JP2021009548A - 制御装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合であっても、電力系統の運用上、回避すべき制御が行われないようにすることができる制御装置を提供する。【解決手段】制御装置40は、取得部430と判定部431、432、433とを持つ。前記取得部は、電力系統に設置される機器のうち、制御の対象とする対象機器の状態、及び前記対象機器とは異なる周辺機器の状態をそれぞれ示す状態信号を取得する。前記判定部は、前記状態信号それぞれが重要であるか否かを示すフラグ情報と、前記対象機器を制御する第1条件と等価な論理式である第1インターロック条件式とを用いて、前記対象機器を制御する第2条件と等価な論理式である第2インターロック条件式を導出し、前記第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力することにより得られる出力に基づいて、前記対象機器を制御するか否かを判定する。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、制御装置、制御方法、及びプログラムに関する。
電力系統においては、変電所を監視、制御するために、ディジタル制御装置(以下、単に、制御装置ともいう)が構内に設置されている。制御装置としては、回線ごとに電力の状態を監視、制御するBCU(Bay Control Unit)がある。例えば、遠方の運転員が、ネットワークを経由してBCUに操作指令を送ることにより、回線内に設けられた機器、例えば遮断器、断路器などの開閉装置や変圧器タップ切替器を操作する。
BCUにおいては、機器に誤った制御が行われてしまうことを防止する目的で、インターロック条件式による操作指令の制限を行う機能が設けられている。インターロック条件式とは、機器の制御が可能な条件を、その条件と等価な論理演算式として定義したものである。例えば、電力系統においては、遮断器の両側に断路器が設置されるのが通常であり、遮断器を開状態から閉状態へ制御する際、両側の断路器が閉じた状態であることが前提条件となる。BCUは、この前提条件と等価な論理演算式(インターロック条件式)を予め保持し、運転員から遮断器を開く旨の操作指令が通知された場合、断路器の開閉の状態に基づいてインターロック条件式を演算する。BCUは、演算結果が偽である(つまり、両側の断路器の少なくとも一つが開いた状態である)場合には、遮断器を閉じる旨の操作指令を受け付けず、操作対象とする機器を制御する指令を出力しない。インターロック条件式を用いることにより、誤った制御を防止することが可能である。
BCUは、自BCUが監視する自回線の情報(機器の状態、機器の故障警報等)がハードウェア経由で通知されると共に、別のBCUが監視する他回線の情報がLAN(Local Area Network)などの情報網を介して通知される。BCUは、これらのハードウェア経由で通知される情報とLANなどの情報網を介して通知される情報とを、組み合わせてインターロック条件式を組むことがある。この時、例えば、変電所内のLANなどの情報網が断となる場合や、情報網のトラフィックが集中して一時的な通信障害が発生する等して、インターロック条件式の演算に用いる信号が正しく通知されない事態が発生すると、制御が可能な条件を満たしているにもかかわらず機器の操作が制限されてしまう場合があった。
この対策として、BCUには、インターロック・バイパス機能が設けられている。インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合、BCUは、インターロック条件式の演算結果が偽である場合であっても、操作指令に従い、操作対象とする機器を制御する指令を出力する。
しかしながら、インターロック・バイパス機能が不用意に有効に設定されてしまうと、制御が可能な条件を満たしていないにもかかわらず、機器の操作がなされてしまう可能性がある。このような、本来制御すべきではない状態において機器の制御が行われてしまうと、電力系統の短絡や、変電所に設けられた設備の故障を招いてしまう危険性がある。このため、インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合であっても、電力系統の運用上、回避すべき制御が行われないようにすることが望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合であっても、電力系統の運用上、回避すべき制御が行われないようにすることができる制御装置、制御方法、及びプログラムを提供することである。
実施形態の制御装置は、取得部と、判定部とを持つ。前記取得部は、電力系統に設置される機器のうち、制御の対象とする対象機器の状態、及び前記対象機器とは異なる周辺機器の状態をそれぞれ示す状態信号を取得する。前記判定部は、前記状態信号のそれぞれが重要であるか否かを示すフラグ情報と、前記対象機器を制御する第1条件と等価な論理式である第1インターロック条件式とを用いて、前記対象機器を制御する第2条件と等価な論理式である第2インターロック条件式を導出し、前記第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力することにより得られる出力に基づいて、前記対象機器を制御するか否かを判定する。
