以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下では、本発明に係る情報処理装置を、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置の操作部に適用した場合の実施形態について説明する。ただし、本発明に係る情報処理装置の適用先はこれに限定されるものではなく、画像形成装置の操作部以外の要素(本体部等)に適用されてもよい。
また、本発明に係る情報処理装置の各構成要件は、画像形成装置の操作部と本体部とにわかれて(つまり、複数の装置が通信可能に接続された情報処理システムに)適用されてもよい。あるいは、画像形成装置以外の装置またはその要素に一体的にあるいはわかれて(つまり、複数の装置が通信可能に接続された情報処理システムに)適用されてもよい。
なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
なお、本明細書ではアプリケーションの機能の広告を一例として説明するが、これに限らず、アプリケーションの機能に関する通知情報に適用することができる。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体の構成図である。図1に示されるように、1または複数の画像形成装置10と、サーバ20とが含まれる。各画像形成装置10とサーバ20とは、任意のネットワーク30を介して通信可能に接続されている。以下、それぞれについて説明する。
画像形成装置10は、サーバ20から、アプリケーションの機能の広告に関する情報(以下、広告コンテンツともいう)を受信する。また、画像形成装置10は、ユーザの画像形成装置10の使用履歴およびユーザの広告の閲覧回数に基づいて、広告を表示する。後段で、図6を参照しながら、操作部(情報処理装置)110について詳細に説明する。
サーバ20は、画像形成装置10へ、アプリケーションの機能の広告に関する情報(広告コンテンツ)を送信する。
なお、アプリケーションの機能とは、画像形成装置10のアプリケーションが実現する画像形成装置10を用いた任意のサービスである。アプリケーションは、画像形成装置10にインストールされたアプリケーションであってもよいし、あるいは、ウェブアプリケーションであってもよい。
<画像形成装置の外観構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る操作部(情報処理装置)を有する画像形成装置10の外観構成を示す図である。
画像形成装置10は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)であり、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能等の画像処理機能を有している。
図2に示されるように、画像形成装置10は、操作部110と本体部120とにより構成されている。
操作部110は、本体部120に実行させるべき画像処理機能の選択、画像処理機能を実行させるための各種設定値の入力、画像処理機能を実行させるための実行指示の入力等、ユーザが各種操作を行う際に用いられる。
本体部120は、操作部110に対するユーザの各種操作に基づいて、画像処理機能を実現するための情報処理を実行する。
<操作部および本体部のハードウェア構成>
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10を構成する操作部110および本体部120のハードウェア構成を示す図である。
図3に示されるように、操作部110は、CPU211、ROM212、RAM213、フラッシュメモリ214、操作パネル215、接続I/F216、通信I/F217を有しており、各要素は、バス218を介して相互に接続されている。
CPU211は、RAM213をワークエリアとしてROM212またはフラッシュメモリ214に記憶された各種プログラムを実行することにより、操作部110全体を制御するとともに、各種機能を実現する。
フラッシュメモリ214は、不揮発性記憶媒体であり、CPU211が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。
操作パネル215は、ユーザが各種操作を行うための表示・操作部およびハードウェアキーを有する。操作パネル215の表示・操作部は、さらに、画像形成装置10の内部状態を表示することができる。
接続I/F216は、通信路230を介して本体部120と通信するためのインタフェースである。ここでは、USB規格のインタフェースが用いられるものとする。
