JP2021012957A - プリント配線板 - Google Patents

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Hirotaka Taniguchi
普崇 谷口
博文 二村
Hirobumi Futamura
博文 二村
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Abstract

【課題】反りが抑制されるプリント配線板の提供。【解決手段】実施形態のプリント配線板は、第1面10Fおよび第1面10Fと反対側の第2面10Sを備えるコア基板10と、コア基板10の第1面10F側に積層される上基板110と、コア基板10の第2面10S側に積層される下基板120と、上基板110の表面および側面に開口を有するように形成されるキャビティ114と、を備える。キャビティ114の内側に露出する内壁のうち一対の対向する内壁の間の距離が、側面の開口側から、側面の開口と対向する内壁に向かうにつれて狭まるように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明はキャビティを有するプリント配線板に関する。
特許文献1には、等厚の上側プリント配線基板と下側プリント配線基板とが一体化された多層プリント配線板が開示されている。上側プリント配線基板には電子部品を埋め込むキャビティが設けられている。
特開2008−35489号公報
特許文献1のプリント配線板では、上側プリント配線基板と下側プリント配線基板は等厚に形成されているが、上側プリント配線基板にのみキャビティが形成されており、温度変化が生じた際には、上側プリント配線基板と下側プリント配線基板との熱膨張量の差に起因して、多層プリント配線板に反りが生じやすいと考えられる。
本発明の実施形態であるプリント配線板は、第1面および前記第1面と反対側の第2面を備えるコア基板と、前記コア基板の前記第1面側に積層される上基板と、前記コア基板の前記第2面側に積層される下基板と、前記上基板の表面および側面に開口を有するように形成されるキャビティと、を備えている。そして、前記キャビティの内側に露出する内壁のうち一対の対向する内壁の間の距離が、前記側面の前記開口側から、前記側面の前記開口と対向する内壁に向かうにつれて狭まるように形成されている。
本発明の実施形態によれば、反りが抑制され、電子部品が高い信頼性で実装されるプリント配線板を提供することができる。
本発明の一実施形態のプリント配線板を示す上面図。 図1のII−II線に沿った断面図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の他の例を示す上面図。 本発明の一実施形態のプリント配線板のさらに他の例を示す上面図。 本発明の一実施形態のプリント配線板のさらに他の例を示す上面図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。
次に、本発明の一実施形態であるプリント配線板が図面を参照しながら説明される。図1には、一実施形態のプリント配線板の構成の一例であるプリント配線板1の上面図が示され、図2には、図1のII−II線に沿った断面図が示されている。プリント配線板1は、第1面10F、および第1面10Fの反対側の第2面10Sを備えるコア基板10を有しており、コア基板10の第1面10F側には上基板110が積層して設けられており、第2面10S側には下基板120が積層して設けられている。
上基板110は、コア基板10の第1面10Fに近い方から、上層111、上側中間層112、および最上層113を備えており、下基板120は、コア基板10の第2面10Sに近い方から、下層121、下側中間層122、および最下層123を備えている。すなわち、プリント配線板1の製造過程においては、詳しくは後述されるように、コア基板10を出発基板として、その第1面10F側には、上層111、上側中間層112、最上層113を構成する絶縁層および導体層が順次積層され、上基板110が形成される。また、第2面10S側には、下層121、下側中間層122、最下層123を構成する絶縁層および導体層が順次積層され、下基板120が形成される。図示の例では、コア基板10を中心に、第1面10F側および第2面10S側において、積層される絶縁層および導体層の層数は等しく、対称の層構造が形成されている。
コア基板10は、たとえば両面銅張積層板から形成される。コア基板10は、絶縁層100を有し、絶縁層100の一方の面に接して導体層101が設けられ、導体層101が設けられる面の反対側の面には導体層102が設けられる。絶縁層100は、たとえばガラス繊維やアラミド繊維などの芯材にエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を含浸させた材料から形成され、シリカなどの無機フィラーを含み得る。
