およびEDSによる元素分析を組み合わせて行うことができる。
走査型電子顕微鏡「S−4800」(商品名;日立製作所製)を用いて、最大5万倍に拡大した視野において、トナーを観察する。トナー粒子表面にピントを合わせて、外添剤を観察する。外添剤の各粒子に対してEDS分析を行い、Si元素ピークの有無から、分析した粒子が有機ケイ素重合体粒子であるか否かを判断する。
トナー中に、有機ケイ素重合体粒子とシリカ微粒子の両方が含まれている場合には、Si、Oの元素含有量(atomic%)の比(Si/O比)を標品と比較することで有機ケイ素重合体の同定を行う。有機ケイ素重合体粒子、シリカ微粒子それぞれの標品に対して、同条件でEDS分析を行い、Si、Oそれぞれの元素含有量(atomic%)を得る。有機ケイ素重合体粒子のSi/O比をAとし、シリカ微粒子のSi/O比をBとする。AがBに対して、有意に大きくなる測定条件を選択する。具体的には、標品に対して、同条件で10回の測定を行い、A,Bそれぞれの相加平均値を得る。得られた平均値がA/B>1.1となる測定条件を選択する。
判別対象の微粒子のSi/O比が[(A+B)/2]よりもA側にある場合に当前記微粒子を有機ケイ素重合体粒子と判断する。
有機ケイ素重合体粒子の標品として、トスパール120(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)を、シリカ微粒子の標品として、HDK V15(旭化成)を用いる。
<有機ケイ素重合体の構成化合物の組成と比率の同定方法>
トナー中に含まれる有機ケイ素重合体の構成化合物の組成と比率の同定には、NMRを用いる。
トナー中に、有機ケイ素重合体に加えて、シリカ微粒子が含まれる場合、トナー1gをバイアル瓶に入れクロロホルム31gに溶解させ、分散させる。分散には超音波式ホモジナイザーを用いて30分間処理して分散液を作製する。
超音波処理装置:超音波式ホモジナイザーVP−050(タイテック株式会社製)
マイクロチップ:ステップ型マイクロチップ、先端径φ2mm
マイクロチップの先端位置:ガラスバイアルの中央部、且つバイアル底面から5mmの高さ
超音波条件:強度30%、30分。このとき、分散液が昇温しないようにバイアルを氷水で冷却しながら超音波を掛ける。
分散液をスイングローター用ガラスチューブ(50mL)に入れ替えて、遠心分離機(H−9R;株式会社コクサン社製)にて、58.33s-1、30分間の条件で遠心分離を行う。遠心分離後のガラスチューブ内においては、下層に比重の重いシリカ微粒子が含まれる。上層の有機ケイ素重合体を含むクロロホルム溶液を採取して、クロロホルムを真空乾燥(40℃/24時間)にて除去しサンプルを作製する。
上記サンプルまたは有機ケイ素重合体を用いて、有機ケイ素重合体の構成化合物の存在量比及び、有機ケイ素重合体中のT単位構造の割合を、固体29Si−NMRで測定・算出する。
固体29Si−NMRでは、有機ケイ素重合体を構成するSiに結合する官能基数によって、異なるシフト領域にピークが検出される。
各ピークの官能基数は標準サンプルを用いて特定することができる。また得られたピーク面積から各構成化合物の存在量比を算出することができる。全ピーク面積に対してT単位構造のピーク面積の割合を計算によって求めることができる。
固体29Si−NMRの測定条件は、例えば下記の通りである。
装置:JNM−ECX5002 (JEOL RESONANCE)
温度:室温
測定法:DDMAS法 29Si 45°
試料管:ジルコニア3.2mmφ
試料:試験管に粉末状態で充填
試料回転数:10kHz
relaxation delay :180s
Scan:2000
まず、上記Raで表される炭化水素基は、13C−NMRにより確認する。
13C−NMR(固体)の測定条件≫
装置:JEOLRESONANCE製JNM−ECX500II
試料管:3.2mmφ
試料:NMR測定用のトナー粒子のテトラヒドロフラン不溶分150mg
測定温度:室温
パルスモード:CP/MAS
測定核周波数:123.25MHz(13C)
基準物質:アダマンタン(外部標準:29.5ppm)
試料回転数:20kHz
コンタクト時間:2ms
遅延時間:2s
積算回数:1024回
前記方法にて、ケイ素原子に結合しているメチル基(Si−CH3)、エチル基(Si−C25)、プロピル基(Si−C37)、ブチル基(Si−C49)、ペンチル基(Si−C511)、ヘキシル基(Si−C613)またはフェニル基(Si−C65−)などに起因するシグナルの有無により、上記Raで表される炭化水素基を確認する。