通信I/F217は、ネットワークを介して外部装置と通信するためのインタフェースである。図3の例では、無線LANアクセスポイント240に無線接続することにより、ネットワーク260を介して外部装置と通信を行う。
本体部120は、CPU221、ROM222、RAM223、HDD(Hard Disk Drive)224、エンジン部225、接続I/F226、通信I/F227を有しており、各要素は、バス228を介して相互に接続されている。
CPU221は、RAM223をワークエリアとしてROM222またはHDD224に記憶された各種プログラムを実行することにより、本体部120全体を制御するとともに、各種機能を実現する。
HDD224は、不揮発性記憶媒体であり、CPU221が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。
エンジン部225は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能等の画像処理機能を実現するための情報処理を行うハードウェアである。エンジン部225は、例えば、原稿をスキャンして読み取るスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ、ファクシミリ通信を行う通信部を有する。さらに、印刷済みのシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)等が含まれていてもよい。
接続I/F226は、通信路230を介して操作部110と通信するためのインタフェースである。ここでは、USB規格のインタフェースが用いられるものとする。
通信I/F227は、ネットワークを介して外部装置と通信するためのインタフェースである。図3の例では、有線250を介してネットワーク260と接続されている。
<操作パネルの外観構成>
図4は、本発明の一実施形態に係る操作部110の操作パネル215の外観構成を示す図である。
図4に示されるように、操作パネル215は、LCDデバイスとタッチパネルとが組み合わされた表示・操作部301と、ハードキー302とを有する。
表示・操作部301を構成するLCDデバイスには、各種表示画面が表示される。図4の例では、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能等の画像処理機能を実行させるための表示画面が表示されている。ユーザがいずれかのアイコンを選択することで、タッチパネルがユーザの選択位置を検知し、選択位置に基づいて認識したユーザの操作内容に応じた画像処理機能が本体部120にて実行される。
本発明の一実施形態では、操作部110の操作パネル215上に、アプリケーションの機能の広告を表示させるためのアイコン(以下、お知らせアイコンともいう)が表示される。ユーザがお知らせアイコンを選択すると、アプリケーションの機能の複数の広告が表示される。
<操作部および本体部に含まれるプログラムの階層構造>
図5は、本発明の一実施形態に係る操作部110(ROM212、フラッシュメモリ214)および本体部120(ROM222、HDD224)に含まれるプログラム群の階層構造を示す図である。
はじめに、本体部120(ROM222、HDD224)に含まれるプログラム群の階層構造について説明する。本体部120に含まれるプログラム群は、アプリケーション層421と、サービス層422と、OS層423とに大別することができる。アプリケーション層421に区分されるプログラムは、ハードウェア資源を動作させて画像処理機能を実現させるためのプログラムである。具体的には、コピーアプリケーション、スキャナアプリケーション、ファクスアプリケーション、プリンタアプリケーション等が挙げられる。
サービス層422に区分されるプログラムは、アプリケーション層421とOS層423との間に介在するプログラムである。当該プログラムは、本体部120が備えるハードウェア資源を、アプリケーション層421のプログラムが利用したり、本体部120が備えるハードウェア資源の状態をアプリケーション層421に通知したりするためのインタフェースとしての役割を果たす。
具体的には、ハードウェア資源に対する動作要求を受け付けたり、受け付けた動作要求の調停を行ったりする。また、ハードウェア資源において検知されたエラーをアプリケーション層421にエラー通知として送信したりする。なお、サービス層422が受け付ける動作要求には、例えば、スキャナによる読み取りやプロッタによる印刷等の動作要求が含まれる。
なお、サービス層422に区分されるプログラムが果たす上記インタフェースとしての役割は、操作部110のアプリケーション層411に対しても同様である。すなわち、操作部110のアプリケーション層411に区分されるプログラムも、サービス層422にアクセスすることにより、本体部120のハードウェア資源を動作させ、画像処理機能を実現させることができる。