上基板110の上層111は、絶縁層1110、および絶縁層1110に接して形成される導体層1111を有している。上側中間層112は絶縁層1120、および絶縁層1120に接して形成される導体層1121を有している。最上層113はソルダーレジスト層である。図示の例では上層111を構成する絶縁層1110および導体層1111はそれぞれ5層、交互に積層されて形成されている。上側中間層112を構成する絶縁層1120および導体層1121はそれぞれ2層、交互に積層されて形成されている。
下基板120の、下層121は、絶縁層1210、および絶縁層1210に接して形成される導体層1211を有している。下側中間層122は、絶縁層1220、および絶縁層1220に接して形成される導体層1221を有している。最下層123はソルダーレジスト層である。図示の例では、下基板120の下層121は上基板110の上層111と、下側中間層122は上側中間層112と、最下層123は最上層113と同様の層構成を有している。下層121を構成する絶縁層1210および導体層1211はそれぞれ5層、交互に積層されて形成されている。下側中間層122の絶縁層1220および導体層1221はそれぞれ2層、交互に積層されて形成されている。
図示される例においては、上層111の絶縁層1110、および、下層121の絶縁層1210は、コア基板10の絶縁層100と同様に、芯材に絶縁性樹脂を含浸させたものである。上側中間層112の絶縁層1120、および、下側中間層122の絶縁層1220は、芯材を含んでおらず、たとえば、シート状のポリイミド樹脂やエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂から形成される。
最上層113であるソルダーレジストには、直下の導体層(上側中間層112の導体層1121)の一部を露出する開口113aが設けられる。開口113aから露出した導体層1121は半導体装置などの外部の電子部品の端子と接続する上側接続パッド113bとして用いられる。最下層123であるソルダーレジストにも、直上の導体層(下側中間層122の導体層1221)の一部を露出する開口123aが設けられる。開口123aから露出した導体層1221は、プリント配線板1が用いられる電子機器のマザーボードや、半導体装置のパッケージを構成する配線板などと接続される下側接続パッド123bとして用いられる。これらの露出する接続パッドの表面には保護膜が形成されてもよく、保護膜はたとえば、Ni/Au、Ni/Pd/Au、又はSnなどの複合又は単一の金属めっき膜であってよく、また、OSP膜であってもよい。なお、上層111、上側中間層112、下層121、および下側中間層122に形成される、絶縁層1110、1120、1210、1220および導体層1111、1121、1211、1221の数、上側接続パッド113bおよび下側接続パッド123bの配列パターンは、図示のものに限定されない。
プリント配線板1には、上基板110の一部分を貫通するキャビティ114が形成される。図示の例では、キャビティ114は上基板110を貫通して底部にコア基板10の第1面10Fを露出し、内壁に上基板110の断面を露出している。キャビティ114は、図1に示されるプリント配線板1の上面図における輪郭の一部に開口を有する。すなわち、キャビティ114は、矩形の平面形状の外周を画定するプリント配線板1の側面の一部に開口を有するように形成される凹部である。
図示の例では、キャビティ114は、上基板110の表面および側面の2面に開口を有する凹部であって、その内側は、コア基板10Fによって構成される底部と、上基板110の断面によって構成される3つの内壁とによって画定される。3つの内壁は、側面の開口に対向する第1の内壁1141と、互いに対向する第2の内壁1142および第3の内壁1143とによって構成される。互いに対向する第2の内壁1142および第3の内壁1143は、その間の距離が側面の開口側から第1の内壁1141に向かうにつれて狭まるように形成される。すなわちキャビティ114が、側面の開口側から反対側に向かって先細りになるように形成され、上基板110の表面におけるキャビティ114の開口形状は略等脚台形をなす。このように、キャビティ114が先細りに形成されることによって、詳しくは後述するように、プリント配線板1に生じ得る反りの程度を低減することが可能となる。
プリント配線板1はコア基板10を中心としてその第1面10F側および第2面10S側で対称の層構造を有する上基板110および下基板120が形成されている。上基板110の一部にはキャビティ114が設けてられているため、プリント配線板1に温度変化が生じた際には、プリント配線板1の上側(上基板110側)と下側(下基板120側)で熱膨張量に差が生じることになる。温度が上昇した際には、下側での熱膨張量が上側の熱膨張量を上回り、下に凸になるように湾曲し(反りが生じ)、また、温度が低下した際には、下側の熱収縮量が上側の熱収縮量を上回り、プリント配線板1は上側に凸となるように湾曲することとなる。たとえば、プリント配線板1に電子部品が実装される際には、はんだリフロー等の加熱処理工程において、プリント配線板1は高温にさらされることになる。この際、プリント配線板1に反りが生じると、実装される電子部品の位置ずれなどに起因する接続不良が発生する可能性があり、接続の信頼性が著しく低下することになる。温度変化による反りが少なく、良好な平坦度が維持されていることがプリント配線板1への部品搭載の信頼性の観点から望ましい。
