JP2021012525A - 運転保険提案プログラム、運転保険条件包含可能性判断プログラム - Google Patents

運転保険提案プログラム、運転保険条件包含可能性判断プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】個人個人に合わせた最適なオーダーメイド型の運転保険条件を自動的に提案する。【解決手段】車両の運転者に対して運転保険条件を提案する運転保険提案プログラムにおいて、運転者の運転成績を示す運転成績情報を取得する情報取得ステップと、以前に取得した参照用運転成績情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した上記運転成績情報に応じた参照用運転成績情報に対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索する探索ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の運転者に対して運転保険条件を提案する運転保険提案プログラム、車両の運転者に対して、運転保険条件の包含可能性を判断する運転保険条件包含可能性判断プログラムに関する。
車両の運転者が過失による事故を起こした場合において補償が行われる運転保険が従来より普及している。この運転保険はドライバー保険、自動車保険とも言われる場合がある。
近年において、個人個人に合わせたオーダーメイド型の運転保険も普及しつつある。このオーダーメイド型の保険条件を個人個人に設定する場合には、運転者の資質、年齢、運転歴、事故歴等に基づいて最適な条件を探索する作業を行うことになるが、当該作業の負担は過大なものとなる
このため、これらの作業を人工知能を活用してアシストすることを考えていく必要が出てくるが、保険条件を検討する上で人工知能を活用する技術は以前より提案されているものの(例えば、特許文献1、2参照。)、何れも個人個人に合わせたオーダーメイド型の保険を意図したものではない。
これに加えて、運転者が免責事項や特約条項を含めた運転保険条件に包含するか否かを判断する作業労力の負担は非常に大きなものとなっており、これらの作業を人工知能を活用してアシストする技術は未だ提案されていないのが現状であった。
特開2017−37489号公報 特開2017−167944号公報
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、個人個人に合わせた最適なオーダーメイド型の運転保険条件を自動的に提案することが可能な運転保険提案プログラム、並びに運転者に対して運転保険条件の包含性を自動的に判断することが可能な運転保険条件包含可能性判断プログラムを提供することにある。
本発明を適用した運転保険提案プログラムは、車両の運転者に対して運転保険条件を提案する運転保険提案プログラムにおいて、運転者の運転成績を示す運転成績情報を取得する情報取得ステップと、以前に取得した参照用運転成績情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した上記運転成績情報に応じた参照用運転成績情報に対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索する探索ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明を適用した運転保険提案プログラムは、車両の運転者に対して運転保険条件を提案する運転保険提案プログラムにおいて、運転者の属性情報を取得する情報取得ステップと、以前に取得した参照用属性情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した上記属性情報に応じた参照用属性情報に対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索する探索ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明を適用した運転保険条件包含可能性判断プログラムは、車両の運転者に対して、運転保険条件の包含可能性を判断する運転保険条件包含可能性判断プログラムにおいて、運転者の運転成績を示す運転成績情報と、当該運転者の運転保険条件を取得する情報取得ステップと、以前に取得した参照用運転成績情報と、参照用運転保険条件とを有する組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した運転成績情報に応じた参照用運転成績情報と、上記情報取得ステップを介して取得した運転保険条件に応じた参照用運転保険条件とに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度に基づき、当該運転保険条件の包含可能性を判断する判断ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明を適用した運転保険条件包含可能性判断プログラムは、車両の運転者に対して、運転保険条件の包含可能性を判断する運転保険条件包含可能性判断プログラムにおいて、運転者の属性に関する属性情報と、当該運転者の運転保険条件とを取得する情報取得ステップと、以前に取得した運転者の属性に関する参照用属性情報と、上記参照用運転保険条件とを有する組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した属性情報に応じた参照用属性情報と、上記情報取得ステップを介して取得した運転保険条件に応じた参照用運転保険条件とに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度に基づき、当該運転保険条件の包含可能性を判断する判断ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、個人個人に合わせた最適なオーダーメイド型の運転保険条件を自動的に提案することが可能となる。また、運転保険条件の包含性を自動的に判断することが可能となる。