OS層423は、基本ソフトウェアと呼ばれるプログラムであり、本体部120が備えるハードウェア資源を制御する基本機能を提供する。サービス層422に区分されるプログラムは、アプリケーション層421に区分されるプログラムからのハードウェア資源に対する動作要求を、OS層423が解釈可能なコマンドに変換してOS層423に渡す。そして、OS層423に区分されるプログラムが当該コマンドを実行することにより、ハードウェア資源に対する動作要求に従って画像処理機能を実現する。また、OS層423に区分されるプログラムが実行されることにより、ハードウェア資源において検知されたエラーを受信し、エラー通知としてアプリケーション層421への送信を行うサービス層422に渡す。
次に、操作部110(ROM212、フラッシュメモリ214)に含まれるプログラム群の階層構造について説明する。本体部120と同様に、操作部110に含まれるプログラム群も、アプリケーション層411と、サービス層412と、OS層413とに大別することができる。
ただし、アプリケーション層411に区分されるプログラムが提供する機能や、サービス層412が受け付け可能な動作要求の種類は、本体部120とは異なる。操作部110のアプリケーション層411に区分されるプログラムは、主として、本体部120により提供される画像処理機能に関する操作や表示を行うためのユーザインタフェース機能を提供する。
なお、本実施形態では、操作部110と本体部120とで、OSは独立して動作するものとする。また、操作部110と本体部120とが相互に通信可能であれば、OSが同じ種類である必要はない。例えば、操作部110ではAndroid(登録商標)を用い、本体部120ではLinux(登録商標)を用いることも可能である。
このように、画像形成装置10では、操作部110と本体部120とが異なるOSにより制御されるため、操作部110と本体部120との間の通信は、一装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信として行われる。
操作部110が受け付けたユーザの各種操作を本体部120へ送信する動作(コマンド通信)や、本体部120が操作部110へ表示画面の表示を指示するイベント(例えば、エラー通知、エラー解除通知)を送信する動作がこれに該当する。
<機能ブロック>
以下、操作部(情報処理装置)110の機能ブロックについて<実施形態1><実施形態2>に分けて説明する。
<実施形態1>
図6は、本発明の一実施形態に係る操作部(情報処理装置)110の<実施形態1>の機能ブロック図である。図6に示されるように、操作部(情報処理装置)110は入力受付部501、ユーザ管理部502、アプリケーション管理部503、アプリケーション使用履歴管理部504、広告閲覧回数管理部505、データ保存部506、広告管理部507を備えることができる。また、操作部(情報処理装置)110は、プログラムを実行することによって、入力受付部501、ユーザ管理部502、アプリケーション管理部503、アプリケーション使用履歴管理部504、広告閲覧回数管理部505、広告管理部507として機能することができる。データ保存部506は、ROM212またはフラッシュメモリ214によって実現される。以下、それぞれについて説明する。
入力受付部501は、ユーザの入力(例えば、ログインのための入力、アプリケーションやジョブを実行するよう求める入力、広告を表示するよう求める入力等)を受け付けて、ユーザ管理部502、アプリケーション管理部503、広告管理部507へ処理を要求する。
ユーザ管理部502は、ユーザ情報を管理する。具体的には、ユーザ情報は、ユーザが画像形成装置10の使用開始時のログインに用いたIDである。ユーザ管理部502は、ログインに用いられたIDに基づいて、そのユーザが利用することができるアプリケーション、そのユーザが画像形成装置10に実行させることができるジョブ(例えば、コピー、スキャナ、ファクス、プリンタ等の画像処理)を特定することができる。
アプリケーション管理部503は、画像形成装置10のアプリケーションを実行するための処理を行なう。
アプリケーション使用履歴管理部504は、ユーザごとに(つまり、ログインに用いられたIDごとに)、所定の期間における(例えば、直近○○か月などの)画像形成装置10の使用履歴をデータ保存部506に記録する。具体的には、アプリケーション使用履歴管理部504は、アプリケーションが起動した回数と、起動されたアプリケーションにおいて画像形成装置10がジョブ(例えば、コピー、スキャナ、ファクス、プリンタ等の画像処理)を実行した回数とのうちの少なくとも一方をデータ保存部506に記録することができる。
