JP2021008819A - 可変容量機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のノズル開度における部品の摩耗を低減する可変容量機構を提供する。【解決手段】可変ノズル機構部20は、過給機1の複数のノズルベーン21を回動させることによりノズル22の開度を変化させる。可変ノズル機構部20は、外部からの駆動力によって回動する駆動リング33と、ノズルベーン21のベーン軸21aに設けられ、駆動リング33の回動に起因してノズルベーン21と一緒に回動するノズルリンク板35と、駆動リング33の回動をノズルリンク板35の回動に変換する係合部37と、を備える。係合部37は、駆動リング33に設けられた主動要素37Pと、ノズルリンク板35に設けられ主動要素37Pに対しクリアランスをもって嵌合され主動要素37Pから押されて変位する従動要素37Qと、を有する。上記クリアランスの量がノズル22の開度に応じて変動する。【選択図】図2

Description

本発明は、可変容量機構に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1又は2に記載の可変容量型過給機が知られている。この過給機は、タービンの容量を可変にする可変容量機構を備えている。可変容量機構は、タービンのノズルを開閉するために、インペラの周囲に配置されたノズルベーンを回動させる。可変容量機構は、インペラの回転軸線周りに回動する駆動リングと、駆動リングの回動に応じてそれぞれ回動する複数のノズルリンク板と、を備えている。ノズルリンク板の一端は駆動リングに係合し、他端はノズルベーンの回動軸に連結されている。更に、可変容量機構は、外部のアクチュエータによって回動する駆動リンク板を備えている。アクチュエータが駆動リンク板を回動させると、駆動リンク板に係合する駆動リングが回動する。そして駆動リングの回動により、各ノズルリンク板と各ノズルベーンとが一緒に回動する。
特開昭59-70032号公報 特表2016-525640号公報
特許文献1の可変容量機構では、駆動リングとノズルリンク板との係合部で、駆動リングの内側に設けられた凹溝にノズルリンク板の先端部が挿入されている。駆動リングの回動によって、凹溝の内側面がノズルリンク板の先端部を周方向に押し、ノズルリンク板が回動する。上記のような機構を円滑に作動させるために、凹溝とノズルリンク板との間にはクリアランスが設けられている。一方で、上記のクリアランスは、駆動リングとノズルリンク板とのガタツキの原因でもある。そして、ガタツキは、凹溝とノズルリンク板との摩耗の原因となる。ここで、ノズルリンク板の先端部は円形であり、上記クリアランスはノズルリンク板の回動位相に関わらず一定である。従って、上記クリアランスはノズル開度に関わらず一定である。
特許文献2の可変容量機構では、駆動リンク板と駆動リングとの係合部で、駆動源リング板の先端に設けられた凹溝に駆動リングに設けられた作動ピンが挿入されている。作動ピンの形状が定幅カーブ(orbiform curve)を有する多角形とされているので、凹溝と作動ピンとの間のクリアランスは駆動リンク板の回動位相に関わらず一定である。すなわち、上記クリアランスはノズル開度に関わらず一定である。
しかしながら、この種の可変容量機構においては、所定のノズル開度域で、機構の作動性よりも部品の摩耗低減を優先することが望まれる場合もある。そこで、本発明は、所定のノズル開度における部品の摩耗を低減する可変容量機構を提供することを目的とする。
本発明の可変容量機構は、可変容量型過給機の複数のノズルベーンを回動させることによりノズルを開閉する可変容量機構であって、外部からの駆動力によって回動する駆動リングと、ノズルベーンの回動軸に設けられ、駆動リングの回動に起因してノズルベーンと一緒に回動するノズルリンク板と、駆動リングの回動をノズルリンク板の回動に変換する回動変換部と、を備え、回動変換部は、駆動リングに設けられた主動要素と、ノズルリンク板に設けられ主動要素に対しクリアランスをもって嵌合され主動要素に押されて変位する従動要素と、を有し、クリアランスの量がノズルの開度に応じて変動する。
本発明の可変容量機構は、可変容量型過給機の複数のノズルベーンを回動させることによりノズルを開閉する可変容量機構であって、外部からの駆動力によって回動する駆動リンク板と、駆動リンク板の回動に起因して回動する駆動リングと、駆動リングの回動に起因してノズルベーンを回動させる伝達機構と、駆動リンク板の回動を駆動リングの回動に変換する回動変換部と、を備え、回動変換部は、駆動リンク板に設けられた主動要素と、駆動リングに設けられ主動要素に対しクリアランスをもって嵌合され主動要素に押されて変位する従動要素と、を有し、クリアランスの量がノズルの開度に応じて変動する。
主動要素又は従動要素のうち一方の要素は、他方の要素を挟んで対向する一対の内側面を有する凹溝であり、他方の要素は、凹溝の内側面に対面する一対の外側面を有し、内側面と当該内側面に対面する外側面とが接触して主動要素から従動要素へ力が伝達されることとしてもよい。
駆動リングの回動軸線に平行な方向から見たときに、一対の外側面が互いに非対称の形状をなすようにしてもよい。
