JP2021016221A - 発電装置 - Google Patents

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努 新井
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五郎 中村
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Abstract

【課題】振動エネルギーを電気エネルギーに効率良く変換して高い発電効率を得ることができる発電装置を提供すること。【解決手段】可動体10と、固定体20と、可動体10を固定体20に対して揺動可能に支持する揺動支持機構30と、可動体10と固定体20のうちの一方に配置された磁石42と他方に配置されたコイル41によって構成される発電機構40とを備え、揺動支持機構30は、可動体10を固定体20に対して少なくとも異なる2軸(第1軸線R1と第2軸線R2)を中心として揺動可能に支持し、発電機構40において対向する磁石42とコイル41を1組としてこれらを複数組互いに非平行に配置し、各組のコイル41に配線部材43をそれぞれ接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、継続した動きに伴う動的エネルギーを電磁誘導作用によって電気エネルギーに変換して発電するための発電装置に関するものである。
例えば、人の歩行動作や車両の走行動作に伴う継続的な動きに伴う動的エネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置として、例えば特許文献1が挙げられる。
特許文献1には、磁石を備える磁石側ユニットと、導電コイルを備えるコイル側ユニットがコイルバネを介してそれぞれ振動すると、磁石から生じている磁束を導電コイルが横切ることにより該誘電コイルに発生する誘導起電力によって発電する発電装置が開示されている。
特開2018−182941号公報
特許文献1に開示されている磁石とコイルとの間の電磁誘導作用によって発電する振動発生装置においては、磁石とコイルとの相対変位が単一軸を中心とする構造である。そのため、前記磁石または前記コイルに作用する外力、即ち動的エネルギーの内、これらの磁石またはコイルを前記単一軸の回りに相対変位させる外力による動的エネルギーしか電気エネルギーに変換されない。このため、従来の発電装置にあっては、発電効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、動的エネルギーを電気エネルギーに効率良く変換して高い発電効率を得ることができる発電装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、可動体と、固定体と、前記可動体を前記固定体に対して揺動可能に支持する揺動支持機構と、前記可動体と前記固定体のうちの一方に配置された磁石と前記可動体と前記固定体のうちの他方に配置されたコイルによって構成される発電機構と、を備え、前記揺動支持機構は、前記可動体を前記固定体に対して異なる2以上の軸を中心として揺動可能に支持し、前記発電機構は、対向する前記磁石と前記コイルを1組として複数組備え、隣接する各組の前記磁石と前記コイル同士は互いに非平行に配置され、前記発電機構の各組の前記コイルに接続される配線部材を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る発電装置によれば、前記揺動支持機構は、前記可動体を前記固定体に対して異なる2以上の軸を中心として揺動可能に支持する。これにより、前記2以上の軸のうちの第1の軸の周りに可動体を揺動させる方向に第1の外力が作用すると前記第1の軸の周りに前記可動体が揺動(この揺動を以下において「第1揺動」という場合がある。)して発電する。
また、前記2以上の軸のうちの第2の軸の周りに可動体を揺動させる方向に第2の外力が作用すると前記第2の軸の周りに前記可動体が揺動(この揺動を以下において「第2揺動」という場合がある。)して発電する。
更に、前記第1の外力と前記第2の外力に間の方向に第3の外力が作用すると前記第1の軸の周りに前記可動体が揺動し、更に前記第2の軸の周りにも前記可動体が揺動する。即ち、前記第1揺動と第2揺動のダブル揺動によって発電する。この場合、第3の外力の「向き」と「作用する位置」に基づいて、前記第1揺動と第2揺動における各揺動の強さが変わる。
