JP2021015015A - 蓄電素子管理ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】幅広い温度環境に対応して、蓄電素子の劣化度SOHを精度よく取得可能な蓄電素子管理ユニットを提供する。【解決手段】前記蓄電素子の劣化度SOHを測定する蓄電素子管理ユニットである電池管理ユニット3であって、前記蓄電素子の充電時もしくは放電時の電流を計測する電流センサー60と、所定の演算を実行する演算手段を有するマイコン3aと、を備え、マイコン3aは、前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirと現在の動的内部抵抗Dirとに基づき、前記蓄電素子の劣化度SOHを算出する劣化度算出部49と、前記蓄電素子の充電もしくは放電を行いながら、前記蓄電素子の現在の動的内部抵抗Dirを測定する動的内部抵抗測定部50と、前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを記憶する記憶部51と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電素子を充電もしくは放電する際に初期に比べて、どの程度劣化しているかを示す劣化度(SOH)を判定する診断が可能である診断機能を搭載した蓄電素子管理ユニットに関する。
近年、太陽光発電パネル(太陽電池パネル、PVとも呼ばれる)、EV(電気駆動自動車)、蓄電装置等に搭載される電池を利用して電気エネルギーを一時的に蓄えて、蓄えた電気エネルギーを利用するものや、種々の情報端末等に搭載される小型の電池を利用して電気エネルギーを一時的に蓄えて、蓄えた電気エネルギーを利用する持ち運び可能な機器の普及が急速に進んでいる。
しかし、電池の出力電圧はニッケル水素で1.2V、鉛電池で2V、リチウムイオン電池で4V弱と単電池で使用するには電圧が余りにも低い。そのため、これら電池セルを複数直列に接続して組電池として構成し、少なくとも12V、高いもので360V程度の高電圧にして高電力化を図る機器が多い。
このような組電池の充放電時では、充電時、放電時ともに流れる電流はいずれの電池セルでも等しく、その電流に応じた個々の電池セルの電圧は通常は異なった値をとる。したがって、組電池全体の電池電圧を観察しても個々の電池セルの電圧は異なり、ある電池セルでは電池セルとしての許容値を超えている場合もある。許容値を超えた電池セルは膨潤・発熱・発煙・爆発等の電池システム災害(ハザードと呼ばれる)を惹起する事態となる。また、負荷に接続された状態では、ある電池セルの電圧が異常に低下しても他の電池電圧でカバーし負荷への電力の供給を強制する場合がある。このような場合は、該当電池セルは、過放電状態となり、電極破壊に繋がるおそれがあり、次の充電時には該当電池セルは、他の電池セルに先んじて過充電を惹起し、種々の電池システムのハザードとなる。
前記のような種々の電池システムのハザードを防止するためには、電池システムの構成素子である個々の電池セル(単電池)の電圧を常に監視し、電圧の個々のデータと当該データに基づく適正な制御が電池システムの長寿命化および安全性の確保に不可欠となる。そのため、電池システムの個々の電池セル(単電池)の電圧を監視し、電池システムに対して所定の制御を行う装置として、従来から電池管理システム(BMS:Battery management system)が用いられる。電池管理システムは、電池システムが有する個々の電池セルの電圧や温度を測定し、電池システムを監視・制御(保護)を行うユニットとして、電池管理ユニット(BMU:Battery management unit)を有している。
また、蓄電素子の一例である二次電池は、電子機器、電動機器や車両などに広く用いられている。二次電池としては鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等が挙げられる。二次電池は、放電と充電を繰り返して使用できる電池である。このような二次電池を利用するにあたり、二次電池の劣化度(SOH;State Of Health、初期を100%としたときの現在性能、劣化率ともいう)、二次電池の蓄電残量(SOC;State Of Charge)を知って初めて二次電池の適切な利用が可能となる。
二次電池のSOHやSOCを推定する技術としては、従来から種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ところで、蓄電素子の劣化状態などの診断を行う診断器は、任意の蓄電素子を使用される機器から取り外し診断器に取り付けることにより診断を行う。一方、電池管理システム(BMS)を用いて診断を行うことを考慮した場合は、蓄電素子が蓄電素子モジュールに取り付けられた状態で蓄電素子の診断を行う必要がある。したがって、BMSによる診断では、診断器で診断する場合と異なり、充放電中においても診断を行う必要がある。
すなわち、診断器は、未使用状態(非充放電状態)の蓄電素子に対して診断が行われるものであるが、BMSを用いて診断を行うことを考慮した場合は、蓄電素子の使用中(充電もしくは放電中)に診断を行う必要がある。
また、蓄電素子は、電力を供給する装置に着脱可能なものや、装置の一部(例えば、蓄電素子モジュール)として通常取り外しできない状態(着脱不可の状態)で組み付けられたりするなど様々な態様で使用される。任意の蓄電素子を接続して診断する診断器の場合は診断する場所や環境は自由に設定することができるため、使用環境(例えば、温度環境)の影響を受けにくいが、装置に組み付けられた蓄電素子を管理するBMUによって診断を行う場合は、装置の設置場所によって使用環境が変わるため、使用環境の影響を受けやすく、温度変化などによりSOHの測定結果に影響が出てくる。そのため、BMUで診断を行う場合は、蓄電素子の使用温度が異なる状態での診断、すなわち幅広い温度環境に対応して診断できる技術が必要となってくる。
