JP2021009611A - 情報提供装置、情報提供方法、およびプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通行できる蓋然性が高い道路を乗員に提供することができる情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】実施形態の情報提供装置は、車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得する取得部と、前記取得部により前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する判定部と、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定する領域設定部と、前記領域設定部により設定された通行困難領域に関する情報を提供する情報提供部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムに関する。
外部から受信した車両の周辺の交通規制情報を車内の表示部に表示して、乗員の運転を支援する情報を提供する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−173303号公報
しかしながら、従来の技術では、工事や事故、イベント等による特定地点の交通規制情報しか提供されないため、乗員に適切な情報提供が行われない場合があった。
本発明の一態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、通行できる蓋然性が高い道路を乗員に提供することができる情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る情報提供装置は、車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得する取得部と、前記取得部により前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する判定部と、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定する領域設定部と、前記領域設定部により設定された通行困難領域に関する情報を提供する情報提供部と、を備える情報提供装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記取得部は、災害の発生を取得し、前記領域設定部は、前記取得部により取得された災害の属性に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して前記通行困難領域を設定するものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記車両には、前記車両の速度また操舵のうち、一方または双方を制御して運転制御を行う運転制御部が設けられ、前記情報提供部は、前記運転制御部に前記通行困難領域に関する情報を提供し、前記通行困難領域での前記運転制御を抑制させるものである。
(4):上記(1)〜(3)のうち何れか一つの態様において、前記領域設定部は、前記判定部により前記車両の通行が困難であると判定された領域付近に前記車両が通行した道路以外の道路で到達可能な場合に、前記車両が通行した道路以外の道路の少なくとも一部を前記通行困難領域として設定するものである。
(5):上記(1)〜(4)のうち何れか一つの態様において、前記車両の走行履歴に基づいて、前記地図情報を更新する地図更新部と、を更に備え、前記地図更新部は、前記車両が前記通行困難領域を通行した場合に前記地図情報の更新を停止するものである。
(6):上記(5)の態様において、前記領域設定部は、前記特定の事象ごとまたは車種ごとに設定された過去の通行困難領域履歴に基づいて、前記通行困難領域を変更するものである。
(7):上記(1)〜(6)のうち何れか一つの態様において、前記情報提供部は、乗員による前記車両の手動運転が実行されている場合に、前記通行困難領域に関する情報を前記乗員に提供するものである。
(8):上記(1)〜(7)のうち何れか一つの態様において、前記領域設定部は、前記通行困難領域のうち前記拡張した領域または前記追加した領域が実際に通行できなかった場合に、前記拡張した領域または前記追加した領域を通行禁止領域として設定するものである。
(9):上記(1)〜(8)のうち何れか一つの態様において、前記情報提供部は、前記通行困難領域を含む情報を外部装置に提供するものである。
(10):この発明の一態様に係る情報提供方法は、車載コンピュータが、車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得し、前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定し、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定し、設定した前記通行困難領域に関する情報を提供する、情報提供方法である。
(11):この発明の一態様に係るプログラムは、車載コンピュータに、車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得させ、前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定させ、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定させ、設定した前記通行困難領域に関する情報を提供させる、プログラムである。
上記(1)〜(11)によれば、通行できる蓋然性が高い道路を乗員に提供することができる。
実施形態の情報提供装置が搭載された車両を含む情報提供システム1の構成図である。 実施形態に係る情報提供装置300を含む車両システム2の構成図である。 第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。 実施形態のサーバ装置400の構成図である。 自車両Mの周辺環境について説明するための図である。 走行履歴情報372の内容について説明するための図である。 地震発生後の周辺環境について説明するための図である。 通行困難領域情報374の内容について説明するための図である。 経路の再生成が実行されたことを示す情報を含む画像IM1の一例を示す図である。 テイクオーバーリクエストに関する情報を含む画像IM2の一例を示す図である。 通行困難領域に関する情報を含む画像IM3の一例を示す図である。 強めの注意喚起情報を含む画像IM4の一例を示す図である。 地図の更新を行わないことを示す情報を含む画像IM5の一例を示す図である。 情報提供装置300により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態の情報提供装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムの実施形態について説明する。実施形態の情報提供装置は、例えば、自動運転車両に適用される。自動運転とは、例えば、車両の操舵または加減速のうち、一方または双方を制御して運転制御を実行することである。上述した運転制御には、例えば、ACC(Adaptive Cruise Control System)やTJP(Traffic Jam Pilot)、ALC(Auto Lane Changing)、CMBS(Collision Mitigation Brake System)、LKAS(Lane Keeping Assistance System)等の運転制御が含まれる。また、自動運転車両は、乗員(運転者)の手動運転による運転制御が実行されてよい。また、自動運転車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。以下では、左側通行の法規が適用される場合について説明するが、右側通行の法規が適用される場合、左右を逆に読み替えればよい。また、以下では、水平方向のある一方向をXとし、他方の方向をYとし、X−Yの水平方向に対して直交する鉛直方向をZとして説明する。
[全体構成]
