JP2021010919A - クランプ装置 - Google Patents

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Toshiyuki Suzuki
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Abstract

【課題】ワークを確実に把持すること可能なクランプ装置を安価に提供する。【解決手段】開閉自在なチャック30を備え、開状態のチャック30に材料W、W2が挿入された状態でチャック30を閉状態とすることでチャック30により材料W、W2を把持するクランプ装置1において、入力歯車23を備え、回転することでチャック30を後方側に移動させる引張機構と、回転駆動力を出力する駆動源50と、駆動源50の回転駆動力を入力歯車23に伝達するとともに、入力歯車23に係脱自在の伝達機構60と、を有することを特徴とするクランプ装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを把持するクランプ装置に関する。
ワーク(材料)を把持するためのクランプ装置が設けられた旋盤等の工作機械が従来公知となっている。
例えば特許文献1には、互いに対向する一対の主軸のそれぞれにクランプ装置を備え、これらのクランプ装置で把持した一対のワークを摩擦圧接するように構成された工作機械が記載されている。
特開2010−269364号公報
しかし、上記特許文献1に記載された工作機械では、摩擦加熱した一対のワークを所定の押圧力で互いに押し付けて圧接させる際のように、軸方向に向く大きな荷重がワークに加えられると、クランプ装置の把持力が不足してワークが軸方向に滑りを生じる虞があるという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、その目的は、ワークを確実に把持することが可能なクランプ装置を安価に提供することにある。
本発明のクランプ装置は、開閉自在なチャックを備え、開状態の前記チャックに材料が挿入された状態で前記チャックを閉状態とすることで前記チャックにより前記材料を把持するクランプ装置において、入力歯車を備え、回転することで前記チャックを閉方向に移動させる引張機構と、回転駆動力を出力する駆動源と、前記駆動源の回転駆動力を前記入力歯車に伝達するとともに、前記入力歯車に係脱自在の伝達機構と、を有することを特徴とする。
本発明のクランプ装置は、上記構成において、前記引張機構が、前記チャックに螺合するとともに前記入力歯車とともに回転するナット部を備えているのが好ましい。
本発明のクランプ装置は、上記構成において、前記入力歯車が、前記伝達機構との係合が解除される位置から軸線方向の後方側に移動することで、前記伝達機構が前記入力歯車に係合するように構成されているのが好ましい。
本発明のクランプ装置は、上記構成において、前記伝達機構は前記駆動源に回転駆動される出力歯車を備え、前記出力歯車が前記入力歯車に係合することで前記駆動源の回転駆動力が前記引張機構に伝達されるように構成されているのが好ましい。
本発明のクランプ装置は、上記構成において、一対の材料を摩擦圧接する工作機械に設けられて、一方の前記材料を把持する用途に用いられるのが好ましい。
本発明によれば、ワークを確実に把持することが可能なクランプ装置を安価に提供することができる。
本発明の一実施の形態であるクランプ装置の全体構成を示す断面図である。 図1に示すナット部の正面視での断面図である。 図1に示すクランプ装置のチャックの部分の正面図である。 図1に示すクランプ装置のワークを把持した状態の断面図である。 図1に示すクランプ装置を備えた工作機械により、一対のワークを摩擦圧接する手順を示す説明図である。 変形例のクランプ装置の全体構成を示す断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態であるクランプ装置1について詳細に例示説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲おいて、前方側とは、クランプ装置1が図1に示す姿勢で配置された状態において図1中で右側を意味し、後方側とは、その反対側(図1中において左側)を意味するものとする。