以下、実施形態の制御装置、制御方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の電力系統監視制御システム1の構成を示すブロック図である。電力系統監視制御システム1は、例えば、監視サーバ10と、HMI(Human Machine Interface)20と、複数のRy(Relay)30と、複数のBCU(Bay Control Unit)40と、電力系統50と、LAN60とを備える。電力系統監視制御システム1の構成要素(監視サーバ10、HMI20、Ry30、BCU40、及び電力系統50)は、LAN60を介して通信可能に接続する。ここで、BCU40は、「制御装置」の一例である。
電力系統監視制御システム1では、電力系統50からの系統情報が、Ry30及びBCU40により取得され、LAN60を介して監視サーバ10及びHMI20に通知される。系統情報は、電力系統50の構成要素(例えば、発電機、母線、送電線、変圧器等)における電力の状態、及び電力系統50に設けられる機器の状態を示す情報である。
本実施形態における電力系統50に設けられる機器は、電力系統を流れる電力を監視、及び制御するために設けられる機器であり、例えば、開閉器(遮断器、断路器、接地開閉器等)、及び変圧器タップ切替器等である。また、機器の状態には、電力系統50に設けられる開閉器の開閉の状態、変圧器のタップ位置、及び機器の故障の状態が含まれる。以下の説明では、電力系統50に設けられる機器を、「遮断器等」と称する場合がある。
電力系統監視制御システム1では、電力系統50に設けられた遮断器等を制御する制御信号が、監視サーバ10、またはHMI20から、LAN60を介して、制御対象とする遮断器等を制御するRy30、またはBCU40に通知される。Ry30、またはBCU40は、通知された制御信号に基づいて、遮断器等を制御する。制御情報は、電力系統50に設けられた遮断器等を制御するための信号であって、例えば、遮断器を開いたり、閉じたり、変圧器タップを切り替えたりする制御を行うための信号である。
より具体的に、電力系統監視制御システム1では、例えば、変電所の構内に建屋が設置される。建屋には、変電所に設けられる電力設備を監視及び制御するための設備(監視サーバ10、HMI20、Ry30、及びBCU40)が設けられる。これらの設備は、変電所に敷設された変電所LAN(LAN60の一例)により通信可能に接続されている。Ry30は、自身が制御対象とする機器とハードワイヤ経由で接続され、制御対象とする機器から系統情報を取得し、取得した情報を、変電所LANを介して監視サーバ10等の他の設備に通知する。BCU40は、自身が制御対象とする回線に設けられる機器とハードワイヤ経由で接続され、制御対象とする機器から系統情報を取得し、取得した情報を、変電所LANを介して監視サーバ10等の他の設備に通知する。
監視サーバ10は、監視の対象とするBCU40の各々、及びBCU40の回線に設けられたRY30の各々から、回線の状態を示す情報を、LAN60を介して受信する。回線の状態には、開閉器の開閉の状態や、変圧器のタップ位置、これらの遮断器等における故障の有無などを示す情報が含まれる。監視サーバ10は、BCU40における回線の状態をHMI20に出力する。監視サーバ10は、BCU40における回線の状態に基づいて、回線の状態を変化させるか否かを判定し、判定結果をHMI20に出力する。
監視サーバ10は、監視の対象とするBCU40の各々、及びBCU40の回線に設けられたRY30の各々から、回線の状態を示す情報を、LAN60を介して受信する。回線の状態には、開閉器の開閉の状態や、変圧器のタップ位置、これらの遮断器等における故障の有無などを示す情報が含まれる。監視サーバ10は、BCU40における回線の状態をHMI20に出力する。監視サーバ10は、BCU40における回線の状態に基づいて、回線の状態を変化させるか否かを判定し、判定結果をHMI20に出力する。
或いは、監視サーバ10は、例えば、変電所から遠方の地に設けられる監視所に設置され、Ry30及びBCU40の監視、及び制御を行う装置(いわゆるテレコン)であってもよい。この場合、監視サーバ10は、変電所の外部への通信の窓口として敷設されるゲートウェイ装置を介して、変電所LANと接続する。
HMI20は、例えば、監視サーバ10と共に監視所に設置され、監視所にいる運転員等により操作される装置である。HMI20は、監視サーバ10により取得される回線の状態を示す情報を表示する表示部を備える。HMI20は、例えば、BCU40ごとに、BCU40が監視する遮断器等の状態を表示すると共に、監視サーバ10による回線の状態を変化させるか否かの判定結果を表示する。HMI20は、遮断器等の状態に応じて、故障などが検出された場合にベル又はブザーによる警告音を出力するスピーカ部を備えてもよい。
HMI20は、運転員からの操作指令が入力される入力部(例えば、操作パネル)を備える。運転員は、HMI20の表示部に表示された内容に基づいて、回線の状態を変化させるか否かを判定し、回線の状態を変化させる場合、HMI20の入力部に操作入力を行う。HMI20は、運転員による操作指令が入力されると監視サーバ10及びLAN60を介して、制御対象とする遮断器等を監視するBCU40に当該操作指令を通知する。
Ry30は、変電所に設けられた回線における複数の箇所の各々に設けられた遮断器等を制御する保護リレー装置である。Ry30は、電力系統に短絡や地絡などの事故が発生した場合に、遮断器を遮断して事故が発生した電力設備や系統を切り離すことにより、事故を除去すると共に、事故が拡大することを抑制して電力系統の健全な運用を確保する。