一方、固体29Si−NMRでは、有機ケイ素重合体の構成化合物のSiに結合する官能基数によって、異なるシフト領域にピークが検出される。
各ピークの官能基数は標準サンプルを用いて特定することができる。また得られたピーク面積から各構成化合物の存在量比を算出することができる。
固体29Si−NMRの測定条件は、具体的には下記の通りである。
装置:JNM−ECX5002 (JEOL RESONANCE)
温度:室温
測定法:DDMAS法 29Si 45°
試料管:ジルコニア3.2mmφ
試料:試験管に粉末状態で充填
試料回転数:10kHz
relaxation delay :180s
Scan:2000
前記測定後に、有機ケイ素重合体の、置換基及び結合基の異なる複数のシラン成分をカーブフィティングにて下記X1構造、X2構造、X3構造、及びX4構造にピーク分離して、それぞれピーク面積を算出する。
なお、下記X3構造が本発明におけるT単位構造である。
X1構造:(Ri)(Rj)(Rk)SiO1/2 (A1)
X2構造:(Rg)(Rh)Si(O1/22 (A2)
X3構造:RmSi(O1/23 (A3)
X4構造:Si(O1/24 (A4)
Figure 2021018335
前記式(A1)、(A2)及び(A3)中のRi、Rj、Rk、Rg、Rh、Rmはケイ素に結合している、炭素数1以上6以下の炭化水素基などの有機基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基又はアルコキシ基を示す。)
なお、構造をさらに詳細に確認する必要がある場合、上記13C−NMR及び29Si−NMRの測定結果と共に1H−NMRの測定結果によって同定してもよい。
<有機ケイ素重合体粒子の個数平均粒径>
外添剤の一次粒子の個数平均粒径の測定は、走査型電子顕微鏡「S−4800」(商品名;日立製作所製)を用いて行う。外添剤が外添されたトナーを観察して、最大5万倍に拡大した視野において、ランダムに100個の外添剤の一次粒子の長径を測定して個数平均粒径を求める。観察倍率は、有機ケイ素重合体粒子の大きさによって適宜調整する。
<トナー中に含まれる有機ケイ素重合体粒子の定量>
トナー中に含まれる有機ケイ素重合体粒子からなる外添剤の含有量は以下の方法で求めることができる。
トナー中に、有機ケイ素重合体粒子以外のケイ素含有物が含まれる場合、トナーをクロロホルムなどの溶媒に分散させ、その後に遠心分離等で比重の差で有機ケイ素重合体粒子以外のケイ素含有物を除去してから有機ケイ素重合体粒子の含有量を求める。
まず、プレスしたトナーを蛍光X線で測定し、検量線法またはFP法などの解析処理を行うことでトナー中のケイ素の含有量を求める。
次に、固体29SiNMRおよび熱分解GC/MSなどを用いて構造を特定した有機ケイ素重合体粒子の構成化合物について、その分子量からケイ素の質量比を求める。
蛍光X線で求めたトナー中のケイ素の含有量と、構成化合物中のケイ素の含有量比の関係から、計算によってトナー中の有機ケイ素重合体粒子量を求めることができる。
<有機ケイ素重合体の固着率>
50mL容量のバイアルに「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の30質量%水溶液20gを秤量し、トナー1gと混合する。
いわき産業(株)製「KM Shaker」(model: V.SX)にセットし、speedを50に設定して120秒間振とうする。これにより、有機ケイ素重合体粒子の固着状態に依っては、トナー粒子表面から分散液側へ移行する。
その後、非磁性トナーの場合は、遠心分離機(H−9R;株式会社コクサン社製)(16.67s-1にて5分間)にて、トナーと上澄み液に移行した有機ケイ素重合を分離する。分離したトナーを真空乾燥(40℃/24時間)することで乾固させて、サンプルとする。
なお、磁性トナーの場合は、ネオジム磁石を用いてトナー粒子を拘束した状態で、上澄み液に移行した外添剤を分離させ、沈殿しているトナーを真空乾燥(40℃/24時間)することで乾固させて、サンプルとする。
トナーを下記プレス成型によりペレット化してサンプルとする。上記処理を施す前後のトナーのサンプルに関して、下記に示す波長分散型蛍光X線分析(XRF)により、分析対象のケイ素の定量を行う。そして、上記処理によって上澄み側へ移行せずにトナー粒子表面に残るケイ素量との比率、および、上記トナー中の有機ケイ素重合体粒子の定量から、有機ケイ素重合体粒子の固着率を算出することができる。サンプル100個の相加平均値を採用する。