図1は、実施形態の情報提供装置が搭載された車両を含む情報提供システム1の構成図である。情報提供システム1は、例えば、自車両Mおよび一以上の他車両mのそれぞれに搭載された情報提供装置300を含む車両システム2と、サーバ装置400とを備える。車両システム2と、サーバ装置400とは、ネットワークNWを介して互いに通信可能である。ネットワークNWは、例えば、セルラー網や、Wi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN、公衆回線、プロバイダ装置、専用回線、無線基地局等を含む。また、これらの構成要素は、それぞれネットワークNWを介さずに、直接、無線通信を行ってもよい。サーバ装置400は、「外部装置」の一例である。以下では、主に自車両Mに搭載された車両システム2を中心として説明するものとする。また、一以上の他車両mを単に「他車両m」と称して説明するものとする。
車両システム2は、自車両Mが設定した通行困難領域(後述)や、ネットワークNWを介してサーバ装置400から取得した統合通行困難領域(後述)に関する情報に基づいて、自車両Mの運転制御を実行したり、自車両Mの乗員(例えば、運転者等)に情報を提供する。また、車両システム2は、サーバ装置400または他の外部装置から、特定の事象に関する情報を取得してもよい。特定の事象とは、例えば、車両の走行の障害となる事象である。また、特定の事象とは、例えば、災害の発生または近い将来における災害予測に関する事象である。災害とは、例えば、地震、津波、暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、噴火、その他の異常な自然現象により生じる被害である。また、災害には、大規模な火事や爆発、事故等の原因により生じる被害が含まれてもよい。これらの災害は、属性情報によって識別されてよい。また、車両システム2は、自車両Mの走行履歴や、自車両Mが設定した通行困難領域情報をサーバ装置400に送信してもよい。
サーバ装置400は、自車両Mおよび他車両mのそれぞれから走行履歴情報や通行困難領域情報等を取得し、取得した情報に基づいて地図情報を更新したり、統合した通行困難領域情報(以下、統合通行困難領域情報と称する)を生成する。また、サーバ装置400は、最新の地図情報や統合通行困難領域情報を自車両Mや他車両mに送信する。また、サーバ装置400は、上述した特定の事象が発生した場合、または特定の事象の予兆を認識した場合に、特定の事象の発生または予兆に関する情報を自車両Mおよび他車両mに送信してもよい。以下、車両システム2およびサーバ装置400の機能について具体的に説明する。
図2は、実施形態に係る情報提供装置300を含む車両システム2の構成図である。車両システム2は、例えば、カメラ(撮像部の一例)10と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、MPU(Map Positioning Unit)60と、運転操作子80と、自動運転制御装置100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220と、情報提供装置300とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図2に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。例えば、自車両Mの前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。また、自車両Mの後方を撮像する場合、カメラ10は、リアウィンドシールド上部等に取り付けられる。また、自車両Mの右側方または左側方を撮像する場合、カメラ10は、車体やドアミラーの右側面または左側面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波等の電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、LIDAR(Light Detection and Ranging)である。ファインダ14は、自車両Mの周辺に光を照射し、散乱光を測定する。ファインダ14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。ファインダ14は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度等を認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御装置100に出力する。また、物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14の検出結果をそのまま自動運転制御装置100に出力してよい。この場合、車両システム2から物体認識装置16が省略されてもよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、自車両Mの乗員(運転者を含む)に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、例えば、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キー等を含む。HMI30には、例えば、乗員の意思(操作)による自車両Mの進行方向を受け付ける方向指示器が含まれてよい。
車両センサ40は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。また、車両センサ40には、自車両Mの位置(緯度、経度)を検出する位置センサや、自車両Mの揺れや振動を検出する振動センサ、車外の雨量を測定する雨量センサ、車外の風速等を測定する風速センサ等が含まれてもよい。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備える。ナビゲーション装置50は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。自車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キー等を含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いて乗員により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報等を含んでもよい。地図上経路は、MPU60に出力される。ナビゲーション装置50は、地図上経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。ナビゲーション装置50は、例えば、乗員の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから地図上経路と同等の経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61を含み、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された地図上経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、地図上経路に分岐箇所が存在する場合、自車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第1地図情報54と第2地図情報62とを合わせたものは、「地図情報」の一例である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報等が含まれてよい。また、第1地図情報54または第2地図情報62のうち、一方または双方には、上述した道路情報より詳細な道路情報が含まれてもよい。詳細は道路情報とは、例えば、道路の設置された交通物体の種類、設置時期に関する情報や、道路周辺の地物に関する情報、交通物体等への電力の供給源、道路の耐久性、海抜からの高さ等の情報である。交通物体には、例えば、信号機や交通標識、道路を撮像する定置式カメラ、その他の道路周辺に設置された物体が含まれる。また、地物には、例えば、建物、橋、鉄塔等の建造物や、森林や防風林等の木々や植物を含む各種物体等が含まれる。また、事物に関する情報には、建造または植林した物体の種類や大きさ、建造または植林した時期に関する情報が含まれる。また、第1地図情報54または第2地図情報62のうち一方または双方は、通信装置20がサーバ装置400等の外部装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイール、異形ステア、ジョイスティックその他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。