本発明を適用した運転保険提案プログラムが実装される運転保険提案システム1の全体構成を示すブロック図である。 探索装置の具体的な構成例を示す図である。 入力パラメータとして運転成績情報とし、出力解として運転保険条件を出力する連関度の例を示す図である。 入力パラメータとして運転成績情報、属性情報とし、出力解として運転保険条件を出力する連関度の他の例を示す図である。 入力パラメータとして属性情報とし、出力解として運転保険条件を出力する連関度の他の例を示す図である。 入力パラメータとして運転成績情報、運転保険情報とし、出力解として保険条件の包含可能性を出力する連関度の例を示す図である。 入力パラメータとして運転成績情報、属性情報、運転保険情報とし、出力解として保険条件の包含可能性を出力する連関度の例を示す図である。 入力パラメータとして属性情報、運転保険情報とし、出力解として保険条件の包含可能性を出力する連関度の例を示す図である。
運転保険提案プログラム
以下、本発明を適用した運転保険提案プログラムについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明を適用した運転保険提案プログラムが実装される運転保険提案システム1の全体構成を示すブロック図である。運転保険提案システム1は、情報取得部9と、情報取得部9に接続された探索装置2と、探索装置2に接続されたデータベース3とを備えている。
情報取得部9は、本システムを活用する者が各種コマンドや情報を入力するためのデバイスであり、具体的にはキーボードやボタン、タッチパネル、マウス、スイッチ等により構成される。情報取得部9は、テキスト情報を入力するためのデバイスに限定されるものではなく、マイクロフォン等のような音声を検知してこれをテキスト情報に変換可能なデバイスで構成されていてもよい。また情報取得部9は、カメラ等の画像を撮影可能な撮像装置として構成されていてもよい。情報取得部9は、紙媒体の書類から文字列を認識できる機能を備えたスキャナで構成されていてもよい。また情報取得部9は、後述する探索装置2と一体化されていてもよい。情報取得部9は、検知した情報を探索装置2へと出力する。また情報取得部9は地図情報をスキャニングすることで位置情報を特定する手段により構成されていてもよい。また情報取得部9は、温度センサ、湿度センサ、流量センサ、その他物質や物性を特定することが可能なセンサも含む。情報取得部9は、インターネット上のサイトに掲載されている文字列やデータを自動的に取り込んでくる手段で構成されていてもよい。
データベース3は、解探索を行う上で必要な様々な情報が蓄積される。データベース3は、運転者の運転成績を示す参照用運転成績情報が記憶される。この参照用運転成績情報とは、運転者による車両の運転成績を示すあらゆる情報を含むものであり、以前の運転免許証の点数に関する事故頻度情報、ドライブレコーダの画像情報、運転免許証の更新時に受ける検査結果に関する検査情報、運転の頻度に関する運転頻度情報、運転歴に関する運転歴情報等がこれに含まれる。この参照用運転成績情報は、様々な運転者に関してこのような運転成績に関する情報を収集することにより得られるものである。
データベース3には参照用属性情報も蓄積される。この参照用属性情報とは、運転者の属性に関するものであり、例えば、年齢、性別、職業、出身地、居住地、年収、過去の賞罰等、その運転者に関するあらゆる情報が含まれる。
データベース3には、運転保険条件に関する情報も蓄積される。運転保険とは、ドライバー保険、自動車保険とも言われる。運転保険条件とは、運転保険に入るためのあらゆる条件、並びに運転保険が適用されるためのあらゆる条件を示すものである。運転保険は、これら以外に、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方が含まれるものであってもよい。
また、データベース3には、運転保険条件の包含可能性に関する情報も含まれる。この包含可能性のデータは、過去の運転者の事故等の事例に基づいて、ある運転保険条件を満たすものと判断されたか否かについての情報である。これらの包含可能性のデータは、過去の運転者の事故等の事例と運転保険条件を照らし合わせ、当該運転保険条件を満たすものと判断された場合、或いはそのように判断されなかった場合についてのデータを収集し、蓄積したものである。
つまり、データベース3には、このような参照用運転成績情報に加え、参照用属性情報の何れか1以上と、運転保険条件の各データが互いに紐づけられて記憶されている。またデータベース3には、参照用運転成績情報と、当該運転者の運転保険条件に対して、運転保険条件の包含可能性の各データが互いに紐づけられて記憶されている。またデータベース3には、参照用属性情報と、当該運転者の運転保険条件に対して、運転保険条件の包含可能性の各データが互いに紐づけられて記憶されている。更にこのデータベース3には、参照用運転成績情報と、参照用属性情報と、当該運転者の運転保険条件に対して、運転保険条件の包含可能性の各データが互いに紐づけられて記憶されている。
探索装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等を始めとした電子機器で構成されているが、PC以外に、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブル端末等、他のあらゆる電子機器で具現化されるものであってもよい。ユーザは、この探索装置2による探索解を得ることができる。
図2は、探索装置2の具体的な構成例を示している。この探索装置2は、探索装置2全体を制御するための制御部24と、操作ボタンやキーボード等を介して各種制御用の指令を入力するための操作部25と、有線通信又は無線通信を行うための通信部26と、各種判断を行う推定部27と、ハードディスク等に代表され、実行すべき検索を行うためのプログラムを格納するための記憶部28とが内部バス21にそれぞれ接続されている。さらに、この内部バス21には、実際に情報を表示するモニタとしての表示部23が接続されている。
制御部24は、内部バス21を介して制御信号を送信することにより、探索装置2内に実装された各構成要素を制御するためのいわゆる中央制御ユニットである。また、この制御部24は、操作部25を介した操作に応じて各種制御用の指令を内部バス21を介して伝達する。
操作部25は、キーボードやタッチパネルにより具現化され、プログラムを実行するための実行命令がユーザから入力される。この操作部25は、上記実行命令がユーザから入力された場合には、これを制御部24に通知する。この通知を受けた制御部24は、推定部27を始め、各構成要素と協調させて所望の処理動作を実行していくこととなる。この操作部25は、前述した情報取得部9として具現化されるものであってもよい。