上述のプリント配線板1に生じる反りの程度は、プリント配線板1の任意の方向に対する、コア基板10の第1面10F側に積層されている上基板110の構成要素と、第2面10S側に積層されている下基板120の構成要素との体積差の変化の程度にも依存する。例えば、プリント配線板1の長手方向(図1における紙面の左右方向)において、上基板110と下基板120との体積差の変化率が大きい部分が存在すると、反りの程度は大きくなる傾向にあり、これはプリント配線板1の短手方向(図1における紙面の上下方向)においても同様である。プリント配線板1の任意の方向における、上基板110と下基板120との体積差の変化が緩やかであるほど、上述のプリント配線板1に生じる反りの程度は抑制され得る。
キャビティ114の内側に露出する内壁のうち対向する第1の内壁1142および第3の内壁1143の間の距離が、側面に形成されている開口側から第1の内壁1141に向かうにつれて狭まる構造、すなわちキャビティ114が先細り形状を有する構造により、プリント配線板1の長手方向および短手方向に対する上基板110側と下基板120側との体積差の変化は緩やかとなる。すなわち、先細り形状を有しないキャビティと比較すると、プリント配線板1の長手方向および短手方向に対する上基板110側と下基板120側との体積差は徐々に変化することとなり、反りの程度は低減される。なお、図示の例では、第2および第3の内壁1142、1143間の距離は、側面の開口の縁から第1の内壁1141へ向かって狭まっているが、第2および第3の内壁1142、1143の途中から、第1の内壁1141に向けて狭まるように形成されてもよい。
上述のキャビティ114の先細り構造により、キャビティ114の内側に露出する内壁のうち、隣接する内壁のなす角度は鈍角に形成される。この内壁が隣接する隅部は、図3Aに示すように曲面に形成されてもよく、例えば一定の曲率を有する円弧状の曲面が形成され得る。隅部には図3Bに示すように、隣接する2つの内壁のそれぞれに対して鈍角をなして接する面が形成されてもよく、例えば、隣接する2つの内壁のそれぞれに対して等しい鈍角をなす面が形成されてもよい。隣接する内壁の隅部への応力集中が緩和されクラックの発生が抑制され、プリント配線板1の信頼性が向上する。
図1および図2の例では、プリント配線板1のキャビティ114の内側に露出する第1〜第3の内壁1141、1142、1143は、プリント配線板1の厚さ方向に略平行な壁面を有しているが、プリント配線板1の長手方向および短手方向に対する上基板110側と下基板120側とでの構成要素の体積差変化を緩やかにする観点から、図3Cに示されるようにキャビティ114の底部に対して鈍角をなして傾斜するように形成されてもよい。すなわち、図3Cに示される例では、第1〜第3の内壁1141、1142、1143のそれぞれと、キャビティ114の底部に露出するコア基板10の第1面10Fとが接する隅部は鈍角をなしている。プリント配線板1の任意の方向における上基板110側と下基板120側との体積差の変化をさらに緩やかにすることが可能となり、より効果的にプリント配線板1の反りが抑制され得る。
キャビティ114の内部には半導体装置などの電子部品が搭載される。キャビティ114の底部にはコア基板10の第1面10Fを構成する導体層101の一部である部品実装パッド1010が露出しており、キャビティ114内に搭載される電子部品の端子とはんだ等の接合材を介して、または直接、接続される。キャビティ114が、上基板110の表面および側面の2面に開口を有していることで、キャビティ114内への電子部品の搭載が容易になり得る。
本実施形態のプリント配線板1は、たとえば、全体で約1100μm程度の厚さに形成される。この場合、コア基板10の絶縁層100は約60μm程度に、その両面に形成される導体層101、102はそれぞれ約20μm程度の厚さに形成され、コア基板10は約100μmの厚さに形成される。上基板110の上層111、および、下基板120の下層121は、約60μm程度の厚さを有する絶縁層1110,1210と約20μm程度の厚さを有する導体層1111、1211がそれぞれ5層形成される。上側中間層112は、および、下側中間層122は、約25μm程度の厚さを有する絶縁層1120、1220、および約15μm程度の厚さを有する導体層1121、1221がそれぞれ2層形成される。最上層113、および、最下層123のソルダーレジスト層は20μmの厚さに形成される。すなわち、プリント配線板1は、約100μmの厚さを有するコア基板10と約500μmの厚さを有する上基板110、および下基板120によって、約1100μmの厚さに形成されている。