(i)使用装置の例
蛍光X線分析装置3080(理学電気(株))
(ii)サンプル調製
サンプルの調製は、試料プレス成型機MAEKAWA Testing Machine(MFG Co,LTD製)を使用する。アルミリング(型番:3481E1)にトナー0.5gを入れて5.0トンの荷重に設定し1minプレスし、ペレット化させる。
(iii)測定条件
測定径:10φ
測定電位、電圧 50kV、50〜70mA
2θ角度 25.12°
結晶板 LiF
測定時間 60秒
(iv)有機ケイ素重合体粒子の固着率の算出方法について
[式]有機ケイ素重合体の固着率(%)=(処理後トナー中の有機ケイ素重合体粒子の定量値/処理前トナーの有機ケイ素重合体粒子の定量値)×100
本発明において、「有機ケイ素重合体が固着されている」とは、上記測定における固着率が90%以上と定義する。
<有機ケイ素重合体粒子の比誘電率の測定方法>
有機ケイ素重合体粒子の比誘電率の測定には、電源、電流計としてSI 1260 electrochemical interface(東陽テクニカ製)、電流アンプとして1296 dielectric interface(東陽テクニカ製)を用いる。
測定試料としては、錠剤成型器を用いて、試料を厚さ3.0±0.5mmの円板状に加熱成型した試料を用いる。上記試料の上下面にマスク蒸着を用いて、直径10mmの円形状に金電極を作製する。
作製した測定試料に測定電極を取り付け、100mVp−pの交流電圧を周波数0.1MHzで印加し、キャパシタンスを測定する。下記式から測定試料の比誘電率εを算出する。
ε=dC/ε0
d:測定試料の厚さ(m)
C:キャパシタンス(F)
ε0:真空の誘電率(F/m)
S:電極面積(m2
<有機ケイ素重合体粒子の形状係数SF−1>
有機ケイ素重合体粒子の形状係数SF−1は走査型電子顕微鏡(SEM)「S−4800」(日立製作所製)を用いて、トナーを観察し、以下のように算出した。
10万倍〜20万倍に拡大した視野において、画像処理ソフト「Image−Pro Plus5.1J」(MediaCybernetics社製)を使用し、100個の有機ケイ素重合体粒子の一次粒子の周囲長および面積を算出した。
SF−1は下記の式にて算出し、その平均値をSF−1とした。
SF−1=(粒子の最大長)2/粒子の面積×π/4×100
<トナーの軟化点(1/2法)の測定方法>
トナーの軟化点(1/2法)の測定は、定荷重押し出し方式の細管式レオメータ「流動特性評価装置 フローテスターCFT−500D」((株)島津製作所製)を用い、装置付属のマニュアルに従って行う。本装置では、測定試料の上部からピストンによって一定荷重を加えつつ、シリンダに充填した測定試料を昇温させて溶融し、シリンダ底部のダイから溶融された測定試料を押し出し、この際のピストン降下量と温度との関係を示す流動曲線を得ることができる。
本発明においては、「流動特性評価装置 フローテスターCFT−500D」に付属のマニュアルに記載の「1/2法における溶融温度」を軟化点(1/2法)とする。なお、1/2法における溶融温度とは、次のようにして算出されたものである。まず、流出が終了した時点におけるピストンの降下量Smaxと、流出が開始した時点におけるピストンの降下量Sminとの差の1/2を求め、算出値をXとする(X=(Smax−Smin)/2)。そして、流動曲線においてピストンの降下量がXとなるときの流動曲線の温度が、1/2法における溶融温度である。
測定試料は、約1.0gの試料を、温度25℃の環境下で、錠剤成型圧縮機(例えば、「NT−100H」、エヌピーエーシステム(株)製)を用いて約10.0MPaで、約60秒間圧縮成型し、直径約8mmの円柱状としたものを用いる。
CFT−500Dの測定条件は、以下のとおりである。
試験モード:昇温法
開始温度:50℃
到達温度:200℃
測定間隔:1.0℃
昇温速度:4.0℃/min
ピストン断面積:1.000cm2
試験荷重(ピストン荷重):10.0kgf(0.9807MPa)
予熱時間:300秒
ダイの穴の直径:1.0mm
ダイの長さ:1.0mm
<トナーの平均円形度の算出方法>
トナーの平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−3000」(シスメックス(株)製)によって、校正作業時の測定および解析条件で測定する。