自動運転制御装置100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部160とを備える。第1制御部120および第2制御部160は、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
図3は、第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140とを備える。行動計画生成部140と、第2制御部160とを組み合わせたものが、「運転制御部」の一例である。第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示等がある)に基づく認識とが並行して実行され、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで実現されてよい。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
認識部130は、自車両Mの周辺環境を認識する。例えば、認識部130は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14から物体認識装置16を介して入力された情報に基づいて、自車両Mの周辺にある物体(例えば、周辺車両や物標)の位置、および速度、加速度、進行方向等の状態を認識する。物体の位置は、例えば、自車両Mの代表点(重心や駆動軸中心等)を原点とした絶対座標上の位置として認識され、制御に使用される。物体の位置は、その物体の重心や中心、コーナー等の代表点で表されてもよいし、表現された領域で表されてもよい。物体が車両である場合、物体の「状態」には、物体の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば進路変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
また、認識部130は、例えば、自車両Mが走行している車線(走行車線)を認識する。例えば、認識部130は、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される自車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。なお、認識部130は、道路区画線に限らず、道路区画線や路肩、縁石、中央分離帯、ガードレール等を含む走路境界(道路境界)を認識することで、走行車線を認識してもよい。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される自車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。また、認識部130は、一時停止線、障害物、赤信号、料金所、その他の道路事象を認識する。
認識部130は、走行車線を認識する際に、走行車線に対する自車両Mの位置や姿勢を認識する。認識部130は、例えば、自車両Mの基準点の車線中央からの乖離、および自車両Mの進行方向(Y方向)の車線中央を連ねた線に対してなす角度を、走行車線に対する自車両Mの相対位置および姿勢として認識してもよい。これに代えて、認識部130は、走行車線のいずれかの側端部(道路区画線または道路境界)に対する自車両Mの基準点の位置等を、走行車線に対する自車両Mの相対位置として認識してもよい。
認識部130は、カメラ10によって撮像された画像から認識される自車両Mの周辺車両と、カメラ10により撮像された画像、ナビゲーション装置50により取得された自車両Mの周辺の渋滞情報、または第2地図情報62から得られる位置情報に基づいて、周辺車両の位置に関する情報を認識する。
なお、認識部130は、車車間通信により自車両Mの周囲を走行する車両等から受信した各種情報を、通信装置20を介して取得し、その情報に基づいて自車両Mの周辺を認識してもよい。
行動計画生成部140および第2制御部160は、認識部130の認識結果に基づいて、車両Mの速度また操舵のうち、一方または双方を制御して運転制御を行う。行動計画生成部140は、自動運転が実行される場合に、原則的には推奨車線決定部61により決定された推奨車線を走行し、更に、自車両Mの周辺状況に対応できるように、自車両Mが自動的に(運転者の操作に依らずに)将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、自車両Mの到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。軌道点は、道なり距離で所定の走行距離(例えば数[m]程度)ごとの自車両Mの到達すべき地点であり、それとは別に、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が、目標軌道の一部として生成される。また、軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における自車両Mの到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。
行動計画生成部140は、目標軌道を生成するにあたり、自動運転のイベントを設定してよい。自動運転のイベントには、定速走行イベント、低速追従走行イベント、車線変更イベント、分岐イベント、合流イベント、自動運転を終了して手動運転に切り替えるためのテイクオーバーイベント等がある。行動計画生成部140は、起動させたイベントに応じた目標軌道を生成する。また、行動計画生成部140は、領域設定部340により設定された通行困難領域情報に基づいて運転制御を行ってもよい。
第2制御部160は、行動計画生成部140によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに自車両Mが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220を制御する。
第2制御部160は、例えば、目標軌道取得部162と、速度制御部164と、操舵制御部166とを備える。目標軌道取得部162は、行動計画生成部140により生成された目標軌道(軌道点)の情報を取得し、メモリ(不図示)に記憶させる。速度制御部164は、メモリに記憶された目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。速度制御部164および操舵制御部166の処理は、例えば、フィードフォワード制御とフィードバック制御との組み合わせにより実現される。一例として、操舵制御部166は、自車両Mの前方の道路の曲率に応じたフィードフォワード制御と、目標軌道からの乖離に基づくフィードバック制御とを組み合わせて実行する。
図2に戻り、走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機等の組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、第2制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
情報提供装置300は、例えば、取得部310と、走行履歴生成部320と、判定部330と、領域設定部340と、情報提供部350と、地図更新部360と、記憶部370とを備える。取得部310、走行履歴生成部320、判定部330、領域設定部340、情報提供部350、および地図更新部360は、それぞれ、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め情報提供装置300のHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM等の着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで情報提供装置300のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