推定部27は、探索解を推定する。この推定部27は、推定動作を実行するに当たり、必要な情報として記憶部28に記憶されている各種情報や、データベース3に記憶されている各種情報を読み出す。この推定部27は、人工知能により制御されるものであってもよい。この人工知能はいかなる周知の人工知能技術に基づくものであってもよい。
表示部23は、制御部24による制御に基づいて表示画像を作り出すグラフィックコントローラにより構成されている。この表示部23は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)等によって実現される。
記憶部28は、ハードディスクで構成される場合において、制御部24による制御に基づき、各アドレスに対して所定の情報が書き込まれるとともに、必要に応じてこれが読み出される。また、この記憶部28には、本発明を実行するためのプログラムが格納されている。このプログラムは制御部24により読み出されて実行されることになる。
上述した構成からなる運転保険提案システム1における動作について説明をする。
運転保険提案システム1では、例えば図3に示すように、参照用運転成績情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度が予め設定され、取得されていることが前提となる。参照用運転成績情報とは、以前の運転免許証の点数に関する事故頻度情報、ドライブレコーダの画像情報、運転免許証の更新時に受ける検査結果に関する検査情報、運転の頻度に関する運転頻度情報、運転歴に関する運転歴情報等がこれに含まれる。
運転保険条件は、保険に入るための条件、保険が適用され、補償金等が給付される条件の全てを含む概念であり、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方が含まれるものであってもよい。
つまり、この参照用運転成績情報と、運転保険条件のデータセットを通じて、参照用運転成績情報において生じた様々な運転成績に応じ、いかなる運転保険条件が適用されたかが分かる。運転保険条件については、それぞれ運転者毎に設定されたオーダーメイド型の運転保険条件を保険会社等に記憶されているデータベースから読み出して利用するようにしてもよい。つまり運転者毎の過去の運転成績に応じた参照用運転成績情報と、当該運転者に設定された運転保険条件のデータセットを集めておくことにより、過去においていかなる運転成績の運転者に、いかなる運転保険条件が設定されたかを知ることが可能となる。
図3の例では、入力データとして例えば参照用運転成績情報P01〜P03であるものとする。このような入力データとしての参照用運転成績情報は、出力に連結している。この出力においては、出力解としての、運転保険条件Q1〜Q4が表示されている。
参照用運転成績情報は、この出力解としての、運転保険条件に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあっている。参照用運転成績情報がこの連関度を介して左側に配列し、各運転保険条件が連関度を介して右側に配列している。連関度は、左側に配列された参照用運転成績情報に対して、何れの運転保険条件と関連性が高いかの度合いを示すものである。換言すれば、この連関度は、各参照用運転成績情報が、いかなる運転保険条件に紐付けられる可能性が高いかを示す指標であり、参照用運転成績情報から最も確からしいる運転保険条件を選択する上での的確性を示すものである。図3の例では、連関度としてw13〜w19が示されている。このw13〜w19は以下の表1に示すように10段階で示されており、10点に近いほど、運転保険条件と互いに関連度合いが高いことを示しており、逆に1点に近いほど運転保険条件と互いに関連度合いが低いことを示している。
Figure 2021012525
探索装置2は、このような図3に示す3段階以上の連関度w13〜w19を予め取得しておく。つまり探索装置2は、実際の探索解の判別を行う上で、参照用運転成績情報と、その場合の運転保険条件の何れが採用されたか、過去のデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図3に示す連関度を作り上げておく。
例えば、参照用運転成績情報P01が運転免許証の点数が●●点であり、ドライブレコーダの画像がこれに含まれていたものとする。このとき、そのような参照用運転成績情報P01を持つ運転者が過去のどのようなオーダーメイド型の運転保険条件が適用されたかを調査する。
この分析、解析は人工知能により行うようにしてもよい。かかる場合には、例えば参照用運転成績情報P01である場合に、保険会社に記憶されているデータベースの過去のデータから分析する。仮に適用された運転保険条件Q1が多い場合には、この運転保険条件Q1につながる連関度をより高く設定し、運転保険条件Q2の事例が多く、運転保険条件Q1が少ない場合には、運転保険条件Q2につながる連関度を高くし、運転保険条件Q1につながる連関度を低く設定する。
また、この図3に示す連関度は、人工知能におけるニューラルネットワークのノードで構成されるものであってもよい。即ち、このニューラルネットワークのノードが出力に対する重み付け係数が、上述した連関度に対応することとなる。またニューラルネットワークに限らず、人工知能を構成するあらゆる意思決定因子で構成されるものであってもよい。
このような連関度が、人工知能でいうところの学習済みデータとなる。このような学習済みデータを作った後に、実際にこれから新たに運転者に運転保険条件を設定する際に、上述した学習済みデータを利用して最適な運転保険条件を探索することとなる。かかる場合には、新たに運転保険条件を設定しようとする運転者の運転成績情報を新たに取得する。
新たに取得する運転成績情報は、上述した情報取得部9により入力される。
このようにして新たに取得した運転成績情報に基づいて、実際にいかなる運転保険条件を適用すべきかを推定する。かかる場合には、予め取得した図3(表1)に示す連関度を参照する。例えば、新たに取得した運転成績情報がP02と同一かこれに類似するものである場合には、連関度を介して運転保険条件Q2がw15、運転保険条件Q3が連関度w16で関連付けられている。かかる場合には、連関度のもっと高い運転保険条件Q2を最適解として選択する。但し、最も連関度の高いものを最適解として選択することは必須ではなく、連関度は低いものの連関性そのものは認められる運転保険条件Q3を最適解として選択するようにしてもよい。また、これ以外に矢印が繋がっていない出力解を選択してもよいことは勿論であり、連関度に基づくものであれば、その他いかなる優先順位で選択されるものであってもよい。