言い換えると、前記2以上の軸と平行な方向の外力以外の多方向から加わる外力を全て当該可動体の揺動に変換して利用することができる。即ち、前記可動体の前記多方向からの外力に基づく揺動が、前記発電機構を構成する前記コイルと前記磁石との電磁誘導作用によって効率よく電気エネルギーに変換される。以って、当該発電装置の発電効率が高まる。
また、本発明に係る発電装置によれば、前記発電機構において対向する前記磁石と前記コイルを1組として複数組設け、隣接する各組の前記磁石と前記コイル同士が互いに平行にならないように配置されている。これにより、各組の前記磁石と前記コイルが電磁気的に互いに干渉し合うことなく、前記多方向から加わる外力による動的エネルギーが電気エネルギーに効率よく変換される。
なお、前記発電機構によって発電された電気エネルギーは、前記コイルから前記配線部材を経てコンデンサやバッテリなどに蓄えられ、種々の用途に供される。
また、上記発電装置において、前記可動体の前記固定体に対する変位を、対向配置された各組の前記コイルの前記磁石に対する有効辺の少なくとも一部が前記磁石の磁束内に位置するように規制するストッパ機構を備える、ことが好ましい。
上記構成によれば、前記ストッパ機構の存在により各組の前記コイルが前記磁石の磁束から外れた状態にならないので、前記動的エネルギーの電気エネルギーへの変換効率が高められて当該発電装置の発電効率を高めることができる。
また、前記発電装置において、前記可動体は球体で構成され、前記球体の表面に前記発電機構を構成する前記磁石又は前記コイルが配置されている、ことが好ましい。
上記構成によれば、前記可動体は球体で構成され、前記球体の表面に前記発電機構を構成する前記磁石又は前記コイルが配置されているので、球体である可動体の中心位置の周りの全ての回動、即ち揺動を発電に利用することが可能となり、以って発電効率を飛躍的に高めることができる。
また、前記発電装置において、前記揺動支持機構は、可動枠体を備え、前記可動枠体を前記固定体に対して第1軸線を中心として揺動可能に支持し、前記第1軸線上の前記可動枠体と前記固定体との間の離間した2箇所にそれぞれ配置された第1揺動支点と、前記可動体を前記可動枠体に対して第2軸線を中心として揺動可能に支持し、前記第2軸線上の前記可動体と前記可動枠体との間の離間した2箇所にそれぞれ配置された第2揺動支点を有する、ことが好ましい。
上記構成によれば、前記可動体を前記固定体に対して異なる2以上の軸を中心として揺動可能に支持する構造の前記揺動支持機構を、前記第1揺動支点と第2揺動支点を用いる構造によって容易に実現することができる。
また、前記発電装置において、各組の前記コイルと前記磁石は、前記第1軸線上および前記第2軸線上とは異なる位置に配置されている、ことが好ましい。
上記構成によれば、各組の前記コイルと前記磁石は、前記第1軸線上および前記第2軸線上とは異なる位置に配置されている。これにより、当該可動体の揺動に変換して利用することができる前記外力の方向を容易に増やすことができ、以って発電効率を高めることができる。
また、当該発電装置のサイズを小さく抑えて小型コンパクト化を図ることができる。
また、前記発電装置において、前記可動体の重心位置と揺動中心位置とが異なっている、ことが好ましい。
上記構成によれば、前記可動体の重心と揺動中心とがその位置が異なっているので、前記可動体に加わる外力によって当該可動体にモーメント力が作用する。これにより、当該可動体の揺動に変換して利用することができる前記外力の方向を容易に増やすことができる。即ち、前記可動体の揺動中心を中心とする外力以外の外力も発電に寄与させることができ、当該発電装置の発電効率が一層高められる。
また、前記発電装置において、前記可動体に偏心用のウエイトが配置されている、ことが好ましい。
上記構成によれば、前記可動体に偏心用のウエイトが配置されているので、前記可動体の揺動中心を中心とする外力以外の外力も一層容易に発電に寄与させることができ、当該発電装置の発電効率が一層高められる。
また、前記発電装置において、各組の前記コイルは前記固定体に配置され、前記磁石は前記可動体に配置されていること、が好ましい。
上記構成によれば、前記コイルに接続されるフレキシブル配線基板(FPC)などの配線部材が前記固定体側に設けられることになるので、前記配線部材に作用する応力によって可動体の揺動が阻害される虞がない。これにより、前記可動体の揺動による動的エネルギーが当該発電装置によって電気エネルギーに効率良く変換されて高い発電効率が得られる。