記憶部370は、上記の各種記憶装置により実現される。また、記憶部370は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現される。記憶部370には、例えば、走行履歴情報372、通行困難領域情報374、プロセッサによって読み出されて実行されるプログラム、およびその他の各種情報が記憶される。走行履歴情報372および通行困難領域情報374の詳細については後述する。なお、情報提供装置300は、MPU60と一体に構成されてもよく、自動運転制御装置100と一体に構成されてもよい。
取得部310は、認識部130による認識結果を取得する。また、取得部310は、車両センサ40等により検出される自車両Mの位置情報や進行方向に関する情報を取得する。また、取得部310は、特定の事象の発生または予兆に関する情報を取得する。例えば、取得部310は、ネットワークNWにより接続される外部装置から特定の事象の発生または予兆に関する情報を取得する。また、取得部310は、認識部130により認識された周辺環境や車両センサ40により検出された情報に基づいて特定の事象を推定してもよい。この場合、取得部310は、例えば、車両センサ40に含まれる振動センサにより検出された自車両Mの振動量が第1閾値以上である場合に、自車両Mの周辺で地震が発生していると推定する。また、取得部310は、雨量センサにより検出された雨量が第2閾値以上である場合に、風速センサにより検出された風速に基づいて、台風または豪雨が発生していると推定してもよい。また、取得部310は、例えば、認識部130の認識結果に基づいて、自車両Mの周辺での火事や爆発、土砂崩れ、噴火、豪雪、洪水の発生を推定してもよい。また、取得部310は、外部装置から緊急地震速報を取得することにより、地震の予兆を取得したり、その他の緊急情報を取得することで特定の事象の予兆を取得してもよい。
走行履歴生成部320は、所定時間ごとに自車両Mの走行履歴を生成し、生成した走行履歴を走行履歴情報372として記憶部370に記憶させる。走行履歴生成部320の機能の詳細については後述する。
判定部330は、認識部130の認識結果に基づいて、自車両Mの進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する。例えば、判定部330は、取得部310により特定の事象の発生または予兆が取得された場合に、自車両Mの進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する。判定部330の機能の詳細については、後述する。
領域設定部340は、判定部330により自車両Mの進行方向の領域の通行が困難であると判定された場合に、地図情報(第1地図情報54、第2地図情報62)に含まれる道路情報に基づいて、自車両Mの通行が困難であると判定された領域を更に拡張したり、または他領域を追加して通行困難領域を設定する。領域設定部340の機能の詳細については後述する。
情報提供部350は、領域設定部340により設定された通行困難領域を、自車両Mの乗員に提供する。また、情報提供部350は、自車両Mの走行履歴情報372や通行困難領域情報374を含む車両情報を、通信装置20によりネットワークNWを介してサーバ装置400に送信する。情報提供部350の機能の詳細については後述する。
地図更新部360は、自車両Mの走行履歴情報372および通行困難領域情報374に基づいて、地図情報(第1地図情報54、第2地図情報62)を更新する。また、地図更新部360は、サーバ装置400または他の外部装置から得られる最新地図情報に基づいて、地図情報を更新してもよい。
[サーバ装置]
図4は、実施形態のサーバ装置400の構成図である。サーバ装置400は、サーバ側通信部410と、入力部420と、出力部430と、サーバ側制御部440と、サーバ側記憶部450とを備える。サーバ装置400は、例えば、情報提供装置300が搭載された車両(自車両M、他車両m)と、ネットワークNWを介して互いに通信し、各種データを送受信するクラウドサーバとして機能してもよい。
サーバ側通信部410は、NIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースを含む。サーバ側通信部410は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth等を利用して、ネットワークNWを介して車両やその他の外部装置と通信する。
入力部420は、例えば、ボタン、キーボードやマウス等のユーザインターフェースである。入力部420は、利用者(例えば、管理者等)の操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた信号をサーバ側制御部440に出力する。入力部420は、出力部430の表示部と一体として構成されるタッチパネルであってもよい。
出力部430は、利用者に情報を出力する。出力部430は、例えば、画像を表示する表示部と、音声を出力する音声出力部とを備える。表示部は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等の表示装置を含む。表示部は、サーバ側制御部440により出力される情報の画像を表示する。音声出力部は、例えば、スピーカである。音声出力部は、サーバ側制御部440により出力される情報の音声を出力する。
サーバ側制御部440は、例えば、取得部442と、統合部444と、更新部446と、情報提供部448とを備える。サーバ側制御部440の各構成要素は、例えば、CPU等のプロセッサがサーバ側記憶部450に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、サーバ側制御部440の構成要素の一部または全部は、LSI、ASIC、FPGA、またはGPU等のハードウェア(回路部;circuitry)により実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
サーバ側記憶部450は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAM等の記憶装置により実現される。サーバ側記憶部450には、車両情報DB(Database)452、統合通行困難領域情報454、最新地図情報456、プロセッサによって読み出されて実行されるプログラム、およびその他各種情報等が格納される。
取得部442は、サーバ側通信部410により受信した車両情報(例えば、走行履歴情報372、通行困難領域情報374)を取得し、取得した車両情報を車両情報DB452としてサーバ側記憶部450に記憶させる。車両情報DB452は、車両を識別する車両識別情報に、車両情報が対応付けられた情報である。また、取得部442は、ネットワークNWを介して接続された外部装置から最新地図情報456を取得し、取得したサーバ側記憶部450に記憶してもよい。また、取得部442は、ネットワークNWに接続された外部装置から特定の事象の発生または予兆に関する情報を取得してもよい。また、取得部442は、道路付近に設置された定置式カメラからの情報を取得してもよい。
統合部444は、取得部442により車両ごとに取得された通行困難領域情報を統合し、統合した統合通行困難領域情報454をサーバ側記憶部450に記憶させる。なお、統合部444は、特定の事象ごとまたは車種ごとに通行困難領域情報を統合してもよい。また、統合部444は、特定の事象ごとまたは車種ごとに過去の通行困難領域情報(通行困難領域履歴)を生成してもよい。また、統合部444は、通行困難領域履歴を学習データとして機械学習を行い、機械学習の結果を利用して通行困難領域を設定してもよい。特定の事象ごとまたは車種ごとに通行困難領域情報を統合することで、特定の事象または車種が類似する車両に対応した統合通行困難領域を配信することができるため、例えば、大型車両だと通行できないが普通車両だと通行できるような領域において、より正確な情報を提供することができる。また、特定の事象ごとまたは車種ごとの通行困難領域履歴に基づいて、車両が設定した拡張領域および追加領域を、より正確な領域に変更させるこができる。