凹溝の内側面は互いに平行な平面であり、外側面のうち少なくとも一方は、駆動リングの回動軸線に平行な方向から見たときに、円弧以外の形状をなす非円弧部位を含む、こととしてもよい。
凹溝は、当該凹溝の深さ方向の位置に応じて凹溝の幅が変動する幅変動部位を含み、駆動リングの回動軸線に平行な方向から見たときに、両方の外側面が円弧をなす、こととしてもよい。
本発明によれば、所定のノズル開度における部品の摩耗を低減する可変容量機構を提供することができる。
過給機の回転軸線を含む断面を取った断面図である。 可変ノズル機構部の一例を軸方向から見て示す図である。 軸方向から見た第1実施形態の係合部を示す図である。 ノズルリンク板の形状を示す図である。 (a)はノズル開度が小さいときの係合部、(b)はノズル開度が大きいときの係合部を示す図である。 ノズル開度とクリアランスの量との関係を示すグラフである。 軸方向から見た第2実施形態の係合部を示す図である。 第2実施形態における、ノズル開度とクリアランスの量との関係を示すグラフである。 軸方向から見た第3実施形態の係合部を示す図である。 第3実施形態の変形例の係合部を示す図である。 可変ノズル機構部の他の例を軸方向から見て示す図である。 軸方向から見た第4実施形態の係合部を示す図である。 第4実施形態の変形例の係合部を示す図である。 軸方向から見た第5実施形態の係合部を示す図である。 第5実施形態の変形例の係合部を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る可変容量機構の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、過給機1の回転軸線Hを含む断面を取った断面図である。過給機1は、実施形態に係る可変容量機構を備えた可変容量型過給機である。
過給機1は、例えば、船舶や車両の内燃機関に適用されるものである。図1に示されるように、過給機1は、タービン2とコンプレッサ3とを備えている。タービン2は、タービンハウジング4と、タービンハウジング4に収納されたタービン翼車6と、を備えている。タービンハウジング4は、タービン翼車6の周囲において周方向に延びるスクロール流路16を有している。コンプレッサ3は、コンプレッサハウジング5と、コンプレッサハウジング5に収納されたコンプレッサ翼車7と、を備えている。コンプレッサハウジング5は、コンプレッサ翼車7の周囲において周方向に延びるスクロール流路17を有している。
タービン翼車6は回転軸14の一端に設けられており、コンプレッサ翼車7は回転軸14の他端に設けられている。タービンハウジング4とコンプレッサハウジング5との間には、軸受ハウジング13が設けられている。回転軸14は、軸受15を介して軸受ハウジング13に回転可能に支持されており、回転軸14、タービン翼車6及びコンプレッサ翼車7が一体の回転体12として回転軸線H周りに回転する。
タービンハウジング4には、排気ガス流入口(図示せず)及び排気ガス流出口10が設けられている。内燃機関(図示せず)から排出された排気ガスが、排気ガス流入口を通じてタービンハウジング4内に流入し、スクロール流路16を通じてタービン翼車6に流入し、タービン翼車6を回転させる。その後、排気ガスは、排気ガス流出口10を通じてタービンハウジング4外に流出する。
コンプレッサハウジング5には、吸入口9及び吐出口(図示せず)が設けられている。上記のようにタービン翼車6が回転すると、回転軸14を介してコンプレッサ翼車7が回転する。回転するコンプレッサ翼車7は、吸入口9を通じて外部の空気を吸入する。この空気が、コンプレッサ翼車7及びスクロール流路17を通過して圧縮され吐出口から吐出される。吐出口から吐出された圧縮空気は、前述の内燃機関に供給される。
過給機1のタービン2において、スクロール流路16とタービン翼車6とを接続するガス流入路19には、可動のノズルベーン21が設けられている。図2にも示されるように、複数のノズルベーン21が回転軸線Hを中心とする円周上に等間隔に配置されている。各々のノズルベーン21は同期して回転軸線Hに平行な軸線周りに回動する。複数のノズルベーン21が上記のように回動することで、タービン2のノズル22が開閉されガス流路の断面積が調整される。ノズルベーン21を上記のように駆動するために、タービン2は可変ノズル機構部20を備えている。
以下、可変ノズル機構部20について更に詳細に説明する。以下の説明において、単に「軸方向」、「径方向」、「周方向」等と言うときには、それぞれ、タービン翼車6の回転軸線H方向、回転径方向、回転周方向を意味するものとする。また、「上流」、「下流」などと言うときには、スクロール流路16における排気ガスの上流、下流を意味するものとする。また、軸方向において、タービン2に近い側(図1において左側)を単に「タービン側」と言い、コンプレッサ3に近い側(図1において右側)を単に「コンプレッサ側」と言う場合がある。
図2は、可変ノズル機構部20を軸方向から見て示す図である。図2において、紙面の奥側がタービン側であり、紙面の手前側がコンプレッサ側である。可変ノズル機構部20は、複数(図2の例では11個)のノズルベーン21と、本体部23と、駆動リンク板31と、駆動リング33と、複数のノズルリンク板35と、を備えている。