また、前記可動体に配置されている前記磁石の配置や大きさを個別に調整することによって、後述する偏心用のウエイトを要することなく前記可動体の重心を揺動中心に対して偏心させることができ、以って発電効率を高めることができる。
本発明によれば、動的エネルギーを電気エネルギーに効率良く変換して高い発電効率を得ることができる発電装置を提供することができる。
本発明に係る発電装置の実施形態1の斜視図である。 同実施形態1の発電装置の縦断面図である。 同実施形態1の発電装置を斜め上方から見た分解斜視図である。 同実施形態1の発電装置を斜め下方から見た分解斜視図である。 同実施形態1の発電装置の可動体を斜め上方から見た斜視図である。 同実施形態1の発電装置の可動体を斜め下方から見た斜視図である。 同実施形態2の発電装置の縦断面図である。 同実施形態3の発電装置の縦断面図である。 本発明に係る発電装置の実施形態4の球体の中心を通る一つの面で切断した断面図である。
[実施形態1]
以下、本発明の実施形態1に係る発電装置について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの軸を図1に示すようにそれぞれX軸、Y軸、Z軸とする。また、以下の説明においては、図1および図2における上方を「上側」、下方を「下側」として説明する。
<発電装置の基本構成>
まず、本実施形態1に係る発電装置の基本構成を図1〜図6に基づいて説明する。
図1〜図4に示す発電装置1は、振動等の外力に基づく動的エネルギーを電磁誘導作用によって電気エネルギーに変換して発電するものである。
この発電装置1は、可動体10と、固定体20と、可動体10を固定体20に対して揺動可能に支持する揺動支持機構30(図2、図3参照)と、固定体20に配置された磁石42と可動体10に配置されたコイル41によって構成される発電機構40と、を備える。
揺動支持機構30は、可動体10を固定体20に対して異なる2以上の軸、ここでは2軸R1、R2を中心として揺動可能に支持する。
発電機構40は、対向する磁石42とコイル41を1組として複数組、ここでは4組備え、隣接する各組の磁石42とコイル41同士は互いに非平行に配置されている。
更に、発電機構40の各組のコイル41に接続される配線部材43を備える。
即ち、本実施形態の発電装置1は、可動体10と、可動体10を収容する固定体20と、可動体10を固定体20に対して揺動可能に支持する揺動支持機構30(図2参照)と、可動体10の揺動に基づく動的エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する発電機構40(図2参照)とを基本構成要素として備えている。
次に、前記基本構成要素である可動体10と、固定体20と、揺動支持機構30および発電機構40の構成を以下に順次説明する。
<可動体>
図2から図6に示すように、本実施形態では、可動体10は、上面が開口する矩形ボックス状の部材で構成されている。そして、矩形ボックス状の部材の4つの側壁11の各外面中央部には、後述するコイル41を位置決めしてこれを取り付けるための横方向に細長い凸部11aがそれぞれ一体に突設されている。尚、可動体10は、前記矩形ボックス状のものに限定されないことは勿論である。
また、本実施形態では、可動体10の底面の4つのコーナー部には、該可動体10の固定体20に対する揺動による変位の範囲を規制するためのストッパ機構12の一部を構成する突起状のストッパ12aがそれぞれ一体に突設されている。そして、ストッパ機構12は、可動体10側の4つのストッパ12と、これらのストッパ12を受けるために固定体20側に設けられた不図示の受け部によって構成されている。その作用については後述する。
以上のように構成された可動体10は、後述する揺動支持機構30によって固定体20に対して揺動可能に支持されている。
<固定体>
図1から図4に示すように、固定体20は、矩形ボックス状の部材で構成されている。そして、この矩形ボックス状の部材は、角筒状のケース21と、該ケース21の上面開口部を覆う矩形プレート状のカバー22と、ケース21の下面に取り付けられた矩形枠状の底板23によって構成されている。
そして、図2に示すように、以上のように構成された固定体20の内部には、可動体10が揺動支持機構30によって該固定体20に対して揺動可能に支持された状態で収容されている。