プリント配線板1に含まれる導体層101、1111、1121、102、1211、1221は、銅やニッケルなどの適切な導電性を備える任意の材料を用いて形成される。好ましくは、銅箔、電解銅めっき膜もしくは無電解銅めっき膜、またはこれらの組み合わせによって形成される。図2に示される例では、導体層101、102、1111、1211は、金属箔層1011、金属膜層1012、電解めっき膜層1013の3層構造を有している。金属箔層1011は、たとえば、銅又はニッケルなどを主材とする金属箔によって構成される。めっき膜層1013は、たとえば電解めっきによって形成されるめっき膜であり、その材質は例えば銅又はニッケルが例示される。金属膜層1012は、めっき膜層1013が電解めっきによって形成される際の電極としても機能し得るシード層として形成され、その材質は、銅又はニッケルが例示される。金属膜層1012はたとえば無電解めっきまたは、スパッタリングなどによって形成される。上基板110の上側中間層112を構成する導体層1121、および下側中間層122を構成する導体層1221は、金属膜層1012および電解めっき膜層1013の2層構造で形成されている。なお、図2において、符号1011、1012、1013は、導体層101だけに付され、導体層1111、1121、102、1211、および1221に対するこれらの符号は省略されている。各導体層の構造は図示されるものに限定されない。全ての導体層が、金属箔層1011、金属膜層1012、および電解めっき膜層1013の3層を有してもよい。
コア基板10には、絶縁層100を貫通し、導体層101および導体層102を電気的に接続するスルーホール導体103が設けられている。スルーホール導体103は、絶縁層100の厚さ方向の中央部を境に導体層101側および導体層102側のそれぞれにおいて、絶縁層100の厚さ方向の中央部に向かって縮径するテーパー形状を有している。なお、便宜上、「縮径」という文言が用いられているが、スルーホール導体103および後述の、上基板110および下基板120に形成されるビア導体の開口形状は必ずしも円形に限定されない。「縮径」は単にビア導体の水平断面における外周上の最長の2点間の距離が小さくなることを意味している。スルーホール導体103は必ずしもこのような形状に形成される必要はなく、コア基板10を構成する一方の導体層から他方の導体層へ(たとえば、導体層101から導体層102へ)向かって一方的に縮径する形状に形成されてもよく、また、絶縁層100の厚さ方向において実質的に同径のスルーホール導体として形成されてもよい。
上基板110には、上基板110を構成している導体層1111、1121を接続するビア導体が形成されている。図2に示される例では、絶縁層1110を貫通して絶縁層1110に接して形成される導体層1111と接続されるビア導体1112と、絶縁層1120を貫通して、絶縁層1120に接して形成される導体層1121と接続されるビア導体1122が形成されている。ビア導体1112、1122は、コア基板10に向かって縮径するテーパー形状を有している。下基板120には、下基板120を構成している導体層1211、1221を接続するビア導体が形成されている。図2に示される例では、絶縁層1210を貫通して絶縁層1210に接して形成される導体層1211と接続されるビア導体1212と、絶縁層1220を貫通して、絶縁層1220に接して形成される導体層1221と接続されるビア導体1222が形成されている。ビア導体1212、1222はそれぞれ、コア基板10に向かって縮径するテーパー形状を有している。ビア導体1112、1122、1212、および1222は、コア基板10と反対側に接する導体層と一体的に形成されており、導体層を構成する金属膜および電解めっき膜で形成される。
次に、図1および図2に示されるプリント配線板1を例にして、プリント配線板の製造方法が図4A〜4Gを参照して以下に説明される。先ず、コア基板10が形成される。図4Aに示されるように、芯材を含む絶縁層100と、絶縁層100の両面にたとえば熱圧着などにより積層されている銅箔1011からなる両面銅張積層板10Pが準備される。絶縁層100は、ガラス繊維やアラミド繊維などの芯材にエポキシ樹脂などの絶縁性樹脂を含浸させたものである。
図4Bに示されるように、絶縁層100のスルーホール導体103の形成箇所に、たとえば炭酸ガスレーザーなどの照射によって導通用孔103aが形成される。貫通孔103aの形成にはドリル加工等の機械的加工が用いられてもよい。図示のように、絶縁層100の両側の面から、その厚さの中央部に向かって縮径する導通用孔103aが形成される場合には、両面側からレーザー光が照射される。レーザー光が照射される位置の銅箔には黒化処理が施され得る。形成された貫通孔103aにデスミア等の必要な処理が施された後に、無電解銅めっき又はスパッタリング等によって、シード層となる金属膜1012が、銅箔1011上に形成されると共に、貫通孔103aの内面にも形成される。さらにこの金属膜をシード層として用いてパターンめっき法を用いて、銅等からなる電解めっき膜1013が形成される。その後、パターンめっきに用いられたレジスト(図示せず)が除去され、その除去により露出する金属膜1012および金属箔(銅箔1011)がエッチング処理により除去される。その結果、所望の導体パターンを含む導体層101および導体層102が形成される。また、貫通孔103aにスルーホール導体103が導体層101、102と一体的に形成され、コア基板10が完成する。