広告閲覧回数管理部505は、ユーザごとに(つまり、ログインに用いられたIDごとに)、所定の期間における(例えば、直近○○か月などの)アプリケーションの機能の広告の閲覧回数をデータ保存部506に記録する。具体的には、広告閲覧回数管理部505は、アプリケーションの機能の広告を表示した回数をデータ保存部506に記録することができる。
データ保存部506には、サーバ20から取得した広告コンテンツ(つまり、アプリケーションの機能の広告に関する情報)のデータと、画像形成装置10の使用履歴のデータと、広告の閲覧回数のデータと、が記憶されている。図7〜9を参照しながら、それぞれについて詳細に説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る広告コンテンツのデータの一例である。広告コンテンツは、操作部(情報処理装置)110の広告管理部507がサーバ20から受信したデータである。図7に示されるように、広告コンテンツは、広告ごとに、「広告(機能)」、「URL」、「関連度」といった項目のデータを含むことができる。
「広告(機能)」は、広告に掲載されているアプリケーションの機能を示す。
「URL」は、操作部(情報処理装置)110が広告(例えば、動画)を表示する際に用いるURL(Uniform Resource Locator)を示す。
「関連度」は、広告に掲載されている機能が関連するアプリケーション(つまり、どのアプリケーションの機能であるか)を示す。なお、1つの広告(機能)が1または複数のアプリケーションに関連してよい。
図7の"割り込みコピーA"、"割り込みコピーB"、"回線別アドレス帳"、"初期設定"のように、広告に掲載されている機能が、1つのアプケーションに関連してもよい。また、"割り込みコピーC"、"フォルダ送信"のように、広告に掲載されている機能が、複数のアプリケーションに関連してもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の使用履歴のデータの一例である。図8に示されるように、使用履歴データは、ユーザごとに、「ユーザ」、「アプリケーション」、「利用権限」、「使用履歴」といった項目のデータを含むことができる。
「ユーザ」は、ログインに用いられたIDに基づいて特定されるユーザを示す。
「アプリケーション」は、画像形成装置10のアプリケーションを示す。
「利用権限」は、ユーザがアプリケーションを利用することができるか否かを示す。上述したように、ユーザ管理部502は、ログインに用いられたIDに基づいて、そのユーザが利用することができるアプリケーションを特定することができる。
「使用履歴」は、ユーザが画像形成装置10を使用した履歴を示す。具体的には、使用履歴は、アプリケーションが起動した回数と、起動されたアプリケーションにおいて画像形成装置10がジョブ(例えば、コピー、スキャナ、ファクス、プリンタ等の画像処理)を実行した回数とのうちの少なくとも一方を含む。
なお、図8の使用履歴データと図7の広告コンテンツとは、図8の使用履歴データ内の「アプリケーション」と、図7の広告コンテンツ内の「関連度」のアプリケーションとをもとに紐づいている。
図9は、本発明の一実施形態に係る広告の閲覧回数のデータの一例である。図9に示されるように、閲覧回数データは、ユーザごとに、「ユーザ」、「広告(機能)」、「閲覧回数」、「非表示の意思の有無」、「試行の有無」といった項目のデータを含むことができる。
「ユーザ」は、ログインに用いられたIDに基づいて特定されるユーザを示す。
「広告(機能)」は、広告に掲載されているアプリケーションの機能を示す。
「閲覧回数」は、ユーザに対して、アプリケーションの機能の各広告を表示した回数を示す。
「非表示の意思の有無」は、ユーザがアプリケーションの機能の各広告を表示させないという意思表示をしたか否かを示す。例えば、ユーザは、アプリケーションの機能の広告が表示されている画面上で意思表示をすることができる。
「試行の有無」は、ユーザがアプリケーションの機能を試行したことがあるか否かを示す。例えば、ユーザは、アプリケーションの機能の広告が表示されている画面上でアプリケーションの機能を試行させることができる。
なお、図9の閲覧回数データは、図7の広告コンテンツと「広告(機能)」をもとに紐づいている。
図6に戻る。広告管理部507は、サーバ20から受信した広告を、データ保存部506に記憶されているユーザの画像形成装置10の使用履歴およびユーザの広告の閲覧回数に基づいて表示させる。
例えば、広告管理部507は、下記の(式1)を用いて各広告の数値を算出して、数値が大きい広告をユーザが見やすい位置に配置することができる。