このようにして、新たに取得する運転成績情報と参照用運転成績情報とは互いに情報の種類としては整合を持たせてあるため、新たな運転成績情報を取得した場合には、これに同一又は類似の参照用運転成績情報を即座に参照し、最適な運転保険条件を推定することが可能となる。
ちなみに運転成績情報として、以前の運転免許証の点数に関する事故頻度情報と、ドライブレコーダの画像情報と、運転免許証の更新時に受ける検査結果に関する検査情報と、運転の頻度に関する運転頻度情報と、運転歴に関する運転歴情報の何れか1以上を取得する場合には、参照用運転成績情報として、これらに応じた事故頻度情報、ドライブレコーダの画像情報、検査情報、運転頻度情報との間で予め学習させておく必要がある。そして、実際に取得した事故頻度情報、ドライブレコーダの画像情報、検査情報、運転頻度情報に応じた参照用運転成績情報を介して、最適な運転保険条件を探索することになる。
このとき、上述した連関度を事故頻度情報、ドライブレコーダの画像情報、検査情報、運転頻度情報の何れか2以上の組み合わせで構成するようにしてもよい。そして、その組み合わせに対する探索解としての運転保険条件を学習させておくことにより、解探索をさせるようにしてもよい。
つまり、運転成績情報として、以前の運転免許証の点数に関する事故頻度情報と、ドライブレコーダの画像情報と、運転免許証の更新時に受ける検査に関する検査情報と、運転の頻度に関する運転頻度情報と、運転歴に関する運転歴情報の何れか2以上を取得する。そして、参照用運転成績情報のうち、取得される2以上の情報に応じた参照用情報間の組み合わせと、運転保険条件との3段階以上の連関度を予め取得しておく。つぎにこれを利用し、上述のように新たに取得した2以上の情報に応じた参照用情報間の組み合わせに対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索する。
図4の例では、参照用運転成績情報と、参照用属性情報との組み合わせが形成されていることが前提となる。
図4の例では、入力データとして例えば参照用運転成績情報P11〜P13、参照用属性情報P14〜17であるものとする。このような入力データとしての、参照用運転成績情報に対して、参照用属性情報が組み合わさったものが、図4に示す中間ノードである。各中間ノードは、更に出力に連結している。この出力においては、出力解としての、運転保険条件が表示されている。
参照用運転成績情報と参照用属性情報との各組み合わせ(中間ノード)は、この出力解としての、運転保険条件に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあっている。参照用運転成績情報と参照用属性情報がこの連関度を介して左側に配列し、運転保険条件が連関度を介して右側に配列している。連関度は、左側に配列された参照用運転成績情報と参照用属性情報に対して、何れの運転保険条件と関連性が高いかの度合いを示すものである。換言すれば、この連関度は、各参照用運転成績情報と参照用属性情報が、いかなる運転保険条件に紐付けられる可能性が高いかを示す指標であり、参照用運転成績情報と参照用属性情報から最も確からしい運転保険条件を選択する上での的確性を示すものである。図4の例では、連関度としてw13〜w22が示されている。このw13〜w22は表1に示すように10段階で示されており、10点に近いほど、中間ノードとしての各組み合わせが出力としての値段と互いに関連度合いが高いことを示しており、逆に1点に近いほど中間ノードとしての各組み合わせが出力としての値段と互いに関連度合いが低いことを示している。
推定装置2は、このような図4に示す3段階以上の連関度w13〜w22を予め取得しておく。つまり推定装置2は、実際の探索解の判別を行う上で、参照用運転成績情報と参照用属性情報、並びにその場合の運転保険条件がどの程度であったか、過去のデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図4に示す連関度を作り上げておく。
例えば、過去に設定された運転者の運転成績が参照用運転成績情報P11であるものとする。このとき、当該運転者の属性情報として、「男性、40代、運転歴20年」であったとき、以前のデータにおいて、運転保険条件を調査する。
この分析、解析は人工知能により行うようにしてもよい。かかる場合には、例えば参照用運転成績情報P11で、かつ参照用属性情報P16「男性、40代、運転歴20年」である場合に、その運転保険条件を過去のデータから分析する。運転保険条件が仮に運転保険条件Q3の事例が多い場合には、この運転保険条件Q3につながる連関度をより高く設定し、運転保険条件Q4の事例が多く、運転保険条件Q3の事例が少ない場合には、運転保険条件Q4につながる連関度を高くし、運転保険条件Q3につながる連関度を低く設定する。例えば中間ノード61aの例では、運転保険条件Q1と、運転保険条件Q2の出力にリンクしているが、以前の事例から運転保険条件Q1につながるw13の連関度を7点に、運転保険条件Q2につながるw14の連関度を2点に設定している。
また、この図4に示す連関度は、人工知能におけるニューラルネットワークのノードで構成されるものであってもよい。即ち、このニューラルネットワークのノードが出力に対する重み付け係数が、上述した連関度に対応することとなる。またニューラルネットワークに限らず、人工知能を構成するあらゆる意思決定因子で構成されるものであってもよい。
図4に示す連関度の例で、ノード61bは、参照用運転成績情報P11に対して、参照用属性情報P14の組み合わせのノードであり、運転保険条件Q3の連関度がw15、運転保険条件Q5の連関度がw16となっている。ノード61cは、参照用運転成績情報P12に対して、参照用属性情報P15、P17の組み合わせのノードであり、運転保険条件Q2の連関度がw17、運転保険条件Q4の連関度がw18となっている。
このような連関度が、人工知能でいうところの学習済みデータとなる。このような学習済みデータを作った後に、実際にこれから新たに探索すべき運転保険条件の推定を行う際において、上述した学習済みデータを利用して運転保険条件を推定することとなる。かかる場合には、新たに運転保険条件を設定しようとする運転者の運転成績情報を新たに取得するとともに、当該運転者の属性情報を取得する。