更新部446は、車両情報DB452に含まれる走行履歴情報372に基づいて、最新地図情報456を更新する。例えば、更新部446は、走行履歴情報372に含まれる認識結果に基づいて、実際に走行した経験に基づく道路状況や周辺環境の更新を行う。例えば、車線数の増減や、交通標識の変更、追加、削除、道路周辺の地物の追加や変更等があった場合に、最新地図情報456を更新する。また、更新部446は、統合通行困難領域情報に基づいて、通行困難領域を除外した地図情報を生成してもよい。
情報提供部448は、統合通行困難領域情報454や最新地図情報456を所定のタイミングで自車両Mや他車両mに送信する。所定のタイミングとは、例えば、統合通行困難領域情報454や最新地図情報456が更新されたタイミングや、自車両Mまたは他車両mから各情報の取得要求を受け付けたタイミング、前回の情報を配信した時間から所定時間が経過したタイミングである。
また、情報提供部448は、取得部442により特定の事象が発生または予兆したことを取得した場合に、特定の事象の発生または予兆に関する情報を自車両Mおよび他車両mに送信してもよい。この場合、情報提供部448は、例えば、その特定の事象が発生または予兆される領域付近を走行する、または将来走行する可能性のある車両に、特定の事象の発生または予兆に関する情報を送信する。
[走行履歴生成部の機能]
以下、走行履歴生成部320の機能の詳細について説明する。図5は、自車両Mの周辺環境について説明するための図である。図5の例は、取得部310により特定の事象の発生や予兆を取得していない場面の周辺環境を示している。図5の例では、道路R1〜R11と交差点CR1〜CR4とが示されている。道路R1〜R4は交差点CR1と連結し、道路R4〜R6は交差点CR2と連結し、道路R3およびR7〜R9は交差点CR3と連結し、道路R6、R9、R10、およびR11は交差点CR4と連結している。交差点CR1〜CR4付近には、それぞれ、信号機TS1〜TS4が設置されている。また、交差点CR1およびCR4付近には、道路周辺に木々TR1、TR2が存在している。木々TR1、TR2の地物の一例である。また、図5の例において、交差点CR1付近には、交差点CR1の周囲を撮影する定置式カメラSC1が設置されているものとする。また、上述した道路状況や道路周辺の環境は、道路情報として地図情報に予め登録されているものとする。また、図5の例において、自車両Mは、目的地まで経路に沿って自車両Mを走行させる自動運転が実行されているものとする。
図5の例において、自車両Mは、道路R1を速度VMで交差点CR1の方向(図中のY方向)に向かって走行している。この場合、走行履歴生成部320は、所定時間ごとに交差点CR1に向かう自車両Mの位置情報および認識結果を、走行履歴情報372として記憶する。図6は、走行履歴情報372の内容について説明するための図である。走行履歴情報372は、例えば、日付情報に、位置情報および認識結果が対応付けられた情報である。位置情報は、例えば、車両センサ40またはGNSS受信機51により取得した位置情報(例えば、緯度、経度情報)である。認識結果とは、例えば、認識部130により認識された周辺環境の情報である。図5の例において、自車両Mの位置での周辺環境情報には、例えば、進行方向の前方に信号機TS1が存在し、右手に木々TS1が立ち並んでいることを示す情報が含まれる。また、走行履歴情報372には、上述した情報に加えて、自車両Mの挙動(進行方向や速度)等の情報や、運転種別(自動運転または手動運転)が含まれてもよい。また、走行履歴情報372には、通信装置20を介して定置型カメラSC1と通信を行って定置型カメラSC1から取得した撮像画像や、撮像画像を解析して認識された情報等が含まれてよい。走行履歴生成部320は、所定時間ごとに位置情報およびその時点の認識結果を走行履歴情報372として記憶する。
[判定部および領域設定部の機能]
以下、判定部330および領域設定部340の機能の詳細について説明する。なお、以下では、取得部310がサーバ装置400等から地震(特定の事象の一例)の発生を取得したものとする。図7は、地震発生後の周辺環境について説明するための図である。判定部330は、例えば、取得部310により地震の発生が取得された場合に、認識部130の認識結果に基づいて、自車両Mの進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する。通行が困難である状態とは、例えば、自動運転制御による通行が抑止されるような状態であり、障害物により道路を通行できないような状態だけでなく、手動運転により道路を超えた領域を通行すれば障害物を避けて通行することが可能な状態も含まれる。
図7の例において、判定部330は、認識部130により認識された自車両Mの進行方向に存在する信号機TS1および木々TR1の状況から、道路R1の通行が困難であるか否かを判定する。例えば、道路R1を通行することにより、自車両Mと、信号機TS1または木々TR1の一部とが接触すると予測される場合、判定部330は、道路R1の通行が困難であると判定する。また、道路R1を通行することにより、自車両Mと、信号機TS1または木々TR1の一部とが接触しないと予測される場合に、判定部330は、道路R1の通行が困難ではないと判定する。
また、判定部330は、道路R1の走行を継続した場合の信号機TS1および木々TR1との最短距離を計測し、計測した最短距離が所定距離以内である場合に道路R1の走行が困難であると判定し、所定距離を超える場合には、道路R1の通行が困難ではないと判定してもよい。また、判定部330は、信号機TS1や木々TR1の通常時(特定の事象の発生前)の状態との変化量が所定量以上である場合に道路R1の通行が困難であると判定し、所定量未満の場合には、道路R1の通行が困難ではないと判定してもよい。
領域設定部340は、判定部330により道路R1の通行が困難であると判定された場合に、障害物により通行が困難であると判定された領域(以下、判定領域と称する)を設定する。図7の例では、信号機TS1、木々TR1の状態から通行が困難である判定領域DA1が設定されている。領域DA1は、例えば、障害物の位置または障害物と接触すると予測される位置から所定範囲以内の領域であって、且つ自車両Mが走行する道路R1上の領域である。また、判定領域DA1は、単に障害物の位置または障害物と接触すると予測される位置から所定範囲以内の領域でもよい。
また、領域設定部340は、取得部310により取得された災害の属性に基づいて、自車両Mの通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定する。例えば、災害の属性が地震である場合、領域設定部340は、地図情報(例えば、第2地図情報62)を参照し、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、判定領域DA1を拡張する。例えば、領域設定部340は、自車両Mの通行が困難であると判定された領域付近に自車両Mが通行した道路以外の道路で到達可能な場合に、自車両Mが通行した道路以外の道路(交差点も含む)の少なくとも一部を通行困難領域として設定する。例えば、道路情報に含まれる道路形状に基づいて、判定領域DA1が交差点付近(交差点から所定距離以内)であると判定された場合、領域設定部340は、判定領域DA1を交差点CR1の領域まで拡張した拡張領域を設定する。また、領域設定部340は、自車両Mが通行した道路R1だけでなく、交差点CR1に連結する他の道路(周辺道路)を含めた拡張領域を設定してもよい。周辺道路を含める場合、領域設定部340は、交差点CR1から所定距離までの範囲を拡張領域としてもよく、連結する道路全体を拡張領域としてもよい。
図7の例では、判定領域DA1に対して交差点CR1と道路R2〜R4を含む拡張領域DA2が設定されている。このように判定領域DA1に連結させた拡張領域DA2を含めることで、通行できる蓋然性が高い領域(道路等)を乗員に提供したり、その領域を通行する運転制御を実行させることができる。