フロー式粒子像分析装置「FPIA−3000」(シスメックス(株)製)の測定原理は、流れている粒子を静止画像として撮像し、画像解析を行うというものである。試料チャンバーへ加えられた試料は、試料吸引シリンジによって、フラットシースフローセルに送り込まれる。フラットシースフローに送り込まれた試料は、シース液に挟まれて扁平な流れを形成する。
フラットシースフローセル内を通過する試料に対しては、1/60秒間隔でストロボ光が照射されており、流れている粒子を静止画像として撮影することが可能である。また、扁平な流れであるため、焦点の合った状態で撮像される。粒子像はCCDカメラで撮像され、撮像された画像は512×512画素の画像処理解像度(一画素あたり0.37×0.37μm)で画像処理され、各粒子像の輪郭抽出を行い、粒子像の投影面積Sや周囲長Lなどが計測される。
次に、上記面積Sと周囲長Lを用いて円相当径と円形度を求める。円相当径とは、粒子像の投影面積と同じ面積を持つ円の直径のことであり、円形度Cは、円相当径から求めた円の周囲長を粒子投影像の周囲長で割った値として定義され、次式で算出される。
円形度C=2×(π×S)1/2/L
粒子像が円形の時に円形度は1.000になり、粒子像外周の凹凸の程度が大きくなればなるほど円形度は小さい値になる。各粒子の円形度を算出後、円形度0.200〜1.000の範囲を800分割し、得られた円形度の相加平均値を算出し、その値を平均円形度とする。
具体的な測定方法は、以下のとおりである。まず、ガラス製の容器中にあらかじめ不純固形物などを除去したイオン交換水20mLを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.2mL加える。
さらに測定試料を0.02g加え、超音波分散器を用いて2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、分散液の温度が10℃以上40℃以下となる様に適宜冷却する。超音波分散器としては、発振周波数50kHz、電気的出力150Wの卓上型の超音波洗浄器分散器(例えば「VS−150」((株)ヴェルヴォクリーア製))を用いる。水槽内には所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを2mL添加する。
測定には、標準対物レンズ(10倍)を搭載した前記フロー式粒子像分析装置を用い、シース液にはパーティクルシース「PSE−900A」(シスメックス(株)製)を使用する。前記手順に従い調製した分散液を前記フロー式粒子像分析装置に導入し、HPF測定モードで、トータルカウントモードにて3000個のトナー粒子を計測する。そして、粒子解析時の2値化閾値を85%とし、解析粒子径を円相当径1.985μm以上39.69μm未満に限定し、トナー粒子の平均円形度を求める。
測定にあたっては、測定開始前に標準ラテックス粒子を用いて自動焦点調整を行う。例えば、Duke Scientific社製の「RESEARCH AND TEST PARTICLES Latex Microsphere Suspensions 5200A」をイオン交換水で希釈して用いる。その後、測定開始から2時間毎に焦点調整を実施することが好ましい。
なお、本願実施例では、シスメックス(株)による校正作業が行われた、シスメックス(株)が発行する校正証明書の発行を受けたフロー式粒子像分析装置を使用する。解析粒子径を円相当径1.985μm以上39.69μm未満に限定した以外は、校正証明を受けた時の測定および解析条件で測定を行う。
<トナーの重量平均粒径(D4)の測定方法>
トナーの重量平均粒径(D4)は、以下のようにして算出する。
測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター(株)製)を用いる。測定条件の設定および測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター(株)製)を用いる。なお、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター(株)製)が使用できる。
なお、測定、解析を行う前に、以下のように専用ソフトの設定を行う。
