JP2021007860A - Seat pad with duct and manufacturing method thereof - Google Patents
Seat pad with duct and manufacturing method thereof Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021007860A JP2021007860A JP2020181060A JP2020181060A JP2021007860A JP 2021007860 A JP2021007860 A JP 2021007860A JP 2020181060 A JP2020181060 A JP 2020181060A JP 2020181060 A JP2020181060 A JP 2020181060A JP 2021007860 A JP2021007860 A JP 2021007860A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- gutter
- foam
- seat pad
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車両用座席シートを構成するシートパッドで、ダクトを埋設したダクト入りシートパッド及びその製造方法に関する。 The present invention relates to a seat pad having a duct in which a duct is embedded in a seat pad constituting a seat for a vehicle, and a method for manufacturing the same.
自動車等の車両に搭載される座席シートの座部や背もたれを構成するシートパッドがある。シートパッドは着座乗員が表皮を介して接する場所で、夏季に汗ばむ一方、冬季は冷たく感じることから、空調エアを送る配風用ダクトを埋設一体化したシートパッドが種々提案されてきた(例えば特許文献1)。特許文献1は、ブロー成形等のパイプ状ダクトを埋設したシートパッドで、乗員が着座しても変形を起こし難く、空調エアの必要配風量が確保され満足するものになっている。
There are seat pads that form the seats and backrests of seats mounted on vehicles such as automobiles. Since the seat pad is a place where the seated occupant contacts through the skin and sweats in the summer and feels cold in the winter, various seat pads have been proposed in which an air-conditioning duct for sending air-conditioning air is embedded and integrated (for example, a patent). Document 1).
しかるに、特許文献1の発明は、ポリプロピレン樹脂等からなるダクトをインサートし、発泡ウレタンのパッド本体を一体発泡成形するシートパッドであるため、ダクトとパッド本体との接合力が弱い。よって、ダクトがもげ落ちないよう、ダクトをカバーしてパッド本体裏面への不織布等の裏当て材の被着が必要になっている。
また、ダクトがソリッド樹脂からなり、それなりに重い。近年は燃費の向上等でより一層の軽量化に応えていかねばならない動きがあり、ダクトにも軽量化への期待がある。
However, since the invention of
In addition, the duct is made of solid resin and is heavy as it is. In recent years, there has been a movement to respond to further weight reduction by improving fuel efficiency, and there are expectations for duct weight reduction.
本発明は、上記問題を解決するもので、軽量化を推進したダクト入りシートパッド及びその製造方法を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to solve the above problems, and to provide a ducted seat pad and a method for manufacturing the same, which promotes weight reduction.
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、エア導入口が設けられると共にダクト経路にエア噴出口が設けられた配風用ダクトと、前記エア噴出口に連通する空気吹出口になる窪みを乗員当接側の表面に形成し、前記ダクトをインサート品にして一体発泡成形されているパッド本体と、を具備するダクト入りシートパッドにおいて、前記ダクトの内側層を独立気泡構造の樹脂製発泡体とし、且つ該ダクトが、そのダクトを作る一対の樋状半割部材を接合一体化して形成されてなることを特徴とするダクト入りシートパッドにある。請求項2の発明たるダクト入りシートパッドは、請求項1で、ダクトの水平方向に配設されるダクト部の部位に、横断面形状を横幅よりも縦幅が小さい扁平形にして、且つその横幅方向中央部分に流路内へ向かう凹みが形成されることを特徴とする。請求項3の発明たるダクト入りシートパッドは、請求項1又は2で、ダクトには、前記エア噴出口の周縁に短筒部が設けられていることを特徴とする。請求項4の発明たるダクト入りシートパッドは、請求項1〜3で、一対の樋状半割部材が、流路形成用凹所をつくる樋状部材の両側縁に鍔部を設け、一対ある樋状部材の一方にエア噴出口用孔を設けて一の樋状半割部材とし、他方の樋状部材にエア導入口用孔を設けて他の樋状半割部材としていることを特徴とする。