<揺動支持機構>
本実施の形態では、揺動支持機構30は、可動枠体31を備え、可動枠体31を固定体20に対して第1軸線R1を中心として揺動可能に支持し、第1軸線R1上の可動枠体31と固定体20との間の離間した2箇所にそれぞれ配置された第1揺動支点P1,P1と、可動体10を可動枠体31に対して第2軸線R2を中心として揺動可能に支持し、第2軸線R2上の可動体10と可動枠体31との間の離間した2箇所にそれぞれ配置された第2揺動支点P2,P2を有する構成である。
具体的に説明すると、可動体10を固定体20に対して異なる2軸を中心として揺動可能に支持する揺動支持機構30としてジンバル機構が用いられている。
この揺動支持機構30は、図2および図5に示すように、可動体10の中心部に設けられた円筒部13と周囲の側壁11との間に配置された可動枠体31を備えている。ここで、可動枠体31は、図5に示すように、矩形枠として構成されており、その4つの角部のうち、第1軸線R1方向において対角を成す2つの角部(第1軸線R1上の可動体10と固定体20との間の離間した2箇所)に第1揺動支点P1,P1がそれぞれ設けられ、第1軸線R1に直交する第2軸線R2方向において対角を成す2つの角部(第2軸線R2上の可動体10と固定体20との間の離間した2箇所)に第2揺動支点P2,P2がそれぞれ設けられている。
そして、可動枠体31は、連結具32と揺動支点位置に設けられたボール33によって、第1軸線R1上の2箇所に設けられた第1揺動支点P1,P1を中心として第1軸線R1回りに揺動可能に支持されるとともに、第2軸線R2上の2箇所に設けられた第2揺動支点P2,P2を中心として第2軸線R2回りに揺動可能に支持されている。
<発電機構>
発電機構40は、上記の通り、対向する磁石42とコイル41を1組として4組備え、隣接する各組の磁石42とコイル41同士は互いに平行にならないように配置され、各組のコイル41に接続される配線部材43を備える。
具体的に説明すると、発電機構40は、可動体10に加わる外力による該可動体10の揺動に伴う振動エネルギーを電磁誘導作用によって電気エネルギーに変換して発電するものである。
本実施形態では、発電装置40は、図2から図4に示すように、可動体10の側壁11と固定体20のケース21との間の4箇所にそれぞれ配置されている。即ち、発電機構40は、可動体10の4つ側壁11の外面にそれぞれ設けられた計4つのコイル41と、固定体20のケース21の内面の各コイル41に対向する位置にそれぞれ固定された板状の4つの磁石(永久磁石)42によって構成されている。
ここで、各コイル41は、可動体10の4つの側壁11の外面に突設された凸部11aによって位置決め保持された長円リング状の空芯コイルとして構成されている。また、各磁石42は、上下方向に2分割されており、4つの磁石42の内面側と外面側に対する着磁パターンは同一である。これにより、周方向で隣り合う磁石42同士が吸着し合うことがない。また、固定体20のケース21は、磁性材料で構成されており、各磁石42に対するヨークとして機能する。
図5に表したように、発電機構40は、対向する一対のコイル41と磁石42を1組とすると、コイル41と磁石42の組が計4組設けられている。
そして、本実施形態では、各組のコイル41と磁石42は、可動体10の揺動中心である第1軸線R1上及び第2軸線R2上とは異なるX軸とY軸上に2組ずつ配置されている。ここで、隣接する組のコイル41と磁石42同士は、互いに平行にならないように配置されている。本実施形態では、直交する方向に配置されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、各組のコイル41は、配線部材43であるフレキシブル配線基板(FPC)43に電気的に接続されている。ここで、フレキシブル配線基板(FPC)43は、可動体10の底面に取り付けられており、各コイル42からそれぞれ延びる電線44は、フレキシブル配線基板(FPC)43に設けられて計4つの各端子45にそれぞれ電気的に接続されている。
発電機構40によって発電された電気エネルギーは、コイル41から配線部材43を経て図示を省くコンデンサやバッテリなどに蓄えられ、種々の用途に供される。
尚、配線部材43は、フレキシブル配線基板でなくてもよく、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC)を用いてもよい。