専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更」画面において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター(株)製)を用いて得られた値を設定する。「閾値/ノイズレベルの測定ボタン」を押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、「測定後のアパーチャーチューブのフラッシュ」にチェックを入れる。
専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定」画面において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
具体的な測定法は以下のとおりである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液30mLを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業(株)製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.3mL加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispersion System Tetora150」(日科機バイオス(株)製)を準備する。超音波分散器の水槽内に3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを2mL添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。なお、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。なお、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
本発明は、重量平均粒径が5.0μm以上8.0μm以下のトナーにて特に好適に利用できる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は何らこれに制約されるものではない。なお、実施例及び比較例の部数は特に断りが無い場合、すべて質量基準である。
<有機ケイ素重合体粒子1の製造例>
(第一工程)
温度計、撹拌機を備えた反応容器に、水:360.0部を入れ、濃度5.0質量%の塩酸:15.0部を添加して均一溶液とした。これを温度25℃で撹拌しながらメチルトリメトキシシラン133.0部を添加し、5時間撹拌した後、濾過してシラノール化合物またはその部分縮合物を含む透明な反応液を得た。
(第二工程)
温度計、撹拌機、滴下装置を備えた反応容器に、水:540.0部を入れ、濃度10.0質量%のアンモニア水:17.0部を添加して均一溶液とした。これを温度35℃で撹拌しながら第一工程で得られた反応液100部を0.5時間かけて滴下し、6時間撹拌し懸濁液を得た。得られた懸濁液を遠心分離器にかけて微粒子を沈降させ取り出し、温度200℃の乾燥機で24時間乾燥させてポリアルキルシルセスキオキサンからなる有機ケイ素重合体粒子1を得た。
得られた有機ケイ素重合体粒子1は、走査電子顕微鏡観測より個数平均粒径100nmであり、固体29Si−NMR測定により、式(2)のピークが見られた。R1はメチル基であり、X=1.00であった。有機ケイ素重合体粒子1の物性を表2に示す。
<有機ケイ素重合体粒子2〜14の製造例>
シラン化合物、反応開始温度、触媒添加量、滴下時間を表1に記載の様に変更した以外は、有機ケイ素重合体粒子1の製造例と同様にして、有機ケイ素重合体粒子2乃至14を得た。得られた有機ケイ素重合体粒子2〜14の物性を表1に示す。
Figure 2021018335
Figure 2021018335
〔結着樹脂1の製造例〕
冷却管、撹拌機、および、窒素導入管のついた反応槽中に、以下の材料を秤量した。
テレフタル酸:22.5部
無水トリメリット酸:2.7部
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 74.8部
チタニウムジヒドロキシビス(トリエタノールアミネート):0.3部
その後、200℃に加熱し、窒素を導入しつつ生成する水を除去しながら8時間反応させた。その後、無水トリメリット酸3.0部を加え、180℃に加熱し、2.5時間反応させ結着樹脂1を合成した。
結着樹脂1の酸価(AV)は19mgKOH/g、ガラス転移温度(Tg)は62℃、軟化点(1/2法)は122℃であった。
〔トナー母粒子の製造例1〕
結着樹脂1:100.0部
パラフィンワックス(HNP−9 日本精蝋):5.0部