BCU40は、変電所において負荷に電力を供給する回線ごと設けられ、回線における電力設備の監視、及び制御を行う。BCU40は、自身が監視する回線に設けられたRy30、及び遮断器等から、電力の状態、開閉の状態、及び故障の状態等を示す情報を取得する。BCU40は、取得した情報を、監視サーバ10に送信する。
図2は、実施形態の電力系統50の構成の例を示す図である。図2に示される電力系統50は、母線A及び母線Bの二重母線における、回線L1〜L3の系統図が示されている。
電力系統50は、例えば、複数の母線(母線A、母線B)、複数の回線L(回線L1〜L3)、及び複数の機器Q(機器Q1〜Q3、Q11〜Q13、Q21〜Q23、Q31〜Q33、Q18〜Q19、Q28〜Q29、Q38〜Q39)を備える。図2において、四角形により示される機器Qは遮断器、丸型により示される機器Qは断路器、丸型とアース記号とにより示される機器Qは接地開閉器である。
以下の説明では、四角形により示される機器Qxを遮断器Qx、丸型により示される機器Qxを断路器Qx、丸型とアース記号とにより示される機器Qxを接地開閉器Qxと記載する。なお、xには、数値又はアルファベット、ハイフンなどの記号が付される。
電力系統50では、母線A及び母線Bから、複数の回線L1〜L3が分岐される。母線Aには、回線L1とL2との接続部の間に遮断器QA12が、回線L2とL3との接続部の間に遮断器QA23が、設けられる。母線Bには、回線L1とL2との接続部の間に遮断器QB12が、回線L2とL3との接続部の間に遮断器QB23が、設けられる。
回線L1には、遮断器Q1の両端に接地開閉器Q18、及びQ19が設けられる。遮断器Q1における接地開閉器Q18側の母線Aとの接続部に断路器Q11が、母線Bとの接続部に断路器Q13が設けられる。遮断器Q1における接地開閉器Q19側の端部には断路器Q12が設けられる。
同様に、回線L2には、遮断器Q2の両端に接地開閉器Q28、及びQ29が設けられる。遮断器Q2における接地開閉器Q28側の母線Aとの接続部に断路器Q21が、母線Bとの接続部に断路器Q23が設けられる。遮断器Q2における接地開閉器Q29側の端部には断路器Q22が設けられる。
同様に、回線L3には、遮断器Q3の両端に接地開閉器Q38、及びQ39が設けられる。遮断器Q3における接地開閉器Q38側の母線Aとの接続部に断路器Q31が、母線Bとの接続部に断路器Q33が設けられる。遮断器Q3における接地開閉器Q39側の端部には断路器Q32が設けられる。
この図では、BCU40−1(BCU−BS1と記載)が、遮断器QA12、及びQB12を監視及び制御する例を示している。同様に、BCU40−2(BCU−BS2と記載)が、遮断器QA23及びQB23を、BCU40−3(BCU−1と記載)が、遮断器Q1、接地開閉器Q18、Q19、及び断路器Q11〜13を、それぞれ監視及び制御する例を示している。また、BCU40−4(BCU−2と記載)が、遮断器Q2、接地開閉器Q28、Q29、及び断路器Q21〜23を、BCU40−5(BCU−3と記載)が、遮断器Q3、接地開閉器Q38、Q39、及び断路器Q31〜33を、それぞれ監視及び制御する例を示している。
図3は、実施形態のBCU40の構成を示すブロック図である。BCU40は、例えば、通信部41と、記憶部42と、制御部43とを備える。通信部41は、LAN60を介して、監視サーバ10、HMI20、Ry30、及び電力系統50と通信する。通信部41は、電力系統50から系統情報を受信する。通信部41は、監視サーバ10又はHMI20から操作指令を受信する。また、通信部41は、電力系統50に設けられた遮断器等に制御信号を通知する。
記憶部42は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部42には、入力情報420と、第1インターロック情報421と、バイパス情報422と、第2インターロック情報423とが記憶される。入力情報420は、第1インターロック条件式の入力に用いられる信号と、信号に付されたフラグ情報に関する情報である。第1インターロック情報421は、第1インターロック条件式を示す情報である。バイパス情報422は、インターロック・バイパスが有効に設定されているか否かを示す情報である。第2インターロック情報423は、第2インターロック条件式を示す情報である。
入力情報420及び第1インターロック情報421に含まれる第1インターロック条件式は、従来のインターロック条件式である。すなわち、第1インターロック条件式は、遮断器等に誤った制御が行われてしまうことを防止する目的で、遮断器等の制御が可能な条件を、その条件と等価な論理演算式として定義したものである。
入力情報420に含まれるフラグ情報は、第1インターロック条件式の入力に用いられる信号が、重要であるか否かを示す情報である。第1インターロック条件式の入力に用いられる信号のうち、フラグ情報により重要であることが示された信号は、第2インターロック条件式の入力に用いられる。
第2インターロック情報423に含まれる第2インターロック条件式は、従来のインターロック条件式が、インターロック・バイパス機能により無効とされた場合に、遮断器等に誤った制御が行われないように機能させる条件式である。すなわち、本実施形態では、インターロック・バイパス機能が有効に設定された場合において、第2インターロック条件式の演算結果が偽であった場合には、運転員等からの操作指令を受け付けず、操作対象とする機器を制御する指令を出力しない。第2インターロック条件式の詳細については後で詳しく説明する。
制御部43は、例えば、取得部430と、第1インターロック判定部431と、バイパス判定部432と、第2インターロック判定部433と、判定結果出力部434とを備える。取得部430は、「取得部」の一例である。第2インターロック判定部433は、「判定部」の一例である。