"広告に関連するアプリケーションが起動した回数"×m−"広告の閲覧回数"×n・・・(式1)
あるいは、広告管理部507は、下記の(式2)を用いて各広告の数値を算出して、数値が大きい広告をユーザが見やすい位置に配置することができる。
"起動されたアプリケーションにおいて画像形成装置10がジョブを実行した回数"×m−"閲覧回数"×n・・・(式2)
あるいは、広告管理部507は、下記の(式3)を用いて各広告の数値を算出して、数値が大きい広告をユーザが見やすい位置に配置することができる。
"広告に関連するアプリケーションが起動した回数と起動されたアプリケーションにおいて画像形成装置10がジョブを実行した回数との合計数"×m−"閲覧回数"×n・・・(式3)
このように、本発明の一実施形態では、ユーザがよく使用するアプリケーションの機能の広告であって、かつ、ユーザがまだ閲覧したことがない広告が、ユーザから見やすい位置に配置される。なお、(式1)〜(式3)のmおよびnは任意の数値であってよく、mおよびnの数値によって使用履歴および閲覧回数に重み付けをすることができる。
<実施形態2>
図10は、本発明の一実施形態に係る操作部(情報処理装置)110の<実施形態2>の機能ブロック図である。図10に示されるように、操作部(情報処理装置)110は入力受付部601、ユーザ管理部602、ジョブ管理部603、ジョブ使用履歴管理部604、広告閲覧回数管理部605、データ保存部606、広告管理部607を備えることができる。また、操作部(情報処理装置)110は、プログラムを実行することによって、入力受付部601、ユーザ管理部602、ジョブ管理部603、ジョブ使用履歴管理部604、広告閲覧回数管理部605、広告管理部607として機能することができる。データ保存部606は、ROM212またはフラッシュメモリ214によって実現される。以下、それぞれについて説明する。
入力受付部601は、ユーザの入力(例えば、ログインのための入力、ジョブを実行するよう求める入力、広告を表示するよう求める入力等)を受け付けて、ユーザ管理部602、ジョブ管理部603、広告管理部607へ処理を要求する。
ユーザ管理部602は、ユーザ情報を管理する。具体的には、ユーザ情報は、ユーザが画像形成装置10の使用開始時のログインに用いたIDである。ユーザ管理部602は、ログインに用いられたIDに基づいて、そのユーザが画像形成装置10に実行させることができるジョブ(例えば、コピー、スキャナ、ファクス、プリンタ等の画像処理)を特定することができる。
ジョブ管理部603は、画像形成装置10のジョブを実行するための処理を行なう。
ジョブ使用履歴管理部604は、ユーザごとに(つまり、ログインに用いられたIDごとに)、所定の期間における(例えば、直近○○か月など)画像形成装置10の使用履歴をデータ保存部606に記録する。具体的には、ジョブ使用履歴管理部604は、画像形成装置10がジョブ(例えば、コピー、スキャナ、ファクス、プリンタ等の画像処理)を実行した回数をデータ保存部606に記録することができる。
広告閲覧回数管理部605は、ユーザごとに(つまり、ログインに用いられたIDごとに)、所定の期間における(例えば、直近○○か月など)アプリケーションの機能の広告の閲覧回数をデータ保存部606に記録する。具体的には、広告閲覧回数管理部605は、アプリケーションの機能の広告を表示した回数をデータ保存部606に記録することができる。
データ保存部606には、サーバ20から取得した広告コンテンツ(つまり、アプリケーションの機能の広告に関する情報)のデータと、画像形成装置10の使用履歴のデータと、広告の閲覧回数のデータと、が記憶されている。図11〜12を参照しながら、それぞれについて詳細に説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る広告コンテンツのデータの一例である。広告コンテンツは、操作部(情報処理装置)110の広告管理部607がサーバ20から受信したデータである。図11に示されるように、広告コンテンツは、広告ごとに、「広告(機能)」、「URL」、「関連度」といった項目のデータを含むことができる。
「広告(機能)」は、広告に掲載されているアプリケーションの機能を示す。
「URL」は、操作部(情報処理装置)110が広告(例えば、動画)を表示する際に用いるURL(Uniform Resource Locator)を示す。
「関連度」は、広告に掲載されている機能が関連するジョブ(つまり、どのジョブを用いる機能であるか)を示す。なお、1つの広告(機能)が1または複数のジョブに関連してよい。
図11の"割り込みコピーA"、"割り込みコピーB"、"回線別アドレス帳"、"初期設定"のように、広告に掲載されている機能が、1つのジョブに関連してもよい。また、"割り込みコピーC"、"フォルダ送信"のように、広告に掲載されている機能が、複数のジョブに関連してもよい。