図1に示すように、クランプ装置1は、例えば鋼材により形成される本体ブロック10を備えている。本体ブロック10は、第1ブロック11と第2ブロック12とを一体的に固定して組み合わせた構成となっており、第1ブロック11と第2ブロック12との間にはシリンダ室13が区画形成されている。シリンダ室13は円筒状(円柱状)となっており、その軸線は前後方向(図1において左右方向)に延びている。シリンダ室13の内部には、軸線方向に移動自在にピストン20が配置されている。
第2ブロック12にはシリンダ室13のピストン20より後方側の端部に連通するポート14が設けられている。ポート14は加圧流体供給源に接続されており、加圧流体供給源からポート14に加圧した作動流体が供給されるようになっている。
加圧流体供給源がポート14に供給する作動流体は加圧エアーとすることができるが、他の流体を用いてもよい。
ピストン20は、シリンダ室13に配置された4本(図1においては2本のみが示されている)のスプリング21により軸線方向の後方側に向けて付勢され、シリンダ室13に作動流体が供給されていない状態では、シリンダ室13の後方側のストローク端に位置するようになっている。一方、加圧流体供給源からポート14を通してシリンダ室13のピストン20の後方側の部分に作動流体が供給されると、ピストン20は作動流体により駆動されてスプリング21を圧縮しつつ前方に移動する。
ピストン20の後方側を向く端面には円筒状のスリーブ22が固定されている。スリーブ22は、第2ブロック12に設けられた筒状ガイド12aの内側に配置され、筒状ガイド12aの内周面に摺動自在に支持された状態でピストン20とともに軸線方向に沿って前後方向に移動するようになっている。スリーブ22の軸心にはスリーブ22を前後方向に貫通する貫通孔22aが設けられている。
スリーブ22の後端部分の外周面には、入力歯車23が一体に設けられている。また、スリーブ22の後端には閉塞体24が固定され、閉塞体24により貫通孔22aの後端側の開口が閉塞されている。
第1ブロック11の内部にはナット部25が配置されている。図2に示すように、ナット部25はピストン20及びスリーブ22と同軸の円環状となっており、内周面には雌ねじ25aが設けられている。ナット部25は第1ブロック11の内部で軸線を中心として回転自在となっている。
ナット部25には周方向に等間隔に並ぶとともにナット部25を軸線方向に貫通する4つの逃げ孔25bが設けられている。4本のスプリング21は、それぞれ逃げ孔25bに配置され、スプリング21の軸線方向の前方側を向く端部は第1ブロック11の内面に当接している。
ナット部25には、それぞれ逃げ孔25bの間に位置するように周方向に等間隔に並ぶとともにナット部25を軸線方向に貫通する4つの嵌合孔25cが設けられている。4つの嵌合孔25cには、それぞれピン部材26が軸線方向の前方側の端部において嵌合固定されている。
図1に示すように、4本のピン部材26は、それぞれナット部25から軸線方向の後方側に突出し、ピストン20に設けられた摺接孔20aに摺動自在に挿通されている。ピストン20は、摺接孔20aにおいてピン部材26に対して摺動しつつ軸線方向に移動することができる。また、ピストン20が軸線方向を中心として回転すると、その回転はピン部材26によりナット部25に伝達される。したがって、ピストン20に固定されたスリーブ22と一体に設けられた入力歯車23が回転すると、ナット部25は入力歯車23とともに回転する。
第1ブロック11には、入力歯車23及びナット部25の軸線方向に沿って当該軸線と同軸に延びるガイド孔15が設けられている。ガイド孔15は第1ブロック11の前端に開口している。ガイド孔15の開口から後方側に向けた所定範囲における内周面には、開口から後方側に向けて内径が一定の割合で縮小する内向きテーパ面15aが設けられている。
ガイド孔15の内側にはチャック30が軸線方向に移動自在に配置されている。チャック30は所謂コレットチャックとなっており、ガイド孔15の内周面に軸線方向に摺動自在に支持される本体筒部31と、本体筒部31の前端に一体に連なる3つの爪部32(図1では2つのみが示される)とを備えている。
図3に示すように、3つの爪部32はスリット33により周方向に互いに分離されており、それぞれ本体筒部31との連結部分を起点として互いに接近離反するように径方向に弾性変形自在となっている。図1に示すように、それぞれの爪部32の前方側における外周面には、前方側から後方側に向けて外径が一定の割合で縮小する外向きテーパ面32aが設けられている。それぞれの外向きテーパ面32aはガイド孔15の内向きテーパ面15aに当接している。チャック30は、軸線方向の後方側に移動すると3つの爪部32の外向きテーパ面32aがガイド孔15の内向きテーパ面15aにより径方向内側に向けて押されて閉じ、軸線方向の前方側に移動すると内向きテーパ面15aによる押圧が解除されて開く。
