JP2021015563A - 携帯機器セット、携帯機器、及び付属部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯機器の外装ケースが付属部材によって覆われていない場合、外装ケースの内部の局所的な温度上昇を抑制し、覆われている場合、外装ケースの内部の熱を効率的に放熱する。【解決手段】スマートフォンセット100において、発熱する電子部品33と、電子部品33と接触するように設けられ、電子部品33から発せられる熱を放熱する放熱部材と、放熱部材との間に所定の隙間を有し、電子部品33及び放熱部材を収容するケース12と、を有する携帯機器1と、ケース12の外面のうちの所定の割合以上を覆うように着脱可能に取り付けられる付属部材10と、を備える。放熱部材は、電子部品33に固定される固定部と、固定部に対して移動可能な移動部と、固定部と移動部とを接続させる接続部と、を有する。付属部材10は、放熱部材との間に互いに引き合う磁力を生じさせ、移動部を移動させてケース12の内面と接触させる引き合い部材11を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、携帯機器セット、携帯機器、及び付属部材に関する。
電子部品から発せられる熱を放熱する技術が開示されている(例えば特許文献1−3)。
電子部品から発せられる熱を放熱する手段として、電子部品にヒートシンクを装着し、当該ヒートシンクを介して電子部品から発せられる熱を電子部品のケース内部の空気中に放熱する手段が考えられる。このような放熱手段によれば、ケース内部において局所的な温度上昇は抑制されると考えられる。しかしながら、携帯機器のように、外装ケースの外側にさらに機器を保護する保護ケースが装着され得る場合、携帯機器と外気との接触面積は少なくなる。よって、携帯機器に搭載される電子部品から発生する熱は、外装ケースを介して外気へ放熱されにくく、外装ケースの内部にこもりやすくなると考えられる。また、5G(登録商標)技術の普及に伴い、高周波回路が携帯機器へ設けられる場合、発熱量は増大することになる。よって、携帯機器の内部において発生した熱が好適に放熱されない場合、携帯機器に搭載される電池の寿命に影響を及ぼす可能性が高まること、又は携帯機器に搭載される基板や部品において熱暴走が発生すること等が想定される。
一つの側面では、本件は、携帯機器の外装ケースが保護ケース等の付属部材によって覆われていない場合には、外装ケースの内部における局所的な温度上昇を抑制し、携帯機器の外装ケースが付属部材によって覆われている場合には、外装ケースの内部の熱を効率的に放熱する技術を提供することを目的とする。
一つの態様では、発熱する電子部品と、前記電子部品と接触するように設けられ、前記電子部品から発せられる熱を放熱する放熱部材と、前記放熱部材との間に所定の隙間を有し、前記電子部品及び前記放熱部材を収容するケースと、を有する携帯機器と、前記ケースの外面のうちの所定の割合以上を覆うように着脱可能に取り付けられる付属部材と、を備え、前記放熱部材は、前記電子部品に固定される固定部と、前記固定部に対して移動可能な移動部と、前記固定部と前記移動部とを接続させる接続部と、を有し、前記付属部材は、前記放熱部材との間に互いに引き合う磁力を生じさせ、前記移動部を前記ケースの内面方向へ移動させて前記ケースの内面と接触させる引き合い部材を有する、携帯機器セットである。
上記の携帯機器セットは、携帯機器の外装ケースが保護ケース等の付属部材によって覆われていない場合には、外装ケースの内部における局所的な温度上昇を抑制し、携帯機器の外装ケースが付属部材によって覆われている場合には、外装ケースの内部の熱を効率的
に放熱することができる。
に放熱することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、本実施形態に係るスマートフォンセット100の概要を例示している。図1(A)は、スマートフォンセット100の正面図を示している。図1(B)は、スマートフォンセット100を背面側から見た斜視図を示している。スマートフォンセット100は、例えばスマートフォン1及び保護ケース10を備える。スマートフォン1には、例えば樹脂製の外装ケース12が設けられる。そして、スマートフォン1には情報を表示する液晶モジュールが設けられている。そして、当該液晶モジュールの表示部の背面側に基板2が設けられている。そして、液晶モジュールの表示部から見て背面方向である、基板2の実装面上には、チップモジュール33が実装されている(以降、液晶モジュールの表示部から見て背面方向を上方向とする)。ここで、チップモジュール33の上面と外装ケース12の内面との間には隙間が空いている。