以上のことから、幅広い温度環境に対応して、蓄電素子のSOHを精度よく取得可能な蓄電素子管理ユニットが求められている。
特許第3752249号公報 米国特許第7075269号明細書 中国特許第100395939号明細書
松田好晴他著「電気化学概論」(丸善出版) 春山志郎著「表面技術者のための電気化学」(丸善出版)
本発明の目的は、幅広い温度環境に対応して、蓄電素子の劣化度SOHを精度よく取得可能な蓄電素子管理ユニットを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1の蓄電素子管理ユニットにおいては、
前記蓄電素子の劣化度SOHを測定する蓄電素子管理ユニットであって、
前記蓄電素子の充電時もしくは放電時の電流を計測する電流計測手段と、
所定の演算を実行する演算手段を有する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirと現在の動的内部抵抗Dirとに基づき、前記蓄電素子の劣化度SOHを算出する劣化度算出部と、
前記蓄電素子の充電もしくは放電を行いながら、前記蓄電素子の現在の動的内部抵抗Dirを測定する動的内部抵抗測定部と、
前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを記憶する新品時内部抵抗記憶部と、を備えるものである。
請求項2の蓄電素子管理ユニットにおいては、
前記蓄電素子の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、
前記制御部は、
前記温度計測手段により前記蓄電素子の温度を取得し、あらかじめ記憶している前記蓄電素子の温度と前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirとの関係から当該蓄電素子の温度に対応した前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを取得する取得部を備え、
前記劣化度算出部は、
前記取得部で取得した前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを用いて、前記蓄電素子の劣化度SOHを算出するものである。
請求項3の蓄電素子管理ユニットにおいて、
請求項1または請求項2に記載の蓄電素子管理ユニットは、
他の蓄電素子が組み込まれた装置に取り付けて、他の蓄電素子の劣化度SOHを測定するものである。
本発明によれば、幅広い温度環境に対応して、蓄電素子の劣化度SOHを精度よく取得可能な蓄電素子管理ユニットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電池管理ユニットを有する電池管理システムを備えた充電装置の構成を模式的に示すブロック図。 マイコンの構成を示すブロック図。 充電時の電池動作を示す電池方程式の解を求める特性図。 充電時の電池内部の電気回路等価回路を示す図。 長期静止状態から電流印加直後の特性図。 電池方程式と電流-電圧特性を複合した線図。 電圧-電流の立ち上がり/立下りの時間特性を示す図。 充放電電流と端子電圧の変動を示すグラフ。 動的内部抵抗Dirと電圧の関係を示すグラフ。 Dir温度特性を示すグラフ。 放電による診断回路の例を示す図。 充電による診断回路の例を示す図。
次に、本発明の一実施形態である電池管理ユニットを有する電池管理システム(BMS)を備えた充電装置1について図1及び図2を参照しながら説明する。充電装置1は、種々のエネルギー源Eにより発電された電力を充電電源2を介して電池システムの一例である二次電池100に蓄え、当該二次電池100から負荷200に電力を供給するものである。充電装置1は、二次電池100に蓄えられた電力を利用して作動する負荷200に電気的に接続されている。エネルギー源Eとしては、例えば、PV、風力、地熱等が挙げられる。負荷200としては、例えば、モータ等の動力源、各種デバイス、電灯等の照明装置、情報等の表示装置等が挙げられる。
なお、本実施形態における電池システムとは、複数の電池セルの直列接続によってパック化、モジュール化して組電池を構成したものである。
また、本実施形態では、蓄電素子の一例として単電池または組電池からなる二次電池を挙げて本発明を具体的に説明する。
ここで、本実施形態における二次電池100とは、充放電を繰り返し行うことができる電池をいい、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄え、また逆に、蓄えた化学エネルギーを電気エネルギーに変換して使用することができる電池をいう。二次電池100としては、例えば、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素金属電池、リチウムイオン電池、鉛電池等を挙げることができる。その中でも、二次電池100としては、エネルギー密度が高いリチウムイオン電池が特に好ましい。
図1に示すように、充電装置1は、エネルギー源E、充電電源2と、二次電池100を監視・制御する電池管理ユニット(以下、BMUという)3と、バランス機構4と、電流検知/保護回路5と、表示手段6とを主に備える。充電装置1は、電池システムである二次電池100、及び負荷200に電気的に接続される。BMU3は、充電電源2、バランス機構4、電流検知/保護回路5、表示手段6、二次電池100、負荷200等に電気的に接続されている。
なお、本実施形態で説明する充電装置1、充電装置1が備えるBMU3、BMU3に接続される二次電池100の各構成は、本実施形態で説明する機能を実現可能な構成であればよく、適宜変更可能であるものとする。
充電電源2は、二次電池100に充電電圧を供給する電源である。充電電源2は、交流電力を直流に変換する変圧、整流回路を有しており、変換された直流電力がBMU3を介して二次電池100に供給される。