請求項5の発明たるダクト入りシートパッドは、請求項3又は4で、ダクトが、内側層の外面に一体化した外側層を設け、該外側層を連続気泡構造の発泡体又は不織布からなる多孔質体とした積層構造のダクト壁からなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明の要旨は、エア導入部が設けられると共にダクト経路にエア噴出口が設けられた配風用ダクトを、発泡成形型にセットし、次いで、発泡原料の注入及び型閉じを経て、該ダクトを埋設一体化するパッド本体を発泡成形し、その発泡成形で、乗員当接側のパッド本体表面に形成する窪みを前記エア噴出口に合わせて空気吹出口にするダクト入りシートパッドの製造方法であって、前記ダクトの内側層が独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体にして、且つ該ダクトが、そのダクトを作る一対の樋状半割部材を接合一体化して形成されるようにして、該ダクトを発泡成形型にセットし、次に、発泡原料の注入及び型閉じを経て、ダクトを裏面側に埋設した前記パッド本体を発泡成形することを特徴とするダクト入りシートパッドの製造方法にある。請求項7の発明たるダクト入りシートパッドの製造方法は、請求項6で、ダクトの水平方向に配設されるダクト部の部位に、横断面形状を横幅よりも縦幅が小さい扁平形にして、且つその横幅方向中央部分に流路内へ向かう凹みが形成されていることを特徴とする。請求項8の発明たるダクト入りシートパッドの製造方法は、請求項6又は7で、ダクトには、前記エア噴出口の周縁に短筒部が設けられていることを特徴とする。請求項9の発明たるダクト入りシートパッドの製造方法は、請求項6〜8で、一対の樋状半割部材が、流路形成用凹所をつくる樋状部材の両側縁に鍔部を設け、一対ある樋状部材の一方にエア噴出口用孔を設けて一の樋状半割部材とし、他方の樋状部材にエア導入口用孔を設けて他の樋状半割部材としていることを特徴とする。請求項10の発明たるダクト入りシートパッドの製造方法は、請求項6〜9で、前記ダクトが、内側層の外面に一体化した外側層を設け、該外側層を連続気泡構造の発泡体又は不織布からなる多孔質体とした積層構造のダクト壁からなることを特徴とする。
In order to achieve the above object, the gist of the invention according to
The gist of the invention according to claim 6 is to set an air distribution duct provided with an air introduction portion and an air outlet in the duct path in a foam molding mold, and then inject and close the foam raw material. A ducted sheet in which the pad body that embeds and integrates the duct is foam-molded, and the recess formed on the surface of the pad body on the occupant contact side is made into an air outlet by matching the air outlet. A method for manufacturing a pad, in which the inner layer of the duct is made of a thermoplastic resin foam having a closed cell structure, and the duct is formed by joining and integrating a pair of gutter-shaped halves that form the duct. The duct-filled sheet is characterized in that the duct is set in a foam molding mold, and then the pad body in which the duct is embedded on the back surface side is foam-molded after injection of a foaming material and closing of the mold. It is in the pad manufacturing method. The method for manufacturing a seat pad with a duct, which is the invention of
本発明のダクト入りシートパッド及びその製造方法は、従来のソリッド樹脂製ダクトに比べて断然軽くなって、軽量化を推進でき優れた効果を発揮する。 The ducted seat pad of the present invention and the manufacturing method thereof are significantly lighter than the conventional solid resin duct, can promote weight reduction, and exhibit excellent effects.
以下、本発明に係るダクト入りシートパッド及びその製造方法について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図12は本発明のダクト入りシートパッド(以下、単に「シートパッド」ともいう。)及びその製造方法の一形態で、図1はシートパッドの平面図、図2は図1のII-II線矢視図、図3は図1のIII-III線矢視図、図4は図1のIV-IV線矢視図、図5は図4の部分拡大図、図6は図5に代わる別態様図、図7は(イ)が樋状部材の断面図、(ロ)が半割部材の断面図である。図8は(イ)が図5のエア噴出口周りの断面図、(ロ)が他態様図、(ハ)は(ロ)の短筒部付きダクトを下型にセットした断面図、図9は型開状態で発泡原料を注入している発泡型の説明断面図、図10は型閉じし、発泡成形に向かう発泡型の説明断面図、図11は発泡成形を終えた説明断面図、図12は(イ)が図10の隆起部周りの拡大図、(ロ)が(イ)から発泡原料が多孔質体へ浸入している説明図を示す。尚、各図は図面を判り易くするためダクト3等の要部を強調図示し、本発明と直接関係しない部分を省略する。凹みは図3、図4にのみ示す。
Hereinafter, the ducted seat pad and the manufacturing method thereof according to the present invention will be described in detail.
(1)