[実施形態1の発電装置の作用効果の説明]
(1)本実施形態に係る発電装置1によれば、揺動支持機構30は、可動体10を固定体20に対して異なる2軸である第1軸線R1,第2軸線R2を中心として揺動可能に支持する。これにより、前記2軸のうちの第1軸線R1の周りに可動体10を揺動させる方向に第1の外力F1(図5)が作用すると第1軸線R1の周りに可動体10が揺動、即ち第1揺動して発電する。
また、前記2軸のうちの第2軸線R2の周りに可動体10を揺動させる方向に第2の外力F2(図5)が作用すると第2軸線R2の周りに可動体10が揺動、即ち第2揺動して発電する。
更に、第1の外力F1と第2の外力F2に間の方向に第3の外力F3(図5)が作用すると第1軸線R1の周りに可動体10が揺動し、更に第2軸線R2の周りにも可動体10が揺動する。即ち、前記第1揺動と第2揺動のダブル揺動によって発電する。この場合、第3の外力F3の「向き」と「作用する位置」に基づいて、前記第1揺動と第2揺動における各揺動の強さが変わる。
すなわち、前記2軸と平行な方向の外力以外の多方向から加わる外力を全て当該可動体10の揺動に変換して利用することができる。言い換えると、可動体10の前記多方向からの外力に基づく揺動が、発電機構40を構成するコイル41と磁石42との電磁誘導作用によって効率よく電気エネルギーに変換される。従って、当該発電装置1の発電効率が高まる。そして、各コイル41に発生した誘導起電力は、配線部材43を経て不図示のコンデンサやバッテリに蓄えられて種々の用途に供される。
(2)また、本実施形態に係る発電装置1によれば、発電機構40において対向する磁石42とコイル41を1組として4組設け、隣接する各組の磁石42とコイル41同士が互いに平行にならないように配置されている。これにより、各組の磁石42とコイル41が電磁気的に互いに干渉し合うことなく、前記多方向から加わる外力による動的エネルギーが電気エネルギーに効率よく変換することができる。
(3)また、本実施形態では、可動体10の固定体20に対する変位を、対向配置された各組のコイル41の磁石に対する有効辺41aの少なくとも一部が磁石42の磁束内に位置するように規制するストッパ機構12を備える。これにより、各組のコイル41が磁石42の磁束から外れた状態にならないので、前記動的エネルギーの電気エネルギーへの変換効率が高められて当該発電装置1の発電効率を高めることができる。
(4)また、本実施形態によれば、可動体10を固定体20に対して異なる2軸である第1軸線R1,第2軸線R2を中心として揺動可能に支持する構造の揺動支持機構30を、第1揺動支点P1と第2揺動支点P2を用いる構造によって容易に実現することができる。
(5)また、本実施形態によれば、各組のコイル41と磁石42は、第1軸線R1上および第2軸線R2上とは異なる位置に配置されている。これにより、可動体10の揺動に変換して利用することができる前記外力の方向を容易に増やすことができ、以って発電効率を高めることができる。
また、当該発電装置1のサイズを小さく抑えて小型コンパクト化を図ることができる。
[実施形態2]
次に本発明の実施形態2に係る発電装置について、図7に基づいて詳細に説明する。
尚、実施形態2に係る発電装置1の構造は、実施形態1と一部の構成以外は共通である。そこで、実施形態1と異なる構造部分を中心に説明し、共通部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態の発電装置1は、可動体10の重心位置と揺動中心位置とが異なっている構造である。ここで「揺動中心位置」とは、異なる2軸である第1軸線R1,第2軸線R2を中心として可動体10が揺動するときの前記揺動の中心の位置である。
本実施形態では、図7に表したように、可動体10に偏心用のウエイト50を固定した構造によって、可動体10の重心位置と揺動中心位置とを異ならせることを実現している。勿論、この構造以外の構造で前記を実現してもよい。
本実施形態によれば、可動体10の重心位置と揺動中心位置とがなっているので、可動体10に加わる外力によって当該可動体10にモーメント力が作用する。これにより、可動体10の揺動に変換して利用することができる前記外力の方向を容易に増やすことができる。即ち、可動体10の揺動中心位置を中心とする外力以外の外力も発電に寄与させることが可能となり、当該発電装置1の発電効率を一層高めることができる。
[実施形態3]