BMU3は、主に演算・指令等を実行する制御部の一例である制御回路(プロセッサー)であるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)3aと、充電電圧等を制御する充電電圧制御部3bと、二次電池100が有する各電池セルの電圧を検知するセル電圧検知回路3cと、を有している。BMU3は、二次電池100の各電池セル毎の電圧を計測する。
マイコン3aは、充電電圧制御部3b及びセル電圧検知回路3cに電気的に接続されている。図2に示すように、マイコン3aは、中央演算装置であるマイクロプロセッシングユニット(以下、MPU)40と、記憶手段であるリードオンリーメモリ(以下、ROM)41と、ランダムアクセスメモリ(以下、RAM)42と、セル電圧検知回路3cが有するスイッチング素子(図示せず)のON/OFFを制御するスイッチング制御部43と、時間計測手段であるタイマ44と、勘定手段であるカウンタ45と、充電時もしくは放電時において二次電池100に通電される電流値を電流検出手段(後述する電流センサー60)を介して検出する電流検出部46と、二次電池100の各電池セルの端子間の電圧値(電池セル電圧)を監視する電池電圧監視部47と、A/D変換機能を有するA/D変換部48と、電池セルの劣化度SOHを算出する劣化度算出部49と、動的内部抵抗測定部50と、動的内部抵抗記憶部51と、温度補正値取得部52等を備えている。ROM41には、充電装置1内で処理される各種処理プログラム(例えば、二次電池100が有する個々の電池セルの電圧を検知し、その状態に応じて充電および放電時の印加する電圧および電流を制御するためのプログラム等)が格納される。RAM42には、例えば、本実施形態係るグラフ、当該グラフに関する近似式等が記憶される。マイコン3aは、前記スイッチング制御部43を有し、スイッチング素子のON/OFFを制御する制御回路である。
なお、劣化度算出部49、動的内部抵抗測定部50、動的内部抵抗記憶部51及び温度補正値取得部52の詳細については後述する。
バランス機構4は、二次電池100の各電池セル間の電圧バランスを維持する機能を有するバランス手段であり、例えば、当該機能を組み込んだICチップで構成される。バランス機構4は、BMU3のマイコン3aにより動作する。バランス機構4は、複数の電池セルの電圧を比較し、必要に応じて、各電池セル毎に独立して放電または必要に応じて適宜定電流で充電し、各電池セルのSOC(State of Charge)レベルを平準化するものである。すなわち、バランス機構4は、放電または充電して、二次電池100の各電池セル間の電圧バランスを調整するための充放電回路を構成している。
電流検知/保護回路5は、充電電流及び放電電流の電流値を検知するとともに、過充電停止、過放電停止のための保護回路である。電流検知/保護回路5は、電子回路によって電圧を計測し、電圧が一定値以上となった際に充電を停止する。過放電の場合も同様、電圧が一定値以下となった場合に放電を停止する。電流検知/保護回路5は、BMU3のマイコン3aにより動作する。
表示手段6は、リアルタイムで二次電池100の充電状態(SOC等)や電池の総電圧や電池セル個々の電圧等を表示するものである。表示手段6は、例えば、所定の表示装置やPC(パーソナルコンピューター)のLCD等で構成される。
二次電池100は、複数の電池セル(電池反応の基本となる単一セル)を直列接続し電圧を高めてエネルギー源として使用する電池システムの一例である。二次電池100は、複数の電池セルが直列接続された組電池であり、複数の電池セルを電気的に積み上げて電圧を高めたものである。二次電池100としては、例えば、リチウムイオンバッテリーが挙げられる。
[セル電圧検知回路について]
次に、BMU3(セル電圧検知回路3c)による二次電池100の各電池セルの電圧検知方法及びデータ処理方法については、本願発明者が出願した特願2017−66404に記載した電圧検知方法及びデータ処理方法を適用することができる。
なお、セル電圧検知回路3cは、蓄電素子である電池セルの端子間の電圧を計測する電圧計測手段の一例である。電圧計測手段としては、例えば、抵抗分割方式の回路などによって電池セルの電圧を計測してもよい。
また、マイコン3aは、電池セルのすべての電圧値の結果に基づいて、電流検知/保護回路5を動作させ、二次電池100を構成する電池セルの一つが、規定の制限電圧を超えれば充電は、即時停止し、又、規定の下限電圧に達すると即時、放電を停止する電池防御の機能を有している。さらに、負荷200への電力供給を遮断する遮断リレーを二次電池100の装備として付帯させ、マイコン3aからのこれらを停止する停止信号を、遮断リレーの駆動信号として適用して、電力を遮断する構成とすることも可能である。
すなわち、マイコン3aは、各電池セルのそれぞれの電圧に応じて、二次電池100を充電するための充電電源2の充電電圧を制御して、二次電池100全体の充電及び放電の動作を最適化することができる。
また、マイコン3aは、各電池セルの電圧のバラつき程度を観察し、充電の電流強度を調整し、又、放電電流を低下させ、二次電池100のパワーに応じた負荷パワーの適合性を自動調整し、二次電池100の異常動作を防止することができる。ひいては、BMU3によれば、電池の安全性と長寿命化を目的とした機能が実現可能となる。
更に、例えば、二次電池100の各電池セルに制御リレーを介し固定抵抗負荷を装備して構成した場合、電池セルの最小値に他の電池セルの電圧を一致させることが可能となり、いわゆるパッシブセルバランス機能を持たせることも可能となる。
なお、パッシブセルバランスとは、高い電圧の電池セルを放電し低い電圧の電池セルに合わすことである。
また、例えば、二次電池100の各電池セルに制御リレーを介し独立電源を装備して構成した場合、電池セルの最大値に他の電池セルの電圧を一致させる補充電が可能となり、いわゆるアクティブセルバランス機能を持たせることも可能となる。