制御部43を構成する構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
取得部430は、第1インターロック条件式に入力する信号を取得する。取得部430は、例えば、運転員からの操作指令に基づいて、制御の対象とする機器、制御する内容等を特定する。取得部430は、特定した内容に基づいて記憶部42を参照し、対象となる第1インターロック条件式の入力情報420を取得する。取得部430は、取得した入力情報420に示される信号を、通信部41を介して取得する。取得部430は、取得した信号を第1インターロック判定部431に出力する。
第1インターロック判定部431は、第1インターロック条件式を演算した演算結果に基づいて、操作指令に従って機器を制御するか否かを判定する。第1インターロック判定部431は、記憶部42を参照することにより、対象となる第1インターロック条件式が示された第1インターロック情報421を取得する。
第1インターロック判定部431は、取得した第1インターロック条件式に、取得部430からの信号を入力することにより得られる出力(演算結果)に基づいて、操作指令に従うか否かを判定する。第1インターロック判定部431は、演算結果が真である場合、操作指令に従って機器を制御すると判定する。第1インターロック判定部431は、演算結果が偽である場合、操作指令に従わない、すなわち、操作指令に対応する機器を制御しないと判定する。第1インターロック判定部431は、判定結果をバイパス判定部432に出力する。
バイパス判定部432は、インターロック・バイパスの設定値に基づいて、第1インターロック条件式を演算した演算結果に関わらず、操作指令に従って機器を制御するか否かを判定する。バイパス判定部432は、例えば、記憶部42を参照し、操作指令に対応する制御にインターロック・バイパスが有効に設定されているか否かが示されたバイパス情報422を取得する。
バイパス判定部432は、取得したバイパス情報422に基づいて、操作指令に対応する制御にインターロック・バイパスが有効に設定されている場合、第1インターロック条件式の演算結果に関わらず、操作指令に従うと判定する。バイパス判定部432は、操作指令に対応する制御にインターロック・バイパスが無効に設定されている場合、第1インターロック条件式の演算結果に基づいて、第1インターロック判定部431による判定結果を用いると判定する。バイパス判定部432は、判定結果を第2インターロック判定部433に出力する。
なお、インターロック・バイパスが有効に設定されているか否かを示す情報として、例えば、国際標準規格IEC 61850 Part8−1、及びPart7−2に記載される、選択(SelectWithValue)サービスや、制御実行(Operate)サービスに含まれるサービスパラメータ”Check“、及びデータフォーマットで定義される”Interlock−chek”ビット、が利用される。運転員は、例えば、監視サーバ10から上記の設定を行うことにより、BCU40にインターロック・バイパスの設定を指示することができる。また、運転員は、HMI20の操作パネルを操作することよりインターロック・バイパスの設定を指示するようにしてもよい。
第2インターロック判定部433は、インターロック・バイパスが有効に設定されている場合において、操作指令に従って機器を制御するか否かを判定する。第2インターロック判定部433は、まず、第1インターロック条件式、及び第1インターロック条件式に入力する信号に付されたフラグ情報に基づいて、第2インターロック条件式を導出する。第2インターロック判定部433が第2インターロック条件式を導出する方法については、後で詳しく説明する。
第2インターロック判定部433は、導出した第2インターロック条件式に、信号を入力することにより得られる出力(演算結果)に基づいて、インターロック・バイパスに関わらず、操作指令に従わないこととするか否かを判定する。第2インターロック判定部433は、演算結果が真である場合、操作指令に従うと判定する。第1インターロック判定部431は、演算結果が偽である場合、インターロック・バイパスに関わらず、操作指令に従わない、すなわち、操作指令に対応する機器を制御しないと判定する。第2インターロック判定部433は、判定結果を判定結果出力部434に出力する。
判定結果出力部434は、第2インターロック判定部433による判定結果に基づいて、機器を制御する場合、機器を制御する指令を生成する指令生成部(不図示)に、当該指令の生成を依頼する信号を出力する。指令生成部は、判定結果出力部434からの依頼に応じて取得した判定結果に基づいて、機器を制御する指令を生成する。
判定結果出力部434は、第2インターロック判定部433により、インターロック・バイパスが有効に設定されているにも関わらず、操作指令に従った制御を行わないと判定された場合、その旨を示すアラーム信号を、監視サーバ10又は/及びHMI20に通知するようにしてもよい。これにより、運転員に、操作指令に従った制御を行うことができない旨を伝えることができる。
図4Aは、実施形態の第1インターロック条件式の例を示す図である。図4Aでは、図2におけるBCU40−4(BCU−2と記載)が制御する回線L2に設けられた断路器Q21を制御対象とする第1インターロック条件式(インターロック条件式と記載)の例が示されている。図4Aに示す論理式において、演算子!は反転、演算子*は論理積、演算子+は論理和、をそれぞれ示している。