図12は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の使用履歴のデータの一例である。図12に示されるように、使用履歴データは、ユーザごとに、「ユーザ」、「ジョブ」、「利用権限」、「使用履歴」といった項目のデータを含むことができる。
「ユーザ」は、ログインに用いられたIDに基づいて特定されるユーザを示す。
「ジョブ」は、画像形成装置10のジョブを示す。
「利用権限」は、ユーザがジョブを画像形成装置10に実行させることができるか否かを示す。上述したように、ユーザ管理部602は、ログインに用いられたIDに基づいて、そのユーザが画像形成装置10に実行させることができるジョブを特定することができる。
「使用履歴」は、ユーザが画像形成装置10を使用した履歴を示す。具体的には、使用履歴は、画像形成装置10がジョブ(例えば、コピー、スキャナ、ファクス、プリンタ等の画像処理)を実行した回数である。
なお、図12の使用履歴データと図11の広告コンテンツとは、図12の使用履歴データ内の「ジョブ」と、図11の広告コンテンツ内の「関連度」のジョブとをもとに紐づいている。
データ保存部606内の広告の閲覧回数のデータは、図9と同様であるので説明を省略する。
図10に戻る。広告管理部607は、サーバ20から受信した広告を、データ保存部606に記憶されているユーザの画像形成装置10の使用履歴およびユーザの広告の閲覧回数に基づいて表示させる。
例えば、広告管理部607は、下記の(式4)を用いて各広告の数値を算出して、数値が大きい広告をユーザが見やすい位置に配置することができる。
"画像形成装置10が広告に関連するジョブを実行した回数"×m−"広告の閲覧回数"×n・・・(式4)
このように、本発明の一実施形態では、ユーザがよく使用するジョブを用いた機能の広告であって、かつ、ユーザがまだ閲覧したことがない広告が、ユーザから見やすい位置に配置される。なお、(式4)のmおよびnは任意の数値であってよく、mおよびnの数値によって使用履歴および閲覧回数に重み付けをすることができる。
<処理方法>
図13は、本発明の一実施形態に係る広告表示のフローチャートである。なお、ユーザが画像形成装置10の使用を開始するためにIDを用いてログインしたものとする。
ステップ1(S1)において、操作部(情報処理装置)110の広告管理部507、607は、サーバ20に対して、広告コンテンツの有無を照会する。
ステップ2(S2)において、広告管理部507、607は、S1で広告コンテンツが有るか否かを判断する。広告コンテンツが有る場合には、広告コンテンツを取得してステップ3へ進み、広告コンテンツが無い場合には、処理を終了する。
例えば、サーバ20は、所定の期間における(例えば、直近○○か月などの)画像形成装置10のアプリケーションのアップデートによって追加された機能の広告を配信することができる。
ステップ3(S3)において、広告管理部507、607は、データ保存部506、606内で、ログインに用いられたIDに基づいて特定されるユーザの画像形成装置10の使用履歴および広告の閲覧回数を参照する。
ステップ4(S4)において、広告管理部507、607は、S3でユーザの画像形成装置10の使用履歴データが有るか否かを判断する。使用履歴データが有る場合には、ステップ5へ進み、使用履歴データが無い場合には、ステップ6へ進む。
ステップ5(S5)において、広告管理部507、607は、使用履歴データ内でユーザの利用権限の有無を参照して、利用権限がないアプリケーションの機能の広告(実施形態1の場合)、または、利用権限がないジョブを用いる機能の広告(実施形態2の場合)を除外する。このように、本発明の一実施形態では、ユーザが利用権限を有さない機能の広告を配信せずに済む。
ステップ6(S6)において、広告管理部507、607は、S3でユーザの広告の閲覧回数データが有るか否かを判断する。閲覧回数データがある場合には、ステップ7へ進み、閲覧回数データが無い場合には、ステップ10へ進む。
なお、S6で閲覧回数データが無い場合には、ステップ10(S10)において、閲覧回数データを作成してステップ8へ進む。
ステップ7(S7)において、広告管理部507、607は、閲覧回数データ内でユーザの非表示の意思の有無および試行の有無を参照して、非表示の意思と試行との少なくとも一方が有る広告を除外する。このように、本発明の一実施形態では、ユーザが既知の広告を配信せずに済む。