なお、アクティブセルバランスとは、低い電圧の電池セルを充電し高い電圧の電池セルに合わすことである。本実施形態のBMU3が備えるアクティブセルバランス機能としては、以下の充電方式も実行することができる。
次に、本発明に係る二次電池等の蓄電素子の劣化度SOH及び蓄電残量SOCを計測するための計測原理について図面を参照しながら説明する。以下においては、蓄電素子の一例として二次電池を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、以下においては、二次電池のことを単に電池と呼ぶ場合もある。
[計測原理]
二次電池の正確な蓄電残量の検出のためには、起電力(Electro Motive Force)の増減と蓄電残量の増減の関係を正確に計量化しておき、起電力を計測し蓄電残量を計数化することが一つの手法となる。しかし、元の蓄電残量が正確に分かっていれば、計量しながら元の蓄電残量から使用分を抜き取り、その差し引き勘定から現在の蓄電残量は得られるが、元の蓄電残量を正確に計測することが出来なければ、その後の残量数値は信頼性の乏しいものとなる。特に、充電時の電気量の注入、放電時の電気量の取り出しは電池内部の電気的抵抗(内部抵抗)による熱損失が伴い差し引き勘定に誤差が伴うため正確な蓄電残量の計測は不可能に近い。
二次電池の蓄電残量を正確に計量する他の手法として、電池の起電力の計測がある。しかし、動作中の電圧は起電力を示すものでなく、動作を止めると非常に緩慢に計測値は変動する。例えば、充電を遮断した場合は、電圧値は徐々に低下し長時間かけ一定値に落ち着く。また放電を遮断すれば電圧は徐々に上昇し、これも長時間かけ一定値に収斂する。
この収斂した電圧が電池の起電力であり、電池の蓄電残量(SOC)の指標となる。すなわち起電力の計測は極めて長時間を要し、いったん充電なり放電するとその後何時間も放置しておかないと起電力は計測不可能であり、電池に存在する蓄電残量、即ち引出し得る電気量(パワー)は時々刻々には計測計量することはできず、したがって電池を適用した機器の制御を難しくし、また電池使用の扱いを厄介なものとしていた。
本発明の蓄電素子管理ユニットに係る計測原理は、二次電池における、瞬時且つ正確な残量等の計量を目的に、電池反応論の帰結により得られた「電池方程式」を応用するものである。
なお、「電池方程式」とは、具体的には二次電池に関する電池反応の理論から導かれる方程式であり、酸化/還元反応に伴う過電圧と反応抵抗による回路方程式のことである。
本実施形態の蓄電素子管理ユニットは、二次電池の電池容量を特定する際に同じく電池方程式から動的内部抵抗Dir(Dynamic Internal Resistance)を瞬時に計量し、電池種による固有の定数を使用して、二次電池の現在容量である蓄電残量(SOC)あるいは劣化度(SOH、健全度とも呼ばれる)を算出するものである。
また、本実施形態の蓄電素子管理ユニットは、上記とは異なる他の手法として、電池方程式と電圧−電流式を併用し電流特性係数を瞬時に計量し、この係数に比例する容量を即座に計量化して、電池の現在容量である蓄電残量(SOC)あるいは劣化度(SOH)を算出するものである。
ここで、電池反応に関する論理の概要を述べ、本願発明者らが確立した「電池方程式」に関し説明を加えておく。
なお、以下では、便宜上リチウムイオン電池の構成に基づいて説明するが、特に電池種を限定するものではない。
まず、負極の電池反応を反応速度の律速とし過電圧と電流に関し考察する。尚、ここで律速に関し説明を加えておく。電池は正極、負極、その間のイオン電導を司る電解質が主たる構成部材であるが、それぞれを通過する時間当たりの電子の量、あるいは、イオンの量は連続の論理から等しい。従って、一番流れ難い部材を流れる量が全体の流れを律することから律速と称す。
酸化/還元反応はアレニウスの理論に基づき、次のように数式化され、式中の各符号を定義したとき、電流密度は次式で与えられる。
平衡時は電流がゼロであるから、[数1]から平衡電圧ηeqは容易に算出される。
即ち、平衡電圧ηeqは、濃度比c(0,t)/cr(0,t)によって異なった数値をとる。
反応界面の濃度は時間tが無限に経過したとき、ある一定値をとる。これを次式で表現する。
従って、これらを[数2]に代入すると次のネルンスト(Nernst)の式が得られる。
ここで、上記Ec´は次のように表される。
時間を十分にとったときの平衡状態の電圧を基準に、過度状態の平衡電圧を表現する。時間t0−までは、充電電流は流れており、したがって、界面での酸化材濃度は、時刻t0+で電流が遮断された直後はこの濃度を保っていると考える(図7参照)。
この時の平衡電圧は[数3]で示され、長期放置後の平衡過電圧は、[数4]で表される。その差をとると次式となる。
このΔηeq(t)は、電極から遠い沖合での溶融和形態での電解質中のリチウムイオン、及び、電極の極近辺での、酸化/還元場でのリチウムイオンの拡散、あるいは、電界場での電気泳動によって電気等価回路的にコンデンサーと抵抗のタンク回路を形成することによって現れる電位であり(図4参照)、定常充電中に、ある時点で充電遮断し、その後の時々刻々の電圧の変化を計測することによって、電解質中のリチウムイオンの導電率、電気二重層としてのキャパシター成分が同定できることを以下に示す手順で解明した。
なお、電気二重層とは、電極と電解液の界面で正の電荷及び負の電荷が非常に短い間隔を隔てて対向し、配列する層のことである。
[Δηeq(t)の形成過程に関して]
長期静止状態から充電電流Iの立ち上げに際し、たとえば負極の還元反応は反応面に存在する酸化材濃度c(0,t)でt=0に相当し、長期静止状態であるからこの値はc*に等しい。負極反応によって、この濃度は消費され還元されてc*に変わり格納される。
前記消費分を補充するためには沖合からの酸化材の補充流入を要し、初期のc*と補充中のc(0,t)の比の自然対数に物理定数を掛けたものがΔηeq(t)となる。