図4Aに示す論理式において、Q21は、断路器Q21の開閉を制御する場合の第1インターロック条件式の演算結果を示す。(!Q2)は、遮断器Q2が開状態であることを示す信号である。同様に、(!Q28)は断路器Q28が開状態であること、(!QA12)は遮断器QA12が開状態であること、(!QA23)は遮断器QA23が開状態であることをそれぞれ示す信号である。(!Q21故障)は、断路器Q21が故障していないことを示す信号である。(!BCU−K制御中)は、回線LKを制御するBCU−Kによる機器の制御が行われていないことを示す信号である。なお、Kは、1〜Nまでの任意の整数である。
BCU−Kが、制御の対象とする遮断器QK、接地開閉器QK8、QK9、及び断路器QK1〜QK3のいずれかを制御している場合、BCU−Kによる機器の制御が行われている状態となる。電力系統において、同一の変電所に設けられた2台以上の機器を、同時に制御しないようにするため、このようなBCU−Kが機器を制御中であるか否かを示す信号が用いられている。
すなわち、図4Aでは、遮断器Q2、断路器Q28、遮断器QA12、及び遮断器QA23の何れも開状態であり、且つ、断路器Q21が故障しておらず、且つ、BCU−1、BCU−3、…、BCU−Nの何れも制御中でない場合(「第1条件」の一例)に、第1インターロック条件式が真となることを示している。一方、遮断器Q2、断路器Q28、遮断器QA12、及び遮断器QA23の何れかが閉状態である、又は、BCU−1、BCU−3、…、BCU−Nの何れかが制御中である場合、第1インターロック条件式が偽となることを示している。
図4Bは、図4Aに示す論理式と等価な論理回路を示している。図4Bにおいて、Q2、Q28、QA12、及びQA23と記載される端子には、これらの符号に対応する開閉器の開閉の状態を示す信号が入力される。また、Q21故障と記載される端子には、断路器Q21の故障の状態を示す信号が入力される。BCU−K制御中と記載される端子には、回線LKを制御するBCU−Kが機器を制御中であるか否かを示す信号が入力される。
図4Bに示す第1インターロック条件式において、遮断器Q2の開閉の状態を示す信号は、反転の演算子F2により反転され、中間信号X1となり、論理積(&記号で記載)の演算子F1に入力される。接地開閉器Q28、遮断器QA12、QA23ついても同様に、開閉の状態を示す信号が反転されて演算子F1に入力される。また、断路器Q21の故障の状態を示す信号が反転されて演算子F1に入力される。さらに、BCU−Kが制御中であるか否かを示す信号は、論理和(≧1記号で記載)の演算子F7により、BCU−2を除く他の全てのBCU−Kが制御中であるか否かを示す信号との論理積が演算され、その演算結果が演算子F8により判定されて演算子F1に入力される。
図5は、実施形態の入力情報420の例を示す図である。図5には、図4Aに対応する断路器Q21を制御する場合における、インターロック条件式の入力に用いられる入力信号に関する情報が示されている。このように、入力情報420は、制御の対象とする機器ごとに生成されてよい。
入力情報420は、例えば、対象機器、入力信号、フラグ情報、備考などの項目を備える。対象機器には、制御の対象とする機器の名称が示される。入力信号には、対象機器に示された機器の制御に対応する第1インターロック条件式に入力させる信号の名称が示される。フラグ情報には、入力信号が重要か否かを示す情報が示される。備考には、入力信号の内容が示される。フラグ情報は、(1)が重要であること、(0)が重要でないことを示している。
図5の例は、図4Aの論理式に対応しており、断路器Q21を制御する際の第1インターロック条件式は、遮断器Q2、接地開閉器Q28、遮断器QA12、QA23の開閉の状態を示す信号、断路器Q21の故障の状態を示す信号、及びBCU−Kが制御中であるか否かを示す信号を入力する論理式であることが示されている。また、これらの第1インターロック条件式の入力に用いられる信号のうち、遮断器Q2、接地開閉器Q28、遮断器QA12、QA23の開閉の状態を示す信号、及び断路器Q21の故障の状態を示す信号は、重要な信号であることが示されている。一方、BCU−Kが制御中であるか否かを示す信号は重要ではないことが示されている。
図6は、実施形態の第1インターロック情報421の例を示す図である。図6には、図4Aに対応する第1インターロック条件式が、ポーランド記法に沿って記載された例を示している。ポーランド記法は、数式やプログラムを記述する方法(記法)の一種であり、演算子を被演算子の前に記述する記法である。
第1インターロック情報421は、例えば、演算子番号、演算子、入力点数、入力信号、出力信号などの項目を備える。演算子番号には、演算子を一意に識別する情報が示される。演算子には、演算子の種別(論理積や論理和など)が示される。入力点数には、演算子に入力させる信号の数が示される。出力信号には、演算子から出力される信号の名称が示される。
図6の例は、図4Bに記載した論理回路に対応しており、演算子番号には図4Bに記載した演算子の符号が示されている。演算子F1は、論理積(AND回路)であり、入力信号の数が6つあり、その内訳は、中間信号X1〜X5、及びX7であること、及び出力は第1インターロック条件式の出力信号Xであることが示されている。
図7は、実施形態のバイパス情報422の例を示す図である。バイパス情報422は、例えば、制御番号、対象機器、及びインターロック・バイパスなどの項目を備える。制御番号には、機器の制御を一意に識別する識別情報が示される。対象機器には、制御番号に対応する機器の名称が示される。インターロック・バイパスには、制御番号に対応する制御にインターロック・バイパスが有効に設定されているか、無効に設定されているかが示されている。