1 to 12 are a ducted seat pad of the present invention (hereinafter, also simply referred to as “seat pad”) and a form of a manufacturing method thereof. FIG. 1 is a plan view of the seat pad, and FIG. 2 is II of FIG. -II line arrow view, FIG. 3 is a III-III line arrow view of FIG. 1, FIG. 4 is an IV-IV line arrow view of FIG. 1, FIG. 5 is a partially enlarged view of FIG. 4, and FIG. 7 is a cross-sectional view of the gutter-shaped member, and FIG. 7B is a cross-sectional view of the half-split member. 8 (a) is a cross-sectional view around the air ejection port of FIG. 5, (b) is a cross-sectional view of another aspect, and (c) is a cross-sectional view of (b) a duct with a short tube set in a lower mold. Is an explanatory cross-sectional view of a foaming mold in which a foaming raw material is injected in an open state, FIG. 10 is an explanatory cross-sectional view of a foaming mold that is closed and heads for foam molding, and FIG. 11 is an explanatory cross-sectional view after foam molding is completed. 12 (a) shows an enlarged view around the raised portion of FIG. 10, and (b) shows an explanatory view from (a) in which the foamed raw material has infiltrated into the porous body. In addition, in order to make the drawings easier to understand, each drawing emphasizes the main parts such as the
1)ダクト入りシートパッド
ダクト入りシートパッド1は、背もたれ用のバックパッドや着座した乗員の下半身を受け支えるクッションパッドで、本実施形態は図1のような車両前部クッションパッドに適用する。クッションパッドに表皮を被せてシートクッションの形にすれば、公知のバックパッドに表皮を被せたバックレストと公知のヘッドレストとで車両用座席シートを形成する。
ダクト入りシートパッド1は、パッド本体2とダクト3とを具備する。
1) Ducted seat pad The ducted
The
ダクト3は、エア導入口31が設けられると共にダクト経路にエア噴出口32が設けられた配風用ダクトである。この配風用ダクト3は内側層3Aを独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体とし、外側層3Bを不織布3B2(又は連続気泡構造の発泡体3B1)からなる多孔質体とした積層構造のダクト壁で構成されている(図4〜図6)。ここでは、図1のような平面視略H字状の配風流路uを有するダクト3で、扁平状中空基部3Kの車幅方向両端から一対のパイプ状ダクト部3Dが車両前後方向に延びる。ダクト3の表面側にはエア噴出口32が複数開設される。本発明の「表面」側とは乗員が座部に腰掛ける時に当接する面の側をいう。
ダクト3は、基部3K及び各ダクト部3Dがシートパッド裏面1b側で水平方向に配設される(図2,図3)。ダクト部3Dは断面形状が円形でなく、その水平方向に配設される部位で、横断面形状を横幅3Yよりも縦幅3Tが小さい扁平状の中空オーバル形とする(図4)。軽量化で厚みhが減少化傾向にあるシートパッド1で、ダクト部縦幅3Tをできるだけ小さくし、パッド本体2のクッション性厚み幅を大きく確保する。
The
In the
ダクト3の各ダクト部3Dには横幅方向中央部分に流路u内へ向かう凹み36が適宜形成される。図4に示す断面形状の凹み36がダクト3の延びる方向に連続又は断続的に形成される。本ダクト3は、既述のごとく独立気泡構造発泡体の内側層3Aと不織布3B2の外側層3Bとの積層構造のダクト壁を有しており、着座乗員によってダクト3が押し潰される虞がある。そこで、押し潰される前に凹み36の流路側当たり部39を底着きさせて、図4でいえば凹み36の左右両側に残される流路uで必要風量を確保する。前記基部3Kは、車幅方向中央部分に基部3K内へ向かう凹み36を、表面側と裏面側の両方に設けて、必要流路uを確保する(図3)。
In each
本実施形態のダクト3は、そのダクト3を作る一対の樋状半割部材4,5を接合一体化して形成されている。図7(イ)のような上下に二つ割りした一対の樋状部材41,51の成形後に、同図(ロ)のごとくエア導入口用孔42,エア噴出口用孔52を開設して一対の半割部材4,5とし、その後、両者を接合一体化して図1,図2のダクト3が作製される(詳細後述)。
The
ダクト3の内側層3Aとなる独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体を構成する樹脂には、発泡ポリプロピレン,発泡ポリエチレン,発泡ポリスチレン等がある。発泡ポリウレタンは熱可塑性樹脂製発泡体でないが、本発明でいう熱可塑性樹脂製発泡体には含まれるものとする。内側層3Aを発泡ポリウレタン製にすることもできる。
ダクト3の外側層3Bとなる多孔質体の不織布3B2を構成する樹脂には、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,ナイロン,PET等がある。不織布3B2は、接着剤を使用して繊維相互間を接着したものや、熱可塑性合成繊維を用いて、熱処理により繊維相互を融着させたもの等が存在する。不織布3B2に代えて多孔質体が連続気泡構造の発泡体3B1の場合、該発泡体を構成する樹脂には、発泡ウレタン,発泡ポリエチレン等がある。独立気泡構造の発泡体を圧縮して連続気泡構造とすることもできる。内側層3Aを構成する発泡体に加え、外側層3Bを構成する多孔質体も発泡ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製であると、樋状部材41,51が真空成形し易くなりより好ましくなる。内側層3Aを構成する発泡体と外側層3Bを構成する多孔質体が同一の熱可塑性樹脂製であれば、樋状部材41,51の真空成形がさらに容易になり一層好ましくなる。