次に本発明の実施形態3に係る発電装置について、図8に基づいて詳細に説明する。
尚、実施形態3に係る発電装置1の構造は、実施形態1と一部の構成以外は共通である。そこで、実施形態1と異なる構造部分を中心に説明し、共通部分には同一符号を付してその説明は省略する。
実施形態1では、発電機構は40は、固定体20に配置された磁石42と可動体10に配置されたコイル41によって構成される構造であるが、実施形態3では、発電機構40は、固定体20に配置されたコイル41と可動体10に配置された磁石42によって構成される構造である。即ち、磁石42とコイル41の配置が逆である。ここで、コイル41は、固定体20のケース21に設けられた突部21aに位置決めされて取り付けられている。
本実施形態によれば、コイル41に接続されるフレキシブル配線基板(FPC)などの配線部材43が固定体20側に設けられることになるので、配線部材43に作用する応力によって可動体10の揺動が阻害される虞がない。これにより、可動体10の揺動による動的エネルギーが当該発電装置1によって電気エネルギーに効率良く変換されて高い発電効率が得られる。
また、可動体10に配置されている磁石42の配置や大きさを個別に調整することによって、実施形態2の偏心用のウエイト50を要することなく、可動体10の重心を揺動中心に対して偏心させることができ、以って発電効率を高めることができる。
[実施形態4]
次に本発明の実施形態4に係る発電装置について、図9に基づいて詳細に説明する。
尚、実施形態4に係る発電装置1の構造は、実施形態1と一部の構成以外は共通である。そこで、実施形態1と異なる構造部分を中心に説明し、共通部分には同一符号を付してその説明は省略する。
実施形態4に係る発電機構は40では、図9に表したように、可動体10は球体で構成されている。そして、球体の可動体10の表面に発電機構40の一方を構成するコイル41が配置され、周囲の固定体20における、コイル41と対向する位置に磁石42が配置されている。
この配置と逆にして、球体の可動体10の表面に発電機構40の一方を構成する磁石42が配置され、周囲の固定体20における、磁石42と対向する位置にコイル41が配置されている構造でもよい。
本実施形態では、図9に表したように、球体の可動体10の表面に凸部10aが一体に設けられ、凸部10aにコイル41が位置決めされて取り付けられている。固定体20の前記凸部10aと対応する位置には、凹部20bが設けられている。凸部10aは、凹部20b内に入り込んだ状態で位置し、該凸部10aの周囲は凹部20bの内面によって離間した状態で囲われている。そして、凹部20b内のコイル41と対向する位置に、図9に表したように、磁石42がコイル41及び凸部10aと離間して固定されている。
尚、発電機構40を構成するコイル41と磁石42の組は、図9においては4組だけが同図に表れているが、この4組以外の発電機構40が球体である可動体10の外表面に設けられている。
<実施形態4の揺動支持機構>
本実施形態の揺動支持機構30は、上記の各実施形態1から3とは異なり、図9に表したように、球体の可動体10の外表面10sと固定体20の内面20sとが互いに接触し且つ接触面(球面)に沿ってスライド可能である接触スライド構造53によって構成されている。
言い換えると、本実施形態の揺動支持機構30においては、可動体10は、接触スライド構造53によって球体である可動体10の中心位置55の周りの全方向に回動可能、即ち揺動可能に構成されている。
尚、本実施形態の揺動支持機構30を上記の実施形態1から実施形態3と同様の構造にしてよい。
上記構成によれば、前記可動体は球体で構成され、前記球体の表面に前記発電機構を構成する前記磁石又は前記コイルが配置されているので、球体である可動体10の中心位置55の周りの全ての回動、即ち揺動を発電に利用することが可能となり、以って発電効率を飛躍的に高めることができる。
[他の実施形態]
本発明に係る発電装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
本発明に係る発電装置1は、動的エネルギーを効果的に利用することで発電効率が高まることは上記説明の通りである。
本発明の発電装置に更に防水処理を施して川の流れの中に配置すると、川の流れの動的エネルギーを効果的に利用して発電効率の向上が期待できる。或いは海洋の波の大きな場所に設置して発電しても同様である。このような場所で用いる場合は、発電装置も大型化することが可能であるので、一層発電効率を高めることができる。