一方、保護ケース10は、スマートフォン1の表示部の表示方向に対して背面及び側面を覆って保護する。保護ケース10は、例えば樹脂製であり、スマートフォン1の背面側からスマートフォン1へ着脱可能なケースである。また、保護ケース10の外面は、一部が凹んでおり、その凹みに永久磁石11が設けられている。保護ケース10の外面において永久磁石11が設けられる位置は、保護ケース10がスマートフォン1に取り付けられた場合に、永久磁石11からみて取り付け方向にチップモジュール33が来るような位置である。ここで、スマートフォン1は、本発明の「携帯機器」の一例である。また、保護ケース10は、本発明の「付属部材」の一例である。また、永久磁石11は、本発明の「引き合い部材」の一例である。
図2は、チップモジュール33の詳細図の一例である。(A)は、ヒートシンク全体がチップ3の上面と接触する状態を示している。(B)は、ヒートシンクの一部がチップ3の上面から離れた状態を示している。チップモジュール33は、チップ3と、チップ3の上面に固定されるヒートシンク4と、から形成される。そして、ヒートシンク4は、その中央に位置する移動部5と、ヒートシンク4の上面の縁に沿って形成される固定部6と、移動部5と固定部6とを接続する接続部7と、から形成される。固定部6は、チップ3の上面に固定されている。そして、接続部7は、固定部6と、移動部5とをS字状に繋ぐ部材である。すなわち、移動部5は、チップ3には直接固定されておらず、図2(B)に示されるように、チップ3に対して浮き上がるように移動することが可能である。また、移動部5は、磁石を近づけると磁石方向へ引き寄せられる材料により形成される。よって、例えば基板2の実装面に対して上方に磁石が設けられる場合、移動部5は磁石がある方向
に移動することになる。ここで、チップ3は、本発明の「電子部品」の一例である。また、ヒートシンク4は、本発明の「放熱部材」の一例である。
に移動することになる。ここで、チップ3は、本発明の「電子部品」の一例である。また、ヒートシンク4は、本発明の「放熱部材」の一例である。
図3は、外装ケース12の部分拡大図の一例である。図3に示されるように、外装ケース12の内面には、熱伝導シート8と、グラファイトシート9とが貼り付けられる。熱伝導シート8は、樹脂製の外装ケース12よりも熱伝導率の高い材料により形成されている。また、グラファイトシート9は、樹脂製の外装ケース12よりも熱拡散率は高く、熱伝導シート8を囲むように熱伝導シート8に隣接して貼り付けられている。ここで、熱伝導シート8が貼り付けられる位置は、スマートフォン1が組み立てられた場合にヒートシンク4の移動部5と対向する位置である。また、外装ケース12及び熱伝導シート8は、本発明の「ケース」の一例である。また、グラファイトシート9は、本発明の「熱拡散シート」の一例である。
図4は、スマートフォンセット100の断面の部分拡大図を例示している。(A)は、スマートフォン1に保護ケース10が取り付けられていない場合を示している。(B)は、スマートフォン1に保護ケース10が取り付けられている場合を示している。ここで、図4(A)に示されるように、ヒートシンク4と外装ケース12の内面に貼り付けられている熱伝導シート8との間には隙間が空いている。よって、スマートフォン1に保護ケース10が取り付けられていない場合、チップ3から発せられた熱は、ヒートシンク4に伝わり、その後外装ケース12の内部の空気へ放熱される。
一方、スマートフォン1に保護ケース10が取り付けられる場合、図4(B)に示されるように、永久磁石11がヒートシンク4の上方に位置することになる。よって、ヒートシンク4の移動部5は、永久磁石11の方向へ引き寄せられる。そして、移動部5は、外装ケース12の内面に貼られた熱伝導シート8と面接触することになる。よって、チップ3から発せられた熱は、ヒートシンク4に伝わり、その後移動部5を介して熱伝導シート8に伝わることになる。そして、熱伝導シート8に伝わった熱は、外装ケース12へ伝わる。また、熱伝導シート8に伝わった熱の少なくとも一部は、グラファイトシート9へ伝わる。そして、グラファイトシート9から外装ケース12へ熱が好適に拡散される。その後、外装ケース12に伝わった熱は、外装ケース12を覆っている保護ケース10へ伝わる。そして、保護ケース10において熱が拡散され、外部へ放熱される。