新たに取得する運転成績情報、属性情報は、キーボード等のユーザインターフェースを介して取得するようにしてもよい。
このようにして新たに取得した運転成績情報、属性情報に基づいて、最適な運転保険条件の探索を試みる。かかる場合には、予め取得した図4(表1)に示す連関度を参照する。例えば、新たに取得した運転成績情報がP12と同一かこれに類似するものである場合であって、属性情報がP17である場合には、連関度を介してノード61dが関連付けられており、このノード61dは、運転保険条件Q3がw19、運転保険条件Q4が連関度w20で関連付けられている。かかる場合には、連関度のもっと高い運転保険条件Q3を最適解として選択する。但し、最も連関度の高いものを最適解として選択することは必須ではなく、連関度は低いものの連関性そのものは認められる運転保険条件Q4を最適解として選択するようにしてもよい。また、これ以外に矢印が繋がっていない出力解を選択してもよいことは勿論であり、連関度に基づくものであれば、その他いかなる優先順位で選択されるものであってもよい。
また、入力から伸びている連関度w1〜w12の例を以下の表2に示す。
Figure 2021012525
この入力から伸びている連関度w1〜w12に基づいて中間ノード61が選択されていてもよい。つまり連関度w1〜w12が大きいほど、中間ノード61の選択における重みづけを重くしてもよい。しかし、この連関度w1〜w12は何れも同じ値としてもよく、中間ノード61の選択における重みづけは何れも全て同一とされていてもよい。
ちなみに属性情報として、例えば、年齢、性別、職業、出身地、居住地、年収、過去の賞罰の何れか1以上を取得する場合には、参照用属性情報として、これらに応じた年齢、性別、職業、出身地、居住地、年収、過去の賞罰を参照用運転情報と共に、運転保険条件との間で予め学習させておく必要がある。そして、実際に取得した年齢、性別、職業、出身地、居住地、年収、過去の賞罰に応じた参照用属性情報を介して、その運転保険条件を探索することになる。
このとき、上述した連関度を年齢、性別、職業、出身地、居住地、年収、過去の賞罰の何れか2以上の組み合わせで構成するようにしてもよい。そして、その組み合わせに対する探索解としての運転保険条件を学習させておくことにより、解探索をさせるようにしてもよい。
なお運転保険提案システム1において、参照用属性情報を運転保険条件との間で学習させる際には、参照用運転成績情報を含めることなく、図5に示すように参照用属性情報単独で運転保険条件と紐付けたデータセットで学習させるようにしてもよい。つまり、参照用属性情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度が予め設定され、取得されていることが前提となる。つまり、この参照用属性情報と、運転保険条件のデータセットを通じて、参照用属性情報に応じ、いかなる運転保険条件が適用されたかが分かる。図5に示す連関度の形成、並びに解探索については、図3の説明を引用することにより、以下での説明を省略する。
運転保険条件包含可能性判断プログラム
次に、本発明を適用した運転保険条件包含可能性判断プログラムについて説明をする。運転保険条件包含可能性判断プログラムも同様に、 図1に示すブロック図に記載の構成要素を用いる。運転保険条件包含可能性判断プログラムを実行する上で必要となる情報取得部9、探索装置2、データベース3は、上述した図1、2についての説明を引用することにより、以下での説明を省略する。
上述した構成からなる運転保険条件包含可能性判断プログラムの動作について説明をする。
運転保険条件包含可能性判断プログラムでは、例えば図6に示すように、参照用運転成績情報と、参照用運転保険情報との組み合わせが形成されていることが前提となる。参照用運転保険情報は、運転保険に入るためのあらゆる条件、並びに運転保険が適用されるためのあらゆる条件を示すものである。運転保険は、これら以外に、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方が含まれるものであってもよい。実際に、参照用運転成績情報と参照用運転保険情報は、ある一の運転者に着目したとき、その運転者の運転成績と当該運転者について設定されていた運転保険情報とのデータセットで構成される。
入力データとしては、このよう参照用運転成績情報と、参照用運転保険情報が並んでいる。このような入力データとしての、参照用運転成績情報に対して、参照用運転保険情報が組み合わさったものが、図6に示す中間ノードである。各中間ノードは、更に出力に連結している。この出力においては、出力解としての、運転保険情報を包含する可能性がパーセンテージとして表示されている。
運転者に関する参照用運転成績情報と、参照用運転保険情報との各組み合わせ(中間ノード)は、この出力解としての運転保険条件の包含可能性に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあっている。図6の例では、連関度の点数として3段階以上で示されており、点数が高いほど、中間ノードとしての各組み合わせが出力としての運転保険条件の包含可能性と互いに関連度合いが高いことを示しており、逆に点数に近いほど中間ノードとしての各組み合わせが出力としての運転保険条件の包含可能性と互いに関連度合いが低いことを示している。
判断装置2は、このような図6に示す3段階以上の連関度を予め取得しておく。つまり判断装置2は、実際の運転保険条件の包含可能性の判断を行う上で、各運転者の運転成績データと、当該運転者が加入している運転保険条件のデータ、並びに保険会社において実際に各事例を運転保険条件に包含するものとして適用したか否かのデータを蓄積しておき、これらを分析、解析することで図6に示す連関度を作り上げておく。この分析、解析は人工知能により行うようにしてもよい。
また、この図6に示す連関度は、人工知能におけるニューラルネットワークのノードで構成されるものであってもよい。即ち、このニューラルネットワークのノードが出力としての包含可能性に対する重み付け係数が、上述した連関度に対応することとなる。
図6に示す連関度の例では、ノード61aは、参照用運転成績情報P11に対して、参照用運転保険情報P20の組み合わせのノードであり、運転保険条件の包含可能性「30%」が連関度w13、「60%」が連関度w14とされている。ノード61bは、参照用運転成績情報P11に対して、参照用運転保険情報P18の組み合わせのノードであり、運転保険条件の包含可能性「85%」が連関度w15、「70%」が連関度w16とされている。