Resins constituting the thermoplastic resin foam having a closed cell structure serving as the
Resins constituting the porous non-woven fabric 3B2 to be the
パッド本体2は、発泡成形型7に軟質ポリウレタン発泡原料g等を注入して発泡成形された発泡体で、車両用シートパッド1の主要部を構成する。各エア噴出口32に連通する空気吹出口210になる窪み21を乗員当接側の表面2aに複数形成し、ダクト3をインサート品にして一体発泡成形される。パッド本体2の裏面2b側にはエア導入口31が露出する。シートパッド主要部を構成するメイン部2Aの両側にサイド部2Bを設け、シートパッド表面1a側の両境界に吊溝27を設ける。符号27aは縦溝、符号27bは横溝、符号2Cはバックレストとの合せ部を示す。
The
パッド本体2はその一部が、図5のように前記ダクト3と接するダクト外面3aを越えて、多孔質体に係る不織布3B2の繊維間内にまで入り込んで硬化している。多孔質体が連続気泡構造の発泡体3B1の場合は、図6のように該発泡体の気泡内にまで入り込んで硬化している。ダクト外面3aに空隙がある不織布3B2や連続気泡構造の発泡体3B1の場合、パッド本体2の発泡成形過程で、発泡原料gがそこに容易に浸入して硬化し、該パッド本体2とダクト3とが一体化する。発泡原料gが外側層3Bのダクト外面3aから浸入した表層領域に、該発泡原料gの硬化層と多孔質体とが絡み合う結合表層Zができる所望のダクト入りシートパッド1になっている。
As shown in FIG. 5, a part of the
さらにいえば、パッド本体2がダクト3をインサート品にして一体発泡成形されるが、ダクト3に設けるエア噴出口32周りは、本実施形態の図8(イ)に代えて、同図(ロ),(
ハ)のような周縁に短筒部33が張り出すエア噴出口32とすると、より好ましいダクト入りシートパッド1となる。パッド本体2の発泡成形で、下型8の隆起部82とでエア噴出口32からダクト3内への発泡原料gの浸入を効果的に阻止できるからである(詳細後述)。
Furthermore, the
If the
2)ダクト入りシートパッドの製造方法
ダクト入りシートパッド1は、前記ダクト3と発泡成形型7とを用いて、ダクト3を発泡成形型7にセットし、次いで、発泡原料gの注入及び型閉じを経て、ダクト3を埋設一体化するパッド本体2を発泡成形して得られる。エア導入口31が設けられると共にダクト経路にエア噴出口32が設けられた配風用ダクト3を発泡成形型7にセットし、パッド本体2の発泡成形で、乗員当接側のパッド本体表面2aに形成する窪み21をエア噴出口32に合わせて空気吹出口210にするダクト入りシートパッド1を造る。
2) Method for manufacturing a seat pad with a duct In the
発泡成形型7は、図9ごとくの上型9と下型8とを備える。図示しないヒンジを支点にして図10のごとく型閉じすると、全体的にへこみ度合いが大きな下型キャビティ面81と一部にへこみを有するものの略平坦な上型キャビティ面91とで、ダクト入りシートパッド1のキャビティCをつくる。尚、図9〜図12の発泡成形型7は、車両設置状態にある図2のシートパッド1と上下が逆の姿態で、ダクトと一体のパッド本体2を発泡成形する型構造になっている。
The
ダクト3は、既述のごとく内側層3Aが独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体にして、外側層3Bが不織布3B2(又は連続気泡構造の発泡体3B1)からなる多孔質体にした積層構造のダクト壁からなる。本発明のダクト3は、ソリッド樹脂のような剛性がないため、パイプ状にしてからエア噴出口32を開設するのが難しい。そこで、パッド本体2の発泡成形に先立ち、ダクト3が例えば以下のようにして造られる。
As described above, the
まず、独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体と不織布3B2からなる多孔質体とが一体化した二層構造のダクト用シート状素材を準備する。内側層3A用の熱可塑性樹脂製発泡体と外側層3B用の不織布3B2は接着層を介して積層一体化されている。該接着層は、熱可塑性樹脂製発泡体と不織布3B2との接合面での加熱融着や接合面に介在させた低融点フィルム等で形成される。
次に、前記シート状素材を、真空成形(又は圧空成形)によって、内側層3Aが熱可塑性樹脂製発泡体で、外側層3Bが不織布3B2になる図7(イ)の樋状部材41,51に成形する。流路形成用凹所410,510をつくる樋状部材41,51の両側縁には、図示のような鍔部4b,5bが設けられる。続いて、一方の樋状部材51にエア噴出口用孔52を設けて一の半割部材5とし、他方の樋状部材41にエア導入口用孔42を設けて他の半割部材4とする。しかる後、両半割部材4,5の鍔部4b,5bを接合一体化してダクト3を形成する。本ダクト3がソリッド樹脂と違って柔軟性があり、パイプ状ダクトの状態下で、エア導入口31,エア噴出口32を設けるのは至難である。そこで、シート部材から成形された樋状部材41,51に、エア導入口用孔42,エア噴出口用孔52を設けて半割部材4,5にし、その後、両半割部材4,5を接着する。図7(ロ)のごとく、凹所510を下方に向け、エア噴出口用孔52を設けた樋本体5aの両側縁に延びる鍔部5bと、凹所410を上方へ向け、エア導入口用孔42を設けた樋本体4aの両側縁に延びる鍔部4bとを接着してダクト3を完成させる。ダクト3になった段階で、エア噴出口用孔52がエア噴出口32に、エア導入口用孔42がエア導入口31になる。
ダクト3には、水平方向に配設される基部3K及びダクト部3Dの部位で、横断面形状を横幅3Yよりも縦幅3Tが小さい扁平形にして、且つその横幅方向中央部分に流路u内へ向かう凹み36が適宜形成される(図4,図9)。
First, a sheet-like material for a duct having a two-layer structure in which a foam made of a thermoplastic resin having a closed cell structure and a porous body made of a non-woven fabric 3B2 are integrated is prepared. The thermoplastic resin foam for the