図5は、従来のスマートフォン50の断面の部分拡大図を例示している。図5に示されるように、従来のスマートフォン50では、チップ3にヒートシンク4が設けられていない。よって、チップ3から外装ケース12への熱の伝達は、チップ3の上面と外装ケース12と間にある空気層の存在により大きくロスすることになる。よって、外装ケース12が保護ケース10によって覆われる場合に、保護ケース10への伝熱は低減される。また、保護ケースによって外装ケース12が覆われている場合、外装ケース12自体が外気と接触する面積が少なくなっている。よって、チップ3から発せられた熱が、外装ケース12又は保護ケース10から外気へ放熱されることは低減され、外装ケース12の内部に籠りやすくなる。
(作用効果)
上記のようなスマートフォンセット100によれば、外装ケース12に保護ケース10が装着されている時に、磁力によりヒートシンク4の移動部5が外装ケース12へ引き寄せられる。そして、移動部5と熱伝導シート8とは面接触することになる。よって、チップ3から外装ケース12までの間の熱伝達経路で空気層を経由せず、効率よくチップ3から発せられた熱を外装ケース12まで伝えることができるようになる。
上記のようなスマートフォンセット100によれば、外装ケース12に保護ケース10が装着されている時に、磁力によりヒートシンク4の移動部5が外装ケース12へ引き寄せられる。そして、移動部5と熱伝導シート8とは面接触することになる。よって、チップ3から外装ケース12までの間の熱伝達経路で空気層を経由せず、効率よくチップ3から発せられた熱を外装ケース12まで伝えることができるようになる。
さらに、外装ケース12は、移動部5によって保護ケース10の方向へ押し付けられる
ことになり、永久磁石11と移動部5とに挟まれた外装ケース12と保護ケース10との間の隙間はなくなることになる。よって、チップ3から発せられた熱が効率よく保護ケース10まで伝わる。また、保護ケース10に伝わった熱は、保護ケース10において全体的に拡散された後に外気へ放熱される。つまり、上記のようなスマートフォンセット100によれば、効率的な放熱が実現される。
ことになり、永久磁石11と移動部5とに挟まれた外装ケース12と保護ケース10との間の隙間はなくなることになる。よって、チップ3から発せられた熱が効率よく保護ケース10まで伝わる。また、保護ケース10に伝わった熱は、保護ケース10において全体的に拡散された後に外気へ放熱される。つまり、上記のようなスマートフォンセット100によれば、効率的な放熱が実現される。
また、上記のようなスマートフォンセット100によれば、外装ケース12の内面に熱伝導シート8が貼り付けられており、永久磁石11によって引き寄せられた移動部5が熱伝導シート8に面接触している。よって、熱伝導シート8を介して移動部5から外装ケース12へ熱は効率的に伝導する。
また、熱伝導シート8の周囲には、隣接するようにグラファイトシート9が貼り付けられている。よって、熱伝導シート8からグラファイトシート9へ熱が伝わり、グラファイトシート9において好適に熱は拡散される。よって、外装ケース12の全体に効率的に熱を拡散させることができ、このように拡散された熱は、保護ケース10へさらに伝わることになる。つまり、本実施形態によれば、チップ3から発せられた熱は空気層を介さずに保護ケース10へ伝わることになるが、局所的に保護ケース10が温度上昇することは抑制される。よって、保護ケース10の全体から外気へ放熱されることになるため、効率的な放熱が実現される。
また、上記のようなスマートフォンセット100によれば、永久磁石11が保護ケース10の外面に設けられている。換言すれば、永久磁石11が保護ケース10の内面に設けられることにより、外装ケース12の外面と保護ケース10の内面との接触面積が減少する、といったことは抑制される。つまり、外装ケース12から保護ケース10への伝熱効率が低下することは抑制される。