ステップ8(S8)において、広告管理部507、607は、S1およびS2でサーバ20から受信した広告の配置を決定する。具体的には、広告管理部507、607は、ユーザがよく使用するアプリケーションの機能の広告であって、かつ、ユーザがまだ閲覧したことがない広告をユーザから見やすい位置に配置することができる(実施形態1の場合)。あるいは、広告管理部507、607は、ユーザがよく使用するジョブを用いた機能の広告であって、かつ、ユーザがまだ閲覧したことがない広告をユーザから見やすい位置に配置することができる。つまり、閲覧回数が少ない広告であり、かつ、広告に関連するアプリケーションまたはジョブの使用回数が多い広告であるほどユーザが見やすい位置に配置される。
ステップ9(S9)において、広告管理部507、607は、S8で決定した配置で広告を表示する。その後、処理を終了する。
<ユーザインタフェース>
以下、図14および図15を参照しながら、情報処理装置(例えば、操作部110の操作パネル215)に表示される画面の例について説明する。
図14は、本発明の一実施形態に係る画面の一例(例1)である。図14の上の画面では、広告のタイトル等のリストが表示されており、図14の下の画面では広告が表示されている。
図14の上の画面に示されているように、広告のタイトル等のリスト(図14の例では、"広告A"、"広告B"、"広告C"、"広告D"といったリスト)が表示されたとする。ユーザがリストから広告(図14の例では、"広告A")を選択すると、図14の下の画面(図14の例では、"広告A"の画面)に遷移する。ユーザが、図14の下の画面で、"リストに戻る"ボタンを選択すると、広告のタイトル等のリストが表示された画面に遷移する。この場合、リストの先頭に、広告管理部507あるいは広告管理部607によってユーザが見やすい位置に配置すべきと判断された広告が配置される。すなわち、リストの先頭は、ユーザが見やすい位置の一例である。
ユーザが、図14の下の画面で、"既読にする"ボタンを選択すると、広告Aがリストに表示されなくなる。つまり、図14の下の画面の"既読にする"ボタンの選択は、ユーザがアプリケーションの機能の広告を表示させないという意思表示をしたことの一例である。
ユーザが、図14の下の画面で、"使ってみる"ボタンを選択すると、広告Aに対応する機能の画面に遷移する。例えば、割り込みコピー機能を紹介する広告Aが表示された状態で、ユーザが"使ってみる"ボタンを選択すると、コピーアプリケーションが起動され、割り込みコピーを実行可能なコピー画面が表示される。つまり、図14の下の画面の"使ってみる"ボタンの選択は、ユーザがアプリケーションの機能を試行したことの一例である。
なお、広告をリストで表示し、"既読にする"ボタンや"使ってみる"ボタンをリストから選択可能にしてもよい。
図15は、本発明の一実施形態に係る画面の一例(例2)である。図15のように、広告を一画面で表示し、ボタンを操作することやフリック操作することで広告を切り替え可能にしてもよい。この場合、先頭の画面(つまり、最初に表示される画面)に、広告管理部507あるいは広告管理部607によってユーザが見やすい位置に配置すべきと判断された広告が配置される。すなわち、先頭の画面は、ユーザが見やすい位置の一例である。
ユーザが、図15の左の画面(または右の画面)で、"既読にする"ボタンを選択すると、広告A(または広告B)が表示されなくなり、例えば、自動的に次の広告が表示される。つまり、図15の画面の"既読にする"ボタンの選択は、ユーザがアプリケーションの機能の広告を表示させないという意思表示をしたことの一例である。
なお、"使ってみる"ボタンについては図14と同様であるので説明を省略する。
このように、本発明の一実施形態では、画像形成装置のアプリケーションの機能の広告を、ユーザの画像形成装置10の使用履歴およびユーザの広告の閲覧回数に基づいて、適切に表示することができる。例えば、アプリケーションAをよく使うユーザに対しては、アプリケーションAの機能の広告を優先的に上の方に表示することができる。また、アプリケーションAの機能の広告を既に何度も見たユーザに対しては、まだ見ていないアプリケーションBの機能の広告を優先的に上の方に表示することができる。そのため、ユーザにとって有益な情報をまんべんなく提供することができる。
なお、本明細書では、画像形成装置10が操作部(情報処理装置)110を有している構成を一例として示したが、これに限られず、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の情報処理装置が画像形成装置10の操作部として機能することができる。
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、サーバ20は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。