チャック30の軸心には前後方向に延びる挿通孔34が設けられている。挿通孔34には、チャック30の前端の開口から棒状のワーク(材料)Wを挿通することができる。挿通孔34はスリーブ22の貫通孔22aに連なっており、チャック30の挿通孔34に挿通されたワークWは挿通孔34から貫通孔22aにまで達することができる。
本体筒部31の後端部分における外周面には雄ねじ35が一体に設けられている。雄ねじ35はナット部25の雌ねじ25aに螺合している。また、本体筒部31の外周面には軸線方向に平行に延びる凹溝31aが設けられている。凹溝31aには、第1ブロック11に固定されてガイド孔15の内周面に突出するプラグ36のヘッド部分36aが係合し、これにより、チャック30は本体ブロック10に対して軸線方向を中心とした回転方向について回り止めされている。したがって、入力歯車23とともにナット部25が軸線を中心として一方側に回転すると、チャック30はナット部25により引かれて閉方向(軸線方向の後方側)に移動する。反対に、入力歯車23とともにナット部25が軸線を中心として他方側に回転すると、チャック30はナット部25により押されて開方向(軸線方向の前方側)に移動する。このように、本実施の形態のクランプ装置1では、入力歯車23、スリーブ22、ピストン20、ピン部材26及びナット部25により引張機構が構成されている。
本体ブロック10は、例えば工作機械の刃物台等の支持台40に取り付けられる。支持台40には回転駆動力を出力する電動モータ等の駆動源50が取り付けられている。
支持台40には、駆動源50の回転駆動力を入力歯車23に伝達するとともに入力歯車23に係脱自在の伝達機構60が設けられている。本実施の形態では、伝達機構60は出力歯車61を有して構成されている。出力歯車61は、駆動源50により駆動されて、入力歯車23の軸線方向と平行な支軸61aを中心として回転する。
図1に示すように、ピストン20がスプリング21により付勢されてシリンダ室13の後方側のストローク端に位置すると出力歯車61と入力歯車23とが係合し、駆動源50の回転駆動力が入力歯車23へ伝達可能な状態となる。一方、加圧流体供給源からポート14を通してシリンダ室13のピストン20の後方側の部分に作動流体が供給されてピストン20が前方に移動すると、入力歯車23がピストン20とともに前方に移動して入力歯車23と出力歯車61との係合が解除され、駆動源50と入力歯車23との間の動力伝達経路が遮断される。
次に、上記構成を有するクランプ装置1の作動について説明する。
図4に示すように、予め出力歯車61と入力歯車23との係合状態で入力歯車23とともにナット部25を回転させ、チャック30の外向きテーパ面32aとガイド孔15の内向きテーパ面15aとの当接が解除されるように、チャック30を前方側に移動させた状態として開き、この状態で、挿通孔34にワークWを挿通する。ワークWは、その後方側を向く先端が閉塞体24に当接するまで挿通孔34に挿通される。予めチャック30を開状態としておけば、ワークWの挿入時は、加圧流体供給源からポート14を通してシリンダ室13のピストン20の後方側の部分に作動流体を供給してピストン20を前方側に移動させるので、出力歯車61と入力歯車23との係合が解除された状態とすることができる。
次に、図1に示すように、加圧流体供給源からポート14への作動流体の供給を停止し、スプリング21の付勢力によりピストン20を軸線方向の後方側に移動させる。ピストン20が軸線方向の後方側に移動すると、入力歯車23は、出力歯車61との係合が解除される位置(図4に示す位置)からピストン20とともに軸線方向の後方側に移動して出力歯車61に係合する。