本体部23は、タービンハウジング4(図1参照)に固定される。本体部23には、複数の軸受孔(図示せず)が設けられており、軸受孔は回転軸線Hを中心とする円周上に等間隔に配置されている。各ノズルベーン21は軸方向に延びるベーン軸21aを有している。ベーン軸21aは、本体部23の軸受孔にタービン側から挿通されており、ベーン軸21aの先端は本体部23のコンプレッサ側の面から突出している。この構造により、本体部23は複数のノズルベーン21を軸支しており、各ノズルベーン21は、ベーン軸21aを回動軸として回転軸線Hに平行な軸線周りに回動可能である。
駆動リング33は回転軸線Hを中心とするリング状をなしている。駆動リング33は、本体部23に保持され、本体部23に対して回動可能である。駆動リング33は、矢印Aで示されるように、回転軸線Hを中心として両方向に、所定の角度範囲内で回動する。ノズルリンク板35は、ノズルベーン21と同数存在し、駆動リング33の内側に配置されている。各ノズルリンク板35の基端は各ベーン軸21aの先端に固定されている。各ノズルリンク板35の先端はそれぞれ駆動リング33に係合している。駆動リング33とノズルリンク板35との係合部37は、ノズルベーン21と同数存在しており、周方向に等間隔に配置されている。
駆動リンク板31の基端部31aは、各ベーン軸21aよりも径方向外側に位置しており、アクチュエータ25に接続されている。駆動リンク板31は、アクチュエータ25からの駆動力によって、基端部31aを中心として回転軸線Hに平行な軸線周りに回動可能である。駆動リンク板31の先端は、駆動リング33に係合している。駆動リンク板31と駆動リング33との係合部39は、係合部37同士の間の位置に1箇所設けられている。
アクチュエータ25からの駆動力が駆動リンク板31に伝達されると、駆動リンク板31は、基端部31aを中心として回転軸線Hに平行な軸線周りに回動する。これにより、係合部39において駆動リンク板31から駆動リング33へ駆動力が伝達され、駆動リング33が回転軸線Hを中心として回動する。これにより、各係合部37において、駆動リング33から各ノズルリンク板35へ駆動力が伝達される。そして、各ノズルリンク板35は、各ノズルベーン21と一緒に、ベーン軸21aを回動軸として回動する。これにより、すべてのノズルベーン21が同期して回動し、タービン2のノズル22が開閉される。上記のような可変ノズル機構部20によれば、ノズル22の開度と、ノズルベーン21の回動位相と、ノズルリンク板35の回動位相と、駆動リング33の回動位相と、駆動リンク板31の回動位相と、は互いに一対一で対応している。
係合部37は、駆動リング33の回動をノズルリンク板35の回動に変換する回動変換部として機能する。係合部37は、駆動リング33に設けられた主動要素37P(図3等参照)と、ノズルリンク板35に設けられた従動要素37Q(図3等参照)と、を備えている。主動要素37Pと従動要素37Qとはクリアランスをもって嵌合される。主動要素37Pの変位に伴い主動要素37Pが従動要素37Qを押して周方向に変位させることで、駆動リング33の駆動力がノズルリンク板35に伝達される。
同様に、係合部39は、駆動リンク板31の回動を駆動リング33の回動に変換する回動変換部として機能する。係合部39は、駆動リンク板31に設けられた主動要素39P(図9等参照)と、駆動リング33に設けられた従動要素39Q(図9等参照)と、を備えている。主動要素39Pと従動要素39Qとはクリアランスをもって嵌合される。主動要素39Pの変位に伴い主動要素39Pが従動要素39Qを押して周方向に変位させることで、駆動リンク板31の駆動力が駆動リング33に伝達される。
係合部37について説明する。図3は、軸方向から見た本実施形態の係合部37を拡大して示す図である。以下の説明では、図3における左右に対応させて「左」、「右」等の語を用いる場合がある。図3に示されるように、本実施形態においては、係合部37の主動要素37Pは、駆動リング33に形成された凹溝41であり、従動要素37Qは、ノズルリンク板35の先端部に形成されたノズルリンク板頭部43である。
凹溝41は駆動リング33の内側に設けられている。凹溝41は、周方向に対向する一対の内側面42a,42bを有している。内側面42a,42bは、駆動リング33の外表面のうち、可変ノズル機構部20の可動範囲内でノズルリンク板頭部43に接触可能な面である。
ノズルリンク板頭部43は、凹溝41内に嵌め込まれ、内側面42a,42bの間に周方向に挟まれて位置している。ノズルリンク板頭部43は、一対の外側面44a,44bを有している。外側面44a,44bは、ノズルリンク板頭部43の外表面のうち、可変ノズル機構部20の可動範囲内で駆動リング33に接触可能な面である。外側面44aは内側面42aに対面し、外側面44bは内側面42bに対面している。凹溝41とノズルリンク板頭部43との間にはクリアランスが存在する。
上記の構造によれば、図3中において、駆動リング33が時計回りに回動したときには、凹溝41の内側面42aがノズルリンク板頭部43の外側面44aに接触し当該外側面44aを右方向に押す。これによりノズルリンク板頭部43が凹溝41に追従して右方向に押し動かされ、ノズルリンク板35がベーン軸21aを中心として時計回りに回動する。その結果、ベーン軸21aを含むノズルベーン21(図2参照)が時計回りに回動し、タービン2のノズル22が開かれる。同様にして、駆動リング33が反時計回りに回動したときには、ノズルベーン21(図2参照)が反時計回りに回動し、タービン2のノズル22が閉じられる。
次に、凹溝41とノズルリンク板頭部43とのクリアランスについて説明する。クリアランスは、可変ノズル機構部20の円滑な作動性を確保するために必要である。その一方で、クリアランスは、駆動リング33とノズルリンク板35とのガタツキの原因でもある。そして、上記ガタツキは、凹溝41とノズルリンク板頭部43との摩耗の原因となる。
仮に、従来の可変ノズル機構の構成を採用した場合には、前述のとおり、タービン2のノズル開度に関わらずクリアランスの量は一定である。この場合、すべてのノズル開度域において、可変ノズル機構部20の一定の作動性が確保され、凹溝41とノズルリンク板頭部43との接触部には一定の摩耗が発生することになる。
これに対し、本実施形態の可変ノズル機構部20では、係合部37におけるクリアランスの量が、タービン2のノズル開度に応じて変動するように構成されている。本実施形態では、従来の可変ノズル機構よりもクリアランスが小さくなる場合が存在するようにしてもよい。なお、クリアランスの量は、内側面42aと外側面44aとの間隙C1と、内側面42bと外側面44bとの間隙C2と、の合計に対応する。また、クリアランスは、駆動リング33とノズルリンク板35との間の周方向の遊びの量でもある。
内側面42a,42bが互いに平行な平面である場合において、ノズル開度に関わらずクリアランスの量が一定になるためには、軸方向から見た外側面44aと外側面44bとが、共通する定幅図形(円及びルーロの多角形を含む)の一部ずつをなすようにすればよい。例えば、軸方向から見た外側面44aと外側面44bとが、中心が共通する円弧をなすようにすればよい。従って、クリアランスの量がノズル開度に応じて変動するためには、軸方向から見た外側面44aと外側面44bとが共通する定幅図形の一部ずつをなす、という構成が回避されればよい。
上記のような係合部37の具体例について説明する。図3に示されるように、内側面42aと内側面42bとは、互いに平行な平面である。一方、外側面44aと外側面44bとは、ノズルリンク板35の回動半径の1つを基準として、左右非対称な形状をなしている。軸方向から見たときに、外側面44bが円弧であるのに対して、外側面44aは円弧以外の形状をなしている。
図4にも拡大して示されるように、外側面44aは、円弧以外の形状の一例として、円弧部44sと直線部44tとを合わせた形状をなしている。円弧部44sは外側面44aのうち径方向外側の部分に形成されている。直線部44t(非円弧部位)は外側面44aのうち径方向内側の部分に形成されている。直線部44tは、直線状に延在する部分であり、円弧部44sを延長した仮想円弧44uよりも周方向に張出している。円弧部44sと仮想円弧44uと外側面44bとは、それぞれ、中心が共通する円弧をなす。なお、上述したような外側面44a,44bの形状の詳細な表現は、図2では省略されている。
以上のような係合部37による作用効果について説明する。図5(a)に示されるようにノズル開度が小さい領域では、ノズルリンク板頭部43が反時計回りに傾き、外側面44aの円弧部44sが内側面42aに対面する。このとき、内側面42bには円弧をなす外側面44bが対面している。これに対し、図5(b)に示されるようにノズル開度が大きい領域では、ノズルリンク板頭部43が時計回りに傾き、外側面44aの直線部44tが内側面42aに対面する。このときも、内側面42bには円弧をなす外側面44bが対面している。図5(b)の状態でのクリアランスの量は、直線部44tと内側面42aとの間隙と、内側面42bと外側面44bとの間隙と、の合計に対応する。従って、このクリアランスの量は、図5(a)の状態に比較して、仮想円弧44uからの直線部44tの張出し量だけ小さくなる。
以上のような可変ノズル機構部20において、ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図6に示されるようなものになる。すなわち、可変ノズル機構部20では、ノズル開度が全開に近い領域においては、全開に近づくに従ってクリアランスの量が小さくなっていく。その他の領域では、クリアランスの量が一定である。
以上の例のように、ノズルリンク板頭部43の外側面44a,44bの形状を調整することにより、タービン2のノズル開度とクリアランスの量との間に、意図的に所望の関係性を設定することができる。例えば、あるノズル開度域ではクリアランスを大きくして機構の作動性を高め、他のノズル開度域ではクリアランスを小さくして部品の摩耗低減を図る、といった設定が可能になる。
例えば、内燃機関でエグゾーストブレーキが使用されているときには、過給機1のノズル22の開度は全開とされる。エグゾーストブレーキが使用されている状態では、可変ノズル機構部20の部品の摩耗低減が優先されてクリアランスが小さくなり、それ以外の状態では、可変ノズル機構部20の円滑な作動性が優先されてクリアランスが大きくなる、といったような設定が可能になる。
前述のとおり、本実施形態では、外側面44aの円弧以外の部分として、直線状の直線部44tが採用されている。この構成によれば、凹溝41の内側面42aとノズルリンク板頭部43の直線部44tとが面同士で接触するという設定が可能である。この場合、内側面42aと直線部44tと接触面積が比較的大きくなるので、部品の摩耗の低減が効率よく図られる。
なお、外側面44a,44bが直線部44tのような直線状の部分を有する構成は必須ではない。例えば、直線部44tの代わりに、円弧部44sよりも曲率半径が大きい曲線部分が採用されてもよい。また、部品の摩耗低減が優先されるノズル開度域には、クリアランスがゼロになるようなノズル開度が存在してもよい。また、可変ノズル機構部20の作動ロバスト性が確保されるために、円弧部44sと直線部44tとが滑らかに連続することが好ましい。例えば、軸方向から見て、直線部44tとの境界における円弧部44sの接線が直線部44tに一致することが好ましい。
(第2実施形態)
上記のクリアランスの量がノズル開度に応じて変動するためには、凹溝41の内側面42a,42bが互いに平行な平面であるという構成が回避されてもよい。すなわち、凹溝41の内側面42a,42bが互いに非平行な面であるようにされてもよい。この場合の係合部37の具体例を第2実施形態として図7を参照しながら説明する。本実施形態で第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、図面に同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下の説明では、図7における左右に対応させて「左」、「右」等の語を用いる場合がある。
図7に示されるように、本実施形態においては、係合部37の主動要素37Pは、駆動リング33に形成された凹溝241であり、従動要素37Qは、ノズルリンク板35の先端部に形成されたノズルリンク板頭部243である。
軸方向から見たノズルリンク板頭部243の外側面244a,244bは、中心が共通する左右対称の円弧をなしている。その一方、凹溝241の内側面242aと内側面242bとは互いに平行ではない。凹溝241の深さ方向(駆動リング33の径方向)の位置に応じて凹溝241の幅が変動している。具体的には、内側面242a.242bは、平行部242sと傾斜部242tとを合わせた形状をなしている。対向する平行部242s、242sは互いに平行である。傾斜部242t,242t(幅変動部位)は、径方向内側に向かうに従って、互いの距離が近づくように傾斜している。すなわち、径方向内側に向かうに従って、凹溝241の幅が狭くなっている。
以上のような係合部37によれば、次のような現象が発生する。ノズル開度が中程度の領域では、ノズルリンク板頭部243は凹溝241内の平行部242s,242sに挟まれて位置する。この場合、クリアランスは外側面244a,244bと平行部242s,242sとの間隙に対応する。一方、ノズル開度を縮小又は拡大するときには、ノズルリンク板頭部243は凹溝241に比べて小さい回動半径で周方向に移動する。従って、ノズル開度が小さい領域及び大きい領域では、ノズルリンク板頭部243は、凹溝241に対して相対的に径方向内側に変位し、凹溝241内の浅い場所に位置する。この場合、クリアランスは外側面244a,244bと傾斜部242t,242tとの間隙に対応し、比較的狭くなる。
従って、ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図8に示されるようなものになる。すなわち、本実施形態の可変ノズル機構部20では、ノズル開度が全開に近い領域において、全開に近づくにつれてクリアランスの量が小さくなっていく。また、ノズル開度が全閉に近い領域において、全閉に近づくにつれてクリアランスの量が小さくなっていく。その他の領域では、クリアランスの量が一定である。
以上の例のように、凹溝241の内側面242a,242bの形状を調整することによっても、タービン2のノズル開度とクリアランスの量との間に、意図的に所望の関係性を設定することができる。
可変ノズル機構部20の作動ロバスト性が確保されるために、平行部242sと傾斜部242tとが滑らかに連続することが好ましい。例えば、軸方向から見て平行部242sと傾斜部242tとの境界部が丸められた形状をなしてもよい。また、軸方向から見た傾斜部242tが直線的に延在することも必須ではなく、曲線であってもよい。
(第3実施形態)
クリアランスの量がノズル開度に応じて変動する構成は、駆動リンク板31と駆動リング33との係合部39に適用されてもよい。この場合の係合部39の具体例を第3実施形態として図9を参照しながら説明する。本実施形態で第1,第2実施形態と同一又は同等の構成要素については、図面に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図9に示されるように、本実施形態においては、係合部39の主動要素39Pは、駆動リンク板31の先端部に形成された駆動リンク板頭部343であり、従動要素39Qは、駆動リング33に形成された凹溝341である。
凹溝341は駆動リング33の内側に設けられている。凹溝341は、周方向に対向する一対の内側面342a,342bを有している。内側面342a,342bは、駆動リング33の外表面のうち、可変ノズル機構部20の可動範囲内で駆動リンク板頭部343に接触可能な面である。
駆動リンク板頭部343は、凹溝341内に嵌め込まれ、内側面342a,342bの間に周方向に挟まれて位置している。駆動リンク板頭部343は、一対の外側面344a,344bを有している。外側面344a,344bは、駆動リンク板頭部343の外表面のうち、可変ノズル機構部20の可動範囲内で駆動リング33に接触可能な面である。外側面344aは内側面342aに対面し、外側面344bは内側面342bに対面している。凹溝341と駆動リンク板頭部343との間にはクリアランスが存在する。
上記の構造によれば、図9中において、駆動リンク板31が時計回りに回動したときには、駆動リンク板頭部343の外側面344bが凹溝341の内側面342bに接触し当該内側面342bを右方向に押す。これにより凹溝341が駆動リンク板頭部343に追従して右方向に押し動かされ、駆動リング33が回転軸線Hを中心として時計回りに回動する。同様にして、駆動リンク板31が反時計回りに回動したときには、駆動リング33が回転軸線Hを中心として反時計回りに回動する。そして、駆動リング33が回動すると、前述のとおり、ノズルリンク板35を含む伝達機構によって駆動力が伝達され、各ノズルベーン21が回動する。
上記の外側面344a,344bに対して、第1実施形態におけるノズルリンク板頭部43の外側面44a,44b(図3,図4等参照)の形状が適用されている。すなわち、外側面344aは、円弧部44sと直線部44tとを合わせた形状をなしている。一方、凹溝341には、第1実施形態における凹溝41(図3等参照)の形状が適用されている。内側面342aと内側面342bとは、互いに平行な平面である。なお、上述したような外側面344a,344bの形状の詳細な表現は、図2では省略されている。
以上のような係合部39では、第1実施形態と同様の原理によって、凹溝341と駆動リンク板頭部343とのクリアランスの量がタービン2のノズル開度に応じて変動する。ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図6に示されるようなものになる。
なお、図10に示されるように、凹溝341に対して第2実施形態における凹溝241(図7等参照)の形状が適用されてもよい。この場合、凹溝341の内側面342a,342bは、平行部242sと傾斜部242tとを合わせた形状をなす。一方、軸方向から見た外側面344a,344bは、中心が共通する左右対称の円弧をなす。
この係合部39では、第2実施形態と同様の原理によって、凹溝341と駆動リンク板頭部343とのクリアランスの量がタービン2のノズル開度に応じて変動する。ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図8に示されるようなものになる。
(第4実施形態)
クリアランスの量がノズル開度に応じて変動する構成は、図11に示されるような可変ノズル機構部20Aの係合部37に適用されてもよい。この場合の係合部37の具体例を第3実施形態として図11を参照しながら説明する。本実施形態で第1〜第3実施形態と同一又は同等の構成要素については、図面に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
可変ノズル機構部20Aは、前述の可変ノズル機構部20(図2等参照)に代えて過給機1に適用可能である。図12にも拡大して示されるように、本実施形態の可変ノズル機構部20Aでは、ピン443と凹溝441との嵌合構造によって係合部37が構成されている。ピン443は、コンプレッサ3側に突出するように駆動リング33に設けられている。ピン443は、駆動リング33のリング状の本体部に対して回転しないように固定されている。ノズルリンク板35の先端部は、駆動リング33に対して軸方向に重なって位置している。このノズルリンク板35の先端部に凹溝441が形成されており、ピン443と凹溝441とが嵌め合わされている。
図12に示されるように、本実施形態においては、係合部37の主動要素37Pは、駆動リング33に形成されたピン443であり、従動要素37Qは、ノズルリンク板35の先端部に形成された凹溝441である。
凹溝441はノズルリンク板35の先端部に設けられている。凹溝441は、周方向に対向する一対の内側面442a,442bを有している。内側面442a,442bは、ノズルリンク板35の外表面のうち、可変ノズル機構部20Aの可動範囲内でピン443に接触可能な面である。
ピン443は、凹溝441内に嵌め込まれ、内側面442a,442bの間に周方向に挟まれて位置している。ピン443は、一対の外側面444a,444bを有している。外側面444a,444bは、ピン443の外表面のうち、可変ノズル機構部20Aの可動範囲内でノズルリンク板35に接触可能な面である。外側面444aは内側面442aに対面し、外側面444bは内側面442bに対面している。凹溝441とピン443との間にはクリアランスが存在する。
上記の構造によれば、図12中において、駆動リング33が時計回りに回動したときには、ピン443の外側面444bが凹溝441の内側面442bに接触し当該内側面442bを右方向に押す。これにより凹溝441がピン443に追従して右方向に押し動かされ、ノズルリンク板35がベーン軸21aを中心として時計回りに回動する。その結果、ベーン軸21aを含むノズルベーン21(図11参照)が時計回りに回動し、タービン2のノズル22が開かれる。同様にして、駆動リング33が反時計回りに回動したときには、ノズルベーン21(図11参照)が反時計回りに回動し、タービン2のノズル22が閉じられる。
上記の外側面444a,444bに対して、第1実施形態におけるノズルリンク板頭部43の外側面44a,44b(図3,図4等参照)の形状が適用されている。すなわち、外側面444aは、円弧部44sと直線部44tとを合わせた形状をなしている。円弧部44sは外側面444aのうち径方向内側の部分に形成されている。直線部44tは外側面444aのうち径方向外側の部分に形成されている。一方、凹溝441には、第1実施形態における凹溝41(図3等参照)の形状が適用されている。内側面442aと内側面442bとは、互いに平行な平面である。なお、上述したような外側面444a,444bの形状の詳細な表現は、図11では省略されている。
以上のような係合部37では、第1実施形態と同様の原理によって、凹溝441とピン443とのクリアランスの量がタービン2のノズル開度に応じて変動する。ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図6に示されるようなものになる。
なお、図13に示されるように、凹溝441に対して第2実施形態における凹溝241(図7等参照)の形状が適用されてもよい。この場合、凹溝441の内側面442a,442bは、平行部242sと傾斜部242tとを合わせた形状をなす。一方、軸方向から見た外側面444a,444bは、中心が共通する左右対称の円弧をなす。
この係合部37では、第2実施形態と同様の原理によって、凹溝441とピン443とのクリアランスの量がタービン2のノズル開度に応じて変動する。ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図8に示されるようなものになる。
(第5実施形態)
クリアランスの量がノズル開度に応じて変動する構成は、可変ノズル機構部20A(図11参照)の係合部39に適用されてもよい。この場合の係合部39の具体例を第5実施形態として図14を参照しながら説明する。本実施形態で第1〜第4実施形態と同一又は同等の構成要素については、図面に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図11に示されるように、可変ノズル機構部20Aでは、ピン543と凹溝541との嵌合構造によって係合部39が構成されている。駆動リング33は、径方向外側に張出した張出部33aを備えている。ピン543は、コンプレッサ3側に突出するように張出部33aに設けられている。ピン543は、駆動リング33の張出部33aに対して回転しないように固定されている。駆動リンク板31の先端部は、張出部33aに対して軸方向に重なって位置している。この駆動リンク板31の先端部に凹溝541が形成されており、ピン543と凹溝541とが嵌め合わされている。
図14に示されるように、本実施形態においては、係合部39の主動要素39Pは、駆動リンク板31の先端部に形成された凹溝541であり、従動要素39Qは、駆動リング33に形成されたピン543である。
凹溝541は駆動リンク板31の先端部に設けられている。凹溝541は、周方向に対向する一対の内側面542a,542bを有している。内側面542a,542bは、駆動リンク板31の外表面のうち、可変ノズル機構部20Aの可動範囲内でピン543に接触可能な面である。
ピン543は、凹溝541内に嵌め込まれ、内側面542a,542bの間に周方向に挟まれて位置している。ピン543は、一対の外側面544a,544bを有している。外側面544a,544bは、ピン543の外表面のうち、可変ノズル機構部20Aの可動範囲内で駆動リンク板31に接触可能な面である。外側面544aは内側面542aに対面し、外側面544bは内側面542bに対面している。凹溝541とピン543との間にはクリアランスが存在する。
上記の構造によれば、図14中において、駆動リンク板31が反時計回りに回動したときには、凹溝541の内側面542aがピン543の外側面544aに接触し当該外側面544aを右方向に押す。これによりピン543が凹溝541に追従して右方向に押し動かされ、駆動リング33が回転軸線Hを中心として時計回りに回動する。同様にして、駆動リンク板31が時計回りに回動したときには、駆動リング33が回転軸線Hを中心として反時計回りに回動する。そして、駆動リング33が回動すると、前述のとおり、ノズルリンク板35を含む伝達機構によって駆動力が伝達され、各ノズルベーン21が回動する。
上記の外側面544a,544bに対して、第1実施形態におけるノズルリンク板頭部43の外側面44a,44b(図3,図4等参照)の形状が適用されている。すなわち、外側面544aは、円弧部44sと直線部44tとを合わせた形状をなしている。円弧部44sは外側面544aのうち径方向外側の部分に形成されている。直線部44tは外側面544aのうち径方向内側の部分に形成されている。一方、凹溝541には、第1実施形態における凹溝41(図3等参照)の形状が適用されている。内側面542aと内側面542bとは、互いに平行な平面である。なお、上述したような外側面544a,544bの形状の詳細な表現は、図11では省略されている。
以上のような係合部39では、第1実施形態と同様の原理によって、凹溝541とピン543とのクリアランスの量がタービン2のノズル開度に応じて変動する。ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図6に示されるようなものになる。
なお、図15に示されるように、凹溝541に対して第2実施形態における凹溝241(図7等参照)の形状が適用されてもよい。この場合、凹溝541の内側面542a,542bは、平行部242sと傾斜部242tとを合わせた形状をなす。一方、軸方向から見た外側面544a,544bは、中心が共通する左右対称の円弧をなす。
この係合部39では、第2実施形態と同様の原理によって、凹溝541とピン543とのクリアランスの量がタービン2のノズル開度に応じて変動する。ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図8に示されるようなものになる。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、実施例の変形例を構成することも可能である。各実施形態の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
例えば、ノズル開度とクリアランスの量との関係は、図6や図8に示されるものには限定されず、種々の関係を設定することができる。また、凹溝、ノズルリンク板、駆動リンク板、ピン等の各部品の形状は、各実施形態のものには限定されない。すなわち、ノズル開度とクリアランスの量との所望の関係を実現する各部品(駆動リンク板頭部、ノズルリンク板頭部、ピン、凹溝等)の形状は、幾何学的な考察に基づいて適宜設計されればよい。
1 過給機
20,20A 可変ノズル機構部(可変容量機構)
21 ノズルベーン
21a ベーン軸
22 ノズル
33 駆動リング
35 ノズルリンク板(伝達機構)
37 係合部(回動変換部)
37P 主動要素
37Q 従動要素
39 係合部(回動変換部)
39P 主動要素
39Q 従動要素
41 凹溝
42a,42b 内側面
43 ノズルリンク板頭部
44a,44b 外側面
44t 直線部(非円弧部位)
241 凹溝
242a,242b 内側面
242t 傾斜部(幅変動部位)
243 ノズルリンク板頭部
244a,244b 外側面
341 凹溝
342a,342b 内側面
343 駆動リンク板頭部
344a,344b 外側面
441 凹溝
442a,442b 内側面
443 ピン
444a,444b 外側面
541 凹溝
542a,542b 内側面
543 ピン
544a,544b 外側面

Claims (6)

  1. 可変容量型過給機の複数のノズルベーンを回動させることによりノズルを開閉する可変容量機構であって、
    外部からの駆動力によって回動する駆動リングと、
    前記ノズルベーンの回動軸に設けられ、前記駆動リングの回動に起因して前記ノズルベーンと一緒に回動するノズルリンク板と、
    前記駆動リングの回動を前記ノズルリンク板の回動に変換する回動変換部と、を備え、
    前記回動変換部は、
    前記駆動リングに設けられた主動要素と、前記ノズルリンク板に設けられ前記主動要素に対しクリアランスをもって嵌合され前記主動要素に押されて変位する従動要素と、を有し、
    前記クリアランスの量が前記ノズルの開度に応じて変動する、可変容量機構。
  2. 可変容量型過給機の複数のノズルベーンを回動させることによりノズルを開閉する可変容量機構であって、
    外部からの駆動力によって回動する駆動リンク板と、
    前記駆動リンク板の回動に起因して回動する駆動リングと、
    前記駆動リングの回動に起因してノズルベーンを回動させる伝達機構と、
    前記駆動リンク板の回動を前記駆動リングの回動に変換する回動変換部と、を備え、
    前記回動変換部は、
    前記駆動リンク板に設けられた主動要素と、前記駆動リングに設けられ前記主動要素に対しクリアランスをもって嵌合され前記主動要素に押されて変位する従動要素と、を有し、
    前記クリアランスの量が前記ノズルの開度に応じて変動する、可変容量機構。
  3. 前記主動要素又は前記従動要素のうち一方の要素は、他方の要素を挟んで対向する一対の内側面を有する凹溝であり、
    前記他方の要素は、前記凹溝の前記内側面に対面する一対の外側面を有し、
    前記内側面と当該内側面に対面する外側面とが接触して前記主動要素から前記従動要素へ力が伝達される、請求項1又は2に記載の可変容量機構。
  4. 前記駆動リングの回動軸線に平行な方向から見たときに、一対の前記外側面が互いに非対称の形状をなす、請求項3に記載の可変容量機構。
  5. 前記凹溝の前記内側面は互いに平行な平面であり、
    前記外側面のうち少なくとも一方は、前記駆動リングの回動軸線に平行な方向から見たときに、円弧以外の形状をなす非円弧部位を含む、請求項3に記載の可変容量機構。
  6. 前記凹溝は、当該凹溝の深さ方向の位置に応じて前記凹溝の幅が変動する幅変動部位を含み、
    前記駆動リングの回動軸線に平行な方向から見たときに、両方の前記外側面が円弧をなす、請求項3に記載の可変容量機構。
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