このΔηeq(t)は、勇み反応面に到達したイオンが先客イオンに反発されイオン対抗ゾーンが、所謂、電気二重層として形成され、同時に拡散によって安定したタンク回路となる。この形成過程は次式で表現される。
時間(τ=t)充電後、遮断したとすると遮断直後のタンク回路の電位差は次式となる。
遮断以降の電圧ν(t)は、次式の一般式で与えられる。
この式は、未知数としてΔηeq(0)、T、ηeq*,があり、3つの、連立方程式からこの未知定数が固定される。
ここで、t=2tと置き、時間等間隔で3点電圧計測し、さらに、e−t1/T=xと置くと、上記3式は次の代数方程式になる。
この方程式の解は次のように求まる。
この関係を使えば、遮断後の電圧ν(0)、ν(t)、ν(2t)を計測すれば、充電電流に応じタンク回路電圧Δηeq(0)、該タンク回路が完全放電した時に相当する起電力ηeq*,、それにタンク回路時定数Tが確定し、電解質の特性が定量化される。
図7に示すように、充電遮断した時点でΔηeq(0)が存在し、その後、タンク回路中の荷電量は並列抵抗で時間とともに消失、時間経過後Δηeq(∞)=0となる。
[電極反応による電荷移動過程に関して]
次に、負極の電池反応を反応速度の律速とし過電圧と電流に関し考察する。
電流は、平衡電圧(Δηeq+η*eq)を超えた過電圧δが加算されて、初めて流れる。[数1]でη=δ+Δηeq+η*eq の関係を導入して変形すると次式となる。
ここで、[数1]、[数2]、[数3]、[数4]の関係式、及び、移動度α=1/2、荷電子数n=1と置いて演算した。
[数13]は任意の平衡電圧からの変位δに関し成立する電流密度を与える関係式である。電流Iに関しては、この式に有効電極面積Sを乗じたもの、になるから電流−電位関係式は次式となる。
ここで、[数14]のKxは以下のように表せる。
δは、仮想平衡(平衡電圧;η*eq+Δηeq)を超えた過電圧値となる。ただし、電流値は、平衡電圧η*eqを超えたδ+Δηeqによって決まる。
η*eqは、安定期の電極界面での酸化材と還元材の濃度比によって決まる電位で、Δηeqは動作反応時、動作電流に応じて必要となる反応界面での濃度の過剰分に相当し平衡電位に変化を与える(図3参照)。
電流Iの微小な過電圧δに対する依存性は動作点でのコンダクタンスとなり、その逆数は動作点での抵抗すなわち動的内部抵抗Dirとなる。これを表記すると以下の式となる。
また、Kは、[数6]を使い、次のように変形される。
[数16]により導出される動的内部抵抗Dirと[数14]による電流Iの積は次式[数18]に示すように電池に関わらず動作過電圧δだけに従属する関数となる。
電圧−電流特性を確定する諸要素(δ,Δηeq,Dir,I)が上記で確定できたので特性の概略図(図3参照)及び電池の等価回路(図4参照)が描ける。
[電池方程式(一般式)]
動作中には電解質中のイオンの流れにより、電極界面に上述した電気二重層が形成されて、図3、図4で示すΔηeqの平衡電位の加算が起きる。
図3は、充電時の電圧−電流の特性図である。
図3より、起動時の端子電圧Δvは次式を満たす。
ここで、電流式は次式となる。
また、動作点でのDirは次式で求まる。
従って、次式が導ける。
これを、[数19]に代入して、次式“電池方程式”が樹立される。
過電圧δに関する図表示をすると図3となる。
[電池方程式(特殊解)]
静止状態からの立ち上がり時には電流式は次式となる。電極表面には、電界質中の電気二重層がまだ形成されていないから一般式でΔηeq=0と置いた式となる。
図5は、静止状態からの立ち上がり充電時の電圧−電流の特性図である。
図5より、起動時の端子電圧Δvは次式を満たす。
静止状態からの動的内部抵抗Dirは次式のように表せる。
DirとIの積は、次のように示すことができる。
以上、纏めると、次の3つの式になる。
[数29]を使用して、過電圧δを変数として、過電圧δに関する数値計算を行いグラフに描くと図6となる。なお、図6のグラフは、電池の種類、大きさ等にかかわらず成立する。
ここで、図6における横軸は過電圧δである。図6における上段グラフの縦軸はΔvであり、下段グラフの縦軸は後述するI/Koである。
具体的には、図6のグラフは、電池の電圧(起電力)すなわち、その時点の平衡電圧(ηeq*)より高い電圧を電池に印加すると、電池は電池の種類にかかわらず、このΔv(=ν−ηeq*)だけで動作点δを決定することを意味している。即ち、電池反応は、どんな電池でもその動作が同一の式によって表現され、電池の種類、性能の違いは、この動作点δによって、電流、および電池内部抵抗が決定されることを示唆するものである。
なお、図6のようなグラフデータ(マップデータ)は、後述するマイコン3aに記憶される。
[解の誘導例(図6の適用例)]
実際には、BMU3の内部に装着しているマイコン3aがすべて演算することになるが、マイコンがどのような演算過程を踏まえ演算結果を提示するのかを以下説明を加えておく。
二次電池の充電時において、
1)電流印加する。
2)Δvを実測し、図6を用いてΔvの曲線グラフとの交点を求める。この交点に対応するδ値が確定する。
3)δに関する電流関数はSOCよって異なる係数を持ち図6に示すようにSOCに対応した特性曲線となる。何故なら、係数式を変形して次のように表せる。
この式から以下の式が導かれる。
この式が図6の電流式である。
従って、動作時のSOCが既知であれば、その交点から電極の種類による(I/K00Sc)の交点を通る点(δ,I/KooSc)が決定し、この点はSOCに対応した動作点となる。
[数31]の式で、その右辺が確定すれば、左辺の計測電流Iを導入すれば、電池種固有の特性値Koo及び有効電極面積Scが確定する。
図6に示す特性図で、過電圧δに対する電流値Iはチャージング状態(即ちSOC)によって大きく異なる。すなわち、SOCの小さいときには一定の電流値を得るには、大きなδ値が、また充電が進み、SOC;50%近辺で、過電圧δは最小となり、さらに、充電が進むと再びδは大きくなる。電池が“空”から“満”までの充電過程は図6に示す矢印に沿って動作点が変わる。SOC;50%を何らかの手法で固定でき、図6でSOC=0.5曲線から電流I及びδが固定されると[数12]は次式となる。