また、上記のようなスマートフォンセット100によれば、外装ケース12に保護ケース10が装着されていない時は、チップ3と外装ケース12の内面との間に空気層が存在することになる。よって、チップ3から発せられた熱は、一旦外装ケース12の内部の空気層中に拡散され、当該拡散された熱が外装ケース12に伝わり、その後外気へ放熱される。よって、外装ケース12の内部が局所的に温度上昇することは抑制される。すなわち、上記のようなスマートフォンセット100によれば、スマートフォン1の外装ケース12が保護ケース10によって覆われていない場合には、外装ケース12の内部における局所的な温度上昇を抑制することができる。一方、ヒートシンク4の形状を永久磁石11の磁力により変形させることで、外装ケース12が保護ケース10によって覆われている場合には、外装ケース12の内部の熱を効率的に放熱することができる。
(変形例1)
図6−図9は、ヒートシンク4の変形例の一例を示している。図6に示されるヒートシンク4Aは、チップ3の上面の中央に固定される固定部6Aを有する。そして、ヒートシンク4Aは、チップ3の上面の縁に沿って形成される移動部5Aを有する。また、ヒートシンク4Aは、固定部6Aの外周からは、固定部6Aと移動部5AとをS字状に繋ぐ四つの接続部7Aを有する。すなわち、ヒートシンク4Aは、永久磁石11がヒートシンク4Aの上面と対向する位置に配置される場合、図6(B)に示されるようにヒートシンク4Aの上面の縁部分に位置する移動部5Aがチップ3に対して浮き上がるように移動することになる。このようなヒートシンク4Aによれば、チップ3と固定部6Aとの接触面積が増大する。チップ3から発せられた、ヒートシンク4Aへ伝わる熱量は増大する。よって、ヒートシンク4Aから放熱される熱量が増大することになり、チップ3から発せられる熱の効率的な放熱が実現される。
図6−図9は、ヒートシンク4の変形例の一例を示している。図6に示されるヒートシンク4Aは、チップ3の上面の中央に固定される固定部6Aを有する。そして、ヒートシンク4Aは、チップ3の上面の縁に沿って形成される移動部5Aを有する。また、ヒートシンク4Aは、固定部6Aの外周からは、固定部6Aと移動部5AとをS字状に繋ぐ四つの接続部7Aを有する。すなわち、ヒートシンク4Aは、永久磁石11がヒートシンク4Aの上面と対向する位置に配置される場合、図6(B)に示されるようにヒートシンク4Aの上面の縁部分に位置する移動部5Aがチップ3に対して浮き上がるように移動することになる。このようなヒートシンク4Aによれば、チップ3と固定部6Aとの接触面積が増大する。チップ3から発せられた、ヒートシンク4Aへ伝わる熱量は増大する。よって、ヒートシンク4Aから放熱される熱量が増大することになり、チップ3から発せられる熱の効率的な放熱が実現される。
図7に示されるヒートシンク4Bは、チップ3の上面の縁に沿ってチップ3に固定される固定部6Bを有する。そして、ヒートシンク4Bは、チップ3の上面の中央に形成される移動部5Bを有する。また、ヒートシンク4Bは、固定部6Bと移動部5BとをS字状に繋ぎ、夫々対向するように設けられる接続部7Bを有する。すなわち、ヒートシンク4Bは、永久磁石11がヒートシンク4Bの上面と対向する位置に配置される場合、図7(B)に示されるように移動部5Bがチップ3に対して浮き上がるように移動することになる。このようなヒートシンク4Bによれば、接続部7Bの数が削減されているため、移動部5Bに作用する外装ケース12の内面方向への磁力が弱い場合であっても、移動部5Bの移動は可能となる。換言すれば、永久磁石11の大きさを縮小することができる。
図8に示されるヒートシンク4Cは、チップ3の上面の全体を覆い、チップ3に固定される固定部6Cを有する。そして、ヒートシンク4Cは、固定部6Cの上方に移動部5Cと、固定部6Cの上面と移動部5Cの下面とを螺旋状に繋ぐ接続部7Cとを有する。すなわち、ヒートシンク4Cは、永久磁石11がヒートシンク4Cの上面と対向する位置に配置される場合、図8(B)に示されるように移動部5Cがチップ3に対して浮き上がるように移動することになる。このようなヒートシンク4Cによれば、チップ3と固定部6Cとの接触面積が増大する。よって、チップ3から発せられた、ヒートシンク4Cへ伝わる熱量は増大する。また、移動部5Cと外装ケース12の内面に貼り付けられた熱伝導シート8との接触面積が増大する。よって、移動部5Cから熱伝導シート8へ伝わる熱量は増大する。よって、チップ3から発せられる熱の効率的な放熱が実現される。