このような連関度が、人工知能でいうところの学習済みデータとなる。このような学習済みデータを作った後に、実際にこれから新たに判断を行う運転者に対して、当該保険が適用されるにあたり、必要な保険条件を満たしている可能性を判断していく。かかる場合には、これから新たに保険を受けようとする運転者に関する運転成績情報を取得する。同様にその運転者が受けようとする運転保険に関する運転保険情報も同様に取得する。運転保険情報の取得は、例えばスマートフォン等により保険条件の文章を撮像して、これを文字認識させ、テキストデータを抽出するようにしてもよいし、当該保険条件が記載されている電子データにインターネット等を介してアクセスし、テキストデータを抽出するようにしてもよい。またその利用者が受けようとする保険に関する条件が予めこのシステム側において入力されている場合にはそれをそのまま用いるようにしてもよい。
運転者から取得した運転成績情報がP11に対して同一又は類似であり、同様に取得した運転保険情報がP20に対して同一又は類似である場合には、ノード61aに該当し、そのノード61aに付された連関度に応じた保険条件適用の可能性を出力する。つまり、適用の可能性が30%であることをW13の重みづけを以って助言し、適用の可能性が60%であることをw14の重みづけを以って助言する。その結果、運転者又は保険会社は、運転者の運転状況から、当該運転者が加入する運転保険の条件包含の可能性を理解することができる。
なお、連関度の点数のより高いものを最適解として選択することは必須ではなく、連関度は低いものの連関性そのものは認められる、連関度の点数がより低いものを最適解として選択するようにしてもよい。また、これ以外に矢印が繋がっていない出力解を選択してもよいことは勿論である。即ち、最適解の選択は、連関度が高いものから順に選択される場合に限定されるものではなく、ケースに応じて連関度が低いものから順に選択されるものであってもよいし、その他いかなる優先順位で選択されるものであってもよい。このようにして、入力データを参照用入力パラメータの何れかに割り当てた後、当該参照用入力パラメータに設定された連関度に基づいて出力解としての包含可能性を選択することになる。
図7は、上述した参照用運転成績情報と、参照用運転保険情報に加えて、更に参照用属性情報との組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度が設定されている例を示している。
かかる場合において、連関度は、図7に示すように、参照用運転成績情報と、参照用属性情報と、参照用運転保険情報との組み合わせの集合が上述と同様に中間ノードのノード61a〜61eとして表現されることとなる。
例えば、図7において、ノード61cは、参照用運転成績情報P12が連関度w3であり、参照用属性情報P15が連関度w7であり、参照用保険情報P21が連関度w11で連関している。同様にノード61eは、参照用運転成績情報P13が連関度w5であり、参照用属性情報P15が連関度w8であり、参照用保険情報P20が連関度w10で連関している。
このような連関度が設定されている場合も同様に、新たに取得した運転成績情報と、属性情報と、運転保険情報とに基づいて探索解を判別する。
この探索解を判別する上で予め取得した図7に示す連関度を参照する。例えば、取得した運転成績情報が参照用運転成績情報P12に同一又は類似であり、取得した属性情報が参照用属性情報P15に対応し、また取得した運転保険情報が参照用運転保険情報P21に対応する場合、その組み合わせはノード61cが関連付けられており、このノード61cは、運転保険の条件包含の可能性が「60%」が連関度w17であり、また条件包含の可能性が「45%」が連関度w18である。このような連関度の結果、w17、w18に基づいて、実際に探索解を求めていくことになる。
なお、運転保険条件包含可能性判断プログラムにおいて、参照用属性情報を参照用運転保険情報との間で学習させる際には、参照用運転成績情報を含めることなく、図8に示すように参照用属性情報を参照用運転保険情報と紐付けたデータセットで学習させるようにしてもよい。つまり、参照用属性情報と、参照用運転保険情報との組み合わせと、その運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度が予め設定され、取得されていることが前提となる。つまり、この参照用属性情報と、参照用運転保険情報との組み合わせと、その運転保険条件の包含可能性のデータセットを通じて、参照用属性情報と、参照用運転保険情報との組み合わせに応じ、運転保険条件の包含可能性がいかに判断されて適用されたかが分かる。図8に示す連関度の形成、並びに解探索については、図6の説明を引用することにより、以下での説明を省略する。
また参照用運転保険情報としては、保険の免責事項に基づく免責判断基準との組み合わせが形成されていてもよい。例えば、免責事項が「10年間無事故」であるものとする。このような免責事項が存在する中で、参照用属性情報及び/又は参照用運転成績情報と、参照用運転保険情報としての保険の免責事項に基づく免責判断基準との各組み合わせ(中間ノード)を、この出力解としての、保険適用の可能性に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあう学習済みモデルを形成するようにしてもよい。
このような学習済みモデルを作った後に、実際にこれから新たに保険を受けようとする運転者に対して、当該保険に関する免責事項の適用の可能性を判断していく。かかる場合には、これから新たに保険を受けようとする運転者に関する属性情報及び/又は運転成績情報を取得する。同様にその運転者が受けようとする保険に関する免責事項も同様に取得する。その運転者が受けようとする保険に関する免責事項の取得は、例えばスマートフォン等により免責事項が記載されている文章を撮像して、これを文字認識させ、テキストデータを抽出するようにしてもよいし、当該免責事項が記載されている電子データにインターネット等を介してアクセスし、テキストデータを抽出するようにしてもよい。またその運転者が受けようとする保険に関する免責事項が予めこのシステム側において入力されている場合にはそれをそのまま用いるようにしてもよい。
このようにして新たに取得した免責事項について、参照用運転保険情報として分類されている免責事項と照らし合わせ、取得した免責事項に対応する参照用運転保険情報を介して包含可能性の判断を求める。