続いて、図4Cに示されるように、キャビティ114の形状に基づいた、すなわち略等脚台形の平面形状を有する剥離膜8が絶縁層100および導体層101上に設けられる。剥離膜8は粘着層81および接合層82を有し、粘着層81をコア基板10側に向けて設けられる。粘着層81は導体層101および絶縁層100とは強固には接着せず、しかしこれらと密着する材料で形成される。粘着層81にはたとえばアクリル樹脂が用いられる。一方、接合層82は、剥離膜8上に接して積層される上基板110の上層111を構成する絶縁層1110と十分な接着性を発揮し得る材料で形成される。たとえば接合層82にはポリイミド樹脂が用いられる。剥離膜8は、キャビティ114が設けられる領域の全域にわたって、コア基板10の導体層101および絶縁層100上に設けられる。剥離膜8は粘着層81一層のみの構造でもよく、また粘着層81と接合層82の間に中間層を含む3層構造を有してもよい。たとえば中間層の厚さを調整することによって剥離膜8の厚さを所望の厚さに調整し得る。
図4Dに示されるように、コア基板10の導体層101側には、絶縁層1110となるプリプレグ1110Pが積層され、導体層102側には絶縁層1210となるプリプレグ1210Pが積層される。プリプレグ1110P、1210Pに接して導体層1111、1211の一部を構成する金属箔層1011も積層される。プリプレグ1110Pは、剥離膜8の平面形状に基づいて、内側に剥離膜8が収まるように形成された開口を有する。この開口はたとえば金型加工などによって形成され、プリプレグ1110Pに接して設けられる金属箔層1011も同様の開口を有している。
次いで、図4Eに示すように、導体層101側では、絶縁層1110のビア導体1112が形成される箇所に、上述のコア基板10を構成する絶縁層100への導通用孔103aの形成と同様に導通用孔が形成される。さらに、絶縁層1110に接する導体層1111が、たとえばサブトラクティブ法やセミアディティブ法を用いて、ビア導体1112と一体的に形成されて、上基板110の上層111のうち、コア基板10に最も近い層が形成される。また、導体層102側では、絶縁層1210のビア導体1212が形成される箇所に、導通用孔が形成される。さらに、絶縁層1210に接する導体層1211がビア導体1212と一体的に形成されて、下基板120の下層121のうち、コア基板10に最も近い層が形成される。この絶縁層1110、1210および導体層1111、1211の積層が繰り返されることにより、上層111および下層121が形成される。プリント配線板1の製造においては、積層の繰り返しにより、上基板110では5層の絶縁層1110および5層の導体層1111を有する上層111が形成され、同じく下基板120では5層の絶縁層1210および5層の導体層1211を有する下層121が形成される。
次いで、上層111のコア基板10と反対側に上側中間層112が形成され、下層121のコア基板10と反対側に下側中間層122が形成される。上基板110側においては、上層111のコア基板10と反対側の絶縁層1110および導体層1111を覆うように、フィルム状のエポキシ樹脂などが熱圧着されることで、絶縁層1120が積層され、絶縁層1120のビア導体1122を形成する所望の位置に導通用孔が形成された後、導体層1121がビア導体1122と一体的に形成される。下基板120側においては、下層121のコア基板10と反対側の絶縁層1210および導体層1211を覆うように、絶縁層1220が積層されて、ビア導体1222が形成される位置に導通用孔が形成された後、導体層1221がビア導体1222と一体的に形成される。これらの工程が繰り返されることにより、複数の絶縁層および導体層を有する、上側中間層112および下側中間層122、が形成される。プリント配線板1の製造においては、2層の絶縁層1120および導体層1121を有する上側中間層112、2層の絶縁層1220および導体層1221を有する下側中間層122が形成される。プリント配線板1の例では、導体層1121、1221は、セミアディティブ法により金属膜層、および電解めっき膜層の2層で形成されているが、絶縁層1120、1220を構成するプリプレグなどに金属箔を積層して、金属箔層、金属膜層、および電解めっき膜層の3層構成の導体層1121、1221が形成されてもよい。
次いで、上側中間層112の絶縁層1120および導体層1121に接して、最上層113が形成され、下側中間層122の絶縁層1220および導体層1221に接して、最下層123が形成される。最上層113および最下層123は、開口113a、123aを有するソルダーレジスト層として形成される。たとえば感光性エポキシ樹脂の塗布、露光、並びに現像などのフォトリソグラフィー技術によって形成される。図4Eに示される積層体の形成が完了する。