図9に示されるヒートシンク4Dは、チップ3の上面の全体を覆い、チップ3に固定される固定部6Dを有する。そして、ヒートシンク4Dは、固定部6Dの上方に固定部6Dと対向するように設けられる移動部5Dを有する。そして、ヒートシンク4Dは、固定部6Dと移動部5Dとの間は、固定部6Dから移動部5Dへの方向に対して側方向かつ外側へ屈曲し、固定部6Dと移動部5Dとを繋ぐ接続部7Dを有する。すなわち、ヒートシンク4Dは、永久磁石11がヒートシンク4Dの上面と対向する位置に配置される場合、図9(B)に示されるように移動部5Dがチップ3に対して浮き上がるように移動することになる。このようなヒートシンク4Dによれば、チップ3と固定部6Dとの接触面積が増大する。よって、チップ3から発せられた、ヒートシンク4Dへ伝わる熱量は増大する。また、移動部5Dと外装ケース12の内面に貼り付けられた熱伝導シート8との接触面積が増大する。よって、移動部5Dから熱伝導シート8へ伝わる熱量は増大する。よって、チップ3から発せられる熱の効率的な放熱が実現される。また、このようなヒートシンク4Dは、板状の部材が折り曲げられて形成されているため製造が容易である。
(変形例2)
図10は、スマートフォンセット100Aの概要の一例を示している。スマートフォンセット100Aは、例えばスマートフォン1Aと、ワイヤレス給電が可能な充電スタンド40を備える。スマートフォン1Aは、充電スタンド40に立てかけられた場合に、背面側の外装ケース12Aの外面全体が、充電スタンド40の外面によって覆われる。また、スマートフォン1Aは、電池13が内蔵されている。そして、スマートフォン1Aが充電スタンド40に立てかけられて充電される場合に、充電スタンド40側に来る電池13の表面には、ヒートシンク4が設けられている。一方、充電スタンド40には、スマートフォン1Aが立てかけられて充電される場合にスマートフォン1Aと接触する面とは反対側の面に永久磁石11が設けられる。そして、ヒートシンク4の移動部5は、上記の実施形態と同様に、スマートフォン1Aが充電スタンドに立てかけられている場合に熱伝導シート8と接触し、スマートフォン1Aが充電スタンドに立てかけられていない場合は、熱伝導シート8との間に隙間を有する。ここで、充電スタンド40は、本発明の「付属部材」の一例である。また、電池13は、本発明の「電子部品」の一例である。
図10は、スマートフォンセット100Aの概要の一例を示している。スマートフォンセット100Aは、例えばスマートフォン1Aと、ワイヤレス給電が可能な充電スタンド40を備える。スマートフォン1Aは、充電スタンド40に立てかけられた場合に、背面側の外装ケース12Aの外面全体が、充電スタンド40の外面によって覆われる。また、スマートフォン1Aは、電池13が内蔵されている。そして、スマートフォン1Aが充電スタンド40に立てかけられて充電される場合に、充電スタンド40側に来る電池13の表面には、ヒートシンク4が設けられている。一方、充電スタンド40には、スマートフォン1Aが立てかけられて充電される場合にスマートフォン1Aと接触する面とは反対側の面に永久磁石11が設けられる。そして、ヒートシンク4の移動部5は、上記の実施形態と同様に、スマートフォン1Aが充電スタンドに立てかけられている場合に熱伝導シート8と接触し、スマートフォン1Aが充電スタンドに立てかけられていない場合は、熱伝導シート8との間に隙間を有する。ここで、充電スタンド40は、本発明の「付属部材」の一例である。また、電池13は、本発明の「電子部品」の一例である。
(作用効果)
上記のようなスマートフォンセット100Aによれば、電池13が充電されている時に電池13の表面が発熱する。しかしながら、電池13の上面には、ヒートシンク4が設けられているため、電池13の熱は、ヒートシンク4、熱伝導シート8及び外装ケース12を介して充電スタンド40へ伝わる。そして、充電スタンド40から外気へ放熱される。つまり、上記のようなスマートフォンセット100Aによれば、スマートフォン1Aの電池13が充電されている場合に、効率的な放熱が実現される。また、電池13が充電スタンド40に立てかけられておらず、充電されていない場合には、電池13の近傍の局所的な温度上昇は、ヒートシンク4から周囲の空気へ放熱されることにより抑制される。