また、領域設定部340は、災害の属性が地震である場合、拡張領域DA2に加えて(または代えて)、自車両Mの通行が困難であると予測される他領域を追加してもよい。この場合、領域設定部340は、道路情報に基づいて、判定領域DA1から所定範囲内の地域において、類似する道路環境の領域を抽出する。図7の例では、信号機TS1および木々TR1の一部が倒れている。したがって、領域設定部340は、例えば、道路情報に含まれる信号機情報から、判定領域DA1の周辺に設置された信号機であり、且つ、信号機TS1と同種類または同時期に設置された信号機を抽出する。「同種類」には、類似度が閾値以上のものが含まれ、「同時期」には、所定期間が含まれてもよい。また、領域設定部340は、道路情報に含まれる地物情報から、判定領域DA1の周辺に存在する地物であって、木々TR1と同種類の木々や同時期に植林された木々を抽出する。そして、領域設定部340は、抽出した信号機や木々が存在する位置付近の領域を追加領域として設定する。
図7の例において、信号機TS4は、信号機TS1の同種類の信号機であり、木々TR2は、木々TR1と同時期に植林された木々であるものとする。したがって、領域設定部340は、信号機TS4が仮に倒れた場合に、自車両Mの通行が困難となると予測される領域DA3と、木々TR2の一部が倒れたことにより自車両Mの通行が困難となると予測される領域DA4を追加領域として設定する(以下、追加領域DA3、DA4と称する)。
領域設定部340は、設定された判定領域DA1、拡張領域DA2、および追加領域DA3、DA4を、通行困難領域情報374として記憶部370に記憶させる。図8は、通行困難領域情報374の内容について説明するための図である。通行困難領域情報374は、判定領域に、拡張領域および追加領域が対応付けられた情報である。判定領域DA1、拡張領域DA2、および追加領域DA3、DA4は、地図座標等の位置情報によって領域が指定されたものでもよく、道路のリンクやノードを識別する識別情報に基づいて領域が指定されたものでもよい。領域設定部340は、複数の異なる判定領域が設定された場合には、判定領域ごとに、拡張領域または追加領域のうち、一方または双方を含む通行困難領域を設定する。
なお、災害の属性が上述した地震ではなく、爆発や事故である場合、他の類似性の高い地域で同じような爆発や事故が発生している可能性は低い。そのため、領域設定部340は、災害の属性が爆発や事故である場合に、追加領域を設定しない、または、追加領域を地震である場合に比して小さく設定する。このように、領域設定部340は、災害の属性に基づいて適切な通行困難領域を設定することができる。
また、領域設定部340は、サーバ装置400から取得した統合通行困難領域情報454に基づいて、通行困難領域情報374を更新してもよい。また、領域設定部340は、例えば、サーバ装置400から取得した特定の事象または自車両Mの車種に対応した過去の通行困難領域履歴に基づいて、設定した通行困難領域のうち拡張領域および追加領域を変更してもよい。領域の変更には、例えば、拡張領域または追加領域のうち、一方または双方の領域の大きさを変更することや、追加領域の一部を削除したり、追加領域を更に追加することが含まれる。過去の通行困難領域を用いて領域を変更することで、より正確な通行困難領域を設定することができる。
また、領域設定部340は、通行困難領域を自動運転制御装置100に出力する。自動運転制御装置100は、通行困難領域に基づいて自車両Mの運転制御を実行する。
[情報提供部の機能]
以下、情報提供部350の機能の詳細について説明する。以下では、主に通行困難領域情報374に基づいて、自動運転制御装置100等が実行する制御内容および情報提供部350が提供する内容を中心として説明する。
自動運転制御装置100の行動計画生成部140は、通行困難領域の自動運転での通行を抑止する。また、行動計画生成部140は、目的地までの経路に通行困難領域が含まれる場合には、ナビゲーション装置50に通行困難領域を含まずに目的地に到達するための経路を再設定させ、再設定させた経路に基づく目標軌道を生成する。
情報提供部350は、経路の再設定が実行されたことを示す情報を含む画像を生成し、生成した画像をHMI30の表示装置等に出力させる。図9は、経路の再設定が実行されたことを示す情報を含む画像IM1の一例を示す図である。画像IM1には、例えば、見出し表示領域A11と、情報提供領域A12とが含まれる。見出し表示領域A11には、情報提供領域A12により提供される情報の種類や重要度に対応付けられた情報が表示される。情報提供領域A12には、経路の再設定が実行されたことを乗員に通知するための情報が表示される。図9の例において、見出し表示領域A11には、「通知」の文字情報が表示され、情報提供領域A12には、「目的地までの経路に通行困難領域が含まれるため、経路を再設定しました。」といった文字情報が表示される。
なお、情報提供部350は、上述した表示装置等への表示に代えて(または加えて)、情報提供領域A12に表示される情報と同様の音声を生成し、生成した音声をHMI30のスピーカ等から出力させてもよい。また、画像IM1に含まれる情報の種類やレイアウトについては、図9の例に限定されるものではない。以降の画像の説明についても同様とする。
行動計画生成部140は、上述した経路の再設定に代えて、自車両Mが通行困難領域に到達する手前(例えば、通行困難領域から所定距離手前)で、自動運転から手動運転に切り替えるテイクオーバーイベントを実行してもよい。
この場合、情報提供部350は、乗員に自動運転から手動運転への移行を促す情報(以下、テイクオーバーリクエストと称する)を含む画像を生成し、生成した画像をHMI30の表示装置等に出力させる。図10は、テイクオーバーリクエストに関する情報を含む画像IM2の一例を示す図である。画像IM2には、例えば、見出し表示領域A21と、情報提供領域A2とが含まれる。見出し表示領域A21には、見出し表示領域A11と同様に、提供される情報の種類や重要度に対応付けられた情報が表示される。情報提供領域A22には、テイクオーバーリクエストに関する情報が表示される。図10の例において、見出し表示領域A21には、乗員に手動運転を促すため、「通知」よりも重要度の高い「警告」の文字情報が表示され、情報提供領域A22には、「この先の領域は、通行困難領域であるため自動運転が継続できません。この先の領域を通行する場合には、手動運転に切り替えてください。」といった文字情報が表示される。
ここで、乗員により運転操作子80の操作(例えば、ステアリングホイールの把持)等の所定の切り替え操作が検出された場合、自動運転制御装置100は、自動運転から手動運転への切り替えが実行される。なお、上述した情報通知を行ってから所定時間が経過した後も、手動運転に切り換えるための所定の操作が検知されなかった場合には、自動運転制御装置100は、自車両Mが通行困難領域に到達する前に、道路の端に駐車させるイベントを実行してもよい。
また、情報提供部350は、自車両Mの手動運転が実行されている場合に、通行困難領域に関する情報を含む画像を生成し、生成した画像をHMI30の表示装置等に出力させる。図11は、通行困難領域に関する情報を含む画像IM3の一例を示す図である。画像IM3には、例えば、見出し表示領域A31と、情報提供領域A32とが含まれる。見出し表示領域A31には、見出し表示領域A11と同様に、提供される情報の種類や重要度に対応付けられた情報が表示される。情報提供領域A32には、自車両Mが通行困難領域を通過する場合の注意喚起情報が表示される。図11の例において、見出し表示領域A31には、「注意」の文字情報が表示され、情報提供領域A32には、「この先の領域は通行困難領域です。通行時は周囲にご注意下さい。」といった文字情報が表示される。