入力歯車23が出力歯車61に係合して駆動源50の回転駆動力が入力歯車23に伝達可能な状態となった後、駆動源50を作動させる。駆動源50が作動すると、その回転駆動力が出力歯車61から入力歯車23に伝達されて入力歯車23が回転する。入力歯車23の回転は、スリーブ22、ピストン20及びピン部材26を介してナット部25に伝達される。ナット部25が回転すると、ナット部25に螺合するチャック30は軸線方向の後方側に向けて移動し、3つの爪部32の外向きテーパ面32aがガイド孔15の内向きテーパ面15aにより径方向内側に向けて押されてチャック30が閉じる。チャック30が閉じると、それぞれの爪部32の先端の内周エッジが挿通孔34に挿通されたワークWの外周面を係止してワークWはチャック30に把持される。これにより、ワークWはクランプ装置1に固定される。このとき、駆動源50の作動は、チャック30によるワークWの把持力が所定の把持力となるまで継続される。
このように、本実施の形態のクランプ装置1では、駆動源50の回転駆動力を引張機構により軸線方向に沿う引っ張り力に変換してチャック30を軸線方向の後方側に移動させ、これによりチャック30を閉じる構成としたので、加圧エアーによりピストン20とともにチャック30を軸線方向の後方側に移動させて当該チャック30を閉じる構成に比べて、チャック30によるワークWの把持力を高めることができる。したがって、ワークWに、軸線方向の後方側に向けた大きな荷重が加わっても、ワークWに軸線方向の滑りを生じさせることなく、ワークWを確実に把持することができる。
また、本実施の形態のクランプ装置1では、伝達機構60を入力歯車23に対して係脱自在の構成としたので、チャック30がワークWを保持しないときに、伝達機構60により駆動源50と入力歯車23との間の動力伝達経路を遮断した状態とすることができる。これにより、チャック30がワークWを保持しないときに、駆動源50を、チャック30の開閉とは別の用途に用いることができるので、例えばクランプ装置1を、回転工具を備えた工作機械に設けた場合に、回転工具を回転駆動するための駆動源を、チャック30を開閉するための駆動源50として共用することができる。これにより、チャック30を開閉するための専用の駆動源50を設けることを不要として、このクランプ装置1のコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態のクランプ装置1では、チャック30に螺合するナット部25を入力歯車23とともに回転させてチャック30を軸線方向の後方側に移動させる構成としたので、入力歯車23の回転を簡易な構成でチャック30の軸線方向の後方側に向けた移動に変換することができる。したがって、クランプ装置1の構成を簡素化して、そのコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態のクランプ装置1では、入力歯車23が、出力歯車61との係合が解除される位置から軸線方向の後方側に移動することで、出力歯車61に係合する構成としたので、入力歯車23と出力歯車61との係脱を簡易な構成で行うことができる。したがって、クランプ装置1の構成を簡素化して、そのコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態のクランプ装置1では、伝達機構60に設けられた出力歯車61が入力歯車23に係合することで駆動源50の回転駆動力が入力歯車23ないしナット部25に伝達される構成としたので、駆動源50の回転駆動力を簡易な構成で効率良く入力歯車23ないしナット部25に伝達することができる。
ワークWの把持を解除するには、図1に示す状態においてチャック30を閉じるときとは逆方向に駆動源50を作動させればよい。駆動源50を逆方向に作動させることで、入力歯車23及びナット部25をチャック30を閉じるときとは逆方向に回転させてチャック30を軸線方向の前方側に移動させることができる。これにより、内向きテーパ面15aによる押圧が解除され、図1に示すように3つの爪部32が径方向外側に向けて元の形状に復元して、チャック30が開かれる。チャック30が開かれると、それぞれの爪部32の先端の内周エッジによるワークWの係止が解除され、ワークWをチャック30の挿通孔34から抜き取ることができる。
図1に示すクランプ装置1は、一対のワークを摩擦圧接する工作機械に設けられて、一方のワークを把持する用途に用いることができる。図5に、クランプ装置1が用いられる工作機械100の一例を示す。
図5に示すように、工作機械100は、基台101に配置される主軸102を有している。主軸102はコレットチャック103を有しており、コレットチャック103によりワークW1を把持することができる。主軸102は電動モータ等を駆動源とする移動機構により駆動されて基台101に対して軸線方向(Z軸方向、前後方向)に移動することができるとともに、電動モータ等の駆動源により駆動されて回転することができる。