また参照用運転保険情報としては、保険の特約条項との組み合わせが形成されていてもよい。このような特約条項が存在する中で、参照用属性情報及び/又は参照用運転成績情報と、参照用運転保険情報としての保険の特約条項との各組み合わせ(中間ノード)を、この出力解としての、保険適用の可能性に対して3段階以上の連関度を通じて互いに連関しあう学習済みモデルを形成するようにしてもよい。
これから新たに保険を受けようとする運転者に対して、当該保険に関する特約条項の適用の可能性を判断していく。かかる場合には、これから新たに保険を受けようとする運転者に関する属性情報及び/又は運転成績情報を取得する。同様にその運転者が受けようとする保険に関する特約条項も同様に取得する。その運転者が受けようとする保険に関する特約条項の取得は、免責事項の取得方法と同様であってもよい。
このようにして新たに取得した特約条項について、参照用運転保険情報として分類されている特約条項と照らし合わせ、取得した特約条項に対応する参照用運転保険情報を介して包含可能性の判断を求める。
このとき、免責事項と特約条項の双方を参照用運転保険情報に盛り込んでおくことで、双方同時に包含性の判断を行うようにしてもよい。
即ち、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方を含めた運転保険条件を有する上記組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用し、新たに取得した保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方を含めた運転保険条件から、包含可能性を判断していくことになる。
上述した構成からなる本発明によれば、特段のスキルや経験が無くても、誰でも手軽に最適な運転保険条件を提案し、或いは運転保険条件の包含可能性の判断を行うことができる。また本発明によれば、この探索解の判断を、人間が行うよりも高精度に行うことが可能となる。更に、上述した連関度を人工知能(ニューラルネットワーク等)で構成することにより、これを学習させることでその判別精度を更に向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、3段階以上に設定されている連関度を介して最適な解探索を行う点に特徴がある。連関度は、上述した5段階以外に、例えば0〜100%までの数値で記述することができるが、これに限定されるものではなく3段階以上の数値で記述できるものであればいかなる段階で構成されていてもよい。
このような3段階以上の数値で表される連関度に基づいて最も確からしい運転保険条件を提案し、或いは運転保険条件の包含可能性の判断を行うことで、探索解の可能性の候補として複数考えられる状況下において、当該連関度の高い順に探索して表示することも可能となる。このように連関度の高い順にユーザに表示できれば、より確からしい探索解を優先的に表示することも可能となる。
これに加えて、本発明によれば、連関度が1%のような極めて低い出力の判別結果も見逃すことなく判断することができる。連関度が極めて低い判別結果であっても僅かな兆候として繋がっているものであり、何十回、何百回に一度は、その判別結果として役に立つ場合もあることをユーザに対して注意喚起することができる。
また本発明によれば、このような3段階以上の連関度に基づいて探索を行うことにより、閾値の設定の仕方で、探索方針を決めることができるメリットがある。閾値を低くすれば、上述した連関度が1%のものであっても漏れなく拾うことができる反面、より適切な判別結果を好適に検出できる可能性が低く、ノイズを沢山拾ってしまう場合もある。一方、閾値を高くすれば、最適な探索解を高確率で検出できる可能性が高い反面、通常は連関度は低くてスルーされるものの何十回、何百回に一度は出てくる好適な解を見落としてしまう場合もある。いずれに重きを置くかは、ユーザ側、システム側の考え方に基づいて決めることが可能となるが、このような重点を置くポイントを選ぶ自由度を高くすることが可能となる。
更に本発明では、上述した連関度を更新させるようにしてもよい。この更新は、例えばインターネットを始めとした公衆通信網を介して提供された情報を反映させるようにしてもよい。また地域特性情報を取得し、これ以外に物件情報、外部環境情報と、これらに対する紹介すべき業種や不動産の値段に関する知見、情報、データを取得した場合、これらに応じて連関度を上昇させ、或いは下降させる。
つまり、この更新は、人工知能でいうところの学習に相当する。新たなデータを取得し、これを学習済みデータに反映させることを行っているため、学習行為といえるものである。
また、この連関度の更新は、公衆通信網から取得可能な情報に基づく場合以外に、専門家による研究データや論文、学会発表や、新聞記事、書籍等の内容に基づいてシステム側又はユーザ側が人為的に、又は自動的に更新するようにしてもよい。これらの更新処理においては人工知能を活用するようにしてもよい。
また学習済モデルを最初に作り上げる過程、及び上述した更新は、教師あり学習のみならず、教師なし学習、ディープラーニング、強化学習等を用いるようにしてもよい。教師なし学習の場合には、入力データと出力データのデータセットを読み込ませて学習させる代わりに、入力データに相当する情報を読み込ませて学習させ、そこから出力データに関連する連関度を自己形成させるようにしてもよい。
また上述した各組み合わせの連関度は、一のファクタと他のファクタとを有する組み合わせの連関度であり、これら以外の他の要素が当該連関度に関連付けられていてもよいことは勿論である。
1 運転保険提案システム
2 推定装置
21 内部バス
23 表示部
24 制御部
25 操作部
26 通信部
27 推定部
28 記憶部
61 ノード

Claims (10)

  1. 車両の運転者に対して運転保険条件を提案する運転保険提案プログラムにおいて、
    運転者の運転成績を示す運転成績情報を取得する情報取得ステップと、
    以前に取得した参照用運転成績情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した上記運転成績情報に応じた参照用運転成績情報に対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索する探索ステップとをコンピュータに実行させること
    を特徴とする運転保険提案プログラム。