C.I.ピグメントブルー15:3:5.0部
3.5−ジ−t−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物:0.5部
上記材料をヘンシェルミキサー(「FM−75型」、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温度140℃に設定した二軸混練機(「PCM−30型」、池貝鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、粗砕物を得た。得られた粗砕物を、高圧気体を用いた衝突式気流粉砕機を用いて微粉砕した。次に、コアンダ効果を利用した風力分級機(「エルボージェットラボEJ−L3」、日鉄鉱業(株)製)で分級して微粉および粗粉を同時に分級除去し、トナー母粒子1を得た。
〔トナー母粒子の製造例2〕
<結着樹脂粒子分散液の調製>
スチレン89.5部、アクリル酸ブチル9.2部、アクリル酸1.3部、n−ラウリルメルカプタン3.2部を混合し溶解させた。この溶液にネオゲンRK(第一工業製薬社製)1.5部のイオン交換水150部の水溶液を添加して、分散させた。さらに10分間ゆっくりと撹拌しながら、過硫酸カリウム0.3部のイオン交換水10部の水溶液を添加した。窒素置換をした後、70℃で6時間乳化重合を行った。重合終了後、反応液を室温まで冷却し、イオン交換水を添加することで固形分濃度が12.5質量%、体積基準のメジアン径が0.2μmの樹脂粒子分散液を得た。
<ワックス分散液の調製>
ワックス(ベヘン酸ベヘニル、融点:72.1℃)100部、ネオゲンRK15部をイオン交換水385部に混合させ、湿式ジェットミル JN100((株)常光製)を用いて約1時間分散してワックス分散液を得た。ワックス分散液の濃度は20質量%であった。
<着色剤分散液の調製>
着色剤としてカーボンブラック「Nipex35(オリオンエンジニアドカーボンズ社製)」100部、ネオゲンRK15部をイオン交換水885部に混合させ、湿式ジェットミル JN100を用いて約1時間分散して着色剤分散液を得た。
<トナー母粒子2の作製例>
樹脂粒子分散液265部、ワックス分散液10部、着色剤分散液10部をホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて分散させる。撹拌しながら容器内の温度を30℃に調整して、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH=8.0に調整した。凝集剤として、硫酸マグネシウム0.3部をイオン交換水10部に溶解した水溶液を、30℃撹拌下、10分間かけて添加した。3分間放置した後に昇温を開始し、50℃まで昇温し、会合粒子の生成を行った。その状態で、「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)にて会合粒子の粒径を測定する。重量平均粒径が6.5μmになった時点で、塩化ナトリウム3.0部とネオゲンRK8.0部を添加して粒子成長を停止させた。
その後、95℃まで昇温して会合粒子の融着と球形化を行った。平均円形度が0.980に到達した時点で降温を開始し、30℃まで降温してトナー粒子分散液1を得た。
得られたトナー粒子分散液1に塩酸を添加してpH=1.5以下に調整して1時間撹拌放置してから加圧ろ過器で固液分離し、トナーケーキを得た。これをイオン交換水でリスラリーして再び分散液とした後に、前述のろ過器で固液分離した。リスラリーと固液分離とを、ろ液の電気伝導度が5.0μS/cm以下となるまで繰り返した後に、最終的に固液分離してトナーケーキを得た。得られたトナーケーキは気流乾燥機フラッシュジェットドライヤー(セイシン企業製)にて乾燥を行った。乾燥の条件は吹き込み温度90℃、乾燥機出口温度40℃、トナーケーキの供給速度はトナーケーキの含水率に応じて出口温度が40℃から外れない速度に調整した。更にコアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて微粗粉をカットし、トナー母粒子2を得た。
〔トナーの製造例1〕
トナー母粒子1:100.0部
有機ケイ素重合体粒子1:2.0部
上記材料をヘンシェルミキサー(「FM−75型」、三井三池化工機(株)製)に投入し、回転羽根の周速を35m/秒とし、混合時間5分で混合することにより、トナー母粒子1の表面に、有機ケイ素重合体粒子1を付着させた。