なお、情報提供部350は、通行困難領域に含まれる判定領域を通行する場合と、拡張領域または追加領域を通行する場合とで、表示する情報を異ならせてもよい。この場合、情報提供部350は、判定領域を通行する場合に提供する注意喚起情報を、拡張領域または追加領域を通行する場合に比して強めの注意喚起情報を含む画像を生成し、生成した画像をHMI30の表示装置等に出力させる。図12は、強めの注意喚起情報を含む画像IM4の一例を示す図である。なお、以下では、拡張領域または追加領域を通行する場合に、図11に示す見出し表示領域A31および情報提供領域A32に示される情報が表示されるものとする。画像IM4には、例えば、見出し表示領域A41と、情報提供領域A42とが含まれる。情報提供部350は、判定領域を走行する場合には、強めの注意喚起情報として、見出し表示領域A41に「要注意!!」の文字情報が表示される。また、情報提供領域A42には、「この先の通行は困難であるため迂回を推奨します。もしこのまま通行する場合には、周囲には十分にご注意ください。」といった文字情報が表示される。これにより、手動運転を行う乗員に対して周囲を充分に注意させることができる。
ここで、走行履歴生成部320は、自車両Mの所定時間ごとに、位置情報と周囲の認識結果等とを対応付けた走行履歴情報を生成するが、自車両Mが通行困難領域を走行した場合には、走行履歴情報を生成しなくてもよい。また、地図更新部360は、通行困難領域を通行した結果に基づく地図の更新を行わなくてもよい。これにより、通行困難領域の障害物を避けるために、例えば、道路を逸脱して走行したり蛇行して走行したときの走行履歴によって道路が更新されることを抑制することができる。なお、この場合、情報提供部350は、地図の更新が行われていないことを示す情報を含む画像を生成し、生成した画像をHMI30の表示装置等に表示させてもよい。
図13は、地図の更新を行わないことを示す情報を含む画像IM5の一例を示す図である。画像IM5には、例えば、見出し表示領域A51と、情報提供領域A52とが含まれる。見出し表示領域A51には、見出し表示領域A11と同様の情報が表示される。情報提供領域A52には、自車両Mが通行困難領域を通過する場合の注意喚起情報が表示される。図13の例において、見出し表示領域A51には、「通知」の文字情報が表示され、情報提供領域A52には、「通行困難領域を通行中は地図の更新を停止します。」といった文字情報が表示される。このような情報を通知することにより、自車両Mの乗員に、地図が間違って更新されることを恐れて安全ではない領域を走行させることを抑制することができる。
なお、上述した通行困難領域を走行したときの走行履歴を生成しないことに代えて、情報提供部350は、通行困難領域が通過できたことを示す走行履歴をサーバ装置400に送信してもよい。これにより、例えば、通行困難領域に含まれる拡張領域や追加領域が走行できた場合に、統合通行困難領域情報454を、より正確な情報に更新することができる。また、サーバ装置400が統合通行困難領域情報454を各車両に配信することで、より適切な走行ルートで車両を走行させることができる。
また、領域設定部340は、手動運転でも走行できなかった通行困難領域(例えば、通過できずに途中で引き返した通行困難領域)等を通行禁止領域として設定してもよい。この場合、領域設定部340は、自車両Mの走行結果に基づいて通行禁止領域を設定する。例えば、領域設定部340は、通行困難領域のうち、特に拡張領域または追加領域について実際に通行できなかった場合に、通行禁止領域として設定する。これにより、推定で通行困難としていた拡張領域または追加領域について、実際に通過できなかったことで確定情報として扱うことができる。その結果、より正確な情報提供や運転制御を行うことができる。なお、通行困難領域のうち判定領域については、自車両Mの周辺環境等に基づいて判定した通行困難領域であるため、既に確定情報として扱うことができる領域である。
また、領域設定部340は、上述した通行禁止領域は、自車両Mの走行結果に代えて、他車両mまたはサーバ装置400から得られる他車両mの走行結果に基づいて設定してもよい。また、情報提供部350は、通行禁止領域を含む通行困難領域情報をサーバ装置400に送信してもよく、また自動運転および手動運転により通行禁止領域に到達する前に、通行禁止領域が通行できないことを示す情報を乗員に通知してもよい。このように、通行禁止領域を設定することで、通行できない領域であることを、より明確に通知することで、より通行できる蓋然性が高い道路を乗員に提供することができる。
また、領域設定部340は、取得部310により特定の事象の発生または予兆が取得されてから所定時間が経過した後、または、取得部310により外部装置から通行困難領域の消去要求または復旧情報が取得された場合に、通行困難領域情報374を削除してもよい。
[処理フロー]
図14は、情報提供装置300により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、所定の周期またはタイミングで繰り返し行われてよい。以下の例では、自車両Mが自動運転モードで目的地まで走行している状態からの車両システム2の処理も含めた処理の流れについて説明するものとする。
まず、認識部130は、自車両Mの周辺環境を認識する(ステップS100)。次に、取得部310は、特定の事象の発生または予兆に関する情報を取得したか否かを判定する(ステップS102)。特定の事象の発生または予兆に関する情報と取得したと判定された場合、判定部330は、進行方向の通行が困難であるか否かを判定する(ステップS104)。進行方向の通行が困難であると判定された場合、領域設定部340は、自車両Mの通行が困難であると判定された領域を拡大または他領域を追加して通行困難領域を設定する(ステップS106)。次に、情報提供部350は、設定された通行困難領域に関する情報を提供する(ステップS108)。
ここで、自動運転制御装置100は、自車両Mの自動運転を継続するか否かを判定する(ステップS110)。自車両Mの自動運転を継続すると判定された場合、行動計画生成部140は、通行困難領域情報374に基づいて自車両Mの現在地から目的地までの通行困難領域と含まない経路を再設定する(ステップS112)。なお、ステップS112の処理では、自車両Mの記憶部370に記憶された通行困難領域情報374に代えて、サーバ装置400に統合通行困難領域情報454の取得要求を行い、取得した統合通行困難領域情報454に基づいて、経路を再設定してもよい。次に、自動運転制御装置100は、設定した経路に基づいて、自動運転による運転制御を実行(継続)する(ステップS114)。これにより、地震等の所定の事象の発生または予兆がある場合に、通行が困難であると判定される領域を避けて、自動運転を継続させることができる。次に、地図更新部360は、自車両M等の走行履歴等に基づいて、地図情報を更新させる(ステップS116)。
また、ステップS110の処理において、自動運転を継続できないと判定された場合、情報提供部350は、乗員に自動運転から手動運転への切り替えを促す情報を通知し、手動運転を実行させる(ステップS118)。次に、判定部330は、自車両Mが手動運転で通行困難領域を通行するか否かを判定する(ステップS120)。通行困難領域を通行すると判定された場合、情報提供部350は、通行困難領域を通行することに対する警告を表示させる(ステップS122)。次に、地図更新部360は、通行困難領域を通行したときの走行履歴等に基づく地図情報の更新を停止する(ステップS124)。
また、ステップS102の処理において、特定の事象の発生または予兆に関する情報を取得していないと判定された場合、自動運転制御装置100は、自動運転Nでの運転制御を継続する(ステップS126)。ステップS126の処理後またはステップS120の処理において、通行困難領域を通行しないと判定された場合、地図更新部360は、自車両Mの走行履歴等に基づいて、地図情報を更新する(ステップS128)。これにより、本フローチャートの処理は、終了する。
以上説明した実施形態によれば、情報提供装置300は、自車両Mの周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得する取得部310と、取得部310により特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、自車両Mの周辺環境に基づいて、自車両Mの進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する判定部330と、地図情報に含まれる道路情報に基づいて、自車両Mの通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定する領域設定部340と、領域設定部340により設定された通行困難領域に関する情報を提供する情報提供部350と、を備えることにより、乗員に、より適切な情報提供を行うことができる。