次いで、上基板110の一部を除去してキャビティ114が形成される。先ず、図4Fに示すように、剥離膜8の周縁に沿って、上基板110の最上層113、上側中間層112、および上層111を貫通する溝7が形成される。溝7は、たとえば、最上層113側からレーザー光Bが照射されることによって形成され得る。レーザー光Bの種類としては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー等が例示されるがこれらに限定されない。ドリル加工などの切削加工によって溝7が形成されてもよい。また、レーザー光Bのスポット径を先端側に向かって小さくなるよう集光することによって、先述の、キャビティ114の内側に露出する内壁を、キャビティ114の底部に対して鈍角をなして傾斜するように形成することが可能である。
次いで、溝7に囲まれた上基板110の一部分が剥離膜8とともに除去される。その結果、図4Gに示すように、部品実装パッド1010を底面に露出するキャビティ114が形成される。剥離膜8の粘着層81は、コア基板10の絶縁層100および導体層101と強固には接着せず容易に剥離できるように形成されている。よって、上基板110の一部分の除去は、任意の方法で容易に行われ得る。たとえば上基板110の表面の一部が治工具などで吸着され、コア基板10と反対側に引き上げられることによって容易に除去される。キャビティ114が完成する。
上述のプリント配線板1の製造方法においては、上基板110および下基板120の形成は、コア基板10を出発基板とした一般的なビルドアップ工法により行われたが、積層プレスが用いられて形成されてもよい。たとえば、上述の製造方法と同じくコア基板10が準備された後に、コア基板10の導体層101側に、所望のパターンに形成された導体層1111を有する絶縁層1110がプリプレグを介して必要な数だけ重ねられ、コア基板10の導体層102側に、所望のパターンに形成された導体層1211を有する絶縁層1210がプリプレグを介して必要な数だけ重ねられる。そしてこれらの重ねられた構成を一組として、加熱加圧しプリプレグを硬化させることで、コア基板10と上層111および下層121が一体的に形成された積層体が得られる。得られた積層板に、さらに必要な絶縁層および導体層を上述の工程によって積層することで、上側中間層112、下側中間層122、最上層113、および最下層123を形成し、プリント配線板1を得ることができる。
実施形態のプリント配線板は、各図面に例示される構造や、本明細書において例示された構造や材料を備えるものに限定されない。また、プリント配線板の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序などは適宜変更されてよい。製造されるプリント配線板の構造に応じて、一部の工程が省略されてもよく、別の工程が追加されてもよい。
1 プリント配線板
10 コア基板
10F 第1面
10S 第2面
100 絶縁層
101、102 導体層
110 上基板
111 上層
112 上側中間層
113 最上層
120 下基板
121 下層
122 下側中間層
123 最下層
114 キャビティ
1141 第1の内壁
1142 第2の内壁
1143 第3の内壁
1110、1120 絶縁層
1210、1220 絶縁層
1111、1121 導体層
1211、1221 導体層
113b 上側接続パッド
123b 下側接続パッド
1010 部品実装パッド

Claims (5)

  1. 第1面および前記第1面と反対側の第2面を備えるコア基板と、
    前記コア基板の前記第1面側に積層される上基板と、
    前記コア基板の前記第2面側に積層される下基板と、
    前記上基板の表面および側面に開口を有するように形成されるキャビティと、
    を備えるプリント配線板であって、
    前記キャビティの内側に露出する内壁のうち一対の対向する内壁の間の距離が、前記側面の前記開口側から、前記側面の前記開口と対向する内壁に向かうにつれて狭まるように形成されている。
  2. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記キャビティの内側に露出する前記内壁のうち、隣接する二つの前記内壁のなす角は鈍角である。
  3. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記キャビティの内側に露出する前記内壁のうち、隣接する二つの前記内壁が接する隅部は曲面に形成されている。
  4. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記キャビティの内側に露出する前記内壁は、前記キャビティの底部に対して鈍角をなして傾斜するように形成されている。
  5. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記キャビティの底部には、部品実装パッドが形成されている。
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