次に、図1に示す熱風を用いた表面処理装置により処理を行った。
表面改質時の条件として、原料供給速度が1.0kg/hr、熱風流量が1.4m3/分、熱風の吐出温度が180℃、冷風温度が3℃、冷風流量が1.2m3/分、絶対水分量が3.0g/m3で表面処理を行った。
次に、コアンダ効果を利用した風力分級機(「エルボージェットラボEJ−L3」、日鉄鉱業(株)製)で、微粉および粗粉を同時に分級除去してトナー粒子1を得た。
次にトナー粒子1:100.0部、疎水性シリカ微粒子(ヘキサメチルジシラザン15質量%で表面処理、一次粒子の個数平均径50nm):1.0部をヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株)製FM−75型)に投入し、30℃の温度下で回転羽根の周速を35m/秒、混合時間8分に設定して行い、45μmの目開きの篩を通してトナー1を得た。
〔トナーの製造例2〜16およびトナーの製造例18〜22〕
トナー母粒子、有機ケイ素重合体粒子の粒子種、有機ケイ素重合体粒子の添加部数・熱風処理前の混合、熱風の吐出温度を表3に記載するように変えた以外は、トナーの製造例1と同様にトナー2〜16およびトナー18〜22を作製した。
〔トナーの製造例17〕
トナー母粒子1:100.0部
有機ケイ素重合体粒子1:2.0部
上記材料を、上記の配合比で合計10.0kgになるようにそれぞれ秤量し、900mm×700mmのポリ袋に投入する。中身が漏れないように袋に封をして、両手で持ち上げて5回振とうさせる。その後の表面改質工程以降は、トナーの製造例1と同様にしてトナー17を作製した。
〔トナーの製造例23〕
トナー23は、熱風を用いた表面処理工程を用いないで作製した。
具体的には、トナー母粒子1:100.0部、有機ケイ素重合体粒子1:2.0部をヘンシェルミキサー(「FM−75型」、三井三池化工機(株)製)に投入し、回転羽根の周速を35m/秒とし、混合時間20分で混合することにより、トナー母粒子1の表面に、有機ケイ素重合体粒子1を付着させてトナー粒子23を得た。
次にトナー粒子23:100.0部、疎水性シリカ微粒子(ヘキサメチルジシラザン15質量%で表面処理、一次粒子の個数平均径50nm):1.0部をヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株)製FM−75型)に投入し、30℃の温度下で回転羽根の周速を35m/秒、混合時間8分に設定して行い、45μmの目開きの篩を通してトナー23を得た。
トナー1〜23の材料構成と物性をまとめて表3に記載した。
Figure 2021018335
〔実施例1〜16、比較例1〜7〕
<有機ケイ素重合体粒子の固着率測定>
上述の測定で、トナー1〜23の固着率を測定し表4に記載した。
<評価方法>
部材汚染、耐久性の観点で下記(1)〜(3)の評価手法と判断基準をもって評価した。各種評価を、キヤノン製レーザービームプリンタLBP652Cの定着温度、プロセススピードが調整できるように改造し、またカートリッジの容器容量を拡大しトナー充填量を増加して各トナーを充填し以下の評価を行った。
評価は、A4のCS−680(坪量68g/cm2)を用いて、1%印字画像を24000枚出力した。
[評価(1):感光体ドラムキズの評価]
15℃/10%RHの環境下、上記耐久現像性評価の24000枚出力時、感光体表面のキズを、ルーペを用いて観察した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
A:感光体ドラム表面に全くキズは存在しない。
B:感光体ドラム表面に、幅1.0μm未満の細かい傷が存在する。
C:感光体ドラム表面に、幅1.0μm以上5.0μm未満の傷が存在する。
D:感光体ドラム表面に、幅5.0μm以上の傷が存在する。(実用不可レベル)
評価結果を表4に示す。
[評価(2):帯電ローラ汚染性の評価(耐久性の評価)]
30℃/80%RHの環境下、上記耐久現像性評価の24000枚出力時の帯電ローラ(「ローラ形状の帯電部材」)の汚染性の評価を行った。耐久前後の一定交流電圧印加で帯電ローラの帯電交流電流値を測定し(帯電ローラが汚染されると抵抗が高くなり帯電電流が低下する現象が生じる)、電流の低下量を汚染性として以下の基準で評価した。
電流の低下量(mA)=(初期の電流値)−(耐久後の電流値)
(評価基準)
A:電流の低下量が0.10mA未満
B:電流の低下量が0.10mA以上0.30mA未満
C:電流の低下量が0.30mA以上0.50mA未満