支持台40が基台101に固定されることで、クランプ装置1は基台101の上に主軸102に対向して配置されている。
工作機械100は、主軸102のコレットチャック103で把持したワークW1と、クランプ装置1のチャック30で把持したワーク(材料)W2とを摩擦圧接するように作動する。摩擦圧接は、以下の手順で行われる。
まず、図5(a)に示すように、主軸102のコレットチャック103にワークW1を把持させるとともに、クランプ装置1のチャック30に図1に示す状態となるようにワークW2を把持させる。
次いで、ワークW1を把持する主軸102を、所定の回転数で回転させつつ軸線方向に沿ってクランプ装置1に接近する方向に移動させ、図5(b)に示すように、主軸102とともに回転するワークW1のクランプ装置1の側を向く接合面(端面)をクランプ装置1に固定されて回転していないワークW2の主軸102の側を向く接合面(端面)に所定の摩擦圧力で摺接させる。これにより、ワークW1、W2の接合面は、それぞれ互いの相対回転の差により摩擦加熱される。
ワークW1、W2の接合面が摩擦加熱により所定の温度にまで加熱されると、図5(c)に示すように、主軸102の回転を停止させ、主軸102をさらにクランプ装置1の側に向けて移動させて、ワークW1の接合面をワークW2の接合面に所定のアプセット圧力で押し付けて両者を圧接する。これにより、ワークW1、W2が摩擦圧接により接合される。
上記摩擦圧接において、ワークW1の接合面をワークW2の接合面に所定の圧力(アプセット圧力)で押し付ける際には、クランプ装置1に固定されたワークW2に、ワークW1から軸方向の後方側に向く大きな荷重が加えられることになる。
しかし、上記の通り、本実施の形態のクランプ装置1では、駆動源50の回転駆動力を引張機構により軸線方向に沿う引っ張り力に変換してチャック30を軸線方向の後方側に移動させ、これによりチャック30を閉じる構成としたので、当該圧接の際にチャック30によりワークW2を確実に把持することができる。これにより、ワークW1の接合面をワークW2の接合面に所定の圧力で押し付ける際に、押し付けの圧力が不足することを防止して、ワークW1とワークW2を摩擦圧接により確実に接合することができる。
図6は変形例のクランプ装置の断面図である。図6においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付してある。
図6に示すように、スリーブ22に閉塞体24を固定せず、スリーブ22の貫通孔22aを軸線方向の後方側に開放した構成とすることもできる。この場合、支持台40のスリーブ22の後方側の部分にスペースを設けておくことにより、チャック30の挿通孔34に挿通されたワークWを、スリーブ22の後端から当該スペースの内部に突出させることで、より長尺のワークWをクランプ装置1に把持させることが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、チャック30に螺合するナット部25により入力歯車23の回転をチャック30の軸線方向に向けた移動に変換するようにしているが、他の機構により、入力歯車23の回転をチャック30の軸線方向に向けた移動に変換するようにしてもよい。
前記実施の形態では、ピストン20をスプリング21により後方側に付勢するとともに作動流体により駆動して前方に移動させるようにしているが、ピストン20をスプリング21により前方側に付勢するとともに作動流体により駆動して後方に移動させるようにしてもよい。
前記実施の形態では、入力歯車23が、出力歯車61との係合が解除される位置から軸線方向の後方側に移動することで出力歯車61に係合する構成としているが、出力歯車61との係合が解除される位置から軸線方向の前方側に移動することで出力歯車61に係合する構成としてもよい。
前記実施の形態では、出力歯車61を入力歯車23に係合させて駆動源50の回転駆動力が入力歯車23ないしナット部25に伝達させる構成としているが、駆動源50の回転駆動力を例えばラック等の他の部材により入力歯車23に伝達する構成とすることもできる。