ここで、第2インターロック判定部433が第2インターロック条件式を導出する方法について、図8A、図8Bを用いて説明する。図8A及び図8Bは、実施形態の第2インターロック判定部433が行う処理を説明する図である。
第2インターロック判定部433は、例えば、第1インターロック条件式を示す第1インターロック情報421に、入力情報420に示されたフラグ情報を反映させることにより、第2インターロック条件式を導出する。
まず、第2インターロック判定部433は、第1インターロック情報421#の演算子を、所定の規則に従って置換する。具体的に、第2インターロック判定部433は、論理積(AND)を論理和(OR)の演算子に置換する。また、第2インターロック判定部433は、反転(NOT)を等価(EQ)の演算子に置換する。ここで、第1インターロック条件式における演算子を置換した条件式は、「第1インターロック条件式に応じた論理式」の一例である。
次に、第2インターロック判定部433は、第1インターロック情報421#の入力信号に、フラグ情報を付す。第1インターロック情報421#の入力信号に示される信号が、第1インターロック条件式の入力に用いられる信号である場合、フラグ情報は、入力情報420に示されるフラグ情報である。
第1インターロック情報421#の入力信号の項目に示される信号が、中間信号である場合、その中間信号のフラグ情報は、演算子を置換した条件式に、入力信号に付されたフラグ情報を入力させることにより得られる中間出力である。
図8Aの例では、演算子F1に6つの入力信号(中間信号X1〜X5、及びX7)が入力される。これらの入力信号のうち、中間信号X1〜X4は、機器Q2、Q28、QA12、QA23それぞれのフラグ情報(1)そのものである。このことから、中間信号X1〜X4のフラグ情報は、何れも(1)となる。同様に、中間信号X5のフラグ情報は(1)となる。一方、中間信号X7は、中間信号X6そのものであり、中間信号X6は、BCU−K制御中のフラグ情報(0)の論理和である。このことから、中間信号X7のフラグ情報は、(0)となる。
第2インターロック判定部433は、他の演算子F2〜F8についても、同様にして第1インターロック情報421#の入力信号の項目に示される信号にフラグ情報を付す。出力信号の項目に示される信号についても同様である。
次に、図8Bに示すように、第2インターロック判定部433は、第1インターロック情報421#の入力信号の項目、及び出力信号の項目に示される信号のフラグ情報が(0)であるものを削除する。
第2インターロック判定部433は、第1インターロック情報421#の入力信号の項目に示される信号を削除した場合、入力点数の項目を、元々示されていた数値から、削除した信号の数を減算した値に変更する。また、第2インターロック判定部433は、第1インターロック情報421#の出力信号の項目に示される信号を削除した場合、削除した信号に対応する演算子番号の列ごと削除する。
そして、第2インターロック判定部433は、削除後の第1インターロック情報421#に基づいて、第2インターロック情報423を生成する。具体的に、第2インターロック判定部433は、削除後の第1インターロック情報421#に置換した演算子を元に戻す。また、第2インターロック判定部433は、第1インターロック情報421#の入力信号の項目及び出力信号の項目に示される信号に付したフラグ情報を削除する。
図9Aは、実施形態の第2インターロック情報423の例を示す図である。図9Aには、図6に示す第1インターロック情報421に基づいて、8A及び図8Bを用いて説明した過程を経て生成された第2インターロック情報423が示されている。
第2インターロック情報423は、例えば、演算子番号、演算子、入力点数、入力信号、出力信号などの項目を備える。これらの項目は、図6に示す項目と同一であるため、その説明を省略する。図9Aでは、図6から演算子F1に入力する中間信号X7が削除されると共に、演算子F7及びF8が削除されていることが判る。すなわち、図9Aでは、遮断器Q2、断路器Q28、遮断器QA12、及び遮断器QA23の何れも開状態であり、且つ、断路器Q21が故障していない場合(「第2条件」の一例)に、第2インターロック条件式が真となることを示している。
図9Bは、実施形態の第2インターロック条件式の例を示す図である。図9Bには、図9Aに示す第2インターロック情報423に対応する論理回路が示されている。図9Aでは、図4Bに示す論理回路から演算子F1に入力する中間信号X7が削除されると共に、演算子F7及びF8が削除されていることが判る。
図10、図11は、実施形態のBCU40が行う処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、BCU40は、第1インターロック判定部431により演算された第1インターロック条件式の演算結果(出力A)を取得する(ステップS101)。
BCU40は、第1インターロック条件式に入力する信号に付されたフラグ情報に、重要であること(1)が付されたものが存在するか否かを判定する(ステップS102)。BCU40は、記憶部42に記憶される入力情報420に基づいて、フラグ情報に(1)が付された入力信号が存在するか否かを判定する。