D:電流の低下量が0.50mA以上(実用不可レベル)
評価結果を表4に示す。
[評価(3):カブリ]
15℃/10%RHの環境下、初期および24000枚出力時のカブリ濃度を、非画像部の反射率(%)を「REFLECTOMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)で測定した。得られた反射率を、同様にして測定した未使用のプリントアウト用紙(標準紙)の反射率(%)から差し引いた数値(%)を用いて評価した。数値が小さい程、画像カブリが抑制されていることになる。
(評価基準)
A:1.0%未満
B:1.0%以上2.0%未満
C:2.0%以上5.0%未満
D:5.0%以上(実用上許容し難い水準)
評価結果を表4に示す。
Figure 2021018335
100:トナー粒子供給口、101:熱風供給口、102:気流噴射部材、103:冷風供給口、104:第2の冷風供給口、106:冷却ジャケット、114:トナー粒子、115:高圧エア供給ノズル、116:移送配管

Claims (9)

  1. 結着樹脂、ワックス、および着色剤を含有するトナー母粒子と、有機ケイ素重合体粒子とを有するトナー粒子を含むトナーであって、
    前記有機ケイ素重合体は、前記トナー母粒子表面に固着し、
    前記有機ケイ素重合体粒子は、荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であり、一次粒子の個数平均径が35nm以上300nm以下であり、10Hzで測定される比誘電率εraが3.5以下であることを特徴とするトナー。
  2. 前記有機ケイ素重合体粒子の配合比が、トナー母粒子100質量部に対して、0.5質量部以上6.0質量部以下である請求項1に記載のトナー。
  3. 前記有機ケイ素重合体粒子は、形状係数SF−1が114以下である請求項1又は2に記載のトナー。
  4. 前記有機ケイ素重合体粒子が、ケイ素原子と酸素原子とが交互に結合した構造を有し、前記有機ケイ素重合体微粒子の一部がRaSiO3/2で表されるT単位構造を有し、
    前記Raは炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基を表し、
    前記有機ケイ素重合体粒子のクロロホルム不溶分を用いた29Si−NMR測定において、前記クロロホルム不溶分に含有される全ケイ素元素に由来するピークの合計面積に対する、T単位構造を有するケイ素に由来するピークの面積の割合が、0.50以上1.00以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトナー。
  5. 結着樹脂、ワックス、および着色剤を含有するトナー母粒子と、有機ケイ素重合体粒子とを有するトナー粒子を含むトナーの製造方法であって、
    前記トナー母粒子と、前記微粒子とを混合し、その後、熱風により前記トナー母粒子の表面処理を行う工程を有し、
    前記有機ケイ素重合体粒子は、荷重2μNにおけるインテンデーション硬さが0.10GPa以上1.50GPa以下であり、一次粒子の個数平均径が35nm以上300nm以下であり、10Hzで測定される比誘電率εraが3.5以下であることを特徴とするトナーの製造方法。
  6. 前記熱風の温度が、前記トナーの軟化点以上である請求項5に記載のトナーの製造方法。
  7. 前記有機ケイ素重合体粒子の配合比が、トナー母粒子100質量部に対して、0.5質量部以上6.0質量部以下である請求項5又は6に記載のトナーの製造方法。
  8. 前記有機ケイ素重合体粒子は、形状係数SF−1が114以下である請求項5乃至7のいずれか1項に記載のトナーの製造方法。
  9. 前記有機ケイ素重合体粒子が、ケイ素原子と酸素原子とが交互に結合した構造を有し、前記有機ケイ素重合体微粒子の一部がRaSiO3/2で表されるT単位構造を有し、
    前記Raは炭素数1以上6以下のアルキル基又はフェニル基を表し、
    前記有機ケイ素重合体粒子のクロロホルム不溶分を用いた29Si−NMR測定において、前記クロロホルム不溶分に含有される全ケイ素元素に由来するピークの合計面積に対する、T単位構造を有するケイ素に由来するピークの面積の割合が、0.50以上1.00以下である請求項5乃至8のいずれか1項に記載のトナーの製造方法。
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