Next, the sheet-like material is vacuum-formed (or compressed air-formed) so that the
In the
前記ダクト3と前記発泡成形型7を用いて、ダクト入りシートパッド1が例えば次のように製造される。
まず、発泡成形型7を図9の型開状態とする。この型開状態下の下型8に、ダクト3をその裏面側が上向くようにセットする。外側層3Bの多孔質体たる不織布3B2(又は連続気泡構造の発泡体3B1)を熱可塑性樹脂製とし、一対の樋状半割部材4,5を接合一体化して形成したダクト3を下型8にセットする。ダクト3にはエア導入口31がシールテープで塞ぐ前処理がなされている。外側層3Bの不織布3B2(又は連続気泡構造の発泡体3B1)は、内側層3Aの独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体と同じ熱可塑性樹脂であればより好ましい。
下方側へ向けた各エア噴出口32へ下型8の隆起部82の先端部分を挿入して、該エア噴出口32を塞ぐようにして、ダクト3が下型8にセットされる。
Using the
First, the
The
次に、型開状態のまま下型キャビティ面81上に、注入ホースNL等を使用してシートパッド成形用ウレタン発泡原液等の発泡原料gを所定量注入する。
続いて、上型9を作動させ型閉じする(図10)。上型9と下型8との型閉じで、ダクト3がインサートセットされたシートパッド1用キャビティCができる。この型閉じで、弾性のあるダクト3が上型9によって押え付けられ、反作用で、円錐台状隆起部82の先端部分がエア噴出口32の内周壁に強く密着し、エア噴出口32に封をする。
Next, a predetermined amount of foaming raw material g such as urethane foam stock solution for sheet pad molding is injected onto the lower
Subsequently, the
ちなみに、前記エア噴出口32の周縁に図8(ハ)ごとくの短筒部33が設けられると、型閉じ時に隆起部82によるエア噴出口32をより高い精度で封止でき好適となる。短筒部33は内径側が独立気泡構造の発泡体からなる内側層3Aになる。型閉じで、隆起部82が挿入されて当接する独立気泡構造の内側層3Aは弾性のあるガスケットの役目を担えるので、エア噴出口32をより確実に封止できる。短筒部53は、エア噴出口用孔52を開設するにあたり、パンチTの先端部を図8(ロ)のような形状にしたりパンチTの加熱温度等を調整したりして設けることができる。尚、樋状部材51に設けた短筒部53は、ダクト3になると短筒部33になる。
By the way, if the
型閉じ後、主工程の発泡成形に移る。表面2a側に着座乗員の当接側部分を有する、軟質ポリウレタン発泡成形体からなるパッド本体2を発泡成形する。エア噴出口32を隆起部82で封止した状態で、ダクト3を裏面2b側に埋設したパッド本体2を発泡成形する。
ここで、型閉じ後の発泡成形の初期は、図12(イ)のごとく発泡原料gの発泡が進行し、その上面が上昇していく。続いて、図12(ロ)のごとくダクト外面3aに発泡原料gが到達するが、ダクト3の外側層3Bが不織布3B2であるため、発泡原料gが繊維間内へたやすく入り込んでいく。発泡原料gの一部が、該ダクト3と接するダクト外面3aを越えて、多孔質体に係る不織布3B2の該不織布を構成する繊維間内(又は連続気泡構造の発泡体3B1の気泡内)へと浸入し、硬化する。外側層3Bのダクト外面3a側にしみ込んだ発泡原料gが不織布3B2と絡み合って硬化一体化した結合表層Zができる。
After closing the mold, the process moves to the main process of foam molding. The
Here, in the initial stage of foam molding after the mold is closed, the foaming raw material g is foamed as shown in FIG. 12A, and the upper surface thereof rises. Subsequently, as shown in FIG. 12B, the foamed raw material g reaches the duct
パッド本体2の発泡成形を終えると、特に裏当て材に頼らなくても、斯かる結合表層Zの形成によってダクト3とパッド本体2とが強固に結合一体化した所望のダクト入りシートパッド1が造られる(図5)。不織布3B2に代え、外側層3Bを連続気泡構造の発泡体3B1とした場合も、相互に連通する気泡内へ発泡原料gが浸入,硬化して結合表層Zを形成でき(図6)、ダクト3とパッド本体2とが結合一体化した所望のダクト入りシートパッド1を造ることができる。
符号88は吊溝形成用盛上り部、符号89,符号99は型合せ面を示す。他の構成は、1)で述べたダクト入りシートパッド1と同様で、説明を省略する。1)と同一符号は同一又は相当部分を示す。
After the foam molding of the
(2)実施形態2
本実施形態のダクト入りシートパッド及びその製造方法は、図13〜図16のごとく、エア導入口31がダクト3の裏面側に設けられるのではなく、ダクト3の側方で、水平配設されるパイプ状ダクト3の一の側方に露出するパイプ穴をエア導入口31として活用する。
ダクト3は図13のような平面視十字形で、交差部の基部3Kから車両前後方向と車幅方向にダクト部3Dが延びる。図13の右方が車両前方にあたり、前方部のダクト部3Dの先端部分は閉じられる。左方の車両後方ダクト部3Dで、パイプ状流路uがそのまま露出しており、左端部の開口がエア導入口31になる。
(2)
In the ducted seat pad of the present embodiment and the manufacturing method thereof, as shown in FIGS. 13 to 16, the
The
ダクト3は、実施形態1と同じように、シート状素材から一対の樋状部材41,51を成形する。流路形成用凹所410,510をつくる樋状部材41,51の両側縁には鍔部4b,5bが設けられる。次に、表面側に配される樋状部材51にエア噴出口用孔52を設けると共にその一側(一端側)に側面視で樋形状をした開口用樋状部59ができるよう形成して、表面側半割部材5とする。ここでは樋状部材51の流路形成用凹所510が一側で樋形状に現れるので、特に開口用樋状部59の形成を要しない。また、裏面側に配される樋状部材41にも、該開口用樋状部59との対向部位に開口用樋状部49を形成するが、樋状部材41の流路形成用凹所410が一側で樋形状に現れるので、特に開口用樋状部49の形成を要せず、該樋状部材41が裏面側半割部材4になる。その後、図14(イ)のごとく両半割部材4,5の鍔部4b,5bを対向させて、両半割部材4,5の接合一体化により、同図(ロ)のような両開口用樋状部49,59でエア導入口31ができるダクト3を形成する。符号Lは両半割部材4,5の接合ラインを示す。