  2. 上記情報取得ステップでは、上記運転成績情報として、以前の運転免許証の点数に関する事故頻度情報と、ドライブレコーダの画像情報と、運転免許証の更新時に受ける検査結果に関する検査情報と、運転の頻度に関する運転頻度情報と、運転歴に関する運転歴情報の何れか1以上を取得し、
    上記探索ステップでは、上記情報取得ステップにおいて取得される情報に応じた参照用運転成績情報と、上記運転保険条件との3段階以上の連関度を利用すること
    を特徴とする請求項1記載の運転保険提案プログラム。
  3. 上記情報取得ステップでは、上記運転成績情報として、以前の運転免許証の点数に関する事故頻度情報と、ドライブレコーダの画像情報と、運転免許証の更新時に受ける検査に関する検査情報と、運転の頻度に関する運転頻度情報と、運転歴に関する運転歴情報の何れか2以上を取得し、
    上記参照用運転成績情報のうち、上記情報取得ステップにおいて取得される2以上の情報に応じた参照用情報間の組み合わせと、上記運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した2以上の情報に応じた参照用情報間の組み合わせに対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索すること
    を特徴とする請求項1記載の運転保険提案プログラム。
  4. 上記情報取得ステップでは、更に運転者の属性情報を取得し、
    上記探索ステップでは、以前に取得した運転者の属性に関する参照用属性情報と、参照用運転成績情報とを有する組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した属性情報に応じた参照用属性情報と、上記情報取得ステップを介して取得した運転成績情報に応じた参照用運転成績情報とに対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の運転保険提案プログラム。
  5. 車両の運転者に対して運転保険条件を提案する運転保険提案プログラムにおいて、
    運転者の属性情報を取得する情報取得ステップと、
    以前に取得した参照用属性情報と、運転保険条件との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した上記属性情報に応じた参照用属性情報に対する運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索する探索ステップとをコンピュータに実行させること
    を特徴とする運転保険提案プログラム。
  6. 上記探索ステップでは、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方を含めた運転保険条件との3段階以上の連関度に基づき、提案すべき運転保険条件を探索すること
    を特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項記載の運転保険提案プログラム。
  7. 車両の運転者に対して、運転保険条件の包含可能性を判断する運転保険条件包含可能性判断プログラムにおいて、
    運転者の運転成績を示す運転成績情報と、当該運転者の運転保険条件を取得する情報取得ステップと、
    以前に取得した参照用運転成績情報と、参照用運転保険条件とを有する組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した運転成績情報に応じた参照用運転成績情報と、上記情報取得ステップを介して取得した運転保険条件に応じた参照用運転保険条件とに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度に基づき、当該運転保険条件の包含可能性を判断する判断ステップとをコンピュータに実行させること
    を特徴とする運転保険条件包含可能性判断プログラム。
  8. 上記情報取得ステップでは、更に運転者の属性情報を取得し、
    上記判断ステップでは、以前に取得した運転者の属性に関する参照用属性情報と、上記参照用運転成績情報と、上記参照用運転保険条件とを有する組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した運転成績情報に応じた参照用運転成績情報と、上記情報取得ステップを介して取得した運転保険条件に応じた参照用運転保険条件とに対する運転保険条件の包含可能性と、上記情報取得ステップを介して取得した属性情報に応じた参照用属性情報とに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度に基づき、当該運転保険条件の包含可能性を判断すること
    を特徴とする請求項7記載の運転保険条件包含可能性判断プログラム。
  9. 車両の運転者に対して、運転保険条件の包含可能性を判断する運転保険条件包含可能性判断プログラムにおいて、
    運転者の属性に関する属性情報と、当該運転者の運転保険条件とを取得する情報取得ステップと、
    以前に取得した運転者の属性に関する参照用属性情報と、上記参照用運転保険条件とを有する組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用し、上記情報取得ステップを介して取得した属性情報に応じた参照用属性情報と、上記情報取得ステップを介して取得した運転保険条件に応じた参照用運転保険条件とに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度に基づき、当該運転保険条件の包含可能性を判断する判断ステップとをコンピュータに実行させること
    を特徴とする運転保険条件包含可能性判断プログラム。
  10. 上記情報ステップでは、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方を含めた運転保険条件を取得し、
    上記判断ステップでは、保険の免責事項又は保険の特約条項の一方又は両方を含めた運転保険条件とを有する上記組み合わせと、当該組み合わせに対する運転保険条件の包含可能性との3段階以上の連関度を利用すること
    を特徴とする請求項7〜9のうち何れか1項記載の運転保険条件包含可能性判断プログラム。
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