この式から電池の現在の性能を示す電池性能指数となるSOHが確定し、図6に示す線図から電池性能指数であるSOHが確定される。
以上が上記「電池方程式」に基づいて二次電池の劣化度SOH及び蓄電残量SOCを検出するための原理である。
ここで、前記数式解析と定性的現象論との連関に関し、説明を加えておく。
[電池起電力と動的内部抵抗について]
図4には、充電の概念を示す電気等価回路を示す。
次に、図4に示す電池(本実施形態では二次電池100の電池セル)の等価回路を用いて、電池起電力Vemfと動的内部抵抗Dirについて説明する。
電池を等価回路で表すと単純な電気回路となる。すなわち、電気エネルギーであるチャージ量(蓄電容量)Q(単位はクーロン)を持つ電池素子と、この電池に直結した純抵抗(コンダクタンス)の直列接続で表される。具体的には、以下に示すように、電池端子間(A−B)の電圧をV、電池端子間(A−B)に流れる電流をI、動的内部抵抗をDir、電池起電力をVemfとすると、図4に示すように、電池を等価回路で表すことができる。
V;電池端子間(A−B)の電圧
I;電池端子間(A−B)に流れる電流
Dir;動的内部抵抗(Dynamic Internal Resistance)
Vemf(=ηeq*);電池起電力(静止時の正極・負極間電位差)
電池起電力Vemfとは電池が外部の回路と接続しておらず、電流が流れていない状態(静止時)での電池端子間(A−B)の電圧を意味する。例えば二次電池の一例であるリチウムイオン電池の場合、前記電池起電力Vemfは、リチウムイオンLiや電子eの流れではなく、陰極と陽極のイオンポテンシャル差となる。したがって、イオンポテンシャル差は陰極と陽極の間のリチウムイオンLiのサイトの占有率の差によって表される。
蓄電容量Qとは、例えばリチウムイオン電池の場合、リチウムイオンLiが陰極に蓄えられる空間の大きさを意味する。すなわち、蓄電容量Qが大きいとは、陰極及び陽極の体積が大きい(サイト数が大きい)ことであり([数32]のK値が大きい)、また、作用面が大きく([数32]のSc値が大きい)、両極へのリチウムイオンLiの浸透が早く、多いことを意味する。
蓄電容量Qは、電池の劣化に伴い減少する。当該電池の劣化とは、動的内部抵抗Dirが増加して、リチウムイオンが電池電極に接触せず機能しないことを意味する。動的内部抵抗Dirが増加する原因としては、リチウムイオンの電気泳動における抵抗の増加、反応速度の低下、拡散速度の低下、陽極及び陰極におけるリチウムイオンのサイト数の低下などが考えられる。前記動的内部抵抗Dirは充電及び放電を重ねることにより増加し、その結果電池の劣化が進行する。
[充放電時の診断方法:蓄電素子(電池セル)の劣化度SOHの算出]
本実施形態に係るBMU3は、蓄電素子(電池セル)の劣化度SOHの算出する診断機能を有しており、当該診断機能について以下において説明する。
BMU3(マイコン3a)は、電池セルの新品時の動的内部抵抗Dirと現在の動的内部抵抗Dirとに基づき、電池セルの劣化度SOHを算出する劣化度算出部49と、電池セルの充電もしくは放電を行いながら、電池セルの現在の動的内部抵抗Dirを測定する動的内部抵抗測定部50と、電池セルの新品時の動的内部抵抗Dirを記憶する記憶部51と、を備える。
BMU3による二時電池100の各電池セルの診断は、電池セルの充電時の電圧変化測定、または放電時の電圧変化測定により行われる。
また、上述したように電池セルの劣化の進行は、電池セルの動的内部抵抗Dirの変化率として表せるため、蓄電素子(電池セル)の劣化率SOHは、
(新品時の蓄電素子のDir)/(現在の蓄電素子のDir)×100(%)
と表すことができる。
そのため、劣化度算出部49において電池セルの劣化率SOHを算出する場合、BMU3では、新品時の電池セルのDirを下記で説明する方法で算出して予め所定の動的内部抵抗記憶部51に記憶しておき、その動的内部抵抗記憶部51に記憶された新品時の電池セルのDirと、動的内部抵抗測定部50において測定される、現在診断を実行中(充電もしくは放電中)の電池セルのDirとを比較することで電池セルの劣化状態を判断し、SOHや満充電容量を取得することができる。
なお、現在の電池セルのDirは、動的内部抵抗測定部50により上述した原理に基づいて測定される。
また、新品時の電池セルのDirをあらかじめ動的内部抵抗記憶部51に記憶しておく必要があるが、Dirは一定ではなくSOC(起電力Vemf)の違いにより変化する。新品時の電池セルのDirの算出方法については後述する。
新品時の電池セルのDirを算出するためには、この電池セルの現在のSOC(起電力Vemf)を知る必要がある。
起電力Vemfは、電池セルの充放電を停止し、しばらく放置して電圧を測定すれば求められるが、BMSは充放電中にも診断を行う必要があるため、その測定方法を以下で説明する。
(充放電中のVemfの算出)
図8は、蓄電素子(電池セル)に流れる充放電電流と、充放電による端子電圧の変化を示したものである。この図8に示すグラフでは、Vemfが異なる4条件で測定を行った。
充放電電流がプラス側である充電中の傾きにややばらつきがあるが、Vemfの値によらず同一の傾きであると仮定し、下記近似直線の式により充放電中の端子電圧によりVemfを求めることができる。
図8のグラフから、V0を端子電圧、Iを充放電電流(+側:充電、−側:放電)とすると、下記が近似式として導かれる。
放電中:Vemf=V0−0.08I(I<0)
充電中:Vemf=V0−0.15I(0<I)
このように近似式を導出することで、電池セルの端子電圧と電流センサー60によって電流(充放電電流)を測定することにより起電力Vemfを求めることができる。