上記のようなスマートフォンセット100Aによれば、電池13が充電されている時に電池13の表面が発熱する。しかしながら、電池13の上面には、ヒートシンク4が設けられているため、電池13の熱は、ヒートシンク4、熱伝導シート8及び外装ケース12を介して充電スタンド40へ伝わる。そして、充電スタンド40から外気へ放熱される。つまり、上記のようなスマートフォンセット100Aによれば、スマートフォン1Aの電池13が充電されている場合に、効率的な放熱が実現される。また、電池13が充電スタンド40に立てかけられておらず、充電されていない場合には、電池13の近傍の局所的な温度上昇は、ヒートシンク4から周囲の空気へ放熱されることにより抑制される。
(その他変形例)
上記の実施形態及び変形例では、付属部材の一例として保護ケース10及び充電スタンド40を記載したが、付属部材の例はこれらに限定されず、外装ケース12の外面のうちの所定の割合以上を覆う付属部材であればよい。所定の割合とは、スマートフォン本体に取り付けられた付属部材から放熱されることにより、外装ケース12の内部の温度が電子部品の動作に影響が及ばない程度の温度となる割合のことであってもよい。また、永久磁石11が設けられる位置は、上記の例に限定されず、ヒートシンク4の移動部5との間に互いに引き合う磁力を生じさせ、移動部5を外装ケース12の内面方向へ移動させることができる位置であればよい。また、永久磁石11が設けられる位置が保護ケース10の内面である場合であって永久磁石11の熱伝導率が保護ケース10の熱伝導率よりも低い場合、永久磁石11の周囲かつ保護ケース10の内面に保護ケース10よりも熱伝導率の高い金属板を貼ってもよい。このような金属板により、永久磁石11を介することにより外装ケース12から保護ケース10への伝熱量が低下した場合であっても、金属板を介することにより外装ケース12から保護ケース10へ伝わる熱量は増大するため、当該伝熱量の低下を補うことができる。
上記の実施形態及び変形例では、付属部材の一例として保護ケース10及び充電スタンド40を記載したが、付属部材の例はこれらに限定されず、外装ケース12の外面のうちの所定の割合以上を覆う付属部材であればよい。所定の割合とは、スマートフォン本体に取り付けられた付属部材から放熱されることにより、外装ケース12の内部の温度が電子部品の動作に影響が及ばない程度の温度となる割合のことであってもよい。また、永久磁石11が設けられる位置は、上記の例に限定されず、ヒートシンク4の移動部5との間に互いに引き合う磁力を生じさせ、移動部5を外装ケース12の内面方向へ移動させることができる位置であればよい。また、永久磁石11が設けられる位置が保護ケース10の内面である場合であって永久磁石11の熱伝導率が保護ケース10の熱伝導率よりも低い場合、永久磁石11の周囲かつ保護ケース10の内面に保護ケース10よりも熱伝導率の高い金属板を貼ってもよい。このような金属板により、永久磁石11を介することにより外装ケース12から保護ケース10への伝熱量が低下した場合であっても、金属板を介することにより外装ケース12から保護ケース10へ伝わる熱量は増大するため、当該伝熱量の低下を補うことができる。
また、移動部5が磁石により形成され、永久磁石11の替わりに磁石を近づけると磁石方向へ引き寄せられる材料が用いられてもよい。また、熱伝導シート8の代替としてサーマルグリスが外装ケース12の内面に塗布されてもよい。また、熱伝導シート8の代替として外装ケース12の内面に金属が蒸着されてもよい。また、熱伝導シート8及びグラファイトシート9の少なくとも一方は設けられていなくともよく、移動部5が外装ケース12の内面に接触して移動部5から外装ケース12へ熱が伝わってもよい。また、移動部5と、外装ケース12の内面に貼られた熱伝導シート8との接触は、面接触に限定されず、点接触でも線接触でもよい。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
1,1A :スマートフォン
2 :基板
3 :チップ
4,4A,4B,4C,4D :ヒートシンク
5,5A,5B,5C,5D :移動部
6,6A,6B,6C,6D :固定部
7,7A,7B,7C,7D :接続部
8 :熱伝導シート
9 :グラファイトシート
10 :保護ケース
11 :永久磁石
12 :外装ケース
13 :電池
33 :チップモジュール
40 :充電スタンド
50 :スマートフォン
100,100A :スマートフォンセット
2 :基板
3 :チップ
4,4A,4B,4C,4D :ヒートシンク
5,5A,5B,5C,5D :移動部
6,6A,6B,6C,6D :固定部
7,7A,7B,7C,7D :接続部
8 :熱伝導シート