BCU40は、フラグ情報に(1)が付された入力信号が存在する場合、第2インターロック判定部433により第2インターロック条件式を導出し(ステップS103)、導出した第2インターロック条件式の演算結果(出力B)を取得する(ステップS104)。一方、ステップS102において、フラグ情報に(1)が付された入力信号が存在しない場合、BCU40は、第2インターロック条件式を導出することなく、(出力B)の値を「真」とする(ステップS106)。
そして、BCU40は、第1インターロック条件式の演算結果(出力A)と、第2インターロック条件式の演算結果(出力B)とを記憶部42に書込んで記憶又は更新させる(ステップS105)。ここで、(出力A)と(出力B)とのそれぞれは、「真」又は「偽」のいずれかを示す信号である。
図10に示すように、BCU40は、第1インターロック判定部431により演算された第1インターロック条件式の演算結果(出力A)を取得する(ステップS101)。
BCU40は、第1インターロック条件式に入力する信号に付されたフラグ情報に、重要であること(1)が付されたものが存在するか否かを判定する(ステップS102)。BCU40は、記憶部42に記憶される入力情報420に基づいて、フラグ情報に(1)が付された入力信号が存在するか否かを判定する。
BCU40は、フラグ情報に(1)が付された入力信号が存在する場合、第2インターロック判定部433により第2インターロック条件式を導出し(ステップS103)、導出した第2インターロック条件式の演算結果(出力B)を取得する(ステップS104)。一方、ステップS102において、フラグ情報に(1)が付された入力信号が存在しない場合、BCU40は、第2インターロック条件式を導出することなく、(出力B)の値を「真」とする(ステップS106)。
そして、BCU40は、第1インターロック条件式の演算結果(出力A)と、第2インターロック条件式の演算結果(出力B)とを記憶部42に書込んで記憶又は更新させる(ステップS105)。ここで、(出力A)と(出力B)とのそれぞれは、「真」又は「偽」のいずれかを示す信号である。
図11に示すように、BCU40は、バイパス判定部432により、インターロック・バイパスが有効に設定されているか否かを判定し(ステップS201)、有効に設定されている場合、第2インターロック条件式の演算結果(出力B)が「真」であるか否かを判定する(ステップS202)。
BCU40は、第2インターロック条件式の演算結果(出力B)が「真」である場合、運転員等による操作指令に従うと判定し(ステップS203)、(出力B)が「偽」である場合、操作指令に従わないと判定する(ステップS204)。
BCU40は、第2インターロック条件式の演算結果(出力B)が「真」である場合、運転員等による操作指令に従うと判定し(ステップS203)、(出力B)が「偽」である場合、操作指令に従わないと判定する(ステップS204)。
一方、ステップS201において、インターロック・バイパスが無効に設定されている場合、BCU40は、第1インターロック条件式の演算結果(出力A)が「真」であるか否かを判定する(ステップS205)。
BCU40は、第1インターロック条件式の演算結果(出力A)が「真」である場合、運転員等による操作指令に従うと判定し(ステップS206)、(出力A)が「偽」である場合、操作指令に従わないと判定する(ステップS207)。
BCU40は、第1インターロック条件式の演算結果(出力A)が「真」である場合、運転員等による操作指令に従うと判定し(ステップS206)、(出力A)が「偽」である場合、操作指令に従わないと判定する(ステップS207)。
以上説明したように、実施形態のBCU40は、第2インターロック判定部433を備える。第2インターロック判定部433は、第1インターロック条件式に基づいて第2インターロック条件式を導出し、導出した第2インターロック条件式に、信号を入力することにより得られる出力に基づいて、遮断器等を制御するか否かを決定する。これにより、実施形態のBCU40は、第2インターロック条件式を用いて遮断器等を制御するか否かを決定することができ、電力系統の運用上、回避すべき制御が行われないようにすることが可能である。
また、実施形態のBCU40では、第2インターロック判定部433は、第1インターロック条件式に応じた論理式に、フラグ情報を入力して得られる出力に基づいて、第2インターロック条件式を導出する。このため、新たな条件式を定義する必要がなく、従来のインターロック条件式を用いて、簡単に第2インターロック条件式を導出することができる。
また、実施形態のBCU40では、第2インターロック判定部433は、インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合、第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力して得られる出力に基づいて、遮断器等を制御するか否かを決定する。これにより、従来のインターロック条件式(第1インターロック条件式)に対しインターロック・バイパスが有効に設定されている場合であっても、電力系統の運用上、回避すべき制御が行われないようにすることが可能である。
また、実施形態のBCU40では、判定結果出力部434を備える。判定結果出力部434は、インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合において、遮断器等を制御しないと決定された場合、その旨を示すアラーム信号を出力する。これにより、運転員に操作指令が無効である旨を認識させることができる。