なお、二次電池100の各電池セルに対応して充電もしくは放電の際に流れる電流を測定するための電流センサー60(図11、図12参照)が設けられている。
[Dir初期特性:Vemfから新品時の蓄電素子のDirの算出]
上記にて算出された充放電中の電圧(起電力Vemf)と、当該電圧に対する測定されたDirをプロットしたグラフを図9に示す。
初期Dir(新品時の電池セルのDir)は、プロットした値を近似する所定の近似式(図9に示すグラフでは、例えば、図中で示す近似式)に起電力Vemfを式中のVに代入することで求めることができる。図9では、電池セルのDirは、実際には一定の値を取らず、充電が進んでいくと下がっていくことがわかる。
このようにして、本実施形態のBMU3では、Dir初期特性を正確に導き出せるため、従来よりもSOHの精度がより向上する。
[新品時の蓄電素子のDirにおける温度補正]
本実施形態に係るBMU3は、Dirを電池セルの温度に対応して補正する機能を有しており、当該機能について以下において説明する。
BMU3(マイコン3a)は、温度計測手段である温度センサー70により電池セルの温度を取得し、あらかじめ記憶している電池セルの温度と当該電池セルの新品時の動的内部抵抗Dirとの関係から当該電池セルの温度に対応した新品時の動的内部抵抗Dirを取得する温度補正値取得部52を備える。換言すれば、温度補正値取得部52は、Dirを温度補正する温度補正手段である。
図10に示すグラフは、あらかじめ温度変化によるDir変動(温度依存性)を実測した測定結果であり、このグラフが示すように、環境温度が変化するとDirも変化する。また、このグラフの関係式(近似式)を用いることで、電池セルの温度が変化した時の新品時の電池セルのDirを求めることができる。このように温度補正された新品時の電池セルのDirを用いて、BMU3は電池セルの劣化度SOHを算出する。このようにして、本実施形態のBMU3では、幅広い温度環境に対応して、Dir初期特性を正確に導き出せるため、従来よりも電池セルの劣化度SOHを精度よく取得することができる。
なお、二次電池100の各電池セルに対応して電池の表面温度を測定するための温度計測手段である温度センサー70(図11、図12参照)が設けられている。
また、蓄電残量SOCについては、上述した計測原理等により電池起電力Vemfを正確に取得することができれば、該取得された電池起電力を二次電池10の充電率が100%となる電圧と定義すればよい。
また、本発明のBMSに搭載される診断機能を有する制御回路に関しては、例えば、以下のものが挙げられる。
[(1)放電による診断回路]
図11は、放電による診断が可能な回路300を示した回路図である。
図11に示すように、回路300は、直列に接続された複数の蓄電素子である電池セルB1、B2、・・、BNと、前記各電池セルB1、B2、・・、BNの(+)、(−)端子にそれぞれ接続されたスイッチング素子であるSW1、SW2、・・、SWNと、電流センサー60と、各電池セルB1、B2、・・、BN毎の温度を測定可能な温度センサー70と、負荷200と、二次電池100の両端部となる(+)、(−)端子に接続される充電器210と、を主に有している。また、回路300は、電池セルB1、B2、・・、BN毎の端子電圧を測定するための電圧計を備えている。
なお、回路300は、上述したようにマイコン3aにより動作制御される。
このように回路を構成したことにより、電池の診断として、上述したように放電しながら幅広い温度環境に対応して各電池セルB1、B2、・・、BNにおけるSOHを精度良く算出することができる。
[(2)充電による診断回路]
図12は、充電による診断が可能な回路400を示した回路図である。
図12に示すように、回路400は、直列に接続された複数の蓄電素子である電池セルB1、B2、・・、BNと、前記各電池セルの(+)、(−)端子にそれぞれ接続されたスイッチング素子であるSW1、SW2、・・、SWNと、電流センサー60と、各電池セルB1、B2、・・、BN毎の温度を測定可能な温度センサー70と、負荷200と、二次電池100の両端部となる(+)、(−)端子に接続される充電器210と、を主に有している。また、回路400は、各電池セルB1、B2、・・、BN毎に充電するための充電器と、電池セルB1、B2、・・、BN毎の端子電圧を測定するための電圧計とを備えている。
なお、回路400は、上述したようにマイコン3aにより動作制御される。
このように回路を構成したことにより、電池の診断として、上述したように充電しながら幅広い温度環境に対応して各電池セルB1、B2、・・、BNにおけるSOHを精度良く算出することができる。
なお、本実施形態のBMU3は、診断機能を有することを特徴としているが、例えば、すでにBMSが組み込まれた蓄電素子ユニットに、本実施形態のBMU3を外付けすることにより、この蓄電素子ユニットが有する蓄電素子の診断をすることも可能である。つまり、本実施形態のBMU3を、他の蓄電素子が組み込まれた装置に取り付けて、他の蓄電素子の劣化度SOHを測定することが可能である。これにより、BMU3にあらかじめ接続される蓄電素子だけでなく、他の装置に接続された蓄電素子の診断も可能となるため、BMU3の汎用性が向上する。
[手法1]
以上のように、本実施形態のBMU3によれば、制御部の一例であるマイコン3aは、二次電池100の充電開始時の立ち上がり電圧および電流の計測値をもとに[数25]に記載の電池方程式及び[数28]に記載の式を使って、二次電池100の動作時の過電圧δと、Dirを演算により求めることができる。さらに、このDirと、新品の二次電池のDirとの対比によって前記劣化度SOHを検出することができる。これにより、二次電池100のSOHが精度良くかつ瞬時に検出することができる。したがって、二次電池100の電池状態(例えば充電状態)の認識がいつでも可能となる。
[手法2]