工作機械100は、正面主軸と背面主軸とを備えたものにクランプ装置1を設けた構成とすることもできる。この場合、クランプ装置1は正面主軸に把持されたワークを加工する工具が設けられる刃物台に装着することができる。該刃物台は各工具を正面主軸に対して所定の位置に配置できるように移動自在に設けられる。工作機械100は、正面主軸が背面主軸と対向する位置において背面主軸との間でワークを受け渡しつつ当該ワークの加工を行うとともに、ワークの残材が生じると、この残材を旧材として、クランプ装置1が正面主軸と対向するように刃物台を移動して正面主軸からクランプ装置1に旧材を受け渡し、クランプ装置1に把持された旧材と、正面主軸に新たに供給したワークの新材とを摩擦圧接することができる構成とすることができる。
工作機械100を、正面主軸と背面主軸とを備えたものにクランプ装置1を設けた構成とした場合、クランプ装置1のチャック30を、正面主軸で把持されているワークの外径を把持可能なサイズとするのが好ましい。これにより、正面主軸に把持された状態で加工されて小径となったワークの先端部分を背面主軸で把持してワークの正面主軸から背面主軸への受け渡しを可能としつつ、旧材と新材とを摩擦接合する際には、クランプ装置1により旧材を把持可能な構成とすることができる。
工作機械100の刃物台が、回転工具を回転自在に駆動できる構成である場合には、回転工具に代えて本実施の形態のクランプ装置1を刃物台に装着する構成とすることもできる。この場合、出力歯車61として、回転工具を回転駆動するための歯車を用いることができる。複数の回転工具を装着することができ、モータ等の所定の1つの駆動源によって装着される各回転工具を回転させる刃物台とすると、クランプ装置1は非使用時、伝達機構60により駆動源と入力歯車23との間の動力伝達経路を遮断した状態とすることによって、チャック30の開閉動作が非作動となり、他の回転工具の駆動を妨げることはない。これにより、このような刃物台に回転工具の使用を妨げることなくクランプ装置1を装着し、回転工具を回転駆動するための駆動源を、チャック30を開閉するための駆動源50として共用することができる。
1 クランプ装置
10 本体ブロック
11 第1ブロック
12 第2ブロック
12a 筒状ガイド
13 シリンダ室
14 ポート
15 ガイド孔
15a 内向きテーパ面
20 ピストン
20a 摺接孔
21 スプリング
22 スリーブ
22a 貫通孔
23 入力歯車
24 閉塞体
25 ナット部
25a 雌ねじ
25b 逃げ孔
25c 嵌合孔
26 ピン部材
30 チャック
31 本体筒部
31a 凹溝
32 爪部
32a 外向きテーパ面
33 スリット
34 挿通孔
35 雄ねじ
36 プラグ
36a ヘッド部
40 支持台
50 駆動源
60 伝達機構
61 出力歯車
61a 支軸
100 工作機械
101 基台
102 主軸
103 コレットチャック
W ワーク(材料)
W1 ワーク
W2 ワーク(材料)

Claims (5)

  1. 開閉自在なチャックを備え、開状態の前記チャックに材料が挿入された状態で前記チャックを閉状態とすることで前記チャックにより前記材料を把持するクランプ装置において、
    入力歯車を備え、回転することで前記チャックを閉方向に移動させる引張機構と、
    回転駆動力を出力する駆動源と、
    前記駆動源の回転駆動力を前記入力歯車に伝達するとともに、前記入力歯車に係脱自在の伝達機構と、を有することを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記引張機構が、前記チャックに螺合するとともに前記入力歯車とともに回転するナット部を備えている、請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記入力歯車が、前記伝達機構との係合が解除される位置から軸線方向の後方側に移動することで、前記伝達機構が前記入力歯車に係合するように構成されている、請求項1または2に記載のクランプ装置。
  4. 前記伝達機構は前記駆動源に回転駆動される出力歯車を備え、前記出力歯車が前記入力歯車に係合することで前記駆動源の回転駆動力が前記引張機構に伝達されるように構成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載のクランプ装置。
  5. 一対の材料を摩擦圧接する工作機械に設けられて、一方の前記材料を把持する用途に用いられる、請求項1〜4の何れか1項に記載のクランプ装置。
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