9 :グラファイトシート
10 :保護ケース
11 :永久磁石
12 :外装ケース
13 :電池
33 :チップモジュール
40 :充電スタンド
50 :スマートフォン
100,100A :スマートフォンセット
Claims (9)
- 発熱する電子部品と、
前記電子部品と接触するように設けられ、前記電子部品から発せられる熱を放熱する放熱部材と、
前記放熱部材との間に所定の隙間を有し、前記電子部品及び前記放熱部材を収容するケースと、を有する携帯機器と、
前記ケースの外面のうちの所定の割合以上を覆うように着脱可能に取り付けられる付属部材と、を備え、
前記放熱部材は、
前記電子部品に固定される固定部と、
前記固定部に対して移動可能な移動部と、
前記固定部と前記移動部とを接続させる接続部と、を有し、
前記付属部材は、前記放熱部材との間に互いに引き合う磁力を生じさせ、前記移動部を前記ケースの内面方向へ移動させて前記ケースの内面と接触させる引き合い部材を有する、
携帯機器セット。 - 前記付属部材は、前記ケースを覆うことにより前記ケースを保護する保護ケースである、
請求項1に記載の携帯機器セット。 - 前記電子部品は、電池を含み、
前記付属部材は、前記電池を充電する充電器である、
請求項1又は2に記載の携帯機器セット。 - 前記引き合い部材は、磁石である、
請求項1から3のうちいずれか一項に記載の携帯機器セット。 - 前記引き合い部材は、前記付属部材の外面に固定される、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の携帯機器セット。 - 前記ケースは、前記ケースの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有し、前記ケースの内面に貼り付けられる熱伝導シートを更に有し、
前記熱伝導シートが貼り付けられる位置は、前記放熱部材が前記引き合い部材との間の磁力の作用によって前記ケースの内面方向へ移動した場合に、前記放熱部材が接触する前記ケースの部分である、
請求項1から5のうちいずれか一項に記載の携帯機器セット。 - 前記ケースの熱拡散率よりも高い熱拡散率を有し、前記熱伝導シートを囲むように前記熱伝導シートに隣接して貼り付けられる熱拡散シートを更に備える、
請求項6に記載の携帯機器セット。 - 発熱する電子部品と、
前記電子部品と接触するように設けられ、前記電子部品から発せられる熱を放熱する放熱部材と、
前記放熱部材との間に所定の隙間を有し、前記電子部品及び前記放熱部材を収容するケースと、を備え、
前記放熱部材は、
前記電子部品に固定される固定部と、
前記固定部に対して移動可能な移動部と、
前記固定部と前記移動部とを接続させる接続部と、を有し、
前記移動部は、前記ケースの外面のうちの所定の割合以上を覆うように着脱可能に取り付けられる付属部材に設けられ、前記放熱部材との間に互いに引き合う磁力を生じさせる引き合い部材によって、前記ケースの内面方向へ移動させられて前記ケースの内面と接触させられる、
携帯機器。 - 発熱する電子部品と、前記電子部品と接触するように設けられ、前記電子部品から発せられる熱を放熱し、前記電子部品に固定される固定部と、前記固定部に対して移動可能な移動部と、前記固定部と前記移動部とを接続させる接続部と、を有する放熱部材と、前記放熱部材との間に所定の隙間を有し、前記電子部品及び前記放熱部材を収容するケースと、を有する携帯機器の前記放熱部材との間に互いに引き合う磁力を生じさせ、前記移動部を前記ケースの内面方向へ移動させて前記ケースの内面と接触させる引き合い部材を備え、前記ケースの外面のうちの所定の割合以上を覆うように着脱可能に取り付けられる、
付属部材。
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JP2019131310A JP2021015563A (ja) | 2019-07-16 | 2019-07-16 | 携帯機器セット、携帯機器、及び付属部材 |
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JP2019131310A JP2021015563A (ja) | 2019-07-16 | 2019-07-16 | 携帯機器セット、携帯機器、及び付属部材 |
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