また、本実施形態のBMU3によれば、マイコン3aは、二次電池100の充電を遮断した時の立下がり電圧の計測値と[数9]〜[数11]とから求められるΔηeq及びηeq*と「電池方程式」を用いて静止時の正確な起電力の変化を求め、その起電力があらかじめ計測された対比テーブルとの照合により蓄電残量SOCを確定する。これにより、二次電池100が長期間使用により容量低下となっても、その時点の蓄電残量が比率としても、絶対値としても取得され、ユーザのエネルギー枯渇による不安感が払拭される。
上述した手法1では、BMU3が二次電池100の「充電開始時の立ち上がり電圧および電流の計測値」をもとに[数25]に記載の電池方程式及び[数28]に記載の式を使って、二次電池100の動作時の過電圧δと、Dirを演算により求めている。ここで、上記「充電開始時の立ち上がり電圧および電流の計測値」は、マイコン3aが各種計測手段を介して取得する二次電池の「充電または放電に関する所定の条件」の一例である。
上記「充電または放電に関する所定の条件」としては、例えば、以下のものが挙げられる。
(1)放電開始時の立下り電圧の時間経過
(2)充電開始時の立ち上がり電圧の時間経過
(3)放電遮断時の立ち上がり電圧の計測値
(4)充電遮断時の立下り電圧の計測値
(5)充電電流を増加させた時または放電電流を減少させた時の立ち上がり電圧の計測値
(6)充電電流を減少させた時または放電電流を増加させた時の立下り電圧の時間経過
(7)充電から放電へ移行させた時の立下り電圧の時間経過
(8)放電から充電へ移行させた時の立ち上がり電圧の計測値
BMU3は、これらの各条件に基づいて、[数25]に記載の電池方程式及び[数28]に記載の式を使って、二次電池100の動作時の過電圧δと、Dirを演算により求めることができる。よって、本発明と同様の効果を奏する。
本実施形態では、二次電池を用いた場合の充放電について説明したが、本発明は二次電池に限定するものではなく、蓄電素子に広く適用することができる。
ここで、蓄電素子とは、蓄電機能を有する素子全般を指し、例えば、一対の電極と、電解質を少なくとも有し、蓄電することができる機能を有する素子のことである。なお、蓄電素子を蓄電装置としてもよい。
蓄電素子としては、例えばリチウムイオン二次電池、鉛蓄電池、リチウムイオンポリマー二次電池、ニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル鉄蓄電池、ニッケル・亜鉛蓄電池、酸化銀・亜鉛蓄電池等の二次電池、レドックス・フロー電池、亜鉛・塩素電池、亜鉛臭素電池等の液循環型の二次電池、アルミニウム・空気電池、空気亜鉛電池、ナトリウム・硫黄電池、リチウム・硫化鉄電池等の高温動作型の二次電池などを用いることができる。なお、これらに限定されず、例えばリチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタなどを用いて蓄電素子を構成してもよい。
3 BMU
3a マイコン(制御部)
49 劣化度算出部
50 動的内部抵抗測定部
51 動的内部抵抗記憶部(記憶部)
52 温度補正値取得部(取得部)
100 二次電池(蓄電素子)
60 電流センサー(電流計測手段)
70 温度センサー(温度計測手段)
即ち、請求項1の蓄電素子管理ユニットにおいては、
負荷に接続された蓄電素子の劣化度SOHを測定する蓄電素子管理ユニットであって、
前記蓄電素子の充電時もしくは放電時の電流を計測する電流計測手段と、
所定の演算を実行する演算手段を有する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirと現在の動的内部抵抗Dirとに基づき、前記蓄電素子の劣化度SOHを算出する劣化度算出部と、
前記蓄電素子の充電もしくは放電を行いながら、前記蓄電素子の現在の動的内部抵抗Dirを測定する動的内部抵抗測定部と、
前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを記憶する記憶部と、を備えるものである。


Claims (3)

  1. 前記蓄電素子の劣化度SOHを測定する蓄電素子管理ユニットであって、
    前記蓄電素子の充電時もしくは放電時の電流を計測する電流計測手段と、
    所定の演算を実行する演算手段を有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirと現在の動的内部抵抗Dirとに基づき、前記蓄電素子の劣化度SOHを算出する劣化度算出部と、
    前記蓄電素子の充電もしくは放電を行いながら、前記蓄電素子の現在の動的内部抵抗Dirを測定する動的内部抵抗測定部と、
    前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする蓄電素子管理ユニット。
  2. 前記蓄電素子の温度を計測する温度計測手段をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記温度計測手段により前記蓄電素子の温度を取得し、あらかじめ記憶している前記蓄電素子の温度と前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirとの関係から当該蓄電素子の温度に対応した前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを取得する取得部を備え、
    前記劣化度算出部は、
    前記取得部で取得した前記蓄電素子の新品時の動的内部抵抗Dirを用いて、前記蓄電素子の劣化度SOHを算出することを特徴とする請求項1に記載の蓄電素子管理ユニット。
  3. 他の蓄電素子が組み込まれた装置に取り付けて、他の蓄電素子の劣化度SOHを測定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電素子管理ユニット。
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