即ち、本発明に係る発電装置は、人の歩行に伴う振動エネルギーや、川における水の流れや海における潮の渦などによって定常的に加えられる外力に伴う動的エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する用途に供することが可能である。
1…発電装置、10…可動体、11…可動体の側壁、11a…側壁の凸部、
12…ストッパ(ストッパ機構)、13…可動体の円筒部、
20…固定体、20b…凹部、21…固定体のケース、21a…ケースの凸部、
22…固定体のカバー、23…固定体の底板、30…揺動支持機構、
31…可動枠、32…連結具、33…ボール、40…発電機構、
41…コイル、41a…有効辺、42…磁石、
43…フレキシブル配線基板(配線部材)、44…電線、45…端子、
50…ウエイト、P1…第1揺動支点、P2…第2揺動支点、
R1…第1軸線、R2…第2軸線

Claims (8)

  1. 可動体と、
    固定体と、
    前記可動体を前記固定体に対して揺動可能に支持する揺動支持機構と、
    前記可動体と前記固定体のうちの一方に配置された磁石と前記可動体と前記固定体のうちの他方に配置されたコイルによって構成される発電機構と、を備え、
    前記揺動支持機構は、前記可動体を前記固定体に対して異なる2以上の軸を中心として揺動可能に支持し、
    前記発電機構は、
    対向する前記磁石と前記コイルを1組として複数組備え、
    隣接する各組の前記磁石と前記コイル同士は互いに非平行に配置され、
    前記発電機構の各組の前記コイルに接続される配線部材を備える、
    ことを特徴とする発電装置。
  2. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記可動体の前記固定体に対する変位を、対向配置された各組の前記コイルの前記磁石に対する有効辺の少なくとも一部が前記磁石の磁束内に位置するように規制するストッパ機構を備える、
    ことを特徴とする発電装置。
  3. 請求項1または2に記載の発電装置において、
    前記可動体は球体で構成され、
    前記球体の表面に前記発電機構を構成する前記磁石又は前記コイルが配置されている、
    ことを特徴とする発電装置。
  4. 請求項1または2に記載の発電装置において、
    前記揺動支持機構は、
    可動枠体を備え、
    前記可動枠体を前記固定体に対して第1軸線を中心として揺動可能に支持し、前記第1軸線上の前記可動枠体と前記固定体との間の離間した2箇所にそれぞれ配置された第1揺動支点と、
    前記可動体を前記可動枠体に対して第2軸線を中心として揺動可能に支持し、前記第2軸線上の前記可動体と前記可動枠体との間の離間した2箇所にそれぞれ配置された第2揺動支点を有する、
    ことを特徴とする発電装置。
  5. 請求項4に記載の発電装置において、
    各組の前記コイルと前記磁石は、前記第1軸線上および前記第2軸線上とは異なる位置に配置されている、ことを特徴とする発電装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の発電装置において、
    前記可動体の重心位置と揺動中心位置とが異なっている、ことを特徴とする発電装置。
  7. 請求項6に記載の発電装置において、
    前記可動体に偏心用のウエイトが配置されている、を特徴とする発電装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の発電装置において、
    各組の前記コイルは前記固定体に配置され、前記磁石は前記可動体に配置されていること、を特徴とする発電装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5337255A (en) * 1976-09-17 1978-04-06 Fuyou Kaiyou Kaihatsu Kk Wave generating set
JP2019086680A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 日本電産サンキョー株式会社 振れ補正機能付き光学ユニット

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