The
そして、前記ダクト3をインサート品にして一体発泡成形されているパッド本体2を備えるダクト入りシートパッド1において、ダクト壁の内側層3Aを独立気泡構造の発泡体とし、ダクト壁の外側層3Bを不織布3B2(又は連続気泡構造の発泡体3B1)とした積層構造のダクト壁とし、且つパッド本体の一部25がダクト外面3aを通過して不織布3B2の繊維間内(又は多孔質体に係る発泡体の気泡内)にまで入り込んで硬化しているダクト入りシートパッド1になっている。
図15は図3に対応する断面図で、図3と同じような断面図になる。一方、図16は図2に対応する断面図であるが、シートパッド裏面1b側でエア導入口31が車両後方へ向けて開口する姿態にし、さらに該エア導入口31の車両後方側に空調ユニットからの接続配管用スペースを確保している。
また、図17(イ)は図16のダクト部3Dでの断面図を示すが、実施形態1と同様の凹み36がダクト部3Dに形成される。乗員が着座した際、中黒矢印で示す乗員の重みでダクト流路uが潰れる前に、同図(ロ)のごとく凹み36の流路側当たり部39が底着きして、凹み36の左右両側に残される流路uで必要風量が確保されるようにしている。尚、凹み36はダクト部3Dの延びる方向に連続的又は断続的に設けられるが、図13〜図16は図示を省略する。符号Mは着座乗員の臀部を示す。他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
Then, in the
FIG. 15 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 3, which is similar to that of FIG. On the other hand, FIG. 16 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 2, in which the
Further, FIG. 17A shows a cross-sectional view of the
(3)効果
このように構成したダクト入りシートパッド及びその製造方法は、ダクト3のダクト壁が内側層3Aを独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体としているので、気密性を確保でき、配風ダクト3として機能発揮する。そして、内側層3Aを発泡体にし、且つ外側層3Bを連続気泡構造の発泡体3B1又は不織布3B2からなる多孔質体としているので、従来のソリッドで剛性,重量のあるブロー成形ダクトに比べて、格段に軽量化できる。ハイブリッド車や電気自動車等の普及に向け、車両の各部品について軽量化の推進が期待されるが、斯かる構成のダクト3を採用したシートパッド1は、その期待に十分応えることができる。燃費向上に役立つダクト入りシートパッド1となる。
(3) Effect In the ducted seat pad and its manufacturing method configured in this way, the duct wall of the
その一方で、内側層3Aを独立気泡構造の発泡体にし、外側層3Bを連続気泡構造の発泡体3B1又は不織布3B2からなる多孔質体にしたダクト3であると、剛性の低下が心配になる。しかるに、外側層3Bが不織布3B2又は連続気泡構造の発泡体3B1であり、パッド本体2の発泡成形で、発泡原料gの一部がダクト外面3aから不織布3B2の網目空間や連続気泡の気泡内へ浸入,硬化し、硬い結合表層Zを外側層3Bのダクト外面3a側に造るので、発泡体や不織布3B2で構成されたダクト3といっても剛性が増し、着座乗員によって簡単には押し潰されない。
On the other hand, if the
さらに、ダクト3が水平方向に配設される部位で、横断面形状を横幅3Yよりも縦幅3Tが小さい扁平形にして、クッション性パッド本体2の厚みをできる限り大きくとれるように設定し、且つ該ダクト3の横幅方向中央部分に流路u内へ向かう凹み36を形成することによって、ダクト3の必要風量を確保する。例えば、図17(イ)の状態のシートパッド1に乗員が着座すると、撓んでダクト3が押し潰される前に、凹み36の流路側当たり部39が同図(ロ)のごとく底着きして、凹み36の両側にできる流路uが残り、必要風量は確保される。
Further, at the portion where the
加えて、従来のポリプロピレン樹脂製等のブロー成形ダクトは、パッド本体2のウレタン発泡原料gとの接着力が弱く、ダクトを埋設したシートパッド1を製造しても、ダクトがもげ落ち易いので、不織布3B2等の裏当て材を必要としたが(特許文献1)、本発明はダクト3とパッド本体2との一体化に優れ、裏当て材を要しない。ダクト3の外側層3Bが連続気泡構造の発泡体3B1又は不織布3B2であると、パッド本体2の発泡成形過程で、発泡原料gの一部がダクト外面3aを越えて、発泡体の気泡内又は不織布3B2の該不織布を構成する繊維間内へ浸入,硬化する。そして、外側層3Bのダクト外面3a側に、ダクト3とパッド本体2とを強固に結合する結合表層Zを造るので、裏当て材なしでも両者の強力な接合一体化が図れる。裏当て材の部品点数を減らすこともできる。
In addition, the conventional blow-molded duct made of polypropylene resin or the like has a weak adhesive force with the urethane foam raw material g of the
そして、ダクト3の多孔質体が熱可塑性樹脂製であると、ダクト3の内側層3A及び外側層3Bともに熱可塑性樹脂製になるので、ダクト3の成形が容易になる。ダクト壁の内側層3Aの発泡体と外側層3Bの多孔質体が同一の熱可塑性樹脂製であれば、ダクト3の成形がより一層容易になる。
If the porous body of the
また、ダクト3が、そのダクト3を作る一対の樋状半割部材4,5を接合一体化して形成されると、柔軟性のあるダクト3でも、エア噴出口用孔52を形成した半割部材5にしてから接合してダクト3を形成するので、ダクト3を簡単に造ることができる。