なお、上述した実施形態では、第2インターロック条件式を導出する過程において、第1インターロック条件式に用いられている演算子を置換する場合に、論理積(AND)を論理和(OR)の演算子に、反転(NOT)を等価(EQ)の演算子に置換する場合を例示して説明したが、これに限定されない。本実施形態では、入力が複数ある演算子を、論理和(OR)の演算子に置換すればよい。また、入力が一つのみの演算子(いわゆる、単項演算子)を、等価(EQ)の演算子に置換すればよい。
また、第2インターロック条件式を導出する過程において、フラグ情報が(0)である信号を削除する際、削除後の入力信号数が1以下となる場合が有り得る。削除後の入力信号数が1である場合、対応する演算子(入力が複数ある演算子)を、等価(EQ)の演算子に変更する。削除後の入力信号数が0である場合、対応する演算子番号の列ごと削除する。
また、上述した実施形態では、機器の状態として、開閉の状態及び故障の状態が用いられる場合を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、ガス遮断器におけるガス圧、油圧を使用する機器における油の温度、油圧、遮断器等の内部の温度、外気の温度などの状態が用いられてよい。また、機器の状態を示す信号には、ガス圧の低下、油温の上昇、油圧の低下など、所定の閾値と比較した結果に基づいて、機器が故障した可能性があることを示す警告を示す信号であってもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、第2インターロック条件式が用いられることより、インターロック・バイパスが有効に設定されている場合であっても、電力系統の運用上、回避すき制御が行われないようにすることが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電力系統監視制御システム、40…BCU(制御装置)、430…取得部(取得部)、431…第1インターロック判定部、432…バイパス判定部、433…第2インターロック判定部(判定部)、434…判定結果出力部(出力部)
Claims (6)
- 電力系統に設置される機器の状態に基づいて当該機器を制御する制御装置であって、
電力系統に設置される機器のうち、制御の対象とする対象機器の状態をそれぞれ示す状態信号を取得する取得部と、
前記状態信号のそれぞれが重要であるか否かを示すフラグ情報と、前記対象機器を制御する第1条件と等価な論理式である第1インターロック条件式とを用いて、前記対象機器を制御する第2条件と等価な論理式である第2インターロック条件式を導出し、前記第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力することにより得られる出力に基づいて、前記対象機器を制御するか否かを判定する判定部と、
を備える制御装置。 - 前記判定部は、前記第1インターロック条件式に応じた論理式に、前記フラグ情報を入力して得られる出力に基づいて、前記第2インターロック条件式を導出する、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記判定部は、インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合、前記第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力して得られる出力に基づいて、前記対象機器を制御するか否かを判定する、
請求項1又は請求項2に記載の制御装置。 - インターロック・バイパス機能が有効に設定されている場合において、前記判定部により前記対象機器を制御しないと決定された場合、前記対象機器を制御しない旨を示すアラーム信号を出力する出力部、を更に備える、
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の制御装置。 - 電力系統に設置される機器の状態に基づいて当該機器を制御する制御装置が、
電力系統に設置される機器のうち、制御の対象とする対象機器の状態をそれぞれ示す状態信号を取得し、
前記状態信号のそれぞれが重要であるか否かを示すフラグ情報と、前記対象機器を制御する第1条件と等価な論理式である第1インターロック条件式とを用いて、前記対象機器を制御する第2条件と等価な論理式である第2インターロック条件式を導出し、前記第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力することにより得られる出力に基づいて、前記対象機器を制御するか否かを判定する、
制御方法。 - 電力系統に設置される機器の状態に基づいて当該機器を制御する制御装置に、
電力系統に設置される機器のうち、制御の対象とする対象機器の状態をそれぞれ示す状態信号を取得させ、
前記状態信号のそれぞれが重要であるか否かを示すフラグ情報と、前記対象機器を制御する第1条件と等価な論理式である第1インターロック条件式とを用いて、前記対象機器を制御する第2条件と等価な論理式である第2インターロック条件式を導出し、前記第2インターロック条件式に、前記状態信号を入力することにより得られる出力に基づいて、前記対象機器を制御するか否かを判定させる、
プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2019122889A JP2021009548A (ja) | 2019-07-01 | 2019-07-01 | 制御装置、制御方法、及びプログラム |
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-
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