また、実施形態では、自車両Mが通過したか否かでリアルタイムに地図情報等が更新されるようなシステムにおいて、自車両Mが通過できないと判定された領域だけでなく、その領域への接続路(拡張領域)や、周辺環境が類似する他領域(追加領域)も含めて通行困難領域として設定する。例えば、進行方向の領域に木が倒れていて通行できない場合に、その周辺領域や、同じような木がある他領域を通行困難領域として設定することで、通行できる蓋然性がより高い道路を提示することができる。また、地震等の特定の事象が発生した場合であっても、リアルタイムに地図情報を更新して、より適切な経路情報を提供することができる。
[変形例]
上述した車両システム2に含まれる情報提供装置300の構成のうち一部または全部は、サーバ装置400に備えていてもよい。例えば、判定部330や領域設定部340をサーバ装置400に設けた場合、情報提供装置300は、走行履歴情報372や認識部130による認識結果等の情報をサーバ装置400に送信する。サーバ装置400は、情報提供装置300から送信された情報を受信し、通行が困難であるか否かの判定や通行困難領域の設定を行い、設定された通行困難領域を車両に送信する。これにより、車両システム2側の負荷を軽減することができると共に、サーバ装置400で情報を一括管理することができる。
[ハードウェア構成]
図15は、実施形態の情報提供装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。図示するように、情報提供装置300は、通信コントローラ300−1、CPU300−2、ワーキングメモリとして使用されるRAM300−3、ブートプログラム等を格納するROM300−4、フラッシュメモリやHDD等の記憶装置300−5、ドライブ装置300−6等が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。通信コントローラ300−1は、情報提供装置300以外の構成要素との通信を行う。記憶装置300−5には、CPU300−2が実行するプログラム300−5aが格納されている。このプログラムは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)等によってRAM300−3に展開されて、CPU300−2によって実行される。これによって、第1制御部および第2制御部160のうち一部または全部が実現される。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得し、
前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定し、
地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定し、
設定した前記通行困難領域に関する情報を提供する、
ように構成されている、情報提供装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…情報提供システム、2…車両システム、10…カメラ、12…レーダ装置、14…ファインダ、16…物体認識装置、20…通信装置、30…HMI、40…車両センサ、50…ナビゲーション装置、60…MPU、80…運転操作子、100…自動運転制御装置、120…第1制御部、130…認識部、140…行動計画生成部、160…第2制御部、200…走行駆動力出力装置、210…ブレーキ装置、220…ステアリング装置、300…情報提供装置、310…取得部、320…走行履歴生成部、330…判定部、340…領域設定部、350…情報提供部、360…地図更新部、370…記憶部、400…サーバ装置、410…サーバ側通信部、420…入力部、430…出力部、440…サーバ側制御部、450…サーバ側記憶部、M…自車両、m…他車両

Claims (11)

  1. 車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得する取得部と、
    前記取得部により前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定する判定部と、
    地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定する領域設定部と、
    前記領域設定部により設定された通行困難領域に関する情報を提供する情報提供部と、
    を備える情報提供装置。
  2. 前記取得部は、災害の発生を取得し、
    前記領域設定部は、前記取得部により取得された災害の属性に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して前記通行困難領域を設定する、
    請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記車両には、前記車両の速度また操舵のうち、一方または双方を制御して運転制御を行う運転制御部が設けられ、
    前記情報提供部は、前記運転制御部に前記通行困難領域に関する情報を提供し、前記通行困難領域での前記運転制御を抑制させる、
    請求項1または2に記載の情報提供装置。
  4. 前記領域設定部は、前記判定部により前記車両の通行が困難であると判定された領域付近に前記車両が通行した道路以外の道路で到達可能な場合に、前記車両が通行した道路以外の道路の少なくとも一部を前記通行困難領域として設定する、
    請求項1から3のうち何れか1項に記載の情報提供装置。
  5. 前記車両の走行履歴に基づいて、前記地図情報を更新する地図更新部と、を更に備え、
    前記地図更新部は、前記車両が前記通行困難領域を通行した場合に前記地図情報の更新を停止する、
    請求項1から4のうち何れか1項に記載の情報提供装置。
  6. 前記領域設定部は、前記特定の事象ごとまたは車種ごとに設定された過去の通行困難領域履歴に基づいて、前記通行困難領域を変更する、
    請求項1から5のうち何れか1項に記載の情報提供装置。
  7. 前記情報提供部は、乗員による前記車両の手動運転が実行されている場合に、前記通行困難領域に関する情報を前記乗員に提供する、
    請求項1から6のうち何れか1項に記載の情報提供装置。
  8. 前記領域設定部は、前記通行困難領域のうち前記拡張した領域または前記追加した領域が実際に通行できなかった場合に、前記拡張した領域または前記追加した領域を通行禁止領域として設定する、
    請求項1から7のうち何れか1項に記載の情報提供装置。
  9. 前記情報提供部は、前記通行困難領域を含む情報を外部装置に提供する、
    請求項1から8のうち何れか1項に記載の情報提供装置。
  10. 車載コンピュータが、
    車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得し、
    前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定し、
    地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定し、
    設定した前記通行困難領域に関する情報を提供する、
    情報提供方法。
  11. 車載コンピュータに、
    車両の周辺環境と、特定の事象の発生または予兆に関する情報とを取得させ、
    前記特定の事象の発生または予兆に関する情報が取得された場合に、前記車両の周辺環境に基づいて、前記車両の進行方向の領域の通行が困難であるか否かを判定させ、
    地図情報に含まれる道路情報に基づいて、前記車両の通行が困難であると判定された領域を拡張し、または他領域を追加して通行困難領域を設定させ、
    設定した前記通行困難領域に関する情報を提供させる、
    プログラム。
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