ダクト3用のシート状素材から一対の樋状部材41,51に成形し、次に、一方の樋状部材51にエア噴出口用孔52を設けて一の半割部材5とすると共に、他方の樋状部材41に前記エア導入口用孔42を設けて他の半割部材4とし、続いて、両半割部材4,5を接合一体化してダクト3に形成すると、該ダクト3は極めて容易且つ確実に作製できる。エア導入口用孔42がダク3トのエア導入口31になり、エア噴出口用孔52がダクトのエア噴出口32になる。また、一方の樋状部材51に前記エア噴出口用孔52を設けて一の半割部材5とするのに代えて、一方の樋状部材51に前記エア噴出口用孔52を設けると共にその一側に開口用樋状部59を形成して一の半割部材5にし、且つ前記他の半割部材4にも該開口用樋状部59との対向部位に開口用樋状部49を形成して、両半割部材4,5の接合一体化により両開口用樋状部49,59で前記エア導入口31を設けるようにすると、ダクト3の一側にエア導入口31を簡便に設けることができる。加えて、エア導入口31の配置対応が広がり、ダクト設計の融通性がきく。
このように、本ダクト入りシートパッド及びその製造方法は、上述した種々の優れた効果を発揮し極めて有益である。
Further, when the
A pair of gutter-shaped
As described above, the seat pad containing the duct and the method for manufacturing the same are extremely useful because they exhibit various excellent effects as described above.
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。パッド本体2,ダクト3,半割部材4,5,発泡成形型7等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態はクッションパッドに適用したが、背もたれ用バックパッドにも適用できる。
In the present invention, the present invention is not limited to the one shown in the above embodiment, and various modifications can be made within the scope of the present invention according to the purpose and application. The shape, size, number, material, etc. of the
1 シートパッド
2 パッド本体
2a 表面
21 窪み
210 空気吹出口
3 ダクト(配風用ダクト)
3A 内側層
3B 外側層
3B1 連続気泡構造の発泡体
3B2 不織布
3a ダクト外面
31 エア導入口
32 エア噴出口
36 凹み
4,5 半割部材
41,51 樋状部材
42 エア導入口用孔
49,59 開口用樋状部
52 エア噴出口用孔
7 発泡成形型
g 発泡原料
1
Claims (10)
前記ダクトの内側層を独立気泡構造の樹脂製発泡体とし、且つ該ダクトが、そのダクトを作る一対の樋状半割部材を接合一体化して形成されてなることを特徴とするダクト入りシートパッド。 An air distribution duct having an air inlet and an air outlet in the duct path and a recess that serves as an air outlet communicating with the air outlet are formed on the surface on the occupant contact side to form the duct. In a ducted seat pad provided with a pad body that is integrally foam-molded as an insert product,
A seat pad with a duct, wherein the inner layer of the duct is a resin foam having a closed cell structure, and the duct is formed by joining and integrating a pair of gutter-shaped halves forming the duct. ..
前記ダクトの内側層が独立気泡構造の熱可塑性樹脂製発泡体にして、且つ該ダクトが、そのダクトを作る一対の樋状半割部材を接合一体化して形成されるようにして、該ダクトを発泡成形型にセットし、次に、発泡原料の注入及び型閉じを経て、ダクトを裏面側に埋設した前記パッド本体を発泡成形することを特徴とするダクト入りシートパッドの製造方法。 A pad for air distribution, which is provided with an air introduction part and an air outlet in the duct path, is set in a foam molding mold, and then the duct is embedded and integrated through injection of a foaming material and closing of the mold. A method for manufacturing a ducted seat pad in which a main body is foam-molded and a recess formed on the surface of the pad body on the occupant contact side is made into an air outlet by matching the air outlet.
The duct is formed so that the inner layer of the duct is made of a thermoplastic resin foam having a closed cell structure, and the duct is formed by joining and integrating a pair of girdle-shaped halves forming the duct. A method for manufacturing a ducted seat pad, which comprises setting in a foam molding mold, then injecting a foaming raw material and closing the mold , and then foam molding the pad body in which a duct is embedded on the back surface side .
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020181060A JP7329899B2 (en) | 2016-10-19 | 2020-10-29 | Seat pad with duct and manufacturing method thereof |
JP2022090057A JP2022119959A (en) | 2016-10-19 | 2022-06-02 | Duct-embedded seat pad and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016205231A JP6787746B2 (en) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | Ducted seat pad and its manufacturing method |
JP2020181060A JP7329899B2 (en) | 2016-10-19 | 2020-10-29 | Seat pad with duct and manufacturing method thereof |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016205231A Division JP6787746B2 (en) | 2016-10-19 | 2016-10-19 | Ducted seat pad and its manufacturing method |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022090057A Division JP2022119959A (en) | 2016-10-19 | 2022-06-02 | Duct-embedded seat pad and method for producing the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021007860A true JP2021007860A (en) | 2021-01-28 |
JP7329899B2 JP7329899B2 (en) | 2023-08-21 |
Family
ID=87577097
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020181060A Active JP7329899B2 (en) | 2016-10-19 | 2020-10-29 | Seat pad with duct and manufacturing method thereof |
JP2022090057A Pending JP2022119959A (en) | 2016-10-19 | 2022-06-02 | Duct-embedded seat pad and method for producing the same |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022090057A Pending JP2022119959A (en) | 2016-10-19 | 2022-06-02 | Duct-embedded seat pad and method for producing the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7329899B2 (en) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001180250A (en) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Inoac Corp | Air guide duct |
JP2001213136A (en) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Inoac Corp | Method of manufacturing air guide duct |
JP2008297936A (en) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Inoac Corp | Duct for automobile |
JP2009280155A (en) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Air conditioning air duct |
JP2014065382A (en) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Inoac Corp | Air conditioning duct and method for manufacturing same |
JP2015134562A (en) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | トヨタ紡織株式会社 | Vehicle seat |
JP2015223304A (en) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 株式会社イノアックコーポレーション | Air distribution duct for seat pad, seat pad including air distribution duct, and manufacturing method therefor |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02180211A (en) * | 1988-12-29 | 1990-07-13 | Nissan Motor Co Ltd | Seat for automobile |
JP5637556B2 (en) * | 2010-10-18 | 2014-12-10 | 株式会社イノアックコーポレーション | Method for manufacturing cushion with built-in duct for vehicle seat |
-
2020
- 2020-10-29 JP JP2020181060A patent/JP7329899B2/en active Active
-
2022
- 2022-06-02 JP JP2022090057A patent/JP2022119959A/en active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001180250A (en) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Inoac Corp | Air guide duct |
JP2001213136A (en) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Inoac Corp | Method of manufacturing air guide duct |
JP2008297936A (en) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Inoac Corp | Duct for automobile |
JP2009280155A (en) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Air conditioning air duct |
JP2014065382A (en) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Inoac Corp | Air conditioning duct and method for manufacturing same |
JP2015134562A (en) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | トヨタ紡織株式会社 | Vehicle seat |
JP2015223304A (en) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | 株式会社イノアックコーポレーション | Air distribution duct for seat pad, seat pad including air distribution duct, and manufacturing method therefor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022119959A (en) | 2022-08-17 |
JP7329899B2 (en) | 2023-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6396195B2 (en) | Headrest | |
WO2015163188A1 (en) | Cushion structure, cushion structure component and cushion structure manufacturing method | |
JP6356044B2 (en) | Seat pad with flow distribution main member and method for manufacturing the same | |
CN108724580B (en) | Method for producing a seat cushion material and foaming mold | |
CN104066568A (en) | Method for producing a component and component | |
WO2014054299A1 (en) | Back pad for seat and manufacturing method therefor | |
JP6786359B2 (en) | Vehicle seat pads and their manufacturing methods | |
WO1995008507A1 (en) | Cushioning structure of automobile seat | |
JP6723645B2 (en) | Vehicle seat pad and method of manufacturing the same | |
JP6936648B2 (en) | Vehicle seat pads and their manufacturing methods | |
JP7431496B2 (en) | Vehicle seat pad and its manufacturing method | |
JP6787746B2 (en) | Ducted seat pad and its manufacturing method | |
JP2021007860A (en) | Seat pad with duct and manufacturing method thereof | |
JP6894675B2 (en) | Manufacturing method of seat members | |
JP3973101B2 (en) | Method and apparatus for producing foamed molded product and molding auxiliary material | |
KR101759206B1 (en) | Seat back frame for car | |
JP6643947B2 (en) | Vehicle cushion pad and manufacturing method thereof | |
JP5525927B2 (en) | Manufacturing method of seat pad with duct | |
JP4347647B2 (en) | Cushion pad | |
JP5693769B2 (en) | Ducted seat pad | |
JP2019188973A (en) | Manufacturing method of vehicle seat constitution member | |
JP7341635B2 (en) | Beaded foam molded parts for vehicle seats | |
JP2004174762A (en) | Method for manufacturing pad for seat | |
JPH11137364A (en) | Vehicle sheet and its production | |
JP6873734B2 (en) | Ducted seat pad and its manufacturing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210929 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20220126 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220602 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20220602 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220609 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220629 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20220902 |
|
C211 | Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211 Effective date: 20220927 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20230222 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20230328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230425 |
|
C302 | Record of communication |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302 Effective date: 20230425 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7329899 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |